結衣「ヒッキー!出てきてよ!みんな心配してるよ!」
雪乃「比企谷くん、私たちが必ずもとに戻してあげるから出てきて!」
小町「うぅ……お兄ちゃん」
「帰れ……こんな姿、誰にも見られたくないんだ」
結衣「お願い!もう一週間も部屋の中に閉じ籠ってるじゃん。このままじゃ体に良くないよ!てかどうやって生活してるの!?」
雪乃「比企谷くん、辛いのは分かるわ。でも逃げていてはダメよ。立ち上がって!大丈夫!一人で立つのが辛いなら私達がちゃんと支えてみせるから!」
小町「お兄ちゃん!」
「無理だよ……こんなの……うぅ……なんで私ばかり」
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結衣「え!私!?」
雪乃「これはどういう……」
小町「どうやら、制約で強制的に言わされてるらしいんです」
結衣「そんな……酷い」
雪乃「なんて惨いことを」
「うぅ……辛い、辛いよぉ……なんでなの?私が何したの?ただ普通に生きてただけなのに……なんでなの?」
結衣「ヒッキー……こんな扉!えいっ!痛たあっ!?」
雪乃「由比ヶ浜さん大丈夫!」
結衣「こんな痛みどうってことないよ。ヒッキーの受けた痛みなんかと比べたら痛くも痒くもないよ」
雪乃「……」
小町「その扉は超強化魔法が掛かってて外からじゃどうやっても開かないんです」
結衣「超強化魔法?」
雪乃「魔法って意味が分からないのだけど」
小町「それもお兄ちゃんの呪いに関係してるみたいなんですけど小町にはよくわかりません」
結衣「……やっぱり痛いよ」
雪乃「……どうすれば」
小町「……」
結衣「そうだ!」
雪乃「どうしたの?」
結衣「ヒッキー!ポジティブだよ!ポジティブに考えよう!女の子になったんだから、これからは堂々と専業主婦になりたいって言えるよ!」
小町「確かに!もう、だれもお兄ちゃんのことバカになんかしないよ!」
雪乃「そうね。言い方を代えれば『お嫁なんになりたい』ということ、乙女チックで素敵よ」
「……」
結衣「だめか……」
小町「ですね」
雪乃「のん」
「男なんかと結婚なんてしたくない」
結衣「!」
小町「!」
雪乃「!」
「私は美人で優しくてお金持ちで母性溢れる女の人と結婚したいんだ……」
結衣「ちょっと高望みすぎ」
小町「そんな人、この世に実在しないよ」
雪乃「んん!美人で、お金持ちで、優しいくて母性溢れる女の子なら、こ、ここにいると思うのだけど」
結衣「どこどこ?」
小町「どこですか?」
雪乃「……もういいわ」
「そもそもこんな姿じゃ女と結婚できない……うぅ、童貞も捨ててない、てか捨てる童貞がない……ひっく」
結衣「だ、大丈夫だよ!愛さえあれば性別なんて関係ないよ!ね!小町ちゃん!」
小町「そ、そうだよ!それに童貞はなくなったかもだけど、処女という新たなステータスが付いたよ!ですよね。雪乃さん!」
雪乃「そ、そうね。互いに心から愛し合えるのであれば問題ないわ。比企谷くん、いえ、比企谷さん結婚しましょう!」
「こんな男だか女だかよく分からないやつと結婚してくれるやつなんかいるわけないだろ」
結衣「あたしがいるよ!」
小町「おお!」
雪乃「だから!結婚しましょうと言ってるでしょ!」
「……親が反対するに決まってる」
結衣「なら!駆け落ちする!」
小町「おお!」
雪乃「えっと……私は……姉さんに頼るわ!」
「……本当に?」
結衣「うん!」
雪乃「私の姉さんに全て任せなさい!」
ガチャ
結衣「!」
小町「!」
雪乃「!」
八幡「本当に私を貰ってくれるのか?嘘だったらマジ泣きするぞ?」
結衣「……」
小町「……」
雪乃「……」
八幡「何とか言ってよ」
結衣小町雪乃「か……」
八幡「か?」
結衣小町雪乃「可愛い!!!」
八幡「ひっ!?」
結衣「うそ何これ可愛すぎなんだけど!」
小町「可愛い!てかちっちゃい!お姉ちゃんってより妹!」
雪乃「この世に猫以上に可愛い存在がいるなんて……にゃあ♪」
バタン
結衣「ああ!待ってー!」
小町「いかないでー!」
雪乃「にゃぁ……」
「だから見せたくなかったんだよぉ……ばかやろう」
結衣「思ったんだけど声も可愛くない?」
小町「まるで天使みたいですよね」
雪乃「そうね。透き通っていてずっと聞いていたくなる声ね」
「……もう、二度と外へは出ないから」
結衣「ああ!ごめんって!」
小町「お兄ちゃんごめん!バカな小町を許して」
雪乃「ごめんなさい」
自分はハチマンコの人ではありません。
続きは
仕事が終わったら投下します。
このSSまとめへのコメント
よし!続きハヨ
戸塚エンド?確定?
早く…(;゜∀゜)続きハヨ
おいおい……この仕事し長さは労基署もんだろ
終わりが無いのが終わり