【とある】浜面「変身ッ!」【パワポケ】 (33)
ほい
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449486354
注意
とある×パワポケです
一応浜面が主役(の予定)です
時系列とか人物関係とか色々結構いじっています
需要?ないね
安価はするかもしれないししないかもしれない
人の噂とは、真実、虚偽など関係なく流れるものである。
そして時と共に 話に尾ひれがつき、元の噂とはかけ離れてしまう…そんな何とも不思議なものである。
都市伝説。
それは人が流す噂の一種。
それは多分、今最も世界の人々に愛されている噂。
あるのかどうか、いや誰が、いつ、何のために流したのかもわからないものなのに、いつの間にか広まっている…
何とも不思議なものだと思う。
外の世界の話では
ある民族が統率する ある秘密結社が、実は世界を裏で操っている。とか
ある国を襲った地震は 天災ではなく、地震兵器によって人為的に起こされた人災だ。とか
マジに言ってる人がいるなら心底呆れてしまいそうな(本当にあらゆる意味で馬鹿馬鹿しい)ものがある(らしい)
では、科学の発展したこの学園都市では、都市伝説がないのかと言われれば実はそうでもない。
レベルを引き上げる詳細不明の能力増幅装置【幻想御手】
学園都市の裏の世界で暗躍する【謎の組織】
いきなり路上で脱ぎ出す女【脱ぎ女】
どんな能力も効かない能力を持つ【無能力者】
レベルに限らず能力を持つ者ならどんな者も無力化できる【謎の音響装置】
軍事目的に何万体も量産されたレベル5の【クローン人間】
外の世界の話では
ある民族が統率する ある秘密結社が、実は世界を裏で操っている。とか
ある国を襲った地震は 天災ではなく、地震兵器によって人為的に起こされた人災だ。とか
マジに言ってる人がいるなら心底呆れてしまいそうな(本当にあらゆる意味で馬鹿馬鹿しい)ものがある(らしい)
では、科学の発展したこの学園都市では、都市伝説がないのかと言われれば実はそうでもない。
レベルを引き上げる詳細不明の能力増幅装置【幻想御手】
学園都市の裏の世界で暗躍する【謎の組織】
いきなり路上で脱ぎ出す女【脱ぎ女】
どんな能力も効かない能力を持つ【無能力者】
レベルに限らず能力を持つ者ならどんな者も無力化できる【謎の音響装置】
軍事目的に何万体も量産されたレベル5の【クローン人間】
何というか 無能力者やら男やら陰謀論者やら、様々な者の夢(というよりかは願望か?)が詰め込まれた 一見あり得ない、陳腐なものばかりだと思う。 (個人的には脱ぎ女というのはちょっと“有り”)
ああ、あと代表的なものが一つ。
これも非常に陳腐なものなのだが
浜面「…変身!」
ピンチの時に颯爽と現れる。【無能力者限定のオレンジ色のヒーロー】というのもあった
半蔵「うぉおおぉおッッ!!!もっと飛ばせ!浜面ァ!」
8月
それは学生にとっては様々な意味で特別な期間
ラブラブでアバンチュールな夜を過ごすのも良し
来るべき決戦の日に備えてただただ勉学に励むのも良し
ひたすら汗を流し、青春を謳歌するのも良し
友と共に馬鹿なことしでかすのも良し
一人、趣味を心行くまで堪能するも良し
他にも長期休暇はあれど ここまで特別な期間というのはないだろう。
まぁ何が言いたいかというと夏休みというのは非常にハメを外しやすいのである。
その結果、勢いに任せた行動で、警察のお世話になるやつも多くなるわけだ。
つまり…たった今俺たちが何をしてるのかというと
半蔵「このままじゃ追いつかれて、ムショにブチこまれっぞ!」
浜面「これでもう、エンジン全開してんだよオォォォォォ!!これ以上したら事故るわ!」
只今、治安部隊と大絶賛大追いかけっこ中である。
浜面「クッソ!たかがATM強盗ごときでここまでヤッケになって追いかけてこなくてもいいじゃねえか!」
半蔵「んなこと言っとる場合かッ!運転に集中しろ!」
軽トラックの助手席で大騒ぎしているのが服部 半蔵
俺の悪友とでもいうべき存在で、普段はそこそこ頼れるイイオトコである。二枚目というよりも三枚目
駒場「……もう、そこまで追ってきてるぞ……」
浜面「駒場の兄貴もそんなこと言ってる間があったら、あの暴走車を止めてくださいよ!」
荷台に乗ってる 呆れた顔のような表情をしている大男(決して誇張表現などではない。ないったらない。)
は俺たちのリーダー 駒場 利徳
寡黙。以上
駒場「……出来るわけがないだろう……前々から思っていたが…馬鹿か?…お前は…」
浜面「そりゃそうですよねえええええ!!」
そう。俺たちは、全員寸分違わず無能力者なのだから 止める手段などあるわけがない。
しかし、場所は入り組んだ路地。止める手段などなくてもいくらでも逃げる手段はある。
横目でメーターを見る。
メーターの針が差90という数字を指しているのを確認して…
そして……
浜面「行くぞおおおおおお!!死ぬなよおおおおおおおお!!!」
半蔵「待て待て待て待て待て!なにするつもりだ、テメェ!」
思いっきりアクセルを踏み込んだッ!
浜面「うおおぉおおぉお!!」
半蔵「あんぎゃああああ!!」
駒場「…………」
3人は三者三様の反応を示しながら夜の学園都市を爆走中………
半蔵「マジに死ぬかと思った……」オェ!
浜面「へへへ……まぁ逃げ切れたんだから良いじゃあねえか。」
駒場「……全く、無茶をするやつだ。」
浜面「まぁでもこれで……」
駒場「……ああ、そうだな……」
半蔵「アノ“機械”を買う金ができたなあ!」ヤッタ
駒場「…もうすぐ…だな……」
半蔵「……ああ」
沈黙が、場を包み込む
これから行う行為は、決して善の行為じゃあないだろう。
だが、絶対にやらなければならない、成し遂げなければならない行為だと俺は信じている。
浜面「…復讐…か。」
そう。復讐なのだ。
単語にするとたったの2文字。それだけ言葉として口から出しても一秒かからないだろう。
だが、それには文字や口では表せられないほどの意味が込められている。
駒場「そうだ…俺たちがするのは…復讐…」
半蔵「…………」
この優しい大男がこの計画を考えつくまでにはどれだけの悲しみが、絶望が、悲劇がこの男を襲ったのだろうか?
………俺には分からない。
だが、この男が…決して暴力が好きではないこの男が…言うのなら、もうそれ以外にこの問題の解決方法はないのだろう。
駒場「…しかし……もう…この町の歪みは…それでしか正せないッ!…」
半蔵「絶対に…絶対に成功させよう。」
浜面「そうだな。」
この計画は絶対に成功すると思っていた。あの時までは。
はい
始まりました パワポケ×とあるです
そうです 今の所パワポケ要素が微塵もありません すみません
非常に中途半端なところですが 今日は一旦ここで切りたいと思います
感想待ってます
言い忘れてましたが最後に一つ
基本的にこのssでは扱うとあるサイドの設定は旧約がメインとなっております
新約以上の設定は私の頭では理解に苦しんでいます
というかパワポケサイドとの兼ね合いもありますので扱うのが非常に難しいのが現状です
ご了承していただけるとありがたいです
やっと終わりました。
投下します
真夜中、それはこの学園都市が半ば無法地帯となる時間帯である。
何故、この現代日本で無法地帯もどきになるか?
と問われれば 簡単に言うとこうである
この都市の人口の規模に対して 学園都市の治安部隊 警備員(アンチスキル)や風紀委員(ジャッジメント)が少なすぎる。
さらに 完全下校時刻以降になると 風紀委員が抜けて監視の目が必ず行き届かなくなるのだ。
そんな状況を無法者が見逃すわけがなく…と言った具合である。
浜面(要するに、学園都市側の怠慢だよなー)
今は、時計の針が間も無く10の字を指そうとしているぐらいの時間である。
そんな時間に浜面はいつものように路地裏を闊歩する。
何故さっきあれだけ真夜中の危険性について述べていたのに こうして歩いているのか?
確かに“普通”の無能力者なら危険だ。
多少腕っ節があろうとも、相手が鉄パイプを持った複数人であるなら一方的にやられてしまうのだから。
浜面仕上は無能力者だ。
だが、断じて“普通”の無能力者ではない。
遠くから微かに…本当に微かに…常人なら聞こえないほどの微かな声が聞こえる。
それがどこの誰とも知らない誰かに助けを求める声だと判別した時 彼は走り出した。
二つの足跡が夜の静けさを破る。
吹寄「はっはっはぁ………」
吹寄制理は不幸だった。
今日は彼が休みだった。
吹寄は彼がいつもの不幸によって、学校に来ることができなくなったと考え、あまり深く考えなかったし、それはクラスメイトたちも同様であった。
だからいつもと同じように
『自分がこのプリントを届けよう』
と思った。
吹寄制理は不幸だった。
彼女は知らなかった。
ここ最近“とあるもの”が原因でスキルアウトが凶暴化しているということを知らなかった。
だからこそ、彼の家で、病床の彼に自ら手料理を振る舞った。
吹寄制理は不幸だった。
彼の
『遅くだから家まで送ろう』
という提案を
『あんたといっしょに居たら、なんだか厄介な事になるに違いない。
それに病人はベットで寝てるもんだ』
と言って断ってしまった。
吹寄制理は考える。
これらどれかでも反対に事を行っていれば
こんな事には巻き込まれなかったかもしれない。
プリントを届けなければ
彼の家でたむろっていなければ
彼の誘いを断っていなければ
しかし現実は非情である。
どんなことをしようとも、人間は過去には戻れない、歴史にifはないのだ。
そんな事を考えてる間にもスキルアウトは追ってくる。
「おいおいおいおいおいおいィ〜ッ。
そんなチンタラ走っていても良いのか〜い?
もっと本気では走らなくちゃよぉ〜、
悪〜い人たちに追いつかれちまうぜぇ!」
下種な笑みを浮かべながら 追いかけてくる。
スキルアウトとは言え、鍛えている男性に女性の自分が逃げ切れるわけがない。
絶望、まさに絶望的。
吹寄は恐怖で目を閉じるしかできなかった。
吹寄「助け……け…て…」
震えた喉から、吐き出された微弱な声が無常にも虚空に消えていく。
吹寄制理は不幸だった。
しかし、吹寄制理は幸福だ。
何故なら、神は、否 一人の“ヒーロー”は彼女を見捨てたりしなかったのだから
??「ポケレンジャー、オレンジ参上!!」
何処から高らかな声が聞こえる。
刹那--スキルアウトの身体が轟!と轟音を上げて吹き飛ぶ。
硬く閉じた目をゆっくりと開けると、助けの“ヒーロー”が静かに佇んでいた。
そのヒーローはまるで不器用な子供が裁縫に時間に作ったかのようなツギハギだらけのオレンジ色のヒーローだった。
吹寄(本当に……いたんだ…)
それはまるで、都市伝説のような光景。
だが、決して実体のない都市伝説などではなく、今実際にある、実体のある光景だった。
悪を打ち倒したヒーローがこちらに凱旋してくる。
オレンジ「大丈夫かい、お嬢ちゃん?」
吹寄「だ…大丈夫よ…ッぁ」
立ち上がろうとした瞬間、ぐらついて倒れる。
オレンジ「おいおい、大丈夫じゃあないじゃないか。」
ふと、足元を見てみると、足首が少し…と言うには大きく膨れ上がっている。
きっと逃げている途中で捻ってしまったのだろう。
さっきまではそんな事に気づく余裕もなかったが、いざ安心してみると、シクシクとした確かな痛みが神経を刺激する。
吹寄(これじゃあ、家まで帰るのも一苦労ね…)
オレンジ「よっと」
吹寄「ひょえ?」
吹寄の身体が宙に浮き、ぽふっと感触するものに着地する。
吹寄「な………な…なななななななな」
オレンジ「テンプレ通りの反応をありがとう。」
ぽふっと感触のする物体Aは さっきまで目の前にいたオレンジのヒーローの背中であり、つまり今の体勢は俗におんぶと言われている体勢な訳だ。
おんぶというものは 一般的には幼児に対して大人たちが使う担ぎ方な訳であって、つまり弱冠16歳にもなろうとする自分がされるのは凄く…スッゴく恥ずかしいのである。
あたふたと慌てる吹寄を背に、ヒーローは何事もないかのように言い放つ。
オレンジ「しょうがないだろ。その足で家まで返したらヒーローの名にケチがつくってもんなんだからさ。」
つまり、ヒーローが言った事は
「これは僕がヒーローだからなのであって、決して君のためじゃあないんだからね!」
である。
そんな強がりにも取れる言葉の意味に気づくのに時間はかからなかった。
吹寄「ぷっ………ふふふ…くく…」
オレンジ「何笑ってるんだよ。オイラだってやりたくやってるわけじゃないんだからな!今すぐおろしたっていいんだぞ!」
吹寄「ふふふ…あはは…分かってるわよ。だから下ろさないでね。」
重なり合った二つの影の笑い声で夜の静けさは静かに消え去った。
オレンジ「じゃあ、オイラはもう帰るからな。」
吹寄「今夜のことはいつか礼をさせてもらうわね。」
オレンジ「いや、お礼目当てでヒーローやってるわけじゃあない。だから お礼なんていいよ。」
吹寄(どっちがテンプレ通りよ。
…まぁらしいちゃらしいけどね。)
オレンジ「最近は物騒なんだ。もうこんな夜中に出歩くんじゃあないぞ。
いつもオイラが助けられるわけじゃあないんだから。」
吹寄「うん、分かってるわよ。
もうこんな目には会いたくないしね。」
オレンジ「じゃあな、さらばだ!吹寄。」
オレンジの影が夜の街に消えていく。
その影を完全に見失うまで見送った後、吹寄は自分の家に入っていた。
吹寄(そう言えば名前聞いとけばよかったかな?)
いやきっと、あのヒーローは答えないだろう。
だって…
『ねえ、なんで私を助けたの?』
『なんでそんな事を聞くんだ?まぁ良いや。
そんなの決まってるじゃあないか!だってオイラは…』
吹寄「ヒーロー…なんだもんね。」
『じゃあな、さらば!“吹寄”』
吹寄(あれ、私名前なんて言ったかしら?)
街灯が落ち、人っ子一人いない街の中、一人の少年がゆっくり歩いていた。
浜面(吹寄の奴、あいからわず変わってなかったな。…いつぶりだろうな?)
浜面「…ヒーロー…か。」
一人の少年の呟きは街の闇の中に飲まれていった。
今回の投下、完了いたしました。
やっとこさパワポケ要素がチラリと顔をのぞかせましたね…
大体のプロットはもう考えて済みなのですが、いかんせん文字に書き起こすのが難しいです。時間がかかった割にはガバ文ですしね
次回の投下は…また用事が詰まっているので…まぁ一週間以内には投下できるように頑張ります。
一体いつ終わることができるんでしょうかね?
感想とかあったら残して頂けたら非常に励みになります。
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