京子「結衣ってさぁ、ロリコンなの?」結衣「はぁ?」 (87)

結衣「まりちゃんのことを言ってるなら違うから。親戚の子なんだしそりゃかわいいさ。別にロリコンとかじゃ」

京子「えー。それじゃ結衣の部屋にあるちっちゃい頃のあかりの写真ばっか集めたアルバムは?アレはなんなわけ?」

結衣「違うから。あれは違うから。つか勝手に物色すんな」

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結衣「大事な思い出だから取っといてあるだけだよ。ふつうだろ」

京子「そっかぁ?のわりには、みんなで写ってるやつとは別に、隠すようにしてあったけど」

結衣「なんで探してんだよ。なんで見つけちゃったんだよ」

京子「そりゃー暇潰しに。まさかあんなのがあるなんて思わなかったんだよ」

結衣「とにかくロリコンとか失礼にも程がある」

京子「それじゃあさー…」カキカキ

結衣「?」

京子「じゃーん。ロリあかり描いてみました」

結衣「くれ」

京子「うわ、食い気味にきましたな」

結衣「…またくだらんものを描いて。けしからん。没収だな」

京子「ちょっと苦しいぞそれは」

京子「しょうがないなー。あ、ついでだからなこのロリあかりになんか言わせちゃう?」

結衣「どういうこと?」

京子「たとえばこんな感じでー…」サラサラ

京子「『わぁい、京子おねえちゃん!あかり、京子おねえちゃんだぁいすき!』とか」

結衣「ふざけんな、なんでそこ私の名前じゃないんだよ」

京子「あ」

結衣「あ、じゃないよ…」

京子「メンゴメンゴ」

結衣「いいよもう…次はもうちょっとあざといくらい満面の笑みで描いて」

京子「え、また描くの?」

結衣「当たり前だろ」

京子「当たり前…なのか?うーん」カキカキ

結衣「ところでさ」

京子「なにさ。話しかけられると集中できないんだけど」

結衣「ずいぶんと描き慣れてるようだけど、そのロリあかり。それにさっき入れたセリフも…京子も大概だと思うけどな」

京子「はぁ!?」バッ

結衣「おいバカ!私のロリあかりがっ!」

結衣「というか京子、お前スケッチブックにあかりばっか描いてるだろ」

京子「見たのっ!?サイテー!プライバシーの侵害よっ!」

結衣「人のこと言えないだろ…」

京子「うー…こっぱずかしい!」

結衣「こっちだってこっぱずかしいよ」

京子「いいもん!私はあかりが好きなだけでロリコンとかじゃないから!」

結衣「む。私だって別にロリコンとかじゃないし。ちっちゃい子なら誰でもいいわけじゃないぞ」

ちなつ「お茶が入りましたよー」

結衣「ありがとうちなつちゃん」

ちなつ「なんの話をなさってたんですか?」

京子「結衣はロリコンだねって話」

結衣「おい」ビシッ

京子「あうっ」

ちなつ「な、なんということ…!結衣先輩がロリコン…!?どこまでセーフなの!?」

結衣「京子の冗談だから、ちなつちゃん」

ちなつ「やっぱり!そうだと思ってました!」

京子「ひでえ」

ちなつ「へぇー、あかりちゃんの話ですか」

結衣「まぁ、うん」

京子「そーそー」

ちなつ「うらやましいなぁ、私もそういう幼なじみがいたらなぁって思っちゃったり」

結衣「幼なじみだからどうってわけでもないんだけどね」

ちなつ「…」

京子「でも幼なじみって結構ポイント高いよ?共有できる過去があるってだけでもう薄い本ができる」

結衣「空気読めよ」

ちなつ「…あかりちゃん…やわらかかったなぁ…」ホゥ

結京「!?」

京子(え、なにいきなり!?やわらかかった!?な、なにがどう!?)

