女児「あっ!野良妖精だー!」 (21)
女児「かわいい!見て、お母さん!この妖精、すごく人なつっこいよ!」
母「本当、珍しいね。かわいいねー」
女児「…ねえ、お母さん。この妖精、飼ってもいい?」
母「うーん…自分でちゃんと世話できるなら、ね」
女児「やったー!妖精、よろしくね!」
妖精は嬉しそうに女児に擦り寄りました。
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女児「妖精、ここが私のおうちだよ!」
母「なんだか喜んでるみたいね。よかったわねえ」
女児「妖精と庭で遊ぶ!行こ、妖精!」
女児「ほら、ボールだよ!取ってきて!それっ!
…いいこいいこ!もう1回!それっ!
…かわいい!かしこいのね!
次は猫じゃらしだよ!ほらほら!」
女児は、日が暮れるまで妖精と一緒に遊びました。
母「今日の晩ご飯は、クリームシチューよ」
女児「いただきまーす!
…おいしい~!お母さん、ほんと料理上手!今度、女児にも教えてね!」
母「はいはい。あら、お父さんが帰ってきたわ」
父「ただいま~…
うわっ!妖精!」
女児「私が拾ってきたの。飼ってもいいでしょ?お母さんは、飼ってもいいって…」
父「お母さんが?それなら…
自分で面倒を見るってお父さんと約束できるなら、いいぞ!」
女児「やったー!」
その晩、女児は遅くまで妖精と戯れました。そして次の日…。
女児「う~ん…おはよう、妖精。よく眠れた?
…あっ!お母さん!お母さーん!」
母「朝から大きい声出して、どうしたの?
…あら!妖精が2匹!」
女児「分裂したんだよ、きっと!
ねえ、飼っていいでしょ?」
母「うーん…自分でちゃんと世話できるなら、ね」
女児「やったー!妖精、よろしくね!」
新しい妖精は嬉しそうに女児に擦り寄りました。
母「今日の晩ご飯は、妖精の唐揚げにしましょう」
母は慣れた様子で妖精の首を切り落として頭を捨てました。
母「妖精の頭は苦いからね」
母は妖精のお腹を切り開き、内臓を取り出し、食べやすい大きさに切り分け、塩胡椒を振って、醤油や酒やみりんで作ったタレに漬け込み、1時間程寝かせてから片栗粉をまぶし、最初は160℃、次に180℃の油で揚げました。柔らかくジューシーに仕上げるために二度揚げにしたのです。
母「今日の晩ご飯は、妖精の唐揚げよ」
女児「いただきまーす!
…おいしい~!お母さん、ほんと料理上手!今度、女児にも教えてね!」
母「はいはい。あら、お父さんが帰ってきたわ」
父「ただいま~…
うわっ!新しい妖精!」
女児「分裂したの。飼ってもいいでしょ?お母さんは、飼ってもいいって…」
父「お母さんが?それなら…
自分で面倒を見るってお父さんと約束できるなら、いいぞ!」
女児「やったー!」
その晩、女児は遅くまで妖精と遊びました。そして次の日…。
女児「う~ん…おはよう、妖精。よく眠れた?
…あっ!お母さん!お母さーん!」
母「朝から大きい声出して、どうしたの?
…あら!妖精が2匹!」
女児「分裂したんだよ、きっと!
ねえ、飼っていいでしょ?」
母「うーん…自分でちゃんと世話できるなら、ね」
女児「やったー!妖精、よろしくね!」
新しい妖精は嬉しそうに女児に擦り寄りました。
母「今日の晩ご飯は妖精のピカタにしましょう」
母は慣れた様子で妖精の頭をちぎり取り、捨てました。
母「妖精の頭は苦いからね」
母は妖精のお腹を切り開き、内臓を取り出し、食べやすい大きさに切り分け、塩胡椒を振って、小麦粉をまぶし、醤油と混ぜた溶き卵をつけ、熱したフライパンに油と白ワインを入れて両面を焼きました。柔らかくジューシーに仕上げるために白ワインを入れたのです。
母「今日の晩ご飯は、妖精のピカタよ」
女児「いただきまーす!
…おいしい~!お母さん、ほんと料理上手!今度、女児にも教えてね!」
母「はいはい。あら、お父さんが帰ってきたわ」
父「ただいま~…
うわっ!新しい妖精!」
女児「分裂したの。飼ってもいいでしょ?お母さんは、飼ってもいいって…」
父「お母さんが?それなら…
自分で面倒を見るってお父さんと約束できるなら、いいぞ!」
女児「やったー!」
その晩、女児は遅くまで妖精と遊びました。そして次の日…。
母「今日の晩ご飯は妖精の煮込みにしましょう」
母は慣れた様子で妖精の頭を引っこ抜き、捨てました。
母「妖精の頭は苦いからね」
母は妖精のお腹を切り開き、内臓を取り出し、食べやすい大きさに切り分け、生姜やにんにくと下茹でし、ザルにあけ、酒と水に野菜と妖精を入れて煮込み、味噌・醤油・みりんを混ぜ、再び酒を入れました。柔らかくジューシーに仕上げるために酒を多めに入れたのです。
母「今日の晩ご飯は、妖精の煮込みよ」
女児「いただきまーす!
…おいしい~!お母さん、ほんと料理上手!今度、女児にも教えてね!」
母「はいはい。あら、お父さんが帰ってきたわ」
父「ただいま~…
うわっ!新しい妖精!」
女児「分裂したの。飼ってもいいでしょ?お母さんは、飼ってもいいって…」
父「お母さんが?それなら…
自分で面倒を見るってお父さんと約束できるなら、いいぞ!」
女児「やったー!」
その晩、女児は遅くまで妖精と遊びました。そして次の日…。
女児「う~ん…おはよう、妖精。よく眠れた?
ねえ、聞いて聞いて!今日は、お母さんとお父さんの結婚記念日なんだよ!
だから、私が晩ご飯を作るの。手伝ってくれる?
手伝ってくれるの?やったー!ありがとう!」
妖精は嬉しそうに女児に擦り寄りました。
女児「今日の晩ご飯は、妖精の照り焼きにしよう!」
女児は不慣れな様子で妖精の頭を叩き潰し、捨てました。
女児「妖精の頭は苦いからね!」
女児は妖精のお腹に何度も包丁を入れてやっとのことで切り開き、内臓をブチブチとちぎり取り、食べやすい大きさに切り分け、片栗粉をまぶし、両面を焼いてから、醤油・酒・みりん・ハチミツで作ったタレを加えました。しかし、焼きすぎて焦げてしまいました。
女児「ふええ…焦げちゃった…」
母「泣かないで、すごく美味しいよ?
ね、お父さん?」
父「うん、美味しい!こんなに美味しい妖精の照り焼きは初めて食べた!
お前はお母さんに似て、料理上手だなあ!」
女児「お母さん、お父さん…ありがとっ!」
その晩、女児の家からは遅くまで笑い声が響いていました。
おわり
駄文、失礼いたしました。転載自由です。
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