すみませんまさかの２レス目途中で寝落ちしました、時間が出来たので続き書きます。

提督「大井は北上の事好きだよな？」

大井「ええそれは勿論」

提督「でな？その……それが高じてなちょっと問題がな」

大井「問題？」

提督「余所の北上なんだが……その、下着が無くなったりするんだ」

大井「は？そんなのすぐに憲兵に申し立てて」

提督「犯人な、大井なんだってさ」

大井「は？え？すみませんちょっと理解が」

提督「余所の大井がそれぞれの鎮守府の北上の下着を盗んでたらしい、結構な人数の大井が」

大井「……それが原因ですか？」

提督「いや違う」

大井「は？何ですかそれ」

提督「それはあくまで前置きと言うか、余罪だ」

大井「えっ？下着を盗むのが余罪？提督？」

提督「……そのな、襲ったらしい……寝込みを」

大井「夜這い！？」

提督「それでな、この決まりが出来たんだ」

大井「待って、待って下さい提督、そんなのその大井を捕まえて解体なり何なりすればいいだけじゃないですか！何で私まで！」

提督「一人じゃないんだ」

大井「え？一人じゃない？」

提督「まずさっき言った結構な人数の大井のうち、ほとんどが過剰なスキンシップと周りが思う事をしてたらしい」

大井「過剰って言うと、常にベタベタしてるとかですか？」

提督「足にすり寄ったり他の艦娘や提督と北上が仲良くしてると威嚇したりな」

大井「犬ですか！？」

提督「まぁ問題はその後だ、そこで止まる大井はまだいいんだ」

大井「いえ既に軽い罰が必要なレベルじゃないでしょうか？」

提督「北上がな、大井っちやりすぎとか言ったら大人しくなってたそうだ、本人がそれならと皆も黙認というかまぁ、スルーしてたそうだ」

大井「……そう言えば前に演習で余所の私達を見たとき、確かに妙に北上さんにくっついてたような、周りも特に何も気にしてなかったですし」

提督「至って普通の光景だったんだな」

大井「ええとそれで？その夜這いって」

提督「そのままだ、北上が寝てる間に部屋に侵入、同室ならそのままベッドにだな」

大井「紛うことなく犯罪じゃないですか！憲兵沙汰じゃないですか！」

提督「まぁな……だがほとんどは未遂でな、北上も怒りはするがゆるしてんだよ」

大井「北上さんなんて天使……ん？ほとんど？まさか」

提督「一部は……そのな、皆が駆けつけた頃には最後まで……終わってたそうだ」

大井「……」

提督「オーケイその酸素魚雷をしまおうかまずは」

大井「その不届きもの達のせいで私が北上さんに近付けなくなったんでしょ？」ﾆｺﾆｺ

提督「うん落ち着け大井、まだ続きがあるから」

大井「むしろまだあるんですか？」

提督「言っても姉妹艦だ、道を踏み外したとは言え憲兵に突き出すのは忍びない」

大井「いえ突き出すべきかと」

提督「何より他ならぬ北上が泣きながら言ってたそうだ、もう二度としないなら許すよ大井っちって」

大井「北上さんなんて女神なんですか……待って下さい提督、まさかとは思いますが」

提督「……今回の一連の事はあるきっかけで判明してな、明るみに出た事なんだ」

大井「まさかですよね？提督？まさか北上さんのそんな慈悲の心を踏みにじるような」

提督「二度目の行為に及んだ大井かいたんだ」

大井「ちょっと雷撃百回程叩き込んで沈めてきます」

提督「ストップ大井、捕まってるから、大本営の牢屋に捕まってるから」

大井「大本営の牢獄ですね行ってきます」

提督「落ち着け！うお！さすが艦娘力ぱねぇ！」

大井「うふふふふ雷撃三百回どこまで耐えれるかしら？」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

提督「しかも増えてんじゃねぇか！おい！誰か！誰かいないか！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

