雪歩「ブレンドを考えてみたんです」 (26)

雪歩「あの、プロデューサー」

P「ん?どうした雪歩。ああ、お茶持ってきてくれたのか」

雪歩「はい。自分でブレンドを考えてみたんです。プロデューサーが一番乗りですよ」

P「ほう。ありがとな。どれどれ」ズズッ

ズンッ!!!!!

P「ぐあっ!」ドスン!

雪歩「プロデューサー!?」

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小鳥「な、何の音ですか!?」

雪歩「ぷ、プロデューサーが急に椅子から転げ落ちて…… って、ひゃあっ!?」

小鳥「椅子が壊れてるわ……」

雪歩「プロデューサー大丈夫ですか!?」

P「あ、ああ…… すまん」

グイッ

雪歩「お、重いですぅ……」

P「こ、これでも2kg痩せたんだぞ!」

小鳥「どれどれ、私も手伝うわ」

グイッ

小鳥「重すぎですプロデューサーさん!」

P「そ、そんなぁ……。音無さんまで……」

亜美「なになにー?なんか楽しそうなことしてんね!」

雪歩「ちょうど良かった!亜美ちゃんもプロデューサー引っ張るの手伝ってもらえる?」

亜美「兄ちゃんを?いいけどなんで?」

グイッ

亜美「うわっ!重っ!」

雪歩「でしょ?」

グイッ グイッ グイッ グイッ

P「痛たたたたたた!裂けちゃう裂けちゃう!」

小鳥「エロ同人でぶっといモノを突っ込まれたヒロインみたいな事言ってないで我慢してください!」

雪歩「ふぬぬぬぬ……!」

小鳥「んぐぐぐぐ!」

亜美「むむむむむっ!」

P「やらぁ…… もうらめぇ……///」ジョバァァァ

亜美「うわぁ……」

P「ってことがあってさ」

律子「漏らしたら元通り軽くなったんですか?」

P「ああ、そうなんだよ」

律子「不思議ですね……」

P「雪歩のお茶を飲んでから重くなったんだよなぁ」

律子「それって間違いなくそのお茶が原因じゃないですか」

P「そうかなぁ?なあ雪歩、あのお茶何だったんだ?」

雪歩「えっと…… 最近日本茶だけじゃなくてハーブティーにもハマってて……。それで血行を良くするものと利尿作用のあるのをブレンドして……」

律子「なんでその二つなの?」

雪歩「プロデューサー、デスクワークばっかりで肩もこってるだろうし、最近尿意が湧かないって悩んでたから……」

P「俺のために……。雪歩はいい子だなぁ」ナデナデ

雪歩「えへへ……」

律子「いや、そうじゃないでしょ」

雪歩「そ、そうでした!なんでプロデューサーが重くなっちゃったかですよね?」

律子「そうね。とにかく実証よ。雪歩、そのお茶私ももらえるかしら?」

雪歩「は、はい!すぐ用意しますぅ!」

雪歩「どうぞ」

律子「ありがと」ズズッ

プカー

雪歩「り、律子さん!?」

律子「な、何よこれ!?」

P「今度は俺とは逆に軽くなったみたいだなー」

ズンッ!!!!!

雪歩「あ、メガネだけ重くなりましたぁ」

律子「なんでよ!」

律子「ふぅ……」ガチャリ

P「やっぱりおしっこしたら元に戻るのか」

律子「そうみたいですね」

雪歩「それで…… 何か分かりましたか?」

P「待て!その前に聞くことがあるだろ!」

雪歩「な、何ですか……?」

P「律子…… 浮きながらおしっこするのって大変だったんじゃないか?」

律子「[ピーーー]!」


律子「さ、プロデューサーはほっといて話を進めましょう」

雪歩「は、はい……」

律子「分かったことは二つね。あのお茶を飲むと極端に重くなるか軽くかるってことと、それらは排尿によって元に戻るってこと」

雪歩「はぁ……」

律子「そこで私名前を考えてみたのよ」

雪歩「名前…… ですか?」

律子「その名も“重力茶”よ!」

律子『その名も“重力茶”よ!』

雪歩「重力茶かぁ……」

……ホー

雪歩「……真ちゃん?」

ノンジャッテモイイトオモウゾ

ソウダネ

雪歩「それに響ちゃんも……。給湯室の方から…… まさか!」

真「う、うわぁ!?」プカー

響「むんがごご!?」ズンッ

雪歩「遅かったですぅ……」\

真「あ、雪歩!ちょうど良かった!」

響「むぐご!?むぐごがごごぐぐぐごが!?」

真「びんに余ってたお茶飲んでよかったかな?それを聞こうと思ってたところなんだけど」

響「ごごごごごががむご!」

雪歩「かくかくしかじかでそのお茶は危険なの!」

真「そうだったんだ」

響「ごむがぐごむがごごごぐごごごぐがー!」

真「さっきから響は何言ってるの?」

雪歩「顔から沈んだから喋れないみたい……。怪我してなきゃいいけど……」

真「雪歩は優しいなぁ」
響「むぐごがががぐぐがー」


真「で、どうすれば戻るの?」

雪歩「…………おしっこ」

真「え?」

雪歩「おしっこすれば戻るよ」

真「じゃあトイレでスタンバっておけばいいんだね」スイー

雪歩「行ってらっしゃい」

響「むぇ?」

響「がーぐぐんがごーぐごがぐぐんが!?」

雪歩「ペットボトル…… 持ってくるね」

真「ふぅ…… 戻った戻った、ってあれ?響はどうして泣いてるの?」

響「初めてだったんだぞ…… あんなこと……」グスッ

真「ああ、なるほどね。そりゃ誰だって初めてだと思うよ」

響「そういう問題じゃないぞ!」

雪歩「……このお茶、どうしよう」

P「雪歩いるかー?」

雪歩「は、はいぃ!?」

P「嬉しいお知らせがあるぞ、って響はどうして泣いてるんだ?」

真「雪歩に初めてを奪われて」

P「そうか」

雪歩「何言ってるの真ちゃん!?」

響「違うぞ!」

雪歩「それでプロデューサー、嬉しいお知らせって……?」

P「ああ!そのお茶を持って付いて来てくれ」

雪歩「はい……?」

ブロロロロロ

雪歩「買い手が見つかったって…… 本当なんですか?」

P「ああ!小規模だけどな。まずはその方たちにその効能を見てもらおうと思ってな」

雪歩「はぁ…… それでその買い手って……」

P「着いたぞ」

雪歩「ここって…… 老人ホームですか?」

P「ああ」

老人「どうもこんにちは」

P「こんにちは」

雪歩「こ、こんにちは……」

P「先ほどお話したものがこちらです」

老人「おお…… これが……!」

P「はい、これを飲んでプカプカ浮きながらなら移動も楽チンな筈ですよ」

雪歩「ぷ、プロデューサー!重力茶は重くなる場合もあるんですよ!」

老人「構いませんよ。重くなった場合のことも聞いています。でも一度そんなに重くなったならば普段の移動が楽になると思いますから」

雪歩「で、でもどこかぶつけたりしたら……」

老人「仰向けになって寝ながら飲めば平気ですよ」

P「ここのご老人たちは足腰こそ弱いが頑丈だそうなんだ。建物もナパーム弾を撃ち込まれても半壊までいかない程度には丈夫だよ」

雪歩「なんですかその都合のいい設定……」

P「とにかく、ここのご老人たちが重力茶を欲しがってるんだよ。なあ、いいだろ?」

雪歩「で、でも…… このお茶は…… 重力茶は……」

雪歩「飲んだ後すぐにおしっこしたくなっちゃうんですよ!」

P(雪歩がおしっこって言った雪歩がおしっこって言った雪歩がおしっこって言った雪歩がおしっこって言った雪歩がおしっこ……)

老人「大丈夫ですよ。私たちはみーんな元々トイレが近いですからね。はっはっはっは」

P「と、いうわけだ」

雪歩「それならいいですけど……」

P「決まりだな」



(雪歩の重力茶実演はおしっこの都合でカット)

