ちひろ「肝っ玉プロデューサー?」 (59)
~~とある早朝の事務所ルーム~~
みく「Pチャーン!!」ドドドドッ!!
P「朝から台所に来てまで騒がしい子だね。なに?」トントントンッ
みく「今日スタジオで使う台本どこ置いたにゃ!!」
P「えっ!あんたもしかして台本なくしたの!?」
みく「ちっ、違うにゃ!昨日昼間にソファで寝ながら読み返してたけど……」
P「昼間って、その後そのまま裕美たちと遊びに出かけてたでしょ!だからいつもちゃんと片付けなさいって言ってるのに……」
みく「うう……で、でもPチャンそのあと夕方まで事務所の掃除してたし、Pチャンがどこかやったにゃ!!」
P「他人のせいにしない!いま朝ご飯作ってるんだから……おーい、藍子!!」
藍子「はーい、ご飯の準備できたんですか?テーブルの準備しましょうか?」トトトッ
P「みくが今日スタジオで使う台本無くしたみたいでね。悪いけど一緒に探してやって頂戴」
藍子「ああ……もう、みくちゃんダメですよ?昨日台本はどこに置いたんですか?」
みく「えっと、窓際のソファのとこで……」
タタタッ……
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P「んっとに……みくはいっつも朝に慌てて……」
凛「ちょっとプロデューサー」
P「お、凛も起きたね。もうそろそろ朝ごはん出来るから」
凛「そんなことより、今日学校で体育の授業なんだけどジャージ洗ってくれた?」
P「ジャージ?あっ!凛あんた、この前体育の授業終わった日に洗濯物に出さなかったから昨日こっちで見つけて洗濯したよ!」
凛「えっ、そうなの?」
P「そうなのってあんた、授業終わったら毎日出しなさいって言ってるでしょ!」
凛「うっ……お、一昨日の授業のあとは、その……学校に忘れてきちゃって」
P「ちゃんと持って帰んないと自分が困るんだから……屋上に干しっぱなしにしてるから取ってきなさい」
凛「わかった」
スタスタスタ
裕美「Pさん」トテトテ
P「ああ裕美、裕美も今日は学校で――」
裕美「加蓮ちゃん熱あるみたいだよ」
P「ええっ!?それじゃ今日学校行けないじゃん……ちょっと裕美、フライパン見てて」
裕美「あ、うん……」
P「んっとに……学校と仕事先に電話入れておかないと……」タタタタッ
裕美「Pさん、今日も朝から大変そう……」フライガエシーノ
prrrr!!
裕美「あっ、ちひろさんから電話……もしもし」ピッ
ちひろ『あ、裕美ちゃん?プロデューサーさん今日は何時ごろ仕事場に来れそうですか?』
裕美「みんな朝ごはん食べたら行けると思う……多分」
ちひろ『お宅は朝から賑やかですねぇ……まあ、午前中に先方と会う約束があるから忘れないでくださいねって言っておいてください。それじゃ!」プツッ
裕美「えっと、メモ……午前中に先方と会う約束……っと、あっ、卵焼き焦げちゃう」
……
…………
~~時間に余裕のある大人組?~~
P「さてと、あの子達は学校行ったし仕事にも行ったし、そろそろ仕事場に行かないと……ん?そういえば美波たちがまだ起きてこないな……」
タタタタッ
P「美波!大学ないからっていつまでも寝てないで早く起きなさい!」ガラッ!
美波「きゃあああっ!?P、Pさん勝手に部屋に入らないでください!!」ビクッ!
P「寝坊助が何言ってんの!パンツ一丁で寝てると風邪引くっていつも言ってるのにこの子は……」
美波「き、昨日は友紀さんたちの飲み会に巻き込まれて寝るのが遅かったんです!は、早く部屋から出てってください!」
P「友紀?んっとにあの子は……んでその友紀は?」
美波「そ、そのまま他のお店に行ったっきりで……」
P「オール?電話も寄越さないで……帰ってきたら説教してやる」
美波「そっ、そんなことよりPさん!着替えるんですから!」
P「はいはい。もう仕事行かなきゃならないから、出かけるなら戸締りちゃんとしなさいよ」
バタンッ!!
美波「も、もうっ……いつまでも子ども扱いするんだから……」ドキドキ
ピンポーン
P「ん?事務所のインターホンが……はーいどなた!」ポチッ
芽衣子『あのー、Pさんまだいます?』
P「あれ芽衣子?おはよう、朝からどうしたの?」
芽衣子『あはは……それが、昨日夜中に突然友紀さんや早苗さんたちが家に来て……Pさん困ってるかなって』
P「あの子たち芽衣子のとこ行ってたの!?ごめんねー……わざわざ仕事じゃないのに事務所まで来てもらって……」
芽衣子『ま、まあ私もオフだったから……友紀さんたちどうすればいいですか?』
P「もう仕事場に行かなきゃならないから、こっちは美波がまだいるから適当に預けちゃってもらえる?」
芽衣子『はーい、それじゃお邪魔しますね』
P「悪いねホント……早く仕事場行かないと緑の鬼婆にこっちが説教もらっちゃうからホントこの子達は困りもんだよ!」
芽衣子『もうっ、そんなこと言うとちひろさんに怒られますよ?』
P「ここにいないから大丈夫だいじょうぶ、それじゃ事務所上がってて。もう仕事いくから」
タタタタッ……
……
…………
~~緑の鬼婆~~
ガチャッ!
P「おはようございまーす」
ちひろ「あ、プロデューサーさんおはようございます。今日も朝から大変だったみたいですね」
P「ホントですよもう……子供等がバタバタしててホント落ち着きないんだから……」
ちひろ「そうだ、そろそろみなさんが住んでる事務所の内装を変えようと思うんですけどどうですか?これ家具のリストですけど」
P「また模様替え?あんまりやってもねー……金も掛かるし、喜ぶのは子供たちだけだし……」
ちひろ「まあまあ、ここのメーカーと契約してサンプル品のモニターやらせてもらってるんですし、既製品も少し買っておきませんと」
P「うちアイドル事務所だけど、なんでこんな仕事もとっちゃったのかね……まあCMにうちのアイドル出させてもらってるから仕方ないか」
ちひろ「まあ、リストから欲しいもの見繕っておいてください……ところでプロデューサーさん」
P「家具も壊れてないしもったいないんだから……はいはい?」
ちひろ「緑の鬼婆が……なんでしたっけ?」
P「ヒッ!?」
ちひろ「ふふふ……大声で話してる内容なら、下の階のここからでもも聞こえちゃうんですよね」
P「……じゃ、このビーズクッションと壁掛けTVにしとこうかね」
ちひろ「毎度有り♪」
ちひろ「ところで事務所の空きルームを使った共同生活、どうですか?」
P「どうって言ってもねー、家具家電のサンプル品のモニターついでに空いてたルームを部屋にして生活してるだけだし」
ちひろ「抽選で選ばれたアイドルたちも喜んでましたからねー。プロデューサーさんと一緒に生活するのが楽しいんですよ」
P「あの子たちはお泊り感覚なだけでしょ。あんまりねー、あそこにいても仕事してる感じじゃないし」
ちひろ「まあまあ、ところでプロデューサーさん」
P「ん、何ですか?」
ちひろ「いまルームで生活しているアイドルたちの他にも、抽選漏れしたアイドルたちからプロデューサーさんと暮らしたいと要望が殺到していましてね」
ちひろ「どうです?これからは月替わりでアイドルのみなさんと生活してみるのは」
P「やだよそんなの仕事増えて面倒だし」
ちひろ「あっ、そうですか……」
完
以上、デレステのルームを弄っていて思いついたネタでした
HTML化依頼出して終了
長くなるとだるいし>>7で綺麗に落としたつもりなんだけど……それならHTML化されるまでの間に没ネタ分くらいは
それじゃまあやり終わったらまた申請すればいいか
~~逃れられぬ運命~~
――ある日の事務所
prrrrr!!
P「おや、電話だね……はいこちらCGプロ」ガチャッ
『あっ、プロデューサーさんですかね?私リトニ家具の広報担当ですー』
P「あーお久しぶりです!どうなされましたかね?」
『いやですね、CGプロさんでやって頂いてるCM、好評なのかウチの売上げも右肩上がりになってましてね』
P「あらま、良い話しじゃないの」
『それでなんですけどね、このタイミングでまたCGプロさんにお願いして新しいCM打とうって話しがあったんですよ』
P「新しいCM?また使ってくださるのは全然嬉しいですよ、ええ。前撮ったときみたいに前川たちを寄越せばいいですかね?」
『いえ、新しいCMに合わせて他媒体で実際に家具を使用して頂いた際のインタビューも新しく欲しくてですね』
P「ってなれば新しいメンバーのほうがいいんですね。メンバーのほう任せてくれるならウチのほうでスケジュールの都合見て見繕いますけど」
『あーそこはお任せします。今週中にウチで叩いたドラフト送りますので』
P「じゃそれこっちで確認したら何処かでお会いしましょうかね。連絡待ってますー」
『はーい、それじゃあ失礼します』プツッ
ちひろ「……仕事ですか?」ニヤリ
P「事務所ルームの家具モニター、新しいメンバー必要になっちゃってね」
ちひろ「それじゃ私のほうで選んじゃいますね。プロデューサーさんは持ってる業務消化しておいてください」
……
…………
~~絶望する愚者~~
蘭子「……」ズーン……
智絵里「ら、蘭子ちゃん……元気だして……」
凛「あの状況なら私が蘭子でも同じことやってそうだし、あまり気にしないほうがいいよ」
加蓮「そういうことならたまにあるからさ、みんなもやっちゃうときあるから」
蘭子「……」グスッ、グスッ
ガチャッ!!
美由紀「ただいまー!」タタタッ!
P「はーただいまただいま!裕美、美由紀、スーパーで買ったもの全部冷蔵庫まで持ってちゃって」ドタバタ!!
裕美「うん」トテトテ
凛「あ、プロデューサー」
P「ん?どうしたのあんたたち……あれま蘭子、お腹でも痛いのかい?」
蘭子「……」ズーン……
凛「いや違うよ……昼間のこと気にして落ち込んでるんだよ」
P「昼間のこと?……あー、あんたまだそんなこと言ってるの?誰も覚えちゃいないよあんなの」
美由紀「どうしたのー?」ヒョコッ
凛「うん、今日の昼にさ、私と蘭子で同じ仕事があったからプロデューサーが迎えに来てくれたんだけどね、蘭子が授業で遅くなったから教室まで行って……」
……
…………
――昼、蘭子の通う学校
ガラッ!
P『蘭子!準備できてる?早く行かないと先方に怒られるよ!!』
蘭子『まっ、ママ!?』ビクッ!
『えっ、蘭子ちゃんのお母さん?』ザワザワ
『いやあれどう見ても……』ヒソヒソ
蘭子『はっ!?ち、違っ……』
P『はいはい、いいから行くよ!時間ないんだからね!』グイッ!
蘭子『あっ、ち、違うの……あああああ!!』ズルズルズル
凛『あーあ……』
……
…………
美由紀「へー……蘭子ちゃん、間違ってPさんのことお母さんって呼んじゃったんだ」
蘭子「うっ、うう……」グスッ、グスッ
凛「よりにもよってみんないる学校で、プロデューサー相手に呼んじゃったからね」
智絵里「わ、私も……プロデューサーさんなら、間違って呼んじゃう、かも……そうなったら恥ずかしい……」
加蓮「ま、お母さんって呼ぶには色々間違ってるけどね」
P「だーれもそんなこと気にしないからね!裕美、屋上の洗濯物取り込んで頂戴」
裕美「うん」トテトテ
美由紀「みゆきもお手伝いするー!」タタタッ
蘭子「明日から学校行けない……」グスッ……
――その後、晩御飯にハンバーグが出たことで蘭子は無事元気になったそうな。
~~対アンチエイジング~~
P「いやそれでね、そのADさんが楽屋に来たときにね、丁度座敷部屋だったから靴脱いだの」
瑞樹「それでそれで?」
凛(……気づいているのだろうか)
P「そしたらね、そのADさんの靴下の踵、でっかい穴空いててさぁ!」
瑞樹「あっはっは!!やっだもう恥ずかしいじゃない!あの人顔は結構イケメンだったわよね?」ゲラゲラ
早苗「でも服装ダサかったじゃないの。きっとパンツにも穴空いてるわよ!」ゲラゲラ
凛(早苗さんはともかく……プロデューサーの会話に釣られておばちゃん笑いをしている川島さん)
凛(その姿が、アンチエイジングで保たれていた若さが微塵も感じられないのを……)
みく(大口開けて下品かつ豪快に笑ってるにゃ……間違ってもファンの前じゃ見せられないにゃ)
瑞樹「あっはっは……あらぁ?お酒なくなってるじゃないの」
早苗「あーらら、ちょっとちょっとプロデューサーもうお酒ないの?」
P「もうないよ!あんたたちもう瓶1本飲んだんだからね!今日はもうダメだよ!」
早苗「ちぇっ……仕方ないなー今日はもう寝よっか」
~~闇夜の登山~~
――真夜中の事務所ルーム
モミモミ
美波「……ん……あっ、P、Pさん……」モゾモゾ
モミモミ
愛海(ぐへへへ……ここに来てから毎日が天国……事務所のみんなのお山を好き放題堪能できるなんて……)シカモナマデ
モミモミ
美波「あっ、あ……美波、もう……」ウーン……
愛海(おっ?これは運の良い登山家が稀に見ることができるという虹を拝めそう?うへへへ……)
ガラッ!!
P「くぉらああ愛海!!!!アンタまたそんなことして!!」
愛海「なっ、気づかれた!?」
美波「……えっ……きゃああああっ!?P、Pさん!?」ビクッ!
P「美波もあんた、またパンツ一丁で寝て!パジャマくらい着なさい!!」
美波「えっ、えええ……?」ハァ、ハァ……
ガシッ!!
P「愛海ぃ……あんた、寝てる人様のおっぱいばっかり揉んで……罰として事務所のトイレ掃除やらせるよ!」
愛海「くっ、で、でもあたしはそこにお山があるなら登るしかないんだよ!これは本能だからどうしようもないんだって!」ジタバタ
P「ほほう?それじゃ代わりにあんたのお山を登ってやろうか?」
愛海「イヤッ!プロデューサーの変態!こんな年端もいかない女の子のお山を登ろうなんて……」
P「何言ってんの!そんな一丁前な口、雫くらい大きくなってから言いなさい!」
愛海「いやあんた、そりゃ無理ってもんだよ……」
P「ともかく今晩はみっちりお説教だよ!覚悟しなさい!!」
愛海「ひいいいいいい!?」
バタンッ!!
美波「……」ハァ、ハァ……
美波「……雫ちゃんくらい大きくないとダメなのかな」モミモミ
……
…………
~~とある早朝の事務所②~~
奈緒「Pさん学校行ってくるよ」
加蓮「今日は夕方くらいに帰ってくるから」
P「はいはい、お弁当持って行きなさいね」スッ
奈緒「今日のお弁当何入ってんだ?」
P「唐揚げ入れといたよ。だから加蓮、あんまり買い食いしないで帰ってきなさいよ」
加蓮「やった♪それじゃいってきまーす」
みく「寝坊したにゃー!Pチャンお弁当欲しいにゃ!!」ダダダダッ!
P「あんたいつも朝にドタバタして!今日のお弁当に佃煮入れたからちゃんと食べなさいよ!」
みく「ゲェッ!?なんでそんなことするにゃ!!」
P「若いうちに好き嫌い無くさないと後で困るんだよ!ほら学校遅れるよ!」
みく「ううう……こうなったらどこかでのあにゃんに食べさせ……いやそれ以上に酷い目に遭わされるにゃ……とにかく行ってくるにゃー!!」ダダダダッ!!
P「転ぶから走るんじゃないよ!!」
裕美「Pさん学校行ってきます」
美由紀「いってきまーす!」
P「はいいってらっしゃい。2人とも、帰る前には携帯に電話かメール入れておきなさいね。お弁当忘れるんじゃないよ」
美由紀「はーい!」
裕美「今日は私もおかず作るの手伝ったから……」
美由紀「ホント?わーい楽しみ!!」
タタタタッ……
P「あの子たちは手間も掛からないし良い子だねホント」
拓海「P!弁当くれよ!」ダダダッ!
P「はいはい、拓海あんた今日から撮影入りだもんね。挨拶もあるから後で様子見に行くけど頑張りなさいよ」
拓海「最初だしちょっと緊張するけどな……ま、何とかなるって」
P「あんたなら度胸あるから大丈夫だよ。ちゃんとみんなの言うことよく聞くんだよ」
拓海「分かってるって、それじゃ行ってくるわ!」ダダダダッ!
P「単車じゃなくて電車で行きなさいよー!!」
愛海「プロデューサー、あたしも学校行ってくるね」
P「はい行ってらっしゃい」
愛海「あれ、あたしのお弁当は?」
P「あんたは昨日の罰で今日は弁当抜きだよ」
愛海「えっ」
楓「プロデューサー、私もお仕事行ってきます」
P「気をつけて行ってきてくださいね」
楓「……あれ、私の分は?」キョロキョロ
P「ん?現場でお弁当出してくれるって話しじゃなかったかい?」
楓「いえ、朝の一杯として日本酒を……」
P「この人頭大丈夫かね。馬鹿言ってないで早く行きなさいよ」
楓「……」クスンッ
凛「……ただのおかんやん」
P「何言ってんだい凛、あんた今朝は仕事でしょうに早く準備しなさい」
凛「あ、うん」
~~謝るのも仕事のうち~~
――○×スタジオ
翠「えっと……確か2スタにPさんと楓さんがいるはず……」タタタッ
翠「少し撮影が長引いたけれど……2人ともまだ終わっていないのかしら?」
翠「おや、あれは……」
P「ほんっとうに申し訳ありません、うちの高垣が粗相をして……」フカブカー
楓「すみません……」フラフラー……
監督「まー……やっちゃったもんは仕方ないからね。現物無くなっちゃったし、別の日に撮影にしましょうか」
P「はい、代金についてはこちらのほうで賄いますので、申し訳ありませんが……」
翠(……何かあったのかしら?)コソッ
……
…………
P「おや、翠来てたんだね。もう車出すからちょっと待ってなさい」
翠「はい……あのPさん、先ほど何やらあったようですが……」
楓「……」
P「あー、見てたの。いやね、今日楓さん、□□のお酒のCM撮ってたんだけどね」
P「……休憩時間中に目を離したら、持ってきてもらった酒瓶全部飲んじゃってね。撮影できなくなったの」
翠「えっ……」
楓「……」ヒック
P「しばらく事務所での酒は禁止だねこりゃ。ホント、拓海は頑張ってるのに楓さんときたら……」
楓「うう……翠ちゃん……グリーンダヨー……」ヒックッ!
翠「……うっ、臭いが……ち、近付かないでください」サササッ
~~鬼の目にも涙~~
時子「チッ、どうして私がこんな企画に……」
藍子「まあまあ時子さん、事務所ルームでの生活も楽しいですよ?」
P「ちょっと時子、あんたの部屋だけどこの先の……」
時子「ふん、ここに私を閉じ込めて飼い慣らしたつもりかしら?残念だけど、私は好き勝手やらせてもらうわよ」
P「何言ってんだいこの子は。オフのときまでそんなこと言うんじゃないよ。蘭子と同じ中二病じゃないんだから」
蘭子(一緒にされた……)ガーン……
時子「くっ……どうやら私に対する口の聞き方がなっていないようね!!」ブンッ!
ビュッ!
藍子「きゃっ!?」ビクッ!
P「くぉらああ時子おおおおお!!アンタこんな狭い部屋で鞭なんて振り回すんじゃないの!!」ガシッ!
時子「なっ、素手で受け止めた……」
P「あんた、藍子や小さい子たちに当たったらどうする気なんだい!!」
時子「チッ……そんなの私の近くにいるほうが悪い――」
P「屁理屈言うんじゃないよ!ちょっとアンタそこに座りなさい!」
時子「は?何よ、私がそんなこと――」
P「座 り な さ い ! !」グワッ!!
時子「」ビクッ!
……
…………
奈緒「ただいまー」ガチャッ
藍子「あ、お帰りなさい奈緒ちゃん」
奈緒「ただいま……ん、あれ何やってんだ?」
P「大体あんたね、常識的に考えて鞭持って歩くのがね――!!」ガミガミ!!
時子「……」プルプル
P「他の子に怪我させたら親御さんになんて話しするつもり――!!」ガミガミ!!
時子「……」プルプル
P「くるみや愛梨になんていっつも鞭打って、あんたいい年して恥ずかしくないのかい!!」ガミガミ!!
時子「……」グスッ
奈緒「……なんだあれ」
藍子「あ、あはは……」
奈緒「とりあえず珍しい光景だし写メ撮っておくか……」カシャッ!
~~戦場は仕事先だけではない~~
――夕方、某スーパー
P「えーっと、今日は豆腐が安いから湯豆腐にしようかね」カラカラカラ……
美由紀「PさんPさん、お菓子買っていい?」
P「美由紀はちゃんとお手伝いしてくれてるからね。たくさん食べるとご飯食べられないからね、1つだけにしなさいよ」
美由紀「わーい!」タタタッ
P「裕美、あんた美由紀についてってあげなさい。裕美もお菓子1つ買ってあげるから」
裕美「わ、私は別にいいんだけど……分かった」トテトテ
楓(1つだけ……)ピーンッ!
サササッ!
翠「……」
P「あとは蒲鉾と、鳥団子と……」ガサゴソッ
……
…………
――事務所ルーム
ガチャッ!
美由紀「ただいまー!」タタタッ!
友紀「おかえりー」ゴロゴロ
P「友紀、あんた転がって野球中継ばかり見てないで、ちょっとこれ台所まで持っていって頂戴」
友紀「えー!いまいいところなのに」
P「裕美や美由紀だって手伝ってくれてるんだよ!あんた良い大人なんだからね!!」
友紀「へーい……」ヨッコラセ
楓「~~♪」ガサガサッ
楓「あれ……私のお酒が……ない?」ガサガサ……
翠「……楓さんが買い物籠に入れていたお酒は全部棚に戻しておきましたので」ヒソヒソ
P「いやー悪いね翠、助かるよ」ヒソヒソ
楓「そんな……お酒……」ガーン……
~~壁掛けTVが増えたことによる恩恵~~
――晩御飯の時間
P「テレビ1つ増えたからね、こっちでニュース見るからあんたたちもう1つのテレビで好きなの見ていいよ」
奈緒「アイドルマスターシンデレラガールズを見よう!」
凛「いや、蒼○のファフナー EXODUSにしよう」
愛海「いやいや、混浴露天○呂連続殺人を見るべきだね」
友紀「ナイター見ようよー、今日キャッツなんだしさー」
ワイワイガヤガヤ……
P「へー……あの俳優がねえ」
瑞樹「もう結婚して引退しちゃうのね……分からないわ」
早苗「いま事務所でめっちゃ推してるのにねー、どうすんだろね」
楓「お酒……お酒……」ブツブツ
アーデモナイコーデモナイ……
翠「……」
美波「……」
拓海「……」モグモグ
藍子「……わ、私たち、どっちのテレビを見ればいいんでしょうかね」
~~登山家とハサミは使いよう~~
――夜、Pの部屋
ガチャッ……
P「……」スー、スー……
まゆ(うふっ、Pさん……お布団の中でよく眠っている……)ソローリ……
まゆ(この企画のおかげでまゆとPさんの距離がぐっと縮まりますねぇ……今日でPさんをまゆのものに……)スッ
まゆ「既成事実さえ作ってしまえばこっちのもの……Pさん、こんないけないまゆですけど許してくださいねぇ……!」グッ!!
バサッ!!
愛海「……」
まゆ「……」
愛海「…………」ニヤッ
まゆ「ヒッ!?」ビクッ!
……
…………
――翌日
凛「おはよう」
藍子「おはよう凛ちゃん」
まゆ「……」ブツブツ……
凛「まゆもおはよう……ってあれ、何かまゆ、白目剥いてうわ言を呟いてるけど……」
愛海「おはよう!いやー、今日も朝から気持ちがいいねぇ!!」テカテカ
凛「お、おはよう……愛海、今日はやたらと元気だね」
愛海「まー元気じゃないとお山も登れないからね!今日も1日頑張れるね、うん!!」
P(どうやらベッドに愛海を忍ばせておいて正解だったみたいだね……こういう場合なら登山も許してあげようかね)
裕美「Pさん?お味噌汁持ってきたよ」
P「ん?ああゴメンね裕美、ありがとう」ズズズッ
裕美「どうしたの?何か気分良さそうだけど……」
P「いやね、道具も使いようかなって思っただけだよ」
裕美「ふうん……?」
~~ある日知ることになる想い~~
みく「それでそれで、この前猫カフェ行ったときにー」ボスッ!
<ブウウウウゥゥゥゥ!!
智絵里「きゃっ!み、みくちゃんいま……」
みく「にゃあああああっ!?ち、違うにゃ、いまの音はみくじゃないにゃ」ビクッ!!
麗奈「アハハハハハハ!!ソファに仕込んだレイナサマのブーブークッションに引っ掛かったわね!!」ケラケラ
みく「ぬおおおおお麗奈チャン、不意打ちなんて卑怯にゃ!」
麗奈「イタズラなんだから不意打ちしてなんぼでしょ!」タタタタッ!
みく「あっ、こら待つにゃー!!」ダダダダッ!!
P「こらアンタたち!走り回るんじゃないの!!」
友紀「……」グオオオオオオ……
麗奈「ネボスケはこのレイナサマ特製バズーカの餌食にしてやるわよ!!」
ドカーン!!!!
友紀「うわだらっひゃあああああっ!?!?」ビクゥッ!!
P「コラー!麗奈!!人様に向けてそんな危ない物打つんじゃないの!!」ドドドドドッ!
麗奈「フフン!!そんなに簡単に捕まるレイナサマじゃないわよ!」タタタタッ!
P「待ちなさい!!」ドドドドッ!!
加蓮「ゴフッ!?は、ハンバーガーに大量のマスタードが……」ガクッ
奈緒「か、加蓮……かれーん!!」
麗奈「アーッハッハッハ!!」ケラケラ
P「こら麗奈!!」ドドドドドッ!!
麗奈「簡単に捕まるレイナサマじゃないわよ!」タタタタッ!
楓「……」キョロキョロ
ゴソッ
楓(禁酒でほとんど捨てられちゃったけど、納戸に隠してあった日本酒……これさえあれば耐え凌げるわ)
ゴクッ!
楓「っ!?こ、これは……」ピタッ
麗奈「甘いわね!その酒瓶の中身は全部水に替えてあげたわよ!!」ケラケラ
楓「そ、そんな……あ……ああああああ……」ガーン!!
P「コラー!麗奈ー……っと思ったけどよくやった」ドドドド……
――Pの部屋
ガチャッ
麗奈(クックック……今度はPの部屋にイタズラしてやるわよ)キョロキョロ
麗奈「さてと……まず手始めに机の上に置いてボールペンの芯を全部抜いて……ん?」
麗奈「何かしらこれ、日記?アイツこんなもんつけてるのね」ペラペラペラッ
麗奈「丁度良いからこれに落書きでもしてやろうかしら!……ん?」ペラッ……
『○月△日 今日は麗奈のマジカルガールの撮影がオールアップしました』
『あの子、最初は恥ずかしがってやりたがらなかったけど、最後は楽しそうに撮影に取り組んでくれて本当によかった』
『千佳や舞、由愛たちとも仲良くなって、お互い助け合って……あの子も成長できたんだなと嬉しく思いました』
『真面目に取り組めば、あの子はちゃんと仕事をやり遂げられる子……今度はあの子の希望通り、もう少し格好良いお芝居の仕事でも取ってあげようかな』
『明日で千佳の撮影が終わるとクランクアップだから、あの子達の好きな物を晩御飯に出してあげようと思います』
麗奈「……」ペラッ……
……
…………
――しばらくして
藍子「最近麗奈ちゃん、イタズラする回数が減りましたね」
P「なんかねー、どうしたんだろうねあの子。イタズラの内容もマイルドになってるし」
みく「にゃっ!?みくのお昼のハンバーグ弁当が全部寿司に変わってるにゃ!!」ビクッ!!
麗奈「アーッハッハッハ!好き嫌いを無くす手伝いをしてあげるわよ!ハンバーグならレイナサマが食べてあげたわ!!」モグモグ
みく「にゃああああ~……ふ、不覚だにゃあ……」
麗奈(……フンッ、まあ、しばらくはこれくらいで勘弁してやるわよ)
P「ま、大人しくしてる分にはいっか」
藍子「そうですね」
楓「あの……私の禁酒令はいつになったら解除されるのでしょうか……」
完
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