【白猫プロジェクト】キャトラ「思い出のルーン?」 (48)

ー飛行島

キャトラ「ふう、飛行島も人が増えて荷物の整理だけでも結構な重労働よね」

赤髪「汗」

キャトラ「あとはこれを倉庫に運んで、…ってあら?」

赤髪「?」

キャトラ「あれ、何かしら?

あそこに光ってるヤツ」

ーよく見ると、地面から何か光るものが顔を覗かせている

キャトラ「これ、ルーンかしら?

でも、こんなルーン見たことが無いわね」

赤髪「…」

キャトラ「バロンに見せてみましょうか。

何か分かるかもしれないし」

赤髪「♪」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446040787

………

バロン「ほう、これは…

お前達、これをどこで?」

キャトラ「あそこの空き地に埋まってたわ」

バロン「ほう、ほう、ほう…

これは『思い出のルーン』という」

キャトラ「『思い出のルーン』?」

バロン「このルーンは少し変わっていてな、人々の記憶を記録する」

赤髪「?」

キャトラ「記憶を記録って、どういうこと?」

バロン「人と人が触れ合った時に生まれる感情に反応して、その時の会話や情景を記録する、らしい」

キャトラ「らしい、ってバロンも今まで見たことがなかったの!?」

バロン「なかなかに希少なものだからな。

だが、…まさか飛行島に埋まっているとはな」

赤髪「汗」

バロン「赤髪」

赤髪「?」

バロン「お前達はここで多くの人々と触れ合ってきた。

だが、それはお前に限った話ではない。

ここを訪れた人々もまた、新たな出会いをして、関わりを深めている。

そのルーンを使えば、お前の知らない彼らの一面を見ることができるやもしれぬ」

キャトラ「でも、どうやって見ることができるの?」

バロン「言い伝えでは、『ルーンが強い光を放つ時、そのルーンが蓄えてきた記憶の一端を垣間見ることができる』、と言われている」

キャトラ「じゃあ、いつでも見れるってワケじゃないのね…」

ー突然、ルーンが強い光を放つ!

キャトラ「出た、ご都合展開!!

赤髪、触ってみなさいよ!」

赤髪「汗」

バロン「…一つだけ忠告しておくが」

赤髪「?」

バロン「人の思い出というものは、得てして誰かに見られたくないものを含むものだ。

面白半分に乱用しないようにな」

赤髪「♪」

キャトラ「じゃあ、早速見てみましょ!!」

エドガルドの場合

……………

エドガルド「…こりゃ今日もボウズか」

???「そこの平民様、少しよろしいでしょうか!」

エドガルド「…あん?」

???「余は…って、平民様、ものすごく顔色が優れないようですが大丈夫ですか!?

すぐに医者を呼んで…」

エドガルド「うるせェな、こういう顔なんだよ」

???「なんと…平民様の中にはこの様な顔色の方もいらっしゃるのですね。

また一つ勉強になりました」

エドガルド「…で、何なんだテメエは」

???「はっ、申し遅れました。

余はエーベルハルト、故郷の王様の国では張り切り王と呼ばれていました。

現在は平民王を目指して、頑張っております」

エドガルド「…王様ねえ。

で、その張り切り王様が俺に何の用だ」

エーベルハルト「あなたがなさっている、その棒の先端にある糸を池に垂らすという行為、もしや世に言う『釣り』というものではないでしょうか!?」

エドガルド「だったら何だってんだ」

エーベルハルト「おお、これが『釣り』…

生まれて初めて見ました!!

あの、よければ私にも教えて頂けないでしょうか?」

エドガルド「お断りだ」

エーベルハルト「なっ、なぜですか!?」

エドガルド「俺は王様だとか貴族とか、そういう連中が心底嫌いなんだよ。

分かったらとっとと失せやがれ」

エーベルハルト「…良ければ理由を教えて頂けないでしょうか」

エドガルド「自分達には何もする力がない癖に、権力にあぐらをかいて偉そうにふんぞり返ってやがる。

しかも自分達以外はゴミ程の価値も無いと思っているようなクソみたい連中だ。

全く、反吐が出るぜ」

エーベルハルト「…確かに、私には平民様方の気持ちというものが分かりません。

しかし、だからこそ理解したいと思っているのです!」

エドガルド「…そういやお前、さっき平民王になりたいとか言ってやがったな。

そんなもんになってどうするつもりだ?」

エーベルハルト「…どうしましょう?」

エドガルド「ハア?」

エーベルハルト「平民王を目指してはいますが、その後の事は考えていませんでした」

エドガルド「…馬鹿かお前。

…仕方ねえ、一度しか言わないからそれで覚えろよ」

エーベルハルト「!! ありがとうございます!!」

…………


エーベルハルト「!! エドガルドさん、竿に何か引っ掛かりました!」

エドガルド「騒ぐな、見りゃ分かる。

貸してみな、…よっと」

エーベルハルト「おお、これが…」

エドガルド「どうだ、初めて釣った魚は」

エーベルハルト「素晴らしいです!

生の魚とは、こんなにも活き活きとしているものなんですね!

エドガルドさん、ありがとうございます!」

エドガルド「大げさなんだよ、お前は」

エーベルハルト「何かお礼を差し上げられたら良いのですが…」

エドガルド「…だったら、今度釣りに付き合え」

エーベルハルト「また釣りですか?」

エドガルド「今度は海釣りだ。

船の雑用も叩き込んでやるから覚悟しておけ」

エーベルハルト「…!! はい!」

エドガルド「ところでよ」

エーベルハルト「何でしょうか?」

エドガルド「お前の出身、王様の国とか言ったな?

じゃあ、そこには『海賊王』ってのもいるのか?」

エーベルハルト「いえ、『海産王』や『海運王』はいますが、『海賊王』という者はいません」

エドガルド「…へぇ、そうかい」ニヤリ

こんな感じで、各キャラのやり取りを数レスずつ書いていく予定です

3~5日毎の更新を目指して、ネタが尽きるまでやってみます

こういう組み合わせが見たい、というのも随時募集中です

ミラの場合

ー深夜

ミラ「…場所はここで合ってるわよね?」

???「いらっしゃい、よく来たわね」

ミラ「あなたが今回の依頼者かしら?」

???「そうよ。

全く、最近は実験に協力する人間が少なくて困るわ。

この天才カティア様の実験に関わることができるなんて、これ以上ない程の名誉だっていうのに…」

ミラ(見るからに怪しい雰囲気だけど、報酬はやたら良いのよね。

ここで報酬をガッツリ稼いで、たまにはルーシーに美味しいものを食べさせてあげないと…

あ、でもその前に教会の修繕費も払わないと。

そういえば、飲み屋のツケがまだ払い終わってなかった気も…)

カティア「ちょっと、聞いてるの!?」

ミラ「え、ええ大丈夫。

今回は投薬実験の手伝いっていう風に聞いていたけど」

カティア「そう。あなたにはこの薬を飲んでもらうわ。

そして、30分経っても身体に異常が見られなければ成功よ」

ミラ(見た所何の変哲もないカプセルよね。

これを飲むだけでガッポリ報酬が入るんだから、安いものだわ!)

カティア「念のため薬の効能に付いて説明を…って、アンタ何やってるの!?」

ミラ「…ごくん。

これでいいのよね?」

カティア「…まあ、説明を省けて助かるけど、アンタよっぽど命知らずみたいね」

ミラ「ふふふ、これでも身体は結構丈夫なのよ?

それに、異常が無ければ成功なんでしょ?

だったらためらう必要なんて無いじゃない」

カティア「…その思い切りの良さ、是非とも助手にしたい逸材だわ。

ま、確かにこの天才に失敗はあり得ないわね。

成功すれば、『人間』には何の害も無いただのカプセルだもの」

ミラ(…ん?)

ミラ「あ、あのちょっといいかしら?」

カティア「何?報酬が欲しいの?

さっきも言ったけどあと30分待ってからじゃないと…」

ミラ「そうじゃなくて、一応、念のため、さっきの薬について聞いておこうかな、って」

カティア「ああ、さっきのアレは『判別薬』よ」

ミラ「『判別薬』?」

カティア「そう。最近は、人の姿に化けたモンスターが街や人を襲う事件が多発しているのよ。

それでこの天才が、薬を飲むだけで人かどうかを判別できる薬を開発したって訳。

人には無害で、モンスターにはウイルスで致命傷を与えることのできる薬!

何て素晴らしい発明かしら!!流石私!!」

ミラ「…ちなみに、人間以外がこの薬を飲んだらどうなるのかしら?」

カティア「心配しなくても大丈夫よ。

まだ試験段階だから、発症した場合の症状はかなり抑えてあるわ」

ミラ(…ほっ)

カティア「せいぜい、頭痛と吐き気と全身の痺れが1週間続く程度よ」

ミラ(!?な、何だか吐き気が、それに頭痛も…

逃げなきゃ悪魔だってバレる!!)

ミラ「 ぎ、ぎゃああああああああああああああああああああああああああ」

カティア「ちょっと、どこに行くのよ!?

…報酬も受け取らずに行っちゃったわ。

失敗したからって報酬を払わないなんてことはないのに。

そんな事より、…ムッキィイー!まさかこの天才が失敗するだなんて!!

研究のやり直しよ!すぐに取り掛からないと!!」

アンナ「ふんふんふーん♪

キャトラちゃんはどこかしらー♪」

???「…」

アンナ「もし、そこの方」

???「私の事?」

アンナ「はい、ちょっとお尋ねしたいのですが…

あら、見かけない顔ですわね。どちら様?」

???「…グローザよ」

アンナ「ごきげんよう、グローザさん。

私、セイクリッド家のアンナと申します」

グローザ「…で、私に何の用?」

アンナ「実は子猫を捜していますの。

どこにいるかご存知ありせんか?」

グローザ「子猫って、キャトラちゃんのこと?」

アンナ「あら、キャトラちゃんを知っていますの?

なら丁度いいですわ。一緒に捜して下さいまし」

グローザ「…はあ?何で私が」

アンナ「だって、お暇そうにしていたじゃありませんか」

グローザ「アンタねえ…」

アンナ「では参りましょう。

キャートーラーちゃーん♪あーそびーましょー♪」

グローザ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」

……………

アンナ「…見つかりませんでしたわ」

グローザ「まあ、そういう日もあるわよ。

猫は気まぐれだって言うし」

アンナ「せっかくお稽古を抜け出してキャトラちゃんに会いに来ましたのに…

あんまりですわ!!」

グローザ「…結局、時間を無駄にしただけだったわ」

アンナ「…それにしても」

グローザ「何?」

アンナ「あなた、相当なキャトラちゃん好きだとお見受けしましたわ」

グローザ「は、はあ!?何よいきなり」

アンナ「無理やり誘ったのに、やけに熱心にキャトラちゃんを捜していたじゃありませんの。

…本当は、あなたもキャトラちゃんに会いたかったのではなくて?」

グローザ「…別に、そういう訳じゃ」

アンナ「照れ隠ししなくてもいいですのに。

…そうですわ!グローザさん、同盟を結びませんこと?」

グローザ「…同盟?」

アンナ「はい!『キャトラちゃん大好き同盟』ですわ!」

グローザ「同盟って言ったって、一体何をするのよ」

アンナ「キャトラちゃんと遊んだり、キャトラちゃんの魅力をお茶でも飲みながら語り合ったり…

素敵じゃありません?」

グローザ「…バカバカしい」

アンナ「とにかく決まりですわ!

