遠坂亭

凛「よし…午前2時ね。さて、はじめようかしら」

ーーーーーーーー
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁーーーﾄﾞｫﾝｯ

凛「キャッ…」

ドオオオオオン

凛「ズレた…！？あーもうどうしてよー！」ガチャ

アーチャー「なんだここは？まぁいっか、私は偉いんだぞ？茶でも出しなさーい」

凛「ちょっとまって、アンタどこの英霊よ。青いジャージってふざけてんの！？」

アーチャー「ふざけるもなにもこれが私の服だが？ていうかお茶はよ」

凛「アンタねぇ…！」

アーチャー「聞こえないのか？お茶はよ。私は摂政であるぞ？分かったらはよ」

凛「摂政…？」

アーチャー「あーもういいよぉ…妹子おおーアホの妹子おおー」

凛「摂政と妹子ってアンタまさか聖徳太子なの？」

アーチャー「いかにも私が聖徳太子だが？偉いんだぞ？」

凛「こんなのが…？歴史の教科書はどれもデタラメしか書いてないみたいね」

アーチャー「お茶ああああああああああ」

凛「あーあーもう！うるさい！」石ﾎﾟｲｯ

アーチャー「なんだこれーー」ﾍﾞｼｯーーーﾄﾞｫﾝｯ

凛「お茶ぐらい自分で入れろこの馬鹿！」

アーチャー「やりやがったな貴様…よくもこの私に…」

凛「ええ…サーヴァントなのにこの程度で流血って…」

アーチャー「なんでもアリって言ったな貴様、くらえ！」

アーチャー「その辺の木材マッスルアタックゥ！」

凛「…」バキッ

アーチャー「ゴハァッ…おま、蹴り返すっておま、木材刺さるやないかーい！」

凛「…もういい寝る」

アーチャー「え、あそうかおやすみ。それでお茶は…」

凛「自分で探せ！」

アーチャー「えぇ…なんだよもう…ケチ」

アーチャー「暇だな…ん？あんな所にギターがあるな練習するか」

アーチャー「なんだこれ、かける紐がないしちっちゃいし…この棒はなにに使うんだ…でかい歯間ブラシか？」

ーーーーーーーーーーーーー

翌朝

凛「おはよアーチャー」

アーチャー「ほら、お茶入れてやったぞこの私がな」

凛「はいはいありがと」

アーチャー「なんでお前が偉そうなんだよ、もう」

凛「なんでって私がマスターだからじゃない」

アーチャー「増田？それは逆らうわけにはいかんな…」

凛「やっと理解したみたいね私があなたのマスターだって」

アーチャー「『私の』…？増田がいっぱいいるのか？」

凛「そうよ、そして私以外のマスターを[ﾋﾟｰｰｰ]の」

アーチャー「え、[ﾋﾟｰｰｰ]の？」

凛「まぁ細かいことはいいわ学校に遅れるし。何やってんのよ。霊体化して付いてきなさいよ」

アーチャー「霊体化ってなにさ」

凛「体が分散する気分になってみて」

アーチャー「おお！透明になったぞ！パンツ見ほうだ」バキッ

凛「さっさと行くわよ」

アーチャー「おかしいな私は霊体になったんじゃ…」

アーチャー「凛早すぎるよちょっと待ちんさ〜い」

ーーーーーーーー
夜

アーチャー「なにそれ？呪文？かっくい〜」

凛「ふざけてるんじゃないわよ」

アーチャー「いやだって私わからんしそれ」

凛「はあ…ほんと大丈夫なのかしら」

アーチャー「まっかせんしゃ〜い私は摂政だからな」

ランサー「ほ〜う？じゃあその摂政とやら、存分に見せてくれ…よっ！」

凛「サーヴァント…！アーチャー！」

アーチャー「なぁ凛」

凛「なによ」

アーチャー「お前私の事青ジャージとか馬鹿にしやがったがコイツも全身青タイツじゃないか」

凛「アンタのはただのジャージだけどあっちはどう見ても戦闘用のボディスーツっぽいでしょうが」

ランサー「その通りだ嬢ちゃん、しかしまた喧嘩売ってくるなぁ…？えぇ？青ジャージよぉ！」ﾋﾟｷｯ

アーチャー「あーもうどいつもこいつも私の事馬鹿にしやがって！私は摂政であるぞ！」

ランサー「知るかよ！」

アーチャー「いでよ！私の宝(ほう)グッズ！」ﾌﾞｫｵｵｵｵﾝ

ランサー「あぁ！？大量の宝具だぁ！？」

アーチャー「そうとも！私は偉いからな」

ランサー「なんだその理由は…」

ガタッ…ﾀｯﾀｯﾀ

ランサー「チッ見られたか」ﾀﾞｯ

アーチャー「あーもう怖かった」

凛「追いかけるわよ！」

アーチャー「勝手に走ってくれ私はフワーっとしてついてくから」

凛「ほんっとにもう使えないんだから！」

こんな感じでいいんですかね

ーーーーーーーー
校内(夜)

凛「！？どうしてアンタが…」

アーチャー「も〜なになｳｵｴｯ」

凛「ちょっ！トイレ行きなさいよ！」

アーチャー「いやどこ…」ｵﾛﾛﾛﾛﾛ

凛「はあ…とにかく今はこっちね」

凛「これを使えば…！」

アーチャー「まった、これ嗅がしとけ」スッ

凛「香炉？かなり良く出来てるわね。貴方の宝具？」

アーチャー「他に何があるっていうのさ」

凛「なんか変な臭いするわね…くさっ」

アーチャー「回復効果はウルトラミラクルだよ。フィッシュ竹中さんも絶賛してたし」

凛「誰よそれ…」

士郎「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」

凛「！良かった…貴方の事少し見直したわよ」

アーチャー「腹減ったな凛」

凛「全くあんたは…空気読みなさいよ」

アーチャー「い〜からい〜から家行くぞはよ」

凛「私の事見られても困るしそうね、分かったわ」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
遠坂亭(夕食後)

アーチャー「そういえば凛」

凛「なによ」

アーチャー「あの茶髪ボーイは放置でいいのか？」

凛「当然でしょ？巻き込むわけには行かないもの」

アーチャー「でもまたあの青タイツに見つかったら殺されるんじゃないかと思ってたんだがどうなんだ？」

凛「あ！…いつ思ったのよ」

アーチャー「お腹が減る前の瞬間」

凛「馬鹿じゃないの！？あんたの腹と人の命どっちが大事なのよ！？」

アーチャー「飯を食わないと私だって死ぬんだが」

凛「それはあんたがヘンテコサーヴァントだからでしょ！早く行くわよ！」

アーチャー「私眠いからここで寝てるからあとよろ」

凛「あんたも来んのよ！！！！」

アーチャー「これだけは譲らんぞ」


凛「令呪を持って命ず！私に付いてきなさい、アーチャー！」

アーチャー「ぬお！？ちょ、なにこれ体が勝手に動くんだけど」

凛「さっ行くわよ」

アーチャー「ん？…よーし行くか！夜の散歩！」

凛「急に乗り気になって…気持ち悪い」


ーーーーーーーー
衛宮亭(付近)

アーチャー「zZZ」

凛「コイツ令呪で体が動くからって寝てやがる…ていっ！」

アーチャー「Zーーーげぐぉおっふおぅ！おま…覚悟しろよ…」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

凛「フン、いい気味ーーッ…アーチャー、起きて、サーヴァントよ」

セイバー「立てアーチャー！」

アーチャー「立てるかぁ！私今急所を蹴られて瀕死なんだぞ鬼畜かドSなのかお前ら…」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

ーーーーーーーー
衛宮亭

士郎「遠坂、セイバーがすまなかったな」

凛「ちょっと！衛宮君？どうしてアンタがセイバーを引当ててんのよー！なんでなのよー！」

士郎「お、落ち着けよ遠坂」

凛「落ち着いてられるか！私のサーヴァントはこんなポンコツ青ジャージだってのに！」

アーチャー「誰がポンコツ青ジャージだよ！私はな摂政なんだぞ！偉いんだぞ！」

凛「偉いだけじゃダメでしょうが！」

アーチャー「そこの茶髪ボーイを回復させたのは私だぞ！偉いだろ！」

士郎「そうなのか、ありがとなアーチャー」

アーチャー「もっと感謝していいぞ。あと茶のおかわりを頼む茶髪ボーイ」

士郎「さっきから思ってたが俺は衛宮士郎って言う名前があるんだちゃんとした名前で読んでくれ」

アーチャー「そうか、分かったよ」

凛「アンタやけに素直じゃない」

アーチャー「シローの善人の雰囲気出てるからな」

凛「なんですってえ！？」

すいません
アーチャー「士郎の『が』善人の雰囲気出てるからな」に脳内変換お願いします

ーーーーーーーー
聖杯戦争について(簡単に説明後)

凛「まぁ詳しくは監督役に聞くのがいいわね」

士郎「監督役がいるのか？」

凛「ええ、一応ね。それじゃ行きましょうか」

士郎「行くって、どこに？」

凛「監督役の所よ」

ーーーーーーーー
教会

綺礼「ほう…お前は面白いサーヴァントだなアーチャー」

アーチャー「ほーん、茶をくれ襟足マン」

綺礼「襟足マン…ハハハ…ほらお茶だ」スッ

アーチャー「はやっ…なんだこのお茶暗くてよく見えないけどドロドロしてるでおまんがな」

綺礼「そんなことはない冷めないうちに召し上がれ」

アーチャー「ズズz…ギャアアアアアア痛い痛い痛い痛い水水水水」

綺礼「監督役に喧嘩を売るとはこういう事だよ、アーチャー」

凛「あんた聖職者でしょうが…」

綺礼「相手はサーヴァントだ。調子に乗らせると余り良いことはないぞ？凛」

凛「はいはいご忠告感謝します〜」

凛「さっ行きましょ衛宮君」

士郎「分かった。あれ？アーチャーは？」

凛「あいつなら霊体化したわよ痛みが薄まるとかなんとかで」

士郎「痛いほどの辛さか…」


綺礼「喜べ少年、君の願いはようやく叶う」

綺礼「例えそれが容認しがたいもーー」

アーチャー「復讐だ！ティーカップマッスルアタック！」

綺礼「」ｻｯ

ﾊﾟﾘﾝｰｰｰﾇｫｯｵﾚﾉｵﾆｭｰｶﾞｯ

アーチャー「チッ…なんか声聞こえたような…まあいっか。凛いつも早すぎちょっとまちんさ〜い」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


士郎「遠坂、良い奴なんだな」

凛「おだてたって手は抜かないわよ」

士郎「知ってる。でも敵同士にはなりたくない 俺、お前みたいな奴は好きだ」

凛「」///



イリヤ「お話は終わり？」

アーチャー「うお何だあの筋肉ダルマ。あのくらいの肉体美私も欲しいなー」

凛「馬鹿言ってる場合！？戦闘準備、急いで！」