ストーカー女「うふふ」男「……?」(136)
ストーカー女(以下女)「うふふ、今日も男君は可愛い……っと」カキカキ
男(…………妙な視線が……)チラッ
女(キャッ!こっち見た!可愛い……)
男(……誰もいないか……)
男「いってきまーす」カ゛チャッ
女(いつも通り6時半に家を出る……っと)メモメモ
男「ふんふふーんははー」
女(今朝は鼻歌を歌う……っと。)メモメモ
男(……また変な視線が)
女(おっとと、そろそろ私も行かないと……)タタタ
男「……気のせいか」
男「……おはよ」
友「うっす」
男「………」カ゛タン
友「ふぅ……」
男「………」キョロキョロ
友「………ん?」
友「おい、なんかあったか」
男「別に」
友「んなこたぁねぇだろ?今日なんか変だぜ?」
男「そうかな」
友「なんかあったなら話せよ」
男「わかった」
男「……変な視線を感じる」
友「なんだそれ」
男「歩いてるときとか、そんな感じ」
友「誰かに見られてる感じがするって?」
男「そう」
友「……ストーカーってやつ?」
男「……そうなのかな」
友「注意しといた方がいいぜ。十中八九殺されるから」
男「………そうかな」
友「しかし、お前結構モテるんだからストーカーもいつか来ると思ったよ」
男「……モテる?」
友「知らないのか?クラスの女子からの人気高いんだぜ?結構なイケメンだし髪はツヤツヤしてるし無口だし」
男「無口は……元々……」
友「だからクラスの半分はお前の事好きなんだよ。………男子も含むけど」
男「?」
男「そうなのか」
友「でも、ストーカーは気をつけろよ。何かされたら怖いからな」
男「そうなのか」
友「おっと、もう授業始まるぜ。席つけ」
男「そうなのか」
友「おーい男ー、帰ろうぜー」
男「そうなのか」
友「まだ自分がモテてることに動揺してんのか?いい加減しっかりしろよ」
男「わかった」
友「さてと、帰るか」
男「わかった」
|ョ・ω・`)ヒョコッ
女「よーし、そろそろ通るわね……」キョロキョロ
女「あっ!きたきた、私の王子様……」ハッ
女「……誰?あそこにいる男子……」
女「ちよっと邪魔じゃない……私の男君が見えない……」
女「これはちょっと男君に注意してもらわないと……」
友「あ、そうだ。明日土曜日だろ?どっか遊びに行こうぜ」
男「ダメ」
友「なんで?」
男「用事、ある」
友「……そうなのか?」
男「そう」
友「へー」
男「ただいま」
姉「おかえり」
男「ご飯は」
姉「食べる」
男「そう」
男「今日も手紙いっばい……嬉しい……」
男「でも、みんな同じ人から……」
男「……返事は書かないと……」
男「…………」カキカキ
|ヨ・ω・)
女「…………」シ゛ーッ
女「うふふ、読んでくれてる……」
女「うふふふふふふふふふふ」
女「返事も全部返してくれるし……」
女「両思いかも……」
男「120通全部書いた……ふぁぁ……」
姉「ご飯出来た」
男「そう」
姉「………」
男「………」
姉「………」モク゛モク゛
男「………」
姉「………?」
男「姉ちゃん」
姉「なに」
男「ストーカーって遭ったことある?」
姉「」フ゛ッ
男「どうしたの」
姉「……あるよ」
姉「いいもんじゃない」
男「そうなの」
姉「家までついてきて、色々怖いことした」
男「そうなの」
姉「だから、いいもんじゃない」
男「そうなの」
姉「なんでそんな質問」
男「ストーカーに遭ってるかもしれない」
姉「そうなの」
男「どうしよう」
姉「いい方法ある」
男「どんなの」
