真姫（曲が思いつかない）

真姫（前はピアノの前に座って適当に引いてるだけで思いついたのに）

真姫（今はこうしてピアノの前にいても何も思いつかない）

真姫（でもよく考えたらμ's、Printemps、lily white、BiBi、それにデュエット曲やソロ曲も含めて何十曲も一人で考えてるわけだし）

真姫（ネタ切れするのも当然なのかもしれないわね......）

真姫「まぁ、焦らずやっていきましょう......」

穂乃果「真姫ちゃん、どーしたの？」

真姫「ヴェェ！？」

真姫「穂乃果、一体いつからいたのよ」

穂乃果「んー、少し前だよ？」

穂乃果「入ってきたら、真姫ちゃんがピアノの前で難しい顔してて」

穂乃果「何かあったのかなって？」

真姫「別に何もないわよ......それよりどうしたの？」

真姫「わざわざ音楽室にまで来て」

穂乃果「Printempsの新曲用の歌詞が出来たから持って来たんだよ！」

穂乃果「ことりちゃんと花陽ちゃんと三人で考えたんだ！」

穂乃果「まぁ、結局最後は海未ちゃんに見てもらって手直ししてもらったんだけどね」

真姫「そう、わかったわ」

真姫「この詞に合った曲を作ればいいのね」

穂乃果「うん！」

穂乃果「あ、でもすぐに発表する予定ってわけじゃないからそんなに急がなくてもいいよ！」

真姫「まぁでも、出来る限り早く仕上げるわ」

穂乃果「ありがとう！よろしくね！」

真姫（あれから三日が経った）

真姫（Printempsの新曲はさっぱり進んでいない）

真姫（学校でも、家でも、空いた時間はずっとピアノに向かっているのに）

真姫（今だって寝る間も惜しんでピアノに向かっている）

真姫（全く遅々として進まない）

真姫（どうしたらいいのかしら）

真姫父「真姫、入るぞ」

真姫「パパ......」

真姫父「最近どうしたんだ？毎晩夜遅くまでピアノの前で仏頂面して」

真姫父「何か悩みでもあるのか？」

真姫「スクールアイドルの新曲を作っているのだけれど何も思いつかないの......」

真姫父「そうか......」

真姫父「ちょっとパパの部屋においで」

真姫「うん......」

真姫父「誰にだって上手くいかない時期はあるさ」

真姫「うん......」

真姫父「たまには気分転換に全く関係のない曲を聴きながらのんびりするのもいいんじゃないか？」

真姫父「この部屋にあるCDだったら好きに持って行ってくれて構わないから」

真姫父「だからあまり無理するんじゃないぞ」

真姫「ありがとうパパ」

真姫「じゃあ何枚か借りていくわね」

真姫父「あぁ、聞き終わったら勝手に入って元の場所に返してくれたらいいから」

真姫「ありがとう、それじゃおやすみなさい」

真姫父「おやすみ」