提督「落ち着いたか？」

大井「はい何とか」

提督「良かった、長門と陸奥もありがとうもういいぞ」

長門「ああ、何があったか知らんが程々にな」

陸奥「それじゃあ失礼するわね」

提督「程々って、まぁいいか」

大井「それで？続きを」

提督「ああ、そこの鎮守府の艦娘達も気をつけてはいたらしいが、まさか未遂、一度目の二回も北上に許してもらって三回目はさすがにないと思ってたそうだ」

大井「未遂もあったんですか……」

提督「大井も普段はそれらしい素振りは見せずに北上に接してたそうだ、そしてある日北上と同室の軽巡と隣室の皆が出撃や遠征で出払っているときが来たんだ」

大井「もう分かりました、つまりそういうタイミングを待ってたと」

提督「本人は衝動を抑えられなかった、突発的な行動なんですって言ってるらしいが、状況的な事を鑑みるとな」

大井「……それで？」

提督「帰ってきた艦娘達が異変に気付いて部屋に突入したときにはもう、全てが終わってたそうだ、泣きじゃくる北上と笑顔と絶望が入り混じった表情で気絶している大井が部屋に居たそうだ」

大井「笑顔と絶望？」

提督「恐らくだが行為に及んだ高揚感と、結果的に北上に完全に嫌われた絶望からだろう」

大井「自業自得ですね」

提督「さすがにもうそこまでなったらな、球磨達も完全にキレて、北上ももう大井をゴミを見るような目で眺めてたそうだ」

大井「可哀想な北上さん」

提督「当然即憲兵沙汰、そこの提督も事態を重く見てそれまでの事を全て憲兵に話したらしい、まぁそこまではそんな大井が居たって事で厳罰からの解体とかで済む話だったんだが」

大井「そうですよね？勿論許す訳にはいきませんけど、他の鎮守府までは」

提督「これをな上層部が重く見たんだ、そして内密に各鎮守府を調査したんだ」

大井「あーもう分かりました」

提督「それでさっきの一連の事が明るみに出てな、今回の決まりが出来た訳だ」

大井「……やっぱり納得がいきません！何で私までその決まりに含まれるんですか！」

提督「分かってる分かってるよ大井、それは俺が一番よく分かってる」

大井（Lv150）「だって！私が愛してるのは提督だけですよ！北上さんに対してはloveじゃなくてlikeです！レズじゃないんですよ！」

提督「それは俺が一番分かってるから！俺も大井を愛してるから！」

大井「あっちょっもう」ﾃﾚﾃﾚ

提督「自分で言うのはいいのに、俺に言われると照れるのな」

大井「もっもう……」ｶｧ

提督「俺も当然交渉したよ、ウチの大井はそんな事は有り得ないって、でも表面的にはlikeでも、潜在的にloveかもしれないと、こちらの言葉だけでは特例を設ける訳にはいかないと一蹴されたよ」

