和「やっぱり京咲はナンバーファイブですね」京太郎「?」 (1000)



和「やっぱり京和こそがナンバーワンです!」

咲「……戻ってきたんだね」ジワッ

和「さ、咲さん!? 何を泣いてるんですか!?」オロオロ

咲「だって、もう二度と京ちゃんに会えないんじゃないかって……うぅ」グスッ

和「そんなことあるわけないじゃないですか。須賀君は、私達を捨てたりなんかしませんよ」

咲「うん! そうだね!」

和「はいっ!」

咲「あ、ところで……」

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咲「やっぱり言ったね、ナンバーファイブって……」ゴゴゴ

和「」

 



淡「あ、おっひさー!」ブンブン

透華「おーっほっほっほっ! 復活ですわっ!」

美穂子「須賀君の心が、持てばいいんだけど……」ウーン

照「問題無い。私と咲、二人の女子力があれば」キリッ

菫「あ、ああ。そうだな……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445090259




 このスレは京太郎を中心とした小ネタSSを淡々と投下するスレです
 以下の内容が含まれているので気を付けてください


・キャラ崩壊
・京太郎と女キャラの恋愛描写
・どっかでみたようなネタの焼き増し
・過激な下ネタ 


こちらが前スレ達 続いてます

【SS】咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」
【SS】咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427983806/)

【SS】照「やっぱり京咲はナンバーツー!」京太郎「?」
【SS】照「やっぱり京咲はナンバーツー!」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428514567/)

【SS】菫「やはり京咲はナンバースリーか」京太郎「?」
【SS】菫「やはり京咲はナンバースリーか」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429113899/)

【SS】優希「やっぱり京咲はナンバーフォーだじょ!」京太郎「?」
優希「やっぱり京咲はナンバーフォーだじょ!」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430052130/)


  ~やっぱり京咲がナンバーワン~

<<各話リスト>>

【1スレ目】

第一章【小悪魔テク! 文学少女の逆襲】 京咲
・驚異の女子力テクを秘めて、咲が挑む京太郎陥落!

第二章【モテル反撃!犯される女子力!】 京照
・驚異の女子力テクのリベンジ! 照の作戦とは!?

第三章【密着!そしてS(シャープ)S(シューター)恋愛へ】 京菫
・男を初めて自室に入れる菫 緊張のあまり、彼女が取った行動は!?

第四章【厨二病タコス! 聖雀士と化した少女】 京優
・厨二病を患った優希! 京太郎相手に恋のアプローチを開始!

第五章【厨二病ギアス! 紅騎士と化した天使】 京和
・好きでも無かった人が憧れのあの人に似ていた! 和はヒロインになれるのか?

第六章【ストーカー部長  変態ラブレター!】 京久
・もはや厨二病すら生ぬるい! 痛々しい久の恋の作戦!

第七章【初デート! キャップの恐るべき女子力】 京キャプ
・純愛、王道、リア充 相性抜群の二人がたどり着く終着点

第八章【ラブイズマネー! 恋するお嬢様】 京透
・冴えない男が気になってしまう 乗り気じゃなかった筈なのに――揺れる恋心

第九章【思い込みメール 彼女気取りのネキ】 京ネキ
・迷惑メール? ストーカー? いいえ、彼女は本気なのです


【2スレ目】

第十章【いつだって最後尾 不思議なディスタンス!】 京まこ
・わしは最後でええんじゃ 京太郎を避けるまこの真意とは!?

第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】 京かじゅ
・大人の女性に憧れた、加治木ゆみの行き着く先――

第十二章【新ジャンル!? メンヘラロリの名はマホっち】 京マホ
・最恐、最凶、最強! 須賀京太郎を襲う最大の危機を前に、立ち上がったのは!?

第十三章【守りたい! デカァァァァイッ! 気弱女子!】 京豊
・楽しい思い出、嬉しい記憶――辛い体験 でも、その日のことはきっと――永遠に忘れない

第十四章【小悪魔テク! 女子力粉砕スーパーノヴァ!】 京淡
・女子力? このように稼ぐのだ!(好感度)京太郎と淡の激甘デートに胸焼け必死!

第十五章【古典的!? あったか~い最強ボディタッチン】 京宥
・能力の制約で、凍えそうになった宥を救うのは――京太郎のチン……?


【3スレ目】

第十六章【ステルスは捨てるっす!! お願い私を見て!】 京桃
・須賀京太郎はチャラ男っすよ!! 憧れの先輩を取り戻そうと、モモは京太郎を尾行するが……

第十七章【略奪愛! 何を諦める必要があるんや!?】 京絹
・なぜ少女は狂気に堕ちたのか? 今明かされる京太郎と絹恵の過去――そして現在の彼女の狂気とは

第十八章【大天使エイスリン! 日本の文化はエロばかり!?】 京エイ
・国の家族に絵を贈りたい! 日本の文化を伝える為に、エイスリンがモデルに選んだのは京太郎!?

第十九章【すばらっ! 大好きなお姉ちゃん!】 京煌
・精神的ショックにより幼児退行した京太郎の面倒見ることになった煌! 聖人カップル爆誕!


【4スレ目】

第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】
・須賀京太郎を堕とす為、霞が手に入れた情報を鵜呑みにする姫様! しかし、その女子力の正体は……

第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 
・最凶の対決! おもちVSチン● ちん×ぽこ開戦!!!

第二十二章【やったぜ。怜はミチミチと満ちたんや!】
・うちのう●こ触れる? 怜の婚活はどこかキナ臭い……?

第二十三章【和っ姦ねー! 迫り来る合法ロリの影!】
・京太郎は私のおもちゃ! 咏たんに宿るもう一つの命とは!




 長い夢を見ていたような気がする
 気が遠くなるほどの、長い、永い、夢


京太郎「ふわぁ……ねっみぃ」トボトボ


 俺の名前は須賀京太郎
 清澄高校一年生、部活は麻雀

 昔はハソドってスポーツをやっていたんだけど、今はある理由から引退している


京太郎「……」チラッ

 キャッキャッ

女子生徒H「わっほい!」

女子生徒72「相変わらずね」クスクス

女子生徒T「面妖な」

女子生徒M「あふぅ」

女子生徒H「自分、イニシャル被っていて紛らわしいぞ!!」ウガー



京太郎「うん。この学校は相変わらず女子のレベルが高いな」ジィーン

 とはいえ、俺の周りにはそのレベルを越えてくる人逹が溢れているわけで
 
咲「あっ! 京ちゃーん!」タタタタ

京太郎「よー」

 幼馴染の宮永咲

 見ての通りの地味な文学少女って感じだが、実際その通り
 ただ、普通の人と違うことがあるとすれば……

咲「ねぇねぇ、京ちゃん」

京太郎「んー?」テクテク

咲「駅前のファミレスが潰れたって聞いたー?」

京太郎「っ!? そ、そうなのか?」

咲「あそこのオムライス美味しかったのにねー」フフフ

京太郎「お、おう……」


 それは、コイツの女子力が……


咲「でもぉ、私……」

京太郎「ひっ!?」ゾクッ


咲「オムライス、食べられないかわいそーなコ★」きゃぴぴぃんっ

京太郎「」ゲフッ


 とても、ハイレベルすぎるということにほかならない


 覚えていてくださる方が多いようで嬉しいです
 一度は終了させたこのシリーズ、よろしければ再びお付き合いください

 その後のシリーズをエタらせてしまったことに関しましては、深くお詫び申し上げます

 
 今回は総集編でお送りします
 はやりん登場を予定していた24章は少々お待ちくだチン




【総集編 とある少女の観察報告】


 某日 臨海女子


ハオ「え? 龍門渕から?」

メグ「そうデス。全国も終わったので、練習試合を是非にと」

ネリー「ふーん? 去年の借りでも返したいのかな?」

メグ「ま、そんなところでデショウネ」

明華「面白そうなお話……受けてもよいのではないでしょうか?」

智葉「そうだな」

 全国大会を終え、引退した私にとって……未だこうして麻雀部にいられることは幸いだ
 メグも私も、もう公式試合での出番は無いだろうし

智葉「行ってみるか。長野へ」

ハオ「天江衣……でしたか。会えるのが楽しみですね」

明華「監督は長旅に耐えられるでしょうか……もうそろそろ身体にガタが」

アレク「おい」

明華「いたんですか?」ハッ

アレク「ああ、ずっとな」

智葉「監督もどうですか?」

アレク「一応監督者の役目があるからね」

ネリー「無理しなくてもいいよー」

アレク「ネリー」バキッボキッ

ネリー「おっかないね」クワバラクワバラ


智葉「……」


 この時の私は思いもしなかっただろう
 こんな他愛のない練習試合が、まさか後にあんな悲劇を生むことになるとは


 そう、あの呪われた……DVDを発見してしまうなんて


 数日後 龍門渕


透華「ようこそ龍門渕へ! 歓迎いたしますわ!」デーン

メグ「借りを返しに来まシタ」

透華「こちらこそ、雪辱を果たしますわよ!」

ハオ「よろしくお願いします」

一「よろー」

明華「可愛い子供ですねー。飴を食べますかー?」ウフフ

衣「子供じゃない、ころもだっ!」

ネリー「お金持ち……お金持ち」ブツブツ

智紀「……?」

純「荷物はこっちに運んでおくぜー」

ハギヨシ「では皆さん、こちらへ」

智葉「何から何まで、ありがとうございます」フカブカ

アレク「そういうのは私が最初に言うべきなんだけど……まぁいいか」

智葉「……」

 龍門渕か
 去年はとても面白い試合をさせて貰った

 今年はその龍門渕を破った清澄に痛い目に遭わせられたが……

智葉「……っ」

 今更考えても仕方のないことだとは分かっている
 それでも、考えずにはいられない

 あそこで、私が……もっと

メグ「サトハ?」

智葉「え?」

メグ「ぼーっとしていまシタヨ?」

透華「あら? もしかして気分でも優れませんの?」

智葉「いや、そういうわけじゃ」

 しまった
 考え事をしていたせいで、変な勘違いをさせてしまったようだ

ハギヨシ「では私逹が荷物を運んでおきますので、辻垣内様はこの客室でお休みください」

智葉「あ、いえ!」

アレク「お言葉に甘えておきなさい」

ハオ「そうですよ」

明華「具合がよくなったら、後で合流しましょう」

智葉「……ああ」

 これは本格的に参った
 でもここは、言うとおりにしておいた方が楽そうだな

智葉「では、ここで少し」

透華「退屈なら、そこのテレビを見ていても結構ですわ! 大会の記録などのDVDもありましてよ」

 大会の記録、か
 清澄との対戦情報もあるとすれば……


 
ハギヨシ「何かあればお呼びください」

 そう言って、端正な顔立ちの執事は去っていってしまった
 これで部屋に残ったのは私だけだ

智葉「……」

 失礼は承知の上で、私は龍門渕が言っていたDVDを手に取る
 ガラス張りの棚に綺麗に陳列されたそれは、パッと見ただけでもかなりの数

智葉「……あった」

 そしてその中から【清澄】と書かれたものを取り出す
 横には清澄①から清澄③まで並んでいて、普通に考えれば①から見るべきなのだろう

 だが、私がどうしても気になったのはその横

智葉「……名指し、だと?」

 清澄、とラベルを貼られたDVDの横にある『須賀京太郎』というDVD
 その数はなんと①から⑩までもある

智葉「どこかのプロの記録か? いや、こんな名前は……」

 軽い気持ちだった
 ちらっとみて、面白くなければ清澄のDVDに戻そう

 そう思ってDVDデッキに挿入し、再生ボタンを押した

 それが……

テレビ「カクゴシロヨー」

智葉「……」ゴクッ


 まさか、終わりの始まりになるとはな



智葉「……? なんだこれは、ファミレスの映像?」

 ん? この女は確か、清澄の大将


『テレビ映像』

咲「あ、あー!!」バッ

京太郎「!?」ビクッ

咲「和ちゃんにメールするの忘れてたなー! 今メールしてもいいかなー?」

京太郎「お、おう? 好きにすれば?」

咲「ありがとう。じゃあ……」ガサゴソ

紙コップ「」

京太郎「……は?」

咲「えっとぉ、メールを打つには……」パコパコ

紙コップ「」グシャグシャ

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京太郎「!?」ゾクッ

咲「あ~ん! このケータイ本当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」ジタバタ

京太郎「?!?!?!?」



智葉「!?」ビクッ



京太郎「……え?」

咲「……」ジタバタ

京太郎「お、おい?」

咲「はぁぁぁぁ!? マジありえないんですけどぉぉぉぉお!! このケータイぃぃぃぃ!!」ガンガンッ

京太郎「ひっ!?」

咲「どうしたらいいのぉぉぉぉぉおっ!?」ガタガタガタ

京太郎「お、おい! どうしたんだ咲!?」ガシッ

咲「ケータイとか詳しくなくてぇ~! ずっとコレ使ってるんですけどぉ~!」

京太郎「(え? これケータイなの? というか、お前普通の機種持ってただろ? あれ? 俺の誤解なの?)」アセダラダラ

咲「使いにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」

京太郎「」

咲「……」

京太郎「あ、あー……なら、新しいのに買い換えればいいんじゃないか?」

咲「……」

京太郎「ほら、今はスマフォとかあるし……」

咲「なんかなんかぁ~! 最近iPhone5が人気なんでしょー!? あれってどうなのぉ?」

京太郎「あ、いや。新しいのはiPhone6だな。5とか使ってるのはアラフォーくらいだよ」 ※>>1に悪意はありません

咲「新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!!」ジタバタ

京太郎「ひっ!?」ビクッ

                  ,. : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : .、
               ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、

              /: : : ,: /: :/: : : イ: :|: : ,: : : 、: :ヽ
             /: : : : /_/_:/:': ': : / |: _}_:/: :|: :.∨: : :.
           /: : : :.,ィ/://:l{: |: |: :.| }: /:/:}`: : : :|: : : :.

            /: :.//: :|: {:{:从:{从: :| /:イ:/:イ/ |: : :|: : : :.|
              {:/  ' : : {: |/' Ⅵ  \  / '   }: : :, : : : }
              {: :,: :从 ィ=ミ     ィ≠ミ/: : /-、: /
              |:/: : :{` :.:.:. '     :.:.:.:. ム: :/ Yl}ィァ
               ∧: :从     __   _   /:イ__///ア
               ∨  、   V  ノ 、 ヽイ: : ////
                   ` .   ....:::}  }'/ 〃- く
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                /:/::::::`ー-´l/::イ}   とイ-、 ノ、\
                 /:/:::::::/-/:/:.:八      / ∨ \
               /{::{:::::::/ /:/:.:./  \'  /:.、  ∨__〉
              , Ⅵ::::,/:/:.:./   /__/::::/∧  ,
              {  {:.∨:イ:.:./    ∨二二 イ:::∧  :.
              | ∧:.}':.:./       \__,/  、 ,
                 Ⅵ 「 ̄}         乂        \
              | { |_」           \       ヽ
              | | /:.:.∧            |\         }

咲「私かわいそーなコ★」

京太郎「」ガタガタガタガタガタ



智葉「……?」
 
 これは何かの冗談か?
 それとも、演劇か舞台の練習? 映画の撮影の類だろうか?



智葉「……」


 それからも、テレビに映し出される光景はとてもじゃないが
 正気の沙汰とは思えなかった


『テレビ映像』

咲「キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!」グルグル

京太郎「や、やめてくれ……! 咲、咲ぃ!! 何やってんだよ!!!!」

咲「私のハードディスクに記録しているのでありますっ☆」キャピッ

京太郎「……あ、ぁぁ……咲ぃ」ポロポロ

 ブツッ

智葉「この子のはもう終わりか?」

 一度画面が暗転し、映像が途切れる
 そして、次はまた別のファミレスでの光景が映し出されていた

智葉「な!? これは宮永照!?!!?」


『テレビ映像』



照「アファーッ!!!!」ピタッ

京太郎「!?」ビクッ

 チョロッ チョロロロロロッ    

 ジョバババババッ!!!!!

京太郎「!?!?!?!?」

照「アッファ~~ン! やあよ……やあよゆうたのに」ダババババッ

京太郎「?!!?!?」ビシャビシャッ

照「やあよぉ……止まらんよぉ」ビジョバババババッ

京太郎「……」ポタポタ

照「やあよもー!」ポチャポチャッ

京太郎「……」ビショヌレ

照「やあよもー! こんなんじゃ、みんなのところに行けないよぉアッファ~~ン(涙)」シクシク

京太郎「……」

照「え~ん(涙) 恥ずかしいから帰りたいよぉ」グスグス

京太郎「……え、あ、はい」



智葉「……えぇっ(困惑)」


『テレビ映像』

菫「さぁ、弓を構えろ!!」

京太郎「えー? なんで庭に弓道場が?」

菫「趣味だ」

京太郎「趣味なんですね。いや、いいんですけど」

菫「私と1射勝負だ。より中心に近い方が勝者となる」

京太郎「はい」

菫「私が不器用かどうか、確かめてみろ」

京太郎「……」

菫「ではまず、私の番だ!」シャッ

京太郎「……」

菫「てぇゅるわぁっ!!」シャッ

的「」シャコーン

京太郎「おぉ、ど真ん中……からは少し逸れてるけど命中ですね」

菫「くっ。だが、私がいかに集中力に長けた器用な人間か分かっただろう」

京太郎「いえ、そういう問題じゃなくてですね」

菫「なに!? では、お前がやってみろ!」

京太郎「はぁ……じゃあやってみます。うーんと……さっきの菫さんみたいに」キリキリキリ

菫「ん? ポーズだけは様になっているな……まぁ、当たるわけが」

京太郎「疾ッ!!!」ヒュカッ

的「」カコォーン!!!

菫「えっ」

京太郎「あっ……ど真ん中」

菫「」

京太郎「はは……」

菫「……」ウルウル

京太郎「!?」

菫「私の負けだ。殺せ」カランカラーン

京太郎「ちょ、えええええええ!?」


智葉「えぇぇぇ……?」

 あれは白糸台の部長……弘世菫
 近年珍しい、まともなヤツだと思っていたが……



『テレビ映像』

 今度は清澄の先鋒か
 アイツの東場での勢いには驚いたものだが……


優希「京太郎が使った……んちゅ、ぺろぺろ……ちゅるるるっ」 フォークペロペロ

 

優希「んっ……」チョロロロ

 ポタポタ

優希「えへっ、えへへっ」タタタッ コソコソ


京太郎「ふんふふ~ん……ん? おわっ! 家の前に犬の小便!?」バッ



智葉「……勢いが有り余って至るようだな」


『テレビ映像』

和「こちらカレン。ゼロに異常はありません」 コソコソ



智葉「そしてこの女は何をやっているんだ」



 かれこれ数十分……いや、数時間はその映像に釘付けになっていただろう
 時に早送りし、もう一度見直したりと繰り返す内に、私はこの映像に出て来る少年が気になり始めていた

 京ちゃん、須賀、などと呼ばれるこの金髪の少年こそがラベルに書かれている須賀京太郎なのだろう

 あの龍門渕が、なぜ彼の情報を集めているのか
 それは豪華パッケージされた『私とダーリンの初デート』
 というDVDで理解することができた

 そして、その他に知り得た情報はというと


・須賀京太郎は清澄の部員で、雑用を買って出ていた
・須賀京太郎には数多のストーカーが存在する(それも極度のレベルで)
・須賀京太郎はわりとお金持ち
・全国大会の出場者の大半が変態

 といったものだ
 そして何より、私が気になったのは……


『テレビ映像』

                     /イ         /    V ヽ、    `
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                     .'//////|/////乂__ノ'////////////

智葉「……須賀、京太郎」

 この男は強靭な精神力を持ち、そして――
 バカが付くほどのお人好しだということだ



 コンコン

智葉「はい」

明華「具合はどうですか?」ヒョコッ

智葉「あぁ、問題無い」

メグ「それはよかったデス」

ネリー「……? あれ、なんだかサトハ……」

智葉「?」

ネリー「顔、紅くない?」

アレク「本当ね。風邪でもひいた?」

智葉「大丈夫ですよ」

 風邪?
 いや、違う

 これはきっと……

智葉「監督。確か清澄はここからそう遠くないですよね」

アレク「え?」

智葉「会いたいヤツいまして」

ハオ「あのリンシャン使い?」

智葉「いや、もっと骨のありそうなヤツだ」

メグ「んー? そんなのいましたカ?」

明華「皆さん素敵な方でしたよ」ホワー

智葉「……(須賀京太郎)」

 数多の雀士を惹きつけ、魅了する男
 この私も――その毒牙にかかってしまったのかもしれない

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智葉「女子力なんて、気にしたこともなかったが」

 流石に男に会うんだから、少しくらいは張り切ってみるのも

 悪くは無い……か?




 智葉編に  つ   づ   く



【二十四章 やはり全て、瑞原さんのお陰だよっ★】 予告


 須賀家


京太郎「ふぅ、三尋木プロの特訓はキツかったなー」

 でもこうして、ちゃんと強くなって帰ってきたんだ
 これからはもっと頑張って、プロ入り出来る実力を身につけるんだ!

京太郎「母さーん! ただいまー」

 ガチャ

京太郎「……?」

 クスクス  イエイエー
 コンナコガイルナンテネー

京太郎「? 誰と話してるんだ? 客か」スタスタ

 ガラガラ

京太郎「母さん? 誰が……っ!?」

須賀母「あら京太郎! あんたも水臭いじゃない!」

 な、なんで……?

須賀母「こんな子がいるなら、さっさと言ってくれればよかったのに!」

 どうして、ここに……この人が!?

???「うふふっ♪」

須賀母「まさかアンタにこんな彼女がいたなんてねー!」

京太郎「み、瑞原……プロ?」

はやり(セーラー服)「はぁーいっ! はやりだよっ★」



 清澄のセーラー服を着て、座っているんだ!!!!!!! 



はやり「瑞原はやり! 17歳ですっ!」きゃぴぃっ

京太郎「」


 つ  づ   く


 あー、今回は久しぶりの復活ということで、あまりはっちゃけずに総集編ですみません
 しょうもないネタしか思いつけなくなった自分の鈍り具合が恨めしいです
 ただ、次回からはもっと頑張りますよ!
 
 はやりさんネタは前にもやると言っていたので、ポンコツ確定
 かなり前のことなので、記憶が薄れていますが前スレを読み直して設定とかを練り直しておきます
 なんだかんだて、ノリでかけるんじゃないかと
 りすくは承知の上ですが、ぶっつけ本番で勢いで突っ切るのもこのシリーズの醍醐味ですので

 やっぱり、咲キャラは可愛い子ばかりで最高ですね
 ばかなことをいつまでも
 いってないで、そろそろ今日は終わりにしますチン


アー……はやりんの元ネタは最後の最後まで悩みました
んー、一応HAYARIの元凶であるので、かなりやばめにしないといけませんし
なんだかんだ可愛いのがはやりんなので、残念にするのは大変なんですよ
先に言っておきますが、今回はあまり期待しないでください
パンチの効いた元ネタは用意出来ませんでした
イカの塩辛



【二十四章 やはり全て、瑞原さんのお陰だよっ★】 


 俺は混乱していた

はやり「それでですねー♪」

須賀母「あらあら、うちの子ったら」クスクス

京太郎「……」

 久しぶりに東京から我が家へと戻ってきたら、なぜか家に瑞原プロがいる
 しかも、なぜか清澄のセーラー服を着て

はやり「うふふふ」プルルーン

京太郎「(分からんが……イイ!!)」ゴクッ

 イメクラとかに足を運ぶおっさんの気持ちが分かる気がした
 この年齢を無理している感じは、こう……イケナイ気持ちになってくる

須賀母「はやりちゃんったら、話が合うわねー! まるで十代とは思えないわー」

はやり「もぉー★ お義母様ったらひどぉーい」

京太郎「(というか母さんは気づいてねぇのかよ!)」

 麻雀に興味が無いから瑞原プロを知らないのは当然だろうけどさ
 もう少しこう、疑う気持ちをだな

はやり「あ、そうだ! これ、京太郎くんに作ってきたんだゾ!」ガサゴソ

京太郎「はい? え?」

 そう言って差し出されたのは小さな袋だった
 ピンクのリボンが付いた、可愛い包装紙みたいだ

はやり「クッキー★ 食べてくれるかな?」

須賀母「あら~! よかったわねー! 京太郎!」

京太郎「ど、どうも」

 俺はクッキー★を受け取り、中から一枚取り出してみる
 見た目は普通……美味しそうだ

京太郎「じゃあ、早速一枚」

はやり「うふふふ♪」

 うん、普通に美味しい
 記事がしっとりとしていてベタつかない、スッキリとした甘さだ
 ココアはバンホーテンのモノを使ったのかな?

京太郎「……?」サクサク

 だけど、なんだろう?
 少しだけ、変な味がするような気が……

須賀母「まぁ、もうこんな時間じゃない! スーパーの特売に遅れちゃう!」

京太郎「え?」

須賀母「ごめんねはやりちゃん! ちょっと出てくるわね!」

はやり「はーいっ★ 留守番は任せてくださいね!」きゃぴーん


京太郎「え?」




 嵐のように去っていく母さん
 おいおい、買い物くらい済ませておいてくれよ

はやり「……」ニコニコ

京太郎「……(気まずい)」ドキドキ

 そりゃ、俺は瑞原プロのファンだけどさ
 いきなりこんな状況じゃ、頭が追いつかないって

京太郎「その、瑞原……プロ?」

はやり「はやり」

京太郎「?」

はやり「瑞原プロじゃなくて、はやりって呼んで欲しいなっ★」

京太郎「あ、いや、でも」

はやり「……」ジィー

京太郎「……はやり、さん」

はやり「さんはいらないけど、ふふっ……今はまだ許してあげる」クスクス

 な、なんだろうこの寒気は
 憧れの人が目の前にいる筈なのに……

京太郎「……ところで、はやりさん」カリカリ

はやり「うん! 何?」

京太郎「あの、俺とはやりさんって……面識、ありましたっけ?」

はやり「……」

京太郎「わ、忘れているならすみません! で、でも俺、会ったことあるなら覚えてると思うんで!」アセアセ

はやり「ううん。分からなくても仕方ないと思うな。だって、アレは……」

京太郎「?」

はやり「全国大会の会場での出来事だよっ!」

京太郎「全国、ですか?」

はやり「そう……」

 そしてはやりさんは話し始める
 俺と、はやりさんの出会いについて――



 全国大会会場 自販機前


はやり「へぇー! 凄いね★」

アラサー嬢「それで私も、高校の頃はモテモテだったんだ」ドヤァ

はやり「羨ましいゾ! はやりはずっと麻雀と勉強漬けだったから……」

 アレは、はやりが試合実況の休憩中にある友達と歩いていた時のこと
 飲み物を買う為に自動販売機を探していたんだけど、そこでたまたま……



京太郎「ふぅー、面白い人だったなー」ガチャガチャ



アラサー嬢「!!」ピキィーン

はやり「?」

 友達が自動販売機の前でジュースを大量に持っている男子を見つけて

アラサー嬢「い、いけ、いけけ、イケメンっ! あわわあわわわあっ!?」

はやり「大星淡ちゃん?」

アラサー嬢「オムライスしなきゃ……おもらししなきゃ(使命感)」ガタガタ

はやり「ほぇ?」

 よく分からないけどテンパってしまった友達を置いて、はやりは自動販売機にお金を入れる
 すると、ジュースを大量に運んでいた男子が急に声を掛けてきたんだ

京太郎「あ、やめておいた方がいいですよ! それ、壊れてるんで」

はやり「え?」

 ジュースを両手に沢山抱えているせいで、こっちに視線を向けられないでいる男子
 はやりがお金を入れる音を聞いて、忠告してくれたみたいっ★

はやり「そうなんだ! ありがとう」

京太郎「いえ、それじゃ、俺急ぐので」

 わたわたと、歩いてゆく男子
 横顔をちらっと見ただけだけど、少しかっこいいかな?

アラサー嬢「アッファーン! ごほん、ちがう、あふぁぁーん」

はやり「???」

 友達はますますおかしくなるし、はやりよく分からないかも


はやり「どうかしたの?」

アラサー嬢「ここがチャンス! 若い! イケメン! 金髪!」

はやり「?」

アラサー嬢「全国の会場にいるということは麻雀も強い? ならなお更……」ブツブツブツ

 恋愛経験なんて全く無いから、この人の言うことはよく分からないけど
 確かに、ああいう子と付き合えたりしたら楽しいかも

はやり「(でもはやりはアイドルだから)」

 ネットじゃキツイとか、おばさんだとか悪口書かれるけど
 はやりを応援してくれる人の為にも、まだまだ頑張らなきゃ!

 恋愛なんて、してる暇ないんだから!

アラサー嬢「と、突撃ぃー!!」

はやり「え?」

 それは一瞬の出来事だった
 友達がその男の子へと突進していく

 はやりが止め等と手を伸ばしたのも束の間……

京太郎「ん?」ポトッ

 男子が一つ落としたペットボトル……レモンジーナが友達の足元に転がる

アラサー嬢「え」フミィッ

 ずるっという音とともに友達の拳が男子のみぞおちに伸びて……

京太郎「うがっ!?」
 
 どすんっと深く突き刺さった

はやり「あわわわっ★」

京太郎「うぉわぁぁぁっ!?」

 衝撃で男子は持っていたジュースの山を放り投げてしまう
 その幾多の飲み物の山は……はやりの方に

はやり「ひっ!?」ゾクッ

 ペットボトルだけじゃなく、缶まである
 もし、これが全部当たったら――

 怖くてはやりは逃げようとしたけど、突然のことに反応出来ない

 もう終わり、そう覚悟した瞬間……

京太郎「くっ! 間に合えぇっ!!」ダンッ

 男の子が、はやりを守るように飛び出して来て……はやりを強く抱きしめる

はやり「ふぁっ!?」ドキッ

京太郎「ぐっ、つっぅ……!?」

 ボトボトと、宙から落ちてくる飲み物の山を背中で受け止める男子
 そのおかげで、はやりは無事だけど……

京太郎「うっ……」ガンッ

 最後の1缶が彼の頭に直撃し、崩れるように男子ははやりを押し倒す


 その――


 一瞬だった

はやり「んむぅっ!?」チュ

京太郎「」バターン



 重なる唇と唇
 柔らかくて、甘い、あまぁい感触がはやりの脳髄を侵食していったの

はやり「ふぁ……」ポー

京太郎「」チーン

アラサー嬢「む、無念」ガクッ

 友達にも缶が直撃していたようだけど、そんなこと関係なかった
 今、はやりの頭の中では……目の前の男子のことだけが映っていたから

はやり「わ、わわわっ……//」カァァ

 顔が紅くなるのが分かる
 胸がドキドキして、死んじゃいそう

 はやりに覆いかぶさるこの男の子の、暖かさが、匂いが、キュンキュンとはやりの下半身を疼かせる

はやり「ふぇぇぇんっ!!」ダダダ

アラサー嬢「ま、まっ……たす、け」ガクッ

京太郎「」

 何も考えられなくなって、はやりはその場を逃げ出してしまったの
 お礼も言わずに……名前も、聞かずに



 須賀家

京太郎「そ、そうだったんですか」

 なるほど、俺は気絶しちゃったから記憶が飛んでしまっていたらしい
 だけど、まさか既にはやりさんと出会っていたとは

はやり「だからね、その後必死になって君のことを調べたんだ★ お礼を言う為に」

京太郎「……」
 
 なんだ、はやりさんの目的はお礼を言うことだったんじゃないか
 俺はてっきり、その、ストーカー的な行為をされたのだとばかり

京太郎「あはは、そんなのいいですよ。こっちも悪いですし」

はやり「京太郎くんは優しいね。そんなところが……うふふ」ニコニコ

京太郎「気にしなくて大丈夫です。ハソドやってたから、鍛えてますし」

はやり「うん。あのたくましい胸の感触……今思い出しても、はぁっ」ウットリ

京太郎「!」ドキッ

 なんだろう、はやりさんってやっぱりどこかエロい
 そりゃ、身体は当然エロいんだけど、それだけじゃないっていうか

京太郎「で、でもよく俺の家が分かりましたね」

はやり「うん、須賀君……咏ちゃんに修行してもらったんでしょ? その伝でね」

京太郎「あ、なるほど! そういうことだったんですか」

 これで合点がいった
 三尋木プロから俺の話を聞いて、お礼を言いにここまで来たんだ

 別にストーカーでもなんでもないんだ!

はやり「うふふ」

京太郎「でも嬉しいなー。はやりさんに会えるなんて! 俺、ファンなんですよ」

はやり「そうなんだ……じゃあ、やっぱり両思いなんだね」ユラ

京太郎「え?」

 両思い? 
 え、いきなり何を言い出すんだこの人?

はやり「じゃあ……」スッ

京太郎「え? 紐? それで何を? ヘスティアのコスプ……」

はやり「……」クスッ









はやり「うらぁぁぁっ!!!!!!」ガシィッ








京太郎「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」ズテェーン



京太郎「え、ちょぉ!? えぇぇ!?」

 なんで、俺!? いきなり倒されて、手を後ろに回されて……縛られた!?!
 ど、どうして!? なんでいきなり!?

はやり「ふふ、そんなに慌てなくても大丈夫★」ギュッギュッ

 俺を抑え付けながら、はやりさんははシュルシュルと制服を脱ぎ始める
 そして、可愛らしいピンクのブラを俺の顔に巻きつけた

京太郎「ぎゃああああ! いい匂いがするぅぅぅ!?」ジタバタ

はやり「はぁ、はぁっ! 安心していいよ」パサッ

京太郎「うわ、つめたっ!? ちょ、何を!?」

 視界を奪われ、困惑する俺
 そんな俺を仰向けにし、馬乗りになりながらはやりさんは続ける

はやり「心配しなくても大丈夫……はやりも、こんな気持ちは初めてなの♪」クスクス

 足も縛られ、全く抵抗出来ない蓑虫状態の俺
 おいおいおいおい!! 足になんかねばっこい液体が落ちてきたぞ!! 冷たい、なにこれ!?

はやり「おかげでどうしていいか分からなくて……はぁはぁ」プルルン

京太郎「うぉぉぁっ!?」

 し、下着の生地越しに、はやりさんの全裸が透けて見え……うぉぉお!?

はやり「うっふふ……この気持ちが愛なんだよね? この世で最も正しいことなんだよね★」ハァハァ

京太郎「あ、愛!?」

はやり「はぁぁん、この気持ちをどう発散すればいいのかなぁ?」

京太郎「ひぃぃ!?」

はやり「君もそうなんだよね? きっとそうだよね?」サワッ

 はやりさんの両手が俺の頬に添えられる
 その手はゆっくりと首筋に……そして、俺の服にかけられ

はやり「京太郎くぅぅんっ!!」ビリビリビリィィィィッ

京太郎「ほわぁ!?」


 俺の服は真っ二つに引き裂かれた



はやり「ここからどうしていいのか分かんなぁい気持ちが溢れてきて……あぁん」クネクネ

京太郎「ちょ、えええっ!? や、やばいっ!? まずいですよ!」ジタバタ

はやり「どう表現すれば……」スッ

京太郎「え!?」

はやり「んちゅ……れろぉ」ペローン

京太郎「ひゃぅぁぁっ!?」

 俺の腹から胸板まで、ねばっこい何かが這ってくる
 これは、舐められたのか俺ぇぇぇっ!?

はやり「今晩はじっくり……はやりとこの熱を冷まして……え?」

 ムクムムクムク

はやり「?」キョトン

京太郎の京太郎「」デデドンッ

京太郎「マイサァァァァァンッ!!!」

はやり「なんだろうこれ? これが、男の子の大切なモノなの……?」ドキドキ

京太郎「」ガクガクガクブルブルブルブル

はやり「ひゃぁぁんっ!!」ジュワァ

 ドクン ドクン

はやり「なんだか、はやりのお腹が一際熱くなってきたかも……♪」スリスリ

京太郎「あわわわわわっ」

はやり「はぁぁぁ……発散するどころか、もっと奥から溢れてきてぇ……」ポタッポタッ

京太郎「あひぃぃぃっ!?」

はやり「はぁ、はぁっ」シュルシュル

京太郎「いやぁぁぁぁ! パンツごとズボンを下ろさないでくださぁぁぁいっ!!」


京太郎「や、やめてくださいよ本当に!!」ジタジタ

はやり「んふふ……んっちゅぅ」レロレロ

京太郎「むぐぅー!! むがむが!」

はやり「ぢゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるっ!!」チュー

京太郎「(し、舌が引っこ抜かれるぅぅぅぅぅぅぅ!?)」ビクンビクン

 ガチャッ

京太郎「!? (この音は!? 母さんが帰ってきた!?)」


美穂子「須賀くーん、久しぶりに顔を見に来たのだけれど、いないのかしらー?」

淡「やっほーい! 淡ちゃんだよーん!」

透華「おーっほっほっほっほっ!! 私ですわ!!」



京太郎「(いやあああああああああああああっ!!!)」ガタガタガタガタ

 た、頼む! 助けて欲しいけどこっちに来ないで!
 こっちに来ないでぇぇぇえええっ!!

はやり「んふぅ」ペロペロ


 ガタガタガタバタン


美穂子「この音!? もしかして泥棒!?」

淡「なぁにぃー! ゆるせーん!!」

透華「突撃ですわ!!!」



京太郎「いやあああああああああああああああああ!!!!」


美穂子「この部屋ですね!」

透華「ここですの! 京太郎!!」ガラガラ

淡「!!!」

                                           ___       ___

                        ___,,  -‐== ミ、    _,, rvv爪{ {{{{-‐ ミ ァ=ァ:.:.:.:.:.\
                         , ィ{{{{  /  _, ィニ 、 } ‘, }}}}}}}}}}}}} _,, -={ア:.:.:./.:.:.:.:.:.  ,
                ,. --‐=T爪{.{{{{{_/     爪〈J\ /   ;}}}}}}}}}}}}}i   {_〉. V:.:.:.:.:.:.:.ヽレ/
           r―===   {{{{ { { {{{{{ {     └‐=¬;  /.}}}}}}}}}}}}}|__, 」:.:.:〕{:.:.:.:.:.:/:/``
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                                `¨¨¨Ⅵ〈___/  V///__j」L∟; ̄

はやり「あぁぁん」ペロペロペロ

美穂子「」

透華「」

淡「あわわわっ……//」カァァ


京太郎「」




透華「な、ななななっ」カァァ

はやり「あれぇー? やだぁ、見られちゃった」モジモジ

美穂子「」カチカチ

淡「うわ、うわぁーっ……キョウタローの、うわぁー//」モジ

はやり「愛を育んでいるところを見られるのが、こんなに恥ずかしいだなんて」クネクネ

透華「と、とにかく服を着るべきでしてよ!!」

美穂子「」カチコチ

淡「きょ、キョウタロー!」バッ

京太郎「」シクシクシク

はやり「愛を育むなら二人きり……仕方ないよね」

 ようやく俺から降りて、はやりさんは服を着始める
 た、助かった……のか?

透華「そ、そこに直りなさい!!」

はやり「アナタは何を怒っているのかな★」

美穂子「」カチコチ

淡「キョウタロー、大丈夫?」

京太郎「……」

透華「このような卑猥なこと! 大人として恥ずかしくありませんの!!」

はやり「卑猥なこと? ううん、勘違いしてないかな?」キョトン

透華「へ?」

はやり「卑猥なことなんて、してないよ。だって、これは愛の営みだもん★」ニコニコ

美穂子「」カチコチ



はやり「知らないのかな? 愛は正義、愛によって行われることは全て正義なんだよ」

透華「こ、これが正義だと言い張りますの!?」ゾクッ

はやり「それに、さっき京太郎くんははやりのクッキーを美味しいと言ってくれたから」

淡「クッキー? これのこと?」

京太郎「」コクコク

はやり「はやりね、気づいたんだ……」クチュッ

透華「ひぃっ!?」ビクッ

はやり「京太郎くんを愛おしいと想う気持ちが最高潮に達した時」グチュグチュ

淡「つ、机の角に……ど、どこを押し当てて……」アワワワ

はやり「身体の内側からその気持ちが液体となって流れ出てくること……」グリグリィ

京太郎「あ、あぁ……」ブルブル

はやり「はやりはね、これを愛のハニーと命名したんだよ★」きゃぴぃん

 じゃ、じゃあもしかして、それを……

はやり「はやりはそれを是非、京太郎くんに味わって欲しくて……」ウフフフ

 あの

はやり「クッキーに!!!」

 不思議な味の正体は……

はやり「混ぜ込んでみたの!!!!!!」

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     ̄ ̄ ̄  /:{: 、/´      \: :./⌒´       \ノ: : : : /    ---- ´

はやり「愛ゆえに!!!!」



京太郎「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

美穂子「」

淡「」

透華「」



京太郎「」ブクブクブクブク

はやり「うふふふ……気絶するほど喜んでくれたんだね」クスクス

透華「」

はやり「それじゃあ、今日は人に見られちゃったから……また来るね♪」スッ

淡「ひぃっ!?」ザザッ

はやり「バイバイ、京太郎くん♥」クスクス

 ガチャッ バタン

京太郎「」ブクブクブク

透華「う、動けませんでしたわ……こ、この私が」ガクッ

淡「キョウタローを」

美穂子「マモレナカッタ……」

 こうして、俺とはやりさんは出会ってしまった
 だけど、この時の俺はまだ知らない

 この出会いが、まだほんの始まりに過ぎないということを

 そして――




はやり「んふふっ……今度は、京太郎くんの愛のハニーを食べさせてもらわなきゃっ♪」クスクス




 この人こそが、あの【災厄】を招くキッカケになるのだと



【二十四章 やはり全て、瑞原さんのお陰だよっ★】


 姦ッ!


 最初は月島さんネタでイこうかと思っていたのに、どうしてこうなった(困惑)
 次のネタの予告を考えるので、少しお待ちください

 以前のリクも検討していたますが、新たに希望キャラや、元ネタ提供あれば嬉しいです


【二十五章 不思議なシンパシー! 打倒はやりんへの道!】


揺杏「聞いた? あの噂」

爽「噂?」

由暉子「噂、ですか?」

揺杏「そーそー。なんでも、あの瑞原プロに好きなヤツができたらしいよ」ヒソヒソ

誓子「え? あのはやりんに!?」

爽「ふーむ、それは打倒はやりんを狙う身としては気になるなぁ」

成香「こ、この前は三尋木プロもそんなことを」モジモジ

揺杏「なんでも、それも同じ相手だとか」

爽「なんと! それはますます気になる」ウーン

由暉子「どのような男の人なんでしょうか?」

誓子「あのはやりんが惚れるくらいだから……相当な物件とみたね」

爽「なんだっていい! これはあのはやりんに一泡吹かせる大チャンス!」バーン

由暉子「何かよからぬ考えをしているように思えますけど」

爽「偉い人は言った! 愛されるよりも、愛したい真剣で」

由暉子「キンキは偉いんですか?」キョトン

誓子「少なくともアイドルに憧れるなら偉いんじゃないかな?」

由暉子「それもそうですね」

爽「ということでー! ユキ! 早速その男を攻略しに行ってこーい!」バーン

揺杏「こーい!」バーン

由暉子「……え?」

誓子「……え?」

成香「はわわっ」



由暉子「え?」



 つ づ く


 次回はユキのターン
 もっと色々ポンコツネタもやりたいんだけども、連続だと京ちゃんの命が危ない
 ぽんこつは適度にという神のお告げ

 んー
 こうなれば、しばらくは癒し枠で進めるのも悪くないかも
 つまらないネタをやるよりは、そっちの方が面白そうですしね 

 では、次回の更新で。それと、
 すみません、はやりファンの方……お許し下さい


 ユキちゃん回だけど、正直有珠山の
 キャラは自分の中で難しい立ち位置
 ちなみに、今回は癒し回の予定です
 んー、やっぱりぽんこつばかりってのはよくないですからね
 こなみかん


※今章には厨二成分が微量に含まれます
※未だに自分の黒歴史ノートにアイタタタとしてしまわれる方は、気をつけてお進みください


【二十五章 不思議なシンパシー! 打倒はやりんへの道!】


 自分の価値、なんてものを自覚している人間が――この世界にどれだけいるのだろう
 
 頭の良さ

 運動神経

 麻雀の実力

 たかがタンパク質の塊である有機生命体である私逹、人間が如何にしてこの世界で存在を確固たるものとできるのか
 人が人を愛する動機、理由を求めるように……私は答えを探していた

 誰かに頼られている
 私の力を必要としている人がいる

 そう思えたから、私は生きていられた
 紛い物の取り柄を狂信し、自己を保とうと必死な道化

 でも、そんな【取り柄】の無い私に、先輩逹は光をくれた

 容姿、アイドル、雀士
 今の私は、あの頃の無価値な自分なんかじゃない

 だから――


由暉子「……」ドヤァ



爽「うん。自分に自信を持ってるようでなにより」

揺杏「ちょっと方向間違ってんじゃねー? いや、可愛いからいいんだけどさ」アハハ

誓子「とってもいい感じ!」

成香「厨二系アイドルとか、どうでしょう?」

爽「そ・れ・だ!!」


由暉子「……」

 
 私は厨二ではありませんよ?
 いえ、本当に




 有珠山高校


爽「ということで、私が集めた情報によると!」

揺杏「はやりんの惚れた相手は高校生らしい」

誓子「え?」ドンビキ

成香「こ、高校生なんですか?」

爽「その年の差なんと十歳以上! これはもう犯罪だね!」

由暉子「恋愛に年の差なんて関係ないと思いますけど」

爽「何を言う! だったらユキは5歳の男の子とくんずほぐれ……」

由暉子「犯罪となると別です」

揺杏「だったらはやりんも逮捕沙汰だねー。相手15歳らしいしー」

誓子「えぇっ……?」

爽「15歳? じゃあユキと同じ一年!」

由暉子「そうなりますね」

揺杏「思春期真っ盛りの男でよかったじゃん。ユキがちょっと胸で迫ればアッサリ行けるって」

爽「そうそう。胸で圧迫すればアッサリとイクに決まっ」

由暉子「そこまで」

 相変わらず爽先輩は下品というか、女性が話すべきではないことを……

誓子「あれぇ? でも、なんで今止めたのユキ?」ニヤリ

成香「?」キョトン

由暉子「っ!?」カァ

爽「ほー」

揺杏「ほー」

誓子「ほー」

由暉子「ち、ちがっ、その……//」

成香「ほー」ビンジョウ

由暉子「うぐっ!」

癒し…?
いやらしいの間違いかな?



爽「さーて、ムッツリなユキは置いといて」

由暉子「違います」

揺杏「例の男、ターゲットKに付いて説明するよ」

成香「どんな方なんでしょうか?」

爽「なんでも情報屋によると……ふむふむ」ペラペラ

誓子「どうなの?」

爽「中学時代の情報だと、滅茶苦茶ハンドボールが上手いらしい」

由暉子「ハンドボール?」

爽「全国クラスの選手だったらしいよ。ほら、あの宮崎大輔より上手かったとか」

誓子「えー!? あのハソドの王子様の!?」キラキラ

揺杏「やるじゃん」

爽「でも、中学最後の大会で怪我したんだってさ。なんか、不良から女の子を庇って」

誓子「カッコイー!!!」キラキラ

揺杏「げっろ」オェー

誓子「えー!? なんで!?」

揺杏「そういう、カッコ付け……だめ、おぇぇっ」ゲロゲロ

成香「ひぃっ!?」

由暉子「……」

 ハンドボール、そこが彼の居場所だったんでしょうか
 それを、他人の為に投げ出すだなんて……お人好しというか、バカと言いますか

 世間一般的に見れば、それは美談のように思えます
 でも、私にはどうしても彼が行ったことが正しいことのようには思えませんでした

由暉子「……」

爽「そもそも、助けるなら私にしてよ! バカっ、ばかばかっ!」クネクネ

由暉子「何を勝手に人のモノローグを捏造しているんですか?」ジトー

揺杏「え? モノローグ!?」

爽「もしかして、この世界は自分が主役の物語だと思っているのか!?」ビシッ

誓子「ぷくく」

成香「?」

由暉子「あ、えっ、うぇっ?」カァァ


 私としたが、失言が過ぎますね
 大体、別に私はまだその男の人と会うと決めたわけじゃ……

由暉子「……」

爽「ま、モノローグ云々は置いておくとしてもさ」ポン

由暉子「え?」

爽「私達の物語の主人公はさ、間違いなくユキだよ」

揺杏「当たり前でしょ」

誓子「ユキの為に、私達は頑張ってるんだから」

成香「はいっ!」

由暉子「……皆さん」ジィーン

 




由暉子「と、感動させて乗せようとしていませんか?」

爽「ぎくー」

揺杏「ぎくー」

誓子「ぎくー」

                 /           \
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\          /    /       \
|  で わ 意  |.      /   ′   /        、  丶
|  す か 味   |      ′     ′    :/ハト、  :,
|  け ら が  .!    |   i    :       // ⌒}i  ′
|  ど な よ   !、   | ( |           /{′u ハ
|  :  い .く    ) O 。..|   {    i|     /  冬、' i}_ !
|  :  の    ....{´   八     l|     :  ヒク /  リ ||
|           .|.       \ト、_ 八    | ′ /  / }
\_______/        >ノ≫x \  |’ ,.イ ,/
              <⌒/⌒`ヽ.\\ {≦ //

                 /⌒\  ∧_∧ ヽ .ノ'

成香「ぎくー」ビンジョウ


由暉子「やっぱり」

癒しは成香の事だったのか



爽「ごめん。でも、その男と会わせたいのは何も……打倒はやりんの為だけじゃなくて」

由暉子「と、いいますと?」

爽「その男の子、清澄の部員らしいんだ」

揺杏「げっろ」

誓子「その心は?」

揺杏「清澄ってだけで、無条件」

成香「厳しいんですね」

由暉子「先輩逹は置いておくとして、清澄の……男子?」

爽「事情が詳しく知らないけど、その子……清澄で雑用を買って出ているようでさ」

由暉子「!」ピクッ

爽「自分の練習は放って、みんなのバックアップに貢献したとかしないとか」

揺杏「県予選初戦敗退なら、打倒にも思えるような」

誓子「えー? 自分が負けたのに、部の為に頑張るって凄いと思うよ」

成香「わ、私もそう思います!」

由暉子「雑用を……」

爽「どう? シンパシー感じた?」ニッ

由暉子「……」

 ますます、その男の人のことが分かりません

 昔の私と同じ?
 ううん、そうは思えない……気がします

 私は、ただ諦めて、頼られているという【価値】を――幻想を作り出した

 でも、彼は自分でハンドという【価値】を捨てて
 今度は自分から頼られる為に身を投げ出したという
 
 そんなの、おかしいとしか思えません

爽「……覚悟は決まったか」フッ

由暉子「なぜ、残念そうに?」

揺杏「ユキが女の顔してたからじゃない?」

成香「ユキちゃんは元々女の人の顔ですっ」エッヘン

誓子「もぉー! なるか可愛すぎぃぃぃぃっ!」ナデナデ

成香「わわっぷっ」


由暉子「……女の、顔」



 私が? そんなことはありえないと思います
 だって、私には人を好きになる価値なんて――まだ

「女」と書いてルビが「メス」って振られてるのか



 長野 清澄


爽「ということでやってまいりました長野へ!」

由暉子「爽先輩だけなんですね」

爽「まー、あの三人は長野見物で忙しいから」

由暉子「結局、本気でノリノリだったのは爽先輩だけだと」

爽「うん」ズゥーン

由暉子「そうですか」ホッ

 みんなして私に男を紹介したい、なんて話じゃなくて助かりました
 もしそうなら、断るのが気まずいところですし

爽「いやー、それにしても長野はいい空気!」

由暉子「自然が多いからでしょうか」

爽「見てごらんユキ、蝶だよ」フッ

由暉子「それは蛾ですよ」

爽「……行こっか」

由暉子「はい」

 こんな形で長野見物だなんて……
 正直言って、少し気が重いです

爽「ちなみに、アポは取ってないから隠れて観察することになるから」

由暉子「はい」

爽「あれ? 驚かない?」

由暉子「そんなことだろうと思ってましたから」

爽「ユキも日々成長していると」

由暉子「成長期ですから」

 先輩と軽く話をしながら歩き続けること十数分
 ようやく、清澄高校が見えてきました

爽「いいかユキ、ここからは戦地だ! 油断は死を招く!」

由暉子「ただの学校じゃないですか」

爽「ばっかもーん! 見てろ、少し歩いただけで」スッ

 そう言って、先輩が校内に足を踏み入れた途端


爽「ぐああああああ」ドガーン

由暉子「!?」

 爽先輩は仕掛けられていた侵入者迎撃用の地雷に引っかかって吹っ飛んでしまいました

由暉子「な、なななっ!?」

爽「へへ、やられた……ぜ」ガクッ

 シンニュウシャダー!  マタスガノストーカーダァ!! ツカマエロー!!

由暉子「ひっ!?」

爽「ゆ、ユキ……お前、だけでも、に、逃げろ」ブルブル

由暉子「はい。それでは」スタタ

爽「いやー! ちょっと待ってー! へぇーるぷみぃー!!」ジタバタ

誰が仕掛けたんだ…





由暉子「二人共捕まるよりは、一人が逃げ延びるべきかと」

爽「そ、それもそうかな。じゃあ、最後に一つ……」

 黒焦げの爽先輩は震える唇で、こう言い残しました

爽「須賀京太郎に、会うのだ……ユキ。あと、私、風呂でシャワー浴びる時、ついおしっこも……」ブルブル

由暉子「さようなら」タタタ

爽「ユキィィィィ!!」


 去り際に後ろを振り向くと、爽先輩は見事に清澄生に囚われていました
 それはもう、ロズウェル事件のグレイのようにがっしりと


久「有珠山の大将さん……アナタも須賀君のストーカーかしら?」

爽「私に乱暴する気でしょう! エロ同人みたいに!」

まこ「最近ますます増えてるのう。今日だけでもう何件目じゃ?」

和「確か五十四件目ですね」

爽「エロ同人みたいに!」

咲「うわぁ。そんなに……」

優希「だからこうして、学校が侵入者迎撃の罠を仕掛けたんだじょ」

久「そうよ。だから、抜け道を知る清澄生以外はドカンね」

咲「あれ? でもそれじゃ清澄生にストーカーがいたら……

和「……」クスッ

優希「ふふ」クスクス



由暉子「……つい、先輩を置いてきてしまいました」

 だって、仲間に想いを託されて行くなんてカッコいいですし 
 でも、これからどうするべきなんでしょう?

由暉子「……」

 また校内に入れば、侵入者用の罠が発動するかもしれません
 いえ、私ならその罠をかいくぐることも可能でしょう

 しかし、余計な争いを起こせば……

由暉子「はっ」

 なんて考えている暇はないですね
 すぐにでも、爽先輩を救出しないと

由暉子「ついに、この左手の封印を解き放つ時が」ゴゴゴゴ

 囚われの仲間を、敵の要塞から救出
 そんなメタ●ギアなこと……一度でいいからしてみたかったんです

由暉子「では」

 覚悟を決めて、私は裏の柵を越えて内部に……

???「あ、そこの人。気をつけてください」

由暉子「え?」

 前方からの呼びかけ
 見ると、一人の男子がこちらを見ていました

???「そこには地雷があるので、もう少し右に」

由暉子「あ」

 言われるまま、すとんと足を下ろします
 爆発しない……助かりました

由暉子「どうも、ありがとうございました」ペコリ

???「いえ、いいんですよ。それじゃ、俺はここで」ガシッ

 そう言って、男子は手に持っているプリントの山を運んで行きます
 その量は、以前私が手伝って貰った量の……軽く三倍はあるように見えました

由暉子「そ、それを一人で運ぶんですか?」

???「? ええ、頼まれたので」

由暉子「……」

 奇しくも、私は今あの時の先輩逹と同じ状況に立たされている
 なら、取るべき道は……

由暉子「て、手伝いましょうか?」

???「……」



???「へぇー、有珠山から人探しに」テクテク

由暉子「ええ」

 なんだか、不思議な状況です
 今私は、名も知らない男子生徒のプリント運びを手伝っています

 とは言っても、男子生徒は私にほんの少ししかプリントを渡さなかったので
 実際には手伝っているとは言い難いのが現状でした

???「よいしょっと。ふぅー、助かりました」ドン

由暉子「いえ」

 焼却炉の前に辿り付き、男子生徒は疲れたように腰を下ろしました

???「それで、誰を探しているんですか?」

由暉子「え?」

???「もしよければ、力になりますよ」

由暉子「いえ、でも」

???「あ、その前に自己紹介っすね」

由暉子「あっ」

 そういえば、まだ名前も名乗っていないんでした

由暉子「真屋由暉子です」

???「俺はここの一年の……」

   /  /     |  ハ       |  | i 、 ヽ  \     \_
.   i  /     |  | |       |  | |、 i  ゙、 、 \_     _>
   |  i   | i  |  | |       |  ハ ハ _i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
   |  |   |+--|、_|! |   | i! ,/.ィ'|"i´ ハ  | i  ヾ 、 ヽ
   |  |   |.|ヽ |、_|王!ー  |./i .;"´/=、!/ | ! |   \ 、i      人
.   !. r|   i.|、!,,ィ'":::._iミi!  |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_   \      `Y´
.   | |^!.  N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
    ! | i、i、 ゙、  ` ̄ ̄   メ(        /^|イ `、|
   ノi \ヾi:.、、         i!      i ノリ   `
    |  ヽ__i                 |イ|/
    ヽ i、  i    ____....,     |/
      ヽ!、  i\   `ー-- ―'´  /、!
       i !i 、 \     ̄´  /!/       人
         |ハ,i、! 、 \      / ./.|       `Y´
         ト、! ゙、  `ー---'′ /|V

京太郎「須賀京太郎です」

由暉子「!?」

 須賀、京太郎……!? 
 彼が、先輩の言っていた……?


京太郎「?」

 しかし、なんでこの人はこんなに……輝いているんでしょう
 なんだか、後光が差しているようにさえ思えます

由暉子「……」

京太郎「どうかしました?」

由暉子「あ、いえ。なんでもないです」

 男性の顔の良し悪しなんて詳しくありませんけど
 きっとこの人の顔立ちは、イイ方なんだと思います

 運動も出来て、顔もよくて、人から頼られている

由暉子「(なんだか、ずるい)」

 初対面の人に、失礼なことは承知ですけど
 私は須賀君にコンプレックスを抱いてしまいました

京太郎「真屋さん?」

由暉子「あの、私も一年ですので。敬語でなくても」

京太郎「じゃあお言葉に甘えて、真屋」

由暉子「……はい」

 焼却炉の前
 二人で柵に腰掛けて、空を見上げる

 なんでしょう、これはどうすればいいんでしょうか

京太郎「探しているのは誰なんだ?」

由暉子「いえ、もういいんです」

 目の前にいるので、とは言えません

京太郎「そうか。じゃあ、俺はもう戻らないと」

 須賀君はそう言って立ち上がると、まるで私に興味が無いように去っていこうとします
 その光景が、なんだかチクリと胸に突き刺さりました

由暉子「あ、あの!」

京太郎「?」

由暉子「ど、どうして……」

 どうして、私に興味を示さないんですか?
 そう訪ねたかった

由暉子「……」

 実はというと、私には一つだけ、
 須賀君に対して気になっていたことがありました

 それは、彼は私のことを一切見ようとしないということです

京太郎「……」
 
 これでも、アイドル的ポジションを目指す以上……自分の容姿には多少の自信があります
 顔も、スタイルも、全て……先輩逹が私の為に磨いてくれたもの

 道を歩けば、大抵の人は私に注目してくれますし
 それは長野だって例外ではありませんでした

 だというのに、どうして彼は――須賀君は

京太郎「……?」

由暉子「……」

 私に、まるで興味を示さないのか



京太郎「真屋?」

由暉子「す……須賀君は!」ドキドキ

 私と同じ、雑用を引き受けている人間だというのに
 どうしてですか?

由暉子「わ、私のことを!」

 なんで、まるで興味が無いよう見下ろせるんですか?

由暉子「どど、どう思います?」

 これじゃあ、私の努力が無意味なモノのように――

京太郎「真屋のこと? そうだな……」

由暉子「っ」ゴクッ

 思えてしまう

 
  



京太郎「フツー、かな」





由暉子「……え?」

 私が、フツー? ふつーってなんですか?
 え? 不通? 不痛? 

由暉子「普通……?」

京太郎「うん。至って普通の女の子」

由暉子「え?」

京太郎「普通に可愛いし、普通に巨乳、普通にいい子そう」

由暉子「」

京太郎「いいんじゃないか? きっとモテると思うぜ」

 なんで、そんな他人事みたいに言うんですか?

 上から目線なんですか?

 そうなんですか?

 私、バカみたいじゃないですか……

由暉子「」ブルブルブルブル

京太郎「あ、いや! ごめん、誤解させちまったか!?」アセアセ

由暉子「ご、誤解……?」ジワッ 



京太郎「俺の周りには、ちょっとクセの強い人が多くてさ」

由暉子「クセ?」

京太郎「そうそう。だから、その……真屋みたいな普通の人は薄味に感じるというか」

由暉子「普通、薄味?」ビキッ

京太郎「可愛いのは承知なんだけど、物足りないっていうか」

由暉子「物足りない?」ビキビキビキ

 あれ? なんでしょうか、この気持ち
 私……怒ってる? どうして?

京太郎「はやりさんのインパクト(逆レ)に比べるとな……」ボソッ

由暉子「は、はやり?」バリィン

 何かが砕ける音
 胸に染み渡る、苦い、苦い敗北感

 ああ、そう……これが、完全な敗北の味なんですね

由暉子「わ、私では瑞原プロに勝てないと?」(アイドルとして)

京太郎「うん。無理だよ無理、絶対。比べられないよ、絶対」(インパクト)

由暉子「私だって、負けないくらいに大きいじゃないですか!」(胸)

京太郎「いやいやいや! ぜんっぜん勝ててないよ! 俺、間近で見たもん、やばかったよアレ」(インパクト)

由暉子「ぐ、ぐぅっ……」ジワッ

京太郎「何に悩んでいるか知らないけど、アレに憧れるのは辞めた方がいいと思う」(キャラ付け的な意味で)

由暉子「……」

京太郎「真屋はさ、だって」

 いや、言わないで……
 もう、それ以上は――



京太郎「普通なんだからさ」(まともな女の子という意味で)」



由暉子「」ブチッ





 私は、主に有珠山ではツッコミ役
 たまに見せる厨二な言動や、痛いセリフでボケもこなせます

 そんな私を、先輩逹はアイドル向きだと褒めてくれて……
 私は嬉しかったんです

 やっと、やっと胸を張れる――価値が見つかったと思ったのに

京太郎「真屋は普通! 普通なんだよ! あぁ、なんていい響きなんだ!!」

由暉子「……って」ブルブル

京太郎「俺は、普通の輝きが見たいんだよ。その為にみんなの踏み台になるんだ」

由暉子「……うって、……な」ブルブル

京太郎「例え、みんながおかしくなっても! 変態でも! 最後に普通に可愛くさえなればそれでいい!!」

由暉子「……つうって、……うな」ブルブル

京太郎「絶対的な普通が生まれるなら、俺の命なんて安いもんなんだ!!!」

由暉子「ふつうって、……うな」ブルブル

京太郎「ふぅ……それじゃあ、俺もう行くから。真屋も」

由暉子「……」ブルブル

京太郎「迷走せずに【普通】に頑張れよ」



由暉子「普通って言うなぁぁぁぁっ!!!」ブワッ



京太郎「!?」ビクッ

由暉子「わ、私は普通じゃないもん! ちょっぴり中二病で、痛い、女の子なの!!!」

京太郎「ま、真屋?」

由暉子「可愛くて、胸も大きくて、いつか瑞原プロを倒して! 私は、私が特別だって証明するんだから!!!」グイッ

京太郎「お、おい、どうした!? ちょっと普通じゃないぞ!?」


由暉子「え?」ピタッ


京太郎「今のはどこかおかしかったぞ……」ビクビク






由暉子「普通じゃないっ……!!」パァァァ

 カチリと、何かのスイッチが押された気がしました
 私の中で、押してはいけないと思われるとても、大事な大事な……


 大切なスイッチ

由暉子「う、うへへっ、うぇへへへへっ!!」

京太郎「!?!?!?!?!?!」ゾゾゾゾゾォォォ

由暉子「普通じゃない……そう、私は特別、そうなんです。無価値なんかじゃない」ブツブツブツ

京太郎「あ、あわわわっ」ブルブル

 

どっちも壊れてるな…



 私はきっと、自分の価値を証明したかったんじゃない

 ただ、自分で認めたかった
 周りから認めてほしかった


京太郎「ま、真屋……ど、どうしてそんな、おかしく」ビクビク

由暉子「……爽先輩。私、分かりました」フラフラ

京太郎「ひぃぃっ……」ガタガタ

由暉子「京太郎君」ツカツカ

京太郎「こ、来ないでくれ……俺は今、その、普通じゃないヤツに近寄られると、蕁麻疹が」ビクビク

由暉子「そうなんですね。じゃあ、【普通】は近づくべきではないと」

京太郎「あ、ああ。だから……はっ!?」

由暉子「んふっ……私、普通じゃありませんので」ギュッ

 ギュムゥゥゥゥ

京太郎「ぎゃああああああああああああっ!! 普通じゃない! 普通じゃないこの子ぉぉぉ!?」ジタバタ

由暉子「はぁっ……もっと、もっと褒めてくださぁい」トロォン

 ドクン、ドクンと胸を打つ鼓動が早くなります
 彼が私を非難する度に、私の、心の奥から甘い何かが溢れ出てくるようです

京太郎「普通の子がいいんだよぉぉぉぉっ! なんで、なんでなんでなんでうわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?!?」

由暉子「もっと、もっとその悲鳴を聞かせて……//」ギュゥゥ

 あぁ、私はアイドル失格かもしれません
 だって、こんなにもこの目の前の男の人が――憎くて、憎くて、憎くて

 憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて憎くて、憎くて、憎くて



 憎くて仕方ないのに……こんなにも、愛おしい


京太郎「あ、あぁぁ、さきぃ……半年前のさきぃぃっ」グスッ

由暉子「うふふ」

 でも、いいですよね
 普通のアイドルなら、恋愛なんて、こんな感情なんて御法度でしょうけど
 私は普通じゃないんですから――


由暉子「普通じゃない、アイドルになっても」




 清澄 正門

爽「ふぅー、ひどい目にあった」ツヤツヤ

久「散々、部室でくつろいでいたくせに」

咲「もう来ないでくださいね」ムス

爽「さて、それはどうかな!」タタタタ

和「最後まで自由な人でしたね」

優希「騒がしいヤツだじぇ」

まこ「それにしても、京太郎は遅いのぅ」ウーン




爽「さて、そろそろユキと合流しないと」

由暉子「誰をお探しですか?」

爽「お、ユキ! 収穫はあった?」

由暉子「ええ、ありましたよ」クスクス

爽「へー(ただ適当に遊びに来ただけなんだけど)」

由暉子「ところで、爽先輩は」

爽「?」

由暉子「私を普通だと思いますか?」

爽「普通? いや、特別中の特別だと思うよ」キョトン

由暉子「そうですよね? ふふ」

爽「!」ゾゾッ

由暉子「そのことに、気付かせてくれた人がいまして」

爽「は、ははーん? 例の彼だね?」

由暉子「はい。私、もう夢中になっちゃいました」

爽「へ? マジンガー!?」

由暉子「私がもっと、もっと活躍して……普通じゃなくなれば」

爽「おぉ、二人は結ばれる的な!?」ワクワク

由暉子「あの人……きっと、死んじゃいますから」クスクス

爽「SHI・N・JYA・U?」

由暉子「あぁ……待ち遠しいです」ゾクゾクッ

 私に、価値を与えてくれた有珠山の仲間逹
 そして――私に、とても大切なことを教えてくれた須賀君

 前者は、とっても大好きです
 でも、後者は――ふふふっ

由暉子「瑞原プロよりも先に、必ず」

 彼を――仕留めてみせますよ


【二十五章 不思議なシンパシー! 打倒はやりんへの道!】


 カンッ

  


 次回に続きますよー、今回はここまで

 京ちゃんがなんであんなことになったかって?
 ネームというか、構想段階ではもうちょい先の予定だったんですが、はやりん戦が思いのほか辛かったので
 リーチ状態なので、ここにアラサー嬢をブチ込むのも一つの手はあります
 いや、流石にそれは死にますね
 きちんと、復活というか癒しをはさみますよ今度こそ
 ま、誰がそうなるかはまだ未定なんですけどね
 すばらしいオアシス求めて、ネタ提供お待ちしてナス!
 

またぽんこつが増えましたね…
ところで>>140の縦読みの「ちんこ」はいずこへ?

本当に癒しなんですかね(疑惑の眼差し)


【二十六章 わりとお金持ち ネリーとおひねりー】予告


智葉「ふっふふ~ん♪」サッサッ



ネリー「ゲッ。珍しいね、サトハが上機嫌」

ハオ「化粧までして、鼻歌もですか」ビックリ

メグ「ああ、アレはコレデス、コレ」ピンッ

明華「まぁ、親指に何か?」

メグ「違いマス。男デスヨ、オ・ト・コ!」デデン

ネリー「男ぉ!? サトハに?」パタパタ

メグ「なんでも、一日デートしたとか、しないとか」

ネリー「ふーん? で、いくら?」

メグ「?」

ネリー「相手はサトハにいくら払ったの? 一万? 十万?」

ハオ「いや、流石にデートくらいじゃお金は……」

ネリー「なんで? 日本の男はご飯一緒に食べるだけでお金くれるんじゃないの?」

メグ「それは一部の変態だけデス」ヤレヤレ

ネリー「変態でもいいよ。お金くれるなら」

ハオ「割り切ってるんですね」

ネリー「でも勿体無い。サトハが、お金も貰わずにデートなんて」じぃー


智葉「今度はこっちを……いや、ここをこうか? ふふっ」サッサッ


ネリー「……」イライラ

メグ「気になりマスカ?」

ネリー「べつに」

メグ「そうデスカ。もし、会いたいならセッティングしようかと思ったんデスガ」

ネリー「え? いいよべつに、興味ないから」

メグ「残念デスネ。聞いたところ、わりとお金持ちだそうですが」

ネリー「行く!」キラキラ

ハオ「(現金だなぁ)」ハァ

明華「」スピー



智葉「……ふふっ」ニヤニヤ



メグ「(無事に終わるといいんデスガ)」ハァ

ネリー「絞れるだけ絞って、ポイーっとね」ククク


 つ づ く


 かんがえたんですが、ポンコツが六連続なんですね今
 いやいや、そろそろ京太郎の精神危ないでしょう
 けど、可愛い女の子に囲まれてるんだから……これぐらい耐えるべきですよね
 つまり、この絶望の先に輝く希望があると思うわけです

 ぞんぶんに、引き続きお楽しみください
 ろくなネタを最近思いつかないので、今回は懐かしい児童書を読み直して作りました
 りーち


【二十六章 わりとお金持ち ネリーとおひねりー】


 須賀京太郎の普段の姿からは想像しにくいが、彼の家庭は裕福である
 飼育するには相当の出費がかさむカピバラを飼っている時点で、相応のものであることは確か

 そんな彼が、普段お金を持ち歩かないのはなぜか

 それは単純に、彼自身が貧乏性なだけ
 服や趣味に少しばかりお金を使っても、それ以上は求めない

 最低限の生活さえ出来ればいい
 そう考えるのが須賀京太郎だ

 しかし、その須賀京太郎が喜んでお金を浪費する時が存在する

 いつも以上に豪華な物を選び、湯水の如くお金を使う

 そう、それこそ――


ネリー「これと、あれと、これ!」ピョンピョン

京太郎「はいはい」

ネリー「んー……これも欲しい!」

京太郎「たくっ、ちょっとは遠慮しろっての」

 東京の街中を歩く小さな少女と、大きな少年
 傍からみれば、とてもアンバランスなカップルがそこにいた

京太郎「こんなに買い込んでどうするんだ?」

ネリー「内緒」

 あちこちと連れ回されて、沢山のお土産品などを買わされる少年
 少女は、財布兼荷物持ちの少年を後ろ目に見ながらほくそ笑む



 自分は、本当にいいモノを手にいれたと




 俺とネリーが出会う切っ掛けとなったのは、久しぶりに東京へ足を運んだ時のことだ


智葉「その、だな。京太郎君に会いたいというヤツがいる」

京太郎「え? 俺に、ですか?」


 咏さんの下で扱かれて、白糸台に顔を出した帰り道
 俺は智葉さんに呼び出されて、喫茶店で食事をとっていた


智葉「うちの大将だった子、覚えてないか?」

京太郎「ああ。あの咲を苦しめた」ポン

智葉「ネリーという子なんだが、なんでも京太郎君に興味があるらしい」

京太郎「俺に? これまたどうしてですか?」

 ずずーと、ストローでメロンソーダを飲む
 智葉さんの方はというと頬に手を当てて、考え込むようにコーヒーをかき混ぜていた

智葉「事情は知らない。可愛い子ではあるが、内面はちょっとクセがある」

京太郎「クセがあるのが臨海の特徴じゃないですか」クスクス

智葉「む、何がおかしい」プクッ
 
京太郎「あははっ、冗談ですって」

智葉「……こっちに顔を向けろ」

京太郎「?」

智葉「ケチャップ付いてる。拭いてやるから、顔を」

京太郎「あ、すみません」

智葉「全く。子供みたいにオムライスを頬張って……可愛いな」ボソボソ

京太郎「智葉さん?」

智葉「なんでもない。とにかく、この話は断っておく」プイー

京太郎「……なんでですか?」

智葉「え」

京太郎「俺はべつに構いませんけど」モグモグ

智葉「……理由は?」イライラ

京太郎「そりゃ、あの子は可愛かったし」

智葉「ほー」ビキビキ

京太郎「それに」

智葉「それに?」ゴゴゴゴ

京太郎「智葉さんの、友達だから」

智葉「……」ピタッ

京太郎「智葉さんの友達だから、会ってみたいんですよ」ニカッ

智葉「……は、恥ずかしい台詞は禁止しゃれているはずだ」プルプル

京太郎「えー?」


 とまぁ、そんなこんなで会うことになったんだけど
 待ち合わせ当日、ネリーは中々現れなかった

京太郎「遅いなー」

 ジィー

京太郎「もう五分も遅刻だぜ」

 ジジィー

京太郎「帰ろうかな。どうせおもち無い子だし」

 しびれを切らした俺が、帰ろうと歩き出した瞬間

京太郎「ん?」

 ぽふんっと、体が何かに当たる
 ゆっくりと視線を下に向けていくと……

ネリー「……」ジィー

京太郎「うわっ!?」

 ネリーが、地面にしゃがみながら俺の顔を覗き込んでいた
 一体いつからなのか、ネリーは表情一つ変えずにじっとその瞳を動かさない

ネリー「お前がキョウタロウ?」

京太郎「あ、あー。い、いえーす! あいむきょうたろー! ないすとぅみーちゅー」

ネリー「何それ?」

京太郎「えっと、英語だけど」

ネリー「英語か。てっきり、ネリーの知らない星の言語かと思った」ハァ

京太郎「ってお前日本語しゃべれるのかよ!」

ネリー「まぁね」

京太郎「おぉー、上手いじゃん」

ネリー「……」

京太郎「で、なんでさっきから俺の顔を覗き込んでるんだ?」

 いくらなんでもジロジロ身過ぎだろ
 まさか、俺のこのイケメンフェイスにメロメロなのか?

ネリー「きもい」

京太郎「まだ何も言ってないんですけど」

ネリー「顔を見れば分かる。すんごっくっ! 気持ち悪かった」ンベー

京太郎「……ちくしょう」

 俺って、どうしてこうもちびっこに弄られる宿命にあるんだろう



ネリー「顔を見ていたのは、知ってるヤツに似てたから」

京太郎「マジで? 俺に似たハンサムガイ!?」

ネリー「……直接会ったことはないけどね。いや、会えなかったっていうのかな」

京太郎「はい?」

ネリー「……前世では、会う前に世界が終わったから」ウツムキ

京太郎「え? ちょ、おいやめろ! お前まで電波かよ! ふざけんな!」

ネリー「は?」

京太郎「頼む!! 普通になってくれ! なんかお前、真面目そうだから俺喜んでたんだぞ!!」

ネリー「まじめ? ふつう?」

京太郎「なんでもするから普通になってくれ! 俺にできることならなんでも協力すっから!」

ネリー「ん? 今なんでもするって言ったよね?」

京太郎「うん」

ネリー「ふーん? そういうこと軽々しく言っちゃうの?」

京太郎「言っちゃ悪いのか?」

ネリー「悪いね」

京太郎「そうか? 俺はそう思わないけど」

ネリー「……」イラッ

京太郎「?」

ネリー「あーはいはい、別にそれはいいよ(金持ちは、いつもこうだ)」ギリッ

京太郎「で、何して欲しいんだ?」

ネリー「……まずは、お腹空いた」

京太郎「なるほど。飯を奢れと」

ネリー「ん。察しがいいのは好感触だよ」



ネリー「もう、ダメ……」ポンポン

京太郎「おぉー、すげぇ食ったな」

 あれから、ネリーは色んな店を食べ歩きたいといい
 数件の食事処をはしごした

 おかげでこの有様なんだけど、もう流石に限界だろう

ネリー「(高い場所ばかり選んだのに、惜しみなくお金を払ってたこの男)」ジィー

京太郎「で? もう終わりか?」

ネリー「(お金持ちだから、人に恵んで当然ってこと? なら、毟れるだけ毟るだけ)」

京太郎「今日はもう手持ち厳しいんだけど」

ネリー「そう。じゃあもうかえる」

京太郎「いいのか? ご飯食べただけだけど」

ネリー「んー……じゃあ、次は服を買うのを手伝って」

京太郎「服を? いいけど……一ヶ月後とかでいいか?」

ネリー「え?」

京太郎「悪い。色々あってな」

ネリー「……いいよ(ちっ、まだガードが堅い。もう少し、サービスするべきかな)」

京太郎「んじゃ、途中まで送ってくよ」

ネリー「うん」ギュッ

京太郎「お? どうした急に?」

ネリー「別に。はぐれないようにしただけ」

京太郎「おー、可愛いところもあるじゃん」

ネリー「……ふんっ」ギュゥゥウゥ

京太郎「あいだだだっ!? つねるなっ!」

ネリー「(今のうちに鼻の下を伸ばすといいよ。一ヶ月後、また毟ってやる)」フフフ


 
 一ヶ月後 Side-Nery


 あの男はまた、待ち合わせの場所でボーッと立っていた
 寒くなったからか、前より厚着になっているのが主な変更点

 あとは少し、痩せた?
 お金持ちのくせに、生意気だ

京太郎「よー、ネリー! もうじきクリスマスだな」

ネリー「クリスマスって何? お金?」

京太郎「いやいや、それは流石に冗談だよな?」

ネリー「まあね」

京太郎「だよな。お前、いつもサンタみたいな格好してるし」アハハ

 コイツ、グルジアの衣装を馬鹿にしてる
 やっぱりお金持ちは嫌いだ

ネリー「じゃあ、服選んで」

京太郎「服を選ぶって……まぁ、俺のセンスでいいなら」

ネリー「趣味が悪かったら罰金」

京太郎「お金好きだな」

ネリー「人間ならあたりまえ」

 ネリーはキョウタロウの袖を引いて、ショッピングモールの中に入る
 グルジアでは見たこともないような、煌びやかな服がいっぱいあって……きれいだった

ネリー「……」

京太郎「ん? これが気に入ったのか?」

ネリー「っ」ドキッ

京太郎「俺もこれがいいなって、思ったんだ。着てみるか?」

ネリー「……うん」

 最悪の気分
 まさか、コイツと……趣味が合うなんて



京太郎「おぉ、やっぱり似合うな」

ネリー「そう?」モジッ

京太郎「買ってやるよ。値段は……おっふぅ……」ガビーン

ネリー「ありがと」

京太郎「はぁ……また一ヶ月……」ブツブツ

 キョウタロウはなにかブツブツ言っていた
 お金持ちのくせに、意外とケチなのかもしれない


 そうして、月日は少しずつ進み始めた


 キョウタロウとネリーが会うのは、決まって一ヶ月おき
 というのも、なぜかキョウタロウがそう提案するから

京太郎「よ、ネリー!」

ネリー「……ひさしぶり」

 これで四回目
 
 今までに
 ご飯をおごってもらって、服を買って貰って、故郷への土産を買ってもらって

 今日はどうしようか
 不思議なことに、ネリーの頬は緩んでいた

京太郎「今日はさ、ゲーセンでも行かないか?」

ネリー「えー?」

京太郎「嫌か?」

ネリー「別に、いいけど」

 ゲーセンなら、あまりネリーに旨味は無い
 だけど、たまには……

京太郎「おらぁぁあエアホッケーだぁぁぁ!」カコォーン

ネリー「なっ、今のははんそ――」

 カコォーン

京太郎「ぶわははは!!」

ネリー「……ぐっ」ギリッ

 やっぱりコイツ、むかつく



京太郎「うしっ。じゃあもう遅いし」

ネリー「あ、うん」

 ゲーセンで時間を過ごして、もう夜遅くになっちゃった
 キョウタロウは送るといい、ネリーは黙ってその暖かい手に引かれて歩く

京太郎「あははっ、いやー。今日は俺の懐も暖かったなー」

ネリー「ふーん?」

 やけに上機嫌だと思えば、そんな事情だったんだ
 お金持ちのくせに、やっぱり生意気だ

ネリー「じゃあ、次は【アレ】を買ってよ」

京太郎「アレって、アレのことか? だから、先月も言ったように……」

ネリー「まぁ、別にいいけど。でも、ネリーはどうしても【アレ】が欲しいなー」チラッ

京太郎「……うーん」

 悩んでる悩んでる
 もうひと押しで、コイツは……

京太郎「……そろそろお別れだな」

ネリー「あっ」

 パッと手を離され、ネリーはどこか胸が苦しくなるのを感じた
 なんで? 別に、コイツのことなんてどうでもいいのに……

京太郎「さてさて、勿体ぶっておいてなんなんだけどさ」ガサガサ

ネリー「?」

京太郎「はいこれ。手袋」スッ

ネリー「え?」

 渡された紙袋
 中を開けてみると……赤い、ほつれのある毛糸の手袋があった

京太郎「編んでみたんだ。この冬、寒くないようにって」

ネリー「あ、え?」

京太郎「よかったら、使ってくれよ」ニッ

ネリー「……」ギュッ

 誰かから、手作りのものをもらうなんて初めての経験だった
 お金持ちのくせに、手作りだなんて生意気だ

ネリー「あ、ありが……」

京太郎「ところでさ、来月のことなんだけど」

ネリー「?」


京太郎「……三ヶ月後に、してくれないか?」


ネリー「……え?」




 意味が分からなかった
 だって、いつも一ヶ月に一回会ってたんだよ?

 本当なら、一週間、ううん、一日に一回だって会いたいのに

ネリー「な、なんで?」

京太郎「あ、ああそれは、その……ごめん」

ネリー「ごめんって?」

京太郎「言えないんだ」

 ズキリと、胸が痛む
 あぁ、まただ……また、この感じ

ネリー「そっか、別にいいよ」

京太郎「そうか? いやー、悪いな」

ネリー「こっちもいつもごめん」

京太郎「え?」

ネリー「ネリーのこと、嫌いになったんだよね? わかるよ」

 だって、いつもネリーはキョウタロウにおごってもらってばかり
 ネリーは何も、してあげていない

京太郎「いや、そんなことは」

ネリー「じゃあなんで!? なんで三ヶ月なの!?」
 
 今まで、こんなに大声を出したことがあったのかな?
 多分、初めての経験……これも

ネリー「こんな、こんなのでごまかそうとして!」

 こんなに、胸が痛くて

ネリー「ネリーのことが好きなら!! もっと高いの買ってみせてよ!!!」ポイッ

 しりめつれつ、って言うんだよね
 子供のようにだだをこねて、ネリーはキョウタロウからのプレゼントを道路に捨てた

 すぐに車が通って、紙袋ごと手袋はグシャグシャになる

京太郎「……ネリー」

ネリー「っ」ダダダダ


 ネリーはいてもたってもいられなくて、その場から逃げ出した
 もう会えないかもしれない

 今度こそ本当に嫌われた


 ネリーは、ネリーはただ……


ネリー「う、うぁっ……うわぁぁぁぁんっ」ポロポロ

 




 それからの日々は、ほとんど記憶が無い
 麻雀も打たず、じっと部屋に閉じこもっていた

 あぁ、きっとスポンサーがおこってる

 そうなれば、グルジアに帰ることになるのかな……?

 それでもいいかも
 バチが当たったんだ……あんな、ことをしていたから

ネリー「キョウタロウ……」ジワッ

 コンコン 

ネリー「……いないよ」

 ガチャ

智葉「いるじゃないか」

ネリー「ネリーはいないよ。もう死んだ」

智葉「私に霊感は無い」

ネリー「ゾンビかもよ?」

智葉「会話できるゾンビなら問題無い。話を聞け」

 サトハは無理やりネリーの横に座って、顔を近づけてくる

智葉「メグから聞いた。ここ最近のこと」

ネリー「っ!」ビクッ

 あぁ、全部バレちゃった
 サトハ、怒るだろうなぁ

智葉「こちらも紹介した身、正直言ってお前には失望した」ハァ

ネリー「……だよね」

智葉「なんで、あんな馬鹿なことをしていたんだ?」

ネリー「悪いこと?」

智葉「なに?」ピクッ

ネリー「だって、キョウタロウはわりとお金持ちで……ネリーはお金無い」

智葉「……」

ネリー「お金がある人にたかって、おごって貰うことの何が悪いの?」

 生まれの差
 そんなもののせいで、ネリーは……ネリーは!

智葉「……別に、そこを責めているわけじゃないよ」

ネリー「え?」

智葉「私が怒っているのは、ネリーが京太郎君について勘違いしていることだ」

ネリー「かんちがい、って……?」

智葉「……着いてこい」グイッ

ネリー「い、いたいっ! サトハ、いたいよ」ズルズル

 サトハに腕を引かれて、ネリーは数日ぶりに部屋の外に連れ出される
 そしてそのまま、黒服の人が運転する車にのせられた



 車内で、サトハはネリーの腕を強く握っていた
 何をそんなに怒っているのか分からない

 それに、誤解ってどういう意味……?

智葉「京太郎君が高校生だということは知っているな」

ネリー「? 知ってるけど」

智葉「そうか。じゃあ、彼が麻雀部にいることは?」

ネリー「それも」

智葉「彼が今、プロの元で修行をしていることは?」

ネリー「少し、だけ」

 全部、ネリーは知ってる
 何も、誤解なんて無い

 キョウタロウはわりとお金持ち

 持ってる、人間なんだ

智葉「じゃあ、最後に……あれを見てもらおうか」

ネリー「え?」

 一体、車でどれくらい移動した後なのかな
 サトハがウィンドウ越しに指さした先には――



京太郎「よいしょっと!」ドサッ


ネリー「キョウタロウ……!」

 二ヶ月ぶりに見る、キョウタロウの顔
 それが嬉しくて、ネリーは思わず車を飛び出そうとする……けど

智葉「待て。よく見てみろ」

ネリー「え?」

 サトハに止められて、注意深くキョウタロウを見る
 そこにいたのは……

おっちゃんA「おい兄ちゃん! ここいらで休憩にしねぇか!?」

京太郎「すいません親方! 俺、もっと稼ぎたいので!」

おっちゃんB「だからってよ、俺らの分の仕事まで取られねぇでくれよな」ハハハ

おっちゃんC「全くだ! 働きすぎだぜ兄ちゃん!」ガハハハ

わし(53)「やったぜ。」

京太郎「おっしゃ! あともうひと踏ん張りだぁぁぁぁ!!」ダダダ



ネリー「な、な……」ワナワナ


 汗だくのおじさんたちに囲まれて、工事現場で働くキョウタロウ
 なんで? なんで、あんな泥だらけになりながら……?


智葉「誤解は解けたか?」

ネリー「ど、どうし、て……」ブルブル



智葉「確かに、京太郎君の家庭は裕福だ」

ネリー「!」

智葉「飢えたことも無い。ネリーの故郷の人たちに比べれば、甘ったれたものだろう」

ネリー「……っ」

 そう、だからこそ分からない
 なんでああしてまで、必死にお金を……?

智葉「京太郎君は決して……自分が遊ぶ時のお金は、家から貰わないそうだ」

ネリー「……家から」

智葉「両親が厳格な人、というよりは自分の意思だと聞いている」

ネリー「どうして?」

智葉「彼風の……言葉で言うなら」


~京太郎「誰かに奢ったりプレゼントするなら、自分で稼いだお金じゃなきゃ意味がありませんよ!」~


智葉「……甘ったれた台詞、と笑うか?」

ネリー「……あ、ぁ」ブルブル

智葉「出来はしないだろう。彼が、京太郎君から湯水の如くお金を巻き上げたお前に……」

ネリー「うぁぁぁぁっ……ぁぁぁ」ポロポロ

智葉「そんな資格は無い」

 だから、一ヶ月おきにしか会えなかったんだ

智葉「日中は学校。夕方は学校、休日はプロの特訓」

 一ヶ月、頑張って、頑張って頑張って
 そのお金を、全部――ネリーに使われて

智葉「こんな深夜にしか、彼は働けなかったそうだ。無論、学校には隠して」

 なのに、ネリーはずっと、キョウタロウのことを……
 心の中で、お金持ちだと、親から貰ったお金だとばかり……

智葉「……」

ネリー「うわぁぁぁんっ! キョウタロウ、キョウタロウ! きょうたろぉぉっ!」バンバン

智葉「会いたいのか?」

ネリー「会いたいよ! 開けて、開けてよぉっ! 謝りたいのぉっ!」ダンダン

智葉「ダメだ」

ネリー「!?」

智葉「……ふぅ、想像以上に。ネリー、お前も抜けているな」

ネリー「ぬけて、いる?」

智葉「京太郎君が本当にネリーのことを嫌いになったなら、今もこうしてバイトをしていると思うか?」

ネリー「……え?」ドクン

智葉「彼は今、ある目的を果たす為に……頑張っている。それを、台無しにするわけにはいかない」

ネリー「ある、目的……」ドクンドクン

智葉「あと一ヶ月。耐えに耐えて、自分なりの贖罪方法を考えるべきだ。おい、出せ」

黒服「へい! お嬢!」

 ブロロロロロ

ネリー「自分なりの……」

 ネリーに、できること……そんなの、あるのかな


 Side-kyoutarou


 それは、俺とネリーが三回目に会った日のことだ

ネリー「……」ジィー

京太郎「? なんだ、ショーケースに張り付いて」

ネリー「これ、欲しい」

京太郎「いっ!? いやいや、それはマジで無理だろ」

ネリー「なんで?」

京太郎「なんでもなにも、高すぎる」

ネリー「……そっか」シュン

京太郎「そんなに、欲しいのか?」キョトン

 普段と打って変わって、ごねることもなく
 ネリーは呆気なく引き下がる

 その態度が、俺には引っかかった

ネリー「これ、お母さんのしていたやつに……似ていた、から」

京太郎「お母さんのしていたって……」

ネリー「……行こっ」

京太郎「あ、おい! ネリー!  たくっ……」チラッ

 キラーン

京太郎「じゅ、十五万かぁ……」ウーン



 そして、時が進み
 今はネリーと喧嘩別れしてから三ヶ月が経った例の日

 本来なら、ここでまたネリーと待ち合わせして
 一緒に遊ぶ筈だった

 でも――ネリーはもう来てくれないかもしれない

 それが、少し怖い

京太郎「……」

 冬だった季節も、今はもう春
 俺の学年も間も無く上がり、いよいよ新しい日々が始まろうとしている

 その、スタートを踏み出す為にも

 俺は、ネリーに……

京太郎「……」

 じぃー

京太郎「……」

 じじぃー

京太郎「……おい、何してんだ?」

ネリー「……うっ」

 視線を下に下ろすと、コソコソとしゃがみながら、俺を下から覗くネリーがいた
 あぁ、前と変わらない――あのネリーだ


ネリー「あの、その……」

京太郎「おいおい、どうした? そんな顔して」

ネリー「だっ、だって……あの時は、ネリー」

京太郎「ああ、手袋のこと? 別にいいよ、気にしてないし」

 そもそも、車に轢かれる前からぐちゃぐちゃだったしな
 作り直す切っ掛けをくれて、大助かりだ

ネリー「それに、その前にも……ネリーは」シュン

京太郎「?」

ネリー「キョウタロウに、奢らせて……」

京太郎「あれは約束しただろ。俺がおごるって」

ネリー「限度が、あるよフツー」

京太郎「可愛い女の子に貢ぐのに、限度なんてあるのか?」

ネリー「っ……//」ボッ

京太郎「そりゃ、ちょっとばかし無茶する羽目になったけどさ」

ネリー「うぐ」

京太郎「俺、感謝してんだよ」

ネリー「……え?」

京太郎「なんていうか、ネリーといると……心が癒されるっていうか」

ネリー「!?」ビクッ

京太郎「こう、普通に面倒見れるんだよな。ほかの子は……普通じゃないから」トオイメ

ネリー「むっ、他の子とかいるんだ……」

京太郎「ああ、いや。そういう意味じゃなくてだな」

 うまく言葉にできないな
 なんて表現すればいいやら

京太郎「とにかく、俺は嫌じゃなかったし。そもそも、男の俺が奢った金なんだから、ネリーが気にすることじゃねぇよ」

ネリー「キョウタロウ……」

京太郎「そういうことで、ほらっ」スッ

 ガサッ

ネリー「……やっぱり」

京太郎「ん? 嬉しくないのか?」

ネリー「嬉しくないわけ、無いよっ……だって、これぇ」ジワッ

京太郎「時間はかかっちまったけどさ、ちゃんと渡せてよかった」

ネリー「……サイズはどうやって測ったの?」

京太郎「ん? お前と同じくらいの身長の奴に指のサイズを聞いたんだよ」

 
 回想


京太郎「おい、おまえの指輪のサイズを教えてくれないか?」

同じくらいの身長の奴「うぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!! だじぇぇええええええ!!!」

和「は?」

久「あ?」

咲「……」ゴゴゴゴゴ

まこ「ふぅ、やれやれじゃな」


ネリー「あはは、ピッタリ」キラーン

京太郎「そいつはよかった。似合ってるぞ、ネリー」

ネリー「……絶対、大事にする。ずっと、ずっとずっと」ギュッ

京太郎「当たり前だ。学生の身には高かったんだからな!」フフン

ネリー「そ、それでね……ネリーも、プレゼント用意したんだけど」モジモジ

京太郎「お、マジでか? ネリーからなにかをもらうなんて初めてだな」

 一体何をくれるんだろうか
 最近、まともなプレゼントを貰わなかったからなー

 

 バレンタイン 回想


透華「おーっほっほっほっほっ!! 1/1等身大の透華チョコでしてよー!!」

はやり「はやりんは全裸にチョコを満遍なく塗ったゾ★」

咲「唾液を入れるといいんだって! んべぇー」タラー

照「んべぇー」タラー

マホ「んべぇー」タラー

淡「バブルチョコ光線をくらえーいっ!」

怜「うちのうんこ入りチョコやで!!」

竜華「う、うちかて負けてられへん! 怜にできるんなら、うちやって!」プリプリ

洋榎「どやっ! たこ焼きチョコやで!!!」

絹恵「サッカーボールチョコや!!」

霞「おっぱいチョコよ」

小蒔「京太郎氏ー! む、胸にチョコが垂れたので、な、舐めとって牌これー!!」

菫「この矢型チョコで奴のハートを射止める!!!!」

和「ゼロォォォォォォッ!!!!」

 ワラワラワラワラワラワラ チョコヲタベテェェ! 
 アタシノヨォォォ! ワタシノォォォォ!!

京太郎「まるで四つ辻の美少年みたいだぁ(白目)」



 現在

京太郎「」

ネリー「ちょっと、なんでダメージ受けてるの?」

京太郎「あ、いや。癒しがあるなぁと」

ネリー「?」



京太郎「で、プレゼントって?」

ネリー「……その、一つ目が、これで」オズオズ

京太郎「紙袋? これは……手袋か!」

ネリー「う、うん」モジモジ

 俺がネリーに渡したものより、はるかにぶきっちょで
 毛糸もほつれている……だけど

 なんて、最高の手袋なんだ

京太郎「……そっか、ありがとな。俺のより、よっぽど暖かそうだ」ナデナデ

ネリー「えへへ……」

京太郎「でも、これともう一つって?」

ネリー「そ、それは、その……これ」スッ

 出て来たのは、物凄く長いマフラーだった
 いや、長いなんてもんじゃない

 三メートルくらいはあるんじゃないか? これ

京太郎「こんなの巻いてるのラハール殿下くらいしか……いや、待てよ」

ネリー「……」ソワソワ

京太郎「そうか! そういうことか!!」

ネリー「っ」ドキィーン!

京太郎「武装錬金か!!!」ピコォーン

ネリー「ふくやまじゅんっ!?」ガビィーン

京太郎「なんて、冗談だよ」スッ

 ふわっ

ネリー「わぷっ」

京太郎「こういう、使い方を予定してたんだろ?」ニッ

ネリー「あっ……」

 俺とネリーの慎重さは40センチ以上
 だから、こうして二人で一つのマフラーを巻くためには、相当の長さが必要になる

ネリー「う、うぁっ……うぅ//」カァァ

京太郎「おぉー。これならピッタリじゃねぇか」

ネリー「……うん」キュッ

京太郎「大事にするよ、俺も。ずっと、ずっと」

ネリー「うんっ」ポロポロ

 こうして、俺とネリーは再び出会った
 相変わらず、距離の関係で滅多には会えないけど

 たまのデートは、とっても楽しくて、面白くて


 日々の疲れなんか吹っ飛ばしてくれる――そんなひと時



京太郎「ん? この手袋、少し左手が小さいな」

ネリー「……それは、ネリーの方」

京太郎「え? てことは……」

 ネリーが左手をつけて、俺が右手……
 ああ、そういうこと

京太郎「抜け目が無いな、お前」クスッ

ネリー「貪欲に行くだけだよ。こういうのさ」ギュッ

 一つの手袋、ひと組のマフラー
 それだけで、俺たちはこんなにも近づき会える

 お金なんて、もう必要無いのかもしれない

京太郎「あ」

 でも、残念だけどネリー

ネリー「どうかしたの? キョウタロー」

京太郎「このマフラーと手袋、嬉しいんだけど……」

 おまえは一つ、大事なことを見逃してる

ネリー「?」

 それは――

京太郎「もう春じゃん」

ネリー「あっ」

 見上げると、桜並木から花びらが舞い、俺とネリーを包み込んだ
 よく見ると周りの人たちは俺たちの姿を指差して、クスクスと笑っているようだった

京太郎「……どうする?」

ネリー「どうするも何も、決まってる」ニッ

 俺の手を引いて、グルジアのわがまま娘は走り出す

ネリー「春でも夏でも、秋でも。この手だけは離さないからね」

京太郎「……ああ」

 どうやら、俺も勘違いしていた模様
 俺たちが近づくのに、金も、マフラーも、手袋も必要無い

 大事なのは、そう

ネリー「キョウタロウ、大好きっ!」

京太郎「……ありがとう、ネリー」


 お互いの、気持ちだけなんだ


【二十六章 わりとお金持ち ネリーとおひねりー】


 カンッ!




【二十七章 極道返上! 女子力アップの五つのルール!】 予告


智葉「……」ジィー


黒服A「おい、お嬢はどうしちまったんだ?」ヒソヒソ

黒服B「分からねぇ。あのヤンクミのようなお嬢が、鏡の前で何を?」ヒソヒソ


智葉「……こんな地味な姿では、嫌われるかもしれないな」ハァ


黒服AB「「なぁにぃっ!?」」ガーン


智葉「(須賀京太郎。私は、龍門渕家で彼のDVDを見てから……きっと)」ドキッ


黒服A「あばばば」

黒服B「うぶぶぶ」


智葉「どうにか、もっと女らしくする方法は無いものか……よし、調べよう」カタカタ


黒服A「はっ!? 今度はパソコンで何かを!?」


智葉「ん? これは……なになに」ピタッ


黒服AB「「……」」ドキドキ


智葉「女子力を上げる、五つのルール……だと!?」ピコォーン

                          ___
                       ..::.::.::.::.::.::.::.::.::.`丶、

                      /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
                    /.::.::.::.::.::.::.::.  イ:.::.::.::.::.::.::.:.::.
                   .::.::.::.::.::.::.::/  |::丶.::.::.::.::.::.::.:.

                    |::.::.::.::.:_::/     \{\ .::.::.::.::.:|
                    |.::.::.::./|/`丶     /\ ::.::.::|
                  _,,..、¬冖づ庁外、   斗劣、ハ::.::.|
                   / ヘ. } し小 うソ ノー{ うソ/ /:/|/
                     /  _,-Уy个ー   ゚   ゚ ー- =行
                    ノ  八‐:、    ′   厶|
              丿  ´__/  \丶、  ‐‐    イ |/
              /    / ______〕: |> _. イ、_______
                /    //二ニァ¬ア_]       |¬r<二,¨¨ ̄\
            /   /´ ̄/ /  〔∧     〕 ∧   | ̄ ̄\〉
                    /     |      |--  --|   |   |  \ \
              /    /    [ │     マ¨¨¨¨¨ア  |   |    ヽ  \


智葉「こ、これで私も! モテ女子に!?」ガタッ

 
 つ づ く 

 
 次はガイトさん回ですよい
 もうなんだか、ネリーで力尽きた感が否めないですね、いや
 とはいえ、京太郎にとっては必要なイベントでしょうし
 
 にそういえば、気づいた人もいたでしょうが
 かんぜんに今回はゾロリの某回が元ネタですねい
 くそマイナー? いやいや、そんなことないでしょーと





 元ネタ提供はどしどしお待ちしてますので、どしどし提供してください(必死)


 さて、再開と行きたいのですが
 今日はちょっと、色々あって出来そうにありません
 
 深い理由でもないのですが
 単にに、ちょっとお休みを頂こうかと
 
 多分、明日は問題なく再開できると思いますので
 微妙におまちください

ネタ提供
美琴「もう我慢できないわ!」

禁書SSで一次、変態アホスレ四天王と呼ばれてた作品の1つ


>>313
 
 ガチ盗撮モノとはこれまた……よいものを
 イヤー、流石にSSを丸パクリするのはまずい気もするので、似た感じにアレンジしてみようかとも思います
 
 トンデモ過ぎるあの変態ぶりを再現すると誰か一人がとてつもない犠牲を払うことに……
 今更ですかね、それは
 ヤンデレネタも最近してないよーな気もしますし
 しばらくぶりに、京ちゃんのSAN値を削ってみますか


【二十七章 極道返上! 女子力アップの五つのルール!】


 東京駅前

智葉「……」ドクンドクン

 私の名は辻垣内智葉
 臨海女子に通う、高校三年だ

 普段の私は地味目な格好で、周囲からの評判は芳しくない

 その理由は幾つかあるが、その主だったものは二つ


 一つ目は、私自身が外見に無頓着だということ
 そして二つ目は、私の家柄に関することだ

女H「今日のPさんは格好いいですっ!」ワッホイ

男P「そうか? いつもと変わらないと思うが……」

女M「Hはちょっとくっつき過ぎだと思うな。そこはMの特等席なの」アフゥ

女A「二人共ずるいわ~、こんな場所で堂々とくっつくなんて~」ドタプゥーン

女Y「わ、私だって!」プルプル

女M「へへっ、ボク逹だってやれるところをみせてやろうよ!」ヤーリィ

女A「やりますぞ→」

女M「やりますか→」

女H「自分だってアピールするぞー!」

女T「まこと、あの方の隣を奪うのは骨が折れますね」フフ

女Y「うっうー! 頑張りまぁーすっ!」

女I「だ、誰があのバカの為に……そのっ」

女R「アンタ逹ねぇ、もうちょっと自分逹の立場ってものをね」

女K「はぁはぁ……今年は京ハギが熱いピヨ」ハァハァ

 ワラワラワラワラワラ 

智葉「……くっ」

 今時の女性は本当に煌びやかだと思う
 まさか、道行く一般人ですらあそこまでキラキラと輝いているとは


童貞T「ちっ、相変わらずうるさいな連中だぜ」

イケメンH「おやおや、嫉妬かい?」チャオッ

トイレS「格好悪いなぁ」


智葉「(東京の美形偏差値が高すぎる……)」ズゥーン

 いつもなら、気にはならない他人の容姿
 しかし、この時ばかりは気にしてしまう

 なぜなら――

京太郎「あ、お待たせしました!」

智葉「っ」ドキッ

京太郎「須賀京太郎です。初めまして」ニッ

智葉「……」コクコク

 今日の私は、この男とデートをするからだ



 この男とデートする切っ掛けとなったのは、私がとあるDVDを観たこと
 目の前の男、須賀京太郎に関するデータが詰まったそのDVDには……

咲『かわいそーなコ☆』

照『アッファーン!!』

 この世のものとは思えない、おぞましい地獄が映し出されていた

京太郎「でも、どうして俺を? どこかで面識がありましたっけ?」

智葉「いや、それは」

 でも、そんな地獄の中にありながらこの男は前を向いた
 地獄を抜け出そうと、逃げようとするのではなく

京太郎『俺が、俺がみんなを助けるんだ』

 地獄を変えようと
 大切な仲間を、時には見ず知らずの女を守ろうと

 彼は自らを顧みずに戦うことを誓った

 そんな、彼の姿に私は――

智葉「少し、興味があって」

 惹かれてしまったんだ

京太郎「興味?」

智葉「……」コクッ

京太郎「あぁ、そっか!」

智葉「!」ドキッ

京太郎「俺が三尋木プロに習っていることが、バレたんですね!」

智葉「……?」

京太郎「この話を持ってきた透華さんあたりから聞いたんでしょう?」

智葉「……ああ」

 理由なんかどうだっていい
 彼がそう思ってくれるなら、私にとっても都合がいいしな

京太郎「でも俺、まだまだ微妙ですよ。少しは強くなりましたけど」

智葉「それを決めるのは私だ」

京太郎「そうですか? じゃあ、後で打ってみましょうね」ニッ

智葉「……」コクッ

 さて、こういうことに慣れていない私がどうして彼とのデートに踏み切ったのか
 それは、パソコンで調べたサイトにこう書いてあったからだ

『絶対に男を落とす 女子力をアップする5つのルール』

 そう、これさえあれば……私だって!

京太郎「……?」



京太郎「辻垣内さん?」

 さて、そろそろ動き出すか
 私だって、ヤれるところを見せるしかない!

 いつまでも、お嬢のままでいられない
 この男を、手中に収める為に!

智葉「あ、ああ。じゃあ、行こうか」スッ

 フワッ

京太郎「!」ドキッ

智葉「どうした?」カツッカツッ

京太郎「あ、いや。なんだか辻垣内さんって、そういう服装のイメージが無かったので」

智葉「!」ドキッ

 そう、今日の私はハイヒールにミニスカートという服装だ
 普段、ズボンやロングスカートの格好しかしない私にとって

 この格好は、かなりの冒険だったりする

智葉「に、似合わないか?」ドキドキ

京太郎「いいえ。とっても似合いすぎていて、見とれちゃいました」ニッ

智葉「そうか……そうか。似合う、か……似合うのか……//」モジモジ

 やったぞ、まさかいきなり一発目から成功するなんて
 これで、私も女として一歩前に踏み出せたということか

智葉「フフフ……」コツッコツッ

京太郎「(上機嫌でスキップ踏んでる……こけないといいけど)」ハラハラ



【辻垣内智葉の極道返上ルール1 たまにはスカートやハイヒールを履いてみる】

今、女性のパンツスタイルやスニーカーファッションは珍しいものではありません。
中には、ここ何年もパンツやスニーカーばかりで、スカートやハイヒールなんか履いていないという女性も多いのではないでしょうか。
そんな女性も、たまには気分転換にスカートやハイヒールを履いてみましょう。
毎日このファッションを続けなければいけないというわけではありません。
何ヶ月に1回だけでも、女性にしかできないファッションをしてみることで、不思議と気分が変わるものです。
「私にも、こんなに女性っぽい部分があったのか」という不思議な気持ちになるかもしれませんが、その気持ちをぜひ楽しんでみてください。
この気分を楽しむことが、女子力アップにつながります。




京太郎「やっぱり東京は色んなお店が多いですね」

智葉「ああ。お洒落な物も多い」コツコツ

京太郎「長野じゃあまり見られないものばかりですよ」

智葉「ふふっ、よければ沢山見ていくと……っと」フラッ

京太郎「危ないっ」ダキッ

智葉「なっ!?」ドキ

京太郎「危ないですよ。気をつけてくださいね」

智葉「……ありがとう」カァ

 あぁ、なんてことだ
 つい最近まで、部内で――

智葉『彼氏? そんなことで部活を休んでいいと思っているのか?』

智葉『男なんて必要無い。高校生の身分の恋愛など、どうせ精神病の一種だ』

 なんて言っていたのに
 今では、こんな……ベタベタな展開まで

智葉「(は、恥ずかしい……)」

京太郎「(今ので緊張しちゃったのかな?)」ウーン

智葉「(ここはどうにか空気を変えないと)」グッ

京太郎「辻垣内さん?」

智葉「あ、あれを見てくれ!」ユビサシ

京太郎「へ?」

智葉「綺麗な砂時計だ」

 ショーウィンドウ越しに見える、アンティーク風の砂時計
 その中身の砂は、まるで星屑のように輝いている

京太郎「へぇ、スターダスト・砂時計だそうですよ」

智葉「フィールドのカードを破壊する効果を自身をリリースすることで防ぐのか」ナルホド

京太郎「欲しいんですか?」

智葉「いや、綺麗だと思っただけだ。砂時計は、私には必要無い」

 メグあたりなら、カップラーメンのために欲しがりそうだが
 そもそも私は、光り物やこういう調度品に興味が無いしな……

京太郎「じゃあ、ああいうのはどうです?」

智葉「え?」

 須賀京太郎が指さしたのは、ペットショップだった
 店頭には、可愛らしい子犬や子猫が沢山並んでいる


子犬「わふぅ」

京太郎「おーよしよし。餌が欲しいのかー?」

智葉「……」

 生き物はあまり得意じゃない
 家に飼っているのは番犬用の可愛くないものばかりだし……

京太郎「ほら、辻垣内さんもどうぞ」

智葉「あ、いや。私は……」

京太郎「大丈夫。可愛いですよ?」

智葉「……」

 そうだ、ここで引いていたは何も変わらない
 私は、あのサイトを見て変わる決意をした筈だ

智葉「わ、わかった」オズオズ

京太郎「ほら、一緒にケージの中に手を入れてみましょう」スッ

 ギュッ

智葉「ひゃっ」

京太郎「ほら、行きますよ」

子犬「∪・ω・∪」ペロペロペロペロ

京太郎「あはははっ、くすぐったいですね」

智葉「(須賀京太郎に手を握られている須賀京太郎に手を握られている須賀京太郎に手を握られている)」ドキドキドキドキ

京太郎「辻垣内さん?」

智葉「にょひゃいっ!?」

京太郎「?」

智葉「あ……いや、なんでもない」

京太郎「にょひゃいって」

智葉「な、なんでもないと言っただろう……//」カァァ

京太郎「かわいい」ボソッツ

智葉「っ!?」ボフッ

京太郎「……癒される」ボソッ

智葉「~~~~~っ!?」ゾクゾク

 こ、これが!?
 これが女子力アップの効果だと、いうのか!?

【辻垣内智葉の極道返上ルール2 美しいもの・かわいらしいものに触れてみる】

何だかロマンチックな雰囲気のあるもの・かわいらしいものに触れると、自然と優しい気持ちになってきます。
このゆったりした優しい気持ちこそが、「内面の女子力」を大幅に上げていくのです。
勇ましい雰囲気のものが好きな女性も最近は多いですが、たまには気分転換に美しいものやかわいらしいものに触れ、心のゆとりを取り戻してみましょう。
美しいものやかわいらしいものが苦手な人は、最初は退屈かもしれませんが、無意識的に心に残っているものです。
これをたまに繰り返していくと、美しいもの・かわいらしいものの良さが何となく自分の心に伝わり、女性特有の「慈しみの気持ち」が芽生えてきます。
この慈しみの気持ちこそが、女子力や母性へ繋がるのです。



京太郎「子犬も可愛かったですね」テクテク

智葉「……も?」

京太郎「子犬 も 辻垣内さんも」クスクス

智葉「……」ポカポカ

京太郎「あいたたた」

智葉「……うぅ」

 今のところうまくいっているが、なんだかやられっぱなしのような気がする
 ここはどうにか私が上手になりたいものだが……

京太郎「そういえば、辻垣内さんって」

智葉「?」

京太郎「いえ、普段はメガネですよね」

智葉「ああ、そうだが」

京太郎「対局の時も、かけてる時とかけない時がありますよね?」

智葉「よく知っているな」

京太郎「試合前にみんなで研究してましたから」

 そうか、だから私のことをある程度知っているというわけか

京太郎「なにかこだわりでもあるんですか?」

智葉「こだわり、というほどのものでもないが……」

京太郎「はい」

智葉「ここ一番の大勝負には、必ず外しているな」

京太郎「へぇー……じゃあ」ドキドキ

智葉「ん?」

京太郎「今も、大勝負なんですか?」

智葉「……へ?」

京太郎「髪も下ろして、メガネも外しているじゃないですか」クスクス

智葉「あ、え? うぇっ!?」カァァァ

京太郎「今の辻垣内さん。すっっっごく魅力的です」

智葉「」ボムッ


【辻垣内智葉の極道返上ルール3 外見に磨きをかける】

女子力をアップさせるのに最も効果的なのは、外見を磨くということです。
美人かそうでないかということは、生まれつきの顔立ちというのが大きく左右しますが、
仮に美人でなくてもファッションや髪型をおしゃれにしたり、今風にして古臭くならないようにしたりという事で、女子力をアップさせる事ができるものです。
いつも地味な色の服ばかり来ているのなら、男性にも好評なやわらかくて明るいカラーの服にかえてみるだけで、印象が大きく変わるでしょう。
いつもパンツばかりの女性がスカートやワンピースを着るだけで、女子力のアップにつながるはずです。
さらに、くどくならない程度にアクセサリーやネイルをつけたりと、改善しようと思えばいくらでもポイントはあるのです。
女子力をアップさせたいのなら、自分の好みの服装ばかりでなく、男性にも好評な服やカラーを取り入れてみるのもいいでしょう。

臨海 33ー4 清澄


>>332
 な清関無

(まさかシ...いや、よそう。俺の勝手な予想でみんなを混乱させたくない)

気を抜くときは外して、気を引き締めるときはかけるもんじゃなかったっけ?ガイトさん。

 
>>334
 せ、せやったな……
 単行本借りパクされてるから、細かいところで粗が出てもうたわい

 
 公園

京太郎「そろそろお昼ですね」

智葉「そ、それなんだが……」モジモジ

京太郎「どこかいいお店でも知ってるんですか?」

智葉「いや、期待に沿えるかどうかはわからないんだが、その」スッ

京太郎「あ、お弁当!」

智葉「……た、食べてもらえるか?」オズオズ

京太郎「も、もちろんですよ!」パァァ

智葉「(早起きした甲斐があった)」ホッ


 回想

智葉「いいな? 私が厨房にいる間、誰ひとりとして中に入るな」ゴゴゴゴ

黒服A「し、しかしお嬢!」

黒服B「お嬢になにかあれば俺たちがオヤジに叱られます!」

智葉「……今ここで、指を詰めたいか?」ゴゴゴゴゴ

黒服AB「「アファーン!」」ジョバババ


 公園

智葉「(あ、味はどうだろう?)」ドキドキ

京太郎「うわぁ、すっごい綺麗なお弁当!」

智葉「み、見た目はな」ドキドキ

京太郎「いっただきまーす!」パクッ

智葉「……口に合ってくれ」プルプル

京太郎「……」モグモグ

智葉「ど、どうだ?」

京太郎「この卵焼きを作ったのは誰だ!!」カッ

智葉「!?」ガァーン

 ま、まさかそんなにまずかったのか!?

京太郎「めちゃうめぇ」ホヘェーン


>>329
 少し遅いですが、訂正しておきます
 ちょーごめんだよー すこやんの女子力を生贄にするから許して欲しいよー




京太郎「子犬も可愛かったですね」テクテク

智葉「……も?」

京太郎「子犬 も 辻垣内さんも」クスクス

智葉「……」ポカポカ

京太郎「あいたたた」

智葉「……うぅ」

 今のところうまくいっているが、なんだかやられっぱなしのような気がする
 ここはどうにか私が上手になりたいものだが……

京太郎「そういえば、辻垣内さんって」

智葉「?」

京太郎「いえ、普段はメガネですよね」

智葉「ああ、そうだが」

京太郎「対局の時も、かけてる時とかけない時がありますよね?」

智葉「よく知っているな」

京太郎「試合前にみんなで研究してましたから」

 そうか、だから私のことをある程度知っているというわけか

京太郎「なにかこだわりでもあるんですか?」

智葉「こだわり、というほどのものでもないが……」

京太郎「はい」

智葉「親しい者に気を許す時には、必ず外しているな」

京太郎「へぇー……じゃあ」ドキドキ

智葉「ん?」

京太郎「今も、気を許してくれているんですか?」

智葉「……へ?」

京太郎「髪も下ろして、メガネも外しているじゃないですか」クスクス

智葉「あ、え? うぇっ!?」カァァァ

京太郎「今の辻垣内さん。すっっっごく魅力的です」

智葉「」ボムッ


【辻垣内智葉の極道返上ルール3 外見に磨きをかける】

女子力をアップさせるのに最も効果的なのは、外見を磨くということです。
美人かそうでないかということは、生まれつきの顔立ちというのが大きく左右しますが、仮に美人でなくてもファッションや髪型をおしゃれにしたり、今風にして古臭くならないようにしたりという事で、女子力をアップさせる事ができるものです。
いつも地味な色の服ばかり来ているのなら、男性にも好評なやわらかくて明るいカラーの服にかえてみるだけで、印象が大きく変わるでしょう。
いつもパンツばかりの女性がスカートやワンピースを着るだけで、女子力のアップにつながるはずです。
さらに、くどくならない程度にアクセサリーやネイルをつけたりと、改善しようと思えばいくらでもポイントはあるのです。
女子力をアップさせたいのなら、自分の好みの服装ばかりでなく、男性にも好評な服やカラーを取り入れてみるのもいいでしょう。


智葉「!!」

京太郎「こんなに甘い卵焼きぃ……ほへぇ」

智葉「それは本当か!?」

京太郎「はい。すげぇ美味いです!」

智葉「そ、そうか。よかった……」ジィーン

京太郎「辻垣内さんは料理が上手なんですね」

智葉「それほどでもないさ。レシピ通りに作っただけだからな」

京太郎「それだけじゃこうは美味くなりませんよ。センスがありますって」

智葉「……」モジモジ

京太郎「そういえば辻垣内さんって、麻雀以外にはなんの趣味があります?」

智葉「趣味、か。最近は、その、似合わないかもしれないが編み物を……」ゴニョ

京太郎「え? 編み物ですか? 奇遇ですな、俺も始めたんですよ」

智葉「え」

京太郎「気が合いますね! 俺たち!」ニカッ

智葉「はぐぅ……//」

 こ、この男!? 
 なんという、なんという男なんだ……!

京太郎「後は最近、サボテンを育ててます」アハハ

智葉「サボテンを? 私は生花を少し」

京太郎「へぇ! 生花って、あれどうやるんですか?」

智葉「最初は感覚だったが……」

京太郎「もっと詳しく教えてください!」キラキラ

智葉「(まるで純粋な子供だな)」クスクス


【辻垣内智葉の極道返上ルール4 女子ならではの趣味や得意な事を身につける】

女子力をアップさせるもう一つのポイントは、女子らしい趣味や得意技を身につけるという事です。
料理が好きな女子はまだまだ男性からの評判も良く、女子力が高いとみなされます。
料理以外にも、ピアノやお菓子作りが得意だったりすると、やはり女子力が高いと思われます。
小さなことでよいのです。
例えばお裁縫が得意とか、花を育てるのが好き、といった事など、女子力を高める趣味や得意技は色々ありますので、自分が本当に好きな事を身につけて、女子力アップをはかってください。


京太郎「生花について詳しくなれたぞー」

智葉「そんなこと覚えてどうするんだ?」

京太郎「いや、なんか面白そうだなって」

智葉「そういいものとも思えないが」

京太郎「えー? かっこいいですよ」

智葉「そういうものなのか?」


 気が付けば、弁当を食べ終えて
 二人でベンチに横並びに座り、他愛のない談笑を続けていた

 普段、メグ逹と話す時より――どうも、気が楽だ

 男と話すことなんて、うちの若い集ぐらいとしかなかったからな

京太郎「辻垣内さん?」

智葉「あ、いや。なんでもない」

京太郎「……」

智葉「ところで、その、辻垣内という呼び方だが……」

京太郎「はい?」

智葉「呼びにくくないか? なんなら、智葉と呼んでもらっても」ドキドキ

京太郎「……」

智葉「(ど、どうだ)」ドキドキ

京太郎「そうです、ねぇ……」








京太郎「イヤです」キッパリ

智葉「……え?」



智葉「(なんで、どうして……?)」ジワッ

京太郎「だって、辻垣内さん」

智葉「(あんなに、一緒にいたじゃないか)」

 たった一日でも、私は……楽しかった
 なのに、なのに……まだ、君は心を開いてくれていないのか?

智葉「(そうだ。私が悪いんだ。全て、この私が)」

 女っぽくないから
 女子力が低いから
 こんな女、名前で呼びたくはないんだろう?

 だったら、もっと……もっとだ
 
智葉「わ、私!」

京太郎「!?」ビクッ

 もっと、女の子っぽくなれば!

智葉「ごめんね。私、変なこと言っちゃったね」

京太郎「……え?」

 君も、認めてくれるだろう?

京太郎「辻垣内……さん?」

智葉「あははっ、もう忘れて。私は大丈夫だから」ニコッ

京太郎「ちょ、ちょっと待ってください」

智葉「どうしたの?」

京太郎「だ、だって口調が!」

智葉「あ、これ? 気にしなくていいよ。あんな言葉遣い、可愛くないでしょ?」

京太郎「可愛くないって……」

智葉「それよりもう行こっ! 雀荘にでも行って、練習しようよ」グイッ

京太郎「……」

智葉「ね? いいでしょ?」


【辻垣内智葉の極道返上ルール5 言葉やしぐさを女性らしくする】

最近は女性でも普通に男性の言葉を使っている人も多いですよね。
とても大切なことなのでお伝えしますが、女子力アップを狙うなら、言葉遣いが荒っぽくならないように気をつけるべきです。
あまりきどりすぎもよくないですが「○○してんじゃねーよ」みたいな言葉を女性が使っていると、男性から見ただけでなく年配者や社会的地位のある方から見ても、いただけないなと思われてしまいます。
そして、きれいな言葉遣いをするのと同時に、あまり早口にならないなどといった事についても気をつけましょう。
また、仕草を丁寧にすると、それだけで印象が違って見えます。
例えばモノを動かす時にもそっと両手を添える、椅子に座る時にも膝を揃えて姿勢よくする、廊下をバタバタ走らない、こういった仕草に気をつけるだけで、女子力をアップさせることになるのです。
普段忙しくてつい仕草が乱暴になりがちな人は、特に意識して改善してみると、一気に女子力を上げる事ができます。


京太郎「……待ってください」

智葉「……?」

京太郎「まだ、俺の話は終わってないですよ」



智葉「話? 話ってなんのことかな?」

京太郎「その口調のことは……一度置いておきます」

智葉「あはは、気にしなくていいのに」

京太郎「……俺が、辻垣内さんを名前で呼ばない理由です」

智葉「っ」ズキィン

 やめてくれ

京太郎「ちゃんと聞いてください」

 もう、いい

智葉「な、何かな? 別に、私はもう気にしないよ」

 そんな理由を聞いてしまったら
 もし、それが拒絶の言葉だったら

京太郎「辻垣内さんが――」

智葉「もう、やめて……」

                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
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            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、


京太郎「一度も、俺のことを呼んでくれないからですよ」ポリポリ

智葉「……え?」

京太郎「今日会ってから、今まで、たったの一度も」

智葉「あ、え?」

京太郎「辻垣内さんは俺のこと、なんで呼ぶんですか? それが分からなきゃ、俺……呼び方を変えませんから」プイッ

智葉「……あっ」

 そうだ
 私はこれまでずっと、彼の目に自分がどう映るかどうかを気にしてばかりで

 彼のことを、気にしていなかった

京太郎「須賀君でも、京太郎君でも、呼び捨てでも、俺は辻垣内さんの好きに呼んで欲しいです」

智葉「……う、うぅっ」ジワッ

 私はなんてバカなんだ
 自分のことが手一杯で、彼の気持ちをないがしろにして

智葉「ごめん、ごめんなさいっ……うぅっぁぁ」ポロポロ

京太郎「泣かないでください。俺、もう誰の涙も見たくないんです」ナデナデ

智葉「きょ、京太郎……くん?」キョトン

京太郎「ああ、やっと呼んでくれましたね」

智葉「あっ」

京太郎「これで俺も、ちゃんと呼べます」



京太郎「智葉さん」

智葉「!」

京太郎「智葉さん」ニコッ

智葉「ああ、京太郎君」

 私は、大事なことを見失っていた

京太郎「なんですか智葉さん?」

智葉「なんでもない京太郎君」
  
 確かに女子力を上げることは必要だ

京太郎「なんでもないわけないじゃないですか智葉さん」

智葉「なんでもあるわけないだろう智葉さん」

 でも、それはあくまで私という存在を彼にアピールする過程に過ぎない

京太郎「やるわけ ないだろう」カナイブチ

智葉「それはなんか違う」ペシッ
 
 自分を曲げてまで、彼の気を惹いても……それはただの迷走だ

京太郎「ぷっ」

智葉「ふふっ」
  
 あの姉妹と同じ――京太郎君の心を傷つけるだけの愚行
 
京太郎「あはははっ」

智葉「あはははっ」

 私が本当に望んだもの
 それは……

京太郎「智葉さん」

智葉「京太郎君」

京太郎「行きますか、雀荘に」ニッ

智葉「ああ。プロに鍛えられたという実力、みせてもらおうか」クスッ

 須賀京太郎君が抱える闇、苦痛を

京太郎「へへっ! ぜぇーったいに負けませんからね!」

智葉「それはこちらの台詞だ」

 和らげてあげること
 ただ、それだけなのだから


【二十七章 極道返上! 女子力アップの五つのルール!】


 カンッ!!!


