提督「例えばの話」 (51)


提督「例えばの話だが私が結婚しようと言ったらどうする」

叢雲「急にどうしたの?ケッコンならもうしてるじゃない」

提督「そうではなくて結婚だ、結婚。籍を入れる事だ」

叢雲「籍を入れる?結婚?……え、本当に言ってるの?」

提督「た、例えばの話でだ」

叢雲「何だ、それなら言わないわよ」

提督「なぜ?」

叢雲「ケッコンの時もそうだったけど私は例えばなんて曖昧な事を言わない」

提督「結婚してください、叢雲」

叢雲「そうそう、それ位はっきりと…え、今なんて?」

提督「もう言わない。はっきりと言ったぞほら早く返事してくれ」

叢雲「もう一回、もう一回だけ聞かせて!」

提督「二回目は曖昧になるんだろ?」

叢雲「私が悪かったわよ!」

提督「よろしい。コホン……私と結婚してくれませんか」

叢雲「さっきと違うけどまあいいわ」

叢雲「…するわよ」

提督「……」ジー

叢雲「もう!絶対に幸せにしなさいよね!結婚するわよ!」カァァ



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叢雲「例えばの話よ」

陸奥「あらあらどうしたの?」

叢雲「旦那が絶倫過ぎて辛いっていったらどうする?」

陸奥「惚気を超えて自慢に聞こえるわね」

叢雲「惚気でも自慢でもないわよ!こっちにしたら死活問題なのよ!」

陸奥「それで何かしら私に提督の性欲を発散させて欲しいの?」

叢雲「うぅ…」

陸奥「冗だ「それも考えてる」

陸奥「え?」

叢雲「あいつが複数の艦とケッコンしてその中で私を選んで結婚してくれた。私はそれだけで充分よ」

陸奥「本気で言ってるの?」

叢雲「正妻の余裕よ」

陸奥「寝取られるかもしれないわよ?」

叢雲「それも…あの人が選んだなら認めるわ」ギュゥ

陸奥「あらあら…叢雲は相変わらず強いのね。考えといてあげる。提督は愛しいけど私は貴女との友情の方が大切なの」

叢雲「なによそれ……ありがとうね、陸奥」


陸奥「例えばの話よ」

長門「どうした」

陸奥「好きな人が居て、その人の奥さんから旦那の側室にならないかって言われたら長門ならどうする?」

長門「それは陸奥が自由にするべきだと思うぞ」

陸奥「た、例えばの話と言ってるでしょ!」

長門「そうか私はてっきり叢雲に提督の愛人にならないかと言われ、寝言で愛してる提督と言っていたからてっきりそうだと思ったが気のせいなのか」

陸奥「も、もう!」カァァ

長門「冗談だ。私個人としての話をするなら愛してるならいいのではないか?大事なのは陸奥が幸せかどうかだ」

陸奥「長門…」

長門「ところでだ、陸奥」

陸奥「どうしたの?」

長門「その愛人の席はその…一人だけなのか?」


青葉「た、例えばの話ですよ?」

衣笠「どうしたの青葉。そんなに顔を真っ赤にしてさ」

青葉「もし司令官の愛人になれるとしたら衣笠はどうしますか?」

衣笠「いや、その考えは流石に引くけど叢雲の結婚式の日に決めたじゃん。きちんと祝福するってさ」

青葉「そうですけど、そうですけどぉ…青葉聞いちゃったんです。長門さんと陸奥さんが司令官の愛人になれる話をしてるのを」

衣笠「え、あの二人が?本当に?」

青葉「本当です!叢雲さんが許可したとまで言ってました!」

衣笠「……」

青葉「……」

衣笠「叢雲に聞きにいかない?」

青葉「…ですよね」

衣笠「うん、大事な事だからこれは聞かないと。勘違いしたらこの鎮守府が割れるどころじゃない」

青葉「わかりました、青葉も腹を括ります」

衣笠「それでこそ青葉!でもその心は?」

青葉「どんな手を使ってでもウンと言わせる」

衣笠「なるほど、それで成功したら?」

青葉「妊娠が目標ですかね」

衣笠「…」

青葉「…」

衣笠「ちょっと話をしようか」

青葉「衣笠が言わせたんじゃないですか!」


如月「例えばの話よ」

睦月「どうしたの如月ちゃん」

如月「司令官が叢雲ちゃんを裏切って、青葉さんを孕ましたと言ったらどうする?」

睦月「え、それは流石に無いと思うよ?」

如月「……」

睦月「き、如月ちゃん?」

如月「さっき衣笠さんと青葉さんの怒鳴り合ってるのを聞いちゃったの」

睦月「うそ、そんな」

如月「…」フルフル

睦月「司令官の所に行ってくる」

如月「待って睦月ちゃん!」

睦月「だってこんな、こんな事おかしいよ!叢雲ちゃんはあんなに幸せそうなのにこんなのってないよ!」ウル

如月「私もそう思う。でもね、これは司令官達の問題で」

睦月「それは違う!間違ってるなら間違ってるって言うのが当たり前って司令官自身が言ってた事だよ」

如月「でも」

