満足ぐらし (268)
鬼柳「ここは……」
鬼柳(俺は確かセキュリティーに捕まって、ダークシグナーになり、そのあと遊星に倒されて……はは、つまりここは地獄ってことか)
ゾンビA「う~」
ゾンビB「あ~」
鬼柳「はは、どうやらここは俺にお似合いの地獄のようだ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443318942
??「おい、あそこに誰かいるぞ!」
??「待って、こんなところにいるなんて不自然よ。ひょっとして噛まれてるかもしれないしもう少し様子を……」
??「あいつらに囲まれてるんだ!そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
ピンポン玉(コロコロ
ゾンビAB「うっう~」
??「ふ!」
スコップ(ブンブン
??「……」
ぐちゃ(ゾンビが潰れた音
??「あれ、くるみちゃん、りーさんどうしたの?」
くるみ「ああ、ゆきか?いや学校にまだ残ってる人がいてな……おい、あんた、立てるか?逃げるぞ」
鬼柳「ここは、一体」
りーさん「話は後よ。今の音であいつらがくるわ」
鬼柳「……放っておいてくれ」
くるみ「な!」
リーさん「あなた……何言ってるの?」
鬼柳「おれは、償いきれない罪を犯した。自分の欲望のために多くの人間を犠牲にした挙句、友を裏切り殺そうとまでした男だ。この地獄で、あのゾンビの餌食になるのがお似合いだ」
くるみ「てめえ!何言ってやがる!さっさと立てよ!」
ゆき「くるみちゃん、夜中に大きな声出しちゃダメだよ!」
ゾンビC「う~」
ゾンビD「あ~」
ゾンビE「あぁ~」
くるみ「!あいつらだ!」
りーさん「そこの教室に隠れるのよ!」
<ゾンビ扉の前うようよ
りーさん「閉じ込められた!」
くるみ「くそ!」
りーさん「だから様子を見ようって言ったじゃない!」
くるみ「あん時はしょうがねえだろ!」
バンバン<ゾンビがドアを叩く音
ゆき「あれ、まだ登校してる人が、え、めぐねえ、なにするの?……うん、わかったよ」
くるみ「さて、どうするか……」
りーさん「無理よ、もう無理……」
くるみ「まだ諦めんなって……」
りーさん「なんでよ!せっかく、せっかく、今まで頑張ってきたのに……あんたのせいで全部台無しよ!死にたければ一人で死になさいよ!」
くるみ「おい、りーさんそれは……」
鬼柳「……そうだな、すまない」
りーさん「え?」
鬼柳はそういうとドアの前まで歩いた
くるみ「あんた、何やって」
鬼柳「俺の黄泉路に……もう他人を付き合わせるつもりはない。なんとか外にいる奴らだけでも追っ払ってみるさ」
くるみ「え、ちょっま」
くるみの静止の言葉も聞かず鬼柳は外に飛び出した
ゾンビ~ず「うあ~」
鬼柳「さあ、満足させてもらおうか!」
くるみ「おい、あいつ行っちまったぞ!どうするりーさん!?」
りーさん「私の、せい?私が、あんなこと、言ったから?」
くるみ「……りーさん?」
りーさん「いや、私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は……」
くるみ「りーさ……」
ゆき「行こう!」
りーさん「え?」
ゆき「このままあの人を放っておけないよ!」
くるみ「……ああ、そうだな」
りーさん「……とりみだしちゃって、ごめんなさい。そうよね結局、それしかないわよね」
くるみ「りーさん」
りーさん「くるみ、さっきはひどいこと言っちゃって……」
くるみ「いいさ、気にしてない。そんなことよりとっとと」
そうして扉を開けたとき彼女たちは予想外の光景を目にする
りーさん「なに、これ?」
扉の前に溢れていたのは首と胴が離ればなれになったゾンビたちだった
りーさん「これ、あの人がやったの?」
くるみ「それにしたって五分足らずで?」
鬼柳「貴様で最後だ」
シュー<満足ワイヤー
ゾンビF「う~」
ガチャ<満足ワイヤーが首にかかった音
鬼柳「これでもし俺が勝てばその首つけたリングが爆発してお前の首と胴はさよならする。だが、もしお前が勝てば俺のデュエルディスクは爆発しておまえへの対抗手段がない俺はお前に殺されるだろう」
りーさん「それ最初から爆発させればいいんじゃ……」
鬼柳「さあデュエルだ」
その掛け声とともにゾンビの腕が変形してデュエルディスクになる。
ゾンビF・鬼柳「「デュエル」」
ゾンビF「先行はもらう、私のターン、私は手札からユニゾンビを召喚。効果により馬頭鬼を墓地に送りターンエンド」
くるみ「しゃ、しゃべったー!」
鬼柳「俺のターン、ドロー……俺はインフェルニティーデーモンを召喚。攻撃」
インフェルニティ・デーモン ATK1800
ユニゾンビ ATK1300
ゾンビF LP4000→3500
鬼柳「カードを二枚伏せターンエンド」
ゾンビF「私のターン、私はサイクロン発動左のカードを破壊だ」
鬼柳「チェーン発動、全弾発射。このカードの効果で手札を全て墓地に送りその枚数一枚に付き200のダメージを与える」
くるみ「うまい!破壊されるはずのカードを先に発動した!」
鬼柳 手札3→0 捨てた手札 インフェルニティビートル インフェルニティドワーフ インフェルニティガーディアン
ゾンビF 3500→2900
りーさん「でもあの罠自分の手札減らしただけじゃない?」
くるみ「そこはさすがになんか考えてあるだろ」
ゆき(……正直、私デュエルさっぱり強くないから全然ついていけない)(´・_・`)
ゾンビF「墓地の馬頭鬼の効果発動。ユニゾンビを蘇生ユニゾンビの効果で再びゾンビキャリアを墓地へ」
ゾンビF「さらにゾンビキャリアの効果発動手札からカードを一枚デッキに戻し特殊召喚。そしてゴブリンゾンビを通常召喚」
くるみ「この構え、シンクロか?」
りーさん「ゴブリンゾンビとシンクロの相性いいものね」
ゾンビF「これにより条件が整う。私は手札から火車を特殊召喚」
鬼柳「……なるほどどうやら少しは腕に覚えがあるようだな」
ゾンビ「貴様がデーモンを起点に大量展開するのは先程からのデュエルでわかっている。ゆえに戻させてもらった」
すまん>>17ミスった
書き直す
鬼柳「俺のターン、ドロー……俺はインフェルニティーデーモンを召喚。攻撃」
インフェルニティ・デーモン ATK1800
ユニゾンビ ATK1300
ゾンビF LP4000→3500
鬼柳「カードを二枚伏せターンエンド」
ゾンビF「私のターン、私はサイクロン発動左のカードを破壊だ」
鬼柳「チェーン発動、全弾発射。このカードの効果で手札を全て墓地に送りその枚数一枚に付き200のダメージを与える」
くるみ「うまい!破壊されるはずのカードを先に発動した!」
鬼柳 手札3→0 捨てた手札 インフェルニティビートル インフェルニティドワーフ インフェルニティガーディアン
ゾンビF 3500→2900
りーさん「でもあの罠自分の手札減らしただけじゃない?」
くるみ「そこはさすがになんか考えてあるだろ」
ゆき(……正直、私デュエルさっぱり強くないから全然ついていけない)(´・_・`)
ゾンビF「墓地の馬頭鬼の効果発動。ユニゾンビを蘇生ユニゾンビの効果で再びゾンビキャリアを墓地へ」
ゾンビF「そしてゴブリンゾンビを通常召喚」
くるみ「この構え、シンクロか?」
りーさん「ゴブリンゾンビとシンクロの相性いいものね」
ゾンビF「これにより条件が整う。私は手札から火車を特殊召喚」
鬼柳「……なるほどどうやら少しは腕に覚えがあるようだな」
ゾンビ「貴様がデーモンを起点に大量展開するのは先程からのデュエルでわかっている。ゆえに戻させてもらった」
火車
星8/地属性/アンデット族/攻 ?/守1000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上にアンデット族モンスターが
表側表示で2体以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、
フィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全てデッキに戻す。
このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻した
アンデット族モンスターの数×1000ポイントになる。
ゾンビF「火車の効果でユニゾンビとゴブリンゾンビがデッキに戻るこれで火車の攻撃力は2000だ。さらに手札のスカルコンダクターの効果発動手札からこのカードを墓地に送り同じくスカルコンダクターを特殊召喚する」
りーさん「これで二体の攻撃力の合計は4000!」
くるみ「これが通っちまったら」
ゾンビF「バトル!スカルコンダクターで攻撃!」
鬼柳「罠発動 リビングデッドの呼び声。この効果で蘇らせるのはインフェルニティガーディアン!」
>>23でみす見つかった 本当にすまん。また書き直す
鬼柳「俺のターン、ドロー……俺はインフェルニティーデーモンを召喚。攻撃」
インフェルニティ・デーモン ATK1800
ユニゾンビ ATK1300
ゾンビF LP4000→3500
鬼柳「カードを二枚伏せターンエンド」
ゾンビF「私のターン、私はサイクロン発動左のカードを破壊だ」
鬼柳「チェーン発動、全弾発射。このカードの効果で手札を全て墓地に送りその枚数一枚に付き200のダメージを与える」
くるみ「うまい!破壊されるはずのカードを先に発動した!」
鬼柳 手札3→0 捨てた手札 インフェルニティビートル インフェルニティドワーフ インフェルニティガーディアン
ゾンビF 3500→2900
りーさん「でもあの罠自分の手札減らしただけじゃない?」
くるみ「そこはさすがになんか考えてあるだろ」
ゆき(……正直、私デュエルさっぱり強くないから全然ついていけない)(´・_・`)
ゾンビF「墓地の馬頭鬼の効果発動。ユニゾンビを蘇生ユニゾンビの効果で再び馬頭鬼を墓地へ」
ゾンビF「そしてゴブリンゾンビを通常召喚」
くるみ「この構え、シンクロか?」
りーさん「ゴブリンゾンビとシンクロの相性いいものね」
ゆき(ふたりが何言ってるかさっぱりだよ)
ゾンビF「スカルコンダクターの効果手札のスカルコンダクターを墓地に送り手札のスカルコンダクターを特殊召喚さらに墓地の馬頭鬼効果でスカルコンダクターを蘇生」
ゾンビF「そして私は手札から火車を特殊召喚」
鬼柳「……なるほどどうやら少しは腕に覚えがあるようだな」
ゾンビ「貴様がデーモンを起点に大量展開するのは先程からのデュエルでわかっている。ゆえに戻させてもらった」
火車
星8/地属性/アンデット族/攻 ?/守1000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上にアンデット族モンスターが
表側表示で2体以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、
フィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全てデッキに戻す。
このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻した
アンデット族モンスターの数×1000ポイントになる。
ゾンビF「火車の効果でユニゾンビとゴブリンゾンビとスカルコンダクターの四体がデッキに戻るこれで火車の攻撃力は4000だ」
りーさん「これで」
くるみ「これが通っちまったら」
鬼柳「罠発動 リビングデッドの呼び声。この効果で蘇らせるのはインフェルニティガーディアン!」
鬼柳「ガーディアンは手札がゼロ枚の時戦闘・効果じゃ破壊されない」
ゾンビF「我々に対してリビングデッドとは随分と風刺が効いているな、だがダメージは受けてもらう」
鬼柳「……」LP4000→1200
ゾンビF「私はこれでターンエンドだ」
りーさん「彼の手札はゼロ伏せカードも無し。おまけに相手のフィールドには攻撃力4000の大型モンスター」
くるみ「おい!大丈夫かよ!」
鬼柳「そんな熱くなるな。たかがデュエルだ」
ゾンビF「ふ、ガーディアンを守備表示に変更して持ちこたえるつもりだろうがいつまでもつかな?次のターン上級モンスターを引けば終わりだぞ?」
鬼柳「俺は亡霊、ただ感情無くカードをめくる亡霊だ。」
ゾンビF「ふ、貴様のターンだ。次の俺のターンがお前の最後だ」
鬼柳「デュエルで負けて死ぬのならそれでいいさ」
鬼柳「俺のターン、ドロー」
鬼柳「……」
ゾンビF「は?早速上級モンスターを引いたか」
ゆき「そんな……」
鬼柳「俺が引いたカードはインフェルニティデーモン」
ゾンビF「何!そんな馬鹿な!」
くるみ「さっき戻したカードを引いたってことか!」
りーさん「なんという引きの強さ」
鬼柳「俺はインフェルニティ・デーモンを特殊召喚。効果によりインフェルニティがんをサーチそのまま発動そして墓地のドワーフ・ビートルの二体を蘇生」
ゾンビF「……そうか、もう終わりか」
鬼柳「レベル4デーモンとレベル2のドワーフにレベル2のビートルをチューニング。シンクロ召喚現れろインフェルニティデスドラゴン」
鬼柳「デスドラゴンの効果、火車を破壊してその攻撃力の半分のダメージをお前に与える」
ゾンビF LP2900→900
鬼柳「バトル、インフェルニティガーディアンでダイレクトアタック」
ゾンビF「……楽しかったぜ。ありがとよ」LP900→0
ボカン!
くるみ(あいつらにも……感情が……)
鬼柳「これで全部片付いたか?」
りーさん「ええ、あなたのおかげね。ありがとう」
鬼柳「気にするな自分で蒔いた種だ」
ゆき「お兄さんすごいね!私デュエルのことはさっぱりだけど、お兄さんすごいってことはわかるよ」
りーさん(本当にかれは一体何ものなのかしら)
ゆき「りーさん、くるみちゃん!お兄さんも学園生活部に入ってもらおうよ!」
りーさん「そうね、もしそうなったら心強いわね」
くるみ「ま、その前に部室行こうぜ、もう今日は疲れたおっさんもそれでいいだろ?」
鬼柳「……おっさんはやめてくれ鬼柳京介という名前がある。鬼柳でいい」
ゆき「じゃああだ名はりゅうちゃんだね」
鬼柳「や め ろ」
鬼柳「つまり、ここは地獄じゃなく、俺はまたくたばり損なったってことか」
ゆき「学校をそんな風に行っちゃダメだよ、りゅ……鬼柳さん。そりゃあ勉強は地獄みたいなものだけど」
鬼柳「……」
りーさん「……あなたは未来から来た、ということでいいのかしら?」
鬼柳「概ねそれでいいだろう。俺がいた町ではこんな事件の話聞いたことないがな」
くるみ「そんな話信じられねえけどこのデュエルディスク見る限りそうなんだろうな」
ゆき「KC製のデュエルディスクでこんな形見たことないもんね」
りーさん「デザインもそうだけど、一番違う点はこのデュエルディスク電力を使ってないってことね。明らかに今の科学の域を超えた技術だもの」
鬼柳「俺の世界でもモーメントは謎に包まれている。おそらくそれらが作用して俺もここに飛ばされたんだろう」
ゆき「私もデュエルディスク使ってみんなとデュエルしたいなー」
くるみ「おい無駄な電力は……って何度も言わせるなよ!」
鬼柳「……」
りーさん「……あ、そうだゆきちゃん。めぐねえに鬼柳さんが部員になっていいか聞いてきてくれる?」
ゆき「あ、そうだね。聞いてくるよ!」
ゆき(テクテクテク
鬼柳「……あいつは」
くるみ「その、いろいろあって、な」
りーさん「……ゆきちゃんにはこの学校が今も授業を行われてる普通の学校に見えてるのよ。こんな状況になってから少しづつ兆候があったんだけど、決定的だったのが……」
くるみ「めぐ姉……佐倉めぐみっていう先生が私たちを庇う形で死んじまったことだった」
鬼柳「……そうか」
りーさん「でも、あの子を嫌わったり、その変な子みたいに扱いしたりしないで欲しいの。それで……あの子がいるときは基本的にあの子の話に合わせて欲しい」
くるみ「正直私たちもどうすべきかわかんなくてな」
鬼柳「わかった……そういう夢をみて満足するのも本人の自由、か。こんな状況じゃな」
りーさん「……ありがとね」
鬼柳「それじゃああいつは今大丈夫なのか?」
くるみ「ああ、大丈夫だ……と思うがちょっと様子みてくるか」
ゆき「あのね~」
くるみ「うわ!びっくりした」
りーさん「ふふ、めぐねえなんだって?」
ゆき「あ、ぜんぜんOKだって。それとは別でさ、そのデュエルディスク、やっぱり使っちゃダメ?」
くるみ「だからダメだって」
ゆき「うう……でもせっかくだからりゅうちゃん」
鬼柳「鬼柳だ」
ゆき「あ、そうだった鬼柳さんみたいに使ってみたいなって思って」
りーさん「……そうね、考えてみるわ」
くるみ「おい、りーさん」
ゆき「わーい、やったー!私めぐねえに伝えてくる!」
くるみ「いいのか?りーさん」
りーさん「あいつらの腕、変形したじゃない?」
くるみ「ああ、そうだな」
りーさん「鬼柳さんは首輪をつけてそれを爆発させていたみたいだけど、ひょっとしたら時間稼ぎにデュエルは有効な手かも知れないわ」
くるみ「そっか。鬼柳さんあいつらデュエルしている間どうだった?」
鬼柳「一人とデュエルしているときほかのやつらが手を出すことはなかった」
くるみ「んじゃ、ひょっとしてひょっとするかもな」
鬼柳「……ひょっとして、それをあいつはわかってあんなことを言っていたのか?」
りーさん「かも、しれないわね。あの子大事なことはわかってる子だから」
くるみ「あのよ、ちょっと試してもらってみていいか?」
鬼柳「わかった」
くるみ「……あいつでいいか、ちょうど一人だし。もし何かあったら私が応戦するからその隙に逃げてくれ」
鬼柳「逃げるのは性に合わないが……さすがにしょうがないな。おい」
ゾンビG「えあ~」
鬼柳「デュエルだ。デッキを構えろ」
ゾンビG・鬼柳「「デュエル!」」
ちょっとテレビ見てくる
ゾンビは皆アンデッド族デッキなのか?
鬼柳「インフェルニティ・ミラージュの効果発動、墓地からインフェルニティ・デス・ドラゴン二体を蘇生。一体目のデスドラゴンで暗黒界の龍神 グラファを破壊」
ゾンビG「……さすがだな」LP4000→2650
くるみ「すげえ、これだけの攻防の中でハンドレスコンボを決めつつここまでの展開を……」
鬼柳「バトルだ。インフェルニティ・デス・ドラゴンでダイレクトアタック」
LP2650→0
ゾンビG「……つぎは……負け、ない」(グシュ
そう言うとその男デュエルディスクになった腕からグジュグジュと溶けていき……最後には蒸発した
くるみ「……まさかここまでなんて、な」
鬼柳「俺が倒した奴らはこうなる前に頭を爆破していた、というわけか」
くるみ「それにしてもどうしてこんな……」
鬼柳「俺の世界では時にデュエルに命を懸ける。デュエルとはそういうものだ」
くるみ「そんな未来嫌だな。答えになってないし……まあ今考えてもしゃーないか」
(ゾンビG「……つぎは……負け、ない」)
くるみ「……なあこいつら、って感情があるのか?」
鬼柳「……おそらく記憶、いやデュエリストとしての本能だろう」
くるみ「そっか」
鬼柳「それにあろうがなかろうが関係ない」
鬼柳(俺はデュエルにとりつかれている。デュエリストとして向かい合う以上、全てをかけて本気でデュエルする……俺にはそれしかできない。俺が死ぬその時まで)
くるみ(……感情があるなら、尚の事こいつらを殺さないといけない、てことか)
くるみ「そうか、そうだよな」
>>44
くるみ「そういえば前戦ってた人はアンデットデッキだったよな?でも今回は暗黒界デッキだったし、」
鬼柳「この前戦った時もアンデットデッキが多めだが、全員というわけではなかった。恐らく生前にデュエリストだった人間はそのままのデッキを使い、デュエリストでなかったものはアンデットデッキを使っている、といったこところだろう」
くるみ「鬼柳、お前さっきデュエリストの本能が残っているとか言ってなかったか?」
鬼柳「人間は誰しもが生まれながらのデュエリストだ。だれもがデュエリストの本能を持っている。眠っているそれを引き出すのがデュエルだ」
りーさん「くるみ、どうだった?」
くるみ「……想像以上だったよ。首輪つけなくてもデュエルで勝つだけであいつら蒸発したよ」
りーさん「本当?ちょっと信じられないわね」
くるみ「だとよ鬼柳。ちょっと言ってやれ」
鬼柳「俺の世界では時にデュエルに命を懸ける。デュエルとはそういうものだ」
くるみ「ってわけだ」
りーさん「そんなデュエルしたくないわね」
鬼柳「……そうだな、俺もそう思う」
鬼柳(俺は友とそんな、命をかけたデュエルをしてしまった。俺の罪は……重い)
くるみ「まあ、デュエルって意外となんでも起こるってことだ。深く考えると頭が痛くなるぞ」
鬼柳「怖いのは負けたときどうなるのか、ということだ」
くるみ「……そうだよな、試すのも怖いし」
りーさん「負けたらすぐ感染、ってことはないわよね?」
鬼柳「何とも言えんな」
くるみ「……デュエルは最終手段、てことだな」
くるみ「それと収穫もあった。これだ」
りーさん「これは、カード?」
くるみ「そうだあいつらがもってたカードだ。あいつらが蒸発した時に出てきた。爆発させたやつからも取れた。このカードでデッキを強化すれば早々負けることはねえだろ。追い剥ぎみたいでちょっと嫌だけどな」
りーさん「そんなこと言ってる場合じゃないししょうがないでしょ」
鬼柳「こう考えろ、俺たちはアンティ勝負をしている。お互いの命をかけて、な。そしてデッキはデュエリストの命」
くるみ「命を貰う以上相手の命であるデッキはむしろ貰うべき、てことか」
鬼柳「そういうことだ」
りーさん(ああ、くるみ大分毒されてきたわね)
ゆき「みんな~いる~?」
ゆき「うわ~カードいっぱいだね」
くるみ「おう、んじゃこれ使ってデュエルするか?」(にやにや
ゆき「え~私弱いからやだ」
鬼柳「丈槍、弱いからといってデュエルを避けていたら永遠に強くなれないぞ」
ゆき「う、うん。わかったそれじゃあ今度やろう!でも、今はそれより肝試ししよう!」
くるみ「ちぇ、ゆきコテンパンにしてやろうと思ったのに」
鬼柳「……」
くるみ「肝試しか~めぐねえはなんて言ってた?」
ゆき「めぐねえはいいって言ってたよ」
くるみ「そっか……」
りーさん「そうね、それなら考えてみましょう」
ゆき「わーい、やったー!じゃあちょっとめぐねえに伝えてくる」(テクテクテク
鬼柳「…いいのか?そんなことしてて」
りーさん「……肝試しって言ってもただ遊ぶだけじゃないわ。下に行ってその時必要な食料や物を持ってくるのよ」
くるみ「ちょうど食料の備蓄も少なくなってたし、それにこれからはカードも必要になってくる。下の購買でついでにそれもとるよ」
鬼柳「なるほど」
鬼柳(やはりあいつも考えている。ということか)
くるみ「まあどうせ肝試しするのは夜だしそれまでどうする?」
鬼柳「デュエルだ」
くるみ「即答かよ」
りーさん「まあデュエルの練習はいいかもね」
鬼柳「このデュエルでお前たちがあいつらに敵うかどうか見定めよう」
くるみ「へ、言ってろ、返り討ちにしてやるぜ!」
鬼柳「それならそれでいいさ」
鬼柳(俺のデュエルに取り憑かれた人生を終わらせてくれるなら、その相手はゾンビでもお前らでもどちらでもいい……できればお前らがいいがな)
くるみ「随分と余裕だな。後悔すんなよ」
鬼柳・くるみ「「デュエル!」」
りーさん(ちなみに電力がもったいないので机デュエルです)
鬼柳「バトルだ、インフェルニティ・デストロイヤーでゼンマイラビットを攻撃」
くるみ「う、ゼンマイラビットの効果!ゼンマイラビット自身をゲームから除外する」
鬼柳「バトル続行だ、そのまま恵飛須沢にダイレクトアタック」
LP1500→0
くるみ「まけた~」
りーさん「それでどうかしら?」
鬼柳「あいつらより少し上、といったところか、ただこの程度なら精神状態や運で容易くひっくり返される。だがカードへの愛は中々だ。強くなれると思うぞ」
りーさん「次は私の番ね」
鬼柳「インフェルニティアーチャーで攻撃」
りーさん「ふん、そんなものシザーベアには効きません」
デストーイシザーベア ATK3200
鬼柳「残念だったなインエフェルニティアーチャーは手札がゼロの時ダイレクトアタックできる」
りーさん「そんな!」
鬼柳「いけ」
LP2000→0
りーさん「こっちも完敗ね」
鬼柳「恵飛須沢と同程度の強さだな。だが若狭はカードを大事にしすぎる傾向が有るな」
りーさん「でもくるみはいいって言ってたじゃない」
鬼柳「時には勝利のためにモンスターを切り捨てなくてはならない時がある。お前にはそれができるとは思えないデストーイシザーベアではなく他のモンスターを出せばもっといいところまで行けたんじゃないのか?」
りーさん「だって私は、……が……」
鬼柳「そんなことではいつか奴らに負ける日が来るぞ」
りーさん「……」
鬼柳「しかし、エクシーズに融合か俺のところではあまり流行っていないな。俺のところではエクシーズなど聞いたこともないぞ」
くるみ「おいおいマジかよ。鬼柳って未来から来たんじゃないのか?」
鬼柳「……そのはずだ。少なくとも俺の世界の初代デュエルチャンピオンは武藤遊戯だった」
くるみ「そこは同じなんだよな」
りーさん「……う~んそれまでにカードがすたれちゃったのかしら?」
くるみ「それか鬼柳がよっぽどど田舎に住んでて知らないだけとか」(@^▽^@)
鬼柳「……そうかもしれん」←生まれてからずっとサテライト、ダークシグナーになってからは遊星と二回デュエルしただけ
くるみ「あ、いやすまん。まさか本当にそうとは……」
ゆき「みんなばっかりデュエルしてずるい!最近あんまりしてなかったのに、私もデュエルする!めぐねえもしよ!」
くるみ「……そうだな」
りーさん「一緒にしましょうか」
夜
ゆき「肝試しだよ!」
りーさん「ゆきちゃん静かにね?」
ゆき「はーい」
鬼柳「それにしてもお前たち中々の強さだな」
ゆき「ほんとう!」
鬼柳「丈槍は論外だったがな。セットカードの種類ならともかく名称を言う奴なんて初めて見たぞ」
ゆき『ミラーフォースセットでターンエンド!』
鬼柳『サイクロン』
ゆき『ミラフォが~』
ゆき「えへへ、だよね~。せっかくめぐねえに鍛えてもらったのに~ダメだよね~」
くるみ「まあ私たちは……みんあめぐねえにデュエルを教わったからな」
りーさん「めぐねえ、ものすごい強か……強いから。確か町内一位だったかしら」
鬼柳「そう、か」
くるみ「まあそれで、最近デュエルから疎遠になっちまってたな」
くるみ「なんとなくめぐねえのこと思い出しちまって、な」(コソ
ゆき「みんなはやく~」
くるみ「パックは……売り切ればっかりだな」
りーさん「持ってけるだけ持っていきましょう」
ゆき「泥棒はダメだよ」
りーさん「ちゃんとお金はおいていくわ」
ゆき「ならよし!」
りーさん「みんな証拠の品は持った?」
くるみ「たりませ~ん」
りーさん「そう言わないの」
鬼柳「……俺たちはこの学校の外には出られないんだ。それならここにあるカードで満足するしかないじゃないか」
くるみ「まあ、それもそうだな」
りーさん「それじゃあ次は図書館ね」
ゆき「え、なにか借りるの?」
りーさん「教科書、問題集に、カード用語集に、マスターブック、あとVジャンプも参考になるわね」
ゆき「うわそんなに読むの?すごいね」
りーさん「ぜんぶゆきちゃん用だけどね」
ゆき「わ、私向こう見てくる……」
りーさん「あ、そっちに行っちゃ……!!」
ゾンビH「う~」
ゾンビI「あ~」
ゆき「あれ、残っている人、ってめぐねえ!なにす、」
りーさん(カンカンカン
鬼柳「今度は二体か一体は俺が引き受けるしてももう一体が丈槍に向かうかもしれんな」
りーさん「でもデュエルしてたら暴れなかったんじゃ」
鬼柳「デュエルしてなかった俺にこなかっただけかもしれん」
くるみ「……一体は私が相手をする」
鬼柳「タッグデュエルか、いいだろう」
ゾンビH「ああ~」
くるみ「来い!てめえら」
ゾンビI「うう~」
ゾンビーず・くるみ・鬼柳「「「「デュエル!」」」」
くるみ「さっき購買で手に入れたカードを使わせてもらうぜ。わたしはゼンマイラビットの効果で除外されていたゼンマイねずみをフィールドに戻しさらに効果で墓地のゼンマイラビットを蘇生!そしてさらに墓地のエッジインプシザーを蘇生!」
ゾンビH「レベル3が三体」
ゾンビI「来るぞ!」
くるみ「慌てるなよ。わたしは手札Aジェネクスバードマンの効果でゼンマイねずみを手札に戻して特殊召喚!レベル3のラビットとレベル3シザーにレベル3のバードマンをチューニング!」
ゾンビH「な、レベル9」
ゾンビI「来なかったぞ!」
鬼柳「使うのか、あいつを」
くるみ「破壊神より放たれし聖なる槍よ 今こそ 魔の都を貫け!シンクロ召喚!氷結界の龍 トリシューラ!」
鬼柳(その召喚口上は や め ろ)
くるみ「お前のフィールドの魂をけずる死霊を除外!さらに墓地と手札からいちまいづつ除外だ!」
ゾンビH「ひえええ」
ゾンビI「ションな」
くるみ「さらに貪欲な壺で墓地のゼンマイねずみ二体とゼンマイテイ三体をデッキに戻す。ゼンマイねずみを通常召喚!ラビットを蘇生!二体でオーバーレイ、ゼンマイテイ。ゼンマイテイ効果でもう一体ゼンマイねずみ召喚してゼンマイテイ!さらに同様にねずみを召喚して菅魔人メロメロメロディー!メロディーの効果で自身は二回攻撃」
くるみ「トリシューラーとゼンマイテイでダイレクトアタック!そしてゼンマイテイとメロディーの二回攻撃!」
ゾンビH「しょんな~」LP4000→0(シュー
ゾンビI「バナナ~」LP4000→0(シュー
鬼柳(俺の出番が……消えた)
鬼柳「ふ、どうやらお前を見くびっていたようだ。お前は本番でこそ力を発揮するタイプのようだ」
くるみ「いやさっき手に入れたカードのおかげさ。ところで鬼柳。このカード本当に私が使っていいのか?お前のデッキでだって使えるだろ?」
鬼柳「俺にそのカードは必要ない。むしろお前らにそのカードを使って生き延びて欲しい」
鬼柳(これから死にゆく俺に代わって、な)
くるみ「そ、そっかありがとな」
りーさん「ゆきちゃんは?」
ゆき「私はここだよ~」
くるみ「ゆき!」
鬼柳「無事で良かった」
ゆき「も~図書館でそんな危ないことないよ~」
りーさん「……」
くるみ「……」
ゆき「心配性だな、りゅうちゃんは」
鬼柳「鬼柳だ」
ゆき「そうだった。ごめんごめん」
鬼柳「それと、心配くらいさせてくれ。お前は、お前らは俺の大切な仲間なんだから」
ゆき「そ、そっか、ごめんごめん」///
くるみ「大切って」///
りーさん「そうね、もう私たちにとっても鬼柳さんも大切な仲間よ」
鬼柳(そうだ、こいつらを仲間だと思う。こいつらのためにデュエルで死ねるのなら……俺は満足できるのかもしれない)
今日はここまで
鬼柳のデュエルって難しい。ガチでぶん回すと相手の出番なくなるし、かといって手を抜くわけにも行かんしな。
>>25は鬼柳全弾発射伏せるターンエンド→次の相手ターンでサイクロン発動ってことです。
サイクロン伏せなかったのは引いたサイクロンをそのまま使ったからです。
サイクロンとかじゃなくギャラクシーサイクロンとかにしておけばわかりやすかったかもしれませんね。
手札からサイクロン発動とか書いておけばよかったのか、すまん。
書き直し含めて次から気をつける
ゆき「zzz」
りーさん「ゆきちゃん、寝ちゃってるわね」
くるみ「疲れたんだろ、きっと」
りーさん「それにしても、本当にデュエルで勝つだけで消えちゃうのね。あ、別に信じてなかったわけじゃないんだけど」
くるみ「まあ、こればっかりは見てみないと実感わかねえよな」
鬼柳「だがそんなことでは困るぞ。お前にもデュエルするときが来るかもしれないんだからな」
りーさん「あれ、あなた私のことくるみより弱いって言ってなかったかしら」
鬼柳「精神面はな、デュエルをすれば相手の心は大体分かる」
