ずっとあなたと居たかった(15)
あなたと初めて出会ったのは、僕が小さかった頃連れて行ってもらった水族館だったね
あなたが微笑んでいるように感じて、僕はあなたの前まで駆けて行ったんだ
まだはとっても美しくて
あなたはとっても美しくて遠い存在のように思えた、
あなたは、まだ小さい僕に気づいてうなずくように首を縦に振った
それからすぐにあなたは行ってしまったけれど僕はあなたの姿を忘れられなくなった
小さな僕は家路についても君のことが忘れられなかった、それからすぐにまたあなたのいる水族館へ足を運んだ
あなたはまたそこにいた、僕の姿に気がついた様子であなたはゆったりとした動きでこちらに近づいてきた
僕は水族館が閉まる時間まであなたと話をしていたね
僕の話を聞いているときのあなたは笑っているように見えた、僕はあなたを楽しませようと一生懸命話しかけたよ
周りから見れば微笑ましい光景だったんだろうね
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