艦これより、祥鳳型軽空母一番艦、祥鳳のSSです。前回少し間が空くと言ったな? あれは嘘だ
↓過去作
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【艦これ】川内「夜戦だけが好きなわけじゃない」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「那智が好意に気づいてくれない」 - SSまとめ速報
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提督(……梅雨の時期から、既に数ヶ月)
祥鳳「~~♪」カチャカチャ
提督(祥鳳が……以前のように、肩を出した格好をしなくなった……)
提督(まともに着付けをした祥鳳を見て「どちら様?」と散々からかったのを、暗に非難しているのだろうか……)
提督(普段の軽やかな雰囲気とは違うしめやかな雰囲気に、心動かされたのを誤魔化すためだったんだが……)
祥鳳「提督、お茶をどうぞ」コト
提督「あ……ありがとう、ございます」
祥鳳「? どうしたんです、変にかしこまって」
提督「い、いや……」
祥鳳「もう、変な提督ですね。ふふっ」
提督「…………」
提督(…………)
提督(人は……失ってみて初めて、当たり前だと思っていたものの大きさに気づくんだな……)
提督(以前は立場上、意識して抑えていたが……)
提督(……もはや抑えきれん! 祥鳳の素肌が見たい!)
提督(チラリズムを刺激する太もももいいけど、白くてすべすべしてるあの肩がもう一回見たい!)
提督(あああ、お触りしたいよおおお、胸元凝視したいよおおお!)
提督(…………はぁー。仕方ない)
提督(このままじゃ艦隊運営にも支障を来すからな(自己弁護)。どうにかして祥鳳に以前の格好に戻ってもらおう)
提督(……とりあえずは、機嫌取りでもしてみるか)
祥鳳「提督、どうかされましたか? 黙り込んで……お疲れなのでは?」
提督「……いや、大丈夫だ。……俺よりも祥鳳の方こそ、秘書艦務めで疲れてるだろう? 肩でも揉んでやろうか?」
祥鳳「え、そんな。私は大丈夫ですよ。提督に肩を揉んでもらうなんて……」
提督「……ままま、そう言わず。座って座って」
祥鳳「はあ……」
提督「……それじゃ」グッ
祥鳳「は、はい……」
提督「……」ギュッ
祥鳳「……っん」
提督「……」グッグッ
祥鳳「はぁっ……んっ、く」
提督「…………」ピタ
祥鳳「あ……? す、すみません、提督。お耳障りでしたか?」
提督「い、いや……祥鳳が構わないのなら、続けるが……」
祥鳳「はい……せっかくですから、お願いします……」
提督「そ、そうか……」
提督「……」ピト
祥鳳「……っ」ピク
※以下はKENZENなマッサージ風景です
祥鳳「んっ……はぁっ……あ、あっ」
祥鳳「ああっ、そこっ……も、もっとぐりぐりってして下さぃ、提督ぅ」
祥鳳「ん、もっと、強く……あ、いいっ……ぅんっだめぇっ、もっとぉ!」
祥鳳「はっ、あっ、ああっ……!」
祥鳳「あああ~~~っ!!」
祥鳳「……っはー、はー、はぁー…………」
祥鳳「……はっ、ご、ごめんなさい提督」
祥鳳「あんなに乱れてしまって……恥ずかしいです///」
祥鳳「でも、その……凄く……気持ち、よかったです……」
祥鳳「よろしければ、また……あ、でも今度は、私がしてあげますね……」
――――
瑞鳳「…………」
瑞鳳「はわわわぁ、とんでもないもの聞いちゃったよぉ……///」
瑞鳳「て、提督と祥鳳が……きゃ~っ///」パタパタ…
――――
祥鳳「それじゃ提督……おやすみなさい」
提督「あ、ああ……」
パタン
提督「…………」
提督「っふぅ~……」
提督(……いや、イカンって。刺激強すぎるって)
提督(変に溜め込まないようにするのが目的だったのに……余計溜まってしまった)
提督「……今夜は寝れそうにねぇわ」
・
・
・
提督「……まんじりともせずに一夜を明かしてしまった」
提督(記憶の中の素肌と、耳に残った嬌声が…………ふぅ)
提督「早めにこの問題を解決せんと、イロイロやばいな……」
ガチャ
祥鳳「おはようございます、提督」
提督「……おはよう」
提督(今日もちゃんと着付けてるな……)
提督「……」ジッ
祥鳳「…………あ、あの、提督?」
提督「……ん?」
祥鳳「そんなにじっと見られると……落ち着かないです///」
提督「あ、すまん……」
祥鳳「…………でいい?」ボソ
提督「え?」
祥鳳「! な、何でもありません。うふふ……」
提督(あー、いちいち色っぽいなぁ、もう……)
・
・
・
提督(……さて)
提督「最近涼しくなってきたけど……今日は久しぶりに暑いな」
祥鳳「そう……ですね」
提督「……祥鳳は、暑くないか?」
祥鳳「……少し、暑いですかね」
提督「ふーん……」
祥鳳「……」
提督「……暑いんなら、どうだろう、ほら。前みたいに、肩を出してみては……?」
祥鳳「えっ……」
提督「……」
祥鳳「えっと……あの……///」
祥鳳「が、我慢できない暑さではありませんから! 大丈夫です!」
提督「あ、そう……」
提督(にしては、顔が赤いが……)
提督(……しかし、自発的に脱がせるなんてのはやっぱ無理かなぁ)
提督(……こうなったら、強行策だな)
・
・
・
提督「……祥鳳、突然で悪いが今から出撃してくれるか」
祥鳳「え、今からですか?」
提督「ああ、今からだ」
祥鳳「構いませんけど……」
提督「よし。目的地はサブ島沖だ」
祥鳳「…………え?」
祥鳳「あそこは夜戦が主体となる海域では……?」
提督「そうだっけ」トボケー
祥鳳「…………」
祥鳳「……一緒に出撃するのは……?」
提督「一人で行ってくれ」
祥鳳「…………あ、あの……?」
提督「…………」
祥鳳「…………」
提督「それと、応急修理要員を三つほど積んでいってくれ。だが大破したらすぐ戻るように」
祥鳳「はぁ……??」
提督(……悪く思うな、祥鳳。これも円滑な執務のために必要なこと(自己弁護)なんだ……)
・
・
・
祥鳳「――只今戻りました」
提督「うむ(ぐへへ……)」クル
提督「……!?」
祥鳳(無傷)「どうかされました?」
提督「い、いや……」
祥鳳「幸い、傷を負うことはなかったのですが……申し訳ありません、敵を撃破することはできませんでした……」
提督「しょ、祥鳳が謝ることじゃあない。むしろよく頑張ったよ、うん……」
祥鳳「そう言って頂けると助かります。それでは私、ちょっと補給してきますね」
提督「あ、ああ。ゆっくり休んでくれ……」
祥鳳「はい。ありがとうございます」
パタン
提督「…………」
提督「……っく! 常日頃から旗艦にして育てていたのが徒〈アダ〉になったか」
提督「はぁー……どうしよ」
提督「合法的かつごく自然に、祥鳳の柔肌を見て、触れるには……」
提督「………………」
提督「…………」
提督「……」
・
・
・
提督「……zzz」
提督「……はっ」
提督「……うーん、もうこの際恥も外聞も無視して、ストレートに言ってしまおうか」
提督「だいたい(ガチャ)祥鳳が悪いんだよ、あんなけしからん身体を見せびらかして。あれじゃ手に付くものも付かな……」
提督「…………ガチャ?」クル
祥鳳「…………」
提督「…………」
祥鳳「あ、あの……あの……っ///」プルプル
提督「し、祥鳳? 今のは、その……」
祥鳳「す、すみません、私ったら……知らず知らずのうちに、提督のお邪魔になっていたなんて……!」
提督「ち、違う! 字面通りに受け止めるな!」
祥鳳「いいんです……わ、私のような卑しい者を、今までお側に置いて頂き……ありがとう、ございましたっ」
祥鳳「これから先は、なるべく提督のお目に……入らない、ように……っ」ポロ
提督「祥鳳っ!」ガシッ
祥鳳「……て、提督……?」
提督「……違うんだ……俺はただ……祥鳳に……」グッ
提督「祥鳳に、肩を見せてほしいだけなんだーーーーっ!!」
祥鳳「へ? …………ふぇ?!」
提督「お前は卑しくなんかない、卑しいのは俺の方だ! 正直に言ってしまおう、俺はお前に欲情している!」
提督「お前の素肌を四六時中三百六十五日眺めていたいと、できることならば満足するまで撫で回したいと……」
提督「…………」
提督「…………いや、違う」
提督「――お前を俺のものにしたいんだ、祥鳳っ!」
祥鳳「――っ///」
提督「お前だから……お前が、愛しいから……だからお前に、こんなにも……!」
祥鳳「……提督……」
提督「……すまん、何言ってるんだろうな、俺は。……軽蔑してくれ」
祥鳳「…………軽蔑なんて、しません」
提督「…………」
祥鳳「私も、正直に言いますね……」
提督「……祥鳳?」
祥鳳「ずっと……提督のことを、お慕いしていました……」
提督「!」
祥鳳「提督のことを思う度に、提督の声を聞く度に、提督の隣にいるのを意識する度に……身体が熱く、切なくなるのを隠してきました……」
祥鳳「……好き。好きです、提督。……大好き」
提督「祥鳳……!」ギュッ
祥鳳「提督……」ギュ
祥鳳「……こんな日が、いつか訪れてくれないかと……願っていました」
提督「……」クイ
祥鳳「あっ……」ドキ
提督「祥鳳……いいんだな……?」
祥鳳「…………」ドキドキ
祥鳳「はい……」スッ
提督「……っ」
提督に抱きすくめられた祥鳳が目を閉じる。その瑞々しい唇と提督の唇が――重なった。
提督はやや性急に祥鳳の口に舌を侵入させる。この一時のキスだけで、溜め込んだ欲望全てを発散しようとしているかのような、荒々しい動き。
祥鳳もそれに応え、舌を絡め、身体を押し付け、自らの思慕の念を余すところなく伝えようとする。
――野生的かつ情熱的なキスを交わす間に、祥鳳の着衣が乱れていた。胸元が緩み、左肩が少しずつ露になっていく。
それに気づいた祥鳳は右手で衣服を整えようとするが――提督が、その手を掴み遮った。
祥鳳「あっ……」
驚いた拍子に二人の唇が離れる。だがそれでも、鼻の頭がくっつきそうな至近距離で互いを見つめ合っていた。
祥鳳「提、督……」
提督「……」ギュッ
祥鳳「や……恥ずかしい、です……」
嬉しさと恥ずかしさが入り混じり、祥鳳の瞳が潤む。頬も、肩も、そしてきっと全身が――熱を帯びたかのように赤くなっていく。
提督が祥鳳の左腕に手を伸ばす。祥鳳はほんのわずかに顔を伏せはしたものの、拒もうとはしない。
提督の手が祥鳳の肩に触れた。祥鳳の身体がピクリと震える。提督の手は、祥鳳の肩を、腕を、優しく摩<サス>りながら下へと伝っていく。
指先が祥鳳の手の甲に達した――その瞬間、祥鳳は手のひらをくるりと返し、提督の手を握り、決して離すまいと指を絡める。
提督「……」
祥鳳「……」
再び、間近で見つめ合う二人。いつの間にか反対側の手でも、自然と指を絡め合っていた。
祥鳳「……提督」
提督「……」
祥鳳「私……恥ずかしかったんです」
提督「え……?」
祥鳳「提督をお慕いする気持ちが強くなってから……提督の視線を、気にし過ぎてしまって……」
祥鳳「それで、いつもの姿が恥ずかしくなって……」
提督「そう……だったのか」
祥鳳「……でもそのことで、むしろ提督にご迷惑を……」
提督「……そのことは、いいんだ」
祥鳳「…………」
提督「お前のせいではなく……俺が節操なしだというだけだ」
祥鳳「……ふふ」
祥鳳「……でも……でも、ね」
提督「……?」
祥鳳「正直なところ……嬉しかったです。……提督が私のこと、女として見てくれていて」
祥鳳「……やっぱり私、卑しい女ですね」
提督「……そうかな」
祥鳳「…………」
提督「…………」
祥鳳「……ねぇ、提督」
提督「……ああ」
祥鳳「卑しい私に……お仕置き、して下さいませんか……?」
提督「……!」ドクッ
ガバッ
祥鳳「きゃっ……!?」
提督「祥鳳……節操なしの俺にそんなこと言って……どうなってもいいんだろうな……?」
祥鳳「…………ぅん……」ポッ
提督「……我、夜戦に突入す……!」
・
・
・
空母は夜戦で無抵抗――後は解るな?
というわけでカット
――結局その後も、祥鳳はしっかり着付けをした姿で日々を過ごしていた。
だが、もはや提督がそのことを気にする必要はなくなったのである。なぜなら――
提督「……毎晩のように、こうして見られるからな」
祥鳳「んもうっ……早く明かり消して下さい……///」
――――
瑞鳳「…………」ソロリ…
瑞鳳「はわわわぁ……また通りがかっちゃったよぅ……///」
ただ、代わりに一人、悶々と眠れぬ夜を過ごす者が生まれていたが……
――艦
今回もおまけなし、以上で終了です
ここ最近R-15寄りの描写が多くなってるので、次作では純粋純情な純愛を書きたい
↓新作です
【艦これ】提督「舞風の踊る姿を見たことがない」
【艦これ】提督「舞風の踊る姿を見たことがない」 - SSまとめ速報
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このSSまとめへのコメント
祥鳳さん好きな俺得なSSでしたありがとうございます