【二十八章 アルコールレイプ! 酔っ払いぷんすかぷーん!】

理沙「おつかれ!」

咏「おー、お疲れ様っすー」

靖子「ふぅー、この間はえらい目にあった」

咏「あー、あのうわキツさんのせいねー」

靖子「ばか、聞こえたら殺されるぞ」ブルブル

咏「だいじょぶだいじょぶ。昔ならいざ知らず、今は2人身だからねぃ」ニヤニヤ

靖子「またそれか……」

良子「ノーウェイノーウェイ。プロが学生となんて洒落になりませんよ」

咏「愛があれば平気だって」ニヘラァ

理沙「しあわせ絶頂!」プンスカ

靖子「しかし、そこまで熱狂する逸材とは思えなかったがな」フゥー

良子「例のボーイですか?」

咏「私のダーリンだねぃ」パタパタ

靖子「(ここにあの二人がいなくてよかった)」ホッ

良子「それより、今夜の飲み会はどうしますか?」

理沙「行くっ!」

靖子「私も行くけど、三尋木プロは?」

咏「えー? 今日はアイツが来るからねぃ」

理沙「! ちょうどいい!」ピコーン

良子「そうですね。噂のボーイを是非見てみたいですね」

靖子「よし。そうと決まれば場所は三尋木プロの家だ」

咏「は? なんで勝手に決めてんの? 私とダーリンの愛の巣なんだけど」

理沙「おじゃま!」

良子「デルタ!」

靖子「ハリケーン!」

咏「意味不明だし!」ガビーン

靖子「おいおい、こっちには奥の手……グランドマスター召喚があるんだぞ?」ニヤリ

咏「……ぐっ、仕方ないねぃ」グギギ

靖子「わかればよろしい」

   (⌒)_              _(⌒)
  (⌒  )   -‐…‐-    (  ⌒)
   `¨ヽヽ/ .::::::::::::::::::::::::::.`  〃`¨´
     . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ

.     /.::::::::::::::/! :::::::::::::::::::.ヽ :::::::.
    /.:::::::::::〃  | :::::::::::::::::::::::::::::::::::.
    .′.::::::::/  │:::::::i:ト、:::::::::::::i:::::: i
   .:::::::::::::/     |:::::::::i:| i::| ::::: |:::::::|
   |:i:::::::::: ≧ト廴ト、::: 仏斗匕、 :}:::::::|
   {:| ::|:::::|乍≧ミ  `¨ィ≦斤|`′:: |
   ゞ ::|:::::|: 辷ソ      辷ソ |:: |::::: |
   |::::| ::::. ハ//  ,   ハハ/, ::: |::::: |
   |::::| :::::ハ     __r     .イ:::::|::::: |
   |::::| ::::i::::> .   `  イ::::|:::: |::::: |
   |::::| ::::|:::::::r‐| ≧≦ |‐、 |:::: |::::: |

   |::::|i :::{/ {人     人} .':::::,′:::|
   |::::j|::八!   \\.// /.::/ニ‐ ::l
  -≦八廴≧   \/ ≦彡'|ニニニニ`ヽ
 ニニニニニ二|/二\|/ニニ\!ニニニニニ=


理沙「たのしみ!」プンスカ

 つ づ く



お次はのよりん編でごぜーますですの
まぁ、この人はアラサー組の中でも比較的温厚なお方よ
んふふなことにはならないと思ったーり
こうなれば、大人組編を始めるのも悪くないかもん

こだわりがあるわけじゃないので、時系列をぐちゃぐちゃにするのが好きだったりしますガ
わすれた頃のネタを回収したりとか、ワクワクしませン?
れんぞくで続けるはやりん→由暉子みたいなのもわかり易いので、嫌いじゃないんだぜ
るーびっくきゅーぶ、次回は久々の――注意喚起回ですので、かなりの覚悟が必要め


 ゲェーッ、もうこんな時間じゃないかよ
 ロクに更新できず、申し訳ないんだし
 がんばって、今日はのよりん編をやっていこ
 あんまり、癒される系のネタじゃないので苦手な人はご注意したほうがいいかも
 リクエストの盗撮ネタもやりたいんですが、あのキチっぷりを押し付けられるキャラがかわいそう
 まぁ、そんなことを言いだしたらこのスレの大抵のキャラはかわいそーなコ☆なんですがね、うん
 すみません、このようなスレで( ^U^)  こする


【二十八章 アルコールレイプ! 酔っ払いぷんすかぷーん!】


 三尋木邸


京太郎「え? 飲み会、ですか?」キョトン

咏「そーそー、ごめんねぃ。急に」

 毎週の恒例行事である、土日の三尋木プロからの麻雀指導
 その為に、こうして宿泊荷物を持って三尋木プロの家に来たんだけど……

良子「おー、中々ハンサムなボーイですねー」パチパチ

靖子「よっ、久しぶりだな」

理沙「イケメンッ!」プンプン

京太郎「うわーおー。色んなプロが勢ぞろいだぁ」ビクッ

 こ、このそうそうたるメンツということは、まさか……

京太郎「ま、ままままままさか瑞原ぷ、ぷぷぷぷぷろももももももっ」ガタガタガタ

咏「あー、アレは大丈夫。今日は来ないから」

京太郎「よ、よかったぁ」ヘナヘナ

良子「(ジーザス、何をやったんですか瑞原プロ)」ドンビキ

理沙「必死!」

靖子「前まではそんなにがっついてなかったんだけどなぁ、あの人」シミジミ

京太郎「(ここの人逹はまともそうだな)」ホッ

咏「本来なら二人きりだったのに」ムスッ

京太郎「いいじゃないですか。こういう賑やかななの好きですよ」ニッコリ

咏「まぁ、京太郎がそう言うなら、いいけどさ」

京太郎「それじゃあ改めまして。清澄高校の須賀京太郎です」

理沙「野依理沙!」プンスコ

靖子「藤田靖子」

良子「戒能良子ですー」

京太郎「(なんと見事なおもち……だけど、今の俺はEDなんだよなぁ)」トオイメ

良子「?」

京太郎「あ、いえ。なんでもありません」キリッ



鍋「」グツグツグツグツ


京太郎「鍋、ですか?」

靖子「カツ丼を提案したんだけど」

良子「バッドバッド、みんなで食べるなら鍋がいいですよ」

理沙「暖かい!」

咏「ひとんちだと思って寛いでくれちゃってさー」

京太郎「あはは、片付けなら手伝いますよ。あっ、お酌もしましょうか」トクトクトク

靖子「感心感心」

良子「あまりお酒は強くないんですが……」

咏「吐いたら許さないからねぃ」

理沙「ありえないっ!」プンスカ

咏「まぁ、大人だからねぃ……信じてるけど」

京太郎「三尋木プロもどうぞ」トクトク

咏「……(未来の旦那に酌してもらうのも悪くないかも)」ニヘラァ

京太郎「ところで、これ何鍋なんですか?」

理沙「ホルモン!」

京太郎「もつ鍋っすか? これまた随分と男らしい」

良子「女子だってたまにはこういうものを食べたくなるので」

靖子「(私達が集まる時は毎回、もつ鍋のよーな気が)」グビグビ

咏「ほら、どんどん具材を入れなー」グビグビ

京太郎「おっけーっす!」サッサッ

良子「手伝いましょう」サッサッ

理沙「ぐつぐつ!」グビグビ

京太郎「(みんな沢山飲んでるなぁ)」

咏「ん?」

京太郎「あの、そんなにお酒飛ばして大丈夫ですか?」

靖子「おいおい、私達を誰だと思ってる?」ドヤァ

理沙「女子プロ!」プンスコ

良子「たかがお酒程度で」フッ

咏「理性失うわけないっての」ニヤリ


京太郎「……ですよね」



京太郎「なーんて、言っていたくせに」


 一時間後



靖子「うあっほぉぉぉぉぉいっ! カツ丼! カツ丼と結婚したぞぉぉぉぉっ! ほっほぉぉぉっ!」パラパラ

京太郎「藤田プロは全裸で奇声を発しながら、コナンのパラパラを踊っており」


良子「あーあー、ばぶー! ばぶばぶー!」キャッキャッ

京太郎「なぜか戒能プロは幼児退行していて」


咏「それでねぃ、アナタ。咏太郎ったら今日も学校で……うんぬんかんぬん」ペラペラ

京太郎「三尋木プロは手にしたぬいぐるみ片手に虚空へ話しかけている」



理沙「地獄絵図!」

京太郎「……どうしてこうなった」

 まさか、まともなのが野依プロしか残らないとは……



京太郎「あの三人は放っておいて、野依プロはまともでよかった」

理沙「大人のたしなみ!」プンプン

京太郎「さすがです」

良子「あー、あー、にいちゃっ。にいちゃー」グイグイ

京太郎「ちょ、戒能プロ! 引っ張らないでくださいっ!」

良子「んふふー」スリスリ

京太郎「(ああ、いい香りがするけど……勃たねぇなぁ)」

良子「わらひ、おにいひゃんとけっこんしゅるー」ギュゥゥ

京太郎「おぉー、少しずつ年齢が上がってきてますね」


靖子「カツはころもショックサースペンスッ!」パラパラ

咏「そ、そろそろ咏太郎も大きくなったし、えっと、二人目が欲しいかなーって」ドキドキ


京太郎「あちらはもうダメみたいですね」アキラメ

理沙「大変!」

京太郎「野依プロは、分別があって素敵ですよ」

理沙「……!」

京太郎「みんなもっとちゃんとするべきだと思うんですよねー」

理沙「?」

京太郎「俺の周りの人はみんな、どこか抜けてるところが多くて」

理沙「うんうん」

京太郎「だから、野依プロみたいにしっかりしてる人がいると、嬉しいなって」

理沙「しっかり……?」



 理沙の回想


幼理沙「……」

野依母「理沙は本当に口下手ねぇ」

野依父「もっとしっかりしなさい」


小学理沙「……」

小学教師「野依はもっとみんなとコミュニケーションを取ってだなぁ」クドクド


高校理沙「……」

顧問「ばってん、しょうがないけども。ほんの少しくらい、努力しとった方がええたい」クドクド


理沙「……」

スポンサー「野依プロの実力は評価していますがねぇ……もっとメディア露出を」ペラペラ



京太郎「野依プロはしっかりしてますね」ニッコリ

理沙「しっかり……//」エヘヘ



京太郎「野依プロ?」

理沙「嬉しい!」プンスコ

 バンバン

京太郎「テーブル叩くほど嬉しいんですか?」

理沙「うん!」パァァ

京太郎「可愛いですね」クスクス

理沙「~~~~っ!!」バンバンバン

京太郎「わわっ! 鍋がこぼれますよ!」

理沙「……」ギュビギュビギュビギュビギュビ

京太郎「!?!?!? そ、そんなに飲むんですか!?」

理沙「嬉し酒!!」プンスカ

京太郎「そ、それは構わないですけど……ペースをですね」

理沙「問題無い!」グビグビグビ

京太郎「いや、流石に一升瓶ラッパ飲みは……」

理沙「……」ドクン ドクン

 この時、俺は無理矢理にでも野依プロを止めるべきだったんだ
 まさか……この一瞬の油断が

 あんなことを引き起こすことになるなんて

理沙「……ヒック」

京太郎「?」

 俺は、思わなかったんだ

京太郎「野依、プロ? 大丈夫ですか……?」

理沙「ひっく……あぁ?」ギロリ

京太郎「ウェ!?」

理沙「だいじょーぶに決まってんだろぉーがぁ? あぁーん? なめてんじゃねぇーぞぉ」ヒック

京太郎「ファッ!?」

良子「にいちゃー、ちゅー! ちゅー」ギュー

理沙「オイィィィィッ! なに人様の前でイチャついてんだァァァァッ!」バンバンバンバン!!!

京太郎「あ、え?」

理沙「空気読めよ! おい!」グイグイ

京太郎「あだだだっ!? な、え? ちょ、ええええええええええええ!?」

理沙「ぶわはははははっ! おまえのあいれはこのわらひらルルォ!?」



【のよりんの酒癖その1 絡み酒をしてくる】



理沙「らいらい、わらひはひゃんとしれるらろぉ?」

京太郎「あ、ハイ」

理沙「あのばからりといっしょかぁ?」ビシッ


靖子「なぞがーとーけてーゆーくぅー」テケテケ

咏「ひぃーひぃーっふー! ひぃーひぃーっふぅー!!」


理沙「わらひはひっかりひてる! はっきりわらんらね!!」ケラケラ

京太郎「仰る通りで、はい」

 おいおいおい、野依プロが酔っ払うとこうなんのかよ!?
 全然聞いてなかったぞ、こんなの!

理沙「あー、ちくひょぉ……しらがまわらにゃぃ」フラフラ

京太郎「だ、大丈夫ですか?」

理沙「このおらんこなす!! みずもってこぉーい!!」バンバン

京太郎「ただいまおもちします!!」

理沙「んだとごらぁぁあぁぁぁぁっ!!!!!」バァァン

京太郎「えええええええええええええ!?」

理沙「おもちおもちって、わらひへのあてつけかぁ? あぁぁぁん? ろうせぺったんこらろぉ?」

京太郎「あ、違います。持ってくるって意味でして」

理沙「んなろわかってんだよぉぉぉ! はよもっれこんかぁぁぁあ!!」

京太郎「はぃぃぃぃっ!!」

良子「ハーイ、ちゃーん! ばぁぶぅー!」


京太郎「お待たせしました」

理沙「ばらもぉぉぉん! すとろーがないじゃろがぁぁい!」

京太郎「え?」

理沙「うちゅうのしんりをしらないかぁ。すとろぉでいちごがすとろべりぃ……」ゴクゴク

京太郎「……よく分からんが、合わせておいた方がよさそうだ」


咏「さ、三人目も欲しいねぃ」モジモジ

靖子「私自身がカツとなることだ」キリッ



理沙「ごくっごくっごくっ、んぷぅはぁっ! 大体!」ドン

京太郎「はい」

理沙「私はしっかりしてる! 違うか!?」バン

京太郎「しっかりしております」

理沙「だろぉぉん!? それなのにお母さんはいつもいつもお見合いお見合いって!!」

京太郎「……」

理沙「どうせお見合いなんかしたって決まるわけねぇーじゃん!」

京太郎「いえ、そんなことは」

理沙「単語単位でしかまともに話せねぇんだよシラフじゃよぉぉぉぉ!」

京太郎「……すみません」

理沙「いーよ別に」ゴキュゴキュ

京太郎「(浮き沈みが怖い)」ビクビク

理沙「どーせ私はコミュ障だよ。結婚なんてできない」

京太郎「そんなことないと思いますよ」

理沙「口ではなんとでも言えるんだよぉぉぉ!」

京太郎「それもそうですね」

理沙「……どうせ、どうせ私あの人と同じアラサーだよ! 喪女だよ!」

京太郎「……」

理沙「らけどなぁ! わらひは一人暮らししてるし! あの人実家暮らしだし!」

京太郎「小鍛冶プロですか?」

理沙「アラサー実家暮らしVSコミュ障一人暮らし!!! ファイッ!!」

京太郎「……」

理沙「判定せんかぁあああああああああああああ!!」

京太郎「アラサー実家暮らし……」ボソッ

理沙「びぇえええええええええええんっ!!」ジタバタジタバタ

京太郎「より、コミュ障一人暮らしですかね」

理沙「ほんろぉ? えへへっ、らいすきぃ」ギュゥゥ

良子「ぶーぶー! ちゃーん!」ポカポカ



【のよりんの酒癖その2 悪口を言い出す(自他問わず)】



靖子「いつから、カツ丼だと錯覚していた?」オヤコドン

咏「う、後ろの穴で? い、いいよ……京太郎になら」ドキドキ



京太郎「野依プロ、あまりくっつかないください」

理沙「京太郎は私のこときらいぃ?」

京太郎「……嫌いになりそう」

理沙「うわぁぁぁぁぁんっ! やらやらやらぁっ!」バタバタバタ

京太郎「なわけないです」

理沙「だいすきっ」ギュゥゥゥ

京太郎「(あぁ、この世界は残酷だ)」ホロリ

良子「ぶぅー!」ゴキュゴキュ

京太郎「戒能プロはそれ以上飲まない方が」

理沙「こっち見てぇ、京太郎」ギュゥゥ

京太郎「え?」

理沙「キスしよ? キス」

京太郎「え、それは……」

理沙「ねぇ、いや?」ウルウル

京太郎「別にイヤじゃないですけど」

理沙「じゃあしようよ」

京太郎「口調が流暢な野依プロに違和感がありますね」

理沙「きらい?」

京太郎「だから嫌いじゃありませんって」

理沙「なら、ね?」チュー

 ムワァ

京太郎「(酒臭い……)」ガビーン

理沙「むちゅー」

京太郎「(ど、どうしよう)」


良子「……にいちゃ、とられる……やだ」


理沙「ちゅーっ!」グイグイ

京太郎「(くっ!! こうなったら仕方ないのか!?)」 



【のよりんの酒癖その3 アプローチを掛けてくる】



靖子「これが最後の、月牙天丼だ」ゴゴゴゴゴ

咏「今度は、女の子……ふふっ、私に似て可愛いねぃ……」


※CAUTION 次のレスには過激な要素が含まれます  苦手な人はスルー推奨



理沙「んぅー」チュー

京太郎「……」

 いくら酒臭いとはいえ、野依プロは大人の女性だ
 ここで、拒否することは容易い
 
 でも、恥をかかせる事の方がもっといけないんじゃないだろうか

京太郎「(ただでさえ、野依プロは自分に自信を持っていない)」

 ここで俺が我慢してキスさえすれば、自信を持ってくれるかもしれない
 そうすれば、お見合いだってうまくいって

 野依プロは幸せになれる

 そう、俺は……俺は誰かの幸せのために踏み台になればいい

 どんな犠牲を払おうと、俺は!!

京太郎「(俺は誰かの幸せの為に戦いたい!!)」グッ

理沙「えへへ、ちゅー」

 ムチュ

京太郎「(酒臭いっ!? でも、我慢出来ないほどじゃ……)」ブルブル

理沙「んちゅ、じゅる」

京太郎「(でぃ、でぃでぃでぃディープだとぉ!?)」ガーン

 いや、これだって耐えられないほどじゃ……

理沙「……んちゅぅ……うぷっ」ブルブル

京太郎「え?」

理沙「おぶぇええぉろろろろろろろろろっ!!!!!」ビチャビチャビチャ

京太郎「おぶぇぇぇぇぇえっ!?」ビチャビチャ

 こ、これは野依プロのゲロが、俺の、口にぃぃぃぃぃっ!?

京太郎「ごが、もがぁっ?!」ゴクゴク

理沙「うぉえっ、うぉえぇぇっ」オボロロロ

京太郎「……」レイプメ

理沙「ふぅ……スッキリ!」ツヤツヤ

京太郎「あぁ……ぁぁぁ」フラフラ


【のよりんの酒癖その4 吐く】


※CAUTION 次のレスにも過激な要素が含まれます  苦手な人はスルー推奨



 汚物を飲み込み、あまりの衝撃に倒れこむ俺

理沙「京太郎君!?」ビクッ

京太郎「……野依、ぷ、ろ……?」

理沙「大変!」オロオロ

京太郎「よかっ……もどっ、おぇ」

理沙「(須賀君が吐いてる。気分悪かったのかな?)」オロオロ

京太郎「(吐いて意識が戻ったけど、覚えてないのか……)」

 なら、何も言う必要は無い
 俺が吐いたということにすれば、野依プロの名誉は守られる

 そうだ、何も……

良子「にいちゃ、わたしも!」

京太郎「え?」

理沙「よ、良子ちゃん!?」ビクッ

 あれ? なんで、目の前にタイトスカートがあるんだろう?
 もしかして、戒能プロ……俺に顔面騎乗してません?

良子「んぅ……ん~~~っ」プルプル

理沙「!?」

 ムリッミチミチ……

京太郎「あぁ……咲」

 あの頃が懐かしいよ
 咲がいて、照さんがいて

 ハンドに打ち込んでいて、大輔逹という大切な仲間がいて

 みんな、しあわせだった

 俺も、みんなも

京太郎「俺……がんばれる、かなぁ」ポロポロ

良子「あっ」ボトッ

 シャァーチョロロロロ ボトッボトトォォ 

理沙「」

良子「あ、あぁ……んぁっ」ビクン

 ブチチチチ ブリリリリィ

京太郎「……」レイプメ



靖子「Zzzzzzzzzzz」スピィー

咏「Zzzzzzzzzzz」スピィー




 全てが、終わった――



 翌朝


咏「ふわぁぁっ……よく寝たねぃ」

靖子「あ~……頭が痛い」ズキズキ

良子「ふぅ……あれ? なぜ私は着替えているのでしょうか?」キョトン

理沙「……」ドキドキドキ

咏「あれ? 京太郎がいないねぃ?」

理沙「っ」ビクッ

咏「おーい!」

良子「須賀ボーイ?」

 トントントン

咏「ん? この音は……?」


 
京太郎「あ、おはようございます」ニッコリ



靖子「お? 朝ごはん作ってくれてるのか」

咏「やるねぃ」ニヤニヤ

理沙「……」

良子「いいお婿さんになれますね」フフフ


京太郎「あはは、褒めないでくださいよ」


理沙「須賀君」


 回想


京太郎「……野依プロ」ボソッ

理沙「ひっ!?」

京太郎「ここは、俺が片付けますので……戒能プロの着替えを」フラフラ

理沙「で、でも!」

京太郎「いいから、お願いします。あと、このことは誰にも」

理沙「え?」

京太郎「……俺が、俺さえ犠牲になれば」ブツブツ

理沙「須賀君?」

京太郎「そうだよ、あははっ! なんで気付かなかったんだ!!」

 俺が、俺なんかが美少女逹に囲まれていること自体がおかしかったんだ
 俺みたいなゴミクズに与えられるのは、みんなの希望の踏み台という役目だけ

京太郎「俺が戻すんだみんなを……必ず、絶対」ブツブツブツブツブツ

理沙「あ、あぁ」ビクビク

京太郎「どうしたんですか?」

理沙「ご、ごめんなさい!」ペコッ

京太郎「それは違いますよぉ」ネットリ

理沙「!?」

京太郎「野依プロはなにも悪くありませんから」ニッコリ



 三尋木邸


京太郎「さぁ、普通の朝食ですがどうぞ」ニコニコ

咏「おー、うまそーじゃん」

靖子「カツ丼は無いのか」

良子「デリシャス、味も完璧ですね」

京太郎「あはは、ありがとうございます」

理沙「……」

京太郎「野依プロ?」

理沙「っ」ドキッ

京太郎「さぁ、どうぞ」ニコニコ

理沙「……うん」

 この日、俺のなにか大事なモノが音を立てて壊れた
 
京太郎「このあとは皆さんに麻雀を教えてもらってもいいですか?」

咏「とーぜん」

靖子「頭痛が収まったらな」

良子「手は抜きませんよ」フフフ

理沙「……ごめんなさい」ボソッ

 その大切なモノが修復されるのには
 ある一人の少女の存在が、不可欠だったのだろう

京太郎「……」レイプメ

 しかし、その日はまだ遠い
 




 遠い地


?「京、ちゃん……?」






【二十八章 アルコールレイプ! 酔っ払いぷんすかぷーん!】


 ウンッ!


 お酒はッ! 飲んでもッ! 飲まれるなッ!!

 次回予告はお待ちください
 京ちゃんに追い打ちかけるか、仕留めるかで悩んでいるので


 安価じゃないけどちょいと質問
 例の盗撮ネタ(ビリビリ中学生)だけど、アコチャーと塞さんならどっちがよろしいでしょうか

 中の人ネタで行くか、キャラ的に近いアコチャーにするかで当職は悩んでおります



【二十九章 盗撮! アコチャーはもう我慢できぬぅ!】


憧「もう我慢できないわ!」バーン


穏乃「ど、どうしたの憧? 急に叫んで」ビク

憧「いい加減、アイツの前でもじもじするのはイヤなの」

穏乃「アイツって、京太郎のこと?」

憧「そうよ。前はよく電話くれていたけど……私が素直じゃないから」シュン

穏乃「あー、ついツンデレになっちゃうんだー」

憧「だから……」

穏乃「つ、ついに告白するの?」ドキドキ

憧「アイツの部屋を盗撮するのよ!」

穏乃「……うん?」

憧「盗撮よ!」キラキラ

穏乃「な、なななんでいきなり!?」

憧「好きな人の普段の様子を知っておけば、色々と後で役立つでしょ?」フフ

穏乃「犯罪だよー」

憧「いいのよそんなこと。私は京太郎を見てるだけで幸せを感じられるんだから」

穏乃「うわぁ……」

憧「ふふ、待っててね京太郎」クスクス

                  /               \
                                   ヽ
               _/: :/       /       \
             /:/: :/: : /: : :/ :/: : : : : : : : : .    {{⌒丶
          /: : ′ : : : i : : : :/|: |: : : : : : : : : : : : : : :⌒\: \
            /: :/:|:i : |: i: i : : |!|: |: : : |: |: : : | : : :| : : : : : :|\: : .
        /: :/ |:i : |: |: i \|│|: |: : : |八: :斗‐|:│: /: : : :|  ': : .
          /: :,'   |八:|: |八二|\|八 : : |/\:|: :|:│//: : : :|   ; :│
         : : |    |:\ハ 《 _)汽   \イ忙汽トミ|:│7: : : : :|   | : |
       |: : |    │:| :i   乂ツ      乂)ツ彳: |^| : : i : |   | : |
       |: : |    │:| :ト i /::/  ,     /::/:: | : jノ| : : i : |   | : |
       |: : |    │:| :|八     ___      |: : :│: : i : |   | : |
       |: : |    厶,| : : : 丶  ∨::::ノ   ィリ /: :゙: : : i : |   | : |
       |: : |  〃 八: ∨: /i:i> _..   ´ Ⅳ:∧/ : : : :!: :|   | : |
       |: : |  / /i:i/\∨i:i/  }     厶イi:/ : : : : : : : . / :│
       |: : | {∨|i/: : :/\/丶      /i:i:i:i:/ : : : : /: : : ∨: : :|
       |: : | {│/: : :/i:i:i:i|\ {   /i:i:i:i:i:i:/ : : : : / : : : / : : 丿


憧「ぜぇーんぶ、見つめてあげるから」ニコッ

 つ づ く


 オーマイガー、なんというアコチャー人気
 ナントカ決まりましたが、次回も少しキャラ崩壊がひどいのでご注意を
 狂ったキャラなのは憧に限っていませんが……今回もそうですし
 いちおう注意書きは必要ですしね、うん
 だんだん皆さんも慣れてるとは思いますけどね
 よく、覚えておいてくださいませ

 憧ファンの方、次回――ご期待ください


 ソーリー。申し訳なかですが、今日の更新はありませぬ
 くっ……明日ならおそらくイケますが、久方ぶりのアフターシリーズになるかも
 
 お楽しみの盗撮アコチャー編はもうしばしお待ちんこ
 ちなみに三十章でそろそろ御大将たるアラサー嬢に行きたいんですが、やっぱあの方は最後ですかね

 憧ファンの方、前も言いましたがお気をつけて

 あまりにも、刺激が強いです
 ヘンタイ要素を許せる方のみ、お付き合いください
 顔や身体が同じだけの、別キャラレベルでひどいかもです


 アフターシリーズの為に前スレを見返していたら、こんなものが……
 なにげにあれから、リク回収をしていたことにビックリ

 次のアコチャーのあとは、ここからなにかを拾っていきますかねー


【済】ロリは癒やしこれ重要な
【済】ユキを...ロリ巨乳が......見たいです…
【済】永水編プリーズ
【済】クロチャー下さい
【済】おもちおもちおもちおもちおもちおもちおもちおもちおもち
爽と揺杏お願いします
【済】竜怜とか千里山編を
俺の可愛い可愛い穏乃をですね…のよーさんも可(上から目線)
【済】エロユウチャープリズ
宮永姉妹に救済イベをください
【済】大聖人すばら先輩、残念な後輩達をなんとかして下さい。
国広くんを見たいです(懇願)
リクエストしないとロクに出番なさそうなともきーをください
【済】姫様かユキに癒されたいわ
【済】可愛いうたたんが見たいなーって
淡桃子春の三つ巴を是非…
ど変態(癒し枠)の姫子を…(小声)
シノさんのお話がみたいです
穏乃をお願いします
は、はっちゃんを...
【済】プロをうたたんがみたいです
1スレ目の>>1のキャラはある程度見たいな特に爽
永水が見たいです出来れば巴さんを
ころたんは無いんです?
出番はいつでもいいから憩ちゃんとはるるを癒し枠にしろください(懇願)
天照大神勢揃いで見たい!けどうたたんも捨てがたい、ぐぬぬ
永水でぽんこつ枠が姫様なのはわかる……わかるがはっちゃんが見たいんや!!
【済】臨海も見たい……特にガイトさん
京ちゃんの休日とか見たいww
【済】駄々っ子姫さまとか
胡桃も見たい
塞さんを是非

 


 あぁ、そっか
 なぜか前スレはポンコツアーだったんでしたね そうかそうか……
 ルックスレベルは高いこの四人なのに、どうしてこうも……
 零から全てをやり直したい、そう思う日もしばしば
 しかしまだまだ出していないキャラも多いので
 キツイですが、地道にやっていきましょー


【本日のアフターシリーズメニュー】

第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】
・須賀京太郎を堕とす為、霞が手に入れた情報を鵜呑みにする姫様! しかし、その女子力の正体は……

第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 
・最凶の対決! おもちVSチン● ちん×ぽこ開戦!!!

第二十二章【やったぜ。怜はミチミチと満ちたんや!】
・うちのう●こ触れる? 怜の婚活はどこかキナ臭い……?

第二十三章【和っ姦ねー! 迫り来る合法ロリの影!】
・京太郎は私のおもちゃ! 咏たんに宿るもう一つの命とは!


第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】 アフター

 須賀邸

京太郎「おはようございます、神代さん」

小蒔「うぐぅ」フリフリ

京太郎「あの、結局一晩はお泊めしましたけど……今日は流石に帰った方が……」

小蒔「きょ、京太郎氏はご迷惑ですか?」ジワッ

京太郎「いえ。ですが、おじさんが心配しますよ」

小蒔「オウフ……」

京太郎「あの、そのオウフってのは神代さんには似合わないというか……少しオタクっぽいですよ」

小蒔「ご、ごめんなさい牌これ! 悪気はないんです牌これ!!」オロオロ

京太郎「神代さん!」

小蒔「っ」ビクッ

京太郎「いい加減、それやめてください」

小蒔「で、でも……私、こうでもしないと、京太郎さんにアピールなんて……いつまで経っても、子供を……」ジワッ

京太郎「……大体、俺との間に子供が欲しいというのも。それは神代さんの意思じゃなく、他の人の入れ知恵ですよね?」

小蒔「……はい」

京太郎「その気持ちは他人に捻じ曲げられたもの。それは決して神代さんの本心じゃありません。だから……」

小蒔「いいえ、例えそうであっても。私は昔から京太郎さんのことをお慕いしています」キッ

京太郎「……」

小蒔「ですから、このままでも良いことだと思いますし、京太郎さんがお心を痛める必要はありません」

京太郎「しかし……」

小蒔「しかし……? しかし何でしょう?」

京太郎「え?」

小蒔「重要なことはひとつだと思います」

      ':. :. : :.:: :l: l:.」: : : l__l:. :.: : : : : : : : L!: : :l!l_ i: : l!! : : : : :j : : : : l!: : : : : :!
    i:. .:. :. ::. :.i:.l! i: : :.:i .!: : : : : :l : l : l i: : :.j:!. ¨l: :.L.!: : : : :i! : :l!:: l::i: : : : : l

.     ,: : : l: : : :l!:|. ヽ:.|!l  ': : : : : :l! :j: リ..l: :./.l!  .i:./ l: : : : :i:i:: :i:i: i: :i: : l:::::l
     ',: : :i: : : :l::l ,,ィ笊示ミ、、.: :.:.:|!ノイ .ィ=示.=zv、   ! : : ..ム;l.:.i::i/ :::i: :l::!.:.l
     ゝ:.:i: : : :l: l{{ う:::::::::l  ` '    う:::::::::::::lヽ .ノ. イ  ilノ::::::::::::!::!:l.l:.!

       ト:._: :i :l. !:.:.:.: リ        i:.:.:.:.:: : リ 〉 (    .i::::::::::::::::!l::l .|l
       |: : :ヽ!::l    ̄             ` ―‐''   丿  ,.':::::::::::::::::j!;'  !
.         |: : : ::::::i """     '      、、、、、      イ::::::::::::::::::::/
.       l: : : : ::::'.                  /´::::::::::::::::::::::::::: /
.         ',: : : :::::::>        v‐‐ッ       ..<::::::::::::::::::::::::::::::::/

小蒔「ご迷惑、でしょうか?」

京太郎「い、いや! そんなことは!」

小蒔「ならよろしいのではないでしょうか?」ズイッ

京太郎「……えー」

小蒔「ならよろしいのではないでしょうか?」ムニッ

京太郎「そ、そうですかね?」

小蒔「はいっ!」ムニムニ

京太郎「……」モミモミ

小蒔「んぁっ、あぁんっ♪」クネクネ

京太郎「あー、馬鹿になりそうだー」

 こうして、俺の家に巫女が住むことになった
 まだ貞操は無事だけど、いつまで耐えられるかどうか……

京太郎「……カンッ」


 第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 アフター

玄「あー、お腹空いたねー」

憧「松実館で合宿なんて、久しぶりー」

穏乃「よーし、お昼ご飯を食べたらもう一回!」

宥「うん。頑張ろうね」

灼「ご飯はどうする?」

憧「みんなで買い物にでも……」

玄「ちゃんと用意してるよー」ニッコリ

穏乃「うわぁ! ありがとうございます!」パァァ

玄「まず、ご飯でしょー」ニコニコ

宥「ほっかほかだよー」ニコニコ

玄「次にお味噌汁でしょー」ニコニコ

宥「アツアツだよー」ニコニコ

憧「……あれ? 終わり?」

穏乃「さ、催促するのもアレですけど……お、おかずは?」

玄「ああ、ごめんね。オカズは今プリントアウトするから」

宥「あったかぁ~い」

灼「プリントアウトって、写真をおかずにご飯を!?」ガビィーン

穏乃「せ、節約生活みたい!」

憧「何をバカ言ってるのよ。多分、冗談か何かで……」

玄「はいっ! みんなの分も用意したよっ!」サッ

            /      .  . . . : : : : : : . . .  \
           /    .:r . : ! : : : |: : : : : :゙.: : : : ヽ:.\
        /    .: :| . : : !.: : : :| : : |: : : l!: : : :ハ.:l: : .ヽ

        ,'     ..: :|. : : :l: : :∠L: :l|: : :l:|l: |: :l :| :!: : l:ハ
         !   . :l.. : :|. : : :|:///:/:/|: :/l/リTTヽ: !: :.i!:.|
       ,  l  . .:|.. : :!: : : :!/ "´'" '" ´  l从:!: |: :,'l: !
        |  l . : :|: : :.|: : : :l  ,ィ==、    ,ィ=、リ!: :l:/ l/
         l.  ! . :.:|: : λ: : : !           {: :.| ´
         !.  l . :.:|: :/ |: : : :.l """     , "" l: :.:!
       ,  .| .:.:.|:k  !: : : :.l      ___     |: : |
      ,   .:! : : :!:ハヽl: : : : |    r.{_::::;ノ   ..イ: : :l
       .  : : !: : :|:ハ: :!.: : : :ト 、  \ヾ _..ィ´: |: : :j
        .: : :l : :|'\∨l:ト: : :l   ` ァ、 ヾ.:.:!: :.:|: :./
      '  . : : :.! : : : :.`゙、ヾ\ヾー‐ァtノニヽ: |: :_!_,':!
     .  . ;.r‐''ヽ: : : : : :ヽ、r''ヾ!ヽ'_/─, | ト-y'/_: |

        /    \\: : : : ヘ\:::::::〈 ‐(_!ノ'゙ Y /  ヽ
     ,'  .!     ヽ.\: : :∧<:_:/l  ヽ   .|   λ

憧「多分、唐揚げの写真とかをみせて、その後に本物を……」チラッ


京太郎の京太郎の写真「」ゴゴゴゴゴゴ


憧「な、なななななあぁっ!? こ、ここ、これは!? きょ、京太郎の?!」カァァァァ

穏乃「」

灼「」

玄「いっただきまーす」モグモグ

宥「あったかぁ~い!」モグモグ

穏乃「え、え? えぇ? なにこれ、え? えぇええ!?」

灼「(正直もう手遅れだとおも……)」

憧「……あ、意外とイケる……//」モグ

 チンッ


 第二十二章【やったぜ! 怜はミチミチと満ちたんや!】アフター

怜「京太郎君、あの後も優しくしてくれて……連絡先も交換出来たでー」ホクホク

 このまま仲良くなって、いつかは付き合って
 そして、結婚できたら……

怜「なぁーんてウチも気が早いなぁ! えへへっ」クネクネ

竜華「だらっしゃぁぁぁぁ!」ザパァーン!

怜「? あそこで泥かぶってるんは……竜華?」キョトン

竜華「怜!! ……ついに、遂にうちは到達した!」バーン

怜「なにしとん竜華? 何に到達したん?」

竜華「ああ怜! ええところに! うち、もう怜のうんこでもなんでも大丈夫や!」

怜「ふーん」

竜華「え? なにその顔……うち、ほんまに覚悟を決めたんやで!」

怜「あぁ、別にええよ。もう、新しい人見つけたから」

竜華「」ガーン

怜「あー、また長野に行きたいなー」

竜華「う、嘘や! うち以外に誰が怜のうんこを始末するん!?」ガバッ

怜「それはもう、アレや。ウチの運命の人やって」

竜華「」ガァーン

怜「せやから、竜華はもう好きに生きるべきや。竜華ならモテるやろうし」

竜華「別に彼氏なんか欲しないって……」

怜「それならアイドル事務所のプロデューサーでもやればええんとちゃう?」ホジホジ

竜華「うちがプロデューサー!」

怜「そーそー」

竜華「い、いや! 怜の運命の人なんて認めへんで! この太ももを忘れたとは言わせへん!」ポンポン

            _____
          ,. :.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶
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      ′:.:.:.i:.:/斗ァl:.:.:.:.:/ト、__i:.:|__亅:.:.:.:.:.:.:.i
    i:.:.:l:.:.:Ⅳ/ / :|:.:/ ノ  レ'|/}/:.:.:|:.:.:.:|

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    |:.:.:.:.:.:| 乂::::ノ     乂::::ノ リ: : :|:.:.:.:|
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.    八:.:.:.|:.|:.:|:.:i>ー┬─┬セ爪./}:.:.://Y
       \|人乂|\|/, -‐'  }/厶ィ'"
         r‐'厂{/    -─\
         / {/  /     ヽ

怜「……(竜華には自分の人生を生きて欲しいんやけどなぁ)」ハァ

竜華「(怜をたぶらかした男……そいつはホンマにうんこ平気なん? ホラ吹いて怜をだまし取るんとちゃう?)」グヌヌ

怜「とにかく、そういうことや」

竜華「分かった。ならせめて、一度ソイツと会わせて」

怜「え? ……まぁ、ええけど(それで諦めてくれるやろ)」

竜華「(うちが、試したる! 本当に、本当にうんこが平気な男かどうか!)」メラメラ

怜「(これでまた、京太郎君に会うキッカケが出来たで)」エヘヘ

竜華「……やったる、やったるんや」メラメラ


 ブリッ!


 第二十三章【和っ姦ねー! 迫り来る合法ロリの影!】 アフター

 三尋木プロが全国放送の場で自身の妊娠を暴露
 それは世のロリコン紳士の皆様、そして恋人のいない女性雀士逹を震撼させた

 そして、広大なネットの海の中でも
 とある掲示板にて、それは激化の一途を辿っていた

【女性雀士@2ch掲示板】

1 三尋木プロ懐妊165【流局】(824)

2【雀士でも】なぜ女性雀士はモテないのか196【恋がしたい】(324)

3【独占禁止】須賀京太郎1067【清澄】(578)

4「野球って楽しいよね。いっしょに楽しもうよ」(986)

5【速報】インハイチャンプがファミレスで失禁画像流出(145)

6 咏「アラサーおつぅ~ん」健夜「FuckYou」ゴッ【SS】(452)

7 【現人神】アラサー嬢の華麗なる女子力レッスン28 (789)

・・・・・・

 三尋木プロ懐妊165【流局】(824)
 

817 名前:以下、名無しにかわりましてうたたんがお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 三尋木プロは幸せになるべきだねぃ

818 名前:以下、名無しにかわりましてアラサー嬢がお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 阻止
 絶対に阻止 許さない ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ

819 名前:以下、名無しにかわりましてテルテルがお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 余裕が無い人ってかわいそう
 私には幼馴染のわりとお金持ちイケメンがいるから、問題ないけど(笑)

820 名前:以下、名無しにかわりましてネキネキがお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 ほな、うちのwwww彼氏とのメールwwwww晒したろかwwwww

821 名前:以下、名無しにかわりましてクロチャーがお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 なら私は最高のおちんぽ様の画像を貼るよ!!! 

822 名前:以下、名無しにかわりましてカツ丼がお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 いや、そんなものに釣られるわけないと思うが
 
823 名前:以下、名無しにかわりましてアラサー嬢がお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 821 早くしてよッッッッッッッッ!!!
 こっちはもう全裸なんだよッッッッッッッッ!!!

 あ、お母さんこれはちがう貞hヴィア青m;あ

824 名前:以下、名無しにかわりまして文学少女がお送りします[sage] 投稿日:2015/10/25(日)
 堕ちたな(確信)




             . . : ´ ̄ ̄ `: : . .
          /: : : : : : : : : : : : : : : \
          '.:.:.:.:.:.:.:::::::::: i::::::ヽ::::::.:.:.:':.:.ヽ
       /.:.:.:::l:::::l:::::::::::::|::ハ:::ト、:::::.:.:..l:.:.::..
       .:./ :l:|: ::|l::::::::::::| -―-::l::::.:.:.:l:.:.l::.
      |: l::::斗-:|l::::::::::::||:l |:ハ::|:::::.:.:.l:.:.l:.:.   (結婚を受け入れてもらうのも、一苦労だねぃ……)

      |: l::::| |: ::|L:: -'ィ芹气ト、:::i::::::|::..|: |

      |:{ ::::〈|: ::|ト.     乂ツ /::::i::::::|::::|: |
      |:{i::::ハ|: ::|´     ,,,,, |:::::i::::::|::::|: |
      |:{|:::{: |: ::| ’        |:::/:: : |::::|: |
      |八::圦::::|   _    /::::::::::/:::::|八
.        ヾ::::>:|、   ,....::::::::::::::::::/:::::::j: : \
        /\{/ >- '::::::::::_彡'::::::: :::'::: : : :.\

       /::|:::::::::/`Y丁 ̄/ /::::::::::::/:::::::::: : : : \
    -=≦:/::::|:::::::/:::::{/ }У::*::/::::::::::::/\__:::::: :\⌒
     _彡イ::::: |:::::::{::r⊆⌒ヽ*::/:::::::::/*::::*:::ヽ:::ハ::ト、
      /:::/|:::::::::>⌒ヽ` 厂\::/*::::*:::::*:::::i/ .i:| })

 結局、火消し活動は面倒なのでやめることにした咏ちゃんなのでした

   カンッ
 

>三尋木プロ懐妊165【流局】
流局とか悪意ありすぎ……


 たはー、今日はえらく進みが遅かったですねー
 てんで、ネタが思いつかないぞぉ……やはりヤバイ(再認識)
 よく練ってから投下するべきですね、間違いない
 みなさんも、そう思っていると思います
 
 だからと言って、あまり休むのもアレなので
 ルーズな性格なので、地道な更新を心がけていこうかと
 いつまで続くか分かりませんが、頑張りたいと思います

>>520
 宮野守&平野綾コピペで打線組む予定だったけど、アレはガチのドンビキなのでやめました
 いずれやるかもね、多分



 やっと再開出来そうです。しかし、ハードル上げるだけ上げて大したことないという……風潮といいましょうか
 京太郎の不憫さを思うと、甘くなっちゃうのも仕方ないという……哀れみ 
 咲キャラが可愛すぎるので、多少ヘンタイにしてもマイルドに感じるってのもあるでしょうが……ムズカシス
 Naんといっても、美少女偏差値は最高クラスですし牌これ
 1にはヘンタイキャラなんて書けないんです。これだけははっきりと真実を伝えたかったのだ

 


 ウソです(縦)


【二十九章 盗撮! アコチャーはもう我慢できぬぅ!】


 新子家

穏乃「これから休日も含めて三連休」

 ガヤガヤガヤ

穏乃「憧の家に泊まりに来たら」

憧「あとはこの配線を繋いで……よし」

穏乃「……なぜか盗撮カメラのモニター設置を手伝わされてる」ズーン

憧「やった! これで映るわよ!」パァァ

穏乃「あー。始まってしまうー」

 ザザザ

憧「やっぱりこれだけ離れてると電波が悪いわね」バンバン

穏乃「盗撮カメラなんてどこで買ったんだろ……」ボソッ

憧「通販だけど?」

穏乃「あ、そう」ドンビキ

憧「設置するのは大変だったけど、頑張ったわ。京太郎への愛の為に!」ドヤァ

穏乃「へぇ……すごいね」

憧「もう! 早く映しなさいよこのポンコツ!」ポコポコ

穏乃「……」

憧「やっぱり回線を独自で引くべきだったかしら?」ブツブツ

穏乃「あのさ、パソコン借りていい?」ヒマー

 ジジジジ


京太郎『うし、そろそろ宿題でもすっかなー』

憧「!?」

:.:.:.:| :.:. |:.:.:. I斗ヘ、/:.:.:/ { |:.:.:.:.:.:. /Χ}  ヽ:. | :.:.:.:. }{:.:|
:.:.:.:| :.:. |:./ / //>< j:.|:.:.:.:.:.:/´ V=㍉ i:. | :.:.:.:. }{:小、

:.:.:.:| :.: 」/:/ヱZた㍉ `7 | :. /  んヘ Ⅵ:.:|:i:.:.:.:.:}{:.:|:.∧ はわわわわわっ!
斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
V^ }:.:.:.:{  j「  { [] }        {  }  }:.:.||:.:.:/:.:i ∨:.∧
:.}  ] :. { 《   {    }        v ノ  }:.:.|l: /:.:. |   V:.:∧
: }  ] :. {     v ノ       , \i\i\i}:.:.lル1:.:. |   i:.:.:.:.i
:キゝ] :. { \i\i\i\            } :.:.:. |:.:.:.|  |:.:. |
:.:iヽ,_] :. {      Γ`^ー < ̄}      人:.:.:. |:.:. |  !:.:.:.|
八:.:.∧:. { し    {       ヽ }    ,ィ升:.:.:.:.:′八  ‘:.:.i.:|
:.:.:ヽ:.:∧ {       {        } , イ |i:.|:.:.:.:.}:.:.:{:.: ヽ   j:i| |
:. : ∧:.: j:.{   `` 、       , イ:.:.: |: |i:.|:.:.:. }:.:.:{:.:.:.∧ {:.i| |
:.:.:.:.:∧ 「Ⅵ丶、        r<:.: |:.:.:. |: |i:.| :.:. }:.:.:{:.:.:.:.: i {:.i| |


憧「!! き、キタァァァァ!!!」ガタァーン!

穏乃「!?」ビクッ



憧「ふっふぉぉっ! ふぉふぉっ、ううんほぉぉぉ!?」

穏乃「ちょ、ちょっと。おばさんたちに聞こえちゃうよ!」ビクビク

憧「だって京太郎のリアルタイムが見られるのよ! こんなの、興奮しないほうが無理じゃない!」

穏乃「えー」


須賀母『京太郎、そろそろお風呂に入りなさーい!』

京太郎『しょうがねぇなぁ』


憧「お↑ふ↓ろ↑ぉぉぉぉ!?」ガタァーン

穏乃「ヒェッ……」

憧「ちょっとしず!! これどうやってカメラ切り替えるのよ!!」ガシッ

穏乃「し、知らないよ……」ビクビク

憧「ああそうよね! 説明書を……」ガサガサ

穏乃「(お風呂の盗撮とかって、もはやただの犯罪じゃ)」

 ※盗撮自体が犯罪です

憧「そう! これね!」ポチ

 ザザザ

京太郎『ふんふふーん』ヌギヌギ

憧「ンッヒィー!! きょ、きょきょきょ京太郎の胸板! 胸板ぁぁぁ!!」ハナジブー

穏乃「うわー、すっごく鍛えてる。かっこいいなぁ」ジィー

憧「ちょっとしず! 勝手に見ないでよ!」

穏乃「え?」

憧「きょ、京太郎は私のモノなの! だからダメ!」バタバタ

穏乃「……まぁ、そこまで見たくないからいいけど」チョットザンネン

憧「あぁ、サタン! 京太郎の裸を見られることに感謝します」ジィーン

穏乃「(神社の娘なのに悪魔に魂を売ってる)」


京太郎『うし。入るかー』スッポンポーン

憧「うわ、うわー! 大きい! 京太郎の京太郎はすっごく大きいわよ!」キャーキャー

穏乃「漫画読んでるから、終わったら読んでー」ペラペラ


京太郎『うぉぉぉっ!』シャコシャコシャコシャコ


憧「へぇ、頭から洗うんだ……私もこれからはそうするわね」


京太郎『しっかし地毛とはいえ金髪ってのもどうかなー。黒に染めるかー?」シャコシャコシャコシャコ


憧「大丈夫よ! 私は京太郎の金髪が大好き! ううん、京太郎のことが大好きだから! もう京太郎という存在全てが大好きなのっ! だから京太郎はそのままでいいし、なんなら私も同じ金髪にしちゃおうかな? あ、でもそうしたら二人で並ぶと兄妹みたいに見えちゃうかな? そんなのイヤだよね。うん、やっぱりありのままの二人で幸せになろっ! 私はそうしたいな、京太郎はどう思う?」ペラペラペラ


京太郎『やっぱやめようっと。ありのままが一番だよな』シャコシャコ


憧「んっふぅー! やっぱりそうよね! あぁん、京太郎さいこぉ……」トローン


穏乃「(盗撮相手と会話するとか……レベル高い)」


京太郎『ん? なんだろう、なんかやけに視線感じるなぁ……和か? それとも優希かな?』

桃子『ぎくっす』


憧「違うよ! 私、憧だよ! 京太郎の憧だよぉぉぉぉ!」

穏乃「ん? 今なにか映ったよーな……」チラチラ

憧「あ!! しず、なんで見てるのよ!?」

穏乃「しまった!!」ササッ



 二十分後


京太郎『さて、上がるか』ザプン

憧「あぁ、京太郎が入った後の湯船に浸かりたい……そして残り湯を飲み干すの」ウットリ

穏乃「真面目に聞いていい? 一体いつ、頭のネジを外したの?」

憧「私は至って正常だけど?」

穏乃「ウン。ソウダネ」


京太郎『ふぃー』フキフキ

桃子『やっぱり風呂上りはコーヒー牛乳っすね』ゴクゴク


憧「あぁぁぁあぁっ!! 京太郎の体に付いた水滴ぃぃぃぃっ! 舐め取らせてぇぇぇぇっ!!」

穏乃「……」


 ガラガラ


憧「ん?」ピクッ

小蒔『京太郎さん。上がられました?』

京太郎『あ、神代さん』

憧「んん?」ピクク

小蒔『お背中を流しに来たんですが……』

京太郎『いいですよ。それより、先に頂いてすみません』

小蒔『旦那様が先に入るのは当然のことですから』ニコッ

京太郎『あははっ……//』テレッ


穏乃「あ、憧? これって、まさか……?」

憧「( ∵ )」

穏乃「うぇっ!?」ビクク

憧「( ∵ )」

穏乃「なんだか、顔がセンターになってるけど……」

憧「( ∵ )ナニコレ」

穏乃「え?」

憧「何これ」

穏乃「え、えーっと? 許嫁、なのかな?」

憧「……」

 ブチッ

憧「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

穏乃「」ゾゾゾゾゾ

憧「私の京太郎に何色目使ってんのよ!!!! ぶっ殺すわよこのくそ巫女!!!!」ガンガンガン

穏乃「(自分も巫女みたいなもんじゃん)」ビクビク



京太郎『じゃあ、お次どうぞ』

小蒔『はい。では』シュルリ

京太郎『ちょ、ちょっと! 俺が出て行ってから脱いでくださいよ!』

小蒔『あっ……// すみません』カァァ

憧「カァマトトぶってんじゃないわよ! このビッチがぁぁあぁぁっ!!」ガンガンガン

穏乃「憧、ま、まずいよ!」ユサユサ

憧「なによその胸!! 反則的じゃないっ! なんか詰めてんじゃないのっ!?」

穏乃「自前だよ多分! ほら、永水の神代小蒔さんだって!」

憧「どうせその胸でイヤラシイことばっかりしてるんでしょ! エロ同人みたいにっ!!」

穏乃「えろ同人……?」

憧「こういうポケーっと天然ぶってる人間が援交とかするのよ! 私には分かるの!!」

穏乃「……」

憧「エロ同人みたいにっ!」



京太郎『じゃあ、出ますね』

小蒔『は、はいぃ』ボシュゥゥ


 ガラガラバタン


京太郎『あぁ、くそ。ドキドキしちまう……』ドキドキ


憧「そんなヤツの身体でドキドキしなくていいよ京太郎! ほら、私の胸を見て! ほらほら!」プルン

穏乃「ぶっ!?」


小蒔『……京太郎さんの、残り湯』ドキドキ


憧「あ?」ピクッ


小蒔『……』ザプン


憧「……」


小蒔『きょ、京太郎さんに包まれてるみたいで……ほわぁ』ポヘー


憧「ファッキュー・ジンダイ・コマキ」

穏乃「そろそろ胸を隠そうよ」チラチラ

憧「ねぇしず。巫女の死体を隠すにはどうすればいいと思う?」

穏乃「おばさんに聞いてみれば?」

憧「そうね。後でそうする」

穏乃「」



憧「冗談だってば、さすがに私もそこまではしないわよ」

穏乃「(目が笑ってない)」


京太郎『気分転換にテレビでもみよっと』


憧「あ、テレビ見るの!? 私もいっしょに見るからね!」ピッ


キャスター『キョウノトクバンハ。ジョシコウセイマージャンインターハイチャンプノミヤナガテルサンニツイテ』

京太郎『……あ、照さん』


憧「!!」


京太郎『……』フフ


憧「きょ、京太郎が笑ってるぅ……あふぁん」クネクネ

穏乃「(帰りたい)」


 三十分後


小蒔『いいお湯でした』ホクホク

京太郎『あ、上がったんですね』

小蒔『お待たせしまして、すみません』


憧「待ってないわよ。さっさと鹿児島に帰って」


京太郎『一緒に見ますか?』

小蒔『あ、でも』

京太郎『隣のソファをどうぞ』

小蒔『……じゃ、じゃあ失礼して』オズオズ

 ポフン

京太郎『……』

小蒔『……』モジモジ

須賀母『アナタたち、まるで恋人みたいねぇ』クスクス

小蒔『そ、そんなことは……牌これぇ』カァァ

京太郎『母さん、だからそういうのはやめろって』



憧「inbf殺wq」ブツブツブツ

穏乃「」


須賀母『なによ照れちゃって。ジュース置いとくわね』コトッ

京太郎『たくっ……』つコップA

小蒔『……//』つコップB

 コトッ

京太郎『……テレビ、面白いですね』

小蒔『ひゃ、ひゃいっ』サッ

憧「ん?」

小蒔『普段はあまり、見ないので』つコップA

憧「おい、それはお前のコップじゃない! 離せ、おい離せよ!!!」

穏乃「憧、キャラ忘れてるよ」

小蒔『ごくごく』

憧「てめぇええええええええええ!! ベクタァァァアァァ!!!!!」

京太郎『……』つコップB

憧「あぁあ、ダメ!! 京太郎ダメだって! それは、それはぁぁぁぁぁっ!!」

京太郎『ごくごく』

憧「」

京太郎『ん? あれ、コップが違う?』

小蒔『え? きゃっ! す、すすすすすみません!』モジモジ

京太郎『別に気にしませんよ』ニコッ

小蒔『(か、間接キス……)』ボシュゥゥゥ


憧「刺殺撲殺圧殺轢殺毒殺絞殺焼殺斬殺射殺水殺電殺」ブツブツブツブツ

憧「毒がいいかな、苦しまなそうなら」


憧「うわぁーんしずぅー! だってぇあの巫女がぁー」シクシク

穏乃「そう言われても」

憧「しずえもーん! ムカつく巫女を社会的に抹殺して、自殺まで追い込める道具を出しなさいよー!」

穏乃「そんなのがあったら今使ってると思う」

憧「大体なによ間接キスって! 私なら直接唇を奪うわよ!」

穏乃「じゃあやればいいんじゃ……」

憧「だ、だって……京太郎の前だと、緊張して、素直におしゃべりできないんだもん」モジモジ

穏乃「TUNAMI」

憧「あぁもう! イライラするぅ」ガリガリ

穏乃「あのさ、憧。先に寝てもいい?」ゲンナリ

憧「あぁ、いいわよ。今から京太郎の顔を見ながらオナニーするし」

穏乃「」

憧「京太郎の顔を見ながらイケるなんて、幸せよねぇ……//」ウットリ

穏乃「おやすみー」ガバッ

憧「……んっ、ふぁ……きょうたろぉ……あぁん」クチュッ

穏乃「(耳栓が欲しい)」ブルブル

憧「あぁ、そこぉ……もっと、もっと強くしてぇ」ゴリゴリゴリ

穏乃「(どういうオナニーしたらそんな音がするんだろう)」ゾゾゾ

憧「ああダメぇ! もっと強く! 叩いて、あぁん! そう、奥まで!!」パンパン

穏乃「(ええええええ!?)」

憧「あひぃん!? 後ろの穴はだめぇぇぇっ! でもイっちゃうのぉぉぉっ!」ズボズボ

穏乃「……」


 隣の部屋


 ンホォォォォ イグノッイッヂャウゥゥゥゥ ンホォォォォォ! コレラメェェェェッ!!!


望「……お盛んだなぁ、二人共」フッ


 一時間後

穏乃「うわー、すごー……床一面が水浸シティだよ」

憧「んぁ……もう、だめぇ……おまんこぉ、こわれちゃーう……」アヘアヘ

穏乃「……(弱みでも握っておこう)」パシャッ

憧「ンハァ……もっと慣らしておかないと、いざ本番で京太郎の京太郎が入らないもんね」hukihuki

穏乃「賭けてもいいけど、一生その機会は訪れないと思う」

憧「それより京太郎、京太郎はどうなったの!」ガバッ

穏乃「(この部屋臭い……換気したいけど、声が漏れるだろうし)」ウーン


京太郎『そろそろ寝ましょうか』

小蒔『はい、おやすみなさい』


憧「あ、寝るのね! 遂に寝ちゃうのね京太郎!! んひぃー!!」

穏乃「玄さんと宥さんに相談しようかなー」ハァ


京太郎『さて、寝るか』

カピ『きゅ』


憧「きゃーかわいー!! 私が未来の奥さんよカピバラちゃん! よろしくね!!」

穏乃「(うるさいし、愛液臭いで寝れない……というか、こっちの布団まで潮が飛んでるし)」ゲッソリ


京太郎『おやすみー』カチッ


憧「おやすみなさい京太郎! 私も京太郎の寝顔を三時間見つめた後に寝るからね!!!」

穏乃「(うるさいなぁ)」イライラ


京太郎『……』スヤスヤ


憧「きゃぁーん! かっわいぃぃぃぃぃっ!! のびた並の早寝なんだぁぁぁ!!!」

穏乃「こんなの絶対おかしいよ……」


京太郎『むにゃむにゃ』

憧「んっほぉ! こりゃタマランですなぁ! へそちらっ! あぁん! だらしなく開いた口にむしゃぶりつきたいぃぃぃのぉぉぉぉ!!!」グチュグチュ

    //|: : : : | : : // |:∧/  |/           |八∧/ \ |;ハ: : :| : : : |)〉
    |:| |: : : : | : /:   ≫去干气ト         ィ去干气≪   |: :/: : : : |\
    |:| |: : : : |: :|:::; 〃 んJ:::::::爿         トJ:::::::::::爿ヾ |:/: : : : :/ : ∧
    |:| ∨: : :乂{::::〈{  V辷七歹        V辷七歹  }〉/ : : : : /: : : :∧
.   乂 \{\: Ⅵ  とつ'⌒~ /////// `⌒とつ  /|: : //: : : : : :∧
         / `トh   /////////////////  ハl/Ⅳ: : : : : : : :∧
          { |: : :|ハ                     | ! : | }: : : : : : : : :∧
.        八|: : :l }       /~⌒^⌒^ヽ          j | : レ : : : : : : : : : ∧
        |: :从,_|      ´           `        厶イ : |: : : : : : : : : : : ∧
        |: :|  人                        人 : : : |: : : : : : : : : : : | }|
        |: :|   >                 <  |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        |: :|       >          <     |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        人_|       r=≦}___   T爪  {≧=ミ,   |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
                    |{      ̄`Y^Y´ ̄      }   | : : / : : : : : : : : : : /∥
     __          从  ー---〈 ∥---―=彡〈  ∧/ : : : : : : : : : : / /
   /     ̄¨ニ=- _幺  ー―===У===-一  r公=―=ニ¨ ̄ ̄  \:/

穏乃「誰か私と契約して魔法少女にならせてよ……」グスッ



小蒔『……』ガチャッ

憧「あ?」

京太郎『すぴー』

小蒔『京太郎さん、起きて……いらっしゃいますか?』

京太郎『むにゃ』

小蒔『突然押しかけた私に、親切にしてくださってありがとうございます』スッ

憧「あ、え? は?」

小蒔『大好きです。京太郎さん』チュッ

憧「」

京太郎『……んへへ、てるさぁん……」ムニャニャ

小蒔『お、おやすみなさいっ、京太郎さんっ』モジモジ

 バタン

憧「(´<_` )」

穏乃「(やけに静かになったよーな……)」

憧「っ」ブルブル

穏乃「?」

憧「舐めてンじゃねェぞ三下がァ!!!! ふざッけンじゃねェぞォ!!」ガンガン

穏乃「」

憧「私はねアンタが生まれる前からいいえこの地球が誕生したその瞬間から京太郎のことを愛していたの。なによそんなのおかしいって言いたいんでしょ所詮アンタなんてその程度のレベルなんでしょうね私と京太郎が結ばれるのはもはや運命なの誰が決めたわけでもないそう決定されていたのよそれはもはや世界の意思なのそれもわからずに自分のわがままで京太郎を汚しているということがなんで分からないの?ああそっか胸に栄養がいってるから頭はスカスカなんだもんねそれで巫女なんてよくやってられるわねしかも姫様とかいって祭り上げられちゃってばっかみたい私はほかの誰にどう思われたって構わないわよだって京太郎がいればそれでいいんだもん京太郎だけが私の全てなのそんなことも分からないくせに偉そうに姫様だなんてばっかみたいもっと京太郎のことを考えたら?京太郎は私のことを愛してくれているし私も京太郎のことを愛しているのよ子供は百人くらいぽんっと生んでみせるし毎晩京太郎の京太郎をわたしのアソコにアコアコすることだってできるのよ?アンタなんて胸だけじゃないふざけないでわたしの京太郎をこれ以上汚すというのならその小汚い胸を引きちぎって魚の餌にしてやるんだからいい?覚悟しなさいアンタはこれでわたしのなかで永遠のブラックリストに載ったんだからね?マジで生かしておかないんだから他の何を差し置いてもアンタを仕留めてやる絶対に何をしてもこの世のありとあらゆる苦痛をもってしてアンタのことを殺してやる殺してやる殺してやるアハハハハハアッハハハハハハハハキャハハッハハハハハハハハ!!!」

穏乃「」ガタガタガタガタ


 隣の部屋


望「なるほど! ヤンデレプレイなのね。やるぅー」クスクス


 
 翌朝

憧「ハァハァハァ……」

穏乃「(結局一晩中、神代さんへの恨みつらみを叫び続けていたなぁ)」ネブソク

憧「さて。そろそろ京太郎が起きる時間ね」ケロッ

穏乃「化物……」ボソッ

憧「私が化物? 違うわよしず」

穏乃「え?」

憧「私は悪魔(サタン)よ」ドヤァ

穏乃「うらぁっ!」バシッ

憧「いたっ!? なにするのよ!!」

穏乃「ごめん。つい」

憧「ちょっと気持ち良かったから許してあげる」フゥー

穏乃「無敵だね、ドMのヘンタイだなんて」

憧「さて、寝起きの京太郎を見て早起きオナニーしよーっと」

穏乃「……ラジオ体操してこようかな」

憧「うーん」

                                        _ニ=--=ニ
                                     . : : : : : : : : : : :`丶、

                                       / : : : : : : : : : : : : : : r==ミ
                                       /: 〃 : : : : /: l: : : .ヽ:/|,ヽ:. ヽ\
                                    .':/: ∥:/: /: : |: :.|: :.:.:.| | : /:|: ',:.  ',: :
                                 l :|:l: ||:.:|: :| l: :.|\\ヽ| |彡: |: :l |:  i: :i
                                 l八:、|:ト|x=ミ\ x≠ミ| |: _: :|: :| |:  |: :|
                                 | | `:|:ト} Vリ   V:ソ | |´ )/: :,:.:| | |
                                 | |  |:|∧"" '  "" | l/: : /: :|  ': :|
                                 | |: 八|: | >、 υ  ,. ノノ:/ : /: : :|: ,': :,′
                                 | |   |\: :l_≧=≦--ヘ:/ : /-ミ: :Ⅴ: ,′
                                 | |  / |: :|_/}厶ヽ/': :./   l: :|: :|
                                /.:|〃  /:./‐〉‐rく ̄|/ : /  |  |: |: :|
                                  /: / |_l/ィ゙/ノ7l\_ノ|: : |     |: |: :|
                               ___/: /./   \//__/ 八:..| /  :|八: ',
                             /    |: :{/     〃      \/    |:..| \
                     _____/_______|:.八     {{        }′  | |: : :
                     \///////////////\/ \   ヽ         :|    | : |: : :
                     \///////////////\ )    ノ} > .,____彡|    |: :.|: : :
                     \_/////////////\  //     \  ,|    l: : l!: :
                           ( ニニ\////////////\ /       ̄`V:|    |: : l|: :
                       \/、 //////////////\ _  ヽ ノ:.|    |: : ||: :
                         |  ̄ \_________________\     ∨:|: /   |: ://
                   ___|__∠二_  ―― }  ― --       Ⅵ/   |:/
                 _,厶=-┴<\:::::::::::::::`く_彡ィ/__/___/__/__/    '|    {
             ,.   ´         ̄ヽ/「 ̄:::><ァ―‐<::::::::::`丶ノ ヽ〉    }
        ,.   ´                ̄|_:/          `ーァ/::::\ |    ノ、
       /                     ,  ´                 \::::::::::|イ ー ´  }_
.      /                       /                }/::::|:ヽ,___∠二ヽ
     /        _____    /                 └‐ォ、|:::::::\/  ̄ ̄`
.    /       /         ̄/                __,.  イ \/ ̄

憧「早く起きないかなー?」

京太郎『うーん』ムニャムニャ

憧「キタァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

穏乃「……」


京太郎『ううん、よく寝たなぁ』フワァ

憧「おはよう京太郎! 今日もいい天気よ! 一緒にハイキングでも行きたいわね!」

穏乃「可哀想だなぁ、須賀」

憧「あーん! 寝癖がかわうぃー!! あぁぁーん!!!」クチュクチュ

穏乃「(そしてオナるんだ)」

京太郎『昨日は久しぶりに大した被害に遭わなかったなー』

穏乃「(遭ってるよー現在進行形でー)」

京太郎『……んー、たまにはアイツに電話してみよっかな』スッ

憧「え? 誰!? 誰に電話するつもりなの!? 許さない! 殺してやるわ!!」

穏乃「(すっかり過激派になってる)」

京太郎『……』ピッ

憧「誰、誰なの……見つけ出して殺して――」


憧の携帯「」ブーブーッ


憧「……え?」チラッ


憧の携帯『京太郎』ブーッブーッ


憧「」

                -‐…‐-
            /: ∪: : : : : : : : : : :`丶、

           /.: : :/: : : :|: : : : : : \: : :ヽ-
           ,:': //: / :|:|: : : |'、: : : :\: :∨ Y\\
           i|: //: /  |:|: : : |: \: ノ :||: :|/ |: |:|\\
           i| i∧:{`ー\: : |  ̄\: ||: :| : |:.:|:|  ヽ:ヽ
         八|l: : l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ|: :|: :′|:|   ',: :
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         |:| ||'/ : |/ , <       \:ノ: : ∧ ,: :′
         |:|/{: : : :/ゝイ ∨\      \\: :∨:/
          |/: : : /  イ {,∠‘,         \',:|:|
       //: : /  {⌒YY´   人        \|:|
.     /  ′:/   /l_/Т\_i: : :\         ̄ヽ
     /    |: : |{/   \/|/|_ | : : : ∧          |
.    /   八: :|′    o    八: : : { \        |
  _/_彡   ヽ{           \: :\ |:\       /
 /       人                ̄ |: : :l>―┬
./       /  }     o         |: : :l : : : : |



憧「ウェッ!?」

穏乃「はあああああああああああああああああああああああああああああっ!?」


京太郎『出ないかなー? まだ寝てるのかも』



穏乃「(え? どうして? えええ?)」

憧「で、出なきゃっ!」バッ

京太郎『……お?』

 ピッ

憧「も、もしもしぃ!!」

京太郎『よーう。久しぶり、元気だったか?』

憧「どど、どうしたのよ急に……こんな朝早く」ドキドキ

京太郎『寝起きか? 声がうわずってるぜ』

憧「違うわよ! そんなことないってば」

京太郎『はは、ならいいんだけど』

憧「……うん」キュッ

京太郎『実はその……大した理由じゃないんだけど』

憧「?」

京太郎『久しぶりに、憧の声が聞きたくてさ』

憧「!!!!????????」

穏乃「……」

憧「な、ななななななっ!? なんで!?」ドキドキドキドキ

京太郎『んー、憧の声が可愛いってのもあるけど』

穏乃「……」

京太郎『憧と話していると落ち着くんだ』

憧「ふきゅ」

京太郎『ほら、憧って俺が知ってる中でも一番の(常識人キャラ)だし』

穏乃「違う……違うよ」ボソッ

憧「あ、当たり前じゃないっ!」

京太郎『そう。だから、こうしてたまに憧の声を聞けるだけで……俺、まだまだ頑張れるって思えるんだ」

憧「!」

京太郎『ありがとう憧。おまえは本当に最高の――友達だよ』

憧「と、友達……うん。そうね」シュン

京太郎『これからも、よろしくな』

憧「ふん。言われなくても、わかってるわよ」

穏乃「違う、違うよ……こんなの絶対におかしい」ブツブツ

京太郎『そうだ。今度阿知賀に行くんだよ。そん時は、玄さん宥さん抜きで会いたいな』

憧「え? そ、そそそれって私と二人きりってこと!?」ドクンドクン

京太郎『それもいいかもな。たまにはのんびりするのも悪くないし』

穏乃「……」

憧「べ、べちゅにいいわよ。私は……」プルプル

京太郎『楽しみにしてるぜ。じゃあな、憧』

憧「うん、またね……京太郎」

 ブツッ ツーッツーッ

憧「……えへへぇっ」デレェェ

穏乃「どうして? なんで憧なの? こんな変態がいいの? あ、そっか……真面目な恋愛なんて、バカを見るってことなんだぁ」ニゴッ



憧「……ふふ、やっぱり京太郎はわたしのことを一番だって」ニマニマ

穏乃「……」

憧「もうこのモニターもいらないわね。だって、私が一番なんだもん」エヘヘ

穏乃「……」

憧「ごめんね京太郎。私、京太郎を信じられないからこんなことしちゃったんだよね。もうしないわ、二度と」ウンウン

                 ,........-――--....、
            ,. : ´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、- 、

           / : : : : : : : : ,: : : : : :\: : : :\: \
          ,:': , : : : /: : :/: :{: : : : : : ヽ:ヽ、: : :ヽ: :、
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              ∧::::::::::\:::::l|:::::::::::::イ::::::::::::::::∧: : :/

穏乃「憧」

憧「カメラは今度外すけど、とりあえずモニターだけでも捨てれば……」

穏乃「憧」

憧「? どうしたのしず? そんな魔女みたいな顔して」

穏乃「そのモニターさ。捨てておいてあげる」ニッコリ

憧「え? いいの? 助かるわ」

穏乃「いいよ。だって、親友だから」ニコニコ

憧「しず……ありがとぉ!」ダキッ

穏乃「そう、親友……ずっと、ずっとね」


                           _r===i_
                       __「.........|___.|.........i__,......
           _r―「 ¨¨| ̄ ̄|   |    |   |  | |   ! ̄ ̄|¨¨ i―┐__
.         l  .| ,ィ二..., 7   !   !   .|   |   .!  !.  |   |  |  !   l
        l   i:' /::::::::::{{   .|   |    !   !   |  |   !   |  |  !   l
         l  rマ゙:::::::::::::i!   .|   |    |   |   |  |   |   |  |  !   l
          l,..r'/:::::::::::::::::{i  ''''''' ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ _'r―v゙二二yヽ,、 = ..j
          `{マ:::::::::::::::::::::マ、......   __i l_____ ,n゙ ,ィ:::::::::::::::::::::`ヽ⌒i'¨
        ,ィj::::::::::::::::::::::::マ、         i l      ,゙,.ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::} /
        >{:::::::::::::::::::::::::::::マ、___    i l      ,ィ∠=-,..===..<::::r―〈'
        マにニ=ミ、:::::::::::::::::},}///77=i l-=777,n'>´:::::::::::::::::::::/´`!´j  /-、
         `ヾ:::::::::`:..==ミ::!|/Zィ⌒⌒゙ヽ,n'゙::::::::::::::::::::::::::::::::;、i  ノ ' ,.'  /
            \::::::::::::::::::::`ヽ{  __ 〃::::::::::::::::::::::::::::::i^i  !     /
             \::::::::::::::::::::::ヽ´   ゞ:::::::::::::::::::::::::::_;;;:==ミ/`j /
              \:::::::::::::::::::::〉>=<::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::し ゙ ´

                     \:::::::::::::::/r'゙゙ヽ`i::::::::::::::>;イ:::::::::>''´
                  `゙゙ヾ:::i`ー}| | i{ノ--''´ ,.イ:::>''´
                       ヘ::、 /,' ! {   ,..ィ>''´
                     ヘ::'--'::::v:´/
                      {:! ̄´ }シ
                      `ヽ i´
                         j \
                      /,ィ=ゝ )::..._

                       ,.:':し '゙´⌒¨゙゙''`
                    //

憧「?」

穏乃「……アハハ」



 こうして、新子憧のリビドーの暴走――盗撮事件は幕を閉じた

憧「これからも京太郎に好かれるように頑張らなきゃ!」

 それ以来、すっかり憑き物が落ちたように心を入れ替え、自分磨きに精を出す憧
 
望「……あんまり激しすぎるのも考えものよ?」フフ

憧「?」

 家族にはとてつもない誤解を生んでしまったが
 憧自身にとっては、大きな一歩となっただろう


 ただ、問題は――






 ブゥーン ジィィィィ

穏乃「……」ブツブツブツブツブツ

 シュクダイヤラナキャナ デモサキニフロカナー

穏乃「ティヒヒヒ……ずっと、ずっと見てるから」ジィー


 薄暗い部屋の中
 モニター越しの少年を見つめる、少女の濁りきった瞳

 彼女を救う者が現れるのは、いつか――


穏乃「これで、京太郎君も私のことを好きになってくれれば……」


 それは、まだ誰も知らない叛逆の物語
                         . .―: : :-. . 、

                         , . :´: : : : : : : : : : :`ヽ
                         /: : : : : :∧: : : : : : : : : :\
                     /: : : :/: : :/ '; :i: : !: : : }: : i:ハ
                      /:/: : :/__:ハ{   Vレ:イ: : }: : :}:} :ヽ
                      iハ : !:ハハ:'トヽ   彡zLVj: :.ノ:.}: : :ヽ
                    ヽ: V /゙r示     んハヾイ:i: :} : : : ヽ 
                      Y:ベ 込リ   ヾ="  }: ハ': : : : : ヘ
                       i:.ハ "" __`  、 "" j:ノイ: : : : : : :ヘ
                      Vハ  ヽ _ノ  / !:ハ: : : : : !: ハ}

                        V  `>z、 ,彡トi ノ  }: : : : : i: :ハ!  rヽ
                         !___ノz:z《:z:z三>:::┴::<: : l: :}   Uレヽ
   ,へ                /::::::::::::::ヽ::〃::‐::´:::::::::::::::::/:::\:.ノ(つ_ノ ゝ'⊂)

 _, '-<>ヽ<\          /:::::i:::::::::::::::::::::〃:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::\\    ⊂)
└'つ    ´ /       ....-::´::::::::::::!:::!::::::::::::::::ii:::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::Yミ、_ィ´
//     /7!:ー――<:::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::ii::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::-:::´::::i:::::゙=:イ
´,/⌒ヽ=彡//::::::::::::::::::i::::::ヽ:::::::::::::::::::::;'::::::::::::::::::!!:::::::::::::::::::::::::ト<:::::::::::::::/:::::::::::::::}

      \":::::::::::::::::::::i:::::::::::::::二ニ=┤::::::::::::::::ii::::::::::::::::::::::::::|    ̄`ー<:::::::::::::ノ


穏乃「それはとっても嬉しいなって」


 【二十九章 盗撮! アコチャーはもう我慢できぬぅ!】

 ア カンッ!!


 救えましたね、憧を(無責任) 今日はここまでです
 いや、最後まで突っ走れなかった感がありますよ
 はなからあのスレを模倣するのが無謀だったんですね、間違いない
 なんといっても、SS界の中でもレジェンド級ですからねあのスレ
 いつか自分も、ああいう伝説を残したいものです

 穏乃に関しましては、最初とはかなり違う方向にダイビングしちゃいましたねー……
 ノークレームでお願いします。それと、次回予告は全く決めてなかったので、また思いついたら投下しておきます

オーバーロードは某なろうで公開されているweb小説
内容はVRMMORPGのサービスが終わるので懐かしんでたらサービス終わってもその世界が継続しちゃって……って感じ。
よくあるゲームの世界に転生しちゃいましたってやつ(というか、多分それらのほとんどの元ネタ)

アルベドは書籍版やアニメに出てくるキャラクター。
要約すると「天使のような悪魔で何でもできちゃう完璧美女」
で、加えて「ちなみにビッチである」という設定を上記のゲームサービス終了時に「(主人公)が大好きである」に書き換えられた。

で、まあアニメを見て貰えばすぐ解るからこんな長く書く必要無いんだけど……
詰まるところヤンデレさんである。


【三十章 ハーヴェストタイム! 私がルールだ! 焼肉ロード!】 予告

淡「えっへへーっ! スイーツ美味しかったねー!」ギュッ

照「うん。また来たいかな」ギュッ

京太郎「あ、あのー? 両腕を組まれると動きづらいんですが」

淡「文句いわなーい」ムニュ

照「いわなーい」ツルーン

京太郎「……まるで成長していない」ボソッ

菫「やれやれ。人の多いところで何をしているんだか」ピトッ

京太郎「とかいいつつ背中に張り付かないでくださいよ!」

菫「フフフ。それよりも、夜はどうする? 食べて行くんだろう?」

京太郎「そうですね。どうせ泊まりですし」

菫「ならどこかへ外食しよう」

淡「はいはーい! 焼肉がいいでーす!」ピョンピョン

照「京ちゃんと一緒ならどこでも」

菫「や、焼肉か……(まぁ、アイツがいなければ問題ないか)」ホッ

京太郎「焼肉かー。久しぶりだなー」ワクワク

照「いっぱい食べようね」

 テクテク

誠子「あ、みんなしてどうしたんですか?」

菫「ん? 亦野じゃないか」

京太郎「お久しぶりです」ペコ

誠子「須賀君も久しぶり。先輩、みんなでどこかへお出かけですか?」

菫「ああ、そうだ」

淡「ちょっと遊んでから焼肉行くんだよーん!」

誠子「焼肉? ならちょうどよかった。実は割引券を貰ってまして」ズラッ

照「ナイスタイミング!」

淡「じゃあみんなで行こー!」

菫「おい……まさか、亦野? その割引券をくれたのは……」

誠子「はい、尭深ですよ。もうじき、来ると思います」

菫「」

京太郎「それはいいですね、みんな揃って」アハハ

淡「祭りじゃー!!」

 ワイワイワイワイ

菫「まさか、亦野お前!!(貰った割引券を餌に、私達を釣っただと!?)」ギリッ

誠子「……ふふ、私だけ犠牲になるなんておかしいでしょう?」ククク

 ザッ

菫「っ!?」ゾクゥ

尭深「……お疲れ様です、皆さん」ニコッ

京太郎「あ、どうも渋谷さん。今日はご一緒させて頂きますね」

尭深「うん。とっても楽しい焼肉に……シヨウネ」クス

菫「あ、あぁ……っ」ガタガタ

 つ づ く


 たかみーis焼肉奉行だし
 かんぜんにおとなしめのキャラクターということで選びましたよ
 みなさん的には誰が焼肉奉行っぽいんでしょう
 
 すました感じで、憩ちゃんとかがさらっとやりそうなイメージがあるんや
 けど、憩ちゃんは何があろうと天使キャラでいてほしいなぁ
 べつに、贔屓とかそういうつもりはありません……
 ぇえ、ありませんってば……


【三十章 ハーヴェストタイム! 私がルールだ! 焼肉ロード!】


 焼肉屋

京太郎「ということで、やってきましたね」

菫「あ、ああ」

淡「いぇーいっ!! 焼肉だぁー!!」

照「たのしみ」

誠子「……」

尭深「楽しみですね」

菫「な、なぁ尭深。少しいいか?」

尭深「なんでしょうか?」

菫「今日はその、身内だけじゃない。須賀もいることだから、その」

尭深「?」

淡「何してんのー! 早く入ろ入ろー!」グイグイ

菫「ま、待て淡! ここで止めておかなければ、あぁぁっ!!」

尭深「……んふっ」

京太郎「?」

 この時の俺は知る由もなかった
 まさか、白糸台一の人畜無害キャラであるあの渋谷さんが――あんな人だったなんて

淡「私がいっちばーん!」

照「にばーん」

誠子「三番目です」

菫「……」

京太郎「あの六人です。席は空いてますか?」

店員H「自分、完璧だからこっちの席に案内するぞ!」

尭深「……」ジィッ

 ガッ

店員H「え?」

尭深「待ってください」ニコッ

菫「!?」

尭深「なんで、入口側の席なんですか?」ニコニコ

店員H「え、だ、だってそういうマニュアルだし……」

尭深「繁盛しているように見せる為ですよね。それは分かりますが、奥の席でお願いします」

店員H「うぇっ!?」

京太郎「渋谷さん?」

尭深「奥の厨房に近い席の方が早くお肉や飲み物が早く届きますし、入口付近は人の出入りが多くて肉を焼くのに集中できませんから」ペラペラ

誠子「(うわ、始まった)」

尭深「ということで、あの奥の席でお願いします」

淡・照「「ほぇ?」」キョトン

菫・誠子「「(う、うぜぇえええええええええええええ)」」

店員H「……わ、分かったぞ」

店員T「あの客人、只者ではありませんね……面妖な」

店員はYさんかと思ってた


>>645
 Yさんにしたらたかみーと合わせて店が潰れると思うんですけど(名推理)
 客に食べ方を強制とかやりかねないですし……(偏見)


 座席

京太郎「よく分かりませんがいい席なんでしょうか」

尭深「うん」

菫「(いかん、尭深が悪い癖を発揮し始めた)」ビクビク

誠子「……(忘れもしない、あの新歓の日)」ブルブル

菫「(そう、新人歓迎の焼肉で尭深の奴は豹変した)」

照「菫? どうしたの?」

菫「(お前は休んでいたから知らないだろうな!)」

淡「へんなのー」

菫「(お前もだ!)」グギギギ

京太郎「何を頼みますー?」

尭深「お肉ならこのコースがオススメ」ビシッ

菫「(そ、そのコースはたかみーコース!?)」

誠子「(尭深が店にクレーム付けて、作って貰った特注メニューなんだよなぁ)」トオイメ

京太郎「皆さんもそれでいいですか?」

淡「なんでもいいよー!」

照「京ちゃんがいればそれでいい」

菫「ああ(断ったらヤツが暴れるだけだ)」

京太郎「じゃあ店員さんを呼びますねー」

尭深「……」ニコニコ

菫「頼む、最後まで暴走しないでくれよ……」



京太郎「あ、そういえば飲み物は決まってます?」

菫「はっ!?」

照「コーラ一択(指コーラ……指コーラ)」ゴゴゴゴ

淡「なんでもいいけど、カルピィィィィスッ!」

菫「いや、待て!」

誠子「(ま、まずい……!?)」バッ

尭深「……」ゴゴゴゴゴ

京太郎「渋谷さん?」

尭深「……お茶だよ」ボソッ

京太郎「え?」

尭深「焼肉といったらお茶だろうがぁ!!!」バァンッ

淡「ひっ」

照「え」

菫「(ばかぁぁぁぁぁぁ!!)」

京太郎「ど、どうしたんですか急に?」

尭深「焼肉の際、大人はビール。子供はお茶……それが正しいルールなの」ゴゴゴゴゴ

京太郎「え?」

菫「お茶だ! お茶でいいな? 私はお茶がいい!! みんなもそうだろう!?」

誠子「うんうん!」

京太郎「でも、照さんと淡は……」

菫「そんなものは焼肉の後だ!! 食べ終わったら私の家の前にある極めて便利な自販機で買ってやる!! それでいいだろう!? 違うか!?」

京太郎「……二人がそれでいいなら」チラ

照「う、うん」

淡「いい、けど」

菫「(すまない二人共)」

尭深「それでいい」ニッコリ


 ピンポーン


店員72「注文をどうぞ」

京太郎「あの、緑茶六と。たかみーコースを六で」

店員72「注文を繰り返します。緑茶六、たかみーコース六ですね」んぁー

京太郎「はい」

店員72「ではすぐにおもち……くっ。お持ちします」ツカツカ

京太郎「?」



店員A「お待たせ→」

店員M「緑茶六人分だYO」コトッ

京太郎「(双子の店員かぁ)」

尭深「うん。やっぱり焼肉にはお茶」


【たかみーの焼肉ロード1 焼肉にはお茶】


照「そういえば、ご飯を頼んでないね」

淡「そうだー! 頼まなきゃー!」

菫「あっ」

京太郎「ご飯ものもいくつかありますよ」

照「もちろんクッパ!」キラキラ

淡「ビビンバー!!」キラキラ

店員M「あふぅ、おにぎりがいいの」

京太郎「俺はチャーハンが……」

尭深「」プチーン

誠子「あ、ぁぁっ」ブルブル

菫「お、抑えろ尭深! 落ち着けぇ!! 気を沈めろ!!」アセアセ

尭深「できぬぅっ!!!」ブチブチッ

京太郎「!?」

菫「(上着の胸のボタンが弾けとんだだと!?)」

尭深「焼肉といったらなんですか? 宮永先輩?」

照「え? お肉?」

尭深「焼肉といったら何? 淡ちゃん?」

淡「え? お腹いっぱい!」

尭深「ちがぁあああああああああうっ!!」

照・淡「「」」ビビクンッ

尭深「焼肉といったら白い飯だろうがぁぁぁぁぁ!!!!」

京太郎「」

菫「はわわわっ」ブルブル

誠子「は、始まった……」ガクガク


 コソッ


店員Y「同感ですぅ……」

【たかみーの焼肉ロード2 焼肉といったら白い飯】



尭深「クッパァ? マリオがしたければファミコンでやってください!!」

照「で、でも……」ウルウル

尭深「ビビンバァ? アニメ版はマリさんとくっつくでしょ!!!」

淡「うわぁぁぁんっ! テリーマァーーン!」ビエーン

京太郎「ちょ、ちょっと。落ち着いてください渋谷さん」

尭深「一番無い奴が言うなぁー!!」クワッ

京太郎「へ?」

尭深「チャーハン? チャーハンだって!? ぶっちゃけありえなぁーいっ!!」

菫「マックスハート!!」

京太郎「別に、そこまで言わなくても」

尭深「いいえダメ! 焼肉には白い飯、それ以外は認めない! ドイツ軍人はうろたえないッ!」ギロリ

京太郎「……」

誠子「わ、私も白い飯派だなー」

菫「そうだなー。照、淡もいいだろう?」アセアセ

照「……うん」グス

淡「い、いいよぉ」グスグス

尭深「よろしい」ホッコリ

京太郎「……」ピンポーン

 テクテク

店員K「注文を承るピヨ」

京太郎「白飯六人分追加で」

店員K「はい、六人ですね(白飯以外は頼まないのかしら?)」メモメモ



 数分後

店員P「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」コトッ

京太郎「ありがとうございます」

店員M「ハニー! こっちも忙しいのー」

店員I「だったらアンタも働きなさいよっ!」

京太郎「……賑やかなお店ですね」

照「うん」ズーン

淡「そうだね」ズーン

尭深「フフフフ」

菫「(照、淡、すまない。非力な私を許してくれ)」ギリッ

誠子「(いやー、二人きりだったら耐えられなかっただろうなー)」

照「(京ちゃんの前だし、もっと明るくしなきゃ)」ブルブル

淡「(キョウタローの前で暗い顔をしたくないっ!)」ブルブル

京太郎「お腹も空きましたしね」

尭深「じゃあまずは火を付けて……」

照「じゃあ、お肉を焼くね」スッ

淡「乗っけちゃおー!」スッ

菫「(二人共、無理に明るく! くっ、なんていじらしいんだ……!)」


       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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     |/|:::::::|:/  ̄V::::::: /   ̄`|::::::::::|:::::::: |    ピキィーン
     |:::::::| ___八::::::|   ____jハ::::: |:::::::: |
      .::::::::::|r示恣 \| 〃示恣Y:::::: |:::::::: |
      |::::::::::}! ∨ソ )r=(  ∨ソノ|::::::::|ヽ:::: |
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      イ⌒ヽ: : : : : : `∨    /:: /::::::::::::::八
    /  ̄`ノ: : : : : :`∨   イ7:: /}:/|:/}/
    ' ィ―イ ̄` : : : : /]    ムイ≧、
    |    {\: : : :∨ |     /   ー-
    j    人 \ イ   ヽ  /         ≫-
    /  /|  \      |/         /   |

尭深「ストップ」ピシャリ

照「あいたっ!?」

淡「あわっ!?」

尭深「何を、してるんですか?」ゴゴゴゴ

照「え? 何って、肉を……」

尭深「まだ……」ブルブル

誠子「た、尭深! 落ち着け!」

尭深「まだ火をつけたばかりでしょうがぁぁぁぁぁ!!!」バンッ

淡「ひぅっ!?」ビクッ

京太郎「……」

尭深「網が温まるまで待つ!! そんなの常識でしょう!!!」

照「ご、ごめ、ごめんなさいっ……」オロオロ

尭深「私がいいというまで、待ってください。いいですね?」ギロリ

照「……うん」



 シーン

誠子「……」

菫「……」

淡「……」

照「……」

京太郎「……」

尭深「十九、十八、十七、十六、十五、十四」ブツブツ


店員A「(なんかこの席だけお通夜みたいだなぁ……)」リボン

店員M「(Yと焼肉に行った時みたいな空気かも……)」


尭深「五、四、三、二、一。はい、もういいですよ」ニッコリ

照「ぷはぁっ」

淡「(息が詰まるかと思った)」

尭深「網がちゃんと温まりましたので」ニコニコ


【たかみーの焼肉ロード3 網はちゃんと温めろ】


菫「じゃ、じゃあ焼こうか」

誠子「焼いてかない?」

京太郎「そうですね」

照「うん」

淡「じゃあカルビいっちゃうぞー!!」エヘヘ

 スッ

淡「いっけぇ!」

尭深「ストップ」ピシャリ

淡「うぇっ!?」

尭深「かぁるぅびぃ~? はぁ~? はぁぁぁぁ?」

菫「おいおい、別に肉の順番くらい……」ボソッ

尭深「は?」

菫「いえ、なんでもないです」

尭深「あのね淡ちゃん。焼肉の最初はタンって決まってるの。網に焦げが付く前にタン。そんな焼肉の基本も知らないの?」

誠子「(知らないよ)」

淡「ご、ごめんなひゃい」ジワッ

尭深「ちゃんと覚えておいてね」スッ

 ジュワー

淡「……うっ、うぇぇっ」シクシク

京太郎「……」ナデナデ

淡「うぅぅぅっ」ズズズ

菫「(須賀……お前は何を考えている?)」


【たかみーの焼肉ロード4 焼肉の最初はタン】


尭深「タン塩と……タンを♪」スッスッ

菫「(なんという無駄の無い動き)」

淡「……」ウツムキ

照「(淡が死んだ。ここはなんとか、お昼のお礼をしないと)」ブルブル

尭深「はい。あとは焼け具合を……」

照「あ、ひっくり返すね」スッ 

牛タン「アーレー」

尭深「!?!!?? ワァァァッツッ!?」ガタン!

誠子「ど、どどどどうした!?」

尭深「タン!? リバース!? ここで!? この中のなかで!? アーハァーン!?」

照「ひぃっ!?」

尭深「牛タンは表三十秒! 裏十五秒だと知らないんですか!?」

照「し、知らない……」

尭深「なら勝手なことをしないでください! 焼肉を舐めてるんですか!?」

照「っう、うぅぅぅぅっ」ポロポロ

京太郎「……」ナデナデ

照「うぅぅぅぅっ」グスグス


【たかみーの焼肉ロード5 牛タンは表三十秒 裏十五秒】


菫「(いかん。ここは私がフォローを!)」グッ

尭深「じゃあ焼けた順番に取ってくださいねー」

菫「その間に私は三十秒をひっくり返そう」スッ

塩タン「アーレー」クルン

尭深「合うvごいあsj;おkまpm、@p、ま@!?」ガターン

菫「ひっ!? な、ななにかご無礼をいたしましたでしょうか!?」

尭深「塩タンを返す者がおるかばっかもーん!!!!」


【たかみーの焼肉ロード6 タン塩は返すべからず】


菫「ひ、ひぃぃっ……ごめんなさい、ごめんなしゃいっ」グスッ

尭深「せっかくの絶妙なハーヴェストタイムが……」ブツブツブツ

菫「う、うぅあぁぁぁっ」ボロボロ

京太郎「……」ナデナデ

菫「んぅ……うぅぅぅ」グスグス


尭深「いいですか? 食べ物にはちゃんとした順番で食べなければいけないハーヴェストタイムがあるんです」

京太郎「……」

尭深「焼肉をするなら、相応の覚悟をしませんと」




京太郎「……」ドドドドドドドドドドドドド



店員P「おいおい、アレまずくないか?」

店員K「ウィ、確かにアレは美しくない」

店員ジュ「いいのか? 止めに入らなくてよ。なんなら俺たちのライブで……」ラセツ

店員ピ「いや、やるべき決着はふさわしい者が付けるでしょ」トイレ

店員ター「そのようだね」チャオッ



照「うぅぅぅっ(京ちゃんの前で泣いちゃった……)」シクシク

淡「ぁぁぁぁっ(ごめんね、キョウタロウ……)」ズズズ

菫「ふぅぅぅっ(分かっていながら守れなかった……)」グスグス

誠子「(地獄絵図だ……)」


尭深「じゃあ、続けますよ」


京太郎「……おい」


尭深「タンの後には――」


京太郎「おい」


尭深「えっ!?」ビクッ

京太郎「少し、黙ろうか」ゴゴゴゴゴゴゴ

照・淡「「!!??」」

菫「(何を!?)」

尭深「な、何? 急に、え?」ビクッ

京太郎「さっきから黙って聞いていれば、随分と好き勝手いいますね」ゴゴゴゴゴゴッ

尭深「好き勝手って、私は……みんなに、美味しい焼肉を食べてもらおうと!」

京太郎「ええ、それは分かります。だから俺も、最初は黙って従っていました」

尭深「なら!!!」

京太郎「でもそれはあくまで、選択の範囲内だけです」

尭深「選択の、範囲内?」キョトン



京太郎「最初のメニュー決め。それは渋谷さんのオススメでしょうから、構いません」

尭深「うん、私が選び抜いたメニューだから」

京太郎「飲み物も、渋谷さんがそっちがオススメだと言うから合わせました」

尭深「でしょう? だから私の言うとおりにすれば……」

京太郎「でも、許せるのはそこまでだ」

尭深「え?」

京太郎「場を盛り上げようと、肉を焼くのをかってでてくれた照さんと淡」

照「!」

淡「っ」

京太郎「そりゃ、焼き方は間違っていたのかもしれない。でも、二人は悪気があったわけじゃないでしょう?」

尭深「そ、それはそうだけど……」

京太郎「自分の飲みたかったもの、食べたかったものを我慢して。それでも場を盛り上げようとした二人に、渋谷さんはなんて言いましたか?」

尭深「……それは」

京太郎「その後も、二人はくじけずに場の空気を戻そうと頑張っていました。弘世さんだって」

菫「須賀……」ホロリ

京太郎「俺が怒っているのは、そんな三人の気持ちを踏みにじったことです」

尭深「……」

京太郎「そして何より、こんな形で渋谷さんがみんなと楽しく食事出来なくなることが許せません」

尭深「え?」

京太郎「……俺も、気持ちはわかるんです」

尭深「気持ちが、分かる?」

京太郎「こう見えて俺……部活のみんなと焼肉とか鍋に行くんですけど」

照「(いいなぁ)」

京太郎「みんなこういうの不得意で。結局いつも、俺が肉を焼いたりしてあげるんです」

尭深「!!」

京太郎「渋谷さんも、元はそうだったんじゃないですか? みんなの為にと、自分から役目をかってでて……」

 気の弱い渋谷さんのことだから、押し付けられるような形だったのかもしれない 
 それでも、優しい渋谷さんは努力した筈だ

尭深「……うん」

京太郎「みんなに美味しく食べてもらいたい。だからもっと上手に、上手にと……続けて来た結果。目的を履き違えてしまった」

 みんなに楽しく食べてもらうため
 みんなに喜んでもらうため

 それが最初の目的だった

 なのに、いつからかそれは【美味しく食べてもらいたい】
 最高の収穫時期で、肉を取ってもらいたいと歪んでいってしまった

京太郎「だから、尭深さんが肉にこだわることを責めたりはしません。でも、さっきも言ったように」チラッ

尭深「あっ」

照「……」アカメ

淡「……」アカメ

菫「……」アカメ

京太郎「みんなの気持ちを踏みにじったことだけは、許すわけにはいきません」

尭深「あ、ぁ……私、その、なんてこと」ブルブル



尭深「ご、ごめんなさいっ! 私……」グスッ

京太郎「渋谷さん。美味しく食べる為の手順は、確かに存在します」

尭深「……」

京太郎「でも、もっとシンプルで大切なことを忘れちゃダメですよ」ポムッ

尭深「あっ」ドクン

淡「えへへ、気にしてないから!」ニコッ

照「うん。別に平気!」ニコッ

菫「ああ。たまには尭深にも息抜きが必要だっただろう?」フフフ

                         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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                 /  /:::::/:::l::::l:::l八{_ 从:::::::l:| ___ }从:人リ::::::|
                   /  /:::::: / ::::l::::l斗苧芹` \从芹苧≧v'::/ ::::: |
                     /:/::::/::l:::八::| 乂)炒   ==、 乂)う/::/:::::::::::|
                 |::{::::/:::il:::::∧{、_'_'_'_'/ '  \'_'_'_/::/:::::/::::/
                 |八{:::::i|::::{:∧      __    厶イ:://::::/
                    \:八:{::::::::.、    ‘='  ー=≠彡仏イ
                    \[\:::::个ト .      . イ/

                        \{⌒_}  --   {__
                        /~\__ノ     乂_ `丶
      _         __  -‐      ‘,        }
     ⌒ヽ: : : :.―――<\\         ‘ー- __   _,|      \
        ∨: : : : : : : : : : \\\        { ̄    `丶 /       //〉
        ∨: : : : : : : : : : : :\\\       { ̄ ̄〉  __,/       //∧
.        _人: : : : : \: : : : : : :\\\      ‘, /´ /        // ∧
    /: : : : : \: : : : : \: : : : : : :\\\     ∨   ,/      /// / ,∧
   /´ ̄ ̄\: : :.\: : : : : : ---: : }: :.\\\    ∨ ∠ニニニニニ /:/ ∨ / ∧
          ̄ ̄{\:_:_:_:_:_彡ヘ:.{: : : : \\  ̄ ̄ ∨  . . -‐=彡: : / ̄ ∨
            ∨   /    \: : : : : :≧===‐ ┼‐==≦:_:_:_:_/    ∨
              \__{     \: : : : : : : : : :}/\: : : :\         }
              {-- 八      \: : : : : : /7:l: : }: : : : : }       八


尭深「みんな……」ジワッ

誠子「私もいるぞ!!」ミサワ

京太郎「ね? みんなが笑顔でいてくれること。これが一番大切なことですよ」ニコッ

尭深「笑顔……」



店員TP「笑顔です」

店員ナス「……焼肉で、世界に……みんなの未来に笑顔を……」


尭深「ごめんね、須賀君。私……一番大切なことを忘れてたみたい」

京太郎「俺はいいんですよ。それに、三人ももう許してくれてるみたいですし」

尭深「いいんですか?」オズオズ


        . :´: : : : : : : : : : : : : : : : :` 、    
      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .   
     /: : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : ∧    
    /: : : :/: : : | l: : :/ | : : : : |!: : |: :|: : : : : :,   
    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
.        八: : { l  ____ ` \| ___|/ | : 八: : |l
      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
.     /:/: : : :ハ """"  '  """" '// /: 〔、: :、
    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \
      /   \    .'.  /   /_   ∨´   \
     / -‐== /   ∧  / /   :_   :./⌒ヽ. >
    \............./    =- V / -‐=':._    ∨ヽ__/
      Υ⌒/    .′.:〔二〕´     :._    V´/
      |ニ/    :   ∧〔\    八    ∨
      |_V      .! :/ N'  \    个:、_/

照「罰として、クッパ頼んでいい? あとコーラも」イェイッ


     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶

淡「カルピィス! あとビビンバ!」ズビシッ

        ,r‐─===‐-    _
       /::::´:::::::::::`ヽ:::::\::::::`ヽ
     . "/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.

     /:::/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.    /:::/::/ :/:::::::::|i:::::|:::::li:::::::::::}:::::::::::::::.
   //イ::/⌒i:::|::|:::|i:::::l⌒|i:::::::::::}::::::::::::::::i
  .'/:::∨ ,,__|i_|:」_八_/i::::リ:::::::::::}::::::::::::::::|

.  〔//::::〔 ̄`   =ミ、/ :::::::::::}:::::::::::::::::
.  //|::::::|  ′  ""  /:::::::::::::リ::::::::::::::::′
  :/_:|:::从        /:::::::/:::/:::/:::::::::::/
  〔 |_:/ハ  t  ァ /___::/:_/:::::':::::::::::/   .*゚
     /::::::.      ./::::::::,::::::::|i:::::::::′     ゚+'.
.    /:::/:::::ーr‐  ´/:::::::::ハ:::::::|i:::::::::|       '%
   /::::'::::::::_.ノ〕  .:::::::::://> :::::::::|

   .:::::::〔´  /   ':::::::::/     `ヽ
  ':::::::〃 /   /::::::::::'         \
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菫「ふっ……私の家前の極めて便利な自販機の出番が無くなりそうだな」クスクス

京太郎「ね?」アハハハ

尭深「う、ぐすっ、ひぐぅ……みんな、ありがとぉ……ございます」グスッ

誠子「私もいるぞ!!!」


 そして、それから渋谷さんはまるで人が変わったように焼肉を楽しんでくれた
 もう、彼女に焼肉奉行の影は存在しない

尭深「あー! 焦げてます!! 先輩、取ってください!」

 食事の際に本当に大切なものが何か

菫「こら! カルビを大量投入したのは誰だ!!」

淡「淡ちゃんでーす!」

菫「ばっかもーん! 早く取れ!」
 
 見失っていた大切なモノを取り戻した渋谷さんは、きっともう大丈夫

京太郎「あはは、今の渋谷さんに似てましたね」クスクス

尭深「あ、あんな感じだったんだ……」ドンヨリ

 だって今はホラ、こんなにも――

京太郎「もっとひどかったですよ?」

菫「ああ」

照「もう、十倍は酷かったね」

淡「地獄の鬼みたいだった」コナミカン

尭深「そ、そんな……うぅぅ」

京太郎「ぷっ、あはははっ!」

菫「くく、冗談だ」クスクス

照「いぇーい!」

淡「引っかかったー!!」

尭深「……ふふっ」クスクス

 みんなが笑い合っている

尭深「……あの、須賀君」ボソ

京太郎「はい?」

尭深「あ、ありがとう。私を、叱ってくれて……でないと、ずっと私は」

京太郎「どういたしまして」ニッコリ

尭深「っ……//」モジモジ

京太郎「あれ? 肉を持った箸を……?」

尭深「あ、あーん……//」ボシュゥゥ

照・菫・淡「「「!?!?!」」」

京太郎「あむっ」ドライバー

尭深「お、美味しいかな?」ドキドキ

京太郎「んめっ」モグモグ

尭深「あはっ♪ これで……スロット1つ目」クスッ

 俺も、またいつか――
 元に戻った清澄のみんなとこうして……

淡「私も食べさせるー!!」

照「指コーラ」ギュルギュル

菫「やめろォ!!」

京太郎「うわぁぁぁあぁぁ!?」

 楽しく、焼肉出来たらいいな……

【三十章 ハーヴェストタイム! 私がルールだ! 焼肉ロード!】  

 カンッ!!



      >      \
     /  _ 八、 、   \
    / / }ノ'  \l、

   .厶:/__   _,ノ \   |
    | |           | . |
    八_| ┃    ┃  レ')ノ  えっ
         '     __/

      人   rっ u ,.イ /
       >    イ |/


 せっかちなのは悪いことではないので、今日はここまで
 いやいや、途中までたかみーがヘイト集めすぎちゃったよヤバイヤバイ
 こんな悪キャラにする予定はなかったんです、普段は本当にいい子なんです
 
 はずかしげもなく、よそ様のSSネタを載せていくスタイルはどうなんでしょうかね
 空っぽの脳みそでネタ元を考えるにはこれしかないんですよねー
 気づいたらもう三十人目。三十一人目の予告はまたしばしお待ちくださーい

 だんぶるどあ校長


【三十一章 十連・アバレ・京竜じゃー!】 予告


浩子「はい?」

竜華「せやから、怜に変な入れ知恵したんは浩子やろ?」

浩子「入れ知恵って……」ハァ

竜華「とぼけたって無駄や! あの怜がうちより他の男を取るなんて!」ムキ

浩子「ああ、それはその……多分、アレのことやと思います」

竜華「アレ?」

浩子「園城寺先輩が恋人にしたい男の条件を言うて来たんで、データベースを貸しただけですって」

竜華「データベース!? そないなもんがあるん?」

浩子「……正直言って、あの条件を満たす人やったら大丈夫やと思いますけど」

竜華「あかん! 怜にはうちが一番やねん!」

浩子「(めんどくさー)なら、実際に会うてみたらどないですー?」

竜華「え」

浩子「園城寺先輩の言う条件を満たしている男かどうか……」

竜華「せ、せやな。そして証明するんや! 怜にふさわしいのはうちだけやって!」

浩子「ほなら、男のデータ渡すんで。後は勝手にしてくれはります?」

竜華「うしっ! どんっとこーい!」

浩子「じゃあまず、これが園城寺先輩の出した条件ですー」サッ

竜華「(怜の出した条件やから、さぞかしうちも当てはまる条件に……)」


【怜の望む彼氏の条件1 健康的かつ運動系】
【怜の望む彼氏の条件2 身長180cm以上】
【怜の望む彼氏の条件3 金髪でイケメン】
【怜の望む彼氏の条件4 優しくて一途】
【怜の望む彼氏の条件5 わりとお金持ち】
【例の望む彼氏の条件6 家事・雑用が得意】
【怜の望む彼氏の条件7 う●こに動じない】

    /..........::::::::::::/ |:::ハ::::::::::::::ハ:::::::::::::::::..ノヽ..∧

.   /....../...::::::::::/ :|::|  \:::::斗-、:::::::::::::::::::::::i:: ∧
    '....../..{:::::::::〃:{ 弋{  〃ヽ::::廴 \:::::::::::::::: |::::::∧
   i...../...::|::::::::ト-|:{  \  ぅ 斗=ミ、 i:::::::::::::::::|::::/::∧
   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧  うんっ……こ……!?
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧
         |...:::ゝ          /  |::::::|:::::::::::|::::::::::::::: /::∧
         |...::::::::>      <   八::: |:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::\_
         |...:::::::::::::i::::::::::`¨ハ        〉:|:::::::::::|/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ
         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
         |...:::::::::::::|__//     _/{:::::|:::::::::::|   //     V∧
       r―|...:::::::::::/    ./---、 ' ./ {:::::|:::::::::::|_彡 '          V∧
.      ∧ { |...::::::::/     // ̄ ̄ 7  |:::::|:::::::::::|=-  /         V
.     / } ト|::::::::/     〃      /  |:::::|:::::::::::|  ./  /        V

浩子「うんこ」

竜華「うんこ」

浩子「ほな、名前と住所置いとくんで、後はお任せでー」スタコラー

竜華「……や、やったる! うちはもう! 後には引けないんやー!!!!」


 つ づ く


>>514との整合性を忘れていたので修正Ver


【三十一章 十連・アバレ・京竜じゃー!】 予告

浩子「はい?」

竜華「せやから、怜に変な入れ知恵したんは浩子やろ?」

浩子「入れ知恵って……」ハァ

竜華「とぼけたって無駄や! あの怜がうちより他の男を取るなんて!」ムキ

浩子「ああ、それはその……多分、アレのことやと思います」

竜華「アレ?」

浩子「園城寺先輩が恋人にしたい男の条件を言うて来たんで、データベースを貸しただけですって」

竜華「データベース!? せやから怜のやつ、あないに自信たっぷりに……?」

浩子「……正直言って、あの条件を満たす人やったら大丈夫やと思いますけど」

竜華「あかん! 怜にはうちが一番やねん!」

浩子「(めんどくさー)なら、実際に会うてみたらどないですー?」

竜華「そのつもりや! 今度怜に頼んで合わせてもらう予定で……」

浩子「なら、園城寺先輩の言う条件を満たしている男かどうかチェックすると?」

竜華「せ、せやな。そして証明するんや! 怜にふさわしいのはうちだけやって!」

浩子「ほなら、男のデータ渡すんで。後は勝手にしてくれはります?」

竜華「うしっ! どんっとこーい!」

浩子「じゃあまず、これが園城寺先輩の出した条件ですー」サッ

竜華「(怜の出した条件やから、さぞかしうちも当てはまる条件に……)」


【怜の望む彼氏の条件1 健康的かつ運動系】
【怜の望む彼氏の条件2 身長180cm以上】
【怜の望む彼氏の条件3 金髪でイケメン】
【怜の望む彼氏の条件4 優しくて一途】
【怜の望む彼氏の条件5 わりとお金持ち】
【例の望む彼氏の条件6 家事・雑用が得意】
【怜の望む彼氏の条件7 う●こに動じない】

    /..........::::::::::::/ |:::ハ::::::::::::::ハ:::::::::::::::::..ノヽ..∧

.   /....../...::::::::::/ :|::|  \:::::斗-、:::::::::::::::::::::::i:: ∧
    '....../..{:::::::::〃:{ 弋{  〃ヽ::::廴 \:::::::::::::::: |::::::∧
   i...../...::|::::::::ト-|:{  \  ぅ 斗=ミ、 i:::::::::::::::::|::::/::∧
   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧  うんっ……こ……!?
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧
         |...:::ゝ          /  |::::::|:::::::::::|::::::::::::::: /::∧
         |...::::::::>      <   八::: |:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::\_
         |...:::::::::::::i::::::::::`¨ハ        〉:|:::::::::::|/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ
         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
         |...:::::::::::::|__//     _/{:::::|:::::::::::|   //     V∧
       r―|...:::::::::::/    ./---、 ' ./ {:::::|:::::::::::|_彡 '          V∧
.      ∧ { |...::::::::/     // ̄ ̄ 7  |:::::|:::::::::::|=-  /         V
.     / } ト|::::::::/     〃      /  |:::::|:::::::::::|  ./  /        V

浩子「うんこ」

竜華「うんこ」

浩子「ほな、データは置いとくんで、後はお任せでー」スタコラー

竜華「……や、やったる! うちはもう! 後には引けないんやー!!!!」


 つ づ く
















Y
O


【三十一章 十連・アバレ・京竜じゃー!】


 千里山


竜華「と、怜の出した条件……これが」ペラッ

【怜の望む彼氏の条件1 健康的かつ運動系】
【怜の望む彼氏の条件2 身長180cm以上】
【怜の望む彼氏の条件3 金髪でイケメン】
【怜の望む彼氏の条件4 優しくて一途】
【怜の望む彼氏の条件5 わりとお金持ち】
【怜の望む彼氏の条件6 家事・雑用が得意】
【怜の望む彼氏の条件7 う●こに動じない】

竜華「六番目までは分かる……せやけど7は……」ブルブル

 あかん、これじゃまるでうちが怜のうんこがダメみたいやん
 うちはイケる! 怜のうんこなら、いくらでもイケるんや!

竜華「それに、怜は甘いで! うちならもっと条件を足して……」カキカキ

【怜が望むべき彼氏の条件8 気持ちいい膝枕が出来る】

竜華「これやなっ! うん、必須や!」ウンウン

 後は、こんなんどうやろ?

【怜が望むべき彼氏の条件9 五感を研ぎ澄ませ、他人の体温・呼吸・鼓動を感じ取る】

竜華「これぐらい怜の彼氏なら出来て当然やな。後は、最後にこれを付け加えて……」

【怜が望むべき彼氏の条件10 親友とも仲良く出来る】

竜華「完璧やな。そもそも、怜と付き合ったからってうちとも仲良く出来ないと意味ないねん」ウンウン

 さぁ、須賀京太郎!
 アンタは一体、どこまでこの条件を満たせるんや?

竜華「ときぃ……うちが、うちが怜を守ったる!」メラメラ


 翌日 長野


怜「さて、やってきたなー」

竜華「長野……ええところやん」

 怜と二人、はるばる長野までやってきたんはええけど……
 ホンマに須賀京太郎はいいヤツなんやろうか?

怜「京太郎君に早く会いたい……はぁ」

竜華「ぐぬぬ」

 あないにメスの顔しとる怜、初めて見た……っ!

竜華「(憎い、憎いで須賀京太郎ぉぉぉっ)」グギギギギ

怜「あ、そうそう。今日はなんか、久しぶりに中学の友達と会ってるらしいで」

竜華「え?」

怜「せやから午後に約束しとるんだやけど、折角やし午前に来て除き見や!」キラキラ

竜華「うちとデートしとけばええんとちゃうん?」

怜「は?」

竜華「……」グスッ
 



怜「なんでも中学は部活でええとこ行ったみたいでなー」テクテク

竜華「ほーん?」ホジホジ

怜「なんでも怪我で続けられなくなったそうやけど、可哀想やなぁ」テクテク

竜華「怪我?」

怜「不良から女の子を庇ったとかなんとか、フナQが言うとったで」

竜華「不良から……女の子を?」

怜「その時になんやらKBSトリオだか、トライエッジだかに腕を折られたとか……」

竜華「ええヤツやん」

怜「せやからそう言うとるやん」

竜華「はっ!? ちゃう、今の無し! 無しやで!」アセアセ

怜「ええから早く京太郎君のとこ行くでー」トテトテ

竜華「あ、待ってーな怜!」


 体育館


竜華「体育館? こないなとこで何しとん? 卓球? バレー?」キョトン

怜「ハンドボール……いや、ハソドボールや!」バーン

竜華「はそど? あほくさ」

怜「は?」

竜華「ハソドってあれやろ? 宮崎●輔とかいうホモ臭い男が人気の……」

怜「宮崎大●ええやん! ホモっぽいところとかも!」

※このSSはフィクションです。実際の人物名とは一切関係がありません

竜華「なんでもええけど、はよ入るでー」

怜「そないに余裕ぶっておいても、実際に見たら腰抜かすで」

竜華「ナイナイ。ナイナイの岡村がホモビに出るくらいありえへんって」スタスタ

 そうや
 ハソドボールなんて、大したことない

 怜の望む条件の、運動系を満たせるとはとても――

竜華「お、見えてきたでー」スッ



竜華「どうせトロトロと……」

???「うぉおぉぉぉぉぉぉおっ!!」ビュッ

竜華「へ?」


      _,. |. l、,..-"゙''  ― 、__. ./
    ./  ! .゙く_./ ゙';;./ _ 、 .゙iリ,、
   .ノ   .!  ._,./      ./l゙ `l、

 r-/  .リ'-./ . ノ゛   _i_/ ,!.,,  ~゙ヽ
. {   _|           `L,¨.!   ./'ヽ、
. 弋  .\   ....         ゙'、   . ..二二=─          l|
─=二 ゙l-''''゙‐          '、  __ -./ ゙´            /.| .i、 /
 /   l゙                "くミ,,,_ │        i    / V L//
│    ."             \,,-‐'"゛ .そ           l.!  _.'゙.. -. ,i`l- 、
__>┐  .ヽ  ._           !゙"''''''  ,て        l .l√ ″  ./ ! . >ヽ
 ``|゙'''    ´´ ヽ i   .、  、   ._ .,,x./      ||  ! .!       .!  ,ィ ."---ー‐フ
 .ノ_..-''''''L ‐'""i| ‐|.l .''''゙ヽ .iー/'、 ./  .`"       .! l/  l .,i     !_/.!      /
〃´    ゛   ."  ,!.l   ゙'、|   ゙'      _____< !    .゙‐'__     !  ..、 ., ‐″
            ! .|,    .゛          ,,.> .,ト  !   ., -′  '"゛`゙''.    ゙'i ! .、
              |  l               \、!、  :!  .′               /、  ヽ
              !  !  _、        i /   -〃´. 、          !   l -ィ′
   ..     ..i、 │  l ',゙....、ヽ 、       l′ ., /    .|             '"──ー 、.,, i/冖'
    ゙lヽ .i、  l.ヽ│   },、 ゙l'"''ヽ,  .,/ ヽ/ |     .`           ‐、、 . ,ノ:! | ,,、   .i!
    .ヾ'"ン'^} `゙    巛,     ,// ,//.l゙ ,/´  .丶               ,゙;;i./ .ィ'.二=─ iリ
     ヽ''"  l     .゙l ヽ  、 /   ゙‐r/ ,, !'" __    .、   i、__‐ ー___\て”´     / |
、.  ..,-‐''"  ,  .!  /      __.     / \.,..-'"´  メ ̄Lr从;;='゙.-  -''"´   `>ニ=-,. ill / |
'、"'-|、   / ,,- l._l゙        `ヽ  /    .l,       ″               ./弋 l lノ │
 \ `''-、  .i′ .l゙          |冖|  `'、  !                    |ヽ   __ ,ir  .l゙    | `''、
  ."\  .`'r'"   ゛           `v  .! . ̄二=─               │ ヽ/ . ´  ,, l--   ヽ‐ て
 │`'''-  .{                    ゛ . l   |_                  l  ヽ  , .'゛     - __‐|゙、
  .l   .、 .`'               r‐ _ユそ                   ,i┤  `'、.,!._,,、     ./ .l  .」i‐
  弋 ,/    く  .'             <,゙ .´                 't、_/ |    ._/  .,.. --、、    .゙''"」゙、
  ,/   ._..〟 ,゙二―  _,_-┬-l''''―--二;;;;-..,,,、            ..l、`″  /    ゛   .,y ̄´゙'‐    ." て
-"._,, ‐''"゛.r゙‐'゛   ゙‐'´゛                 ̄'              /   l,./ '^゛         / ゝ_-ナ  .‐i


宮崎大輔「くっ!?」

???「くらぇえええええっ!!!」

.      i!               ,'
.      |}            /
.      |;!           /                 _,, ャ彡 ´
       ,{i|    i|  ,!   /                _ャ≦ ≠ ´
      i{;l;}   i{|  .i}  ,i}  /           _ ャ≦>''"´
.!  :  ,i{ l }  .,i{:}  ,i}  ,/}  /       , ャ≦>''"´
!|  : :  i{  }! . ,i| l  ,i} ,//! .,','   /  ャヤ戊"´
|.li : .! i{  }l .,il' .} ,','.,!//,' //. ィ/,.イ彡''"/
| li; l .l l{  .}|,il ;} !}///,',ィ'i/'イ ,ィ彡" ´/
  ';l : ;{   ;lil'  },.'.〃 '/〃/イ彡" ´                       _,, -=ニ二三三三
      ; /      , ィ;彡" ´               .    ´  _,, -‐≠三三二ニ= ''' ̄
     .' / .;    ,.彳彡"               .  ´  _,, -≠三ニ= '' ̄
     {!'  ,i   ,ィ彡"             .  ´  _,, ャ≦彡'''" ̄
   i , ・; ’イ'"             .  ´  _ ャ≦彡 ''"´
.    }   ,'             ,  ´  , ィ彡 ''"´  
    }  .,'            , '   , イ≦=-‐ ''
    、;//’,         /   _∠三三二ニ=ェェェェ=
     ’ ”         ≦=‐      _,, -‐≠''  ̄
     .,    ≧    _,,.. -‐  ‐=ニ三......,,,,,,,,,,,,__
     ’ ・     ̄   ‐-   = ニ ニ 二二三三=  ̄ ̄


宮崎大輔「ちぃっ! だが、この程度!!」スッ

???「なに!? 受け止めた!?」

宮崎大輔「怪我をしてる方で投げたのが間違いだったな!!」


宮崎大輔「滅びよ……」スッ

           l,      / 二'''"    ,;、,     `''ー゙--、
            /゙ヽ-ッ-‐' \、ノしィ ’.‐''´ ゙ `'' -、,_ ノ           / ,/
          /  /.゙___ ,つ て     .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.       ノし'(//
        /ノ ./ /  ̄ ̄`Y^\ .::;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.   ー-ミ  て
       ヽ---ツ  /          ,:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:..   ヾ  そ__
          /  ./           :;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.   } γ´ ̄
            /、 ./ \、       :;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..         .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:  / ゝ....:
           l、,.ノ   ,ゞ、_从_...:;:;:;:;:;:.:.:.:.. ..               .. ..:.:.:.:;:;:;:/ィ´  ’   ,
             ア,:=''" ゙̄;:;:;:;:.:.:.:... .                . ..:.:.:.:;:;:;:;:.   /   ′
       ___て::/     :;:;:;:;.:.:.:.. .                      . ..:.:.:;:;:.  ノし/
           ̄) {.       :;:;:;:;.:.:.:.. .                      . ..:.:.:;:;:.  }  て__ ,
        -=''''^ヽ'、      :;:;:;:;:.:.:.:... .                . ..:.:.:.:;:;:;:; _ノ  √ ̄
           /⌒`''=一...:;:;:;:;:;:.:.:.:               ,.-:一;…:;´¨ (⌒ヾ

                      :;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..         .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:
                  \  ,/ . :;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:
                     、{.   ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:. \;:;:;:;:;:./
                __て  \__,.ィ:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:\、//
                 ̄ ̄) /^Y` ̄´  :;:;:;:;:;:;:::::::;:;:;:;:;:;:;:;:.   、_)(´
                / ^/  !   , --、   i´!⌒!l  r:,=i   `Y^\
                 /        |l⌒l l   | ゙ー=':| |. L._」.    |
                          i´|.ー‐' |   |    |. !   l
                       |"'|.   l  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
                       i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
                       │ l    l、 :|    | } _|,.{::  7
                       |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=‐:レ'   |;   7
                       \  \   ヽ     !′   |  /
                         /ヽ  `           /

???「……こいつは、やべぇな」

宮崎大輔「ハァッ!!」ゴゴゴゴゴゴ

 バチチチチチッ

???「見えた!!」カッ

                      /   ./     ./,iメシ゛./           _,, -‐''" ̄ ̄ ゙̄”゙゙''ー ..,、
                     /   ./    ,/  ,l!゙〃 /        _..-‐'″                 `''-、.
/!  iリ              /    /   ./    /  / /    _..r'“" ̄ ̄¨¨'''''ー _          -=ミュ
. | l ,!               〃   /  . /        /.〃            _        `゙'ー ,,           `'ミヾ
. |│ ! .I      、 .、 /〃   l゙  /         .i!i7      _z-''"  .`゙'''-、       `'-、
. |.| .| iト     ,l. 〃/ .l    l ./          ´i′  ,,..ッ     ゙゙̄'''-、  .、_. \       ゙'-、
. |,!  ! !|     .|.! .|l゙ l .!    ! .l゙     l、    .l   / / / ̄ `\  .ヽ  ヽ ̄          \
 l!  .! l!.l     ! l .!| l      | .l      |.!    !  .l | ./      ! .7i.l  ヽ,            、, \
 `  !.l .l    │ l.|| !         !│     l..l.   ..l.  ..l, ヽ}    ., | .〃゙ll  .゙'lュ         \. ヽ
    .∥ !    ! .ラ!,!       | .|.      l ヽ   ヽ.  ヽ, .\    / .i./   .`   .l          ..l\.ヽ
     l l,   │  .l,!       l,..l       ヽ `'-、  .\、 `'ー-z_〃 .'″      !              l .ヽ.ヽ
     .″|,   ,!  .リ        ヽヽ   l\ .\  .`''ー-z_ニ=-  ./        ,   .l        l'、  l ヽ
       ゙l、  l            ゙'Vi、  ヽ`'-、\、    . _,,.=ニッ    ,彳  .l|   .|        l ヽ  .l
'、 .t、    . l.  .!             `'‐  \  `'''~   _..-'"  ,/゛ !  ,!|    |       .、.|  l  .l
. ヽ l\   .ヽ  .l                  \、    <_z─´  /   /.l   │         l| !  .l  }
  ヽ.l .\   ヽ . l                 \ミ=          /   ./ .l゙    !       .|.l .,!  ∨ソ
、   `゙  \  .ヽ...l                     `¨ーz.____Z ̄  _/ /    ,!   i′  ,! ! |   .l

???「力と力がぶつかり合うことで生まれる奔流の渦!! ここを、狙えばっ!!!!」ブンッ

宮崎大輔「なにぃっ!? まさか!? 俺の力を利用して!?」


???「いけぇぇぇぇぇっ!!」ビュゥゥゥン

宮崎大輔「ぐっ、こんなもの避けてしまえばぁぁぁぁ!?」バリバリバリバリ

 ゴゴゴゴゴゴゴ

   ._.. -''″     .__..__,、           -=ニ゙゙ニ--- -......,,,,,_、     .'`-┷lli..,,,_
. ‐'″  _,,.. -ー''''^゙゙二ri'ニ.... ....、............. ...._,,,_            ゙゙゙゙̄''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛          _,,,.. --ー''''."゙.´                       ̄''''―
    _,,,,,       ` ̄ ̄ ゙゙゙̄! ,,__      .,,,,..uuii、;;;;;;y ......,,,,_,i-............ ......,,,,
-''''゙彡'"゛    ._,,..yr‐ ._,,.. -ー''''''゙゙ ̄´                 ´`゙'''― ,,,_
...ノ'"  .,.. -''',゙..r''“゙゙“´                              `'''ー、、
  _..-'"゛ _..-                                          `'ゝ
'"  .,..ッr'"
.., ''ソ゛                    l l

゛ l゙                      ll ll
 .!                     ll  . ll,
  ヽ                       ll   . ll
   .`'-、、                .ll    . ll                     _..-'´
      `''ー ..,,_               ll     . ll,            _,,,.. -‐''"
              ´゙'''ー ..,_      . ll       ll,   . _____ii;;;;;;ニ二......、
.,,_. : =i i ,,、         ,゙,゙;;;;;;;;;; ll       ll              '''''''''''''''''''''''''''"
  .`゙''''~ .`''ー ..,,,,,____ .__ .`゙゙''''~ ll         l! ー''''''''三゙゙..........---;;;;='   ._,,..
'''ー ..,,,_         ̄ ̄ ゙゙゙゙̄^.ll          l! .,,,,,,...... -―''''"´  . --l∋´
¬――ー`-′           .ll              ll        _,,.. -‐''"゛
`゙"'''―- ....,,,_    `゙`-`-二,゙" ll            ll  -¬''"´    .__,,,,,,,_,,,,...
'―-- 、..,,,,_、 .  ̄''- ..,,_、   ."ll                ll .-―ー¬''''゙゙゙ ̄´゛
        ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄'''''゙゙“''' ll                 ll  .、     ヽ      \
           、     .ll                  ll   l.    '、 ヽ  .  ..,
/  . ./    ./       ll                   ll.  ヽ    ヽ .ヽ. \ \
  / /    /       . ll                  .ll   .l.  .、  ヽ. \.\
 /  ./ 、  ,/./      .ll                      ll.、  .l.  ヽ  .ヽ .\ ヽ.
″ ./  /  ./ ,i′     ll                    ll.  ..l.  .ヽ  .ヽ ヽ.
 /  /   ./ /         ll                     ll.  . l    ヽ  ヽ .゙‐
'" ./   ,/ /    .、  ll                    ,il.l l   ヽ    ヽ  ヽ.
 ./   ./ ./     /  l'|},.                 ,、'i|リ|ト.l,   ヽ    .ヽ  .ヽ
./   ./ ./     ./    巛〃               |l,.l.l.!|″ l   . l.    ..ヽ
  ./ /     ./    リl゙i| ,              ,,,l ||l, l    l    l    .ヽ
  / ./      ./     ` l.!.!l゙ .! i           'i 、 .!|.!.!「     .l,   ...l,    .ヽ
../ /      /        `!l l .!.! !|1; i . i.ii ;| !.!.| .!`           l   ..l,     ゙‐
" ./      /       l゙    .゙.! 「!.! ! | !.||,!.〉l ゞ.゛     .l     l    .l,
../      ./        ! !      .゙. "!テ`      !   |     .l    ヽ
′     /           ! !       !    i      l   .l     .l.    ヽ
   ._.. -''″     .__..__,、           -=ニ゙゙ニ--- -......,,,,,_、     .'`-┷lli..,,,_
. ‐'″  _,,.. -ー''''^゙゙二ri'ニ.... ....、............. ...._,,,_            ゙゙゙゙̄''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛          _,,,.. --ー''''."゙.´                       ̄''''―
    _,,,,,       ` ̄ ̄ ゙゙゙̄! ,,__      .,,,,..uuii、;;;;;;y ......,,,,_,i-............ ......,,,,
-''''゙彡'"゛    ._,,..yr‐ ._,,.. -ー''''''゙゙ ̄´                 ´`゙'''― ,,,_


宮崎大輔「避けられねぇっ……」


 ドゴォォォォォォン!


