吸血鬼「吸血鬼?」(57)

男「そうじゃないの?」

吸血鬼「なんでだよ!」

男「だって、血の虫、太陽で右足消えたし…」

吸血鬼「おまえは、太陽が平気なのか・・・・・・?」

男「陽光浴びたくらいじゃ、灰にはならないね」

吸血鬼「化け物だーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

男「どっちが・・・・・」

吸血鬼「私の足が灰されたああああああああああああああああ!!!!」

男「カーテン開けただけだし」

吸血鬼「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

ジュ!!!

吸血鬼「うでがあああああああああああああああああああああああ!!!!」

男「自分からまど際に行きやがった・・・・・」

吸血鬼「カーテンを閉めろおおおおおおおおお!!!!早く締めてしめてくれえええええええええ!!!!!」

血飲むし、

だったねソーリー

シャーー

男「閉めたから騒いでないでなんでここにいるのか説明しろ」

吸血鬼「化け物に尋問される・・・」

男「起きたらおれの首にかみついてやがったのはだれだ」

吸血鬼「それって普通だよね」

男「異常だよ」

吸血鬼「血を飲むのに首をかむことのどこが異常なんですか!!!!」

男「血を飲むことが異常だろ!!!!!」

吸血鬼「は?」

吸血鬼「それでは、あなたは血を飲まないんですか?」

男(人間を知らないのか?)

男「おまえはなんの血を飲んでるんだ?」

吸血鬼「人間の血ですが?」

吸血鬼「まさかあなた人間じゃ・・・・」

男「人間です」

吸血鬼「じゃあなんで太陽平気なんですか!!!」

男(人間はへいきが普通だよな?)

男(それに何で平気っていわれてもな……)

吸血鬼「言葉に詰まっている……もしやなにかはなせない事情でも?」

男「そんな事情はない」
男「それと人間はふつう太陽平気だぜ?」

吸血鬼「そんなのにんげんじゃありませんよ~」

吸血鬼「人それを化け物と呼ぶ」キリ

男「……」

吸血鬼「おっと! そろそろですかね」ニョキ

おめでとう! 新しい腕と足が生えた!!!

男「どうみてもおまえの方が化け物だよ!!!!!!」

吸血鬼「あなたの方が化け物じゃないですか!!!!」

男「なんでだよ!!!!」

吸血鬼「無敵じゃないですか!!!!!!!!」

男「おまえの再生力のが無敵だろ!!!!!」

吸血鬼「灰にならなければ再生する必要がありません!!!!」

男「……」

男「…確かに」

吸血鬼「私はなんて化け物の巣に入り込んでしまったんだ……」

男(なんかうなだれてる…)

吸血鬼「」グギュルル~

男(腹の虫でか!!)

吸血鬼「あ、あの///」チラ

男(なんか赤くなってこっち見つめてくる)

吸血鬼「おなか空いちゃったみたいなのでございますです化け物様」チラ

男「なんだそのしゃべり方」

吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」

男「……」

吸血鬼「おなかの音聞こえちゃいました?」

男「口で言ってたじゃん……」

吸血鬼「テヘペロ☆ミ」

男「てかおまえ俺が寝てる間に飲んでただろ?」

吸血鬼「まだ男さん元気じゃないですか」

男「元気っていうほどじゃないけどな」

吸血鬼「動けなくなるくらいまで吸わないとぜんぜん足りないんですよ」

男(……やばいな)

吸血鬼「男さんこんなの常識ですよ? 今までどうやって生きてきたんです?」

男「おまえと一緒にするなよ」

吸血鬼「まさか男さん、吸血なしで生きていけるんですか!? さすが化け物!!!!!!」

男「ちょっとゆっくり話し合おうか……」

男「まず、俺は人間です。ok?」

吸血鬼「私も人間です。ok?」

男「no!!!!」

吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」

男「……」

男「人間は血を吸いません」

吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」

男「肉と野菜を食べます。それで生きていけます」

吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」

男「聞いてる?」

吸血鬼「おなかすきました!!!!」

男「……血は飲ませないからな」

吸血鬼「なんて血も涙もない化け物だ!!!」

男(さすがにイライラしてきたな……)ひしっ

吸血鬼「待ってください、そのカーテンをつかんだ手は何のつもりですか? ご主人様」

男「俺の質問に答えなければおまえを灰にするぞ!!」

吸血鬼「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

男「質問です」

吸血鬼「何なりと我が主」

男(カーテン効果強し)

男「おまえには血以外の食料はあるのか?」

吸血鬼「では我が主、主には血以外に何か食料があるとでも?」

男「さっき言ったよね?」

吸血鬼「えっ……ああ、そうでした。血しか飲まないんでしたよね。野暮なこと聞いてす、すすすみません」

男「んなこといってねぇぇぇぇ!!!」バサッ 

吸血鬼「腕がぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!」

吸血鬼「閉めて閉めて閉めて閉めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

男「これからは人の話を聞けよな」シャー

吸血鬼「この人の皮をかぶった化け……男様め!!!!」

男「いやだから、俺は正真証明の人間だから」

吸血鬼「とても私と同じ生き物だとは思えません」

男「別の生き物だからね」

吸血鬼「え? 男さん人間じゃないんですか?」

男(何回繰り返せばいいんだ……)

男「ちゃんと聞けよ。聞かなかったらカーテンを……」
吸血鬼「わ、わわわわわわわかってますよ!! こう見えても私、聴覚には自信があるんです!!!!」

男「普通の声ではなすから聴覚は関係ないな」

吸血鬼「へー」

男(なんなんだこの態度の不安定さは……)

男「俺は人間、おまえは吸血鬼」

吸血鬼「吸血鬼?」

吸血鬼「何ですそれ? 初めて聞きました」

男「>1でもいっただろ!!! そいえばあのころと少し口調変わったな」

吸血鬼「私は一分前の私より進化するんです!!」

吸血鬼「こう見えても私、学習能力は高いんですよ」

男「……」

男「まぁ俺とおまえは違う生き物で……」

吸血鬼「あなたが中身悪魔で人の皮をかぶっているという事ですね?」

男「……」

吸血鬼「どうしました?」

シャー

吸血鬼「あぁあああああああああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

十分後

吸血鬼「つまり、血を吸って太陽嫌いな人間を吸血鬼ってよぶんですね?」

男「そゆこと」
男(やっとだよ……)

男「それで聞きたかったのは血以外のものも飲んだり食べたりできるのかって事」

吸血鬼「私吸血鬼って言うんですか~。なんかかっこいいですね!!!!」

男「……質問聞いてた?」ひしっ

吸血鬼「や、やだなぁ聞いてましたよ。だからカ、カカカカーテンから手をはなしてくださいよ」

吸血鬼「治るって言っても灰になるのはものすごく熱いんですよ」

男「じゃあ俺がなんていったかいってみろ」

吸血鬼「そんなの簡単ですよ。こう見えても私、なぞなぞは得意なんですよ」

男(これは、なぞなぞじゃないけどね)

吸血鬼「私は吸血鬼だ!!!!」

男「……そのあと」

吸血鬼「そゆこと?」

男「そのあと……」

吸血鬼「あぁ!! なるほどそういうことですか!!! 私答えわかっちゃいましたよ!!!!!」

男(結構聞いてたのか……)

吸血鬼「の」

男「?」

吸血鬼「の」

吸血鬼「『そ』『の』後は?」

吸血鬼「先に『そ』で後が『の』つまり答えは『の』です!!!!!!」

男「……スゴイネー」

吸血鬼「私、なぞなぞは得意なんですよ~///」

グギュルルル~

吸血鬼「男さんもおなか空いたんですか?」

吸血鬼「私と血の飲みあいっこします?」

男「俺は血をのまないってせつめいしたよな?」ひしっ

吸血鬼「や、やだなぁ……ジョークですよジョーク。ハハハハ……」

男「で、どうなの?」

吸血鬼「私は血以外のものを口にしたことはありませんね」

吸血鬼「そもそも肉を飲むこと事態発想外ですよ」

吸血鬼「それに固体って飲めるんですか?」

男(ほんとになにも知らないのか?)

男「肉の場合はのむんじゃなく食べるんだ」

男「ほんとに知らないのか?」

吸血鬼「初めて聞きました」

吸血鬼「どうやってやるのか見せてください。肉なら私のを食べていいですよ」さっ

男(腕を差し出してきやがった……)

男「……人間は生きたものを口にしないんだ」

吸血鬼「私を殺すと!?」

男「そうじゃない」

男(話が進まないから実演するか)

男「少しここで待ってろ」

男「これを人は食品といいます」
つ魚肉ソーセージ

吸血鬼「ほうほう」

男「かじりつきます」がぶり

吸血鬼「おぉ!!!!」

男「もぶもぶひまふ(もぐもぐします)」

吸血鬼「なるほど!!!」

吸血鬼「はやく、私にも肉の棒を!!!!」

男「ぶっ!!!!?」

吸血鬼「おぉ!! 最後に出すんですね!!!」

男(確かにみたまんま表現すれば肉の棒だがこんな不意うちはないぜ)

