木場真奈美「事務所を辞めさせてもらう」 (24)

真奈美「悪いが、今日限りでやめる」

モバP「待ってください!そんな急に……」

真奈美「引き留めても無駄だ」

モバP「も……もしかしてアレですか?アレが原因ですか!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448732013

モバP「かな子が勝手に、木場さんのアイスクリームを食べたのが原因ですか!?すみません!!」

真奈美「ん?どういうことだい?私は知らないが……」

モバP「あああああ!まだバレて無かった―――ッ!!」

真奈美「あぁ!!……私が冷凍庫に買い置きしておいた、ジャージー牛乳ソフト(189円)がない」

モバP「189円のちょっとリッチなアイスですよね」

真奈美「そうだ。スーパーでも100円で売られることはないアイスさ」

真奈美「何てことだ……アイスクリームのパッケージには、極太油性マジックで名前を明記していたはずなのに…」


まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみ
まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみ
まなみまなみまなみまなみ ジャージー牛乳ソフト(189円) まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみ
まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみ
まなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみまなみままなまなみまなみまなみまなみ


真奈美「こういう感じ…でね」

モバP「すみませんでした!わたくしの教育不足です!!」

真奈美「いや……弁償さえしてくれたら、私は構わないさ」

モバP「すみませんでした……あ、あれ?アイスの話でしたっけ?」

真奈美「いやいや、私が事務所を辞めるという話だ」

モバP「そうでしたね。その理由を教えて下さいよ…改善しますから」

真奈美「私が辞める理由は……」

モバP「……ゴクリ」






真奈美「更衣室で、ゲジゲジを見つけたんだ……!!」

モバP「ええ!?……え?」

真奈美「ゲジゲジだぞ!?あのゲジゲジだ!私は耐えられない!」

モバP「ハハハハハ!そんなことですか」

真奈美「そんなことって……プロデューサーくん、ゲジゲジだぞ!」

モバP「はい」

真奈美「ゲジゲジという生物は……生物は…ッ!あの生き物は…ッ!!」

真奈美「あ、足がぁ…!足が、いっぱいあるんだぞッ!!」

モバP「そりゃあゲジゲジですからね、足はいっぱいありますよ?」

モバP「むしろ、足が二本のゲジゲジの方が怖いです」

モバP「いや…新種発見でスプークかも!新聞とかに掲載されますねー」

モバP「新種を発見したら、名前はキバマナミ・ムシにします?」

真奈美「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――!」

モバP「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。ゲジゲジは益虫ですよ?」

モバP「ゴキブリのように噛んだりしませんし、大丈夫ですよー」

真奈美「プロデューサーくん……君は何もわかっちゃあいない」

モバP「え?どういうことですか?」

真奈美「ゲジゲジがいるということは、餌のゴキブリがいると言うことでもあるんだ!!」

モバP「それは仕方ないですよー。ここは人間が多く集まりますからね」

モバP「どこでもパンやお菓子を食べるアイドルが居ますし、飲み物の空き缶や空き瓶、弁当ガラなども出ます」

真奈美「……ゴクリ」

モバP「それらから発生する食べカスなどを、餌とするんでしょうね」

真奈美「――――ッッッ!!!」

真奈美「なん……だって」

モバP「アイツらは何でも食べますからね」