姉「教えてもらった」
姉「ストーカーを調べる」
男「調べる?」
姉「筆跡とか調べる」
男「うん」
姉「家の回りが通学路の人を調べる」
男「うん」
姉「怪しいと思った人が見つかったら、徹底的に調べる」
姉「ストーカーの、ストーカー」
男「楽ししそう。やる」
姉「頑張れ」
姉「ちゃんと文も読む」
男「なんで」
姉「嫌がらせか好意か判別する」
男「なるほど」
姉「手紙をちゃんと読む」
男「わかった」
部屋
男「読む」
男「………」
『愛してます♥』
男「………」
『必ず一人で帰ること』
男「注意書きみたい」
『大好きです』
男「……嫌がらせじゃない」
男「筆跡とか、得意な人探す」
男「好意とわかった」
男「収穫は充分」
男「寝る」zzz
男「おはよ」
姉「どうだった」
男「嫌がらせじゃない」
姉「そう」
男「気になる」
姉「そう」
姉「ちゃんとご飯食べて」
男「うん」
男「いってきます」
|ヨ・ω・)女「うふふ、いつも通りの時間……返事もポストに入れてる……」
女「ホント律儀……可愛い♥」
女「おっと、そろそろ私も学校に行かないと……」
女(今日一日頑張るよ!男君!)シ゛ーッ
男「………?」
男「おはよ」
友「よぉ、相変わらず変な視線感じるか?」
男「ちょっと話がある」
友「どうした?」
男「この手紙の筆跡、調べて」
友「……どうしてさ?」
男「必要」
友「なるほど、わかった」
男「ありがと」
友「いーっていーって」
友「ちょっと時間かかるからな」
男「わかった」
友「授業始まるぞ。」
男「わかった」
男「…………」
友「あ、筆跡か?ごめんまだなんだ」
男「そう」
友「ちょっと待っててくれよ!」
男「……どれくらい?」
友「あと…………二週間くらいかな」
男「ちょっとじゃない……」
女「やっと放課後……長かった……でも男君が見れるなら疲れも吹っ飛ぶ!」
女「どこかな……あ!」
女「いたいた……ってまた友か……しつこいのよ……」イラッ
女「ん?あ!こ、断ってる!ちゃんと手紙読んでくれてる……」
女「はぁぁ……嬉しい……」ホ゜ワン
男「…………」スタスタ
女「…………」チョコチョコ
女(気付かれてない……こっそりこっそり……)ワォン!
犬「わんわんお!わんわんお!」
女「きゃ、きゃあ!いいいいいぬ……怖い怖い怖い怖い……」
女「たたた助けて男くぅん……」
犬「わんわんお!わんわんお!」
男「………うるさい」
犬「わん!」
男「ほれ」ホ゜ーン
犬「わんわんお!わんわんお!」タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛
男「……大丈夫」
女「へっ?だ、だだだいじょうぶだよ………」
男「そう。よかった」
女「あ、ああああありがとう…………」シ゛ー
男「………!」
男「……じゃあね」
女「…………」ホ゜カーン
女「きゃーっ!男君に助けてもらっちゃった!」
女「かっこいいよぉ……ハァハァ」
女「これで一週間はオナネタに困らないわ」
男(あの視線……)
女「うふふふふふ、今日も頑張って手紙書こう……」
女「明日は土曜日だから遊園地に誘っちゃったりして!」
女「うーん……いやいや……まだかな……ちゃんと付き合ってから……」
女「うふふふ、楽しみ……助けてくれたってことは私にも気があるってこと……?」
女「きゃーっ!かっこいいー!」
女「あっ!返事来てる……うふふ、男君の書いた手紙……」
女「部屋に行ってからゆっくり読もう……うふふふふ」
女「うへへへ………」ヘ゜ラヘ゜ラ
