希「今回で早くも２５回を数えるこの賞ですけれどもいかがでしょう？」

絵里「そうですね、やはり同級生がこうして取り上げられるということは、何回数を重ねても喜ばしいです」

希「日々にこっちの魅力は尽きませんからね」

絵里「矢澤にこ、このハラショーな５文字をいかに組み込んでいくか、今回も趣深い作品が多かったですね」

希「そうですね」

希「エリちさんが仰って下さったように、矢澤にこ川柳は５・７・５の中に『矢澤にこ』という単語を入れて詠んでいただくものです」

希「『矢澤にこ』、この４文字が入っていればすべてが受賞候補となります」

希「さてそれでは、優秀賞から発表です。５作品です」

・栄養素　プロの意識だ　矢澤にこ（P.N.サウスバード）

・にこにこを　みんなのハートに　矢澤にこ（P.N.ほむまん）

・ツインテを　握ってみたいな　矢澤にこ？（P.N.ラーメン大好き）

・スルーされ　矢澤にこちゃん　不満顔　（P.N.医者）

・矢澤にこ　テスト勉強　間に合わず　（P.N.園田海未）

希「おめでとうございます。いかがでしょうか？」

絵里「そうですね。私は３番目と５番目を取り上げたいと思うんですが」

希「ええ」

絵里「まずツインテ、ツインテールのことですね。これを握ってみたいという素直な欲求、見事代弁してくれましたね」

希「あれをハンドルのようにぎゅっとしたくなる衝動、駆られたことのある人も多いでしょうね」

絵里「さらに川柳に？マークを持ってくるという挑戦心、これもポイントが高いです」

希「なるほど。では５作目は？」

絵里「情景がパッと浮かんできますよね。そこが何よりもハラショーです」

ーーー

にこ『て、テスト勉強？や、や、やってきたに決まってるﾃﾞｯｼｮｰ？何度も同じことを繰り返すほど私だってバカじゃないのよ？』ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ


…

にこ『……赤点だったわ』

ーーー

絵里「やってきたぞと見栄を張りつつもやっぱりテストはできなくって。そんなかわいらしさが見事に凝縮されています」

希「１年生の時からそんな光景をよく見ていた気がしますね」


希「さて、最優秀賞の発表の前に、審査委員長特別賞の発表です。今回もにこっちのお母様に選んでいただきました。３作品です」

・古池や　矢澤飛び込む　にこの音（P.N.フルハウス）

・柿食えば　鐘が鳴るなり　矢澤にこ（P.N.キラ）

・五月雨を　集めて早し　矢澤にこ（P.N.ドードー）

希「以上です。選者のコメントもいただいております」

にこママ「１作目は、子どもの頃を思い出して懐かしく感じた」

にこママ「２作目は季節感が出ていて大変好感が持てた」

にこママ「３作目は、季節感こそないもののきらりと光るものがあった」

希「いかがですか？」

絵里「どれも絵になりますね。ハラショー。特に２作目などはかわいいですね」

ーーー

にこ「秋といえば柿よね！」

にこ「カットされてるのじゃなくて自分で切るのがいいのよ」ｻﾞｸｯ

にこ「」ﾊﾟｸｯ

にこ「キンコンカーン！」

ーーー

絵里「…のように」

希「ちょっとよくわかりませんが」

絵里「鐘というのはのど自慢で見られるようなアレです」

希「ああ、そういう解釈なのですね」

絵里「……いけませんか」

希「……いえ」



希「…ではお待たせしました、最優秀賞の発表です」

・頑張りは　人には見せぬ　矢澤にこ（P.N.ささにしき）

希「ささにしきさん、おめでとうございました」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

希「委員長のコメントです」

にこママ「努力する姿を見せないのがカッコいいと考えているのは間違いないです。それをきちんと落とし込めているその観察眼に感服した」

希「…とのことでした。エリちさん？」

絵里「受賞すべくして生まれたかのようなハラショーな一句ですね！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

絵里「その姿勢が正しいか否か、そんなことはどうでもよくて、自分の信念を強く持つというところ、そして３年まで自分１人で頑張ったというところ、この２点がありありと伝わってきました」

希「そうですね」

希「優秀賞を獲得された５名にはにこにーブロマイド、審査委員長特別賞を獲得された３名にはマスキングテープ、最優秀賞を獲得されたささにしきさんには１日デート券が進呈されます」

希「改めておめでとうございました」

希「全体振り返って頂いていかがでした？」

絵里「いやー、皆さんのにこへの敬意が感じられて大変ハラショーな２５回でした。レベルが高まっていくのを感じますので次回もどんな良い句が出るのか期待大ですね」

希「なるほど。それでは【第２５回矢澤にこ川柳大賞】、このあたりで失礼いたします」

希「進行は私東條希と、今回も　ハラショーばかりだ　エリーチカ、絢瀬絵里さんとお送りしました。エリちさんありがとうございました」ﾍﾟｺﾘ

絵里「えっちょっと、あ、ありがとうございました」ﾍﾟｺﾘ

―糸冬　Otonoki Broadcasting Club―