鎖骨に清涼飲料水を注ぐ実験に関する報告書 (27)

【警告】
P博士の許可無く当報告書を閲覧,編集することは固く禁じられています.
当報告書に記載されているいかなる人名,地名,名称等は架空のものであり,実在するものとは一切の関係がないことをここに明記しま


この報告書は,P博士によって実施された「清涼飲料水を鎖骨へ注いで飲む際の味の変化に関する実験」 (以下,便宜上「本実験」という.) の実験結果をまとめたものである.

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443040647

1 実験目的
清涼飲料水を鎖骨に注いで飲むことは広く一般に浸透しているが,それをより美味しく飲む方法に関する研究は未だ数例しか報告されていない.これは人々のQOLを著しく損なうものであり,基本的な人権が尊重されていないと言っても過言ではない.このような状況を改善するために,本実験は立案され実施された.

2 実験条件
本実験では,実験結果にばらつきが生じないように全ての実験において同一人物の協力を得た.以下にその詳細な情報を記す.
名前 如月千早(仮名)
性別 女
年齢 16
身長 162cm
体重 41kg
血液型 A
B-W-H 72-55-78
また,本実験に用いた清涼飲料水は,水瀬飲料株式会社から市販されている「カルピ水」に統一した.
なお,特別に記さない限り,実験は摂氏25度の室内で実施され,カルピ水は実験を実施する室内に十分長い時間静置させたものである.

3 液量の把握
本実験では,よく消毒されたピペットをカルピ水の滴下に使用した.この際,ピペットが滴下する1滴の液量を把握しておく必要があるため,以下の操作を行うことで1滴の液量を把握した.
試験管におよそ半分の脱イオン水を入れ,本実験で用いるピペットでこれを吸い上げ,乾いた目盛り付き尖形管の中へ敵数を数えながら1mLになるまで滴下した.さらに2mLになるまで滴下し,敵数を数えた.(滴下結果は別紙1に記載)
この操作によって,本実験に用いたピペットが滴下する1滴の液量は0.03mLに相当することが分かった.

>>1

【警告】
P博士の許可無く当報告書を閲覧,編集することは固く禁じられています.
当報告書に記載されているいかなる人名,地名,名称等は架空のものであり,実在するものとは一切の関係がないことをここに明記します.


この報告書は,P博士によって実施された「清涼飲料水を鎖骨へ注いで飲む際の味の変化に関する実験」 (以下,便宜上「本実験」という.) の実験結果をまとめたものである.

4 実験方法
以下に本実験で行った共通操作について記す.
カルピ水をピペットで200滴鎖骨 (詳細な位置は別紙2を参照) に滴下し,それを飲むことによってその味の変化について記録した.
なお,実験の確からしさを確保するため,全ての操作はP博士によって行われた.

5 実験結果
協力者の状態が味の変化にどのような影響を及ぼすのかを確認するために以下の実験を行った.

5-1a 協力者の意識がない場合
協力者が眠っている間に上記の共通操作を行った.
協力者の体温で温められたせいか,通常 (ガラス製のコップでカルピ水を飲んだ時のこと) よりもぬるく感じられたが,味にはほとんど変化はなかった.

5-1b 協力者の意識がある場合
協力者が楽譜を読んでいる際に共通操作を行った.
1度目は左鎖骨へとカルピ水を滴下したが,協力者が身震いしたため流れ落ちてしまった.2度目は右鎖骨へと滴下し,実験を行った.
5-1aと同様にカルピ水は通常よりぬるく感じられたが,先の実験よりも明らかに美味しく感じられた.

考察1
協力者の意識の有無以外の条件は同じ状態で実験を行った結果,明確な味の違いを観察することができた.このことから,味の変化は協力者の意識がある際に発生するといえる.

以降の実験では,全て協力者の意識がある状態で実験を行った.

5-2a 室温が摂氏20度の場合
共通操作を行った結果,4-1bとほぼ同様の結果を得た.

5-2b 室温が摂氏30度の場合
共通操作を行った結果,4-1bよりもさらに美味しく感じられた.
実験終了後,鎖骨にわずかに残ったカルピ水を分析すると,人間の汗のような成分が混入していたことが判明した.このことを協力者に問うたが,協力者は黙秘したためそれ以上の追求は差し控えた.

>>17

5-2a 室温が摂氏20度の場合
共通操作を行った結果,5-1bとほぼ同様の結果を得た.

5-2b 室温が摂氏30度の場合
共通操作を行った結果,5-1bよりもさらに美味しく感じられた.
実験終了後,鎖骨にわずかに残ったカルピ水を分析すると,人間の汗のような成分が混入していたことが判明した.このことを協力者に問うたが,協力者は黙秘したためそれ以上の追求は差し控えた.

考察2
室温が高いほどカルピ水は通常より美味しく感じられるということは,実験結果からも明らかであるがその原因成分の発生源を特定することはできなかった.

以降の実験では,全て協力者の意識がある状態かつ室温は摂氏30度の条件で実験を行った.

実験を実施する者が協力者を認識することが味の変化にどのような影響を及ぼすのかを確認するために以下の実験を行った.

5-3a 耳栓のみを装着した場合
P博士に耳栓を装着して,共通操作を行った.
実験の結果,5-2bよりもわずかに美味しく感じられにくくなった.

5-3b アイマスクのみを装着した場合
P博士にアイマスクのみを装着した.協力者の声による誘導によって,共通操作を行うことができた.
実験の結果,5-3a同様,5-2bよりもわずかに美味しく感じられにくくなった.

5-3c 耳栓とアイマスクの両方を装着した場合
協力者からの誘導を得ることができず,あらぬ部位を触ってしまい実験は失敗した.

考察3
実験を実施する者が協力者を認識できる条件の方がより美味しく感じられるということが,ここまでの実験から明らかであるといえる.

結論
ここまでの実験から以下のような結論を導くことができる.
清涼飲料水を鎖骨に注いで飲む際には,室温を通常よりも少し高めに設定し注がれる者の意識がある中,それを飲む者は注がれるものをはっきりと認識できる状況にすべきである.

追記
実験実施中,協力者の体温の上昇及び心拍数の増加を観測した.また,協力者は時折,添付音声1 (データ破損) のような声を発していたが,今回の実験の趣旨とは大きく外れてしまうためここには記載しなかった.

以上です。
鎖骨カルピスは相手の反応を見て楽しむことができる点が非常に重要だと思うのです。
ご覧いただきありがとうございました。

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