一夏「~~ん所が一番いいな」シリーズで『軍事知識が無い』と言う人が多いので作ってみた
束と箒で学ぶミリタリー基礎的な感じですね
ミリタリーに関する質問なら答えれる範囲まで答えます
よそでやれって言われると困るので、並行して小銃に付いても書いて行きます
箒(束姉さんのせいで転校ばかりしていた。
幼馴染であり初恋の男子であった織斑一夏とはこのis学園で再開した。
しかし、再開したは良いが色々と事件に巻き込まれたり、ミリオタがかなり末期な段階まで来ていた。
そして、その他専用機持ちも何故か軍事に詳しい。
如何せん、私は詳しくない。
こういう時、ネットで調べればいいのだが、そもそも興味が無い上にどうでも良いので何から調べて言いか分からない。
困ったぞ……)
束「お嬢さん、お困りの様ですね」ケッケッケ
箒「帰れ」ピシャ
束「あぁ~ん、箒ちゃんが冷たい」
箒「そもそも誰のせいでこうなったと思っているんですか、姉さん」
束「え~?
カルロスじゃない?」
箒(誰だよ)
箒「まぁ、良いです。
取り敢えず、人目の無い所に来てください」
束「箒ちゃんったら大胆」キャッ
箒「」ズゴゴゴゴゴ
束「オーケーオーケー
紅椿の展開は止めよう」
箒「全く。
次ふざけたら千冬さんに突き出しますからね」
束「ちーちゃんだけは止めて!!」ガクブル
箒(あ、トラウマに成ってる。
と、言うか、あんだけボコられたら誰だってトラウマに成るわな、そりゃ)
空き教室
束「取り敢えず、箒ちゃんの悩みはこの束姉さんに任せなさい」ドン
箒「其れが一番不安なんです、姉さん」
束「取り敢えず、ミリタリーが分からないって言うのが、私には分からないんだよね~
さぁ、何でも質問して来い!!」
以下、適当に質問して下さい
スレ途中でぶっ込んで下さって構いません
箒「なら、取り敢えず、鉄砲に付いて教えて下さい」
束「ざ、ざっくりだよ、うん。
箒ちゃんの今の質問は『車』に付いて教えろって言って居るのと一緒さ」
箒「じゃあ、鉄砲にどんな種類が有るのか教えてください」
束「うん、良いよ。
鉄砲とは簡単に言えば、人間が手で持って使う銃器全般だね。
種類としては、大きく分けて3種類。
近接戦闘用の射程の短い銃。
中距離戦闘可能なそこそこ射程の有る銃。
遠距離戦闘可能なかなり射程の有る銃の3つだね。
それぞれがどれに当てはまるか分かるかな?」
箒「近距離だと、拳銃。
中距離だと、マシンガン。
遠距離だと、狙撃銃ですか?」
束「exactly」
束「まぁ、この三つだけじゃないんだけどね。
取り敢えず、先ずは、オールマイティーに活躍できる『マシンガン』に付いて解説するよ」キラ
箒「はい」
束「さて、此処で、箒ちゃんに質問です。
重機関銃、軽機関銃、アサルトライフル、サブマシンガンどれが『マシンガン?』」
箒「……サブマシンガン?」
束「ブッブー
はっずれ~
極論から言えば、全て『マシンガン』だよ、箒ちゃん。
でも、今の分類に分けると『マシンガン』は軽重機関銃のみを指すよ」
箒「サブマシンガンはマシンガンと名前に付いてますが…」
束「うん、そうだね。
これは、元々、マシンピストレーネって呼ばれてたんだ。
此奴が登場したのは何時か知ってるかな?」
箒「第一次大戦だったはずです」
束「お~箒ちゃんは記憶力が良いですね~
その通りです。
当初はドイツ軍がmp-18と言う拳銃弾を大量に且、一瞬でばら撒け、さらに言えば、兵士が一人で持ち運べる機関銃ってのを作ったんだ。
それが、サブマシンガン(以下smg)の始まりだね。
その為、今ではsmg=拳銃弾を連射できる銃って考えで良いよ」
箒「成程」
束「では、何時からsmgと呼ばれるようになったのか?
答えは簡単、アメリカの禁酒法時代だよ。
ギャングたちがトンプソンm1921を片手に警官隊や敵対するギャングの抗争に使用したんだ。
アメリカ軍からは軍縮を機に大量生産に至らなかったんだけどギャングがたくさん買い込んだんだよ」
箒「ほぉ」
束「で、もとより閉所で使用する事前提とした銃だから、市街地だとその本領を発揮したわけさ。
そのm1921が発売される当初マシンガンの様に拳銃弾を発射できると言うイメージからサブマシンガンって名前付けんだ。
それから、smgは拳銃弾をばら撒く銃って事に成ったんだね。
以上がsmgに付いての簡単な説明だよ。
機会が有れば色々な国のsmgに付いて詳しくやって行きたいね!」
箒「はぁ」
束「箒ちゃん、さっきから『ほぉ』とか『はぁ』とかしか言ってないけど、質問とか無いの?」
箒「何聞けばいいのか分からないんで」
束「何でも良いんだよ!
たとえば、~~の映画で出て来た~~の持ってる銃って何?とかから~~ってどういう事?とか!」
箒「へぇ……
じゃあ、何でマシンピストレーネ?はsmgって呼ばれるんですか?
マシンピストレーネでは駄目なんですか?」
束「おぉ、良い質問だね、箒ちゃん!
マシンピストレーネ、英語だとマシンピストルだね。
ドイツでは略してmpと呼ぶわ。
ほら、mp5とかmp40とか知らない?」
箒「知りません」
束「う~んとね、mp5はダイ・ハードでマックイーン刑事が奪って使ってた黒い奴。
バババババって撃てる奴だよ」
箒「ああ、あれですか」
束「mp5系は基本メディア露出が高いから、名前は知らなくても見た事はあるって人が多いかな」
箒「確かに、あれは見た事有りますね」
束「で、mp40はぶっちゃけ第二次大戦の映画でドイツ軍が使ってるsmgだよ。
ちなみに、よく似た銃にmp38って奴が居るんだ。
これは、1938年に採用されたmp40の兄貴みたいな感じかな。
まぁ、mp40って言って置けばいいよ。
ちなみに、平成版セーラー服と機関銃で撃ってるのがmp40だね。
さらに言えば、機関銃じゃなくて、短機関銃って日本語表記が正しいよ」
箒「ふぅ~ん」
束「で、話を戻すと、マシンピストルはフルオートで連射できる拳銃の事だね」
箒「それは、smgとどう違うので?」
束「マシンピストル(以下機関拳銃)は原型が『拳銃』なんだよ。
smgはライフルみたいに作ったり、それこそ、機関銃の様に作っても、使用弾丸は拳銃弾なら良い。
でも、機関拳銃は拳銃をフルオートにしたって感じなの。
有名なので言えば、旧ソ連のスチェッキンだね。
漫画だとブラック・ラグーンのバラライカが使ってるよ。
あとは、グロックg18シリーズとベレッタr93だね。
特殊な奴としては、m1911a1ガバメントをフルオートに改造した奴とか、マテバとかね。
まぁ、マテバは攻殻のトグサが使ってるから気が向いたら見てみてよ」
箒「成程」
束「じゃ、次は機関銃ね」
箒「アサルトライフルは?」
束「それは後からね。
正直、アサルトライフルの説明が一番めんどくさいんだよ。
新参で尚且つ一番手広く商売やってるからね」
箒「はぁ……?」
束「で、機関銃(以下mg)だけどね、箒ちゃん。
smgは拳銃弾をばら撒く銃だったね」
箒「ええ」
束「mgはライフル弾をばら撒く銃だよ」
箒「ふむふむ」
束「……」ニコニコ
箒「……」
束「……」ニコニコ
箒「……え?」
箒「いやいやいや、説明」
束「説明って言われても……
軽機関銃の回でやったでしょ?」
箒「いや、知らないですよ。
覚えてないですから」
束「もう、しょうがないな~
じゃあ、一番最初に生まれた機関銃って重機関銃と軽機関銃どっちだと思う?」
箒「え?
えぇ~っと……
軽機関銃?」
束「ぶっぶー
外れー」
箒「じゃあ、重機関銃ですか?」
束「yes!yes!yes!
重機関銃(以下重機)が登場したのは第一次大戦、のちょっと前の日露戦争だよ。
旅順攻略で有名な二〇三高地の戦いとかでロシア軍が大々的に使ったのがそもそもの始まりだね」
束「ベトンで補強された頑丈なトーチカと高所からの一方的な弾幕で、這い上がってくる日本兵を次々となぎ倒して行ったんだよ。
この時、重機関銃は非常に有効的に活用されたのにそれが今一伝わって無かったらしく、ww1では結局、同じ様な子をやって居た訳さ。
塹壕に等間隔で重機関銃並べ、歩兵の突撃を支援したり、歩兵が来るの防いだり。
重機関銃はその名の通り、重いんだ。
で、塹壕から塹壕へと移って行く塹壕戦では、素早く移動できないって分かって、登場したのが軽機関銃(以下軽機)なんだ」
箒「確かに、機関銃は第一次大戦で戦争を変える要因の一つだと聞きました」
束「そうそう。
ちなみに、軽機関銃は当時、甘えの武器とか言われてて中々各国で生産されなかったんだ」
箒「どういう事ですか?」
束「うん。
軽機て重機に比べて威力や射程、命中率、強度の面でどうしても勝てないんだよ。
で、特に保守派の軍人はそう言う面を嫌って軽機関銃の開発を嫌ってね。
特に顕著なのがソ連軍だね。
dp28の開発が遅れ他のもそれに他ならないからね」
箒「でも、生産されたんでしょう?」
束「うん。
だって、今までの塹壕戦が成り立たなくなっちゃったんだもん」
箒「何故ですか?」
束「塹壕を守ってる兵士達の主力装備は?」
箒「重機関銃とライフルですか?」
束「exactly!
じゃあ、どうやって守ってるの?」
箒「塹壕に入って、弾が当たらない様に撃ってるんですよね?」
束「yes!yes!yes!
じゃあ、弾が当たらなくて、撃てる武器が出来たよね?」
箒「戦車、ですか?」
束「great!!
その通りだよ箒ちゃん!
そして、飛行機での爆弾投下や着弾観測による砲撃精度の上昇で、塹壕に籠ってる方がマイナスになったんだ。
つまり、戦争に『速さ』が入って来た訳さ」
箒「!!
成程、つまり、重機関銃では重すぎて、目まぐるしく前後進する戦線と歩調が合わせられない為に、軽機関銃の登場が余儀なくされた、と言う事ですね!!」
束「exactly!!
やっぱり、束さんの妹だけあって、箒ちゃんは賢いね!」ダキッ
箒「抱き付かんで下さい、うっとおしい」グイッ
束「あぁん、箒ちゃんのイケず~」
束「まぁ、いいや。
じゃ、次は小銃ね」
箒「まだ、アサルトライフルは飛ばされるんですか?」
束「この小銃の所で解説するよ。
取り敢えず、束さん的に、一般人が想像する『小銃』ってのが今一分からないんだけどね。
束さんの認識から言えば『一般歩兵が装備する主力銃』を小銃と言うとおもってるわ。
つまり、小銃=主力武器って認識してる。
この解釈に至る理由として、日本での『小銃』は歩兵が装備している銃全般を指して言うの。
で、歩兵が装備する銃=主力って認識だから、この考えをしているわ。
人によっては長物は全て『小銃』って言う人も居るわん。
それも間違ってないけどね。
だって、何時の時代も歩兵の主力は長物、つまり、マスケットからライフルだからね」
箒「じゃあ、拳銃が主力武器だったらその軍では拳銃が『小銃』って事に成るんですか?」
束「そう言う下らない事言う人も要るけど、まぁ、そうだね。
絶対にそんな事起らないけどね。
ちなみに、今の自衛隊は89式小銃って一丁30万ぐらいするね。
20年度の調達価格は大よそ28万円だったよ」
箒「高っ!?」
束「ちなみに、89式とタメ張れるのはスイスのsigやフランスのfa-mas、augぐらいだね。
参考価格としてアメリカのm16は軍への納入価格は4~8万ぐらいだよ」
箒「何で日本のはそんなに高いんですか!?」
束「だって、89式小銃を買ってくれる場所は自衛隊しか居ないんだもん。
逆に言えば、自衛隊以外も買ってくれればもっともっと安くなるよ」
箒「何で輸出しないんですか?」
束「武器輸出三原則ってバカみたいな規則のせいだよ。
勿論、明確に禁止されていないだけで、やろうと思えばバンバン輸出できるよ。
それやると隣国が五月蠅いし、隣国から流れて来た違法移民が文句ばかり言うからしないけどね」
箒「な、成程…」
束「同族内戦して居る様な糞国家は死滅してればいいよ!!」フハハハハ
箒(一夏と千冬さんにハートフルボッコされて何が有った…)
束「まぁ、いいや。
あんな国なんか。
で、アサルトライフルの話をする前に、ボルトアクション式のライフルの話をしなくちゃね」
箒「ボルトアクション?」
束「ほら、狙撃銃とかで一発撃ったらガチャガチャって右手で何かやってるでしょ?」
箒「ええ」
束「あれが、ボルトアクション。
日本語にすれば、槓桿操作式かな?
で、連射力を高めたのが、m1ガーランドや等のセミオート式ライフルだね。
ちなみに、m1ガーランドは1936年に採用されて、第二次大戦を通してアメリカ軍が全ての戦線で使用したよ」
箒「そう言えば、日本が先の大戦で負けたのは、未だに明治時代に使っていた小銃を使って居たからと聞いた事が有ります」
束「ああ、左翼が日本を貶める為に言ってる超絶お馬鹿発言ね。
日本の三八式歩兵銃は、明治38年に採用された6.5mmの歩兵銃だね。
その後、九九式小銃が採用されたけど、延び延びになった戦線を支える兵士達の兵器が足りなくてやっぱり三八式も使ってたわけさ」
箒「九九式小銃?
何時の時代の銃ですか?」
束「皇歴2599年」
箒「何時だよ!?」ガビーン
束「1939年だよ。
皇歴2600年は1940年って頭に入れて置けば簡単に計算できるね!」
束「何故、明治38年の三八式の様にしなかったので?
兵器への命名方法が変わったから。
ぶっちゃけ、其処等辺興味ないからあんまり知らない」
箒(ぶっちゃけたな~)
束「まぁ、そんな事はどうでも良いのです。
日本がm1ガーランドみたいな自動小銃を採用しなかったから負けたって言う屑は今一度、日本の生産力を見てみれば良いさ」
箒「と、言うと?」
束「弾を1億発作るのに5年かかる国と弾を100億発作るのに5年かかる国だったら、どっちが国力が上?」
箒「そりゃ、後者の方でしょう」
束「弾を1億発作るのに5年かかる国が1年間で1億発使ったらその国は如何なる?」
箒「そりゃ、弾が無くなって戦う所の話じゃないでしょう」
束「そう言う事だよ箒ちゃん。
日本って国は資源が無い。
そんな国が弾を大量に使う銃を開発して配備したらどうなると思う?」
箒「一気に破滅しますね」
束「そう言う事さ」
束「一応、日本軍もいくつか試作してたけどね、自動小銃。
まぁ、戦時中で1から設計する程の余裕が無いから、m1ガーランドをパクった設計だったらしいけどね。
他にも、四式とか五式とか呼ばれるけど、日本には五式小銃って奴は無いんだよ。
まぁ、戦争に負けて資料が無くなっただけとか言う人も要れば、アメリカの勘違いって人も要るけどね。
兎も角、日本も自動小銃を作る技術は有ったよ!」
箒「はぁ……?」
束「ちなみに、セミオートの利点は複数人居れば簡単に弾幕張れる事と、次弾発射までほぼ0秒だから、初弾外れてもあわてなくて済む。
反面、命中率とか生産性とか単価が上がって、技術が足りないと、余計にお財布を逼迫させる結果になるね。
特に、弾の問題は大きいから、アメリカみたいに、野良犬に向けて銃撃ったり、前線でリロードする為に無駄玉撃つ様な事が出来る国以外はアンマリお勧めできないんだよね」
束「なんですか、そりゃ……」
束「え?
m1ガーランドって基本的にリロード出来ない銃なんだよ」
箒「リロードできないって……
どういう事ですか?」
束「ボルトアクションって槓桿開けば、直ぐに弾倉で、一発づつ込めて装填すればいいんだけど
m1ガーランドは其れが出来ないんだよ」
箒「何故ですか?」
束「……聞きたい?」
箒「ええ、まぁ、一応」
束「まぁ、箒ちゃんがそう言うなら答えるけど……」
束「ガーランドはボルトを後方へ固定するための独立した機構がないから、撃ってる最中に弾薬を後から入れるすることが事実上ムリなんだよ。
ボルトを手で後方へ保持しながら弾薬を追加で弾を補充することは出来ない事は無いけどね。
まぁ、これをやるには両手でやるから、次撃つまでに時間が掛るし、機関部の異物障害の原因になるから、射撃途中にリロードは実際にはほとんどやらないよ。
そう言う訳で、戦場で戦闘が終わってリロードする時に『無駄撃ち』が良く起ったって話だよ」
箒(何言ってんのかアンマリ理解出来んかった)
束「そう言う訳で、こんな事が出来るのも『弾が大量にある』余裕からなんだよ。
日本じゃそんな事出来ないからね」
箒「成程……
それで、ボルトアクション小銃の利点とは?」
束「生産が簡単、部品パーツが少ないからね。
整備が簡単、部品パーツが少ないからね。
故障や装弾不良が殆ど無い、部品パーツが少ないからね!
命中率が高い、部品パーツが少ないからね!!」
箒(全部、部品パーツが少ないからじゃないか…)
束「しかし、パーツが少ない故に、ボルトアクションにはセミオート小銃には無い利点が有ります。
それは!」
箒「それは?」
束「命中精度がセミオートより高いと言う事です、はい」
箒「セミオートだと何故、命中率が低いんですか?」
束「だって、パーツが多い分、それだけ隙間が有るって事だよ。
と、言う事は、少しぐらいガタガタすると言う事じゃない。
と、言う事は撃つと銃の方の部分も反動で隙間の分だけ誤差が出るって事じゃん。
で、その誤差=命中率って事。
勿論、精度に特化したセミオート狙撃銃なら、そんな事無いけど、それ作るとかなり高くなるんだよ。
つまり、ボルトアクション式は命中率が簡単にあげられるけど、セミオートは上げるのにかなり苦労するって事だね。
是は狙撃銃の話になるか今回はそれだけ。
さて、次はいよいよ、突撃銃だね、箒ちゃん」
箒「ええ、そうですね」
束「取り敢えず、箒ちゃんのアサルトライフルの認識は如何言う奴かな?」
箒「えっと、ゴルゴが持ってたり、南米ゲリラや中東のテロリストが盛ってる奴、ですかね?
あと、アメリカ軍とが撃ってる奴でしょうか?」
束「うん、そうだね、全部アサルトライフルだよ。
ゴルゴやアメリカ軍が使っている奴はm16って奴だね。
アメリカがベトナム戦争から採用して現代まで使ってるよ。
最近、漸く別の銃に成って来たけどね。
で、ゲリラやテロリストが使ってる奴はakシリーズだね。
多分、名前を知らなくても、形を見た事無いって人はいないと思うよ。
居たら、それこそ、ニュースやテレビ、雑誌を一切見ない馬鹿か生まれてから一生山籠もりしている人位だよ。
ちなみに、akは東側、m16は西側って覚えておくと便利だよ」
箒「西側と東側ですか……
冷戦?」
束「yes」
束「では先ず、アサルトライフルって何?から始めたいと思います」
箒「はあ」
束「アサルトライフル、日本語に書くと、突撃銃、突撃小銃だね。
アサルトライフルは大きく分けて二つに分けれると私は思ってる。
一つは、軽機関銃型、もう一つは、短機関銃型の2つ」
箒「全く用途が別なんですけど、姉さん」
束「まーまー、最後まで話を聞きなされ箒ちゃん」
箒「はぁ…」
束「で、それを語るに当たり、世界で一番最初のアサルトライフルは何?って話から始めるね」
箒「どうぞ」
束「では、一番最初に出来たアサルトライフルは何でしょーか、箒ちゃん」
箒「知らんがな」
束「だよね~
じゃあ、何処の国が作ったか知ってる?」
箒「知りませんよ、アメリカですか?」
束「違うよ、箒ちゃん。
基本的にはドイツだね」
箒「基本的って何ですか」
束「うん、人によってはロシアのフェドロフm1916って銃だろうがって言う人も居るんだよ。
これは、短機関銃の弾丸とライフルの弾丸の中間弾薬を使用し、『フルオートで射撃できる軽量の小銃』ってコンセプトで作られたんだ」
箒「はぁ……
それなら、そのフェドロフって銃が元祖じゃないんですか?」
束「要は、二宮忠八だよ、フェドロフは。
まぁ、偶に勘違いした奴が『barが元祖だし』ってドヤ顔で語る時も居るけどね。
勘違いも甚だしいから止めた方が良いよ」
箒(しねーよ)
束「で、私はstg44が元祖本元だと思うよ。
要は、ライト兄弟だね、stg44は」
箒「それは如何言う銃なんですか?」
束「近代アサルトライフルの基礎を作り上げたと言っても私は過言じゃないと思うね。
ちなみに画像は是ね『http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/47/sturmgewehr_44.jpg』」
箒「これがstg44ですか?」
束「そだよ~
かっく良いよね~
ちーちゃんみたいだよね~」
箒「知りませんよ」
束「え~ちーちゃんみたいじゃない?
こう、武骨でさー
武者って感じだよね」
箒「だから、知りませんって」
束「ちなみに、stgは機関銃型に分類されるよ。
フルロードの弾を切り詰めて短くした物を使用しているからね~
口径は7.92mmだよ」
箒「随分と小さいんですね」
束「ちなみに、大体の国じゃ20㎜以上の口径を持っていればそっからは『砲』に分類されるよ。
よく50口径って言うけど、あれは12.7mmだね。
in計算しての大きさだから、50口径=半inって言うのを覚えておくといいよ。
ちなみに、100分のnインチ=n口径って事だよ。
だから、50口径は50×2.54で計算すると良い」
箒(絶対、今後使わないな)
束「で、何故、stg44が軽機関銃型かと言うと。
ドイツ軍の歩兵戦術は軽機関銃を中心として考えられていたんだよ。
でも、そうなると、自軍の得意な電撃作戦には向かないと、mg34を運用していた分かったんだ。
しかも、いざ開戦してみると、だだっ広い戦場じゃ殆ど敵と合わない。
逆に、市街戦とかだと、近接戦闘だから、lmgだと一々設置して撃つって言うのがめんどくさすぎて効果的に使用できない。
だから、取り回しが良いsmgを使って居たんだけど、如何せん9㎜拳銃弾。
パンチ力が低すぎて市街地ならまだしも、郊外ま出ると、ライフルに持ち替えるって言うメンドクサイ事をしないといけないんだ。
しかも、その頃、ソ連軍はセミオート式の小銃を使用してくる。
でも、こっちはボルトアクションだから、弾幕も張れない。
機関銃は重くて軌道が低下し、市街地じゃ効果的に運用が出来ない。
だからと言って、smgに代えて市街地で戦うと郊外での戦闘で射程と威力不足。
そして、敵の銃はこっちよりも連射が効くとなるともう大変だよ」
箒(文章にすると凄く見難いだろうな、この説明)
箒「それで、作られたのがstg44ですか?」
束「exactly!
ちなみに、フルロード弾を使うfg42って奴も突撃銃と同じ考え物と作られたね。
でも分類は自動小銃だよ。
フルロード弾だから、反動は酷い物だったし、銃身が短くて、lmgよりは命中率と威力が低いけどね」
箒「なぜ、fg42はstg44とは別の弾丸を使ったんですか?」
束「要望の一つに7.92mm×57ライフル弾の使用って書いてあったから。
精度も狙撃銃として運用出来る位って言う無茶ぶりだったけどね。
まぁ、結果的には失敗したけど、後のm60を作るに当たり米軍がよく参考したよ」
箒「へー
それで、stg44は失敗だったんですか?
成功だったんですか?」
束「成功だよ、大成功」
束「ただ、一つ問題が有ってね」
箒「ほぉ」
束「ヒトラーが製造を認めなかったんだよ…」
箒「何故?」
束「ほら、stg44はライフル弾と同じ口径だけと、薬莢が短いんだ。
だから、ヒトラーは最初、兵站が混乱するから採用しないよって話だったんだよ」
箒「でも、採用されたんですよね?」
束「そだよ~
最初、mkb42は試作型が前線に送られて使用されたけど、兵士間での感想が非常に良くてね。
でも、42年後半で内部抗争が激しくて一部の武器の開発を中止されたんだ。
その中に、このmkb42、後のstg44が入って居てね」
箒「じゃあ、何であるんですか」
束「mp43として製造してたからね」
束「mkb42はそれだけ優秀だったってことだよ。
ちなみに、復刻版はディートリッヒ社がmkb42(h)、mp43、stg42が製造されてるよ。
勿論、弾薬も一緒にね!」
箒「はぁ……」
束「で、mp43と製造されてて、前線でどんな物が一番欲しい?って各将校にヒトラーが尋ねたんだ。
将校達は口を揃えてmp43をもっと量産する様に言ったんだよ。
勿論、ヒトラーはmp43ってなんじゃっけ?って話になって、見直すと、生産止めた筈の銃が製造されているじゃないかと怒ったわけさ。
でも、怒ったはいいけど、前線が望んでいるのなら、量産しようべって言って生産体制を整えんだ。
そして、銃の名前を代えて『stg44』、『シュトゥルムゲーベア』を生産したんだよ。
突撃銃ってのはこれの日本語訳だね。
シュトゥルムが突撃、ゲーベアが銃、合わせて突撃銃だよ」
箒「成程。
それで、短機関銃型アサルトライフルって言うのは?」
束「akだよ、ak。
みんな大好きak47。
特にfps厨が大好きだね、ak47。
威力強いけど、命中率低いってのが定番だね。
そして、高ランクで開放か初期装備の雑魚のどっちかに限定されます」
箒「はぁ…?」
束「akはhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/36/rifle_ak-47.jpgだよ。
画像のはⅢ型。
ak47はⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3つがあるよ。
ほいで、スケルトンストックって呼ばれている奴がaksって、最後にsが付くんだ。
東京マルイがak47sって言うから、数字の後にs付けて呼ぶ人が居るけど間違いね。
三つの違いはまぁ、今度説明するよ、多分。
ak47のコンセプトは、smgをさらに遠くから撃てるようにしたって感じかな?」
箒「と、言うと?」
束「うん、基本的に、stgと一緒で荒野でも威力射程を落とさずにぶっ放せるsmg作れって事からできたんだよ。
でも、akはソ連軍お得意の人海戦術を基礎に命中率<威力&弾幕を重視してるんだ」
束「ほら、ソ連軍って一列に並んでウラーって攻めるじゃん?」
箒「知りませんよ」
束「そう?
兎も角、そう言う戦法を取るのよ。
相手が100発撃てるならこっちは101人で行けば良いじゃんって考えで」
箒「そんな無茶苦茶な」
束「その無茶苦茶をやっちゃうのがソ連だよ。
akはその後世界のキング・オブ・アサルトライフルの座に君臨し続けているね。
世界じゃ粗悪品を含め1億丁を越えているらしいけど、よく分かってないよ。
ちなみに、イジェマッシュ社の損害は6億以上らしい」
akって大戦後の武器だけどそこまで人海戦術をやった戦いはあったっけ?
箒「>>40の言った通り、そんなことした戦いは有ったのですか?」
束「あるよ。
ベトナム戦争でベトコンがアメリカの基地攻めるのに万歳突撃並に突撃して来たし。
ソ連軍は縦深戦術だから、戦車と装甲車でウラーって攻め込むのが好きなんだよ。
冷戦は特にそうだね~
向こうが核撃つ前に、敵に接近し捲って撃たせないって事なんだけどさ、実際。
ソ連軍がやったか?って聞かれると微妙だね。
大々的にやった事は無いかな。
まぁ、ソ連は基本的に表だって戦争に参加してないからね。
冷戦時は大抵裏で物資支援してたり軍事顧問送り込んだり。
小林源文のcat shit oneシリーズが詳しいよ。
チコが可愛くて萌え萌えだよ~」
箒「知りませんよ」
束「あと、兵器の開発思想はその国の戦術に見て取れるからやったやらないはどうでも良いんだよ」
束「そんじゃ、akを紹介したら西側の銃も紹介しようか」
箒「はぁ?
m16じゃないんですか?」
束「いや、これがね。
西側にはある段階を踏んで、m16が登場したんだよ」
箒「ある段階、ですか?」
束「そう。
バトルライフルって言うんだけどね。
まぁ、これは3つの分類に分けられるんだ」
箒「バトルライフル、ですか?」
束「うん。
第一段階は、ボルトアクション。
第二段階は、半自動小銃。
第三段階は、自動小銃。
半自動までは前記したから良いよね」
箒「一発一発、槓桿操作しなくても撃てる銃ですね」
束「そうだよ」
束「で、m16を紹介するには欠かせない、バトルライフル達を出さないとね」
箒「バトルライフルは如何言う銃なんですか?」
束「う~ん…
『フルサイズのフルロード弾を撃てる銃』かな?
実はあんまり定義とか決まってないんだよ。
適当だよね~」
箒「はぁ……?」
束「有名なのはm14、g3、falかな。
うぽって!って漫画だと結構面白く区分してあるから、まんが買ってみると良いよ。
昨日からアニメもやり始めたし。
ちなみに、ak47はバトルライフルじゃないのか?って言う人が時々いるけど。
束さん的には『フルサイズのフルロード弾』って定義に当てはまってないから、アサルトライフルじゃないかと思うよ」
箒(どうでも良いや)
束「で、falやm14、g3達は命中率も高いし、威力あり、素晴らしい子だったんだよ」
箒「だった、と、言う事は今は違うのですか?」
束「うん。
連射で撃つとね、初弾は良いけど、次弾から全く別の方向に飛んで行くんだよ…」
箒「何故ですか?」
束「反動が強すぎて制御できないんだよ。
fg42と一緒の理由」
箒「……昔の軍人はバカだったんですか?」
束「身も蓋もねぇ事言っちゃダメだよ箒ちゃん。
で、しかも、銃弾がでっかいから、重い上にあんまり持てないんだよ。
だから、遠征したりする時に大変なのさ」
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