 ドガバキ パラパラ

宮崎大輔「……はは、まさか。数年のブランクでここまでやれるとはな」ボロボロ

???「何を言ってんだ。全身全霊の一撃を受け止められたんだぜ? 俺の負けだよ」

宮崎大輔「お前がその気なら、また戻ってきてもいいんだぞ? なぁ……」

???「……」

宮崎大輔「京太郎」

京太郎「やめてくれ。俺はもう、ハソド部じゃない」



怜「」ブリブリブリブリブリブリッ

竜華「」チョロロロロロロォォォ



竜華「え? ちょ、え? はぁぁぁ!?」

怜「」ビクンビクンビクン

竜華「あかん! 怜がアヘ顔で失神しとる!? って、なんやこのニオイ!?」ガビィーン

 しかもうちもなんか股が冷たい……漏らしとる!?

竜華「あ、あわわっ……」ガクブルブル



淡「キョウタロー! やるじゃーん!!」

京太郎「見に来てたのか。全盛期に比べたらまだまだだけどな」

宮崎大輔「(妹さんかな? となると、いずれは義妹に……)」フム



竜華「と、怜ぃ! 一時撤退や! 服を買いに!!」アセアセ

怜「きょうたろぉきゅぅん……//」アヘアヘ

竜華「くさっ! 怜、どんだけ出しとるん!?」ズルズル

怜「あへあへぇ……//」ズルズル




京太郎「ん?」

淡「どうしたの?」

京太郎「いや、今誰かに見られていたよーな」

宮崎大輔「そういえばips細胞というので同性同士でも子共ができるらしいぞ」

京太郎「気のせいか」

宮崎大輔「気のせいじゃない。そういえばips細胞というので同性同士でも子どもができるらしいぞ」

淡「ねーねー! このあとは一緒に遊ぼうよー!」ダキッ

京太郎「悪い、先約があるんだ」

淡「えー!? せっかく泊まりに来てるのにー」プクー

京太郎「夜に遊ぼうな。天江さんと照さんも来るらしいし」

淡「ぶー! じゃあ、神代さんと遊んどこーっと」ニヒヒ

京太郎「神代さんで、だろ?」

宮崎大輔「そういえばips細胞というので同性同士でも子どもができるらしいぞぉぉぉぉ!」

京太郎「帰るぞ淡ー」テクテク

淡「あいさー!」スタコラー


宮崎大輔「……ふっ。それでこそ、俺の永遠のライバルだ」


 着替え終了後

怜「」チーン

竜華「はぁ、はぁ……なんちゅう凄まじい男なんや!」ブルブル

 健康的とか、運動系だとかそういうチャチなレベルじゃあらへん!
 もっとこう、次元が違うレベルの凄まじさやった!!

【怜の望むべき彼氏の条件1 健康的かつ運動系】

竜華「これは、まぁ達成やな……」

【怜が望むべき彼氏の条件2 身長180cm以上】

竜華「うん。これもまぁ、達成しとるように見えたなぁ……」

【怜が望むべき彼氏の条件3 金髪でイケメン】

竜華「パツキンやったわ! イケメンやったで!!! ちくしょぉぉぉぉっ!!!」

怜「うーん……なんや騒々しい。竜華、キャラ壊れとるで」

竜華「誰のせいやと思っとるん!?」

怜「?」キョトン

竜華「……かわええなぁもぅ」ポワーン

怜「っ」ブルッ

竜華「そうや、こんなに可愛い怜をあんな男にやるわけにはいかへん!!」メラメラ

 さっきはいきなりビビらされただけや!
 本気を出せば、あないな男ワンパンに決まっとる!!

竜華「残り6項目!! 覚悟せぇや!!」

怜「何を一人で盛り上がっとるんやろ?」

京太郎「さぁ?」

竜華「……」

怜「久しぶりやんなぁ」エヘヘ

京太郎「俺も会えて嬉しいですよ」ニコニコ

竜華「え?」ギギギ

京太郎「あ、清水谷さんも。初めまして」ニッコリ

      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::.
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    ′::::::,′::::::/ | ::ト、:::::::::∨::::∧:::::::.
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.   八::::::|::!庁示ミ、   ァ芹示〕:::::/::::::::|
      \|ハ 乂:ソ     乂:ソ lγヽ :::::|
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     j::::|:::::>      イ::::|::::::::l:|:::|

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.    /:::::/l::::::::|i:/リ    ト、リ:::::/|:::::〕

竜華「(うああああああああああああああああああああああっ)」ブルブルブルブル

京太郎「?」



竜華「な、なんでここに、す、す須賀京太郎が!?」ビクビク

京太郎「なんでって、ここが待ち合わせだからですけど?」

竜華「そうなん!?」

怜「あれ? 知っとってここに来たんとちゃうん?」

竜華「」

京太郎「では改めまして、須賀京太郎です」

竜華「……し、清水谷竜華や」オソルオソル

 アクシュ

京太郎「それにしても、まさか清水谷さんまで来るなんてビックリです」

怜「せやろ? お邪魔虫やねん」

竜華「ぐぎぎぎぎぎっ!」

 なんやねん、この男!
 うちを差し置いて怜とベタベタしくさって……!!

竜華「う、うちかて……!!」

京太郎「ダメじゃないですか園城寺さん。いくら仲がよくても、失礼です」

竜華「……え?」

 な、何を言うとるんコイツ?

怜「で、でも本来なら二人きりのデートやったわけやし……」モジモジ

京太郎「デートでもです。この世に、邪魔な人間なんて……一人もいないんです」

竜華「は?」

京太郎「例えどんなに間違った道に進もうと、頭がおかしくなってしまっても……」

怜「……」

京太郎「だから、友達である清水谷さんにそんなこと言っちゃダメですよ。冗談だと分かっていても、傷つく場合もあります」

怜「せやな……ごめん、竜華」ペコッ

竜華「あ、うん。別に、それはええんやけど……」

 なんでコイツはうちのことをフォローしとるん?
 コイツは、怜のことが好きなんとちゃうん?」

竜華「須賀君は、その、怜と付き合っとるん?」

京太郎「え? いや、俺は誰とも付き合ってませんよ」キッパリ

竜華「!?」

怜「あー! それ言わんといてって言うたやーん!」ポカポカ

京太郎「すみません。でも、俺は今、大切な幼馴染逹を……仲間を助けようと決めているんです」

竜華「幼馴染? 仲間?」

京太郎「だから、恋愛なんて出来ませんよ。俺の使命が果たされるまでは……ずっと、ずっと」

怜「あーん! ウチはいくらでも待つでー!!」ダキッ

竜華「(須賀京太郎……うちを気遣ったり、ちゃんと自分の意思をハッキリ言える男やん)」キョトン

 これじゃまるで、優しくて一途な男――

【怜が望むべき彼氏の条件4 優しくて一途】

竜華「……」


京太郎「暗い話をしてすみません。お詫びに何か奢りますよ」

怜「そういえば昼時やなぁ」グー

京太郎「何か食べたいものあります?」

竜華「食べたいものかぁ」

京太郎「近くに美味しい料亭がありますよ。長野の特産品とか、色々出してくれますしオススメですね」

怜「え? 料亭って……そんなん高いんとちゃうん?」

竜華「せや、高校生の身分じゃ……」

京太郎「大丈夫ですって。俺の母親の親戚がやってる店なんで格安ですよ、それに俺はこう見えて……」

怜・竜華「「こう見えて?」」

京太郎「わりとお金持ち」

 デーン

           ,   -──-
  (⌒ i   /            \
 (   ) /      |     !   \
     /    l  /  /{ | _人_ l    l  ヽ  : __
    ./.     | /ハ X.u| i `Y´ |    |   ヽ : /不3 /
  : / l. |レ_」上__\ l     / . |  |    i l /可P /
 : / .|  l.〃厂_人气ヽゞ /斗七チ}  i||/避  /
 : /. |  | ゞ乂`Y´ノ    .芹人气ルr j |リ/ )_/
  i | |  | |.:::::::::::      {:`Y´:}ノイメイ u / 
  l | |  | |     /\  ー - ' ./   l / :
  | | |  | |  u  ヽ /   :::::::::: {    |/l :
  レ∨ル ヘ| lヽ __         u _ノ    |ヽ} (⌒ ヽ
    /!∨‐ !トL.   ! ¬丁  ̄ ̄ノ イ  ハ j/  (  ノ
  / j‐‐ 、 \   !⌒/   /⌒ レノ リ
  \ {<i⌒ i 、ノ \__∨ __/   / :
   < \!   '⌒ヽ{⌒怜⌒}    /  :

怜「抱いてーな! もう滅茶苦茶にして欲しいねん!」キャー!

竜華「……」


【怜が望むべき彼氏の条件5 わりとお金持ち】



 料亭 お粗松

 カコーン

叔父松1「なんだよ京松、彼女連れかよ。死ね」サクラーイ

京太郎「だからその、京松ってのやめてください」

叔父松2「まぁ、ゆっくりしていけよ……」ナカムラーン

叔父松3「こら叔父松5! お客様をちゃんと案内しろ!」カミヤーン

叔父松5「あははー! よく来たねー! ゆっくりしていくといいよー!」オノーン

叔父松6「可愛いねー君たち。ねぇねぇ、連絡先交換しない?」イリノーン

怜「結構ですー」プイー

竜華「い、五つ子や!!!」

京太郎「本当は六つ子なんだよ。叔父松4さんはいないみたいだなー」アハハ

叔父松1「じゃあ案内すっから。あと京松、ちょっと店を手伝え」

京太郎「え? なんでっすか!?」

叔父松1「叔父松4が逃げたからだ。お前、声似てるんだから代わりをやれよ!!」

叔父松3「むちゃくちゃ言ってるよこの人ー! いや、ごめんねホント。俺たちほら、料理出来ないし」

叔父松2「そういうことだ」フッ

京太郎「ああ、分かりました。じゃあ俺、料理担当ということで」

怜「えええ!?」

竜華「……凄い料亭に来てもうた」

京太郎「すみません。すぐに調理するんで」スッ

竜華「いや、いくらなんでも料亭の料理はそう簡単には……」

京太郎「え? なんですか?」ズババババババ シュバババババ

叔父松s「「「「「はええええええええええ!!」」」」」

竜華「」

怜「」

京太郎「はい、終わりましたよ」フゥ


【怜が望むべき彼氏の条件6 家事・雑用が得意】


 松の間

京太郎「急いで作ったので味は少々自信が無いです」

怜「自信ないって……」

                                           ___
                                  _,,,,,,,,,_     {n_}
                      ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
                     ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~   {こ} __
                   ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
                 ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
   __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__      A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:;  ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
  i<___>!    ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________

..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:|  メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...:  :  ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|.  .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j   .. :    ::..
 :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....}   i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ  _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,

..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~  i'  (,_ 々(コ/´ ::;}J  ,; .゙i
 . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_   `゙'"~  __,,,-´
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サ三三ミぇュ、-、、      :    { .::. '';,,.    {,;_ :.::;}}:;} .:::.  ;;;   };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.....::.
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竜華「おおよそ料亭のものとは思えないものが出てきたぁぁぁぁぁ!?」

京太郎「これぐらいしか出来なくて」

竜華「いやいや、十分やけど! 十分やけどなんか納得いかれへん!!」

京太郎「?」

竜華「絶対手を抜いてへんやろ!」

京太郎「そうですか? もっと適当にも作れますよ」

怜「へぇー? どないなん?」

京太郎「例えばですねー」シュバシュバ

竜華「ごくっ」


京太郎「はーい、できましたー」コトッ

竜華「どれどれー」

                       | ::::|
                       | ::::|
                 ,,..  ''"| ::::|` 、
             /      \| ::::|_ ヽ
            /       7MW\   }
             {\                 /
            \ \         //                               _ /ヽ  _
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      |     /                {: : : : : : : : :`゛¨ '' 、- ...,, _;;;|/  |:.:.ノ..|::: \Y/ .[___] |_|   ::::| .|
       .|   / / .///> quality           > 、: : : : : : : : :.\/ ̄:.: ̄ ̄ ´  .|:::=H A M B U R G E R=:::|  |
     /   /  |///  BURGERS               >────< ´    .| 美味しさ、VIPクオリティ |、 .|
    ./  /                                            |,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,レ |
    \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/

       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

竜華「ってええええええ!? マクドナルドォォ!?」

京太郎「スマイルは0円でーす」

怜「ちょうだい! スマイルちょーだい!」

京太郎「はい。そんな園城寺さんにはー」スッ

竜華「……」

怜「何かな、何かなー」

京太郎「はい。ハッピーセットォー」

                       ,.ヘ、
                  ,ヘ' : : :〉,ヘ
                 //'⌒: : '⌒ヽ

                  |:|://>ヘヽ ハ
                  |:|:|」_ _〉从
                ,- |:|:| rェ  rェ.|:|:|
               ├ |:|:|  |_   |:|:|
               ├人卜 一 人リ

             / ̄ ̄丶| ` ー ´ |  ̄ ̄\
             /      |  ハハ  |     ヽ
         /   │     | 」 | l、  |   l    ヽ
        /     ̄厂ヽ、  lノ><\|   // ⌒丶ヽ
          /    /   厂 ̄ ノ‐个ヘ、 ̄ 厂 ̄      ヽ
        l   /    /: : : : 〈_人_ノ: :〈  \      〉
       ヽ      /ノ  ̄ ̄       ̄ ̄ヽ、 \__ /
         ` ー-=≠ 彳三三三≧≦三三三个ー──'´
               ト┬┬┬┬┬┬┬┬彳
              , < 个‐<ノ个个个个个| |厂`ヽ、
          / . : : : : | |: : : : ノ厂ノ : : : : : :| |: : : : : .\
        , '⌒ヽ、_: : : : | |: : : /厂ノ : : : : : : :| | : : : : : : . \
     , ´ _=二三≧=‐| |;_;_/厂/_;_;_;_;_;_;_;_;| |‐-=≦三三≧、
   /-=二三三三三三|_|=/厂/=三三三三|_|三三三三三二 、

   〈二三三三三>'゙´  |三三三三三三三| `'<三三三三二 ヽ
   ヽ二三三三〉      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    〉三三三三二 〉
    ヽ二三三人                      〈三三三三二ノ
      \──へ                  人──> ' ´
       /∠二ヽヽ                   / ∠二く
      ノ,二二、∨                   〈乂,二二、 、
     〈个 厂し〉ノ                  〈 し 厂个〉〉
      ヽ二二イ                       ヽ二二 イ

竜華「ええええええ!? チャクラ宙返りぃぃぃい!?」

怜「わーい!!」キャキャッ

竜華「しかも喜んどる!?」ガーン



怜「って、こんなん喜べるかぁぁぁー!!」バキャーン!

京太郎「あぁっ! サスケェ!!」

竜華「分からん。この二人のやり取りはまるでわからへん……」ブツブツ

京太郎「楽しかったですねー」スッ 台本

怜「またやろうなー」スッ 台本

竜華「!? (ふ、二人して台本!? なんや! うちをハメとったんか!?)」チラッ



司会者「今回の主演女優賞は……」デレデレデレデレ

京太郎「大丈夫です、取れますって」

怜「やるで! やったるでー」

観客「「「「「「ワァァァアァァ!!!」」」」」



竜華「なんか授賞式が始まっとる!? え? ここどこ!? なんでステージ!?」キョロキョロ



司会者「なんと、マクドナルドの幻術より!」

京太郎「!!」

怜「やった!!」


竜華「しかもなんか怜が授賞して……」チラチラ



司会者「須賀京子さんでーす」


京子「私、うれしぃ」ホロリ

怜「ようやった! ようやったでー!!」



竜華「って、ええええええええええええええええ!?!?!?!」



竜華「」ブクブク


京太郎「久々にやりましたねミスフルごっこー」ホクホク

怜「やっぱ楽しいなぁミスフルごっこー」ホクホク


竜華「(なんか知らんけど、冗談やったんか)」ホッ

京太郎「じゃあ頂きましょうか」

怜「せやな。いただきまーす」パクッ

竜華「なんか腑に落ちひんけど……頂きます」パクッ

京太郎「次は清水谷さんも参加してくださいね」ニコニコ

竜華「関西人やし、笑いには協力したいけど……」

 元ネタが分からへんって、そないな問題とちゃう!
 うちはコイツのしっぽを掴みにきたんや!

竜華「(残る項目は4つ! それら全てを……!)」メラメラ

京太郎「どうかしました?」

怜「(なんか変なこと考えとる顔やな)」

竜華「怜」

怜「うん?」

竜華「ちょっと、席を外してくれへん?」

怜「えっ?」

竜華「うちは、須賀君と一体一で話し合いたいんよ」ギロリ

京太郎「!!」

怜「……分かった。せやけど」

竜華「?」

怜「えっちなことしたらあかんで」ボソッ

竜華「っ!!」ボッ

怜「ほな、後はよろしゅー」スタコラー

竜華「と、とと、怜ぃ!!!」カァァァ

京太郎「???」



 カコォーン

京太郎「……」

竜華「……」

 ふ、二人きりになったはええんやけど……き、気まずい

京太郎「あの、清水谷さん?」

竜華「な、なんや!!」

京太郎「いえ、それはこちらが聞きたいといいますか」

竜華「そ、そうやんな。ごめん……」

 うぅ、せめて何か話さな
 ええと、何か共通の話題でも……

竜華「す、須賀君は、かっこええなぁ」

京太郎「え? ありがとうございます」

竜華「なんか、アイドルとか向いとるんとちゃう?」

京太郎「俺が……アイドル?」       

竜華「(うち、何言うとるんやろ……)」

京太郎「なら、清水谷さんは清水谷Pですかね」クスクス

竜華「あはは、竜華Pの方がええなぁ……」

京太郎「……」

竜華「……」

 気まずい
 でも、ちゃんと言わなあかん

竜華「あ、あのな」

京太郎「はい」

竜華「もう、気付いとると思うんやけど……怜は、須賀君のことが好きみたいなんよ」

京太郎「ええ、もう告白されましたし」

竜華「ファッ!?」

京太郎「断りましたけどね。さっきも話した理由です」

竜華「……そっか」

 なら、うちは余計な茶々入れんでもええのと違うんかな?
 でも、ハッキリとさせておかないとあかん気がする

 なんでやろうな
 もしかして、怜じゃなくて――うちの方が、もう



竜華「怜は、持病を抱えとる。病弱なんや」

京太郎「はい。知ってます」

竜華「せやから、怜と付き合う男は介護でもなんでもやれんとあかん」

京太郎「そう、なるんでしょうか」

竜華「なる。そして、怜はその相手として須賀君を選んだ」

京太郎「……」

竜華「須賀君が怜を振るのは自由やし、責める気はあらへん。でも……」キッ

 そうや、うちは間違ってへん

竜華「面倒を見る気も無いくせに! これ以上! 怜に近づかないで欲しいねん!」

京太郎「!」

竜華「怜からの誘いを断るなり、冷たくすれば終わる! せやから!!」

京太郎「……イヤです」

竜華「……え?」

京太郎「俺は、俺を好きでいてくれる人を……傷付けたくないんです。もう……」

竜華「それは詭弁やで! 今ここで傷付けないと、後でもっと傷つくことになる!」

京太郎「そうかもしれません。でも、そうじゃないかもしれない」

竜華「!?」

京太郎「その為に、俺は今戦ってる。もう誰も――悲しませないように」

竜華「そなら、付き合うかも分からん女の面倒一生見てやれると誓えるん!?」バンッ

京太郎「誓います。もし、園城寺さんに助けがいるなら、俺に出来ることをなんでもやります」

竜華「ウソやウソ!! 口先だけや!!!」

京太郎「それを証明する方法は、確かに無いです」

竜華「……いや、あるで」ドクン

京太郎「え?」

竜華「そないに言い切るなら、今から――」ドクンドクン

 
 ドクン ドクン ドクン


竜華「うちの、うんちを……直に触ってみるんや」ドキドキ

京太郎「……え?」




京太郎「え?」

なにいってるのかわからない

>>757
 奇遇だな、俺自身もわからない



竜華「怜はな! 自分の汚物が触れるくらいの男を求めてるんや!」

京太郎「そ、そうだったんですか。でも、俺はこの前……」

竜華「せやったら、それを証明すれば認めたる。怜を任せるに値する男やって!」

京太郎「いや、だからですね」 

 うちの言葉を受けて、困惑した様子の須賀君
 当たり前や、どうせ口先だけの男なんやからな

竜華「どないしたん? やっぱり怖気づいたんとちゃう?」クスクス

京太郎「あの、やめましょう。俺はよくても、清水谷さんが……」

竜華「うちはなんともあらへん。せやから、ほら!」

 この時、うちはどれだけ本気やったんかな?

京太郎「ちょっと!」

竜華「もう、逃げ場は無いで!」プリッ

 須賀君にお尻を向けて、後ろに回した手でスカートをめくる
 スースーとした冷たい空気が直にお尻に触れて、少し気持ちいいかもしれへん

竜華「これぐらい出来ひんで、どないするん!?」

 うん、うちがどないするん? こんな、男の人にお尻を見せて

京太郎「あ、えっと」ポリポリ

竜華「ここからが本番やで!」バッ

 うちはお尻を突き出した体勢で両手を地面に付ける
 これでうちの、大事なところも……お尻の穴も、全部、須賀君に見られてもうた

京太郎「……」アゼン

竜華「んっぅ……ふぅ……」プルプル

 半分、ヤケになっとったんやろうなぁ
 怜と引き離す為に色々と考えとったのに、逆にうちの方が須賀君に惹かれとるんやもん

竜華「っぅ……やぁ……で、でちゃぅ……」ミチッ 
 



 うっ……ふぅ……

 そういえば、一応R18とかグロとかスレタイに入れてないので、ここは自重ということでよろしいでしょうか? 
 
 だめという方もいるかもしれませんが、このスレの住人の大抵はピュアな紳士の方々

 よくよく考えれば下品な下ネタなんて、やめるべきですよね。皆さんもそう思っている筈……ということでカット! 
 



※CAUTION   スカ描写注意  苦手な人は飛ばしてください






竜華「ぁ、ぁぁっ」プリッ 

 コロンと、小さな何かが足に当たって下に落ちていく
 あぁ、出ちゃったんやな……もう

竜華「んぁ、ぁああっ……でて、まぅ」プリリ チョロロロロ

 ポトトトッ チョロロショワァァ

京太郎「し、清水谷さん!」

竜華「ふぁぁぁ……っ! んぅぅぅぅっ!」ミチチチッ ショワワワワ
 
 ブリリッ ボトォッ ボトッ、ボトトトトッ ビチャチャチャチャ

京太郎「……」

竜華「あ、あぁぁぁ……みん、といてぇ……ぁんっ」ボチョ

 お尻の穴がヒクヒクと蠢いて……長く腸内に溜まったモノが開放されていく
 恥ずかしい筈なのに、苦しい筈なのに、どこか……気持ちええ自分がおる

竜華「……」プスッ プスゥー プヒッ

京太郎「……清水谷さん」

竜華「うぅぅぅうっ……」グスッ

 ああ、全て終わってもうた
 もう、何もかもが終わりや

 人として、女として、怜の友人として

竜華「うわぁぁっ……うち、うちぃ……バカやぁ」グスグス

 何もかもを出し切って、うちはその場にヘナヘナとへたり込む
 生暖かい湿り気と、不快な柔らかな感触が足に残る

 うちが出した汚物――こないなとこで、世界一汚い女になってまうなんて
 バカ過ぎて、何も、言えへんよぉ……

竜華「う、うぇぇっ……ひぐっ、ぐす」

京太郎「……泣かないでください。ほら、顔を拭いて」

 悪臭立ち込める室内
 後悔と、羞恥と、虚無感に最なさまれるうちを――須賀君は優しく抱きしめてくれた

竜華「しゅが、くん?」

京太郎「大丈夫です。清水谷さんは、汚くなんかありません」



竜華「なん、で? なんでうちの為にそこまで……」

京太郎「アハハ、なんででしょうかね」フキフキ

 出した本人であるうちですら、あまりの臭いに顔をしかめそうになる空間
 だというのに、須賀君は嫌な顔一つせぇへん

 声も、態度も、まるで子供をあやすみたいや……

京太郎「俺、気付いたんです」

竜華「……え?」

京太郎「人間は誰だって間違うことがあるって。そこに、深い理由なんて無い」バサッ

竜華「あっ」

 あったかい
 須賀君が着ていた上着……かけてくれたんやね

京太郎「人に好かれようとして、失敗して……清水谷さんのようになった方を沢山知ってます」

竜華「そ、そうなん……?」

京太郎「俺は、俺が傷付くことなら我慢出来ます。でも、俺の為に誰かが傷付くことだけは許せない」

竜華「……」ドキッ

京太郎「だから、俺の前で――俺が原因で清水谷さんが傷つきそうになったのなら」グイッ

 ギュッ

京太郎「俺が守る。ただ、それだけです」

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        |i:.:.:.:::::::::::::レ'⌒ヾ:.:厶ヘ {ヘ{'///^}          {ヘ{//^} /ムィ::::::/     }}
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          i:.:.:::::::::::::::::|i:.::::::|//,へ                   小:i|
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       i:.:.:::::::::::::::: |i:.::::::::::::V/l       `   .         イ.::::::::i :::|:::i|
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     __|二ニ=-‐¬i:.:::::::::::::::| \        /__〉   !.::::::i:::::|:::i|   ̄ミへ、
   ,,へ へ        |i:.:::::::::::::::|  \        '   |     !.::::::i:::::|:::i|    j j / \
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 〈/     ⌒<⌒≫  |i:.:::::::::::::::|      \      |    | .::::::i:::::|:::i|  j j /       i

竜華「う、ぁ……//」カァァ

京太郎「さぁ、立てますか?」

竜華「……うん」

 そして、須賀君はそのまま部屋を出て行くと――うちの為の着替えを借りてきてくれた
 バケツに水も入れて、雑巾でうちの汚物を黙々と片付ける

 その際も、一切須賀君は――眉一つ動かすことはなかった

 本気で、うちのことを守ろうとしてくれたんや



 何度か怜が不審そうに声を掛けてきたけど、須賀君は上手にごまかしてくれて
 テキパキと、どこか慣れた様子の須賀君があっという間に部屋を元通りにしてくれた

 うちも着替えて、一緒に片付けを手伝って……

京太郎「はい。終わりましたよ」

竜華「……」

 臭いすら全く残っていない、完璧な掃除
 うちは一度死んだのに……生き返らせてもらったみたいや

京太郎「これで、証明できましたか?」

竜華「……」ジワッ

 本当は、分かっとった
 須賀君が怜にふさわしい男やって

 でも、くだらん意地を張ってこのザマ

 うちはホンマにバカや

【怜が望むべき彼氏の条件7 う●こに動じない】

京太郎「清水谷さん……」

竜華「ごめん、ごめんなぁ……っ」ボロボロ

京太郎「……」スッ

竜華「……グスッ、え?」

京太郎「はい、どうぞ。膝枕」ニッ

竜華「え、えええ?」オロオロ

京太郎「元気が出るおまじないだって、園城寺さんに聞いてますよ」

竜華「怜……」

 正座して、ぽんぽんと太ももを叩く須賀君
 ホンマはあかんて分かっとるのに、うちは何かに魅入られるように――

竜華「お邪魔、するで」スッ

 須賀君に、膝枕してもらうことになった



 硬い
 というのが最初の印象やった

京太郎「……どうですか? 清水谷さんみたいには出来そうにないですけど」アハハ

竜華「……んっ」スリッ

 でも、不思議なことに嫌な気はせぇへん
 むしろ――どこか落ち着いて、気持いい

京太郎「触っても、いいですか?」

竜華「……うん」

 サラッと髪をすくようにして……須賀君がうちの頭を撫でる
 少し前に、男にこないなことされようものならぶっ飛ばしていたかもしれへん

 でも、今は違う
 いいや、須賀君やから……かもしれへん

竜華「もっと、撫でて」

京太郎「はい」ナデナデ

竜華「んっ……」

 あぁ、ずるいなぁ怜
 怜はいつも、こないに気持ちのいい思いしとったん?

【怜が望むべき彼氏の条件8 気持ちいい膝枕が出来る】




京太郎「今頃、怜さんが怒ってますかね」

竜華「あはは、そうやろなぁ」

京太郎「叔父さん逹が遊び相手になってくれてる筈なんですけど」

竜華「あの六つ子の?」

京太郎「はい。賭け麻雀やるって言ってました。でも、あの人たち弱いんで」クスクス

竜華「むしられるやろなぁ」クスクス

京太郎「……よかった」

竜華「え?」

京太郎「清水谷さんに元気が戻ってきたみたいだから、嬉しくて」

竜華「なんで、そないなこと分かるん?」

京太郎「わかりますよ。こうして触れ合って、声を聞いて、目で見て、香りを感じていれば――」

竜華「っ! え?」ドクン

京太郎「あれ? 喉を締めましたね……緊張してるんですか?」クスクス

竜華「ふぁっ!?」

京太郎「半オクターブ上げるほどですか?」アハハ

竜華「う、うぅ……指揮者みたいなヤツやなぁ」ツンツン

京太郎「恐縮です」ナデナデ

竜華「(あぁ、そっか)」ギュッ

 須賀君はきっと、怜以外にも――沢山の女の子たちを守ろうとしとるんや
 それも、数人、十人程度やない

 もっと膨大で、恐ろしい何か

竜華「(だからこうして、うちみたいに他人の呼吸や鼓動から感情を感じ取れるんやな)」

京太郎「?」

竜華「ううん、なんでもあらへん」ギュゥ

 お揃いやね、うちら

【怜が望むべき彼氏の条件9 五感を研ぎ澄ませ、他人の体温・呼吸・鼓動を感じ取る】




怜「おっそーい!!」バーン

京太郎「わっ!? 園城寺さん!?」

竜華「怜ぃ!?」

怜「あああああ!! 何やっとるん!? ウチにも膝枕!!」

竜華「(あ、この場所が取られ……)」ズキッ

怜「ほぇー」ポフッ

竜華「え? うちの……膝?」

怜「んー。この体勢やとちょっと辛いなー」

竜華「な、なんで? こっちじゃなくてええの?」オドオド

怜「は?」

 何  ヽ    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ ̄ \
 言  |  / .:.:/:.:.:.:/ :.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:ヽ:.:.:.:/  :

 っ   |  .:.:.:.′:.:.′.:.:.:.:.:.:.| ヽ: |:.:.:.:|   :  |
 て   | |:.:.:.:.:.:/:.:.;.:.:.:.:.ー┼─:.:|:.:.:.:|   :
 ん   | |:.::|:.斗イ:/:.:.:/:. /  Ⅳ:.: 八 _  ノ
 の   | |:.:.|:.:.:|:.:/}:.::/7/ィ云斥、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ

 ?  く |:.:.|:テ云芹    廴 ソ 》:.:.:.\:.:.:.:.:.

ー─イ ̄  :.:.::.:.《 廴ソ     =¨´|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.{\
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      八:|:.{{\:.\:.:>-イ .// ̄)/⌒ll

           \/  |i /     __|
            /   /    /   \

竜華「!?」

怜「うちのお気に入りの膝枕は竜華のや! 須賀君のもええけど、ちょいと硬いし」

京太郎「あはは、一応スポーツマンだったので」

竜華「と、怜?」

怜「はぁ~、対局の後はやっぱこれや~」ポワー

竜華「……」

 あぁ、そっか
 うちは何を勝手に、勘違いしとったんやろ……

 怜は最初から、うちのことを捨てるつもりなんて無かったんや



怜「でも、竜華も須賀君と仲良くなってくれてよかったで」

京太郎「そうですか?」

怜「うん。やっぱり、親友には彼氏を認めて欲しいやん!」

竜華「怜……」ズキン

 ごめん、怜がそないに思ってくれとるのに
 うちは、もう……きっと、須賀君のことを

怜「ああ、あと」ニッ

竜華「?」

怜「親友が恋敵ってのも、燃える展開やと思わへん?」ニッ

竜華「っ!!」カァァァァ

京太郎「あはは……参りました」

怜「それくらい分かるで? 少し見ん内にもうこれやー」クスクス

竜華「え、ええの? うちも、須賀君を想っても……」

怜「うーん。そもそも、ウチ一人じゃ須賀君を落とせそうにないねん」

京太郎「そんなことないですよー」

怜「せやから、竜華と二人でコンビ結成や」ニッ

竜華「……怜ぃ」ウルウル

怜「ずっと一緒やで。だってウチら、親友やん」ギュ

竜華「うんっ……うんっ!」ポロポロ

京太郎「……」ナデナデ

 うち、ようやっと分かった
 ヤキモチなんてくだらないものなんや

 だって、うちと怜は親友なんやから
 例え誰が間に入ろうと、うちらの関係に変わりは無い

 だから、うちはうち 怜は怜
 自由に人を好きになって、自由に恋愛してええんや!

 例えそれが、同じ相手であっても!!

竜華「えへへっ! ほなら、もう遠慮はいらへんっ!」ギュゥゥ

京太郎「うわぁっ!?」

怜「いってまえ竜華ー! ボインアタックやー!」
 

【怜が望むべき彼氏の条件10 親友とも仲良く出来る】


 そして、楽しい時間はあっという間に過ぎて
 気が付けばもう……大阪に帰る時間になってもうた


竜華「それじゃあ須賀君。今度会う時は、さっきのお昼のお礼をさせてもらうで」モジモジ

怜「うちかて、次の出番はもっと暴れるでー」

京太郎「お二人は暴れた数だけ強くなりそうですね」クスクス

怜「優しも知るんやで、知らへんの?」

京太郎「俺はどっちかというと、心をひとつにつないで勝利の明日を待ちたいです」

竜華「なにそれ?」キョトン

京太郎「これはですね、元ネタが……」

竜華「うんうん」

 こんな出会いは最悪やって、誰もが言うと思う
 汚くて臭い……恋なんて発展しそうにない物語のスタートライン

 でもな、うちは信じとる

竜華「へぇー、そういうことやったん!」

京太郎「はい! あ、そういえば清水谷さんは……」

 どんなに酷い始まりでも、途中で支えてくれる仲間がいれば
 ゴールに光り輝く、あの人がいてくれれば

京太郎「恐竜は好きですか?」


【竜華が望むべき彼氏の条件】


竜華「恐竜? そないなこと、決まっとるやん!」

 きっと、最後まで歩き続けるんやって

竜華「だぁい好きやっ!!」


【怜と同じ条件!】


                      ... -―━━..、―- ..
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                 //::::::::::l::: l:|    \:{≧=┤:::从{::::::::::.
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   __     \\__  r┐\ハ八ハ`Vリ     .:::. /:::::/_/:::::::::::.
   \\  /´} ∨//し' /.      ∧ .::'  ___    /:::::/:/:::::::::::::::::::.
 _____ 、  ̄  ', 〈  1i {      /:::::.、  Vノ /:::::/:イ:::::::::::::::::::::::.
 `_ー‐ァ     ∨∧ \ }     /::::::::介::.. _...::´:::::/」__|:::::::::::::::::::::::::.
 ゝ-‐ァ  _  ∨∧  )ノ   /::::/≠ニ二フ~ ̄Ⅴl:| ||:::::::::::::::::::::::::::.
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                ノ            /  {                \::\::::::::::::::::\::::::: \//
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                  /           { __〉                   |  \:::::::: |  \}\::〉
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           ∨ : : : : : : : : : : : :`: : . .___」: : : :\○ ∧

【三十一章 十連・アバレ・京竜じゃー!】 

 カンッ!!!!


 くぅ~疲れました、これにて竜華編完結です
 そこまでひどくならなかったのが幸いでしょうかね、ごめんよ千里山ー
 みなさんも、スカに抵抗無いようで助かりました(棒)
 そんなに多く仕えるネタじゃないので、今後は滅多に見れないと思います

 うざキャラor基本的に汚れネタをやったキャラは後で報われるイメージ
 んー、今後の怜竜はわりとキレイになると思いますよ、バレンタインを除けば
 ちゃんと次回のネタを練ったら、また予告を投下したいと思いますので、気長にお待ちください


※ 元ネタというか【女子力5選】みたいなの募集してます(採用された方にはアラサー嬢のサイン入り婚姻届けを抽選でプレゼント)
※ 漫画やアニメのワンシーンとかも、SSSさんみたいに再現出来るかもなのでリクあればどうぞ
※ 今までのレスで見逃してるのがあるかもなので、気づいてない場合はご了承を
 


【三十二章 近未来! 須賀京太郎に聞きたい100の質問!】予告


衣「なに? それは本当なのかトーカ!」

透華「ええ。我が龍門渕グループがスポンサーをしている番組への出演ですわ!」

衣「しかしバラエティ番組など……髀肉之嘆だ。最近はめっきりと大会に呼ばれない」ムスッ

透華「衣が強すぎるのはいけませんのよ。テレビ中継で圧勝されてもつまらないでしょう?」クスクス

衣「……」プクー

透華「そう膨れないでも大丈夫。今回は番組の最後に試合もありますのよ」

衣「相手は誰だ? 意気阻喪になる相手でなければ……」

透華「宮永照、大星淡、神代小蒔の三人でしてよ。番組の共演後に、デモ対戦を行うと」

衣「!! あの三人ならば……!」メラメラ

透華「ああ、それと。番組のゲストに……ふふっ」クスクス

衣「?」

透華「最近プロ入りしたばかりの、あの方がいますのよ」

衣「あの方……? まさか!」パァァァ

透華「ええ。この間、とうとうあの【偉業】――あの伝説二人の同時撃破を成し遂げた……」

衣「衣でさえ手が出せなかったニーマンとアラサー嬢を破るとは……時の流れ、いや、人の成長には驚かされる」

透華「それだけ彼は努力しましたもの。そして、戦い抜いた」

衣「……いつの間にか追い抜かれ、こちらが追う側になってしまったな」フッ


      /     /    /    /         ヽ  ヽ
     / / /   /   /,イ    | !      l   ヽ  !
    ./,イ /  /   // l      | .ハ        |    |  |
   /// i   i   / ,' |    | |',| Ⅵ    i!|    |  |
  .〃 i  i!   ||― A.」  |    | | i! ,斗―- ,リ|    |  |
   || | | !|   ||!  | | |\ハ    | レく  |  / /!    /  i!
   |!  W.!l   !|ヘ l N  {!ヘ   N    | /ル' リ  .,イ!   i!
   |  ヘ从  i!i! ヘ!     \ !    !/'  / //'!  i!
       ∧  从z≠气x    `\,z≠ミx 厶イ   |   |
        /  ヾ=トゝ              `/    |   |
     /      {       '           /       !   !
      /     人     ヽ ノ       ,/      |   |
   /     /   > .          . イ/,/     |   |
  / / ̄ ̄\/   |\> --‐<彡 {」 ||       !  .八
/ /      Y´ ̄}  >v<´     | ||      「 ̄\\


衣「早く、キョウタローに会いたい!」ニッ

透華「……しかし、それにしても」ハァ

衣「ん?」

透華(20)「老けませんわね、衣。相変わらず子供のままで羨ましいですわ」ハァァ

衣(20)「こどもじゃない、ころもだっ!!!」ムキー



ハギヨシ「衣様がお酒を飲めるご年齢に……」ホロリ




 つ づ く


 京太郎がさらなる高みへ
 ちゃんとプロになれたようですね、未来では
 んー、どうしてそうなったかの経緯はいずれまたということで
 解放されているのか、あのストーカー軍団に
 脱がされ、犯されそうになったことも多々あったでしょうに……
 済んだことはともかく、次回の更新でちょこっとだけ未来のみんなを映せると思いますので
 みなさんも、期待せずにお待ちください


 聖なる衣を纏いし闇に抗いしモノ
 人外を導き救世主になりし時
 京都で
 ちゃんこ鍋
 んー! もういっちょ!
 

※今回は色々と京太郎の設定がぶっ飛んでますが、ギャグとしてお楽しみください



【三十二章 近未来! 須賀京太郎に聞きたい100の質問!】


 清澄、白糸台、阿知賀、臨海……様々な高校が打ち立てた伝説のインターハイより二年
 美少女逹の熱き闘牌により麻雀人口は以前よりも更に増大し、その世界競技人口は二億を突破

 より激戦の一途を辿る麻雀世界において
 かつては女子に遠く及ばないと言われた男子麻雀も変化を遂げていった

 そのきっかけとなったのは、一人の少年

 ルックス、実力、人格――仁、知、勇を兼ね揃えたその少年は
 自分の背負う十字架に屈することなく、努力し、抗い、やがて誰も到達しえなかった場所へたどり着いた

 そして――今


???「ふぅ。日本に戻ってきたのも、久しぶりですね」

煌「激戦を制した後ぐらい……ゆっくりと療養されてもよかったのでは?」

???「そうもいきませんよ。俺にはまだまだ、やるべき事がありますから」

煌「はい。では私も、それに従うだけです」

???「煌さんの方こそ、倒れないでくださいよ?」クス

煌「鍛えてますから。それに、メイド兼秘書の座は誰にも渡せません」フンス

???「ありがとうございます。では――」

/     ,     /   /   / /             |   |  :.   .   :.
    /     /   /    '    |   |     |   |  i|   |    .
  イ        '   /|    /|  l   |   |     |   |  l|   |    |
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京太郎(19)「いっちょ、行きますか!」

 


 テレビ局前


 ざわざわざわざわ

透華「あら、凄い人ごみですわね」

衣「わわっ」

ハギヨシ「どうやら、須賀君のファンが入り待ちをしているようです」フフ

透華「入り待ちって……」


京ファン1「京様ぁぁぁぁぁ!!」

京ファン200「早く来てぇえええ!!」

京ファン500「ぶふぅー、京様ぁー」ズシィーン

京ファン1000「うわぁぁぁぁぁ京様京様京様ぁぁぁぁぁっ!」


透華「コミケですの?」

ハギヨシ「それほど一目みたいのでしょうか」


 ブロロロロロ


透華「!」ピキィーン

衣「この気配は!?」ピィン

ハギヨシ「どうやら、彼が来たようですね」

 キキィ 

京ファン×1000「「「「「きゃああああああああああ!!」」」」」

警備員×10「「「「むりむりむりむりむり」」」」」」


煌「ここで降りるのは危険です。裏に……」

京太郎「いえ、ここでいいです。折角皆さんが俺を待ってくれてるようですし……」

 スタッ

京ファン×1000「「「「「京様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」ダダダダダ

京太郎「……皆さん」スッ


 ビシィィィィ


衣「!!?」ゾゾゾゾゾ

京太郎「こんにちは。警備の人に迷惑がかからないようにしてくださいね」ニッコリ

京ファン×1000「「「「「おっふ」」」」」バタァーン

京太郎「……大丈夫かな?」

煌「いえ、問題ないかと」クスクス



京ファン500「あ、あのあのあの!! きょ、京様!」ドスンドスン

京太郎「?? どうかしましたか?」

京ファン500「こ、これ、作ったんですクッキー! よかったら!」スッ

京太郎「!」

京ファン100「ちょっと! このデブ! なにやってんのよ!」

京ファン234「そうよそうよ! 抜けがけしてんじゃないわよブス!!」

京ファン500「う、うぅ……」グスッ
 
京太郎「……泣かないでください」スッ

煌「!! いけません! 何が入っているか!」

京ファン500「あっ」

京太郎「サクッ、カリッ……うん、美味しい。焼き加減バッチリですね」ニッコニコ

京ファン500「あ、あわわわっ」


                                      淡「はいはーい! ここでスタンバってるよー!!」ブンブン


煌「なぜこんな真似を! 毒でも入っていたら!」

京太郎「大丈夫ですよ。俺、もう毒は効かないですし」

京ファン415「なによー! デブのくせにー!」

京ファン100「デブスなんてこの世に必要ないのよ!! 死ねっ!」ブンッ

京ファン500「きゃあ!」

京太郎「おっと」パシッ

京ファン100「えっ!?」ドキィン

京太郎「ダメですよ暴力は。相手も傷つきますし……何より、アナタの心が汚れてしまいます」キュッ

京ファン100「」ジュセイフカヒ

京太郎「それに、彼女は不必要なんじゃありません」

京ファン500「!!」

京太郎「この世に不必要な人間なんかいません。少なくとも、クッキーを美味しいと思った俺はね」ニッ

京ファン500「あ、あぁぁ」ブルブル

京太郎「また、ご馳走してください。だけど、あまり無茶しちゃだめですよ?」ツンッ

京ファン500「」パァァァァア

京ファン100「!?」

京ファン860「あ、あのデブスが光り輝いて!? 美人に!?」

京太郎「それでは」スタスタ

京ファン500「あぁ、京様。私、一生付いていきます」ポワーン


煌「恋する乙女のパワーは凄いですね」

京太郎「そうですか? 俺はただ、彼女の元々の魅力を引き出しただけですよ」




衣「」

透華「」

淡「おひさー! あれ? 聴いてる? ねーねー!」ツンツン



京太郎「おっ。淡! 透華さんに衣さん! 大会以来ですね!」

煌「お久しぶりです」

淡(19)「やっほー! この間はよくもやってくれたなー!」グリグリ

京太郎「あははっ、油断したお前が悪い」グリグリ

透華「なんていうか、相変わらずですわね」クスクス

衣「う、うむ」モジモジ

京太郎「? 衣さん?」

透華「久しぶりで緊張していますのよ。衣もまだまだこどもですわ」

衣「こっ、こどもじゃないっ! ころもだ!」ポカポカ

ハギヨシ「後片付け、終わりましたよ」シュタッ

煌「(速いっ!)」

ハギヨシ「お久しぶりです」

京太郎「ハギヨシさん! いやぁ、会えて嬉しいなぁ」

ハギヨシ「そういえば、タイトル獲得おめでとうございます」

京太郎「いえいえ、師匠のおかげですよ」アハハ

透華「よく言いますわ。その師匠を倒してタイトル授賞したのでしょう?」

京太郎「お陰でチームじゃいつも小言言われてますよ」

淡「テルーも後で小言を言うってさー。中で待ってるよ!」

京太郎「照さんか。小蒔さんもいるんだよな?」

淡「あー、テルーと待合室にいるかも」

透華「立ち話もなんですわ。さぁ、早く行きますわよ!」

京太郎「はい。行きましょうか」

ハギヨシ「では透華お嬢様。私はここで事後処理を引き続き」

煌「京太郎君。私も」

京太郎「すみません。お願いします」

透華「頼みましたわよ」


ハギヨシ「しかし、本当に成長されましたね……須賀君」

煌「ええ。四年前は県予選初戦敗退だった彼が今や……」


<<須賀京太郎>>
【年齢】 19歳
【誕生日】 2月2日
【出身】 長野県
【身長】 182cm
【所属】 横浜ロードスターズ
【称号】 Relief of Saints
【世界ランク】1位
【タイトル】
・雀鬼(今期)
・雀魔王(今期)
【受賞歴】
・インターハイ優勝(高校二年、三年)
・東風フリースタイル金メダル(プロ入り一年目)
・リーグMVP(今期)
・首位打点王(今期)
・ルーキーオブザイヤー(今期)
・トップオブザイヤー(今期)
・ファンタジア(今期)
・ゴールドハンド(今期)
【レギュラー番組】
・TAKO'Sキッチン



 控え室


照「近くに……来てる」ピコーン

小蒔「はい。感じますね」フフ

照「う、うぅ」ソワソワ

小蒔「わ、私も緊張します」ソワソワ

照「髪型、変じゃないかな? 香水も……」モジモジ

小蒔「大丈夫だと思います。わ、私の方こそどうでしょうか?」モジモジ

照「うん、問題無い」

小蒔「よかったです……」ホッ

 コンコン

照・小蒔「「!!」」

 ガチャッ

京太郎「お邪魔します。あっ、照さん! 小蒔さん!」

照「京ちゃん!」パァァァァ

小蒔「京太郎さん!」パァァァ

京太郎「あ、二人共髪型を少し変えましたね?」

照・小蒔「「!!」」コクコク

京太郎「髪型に合わせて服装もいい感じにコーディネイトしてますし、香水も……ちゃんと流行のものを使ってる」

照・小蒔「「……//」」コクコク

京太郎「二人とも、とっても綺麗です」

照「えへへっ」

小蒔「全て京太郎さんの為なんですからね?」

京太郎「男冥利に尽きます」

淡「ごらー!! なにをイチャついとるかー!!」

透華「ええ、全くですわね」

衣「衣逹には言ってくれなかったのに」ムスッ

京太郎「す、すみません。気遣いが足りませんでした」フカブカ

淡「よろしーい! なら褒めちぎれー! この淡ちゃんをー!!」

京太郎「あわいい」ナデナデ

淡「にゃんだとー!!!」ガバッ

京太郎「ダメか?」

淡「ううん。それでいい♪」スリスリ

京太郎「……」ナデナデ

透華「ぐぬぬぬ」

衣「ぐぬぬぬ」

照「ふふっ、みんなの分のお茶菓子もあるよ? 今紅茶を淹れるね」

小蒔「席はこちらへどうぞ」

京太郎「ありがとうございます」




照「はい、どうぞ」コトッ

京太郎「頂きます」ズッ

照「どうかな?」

京太郎「腕を上げましたね。美味しいです」

淡「そう? 毎日飲んでるとわっかんねー」

小蒔「ふふふっ、三尋木さんの真似ですか?」

淡「試合の度にロードスターズの控え室に行くんだけどさー」ムスッ

透華「ああ、邪魔されますのね」

淡「私も入ればよかったー!!! 今からでも移籍するぅぅぅ!!」

衣「ドラフトで破れた不運を呪う、か」

京太郎「俺は師匠のお陰で一位指名もらえてましたからね」

照「(私も移籍しよっかな)」

透華「あの年のドラフトは面白かったですわね。ハートビーツとかも特に」

京太郎「ああ。和と由暉子が、まさか二人揃って入るなんて」

小蒔「今も瑞原プロに負けないアイドル、牌キュアとして頑張っていらっしゃいますしね」

~~~

和(19)「牌デジタル!!」 

由暉子(19)「牌オカルト!」

和・由暉子「「二人は牌キュア!!」」プルゥーン

~~~


淡「あれさー、完全にパイキュアだよね。おっぱい的に」

透華「くっ」

京太郎「そういえば、この前の差し入れありがとうございました」

照「あ、食べてくれた?」

京太郎「はい。美味しかったですよ、あのお弁当」

照「最近ね、料理も、家事も……頑張ってるんだ」

京太郎「咲と二人で暮らしですもんね」

照「うん。二人のすれ違っていた時間を、取り戻したいから」

京太郎「……」ナデナデ

照「にゃ、にゃでるの、反則」アタフタ

透華「うぅ」ウズウズ

衣「うぅ」ウズウズ


 というか今更気づきましたが残り100レスも無いじゃないすか
 これじゃ完全に100の質問やれなそうなので、このままグダグダ近未来京ちゃんでいいですかね?

 ろくな質問決めてなかったので、質問リクを拾いながらやる予定だったんすよ
 てなわけで未来について触れて欲しいキャラ(32章までのキャラ)がいればレスして、どうぞ 
 んー、全員は拾えないけどね。 埋めもかねて、オナシャス!


 950くらいで次スレ立てて、残りは小ネタなんかで埋めようかと思います(質問ネタは次スレ繰越し)
 


※ これから触れる予定のあるキャラは拾えないかも……穏乃とか


透華「そういえば、宮永さん。この前の国際試合はどうでしたの?」

京太郎「ああ、テレビで中継を見ました。グルジアが強敵でしたよね」

照「うん。ネリーにかなり食いつかれた」

京太郎「あはは。アイツ、故郷を救ってやるって頑張ってますから」

淡「他のも強かったよね。うぅ、出たかったのにー」

照「ルーキーの出る幕じゃない」フンス

衣「アメリカも手ごわかったぞ」

京太郎「メグさんもネリーも、あの後日本に来て智葉さんに泣きついてましたよ」クスクス

小蒔「そうだったんですか?」

京太郎「はい。お陰でネリーには色々とたかられて、メグさんにはラーメン屋を一緒にはしごするハメに」

照「……辻垣内さんは元気だった?」

京太郎「家の都合でプロ入りを断念しましたからね。その点では、少し」

照「そう。また、戦いたいな」

京太郎「よければ俺がセッティングしますよ。俺も、照さんと闘りたいですから」ニッ

照「この前みたいには、いかないよ?」フフ

淡「ああー! ずるいずるーい!!」

京太郎「……」

~~~~~

ネリー「うぅぅぅぅっ!!」ポカポカポカポカ

京太郎「あいたたた」

智葉「惜しかったな」

メグ「コロモさん、見た目も実力も化物デシタ」ズゥーン

京太郎「破るにはコツがいりますからねーアレ」

メグ「デモ、対策見つけまシタ! 名づけて! 丼返しデス!!」

京太郎「どんぶり?」

メグ「ということで、後でラーメン屋に行きまショウ!」

京太郎「ええ。俺でよければ」

ネリー「ダメだね! キョウタロウはネリーと買い物するの!」

智葉「また奢らせるのか?」フフ

ネリー「ち、違うよ! この前の大会で、賞金が出たから、それで」モジモジ

京太郎「?」

ネリー「……あの日のお礼。今度はネリーが、指輪……買ってあげるから」カァァ

京太郎「……ああ。ありがとな、ネリー」ナデナデ

ネリー「っ」カァァァ

智葉「私にはしてくれないのか?」ジィー

京太郎「さっき一時間もしたじゃないですか」

智葉「あ、ばっ!」

ネリー「……ふーん?」ニヤリ

メグ「羨ましいデスネー」

智葉「」ボシュゥゥゥ

~~~~~~~~~~~~~




小蒔「うらやま死刑」

透華「!?」

小蒔「冗談ですよ」クス

京太郎「俺の腕くらい、いつでも貸しますよ?」

照「京ちゃんなら本気で腕をもぎ取りそうで心配」

京太郎「? 構いませんけど」

淡「こら! もっと自分を大切にしなきゃダメじゃん」ポカリ

京太郎「あたっ」

透華「それにしても、番組開始まで時間がありますわね」

小蒔「早く来すぎてしまったようですね」

京太郎「テレビでも着けますか?」

照「そうだね」ピッ


<ハジマリマシタ! ホンジツパイトークハ……スガキョウタロウダイスキゲイニン


京太郎「あっ」

照「録画してるやつだ」

淡「録画してるやつじゃん」

小蒔「録画を頼んで来た番組ですね」

透華「うちがスポンサーの番組ですわ」

衣「おぉー」ジィー

京太郎「光栄だなぁ。芸能人にもよくしてもらって……って、あっ!」



~~~TV~~

洋榎「うぉっしゃー!! 京ちゃん大好きやでえええええ!!」

絹恵「京太郎君はホンマに格好ええんですよ」ニッコリ

ケンコバ「京ちゃんにならね、もう抱かれても構いませんよ!」

宮崎大輔「京太郎はオレノボドダァァァァァ!!!!」

ミヤサコ「なにこれ?」

ホトハラ「京太郎パワーやねん。流行語やで、聖人系男子」

洋榎「今日もwwwwうちとwwww京ちゃんのメールをwww晒すでぇwwww」

 キャァァァァァァ!! マッテマシタァァァ!!

絹恵「これな、本だしたらミリオンセラーになってん。ボロ儲けですわ」フナキューガオ

洋榎「アホかぁー! うちは京ちゃんの素晴らしさを世界に発信したいだけやぁぁぁぁ!!!」

ミヤサコ「ちなみにね、これ実写映画化するんですよ。しかも本人たちでね」

ホトハラ「凄いやん!」

ミヤサコ「俺も出てるんで、皆さん見たってください」

宮崎大輔「なぜだ! なぜ俺にはオファーが来ない!! 京太郎ぉぉぉぉぉ!!」

~~~~~~~

京太郎「あ、ひろさん逹出てるんだ」

透華「芸人雀士として大人気なんですのよ」

京太郎「試合でもあまり当たらないんですよねー。テレビではよく共演するんですけど、畑がちょっと違ったからかー」




京太郎「それにしても、最近はテレビの出演と試合ばっかりだなー」

照「体調は大丈夫? 家事とかは?」

京太郎「ああ、それなら問題ないですよ。たまに、美穂子さんが見に来てくれますし」

透華「!?」ピクッ

小蒔「それは本当ですか!?」

京太郎「ええ。料理を作りに来てくれたり……というかマンション一緒ですし」

照「」ガタタタ!!

淡「ちなみに私も一緒だよー」

京太郎「お前は飯をたかりに来すぎなんだよ」

透華「ああ、ハギヨシですの? 今から言うマンションを一つ買収しなさい」TEL

衣「?」

京太郎「後は……モモがコソコソ差し入れを。アイツ、恥ずかしがり屋だからなぁ」

透華「確か、鶴賀の……?」

京太郎「はい」


~~~~~~

ゆみ「今日は付き合わせてすまないな京太郎君」

京太郎「いえ。いいんですよ、取材のついででしょう?」

ゆみ「ああ。まさか私が雑誌記者として、プロのキミを取材するとは」

京太郎「しかもあのスタバで、ですね」クスクス

ゆみ「い、いいだろう! 美味しいじゃないかスタバ!!」

京太郎「はい、美味しかったです」

ゆみ「なら、いいが……//」

京太郎「でも美味しかったのは」

ゆみ「?」

京太郎「ゆみさんと一緒だったからですよ」ニッ

ゆみ「……」カシャカシャカシャカッシャ

京太郎「うわっ!?」

ゆみ「あ、すまない。これを表紙にしたいんだ、絶対に」キリッ

京太郎「別に構いませんけど?」キョトン



??「……」コソコソ



京太郎「ただいまー」ガチャッ

美穂子「あら? お帰りなさい」タタ

京太郎「美穂子さん。来てたんですね」

美穂子「ええ。勝手に上がってごめんなさいね」

京太郎「いいんですよ。いつも面倒見てもらってすみません」

美穂子「でも、いいのかしら? 私なんかが合鍵を貰っちゃって」オロオロ

京太郎「信頼してますから。それに、美穂子さんだけじゃないですし」

美穂子「……むー、それなのよね」プンプン

京太郎「?」

美穂子「いえ、なんでもないわ。あ、それと」フフ

京太郎「はい?」

美穂子「お帰りなさいアナタ。ご飯にする? お風呂にする? それとも……」モジモジ

京太郎「料理を手伝いますよ。してもらってばかりじゃ悪いですし!」

美穂子「……もうっ!」ポカポカ

京太郎「??」

美穂子「(でも……)」

      |  ! ! i |   |_,.. -‐|弋T下、\ヽ_八  | i
      |  | | i {   l ヽ -|=-`ー一'⌒´   \! |
      |  | l 、 ヽ.  ヽ 〆二ニ==ミx.     ||
.    八 { {ヽ \ \Y´ _彡ヘ::::::::ヽ `ヽ    ||
        \ヽ\\,ン⌒ 、     、:::::ハ   \ ||
        \r'`′   li\    ヾ:::::(_,  ′! l   !
                |i  ヽ     \ノハ   ||   !
                |i  }     ン'′  ||   !
                |i  ノ     / / / / ||   !
                l:/               | l   i
                |:\          |l   i
                |i  \         ||   !
                |i   ヽ.__ ノ       ! !    !
                ||       ヽ     ||    !

美穂子「(こうして、アナタの傍にいられるだけで……私は、幸せなのよ)」キュッ

京太郎「美穂子さん?」

美穂子「あ、ううん。なんでもないの。さぁ、行きましょう」

??「」コソコソ

京太郎「と、その前に」ムンズ

??「ひゃっ!?」

美穂子「え?」

京太郎「こら。入ってくるならちゃんと姿を見せろって」

??「あ、アハハ」スゥー

美穂子「あっ!」

桃子「ば、バレちゃったっすね……//」カァァ

京太郎「バカ。もう二度と、お前を見えなくなってたまるかよ」

桃子「!」

京太郎「だから、安心しろよな」

桃子「……」コクン

美穂子「ふふっ、一人前追加しなきゃね」クスクス



京太郎「モモはいつも、バレないように家事手伝いをして帰ろうとするんだよなー」

照「うらやま死刑」

京太郎「え?」

照「本気」ゴゴゴゴ

淡「やーいやーい! テルーの負けー」

照「いいもん。私もこれから京ちゃんのお手伝いするもん」ムスー

小蒔「わ、私も!」

透華「私もですわ」

京太郎「あはは、そんなに手伝ってもらわなくても大丈夫ですよ」

衣「キョウタローはモテモテだな」ムス

淡「でもさ、やっぱり大変じゃないの?」

透華「そうですわね。ここまで人数が多すぎると……」

京太郎「嬉しいことですよ。決して、迷惑なんかじゃありません」

照「京ちゃん」

京太郎「でも、本当にすみません。俺が優柔不断なばかりに――誰も選べず」ギリッ

小蒔「いえ、京太郎さんは何も悪くなど」

京太郎「いつか、俺なりの答えを出します。だから、もう少しだけ……待っていてください」

透華「……無理は、しなくていいんですのよ」

京太郎「はい」


~~~TV~~~

<オイデヨーオイデー マツミーカーン ニゴウテーン サンゴウテンモオープンダヨー アッタカァーインダカラー


京太郎「お、このCMは」

透華「京太郎が出ているCMですわね」

淡「松実館って、アレじゃん!」

京太郎「そうそう。宥さんや玄さんの旅館だよ」

小蒔「確か、京太郎さんがよく利用してるって噂が流れて……」

京太郎「はい。もう10年先まで予約が埋まってるとか」

照「でもそれじゃ、京ちゃんが泊まれなくなっちゃわない?」

京太郎「ああ。俺は宥さん逹の家の方に泊めてもらうので」

淡「!?」

京太郎「この前も……」


~~~~~~~~


京太郎「相変わらずの盛況ですね」

玄「うん! 京太郎君のおかげかな?」

宥「えへへ、京太郎君」ギュゥゥ

京太郎「お久しぶりです」ギュゥゥ

玄「もう! お姉ちゃん、病気はもう治ったんだよ?」ジェラジェラ

宥「うん。だから、これは自分の意思で、抱きついてるの」

京太郎「嬉しい限りです」

玄「むぅー! わ、私のおもちだって! この三年でおねーちゃんを超えたんだよ!」プルン

宥「超えてないもん」プルン

玄「な、なら京太郎君に比べてもらおうよ! ね!」

京太郎「どちらも素晴らしいですよ。それに、二人の良さは決してそこだけじゃありませんから」ニコニコ

宥「京太郎君っ!」キューン

玄「惚れ直しちゃうよぉ」キューン



松実父「あぁ、須賀君。娘のどちらかを貰ってくれないかなぁ……」コソコソ



玄「そういえば、東京で憧ちゃんは元気にしてる?」

京太郎「トップモデルとしてよくやってますよ。俺も仕事でたまに会いますけど」

宥「最近、変な噂がたったから」

京太郎「ああ、あの男性アイドルと出来ているって、噂ですよね」

玄「私達は憧ちゃんからウソだって聞いてるけど」

京太郎「大丈夫です。俺がちゃんと【話し合い】ましたから。明日にはアイドル側が謝罪すると思いますよ」

宥「そうなの?」

京太郎「ええ。実は憧にしつこく言い寄ってたところを週刊記者に撮られて、事務所がもみ消そうとウソを」

玄「酷い。憧ちゃんが手を出したみたいに記者は書いてたよ!!」ムカムカ

京太郎「はい。だから、俺がちゃんと事実を記載するように……ちょっと、ね」ニッコリ

宥「ありがとう、京太郎君」

京太郎「事実ですからね。平和的に話し合い出来てよかったです」

玄「でも、よくそんなことできたね」

京太郎「アイドル方面には知り合いが多いんですよ。特に、Sランクのね」


~~~男AP「君がそういうなら、力になろう!」 男TP「彼女に笑顔を」 男961「ウィ、PKジュピターに全てを任せたまえ」~~~


京太郎「それに、憧にも会って慰めておきましたし」

玄「いいなーいいなー」

宥「でも、今夜は私達だけの京太郎君だよね?」ギュゥゥ

京太郎「はい。なんでも付き合いますよ!」ニコニコ

玄・宥「「(……この笑顔を前にすると、とてもじゃないけどえっちなことを要求出来ない)」」ズゥーン


 さっき適当に咏ちゃんと同じ属性付けようと【咲、ゴールドハンド】でググって出て来たタイトルを使ったら
 なんかどこかのオリジナルが混ざってたっぽいので、さっきの京太郎のステータスを更新します
 なんだか強すぎたのもあるので、ちょっとだけ手心を
 なんでもかんでも強くすればいいわけでもありませんですし、というか皆さん的にここの京ちゃんがこうなったのはいいんですかね?




<<須賀京太郎>>
【年齢】 19歳
【誕生日】 2月2日
【出身】 長野県
【身長】 182cm
【所属】 横浜ロードスターズ
【称号】 Relief of Saints
【世界ランク】1位
【タイトル】
・雀鬼(今期)
・雀聖(今期)
・竜王(今期)
【受賞歴】
・インターハイ優勝(高校二年、三年)
・男女合同東風フリースタイル金メダル(プロ入り一年目)
・リーグMVP(今期)
・首位打点王(今期)
・ルーキーオブザイヤー(今期)
・ゴールドハンド(今期)
・日本代表 先鋒(来期)
・人気雀士ランキング(男性部門1位)
・ノーベル平和賞
【レギュラー番組】
・TAKO'Sキッチン(平均視聴率40%越え)


淡「うらやま死刑」

京太郎「え?」

淡「ねーねー、今度旅行に行こうよー!」

京太郎「お、いいな」

照「ダメ。そんなのスキャンダルになる」

透華「なら龍門渕島に行けばいいんですのよ」

京太郎「懐かしいなぁ。あれから二、三度行きましたよね」

衣「面白いものが沢山出来てるぞ!」

小蒔「では決まりですね」

淡「なんでみんなも付いてくんのさー!」

京太郎「あ、でもしばらくは無理だな」

淡「えー?」

京太郎「チームの合宿があるんだ。師匠にも参加しろって言われてるし」

淡「うげげっ」

小蒔「三尋木さんにですか?」

京太郎「この前は直接対決避けたんで、そりゃもうカンカンでして」アハハ

透華「見てましたわよ。早々に他家を飛ばしてましたわね」

京太郎「仕方ないですよ、最初に師匠がその人に倍満直撃させて……」

衣「次局でキョウタローが親の役満ツモ上がり……か」

京太郎「いやー、運がよかったです」

透華「京太郎のアレは反則級ですわ」

京太郎「俺が凄いんじゃなくて、来てくれる牌逹がいい子なんですよ」

小蒔「すばらしいお考えです」キラキラキラ


~~~~~~~~

えり「え、えー! 試合終了です! 松山フロティーラ対横浜ロードスターズの交流戦! 制したのはロードスターズです!」

フロ選手A「」

フロ選手B「」

京太郎「ありがとうございました」

咏「」ビキビキビキ

京太郎「え、えーっと。1位、2位フィニッシュですよ!」

咏「京太郎ぉぉぉ……」ゴゴゴゴ

京太郎「お先に控え室に戻ります!」バビュゥーン

咏「逃がすかぁぁぁぁぁ!!」ダダダ


えり「……おめでとう、京太郎君」ボソッ



良子「ワッツ! 何を急いでいるんですか?」

京太郎「あ、良子さん。どうも」ペコリ

良子「試合、見ていましたよ。可愛い後輩をよくもいじめてくれましたね」ジトー

京太郎「いやいや、そんなつもりは……ただ普通に打っただけで」

良子「ノーウェイノーウェイ。末恐ろしいですね、ほんと」クスクス

京太郎「良子さんとは、明日ですね」

良子「ザッツライ。しかし、負けませんよ」

京太郎「交流戦の機会は滅多にないですからね。楽しみです!」

 ガシッ

咏「なぁにが楽しみなのかなー?」ゴゴゴゴ

京太郎「わわわわっ!?」

咏「弟子に舐められるとかわっかんねー。このやり場の怒りの矛先がわっかんねー」ゴゴゴ

京太郎「す、すみません!」

良子「おやおや」

咏「……でも、まぁ何より」ポリポリ

京太郎「?」
                        . . -――‐- . ..
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咏「弟子に超えられるっていうのも……悪くない感覚かねぃ」クスクス

京太郎「咏、さん」

咏「今度の合宿。逆にこっちの修行に付き合ってもらうから、そこんとこよろしくー」ポンポン

京太郎「あっ」

咏「さぁ、控え室に凱旋すっかねー」

京太郎「はい!! じゃあ、良子さん! また!」

良子「はい。明日、楽しみにしてますよ」フフ


 ある程度リクは拾ったので、今日はこれくらいにしましょーちのすけ
 なんか、京太郎が異次元の強さを手に入れてますが、咲世界の男子が弱いと決まったっぽい反動ですねハイ
 ルー大柴的な良子ちゃん台詞があんまり思いつかないのは内緒

 うーむ、次スレは立てた方がいいですかね?
 んー割と埋まらない気もするので一旦保留で
 ここが埋まりそうになっていたら、素早く次スレを立てますので



 万が一の為に次スレ立てておきました
 久「やっぱり京咲はナンバーシックスだわ」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447002208/)


 こちらのスレの残りは久しぶりのアンケ枠で
 4スレ目、5スレ目でそれぞれ一番好きだったものを教えていただけると参考にします

【4スレ目】

第二十章【巫女サーの姫! 女子力憑依の裏技!】京蒔
・須賀京太郎を堕とす為、霞が手に入れた情報を鵜呑みにする姫様! しかし、その女子力の正体は……

第二十一章【何これチン百景! 阿チン賀のドラゴンロード!】 京玄
・最凶の対決! おもちVSチン● ちん×ぽこ開戦!!!

第二十二章【やったぜ。怜はミチミチと満ちたんや!】京怜
・うちのう●こ触れる? 怜の婚活はどこかキナ臭い……?

第二十三章【和っ姦ねー! 迫り来る合法ロリの影!】京咏
・京太郎は私のおもちゃ! 咏たんに宿るもう一つの命とは!


【5スレ目】

第二十四章【やはり全て、瑞原さんのお陰だよっ★】 京はや
・純粋な乙女はやりん★ 彼女が恋に堕ちた時、歴史は動く!

第二十五章【不思議なシンパシー! 打倒はやりんへの道!】京由暉
・自分は特別な女の子。そう信じていたのに……由暉子レヴォリューション

第二十六章【わりとお金持ち ネリーとおひねりー】 京ネリ
・お金持ちなんて嫌い、でも、アイツのことは――好き、かも

第二十七章【極道返上! 女子力アップの五つのルール!】 京サト
・女らしくない、こんな自分でも変われる。でも、変わっちゃいけない部分もある

第二十八章【アルコールレイプ! 酔っ払いぷんすかぷーん!】 京理沙
・酒乱、ゲロ、うんこ! 京太郎を襲う魔の一夜とは!?

第二十九章【盗撮! アコチャーはもう我慢できぬぅ!】 京憧
・好きだから見ていたい。好きだから全てを知りたい。アコチャーの純愛

第三十章【ハーヴェストタイム! 私がルールだ! 焼肉ロード!】 京尭
・焼肉といったら白い飯だろうが!! たかみー、ちょっとやりすぎです

第三十一章【十連・アバレ・京竜じゃー!】 京竜
・うんこはお粗末 終わりよければ全てよし? 京竜はだぁいすき


 それと、次スレで須賀京太郎に聞きたい100の質問というネタをやるので
 京太郎に回答して欲しい質問があれば、こちらにどうぞ
 気に入ったものや、面白そうなネタを京太郎に質問させて、それを衣逹に予想させる感じです

>>950
>京太郎に回答して欲しい質問があれば、こちらにどうぞ
>気に入ったものや、面白そうなネタを京太郎に質問させて、それを衣逹に予想させる感じです

これ京太郎に聞くのか京太郎が聞くのかどっちなの?



>>952
 説明が下手で申し訳ない
 この番組では、別室に控えた京太郎に質問をして、その答えを衣逹が予想して答えるんすよ
 なので


<例>

第一問【好きな食べ物】

衣「うーむ」

照「分かる」

淡「余裕っしょー」

小蒔「えーっと」

透華「回答オープンですわー」


衣【エビフライ】

照【わたし】

淡【オムライス】

小蒔【おもち】

透華「突っ込みどころが多いですわねー。では答えを」


「好きな食べ物はなんですか?」

京太郎「え? オムライスですかね」


透華「大星さん、正解ですわ!」


淡「わーい!」

照「なぜ」


 みたいな感じです


 質問のリクエストはこんなもんですかね?


【ナニの大きさは?】
【好きなおもちの量】
【ハーレムに憧れないのか?】
【四人の中で一番●●と思うのは?】
【麻雀の強さの秘訣は?】
【自分に子供ができたらどんな名前つける?】
【初恋は誰?】
【ゲストの四人に着てもらいたい服】
【今まで一番嬉しかった事は?】
【これまで出会った中で最も衝撃的だった人物は?】
【結婚する時に相手に求める条件は?】
【好きな匂いは?】
【今まで一番感動したことは?】


 他にあるなら進行中でも受け付けますので、どんどんネタ提供くだしぃ
 

1 三尋木プロ懐妊165【流局】(824)
2【雀士でも】なぜ女性雀士はモテないのか196【恋がしたい】(324)
3【独占禁止】須賀京太郎1067【清澄】(578)
4「野球って楽しいよね。いっしょに楽しもうよ」(986)
5【速報】インハイチャンプがファミレスで失禁画像流出(145)
6 咏「アラサーおつぅ~ん」健夜「FuckYou」ゴッ【SS】(452)
7 【現人神】アラサー嬢の華麗なる女子力レッスン28 (789)

 こっちを埋めきる為に、このスレの中のどれかを拾おうかね
 1、4番以外で覗きたいスレあります?



【女性雀士@2ch掲示板】

1 三尋木プロ懐妊165【流局】(824)

2【雀士でも】なぜ女性雀士はモテないのか196【恋がしたい】(324)

3【独占禁止】須賀京太郎1067【清澄】(578)

4「野球って楽しいよね。いっしょに楽しもうよ」(986)

5【速報】インハイチャンプがファミレスで失禁画像流出(145)

6 咏「アラサーおつぅ~ん」健夜「FuckYou」ゴッ【SS】(452)

7 【現人神】アラサー嬢の華麗なる女子力レッスン28 (789)


・・・・・・


【現人神】アラサー嬢の華麗なる女子力レッスン28 (789)


782 名前:以下、名無しにかわりましてアラサー嬢がお送りします[sage]
 私が書いた男を堕とすテクニックはここにある

 http://youpouch.com/2011/04/26/162331/

783 名前:以下、名無しにかわりましてノーウェイがお送りします[sage]
 782 
 この人頭おかしい……(小声)

784 名前:以下、名無しにかわりましてテルテルがお送りします[sage]
 そんなことは無い
 この方法で成功した人を私は知ってる

 このスレは本当に素晴らしい
 アラサー嬢は本当に、モテない女性雀士にとってプロメテウス

785 名前:以下、名無しにかわりまして文学少女がお送りします[sage]
 見ているだけで女子力が溢れてくるって、ハッキリ分かんだね

786 名前:以下、名無しにかわりましてネキネキがお送りします[sage]
 あ ほ く さ
 こないなことせんでも、メールさえすれば相手の心をキャッチできるんやで!

 せやからほら、うちとダーリンのメール晒すでぇぇぇ!!!!

787 名前:以下、名無しにかわりましてあわあわがお送りします[sage]
 えー? これ私のパクリじゃん!!
 どこで盗撮してたの? 著作権違反だっ!

 あり? 肖像権、だっけ? 
 
788 名前:以下、名無しにかわりましてまほっちがお送りします[sage]

 この方法を使えばマホも須賀先輩を落とせるんですね! 
 メモしておきます!!

789 名前:以下、名無しにかわりましてタコスがお送りします[sage]
 788
 特定したじぇ
 こんなことをアイツにしてみろ、私はお前を許さないじょ



・・・・・・

6 咏「アラサーおつぅ~ん」健夜「FuckYou」ゴッ【SS】(452)


440 名前:以下、名無しにかわりまして伝説がお送りします[saga]
 

咏「あ、あぁ……」ガクガク

健夜「……」

グサァッ

咏「」バタリ

健夜「やっぱり、ウソだったんだね」

 ザクッ グシャッ ブシャァァァァ

健夜「中に、誰もいないよ……?」


441 名前:以下、名無しにかわりましてコーチがお送りします[sage]
 ぎゃあああああああああああああああああ!!!

442 名前:以下、名無しにかわりましてえりりんがお送りします[sage]
 ウタカス逝ったぁぁぁぁああああああああああ!!

443 名前:以下、名無しにかわりましてノーウェイがお送りします[sage]
 Nice boat

444 名前:以下、名無しにかわりましてアレクがお送りします[sage]
 Nice boat

445 名前:以下、名無しにかわりましてカツ丼がお送りします[sage]
 こんな、こんな結末があっていいのか……?
 
446 名前:以下、名無しにかわりましてはやりんがお送りします[sage]
 咏ちゃん死んじゃったよー><

447 名前:以下、名無しにかわりましてアラサー嬢がお送りします[sage]
 こ、これはちょっとやりすぎじゃないかな?
 小鍛治プロってもっとこう、優しくて、女子力高くて素敵な人だと思うよ?

448 名前:以下、名無しにかわりましてのよりんがお送りします[sage]
 かーなーしーみのー

449 名前:以下、名無しにかわりましてこーこがお送りします[sage]
 447
 こんなもんだと思う(ア並感)

450 名前:以下、名無しにかわりまして伝説がお送りします[saga]
 

 アラサーは2度と婚活へは戻れなかった

 友達と恋人の中間の生命体となり

 永遠に実家暮らしとしてさまようのだ。

 そして結婚したいと思ってもできないので

 ―そのうち健夜は考えるのをやめた。


  END

  
451 名前:以下、名無しにかわりましてえりりんがお送りします[sage]
 イイハナシダナー
 って、なるわけないでしょう!!

452 名前:以下、名無しにかわりましてうたたんがお送りします[sage]

 中にいるもん
 絶対に産むから
 


3【独占禁止】須賀京太郎1067【清澄】(578)

547 名前:以下、名無しにかわりまして文学少女がお送りします[sage]
 一章は純愛
 清澄の須賀京太郎君は幼馴染を一番愛していると思う

548 名前:以下、名無しにかわりましててるてるがお送りします[sage]

 547 
 それに完全同意 
 京ちゃんは幼馴染のことが大好きでたまらないハズ


549 名前:以下、名無しにかわりましてSSSがお送りします[sage]
 おい、いい加減にこの悪趣味なスレを落とせ
 なんだこれは、個人情報がダダ漏れじゃないか!

550 名前:以下、名無しにかわりましてタコスがお送りします[sage]
 なんであの犬がこんなに人気なんだじょ!
 サーヴァントは私のものだじぇ!

551 名前:以下、名無しにかわりましてのどっちがお送りします[sage]
 いえ、それを言うなら紅騎士のものだと思います

552 名前:以下、名無しにかわりましてロッカーがお送りします[sage]
 550-551
 アンタ逹、後で説教だから

553 名前:以下、名無しにかわりまして福路美穂子がお送りします[]
 koredeiinokasira?
 sugakunnnokotoamarikakanaiyounishitene

554 名前:以下、名無しにかわりましてもんぶちがお送りします[sage]
 楽しむのは自由だと思いますけれど、限度を考えて欲しいですわね
 まぁ、何があろうと彼はこの龍門渕透華が守りますわ!!!

555 名前:以下、名無しにかわりましてネキネキがお送りします[sage]
 553-554
 名バレ乙やで! 
 でも、言うとることは正論やな

556 名前:以下、名無しにかわりましてワカメがお送りします[sage]
 どうしてこうなったんじゃ……
 
557 名前:以下、名無しにかわりましてカジキマグロがお送りします[sage]
 みんな落ち着け! ここはスタバで 
 ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノ
 でも頼んだらどうだ?

558 名前:以下、名無しにかわりましてまほっちがお送りします[sage]
 えへへっ! 今日も沢山頭を撫でて貰っちゃいました!!

559 名前:以下、名無しにかわりましてのっぽがお送りします[sage]
 須賀君ってちょー優しくて、ちょーかっこいいんだよー
 みんなが夢中になるのも、分かるなぁ

560 名前:以下、名無しにかわりましてあわあわがお送りします[sage]  
 なんでアイツのスレがあるの?
 うーん……ま、いっか

561 名前:以下、名無しにかわりましてユウチャーがお送りします[sage]
 ちん……ちんが欲しいよぉ
 あったかぁい京太郎君のおちんちんが欲しい……

562 名前:以下、名無しにかわりましてステルスがお送りします[sage]


 

563 名前:以下、名無しにかわりましてキーパーがお送りします[sage]
 京太郎君かっこええからなぁ

 560
 実はハンドの時から隠れファンクラブがあってん

564 名前:以下、名無しにかわりましてスケッチブックがお送りします[sage]
 実はお尻にホクロがあるけど、それがまたセクシー

565 名前:以下、名無しにかわりましてすばらがお送りします[sage]
 これはいけない

566 名前:以下、名無しにかわりまして姫様がお送りします[sage]
 京太郎さんのプライバシーがダダ漏れです!
 これはなんとかしませんと……

567 名前:以下、名無しにかわりましてクロチャーがお送りします[sage]
 京太郎君をお守りするのです!
 決して住所を特定なんてしてはいけないんだからね?

 いけないよ? 本当だよ? 

568 名前:以下、名無しにかわりましてトキがお送りします[sage]
 うちにとって彼はアポロンや

569 名前:以下、名無しにかわりましてうたたんがお送りします[sage]
 これだけ人気ならプロデビューしても安泰そうだねぃ

570 名前:以下、名無しにかわりましてはやりんがお送りします[sage]
 今度こそ逃がさないぞっ☆
 京太郎君の愛のハニーを吸いだしてあげる……

571 名前:以下、名無しにかわりましてユッキがお送りします[sage]
 へぇ、こんなに人気だったんですね
 許せない 赦せない ゆるせない ユルセナイ
 ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない
 ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない
 ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない
 ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない
 ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない

572 名前:以下、名無しにかわりましてオヒネリがお送りします[sage]
 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
 
 好きじゃないってば

573 名前:以下、名無しにかわりましてガイトがお送りします[sage]
 どうにか彼の苦痛を和らげてあげられないものか

574 名前:以下、名無しにかわりましてのよりんがお送りします[sage]
 ごめんなさい
 ごめんなさい
 ごめんなさい

575 名前:以下、名無しにかわりましてアコチャーがお送りします[sage]
 あぁ
 京太郎がおしっこしてるところ見たい

576 名前:以下、名無しにかわりましてたかみーがお送りします[sage]
 焼肉食べたい

577 名前:以下、名無しにかわりまして恐竜がお送りします[sage]
 京太郎君の為なら、うちはなんでもやれるで

578 名前:以下、名無しにかわりまして京がお送りします[sage]

 俺は逃げない
 何があっても

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