綾瀬穂乃香「みんなにお願いがあるの」 (25)
※デレマス
つまりそういうこと
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穂乃香「何を言わずにこれを着て」
つチャイルドスモック
忍「!?」
柚「!!?」
あずき「!!!!?」
穂乃香「私どうしてもあの番組に出たいの!!」
柚「ホノカちゃん、それは…」
忍「私たちが着るにはその…」
穂乃香「今までずっと我慢してきたの、私たちのイメージには合わないからって…でももう限界なんです!!」
あずき「いつになく真剣なまなざし…まるで出会った頃の穂乃香ちゃんに戻ったみたい」
穂乃香「あの大きなぴにゃこら太…もふもふした肌触り…愛くるしい動き…想像したらいてもたってもいられず…」
忍「手触りじゃなくて肌触りとか言ったよ」ヒソヒソ
柚「もう生物として認識してるみたいだね」ヒソヒソ
あずき「でもあの番組って子供向けなんじゃないの?」
穂乃香「大丈夫です、菜々さんも私と同じ17歳ですがちゃんと出演してました」
柚「あー、ウン…ソウダネ…」
穂乃香「それにマーチングバンドに挑戦する企画では若葉さんも参加してました。私たちが出演できないことはありません!!」
あずき「穂乃香ちゃんあの番組見てるんだ…」
穂乃香「はい毎週欠かさずにテレビの前で正座しています」
柚「そんなに熱心に見てるんだね…」
穂乃香「ちゃんとVHSに標準録画もしています」
忍「なんか古いよ!?」
柚「どうする?ホノカちゃんがこんなに頼み込んでいるけど…」
忍「絶対に嫌!!こんな姿を家族や故郷の友達に見られたらアタシ帰れないよ」
あずき「へぇー、結構ちゃんと作ってあるんだね。動きやすいよ」
柚「あずきチャン?いつもの間に着替えたの?」
あずき「へへへー、かわいいでしょ!!」
穂乃香「あずきちゃん、ありがとう」
忍「意外と似合ってる…アタシたちの中で一番身長の低いあずきちゃんだからかもしれないけど」
柚「上目遣いで微笑むのが、あざとかわいい」
柚「自分の魅力を理解したキャラ作りと場の空気を読む順応性、あずきチャンやるね」
忍「さすがアタシたちの中で唯一人、シンデレラの舞踏会のダイジェスト場面に映り込んだだけのことはある」
柚「柚たちも参加してたのにねー」
忍「あのチームは茄子さんがいたからじゃないかな」
泰葉「そう…長いものに巻かれなければ芸能界は生きていけない…」
柚「うわっ、泰葉チャン居たの!?」
泰葉「空気を読み、人気のあるキャラにすり寄り、偉い人の言うとおりに動く…そうでなければこのアイドル戦国時代を勝ち残れない…」
忍「泰葉ちゃん、ハイライトさんはどこへ行ったのかな…?」
泰葉「でもそんなアイドルはただの人形、本物の輝きを放つことは出来ない」
忍「あ、ハイライトさんが戻ってきた」
泰葉「自分の気持ちで動き、本当の心を伝える。そうでなければファンの人に感動を与えることなんてできないわ」
柚「そ、ソーダ、ソーダ」
穂乃香「私本当に心の底からぴにゃに会いたいと思ってます」
泰葉「思い出して穂乃香さん、バレエをしていたころのあなたを」
穂乃香「昔の私?」
泰葉「ええ、私にも覚えがあるわ。小さいころから子役の仕事をしていていつも独りぼっち。同年代の子が楽しく遊ぶのを羨ましく眺めていた」
柚「なんか風向きが変わってきたね」
泰葉「そんなとき唯一の楽しみがドールハウスだったの。私には小さな人形の家だけが自分の自由になる空間だったの」
忍「あの岡崎泰葉ちゃんにそんな過去があったなんて」
柚「忍チャン、子供時代は泰葉チャンに憧れていたんだっけ?」
泰葉「私は自分の分身をドールハウスで遊ばせていたわ、普段は出来ないことが好きなだけできた」
あずき「普段できなかったこと?」
泰葉「そう…それは…」
泰葉「思いっきりぬいぐるみのお腹に抱き着いてもふもふすること!!」
柚「!?」
忍「ちょっと待って!!泰葉ちゃん子役時代にマスコットといっぱい共演していたでしょう!!」
泰葉「あの頃の私は大人の指示でクールな天才子役を演じていたの、いくらお人形さんにモフモフしたいと思っても芸能界の掟がそれを許してくれなかったの」
柚「あ、今度は忍チャンのハイライトさんが行方不明になってる」
忍「チガウ…チガウ…私の憧れていた泰葉ちゃんはこんなことを言わない…」
泰葉「成長してアイドルになった今ならはっきりと言える。私もぴにゃこら太に会いたい!!思いっきり抱き着いてモフモフしたい!!」
柚「穂乃香チャンを止めに来たんじゃなかったの?」
泰葉「私も一緒に出演するわ!!」
あずき「泰葉ちゃんも似合うねー」
泰葉「そう?ありがとう…うふふ」
忍「うう…ユニットの方向性が」
柚「このままバラエティ路線にシフトしちゃう?」
忍「会社の方針でフリルドスクエアが活動休止に追い込まれ、新たに"Frilled☆Square"として再開したばっかりなのに」
泰葉「あ、そんなんで良かったんだ」
穂乃香「ほら忍ちゃんも柚ちゃんも、一緒に出演しましょう」
忍「たしかにアタシたちの現状を考えると知名度を上げたいところではあるんだけど…」
あずき「それじゃあ多数決で決めない?賛成の人、ハーイ」ノ
穂乃香「もちろん」ノ
泰葉「はーい」ノ
忍「ちょっと待って!泰葉ちゃんも一票に数えるの?」
穂乃香「私べつにフリスクだけで出演するとは言ってませんよ?」
柚「インボーだー」
忍「強行採決だー」
あずき「これで決まりだね、出演大作戦けっこー」
泰葉「それではみんなのキャラ付けをしましょう」
あずき「キャラ?」
泰葉「そう、この番組の主な視聴者は子供たちとその親世代」
忍「確かにアタシたちのファン層とは離れてるね」
柚「なるほど、初めての人に覚えてもらえるようにキャラが必要なんだね」
穂乃香「番組のゲストはさくら組、すみれ組などクラス名を付けていますね」
泰葉「そう、ただのお花ではインパクトに欠けるから果物の名前を前面に押し出すのはどうかしら」
柚「アタシは柚ってそのまんまだね」
泰葉「忍ちゃんは青森出身のキャラでリンゴね。あずきちゃんも長野でリンゴと行きたいんだけど被るから苗字から取って桃はどうかな?」
あずき「長野県は桃の生産量が全国第三位なんだよ」
忍「岡山より多いんだ」
穂乃香「じゃあ私は仙台の名産から取ってずんだですね」
柚「ちょっと待って。ずんだって何?」
穂乃香「枝豆ですよ」
忍「果物関係ないよね」
穂乃香「ずんだはお餅だけでなく、ケーキ、大福、どら焼き、いろんなお菓子に使われてるんです。果物みたいなものですよ」
忍「いや違うから、子供にアピールするのに枝豆とかないからね」
泰葉「じゃあ萩の月を見立てて梨はどうかな」
穂乃香「ゆるキャラに梨は近づけたくなかったんですが…仕方ないですね」
あずき「よーし、それじゃあ番組に出ていっぱいPRしちゃおう大作戦の始まりだね」
愛梨「十時と~」
きらり「きらりの~」
愛梨・きらり「とときら学園~」
愛梨「今日はゲストのお姉さんが来てくれてま~す」
忍「うう…やっぱりこの格好は恥ずかしい…」
柚「衣装もだけど子供たちと並んで座っている絵面が厳しいね」
泰葉「ほら自己紹介が始まりますよ」
忍「雪の国からやってきたリンゴの妖精、工藤忍だよ。よろしくね」キャピ
柚「ちょっと酸っぱい初恋スパイス、喜多見柚だよ」ピシッ
あずき「みずみずしいピーチを召し上がれ、桃井あずきだよ」チュ
泰葉「太陽をいっぱいに浴びたビワ娘、岡崎泰葉です」ペコリ
忍「(あ、あれ…?)」
きらり「今日はゲストの先生が来てくれてるよー」
穂乃香「こんばんは、バレエの先生として来ました綾瀬穂乃香です」レオタード姿
愛梨「お疲れさまでしたー」
忍「…」
柚「……」
忍「ねえ柚ちゃん」
柚「なに…」
忍「アタシたちよく頑張ったよね」
柚「うん、園児服でバレエ踊る姿がオンエアされるね」
忍「ねえ柚ちゃん」
柚「なに…」
忍「オンエアを止める手段ってないのかな、青森だけでいいんだけど…」
柚「強力な妨害電波でも出せばいいんじゃないカナ」
忍「うん、アーニャちゃんに相談してみる…」
穂乃香「ぴにゃー、会いたかったよー」ダキツキ
泰葉「ああこの感触…癒される…」モフモフ
穂乃香「ああ、幸せ…ぴにゃぴにゃぴにゃぴにゃ…」
泰葉「この温もり…柔らかさ…小さいころ夢に見ていた…この感触…」
穂乃香「うふふふふふ…」
泰葉「えへへへへへ…」
あずき「二人とも最高の笑顔してるね、アイドルとして人には見せられないけど」
終わり
デレステで穂乃香をセンターにあずきちドロップさせていたらいつの間にか忍がガシャに追加されていて穂乃香が上位報酬になっていた。
な…何を言っているのかわからねーと思うが(略)
フリスクも好きですがパッツンショートJKも大好きです。
描き忘れましたが長崎はビワの生産量が日本一だそうです。
それでは依頼出してきます。
読んでいただいてありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
くっそワロタ 穂乃Pとしては嬉しいssだった