若者「本当にありがとうございます!皆さん大喜びですよ!」

P「いえいえ、お礼なら俺じゃなくて雪歩に……」

老人「ああ、私からもお礼をしなくてはいけませんね」

P「そんなお構いなく!結構貰うことになってますから!」

老人「私がお礼をしたいんです。これじゃ少ないかもしれないけどお2人の結婚資金にでもとっておいてください」

P「え?」

雪歩「え?」

若者「ちょっとゲンさん!二人とも困ってますよ!ごめんなさい。ゲンさんこういう冗談が大好きで……」

老人「はっはっはっは、ごめんなさいねぇ……。それじゃあ帰り道気をつけてくださいね。本当にありがとうございました」

ブロロロロロ

P「雪歩、俺思ったんだけどさ」

雪歩「何ですか?」

P「雪歩はあんな恥ずかしい姿俺に見せちゃったんだぜ?」

雪歩「はい……」

P「俺と結婚するしかないと思うんだよな」

雪歩「プロデューサー……」

P「俺も雪歩に見られちゃったしな」

雪歩「はい……。しましょうか、結婚……」

P「ああ、しばらくみんなには伏せておこうな」

雪歩「はい……!」

数ヵ月後


律子「プロデューサー!例の老人ホームがテレビで紹介されてますよ!」

P「何だって!?」


『怪奇!老人ホームで浮かぶご老体!』

テレビ『うわぁ!なんかすっごく臭いですね!!』

テレビ『アンモニア臭……?』

テレビ『このお茶の副作用でおしっこがたくさん出るんですよ。出過ぎるといけないので1日に飲んでいい量を決めたりしてるんですけどね』

テレビ『私たちも飲んでみていいですか!?』

テレビ『構いませんよ』

テレビ『じゃあ涼さんお願いしますね!!』

テレビ『ぎゃおおおおん!』


P「何だこれは……」

真「あはは!プカプカ浮かぶなんて変なのー」

律子「アンタも浮いてたのよ」

響「自分思ったんだけどさ、改良してNASUとかに売った方がよかったんじゃない?」

P「あっ」

律子「雪歩!改良を急ぐのよ!」

雪歩「へ!?でもあの老人ホームに専売って約束で……」

P「ごみん……」

響「あーあ、せっかくいい事務所にできると思ったんだけどなー」

律子「もー!何てことをしてるんですかあなたはー!」




雪歩「とほほ…… もうブレンドはこりごりですぅ……」



なおこの番組の後事務所で重力茶が話題にあがったのでそれを機に雪歩とPの結婚発表がされた。


終わり

おまけ

雪歩「Pさん…… Pさん……」

P「雪歩……」

雪歩「の、喉渇いたのでお茶飲んでもいいですか……?」

P「ははっ、エッチの最中にお茶を飲みたいだなんて雪歩は恥ずかしがり屋さんだなぁ……。ってそれ重力茶じゃ……」

雪歩「あっ」ズンッ

P「ああああああああああ潰れる潰れる潰れる潰れる」

雪歩「ご、ごめんなさい!あっ……」ジョバァァ

P「っ……はぁっ……!死ぬかと思ったぞ」

雪歩「ごめんなさい……。痛かったですよね……」

P「気にするなって」

雪歩「こんなダメダメな私は……」

P「スコップ持って重力茶飲んでどうするつもりだ!やめろ雪歩!」

雪歩「穴掘って埋まってますぅぅ!」

プカー

雪歩「あ、あれっ?下に行きませんでしたぁ……。失敗ですぅ……」

P(可愛い)


このあと滅茶苦茶おしっこした。

終わりです。最初に書くべきでしたが書き溜めありました。

特許やら何やらのことは分からないのでその辺については目を瞑ってください、お願いします!重力茶飲みますから!
あとハーブのことも詳しくないです。ごめんなさい。

ここまで読んでくださった方々、本当にあいがとうございます。以上、重力茶とおしっこが紡ぐ愛の物語でした。

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