漣「え~…アニメでワイワイとカレーを作っていたときも、我ら第七駆逐隊には出番が無かったわけですが…」
曙「いきなり暗い話題を持ち出すな!」
漣「このままでは第七の知名度は下がる一方…同じ特型なのに第六駆逐隊との差は広がるばかり…」
潮「何も第六の皆と張り合わなくても…」
朧「私たちは夏に水着をもらえたし…」
漣「そりゃあ潮はいいですよぉ。おっぱいあるし、阿武隈さんや瑞鶴さんとのエピソードあるし、おっぱいあるし、改二になったし、おっぱいあるし、終戦まで生き残ったし」
潮「そ、そんなぁ」
曙「何でそんなおっぱい連呼してるのよ…」
朧「まぁ…曙は残念だったよね」
曙「う、うるさいっ!」
漣「しかしメゲていても仕方ないのです。我々の出番を増やすためにも、ここはアピールしちゃいますよ~」
漣「というわけで、第七駆逐隊カレー作戦開始ィ!!」
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曙「はぁ?」
潮「えーと…」
朧「うーん…」
漣「えぇっ!?ノリ気でない!?何で!?」
潮「いきなりカレーを作ろう、って言われても…」
朧「アニメみたいにカレー大会があるわけじゃないよ」
漣「甘い、甘いよ!」
朧「甘口カレー?」
潮「カレーだけに?」
漣「ちがぁう!」
漣「いい?アニメのカレー大会は翔鶴さんがパンツをさらしたり、足柄さんが巨大化して第六駆逐隊の前に立ちはだかったりしたカゲで忘れられてるけど…」
朧「霧島さんのテンションもおかしかった?」
漣「いや、そうじゃなくて…」
漣「ご主人様がカレー食べてないのよ」
潮「そういえば試食は長戸さんだったね」
漣「だからっ!今回我々第七駆逐隊はご主人様のために愛を込めてカレーを作っちゃいます!何と言っても提督のハートを掴んだ艦娘が一番目立つもんね」
朧、潮「「ほぉ~…」」
曙「ちょっと!!」
曙「何で私達がクソ提督に作ってやらなきゃいけないのよ!」
漣「何よ~、曙はご不満なの?あ、曙は片付けるのは得意だけど作るの苦手だった?」
曙「それもあるけど……ってそうじゃなくて、わざわざアイツに作ってやる料理なんかないってことよ!!」
朧「曙、曙…」トントン
曙「な、なに?」
朧「大丈夫、みんなで作れば、きっと提督に『美味しい』って貰えるよ。自信持って」
曙「なっ…」
漣「はっは~ん、曙ってばご主人様を満足させられるか不安だったのね。大丈夫だって!艦娘の数だけカレーがあるんだから。大事なのは気持ちよ気持ち!」
曙「そ、そうかなぁ…って、いやだから私は…」
潮「漣ちゃんの言う通りだよ!!」
曙「うわ!?」
潮「ちゃんと提督にも、曙ちゃんの『大好き』って気持ちは伝わるよっ!」
曙「な…なな…ちょっ、待っ…何でそうなるのよ!?私は別にアイツのこと…なんて…その、あの…」/////
朧(かわいい)
漣(カワイイ)
曙「あぁぁぁっ、もう!作るんならさっさと作るわよ!!」
漣「ほいさっさ~、じゃあ間宮さんのところ行って食材をもらってこよう!」
間宮「カレーの材料?」
漣「はいっ、第七駆逐隊も第六駆逐隊に負けないくらいのカレーを作りたいと思いまして」
間宮「ふふっ、アニメだとあの子たち大活躍だったものね。特型のお姉さん達としては負けてられないか」
漣「えへへ」
間宮「じゃあ取っておきの食材を用意してあげるわね」
潮「わーい」
朧「ところで間宮さん…」
間宮「なぁに?」
朧「美味しいカレーを作るための秘訣は何ですか?」
間宮「あら?そうねぇ…やっぱり愛情を込めて作ることかしら、な~んて…」
間宮(アニメでは暁ちゃんたちにも通じなかったし、ここは冗談にして)
潮「そうですよね!!やっぱり愛情ですよね!!」
間宮「えっ?」
朧「愛情なら大丈夫だよね」
漣「なんてったって漣達には“曙の愛情”がついてるからね!」
曙「だっ、だから!私は別にっ、愛だの恋だのじゃないって~」
漣、朧、潮「「よーし、頑張るぞぉ」」
曙「あっ、ちょっと待ちなさいよ。食材運ぶの分担して…」
曙「あ、間宮さん、どうもありがとうございました」ペコリ
間宮「意外と純情なのね…」
食堂
漣「やるからには徹底的にやっちまうのねッ」ジャーン
朧「うわ…凄い数のスパイス」
曙「まさかスパイスを配合してカレー粉から作る気?」
潮「でも、そうすれば他にないカレーが作れるね」
漣「市販のルーに頼らずに第七駆逐隊オリジナルカレーを作るよっ。さっそくスパイスを配合して…と」
朧「えーとカルダモン、ブラックペッパー、ガラムマサラ…」
潮「タイム、ナツメグ、シナモン…」
曙「コリアンダーと…カイエンヌペッパー、うわっ、凄い鼻にくる香り!」ツン
漣「カイエンヌペッパーは量に気をつけてね、辛いから」
漣「ではターメリックをベースに熱して…そこに他のスパイスを混ぜる、と」
曙「とりあえずこの配合でルーを作ってみましょうか」
潮(本当は野菜やお肉と一緒に調理するものだけど…)
朧(今はスパイスの配合を確かめるために…ね)
・
・
・
漣「こんなんでどう?」
曙「ふむ」アジミ
曙「む…」キュピィィィン
曙「ふむふむ、なかなかいい味ね!」
漣「駄目よ!!」
曙「何で!?」
漣「そんなニュータイプが感応するような音じゃ駄目。アニメみたいに『ポオオォォォン(美味しんぼの効果音みたいなアレ)』って音させなきゃ」
曙「何言ってんの!?」
潮「それって重要かなぁ?」
朧「あれはアニメの演出なんじゃ…?」
漣「駄目だよ~、味見した瞬間あの音が出るまでスパイス配合するよ。でなきゃ第六や足柄さんのカレーは越えられない!」
曙「えぇ!?」
・
・
・
漣「よし、何通りか配合してルーを作ってみたよ。もう一度味見だ~」
曙「ふむ」パンパカパーン
朧「ん…」ズキュゥゥゥゥン
潮「うーん」テーレッテレー
漣「だめ…思ったような効果音にならない…」ガックリ
曙「これホントに意味あるの!?」
潮「音やリアクションは関係ないんじゃないかなぁ…?」
漣「ダメダヨ~、何の表情の変化もなく『美味しい』って言われてもお世辞だと思っちゃうよ」
朧「わからなくはないけど…」
潮「このルーも美味しいと思うけど…」テーレッテレー
漣「確かにそれなりに美味しいけど…」テーレッテレー
漣「何だか…食べた後『ンマい!(テーレッテレー!)今日は何の日?ねのねのね~のひ!』って言いそうだからイヤ」
潮「漣ちゃん我が儘だよぉ」
曙「子日はどっから出てきたのよ……」
ワイワイ キャーキャー
??「騒がしいわね、何してるの貴女たち?」
漣「あ!貴女は…」
朧「お嫁にいかせたい艦娘ナンバーワンで」
潮「背負っているものの重さが違う…」
曙「足柄さん!!」
足柄「小娘どもぉ!その肩書で私を呼ぶなぁ!」クワッ
第七「「ヒィィィィッ!?」」ガタガタ
足柄「冗談よ…私、結婚とか考えてないし。まずは艦娘としての任務に全力を注がなきゃね。結婚は…平和になってからかな」
漣「凄い!まさに戦場が呼んでいる飢えた狼!」
曙「感動したわ!」
潮「素敵です!」
朧「それはそれで行き遅れてしまうのでは…あっいえ、何でもありません。ご立派です…多分」
足柄「で、見たところカレーを作ってるみたいだけど?何でみんなして?」
曙「えっと、それは…」
漣「曙の恋を応援するためです!」
曙「ちょっと待て!第七駆逐隊のアピールどこ行った!?」
朧「曙が代表として提督の心を掴んでおけば大丈夫、多分」
曙「そっ、そっ、そんなこと…」プシュー///
足柄「若いわねぇ」
漣「あっ!折角なので足柄さんに聞いちゃいます!」
足柄「何かしら」
漣「漣達、スパイスからカレー粉を作ってみたんですが…イマイチしっくりくる“音”がしなくて」
足柄「音!?」
潮「ええっと!美味しくなるスパイスの配合を教えてもらいたいなぁ、って。お願いできませんか?」
足柄「そう…美味しいカレー、ね。構わないけど…」
潮「ホントですか!ありがとうございます!」
漣「わーい」
足柄「けど、貴女たちに堪えられるかしら?」
漣「?」
潮(“耐えられる?”ってまさか料理の特訓?)ビクッ
曙(飢えた狼の訓練…一筋縄ではいかなそうね)ゴクリ
漣(まさか!?より派手な効果音やリアクションのための演出を教えてくれるのかな?どうしよ、派手な演出をする予算なんてないよ~)ガクブル
朧(あっ、漣は何か別の心配をしてるな)
足柄「カレーを美味しくするにはね…」
第七駆逐隊「…」ゴクリ
足柄「寝かせるのよ」
潮「え?」
漣「ファッ!?」
曙「一晩寝かせるってよく聞くけど…」
朧「なんか普通…」
足柄「違う違う、作ってから寝かせるんじゃないの。作る前にカレー粉から寝かせるのよ」
曙「えっ」
足柄「そうすることで味のバランスが良くなるんだって。だから一週間ガマンね」
潮「あ、堪えられるかってそういう…」
漣「よかったぁ~。CG駆使して派手な演出なんてなかったのね。あやうく番組後半で出番がなくなるところでした~」
朧「そんなクワガタやカマキリやバッタみたいに…」
足柄「あの子たちは何を言ってるの?」
潮「お、お気になさらず…」
曙「ふーむ、急ぎすぎちゃダメってことね…」
足柄「そうよ…何事も焦らず、ね。」
足柄「あ、でも曙の場合は急がないと競争率高いかもしれないわね」
曙「なっ!?あ、あんなクソ提督がそんなに人気あるわけないでしょ!!」
足柄「あらやだ。提督のことだなんて一言も言ってないわよ」クス
曙「にゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」///////プシュー
漣「おぉぅ、曙が壊れた」
潮「曙ちゃん可愛いなぁ」
朧「見事な自爆…」
足柄「じゃあね。後悔のないように頑張りなさいな」
漣「はーい」
一週間後
曙「さあっ、カレー粉も寝かせたし、調理に取り掛かるわよ!!」
漣「いつの間にか曙が一番乗り気になってるよ~」
朧「昨日の夜から材料煮込み始めちゃって…」
潮「ま、まぁ、具材を長時間煮込むのも美味しくする方法だしね…提督喜んでくれるといいねっ!」
曙「ふ、ふんっ!喜ばせるってより、私達の料理の腕前で腰を抜かさせてやるわよ!」
潮「曙ちゃんってばぁ…」
漣「そして曙はご主人様に腰が抜けるまで可愛がってもらうってわけね」bグッ
朧「夜通し帰ってこなくても心配はしないでおくから」bグッ
曙「ばっ…い、いらない心配はしなくてもいいわよ!そっ、そんなことあるわけ…あるわけ…」ホワワーン
曙「…ッ」///
潮「えーと…流石にそこまで飛躍しなくても…」
曙「そ、そうよね。あはは、何考えてんだろ、あたし…」
潮「あっ!でも万が一に備えて勝負下着を…」
漣「おぉ!ナイスアイデア!」
曙「ええぇい!うるさいうるさい!さっさとカレー作るわよ!」
・
・
コトコトコトコト…
・
・
漣「よーし、でっきたぁ!」
朧「カレー粉と小麦粉からルーをつくって、煮詰めて、数時間…」
曙「良い具合に具材とも絡み合ったわね」
潮「さっそく味見してみよっか…」
漣「では…」っ小皿
みんな「「…」」コクリ
朧「!」ポォォン
曙「!」ポォォン
潮「こ、これは…」ポォォン
漣「………」カッ
漣のウサギ「!?」ビクッ
漣「う」
漣「ま」
漣「い」
漣「ぞぉぉぉぉ!!!」ギュイイイーーン
ウサギ「」マッテー
潮「漣ちゃん!?どこ行くの!?漣ちゃ~ん!!?」
曙「ウサギほっぽって飛び出して行っちゃった。ま…、そのうち帰ってくるでしょ」
朧「うん。でもまさか、天井突き破って上空に飛び出していくとは思わなかったけどね」ソラヲミアゲ
漣「ただいまぁ~」ヒュー ストン
朧「あ、下りてきた」
漣「いや~あまりの美味しさに上空で瑞雲体操踊っちゃったよ!」ズイ!ウン!ズイ!ウン!
曙「あぁ、あの日向さんが広めてる…」
潮「“荒ぶる瑞雲のポーズ”とか言うのだね」
漣「これならご主人様も大満足間違いなし!」
漣「我々第七駆逐隊の印象も大幅アップ!!曙の女子力の印象も大幅アップ!!」
漣「さっそくご主人様のもとへ届けよう!」
執務室前
漣「ほーら曙。ご主人様に『愛情込めて作りました。はぁと。』って渡すのよ」
曙「そんな恥ずかしい真似できるかぁ!」
ガヤガヤ
朧「ほら二人とも。ともかく提督に食べてもらいましょ」
潮「ええっと…提督~?しつれいしまーす」ガチャ
漣「第七駆逐隊から愛を込めて!カレーのお届けですよ~!」
提督「……カレー?」ビクッ
金剛(秘書艦)「NO!?ダメ、カレーは…」
曙「あ、ありがたく食べなさいよ。別に私は愛情込めてなんか…」
提督「ひえぇぇぇぇぇ!!!か、カレー…ひえっ!ひえぇぇぇぇっ!!」ガタガタ
金剛「ああっ!?テイトク、落ち着いて!あれは比叡のカレーじゃないヨ」
提督「うわぁぁぁっ!紫の…紫色のカレーが俺を殺しに…ひええぇぇぇぇっ!!!」ウワァァァァァァ
第七駆逐隊「「ええぇ…!?」」
提督「ヒェェ……オレハカレーデボドボドダ」
漣「どうしてこうなったんです?」
金剛「実は一週間くらい前…」
一
一一
一一一
比叡「司令~!」
提督「おぉ、比叡か。どうした?」
比叡「今日は私、気分がよかったので司令のためにカレーを作っちゃいました~」
提督「お?珍しいな?比叡が俺に料理を作ってくれるなんて。いつもは金剛のところに持って行くのに」
比叡「それが…お姉様ったら、何故か食べてくれなくて。司令は食べてくれますよね?」
提督「あぁ。せっかく可愛い比叡が作ってくれたんだ」
比叡「もうっ!司令ったら! エヘヘ、気合い!入れて!作ったんですよぅ!」カレーサシダシ
提督「おお!すまんな!いただくとしよう!」
(アレ?なんだか紫色をしているが…まぁきっとトロピカルな感じなんだろ)
パクッ
モグモグ
提督「……」
ウワァァァァァァァァァァァ!!!
一一一
一一
一
金剛「…という訳デース」
朧「あぁ…」
潮「私達がカレー粉を寝かせている間にそんなことが…」
提督「カレー コワイ カレー コワイ」
漣「うーん…せっかくカレーでアピールしようと思ったのに、逆効果だなぁ」
潮「せっかく美味しく作れたのに…」
曙「…」
提督「ヒエイトオデハ、ナカマジャナカッタノカ?」
金剛「テートク…比叡も悪気があった訳じゃアリマセーン。第六天魔ファイヤーの罰で反省すると思いますから、許してあげてネ」
朧「比叡さんの焼き打ち!?」
提督「ウゾダドンドコドーン」
曙「…」ギリ
漣「あ、曙?」
曙「ちょっと!クソ提督!」
提督「ヴェッ!?」
曙「比叡さんのカレーがどうだったか知らないけどっ!海軍の男がカレー怖がってどうすんのよ!」
曙「ほら、私(たち第七駆逐隊)がアンタのために作ったカレーよ!これ食べてシャキッとしなさい!」
提督「あ…アアァ…」
潮「あわわ…曙ちゃん、だめだよぅ」
朧「荒療治が過ぎるよ」
漣「…ふむ」
曙「金剛さん、クソ提督を押さえてて。逃げ出さないように」
金剛「ボノボノ……イエス!第七駆逐隊のLOVEのこもったCurryを信じマース!」
金剛「さぁテートク、みんなテートクのために作ってくれたんデスヨ。怖いことなんてナイからネ~」ナデナデ
金剛「ほら、とっても良いCurryの匂いデース」
提督「う…うぅ…」※提督の怯える声
漣「ご主人様?曙がご主人様のために、一週間かけて愛を込めてつくったカレーなんです。食べてあげて。」
(ついでに食べたあと感動して、私達に出番を増やしてください)
曙「あー、もう!愛情入りかどうかはともかく!味はしっかりしてるわよ!ほら…」
曙「アーンして」っスプーン
提督「あ…」アーン
潮(曙ちゃんが…曙ちゃんが提督に食べさせてあげてる!?)
朧(これはレア!秋雲がいたらスケッチしてもらえたのに…)
パクッ
モグモグ
提督「…ん」
曙「ど、どう?美味しい?」///
提督「!」ヒー、スィー、フー、ドン、ボゥ、バシャ、ビュー、ドゴーン
提督「インフィニ!インフィニ!インフィニティ!!!」パァァァァッ
提督「美味い!これが…曙のカレー…」
曙「このカレーが最後の希望よ。あたしに十分感謝しなさい、このクソ提督♪」
金剛「Oh、テートク!正気に戻りましたか!?」
潮「これが…これが愛の力」
朧「曙(と私たち)のカレーは誰にも負けない…多分」
漣「効果音が思ってたのと違う」チェッ
提督「いやー、助かったよ。お前達のおかげでカレーのトラウマを断ち切ることが出来た」モグモグ
漣「それはなによりです。ご主人様」
提督「ありがとうな」モグモグモグモグ
朧「そんな一心に食べてくれて……気に入っていただけましたか?」
提督「おお!とても美味しいぞ!」
潮「ホントですかぁ!!良かったね、曙ちゃん!提督喜んでくれてるよ!」
曙「だ、だから別にコイツのため、ってわけじゃなくもない、っていうか…その、あの」///
漣「曙、曙…」チョイ
曙「な、なによ」
漣「…」ピッ
ICレコーダー『ほら、私がアンタのために作ったカレーよ!これ食べてシャキッとしなさい!』
曙「へ?」
漣「…」ピッ
ICレコーダー『ほら、私がアンタのために作ったカレーよ!これ食べてシャキッとしなさい!』
曙「ちょっ…ちが…“私達が”って意味で…」アワワ
漣「…」ピッ
ICレコーダー『ほら、私がアンタのために作ったカレーよ!これ食べてシャキッとしなさい!』
曙「ああああぁぁぁぁぁっ…」ガクッ
朧「いつの間に…」
漣「曙がご主人様に詰め寄ったとき、いいカンジの雰囲気がでてたからね~」
漣「漣ちゃん、ホントこういうことには労力を惜しまないよね」
漣「これが、漣の本気なのです!」
曙「」
漣「さぁ、ご主人様?今ならこぉんな可愛い曙も付いてきますよ?第七駆逐隊の出番を増やしてみませんか~?」
提督「うーん、そうだなぁ…」
漣「えへへ~」
提督「よし、今度第八駆逐隊主役のラノベを上に具申するから、そこに“チョイ役”として登場“させてやろう”!」
漣「は?」
提督「どうだ、嬉しいだろう!」ハハハ
漣「またラノベの脇役か~い!!」
ガラガラッ
陽炎「『陽炎、抜錨します』好評発売中よっ!」
ピシャン
曙「いきなり出てきて宣伝した!?」
潮「ま、まぁ出番貰えるならいいよね」
朧「そりゃアンタ達はメインだから…」
漣「くぅっ…主役は諦めませんよぅ、漣はしつこいから!」
漣「第 七 駆 逐 隊 ここにありぃ!!」ドォォォン
終わり
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