【シンフォギア】未来「ポケモン?」響「うん」 (65)

書き溜めなしです。ゆっくりやっていきまっす。

~~響と未来の部屋~~

未来「ねぇ響」

響「うーん……。ここ、どうやって進めばいいんだろう?」ピコピコ

未来「響?」

響「『ポケモンの技なら切れるかも』って言われても、全然分かんない……」ピコピコ

未来「ちょっと響ったら!」

響「ふわぁ!? な、なになに!?どうしたの未来!?」

未来「どうしたのって……。晩御飯何が良いか聞いてるのに、全然反応してくれなかったの、響のほうでしょ?」

響「え?あ……ごめん未来! ちょっと集中してて……」ペコペコ

未来「響が集中? ほんとに?」

響「そ、そりゃ私だってじーっと集中することぐらいありますとも!」

未来「でも一体なにやってたの? それ、携帯ゲーム機?」

響「よくぞ聞いてくれました! これはね~。『ポケットモンスターOR(オメガルビー)』っていうゲームなんだ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444843097

未来「え? 響ポケモンやってたの?」

響「最近始めたんだけど……。未来、ポケモン知ってるの?」

未来「もちろん。だって私も……」ガサゴソ

未来「ほら! 3DSとポケモンαs(アルファサイファ)!」ババーン

響「おお! 未来もポケモンやってたんだ!」

未来「だいぶ前からね。二課に入ってから、響が居ない時が多くて退屈してたから、その暇つぶしに」

響「あ~なーるほど~……。とゆーことは、未来は私より先輩のポケモントレーナー?」

未来「そういうことだね。自慢じゃないけど私、結構ポケモン強いんだよ?」

響「そうなの!?」

未来「うん。もう三回ぐらい他のカセットもやったけど、全部ポケモンチャンピオン倒してるんだから!」ドヤァ

響「凄いなぁ……。私なんかまだ1人目のジムリーダーも倒してないよ」

未来「最初は私も苦労したよ? ゲームなんて殆どやったことなかったから、右も左も分からなくて」

響「そーなんだよ! いやーでも未来が先輩なら、ここも簡単にクリアーできるよね!」

未来「それはだめ。ポケモントレーナーは自分の手で冒険するんだから」

グウウウウ…キュルルルルル…

響「頭使ったせいかお腹減ってきたなあ……」

未来「だからさっき晩御飯聞いたのに……。もう作るのも面倒だし、『ふらわー』に食べに行く?」

響「やたっ!そうしよ!」

未来「じゃあ外出の準備して」

響「はーい!」

オッバチャンノー、オコノミヤキー

ハイハイハシャガナイノ


未来「(このとき――、私たちはまだ知らなかったのです。まさか『ポケモン』があんなにも過酷なゲームだったいうことを……)」

なんだゲームやる話か
出てくるのかと思った

かなで(オニドリル)
おがわさん(ゲッコウガ)
マリア(ラッキー)
こうはい(ビリリダマ)

>>3
あーそれいいですね。現状書きながら考えてるのでそっちに路線変更するかもです。

――朝――

響「ふあぁ……眠い」テクテク

未来「昨日夜遅くまでポケモンやってたからでしょ。自業自得」テクテク

響「でも、なんとか三人目のジムリーダーは倒したんだよ?」

未来「結局はゲームなんだから。生活に支障きたしてちゃ駄目だよ?」

響「でもなーんかゲームって感じがしないんだよねー。本当に画面の中のポケモンが生きてるみたいというか……」

未来「もー。いつまで寝ぼけてるの響ったら」

響「別に寝ぼけてるわけじゃあ……」ガラガラ

響「皆おはよー」

未来「おはよう」

響「……あれ?」


弓美「だからこの振り方だとガブが確定で落とせないじゃん!」

創世「でも耐久にもっと振らないと他のポケモン受けれないからキツくない?」

詩織「ならいっそガブリアスは他のポケモンに任せてみては? タイプ的には相性が良いとは言えませんし……」

弓美「それじゃあ苦労してめざパ厳選した意味がさー……」

未来「どうしたの?」

響「こーんな朝から真剣な顔してなんの話?」

創世「あ、おはよービッキー、ヒナ」

詩織「おはようございます」ペコリ

弓美「それがねー、めざパ凍り持ち理想個体厳選したんだけど努力値振り決まらなくてさー」

創世「いや、普通は最初に決めておくものだと思うんだけど」

弓美「しょーがないじゃん? ちょっと厳選したい気分だったんだし」

未来「めざパ? 厳選?」

響「言ってる事、全然分かんないんだけど……」

弓美「え? 響、あんた最近始めたって前に言ってなかったっけ?」

響「私が?」

詩織「ポケモンですよ、ポケモン。ナイスなゲームです」

響「えぇ!? 今の話、ポケモンのことだったの!?」

未来「私もポケモンやってるけど、全然聞いたことのない言葉ばっかりだったよ?」

創世「へー。ヒナもポケモンやってたんだね」

弓美「でもさっきの話が分からないようじゃまだまだにわかね。アニメのトレーナーレベルだわ」

未来「(ポケモンのアニメがまず分からないんだけど……)」

響「ポケモンってそんなに複雑なゲームなの?」

創世「うーん……。軽くやるだけなら簡単なゲームなんだけどね」

詩織「本気でやるならそれはもうとてつもなくナイスなやり込み要素があるのです」

未来「そんな大袈裟な……。結局はゲームなんだから遊びでしょ?」

弓美「遊び?」

創世「(あっこれヤバイやつだ)」

未来「だってポケモンって子供がやるゲームじゃない。確かに今やってみても面白いけど、朝から皆して話し合うほどじゃあ――」

弓美「ポケモンは遊びじゃないわ! 互いが血反吐を吐いて育て上げたポケモンを使って、思考の裏の裏まで読む決闘なのよ!」」

詩織「(流石にそれは誇張しすぎだと思います)」

弓美「なんなら勝負してみる? ま、素人相手なら100回やって100勝つ自信あるけどね」

未来「私は良いわよ。私のポケモンだって頑張って育ててきたんだから、簡単に負けたりしない」

響「あわわわわ……。ふ、2人とも落ち着つこうよ。ね?」

創世「無駄だよビッキー。こうなったら誰にも止められないって」

詩織「板場さんはともかく、小日向さんも意外と強情ですしね」

弓美「勝負は今日の放課後だからね!」

未来「望む所よ!」

響「どーしてこんなことになっちゃうかなー……」

――お昼――

響「ねえ未来、ホントにポケモンバトルやるの?」

未来「あそこまで言っちゃったし、今更引き下がれないじゃない。はい、あーんして」

響「あーむっ」モグモグ

響「ゴックン。でも、あんな理由でやらなくたってさ。ゲームなんだし、もっと楽しくやればいーんじゃないかなあ」

未来「挑んできたのは弓美の方でしょ。私はそれに乗っただけ。別に喧嘩してるわけじゃないんだし。こういう時は心配性ね、響は」

未来「それに、案外とあっさり勝てちゃうかもしれないよ?」

響「それはそれで問題な気がする……」

――放課後――

弓美「勝負は見せ合い63! あたしは使わないけど、伝説は使ってもいいわよ」

ひびみく「見せ合い63?」 

創世「ポケモンを手持ちかバトルボックスに6体まで入れて、対戦の時その中から3体選んで戦う方式だよ」

詩織「忘れずにどうぐも持たせてくださいね。旅と違って使い捨てのどうぐも復活しますから安心です」

響「ほえー。対戦なんてまだまだ道のりが遠いから、全然分かんないや」

響「(未来も初めて知ったみたいだけど、大丈夫かな?)」

未来「うーん……)」

未来「(6体なら……冒険で使ってた子達でいいよね?)」ピッピツ

未来「(どうぐも持たせて……っと)」ピコピコ

未来「できたっ」

弓美「準備はOK? じゃあ始めるわよっ!」

未来

バシャーモ♂ オオスバメ♀

マリルリ♀  グラエナ♂

カイオーガ  ラティアス♀

弓美

ガルーラ♀  ゲンガー♂

ギャラドス♂ ボーマンダ♂ 

水ロトム   ファイアロー♂

弓美「(予想通り、典型的な旅パね)」

弓美「(旅パならバシャはメガだと思うけど、いくらなんでもあたしのパーティー見てバシャは出してこないはず。となるとカイオーガが多分ゲンシカイキしてくるだろうから、それを中心に選出しよう)」

創世「(3値を知らなくても、ゲンシカイオーガの種族地は脅威だね)」

詩織「(下手な選出をすれば、万が一ということもありえます)

未来「(この子と、この子と……あとこの子かな)」

響「なんで皆黙ってるの?」


テッテッテッテッテッテー テッテッテッテッテッテー
         ミク
     VS
キルミー

未来「お願い、カイオーガ!」

弓美「頼むわよガルーラ!」

詩織「板場さんはガルーラ、小日向さんはいきなりカイオーガですね」

創世「お互いどっちが不利って対面ではないけど、有利ってわけでもないね」

弓美「メガシンカ!」

未来「ゲンシカイキ!」

弓美「(やっぱりゲンシカイオーガ。あたしのガルはHA振りだから偶然が重なればSが抜かれてるかもとも思ったけど、その心配もない!)」

弓美「ねこだまし!」

パチン!パチン!

未来「二回攻撃!? ただでさえひるんじゃったのに、なんで……」

弓美「メガガルーラのとくせい、おやこあいよ。使った技の威力を半分にして子供がもう一回攻撃する、メガガルーラだけの固有とくせいなんだからね」

未来「(どうしよう……。結構体力が減っちゃったけど、まだ戦えるかな?)」

弓美「(カイオーガの耐久は確かに高いけど、防御の種族地はたかだか90。次で落とせる)」

弓美「おんがえし!」

ドコォン! ドコォン!

未来「!? カイオーガが!」

弓美「勝負ありね。アニメじゃあるまいし、こっからの逆転はありえないわ」

未来「ま、まだ分からないでしょ!」

響「頑張れ未来ー!」


未来「(…でもそこからは、弓美の言うとおりガルーラになにも出来ず私のポケモンは倒されてしまいました。ラティアスもオオスバメも、たった一発の技で――)」

未来「負けちゃった……」ショボン

響「未来……」

創世「まぁ、しょうがないよ。ヒナは初心者なんだし」

詩織「そんなに落ち込むことはありませんわ」

弓美「でもこれでわかったでしょ? ポケモンはただの遊びじゃないってことがね」

未来「……教えて」ボソッ

響「未来?」

未来「ポケモンが強くなる方法を教えて!」

創世「ち、ちょっと待ってよヒナ。いくら負けたからってそんなムキにならなくたって……」

未来「違うよ。確かに負けたのは悔しいけど、ムキになってるわけじゃないの」

未来「ポケモンの奥の深さって、どんなのかなって。私の知らない事があるなら、それを知りたい」

詩織「小日向さん……」

弓美「アニメみたいに大変な修行パートが必要だよ。それでもやる?」

未来「うん」

弓美「じゃあ決まりね! まずは3値の説明からよ!」

未来「はい師匠! 一緒に頑張ろうね、響!」

響「え!? 私もやるの!?」

未来「響はいやなの?」

響「いやって訳じゃあないけど……だって私、まだポケモン始めたばかりだよ?」

創世「そこは大丈夫じゃないかな。旅なんてそんなに苦労するものでもないしね」

詩織「年々ダンジョンも簡単になってきてますから、2日もあればクリアできますよ」

響「……わかった。未来が頑張るなら、私も頑張らなきゃだしね!」グッ

未来「響……」ジーン

弓美「話を戻すけど、3値ってのはポケモン対戦をする上で一番大切な要素と言っても過言じゃないわ」

響「ふんふん」

創世「個体値、種族値、努力値。この三つのことだね」

未来「それがなんでそんなに大事なの?」

弓美「ざっくり言えば個体値っていうのはポケモン個別の才能ね。種族値はそのポケモンの元々の力。例えばバシャーモならこうげきの能力が高いけど、ぼうぎょはたいしたことない、みたいにね」

詩織「そして最後の努力値はポケモンの能力を伸ばすための要素ですわ。バンドのボーカルが歌唱力をさらに鍛えるか、演奏力を鍛えるか、それをトレーナーが選ぶんです」」

詩織「ナイスなポケモンを作るには、これを知る事が必要不可欠なんです」

未来「作る?」

弓美「例外を除き、育て屋から貰った卵を孵していく、いわゆる厳選って呼ばれる作業よ」

創世「ポケモンの個体値はそのポケモンによって異なるから、最も理想とする個体値が出るまでそれを繰り返すんだ」

未来「じゃあ、理想に届いてないポケモンが産まれたときはどうするの?」

弓美「私はとって置くこともあるけど、大体逃がすわね」

響「逃がすって……産まれたばかりのポケモンでも?」

詩織「そこはデータとして割り切らないといけませんね。勝とうとしている方皆がやっていることですし」

響「そう、なんだ……」

弓美「じゃあ、3値の詳しい説明に入るわよ」

未来「(それからは三人にポケモンの基礎知識を叩き込まれ、長時間の厳選を乗り越えた私と響は、遂に自分達のパーティを完成させたのです)」

~~響と未来の部屋~~

未来「――出来たっ!」

響「おめでとう未来! 随分長かったけど、これで私達も一流のポケモントレーナーだね!」

未来「だめだめ。せめて弓美にリベンジしないと、私達なんてまだまだよ」

響「うへー……未来はホントに真面目だなぁ」

未来「そんなことないと思うけど……。さっ響、早速対戦しよっか」

響「え? もう夜も遅いし、明日にしたほうがいいよ」

未来「一回だけだから! 試してみないと寝れそうにないし……。 ね? いいでしょ響?」

響「……もー。しょーがないなあ未来は。じゃあ一回だけだよ」ポチッ

未来「やったー! 絶対負けないから!」

未来

ガブリアス♀  ガルーラ♀

ナットレイ♀  ファイアロー♀

クレセリア♀  マリルリ♀



ルカリオ♂  バシャーモ♂

ヘラクロス♂ コジョンド♀

エルレイド♂ キノガッサ♀

未来「響のパーティはかくとうタイプだけなのね」ピコピコ

響「うん。私も拳で戦うし、なんとなくだけどこれにしてみたんだ!」

響「未来のは、私にはよく分かんないや」テヘヘ

未来「私はPGlでシングルレートの使用率を見て広い範囲で対策できるようにしたの。まだ潜ってないから分からないけど、とりあえず1700代に乗るのが目標かな」ピコピコ

響「へー……」

響「(未来、私と話してるのに画面ばっかり見てるなぁ……)

未来「響は選出決まった?」

響「あ、ごめんもうすぐ決めるね」ピコピコ

            ミク
      VS
ヒビキ 

響「いっけーヘラクロス!」ポンッ

未来「ファイアロー、お願い」ポンッ

響「うあちゃー。ファイアローって飛行タイプと炎タイプだよね? ヘラクロス相性悪すぎだよー!」

未来「響のポケモン全員格闘タイプなんだし似たりよったりでしょ」

響「うーんどうしようかなぁ」ピコピコ

未来「(交代は間違いないと思うけど、何が来るかな。裏は全部かくとうだけど、ルカリオにだけはブレバが等倍。でもこっちはA特化のハチマキ型だし、ルカリオが出てきても最低確ニで落せるよね)」

未来「(控えにはマリルリもいるし、ここはブレバぶっぱでいこう)」ピッ

響「よし決まった!」ピッ

ファイアローノブレイブバード!

未来「(交代してこない!? まさかタスキ持ち!?)」

ヘラクロスハタオレタ!

響「あー!? 私のヘラクロスが!」

未来「あれ?」

響「おっかしいなー……。こだわりスカーフ持ってるのに、なんで先に攻撃されちゃったんだろ」

未来「……ファイアローの特性のはやての翼で、ひこうタイプの技は優先度が+1されてるの」

未来「しかもヘラクロスの素早さ種族値じゃスカーフ巻いてもファイアローが最速なら届かないし」

響「そ、そうだっけ?」

未来「弓美がファイアローは今の環境では欠かせないポケモンだからちゃんと覚えないと駄目って言ってたでしょ? もう忘れちゃったの?」

響「いやー、話が難しかったからあんまり覚えてなくて」テヘヘヘ

未来「甘いよ響!!」

響「!?」ビクッ





未来「ポケモンはそんなことで勝てるほど甘いものじゃないの! そもそもかくとう統一なんて、響は勝つ気あるの?」

響「わ、私は負けても好きなポケモンと戦いたいだけで……」

未来「私だって好きなポケモンだよ。だってこのポケモン使ってたら勝てるもん」

響「そんな……。それじゃあポケモンが可哀想だよ」

未来「ポケモンはデータなの。可哀想なんてないんだよ?」

響「未来……」

未来「私、今日はレート潜ってるから。響は先に寝てていいよ」

響「ち、ちょっと未来!? 明日も学校だし、もう寝なきゃダメだって!」

未来「別にいいでしょ。私は響と違ってちゃんと授業だって受けてるんだから」

響「っ……! じゃあいい! 私1人で寝るから!」バサッ

未来「……何怒ってるの? 響ったら」

未来「さ、まずはレート1700! 一気に駆け上るよ!」ピコピコ

響「(未来、前はゲームは遊びだって言ってたのに……)」

響「(なんとかしない……と……)」スヤー

このままだと未来さんにレート追い抜かれそう……

>>51
俺は開始時点で抜かれてます(半ギレ)

ジリリリリリリリリリリ

響「あふ……。いつの間にか朝だー……」

響「未来、おはよー……」

未来「HB振りなら一発耐える? でも後続考えたらここでガルーラは切れないし……」ブツブツ

響「み、未来!?」

未来「あ、おはよう響。どうしたの? 酷い顔してるけど、怖い夢でも見たの?」

響「もしかして夜から今までずっとポケモンやってたの……?」

未来「うん。思ったより白星が増えなくてレートも上がらなかったから、寝る気分になれなくて。大丈夫よ、ちゃんと学校には行くから」

響「一睡もしてないのにまともに授業なんて受けれっこないよ! それに、体にだってよくない!」

未来「ちゃんと寝てても授業中居眠りしてる響にそんなこと言われる筋合いは――」

ピロロロロロロロ

未来「響、携帯鳴ってるよ?」

響「こんなときに……!」ゴソゴソ

ピッ

響「はい! 立花です!」

弦十郎「朝っぱらからすまない響君! ついさっき、海の向こうで超大規模テロリスト集団に街が一つ丸ごと占拠された! 翼とマリア君を向かわせてるが、いかんせん人質が多すぎて2人だけじゃ手に余る! 悪いがクリス君と共に現場に急行してくれ!」

響「は、はい!」

響「ごめん未来! 私行かないと……!」

未来「うん、頑張って。でも無茶はしたらだめよ?」

響「ありがと。未来もその、無理しないでね?」

未来「私が? 無理することなんてなにもないじゃない?」

響「なら、いいんだけど……」

未来「そんなことよりほら、早く準備しないと」

コンコン

小川「響さん! 迎えに来ました、今すぐ出れますか?」

響「あ、はい! もう出ます!」

響「いってきます!」

未来「いってらっしゃい」

ガチャ

響「海外なら、ジェット機ですか?」タッタッ

小川「はい。向こうはまだ夜なので、大きな行動には出ていません。最速で向かえば、まだ被害の少ないうちに現場に到着できます」カツカツ

小川「詳しい話は機内で……」ガーッ

クリス「よう。遅かったな」

響「クリスちゃん! ごめん、色々あって……」

クリス「この緊急事態に優先すべきもんが他に――って、お前そりゃパジャマじゃねえか!」

響「ホントだ!? どどどどーしよー! 私着替えなんて持って着てないよ!?」

クリス「パジャマのまま出るって、お前どんな面倒なことに巻き込まれてたんだよ。つーか、出る前にあの娘は気付かなかったのか?」

響「いや、そのー……未来はちょっと、ね」

クリス「?」

OGAWAさんの漢字は確か緒川だったような

>>55
あらほんとだ小川になってる ありがとうございます

響「それより今は状況確認しないと! シンフォギア纏ってる間はパジャマ誤魔化せるし!」

クリス「お前がまともな事言ってると逆にこっちの調子が上がらねえ……」

響「手厳しい!?」

クリス「ま、確かに今はそんなこと言ってる場合じゃねえな」

響「緒川さん」

緒川「はい。今回の首謀者は現状ではテロリスト組織の――」

響「(未来、ここ最近ポケモンばっかりやってたし、また徹夜とかしなければいいけど……)」

~~三日後~~

翼「これにて作戦完了だな。だが……」

マリア「……犠牲0、とはいかなかったのが口惜しいわね」

クリス「どうして人間同士で殺し合いなんてやらなきゃいけねえんだよ……!」

響「……」ボーッ

翼「雪音、立花に何かあったのか? 作戦中もそうだったが、様子が少しおかしいような……」ヒソヒソ

クリス「分っかんねえ。日本にいた時からそうなんだよ。パジャマで出てくるわ、やけにまともな事言うわで……」ヒソヒソ

マリア「年頃の乙女の気持ちが常に揺れているとなれば……」

翼「なれば?」ヒソヒソ

マリア「恋愛絡みとみるのが妥当でしょうね」ヒソヒソ

翼クリス「!?」

マリア「日本の少女マンガに登場する女子と酷く似通っているし、間違いないわ」ヒソヒソ

クリス「なるほどな……。これはあたし達があのバカのお悩み解決でもやってやったほうが良いのか?」ヒソヒソ

マリア「誰かに思いを打ち明ける、というのは鉄板ね」ヒソヒソ

翼「ならばその役目、今を置いて他にあるまい」

クリス「だな」

マリア「任せたわ二人とも」



翼「立花、少しいいか?」

クリス「よう」

響「あ、翼さんにクリスちゃん」

翼「任務、ご苦労だったな。事後処理は然るべき所がやってくれるだろう」

響「そう、ですね……」

響「あの、なら今すぐにでも日本に帰りたいんですけど、大丈夫ですか?」

クリス「はぁ? いくらなんでも早すぎんだろ。あたしはもう少しゆっくりしてえよ」

翼「そんなに日本に帰りたいのか?」

響「はい。出来るだけ速く、一直線で」

クリス「ハァ……(溜息)」

響「クリスちゃん?」

翼「立花の様子がおかしいことは、皆とうに気付いているぞ」

クリス「なに考えてんのか知らないけどな、1人で抱え込んでんじゃねえ。あたし達にぐらい相談してみたらどうだ?」

響「……ありがとう。じゃあお言葉に甘えるね?」

翼「ああ。ドンと来い」

~~~~

響「というわけで、未来の様子がおかしいんです」

翼「(マリア……、お前の眼はくすんでいるたようだぞ)

クリス「(恋愛絡み……、あながち間違ってもないんじゃねえか?)」

響「どうしたの二人とも?」

翼「いや、、なんでもない」

クリス「しっかしあの子がポケモンねぇ……」

響「あれから毎日徹夜してるかもしれないし、とにかく早く帰りたいんです」

翼「そういう理由なら仕方あるまい。雪音、今回は折れてやれ」

クリス「しゃーねえ。あたしとしてもあの子を放っておくわけにはいかねえしな」


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