カ゛チャッ 弟「姉さん。なにやってんの?」
女「んー?手紙が来てるのー♪」
弟「へー。誰から?」
女「彼氏ー♥」
弟「嘘こけ」
女「う、嘘じゃないよ!彼氏(仮)なんだよ!」
弟「妄想も大概にしなよ。メシ出来てっから」
女「これ読んだらねー……うへへへ……」
女「さてさて、どんな返事が来たかなー……」
『ありがとうございます。愛されるのは慣れてないので、ちょっと恥ずかしいです』
女「かーわいい……うふふふ……」ヘ゜ラッ
『何かの注意書きですか?気をつけます』
女「ちゃんと言うこと守ってるー……律儀……」ヘ゜ラッ
『好意を持ってもらえるのは嬉しいです。ありがとうございます』
女「つ、つまり両想いなの……?きゃーっ!」
弟「るっせんだよ!はわ来いやメシに!」
女「あ、ごっめーん彼氏(仮)の手紙が可愛くて……」
弟「妄想乙」
女「はいはいメシ行くよいきゃーいいんだろ!」
弟「な、なんだよ……だいたい何で手紙なの?メールとかあるじゃん」
女「そ、それは、違うの!違うのよ!」
弟「何が?」
女「ああああああもう!とにかく違うのー!何かがー!」
弟「お、おお……」
男宅
男「………」
姉「………」
男「特定した」
姉「そう。早いね」
男「会った」
男「十中八九あの人」
姉「ちゃんと計画してからストーカーしてね」
男「わかってる」
男「………」
姉「………」
男「どうしよう」
姉「家はわかった?」
男「わかんない」
姉「手紙から何か読み取るとかする」
男「なるほど」
男「……帰り道の事を言ってたから、帰り道で会うかも」
姉「じゃあ月曜日からが勝負」
男「頑張るぞ」
姉「協力してあげる」
男「じゃあもう寝よう」
姉「ちゃんと計画立ててね」
男「うん」
姉「おやすみ」
男「おやすみ」
女宅
女「さーて、返事の返事書こう」
女「照れ屋なんですね……っと」サラサラ
女「嗚呼この溢れんばかりの性欲が手紙に集っていく……いやいやダメだ!」クシャクシャ
女「注意を守ってくれたようですね。ありがとう……っと」サラサラ
女「ふんふんー♪」
女「ハァハァ…か、書き終わった……午前二時か……」
女「今から出しに行っても遅い……」
女「……直接届けるか」
女「待っててね男君……今、届けます!」
女「ふんふふーん」
女「さて、男君の家に着いた……」
女「手紙を詰めてっと……」トストス
女「……あ、窓開いてる。不用心だなぁ。閉めてあげよう」
女「二階だって問題無し」カ゛シッスルスル
女「よいしょ、よいしょ」
女「ふぅ、ちゃんと窓も閉めてあげないと不審者が来ちゃうよー……」
女「…………」
女「ちょっとだけ、ちょっとだけ………」
女「うわぁ……男君の部屋って質素……かっこいい……」
女「男君はベッドで寝てるっと……」メモメモ
女「男君……寝顔可愛い……」
女「………………………」クンクン
女「ふぉぉ……いいにおい………」スーハースーハー
女「ちょ、ちょっとだけ……ちょっとだけ……」クンカクンカ
男「クー………フニャア………」zzz
女「かーわいい……」
女「ちょっとだけちょっとだけ……」ヘ゜ロヘ゜ロヘ゜ロヘ゜ロ
女「はっ!ダメだ!キスは男君の方から奪ってもらわないと!」
女「ちゃんと窓閉めておこう」
女「じゃーねー……」カ゛ララ
女「ただいまー……」
弟「なにしに行ってたんだよ」
女「ねーちゃんは仕事してきました。」
弟「へー……ふぁぁ、さっさと寝ろよ」
女(寝るか!ボケ!これからさっきの体験を元にオナるんじゃい!バーカ!)
弟「……何か変なこと想像してない?」
女「別に。お前こそとっとと寝ろよ」
弟「……ああそう」
女「ふへへへ、写真もこんな沢山……ベロベロ」
女「匂いもしっかりシャツとズボンとパンツにしみ込ませて来たし」
女「ああー……全身から男君の匂いが……抱きしめられているよう……」
女「ふぅふぅ………」クチュクチュ
割愛
女「スッキリした。寝よ」ツヤツヤ
翌朝
男「手紙きた」
姉「いつ」
男「今朝」
姉「よく読む」
男「うん」
男「………」
男「やっぱり好意を持っての手紙。悪気は無さそう」
姉「そう」
姉「ちょっと提案」
男「なに」
姉「返事出すでしょ」
男「うん」
姉「じゃん」
男「なにそれ」
姉「発信器」
男「居場所特定出来る」
姉「でしょ」
男「入れた」
姉「ポストin」
男「よっしゃ」
姉「帰るぞ」
男「うん」
女「返事まだかなー♪」
トストス
女「!!手紙きた!」
女「やっぱり、120通全部あるー♪」
女「ふんふんー♪」
女「えーっとなになに」
『照れ屋なんかではないですけど、そう言われればそうかもしれません』
女「ふへへへ……優柔不断……可愛いわー……」シ゛ュル
ヒ゜ッヒ゜ッヒ゜ッヒ゜ッ………
男「発信器反応……」
姉「行こう」
男「うん」スタタタタ
女「あれ?何か音鳴ってる?……まぁいいか。返事の返事の返事書こうっと♪」
男「発見した」
姉「民家だ」
男「普通だね」
カ゛チャッ
弟「あのー……うちに何か?」
男「な、なんでもないです……」
姉「これ、ホント」スタタタタタ
男「姉ちゃん待って」スタスタスタ
弟「変な奴らだなぁ……」
一旦落ち
女「えーっと……手紙読んでくれてありがとう、っと……」
弟「ねーちゃん、下に変な奴らがいたよ」
女「へー。まぁいいよ。そして、返事をくれてありがとうっと……」サラサラ
弟「おーい、ねーちゃん……」
男「家に帰ってきちゃった」
姉「いいんだ。収穫だ」
男「いいの」
姉「そう」
男「わかった」
姉「そうだ」
男「なに」
姉「買い物いく」
男「わかった」
男「なに買いに」
姉「監視カメラと盗聴器」
男「なんで」
姉「相手の生活状況を知る」
男「なるほど」
姉「アキバgo」
男「go」
____________
女「………!」ヒ゜クッ
女「ちょっと出かけてくる」
弟「どこに?なにしに?」
女「知らないっ!」カ゛チャッ
弟「………はぁ」
アキバ
男「駅降りてすぐだね」
姉「バカ」
男「なんで」
姉「そこで売ってるわけない」
男「そうかな」
店員「いえいえ!ここで売っていない家電はほぼありませんよぉ!!」ススス
姉「その"ほぼ''なんです」
店員「そ、そうですか……」スス
姉「売ってる場所知ってる」
男「行こうか」
_____________
女「気配だけで頼りに来たけど……アキバ……?」
女「男君何を買いに来たのかなぁ……?」キョロキョロ
姉「着いた」
商人「やぁ、久々だね。最近来ないからついに逮捕されたかと思ったよ~」
姉「そんなヘマしない」
商人「だろうねぇ。ん?弟君かい?」
姉「そう」
商人「ああ、君が噂の。姉さんが可愛いって評価したのは弟君だけだったよ……」
男「そう」
姉「ち、違うから。違うから」アワワワワ
男「……そう」
姉「か、買い物に来た」
商人「だろうねぇ。そうじゃなきゃこんな危ないとこ来ないだろうし」
商人「さぁ、どうする?なんでも揃ってるぜ」
姉「とりあえず監視カメラ」
商人「おう。色々あるぞー」
姉「どうする」
男「僕に聞かれても」
姉「じゃ私が決める」
姉「5台もらう。最新機種は?」
商人「えーっと……コレとコレだな」
姉「じゃ一台づつ」
商人「あと三台は?」
姉「赤外線感知システムのやつ。体温感知」
商人「それだとコレとコレとコレ」
姉「一台づつ」
商人「はいはい。全部で占めて20.0000.0000円でーす」
男「!?」
商人「でも姉さんには恩があるし、監視カメラは全部で2.000円にしてあげる」
姉「感謝」
商人「いやいや」
姉「次は、盗聴器」
商人「おう。音質がいいの揃ってるぜ。録音機能つきに超長期電池つき!これ、電池を超長持ちさせる優れモノ!」
姉「………」キョロキョロ
商人「どうしてぃ」
姉「一番最初に買った、アレは」
商人「もちろんあるよ。ホイ、『超長期電池付き+良音質+電話用+赤外線センサー付き+靴の裏にもつけられる任◯堂にも負けない頑丈さの盗聴器』
姉「いくらだっけ」
商人「一個2.0000.00円でーす」
男「!?」
姉「………」シ゛ロ
商人「もちろん安くしとくよ。全部で3.000円!」
姉「はい」
商人「ほい毎度」
男「姉ちゃん……すごい」
姉「でしょ」
姉「ついでに、アレ」
商人「ああ、はいはい」ト゛サッ
商人「超拡大機能付き双眼鏡!」
姉「500円」
商人「はいはい。毎度」
男「………」ホ゜カーン
姉「じゃあね」
商人「毎度どうもーっ!」
姉「行くよ」
男「うん」
商人「はいはい」
カ゛チャッ
商人「クスクス、相変わらず恐ろしい方だ」
女「すいませーん」
商人「いらっしゃーい」
女「この店何売ってるんですか?」
商人「ここは使えば犯罪になるものばっか!でも使えるものばっか!」
女「……ん?これ監視カメラですか?」
商人「おっ!お目が高いねぇ!画質最高峰の監視カメラ!どうですコレ!」
女「買います」
商人「へい毎度!」
手紙の返事ってポストに投函してるんだよな?
住所わかるんじゃ…
?(;・ω・)っ④"
男「ストーカーさんの家についた」
姉「早速取り付ける」
男「どうやって」
姉「………」ヒ゜ンホ゜ーン
男「!?」
弟「はい、なんでしょu……」ト゛スッ
弟「」カ゛クカ゛ク
姉「入るよ」
男「うん」
>>69
頭スッカスカでごめんなさい
男「………」
姉「よいしょ」
姉「全部つけた」
男「了解」
姉「外に脱出」
男「とう」
姉「……成功」
男「やった」
姉「帰るよ」
男「うん」
女「ただいまー」
弟「うっ……ねーちゃん……変な奴らが……気絶させられて……」
女「へー」
女「あっ!返事来てる!うふふー……」
弟「…………」
女「部屋でゆっくり読もう……」
弟「…………」
姉「動きがあった」
男「早いね」
姉「手紙読んでる」
男「返事だ」
姉「ぶつぶつ何か言ってる」
男「すっごい笑ってるね」
姉「あ……すごい速さで手紙書きだした」
男「……………」シ゛ーッ
女「うへへへ………字も可愛い……うへへへ……」
女「はっ!今気付いたけど好きな人と文通してるって結構な進行度だ!」
女「うふふふふふ………」
女「返事書こう……」カッカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリシャッカリカリカリ
女「うふふふふふふふふふふ」
男「ずっと返事読み返してた」
姉「つまんない」
姉「ご飯にしよ」
男「うん」
姉「カレーだよ」
男「わーい」
________
女「ハァハァ……男君の字……丸い……可愛い……ハァハァ」
姉「変化は」
男「なし」
姉「つまんない」
男「でも粘らなきゃ」
姉「ストーカーのストーカーしないと」
男「もう寝る。」
姉「私も」
男「お休み」
姉「おやすみ」
女「はっ!しまった!返事を読み返しつづけていたらもう午前一時!」
女「全部書いたけどどうしよう……」
女「あ、そうだ。また直接届けに行こう」
女「ちょっと行ってくる」
弟「ああ、そう。もう何も聞かないよ」
女「そいつはありがてぇ」
女「いってきまーす」
女「ふー、男君の家のポスト広いからトストス入るー」トストス
女「……あ、ついでに監視カメラ設置しとこう。男君がいつでも見れるように♥」
女「よいしょ、よいしょ」
女「えーっと、窓のここら変にっと……」カ゛チャカ゛チャ
女「設置完了……無線だからパソコンから見れるわね……」
女「いい買い物しちゃった……」
女「おっと、来たからにはちゃんと匂い染み付けないと」スリスリ
女「うへへへへへへへへへ…………」スリスリヘ゜ロヘ゜ロクンカクンカ
女「ただいまー……」
弟「おかえり。さっさと寝ろよ」
女「あんたもどんな用事あってここまで起きてんのよ」
弟「それは……その………///」
弟「だー!ほらさっさと自分の部屋いけよー!」ク゛イク゛イ
女「ええっ!?ちょ、ちょっと……」
弟「全く……」
弟(ねーちゃんめ……余計な詮索を……)
女「さーてと、早速確認……」カチカチッ
女「おお!暗くてもしっかり確認出来る!ハァハァ……」
女「盗聴器は流石に金が無くて断念したけど……」
女「映像だけでも結構……」
女「もう一生オナネタに困らない!」
女「ハァハァ」
数時間後
『ふぁぁ……』
女「あっ!起きた!」
『おはよー』ナテ゛ナテ゛
女「ぬ、ぬいぐるみにおはよう……鼻血が……うっ」ト゜ヒ゛ュッ
女「…………ふぅ」
女「下に降りちゃう……あーん待って男くぅん……」
弟「ねーちゃん何やってんの?」
女「うっさいんじゃボケゴラァ!メシ作ってこんかい!」
弟「はい。目玉焼きとベーコンでいいよね?」
女「愛してるぞ我が弟ー♥」
弟「あ、愛してるって……アホか……////」
弟「……ねーちゃん何で鼻血垂らしてるの?」
女「ちょっと絶頂にイってしまって鼻血が……」
弟(ぜぜぜ絶頂!?鼻血だけじゅなくてアソコも濡れている!?)
女「どうしたのよ顔真っ赤にして」
弟「な、なんでもないやいやい!」タタタタ
女「変な弟」
男「今朝も手紙入ってた」
姉「へー」
男「これから読む」
姉「同時に監視も続けないと」
男「わかってる」
姉「そう」モク゛モク゛
男「ふぅ」
男「返事読もう」
男「ふーん………」ヘ゜ラヘ゜ラ
『大好きです大好きです大好きです大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き』
男「…………………」サラサラ
男「ちょっと意地悪する」
男「………クスッ」
男「えーっと……クスクス」サラサラ
女「あっ!帰ってきた!男くぅん……」
女「なんだろ……手紙見て笑ってる……変なこと書いたっけ…」
女「返事書きながら笑ってる……笑顔初めて見た……」
女「かーわいい……」
男「んっ……パソコン見て笑ってる……何か見てんのかな……」
『笑ってる……』
男「自分も笑ってる……」
男「全部出来た……」
男「返事出そう……」
男「でも反応が見たい」
男「今出そう」
男「ちょっと行ってくる」
姉「うん」
男「ポスト狭い」トストス
弟「あ!この前の怪しい奴!」
男「…………」タ゛ッ
弟「あ、ま、待て!」
男「まずい」
男「逃げよう」
弟「はっ……はっ…んっ…はぁ…はぁ……速い……」
弟「くっそう……」
女「なに?うるさいよ」
弟「聞いてよ!この前の怪しい奴が……」
女「へー。あ!手紙来てる!」
弟「…………」
女「なにやってんの?さっさと部屋入りなよ」
弟「……はい」
女「こんなに早く返事が来るなんて……」
女「えーっと……」ヘ゜ラ
『ありがとうございます。僕も、大好きです』
女「!?////」カ゛タッ
女「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
女「お、おと、男君が!ハァハァ、大好きって!大好きって!やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女「お、お赤飯炊かないと!今夜処女喪失!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
弟「どうしたねーちゃん!大声あげて!」
女「あんたに言ってどうすんのよ!!失せろ!!!!!!」
弟「(´・ω・`)」
女「ハァハァ…で、でもちゃんと手紙は全部読まないと……」
女「えっへへーふふー♪」ヘ゜ラヘ゜ラ
『さっきの手紙はちょっとした冗談です』
女「………………………」
『でも少なくとも嫌いじゃないです』
女「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガタッ
男「おお…………」
姉「どうした」
男「喜んでる」
『やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
姉「音割れ起こすくらいでかい声だ」
男「ちゃんとしてれば可愛いのに」
姉「そういう人がストーカーになる」
男「自分達もそう?」
姉「そう」
男「そんなこんなでもう夜」
姉「返事もらった?」
男「まだ。どうしたのかな」
姉「確認して」
男「ん」カチカチッ
『クー……クー……』
男「手紙の上で寝てる」
姉「バカだな」
男「可愛いかも」
姉「そうか」
男「…………」シ゛ッ
男「熟睡してる」
姉「私も寝る」
男「うん」
姉「おやすみ」
男「おやすみ」
女「ふぁあ……朝だ……」
女「や、ヤバ……もう七時半……」
女「返事も出してない!どうしよう!」
弟「朝メシは……」
女「いらない!じゃあね!」
弟「…………いってらっしゃい」
男「まだ返事来てない……」
男「………」トコトコ
女「いってきまーす!」タ゛タ゛タ゛
男「女さんだ」
男「追いかけよう」トテテテテテテ
女「はぁっ……はぁっ……セーフ……」ハァハァ
男「…………お嬢様学校……」
男「すごい」
男「おはよ」
友「おーっす!ごめんな!まだ筆跡鑑定出来てない!」
男「そう」
男(……………)
男「女さんって知ってる?」
友「ん?そいつ…近所のお嬢様学校の?」
男「そう」
友「なんでも、美人なんだが好きな人がいるらしくて、しかも一途でな?ことごとくうちの野郎達もフられてんだよ」
男「……そう」
男「………」
友「おいおい、気があるならやめておいた方がいいぜ。キツくフられるらしいからな」
男「別に」
友「そいつがどうした?」
男「別に」
友「……ああ、そう」
放課後
男「……」
友「おーい、帰ろうぜ」
男「いい」
友「おいおい、またかよ」
男「別に」
男「いい」
友「ああそうかい。鑑定終わったら知らせるから」
男「そう」
男「…………」トコトコ
男「あ…………」
男「女さんだ」
男「生活から観察しないと」ススッ……
女「…………?」
女(妙な視線……)
女(はわわわわ……また犬かもしれない……)
女(ま、また助けてくれるよね……)
女友「どうしたの?」
女「なんでもないよ?」ソワソワ
女友「……ははーん、好きな人のことでも考えてる?」
女「そ、それは……そうだけど……」
女友「間違ってもストーカーまがいの事しないでね?嫌われちゃうってか警察行かれるよ?」
女「………………え?」
女「な、なんで?」
女友「なんでもよ。てか、自覚無いタイプが一番救いようが無いわよね」
女「なんでダメなの?」
女友「そりゃ嫌に決まってんでしょ。監視されてたら嫌に決まってる」
女「そ、そんなことも無いかもよ?」
女友「………はぁ?」
女友「とにかく!ストーカーまがいの事してんならやめること!いいね!」
女「うっ………」
女友「以上」
女「………うぅ」
女(なんで?迷惑?嫌いじゃないはずよね?実はあなたの部屋に監視カメラありますって言ったら嫌がる?)
女(……でも手紙は……いっぱいで……嫌なのかな……)
女(……やめよう。全部)
女(そっちの方が男君もいいに決まってるから……)
男(なんだろう。話してる)
男(……項垂れてる)
男(大丈夫かな)
男(心配)
男(………)
男(帰ろ)
男「ポスト……」カ゛チャッ
男「……?」
男「一通も来てない」
男「なんで」
男「…………」
男「なんかあった」
男「心配」
男「………」
男「………」サ゛ッ
女友「……ん?誰?あんた」(い、イケメン……)
男「……ごめん」
女友「な、なにがですか?」
男「さっき何を話してたか……教えていただけませんか」
女友「へっ?そ、そんなの言えるわけ……」
男「……ダメですか」キュヒ゜
女友「言えます!えーっと、ストーキングして*るならやめたほうがいいって!」
男「………そう」
女友「そ、それより、今からお茶とか……」
男「………いい。ありがと」
女友「は、はいいっ!」
男「………」
男「ただいま」
姉「どうしたの」
男「……」
男「ちょっと寂しい」
男「ストーカーがストーカーじゃなくなる」
姉「やめたの」
男「そう」
姉「そう」
姉「様子が変だった」
男「どうしたの」
姉「なんか落ち込んでる」
男「………」カチカチッ
『ひぐぅっ……ふぇぇん……』
______________
女「ふぇぇん……男くぅん……嫌ってないよね……ぐすっ」
女「思い切って言おうかな……ストーカーしてましたって……」
女「ついでに部屋に何回か侵入してましたって……」
女「嫌われちゃうけど……」
女「やだよお……」
弟「ねーちゃーん……手紙来てるよー……」
女「置いといて……ぐすっ」
女「へ、返事出してないのに……なんで……」ヘ゜ラッ
『辛いことがあっても、手紙をくれないと寂しいです。』
女「だ、だって、やめろって言われたし………」ヘ゜ラッ
『辛いことがあったからって手紙してくれないと、心配します』
『心配事があるなら、言ってください』
女「…………」
女「なんでそんなに優しいの……」
女「…………ありがと」
カキカキ
女「ちょっと弟!この手紙ここに届けて!今!」
弟「はぁ!?なんで」
女「いいから!!」
弟「わ、わかったよ……」
弟「…………」トコトコ
弟「ポストに入れたっと……」トス
姉「あ」
弟「あ」
弟「あーっ!この前の怪しい奴!」
弟「今度こそ捕まえてやr」
男「へい」ト゛スッ
弟「ぐぇっ……」
姉「こいつは運んでおく」
男「ありがと」
弟「」ク゛テ゛ッ
男「返事来た」ヘ゜ラッ
『どうしてそんなに優しくしてくれるんですか』
『迷惑じゃないですか?』
男「…………………」
『実は、ストーカーみたいな事もしてたんです。それでも、優しくしてくれますか?』
男「…………………」
『お返事、待ってます』
男「…………………」タ゛ッ
ヒ゜ンホ゜ーンヒ゜ンホ゜ーン
女「弟か。はいはーい。お疲れ様……」カ゛チャッ
男「…………」
女「おおおおおおおおおお男君!?」
女「ごごごごめんねあああ、あんな手紙よこしちゃって」
女「き、嫌いになったよね……迷惑だよね……」
女「ご、ごめんねごめんね………うううう」
女「も、もう近寄らないから……ごめんね……」カ゛シッ
男「うるさい」
女「え?」
男「そんなこと言うために来たんじゃない」
女「でも、迷惑って……」
男「………そんなこと無い」
女「う、嘘でしょ……?心配してくれてるからそんなこと………」
男「違う」
男「知ってた」
男「ストーカーされてたことも」
男「なんでそんな落ち込んでるのかも」
女「ど、どうして……」
男「ストーカーしてたから、ストーカーした」
女「………へ?」
男「だから、嫌われるのは、自分」
男「最低」
男「嫌いになって、いいよ」
女「そ、そうだったの?」
男「うん」
女「……なんで?」
男「いい人か悪い人か、知りたくて」
男「……最初はそうだった」
男「でも、見てるうちに不思議な気持ちになってきた」
男「見ていたいから、見てた」
男「……変かな」
女「へ、変じゃないよ!わ、私だって、男君を見ていたかったからカメラなんか付けて……」
男「……そう」
男「……元気になったみたいで、良かった」
女「だ、だって、男君が来てくれたから……///」
男「……そうだ。ずっと返事返してなかったことある」
女「な、なに?」
男「好意を持ってもらってる。嬉しい」
女「………」
男「よくわかんないけど、見ていたい。返事来ないと、寂しい。心配」
男「お姉ちゃんに聞いた。そしたら、それが好きっていうことって教わった」
男「だから、僕は君が好き」
男「……ダメかな」
女「…迷惑じゃない?」
男「うん」
女「…心配してくれる?」
男「うん」
女「ホントに?」
男「うん」
女「嬉しい……嬉しいよお………」ホ゜ロホ゜ロ
男「……大丈夫」
女「……うん!もう大丈夫!」
男「……そう」
男「これからは隠れなくてもいいよ」
女「うふふ、もちろん。やっとちゃんと言えて、嬉しいし……」
女「ぎゅーっていっぱい出来る」
男「………そう」
女「これからは一緒に登校出来るし!」
男「………そう」
女「……つまんない?」
男「……そんなことない。楽しい」
男「ずっと考えてた」
女「何を?」
男「式場とか」
女「男君が肉食系だわ!きゃーっ!でも可愛い!」
男「……そう」
男「浮気は許さない」
女「私だってそうだよ?」
男「したらどうする」
女「うーん……また、ストーカーする」
男「わかった。約束」
女「うん!」
男「……………」キ゛ュッ
女「……………」キ゛ュッ
友「おーい!すっげーことわかったんだよ!筆跡鑑定したらなんと女さんで……」
友「……なんで腕組んでんの?」
男「……さぁ」
女「私がしたって言ったの!」
男「……そうらしい」
友「……ふふっ、とんだピエロだよ!!」タ゛タ゛タ゛
男「………」
女「もし、私が先に死んだらどうする?」
男「着いてく」
女「やっぱり?」
男「僕が先に死んだら」
女「追っかける」
男「やっぱり」
女「だって、」
男・女「僕・私は一生あなたのストーカーだから」
終われ
ありがとうございました。若干急いだ感があってすいません。いっつも自分のssこんな感じです。ありがとうございました。ストーカーされたい
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