幼「もっとかまってよ」 (13)
男「え、何言ってんの?」
幼「最近冷たくない?」
男「そうか?」
幼「そうじゃん。今だってテキトーに相手してる」
男「そりゃまあな。お前が話し始めたら止まらないし」
幼「人のこと暴走族みたいに言わないで!」
男「言ってねえよ」
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幼「散歩行こう」
男「やだ」
幼「ゲームしよ」
男「嫌だって」
幼「お話しよう」
男「今してる」
幼「ぶ~、なんでそうやって流すのさ」
男「今漫画読んでるんですけど」
幼「可愛い可愛い幼馴染が遊びに来てるっていうのに?」
男「自分で言うな」
幼「じゃあ男が言ってよ」
男「なんでだよ」
幼「どうしても」
男「嫌だ」
幼「言ってよ」
男「...可愛い」
幼「え!?」
男「嘘だよ」
幼「さ、サイテー! 乙女の心を弄んだ!」
男「はいはい」
男「...」
幼「ねえねえ」
男「あ?」
幼「勉強教えて」
男「あ~、もうすぐ中間テストか。どうせ数学とか物理だろ?」
幼「そうだよ」
男「いいけど、俺にも英語教えてくれ」
幼「男、ホント英語苦手だね」
男「まあな。そういうお前も理系科目壊滅してるけどな」
幼「壊滅とか言わないでよ」
男「悪かったよ」
幼「ぶ~」
幼「ねえ、男?」
男「なんだ?」
幼「この公式どうなってるの?」
男「ここをこうすると、この式になるのは分かるか?」
幼「うんうん」
男「それで、この式をここに代入すればいいんだよ」
幼「おお~、そういう訳か!」
男「そういう訳だ」
幼「へへ、ありがとね!」
男「ああ」
幼「勉強教えてくれる時の男は優しいから好き~」
男「う、うっせ」
幼「あはは、男照れれるし」
男「照れてねーし」
幼「ふーん」
幼「ま、いつもの男も好きだけどね」ボソッ
男「あ? なに?」
幼「何でもないよ~」
幼「男~」
男「え?」
幼「遊ぼーよ」
男「え、あのさ、今何時だと思ってんの?」
幼「11時」
男「そんな時間に人の家に来るんじゃねえよ」
幼「でも、おばさんは入れてくれたよ?」
男「それでもだよ。親しき仲にも礼儀ありだろ」
幼「ふーん、男は私達の仲が良いと思ってるんだ」
男「...言葉の紗だよ」
幼「素直じゃないな~」
幼「ねえ、何する?」
男「いや、なにもしねえよ?」
幼「せっかく来たのに...」
男「じゃあ帰れよ」
幼「そこは優しく『仕方ねえなあ...』とか言うとこでしょ」
男「いや違う」
幼「なんか、いつもに増して帰らせようよするね...」
男「いや、いつも通りだが...」
幼「...あ、分かった。なるほどなるほど...」
男「なんだよ、そのドヤ顔」
幼「いや~、別に~」
男「...今何考えてる?」
幼「え~、いや~、どうせアレでしょ?」
男「なんだよ」
幼「オ〇ニー」
男「なっ...!? ち、違うわ!」
幼「ふぅん...ま、お邪魔みたいだから、私は帰るよ~」
男「いや、違うから! それと待て」
幼「ん、なに?」
男「時間が時間だし、送っていくわ」
幼「え、や、えっと、家近いし、大じょ---」
男「な訳ねーだろ。こんな時間に女子が独り歩きなんてダメだろ」
幼「...えへへ、じゃあ、お願いしま~す!」
男「おう」
幼「...今夜は私が捗っちゃいそう」ボソッ
男「幼、朝だぞ」
幼「ふにゃ?」
男「ふにゃ、じゃねえよ」
幼「え、もう朝?」
男「そうです」
幼「ふわぁ~...おはよ」
男「おう、おはよ」
幼「起こしに来てくれてありがと~」
男「いつものことなのに何言ってんだ?」
幼「そういう気分なの」
男「そうか...」
男「あ、パジャマ新しくなってんじゃん」
幼「そう、可愛いでしょ~」
男「はいはい、可愛い可愛い」
幼「うわ、テキトー...」
幼「...あれ、今日って学校休みだよね? 起きるの早くない?」
男「いや、その...なんだ。昨日の夜、遊ぼうって言ってただろ? だから...」
幼「え、え...え?」
男「だから! 今日! どっか行こうぜ!」
幼「それって、デー---」
男「はい、早く着替えろ」
幼「...うん!」
短いですがこれにて終わりです
幼馴染ss増えろ!
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