男「………は、はい?」
神様「もう一度生きたいんじゃな?」
男「いや、いきなり何なんだよアンタ」
神様「神様じゃよ神様」
男「あ~、うん、神様ね」
神様「早速じゃがの?アレ、見てみ」
男「えっ?あっ、はい」
男「………何です?これ、バラバラですけど」
神様「お前じゃよ」
男「お前じゃよって、何言ってるんだアンタ?」
神様「お前さん、ついさっき新幹線に跳ねられてバラバラになったんじゃよ」
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男「おっほっほ、流石にソレは効きませんわ」
神様「これが現実じゃ、受け止めい」
男「いやいや、だってですよ?俺は此処に居るでしょ」
神様「そりゃあ居るじゃろ、ワシが呼んだんじゃから」
男「………はぁ」
神様「で?もう一度生きてみたいかの」
男「意味分かんねぇよ馬鹿野郎、そこにあるバラバラの塊が自分?ワシが呼んだ?はい?」
神様「そうじゃのぉ、一から説明してやろう」
男「そうしてください、俺が納得出来る様に」
神様「お前さんがの?朝起きるじゃろ」
男「そりゃあそうでしょうよ、人間だぞ」
神様「お主は仕事に向かう途中、何をトチ狂ったのか新幹線に飛び込んだんじゃよ」
男「し、仕事……?」
神様「日々の生活に疲れておったのじゃろうな、お前さんは自殺したんじゃよ」
男「あ~、待って下さい、ちょっと頭の中がグルグルしちゃってます」
神様「ほっほっほっ、そうじゃろうそうじゃろう。生前の記憶なんざ必要無いからの、都合良く消させて貰ったんじゃよ」
男「え~っと………」
神様「ワシは神様じゃよ」
男「か、神様…?俺、何歳なんですかね」
神様「死んだ者に年齢は関係無いじゃろ」
男「仕事って事はですよ?18は越えてる筈ですよね」
神様「さぁのぉ?中卒かも知れんぞ」
男「ちゅ、中卒って……マジかよ」
神様「安心せい、お前さんはちゃんと高校は卒業しとる」
男「そ、そうですか…良かった」
神様「……で?結局の処、どうなのじゃ」
男「はい?」
神様「生きたいのか、このまま死にたいのかじゃよ」
男「そ、そりゃあ生きた
神様「お前さんは自分が何者だったのかを覚えて居らぬ、このまま蘇生位は容易いがの?」
神様「自殺した位じゃからのぉ、生活環境や友人関係その他諸々がヤバいかも知れんぞ」
男「………アンタ、神様なんだよな」
神様「そうじゃよ」
男「も、もし仮に!生き返ったとしたら、その辺は上手い具合に出来ないんですかね」
神様「甘え過ぎじゃろ、THEゆとり世代じゃの」
男「……」
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