大井「そんな……」

提督「まぁそれでこの決まりに少なくとも当分の間は従ってもらわないといけないんだ、すまん大井俺の力不足だ」

大井「ちょっ提督！そんないいですから！提督が悪い訳じゃありませんから、むしろちゃんと交渉してくれてただけで十分ですよ」

提督「大井……」ｽｯ

大井「提督……」ｽｯ

球磨「遠征終わったクマー、報告だクマー」ｶﾞﾁｬ

提督「……」

大井「……」

球磨「……どうぞごゆっくりクマ」ﾊﾟﾀﾝ

提督「……コホンコホン」

大井「……コホンコホン」

提督「とっとにかくそういう訳だから、しばらくは我慢してくれ大井」

大井「分かりました……その提督……」

提督「んっああ」

大井「鍵……掛けて下さいね」

提督「ああ」ｶﾁｬﾝ



球磨「まさか妹の現場に遭遇するとは、て言うか最初から鍵閉めとけクマ」

とりあえずここまで、まさかの寝落ちスミマセンでした、とりあえず酉だけ付けときますのでまた来ます

思ったよりも好評でありがとうございます
ぼちぼち続き書きます、少しですけど……

大井「はぁ……当分北上さんと近付けないなんて、こんなものまで付けさせて」ﾃｸﾃｸ


提督『あぁそうだ、とりあえずこれ付けといてくれないか？』

大井『腕輪？何ですかこれ？』

提督『北上にも同じものを渡すんだが、近付くと音が鳴る仕組みなんだよ、確か3.5メートル以内だったかな？』

大井『ああ、確かに目測だけだとあれですね』

提督『本営だって暇じゃないからな、二十四時間監視なんて出来やしない、だからコイツで本人や周りに分かるようにするんだってよ』

大井『こんなものまで付けさせるなんて、余程の事をしたんですねその大井は』

提督『らしいな、さすがに詳しくは書かれてなかったが、聞く気もないがな』

大井『とりあえず分かりました……こうですか？ところで出撃の時は？さすがにそんな事を気にしてる余裕はないと思いますけど』ｶﾁｯ

提督『ああ、当然出撃や演習なんかは適用外だ、あくまで平時での決まりだ』

大井『さすがに艦隊運用に支障をきたしますからね』

提督『というかさすがに攻撃食らえば壊れるからな、一応鍵を憲兵が持ってるそうだから、出撃の時に外してもらう事になる』

大井『なるほど、さすがに憲兵から鍵を盗もうなんて思いませんからね』

提督『すまんなお前には関係ないのに』

大井『いえ仕方ないですから、それにしばらくしたら外してもよくなるでしょう？』

提督『多分な、よしそれじゃ仕事再開するか』

大井『ええ、球磨姉さんにも謝らないと』


大井「……3.5メートル、どのくらいかしら？確かウチの廊下が」ﾃｸﾃｸ

北上「あれ？大井っちだ、おはよー」

大井「あっ北上さんおはようございます」

北上「いやーなんか面倒ﾋﾟｰﾋﾟｰありゃ？」

大井「ちゃんと機能してるみたいね」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

北上「このくらいかぁ、意外と遠いね」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

大井「ごめんなさい北上さん、面倒な事に巻き込んでしまって」

北上「いいっていいって、大井っちが悪いんじゃないからさ、でもこれ廊下ギリギリかな？」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

大井「一応ウチの廊下が4.5メートルくらいだったはずですから、お互いハジを歩けば……ほら止まりましたね」

北上「本当だ、ていうかそう思うと廊下結構広いんだね」

大井「艤装を背負った戦艦がすれ違えるように広く造ってあるんですよ、それでも扶桑さん達だとギリギリですけど」

北上「戦艦の艤装は大きいからねぇ、まっその内終わるっしょ？」

大井「ええ、それまで少し面倒ですけどよろしくお願いしますね北上さん」

北上「大丈夫だよ大井っちそれじゃあね」ｽﾀｽﾀ

大井「はぁ、まったくとんだ事になったわね」ﾃｸﾃｸ

北上「……3.5メートルかぁ……」ｽﾀｽﾀ

提督「これでよしと、飯にするか大井」

大井「ええ提督」

提督「今日の飯は何がいいかな？」ｽﾀｽﾀ

大井「そうですね、確か食堂のオススメがﾋﾟｰﾋﾟｰあら？北上さん？」

ｺﾝｺﾝｶﾞﾁｬ

北上「提督ーちょっと聞きたい事があったんだけど、ちゃんと扉越しでも鳴るんだねこれ」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

大井「じゃあ私は先に行ってますから、北上さんは提督と話してて下さい」ｽﾀｽﾀ

北上「悪いね大井っち、すぐ終わるからさ」

大井「いえ北上さんなら構いませんよ、では提督先に席を取ってますね」ｽﾀｽﾀ

提督「ああ頼む大井、それで？何が聞きたいんだ？」

北上「艤装の魚雷発射管がね、なーんか調子悪い気がしてさぁ」

提督「魚雷発射管？明石にもみてもらうか、ちょっと待ってろ……あぁ明石か？ちょっとな」

北上「……ふぅん……」

提督「お待たせ大井」

大井「あっ早かったですね提督、北上さんは何て？」

提督「魚雷発射管の調子がイマイチだったらしい」

大井「魚雷発射管ですか？確かに雷巡としては見過ごせないですね」

提督「明石にも頼んだかろ後で見に行こうと思う」

大井「分かりました、じゃあヒトヨンマルマル位に聞きに行きましょうか」

提督「だな、しかしやっぱり問題かな？」

大井「まぁちょっと面倒ですね、北上さんにも迷惑掛けてしまって」

提督「なるべく早く外せるように頼んどくからさ」

大井「ありがとうございます提督」

提督「ははっ大したことじゃないよ、せっかくの姉妹なんだから一緒にいたいだろ？」

大井「ええ、まぁそれまでは我慢ですね、幸い音が鳴るくらいで実害とかはありませんし」

提督「そりゃなまさか爆発させる訳にもいかんだろ？」

大井「それだと困りますね」ｸｽｯ


？？「……ふーん……」