鬼柳(こいつファーニマルベアとデストーイシザーベアへの異常なこだわりは恐らく……)
りーさん「……」
鬼柳「そのことをとやかく言うつもりはない。結局のところ俺も似たようなものだからな」
りーさん「そうなの?」
鬼柳「そうだ、それに精神面を除いたタクティクスや構築はくるみよりお前のほうが若干上だ」
くるみ「なにをぉ~」
鬼柳「あいつらへの対抗手段は多いに越したことはない。明日からめぐねえという人に変わり俺がお前らにデュエルを教えてやる」
りーさん「……そうね、わかったわ。あなたには本当に助けられるはね、鬼柳さん」
鬼柳「飯の分くらいは働くさ」
鬼柳(それにきっとそれが俺がここに来た理由なんだろうからな)
そうして一週間程度が経過した
鬼柳による訓練は過酷を極めた
くるみ「ドロー!ドロー!」
りーさん「ドロー!ドロー!」
鬼柳「どうした、そんなんじゃ満足できねえぞ」
ゆき「二人共大変そうだね。でも私もちょっとやってみたいな?」(用語集読みながら
くるみ「こっちは、ドロー!大変なんだぞ!ドロー!」
鬼柳「無駄口を叩くな恵飛須沢。丈槍、お前にはまだ早い」
ゆき「え~でも、え、めぐねえ?……うん、わかった。りゅうちゃんに言うこと聞くよ~」(用語集に戻る
鬼柳「鬼柳だ」
りーさん「ドロー!ドロー!」(正直あっちのほうが修行になる気がするんだけどね……)
鬼柳「よし、やめだ」
りーさん「ふ~」
くるみ「疲れた~」
鬼柳「休憩は三十分後、また訓練を再開するぞ」
くるみ「え~!」
りーさん「そう言わないの、くるみ。鬼柳さんは私たちの思ってしてくれてるんだから」
くるみ「ちぇ、わかったよ」
ゆき「そうだ!」
くるみ「どうした、ゆき?」
ゆき「遠足行こう!」
くるみ「お前、突然どうした?」
ゆき「こんなに修行ばっかりじゃ疲れちゃうよ。だからちょっと遠出をするの」
鬼柳「そう言って前も手紙出すのに付き合わされたばっかりだろ」
ゆき「も、もう三日も前のことでしょ」
鬼柳「まだ三日だ。デュエルの世界っていうのは半端な覚悟で足を踏み込めるもんじゃねえんだ」
ゆき「それはそれは、これはこれ」
鬼柳「……」(無言の圧力
ゆき「そ、外に出て体力つけるのだってデュエルには必要なことだよ!」
鬼柳「……」(無言のにらみつける
ゆき「ムムム」
鬼柳「……はあ、わかったよ」
ゆき「やったー!じゃあ、めぐねえに相談してくる!」
鬼柳「調子合わせといたが、遠足っていいのか?」
りーさん「そうね、ちょうど食料も少なくなってきてたし」
くるみ「それ以外にもいろいろ欲しいしな。カードも含めて、な」
鬼柳「なるほど」
くるみ「それにしても鬼柳、お前変わったな」
鬼柳「そうか?」
くるみ「そうだぜ、随分と話すようになったし、表情もちょっと柔らかくなったしな」
りーさん「そうよ、正直、最初の会った時なんて顔色も悪くてほんと死んでるみたいだ……ってごめんなさい、そういうふうにいうものじゃないわよね」
鬼柳「気にするな、それは今も変わらない。俺もあいつらと同じ死にたくても死ねず現世をさまよう亡霊だ」
くるみ「そういうこと言うなよ……」
鬼柳「事実だ」
くるみ「だからそんな風に言うな、つってんだろ!!」(ドン
りーさん「くるみ!」
ゆき「喧嘩?」
りーさん「ゆきちゃん……」
くるみ「け、喧嘩じゃねえって」
鬼柳「そうだ、お前は遠足の準備をしていろ」
ゆき「うん……でも喧嘩はダメだよ」
くるみ「……わかったよ。だからもう行け」
ゆき「うん」(テクテクテク
くるみ「……わりい、でもあんな風に言われたら生きるためにあんたから必死にカードを教わっている私たちがバカみたいじゃないか」
鬼柳「……そうだな、すまん。恵飛須沢」
くるみ「ん?」
鬼柳「丈槍って実はすごいやつなのか?」
くるみ「ああ、そうだよ。私たちはいっつもあいつに助けられてるんだ。あんたにも、な」
りーさん「だからもう、死にたいなんて言わないでね」
鬼柳「……ああ」
ゆき「遠足~遠足~」
くるみ「なあ鬼柳。車運転できるか?」
鬼柳「バイクは乗ったことがある、ほとんどオートパイロットだったがな」
くるみ「十分だ。私なんて、ゲームでしか乗ったことないからな」
りーさん「それじゃあ鬼柳さん、運転頼めるかしら?」
鬼柳「ああ、まかせろ」
くるみ「悪いな」
鬼柳「気にするな生活面ではお前らに世話になりっぱなしだからな」
りーさん「ゆきちゃん、車が来るまで待っててね」
ゆき「は~い」
くるみ「それじゃあ行くぞ」
鬼柳「ああ、俺が奴らを引きつけている間に車を見つけてくれ」
今日はここまで
遅筆ですまん
くるみ「めぐねえの車、どれだ……」
ゾンビJ「ガーディアンを守備表示にして耐えているようだがいつまでもつかな?」
鬼柳「……」
くるみ「あったぞ!鬼柳!」
鬼柳「そうか、なら時間稼ぎは終わりだ」
ゾンビJ「何!」
鬼柳「俺のターンドロー!リバースカードオープン!インフェルニティインフェルノ!今引いたインフェルニティジェネラルを墓地に送りインフェルニティデストロイヤーを墓地へ!さらにリバースカードオープンインフェルニティ・ガン!ジェネラルとデストロイヤーを蘇生!ガーディアンを含む三体で攻撃!」
ゾンビJ「なるほど、時間稼ぎにつき合わされていたということか!」LP4000→0(ジュー
鬼柳「いくぞ!」
くるみ「ああ!」
りーさん「大丈夫かしら……」
ゆき「あ、来た!」
鬼柳「それで、俺はどこに行けばいい?」
りーさん「今私はここにいて地図のこのあたりのデパートに行きたいんだけど……」
鬼柳「ちょっと待て、今デュエルディスクにデータを入れる」
ピー <デュエルディスクで地図をスキャンする音
鬼柳「あとはこれを車につなげて……」
くるみ「おー未来的~!」
りーさん(でも、どうしてデュエルディスクにそんな機能が必要なのかしら?)
ゆき「くるみちゃんもっと詰めて、めぐねえが潰れてるよ」
くるみ「ああ悪い悪い」
鬼柳「ここもダメか……」
ゆき「なんか今日、工事多いね?」
くるみ「……そうだな」
デュエルディスク『ルート情報追加 左に曲がってください』
ゆき「おお、すごいね、このデュエルディスク」
鬼柳「その気になれば運転もさせられるからな、試してみるか?」
ゆき「おう、やっちゃえやっちゃえ」
りーさん「鬼柳さん安全運転でお願いね?」
鬼柳「ああ」
鬼柳(デュエルディスクに任せたほうが安全運転な気もするがな)
ゆき「到着!」
くるみ「意外と早かったな」
りーさん「ナビゲーションのおかげね」
鬼柳「まあ、コイツのナビ機能は俺の世界じゃ死活問題だからな」
りーさん(だからどんな未来よ)
りーさん「それじゃあいろいろ買ったし、次は服見に行っていいかしら?」
鬼柳「わかった、俺はもう少しカードを探す」
くるみ(……)
りーさん(……)
ゆき「何言ってるの?りゅうちゃんも一緒に見に行くの!」
鬼柳「鬼柳だ。男は服に興味なんてないんだ」
ゆき「も~う、服着たって、見てくれる人いなかったらつまらないでしょ。ねえ、くるみちゃん!」
くるみ「わ、私は別にいいんだけどな。で、でもゆきがどうしてもっていうのならその……」
りーさん「そうね、ちょっと恥ずかしいけどほかに見せる人もいないんだし」
鬼柳「……はあ、わかった付き合おう」
くるみ「ど、どうだ鬼柳、に、似合うかな?」
鬼柳「ああ、似合う似合う」
りーさん(鬼柳さん、デッキ確認しながら棒読み……本当に興味ないみたいね)
くるみ「そ、そうかな」
りーさん(そして喜ぶのね)
ゆき「りゅうちゃん、そんな無表情じゃなくってもっと喜びなよ~」
鬼柳「喜ぶ要素がない」
ゆき「そんなくるみちゃんに魅力がないみたいに~」
くるみ「そういうこと言うのはこの口か!」
ゆき「いてて、だって、女3人男一人のデートだよ。しかもハーレムデート!しかも現役女子高生のファッションショー、こんなのお金払ってだって変わりたい人いるよ!それなのにデッキばっかりいじってさ~」
鬼柳「いついかなる時デュエルになっても大丈夫なようにデュエルの備えをする」
くるみ(ひょっとして、いつあいつらが来てもいいように)
りーさん(私たちを守るために……)
鬼柳「デュエリストとして当然のことだ」
くるみ・りーさん(……てわけじゃないのな(ね))
ゆき「りーさんなんて、こんな際どい服着てるのに」
りーさん「ちょ、ちょっとゆきちゃん!」
鬼柳「水の踊り子のほうが露出度が高い」
りーさん「……」(ドドド
ゆき「もう!それじゃあどんな服ならいいの!」
りーさん「あ、それちょっと気になるわね。私たちの服はお気に召さないみたいだし」(ドドド
くるみ「そうだ鬼柳、今度はお前が服選んでみろよ、私たちも同じの着るからさ」
ゆき「うおお、ペアルックってやつだね」
くるみ「そ、そんなんじゃねえよ!」
鬼柳「……」
(シャー
くるみ・ゆき・りーさん・鬼柳<←in満足ジャケット
鬼柳「フ、どうだ」(ドヤァ
くるみ・ゆき・りーさん(ないな)
くるみ「それじゃあ次はカード売り場に……」
ゆき「みんな、来て来て!」
くるみ「どうしたゆき?」
太郎丸「ワン!」
ゆき「犬だよ犬!しかもカード咥えてる!」
鬼柳「こいつデュエルできるのか?」
ゆき「ちょっとやってみるね」
ゆき・太郎丸「デュエル」・「わんわん!」
くるみ(りーさん)
りーさん(うん)<ソロリソロリ
太郎丸「ワン!」
くるみ(どうだ?)
