一「死で償え!」京太郎「………」 (196)

くぅ~京太郎SS

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咲「HUNTER×HUNTER再開したねー♪」ペラッ

和「やはり面白いですね」ペラッ

優希「この為だけにジャンプを買うじぇ!」ペラッ

久「これで休載しなくなったらね~」ペラッ

まこ「それじゃ冨樫じゃないじゃろ(笑)」ペラッ


京太郎「…………」


マータ オハヨウッテイッテー マタ ユーメヲミセッテー


和「あ、旧の再放送始まりましたね」

優希「今日もハンター試験の続きだじぇ!」

まこ「おー、キルアとイルミんとこか」

久「キルアに話すイルミのあの声、高乃さん良いわよね~」

咲「あの棒な感じと見せかけてゾッとさせるところなんか最高です!」


京太郎「…………」


いつからだろう?

俺の家が旧ハンタ観賞の溜り場になっていたのは……

部室に漫画持ってきて読んでいたところ咲と優希が寄って来た

エロ本を読んでるのかと強奪されたが

翌日二人からもっと読みたいと言われ全巻貸してやった

ハマり出したところで和や部長、染谷先輩が食い付いてきた


うん、ここまではいい


染谷先輩が、どこからか情報を持ってきたのか

旧の再放送がされると聞かされた

どうせならみんなで観賞しようとなった

そこで漫画も置いてる俺の部屋になった

年頃の女の子たちが俺の部屋で無防備にくつろいでいる

文句などあろうはずもない


そう、ここまでは最高だった


優希「やっぱり京太郎(攻)×キルア(受)だじぇ~!」

久「私は断然フェイタン(攻)×須賀君(受)ね」

まこ「二人とも王道じゃの~」

久「そういうまこはどうなのよ?」

まこ「ワシはボノレノフ(攻)×京太郎(受)じゃな」

優希「相変わらずコアだじぇ」

久「まこらしいわ」


京太郎「…………」


咲「私はやっぱり京ちゃん(攻)×ビーノルトさん(受)だよ!」

咲「あー、でもイルミ(攻)×京ちゃん(受)も捨てがたいなぁ!」

咲「でもヒソカなら、両方いけそうだし――」ウムム

優希「咲ちゃん選び過ぎだじぇ……」

和「でも、迷う気持ちは私も分かります」

和「ゴンさん(攻)×須賀(受)とユピー(攻)×須賀(受)」

和「中々決められません」


京太郎「…………」


何をどう間違ったのだろう

俺は好きな漫画を一緒に読みたかっただけなのに

旧の音楽や戦闘の名シーンを語り合いたいだけだったのに

ハンター再開の喜びを分かち合いたかっただけなのに

和のおっぱいをどさくさに紛れて揉みたかっただけなのに


週明けには決まってこの話題になっている


咲「あっ、そういえば京ちゃんは誰が好きなの?」

京太郎「……え?」

久「そういえば、今まで須賀君の好きなキャラ聞いてなかったわよね」

京太郎「そうだったっけ……?」

まこ「だったら知りたいのう!」

和「そうですね、好みが分かれば私も決めやすいです」

優希「おー!カミングアウトだ犬ー!」


京太郎「…………」

女子全員『……』ワクワク

京太郎「……///」

京太郎「いや……やっぱりさ」

京太郎「男でもかっこいいと思うキャラは……」

女子全員『……』ゴクリ


京太郎「やっぱりクラピカだよな!」


シーン


京太郎「…………」

京太郎「……あれ?」

咲「京ちゃん……」

京太郎「なっ、何だ?咲」

咲「ふざけないでよ!」ドン!


咲「なんでクラピカなの!?」

京太郎「はぁ!?誰が好きとか個人の勝手だろ!」

優希「はー、これだから馬鹿犬は!」

和「須賀京太郎、貴方には幻滅しましたよ……」

京太郎「何で!?」


まこ「よりによってクラピカを選ぶとはの……」

久「須賀君、貴方はホモの自覚がまったく足りてないわ……」ハァ

京太郎「ホモぉ!?」

咲「似た髪型・髪の色は攻守時に区別しにくいから邪道中の邪道なんだよ!」プンスカ

和「初歩的なことも分かってないんですね、不快です、今すぐ死んでください」

京太郎「そこまで!?」


和「……部長、少し休憩しませんか?」

久「ええ……そうね……」ハァ

まこ「京太郎、今日はもう帰れ」

京太郎「え……あ、はい……」スッ

咲「当分、口聞いてやらないんだから……」グスッ

優希「土曜の放送日までに反省しとけよ」

京太郎「…………」ガチャ


京太郎「…………」トボトボ

京太郎「……………………」トボトボ

京太郎「…………」トボ

京太郎「………………」

京太郎「どうしてこうなった……」


京太郎「はぁ……」

ボソッ ボソッ ソッ

京太郎「……ん?」

京太郎「なんだ?公園の方から聞こえるな……」

京太郎(行って見るかね……)


「 いついかなる時も心健やかに

  全ての友と喜びを分かち合い

  悲しみを分け合い

  このクルタの民を永遠に称えよ

  この赤き瞳の証と共に……   」


京太郎「……え?」ガサッ

一「…………へ?」クルッ


京太郎「…………」

一「……」

京太郎「……」

一「…………」

京太郎「あの……」

一「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

京太郎「わあああああ!すみませんでしたーーーー!!」スタコラサッサ


一「……死で償え」グスッ


龍門渕家


一「ただいまー……」ガチャ

智紀「おかえり、遅かったね」

透華「あら?元気が無いですわねぇ」

一「別に、なんでもないよ……」

衣「んー?」


純「どーせ、ハンタごっこしてるのでも見られたんじゃねーの」

一「えっ!純君もあんな遠くの公園にいたの!?」

純「いや、勘だけど」

一「」

一(チッ、強化系め……)

透華「一ぇ……」


透華「貴女、イイ年してそんなことを……」

智紀「某アイドル事務所の事務員みたいに行き遅れ化する恐れが」

衣「そこはプロの某アラサー共を例に挙げた方が良くないか?」

純「おい、それ以上は止めとけ」

智紀「聞かれたらベル○ルク並にリョナられる……」

一「……」


透華「変な方向に漫画の影響がある気がしますわ……」

一「なんだよ!みんなだって漫画読んでるだろ!」

衣「うん、読んでるぞ!」

智紀「愛読書を変えた方が……」

純「そうそう、女の子なんだしよ」

一「むー、偉そうに!なら、みんなは何読んでるのさ!」


透華「もっちろん、ドラゴ○ボールですわ!!」

透華「世界で愛されるNo.1の日本漫画」

透華「テレビアニメは11年間平均視聴率20%以上」

透華「海外では約30年間で計70ヵ国以上で放映され」

透華「コミックスは30か国以上で発売、つまり世界一ですわ!」

透華「DBの人気は世界一チイイイイ!!」

智紀(ナ○トの次はジョ○ョ混ざった)

衣「トーカはサイヤ人だからな!」

純「いや、だだの金髪繋がりなだけだろ……」


一「くっ、超有名どころか……」


衣「衣はドラ○もんだぞ!」

衣「勿論、コミックスの方だぞ」

純「え……コミックスの方って確か……」

智紀「道理で最近の発言がブラックに……」

透華「こっ、衣!一緒にアニメを見ましょうアニメを!」

衣「いや、そのりくつはおかしい」


一「どう考えても今のボクより不味いだろ……」


智紀「私はダイ○大冒険」

智紀「敵味方のキャラ・ストーリー・ネタの全てが良い」

智紀「まさに少年漫画の教科書と称してもいい作品」

智紀「単行本を新品で買えなかったゆとりの>>1も完全版を心待ちしてる状態」

透華「漢ハドラー様のカリスマ性は大魔王をも超えていましたわ!」

純「覚醒後のポップはいいよなぁ……」

衣「ぐああああああああ!」


一「確かに面白かった」ウンウン


純「俺はやっぱりフルーツ○スケットかなぁ~///」

透華「あざとい……」

衣「あざとい……」

純「は!?何でだよ!?」

智紀「確かに男が読んでも面白い少女漫画だけど……」

一「あからさまな女子アピールは止めて欲しいよね……」

純「俺は女だ!!」


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翌日(火曜日) 某公園


一「まったく、なんだよみんなして……」

一「好きな漫画の真似して何が悪いんだよ……」

一「透華だって御飯のときに、わざわざ練成みたいに手を合わせてるし」

一「ともきーだってお風呂で体洗うとき『もっこりもこもこあおーん』とかやるし」

一「純君に至ってはイケメンの前ではカレ○ノの見栄王ばりにあざといし」

一「クラピカ好きで何が悪いんだよ……」


「え?クラピカ?」ガサッ

一「え!?」ビクッ


京太郎「あ、昨日の……」

一「」

一(うああああ!昨日見られた人だ!!)

京太郎「あの、もしかして……」

一(逃げよう!)クルッ

京太郎「HUNTER×HUNTER好きですか?」


一「……………………え?」


翌日(水曜日) 清澄高校


京太郎「おう、咲」

咲「……」ツーン

嫁田「お?何だ?夫婦喧嘩か~」

京太郎「んなもんしてねぇって」

咲「……」


京太郎「あのさ、悪かったよ」

咲「……え?」

京太郎「いやさ、あれからハンタ読み直したんだけどさ」

京太郎「ハンタって全てのキャラが魅力的だって改めて思ったんだ」

咲「全て!?」ガタッ

京太郎「お、おう?」


京太郎「一番好きなクラピカだって闇堕ちしたときやしそうになったとき」

京太郎「周りのキャラに救われ助けられたよな」

京太郎「そういう魅力的なキャラが溢れてる作品がハンタなんだって」

京太郎「そう思って読み直したらさ、他のキャラも輝いて見え始めてさ」

京太郎「俺ももっと視野を広げてクラピカ並に他のキャラを愛せる様に――」

咲「(受け攻めの)オールマイティに目覚めたんだね!!」

京太郎「ん?ああ、まあな」


咲(京ちゃん!私は信じていたよ!)

咲(まだクラピカが一番みたいだけど私には分かる!)

咲(京ちゃんは変わろうとしているんだね!!)

咲(ノンケからホモになるなんて、実際は凄い覚悟が必要)

咲(掘っていいのは掘られる覚悟がなくちゃならないんだから……)

咲(そして、京ちゃんはその一歩を踏み出したんだ!)ジーン

京太郎「おーい?聞いてるか~?」


咲(でも、注意しなきゃ……)

咲(全ての属性に目覚めようとしている今の京ちゃんは危険)

咲(下手したらどんな男にも靡いちゃう可能性も否定できない)

咲(それが意味することは……)ゾッ

咲(私が見てないところで京ちゃんの処女が失われることもありえる!)

咲「それだけは阻止しなくちゃ」ブツブツ

嫁田「大丈夫なのか?咲ちゃんは」

京太郎「知るかよ」


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部活終了後 某公園


一「須賀君は何で旧ハンタが好きなの?」

京太郎「え?おかしいですか?」

一「だってどっちかといえば新の世代でしょ、本当に旧が良いの」ジトー

京太郎「演出とか滅茶苦茶好みなんですよ」

京太郎「BGMの使い方もBGM自体も素晴しいじゃないですか!」

一「へっ、へぇ!」パァ

一(……この人、結構分かる人だな)


京太郎「あの独特の暗さが混ざった雰囲気が合ってると思うんですよ」

一「それボクも分かるよ!うん!」

一「なっ、ならさ!一番好きなBGMって?」

京太郎「うーん、基本どれも好きなんですけど……」

京太郎「強いて一番を挙げるなら、やっぱり『魂魄のエレジー』ですね!」


https://www.youtube.com/watch?v=PAwTIOd6Das


京太郎「このBGMが流れるタイミングも完璧なんです!」

京太郎「ゴンへの語り・旅団への憎しみ・過去に囚われた悲しさ」

京太郎「クラピカの全てがつまった曲だと思うんですよ」

一「分かる!分かるよ!ボクも同じだよ!!」

京太郎「国広さんもですか!?」


一「携帯の通知音にしてるくらいだからね!」

一「つい聞き入っちゃってたまに出るの忘れちゃうけど♪」テヘヘ

京太郎「ぷっ、可愛いっスねww」

一「へっ!?」

京太郎「でも分かるなぁ、俺もこの曲が流れたら――」

一(今……可愛いって……)


京太郎「あ、暗くなってきましたね」

一「……///」

京太郎「そういえば国広さん、終電間に合います?」

一「あ、やっば!」

京太郎「え、明日も学校ですよね?大丈夫ですか!?」

一「いいよいいよ、萩原さんに迎えに来てもらうよ」

京太郎「あー、車なら電車に比べて時間半分くらいですもんね」


一「……あのさ、須賀君」

京太郎「なんですか?」

一「明日も……会えないかな?///」

京太郎「俺は別に、むしろ国広さんが距離的にキツいんじゃ?」

一「大丈夫だよ!それならまた明日ね!」タタタタタタ


京太郎「行ってしまわれた……」


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翌日(木曜日) 部活終了後


咲「あれ?京ちゃん?」

京太郎「ん?おお、咲か」

咲「珍しいね、喫茶店にいるなんて」

京太郎「俺はただの時間潰し、お前こそ和や優希と一緒じゃないのか」

咲「私はときどきここで創作(京ちゃん×ホモ)活動してるの」

京太郎「ふーん、そっか」

咲(…………)


咲(京ちゃん、いくらホモに目覚めたからって……)

咲(喫茶店で『待ち』だなんてアクティブになり過ぎだよ!)

咲(嫌な予感がする!釘をさしとかないと――)

京太郎「んじゃ、俺そろそろ行くわ」

咲「え!京ちゃ――」

京太郎「また明日なー」スタスタスタ


咲「…………」


龍門渕家


一「ただいまー♪」ガチャ

ハギヨシ「ただいま戻りました」

透華「……おかえりなさい」

純「……」

智紀「……」

衣「……」

一「明日も早いから寝るね~♪」


透華「……ハギヨシ、少し話があります」


翌日(金曜日) 清澄高校


京太郎「あの部長、今日帰ってもいいですか?」

優希「なんだ!サボりか犬!!」

久「別に構わないけど、何か理由でも?」

京太郎「いや、明日の鑑賞会の為に今日掃除したくて」

まこ「ほぅ、殊勝な心がけじゃのう」

和「明日は大雨でしょうか?雷でも降りますかね?」

咲「…………」


久「ま、それならいいわよ」

京太郎「ありがとうございます、では」ガチャ

咲「……」

優希「ん?咲ちゃん、どうしたんだじぇ?」

咲「……部長、私も帰っていいですか?」

和「咲さん?」

咲「嫌な予感がするんです……」


久「……分かったわ、今日は花金だしね」

咲「ありがとうございます」ペコリ

優希「咲ちゃんまで帰るのか……」

和「咲さん……」ションボリ

まこ「…………」

久「…………」


某公園


京太郎「それでですねー」

一「あはは、なにそれwwww須賀君って面白いねwwww」

京太郎「それにしても、ハンタ好きな人と話し相手になれて良かったなぁ」

一「え?須賀君の周りにはいないの?」

京太郎「こんなに好きな女の子ってのは珍しいと思いますよ」

一(珍しい……やっぱり、ボクって変わってるのかな?)ズキッ

京太郎「うちの麻雀部ではなんか歪んでるのが多いし」

京太郎「あれ?聞いてます?」


一「……須賀君は、ハンタ大好きな女の子ってどう思う?」

京太郎「え?」

一「少年漫画の中ではグロテスクな描写が多いしさ」

一「残酷で容赦のない展開が描かれているじゃん」

京太郎「そうですね……」

一「年頃の女の子が読む漫画って普通は少女漫画が多いと思うけど」

一「そんな作品が好きな女の子って変なのかなって思うときもあるんだ……」


京太郎「もしかして、国広さんってドSですか!?」

一「はぁっ!?なんでそうなるの!!」

京太郎「それかホモ好き!!」

一「そんなわけないでしょ!ボクはノンケだよ!!」

京太郎「だって俺の周りのハンタ読者の女の子ってそんなのばっかだし」

一「ボクは違うよ!暗い物語だけど、その分冒険と友情が一層輝く!」

一「そんな漫画だから好きなの!」

京太郎「ならいいじゃないですか」クスッ

一「へっ?」


京太郎「少しも変じゃないじゃないですか」

京太郎「俺、国広さんと知り合ってまだ日が浅いけど」

京太郎「ハンタでこんなに楽しく話せて嬉しいですもん!」

京太郎「国広さんみたいな女性(普通のハンタファン)、俺好きですよ」

一「すすす、好きぃっ!?」

京太郎「あれ、信じてません?嘘じゃないっスよ!!」ガシッ

一(手!手が///)


京太郎「こんな素晴しい人(腐ってないファン)好きにならないわけがない」

一「えっ、ええ///」

京太郎「俺、貴女(まともなファン)に出会えて本当に良かったと思ってます!」

一「////」ボン

一「…………」

一「……っは!」

一「かっ、帰る///」パシッ


京太郎「え?あの?」

一「今日は帰るの」

京太郎「そうですか、明日はどうしま――」

一「ちょっと早く来るから、休みだし」

京太郎「そうですか、待ってますね」ニコッ

一「////」シュタタタタ


京太郎「顔真っ赤だったけど、怒らせるようなことしたかな?」キョトン


                    ●


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                    ●


咲「京ちゃん何処行ったのかな……」

咲「家にもいなかったし、昨日いた喫茶店にもいなかった……」

まこ「咲、京太郎は見つかったか?」

咲「え?染谷先輩、何で?」

まこ「部長から様子見て来いと言われてな」

咲「そうですか……」


「――あれ?どうしたんですか?」


咲「きょっ、京ちゃん!?」

まこ「…………」

京太郎「部活終わりですか?でもなんでここに?」

咲「それはこっちの台詞だよ、家に帰ってなかったじゃん!」

京太郎「あー……それはだな……」

まこ「この先なんて公園しかないぞ?」

咲(公園!?)


咲「……京ちゃん、ナニしてたの?誰かと一緒だったの?」

京太郎「いや、ちょっと外で寝てたら熟睡しちまって……」

咲「本当?嘘ついてないよね?」ゴゴゴ

京太郎「つっ、ついてねーって!」

まこ「……」

京太郎「つーか、もう遅いから俺帰るからな!」

京太郎「それじゃ!」タッタッタッタ


咲「…………」


龍門渕家


一「ただいま」ガチャ

純「……」

智紀「……」

衣「……」

透華「……一、ちょっとよろしいですか?」

一「え、うん」


一「ないだい、透華?」

透華「ここ数日、帰りが遅いのでは?」

一「なっ、なんだよ……」

衣「ハギヨシが迎えに行ってるぞ」

智紀「遅くまで何処に行ってるのやら……」

一「か、関係ないだろ!」


純「オトコ、なんじゃねーの?」

一「違っ――もっ、もしかして萩原さんに聞いて!」

純「カンだよ、カン」

純「それよりも、自分の立場分かってるのかよ?」

一「……どういうこと?」

純「『俺たち』は何だ?何で龍門渕家に住んでる?」

一「あっ……」


純「龍門渕透華のメイドとして住まわせてもらってるんだぞ」

純「それなのに仕事ほったらかしてよ、自覚あるのか?」

一「ごっ、ごめんなさい……」

智紀「純、そのくらいにしておきなさい」

衣「嫉妬は見苦しいぞ」

純「ちっ、ちげーよ!!」


透華「まぁ、一も反省していることですしね」クスリ

透華「そもそも仕事を強いてるわけでもないですのよ」

透華「私はむしろ嬉しく思っているのですから」

一「……え?」

透華「ハンタにどっぷりと漬かり過ぎて心配していましたわ」

透華「それに比べ、恋人と逢引なんて健全ではありませんか」

一「恋……人……」


純「んーだよ!まだ隠すつもりかよ」

智紀「透華たちが怒っているのは、隠されている事」

衣「純は9割くらい嫉妬だがな」

純「あ?」

透華「家族同然なのですから、貴女を応援するのは当然ですのよ」

一「あ、ありがとう……」


一「でも、本当に恋人じゃないんだ……」

一「ボクが惹かれてるだけで、彼がどう思ってるか知らないし……」

透華「そうなのですか……」

一「透華のように輝いてないし、衣みたいに愛らしくもないし」

一「智紀や純くんみたいにスタイル良くないし――」

純「ったく、まどろっこしいな」


純「カリスマあればいいのか?庇護欲そそればいいのか?」

純「おもちデカけりゃいいのか?背が高けりゃいいのか?」

純「そいつは凄いな、お前何なんだよ?」

純「そんなスーパーヒロインなのかよ?」

純「その男が笑顔向けてんのは、今の国広一だろーが!」

純「自信持ってコクってこいよ」

一「純くん……」


智紀「やはり純は王子様役が似合う」

衣「台詞パクり過ぎイクナイ」

透華「やれやれですの……」

純「うるせー!」

一「……ありがとう、みんな」


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翌日(土曜日) 須賀家


京太郎「さーて、そろそろ来てるかな?」ガチャ

咲「何処行くの?」

京太郎「うひぃいっ!?」

咲「…………」ドドドドドド

京太郎「咲!玄関先に立ってるなんてビビるだろ!」


まこ「ちょいと聞きたいことがあってのう」

京太郎「染谷先輩も?な、何ですか?」

咲「こんな時間にどこに行くの?」

京太郎「こんな時間って……」

まこ「旧ハンターの再放送時間は以前の放送時間と同じ」

まこ「つまり、19:00からじゃ」

咲「間に合うの?今、夕方だよね?」


京太郎「いやぁ、買出しにでも――」

咲「何で午前中に済ませておかなかったのかな?かな?」

京太郎「あー!なんで監視されなくちゃいけないんだよ!!」

京太郎「大体な、お前ら――」ウンタラカンタラ

咲(……京ちゃん、どうしても行くのなら仕方ないね)

まこ「京太郎、落ち着いて話を――」

咲「京ちゃん!」


咲「部長には伝えておく」

咲「だけど観賞時間には戻って来てね、時間厳守で」

京太郎「分かったって……」

咲「……油断禁物、だよ」

京太郎「お、おう?」

まこ「……」


某公園


一「…………」

京太郎「国広さーん!」

一「……須賀君」

京太郎「待ちましたか?」

一「ううん、ボクも少し前に来たところだよ」ニコッ

京太郎(うっ、なんかいつもよりさらに可愛く見える///)


一「今日はさ、ちょっとお願いがあってさ!」

京太郎「なんでしょう?」

一「…………」

京太郎(え?なんだこの雰囲気?)

一「ぼっ、ボクとね……」モジモジ

京太郎(まさか――)

一「ハンタごっこしてほしいんだ!」


京太郎「はっ?え?」


一「ボクらクラピカ大好きじゃない」

京太郎「まぁ、そうですね」

一「ずっとやってみたかったんだ、クラピカの役」

京太郎「はぁ……そうですか……」

京太郎(そうだよなーやっぱりそうだよなー)

京太郎(どーせ彼女いない暦=年齢だよ、ちくちょう)

一「……」ドキドキ


一「クラピカで最高のシーンといったら?」

京太郎「そりゃなんといったって」

一・京太郎「クラピカ VS ウボォーギン」

一「だよね!それでさ、ボクがクラピカで――」

京太郎「俺がウボォーギン、ですか」

京太郎「まるで『ごっこ』ですね」

一「もー!だからハンタごっこって言ったじゃん!」











京太郎「待たせたな……」ザッ

一「…………」

京太郎「……一つ、聞きたい」

京太郎「お前は……並みの使い手、なんてもんじゃあねぇ……」

京太郎「その鎖に込められた念」

京太郎「お前の念には、何か特別な意志が感じられる」

京太郎「何者だ?」

一「……」


一「その質問に答えるには、聞かねばならないことがある」

一「……犯した者たちの事を……覚えているか?」

京太郎(……ん?聞き間違えたかな?)

京太郎「少しはな、印象に残った相手なら忘れねぇと思うぜ」

京太郎「ま、程度によりけりかな」

京太郎「つまるとこ復讐か、誰の弔い合戦だ?」

一「……」


一「龍門渕」

京太郎「え……あ、知らねぇな」

一「長野県の私立の高等学校だ、今年の夏にお前たちに襲われた」

京太郎「……悪いが、記憶にねぇな」

一「…………///」

京太郎(やっぱ台詞も変わってるよな……?)

京太郎(話、上手く合わせるか)


一「およそ清純な少女たちを犯すとき」

一「お前は一体何を考え、何を感じているんだ?」

京太郎「……別に、何も」

一「クズめ、死で償え」

京太郎「……っ!!」ゴゥ


京太郎「たまにこういう奴がいるからやめられねェ!レイプはな!!」

京太郎「俺の一番の喜びってヤツを教えてやろうか?」

京太郎「てめェみてェなリベンジ野郎を!返り討ちにすることだ!!」

京太郎「んぅらぁ!!」ポイッ

一「きゃあっ!?」ペタン

京太郎「え!大丈夫ですか!?」ダキッ

京太郎(投げた砂、ちゃんと外れた様に見えたけど目に入っ――)

一「……///」ギュ


京太郎「あ、あれ?国広さん?」

一「あー、捕まっちゃったー」

一「具現化系が強化系に捕まっちゃたら勝ち目はないんだよなー」

京太郎「え?え?」

一「肉食系な強化系に捕まったら何されちゃうのかなぁ?」ウツムキ

一「非道で残虐だから容赦ないんだろうなぁー」

京太郎「いや、そんなことは……」

一「なっ、何をされても抵抗できないんだよなぁー」モジモジ

一「……今日は……帰りたくないかも……///」カァァ


京太郎「…………」ゴクッ












須賀邸


須賀母「咲ちゃん、京太郎はまだ帰ってきてないのよ」

咲「…………え?」

須賀母「お友達も一緒なんでしょ?部屋で待ってる?」

咲「いっ、いえ、大丈夫です……」

須賀母「ごめんね、帰ってきたら伝えとくから」

咲「ありがとうございます……お邪魔しました……」ペコリ


咲『メッセージ、暇なやつ改め全部員部室に集合』ピッ


清澄高校 麻雀部


咲「…………」

和「咲さん……」

まこ「アニメが終わっても京太郎は……」

優希「……」フルフル

久「未だに帰ってきてない、か」


久「……犯られてしまったかもしれないわね」

咲「!?」キッ

まこ「操作系か具現化系、かの?」

久「そうね、複数相手でも圧倒ホモする強化系の須賀君だけど」

久「タイマンで掘られる可能性があるのがその両タイプ」

優希(犬……)

咲「……」


久「よし、こうしましょう」パン

久「ペアを作り、明日から交代で探しましょう」

久「今日はおそらく帰らないでしょうから……」

咲「部長……私に心当たりが!」

久「そう、なら和と優希はホモサイトで情報を探して」

久「明日の捜索は咲とまこにまかせるわ」

まこ「了解」

咲「……」


龍門渕家


透華「そろそろ、帰ってくる頃かしら」カチャ

ハギヨシ「お嬢様、紅茶のおかわりはいかがします?」

透華「そうね、もう一杯いただこうかしら――――え?」

純「ん?」

衣「は?」

智紀「……なぜ萩原さんが此処にいるんですか?」


ハギヨシ「はぁ……?なぜと言われましても……」キョトン

純「国広君を迎えに行ったんじゃないのかよ!?」

ハギヨシ「それはおかしいですね、伝えていなかったのですか?」

衣「何をだ?」パチクリ

ハギヨシ「国広さん、今晩は向こうに泊まってくると言っておりましたよ」

智紀「(:.o゚з゚o:.).ブッ:∵:・:∴・:∴・:∴・:∴」


透華「こっ、交際は許しましたけど!それは早すぎですわ!!」

衣「連れ戻すのだー!!」

純「お前ら落ち着け!もう終電も終わってるし無理だって!」

透華「ならばハギヨシ!今から車を――」

透華父「夜中に騒ぐなー!さっさと寝んかー!!」

ハギヨシ「どうやら……明日まで待たないといけませんね」

透華「一ぇ……」


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翌日(日曜日) 清澄高校周辺


純「なんで俺たちがこんな遠くまで……」

智紀「萩原さんの話だと、この近くの公園で密会してたとのこと」

智紀「なら相手は清澄の男子生徒と考えるのが自然」

純「この距離を毎日通ってたのかよ、国広くんは……」

智紀「旧ハンタの再放送が始まってから屋敷から抜け出すようになった」

智紀「見られない為に色んな公園でハンタごっこやってたみたい」

純「で、こんな遠くまで来て見られちゃったのが後の彼氏、か」


純「でもよー、肝心の一は見つかるのかぁ?」

純「見ず知らずの他校の生徒が聞きまわってたら騒ぎになるかもよ」

智紀「顔見知りでもいれば協力してもらえそうだけど……」

純「休みの日曜だぜ、そんな都合よく見つかるか?」

智紀「……!純、あっちの喫茶店見て……」

純「あん……って!あそこにいるのって……」


まこ「…………」

咲「…………」


純「確か清澄の大将やってた奴じゃないか?」

智紀「間違いないわ」

純「ラッキー!ならさっそく――」

智紀「……待って、何か様子がおかしい……」

純「え?そうかぁ?」

智紀「何を話してるのか聞いてみましょう……」ソソクサ

純「おいおい、盗み聞きはよくねーって」












咲「京ちゃんは……ホントに犯られちまったのかねぇ……」

まこ「……おそらくな」

咲「……京ちゃんは、ただのホモじゃねぇ……」

まこ「分かっとる、そんなことはな……」

咲「たとえタイプの男に唆されても……」

咲「俺たち(観客)無しでホイホイついてくのは邪道と分かっている筈」


まこ「だが、京太郎は戻って来んかった」

咲「…………」

まこ「今まで……鑑賞会にあいつがいなかったことがあるか?」

咲「……ねぇよ、だが京ちゃんは戻って来るって言ってただろ」

まこ「だからワシもおそらくと言っておる」

まこ「間違いなく犯られたとは言っとらん……」

咲「……カンか?」

まこ「カン、じゃ……」


咲「チッ、おめーのカンは当たらねぇよ」

まこ「……」

咲「…………」

まこ「…………」

咲「探し出してゴッ倒す、必ずな」ゴキリ


純(……)

智紀(……)


純(おいおい……何か物騒なこと喋ってんぞ……)

智紀(……ツケましょう)

純(はぁっ!?)

智紀(…………)

純(んなことできるか!あいつら何か異常なオーラ出てるぞ!)

純(もし見つかったら何されるか――)

智紀(一と何かしら関係があるかもしれない……)


智紀(純、尾行の経験は?)ヒソッ

純(あるわけねぇだろ!)ヒソッ

智紀(……上等、相手の視覚に入るのだけは避けなさい)ニヤリ

純(なんでやる方向に進んでるんだよ!?)ヒソヒソ

智紀(純は後ろで私は前、500mの距離を保ちなさい)ヒソヒソ

智紀(――!動き出した、いくわよ!)スッ

純(あ~!もうどうにでもなれってんだ!)スッ












まこ「……ん?つけられとる、かの?」トコトコ

咲「おそらく、としか言えねぇがな」トコトコ

まこ「尻尾を掴ません完璧な絶、じゃな……」トコトコ

咲「……大した奴らだ」トコトコ

まこ「かなりの雀力ってとこじゃな」トコトコ

まこ「何者かのう?もしかして京太郎に関係ある奴かも……」

咲「……さぁな、試してみるか?」トコトコ


純(おいおい、どんどん人気の無い道に進んでるぞ……)


ブーンブーン

純(メール?)スッ


『 このまま進めば広い公園に着く^^

.  罠の可能性もあるからそこまでが尾行の限界
.  危険を感じた瞬間、直ちに撤退されたし♪

.                    智紀
.                               』


純(なんか楽しんでねぇか?)

純(こっちは今すぐにでも逃げたしてぇよ……)ハァ


公園


まこ「……誘いに乗ってこんのぉ」

咲「…………」


純『なぁ、さっきから動かないけどバレてんじゃないか?』

智紀『五分五分ってところね、でも私たちの居場所までは分かってない』

智紀『もしバレているのなら探ってるのよ、私たちの居場所を――』


prrrrr prrrrr


純『!?』ビクッ

智紀『純!一度切るわ、注意して見てるのよ!』

智紀『奴らの様子に少しでも違和感があれば直ぐに逃げるから』ピッ

純「……え?ええっ……」オロオロ


まこ「……電話、鳴っとるぞ」

咲「おぅ……」ピッ


優希『よぅ、咲ちゃん』

咲『何の用だ?』

優希『今何してるんだじぇ?』

咲『なんかよ、急につけられだしたんだよ』

咲『誘いで公園にまで来たが、まだ尾行してやがる……』

優希『その公園、先日咲ちゃんが犬と会った場所の近くのだっけか?』

優希『なら――』

咲『……おそらく、京ちゃんを襲ったホモに関係があるかもしれねぇ』


優希『ふーん……』

咲『襲ってきてくれたら話は早いんだがな』

優希『なるほど、難儀してるみたいだじぇ』クスクス

優希『……なら、良い情報を教えてやろうか?』

咲『あぁ?なんだ、良い情報って?』

まこ「…………」


純「…………」

智紀「…………」






















            ''' ゙  ,,,,,,,,,,,   :::::    .:::''         ゙''-
            三,, - 'i': : : : :゙:'ヽ. ::   :::'' ,, -'':゙:゙:゙゙:':'ヽ-,, 彡

             'ヽ, |': :(●): :| 'ヽ:::  .::'.'/ |: :(●): :| ゙''-,,,,
           -=-,,,丶|,,: :'''': :,,リ,-,,,|::::  ://.,,,,,,,|: : :''''' : リ/゙-ヾ
          ゙・ ''゙゙, -・-゙'''''''''゙-=≡_丶 '''',ヾミミ゙゙''''__-'''_彡ヾ''''


                 ,,,,                    .,,,
                1゙゙,,-ヽ,,,,             ..,,,,,゙゙゙リ
                  ゙'' |ヽ''・,,,','-        ,,,,:/.,,,./:リノ
                     fリt^-'',',,・-..,┬,,,,...--・・,゙゙_ リ//
                   丶\::v || |:∥ -__w ヽリ゙リ゙|j:∥//
                     ヽヽ::,, --v,∥ :リ,,リ,゙,,,,,::://ノ
                     ヽヽ,,   ''|'''_  :::ソ/
                    .\゙Vri ri | ∥iヾソノ
                         ゙' ,,゙''''''゙゙''''''゙゙/
                        ゙゙'''''゙゙'''''''゙


https://www.youtube.com/watch?v=wn5KCWvcFnY



純・智紀「!?」ゾクッ

純(やべっ!目が合っちまった!!)ダッ

智紀(即離脱――!?)ダッ

優希「…………」スッ

純「んなっ!?」ビクッ

優希「……」ニヤリ


「よぉ、タコス」ガサッ

純「!?」バッ


咲「なんでおめーが此処にいるぅ……」

咲「部長と一緒にお留守番じゃなかったのか?」キッ

純(いつの間に追いつかれた!?)

優希「敵を騙すにはまず味方から」

優希「咲ちゃんたちがいつも通り振舞えるように、と」

優希「部長からのご命令だじぇ」ニヤリ


咲「かぁっ~!ま~た部長にしてやられたよ」グシグシ

咲「道理で絶の達人が多すぎると思っていたんだよなぁ~」

純(二重尾行!?あの二人には知らされてなかったのか!!)

純(くっ、だからやりたくなかったのにぃ~!)

咲「……さて兄ちゃん」

純「!?」ゾッ


咲「いくつか聞きてぇことがあるんだが?」ゴキリ


和「…………」

智紀「……」ジリッ

「……どうやら」

智紀「――っ!」チラッ

まこ「当たりみたいじゃったのぅ」

和『分かりました優希、すぐにそちらに行きます』ピッ

まこ「さーて、ちょいと話を聞かせてもらおうかのう」ギロリ

智紀「…………」












咲「嶺上開花、責任払いだ兄ちゃん」

純(うぐっ、ていうかどっから雀卓持ってきたんだ……?)

和「……」

智紀「……」

純(つーか、俺からの上がりばっかだぞ!何の嫌がらせだ!)

咲「オラ、連荘だぞ」


咲「嶺上開花、まただよ」

純「ぐぐぐ……」

咲「なぁ、俺は清澄で中で何番目にホモが好きなのかねぇ?」クルッ

まこ「かなりの上位なんじゃないかの?」

優希「少なくともこの中では1番だじぇ」

和「トップクラスです、そんな咲さんとっても可愛いです」


咲「でよぉ、清澄でNo1のホモが須賀京太郎っていうんだがよ」

咲「こいつがどっかのホモに勝手に掘られちまったらしいんだ」

智紀「そんな作者も忘れてそうな影の薄い男なんて知らな――」

咲「おい乳!次に許可無く喋ったら、ゴッ千切るっ!!」ギラリ

智紀「ひっ……」ブルルッ

咲「嶺上開花、責任払い」

純「またかよっ!!」


咲「奴の処女喪失を見るは、俺の夢だったんだよ」

和(咲さん……)

咲「……中学時代からの付き合いだった」

咲「俺が、誰よりも京ちゃんを知っている」グググ

優希(咲ちゃん……)

咲「……ちゃんがっ、京ちゃんがっ……!!」ツゥゥ

まこ(咲、おぬし泣いて……)


咲「京ちゃんの処女が簡単に奪われるわけねぇ!」

咲「汚ねぇ罠にかけられたに決まってる!」ゴゴゴ

咲「絶対に許さねぇ!何人ゴッ倒しても必ず探し出す!!」

純「…………」グッ

咲「直接知らなくても、お前のホモダチから何か聞いてねぇか?」

咲「心当たりがあるなら!今っ!!隠さず!全部喋れぇっ!!」テンパイ


純「……知らねぇよ!さっきからうるせぇんだよ!!」


咲「あぁっ!!」ギロリ

智紀(なん……だと……)

純「さっきからホモホモホモホモ……」

純「どいつも……こいつも……」

純「ホモって言われて傷つく人間だっているんだぞ!」

純「そのことを、ほんの少し!ほんの少しでもいいから!」

純「お前らは!思ってやれねぇんだーーーー!!」ドンッ


純「ツモっ!!」


      『  ラ  イ  ジ  ン  グ    サ  ン  』

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  |一|九│一│九│一│九│  │  │  │  │  │ │  │
  |萬|萬│索│索│筒│筒│東│南│西│發│中| │  │

  └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └―┘


全員「!?」

純「8000……16000っ……!!」


咲「…………」

純「ハァっ……ハァっ……」キッ

優希「おい!」グリッ

純「いっ、いてて!」

優希「お前!調子乗り過ぎだじぇ!」グググ

智紀「純――!?」ピタッ


まこ「動くと、揉む」ワサワサ


智紀「」ゾクリ

和「…………」

優希「質問に答えるじぇ、京太郎知らないか?」

純「知るかボケ!仮に知っててもおめーらみてぇなのに言うか!」

優希「ほぅ……」スッ


咲「タコス!」

まとめてくれるかもしれないから後で訂正するお
原作より純活躍させたいじゃないか・・・(震え


優希「むっ……」

咲「止めろ」

優希「……何を止めるんだじぇ?」

咲「おめーのヤろうとしてることだよ」

優希「私のヤること、咲ちゃん分かるのか?」

咲「タコス、アナルに突っ込む気だろ?」

純「ひっ……」ガクガク


優希「初めは耳穴、次に鼻穴、尻には特性の激辛タコスだじぇ」

咲「なんでもいい、とにかく止めろ!」

優希「なぜこの私に命令するのか?」キッ

優希「従う必要全然ないじぇ!」

咲「てめぇ、ゴッ倒すぞ!」ドン

まこ「落ち着かんか二人とも!」


咲「……ワカメ、俺はこいつのこと気にいったぜ」

咲「兄ちゃん、ホモにならねぇか?」

純「…………は?」

咲「京ちゃんのホモ柱にふさわしい」

智紀(ハガレン入った……)

まこ「ほう、その手があったか」

和「確かに『銀と金』なら相性はかなり良さそうですね」

智紀(福本も入った……)


優希「…………あ!そうだ、思い出したじぇ!」

和「何をですか?」

優希「そういえばそいつと大会で戦ったじぇ、女だったじぇ!」

咲「何っ!?」バッ

まこ「なんと!どう見ても男にしか見えんぞ!!」

純「てめぇええらぁなぁああ!」ワナワナ


咲「この俺を騙そうだなんて、良い度胸してるな兄ちゃん」ゴキゴキ

純「俺は女だ!!」ジタバタ

優希「咲ちゃん、こいつどうするか?」

咲「……やれ、タコス」

優希「了解♪」

純「ひいぃっ!」


「――あれぇ?何やってんだこんなとこで?」ガサッ


咲「きょっ、京ちゃん!?」クルッ

京太郎「え、プロレス?てかなんで雀卓もあんの?」

優希「犬!お前、今までどこほっつき歩いてたんだじぇ!」

咲「京ちゃん!怪我は?何もされなかった!?」

京太郎「ええっ?何の騒ぎだよ」


まこ「みんなお前(の処女)を心配しておったんだぞ」

京太郎「一日帰らなかっただけで大袈裟な」

和「何ですかその発言は!咲さんに心配かけてといて!!」プンスカ

和「これらから男って生き物は!パワータイプに潰されてしまえ!!」

優希「のどちゃん、落ち着くじぇ」

咲「京ちゃん、(処女が無事なら)なんで公園なんかに?」

京太郎「え……なんでって……」


「京君、やっぱり声の主は知り合いだった?」ヒョコ

純「なぁっ!?」


一「あれ、純くん?へ?なんで関節極められてるの?」

純「一!お前、どこ行ってたんだよ!?」

一「ともきーまで、ええっ?公園で麻雀してたの?」

純「こっちは朝から探してたんたぞ!!」

一「もう、子供じゃないんだから大丈夫だよー」

智紀「……昨晩から、ずっと公園にいたの?」

一「まさかぁ、さっきまで近くのホテルに――――あっ///」

純「……は?」


京太郎「いや、その……///」

京太郎「結婚を前提にお付き合いをすることになりまして///」

一「京君のビックバンインパクト、凄かった……///」ポッ

京太郎「なっ、何言ってるんですか!」

京太郎「俺のなんかより一のチェーンジェイルの方が」

京太郎「絡み付いて……滅茶苦茶気持ちよくて……///」

一「なななな、ばっ!京君の馬鹿ーーーー///」ゴッ

京太郎「かはぁっ!」


一「もう!恥ずかしい事言わないでよぉ~///」カァァ

京太郎「鼻がっ!俺のはながぁ~!」

純「マジかよ……」

智紀「……嘘……だろ……」

咲「……」

和「……」

優希「……」

まこ「……」


数日後 龍門渕家


優希「やっぱりハギヨシさん(攻)×ベジータ(受)だじぇ!」

久「私はハギヨシさん(攻)×セル(受)ね」

まこ「ワシはハギヨシさん(攻)×アックマン(受)じゃな」

和「魔人ブゥ(攻)×萩原(受)ですよ」

咲「私は断然ハギヨシさん(攻)×フリーザ様(受)だよ!」


ガヤガヤ


透華「乗っ取られましたの……」

衣「かわいそうに、頭がおかしいのだな」

ハギヨシ「お帰りください!!」ビキビキ

カン!

ご視聴どもども
そろそろハンタ読みたくて立てた

読みてぇー!


純「ツモっ!!」


      『  ラ  イ  ジ  ン  グ    サ  ン  』

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  |一|九│一│九│一│九│  │  │  │  │  │  │ │  │
  |萬|萬│索│索│筒│筒│東│南│西│北│發|中| │  │

  └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └―┘


全員「!?」

純「8000……16000っ……!!」

>>154の入替

まとめられたら嬉しいなー(チラッチラッ


純「ツモっ!!」


      『  ラ  イ  ジ  ン  グ    サ  ン  』

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全員「!?」

純「8000……16000っ……!!」

わいのせいで純くんかっこつかん
いつかヒロインにしてリベンジしよ

おやすみー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月23日 (水) 23:38:16   ID: dgfAn0B7

なにこの…
なんだこの…

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