男「吐くのはミスだ。もぐもぐしたら飲み込め」

男「それとこれを肉棒と呼ぶな!!!!」

吸血鬼「ではなんと?」

男「ソーセージだ」

吸血鬼「早くソーセージ食べてみたいです!!!」

男「……あぁ」
男(表現がよろしくないな……)

吸血鬼「早くソーセージだせーーーーーー!」

男「うるさい、静かにしろ」

吸血鬼「おっと、言葉遣いを誤りました我が主」

吸血鬼「早く私に初めてのソーセージをください」

男(初めてのソーセージ……)

男「やっぱこれはやめよう……」

吸血鬼「なぜですか!? 私は食べたいですソーセージ!!」

男(ぐ、妄想が……!?)びんびん

男「ほかにも食べ物はあるから安心してくれ、俺にも事情があるんだ」

吸血鬼「化けm……男さんにも事情があるんですね」チラ

男(一瞬股間に視線を感じた……)

吸血鬼「やれやれですよ、そっちのソーセージで妥協しますから早く出してください」

男「」

男「ち、違う…こ、こここれは!!」

吸血鬼「これってどれです~?」

男「!?」

吸血鬼「おやおや、ずいぶん初な様子ですねwwww」

男「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」シャー

吸血鬼「うぎゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ジュー




吸血鬼「今のはひどいですよ」再生なう

男「う、うるさい!」
男(しかし、全身灰になってもカーテンをしめただけで再生が始まったぞ……)

吸血鬼「再生するからって痛みは感じるんですよ」

吸血鬼「もう私はあなたが怖いです……一生もののトラウマです」

男「……」

吸血鬼「もうご飯はいいです、帰らせてください……」

男「さっきのはほんとごめん……」

吸血鬼「……」

吸血鬼「おじゃましました」

ガチャ

吸血鬼「あぁぁいいあああいぁぁぁぁぁ!!!!!!」ジュー

男(昼間にどうやって外にでるのかと思ったら……)

男「バカだ……」



吸血鬼「いやー助かりました^^」

吸血鬼「男さんが灰を家に入れてくれなかったら風でバラバラにされて再生できなくなるところでしたよー」

男「おまえやっぱりバカだろ」

吸血鬼「えへへ///」

男「誉めてないし赤くなる要素がない!!」

吸血鬼「男さん酷いけど優しい人ですね」

男「!!」
男(助けたせいで態度変わった!?)

男「とりあえずほら」
つクロワッサン

吸血鬼「?」

男「これも食べ物だ、おなかすいてんだろ?」

吸血鬼「おぉ!! ありがとうございます!!」

吸血鬼「血と空気以外のものを喉に通すのは初めてです」ドキドキ

男「ホントに吸血鬼なんだな」

吸血鬼「にゃにゅをにゃにゃさゃらゃ」なにをいまさら

男「食べ物を口に入れてるときはしゃべるのはマナー違反な」

吸血鬼「」コク

吸血鬼「」もぐもぐ

吸血鬼「」ごくり

吸血鬼「おいシーです!!かつてない満腹感です!!!」

吸血鬼「それとさっきいったのは『なにをいまさら』ではなくて『おいしーですやばいです』ですよ」

男「……字数明らかにおかしいよね」

吸血鬼「おなかいっぱいで眠くなりました」

男「スルー?」

吸血鬼「そうですよー」

男「……」

男「なんか吸血鬼が家で寝てます」

吸血鬼「すーすー」

男「おきろぉぉぉぉぉ!!!!」

「さっきからうっせぇんだよ!!!!」

男「すいませんでした!!」

男「……隣の部屋の方に怒られました」

吸血鬼「すーすー」

男「とても深い眠りみたいです」

男「カーテンあければ起きるだろうけど……」

男「あれは酷かったよな…」

男「そういえば腕が熱で灰になってるんだよな……」

男「すごい苦痛だろうな」

男「……酷い事してたんだな俺」

男「どうして家にきたのか、どうして俺を選んだのか(餌として)酷い事して何度も傷つけて(燃やして)ごめんな」

男「聞きたいこといわなくちゃいけないことがたくさんあるのに聞けない……」

男「こうやっていうと、なんかラブコメのせりふみたいだな」

男「……」

男「吸血鬼ってよくみるとかわいいな」

男「早く起きないかなー」

二時間後

吸血鬼「すーすー」

男「これ出かけてもいいかな……」

男「放置して出かけていいものなのか?」

男「俺はどうすれば……」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom