書け
男「そりゃそうだろうけど。そのチンコの写真が大量に載ってる本は何?」
女「チンコ写真集。世界中の色んな人のチンコを集めた一冊よ」
男「表紙が何語かもわからんのだけど」
女「イタリアの本よ」
男「どこで買ったんだそんなもん」
女「渋谷駅前の本屋。日本円で4500円」
男「………」
女「非常にリーズナブルだわ」
男「なんでまたそんな本を買ったのさ」
女「チンコが好きだからよ」
男「はぁ」
女「普段見ようとしても見れない部分じゃない?私には無いモノだし」
男「まぁそうだな」
女「誰かに見せてもらうわけにもいかないしね」
男「うん」
女「そういう意味でもリーズナブルな本よ」
男「ネットで検索すりゃいくらでもでてきそうなもんだけどね」
女「エロサイトしかでてこないわ。無修正で載せると法律にひっかかるらしいし」
男「チンコを掲載させると捕まるのか」
女「海外のサイトを探してもどんな人のチンコまではわからない場合が多いし」
男「そうだろうな」
女「馬鹿みたいに大きく画像加工したチンコばっかりでもうウンザリ」
男「うん」
女「チンコに興味があるのだから、様々な種類のを見てみたいわけよ」
男「それで4500円か」
女「三面からの写真とその人の顔、国籍、血液型まで掲載されてるわ」
女「更にはチンコの芸術性を求めた写真が十数点」
女「若干のイタリアチンコびいきが鼻につくけど、それでも素晴らしい本よ」
男「………」
女「まさしく理に適った値段だと思うのだけど?」
男「うん、まぁ」
女「この一冊に出会えたのは幸運だったわ」
男「なんでまたそんなにチンコに興味を持ったんだ」
女「さっきも言ったけど、自分に無いモノだから、よ」
女「触感は?色は?形は?匂いは?」
女「大きくなるのってどんな感じ?触られたらどんな反応をするのかしら?」
男「…うーん」
女「男の子の方も、女の子のアソコに興味があるんじゃなくて?」
男「う、うん。まぁ…」
女「チンコへの興味が尽きることは無いわ」
男「その、女はさ。あー、チンコを舐めてみたいとかも思うわけ?」
女「…あなたは珍しいからといってカエルやトカゲを舐めたりする?」
男「しないな」
女「撫でてみたいとは思うけど、口に入れたいとは思わないわね」
男「そうか」
女「ましてやチンコ単体では存在し得ないしね。見知らぬ人のチンコをいじる勇気は無いわ」
男「うん」ホッ
女「…いじってみたい事には変わりないのだけど。ジレンマね」
男「ふーん」
男(……ん?)
男(……チンコはいじりたいけど、見知らぬ人のは嫌だと)
男(これって、遠まわしに俺のチンコをいじらせろってことか?)
男(いやいやいや、久々に家に招かれたからって浮かれすぎだろ俺)
男(こいつイマイチ何考えてるのか掴めないしなぁ…)
男(提案して『あなたの粗末なモノなんかに興味なんか無いわ』とか言われたら…)
男(もしくは『こんなに小さいのを見たのは初めて!』とか…)
男(…それをご褒美だって喜べるほど、人間できちゃいないしな)
男(しかし、他の男にチンコ見せてくれって言いに行きそうなのも…)
男(彼女でもなんでもないけど…嫌だな。それは)
男(いやでも俺なんかが口出しするのも…恋人でもないのに…)
男(ああでもなんか凄くおいしいシチュエーションな気もする)
男(だが…しかし…うーん…)モンモン
女(…うーん、ちょっと言い方が微妙すぎたかしら)
女(男って、昔から鈍感なんだか鋭いんだかわからないから)
女(でも、いきなりチンコ見せろって言うのもねぇ)
女(…男は、変な奴だと思ってるよね)
女(そりゃ、自分でも変だと思うもの。チンコが好きな女なんて)
女(でも、興味があるのは本当だし。話せるのは男くらいだし)
女(…どうとも、思わないのかな)
女(他の男に興味ありそうな素振りを心配するとかさ)
女(別に、恋人でもなんでもないけれど)
女(…嫉妬、してくれないかなぁ)
女(ついでにチンコをいじらせてもらえないかしら)モンモン
男「………」
女「………」
男「………」
女「………」
男女「「あの」」
男「あ、いやお先にどうぞ」
女「あ、うんそうね」
男「………」
女「………」
女「チンコをいじらせてもらえないかしら」
男「あ、はい」
女「…意外とすんなりokするのね」
男「いや、別に見せたいわけじゃないけど」
女「私に見せても問題ないと」
男「あー断っても無駄っぽいというか、その…」
女「まぁ、私はチンコがいじれるのならなんでもいいわ」
男「ですよね」
男「ええと、じゃあお風呂借りてもいいのかな」
女「別にそのままでも構わないわよ」
男「や、汗やら小便やらで不衛生だし」
女「ありのままのチンコを確かめてみたいわ」
男「さいですか」
女「別に舐めたりなんかしないわよ」
男(…ちょっと残念)
女「それじゃあ、ズボンと下着を脱いで頂戴」
男「あ、はい」カチャカチャ
女「上着はチンコにかからないようにまくってね」
男「あ、はい」マクリマクリ
女「…早く下着も脱ぎなさいよ。焦らしてるの?」
男「いや、流石に緊張するというか恥ずかしいというか」
女「脱ぎなさい」
男「はい」ズルッ
女「ふーん。へぇー…」ジロジロ
男(めっちゃ見とる)
女「まだ大きくしないでね」
男「あ、はい………まだ?」
女「大きくなる様子もしっかり観察したいのよ」
男「はぁ、なるほど」
女「………」ジロジロ
男「………」
女「陰毛は女の人とそんなに変わらないわね」
男「写真で見たんじゃないの?」
女「あの本の写真は全部剃ってあったのよ」
男「何考えてるんだイタ公」
女「へぇー、陰嚢からも生えているのね…」シゲシゲ
男「それどころかケツまでびっしりだぞ」
女「じゃあそれも見るから脚を広げて立って」
男「しまった」
女「嫌なの?」
男「嫌というか恥ずかしいというか男の尊厳というか」
女「チンコ以上に恥ずかしい部分なんてあるの?」
男「…いや、無いな」
女「じゃあもうチンコを晒してるわけだし、なんともないわね」
男「そうだな…そうなのか?」
女「いいから股を開け」
男「あ、はい」パカッ
ちょっと休憩
男(説明しよう。今現在俺は女の部屋でフルチン仁王立ち)
男(女は俺の後ろに座り、尻の間からタマの裏側を眺めている)
男(なんだこれ。なんだろうこれ)
女「…暗くて見えにくいわね」
男(女にチンコいじられてるって言うと素敵だけど、思ってたのと違う)
女「懐中電灯があったわ」
男「やめてなんかはずい」
女「じゃあ逆立ちでもしてもらおうかしら」
男「ごめんなさい」
女「なんだか汚いわね」
男「その通りだと思うけど傷つく」
女「ちょっと触るわよ」フニッ
男「あふんっ」
女「股にこうやって付いてる事自体不思議な感じがするわ」フニフニ
男「こっちとしては当たり前なんだけど」
女「ちょっと蒸れてるわね」サワサワ
男「密着してる事が多いしなあ」
女「………」クンクン
男「やめて匂い嗅ぐのやめて」
女「男」
男「なんですか」
女「陰嚢が睾丸、精巣を守る為に放熱する必要があるのは知っているわ」
女「股間が蒸れやすいってのも、女の私でもわかる」
女「…その上で聞いてほしいんだけど」
男「はい」
女「お風呂入ってきてもらえるかしら」
男「ですよね」
女「肛門が臭くてチンコに集中できないわ」
男「そっちですか」
男「…じゃあ、お風呂お借りしますよ…」ズーン
女「待ちなさい。お風呂に行くのにどうして下着を穿こうとしてるの?」
男「いや、確かに入るときには脱ぐけど」
女「非合理的だわ。そのままいきなさい」
男「いやいや、おばさん家にいるじゃん」
女「ああ、母さんなら――」
男「あ、あれ。さっき居なかったっけ」
女「きっと納得してくれるわ」
男「何をだよ」
女「軽い冗談よ。服は着ていいから丁寧に洗ってらっしゃい」
男「はいよー」
女「亀頭は粘膜なんだからシャンプーなんか使っちゃダメよ」
男「へいへい」
女「それからちゃんと裏側と、見なかったけど皮の中もね」
女「特にカリの周辺なんかは汚れやすいから優しく念入りに…」
男「お前はなんなんだ」
女「チンコ女よ」
男「だよな」
―――風呂場―――
男「はぁ。なんだろうなこれは」シャワー
男「状況はすげーおいしい。女の家でシャワー浴びちゃってる」ガシガシ
男「おまけに俺のチンコに興味津々。いじりたいって言ってる」ゴシゴシ
男「でもなんというか、男の尊厳がすげー蝕まれてる気がする」ジャバー
女「チンコ見られたくらいで揺らぐ尊厳なんかいらないわよ」ガラッ
男「そうかもなぁ。器のでかい男になりたい」
女「そうね」
女「風呂に乱入されているのに随分と冷静ね」
男「器のでかい男だからな」
女「目を瞑っているのは殊勝な心がけだとは思うけど、期待するような格好じゃないわよ」
男「あ、そうなんだ」パチッ
男「んで、何しにきたの?」
女「チンコを洗いにきたのよ」
男「だろうとは思ったけど」
女「それだけじゃないわよ」
女「チンコをいじりたいと言ったのは私じゃない?だから洗うのもやるべきかと」
男「そうかもな」
女「ついでにいじることもできるわけだし」
男「そうだな」
女「部屋を散らかさずに剃毛できるし」
男「やめて」
女「陰毛を見れたのは貴重な体験だとは思うけど、そんなに気に入らなかったわ」
男「やめておねがいやめて」
女「チンコを観察するのにもちょっと邪魔だしね」
男「生えはじめのときにチクチク痛いから嫌です」
女「我慢なさい。男の子でしょう」
男「陰毛はチンコを守るだいじな役割を担ってるんだぞ」
女「大丈夫よ。男のチンコは私が守るもの」
男「っ!」キュンッ
男「じゃなくて、守るって具体的にどうするんだよ」
女「ここに通販で買ったファールカップがあるわ」
男「なるほど」
女「剃っても問題ないわね?」
男「…はい」
女「それじゃあ剃るわよ。勃起させないでね」
男「ハサミとカミソリを向けられちゃそれどころじゃないです」
女「それじゃーまずハサミでざっくりとカットして」ジョキジョキ
男「あぁ…俺のチン毛達が…」
女「ある程度までできたらカミソリで剃る」スッ
男「なぁ」
女「何?」
男「t字カミソリじゃ駄目なのか?見た目刃物ですげー怖い」
女「安心なさい、チンコ女がチンコを傷つけるわけないわ」
男「滅茶苦茶だけど凄い説得力だ」
疲れたからまた明日
女「シェービングクリームを塗って、と」ヌリヌリ
男「本気で剃るの?」
女「本気よ。私もチンコを切り落としたくないから大人しくしてね」
男「…はい」ゾクゥ
女「それじゃいくわよ」ゾリッ
男「………」ハラハラ
女「………」ゾリゾリ
男(えらく手際がいいな)
女「………」ゾリゾリゾリ
男(んん…どうなることかと思ったけど、丁寧に剃ってくれてるし)
女「………」ゾリゾリ
男(すげー真剣な顔だし。凛々しいというか)
女「………」ゾリゾリ
男(女の顔近いし。チンコにだけど)
女「………」ゾリゾリ
男(…なんというかその、ゾリゾリがちょっぴり気持ちいい)ムクッ
女「………」ピタリ
男「いやなんというか、不可抗力というか」ムクリ
女「…まだ勃起させないでって言ったわよね?」
男「むしろ今まで頑張った方といいますかねその」ムクムク
女「言ったわよね?」ヒタッ
男「言われましたすいません」
女「コントロールが難しいのは知ってるけど、もう少し我慢して欲しいわ」
男「すいません我慢しますんでカミソリをチンコに向けないでください」シナシナ
女「ふぅ…付け根は綺麗になったわね」
男「…そうだね」ゲンナリ
女「後は裏側と尻の毛だけど、前からじゃ難しいわね」
男「尻の毛まで毟るつもりですか」
女「必要ないでしょう?」
男「俺もそう思うけどなんか悔しい」
女「さっき見た体勢だと首が疲れそうだし、カミソリも入れにくいわ」
男「諦める選択肢は無いんだ」
女「無いわよ」
女「そうね…仰向けに寝て、足を頭につけるようにしてもらおうかしら」
男「うん…?仰向けで足が頭?」
女「端的に言うとちんぐり返しよ」
男「いやです」
女「まんぐり返しと言った方が一般的かしらね」
男「意味はわかるしどんな体勢かも知ってるからこそいやです」
女「尻の毛からチンコの裏まで剃れて合理的だわ」
男「勘弁してください」
男「男の尊厳とかどうでもいいんで単純に恥ずかしい」
女「チンコ以上に見られて恥ずかしい部位は無いんじゃなくて?」
男「前言撤回する。肛門も同じくらい恥ずかしい」
女「さっきだって見えてたわよ」
男「もう見られたのはしょうがないけど毛まで剃られると丸見えだろう」
女「私は気にしないわよ」
男「俺は気にするよ。というか汚いとか思わないの」
女「確かに不衛生な場所だとは思うけど、人なら誰しもそうよ」
男「アイドルだってウンコするもんな」
女「他の人ならともかく、男のケツ穴なら大丈夫な気がするの」
男「喜んでいいのかわからんけどケツ穴って呼び方はどうなのよ」
女「どんなに禍々しくて醜悪でも吐くのは我慢するわ」
男「流石にそこまでじゃないと思う。見てないけど」
女「じゃあ問題ないわね」
男「しまった」
女「浴室の床は硬いから、このマットの上に寝るといいわ」ゴソッ
男「なんでそんなものがあるの」
女「用意周到なだけよ。前々からの計画だし」
男「それって喜んでいいの?ねぇ?」
女「いいからさっさとちんぐり返しなさい」
男「動詞みたいに言うなよ。というかやるとも言ってないぞ」
女「問題ないんじゃないの?」
男「いやなことには変わりないよ」
女「どうしても?」
男「どうしても」
女「そう。なら仕方ないわね」
男「あら素直」
女「関係ない話だけどね男。私の部屋って隠しカメラがつけてあってね」
男「何故」
女「第三者の視点で自分の生活を眺めたらどんな気分なのか知りたくてね」
男「興味深いな」
女「結構いいカメラでね。動画と写真がキレイに撮れるのよ」
男「ほうほう」
女「今日の部屋の様子もバッチリ撮れてると思うわ」
男「うん」
女「何故か明日の朝、学校の昇降口に写真が掲載されてる気がするのよ」
男「」
男「いやいや冗談でしょ。ハッタリだ」
女「不思議よね。何故か男だけ顔からチンコまでハッキリ映ってる気がするの」
男「カメラなんて無い。嘘に決まってる」
女「まぁ、明日になればわかることだしどうでもいいわね」
男「」
女「話を戻すけど、どうしてもいや?」
男「えーっと」
女「どうしても?」
男「何故かちんぐり返しがしたくなってきた」
女「器のでかい男って素敵よ」
ごめんね続きはまた明日以降
土日には終わらせる mjktモノを期待した人もごめんね
女「さぁ、ちんぐり返すといいわ」
男「…一応聞いておきたいんだけど、流石にココにはカメラは無いよね?」
女「器の大きさが縮むわよ。まぁ、お風呂場にはカメラは無いわね」
男「そっか」
女「湿気でやられちゃってね。高い授業料だったわ」
男「置こうとはしたんだな」
女「何事も経験よ。ちんぐり返しも然り」
男「この経験が役に立つ日は来るのだろうか」
女「そんなことはいいから、ほら」
男「男は度胸ってか。もうどうにでもなーれ」ゴロン
女「きゃー男くんかっこいー」
男「まるで心がこもっていない」
女「どれどれ…」ジロジロ
男「………」
女「………」
男「………」
女「………」
男「…あの、女さん?」
女「あ、ごめんなさい。吐くのを堪えていたわ」
男「そんなに嫌なら見るなよ。というか止めろよ」
女「ごめんなさいね。ちょっとこのモジャモジャは見た目にキツイわ」
男「別にケツ毛がどう思われようと構わないけど」
女「毛が一本肛門に挟まってるわ」
男「詳細に報告しないでいいよ。というかもう一思いに剃ってくれ」
女「それもそうね。じゃあハサミで軽くカットしてシェービングクリームも塗って」テキパキ
男「なんかこなれてきてる」
女「それじゃ剃るからじっとしててね」スッ
男「おう」
女「暴れるとカミソリが直腸に進入するかもしれないわ」
男「怖いこと言うのやめて」
女「………」ゾリゾリ
男(何プレイなんだろうこれ。剃毛プレイ?羞恥プレイ?)
男(…剃られる場所がムズムズというかゾクゾクというか、薄ら気持ちいいけど)
男(さっき釘を刺されたばっかりだしなぁ。カミソリ持ってるし)
男(何か別の事を考えて気を紛らわすか。汚いオッサンの顔とか)
男(…いや、変な刷り込みができたら嫌だな。オッサンの顔見る度勃起するとか洒落にならん)
男(何よりこの状況そのものはおいしい、と思う。言い切れないのが悲しいけど)
男(でも剃られてる部分に集中すると起立するし)
男(えーと、いやでも、むしろ…)モンモン
―――
女「ふぅ。剃り終わったわよ……どうしたの?」
男「頭痛がしてきた」
女「このマットじゃ薄かったかしら。大丈夫?」ズイッ
男「や、大丈夫だよ」
女「…それとも、お湯も出さずに裸でいたから冷えたのかしら」ピトッ
男(お、女の額がっ…顔近い、近いよ!)
女「少し冷えてるわね。一度シャワーで温まる?」ジー
男(顔整ってるよな…なんか髪からいい匂いもするし)
女「……男?」
男「あ、い、いや大丈夫、大丈夫だから」
女「そう。ならいいのだけれど」スッ
男(…チンコいじられるより顔近づけられたほうがドキドキする)
男(これって大丈夫なんだろうか。なんか間違ってないか)
女「………」
男「そ、それじゃ体勢戻していいかな。そろそろ腕が痺れてきた」
女「待って。ついでにケツ穴周りを洗ってしまうわ」
男「いや、洗うのはチンコだけでいいだろ」
女「自分でやらないと気が済まないのよ。信用してないわけじゃないんだけどね」
男「さいですか」
女「もう暫く我慢してね」セッケンアワアワ
男「へーい」
女「例によって暴れると痔になるだろうからそのつもりで」アワアワモコモコ
男「はい」
―――
女「こんなところかしらね……ちょっと、また?大丈夫?」
男「オッサンデボッキシソウニナッタンジャナイ,オッサンデキモチヨクナッタンジャナイ」ブツブツ
女「…ちょっと」
男「…考え事してただけだから。体勢で頭に血が上ったのかもしれん」
女「ともかく毛は剃り終えたわ」
男「スースーするな」
女「男のケツ穴も悪くないわよ」
男「肛門を褒められてもなぁ」
女「見るに耐えない状態が薄目で見れるくらいにはなったわ」
男「吐かれるよりはマシなんだろうな」
女「そうね」
男「ところで、もうちんぐり返しやめていい?腕がプルプルしてきた」プルプル
女「いいわよ。お疲れ様」
男「よっこいしょ…あーつかれた」
女「それじゃ、腰掛に座って」
男「うん?背中でも流してくれるの?」
女「何言ってるのよ。チンコを洗うのよ」
男「忘れてた」
女「女性との約束を忘れるなんて酷い男ね」
男「訂正しよう。忘れたかった」
男「まぁ、もう止めても無駄なんだろうからいいんだけど」
女「いい心掛けね」
男「あーその、だな…」
女「何か心配事でも?」
男「…洗われてまで勃起を我慢できるほど精神力は強くないと思うんだ」
女「ああ、洗ってる間なら大きくさせても構わないわよ」
男「あれ?そうなんだ」
女「私がチンコに集中しているときならね。観察が目的なんだし」
男「さっきまでの勃起禁止令はなんだったんだ」
女「ノリよ」
男「そのノリのせいで精神力を磨耗したわけだが」
女「細かいことはいいからお座りなさい」
男「腰掛が凹型なのには突っ込まない方がいいのかな」
女「目的に沿った物を用意したまでよ」
男「そっか」トスッ
女「それじゃ、楽にしてていいわよ」
男「へーい」ダラー
女「天井の染みでも数えてれば終わるわ」
男「リフォームしたての綺麗な浴室だな」
女「それほどでもないわ」
女「それじゃ、洗い始めるわね」アワアワモコモコ
男「はいよ」
女「まずは陰嚢からね。まぁ特に気をつけることもないだろうけど」
女「一応剃りたてで敏感だろうから軽めにしておくわ」ナデナデ
男「おう」
女「フニフニしてて悪くない触り心地ね」フニフニ
男「そうかな」
女「毛穴のボツボツは好みが分れそうだけど」
男「毛穴が目立つのはチンコ周りだけじゃないしな」
女「…睾丸をnutsと表現したのは秀逸ね。的確だわ」コリコリ
男「そうかもな」
女「綺麗に割れたりするのかしら?」クニッ
男「ちょいちょい怖い事挟むのやめてくれない?」
女「軽い冗談よ。陰嚢はこのくらいでいいかしらね」
男「うん。思ったほど沁みなかったしな」
女「次は先端を洗うから、痛かったりしたら言ってね」
男「はいよ」
女「…それにしても、さっき剃ってる間にも思ったのだけれど」ツマミ
男「っ」
女「皮に包まれてるというのは知ってたけど、こんなに余るのね」ニョーン
男「…そこらへんが男にとって微妙な話題だっていうのも知ってるでしょ?」
女「アコーディオンみたいな皺の寄り方ね」ニョンニョン
男「知ってて言ってるでしょ?ねぇ?」
女「亀頭を洗うために剥くわよ。我慢してね」ツィー
男「ああ、うん…」ズーン
女「あら、思ったよりも綺麗にしてるわね」
男「そりゃ清潔にしとかないとね」
女「チーズのような恥垢がビッシリってのも覚悟していたのに」
男「一体俺にどんなイメージ持ってるんだよ」
女「まぁいいわ。多少イカ臭いからちゃんと洗っておくわね」ニュルッ
男「おうふ」
女「確かにカリ首は汚れがたまりやすそうだわ」ニュルニュル
男「お、おう」
女「裏側なんかは自分からだと見えにくそうね」ニュルニュル
男「そ、そうだな」ムクッ
女「………」ピタッ
男「………」ムクムク
女「………」ジーッ
男「………」
女「…なるほど。大きくなるってことは皮は余ってないと突っ張るわね」ジロジロ
男「あ、うん」
女「なんだか植物の成長を早回しで見るようだったわ」
男「ああ、なんとなくわかるな」
女「硬くなるって表現されるけど、それほどでもないのね」キュッ
男「い、いやまだ半勃起というか、中途半端な状態だから」
女「それが見栄や虚勢じゃないことに期待しておくわ」
男「いちいち心を抉られて辛い」
女「じゃあ一回流すわね。亀頭にシャワーを直接当てると痛いんでしょう?」
男「うん。手に当てて溢れた水流で流してもらえると助かる」
女「了解」シャワー
男(…うーん、やってることはまんまソープランドなんだが)
女「………」ジャバジャバ
男(なんでだろうか、あんまり興奮しない)
女「…こんなところかしら」キュッ
男(さっきから状況だけ見れば嬉しいはずなのに)
女「じゃあちょっと洗い残しがないか見るわね」
男「徹底してるな」
女「そりゃあ……」
男「……?」
女「……チンコ女だから。何度も言わせないで頂戴」
男「…今の間はなんなのさ」
女「あ、恥垢発見」
男「まじで」
女「裏筋と皮の合流地点のごく小さな隙間に溜まっているわ」
男「気付かなかった」
女「ほら、ほんのちょっとだけど」
男「わかったから顔に近づけないでくれ」
女「やけに白いけどその他は普通の垢と変わらないわね」
男「ばっちいから早く流しちゃいなさい」
女「イカくさい、というよりかは汗の臭いなのかしら?」クンクン
男「嗅ぐなって」
―――
女「うん、綺麗になったわね」
男「お疲れさんでした」
女「チンコがいじれたからどうってことないわ」
男「そうか」
女「それじゃ私は先に部屋に戻るわね。冷えただろうから温まってから来るといいわ」
男「おうよ」
女「それじゃあね」バタン
男「……はぁ」シャワー
男(…風呂に乱入されたのに何もなかったなぁ。チン毛は剃られたけど)
男(裸になれとまでは言わんけど、背中を流すくらいはしてくれないものかねぇ)
男(いや、まぁそりゃ贅沢ってもんなのかな。なんせあの女だし)
男(…ホントにチンコ以外興味ないのかね。少しもうろたえる様子が無かったし)
男(俺は顔見知りでチンコ見れる便利な奴ってポジションなのか)
男「………」キュッ
男「…上がるか」ガラッ
―――
―――女の部屋―――
女「おかえりなさい。…やけに浮かない顔ね」
男「何故か着替えが無くなってた」ズーン
女「それでファールカップだけで出てきたと」
男「タオル類も全部無くなってるあたり誰の仕業かはわかったんだけどな」
女「なんのことかしらね」
男「…まぁ、それはまだいい…よくないけどいいとして」
女「あら、なかなか似合ってるわよ?」
男「そういう問題じゃなくてさ…その、だな」
男「…風呂場からでてきたところで、おばさんと鉢合わせた」ゴーン
女「母さんに何か言われたの?」
男「『なるほどね』とだけ言われて、そのまま居間に戻ってった」
女「なるほどね」
男「おかしいだろ。ほぼ全裸の男が娘の家でシャワー浴びてたんだぞ」
女「母さんなら理解してくれると思ってたわ」
男「そこはもっと心配とかするべきじゃないのか」
女「…母さんも、父さんが居なくなってから寂しいのよ、きっと…」
男「……女…」
女「………」
男「おじさんは今普通に会社行ってるだけだろ。勝手に殺すなよ」
女「そんなことはどうでもいいからベッドに腰掛けなさい」
男「どうでもいい扱いをされるおじさんが哀れだ」
女「暖房かけとくから全裸で我慢してね」
男「まだチンコ観察するわけ?」ヌギ
女「半勃起とやらしか見てないしね。それにチンコの大事な機能も見てみたいわ」
男「…それって」
女「射精」
男「………」
女「何か、不満でも?」
男「…いや、別に」
女「それじゃ、早速で悪いんだけど大きくして頂戴」
男「…はいよ」クニクニ
女「扱くんじゃないのね」
男「そりゃもうちょい大きくなってからだな」
女「ふぅん」
男「……このくらいから、かね」シコシコ
女「なるほどね」
女「…あまり大きくならないわね」
男「ひとん家で全裸でチンコ扱くのが異常事態すぎて」シコシコ
女「お風呂では大丈夫なのに?」
男「トイレとか風呂とかチンコ出すのが普通の場所ならな」シコシコ
女「雰囲気だとかムードだとか?」
男「随分ロマンチックな言い方するんだな」シコシコ
女「もしくは、いわゆる"オカズ"が必要なのかしら」
男「うん、まぁあるに越したことはないけど――!?」
女「何かしら?」ヌギヌギ
男「い、いやなんで脱ぐのさ」
女「男の人は女性の体を見て興奮するものなんでしょう?」スルスルッ
男「そ、そうなんだけど」
女「…私の貧相な胸じゃ使えないかしら?」ペターン
男「そ、そんなことはないけどさ、そうじゃなくて」
男「そう気軽に脱いだりするもんじゃないだろ。女の人は」
女「問題無いわ」
男「問題あるだろ」
女「私が問題無いって言ってるのよ」
男「だからってさぁ」
女「チンコの為なら、このくらいどうってことないわ」
男「………」
女「私の体一つで観察できるのなら、ね」
男「………そう」
男(チンコの為、ね)
女「ついでに、私が扱いてみてもいいかしら?」
男「……ああ、うん…」
女「…お風呂ではわからなかったけど、随分熱いのね」シコシコ
男「………」
女「さっきよりは少し、大きくなったかしら?」シコシコ
男(喜べよ男。好きな娘が扱いて射精させてくれるってよ)
女「大きくなると血管も浮き出てくるのね。迫力あるわ」シコシコ
男(こういうシチュエーションに憧れてたんだろう。何度も妄想しただろうが)
女「もうちょっと亀頭が大きくなってくれるといいんだけど」シコシコ
男(そうだよ。単純に性欲にかまければいいんだよ。他の事なんか気にするな)
女「…思っていたよりもスベスベしているのね。悪くないわ」シコシコ
男(割り切ってしまえ。ただ気持ちよくなるだけでいい)
男(女が、俺のこと何とも思っていなくたって――)ポロ
女「………?」シコシコ
男(――なんで、泣いちゃってるの、俺)ポロポロ
女「なんか、小さくなってきちゃってるんだけ、ど……」ピタッ
男(馬鹿か俺は。チンコ扱かれて泣く奴があるか。意味わかんね)グスッ
女「ご、ごめんなさい。痛かったかしら」オロオロ
男「い、いや。大丈夫、なんでもないから」ゴシゴシ
女「あ、私なんかにいじくり回されるのは嫌、よね。悪かったわ」
男「そうじゃなくって…本当になんでもないよ。気にしないで」
女「あ、ああ私の胸が小さいから、気を悪く――」
男「だからなんでもないって!!」
女「っ」ビクッ
男「……怒鳴ってごめん。でも本当になんでもないから」
女「………」
男「少し待てば、元に戻るから。射精だってなんだってできるから」
女「………」
男「だから、ちょっとだけ、放っておいてくれ…」
女「………」
女「それは、嘘ね」
男「………何がだよ」
女「さっき自分で言ってたじゃない。状況が変だから勃起できないって」
女「一度勃起しかけたチンコが縮むなんて普通じゃないわ」
男「…そんなこと」
女「あるわよ。私はチンコ女よ。チンコは嘘をつかないわ」
女「…私には、何が悪かったのかわからないから」
女「何がいけなかったのかだけでも、教えて頂戴」
女「じゃないと、謝ることすらできないじゃない…」
男「………」
男「…だから、なんでもないって」
女「強情張りね。怒らないから言ってみなさい」
男「何も無いのに言えないっつの」
女「何も無いわけがないでしょう。思いついたまま言えばいいのよ」
男「いいから放っといてくれよ。5分もあれば落ち着くから」
女「落ち着くわけないわ。私の目はごまかせないわよ」
男「頼むから黙ってくれ。なんでもないんだから」
女「言いにくいことだとは思うわ。私の胸が小さいだとか、顔が気に入らないだとか」
男「…だからさ」
女「私のことが、嫌いだとか」
男「―――っ!」ギリッ
男「そういうお前の方こそどうなんだよっ!!」
男「口を開けばチンコチンコチンコって!!俺はチンコのオマケかよ!!」
男「チンコなら俺じゃなくたっていいじゃねぇか!!父親だとか、従兄弟だとかさぁっ!!」ポロ
男「クラスメイトだろうがそこらの親父だろうがっ…お前だったら誰だって誘えるだろうがっ…」ポロポロ
男「…なんで、俺なんだよ…わけわかんねーよ…」ボロボロ
男「お前にとって、俺って一体なんなんだよ…」ボロボロボロ
女「………」
男「…ぅ……ぐ」ポロポロ
女「…隣、座るわよ」ポスッ
男「………」ポロポロ
女「………」
男「………」ポロ…ポロ…
女「………」
男「………」グスッ…
女「………」
男「………」
女「………」
女「…例えばね」
女「例えば、人が誰かの事を好きになったとして」
男「…何の話を」
女「聞いて。お願い」
男「………」
女「…その誰かの、どこを好きになったか聞かれたとしたら」
女「顔だとか、性格だとか。その人が男性なら胸とか尻なんてのもあるでしょうね」
女「あなたは優しいから、全部って答えそうだけど」
女「きっかけの有る無しに関わらず、好きになった人のどこかに魅力を感じているはずよね」
女「じゃあもし好きになった相手が、その魅力を無くしてしまったら?」
女「老いで容姿が変わった。時間が性格を変えてしまった」
女「事故で体の一部を失った。多額の金銭を無くしてしまった」
女「ある魅力を失ってしまった誰かのことを、その人は好きではなくなるのかしら」
女「…男や、他の人はどうかは判らないけど」
女「私の答えは、ノーよ」
女「好きになったきっかけがなんだって構わないわ。容姿が変わったくらいじゃ揺るがない」
女「性格が変わったのなら叩きなおす。傷ついた体だって支えてあげる」
女「辛いときこそ、傍に居てあげたいと思う」
女「確かに私はチンコ好きのチンコ女よ」
女「でもおっぱい好きな世の男性が、恋人のおっぱいがシワシワになったら必ず別れるのかしら?」
男「………」
女「好きになった人を、好きでいる覚悟を。私はする」
女「…私が男のことをどう思ってるか、だったわね」
女「確かめるのがずっと怖かったけど、ちゃんと言うわ」
女「私は、男の事が好きよ。愛してる」
男「…女……」
女「同様に男のチンコも大好きよ」
男「台無しだよこんちくしょう」
女「チンコ好きなのは本当なのよ。チンコへの情熱は今も燃えさかっているわ」
男「だからってなぁ」
女「でも、男の事が好きなのも本当。どっちの気持ちが大きいだとか、比べることはできないわ」
男「………」
女「ただ…都合のいい言い訳に聞こえるかもしれないけれど」
女「さっき言ってたわね。父親だとかクラスメイトのチンコをいじればいいって」
女「私がチンコ熱から実際にチンコをいじってみたい、って思ったとき」
女「真っ先に思い浮かんだのが、男の顔だった」
女「他の人のチンコをいじることなんて、想像すらできない」
男「………」
女「特に父親なんて寒気を通り越して反吐が出るわ」
男(おじさんが何をしたってんだ)
女「男も災難ね。こんなチンコ女に好かれてしまうだなんて」
男「そうかもな」
女「でも、私としては告白をしたつもりなんだから。返事が、欲しいわ」
男「………」
女「男が私の事をどう思っているのか、聞かせて欲しい…」
男「………」
女「………」
男「…卑怯な言い方だな」
女「そうかもね」
男「チンコの話ばっかりして、写真集まで買って」
女「そうね。特殊な趣味だってことは自覚してるわ」
男「大体なんなんだよチンコ女って。なんでまたチンコなんか好きになったんだ」
女「何故かしらね。普通の興味で収まらなかった理由はもうわからないわ」
男「…チンコチンコ言って。誰か他の男のところにいくんじゃないかって不安になるじゃんか」
男「本当に、そんなチンコ女を好きになった理由がわかんねーよ」
女「………!」
男「小さい頃の思い出だとか。段々女らしくなってきたところとか」
男「長く伸びた髪とか。人形みたいに整った顔とか」
男「白く細い指とか。夏祭りの浴衣姿とか。落ち着いた雰囲気の私服とか」
男「並んで話せるところとか。本当に時々見せてくれる笑顔とか」
男「…チンコのことを、子供みたいにはしゃいで話すところとか」
男「何が理由なのかもわからんけど、どうしようもなく好きだ。大切にしたい」
女「…いいのかしら?相手はチンコ女よ」
男「惚れた女の趣味の一つや二つ受け入れるさ。器のでかい男だからな」
女「女に先に告白させるだなんて大した器ね」
男「マジすいませんでした」ドゲザァ
女「まぁ、そこの部分は」キュ
男「…ん」ギュッ
女「この手のひらの安心感で、チャラにしておいてあげるわ」
男「それじゃ、こっちも貰ってるからあいこだな」
女「…本当に不安だったんだから。その分今が嬉しいわ」ギュウ
男「それも多分、同じだな」ギュウゥ
女「男の気持ちを知るのが怖すぎて先に既成事実を作る計画だったんだから」
男「そりゃ怖いな。色んな意味で」
男「しかしなんだ、俺を好きになってくれて良かったというかなんというか」
男「…そこまで一途だと、どうしようもない奴を好きになってたらと思うと怖いな」
女「自惚れかしらね。自分はどうしようもなくないと?」
男「うぐぅ」
女「まぁ、自己分析の範疇だと思っておくわ。それに、"もし"だなんてありえないけれど」
女「男がどうしようもない奴だったとしたら、どこかでちゃんと諦めるわ」
女「恋は盲目と言うけれども、ちゃんと私なりに考えてから行動まで移したわよ」
女「あなたのことを、好きでいる覚悟をするに足る人物だと思っているわ」
男「…おう。期待を裏切らないようにするよ」
女「まぁ、あなたが抱えた不安も心配も、私にも当てはまるわ」
男「うん」
女「だから、ほら」ツイッ
男「あ…うん」スッ
女「これなら、チンコは関係ないでしょう?」
男「そうだな。すげードキドキする」
女「…先にチンコを舐めないでいてよかったわ」
男「…あぁ、全くだな」
チュッ
―――
ごめんもう今日は無理
幸いにもここは割りとスレ残ってるので、続きはまた次の週末に
時間はかかってしまうけどちゃんと完結させます
女「………」
男「………」
女(…世の恋人たちは心が通じ合うだとかドヤ顔で言うけれど)
男(…んなことありえないと思ってた。エスパーかっての)
女(でも、こうして並んで座っているだけで)
男(触れ合った肩からほんの少し体温が伝わるだけで)
女(なんとなく、気持ちが通じ合ってる気がしてくる)
男(ありえないんだけど、そういう勘違いをしたくなる)
女(…今考えていることが、気持ちが全く一緒でなくたっていい)
男(大体同じ感じ、大体でいい気がする)
女(違う二人が大体がおんなじ気持ちなら、それはとっても)
男(素敵やん?)
女(キスとかハグだけが、愛情表現じゃないってことね)
男(ただ座っているだけでも、結構な充足感があるなあ)
女「………」
男「………」
女「……………」
男「……………」
女(更にチンコもいじれれば言うこと無しね)チラッ
男(なんとなく女が台無しなこと考えてる気がする)
女「………」
男「………」
男女「「あの」」
男「あ、いやお先にどうぞ」
女「いや、そっちが先に言って頂戴」
男「そう?」
女「さっき私に先に言わせた借りがあるじゃない。カリが」
男「その節はすいませんでしたっていうか発音がおかしいよ」
男「あーその、なんていうか」
女「………」
男「さ、さっきのつづk」グゥー
女「空気の読めない腹の虫ね」
男「」
女「まぁ生理反応だし気にしないであげr」グギュルル
男「空気がなんだって?」
女「…ある意味空気は読めてるわよ。私の場合」
男「まぁそうだな」
女「そうよ。だからそのニヤケ面をやめなさい」
男「なんだかんだで結構遅い時間だもんな」ニヤニヤ
女「屈辱だわ」
女「腹ごしらえしましょう。腹が減ってはなんとやら、よ」
男「ん、ごちそうになっちゃっていいの?」
女「御馳走を食べる私の前で空皿を見つめる男ってのも面白いわね」
男「ごめんなさいすいませんでした」
女「冗談よ。丁度男性一人分余るから問題ないわ」
男「おじさんが泣くぞ」
女「母さんもきっと喜ぶわよ」
男「半裸で会った手前あわせる顔がねぇよ」
女「ともかく、晩御飯にしましょう。母さんに彼氏を紹介したいしね」
男「お、おう。なんだか緊張するな」
女「嫌かしら?」
男「とんでもない」
女「そう、よかったわ。それじゃ行きましょうか」スクッ
男「ちょっと待って」
女「何かしら?」
男「俺の服どこいったか知らない?」
女「私は全裸でも構わないわよ?」
男「構うよ。真面目な話チンコに熱々のご飯とか落としたら大事故だよ」
女「それもそうね。男の服はそこの鞄の中のような気がするわ」
男「気がする、ね」
女「何か言いたいことでも?」
男「いいや、なんにも」ゴソゴソ
女「そう」
男「あー、女も上に着なよ」
女「私の家でどんな格好をしようと私の勝手じゃなくて?」
男「裸族かよ。恥じらいを持ってよ。というか風邪ひくよ」
男「そのままでいいからシャツ羽織るか何かしたら?」
女「男はノーブラに薄いシャツを着せるのが好み、と」
男「ブラしないほうが楽だって聞きかじりからの精一杯の気遣いだよくっそう」
女「ノーブラは好きじゃないと?」
男「正直興奮するけど目のやり場に困るから」
女「正直なのはいい事だけど正直すぎるのもどうかと思うわよ」
男「俺もそう思う」
―――居間―――
女「母さん、悪いんだけど男も一緒にご飯を…あら?」
男「居ない?出かけたのかな」
女「ご飯は用意してあるわね…あ、メモがある」ピラッ
男「どれどれ」
『お友達と外で食べてきます。久しぶりの再会なので、朝帰りになりそうです。
男君の分も晩御飯を作っておきました。よかったら女と一緒に食べてあげてくださいね。
それと、娘一人で置いていくのは不安なので泊まっていってくれると嬉しいです。』
男「おばさんも相当変わり者というかオープンだよな」
女「反対されるよりもマシだと思うわよ?」
男「そうだけどなぁ」
女「ある意味で信用されてるってことよ。男になら有効なプレッシャーの掛け方じゃない?」
男「なるほど」
『初孫は男の子でしょうか、女の子でしょうか。元気な子が産まれる事を期待しています』
男「おい」
女「一応フォローするならば、母さんだってちゃんと男の事見ているわよ」
男「ブーメランみたいな格好でひとん家うろつく奴だぞ」
女「親同士昔からの付き合いだしね」
男「それもそうか」
『p.s.お父さんも急に泊まりになったようです。夜の戸締りはしっかりしておいてね』
男「おじさんっていっつもこうなの?」
女「ちゃんとチェーンロックまでしておかないと、不審者が入りそうね」
男「同じ男としてなんだか泣けてくる」
女「まぁ、戸締りする前にまずは食べちゃいましょうか」カチャカチャ
男「手伝うよ」
女「それじゃ、ご飯をよそって頂戴」
男「ういー」モリモリ
女「時間があれば私が作ることもできたんだけどね」
男「そりゃいいね。次回の楽しみにしておくよ」
女「ご希望とあれば裸エプロンくらいしてあげるわよ」
男「」
女「…無言で鼻の下伸ばすのはどうかと思うわ」
男「のびてねーし!そうぞうしてねーし!」
女「サラっと返せないあたりまだまだ器のでかい男には遠いわね」
男「はい」
中途半端だけど続きはまた今度
遅くてごめんね
女「さて、そうこうするうちに準備ができたわね」
男「相変わらずうまそうである」
女「あんまり食べ過ぎては駄目よ。消化に血が回ってしまうわ」
男「なるほど八分目」
女「それじゃあ」
男「ありがたく」
男女「いただきます」
―――
男女「ごちそうさまでした」
男「相変わらずおばさんの料理はおいしいな」
女「私に飽き足らず母さんまで手篭めにしたいのかしら。男ったらゲスね」
男「その発想がゲスいよ。おいしい料理を褒めるのにそんな意図なんか無いよ」
女「ごめんなさいね。恋人になれたおかげで少し浮かれているわ」
男「少々先行きが不安ではある」
女「娘の私が言うのもなんだけど、母さんは美人だから」
男「そうだな。正直おばさんって呼び方をするのが申し訳ない」
女「………」ジトー
男「…弁解させてもらうなら、女を基準に見た話だからね。将来こんな感じかなーみたいな」
女「………まぁ、それなら許す」
男「頼むから変にこじらせないでくれよ」
女「善処するわ」
男「さて、片付けちゃいますかね」
女「申し訳ないのだけれど、片付けはお願いしてもいいかしら」
男「ん?ああ了解」
女「悪いわね」
男「いやいや、ごちそうになったんだからこのくらいは」
女「…ちょっと、私もシャワーを浴びたくてね」
男「あ、あー。うん。入ってらっしゃい」
女「片付け終わったら、部屋で、待っていてね」
男「お、おう。うん。そうする」
男「………」
女「………」
男「……………」モジモジ
女「……………」モジモジ
男「そ、それじゃー皿洗っちゃおうかなーっと」
女「じゃあ、私はお風呂にいってくるわね」
男「うん」
女「それじゃあね」
男「うん……あ、そうだ女」
女「何かしら?」
男「さっきから玄関のノブをガチャガチャ回す音と女を呼ぶ声がするんだが」
女「放っておくといいわ」
男「酷い」
女「不審者かしらね。やだーこわいー」
男「もし本当にそうだったら大変だけどあれ十中八九おじさんだよね」
女「まぁご近所さんの目もあるし、そのうち居なくなると思うわ」
男「隣人ぐるみであの扱いかよ。というか、俺が言うことじゃないかもしれないけどさ」
男「流石にちょっと可哀想というか、酷くないか?」
女「他人の家の事情に口を挟むものじゃないわよ」
男「そうだろうけどさ、俺も全くの他人ってわけじゃないんだし」
男「…仕事帰りに我が家から締め出されたら、俺だったら泣く」
女「………」
男「よっぽどの事情があるってのなら、仕方が無いけどさ」
女「…そうね、だったら男が開けてみなさい」
男「え、いいの」
女「私からいくら言ったところで納得しないでしょうしね。その方が早いわ」
男「そうかもな」
女「本当に不審者だったら追い返すのよ」
男「そりゃもちろん」
女「それじゃよろしくね」スタスタ
男「はいよー」
男「………」
男「…うーむ」
―――
―――女の部屋―――
女「あがったわよ」ガチャ
男「おう」
女「皿洗いありがとうね。不審者は追い払えた?」
男「うん、まぁ言うまでもなくおじさんだったわけだが」
女「そう」
男「ドアを開けたら、こっちをみるなり『なるほど!』って言ってどっか行ってしまった」
女「なるほど」
男「まぁ、なんとなくだけどわかったよ。なんとなく」
女「父さんのことはね、嫌いじゃないのよ」
男「うん」
女「私と母さんを養う為に、自分の時間なんか無いくらいに毎日一生懸命働いてくれている」
男「凄いことだよな」
女「尊敬しているし、感謝もしているわ」
男「そうだな」
女「でも壊滅的に空気が読めないのよ」
男「なるほど」
女「今日みたいに締め出すなんてことは滅多にしないのよ。よほどのことが無い限り」
男「滅多にはあるんだな」
女「だからこそ何か事情があるってことには何故か全然気付かないのよ」
男「ふむ」
女「あと体臭がきついし、やけに学校のこと聞かれるし、お風呂のお湯を勝手に抜いちゃうし」
男「お、おう」
女「娘に嫌われるくらいが父親として普通だろうーなんて言いながらこっちをチラチラ見たりね」
男「…うん」
女「私も母さんも父さんの事は大事に思っているわ。きっと父さんも同じく、ね」
男「うん」
女「でもそれを一々確認するような真似はしてほしくないのよ」
男「それってつまり」
女「恥ずかしいってことだよ言わせんな恥ずかしい」
男「ですよね」
女「ついでに言えば全体的に生理的嫌悪感を覚えるわ」
男「逐一追撃しないと気が済まんのか」
女「まぁ、父さんの扱いについては大体わかってもらえたかしら?」
男「そうだな」
女「心配するのは勝手だけど、首を突っ込むのは余計なお世話よ」
男「すまん」
女「父親への感情を説明させられるなんて、全裸になる以上の羞恥プレイだわ」
男「ごめんなさい」
女「こんなに恥ずかしい思いをさせたんだから男は私に借りができたわね」
男「まぁそうだな」
女「カリ一つってね。合計だと二つだったかしら」
男「どこ見ながら言ってるの」
女「早速カリの為にカリを使わせてもらうわ」
男「カリばっかりだな」
女「これから少しばかり言う事を聞いてもらうわよ」
男「これまでもそうだったんじゃ」
女「口答えしない」
男「はい」
女「そうね…じゃあまずはベッドに横になって頂戴」
男「服は着たままでいいの?」
女「露骨に裸体を見せつけようとするわね。いやらしい」
男「てっきりまたチンコ関連なのかと」
女「チンコを見せつけたいだなんてとんだ変態ね」
男「チンコ女に言われたくないけど反論の材料が無い」
女「まぁチンコ関連には違いないわ。ともかくそのままでいいから寝転がって」
男「あいよー」ゴロン
男「で、次はどうすれば?」
女「よいしょっと」コロン
男「そ、添い寝?」
女「そうね」ダキッ
男「てっきりチンコをいじるものとばかり思ってた」
女「誰がいじらないと言ったのかしら?」サワッ
男「あひんっ」
男「ま、またさっきみたいにいじるんじゃないの」
女「その前に、緊張をほぐしておこうと思ってね」
男「や、もう既に散々チンコをいじられてそれは」
女「するわよ。あなたはさっきから"恋人らしい"ことに弱いでしょう?」
男「う」ギク
女「…チンコがその人の気持ちに左右されるってことは痛いほどわかったから」サスサス
男「…うん」
女「ちょっとお詫びも兼ねて、ね」
男「ん、ありがと」
女「…私のほうも、緊張するしね」ボソッ
男「そ、そうだな」ドキドキ
男(背中から女が抱きついてる。あとチンコ撫でられてる)
女「………」ナデナデ
男(確かにさっきよりも密着しているけど、お互いちゃんと服を着てるし)
男(チンコもズボン越しにごく軽く撫でられてるだけなのに)
女「………」サスリサスリ
男(湯上りっぽい髪の匂いだとか、少し高めの体温とか)
男(さっきよりもかなり優しく撫でる指とか)
男(は、はずかしいというかなんというか。胸が高鳴る)ドキドキ
男(背中側から抱きつかれて良かった…向き合ってたら多分まともに顔も見れない)
女「………」スリスリ
男(…胸、そんなに大きくないと思ってたけど)
男(なんていうか、ちゃんと柔らかいんだな…)ムクッ
女「ん」
男「あっ」ムクムク
女「いい具合に緊張がほぐれたのかしら?」
男「う、その、なんかごめん」
女「謝る必要なんかないわよ。そのつもりで撫でていたんだし」
女「…あんなことの後でも私で気持ちよくなってもらえたなら、嬉しいと思うわ」
男「…おう」
女「それはそうと、あなたは気付いてないかもしれないけれど」
男「ん?」
女「…耳まで真っ赤で、背中からでもわかるわよ」ボソッ
男「―――っ」ゾクゾクッ
女「さっきまで全裸でチンコいじられていたのにね」
男「うぅ…なんかこれまで以上に恥ずかしい」
女「ふふっ…なんだか可愛らしいわね」
男「情けない、かな」
女「私の前だけなら、それでいいわ」
男「そっか」
続きはまた今度
待たせてごめん
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