りーさん(……噛まれてはいないみたい)
鬼柳(どうやらデュエルを挑まずに済むようだな)
ゆき「やられた~」
鬼柳「瞬殺だな」
くるみ(犬にも負けるのか、ゆきは……)
りーさん(でもなかなか強いわよこの子)
鬼柳「どうやら飼い犬のようだな」
りーさん「どうしてわかるの?」
鬼柳「流石に野良犬はデュエルはできん。誰かに教えられたと考えるのが自然だ」
りーさん「あっそうね」
くるみ「となるともしかしたら飼い主が見つかるかも……」
<ワンワン
みーくん「!!」
みーくん「ひょっとして、誰か……気のせいか」
鬼柳「ほう、これはいいカードだ」
くるみ「こっちもいいカード手に入ったぜ」
りーさん「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
ゆき「ねえ、屋上行ってみない?」
くるみ「おう、そうだな」
鬼柳(いいのか?)
りーさん(もし生きている人がいるならそこでしょうし、様子を見るだけよ)
屋上
ゆき「うわあ、ダンボールがいっぱい積まれてる!」
鬼柳(ここのダンボールの上のほこりから推察するに、おそらく一週間はほとんど動かされていない、ということは……)
くるみ「よし、あたしが偵察を」
鬼柳「俺が行こう」
りーさん「鬼柳さんが?」
鬼柳(念のためこいつをダンボールの間にははさんで)
鬼柳「ああ」
くるみ「気をつけて」
りーさん(いま、ダンボールの壁をひとっ飛びだったような)
ゾンビ、うようよ
鬼柳(やはりな……)
鬼柳「おい、誰か生存者はいるか!!」
「生存者は……」
みーくん「!!やっぱり、誰かいる!」
ゾンビ「うあ~」
鬼柳(ダメか……)
くるみ「どうだった」
鬼柳「逃げるぞ」
りーさん「え」
ゾンビ「うあ~」
ゆき「ひっ!」
りーさん「ダンボールが、崩れる!」
鬼柳「トラップ、発動!!」<ピ
ボカン!!
ゆき「うわわ、火事だよ火事!」
太郎丸「ワンワン!」
鬼柳「お前も逃げるぞ」
くるみ「おい鬼柳、いつ爆弾なんて作ったんだ?」
鬼柳「こいつだ、さっきカードショップで拾った」(万能地雷グレイモヤ
りーさん「いつの間にそんなの仕込んだの?」
鬼柳「ダンボールを見たとき、中に人がいるとは思えなくてな。罠を貼らせてもらった」
(鬼柳(念のためこいつをダンボールの間にははさんで) )
りーさん「鬼柳さん、さすがね」
鬼柳「相手の気配や僅かな手がかりから罠を見破りそれに対して保険を打っておく、デュエリストとして当然のことだ」
くるみ「……やっぱり生きてる奴、いなかったか?」
鬼柳「可能な限り声をかけてみたが呼びかけに答えるモノはいなかった。少なくとも屋上にはいないだろう」
くるみ「……これ以上は危険か?」
りーさん「そうね、私たちの目的はあくまで食料諸々の確保。生存者の救出じゃないもの」
みーくん「この炎、人為的なもの。やっぱり、来てるんだ。行かなきゃ」
ゾンビL「うああ~」
みーくん「そんな、誰か、誰か!」
「助けて!誰か助けて!」
ゆき「……誰か居る」
くるみ「どうしたゆき?」
ゆき「声がするよ!」
くるみ(おい、リーさん聞こえたか?)
りーさん(いえ私には……鬼柳さんは?)
鬼柳(俺も聞こえないな、物音は聞こえたが……)
くるみ「おいおい、そりゃ警備員が怒ってる音だって」
りーさん「そうよ、怒られる前に行きましょう」
ゆき「そうじゃないよ!誰かが、助けて、助けて!って」
くるみ「気のせいじゃないか?」
ゆき「気のせいじゃないよ!」
太郎丸「ワン!」
ゆき「あ、太郎丸!」
くるみ「あ、ゆき、太郎丸!……しょうがねえな」
くるみ「全く、ゆきのやつ」
りーさん「もう、帰ったらお説教ね」
鬼柳「いや、どうやら今回は丈槍が正しいようだ」
くるみ・りーさん「「え?」」
鬼柳「ここまでくれば俺にも聞こえる。エスカレーターの近くだ」
くるみ・りーさん「「!!」」
鬼柳「急ぐぞ!」
ゾンビL「あ~」
ゾンビM「うあ~」
みーくん「誰か!!」
ゆき「いた!あそこだよ!」
みーくん「!!」
鬼柳「俺がデュエルであいつらを惹きつける!その隙にあの女を助けろ!」
くるみ「私も手伝うぜ!」
りーさん「私も……ゆきちゃん!彼女を頼める!?」
ゆき(コク
ゾンビLMN・くるみ・りーさん・鬼柳「「「「「「デュエル!」」」」」」
みーくん(この人たち、一体何をやってるんだ!?)
ゾンビL「私は手札からおろかな埋葬を発動!ゾンビキャリアを墓地へ!さらに手札を一枚コストにゾンビキャリアを特殊召喚!さらにゴブリンゾンビを通常召喚!」手札5→2
くるみ(いきなりか!)
ゾンビL「レベル4のゴブリンゾンビに、レベル2のゾンビキャリアをチューニング!かつてこの世を震撼させし魔王よ!生ける屍となりて、今再びフィールドを震撼させよ!シンクロ召喚!現れろ、蘇りし魔王ハ・デス!」
ハ・デス ATK2450
ゾンビ「そして私はゴブリンゾンビの効果によりゾンビ・マスターを手札に加えターンエンド!さあ貴様のターンだ!」手札2→3
ゾンビO「あ~」
ゾンビP「お~」
くるみ(余りにも数が多すぎる……普通の勝ち方じゃダメだ!相手を圧倒しなきゃ!)
くるみ「私のターン、ドロー……!」
くるみ(これなら!)
くるみ「私は手札から魔界発現世行きデスガイドを特殊召喚!さらにその効果でエッジインプシザーを特殊召喚二体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!ゼンマイテイ!」手札6→5
ゾンビO「手札一枚でエクシーズ召喚だと!インチキ効果もいいかげんにしろ!」
くるみ「ゼンマイテイの効果発動!ゼンマイラビットを特殊召喚!さらに手札を一枚をコストにエッジインプシザーを蘇生!二体でオーバーレイ!ゼンマイテイ!」手札5→4
くるみ「ゼンマイテイの効果でオーバーレイユニットを一つ使いゼンマイねずみを召喚!さらにねずみの効果でラビット蘇生!さらにゼンマイテイをエクシーズ召喚!再び同じ手順でゼンマイテイをエクシーズ召喚!さらにネズミを特殊召喚!」
ゾンビP「ひとりでやってるよ~」
くるみ「ネズミの効果でラビットを蘇生して二体でオーバーレイ!No.30!すべてをその忌まわしき力で溶かしつくせ!破滅のアシッド・ゴーレム!」
くるみ
手札4
フィールド ゼンマイテイ×3ATK1500 アシッドゴーレムATK3000
ゾンビL(な、アシッドゴーレムとゼンマイテイの三体攻撃でおれのLPは……)LP4000
鬼柳(デスガイド一枚からここまでの展開を……さすがだな恵飛須沢)
ゾンビM「よそ見してんじゃねえぞ、こら!」
鬼柳「そうだな、こちらもそろそろ決めに行くぞ!」
鬼柳(先ほど手に入れたカードを使わせてもらう)
鬼柳「俺はレベル4のインフェルニティデーモンにレベル4となったインフェルニティリベンジャーをチューニング!地獄と天国の間はざま…煉獄よりその姿を現せ 煉獄龍 オーガ・ドラグーン!」
くるみ「私は手札からエクシーズギフトを発動!私はアシッドゴーレムのオーバーレイユニットを二つ使いデッキからカードを二枚ドローする!ラッキー!さらにエクシーズギフト発動ゼンマイテイ二体からオーバレイユニットを使い二枚ドローだ!」手札4→6
ゾンビL「な、血迷ったか!そのまま攻撃すれば勝っていたものを!」
くるみ「血迷ってなんてねーよ!私は手札から強制転移発動!私はオーバーレイユニットのなくなったアシッドゴーレムを選択」
ゾンビL「お、俺はハ・デスしかいない」
くるみ「私のフィールドからアシッドゴーレムが消えたことで特殊召喚が可能になる!私はゼンマイテイ二体でオーバーレイ!現れろ、FNo.0! 天馬、今ここに解き放たれ、縦横無尽に未来へ走れ、未来皇ホープ。さらにオーバーレイユニットのなくなったゼンマイテイでオーバーレイネットワークを再構築!エクシーズ召喚!現れろ! FAブラックレイランサー!」
ゾンビL「なんだと!」
くるみ「バトルだ未来皇ホープでアシッドゴーレムを攻撃!効果により戦闘ダメージを受けず戦闘破壊もされない!そして戦闘を行ったモンスターつまりアシッドゴーレムは、また私のフィールドに戻る!これでお前のフィールドはがら空きだ!FAブラックレイランサーでダイレクトアタック!」
ゾンビL LP1700
くるみ「ターンエンド」
ゾンビL「な、なぜ ハ・デスで攻撃しない!」
くるみ「エクシーズ素材のないアシッドゴーレムは攻撃できず、スタンバイフェイズにエクシーズ素材を取り除けないと2000ポイントのダメージを受けるのさ!」
ゾンビL「なに~!」LP1700→0(シュー
ゾンビM「ふん次は俺の番だ!フィールドの状態を引き継いでのデュエルとなる!卑怯とは言うなよ!」
くるみ「ああ、私のターンからな」
ゾンビM「何!」
くるみ「だってそいつのターンでデュエルが終わったからな」
ゾンビM「ちょっとまて!このままいくと俺は……」
くるみ「ああ、私は未来皇で攻撃、ブラックレイランサーでダイレクトさらにアシッドの効果でお前は敗北だ」
ゾンビN「しかも次にデュエルするときは」
くるみ「私のターンからだな」
ゾンビN「そ、そんなバカな!」
くるみ「卑怯とか言うなよ、こっちには仲間の命がかかってるんだからな」
りーさん(さすがねくるみ、例え速攻のかかしのような手札誘発カードで防がれたとしても、相手はとてつもないデメリットを持つアシッドゴーレムがフィールドにいる状態からのスタートになる。こっちも負けてられないわ!)
りーさん「わたしも負けてられないわね」
ゆき(今助けてあげるからね!)
みーくん(何がなんだかわからない……)
ゾンビR「ははは、次は嬢ちゃんの番だ!」
りーさん「私のターン!私はファーニマルマウスを召喚!さらに沼地の魔神王の効果で融合手札に加えて発動!融合するのは手札のエッジインプシザーとファーニマルマウス三体!現れなさい、全てを引き裂く密林の魔獣!デストーイ・シザー・タイガー!」
りーさん「デストーイシザータイガーは融合素材にしたモンスターの数だけフィールドのカードを破壊する!これであなたのフィールドはガラ空きね?」
ゾンビR「く!」
りーさん「そして私は魔玩具融合を発動!私が融合するのはエッジインプシザーとファーニマルモンスター6体!融合召喚!現れなさい全てに牙向く孤高の猛獣!デストーイシザーウルフ!」
りーさん「デストーイシザータイガーはフィールドのデストーイモンスターの攻撃力をデストーイモンスターの数×300アップする!さらにデストーイシザーウルフは融合素材にしたモンスターの数だけ攻撃できる!」
デストーイシザータイガー ATK2500
デストーイシザーウルフ ATK2600×7
ゾンビR「な、おれのLPはそんなにねーぞ」
りーさん「足りない分は他から貰うから安心して♥」
ゾンビSTUV「え!」
りーさん「バトル!シザータイガー、シザーウルフ!ダイレクトアタックよ」
総攻撃力 2600×7+2500=20700
ゾンビR~V「うわあああ」(シュー
りーさん「ふう」(最初30体くらいいたから一人ノルマ10体つまりこれで残り五体……)
ゾンビW「うは~」
りーさん「次はあなたね」
ゾンビW・りーさん「「デュエル!」」
ゆき「こっちへ、早く!」
太郎丸「ワンワン!」
みーくん(太郎丸!この人たちは一体……)
ゾンビW「うあ~」
ゆき「こ、こんなところにまで……」
ゾンビX「ああ~」
みーくん「囲まれた!」
ゆき「こうなったら、もう、やるしかない!」
くるみ「だめだ、ゆき!逃げろ!」
ゾンビY「うあ~」
くるみ「くそ、まだいやがる!」
ゾンビW・ゆき「「デュエル!!」」
みーくん(この人たち本当に何者なの!まるで意味がわからない!!)
ゾンビW「さあ、お主のターンだ!」LP1000
ゆき「はあ、はあ」LP2000
ゆき(相手のリバースカードは二枚、モンスター裏守備で一枚!私のサイコショッカーは破壊されちゃったけど相手が竜星デッキなのはわかってる!この手札ならきっと勝てる!でも……)
ゆき(……もしこのデュエルに負けたらどうなるんだろう、し、死んじゃうのかな?私の後ろの子も。めぐねえみた……違う!めぐねえは死んでないめぐねえは生きてる!めぐねえはここに居るもん!)
ゾンビW「さあ、お主のターンだ」
ゆき「わ、私のターン!(ね、念のためこのカードを)私は手札から進撃の帝王を発動!デビルズサンクチュアリを発動!さらにそのモンスターを生贄に邪帝ガイウスを召喚!効果で邪帝ガイウス自身を除外!効果で相手に1000ポイントのダメージ!これで」
ゾンビW「……」
ゆき「あ、あれどうしてできないの!?」
ゾンビW「進撃の帝王の効果でアドバンス召喚したモンスターを効果の対象にできない」
ゆき「そ、そうだった。なんで私は進撃の帝王なんて発動しちゃったんだろう……」
くるみ(くそ!あいつらとの戦い、ゆきはこれが初めてだ!リアルだってそんな数やってってねえ!動揺するなってほうが難しい!)
ゆき「で、でもあなたのモンスターを除外します!」
ゾンビW「く!」
ゆき「バトル、ガイウスでダイレクトアタック!」
ゾンビW「トラップ発動!リビングデットの呼び声!この効果で邪竜星ガイザーを特殊召喚!」
ゆき「うぐ、ターンエンド!」
ゾンビW「われのターン!ドロー私は地竜星ヘイカンを召喚!カイザーの効果で進撃の帝王とヘイカンを破壊!竜星の具象化を発動ヘイカンと合わせて二体のモンスターを特殊召喚!リフン!シュンゲイ!そしてリフンとカイザーでシンクロ召喚!現れろ、輝竜星-ショウフク!ショウフクの効果でガイウスをデッキに戻す!」
ゆき「そ、そんな!」
ゾンビW「われはショウフクでダイレクトアタック!」
ゆき「いやあああああ!」LP2000→0
ゆき「そんな……」
くるみ「逃げろ!ゆき!」
りーさん「ゆきちゃん!」
ゾンビW「すまない、だがこれもサダメだ」
ゆき「だめ、うでが……腕があいつらの口に吸い寄せられていくみたいに!」
みーくん(助けないと、で、でも足がすくんで、動かない)
ゆき「いや!いや!こんなところで死にたくないよ!誰か助けて!」(ギュ
「デュエリストならその最後の瞬間まで目を背けるな、そうしなくては勝てる勝負も落とす事になるぞ」
ガシン<満足ワイヤーが首にかかった音
鬼柳「さあ、俺とデュエルだ」
乱入ペナルティー2000ポイント!
鬼柳LP4000→2000
鬼柳「ぐ!なるほど、デュエルで負けるとこうなるわけか、よく理解できた」
ゾンビW「よく止めたと褒めてやろう!だがデュエルでは容赦はしない!」
鬼柳「当然だ」
ゾンビW・鬼柳「「デュエル!!」」
くるみ(嘘だろ……あの数相手に一ポイントもライフを減らさずに、しかも私たちよりも早くしかも二倍近くもあいつらを倒してやがる!)
りーさん(少しは近づけたと思っていたけど……私たちもまだまだのようね)
みーくん(この人は……)
ゆき「りゅうちゃん!」
鬼柳「鬼柳だ」
ゆき「いやだよ!りゅうちゃんまで私を庇って死んじゃったら」
鬼柳「安心しろ、お前のおかげで途中までは追い詰めている、俺はその仕上げをやるだけだ」
ゾンビW「ふん、だがこいつを助けようと早く決着をつけたようだなまさかフィールドも手札もガラ空きとわな」
鬼柳「俺のデッキの仕様だ、気にするな」
ゾンビW「ふん、強がりを言いおって」
鬼柳「俺のターンドロー!なるほどこいつか、面白い」
ゾンビW「どんなカードを引いた!」
鬼柳「俺はインフェルニティりローダーを召喚!」
ゾンビW「そ、そのカードは!」
鬼柳「コイツの効果は手札がゼロの時、俺はカードを一枚ドローする。そしてドローしたカードがモンスターならそのレベル×200のダメージを貴様に与える」
ゾンビW「な、ここまで来て運試しだと!命が掛かっているんだぞ!貴様正気か!」
鬼柳「熱くなるなよ、たかがデュエルだ、リローダーの効果発動!」
ゾンビW「……引いたカードは、」
鬼柳「引いたカードはモンスターカード!インフェルニティデストロイヤー!レベルは6!」
ゾンビW「な、ここでそのカードを引くとは!」LP1000→0
鬼柳「こっちは片付いたか。おい、お前、大丈夫か?」
みーくん「は、はい大丈夫で、す」
みーくん(正気かどうかは自信ないですけど)
鬼柳「丈槍は?」
ゆき「うん、大丈夫。ありがと、りゅうちゃ……」
くるみ「ゆき!」
鬼柳「大丈夫だ、気を失っているだけだ。だが……」
くるみ「くそ、こいつらわらわら集まってきやがる!」
りーさん「もう私たちのデッキも尽きそうよ!」
鬼柳「ここは逃げるぞ、ついて来い」
ゾンビZ「うが~」
りーさん「く、こいつらしつこい!」
鬼柳「罠、発動!」<ピ
ボカン!<鎖つき爆弾
ボカン!<万能地雷グレイモヤ
鬼柳「急ぐぞ、このデパートは崩壊する」
くるみ「一体いくつトラップ仕掛けたんだよ!」
鬼柳「ありったけだ」
車
鬼柳「さあ、早く乗れ」
りーさん「全員乗ったわね!」
くるみ「ああ、ゆきもこいつも犬もな!」
太郎丸「ワン!」
みーくん「!あいつらが来ます!」
鬼柳「出るぞ、しっかり掴まってろ」<ギューン
みーくん「うわ!」
りーさん「きゃ!」
くるみ「うお!」
ゆき「すぴー」
鬼柳「よし、これで」
くるみ「うそ……だろ……」
鬼柳「どうした!?」
りーさん「さっきの……あいつらの一人がものすごいスピードで車についてきてる!」
i'i,,,/7-、,_____,.r── 、
,ィヽ ヾ、゙ヽ ゙' '/彡`ー-< ̄`ヽ`ヽ \〉 ハ
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※イメージ
ゾンビーズ「あう~」
くるみ「しかも前にもあいつラインのかよクソ!」
ゾンビZ「うあ~」
鬼柳「なるほど、どうしても決着を付けたいということか、いいだろう、ここで決着をつけてやる。デュエルだ」
デュエルディスク『デュエルモードオン オートパイロットスタンバーイ』
デュエルディスク『デュエルが開始されます ルート上の一般車両は直ちに避難してください』
ゾンビーズ<さ
くるみ「おい道のゾンビが引いていくぞ!」
鬼柳「何人もデュエルの邪魔はできないからな」
りーさん「そうか、デュエルディスクのマッピング機能はこのために」
みーくん「ひょ、ひょっとしてこのままデュエルする気ですか!」
みーくん「ま、待ってください!百歩、いえ一万歩位譲ってデュエルするの良いとしても、その、降りてやりませんか!?」
鬼柳「降りたら奴らに他の奴らに捕まるだろ」
みーくん「安全な所に行った後降りてからやるとかあるでしょ!危ないですし!」
鬼柳「安心しろ俺の世界じゃこれがスタンダードだ」
みーくん「どんな世界ですかそれ!!」
鬼柳「安心しろ、もし俺が負けても恵飛須沢に運転を変わればお前達は逃げられる」
くるみ「何言ってんだ、そん時はあんたに変わって私があいつをぶちのめしてやるよ!」
りーさん「私もね!」
ゆき「もう……お別れは嫌だよう、むにゃむにゃ」
鬼柳「お前達……」
みーくん「だからそうじゃなくて!!」
くるみ「ま、私は負けるなんて思っちゃいないけどな、そうだろう」
りーさん「こんなところじゃ満足できないものね?」
鬼柳「ああ、当然だ!行くぞ!」
鬼柳「ライディングデュエル」
ゾンビZ・鬼柳「「アクセラレーション!!」」
ゾンビZ「俺はフィールドのブレイズキャノンマガジンを生け贄に現れろ!ヴォルカニックデビル!バトル!ヴォルカニックデビルで攻撃!」
鬼柳「罠発動!デモンズチェーン!この効果で貴様のヴァルかニックデビルは攻撃できない!」
ゾンビZ「く!ターンエンド!」
鬼柳「俺のターン! !!来たか 俺はリビングデットの呼び声を発動!インフェルニティデーモンを蘇生し効果でインフェルニティガンを手札に!」
くるみ「おしゃ!鬼柳の必勝パターンだ!」
りーさん「いえ……」
ゾンビZ「バカめ!スピードワールドではSP以外の魔法を発動したプレイヤーは2000ポイントのダメージを受けるんだぞ!自殺する気か!」
鬼柳「百も承知だ。俺はガンをセットして、インフェルニティビートルを召喚」
ゾンビZ「墓地のマガジンの効果発動!」
鬼柳「そいつは通せないな。罠発動インフェルニティバリア」
ゾンビZ「く!」
鬼柳「そして俺はビートルの効果でデッキよりビートルを二体召喚、レベル4のデーモンにレベル2のビートルをチューニング、現れろ、ガイヤナイト」
くるみ(ガイヤナイト?)
鬼柳「そしてそのままガイヤナイトにビートルをチューニング、現れろ、この世を統べる虫けらの王 魔王龍 べエルゼ」
ゾンビ「だが、攻撃力は互角!」
鬼柳「俺はインフェルニティガンを発動!スピードワールドの効果で2000のダメージを受ける」LP4000→2000
ゾンビ「肉を切らせて骨を断つつもりか!」
鬼柳「べエルゼの効果発動、効果ダメージを受けたとき、そのポイントだけ攻撃力をアップする」
べエルゼ3000→5000
ゾンビ「な、スピードワールドのデメリットを逆に利用しただと!」
鬼柳「インフェルニティガンの効果でビートルとデーモンを特殊召喚、三体で攻撃!」
ゾンビZ「うわあああ!こ、これがフィールか……」(シュー
みーくん「……っは!はは、おかしな夢見ちゃったな、助けが来たって思ったら、その人たちがものすごい変人で、なんかいきなりあいつらとデュエルし始めて、しかもなんかデュエルしたらあいつらが消えてなんて、常識的に考えてそんなはずないのに……」
くるみ「お、起きたか?」
みーくん「ははは、夢長いな~」(ゴンゴンゴン
くるみ「お、おいどうした!」
りーさん「……ということなの、わかってくれた?」
みーくん「わ、分かりました。あ、あの色々ありましたが助けていただいてありがとうございました」
りーさん「気にしないで」
みーくん「そ、それでその一つ疑問なんですけど」
りーさん「何かしら?」
みーくん「そ、その、なんであいつらにデュエルがきくんですか?」
りーさん・くるみ「「え?」」
みーくん「え?」
りーさん「……あ、そ、そうよねなんでかしら?私たちにもわからないわ」
くるみ「鬼柳曰く『デュエルとはそういうもの』ということだ。そういや最近は疑問にも思っていなかったわ」
りーさん「そうよね、デュエルなんだから当たり前よね」
みーくん(だ、ダメだこの人たち!早く何とかしないと!)
くるみ「おい、お前どっか行くのか?」
みーくん「はい、ちょっと学校の中見てきます」
みーくん(ここにいたらおかしくなりそうですし)
<ガラガラ
鬼柳「起きたか」
みーくん「こ、この人は」
みーくん(たしか未来から来たっていう……)
くるみ「お、鬼柳、こいつこれから学校回りたいって言うんだけど案内してやってくれないか?」
鬼柳「別にかまわないが面倒だな」
みーくん(この人が一番変ていうかやばそうなんですよね……)
みーくん「ちょ、ちょっとその前に質問していいですか?」
鬼柳「なんだ?」
みーくん「あなたにとってデュエルってなんですか」
鬼柳「全てだ」
みーくん(やっぱりこの中でも一番にやばい人ですね、いやあれがスタンダードだって言うくらいですし、未来の人はみんなこうなんですかね?……ものすごい嫌です)
みーくん「や、やっぱりお気遣いなく!一人でも回れますので!」
くるみ「おいおい、流石に一人じゃ……」
ゆき「あ、私が案内してあげるよっか?」
みーくん「え、えっと、それじゃあ、ゆき先輩お願いします!」
みーくん(よかった、この人が一番まともそうだ)
ゆき「えーと君名前は?」
みき「みきです、直樹美紀……」
ゆき「それじゃみーくんだね。それじゃあ行こうか!めぐ姉も早く早く!」
みーくん「そ、そのあだ名はやめてください」
みーくん(?めぐねえ??)
鬼柳「……行かせてよかったのか?」
くるみ「まあ、いずれ分かることだしな」
りーさん「一度ゆきちゃんと話してもらったほうがわかりやすいでしょ」
ゆき「はい、ここが私たちが通っている教室です!あ、みんな紹介するねこの子は」
みーくん(さっきから何言ってるんですか、この人)
ゆき「うん、うん、は~い」
みーくん「え、えっと先輩、さっきから何やってるんですか?」
ゆき「え、何ってみんなにみーくん紹介してるんだよ」
みーくん「みんなって誰もいないじゃないですか……」
ゆき「もう、みーくん。冗談でも言っていいことと悪いことがあるよ~。みんな、ごめんね~」
みーくん(あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「常識知らずのデュエルバカばっかりがいる空間に唯一常識を持っていそうな人がいたと思ったらその人は正気じゃなかった」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… デュエル脳だとかライディングデュエルだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…)
みーくん(とかやってる場合じゃないですね、しかしこれは一体……)
りーさん<チョンチョン
みーくん「?」
りーさん「ちょっといいかしら?」
ゆき「あ、りーさん今私が案内しているのに……」
りーさん「ごめんなさい、ちょっとみきさんとは入部手続きの件で話があるの」
みーくん「え?」
ゆき「そんなの後でいいじゃん。ぶ~ぶ~」
りーさん「みきさんの案内は後でもいいでしょ?ゆきちゃんは太郎丸の案内してくれる?」
太郎丸「ワン!」
ゆき「も~、行くよ太郎丸!」
太郎丸「ワン!」<テテテテ
みーくん「あの、ゆき先輩は一体……」
りーさん「今から話すわ」
りーさん「あの子には……めぐ姉が見えてるのよ」
みーくん「それじゃあ、あの人は死んでしまっためぐねえという人の幽霊を見てるってことですか?」
太郎丸「ワン」(幽霊って何?いつ発動するの?)
くるみ「いやそうじゃないだろ」
りーさん「幽霊なんて存在しないもの……」
鬼柳(まあ俺は幽霊みたいなものだが)
みーくん「そうですか……はやく、治るといいですね」
くるみ「おいおい、そんな言い方ねーだろ」
りーさん「そうよ……あの子のおかげでどれだけ私たちが助けられているか」
みーくん「そんなの、ただの共依存じゃないですか!」
りーさん「なんですって!」
鬼柳「落ち着け!」
りーさん「……」
みーくん「……」
鬼柳「直樹、お前の意見もわからんでもない、それならデュエルをしてもらう。お前が勝ったら好きにすればいい。だが、こいつらが勝ったらこいつらの意見を聞いてもらう」
みーくん「え、何を言ってるんですか?デュエリストの常識がみんなに通用するとは思わないでください。本当に鬼柳さんは常識知らずのデュエルバカですね」
くるみ「いててててて!」
鬼柳( ´・_・`)
りーさん「……」
みーくん「……」
<バン!
ゆき「運動会やろう!」
鬼柳「そこはデュエルだろ」
ゆき「もう、りゅうちゃん!ちょっとは協調性を持ってよ!みーくんはデュエリストじゃないんだよ。せっかく入部記念が台無しだよ!」
鬼柳( ´・_・`)
ゆき「それじゃあまずは50m走だよ」
鬼柳←余裕の一位
くるみ「くそ、もう一回だ!」
ゆき「そ、それじゃあ次は玉入れだね!」
鬼柳(ワイヤーを投げるより簡単だな)<ヒョイヒョイヒョイ
くるみ「畜生!」
みーくん「鬼柳さんってすごいですね」
くるみ「そういやいままでデュエルばっかりで普通の運動しているところ、見たことなかったな」
みーくん(ていうかこれならデュエルじゃなくてリアルファイトであいつらを倒した方が早いんじゃ……)
その夜
みーくん(運動会とかデュエルの特訓とか、こんなことしてて……いいのかな?)
ゆき「みーくん、どうしたの?難しい顔して?」
みーくん「す、すいません」
みーくん「ゆき先輩、あなたにとってデュエルってなんですか?」
ゆき「とっても楽しいゲームだよ!でも、私弱くってさ、いっつもみんなに負けてばっかりで悔しいよ。む~」
みーくん「悲しかったり、その、怖かったりはしないんですか?」
みーくん(あいつらと戦うのに、負けたら、きっと……)
ゆき「真剣勝負だからね、負けたら悲しいし、みんな真剣すぎて怖いこともあるけど……それでもデュエルって楽しいものなんだよ!!めぐねえいつも言ってたもん。みーくんにも……うんん、いつかみんなにも、わかってほしいな~」
みーくん(この人は……)
翌日
みーくん「ゆうり先輩お願いがあります」
りーさん「なにかしら?」
みーくん「あの、学園生活部に入部させてください」
りーさん「どういう風の吹き回しかしら?」
みーくん「いえ、あの人も頑張ってました」
みーくん(そしてこの中で一番まともでした)
原作にあるシーンは少し短めに書いてます。
脳内変換よろ
鬼柳「それじゃあ特訓だ!みきにもやってもらうぞ」
みーくん「はい」
みーくん(……本当にこんなことしてていいのかな?)
鬼柳「恵比寿沢と若狭と太郎丸は屋上の柵の上で10分間集中したあと5枚のカードをドローしてエクゾディアの完成、それができたら水中で10回ドローしながら理想のカードを引き当てろ!丈槍と直樹はこの本のタイミングを逃すの章から音読だ」
くるみ「……ドロー!」
エクゾディアの右腕、左腕、右足、左足、ワンダーワンド
くるみ「くそ、ダメか!」
りーさん「ぼぼお」(ドロー)
太郎丸「ワンワン!」
ゆき「タイミングを逃すっていうのは、ええっと」
みーくん「まずカード効果には時と場合で別れていて~~場合と書かれている場合ほとんどタイミングを逃すことはないですが、~~時とカードに書かれているとタイミングを逃すことが多い。チェーン1で発動しないと発動できないということですね。具体的には相手のサイクロンにチェーンしてリビングデットの呼び声を発動しても……」
ゆき「み、みーくんが何を言っているのかチンプンカンプンです。もうみーくんもそっち側にいっちゃんたんだね?」
みーくん「え?あ、ここに書いてあるのを読んだだけですから!本当ですから!」
鬼柳(直樹にはデュエリストの才能が有るようだな)
鬼柳「よし次はデュエルだ」
みーくん「私はカードを持っていないので見学です」
ゆき「バトル!光と闇の龍でダイレクトアタック」
ゆき(ふふふ!これで太郎丸のLPは2500、これで汚名挽回だよ!)
太郎丸「ワンワン」(罠発動、緊急脱出装置これで光と闇の竜の攻撃力500ダウン)
ゆき「」
太郎丸「わうーん!」LP2500→200
ゆき「で、でももうライフ200出ししかもこっちにはすべての効果を無効にする光と闇の竜が!」
太郎丸「ワンワンわんわんわん」(森の聖獣ヴァレリフォーンを召喚!墓地のボルトヘッジホッグの効果発動!無効!効果発動!無効!)
ゆき「わわ!どんどん光と闇の竜の攻撃力が……」攻撃力2300→1800→1300→800
太郎丸「ワンワンワン……」(これで効果はもう使えないヴァレリフォーンの効果でライコウ蘇生効果でボルト蘇生ボルト蘇生ゴーストリックサキュバスエクシーズ破壊堕天使エクシーズ効果でパニックサーチ効果でボルト蘇生……)
ゆき「ま、負けた~」LP4000→0
優勝;鬼柳
ゆき「やっぱりりゅうちゃんはすごいね!」
くるみ「鬼柳はさすがだな。それにしても、まじで強いな太郎丸」
りーさん「そうね、私たちと同等くらいかしら?」
みーくん(どうして犬がデュエルできる事に突っ込まないんだ……)
みーくん「あ、あの……」
くるみ「どうした?みき?」
みーくん「職員室を整理していたらこんなものが……」
りーさん「鬼柳さん!これ!」
鬼柳「職員用避難マニュアル、か……」
みーくん「あれ、そういえば太郎丸は?」
くるみ「あいつ、また首輪から抜け出しやがって……」
みーくん「太郎丸……どこに行ったんでしょう」
くるみ「また、お前の事避けたんじゃねえか?」(にやにや
みーくん「くるみさん!」
くるみ「わ、悪かったよ、ちょっと探してくる」
太郎丸「わんわん!」(ふう、首輪から抜け出すのは疲れるぜ。それにしてもこの地下空間は一体……)
???「……」
太郎丸「わんわん!」(お前!何者だ!)
???「うああ~」
太郎丸「わんわん!」(奴らの仲間か!なら容赦はしない!デュエルだ!)
???・太郎丸「デュエル」「わんわん!」
太郎丸「わお~ん!」LP1500→0
???「あ、ああ~」
太郎丸(ち、くそ、離れようにも抵抗出来ねえ)
太郎丸「くそ、俺はここまでのようだ。鬼柳、ゆき、くるみ、りーさん、そして、みき……それにけいも、みんな生き残ってくれよ」
<ガブ
りーさん「心配なのもわかるけど、くるみが見に行ったし、鬼柳さんも一緒だものきっと大丈夫よ」
みーくん「……はい」
くるみ「これって……」<足跡発見
くるみ「太郎丸はこの下に……」
鬼柳「急ぐぞ!」
くるみ「お、おお」
???「ぐるる~わん!」
くるみ「太郎丸、無事……」
鬼柳「よけろ!くるみ!」
太郎丸ゾンビ「うぐぐぐ~」
くるみ「そ……んな」
鬼柳「逃げろ!ここは俺がやる」
くるみ「ま、待ってくれ!あれは太郎丸なんだ!まだ、まだなんとかできるかも……」
鬼柳「……俺はデュエルにとりつかれた男。こうなった以上デュエルしてやることしかできない」
くるみ「そんなこと言ってる場合じゃ!」
ゾンビ太郎丸「あ゛んあ゛ん!」
鬼柳「いいからとっとと逃げろ!太郎丸はそこらの人間よりよっぽど早い!危険だ!」
くるみ「くそ!」
くるみ(鬼柳のやつ、そりゃデュエリストにとってデュエルが大事なのはわかる!でも……そんなのが仲間の命より)
鬼柳「太郎丸……すまない……」
くるみ(え)<バッ
鬼柳「お前がこうなる前に、見つけてやれなかった。守れなかった!俺たちの仲間の中でもしこうなる奴がいたとしても、最初になるのは俺だって決めていたのに!」
くるみ(鬼柳……おまえそんな覚悟を)
太郎丸「ぐるる!」
鬼柳「……わかっている。安心しろ、太郎丸、お前もデュエリスト……デュエルで葬ってやる。それがデュエリストとしてのお前の望み、そうだろ?」
太郎丸ゾンビ「わんわん!」<ガチャガチャ
鬼柳「デュエリストにこれ以上言葉は必要ない」
鬼柳・太郎丸ゾンビ「「デュエル!」」
くるみ(……すまねえ鬼柳、私お前のこと少し疑っちまった。やっぱりお前は仲間のことを一番に思ってくれてたのに、もう私たちの大切な仲間なのに……鬼柳の好意は無駄にしねえ。早く逃げないと、)
<ガンガン!
くるみ(!!この先に、この先に太郎丸をああした奴がいる!で、でも鬼柳がせっかく時間を稼いでくれてるんだ。今は逃げ……)
太郎丸『わんわん!』
くるみ(……この先に、この先に太郎丸の仇が居るんだ!コイツだけは絶対殺す!デュエルなんて必要ねえ!このスコップで原型がなくなるまで潰してやる!!)
???「……」
くるみ「お前か!太郎丸をあんなにしたのは!」
???「うがああ」
くるみ「絶対ゆるさねえ!お前だけ……は……」
めぐねえゾンビ「あああ~」
くるみ「……めぐねえ、こんなところにいたのかよ。見つからねえわけだぜ」
くるみ(めぐねえならデュエルで……て、私も現金だな。さっきまで惨たらしく殺してやる気満々だったのに、でも、めぐねえは……)
~回想~
くるみ「どうだ、その資料見てなんかわかったか?」
みーくん「デュエルについても分かりました」
りーさん「え?」
みーくん「元々あいつらのデュエル機能はこの細菌兵器の安全装置のようなものだったようです。デュエリストでない方は自身の属性に近いアンデッドデッキを体内で生成、デュエリストの方は元々持っていた記憶……鬼柳さん風に言うとデュエリストの本能で地震のデッキを再現するそうです。ここに書いてありました。まあなんでデュエルかは謎ですが」
くるみ「デュエルで常に勝ち続ける限りあいつらに噛まれることもないからな。多分この兵器を作った奴はデュエルに自信があったんだろうな……デュエルをなんだと思ってるんだか」
鬼柳「ただ、この現状を見るに恐らく本当は大した実力ではなかったんだろうな」
りーさん「そうね、本当の実力者ならこんな風になる前にあいつらを止められたでしょう。でも、安全装置なら負けた時のペナルティーがいらないんじゃないかしら?」
みーくん「このままだと、兵器として使いづらくなるので、ただデュエルすればいいというものではなく、デュエルで勝たなきゃ感染、というより噛まれるようにしたようですが、噛まれる前に2000LPを払って乱入するかあいつらを潰すことで無効にできるようにしたみたいです。それ以外にもデュエルディスクを放り投げても中断できるとか」
鬼柳「負けても大丈夫なようにってわけか、まったく中途半端なデュエル機能だな。だがそのおかげで丈槍が無事だったことには感謝すべきかもな……」
りーさん「ひょっとしたらめぐねえがこの学校の職員だったのも……」
くるみ「デュエルの腕が強かったから呼ばれた、てことかもな。めぐねえマジで強かったからな」
みーくん「そしてこの資料を見て先輩たちにデュエルを教えた。……自分の身を守れるように」
りーさん「……めぐねえ」
くるみ「……それにしてもすげえな。前、あいつらデッキについて鬼柳に聞いたときの推測と全く同じじゃねえかどうしてわかったんだ?」
鬼柳「デュエルの仕方を見ればわかる。アンデット使いのほとんどが使い慣れていないデッキを使っているような違和感があったからな。逆にアンデット使い以外は逆に使い慣れていた」
みーくん「あ、それについても書いてありますね。生前デュエリストだったものは生前の実力のままだとか」
~回想終わり~
くるみ(めぐねえは強すぎる!しかもめぐねえはデッキも実力も元のままってことだ。……正直勝てる気がしねえ。あの時からいくら特訓したとは言えめぐねえの強さは異常だった。ゆきだけじゃねえ。はっきり言ってリーさんも私も全く勝てなかった……だから、これしかねえ!)
めぐねえゾンビ「あああ~」
くるみ「うおおおお!」
くるみ(本当はデュエルで葬ってやりたかったが……すまねえ、めぐねえ)
めぐねえ『くるみさん?』
くるみ「!!めぐ、ね」
<ガブ
くるみ「うああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ゾンビ太郎丸「俺は手札から魔法カード魔獣の懐柔を発動!来い!ライトロードハンターライコウ!子狸ぽんぽこ!森の聖獣ヴァレリフォーン!そしてラッコアラを召喚!ラッコアラの効果で自身の攻撃力を1000ポイントアップさせる!」
ラッコアラ 1200→2200
鬼柳「来るか!」
ゾンビ太郎丸「俺は獣族レベル2モンスター二体でオーバーレイ現れろ、No.64!混沌と混迷の世を斬り裂く知恵者よ。世界を化かせ、古狸三太夫!古狸三太夫の効果でフィールドで最も攻撃力の高いラッコアラと同じ攻撃力を持つ影武者トークンを特殊召喚!さらにもう一体古狸三太夫召喚!効果でトークンを召喚!」
ゾンビ太郎丸 古狸三太夫×2ATK1000 影武者トークン×2 ATK2200
ゾンビ太郎丸「古狸三太夫はこのカード以外に獣族モンスターが存在する限り戦闘・効果では破壊されない!つまり俺のフィールドの古狸三太夫が二体揃っている限り戦闘効果では破壊されない最強の壁となる!さらに効果でどちらかを除去できたとしても影武者トークンを破壊しなくてはこのカードは破壊できない!俺はこれでターンエンド!」
鬼柳(1ターン目で壁を作りつつワンターンキルすら狙える総攻撃力理想的な一ターン目と言っていい……太郎丸強い!だが負けるわけには行かない!)
鬼柳「俺のターン、ド」
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
鬼柳(!!この声!恵比寿沢の)
ゾンビ太郎丸「どうした?お前のターンだ?」
鬼柳「く、この勝負……」
鬼柳(俺のデッキ……すまない!)
鬼柳「預ける!」<ダダダ
ゾンビ太郎丸「自らのデュエルディスクを投げ捨ててまで駆け付けようとするとは……だがそうしていった先に待っているのは絶望かもしれないがな……」
くるみ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
めぐねえゾンビ「うああ~」
くるみ「あ、ああ、ああああ!あ、あ」
くるみ(……やっぱりデュエリストなのにこんなことしようとするからバチが当たっちまったのかな)
くるみ「はあ……でもタダじゃ、はあ……やられねえ!こうなった以上、ぐ……もう恐れるものはねえ!デュエルだ!めぐねえ!」
めぐねえゾンビ・くるみ「「デュエル!!」」
くるみ「鬼柳!」
鬼柳「おい、なにがあ、!!これは……」
くるみ「鬼柳よく見てな。これが……めぐねえの実力だ!」
めぐねえゾンビ
フィールド
儀式モンスター オッドアイズグラビティドラゴン
融合モンスター オッドアイズヴォルテックスドラゴン
エクシーズモンスター オッドアイズアブソリュートドラゴン
シンクロモンスター オッドアイズメテオバーストドラゴン
鬼柳「馬鹿な!儀式、融合、エクシーズ、そしてシンクロモンスターを全て操るだと!」
くるみ「いや、めぐねえはまだ終わらねえ」
めぐねえゾンビ「ペンデュラム召喚!現れろオッドアイズペンデュラムドラゴン!」
ペンデュラムモンスター オッドアイズペンデュラムドラゴン
鬼柳「ペンデュラム、モンスタだとー……」
くるみ「そうだ。めぐねえはあらゆる召喚法を操る最強デュエリストだ……」
めぐねえ「バトル。いけ!オッドアイズモンスターたち!」
くるみ「うわあああああ!」
LP4000→0
鬼柳「くるみぃ!!」
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