グローザさん、今日から私とあなたは同盟の一員、仲間ですわ!」

グローザ「…ッ、…悪いけど、やめておくわ。

あなたも、もう私に関わらないで」

アンナ「あら、どうしてですの?」

グローザ「そんなに気安く仲間だなんて…

あなた、私が今までどんなことをしてきたのか知っているの?」

アンナ「知りませんわ」

グローザ「だったら…ッ!」

アンナ「でも、キャトラちゃんを好きな方が悪い方な訳ないじゃありませんか」

グローザ「…何、それ」

アンナ「あなたが今までどんなことをしてきたのかは存じません。

でも今のあなたは、大好きな子猫を一生懸命捜す一人の女の子じゃありませんか。

何を怖がる必要がありますの?」

グローザ「…アンタ」

アンナ「アンタじゃなくてアンナですわ!

もし仲間が嫌だというなら、友達ではどうでしょう?」

グローザ「…友達?」

アンナ「ええ、形はどうあれ、私はグローザさんとお近付きになれたら嬉しいですわ。

もっと一緒にキャトラちゃんを愛でたいですもの」

グローザ「…」

アンナ「あらいけない、すっかり話し込んでしまいましたわ。

そろそろ戻らないとウィリアムにバレてしまいますわね。

それじゃあグローザさん、ごきげんよう。

今度はゆっくり、お茶でも飲みながらお話しましょう!」

グローザ「…何だったの、あの子。

強引に引っ張り回して、好き放題言って、おまけに仲間…?

バカバカしい」

グローザ(…でも、元敵の幹部としてじゃなく、『グローザ』としての私を見てくれたのはキャトラちゃんと…あの子だけだった)

グローザ「…ほんとに、バカみたい」

>>21 修正

アンナの場合

アンナ「ふんふんふーん♪

キャトラちゃんはどこかしらー♪」

???「…」

アンナ「もし、そこの方」

???「私の事?」

アンナ「はい、ちょっとお尋ねしたいのですが…

あら、見かけない顔ですわね。どちら様?」

???「…グローザよ」

アンナ「ごきげんよう、グローザさん。

私、セイクリッド家のアンナと申します」

ナップルの場合

配達員「お届け物でーす」

ナップル「これは…ダンボール?キャトラからだ…と手紙?」

キャトラ「これ読んで忍者頑張んなさーい!」

ナップル「って大きなお世話だ!

中身は…NARUTO?忍者漫画みたいだな。

どーせ暇だし、読んでみるかぁ…」

ナップル「ほうほう。主人公のナルトが里一番の忍になるっていうのがストーリーか。

螺旋丸とかカッケエなあ…マネしてみてえなあ…

まあ、忍術使えない俺には夢物語か… ん?ロック・リー?」

ナップル「忍術はからっきしだが体術だけでも立派な忍者になるのが夢…

そうか!体術を極めれば、忍術のなさをカバーできるかもしれん!」

ナップル「そこから血のにじむような特訓を日々続け、ついに俺はロック・リーが使う”表蓮華”を我流で身に着けた。

反復横飛びでも短時間だが完全な分身の術を身に着けることができた。剣術も上がった。

里のみんなも俺を見直してくれる者が現れ始めた。とてもうれしかった。

時を同じくしてトムボイたちが俺の部屋にあったNARUTOを見つけ、里にもNARUTOブームが来た。」

時は過ぎ



ナップル「…なあ、あの山なんで消し飛んでるんだ?」

リンゴ「シャクリ…、トムボイが螺旋丸で消した。」

ナップル「あの焼野原は?」

リンゴ「シャクリシャクリ…イグニが火遁・豪火球の術で。」

ナップル「…ミカンはどうしてる?」

リンゴ「チート技の血継限界を習得した。」

ナップル「…フランは?」

リンゴ「姉上は「お色気忍術でござる!」と言って使った技で男どもを立てなくした。」

ナップル「いや、正確には勃っただろうな。」

ナップル「NARUTOのおかげで俺を含め、里全体の戦力が上がった。

頭領にも褒められた。里のみんなにも感謝を言われた。」

ナップル「だが…だが……くぅぅぅぅぅ…!」

じゃあの

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