睦月「睦月はね、如月ちゃん。睦月型のお姉さんでもあるし、全ての駆逐艦のお姉さんなの」

睦月「だから叢雲も睦月の妹で、妹を泣かせる人は許さない」

睦月「絶対に許さない!」


菊月「例えばの話なんだがな」

望月「えーめんどいから菊月だけでやりなよ」

菊月「待てまだ何も言ってない。睦月姉さんが司令官にご立腹らしい。理由はわからないが如月姉さんと執務室に向かった」

望月「ふーん、どうせまたプリン食べたとかじゃないの?」

菊月「それがだな…兵装をつけていた」

望月「はいは、はっ?」

菊月「完全武装で執務室に向かって行ったんだがどうすればいい?」

望月「馬鹿!なんでそれを先に言わないの?今すぐに止めないと…」

ビーーーー!

大淀「緊急事態発生、緊急事態発生!睦月型一番艦、睦月、弐番艦如月が提督を人質に執務室に立て籠もりました!繰り返します!睦月壱番艦…」

望月「…行くよ、菊月」

菊月「ああ」

望月「何してんのさ、姉さん達は」


大井「例えばの話よ、例えばの」

叢雲「何よいったい。早く帰るわよ」

大井「提督が拉致されたらどうします?」

叢雲「拉致した奴を皆殺しにして終わりじゃない」

大井「それが例えば長年連れ添った仲間でもですか?」

叢雲「なら尚更ね。確実に殺す」

大井「……」ダラダラ

叢雲「さっきから何よ、ドラマの話?ほら産婦人科にも行ったんだし早く帰って報告するわよ。あいつだってきっとまってるんだから」

大井「ま、待って、ここはほらお祝いに何か食べましょう!私が驕る!」

叢雲「…」ジーッ

大井「……」ダラダラ

叢雲「…まあいいわ。ハンバーグね」

大井「は、はい!」


睦月「司令官、例えばの話ですが上官が部下と不倫していたのを知った場合どうされますか?」

提督「なんだその質問は?」

睦月「答えてください」

提督「睦月、お前が今してる行為は「答えろ!」

提督「目を瞑る。それはあくまでプライベートの事だ」

睦月「なら司令官の妹がその上官の奥さんだったら?」

提督「……あくまで個人の意見でいいなら答えよう」

睦月「お願いします」

提督「闇討ちして殺す。その後、不倫相手も殺す。妹には黙ってだ。軍人として答えるならさっき言った答えだな」

睦月「っ!!なら…ならなんで青葉さんを!」

如月「睦月ちゃん!それ以上は駄目よ!」

提督「待て、青葉がどうした?青葉が誰かと不倫したのか?」

睦月「惚けないで!司令官が青葉さんを妊娠させた事くらいわかってるんです!」

提督「は?なんだその笑えない冗談は」

睦月「…え?如月ちゃんが衣笠さんと青葉さんが話してるのを聞いたって」

提督「如月」

如月「は、はい!聞きました!」

提督「…………」

提督「その話を一から聞かせてもらおう」

睦月「認めるんですか?」

提督「上官に対する発言ではないな。睦月型ネームシップ。私は今、非常に怒っている」

提督「どこの誰だ、俺の艦娘を孕ませた提督は」


奢るでした。申し訳ありません

続きは明日になります


e2終わったからイベ全部終わらせて帰ってきます

e5は強敵でした。

堀も終わったので、夜にでもゆっくり更新していきます


天龍「これは例えばの話だ」

龍田「なーに天龍ちゃん」

天龍「もしさ、遠征から帰還したら鎮守府が昨日見た映画みたいになってたらどうするよ」

龍田「まーたそうやって影響されるんだから…でもそうねぇ、もしそんな事があったら黙っておこうかしら」

天龍「やっぱ龍田ならそうするよなぁ。俺も見とくかな」

龍田「天龍ちゃんはたぶん無理よ」

天龍「なんでそうなるんだ?」

龍田「ふふふ、秘密」

龍田(勘違いを勘違いと気が付かそうにないもの)

天龍「教えろよー、たつたー」

龍田「帰ったら教えてあげるわ~」


望月「これはもしもの話だけど睦月は…お姉ちゃんは私が撃つ」

菊月「いや、その役目は私が」

望月「それは駄目。菊月はさ、人望があるじゃん。私はほらぐーたらしてるだけだからないけど菊月が汚れなくていいから」

菊月「望月」

望月「聞かないから。これは私がもう決めた」

菊月「…」

望月「ほーらいくよ、菊月。本当に、本当に面倒だけど司令官は護らないと艦娘の名が廃れる」

望月「それが例え姉妹艦を殺す事に…」

ピンポンパンポーン

提督「重巡洋艦青葉、今すぐ執務室に出頭せよ。繰り返す重巡洋艦青葉、今すぐに執務室に出頭せよ」

提督「他の艦娘達は緊急の用件が発生した可能性がある為、第一訓練場にて待機。これは厳命である」

望月「あれ…」

菊月「睦月姉さん達はどうなったんだ?」

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