喜多見柚「今日は何の日っ!」 (18)

柚「カナっ?」

P「………何かあったっけ?」

柚「ええっ!?」

P「ああ、そうか。未央の誕生日の翌日か」

柚「そうだけどっ!そうじゃなくって!」

P「うーん?」ハテナ

柚「うわーん!」

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柚「ほらほら、他にもあるでしょ?」

P「あったかな?」

柚「ヒドイっ!」

P「うーん?」


あずき「平和だねー」

穂乃香「Pさん、本当に忘れているんでしょうか?」

忍「いや。アレはどう見ても分かっててからかってるでしょ」

穂乃香「そうなんですか?」

あずき「それに柚ちゃんも気付いてるみたいだしね」

忍「そもそも今夜のお店だってPさんが選んだ訳だし」

穂乃香「そう言えば」ポン

柚「そんなイジワルなPサンには柚だってイジワルしちゃうんだからねっ!」ポスン

P「こら、柚。膝に座るな」

柚「ふーんだ」ツーン

P「仕事できないだろうが」

柚「今日のPサンのお仕事は柚を構うコトなんだよ」

P「まったく…よっ、と…」グイッ

柚「むぎゅっ!」

P「うん。ギリギリいけるか…」カタカタ

柚「うにゅっ!せーまーいーよーっ!」

P「自分で入って来たんだから我慢しなさい」カタカタ


忍「コーヒー淹れてこよ…」

穂乃香「お手伝いします」

忍「泥みたいに濃いのが必要だね」

穂乃香「胃に悪いですよ?」

あずき「砂糖はあそこにあるんじゃないかなー…」

穂乃香「?」

柚「ねーねーPサーン」

P「んー?」カタカタ

柚「このお花なあに?」

P「ああ。たまたま花屋で見かけてな?思わず買ってしまったワケだ」

柚「へー。可愛らしい花だねっ!」

P「だろ?因みにサイネリアって花で、花言葉は『いつも快活』とか『喜び』って意味らしいぞ」

柚「Pサン物知り!」

P「花屋の受け売りだけどなー…むう。やっぱり見辛い…」

柚「どけないからね!」ギュッ

P「はいはい…」

P「あ、柚。ちょっとそこの資料開いてくれ」

柚「これ?」ヒョイ

P「そうそう。それの…」


忍「………因みにサイネリアは今日の誕生花だったりするらしいよ」ポチポチ

穂乃香「ふふっ。花言葉も柚ちゃんにピッタリですね」

あずき「珍しくPさんが花を買ってきた理由判明だね」

忍「まあ、当の本人は多分知らないだろうけど…」

穂乃香「教えてあげた方が良いでしょうか?」

忍「いいんじゃないかな…」

柚「むむむ…」

P「どうした?トイレか?」

柚「違うよっ!Pサンはもう少しデリカシーを覚えると良いと思うなっ!」

P「なんだ、違うのか」

柚「結局今日がなんの日か答えてないよっ!」

P「あー…」

柚「まったく。危うく誤魔化されてうにゃむにゃにされる所だったカモ?」

P「うにゃむにゃ…有耶無耶?」

柚「?………うやむにゃ?」

P「うやむや」

柚「う…うや…うやむや!」

P「おー。よく言えました」ナデナデ

柚「えへへー」ニヘラ

柚「はっ!…だからそうじゃなくってー!」ムキー!

P「なんだよ、まったく…」



忍「…………」ズズズッ

穂乃香「忍ちゃん、やっぱりミルク入れた方が良いですよ?」

忍「うん…大丈夫。すっごく甘いから」

穂乃香「そうなんですか?」コクッ

穂乃香「うにゃっ!に、苦すぎますよ、これ…」ニガー

あずき「あー。穂乃香ちゃんにはそうかもねー」

忍「ね」

穂乃香「?」

柚「ほらほら、Pサン。そろそろ白状しちゃいなよー」

P「なんの事かな?」

柚「実は柚に内緒でドッキリぱーちー的な企画を立ててるんでしょ?」

P「ドッキリぱーちー?」

柚「ふふん。柚サンは何でもお見通しだからねっ!フリスクのスケジュールが今日は皆空いてるなんて、珍しすぎるもん!」

P「あれ?そうなのか?」

柚「そうなんだよ。ほらほら、証拠は出揃ってるんだから、後はPサンが吐くだけだよ?」

P「そうか。実はな…」

柚「実は?」

P「まったくの偶然だ」

柚「またまた〜」

P「よっ…と…。お、丁度良い…」

柚「うやっ!ちょっとPサン!人の頭の上で何やってるのー?」

P「うん。柚の頭の高さなら腕を置くのにぴったりだな」

柚「よくなーいっ!」

P「こら、暴れるな。ゲームが出来ない」

柚「しかもゲーム!?」

P「丁度スタミナがたまったんだから勿体無いだろ」

柚「勿体無くないよ!その為に柚の頭が犠牲になってるんだよっ!」

P「何かをなす時には犠牲はつきものなのさ…」フッ

柚「何かカッコイイ!…って、柚の頭は犠牲にしちゃダメ!」

柚「そろそろ柚の頭を解放してよー!」

P「もうちょっと…」

柚「うあうあー!」


忍「あ、Pさんからメールだ」

穂乃香「この距離でですか?」

忍「えっと……先に店に行って準備初めておいて、だって」

穂乃香「なるほど。では、柚ちゃんにバレないように出なくてはいけませんね」ドキドキ

忍「いや、アレは心配ないと思うよ」

あずき「すっかり二人の世界だもんね。あずき達は柚ちゃんのバースデーパーティー大作戦の準備だね!」

穂乃香「ふふっ。実は、私柚ちゃんの為に特大ぴにゃこら太のあみぐるみを作ったんですよ♪」

忍「………へー…」

柚「あれっ?」

P「?」

柚「いつの間にか忍チャン達が居なくなってる!?」

P「ああ。忍達ならさっき出ていってたぞ」

柚「ホントにっ!?もーっ!Pサン教えてよー!」

P「柚の頭のツボを密かに刺激するのに忙しくて…」グリグリ

柚「なにその暇な忙しさ!?って、グリグリしちゃダメーっ!」

P「何か用事があったのか?」

柚「むうー。いや、別にそうじゃないけどー…」ムー

P「ははっ。じゃあ仕方ない。柚は夜までこのままだな」

柚「ええっ!?良いけどっ!」

P「良いんかい…」

柚「それでさ、Pサン」

P「今度はなんだ?」

柚「結局今日は何の日なのカナ?」

P「またそれか…」

柚「だってー…」ブーブー




おしまい

柚、誕生日おめでとう!
思った以上に内容がないけどいつもの事だから気にしない!
声付きはよ!

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