※この物語は、日夜アイドル活動を頑張ると同時に、悪い行いをするファンをやっつける正義のヒロインとして活躍する少女たちの物語です。
世はいわゆる「アイドル時代」。
輝くアイドル達を応援する者もいれば、歪んだ愛によって人々を困らせる者もいる。
今日もまた……
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444241912
コンビニ――。
店員「今日はたくさんの人が並んでますね」
店長「当り前だ。なぜなら、今日はμ'sのライブの前売り券の発売日だからな」
ワルライバーA「おう!どけどけー!」
青年A「うわっ!」
店員「今、あの人、先頭の人を突き飛ばしましたよ!」
店長「お客さん、他の並んでるお客さんを突き飛ばしてはいけませんよ!」
ワルライバーA「うるせー!ちんたら並んでられるっかよ!俺がライブ行けなかったら責任とってくれんのか?!あん?!」
???「待ちなさい!!」
ワルライバーA「誰だ!!」
コンビニの自動ドアが開いた先――、オレンジの仮面とマントを身に着けた少女がいた!
穂乃果「ずっと並んでいた人を暴力ふるって、割り込んで。注意した人を脅すなんて!悪いラブライバー、略して、ワルライバー!この、ミューズナイン1号が、おしおきするよ!!」
ワルライバーA「なんだあ?その髪型と声、高坂穂乃果ちゃんにそっくりだなー。チッ!!自分がそっくりだからっていい気になるなよ!!」<パンチ>
穂乃果「ほっ!よけてからの~……必殺!ほむまんアターック!!」
ワルライバーA「ぐぁああああああ!!?」<駐車場までぶっ飛ばされる>
ワルライバーA(この心にしみる暖かさ……。ぽふんと香る餡子の匂い……。まさか、本当に……)バタン
ミューズナイン1号はワルライバーAの前に立つ。
穂乃果「ねえ……」
ワルライバーA「!?」
穂乃果「ライブ、楽しみにしてくれてありがとう!ちゃんと順番守ってね。あなたが来てくれること、楽しみにしてるよ!」<笑顔>
ワルライバーA「はっ!はい!!すみませんでした-!!」<土下座>
穂乃果「それじゃあ、わたしは行くね。とぉー!」
どこかへ去っていくミューズナイン1号
この後、みんな順番を守って、前売り券を買った。
店長「ありがとう!ミューズナイン1号!」
音ノ木坂学院――。
穂乃果「いや~。今日もパンがうまい!!」パクッ
海未「穂乃果!今日で何枚目のパンですか?太りますよ!」
穂乃果「だって、ついさっきすごい動いたんだもん。10分休けいで事件を解決したんだよ」
ことり「ほのかちゃん。あまり事件とか言わない方がいいよ」
穂乃果「大丈夫だよ、ことりちゃん。今はミューズナインのメンバーしかいないって」
海未「その、ミューズナインって名前、やっぱり、なんとかなりませんかね?」
穂乃果「それは発案者の絵里ちゃんに言ってよ。希ちゃんも『カードはこれがいいと告げとる』って言ってたし」
ことり「ラブライバーだとファンの事だし、μ'sはそのまんまだもんね。他にいい名前も出なかったし。ことりはいいなって思うよ、ミューズナイン」
海未「はぁ~。仕方ないですね……」
わたし!高坂穂乃果!
音ノ木坂学院に通う2年生で、スクールアイドル『μ's』のメンバーとして、アイドルを頑張っています!
隣にいるのは、幼なじみで、同じくμ'sの仲間の園田海未ちゃんに南ことりちゃん。
海未ちゃんは大和撫子で礼儀正しくって、厳しいし、怒ると怖い。「穂乃果のため」とはいうけれど、もうちょっと優しくしてほしいな。
ことりちゃんは音ノ木坂学院の理事長の娘さんで、海未ちゃんに怒られた後、いつも慰めてくれる優しい子。それに、μ'sの衣装はことりちゃんが作ってるんだ。
頑張ってきたおかげで、μ'sの人気も上がってきて、ファンも増えてきたんだけど。
μ'sのファン、ラブライバーの中に人に迷惑をかけるワルライバーがいることが分かったの。
わたし達のせいで、みんなに迷惑をかけるのはイヤだ。
だから、わたし達μ'sは、ワルライバーにお仕置きする正義の味方、ミューズナインを結成したの。
アイドル研究部――。
ガチャ
穂乃果「こんにちは~!」
真姫「穂乃果!ちょっと、話があるんだけど!」
先に部室に来ていたのは、西木野真姫ちゃん。
一年生で、お医者さんの娘さんで、頭もいいお嬢様。
ミューズナインの衣装も真姫ちゃんが作ってくれて、衣装を身に着けると、身体能力が10倍になって、人に正体が分からなくなるんだって。
ちなみに、衣装のデザインはことりちゃんが考えてくれたんだ。
真姫「今日のコンビニでの事件も、アナタ、正体がバレてんじゃない!記憶操作で揉み消すこっちの身にもなりなさいよ!」
真姫ちゃん曰く、正体が分からなくなる機能は万能じゃないらしい。だから、バレた時には記憶操作装置『ニッコニッコニー』で真姫ちゃんは、μ's=ミューズナインという記憶を改ざんしているんだって。
穂乃果「だって、あの人もわたし達のライブを楽しみにしてくれてたから。それはうれしいかなって」
真姫「そんなことをするファンなんていらないわよ!それに、正体がバレたら、私達に会うために悪事を働く人もいるでしょ!」
海未「真姫の言う通りです。もう少し、貴方は自覚を持つべきです」
穂乃果「は~い……」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません