提督「掲示板とな」大淀「そうです」 (28)
提督「ここで皆がやり取りをしているのか」
大淀「そうです」
提督「だが匿名なんだな」
大淀「そうです」
提督「そうか。確かに顔が見えなければ好きな事が言える。その気持ちはわかるな」
大淀「ですね。ここでは有益な情報交換をしているのですよ」
提督「ほう…有益…」
カチカチ
提督「……瑞雲について語る…加賀さんムカツク…【食事処】間宮のオススメ教えろ…」
提督「ふむ…有益…?」
大淀「有益です」
提督「え………まぁ…息抜きも必要だよな」
大淀「そうでしょう」
大淀「あぁ、そうだ。提督も何かここで聞いてみては?匿名なので普段聞こえない声も聞けるかも知れませんよ」
提督「うーん…そうだな、考えておく。教えてくれてありがとうな」
大淀「いえいえ、それでは私はこれで」
大淀が居なくなったのを確認してからパソコンに向き直す。
提督「さてと…」
カタカタカタ
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提督「今の提督についてどう思うか……よし、皆には悪いが本音を聞かせて貰うぞ」
提督「すぐには反応はないだろうな…明日また覗いて見るとしよう。さて、演習でも行くかな」
─
「あら、なんでしょうこのスレ…ねぇ──さんこれ見て下さいよ」
─
「どこの馬鹿がこんなスレ建ててんのよ」
─
「見てよこれ、随分思い切ったスレがあるよ…荒れそうじゃない?」
─
「えー!?なにこれうけるー!」
─
「皆さんこれを見て下さいなのです!」
─
「下らんな……だが…少し覗いていくか…」
─翌日
提督「ん~!……ひと段落したな。昼食でも取りに行くか…」
提督「今日は何を食べようか……あ…そうだ。昨日間宮さんについてのスレがあったな、あれを覗いて見よう」
カチカチ
提督「……ん?あ…そういえば昨日スレ建てたんだったな。まだ少ないが返事が返ってきてるな」
提督「ちょっと覗いてみよう」
─
提督『提督について皆はどう思っている?』
2『クソスレ建てんな、氏ね』
3『とても素敵な提督です。私はここに配属されて良かったと思ってますよ』
4『>3 あんた誰よ?』
5『待ってもらおう。提督は私の物だ。貴様等手を出すんじゃないぞ』
6『また変なのが湧いたな』
7『あんなクソのどこが良いかわからないんだけど?20文字以内で教えて』
8『仕事出来る、カッコいい、優しい』
9『目が腐ってるの?工廠行ってきなさい』
10『あんた達には提督は勿体無いわ!司令官は私が貰ってあげるの!』
11『>11 あんたじゃ無理無理』
12「必死な奴うけるでち」
─
提督「んん…?」
提督「これは良くないな、止めなければ」
カタカタカタ
─
提督『おい、お前達その辺にしておけ。あと俺を私物化しようとするな。もっと俺に対して思ってる事を言え』
─
提督「これでよし…間宮さん所でも行こう」
─昼食後
提督「正体を明かしたんだ、何か変わってるだろうな」
カチカチ
─
14『何それ?提督のフリ?そういうのやめたら?』
15『私は伝えましたけど、大丈夫でしたか?』
16『>15 誰だよ』
17『提督のフリをするとは許せないな。名を名乗れ!この私が直々に制裁してやる!』
18『提督ー夜戦したーい』
19『夜戦バカは黙ってて』
20『毎度毎度夜戦夜戦うるせーよ、一人でオナってろや』
21『何故そこに繋がる?夜戦とは夜間の戦いの事であろう?』
22『>21 そんくらい察しろよハゲ』
23『私はハゲてはないぞ、髪も長いし』
24『あっそうwwくっそどうでもいいわwww』
25『お前達落ち着かないか、とりあえず瑞雲でも見てだな』
26『日向さん今日も乙です』
27『乙』
─
提督「む…本物だと認識されていないのか…」
提督「それならば匿名のまま流れを変えてみよう…今の話題じゃ脱線したままだろうしな」
カタカタカタ
─
提督『まぁ良い、そういえばつい先日ケッコンカッコカリ用の指輪が1つ届いたんだ。誰に渡そうか?』
─
提督「これなら話し合いやすいんではないかな」
提督「実際誰に渡そうか迷っていたし……参考にさせてもらおう」
─
※特定できた艦娘は名前出して行きます。
29『ソース』
30『それは…あれですよね、練度の限界を超えて更に強くなるっていう』
31『>1 見てんだろ?早くソース出せよ』
提督『あまり多くの者には見せてないが。[写真]ほれ』
33『うお!?まじか!!』
34『はい!それ立候補しまーす!』
35『あのクソ…何で黙ってたのよ…』
日向『だが大和あたりが妥当ではないか?旗艦でもあるし』
37『そうですね。私も貰いたかったんですが、大和さんが適任ですかね』
38『いや、鈴谷が良いんじゃない?鈴谷オススメ』
39『何で?』
39『だって鈴谷可愛いよ、気も利くし、何より提督の好み的に?みたいな?』
40『ねーよ』
41『ねーわ』
42『>40.41 あんた達演習場の裏来なさい』
43『喧嘩なのー!』
44『全く…どんな事をしようが提督は私のものだ。邪魔する奴は消し炭にするぞ』
45『おう、やってみるのです』
46『ほう…言ったな?表に出ろ』
47『ひえぇ…司令が見たら何て言うんでしょうか…』
48『ちょっと司令官の所行って来るわね。やっぱり私じゃなきゃダメよ!』
49『行かせないよ?』
50『行かせないっぽい』
─
提督「なんだか不味い展開になってきたぞ…」
バンッ
大淀「し、失礼します!」
提督「おぉ…大淀か。どうした?」
大淀「演習場裏、鎮守府内通用口、鎮守府正面海域にて、鈴谷・天龍・摩耶・長門・電・夕立・雷・時雨が交戦していて…」
提督「え……えぇ?」
大淀「何やら指輪がどーだとか…」
提督(まさか…この中で話し合っていた奴らなのか…?)
提督「そ、そうか…わかった…。何とかしよう…」
提督(この話題はタブーだな…しばらくは黙っていよう…)
その後もレスが続々と付いていったが、目を通すことは無かった。
渡すお話はまた後日。
─数日後
提督(一つ学んだ。自分から話題を振るのはやめておこう、ロクな事にならんからな。皆が建てたスレでも覗いてみるか)
提督(気になるのは…これだよな。加賀さんムカツク…)
提督(一体誰がこんなのを建てたのかは知らんが、仲間なんだしな…不仲は不味いだろう)
提督(どれ…)
─
加賀ムカツク『そう思わない?』
筑摩ぁぁ『そうか?別に普通ではないかの?』
先輩LOVE『加賀さんの悪口はやめて下さい』
加賀ムカツク『>先輩 うっさい、消えろ』
黒霧島『何があったか知らないけどさぁ~、仲間なんだから仲良くしとけって~』
─
提督「ほう…名前も付けれたのか。俺もそうすれば良かったのか…」
─
加賀ムカツク『毎度毎度愚痴愚痴と…私だってちゃんとやってるっての!』
筑摩ぁぁ『具体的には何をされたのじゃ?』
加賀ムカツク『バレるから余り言わないけど、失敗すると怒鳴らないにしても静かに怒ってるし、不機嫌なオーラが伝わって来ちゃうのよね』
先輩LOVE『加賀さんにそういう目で見られたい』
黒霧島『>先輩 引くわ』
加賀『一緒に居るこっちは気まずいってもんじゃないけどね』
おにぎり『あらあら、瑞鶴。加賀さんはちゃんと瑞鶴の事を褒めてますよ?』
加賀ムカツク『え?私瑞鶴じゃないけど?』
おにぎり『そうですか?まぁ私と加賀さんが話している事を教えてあげますね』
筑摩ぁぁ『関係あるのかの?』
黒霧島『良いんじゃない?それはそれで気になるしさ~』
先輩LOVE『翔鶴の事は話していましたか?』
加賀ムカツク『何で翔鶴指定してんの…?』
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