【台本書き】とある鎮守府の日常【嫁のロシアンルーレット】 (3)

提督「ふむ……」

加賀「どうしたのですか提督……何か悩み事でも?」

提督「そうだな……まず秘書艦のお前が、提督である俺に対して容赦なく矢を放ってくることかな」

加賀「何度やっても提督には当たらないので、繰り返していると上達しそうな気がするんです」

提督「それでお前が強くなっても、俺の心境は複雑なんだが……」


この会話の間加賀はずっと高速で矢を放ち続け、提督はそれらを全て受け流している。


加賀「それ以外で何かあるんですか?」

提督「ん~……最近また仲が悪くなってきたなと思ってな」

加賀「あぁ、そのことですか」


この鎮守府には幾つもの派閥が存在し、それぞれの仲は途轍もなく悪い。

ほぼ全ての艦娘にある共通の目標は「正妻の座」である


提督「何でこうなったんだろうな」

加賀「貴方が『申し込まれれば何人とでも結婚はするが、正妻は一番強い艦娘にする。』なんて言うからでは?」

提督「こうなるとは思ってなかった」

加賀「愚かですね。私には赤城さんがいるので何の問題もありませんが」



そう言って微笑む加賀の薬指で、宝石が付いたリングが輝いていた……。

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金剛「比叡、榛名、霧島……重大な報告があるデース」

比叡「重大な報告?」

榛名「それは一体?」

霧島「……まさか」


霧島は何かに気付いたようで、眼鏡の奥の眼が鋭くなる。


金剛「流石霧島は勘が鋭いデスね。重大な報告と言うのは……『奴等』に果たし状を叩き付けてきたネ」


それを聞いた瞬間三人の眼光が鋭くなり、纏っている雰囲気がまるで獲物を前にした肉食獣のような、獰猛で荒々しい雰囲気に変わる。


比叡「へぇ……」

榛名「……」

霧島「遂に……ですか」


比叡は口角を吊り上げてニヤリと笑い
榛名は瞳孔が開き
霧島は指で眼鏡を持ち上げる


金剛「勝つのは私達、金剛型四姉妹と決まっているのデース!」


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長門「陸奥。今朝金剛がこんなものを渡してきた」

陸奥「これは……果たし状?あらあら、威勢がいいのね」

長門「クックック……面白いとは思わないか?」

陸奥「そうね……とっても面白いわ」


2人は愉快そうに笑う

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