桐生一馬「ニート生活はいいものだな。」 (14)
桐生「おい大吾、明日は15日だぞ?まだ300万が振り込まれてないぞ。」
大吾「桐生さんすいません。色々と立て込んでいまして、来週まで待って頂けますか?」
桐生「何だと?どういう事なんだ?」
大吾「言葉の通りです。今、東城会は色々と立て込んでいて忙しいんです。」
桐生「それが元会長に対する態度という訳か。大吾、俺は東城会を何度救ってきたと思っているんだ?」
大吾「確かに桐生さんには何度も救われてきましたが…」
桐生「とにかくお前が振り込めないなら代わりのものに振り込ませるんだな。それと来月からワンランク上のマンションに住みたいんだが」
大吾「勘弁してください。今住んでるマンションだって遥ちゃんと暮らすには十分過ぎる4LDKじゃないですか。」
桐生「ここから見下ろす夜景にそろそろ飽きてきてな。良さそうな物件を探しておく。」
大吾「分かりました…」
桐生「大吾、明日中には必ず300万頼むぞ?」
大吾「わかりました…」
桐生「それじゃあ切るぞ」
ツーツー
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真島「また桐生ちゃんからか。そないに金が欲しいんやったら現役に復帰すればええのになぁ。」
冴島「そもそも、桐生が就職するまでの支援っていう形やったやろ?あいつ今じゃハローワークにも行ってないんとちゃうんか?」
大吾(桐生さんに黒澤との騒動を救って貰ったお礼という形で桐生さんが東京で仕事を見つけるまでの間、東城会で金銭的な支援をしてきた。
大吾(最初は月50万で家賃込みだったが、桐生さんの要求はエスカレートしていき、今じゃ毎月300万の支援で家賃は別。)
真島「やっぱり、人は1回楽したらアカンなぁ。堂島の龍って言われてた頃の桐生ちゃんはもうおらんなぁ。」
冴島「大吾、お前の伝手があればそれなりに条件の良い会社に桐生を就職させられへんか?このままじゃ桐生のためにも良うないで。」
大吾「東城会が差し押さえした金融屋の社長や不動産屋の社長といった仕事もあるんですが…どうもやりたくないらしくて。」
冴島「それはただの甘えとちゃうんか?あいつは少し前まではカタギとしてタクシーの運転手やってたんや。出来ん事はないやろ。」
真島「真島建設の重役待遇として就職させてもええで?」
桐生「ふぅ…昼から食べるステーキは上手いものだな。それにワインも中々美味かったな。」
桐生「遥からLINEが来てるな。何?今日は友達の家に泊まるから帰らないだと!?ふざけるな!大学生にそんなことを強化するわけにはいかない。」
プルルル プルルル
遥「もしもし?おじさんどうしたの?」
桐生「どうしたじゃない…お前はまだ大学生だ。それに学業に励むために進学したのに友達の家に泊まるとはどういう事だ?」
遥「でも学校の勉強はしっかりやってるし、友達と遊ぶぐらいいじゃん?」
桐生「お前、本当は男の家に泊まるんじゃないのか?友達を泊めるならうちに泊めればいいだろう。広いんだし。」
遥「そこまでおじさんに束縛させるのっておかしくない!?」
桐生「おかしくはないさ。俺はお前に真っ当な人間に育って欲しいから言ってるだけだ。」
遥「こんな事は言いたくないけど、おじさんは私にそんな説教できる程エライの?」
桐生「何だと?」
遥「12時に起きてお昼からステーキとかお寿司を食べて、バッティングセンターとボーリングで遊んで、夜はキャバクラ通いでしょ?それも毎日。」
桐生「・・・」
遥「とにかく今日は友達の家に泊まるから!」
ツーツー
チンピラ「電話の声うるせぇんだよ!クソオヤジ!」
桐生「寝てろぉ!」ドカッ
チンピラ「」
桐生「まだキャバクラまでは時間があるな…今日は久しぶりにゲーセンに行くとするか。」
ゲームセンター
桐生「太鼓の達人をやるか…」
5分後
桐生「おい、誰かいるか?」
店員「どうしましたか?」
桐生「この機会壊れているんじゃないか?」
店員「いえ日々メンテナンスを行っていますが異常はないはずですが…」
桐生「じゃあ俺が全力でやったのにこのスコアは何だ?」
店員(プレイが下手なだけじゃ…それも鬼だし…)
桐生「何故黙る?黙るということは不手際を認めるという事だな?」
店員「申し訳ございませんでした。」
桐生「まぁいい…理不尽な店には客が寄り付かなくなるだけだ。客は敏感だからな。」
このSSまとめへのコメント
読んでて草生えた