結衣(い、意味深すぎる…!もしかしなくても、唇のこと…?いや、ちなつちゃんとあかりってすごい仲良いし…ひょっとしたら…)

ちなつ「…ハッ!や、やだチーナったら!はしたないわ!はずかしいっ」モジッ

結衣「…まぁ、ね?私なんかちっちゃい時にあかりに『お嫁さんになる』って言われたことあるし?」

京子「それを言ったら私だって!その…お嫁さんになるのは私だけど…」

ちなつ「え、ええ…?あかりちゃんって意外に魔性のオンナ…?」

結衣「ちっちゃい頃のあかりはなぁ――」

ちなつ「いまのあかりちゃんだって――」

京子「いやいや、今も昔もあかりはさぁ――」

 わいわい



あかり「……」

あかり(い、一番はずかしいのはあかりの方だよぉ…っ!)プシュー

京子「こないださぁ、お泊まり会したじゃん?」

結衣「ん?あぁ」

京子「そん時にさぁ、見ちゃったわけよ」

結衣「どーせまたくだらないオチなんだろ」

京子「結衣があかりの寝顔をじっ…と見下ろしてるとこ」

結衣「おいっ」

結衣「あれはほら、あかりって寝顔がおもしろいからさ!」

京子「それにしてはすごい穏やかかつ幸せそうな顔で見てたけど」

結衣「それはほら…な?」

京子「結衣がいつまでもそうしてるから私まで寝不足になっちゃったんだよなぁ。体感で5時頃まで起きてたっしょ」

結衣「さすがにそこまでじゃない!2時には寝たし!」

京子「マジか…」

結衣「な、なんだよ」

結衣「ていうかなんで私があかりの寝顔見てたら京子が寝不足になるんだよ」

京子「……」ヒョーヒョー

結衣「どうやって鳴らしてるんだその口笛…。まさかとは思うが、京子もあかりの寝顔を見ようとか思ってたんじゃないの?」

京子「失礼な!そのまさかだよ!」

結衣「そうなのかよ」

京子「私だって楽しみにしてたのに~!結衣が独占してるから結局見られなかったし寝不足だったし!どうしてくれるんだこのやろう!」

結衣「そういうけどさ、京子もさ」

京子「あん?」

結衣「ラムレーズンをあかりにあーんさせてたじゃん」

京子「あかりが物欲しそうな顔で見てたからね」

結衣「そうかぁ?それにその直後」

京子「やべ」

結衣「『へへっ』とか言っちゃってさ。機嫌良さそうにあーんしたスプーンを眺めてにやけてたよね」

京子「ばっかおま、見てんじゃねーよ!」

結衣「目の前で堂々とやっといてそれはないだろ」

京子「身悶えするくらいはずかしいぃぃ…」

京子「だってさぁ…」

結衣「ん?」

京子「冗談でスプーン差し出したらちょー嬉しそうにぱくついて『おいしー!ありがと、京子ちゃん!』なんて言われたらさぁ」

結衣「にやけるな」

京子「だしょー?」

結衣「アイスか…時期じゃないけど買ってみようかな」

京子「おやー?お泊まり会が近いのかなー?」

結衣「茶化すな」



あかり「……」

あかり(ど、どーしよお…入っていけない…どんな顔でふたりの前に出たらいいのぉ…?)オロオロ

ちなつ「あれ?どしたのあかりちゃん」

あかり「うひゃあ!?」

休憩が終わる

あかり「それじゃあそろそろ帰ろっかぁ」

ちなつ「そうだね」

京子「おおっ!?もうそんな時間か…結衣の部屋ってたまに時空が歪んでるよな」

結衣「わけのわからんこと言ってないでお前も帰り支度しろ」

京子「えー」

結衣「ほら」

京子「いやんもう…ゴーインなんだから」

結衣「あ、そうだ。一々持って帰るの面倒だろうしパジャマ置いてっていいよ」

あかり「えー、でも結衣ちゃん、迷惑じゃないかなぁ」

結衣「遠慮しなくてもいいよ」

ちなつ(結衣先輩の部屋に私物を置いていく=もはや恋人同然)

ちなつ「お言葉に甘えましょうあかりちゃん」

あかり「ええっ!?」


京子「私なんかもう着替えとか日用品置いてるしな」

結衣「お前はすこし遠慮しろよ…」

あかり「えっと…それじゃ置いてこうかなぁ」

ちなつ「結衣先輩!寂しくなったらいつでも私のパジャマで私を思い出してください!」

結衣「あはは…ありがと、ちなつちゃん」

京子「わぁいちなつちゃんのパジャマー」

ちなつ「ちょ!やめてくださいっ!」

あかり「よいしょ」イソイソ

結衣「?」

あかり「はい、お願いします結衣ちゃん」

結衣「あ、う、うん。預かります」

結衣(丁寧に畳んでから手渡しだなんて…ふいうちだ…)

京子「んおぉ…帰るかー」

ちなつ「お邪魔しました、結衣先輩。楽しかったです!」

あかり「それじゃ結衣ちゃん、また学校でねぇ」

結衣「ああ。みんなも気をつけてね」

 バタン

結衣「…」

結衣「さて、いきなり静かになったなぁ」

結衣「みんなのパジャマ洗おっと」

結衣「自分のぽいー。トマトぽいー。ちなつちゃんのぽいー」

結衣「あかりの…」

結衣「…」

結衣「まだあかりのぬくもりが残ってる…気がする」

結衣「…最近寒いんだよな。このパジャマ裏起毛であったかいし。勢いで他のは洗濯機に突っ込んじゃったし。しょうがないからこれ使わせてもらおっかな」

結衣「…結衣わんわん。なんちゃって」

結衣「……、はぁ…あかりのにおいがする…」

結衣「ってこれじゃ私、変態みたいだな」

京子「せやな」

結衣「!?」

結衣「これはちがおまえなんでかえったんじゃほらさいきんさむいからちょっときてみただけっていうかごかいするなよわたしはそんなつもりまったくこれっぽっちもないしちがうんだ」

京子「落ち着こう」

結衣「お前を殺して私も死ぬ」

京子「落ち着けぇっ!」

結衣「…うう」

京子「忘れ物取りに来たらこんなことになっててこちとらびっくりしたっつーの」

結衣「なんてベタな」

京子「うっさいな。写メ取ってあかりに送るぞ」

結衣「ばっ、それだけはやめろ!そんなことしたら…!」

あかり『わぁ、結衣ちゃんもわんわん似合うねぇ!あかりとお揃いだね!』


京子「みたいな」

結衣「…あぁ。なんか想像できた」

京子「かわいいなぁ!」

結衣「まったくだ」

京子「とりあえず脱げ」

結衣「やだ」

京子「おい」

結衣「やだ」

その頃ちなつはあかりの唇を貪ってたのかもしれない

櫻子「げっ、箸、」

あかり「はいどうぞ」スッ

ちなつ「まだ箸までしか言ってないのに」

向日葵「こういうのをお約束、と言うんでしたっけ」

櫻子「あかりちゃんマジ女神」

あかり「言いすぎだよぉ。困ったときはお互いさまだもんね」

ちなつ「女神でなければ天使か」

向日葵「なんだかしっくりきましたわ…」

櫻子「あかりちゃんってばなんでも持ってるしかわいいし優しいしかわいいしかわいいし、一家に一台ほしい存在だよねー」モッシャモッシャ

向日葵「食べながら喋らない!それに赤座さんは家電じゃないんですから、一台とか言うのは失礼でしょう」

あかり「だいじょうぶだよ向日葵ちゃん、ありがと。あかりも櫻子ちゃんにそう言ってもらえるとすっっっごく嬉しいなぁ」ニコニコ

櫻子「私もあかりちゃんにそう言ってもらえるとすっげー嬉しい…はっ!?これはまさか嬉しいのエイキューキカン…!?」

ちなつ「櫻子ちゃんからそんな難しい単語がでてきたことにびっくりだわ」

向日葵「相変わらず中身はおバカですけれどね…」

櫻子「でも実際さ、うちにこんなあかりちゃんがいたらもう…っ!て感じだよねー」

向日葵「それは…」チラッ

ちなつ「あかりちゃんがいたらかぁ」チラッ

あかり「?」ニコニコ

ちなつ「どーだろ…」

向日葵「確かに櫻子なんかと比べたら…いえ、比べること自体赤座さんに失礼ですわね」

櫻子「なにぃー…ん?あかりちゃんが褒められてると喜ぶべきか?」

ちなつ「いや、それはどうなの…?」

櫻子「あかりちゃんがおねーちゃんだったらなぁ…」

向日葵「む。ちょっといまのは聞き捨てなりませんわ」

櫻子「はぁ?」

向日葵「赤座さんが姉妹ならば、姉よりも妹でしょう!この溢れ出る妹オーラ!見なさい!」

櫻子「それは向日葵の独断と偏見だろぉ?私はあかりちゃんをおねーちゃんにして甘やかされたいの!」

向日葵「この分からず屋!」

ちなつ「あかりちゃんって箸の持ち方きれいだよねー」

あかり「そうかなぁ?えへへ」

櫻子「ちなつちゃんは!」

向日葵「どう思います!?」

ちなつ「うっわー、こっちきたよ…」

あかり「ふぁいと、ちなつちゃん!」

ちなつ「あかりちゃんの話題なんだけどなぁ…正直どっちでもよくない?というか先に生まれた方が姉でしょ」

櫻子「そんなどーでもいい答えはいらないから!」

向日葵「真面目に考えてください!」

ちなつ「ええ…?うーん…」

ちなつ「お姉ちゃんなあかりちゃんかぁ…まぁなんだかんだ言って安心感の塊みたいな存在だし、気配りできて優しいし…アリっちゃアリ?」

櫻子「ほらな!」

ちなつ「妹なあかりちゃんはー…ちょっとおっちょこちょいで世話が焼ける部分もあるか。いつもにこにこしてて癒されるし…総括して、まぁ余裕のアリ」

向日葵「でしょう!」

櫻子「ちょっと!どっちか!どっちかって言ったらどっちなの!?」

向日葵「妹ですわ!」

櫻子「いや、姉でしょ!」

ちなつ「う、うーん」

櫻子「あーもうまだるっこしい!」

向日葵「吉川さんの考えを聞かせてください!」

ちなつ(私にとってのあかりちゃんは…)チラッ

あかり「」

ちなつ「…」ジーッ

あかりの顔

ちなつ「…」ジーッ

あかりの口許

ちなつ「…」ジーッ

あかりの唇

ちなつ「……キスフレ?」

 ざわっ

京子「あかりのパンツの話なんだけど」

結衣「おい」

京子「なに?」

結衣「なに?じゃないよ。いきなりパンツの話されて私はどんな顔して聞けばいいんだ」

京子「ぐへへ顔」グヘヘ

結衣「馬鹿にしてるだろ。お前の顔芸をこっちにまで強いるなよ」

京子「それはさておき、パンツの話なんだけどさぁ」

結衣「結局そこに戻るのか…」

京子「あかりのパンツあるじゃん?くらげのやつ」

結衣「それが?」

京子「私も同じパンツ持ってるじゃん?」

結衣「そうだったな」

京子「そのことを意識するとさ、くらげパンツを装備する度に『ああ…あかりと同じパンツはいてる…』ってね。恥ずかしながら興奮するわけですよ」

結衣「引くわ」

京子「えー?」

結衣「なぜそこで不思議がる」

京子「結衣もやるっしょ?似たようなこと」

結衣「やんねえよ」

京子「おかしいな…」

結衣「京子の頭がね」

京子「ひどいわ!そんな私が狂ってるみたいに!」

結衣「1レス前のお前のセリフ音読してみろ」

京子「…あれ?結構ひどくね?」

結衣「言っといてなんだけど、そこまで青ざめるほどか」

京子「変態じゃん」

結衣「うん」

京子「おおもう…ちょっと自省しなきゃ」

結衣「そうしてくれ」

 後日

結衣「あ、あのくらげパンツ…こんなとこで売ってたのか」

結衣「…」

<アリガトウゴザイマシター

結衣「…やってしまった」

結衣「まぁね。買ってしまったものはしかたない。せめて有効活用しないとな」

結衣「しかしこれ…結構恥ずかしいぞ…」

結衣「あかりや京子がはいてたら可愛いのかもしれないけど…これはいてる自分を想像すると…ないな」

結衣「しょうがない、かぶろう」サッ

結衣「あかりのパンツを頭にかぶってる…罪悪感とか背徳感でぞくっとしちゃうな」

結衣「…よし。コレクションアルバムでも見て心を落ち着けよう」パラッ

結衣「…」

結衣(なんかこの道を突き進んだら危ない気がする…)

京子「…またやってしまった」

京子「ミラクるんの同人誌描く合間の息抜きにあかり本を描いてしまった」

結衣「それを私に報告してどうすんだ」

京子「誰かに話したかったのさ…このちょっぴりセンチな気持ちをね」

結衣「ふーん」

京子「興味持ってよう!興味持て!」

結衣「ちなみにさぁ。そのあかり本とやらは」

京子「ここに」サッ

結衣「持ち歩いてたのか…ってなんだそれ!?カバンにぎっしり…これ全部か!?」

京子「うん。これが最新ので、こっちがいっちゃん最初の」

結衣「そういえばまたって言ってたっけ…にしたってやりすぎだろ。これで本作れるレベルだろ」

京子「だから言ったじゃん。あかり本って」

結衣「なんでもいいけどさ。うわ、あかりだ」

京子「誰かに読んでもらう為に描いてたわけじゃないから結構雑だけどね」

結衣「あかりそのものじゃん」

京子「そりゃそうでしょ」

結衣(あかりを忠実に描けてることに突っ込むべきか否か)

結衣「ん…ヒロインは当然あかりとして、主人公は京子じゃないんだな」

京子「あー…まぁ、ね。なんかさー、まんま自分にしちゃうとさ、こっぱずかしいんすよね。いやはや」

結衣「そんなもんか」

京子「自分の妄想を客観視してるみたいでね。だから主人公は」

結衣「ん?でも、髪は短いし名前も違うけどこれほとんど京子だろ」

京子「ぎくっ」

結衣「あ、でも中身はまるっきり別物か?ゲームとお茶が好きで…ってオイ」

京子「細かいことはよくね?」

結衣「よくねーだろ。吉見京って…これあかり以外のごらく部メンバー合体させたろ」

京子「やっぱりわかる?」

結衣「そりゃ本人だし。ロリコンで幼げなあかりがピンズドって、お前はったおすぞ」

京子「誰もそこが結衣ベースとは言ってないだろ!」

結衣「ほう?じゃどうなんだよ。言ってみろ」

京子「ふなみ100%ですな!」


結衣「…しかしまぁうまいこと合わせたもんだね」

京子「でしょー」ヒリヒリ

結衣「……少女漫画かよ」

京子「え、そんなに?」

結衣「甘すぎ。なにこの砂糖空間」

京子「そこまで言うか」

結衣「京子って頭の中に乙女飼ってるんだな」

京子「こんないじらしい乙女をつかまえて今更なにをおっしゃる」ハハ

結衣「はいはい。もうしまっていいよ」

京子「なんやかんや文句つけて一気読みしてるじゃん」

結衣「あかりが可愛かったからね」

京子「こやつ開き直りおった」

京子(結衣の本棚に置いとこーっと)

 後日、ちなつがあかり本を発見しひと悶着あった。

ちなつ「…うふっ、うふふ…結衣せんぱぁい…」

ちなつ「そんなぁ…んー…しょーがないですねぇ…」

ちなつ「んぅー…………………ぅえっ、あかりちゃんっ!?」ガバッ

ちなつ「…」ボー

ちなつ「…ゆめか」ハァ



ちなつ「おはよー…」

ともこ「おはようちなつ。…あら?」

ちなつ「…なに?」

ともこ「…ちなつ、なにか良いことでもあったたの?」

ちなつ「べつに?ちょっと納得できないことならついさっきあったけど」

ともこ「ほうほう」

ちなつ「?」

ちなつ「もういくね。いってきます」

ともこ「うん、いってらっしゃい」

 バタン

ともこ「…ふふ。むくれながら機嫌良さそうにしてるなんて、ちなつも器用ねえ」


あかり「あ、おはようちなつちゃん!」

ちなつ「えいっ」ぐにっ

あかり「ひょえ!?いひなりどーひらのぉ!?」

ちなつ「このこの」ぐにょぐに

あかり「うわあん、たしゅけへ~っ!」

ちなつ「…へんな顔」クスッ

あかり「ちなつちゃんのせいだよぉ…」

なかなかゆるくならねえな

京子「お、あかりだ」

あかり「~」

京子「よーし」サササ

京子「だーれだっ」バッ

あかり「ひゃっ!?き、京子ちゃん!?」

京子「だーれだ」ワキワキ

あかり「だから京子ちゃんでしょ!?こーゆー時に押さえるのはお胸じゃなくて目だよぉ!」プリプリ

京子「なるほどなー」ペタペタ

あかり「いやもう放してよぅ!」

京子「ところであかりさんや」

あかり「んー?」

京子「お昼はもう食べたかね?」

あかり「まだだよぉ。もーおなかぺこぺこで…帰ったらどうしよっかなーって考えてたとこだよぉ」

京子「よし。そんじゃシェフ京子のきまぐれランチをご馳走してやろう」

あかり「え!京子ちゃんってお料理できたの?」

京子「伊達に結衣のとこに入り浸ってるわけじゃないぜ?結衣直伝オムライスを作ってあげる!」

あかり「オムライス!?わぁい、あかりオムライスだいすき!」

 歳納家

京子「へいお待ち」ドン

あかり「わぁ、おいしそう!」

京子「おあがりよ!」

あかり「いただきまーす!」パクッ

あかり「!」

あかり(ん、んん…?まったりとした風味のなかにもったりとした食感が…)

京子「どお?どお?」

あかり「ン"っ…うん、お、おいしいよ?」

京子「どれ」パクッ

京子「なんじゃこりゃ!びみょー!」

あかり「え、ええ?そ、そんなことないよぉ」パクパク

京子「やっぱ見よう見まねじゃだめだったか」

あかり「え!?結衣ちゃん直伝じゃなかったの!?」

京子「それはほれ、言葉の綾っていうか」

あかり「もぉ…」パクパク

京子「あー、無理して食べなくてもいいよ?」

あかり「せっかく京子ちゃんが作ってくれたんだもん、もったいないから食べるよ」

京子「…こいつぅ」

あかり「えへへ」

あかり「ご馳走さまでした。おいしかったよぉ」

京子「おそまつさま。それじゃお代金の方なんだけど」

あかり「ええ!?お金取るのぉ!?あかりいまあんまり持ってないよぉ…」

京子「なにー!?しょーがないなぁ、そんじゃ洗い物手伝ってもらおっかな」

あかり「あっ、うん!手伝わせて!」

京子「よーし、協力ミッションだ!あかりがスポンジで洗うから、あかりが水で流す!」

あかり「りょーかぃ…ってあかりしかやってないよぉ!」

京子「冗談だよう。そんじゃ私水で流すわ」

あかり「うんっ」

あかり「結衣ちゃ~ん!」タタタ

結衣「あかり?どうしたんだ?」

あかり「これ!」

結衣「コーヒー?」

あかり「自販機でファンチ押したら出てきたのっ!あかり、全部なんて飲めそうにないよぉ…」

結衣「ああ…だから私のとこに持ってきたのか」

あかり「お願いっ!捨てるのはもったいないし、結衣ちゃん飲んで!」

結衣「別にいいけどさ」

結衣「しかし災難だったねあかり」

あかり「ファンチ飲みたかったけど、とりあえず結衣ちゃんが近くにいてくれたから助かったよぉ」

結衣(文句もつけないなんてあかりらしい)

あかり「…」ジー

結衣「…そう凝視されると飲みづらいよ」

あかり「あ、ごめんねぇ」

結衣「ん」クイッ

あかり「結衣ちゃん、大人だなぁ」

結衣「はは、コーヒーが飲めるだけで大人かぁ」

あかり「少なくともあかりからしたらとぉっても大人だよ!憧れちゃうなぁ」

結衣「…あかりは大人になりたいの?」

あかり「えっ、どーだろ?大人っぽくはなりたいかなぁ。お姉ちゃんみたいになりたいかも!」

結衣「うーん、そっか。でもあかりはあかりのままでいいと思うけどね、私は」

あかり「あかりのまま…?」

結衣「うん。なんていうの?コーヒーが飲めなくたって、子どもっぽくたって、私はあかりのこと…あー、えっと」

あかり「?」

結衣「…好きだし?」

あかり「!」

結衣「…だからさ。背伸びしたりしちゃうのもあかりらしいっちゃらしいけど、無理しなくても…ああもう、何言ってんだろな私」

あかり「ふふっ、ありがと結衣ちゃん。あかりも結衣ちゃんのことだぁい好きだよっ!」

結衣「はいはい」プイ

京子「…間接キスだね」ニョ

結衣「」ブフッ

あかり「わっ!?結衣ちゃん!?」

結衣「きょっ…げほっげほ!」キッ

あかり「だいじょーぶ!?」

結衣「こほっ…大丈夫。ちょっとむせただけ」

結衣(くっそ、京子のやつ…見てたな。しかももういないし)

結衣「あーもう…口のまわりとかべたべただよ」グイッ

あかり「あっ、あかりハンカチあるよ!」

結衣「あかりはなんでも持ってるよな」

あかり「じっとしててね」スッ

結衣「っ」

結衣(んぐっ…恥ずかしいぞこれ…)

着地点を見失った
それと同時にネタもなくなってきた

 「おはよ~」

ちなつ「おはよーあかりちゃ…っ!?」

 「?」

ちなつ「だれ!?」

 「ええ!?どうしたの急に!」

ちなつ「…」

 「あう…そ、そんなにじーっと見られると恥ずかしいよぉ」

ちなつ(だ、誰なのこの明るく朗らかな超絶美少女は…?あかりちゃんっぽい声だけどなんだかあかりちゃんっぽくないし)

 「ちなつちゃん?」

ちなつ「……………あ、あかり…ちゃん?」

 「んん!?なにその長い間を置いた後の自信なさげな疑問形!ひどいよぉちなつちゃん!」

ちなつ「あかりちゃんなのか…なんか今日のあかりちゃん、雰囲気ちがくない?」

あかり「そうかな…あ!お団子かな?」

ちなつ「それだ!お団子がない!!」ビシッ

あかり「なんかうまくまとまらなくてね…」

ちなつ「そっか…なるほどそういうことか」

あかり「あかりと言えばお団子だもんね。そっか、だからちなつちゃんも自信なかったんだね」

ちなつ「え、あ、うーん。そ、そうだよ」

あかり「ちょっとぉ!どうしてそこでまた言い淀むのぉ!?」

ちなつ(今まであかりちゃんはあかりちゃんとして見てたけど、先入観なしで見たら超絶美少女だと思ってたんだ私…なんか恥ずかしいぞ…)

京子「おっ、ちなつちゃーん!うわなんだこいつ!?カワ眩しい!」

あかり「もぉ、京子ちゃん!ふざけないでよぅ!」プリプリ

京子「………え、あかり?」

あかり「え、どうしてそんな反応」

京子「………てへっ」

あかり「うわぁーん!」ダッ

ちなつ「あかりちゃん、恐ろしい子…」

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