モバP「アイドルがよく食べるチョコ菓子、ドーナツ、ケーキ…これら糖分と油分の多い洋菓子なんて、ゴキブリは大好物でしょう」

真奈美「  」

モバP「多分、ゴキブリはアイドルから抜け落ちた髪の毛ですら、食べるんじゃないっすか?」

真奈美「   」

モバP「ゴキブリの名前の由来は、食器などを食べることからのようですし……」

モバP「ゴキブリは飢えたら、資料室にある段ボールとかも、食べるのかもしれませんね」

真奈美「     」

モバP「あれ…?木場さん?木場さーん!!生きてます?」

真奈美「………もう私は動けない」

モバP「え…具合が悪いんですか?」

真奈美「プロデューサー君がゴキブリの生態を披露したおかげで、一歩も動けないのさ!!」

モバP「そんなぁ…ウォームアップがてら数kmジョギングして、ジムで筋トレする木場さんが、そんなわけないですよ」

真奈美「無理ぃーまなみん無理ぃー」

モバP「今…もしかして、森久保の物真似したんすか?」

真奈美「仕方ないだろう!大腿四頭筋に力が入らないんだ。こうも情けないと、彼女の物真似ぐらいしたくなるさ」

モバP「わかりました。おんぶしましょう」


ガチャリ


瑞樹「プロデューサー君!悲鳴が聞こえたけど、何かあったのかしら!?」

モバP「あ、川島さん」

真奈美「あ」

瑞樹「プロデューサー君が、お…んぶ?怪我でもしたのかしら?」

モバP「木場さんはゴキブリに驚いて歩けないので、僕がおんぶしているんです」

瑞樹「え?ゴキブリって何の話?詳しく聞かせてちょうだい」

モバP「実は、かくかくしかじか…ゲジゲジでして…」

モバP「大したことではないですよ?木場さんが更衣室でゲジゲジを見たとか」

モバP「事務所には、ゴキブリが多くいるだろうとか、そんな些細なことです」

瑞樹「えぇぇぇ!!……何それ」

モバP「川島さんはゲジゲジは大丈夫ですよね」

瑞樹「無理。嫉妬と怨嗟、権謀が渦巻くアナウンサー室を生き抜いた私も、ゲジゲジは無理」

瑞樹「ゲジゲジとかゴキブリなんていたら、背骨も足腰もヘロヘロよ……」

モバP「ええええ!?木場さんに続いて、川島さんも無理なんですか―――!?」

瑞樹「みじゅき、むりぃー」

モバP「そんな…森久保風に否定しなくても…」

ギャル島瑞樹「まぢ無理だってー☆」

モバP「森久保の次は、ギャル否定ですか!?ギャル島さんですね!!」

瑞樹「おんぶして…お願い」

モバP「木場さんと川島さんの二人をおんぶするんですか!?無理ですよー!」

真奈美「大丈夫、君ならできるはずだ…!」

瑞樹「そうよ~やれば出来るわ!プロデューサーくーん!」

モバP「わかりましたよ!やりますよ、やります!!」


ゆっさ ゆっさ


真奈美「プロデューサー君の背中は、この私」

瑞樹「じゃあ、前は私ね」

モバP「どっこいせ…っと」


ゆっさ ゆっさ


プロデューサーの腕は、川島瑞樹を支えることが出来るのか?

プロデューサーの背中は、木場真奈美を支えることが出来るのか?

プロデューサーの腕は、万力の如く川島瑞樹を持ち上げ保持する。

プロデューサーの背中は、鉄骨の如く木場真奈美を背負う。

決して、落とすことは許されないアイドルであった。


モバP「ぐぬぬ……ぬ」

瑞樹「少し、重いかしら……」

真奈美「プロデューサー君なら、きっと出来ますよ。彼はそういう男です」キリッ

瑞樹「そうよね……プロデューサー君だものね。彼は、成し遂げる男…よね」キラァ

モバP「カッコイイ台詞ですけど、お二人とも…抱っことおんぶですからね?」

真奈美・瑞樹「ハハハハ!!」

瑞樹「家までよろしくね♪プロデューサーくーん」

真奈美「私も、家までよろしくお願いするよ」

モバP「それでいいんですか…まったく」



川島瑞樹の体重は44㎏、木場真奈美の体重は50kg。

この二名を背負いしプロデューサーは、両名の自宅まで歩くことは出来るのか?

出来る。出来るのだ。

おわり

ありがとうございました。おやすみなさい
HTMLイワシします

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom