千早「予定は」 ライラ「未定でございます」 (57)

・アイマス×モバマス
・街角リポート風に色々話すだけ
・ヤマ、オチ特になし
・のんびり更新予定

それでも良ければよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444832305


千早「如月千早と」

ライラ「ライラさんのー」

「「予定は未定」」

千早「皆さん今晩は。如月千早です」

ライラ「ライラさんですよー」

千早「記念すべき放送第一回目です。まずはライラさん、説明をお願いしてもいいかしら」

ライラ「はいです。この番組は、私と千早殿が行きたいところに行って、何となくブラブラする番組でございます」

千早「第一回目と言いながら、今のところ二回目があるかわからないらしいのよね」

ライラ「これは、行き当たりばったり、というものでございますねー。ライラさん知ってますよー」

千早「……否定する要素が見当たらないわ」

ライラ「おや、スタッフ様が困った顔をされていますねー」

千早「そ、それでは出発しましょうか」


ライラ「今日は千早殿がよく行く商店街、でございましたか?」

千早「ええ。スタッフさんにいきなり話を振られて、真っ先に思い浮かんだ場所なの」

ライラ「少し意外ですねー」

千早「そうかしら?」

ライラ「テレビで見る千早殿のイメージとはちょっと違うのですよ」

千早「……否定はしないけれど」

ライラ「今日は歌姫様の私生活が覗けるわけでございますねー」

千早「リ、リクエストする場所間違えたかしら」


***************************


ライラ「到着でございますー」

千早「最初の放送がこんな普通のところで良かったのかしら?」

ライラ「普段の千早殿が見られるなら問題ないと思いますですよ」

千早「そういうものかしら?」

ライラ「これこそテレビの前の皆様が見たいものなのでございます」

千早「微妙に納得がいかないのはなぜかしら」


ライラ「そういえば、どうしてこちらの商店街に来られるでございますか?」

千早「最近、自炊をするようになったのよ」

ライラ「なるほどー」

千早「事務所から帰る時に寄りやすくて。皆さん親切にしていただいて、おまけもしてくれるし」

ライラ「おー、おまけですか。お得なのはいいことですねー」

千早「気づいたら常連になっていた、というところかしら」

ライラ「ライラさん、千早殿の手料理に興味津々でございます」

千早「ま、まだ他人様にお見せできるような腕前じゃないから……」

ライラ「……お腹が空いてきましたですよ」

千早「アピールが露骨すぎるわよ、ライラさん?」

ライラ「むー、作戦は失敗でございますか」


――あら、千早ちゃんじゃない

千早「あ、女将さん。こんにちは」

ライラ「こんにちはです―」

――見慣れない子と一緒だけど、今日はどうしたの?

千早「実はこれ、テレビなんですけど大丈夫ですか?」

――そんなの、喜んで協力させてもらうわよ

千早「ありがとうございます」


ライラ「……」

千早「こちらはいつもお世話になっている精肉店の女将さん。レシピを教えてもらっ…た、り……」

ライラ「おおおおお肉でございますお肉が一杯でございますよなんと素晴らしい景色でしょうか」

千早「……ライラさん?」

ライラ「ああ美味しそうでございますそういえばライラさん最近お肉食べてないでございますねいやでも」

千早「ライラさん!!」

ライラ「……はっ! ごめんなさいです。あまりのことに我を忘れてしまいました」


――ライラちゃんっていうのかい。よかったらメンチカツ食べる?

ライラ「よ、よろしいのでございますですか!?」

――いいのいいの、アンタたちがウチの宣伝してくれるんでしょ?

千早「女将さん、そういうところは本当にしっかりしてますよね」

ライラ「ギブアンドテイク、というものでございますね」

千早「ありがたく頂いたらいいと思うわ。とても美味しいもの」

ライラ「むむむ。では、千早殿と半分こです」

千早「いいの?」

ライラ「二人で分ければ嬉しさも二倍でございます」

千早「ありがとう」


ライラ「それではいただきますです」

――どうだい?

ライラ「……幸せの味でございます」

千早「幸せ?」

ライラ「ライラさん、もっと日本語勉強しないとです」

千早「え?」

ライラ「今の気持ちをもっとちゃんと伝えられるようになりたいのでございますよ」

千早「(今のままでもいいかなって思うんだけれど)」


ライラ「ん? 千早殿何か言いましたですか?」

千早「ライラさんが半分こしてくれたから、私も幸せな気持ちだなって」

ライラ「おおー、幸せ二倍でございますね」

千早「ふふ」

ライラ「ライラさん、今度は自分のお金で買いに来ますですよ」

――ありがとね。おまけ用意して待ってるよ

ライラ「楽しみでございます」

千早「女将さん、ありがとうございました」

一旦CM(という体で中断)
今後もこんな感じにだらだら行くと思います

ライラさんSRオメ
色々練ってるときだったから個人的にピンポイント過ぎてびっくりです

直喩は「まな板の様な」
暗喩は「(胸を指して)まな板」
と表現する事だって百合子が言ってた

ライラさん可愛いよー

あら失礼

これ以上脅威について語るのはやめてあげてください
千早(16) 162cm41kg 72-55-78
http://mup.vip2ch.com/up/vipper46149.jpg
ライラ(16) 150cm40kg 75-54-78
http://mup.vip2ch.com/up/vipper46144.jpg

千早のほうがあるように見える不思議


***************************


ライラ「美味しかったでございますねー」

千早「ふふ、そんなに?」

ライラ「はいです。久しぶりにお肉食べたのです」

千早「へ?」

ライラ「ライラさんはちょっと金欠なのです。あ、お家賃はきちんと払っていますですよ?」

千早「(……今度高槻さんに節約レシピを教えてもらおうかしら)」

ライラ「……おや?」

千早「(でも私じゃちゃんと教えてあげられるかどうか……)」


ライラ「千早殿千早殿」

千早「………えっ、なに?」

ライラ「こちらのお店に飾ってあるのは千早殿のサインではないでしょうか」

千早「そ、そうね。ここのCDショップにもよく来るから……」

ライラ「入ってみてもよろしいでしょうか?」

千早「ちょっと聞いてくるわね」

――いらっしゃ……おっ、千早ちゃんじゃないか

千早「お邪魔します。今テレビのロケ中なんですが、入っても大丈夫ですか?」

――どうぞどうぞ、千早ちゃんならいつでも歓迎だ

千早「大丈夫ですって」


ライラ「ご主人と仲がよろしいでございますか?」

千早「ええ。おじさんの趣味でクラシックが充実しているのよ。ここは売れる前からよく通っているわ」

ライラ「同好の士、というやつでございますね」

千早「……ライラさんって、本当に日本語上手よね」

ライラ「お邪魔しますですよー」

千早「え? ライラさんちょっと待って、お、置いていかないで」


ライラ「こんにちはー。ライラと申しますですよ」

千早「無理を聞いてくれてありがとうございます」

――気にしないでいいよ

ライラ「すごい数でございますねー」

千早「クラシックだけなら大型店舗にも負けてないと思うわ」

――趣味でやってるようなもんだからねぇ

ライラ「素敵な趣味でございます」

千早「もう少し商売を考えてもいいと思うのだけれど……」


ライラ「でも、千早殿はそんなご主人のお店が大好きのようですよー」

千早「……へ?」

ライラ「表にいた時より表情が柔らかいでございます」

千早「え? ……え!?」

――なんだ、そうなのかい?

ライラ「ライラさんこう見えて苦労していますから、人を見る目に自信ありですよ」

千早「いや、その……あの…え?」

ライラ「今の千早殿はとても可愛らしいです」

千早「……………」

ライラ「なんと、千早殿が固まってしまいました」


――あはは、僕もこんな千早ちゃんは初めて見るね

ライラ「おや、こちらのコーナーには765プロの皆様のCDがずらりでございますね」

――千早ちゃんをきっかけに、みんなのファンになっちゃってね

ライラ「ライラさんも、いつか皆様のようになりたいですねー」

――ライラちゃんもアイドルなの?

ライラ「はいです。まだまだ駆け出しでございまして、CDデビューへの道は長く険しいですよ」

――CDデビュー決まったら教えてね。特設コーナー作っちゃうから

ライラ「おお、本当でございますか」

――なんかこう、応援したくなっちゃうんだよね

ライラ「ありがとうございますです。ライラさん、頑張りますよー」


――千早ちゃんだって最初の頃は……

千早「!! ちょっとおじさん、その話は」

ライラ「千早殿、お帰りなさいですよー」

千早「ええ、ただいま……じゃなくて! その話はやめてっていつも言ってるのに」

――そうかい? そんなに嫌かなぁ?

ライラ「ライラさんはとても気になるでございます」

千早「いいの!! おじさん、お邪魔しました」


ライラ「千早殿、ご主人とあまりお話しされてませんがよろしいのでございますか?」

千早「いいんです!!」

ライラ「残念です。ご主人、ありがとうございましたですよ」

千早「(……このままここにいたら何を暴露されるか)」

――はは、また来てね

ライラ「はいです。また来ますので、その時お話を伺うでございます」

千早「ライラさん!?」


――――――
――――
――

ライラ「千早殿の秘密、知りたかったですねー」

千早「そんなに大した話じゃないのよ? ちょっと恥ずかしい話ではあるけれど」

ライラ「一緒にお仕事する千早殿のこと、もっとよく知りたいと思ったのですが」

千早「い、いえね、アイドルにもプライベートというものがね?」

ライラ「そう言われては仕方ないでございますね」

千早「わかってくれたようで何よりだわ」


ライラ「色んな千早殿を知れば、もっと仲良くなれると思ったですが」

千早「……ライラさん」

ライラ「人が嫌がることをしてはいけないですよ。ライラさん、諦めるです」

千早「…………誰にも言わないって約束してくれるかしら」

ライラ「いいでございますか?」

千早「ライラさんがそんな風に思ってくれるのは嬉しいもの」

ライラ「千早殿、大好きですーー!!」

千早「わ、ちょっと、ライラさん!?」

 *************************************
   し ば ら く お 待 ち く だ さ い
 *************************************

ちょっと出かけてきます
ライラさんのCDデビューはまだですか?


***************************


ライラ「千早殿、あれはひょっとして……」

千早「喫茶店ね。この時期はソフトクリームも目玉の一つだから、看板を出しているのね」

ライラ「アイスでございますね!!」

千早「……アイス、好きなの?」

ライラ「何を隠そうライラさんの大好物でございます!!」

千早「ふふっ、カメラが大丈夫か聞いてきましょうか?」

ライラ「いえ、今度はライラさんが行ってくるです」

千早「それじゃ、お願いね」

ライラ「はいです!!」


――――――
――――
――

ライラ「ダメでございました」

千早「残念ね」

ライラ「少し気難しいお客様がいらっしゃるとのことでした」

千早「そうだったの」

ライラ「千早殿によろしくお伝えくださいとのことでございました」

千早「……挨拶だけしてくるから、ちょっと待っててもらっていいかしら?」

ライラ「わかりましたですよ」

ライラ「千早殿、行ってしまいましたです。……うぅ………アイス…」


千早「お待たせライラさん。はい、これ」

ライラ「お帰りなさいま……ち、千早殿、これ、これ!!」

千早「ふふっ、買ってきちゃった」

ライラ「おおおおおお……ありがとうございますですよ」

千早「そんなに喜んでくれるなんて、買ってきた甲斐があったわね」

ライラ「い、頂いてもよろしいですか!?」

千早「ええ、どうぞ」

ライラ「………幸せでございます」


千早「よかった。……あら、ライラさんちょっとじっとしててね」

ライラ「どうかしましたですか?」

千早「アイドルが口のまわりを汚してちゃいけないわ……はい、もう大丈夫」

ライラ「ありがとうございますです」

千早「ふふっ、どういたしまして」


ライラ「千早殿はなんだかお姉さんみたいでございますね」

千早「…………え?」

ライラ「ライラさん、失礼なことを言ってしまったでしょうか?」

千早「……いいえ、同い年なのにちょっとおかしいかなって」

千早「(…………お姉ちゃん、か)」

ライラ「おお、そういえばそうでございました」

千早「それに、お姉ちゃんみたいなのに『殿』はないんじゃないかしら?」

ライラ「それでは千早さんと呼ばせて頂いてもよろしいですか?」

千早「ええ、もちろん」

ライラ「改めてよろしくお願いしますですよ、千早さん」

千早「こちらこそ、ライラさん」


***************************


ライラ「おや、商店街はもう終わりでございますか?」

千早「まぁ、あまり大きなところでもないから」

ライラ「でも、千早さんは愛されていましたですね」

千早「ここではアイドルである自分を忘れていられるの。ありがたいことだわ」

ライラ「ライラさんはちょっとだけ羨ましいのです」

千早「あら、今日だけでライラさんのファンもずいぶん増えたみたいだけど?」

ライラ「?」

千早「ほら後ろ」

ライラ「おお、皆様わざわざお見送りに来てくださったのですか。ありがとうございますですよ」


――――――
――――
――

ライラ「というわけで、第一回目の放送は千早さんごひいきの商店街からお送りしましたですよ」

千早「こんな感じで良かったのかしら」

ライラ「いいと思いますですよ。行き当たりばったり企画でございますから」

千早「できれば二回目以降もやってみたいとは思うのだけど」

ライラ「それは見てくださった方とスタッフ様と、あと偉い人が決めるのでございますよ」

千早「な、なかなか手厳しいわね」

ライラ「ライラさんは、これでもなかなか苦労しているのですよ」

千早「(これは踏み込んで聞いていいのかしら)」


ライラ「でも、次があるのでしたら、千早さんに紹介したい場所があるのでございます」

千早「そうなの?」

ライラ「ですので、ライラさんも次があればいいなーと思うのです」

千早「そうね。これで次がなかったら私、変な引っ掛かりを抱えたままになるものね」

ライラ「えーと、ご意見、ご感想は番組ホームページまで。この商店街の情報も載っています、とのことでございますー」

千早「……え?」

ライラ「どうかしましたですか?」

千早「次の予定も決まってないのに、ホームページはあるの?」

ライラ「どうやらそのようでございます」

千早「……力を入れるのはそこじゃないと思うの」

ライラ「せめて、無駄にならないようにお祈りいたしましょう」

千早「そうね、そうしましょうか」


ライラ「それではお別れの時間のようでございますよ」

千早「如月千早と」

ライラ「ライラさんのー」

千早「『予定は未定』をお送りしました」

ライラ「さよならですよー」

千早「……本当に次がなかったらどうしようかしら」


***************************


【収録後】

P「お゛つ゛か゛れ゛ち゛は゛や゛ぁ」

千早「な、なんで号泣してるんですか、プロデューサー!?」

P「あ゛の゛な゛……」

千早「ああもう、とにかくこっちに来てください」


――――――
――――
――

千早「落ち着きましたか?」

P「ああ、なんとか」

千早「人目もはばからずに、まったく……」

P「本当にすまない。つい感極まっちまって」

千早「それで、何があったんですか?」

P「ライラさんとアイス食べてたとこの会話でちょっとな」


千早「……ああ、『お姉ちゃん』ですか」

P「優君のこと、ちゃんと向き合って、受け入れて、前に進んでるんだなって思ったらどうにも……」

千早「そうできたのは、事務所のみんながいてくれたからですよ」

P「春香たちには感謝してもしきれないな」

千早「(私が戻ると疑いもせず、当たり前のように待ってくれていた誰かさんにも、ね)」

P「なんか言ったか?」

千早「いいえ、なんでも」

P「そっか」

千早「ええ」


P「二回目、あるといいな」

千早「そこはプロデューサーの腕の見せどころではないかと」

P「仰るとおりで」

千早「期待してますよ?」

P「大丈夫。その為にホームページまで作ったんだから」

千早「……プロデューサーが?」

P「そう、俺が」


千早「…………」

P「どうした?」

千早「力の入れ方がおかしいと思いません?」

P「視聴者の声は交渉材料としてはかなり有効だぞ」

千早「いえ、次回が未定という企画にしなければよかっただけでは?」

P「それじゃ面白くないだろ」

千早「何でそう斜め上に全力なんですか」

P「褒めるなよ」

千早「褒めてません」

P「え?」

千早「そこで意外そうな顔をする意味がわかりません」

P「へ?」


千早「(まぁ、飽きはしませんけれど)」

P「なんか言ったか?」

千早「別に」

P「そうか」

千早「ええ」


<続く?>

ひとまず区切り
次の構想はあると言えばありますが、どうなることやら
お付き合いいただきましてありがとうございました


本編にほとんど関係ありませんが、設定的なものはここから引き継いでいたりします

【アイマス】屋上にて
【アイマス】屋上にて - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437491529/)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom