【安価】八幡「高校生の流行調査?」 (422)

不慣れですが、どうぞお付き合い下さい

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いろは「そうなんですよー。今度生徒会でまたイベントを企画中なんですけど、なかなか良いアイディアが出てこなくて……。それで、今時の高校生の流行とか参考にならないかと思いまして!」                                          八幡「ふーん…。てか、一色みたいなイケイケJKならその手の事には詳しそうな気がするんだが?」 八幡(何なら調査なんて面倒な事しなくていいまである)                       いろは「………イケイケJK…。はぁ…それ口説いてるどころかストレートに気持ち悪いですごめんなさい。」                       八幡(マジで溜め息つきながらフラないでへこむから)                                           いろは「私、葉山先輩と付き合う為に周りの女子達とは違うモノを取り入れてるので、意外とそういうのに疎いんですよ?」                       八幡「…確かに意外だな。まあお前が高校生の流行調査をしている理由はわかった。だがしかし、何故俺のところに来た?高校生なら校内に腐るほどいるだろうに…。」                       いろは「腐るほどって……。てか、私言いましたよね?周りと違うモノを求めてるって。だから変わり者の先輩のところに聞きに来ちゃいましたっ!」テヘッ                       八幡「あざといあざとい。いや待て、これって一般向けな情報収集じゃないの?面白回答でも集計してんの?」                                          いろは「ふふん、これは葉山先輩を落とす為の情報収集も兼ねているんです!だから変わった回答も募集中なんですっ!」テヘテヘッ                       八幡(はいテヘッおかわり頂きましたー)                       八幡「とはいえ…俺はホントに詳しくないし、聞いたところで全く参考にならんぞ?」 いろは「構いませんよー。先輩のイメージでも良いですし、実際にハマってる事とかでも問題ありません!」                       八幡「そうかい……。まあ、強いて言うなら今時だと>>6とか流行ってんじゃねぇの?」

改行ミスりましたごめんなさい。

フェンシング

八幡「そうかい……。まあ、強いて言うなら今時だとフェンシングとか流行ってんじゃねぇの?」

八幡(まぁ俺やった事ないけど…)

いろは「…えっ!?先輩フェンシングなんてやるんですか?」

八幡「いや、この間小町とたまたまテレビで試合を観てな。ちょっと格好良かったから流行ってんのかと思って…」

いろは「確かに格好良いですよねー。葉山先輩がやってたらもう痺れちゃいますよ~!」

八幡「いや、防具で顔見えないだろ…。」

八幡(あれ?それなら俺やっても格好良いんじゃね?痛そうだから嫌だけど)

いろは「そこはほら!葉山先輩オーラがシュババーンって感じで溢れますから!」キラキラ

八幡(なにこの子こわい…)

いろは「でも先輩意外と真面目に考えてますねー。例えば、>>10とか言うと思ってましたよー!」

睾丸潰し

いろは「でも先輩意外と真面目に考えてますねー。例えば、睾丸潰しとか言うと思ってましたよー!」

八幡「…………は?」

八幡(……今こいつ何て言った?コウガ…ン……だと?)

いろは「………先輩は睾丸潰しが趣味っと。」

八幡「っちょおおい!!一色!何メモってやがる!」

八幡(こいつやっぱりこわい。俺を軽く社会的に消そうとしやがった…)

いろは「……………………………や、やだな先輩!先輩がどんな趣味を持ってても私は先輩の味方ですよ~!多分きっと!」

八幡「なんだ今の間は!しかも自信無さげに言うな!そして俺の趣味はそれじゃない!」

いろは「あはっ。冗談ですよ、じょーだん!先輩焦っちゃって可愛かったですよ?」ニヤニヤ

八幡(俺は知ってしまった。今時の女子高生は冗談に睾丸潰しという言葉を使うと…)

いろは「フェンシングで睾丸潰し……先輩って面白いですねっ。」

八幡(なにそれどうやんの?俺、牙突的なのでも使えんのかな?)

八幡「くそ、もう付き合ってられん…」

いろは「あ!先輩どこ行くんですか!?」

八幡「>>14のとこだ。付いてくんなよ?」

はやま

八幡「葉山のとこだ。付いてくんなよ?」

いろは「いや先輩絶対ウソですよね?葉山先輩と先輩が放課後会う約束とか考えられないんですけど。」

八幡「今日は本来お前に巻き込まれなければ葉山の相談に乗る約束だったんだよ。これも奉仕部の依頼ってやつだ。」

いろは「怪しいですねー。これは私も付いて行かない事には事実かどうかも疑わしいです。というワケでせーんぱいっ!可愛い可愛いいろはちゃんが先輩に同行しちゃいます!」

八幡「……やっぱ葉山の名前をお前の前で出すとこうなるよな…。仕方ない、葉山は>>18にいる筈だ。早く準備しろよ?」

車椅子用トイレ

八幡「……やっぱ葉山の名前をお前の前で出すとこうなるよな…。仕方ない、葉山は車椅子用トイレにいる筈だ。早く準備しろよ?」


--車椅子用トイレ前

八幡「葉山。比企谷だ。約束通り相談を聞きに来たぞ。」ドアコンコン

葉山「…!比企谷、来たか。だがすまない、もう少し掛かりそうなんだ。扉越しの話になってしまうが、いいだろうか?」ベンキチョコン

八幡「俺は構わないが…」チラッ

いろは(うわぁー……葉山先輩がこの扉の向こうで……お、お花摘みを……)カァァァ

八幡(一色さんが壊れかけてらっしゃる…)

葉山「比企谷?まさか誰かいるのか?この相談は出来る事ならあまり他人に聞かれたくはないんだけど…。」

八幡(なら用足しが終わってからにしてよ。なんで同時進行なの?欲張りなの?二兎を追うと今の処理作業もしくじるよ?……仕方ない、俺が中に………嫌だ無理だ気持ち悪い。うえ…)

チョンチョン…

八幡(ん?)

いろは「……先輩。扉越しで話して下さい。せっく葉山先輩の弱点を知れるチャンスなんです。私は居ないと思って聞いちゃって下さい…!」ボソッ

八幡(うわー、この子うわー…)

葉山「比企谷?どうしたんだ?比企谷?」

八幡(トイレの中で比企谷比企谷連呼すんなよ。処理作業に集中しろよ…)

八幡「あー…いや、すまんすまん。今近くで何人か知らん奴らがたむろしててな。だが今さっき居なくなった。大丈夫だ。」

いろは(ナイス先輩!)グッ

葉山「そうか。なら安心だ。単刀直入に言おう、俺の相談は……>>22で困ってる事なんだ。比企谷はこの事をどう思うだろうか?」




葉山の一人称間違えてた。すみません。

ホモ疑惑

葉山「そうか。なら安心だ。単刀直入に言おう、俺の相談は……ホモ疑惑で困ってる事なんだ。比企谷はこの事をどう思うだろうか?」

八幡(………)

いろは(………)

葉山「……単刀直入過ぎたな。ごめん。戸惑うのもわかる。でもほら、その事で姫菜が良く僕達をからかうだろう?」

八幡「ん…あ、ああ……確かにそうだが……海老名さんの場合はからかうとは違うような…」

いろは(からかうと言うより妄想ですね)

葉山「彼女も悪気は無いと思うんだが、その…ハヤハチ、だっただろうか?あれによって総武こう高の一部で僕が比企谷を好きなんじゃないだろうか、という噂まで流れてるんだ。」

八幡「は?マジで?てか俺、噂になるほど有名ではないぞ?」

葉山「文化祭の件が尾を引いているのかわからない。だが、君はその一部では受けのハチさんとして有名らしい。」

八幡(なにそれキモい)

いろは(流石に気持ち悪すぎますごめんなさい……)

葉山「僕の相談はこんなところだ。どうだろうか?奉仕部でこの噂の解消を手助けしてもらえないだろうか。」

八幡「一応、あとで雪ノ下と由比ヶ浜に確認してみる。」

いろは(受けちゃうの?先輩前向き!?流石は受けのハチさん………これ無理笑う…)ブフッ

八幡(一色のやつ……許さん)

葉山「比企谷、また君に頼ってしまうな。今度は僕が比企谷の力になれる事を探しておくよ。」

八幡「ねーよ、そんなもん。話は終わりだな?なら俺は行くぞ。生徒会の手伝いで忙しいんでな。」

いろは(……!)

葉山「ああ、助かったよ。いろはが世話になってるようだし、今度改めて奉仕部にお礼を持ってくよ。」

八幡「…だからいらんっての。さて、行くぞ一色。」ボソッ

いろは「…は、はい。先輩ってやっぱり………と、とにかく調査再開ですね!」ボソッ

八幡「なら<<26に聞くか。あいつなら<<28くらい高いレベルの流行だって知ってるだろ。」

八幡「なら書記ちゃんに聞くか。あいつならケツの穴くらい高いレベルの流行だって知ってるだろ。」

いろは「……先輩、色々とツッコミたいんですが………書記ちゃんってうちの生徒会の、ですよね?」

八幡「ああ、書記ちゃんこと藤沢さんだ。」

いろは「ちゃんと生徒会メンバーの名前を覚えてくれたのは嬉しいですけどー。書記ちゃんって何なんですか?なら私は何なんですか?」

八幡「委員長ちゃん?」

いろは「やめて下さい背筋が凍ります穴があったら入りたいごめんなさ……はっ!そうだ穴!さ、さっきのその……けけ、け……つ……ケツの何とかってなんですかっ!!!」

八幡(隠しきれてませんが一色さん?)

八幡「は?知らねーの?今流行ってんだぞ?」


いろは「えっ。」

八幡「比企谷家でカマクラのケツの穴可愛いって小町といつも話してるんだぞ?」ホクホク

いろは(先輩がケツの穴に埋まればいいのに…)


※書記ちゃんのキャラがいまいちわからず、間違ってたらすみません。


--生徒会室

藤沢「委員長、お疲れ様です。」

いろは「お疲れ様ですー。さっそくなんですけどー、質問ですっ。今時の高校生の流行って何だと思いますか?」

藤沢「流行…ですか?」

八幡(ケツの穴……ケツの穴………)

いろは(先輩が何か念じてる………)

いろは「その……、ケ、ケツの穴とかはなしですからねっ!」カァァァ

藤沢「……っ!?委員長!?」

いろは(ああ、穴があったら入……らなくていいや…)トホホ

八幡(ケツの穴…ケツの…………グフフ)

藤沢「………私的には、>>31なんて流行ってたら素敵だと思いますけど……どうですか?」



メガネ

いろはは委員長じゃなくて会長でした。間違いばかりですみません。
安価でしたら下で

藤沢「………私的には、メガネなんて流行ってたら素敵だと思いますけど……どうですか?」

いろは(………)ジー

八幡(………)ジー

藤沢「え?あれ?どうしたんですか?二人とも…」アワアワ

いろは(この人、自分がメガネキャラだからって何言っちゃってるんですかバカなんですか?)ジトー

八幡(なんかメガネ流行っちゃう話とか某掲示板で見たような見てないような……)

いろは「でもまあ、先輩の意見よりは参考になりましたね!フェンシングで何とか潰し!」

藤沢「え、比企谷くん……スポーツ用品で遊んでたんですか?」

八幡「おい一色。誰がフェンシングでこうが……ゲフン、いやいや、フェンシングの剣って掌のマメとか潰すのに丁度良いなーって話。うん、そうだ。」

藤沢「?」

いろは「ではでは藤沢先輩!メガネ参考になりました!また明日~!」タタタッ

藤沢「は、はい…。お気をつけて。」

八幡「さて、次は>>35辺りに聞いてみるか。」タタタッ


玉縄

八幡「さて、次は玉縄辺りに聞いてみるか。」タタタッ


--サイゼリヤ

いろは「なんでサイゼ…」

八幡「わざわざ他校から呼ぶんだ。千葉の人間なら皆納得のサイゼに呼ぶのが礼儀ってもんだろ。」

いろは「それにしても玉縄先輩ですかー……あの人何言ってるかわからないのに参考になるんですかー?」グテー

八幡「まあその辺は巧みなジェスチャーやフィジカルを存分に活かしたテクニックと俺の熱いソウルでコミュニケーションをだな…」

いろは「…先輩の方がワケわかんないです。真似出来てませんし使ってる英単語がレベル低いです。」











玉縄「僕はドリンクバーをオーダーしてリラクゼーションするけど、君たちもセルフでオーダーした方が良いんじゃないかな。」












八・いろ「おー、いえす…」


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玉縄「なるほど、つまりそのインタビュー内容をコンパクトに集約し、克つイベントの参考資料としてアプリケーション出来るようにデータ化するという事だね?」コネコネ

いろは「はい」ニッコリ

八幡「…おい一色。この間の会議で学ばなかったのか?ニコニコ愛想良くしてるだけじゃ、アイツが話を拗らせるだけだぞ。」ボソッ

いろは「ふふん、先輩わかってませんねー。これはご機嫌取りです。玉縄先輩の機嫌を良くして質問にだけ気持ち良く答えてもらって後はトンズラです。」ニコニコ

八幡(おー、こわ。八幡思わず震えちゃうわこりゃ…)ブルッ

玉縄「ではこちらとしてもアクティベーションを強調して円滑なブレーンストーミングを…」コネコネコネコネ

八幡「…やべ、一色。玉縄のブレーン何とか出てきた。早めに切り上げようぜ?」

いろは「玉縄先輩!」

玉縄「……何かな?」コネコネ

いろは「これからお訊ねするクエスチョンにアキュレイトでブレヴィティーなアンサーをお願いしますプリーズ。」

八幡(ここが日本でよかったね)

玉縄「……ノーノー、要求の押し付けは良くないよ?ブレーンストーミングはもっと…」コネコネ

いろは(………黙らないかなぁこの人)ゴゴゴゴ


玉縄「要求をクワイエットに飲もう。」キリッ

八幡(ブレーン何とか敗れたり)


いろは「ではでは!今時の高校生の流行って何がエキサイティングだと思いますかプリーズ!」キャルン

八幡(……プリーズいらんわ。ついでにエキサイティングも。)

玉縄「……やはり、>>38が重要ポイントだと考えるね。何故なら人間のコミュニケーションにおいて……」コネコネペラペラ


限定ジャンケン

遅れてすみません。仕事終わったので再開します

玉縄「……やはり、限定ジャンケンが重要ポイントだと考えるね。何故なら人間のコミュニケーションにおいて……」コネコネペラペラ

いろは「まさかのジャンケンですか!?」

八幡「しかも限定とか……玉縄、お前もしかして賭け事とか好きなのか?」

玉縄「僕はあくまでもコミュニケーションの一環として限定ジャンケンをしているだけさ。まあ、負けてしまえば僕のワーク・ライフ・バランスも崩壊してしまうだろうけどね。」コネコネグーチョキパー

八幡(ワークとかお前働いてないでしょ学生でしょ…)

いろは「あのー……」

八幡「どうした一色?」

いろは「その限定ジャンケンって何なんですか?ただのジャンケンで人生とか壮大過ぎません?」

八幡「お前は知らなくて良い事だ。」

いろは「えー……何か面白そうじゃないですかー。限定って言葉、そそられません?」

八幡(限定商品とかと一緒の扱いかよ)

玉縄「ならば僕がレクチャーしようk」
八幡「さあ一色!次だ次だ!早く聞いて廻ろうぜ!小町が俺の帰りを待ってる!」タタタッ

いろは「もー、先輩!限定ジャンケンって何なんですかー!教えてくださいよー!」タタタッ











玉縄「……ペイメントするのは僕なのかな…」


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いろは「で、結局>>41のところに来たんですけど。」

材木座

いろは「で、結局材木座先輩のところに来たんですけど。」

八幡「一色。変わり者の意見を聞きたいのはわかるが、ついに変わり者の中の変わり者に手を出してしまうとはな…。」

八幡(何ならこいつ以上の変わり者は俺の記憶の中には居ないまである)

材木座「まあそう言うでない八幡よ!我の流行を聞きたいのであろう?だが、八幡ならば我に直接聞かずとももう感じているのではないか?んん?」

八幡(……手っ取り早く済ませようそうしよう)


八幡「……はいはい、どーせお前の考えなんて>>43>>45をヒーロー、ヒロインとしてカップリングしたラノベだろ?因みにタイトルは>>48ってところが妥当だろうな。」

ダルシム

ミトコンドリア・イブ

>>47

八幡「……はいはい、どーせお前の考えなんてダルシムとミトコンドリア・イブをヒーロー、ヒロインとしてカップリングしたラノベだろ?因みにタイトルは【ふたなりイブとダルシムの危険な情事】ってところが妥当だろうな。」

八幡(…とまぁテキトーな事を言ってみたワケだが……)

いろは「…………」

材木座「…………」

八幡(…やはりダルシムの危険なラブコメはまちがっていたようだ。てか、ダルシムがミトコンドリア・イブと結ばれて人類の先祖的なモノになってたら今頃デスティニーランドの中心でリア充達がヨガファイアしてるよ?)



材木座「……んおおおおぁお!!!!は、八幡っ!素晴らしいっ!今の案で我の脳内からアイディアが沸き上がってきたぞー!!!」ゴゴゴゴ

八幡「なっ。」ビクッ

いろは「…せせ先輩っ!い、今ならまだ間に合いますっ!比企谷八幡と一色いろはを主役にした>>50を提案して材木座先輩を落ち着かせましょうっ!」アワアワ

サイコホラー

安価間違えてましたので>>51


いろは「…せせ先輩っ!い、今ならまだ間に合いますっ!比企谷八幡と一色いろはを主役にした【サイコホラー】を提案して材木座先輩を落ち着かせましょうっ!」アワアワ

八幡「何お前、サイコホラー好きなの?」

八幡(一色なら恋愛モノとか言い出すかと思って身構えてた自分が恥ずかしい…)

いろは「ふふっ、私みたいな可愛い女の子がこういうジャンルに詳しいという時点でギャップ萌えを狙ってるんです。さらにこれが小説とかじゃなく映画となれば、怖い怖い言ってか弱い女の子アピールで攻めちゃう事も出来ます!私ってやっぱり抜け目ない!」キャハッ

八幡「サイコホラーよりお前の方がよっぽど怖いよな…。」

いろは「えー、先輩の目の方がホラーって感じじゃないですかー。」

八幡「腐ってて悪かったな。」





材木座「あのー八幡?我を置いてかないで?」

いろは「あ、材木座先輩まだいたんですか?」

材木座「ぐほぁ…!!!!」ガクッ

八幡(ほら、いろはす怖い)


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八幡「さて、材木座も帰ったし。帰るか。そうかそうかー、よし帰ろう。」

いろは「ちょっと先輩?」グイッ

八幡「……引っ張るなよ。まさかまだ聞き足りないのか?俺は一刻も早く小町に会いたいというのに。」

いろは「ほんと先輩はシスコンですよね…。んー、色々な人に話は聞けましたけどー。なーんか物足りないというか……。」

八幡「まあ確かにな。コレだっ!っていう回答は確かに貰えてないよな……。」

いろは「というワケで!ここで救済処置発動!いろはすちゃーんす!」キャルン

八幡(はい?)

いろは「なんとこのいろはすちゃんすは、私一色いろはがこんなグダグダな調査をまともなモノに強制的に変えてしまうという荒業なのです!」

八幡(なんか勝手に盛り上がってるよこの子)

いろは「ではでは!いろはすちゃんす!スタートっ!」キラッ


※奉仕部に依頼をします。雪ノ下か由比ヶ浜の二択で、>>57までで多い方のところに助けを求めます。

がはま


奉仕部部室

いろは「いやはやー、結衣先輩派の力って絶大ですねー。」

八幡「救済処置とか言っておきながらただ奉仕部に依頼に来ただけじゃねぇか…。」

八幡(というか、さっきの二択は何故小町と戸塚じゃなかったんだ?天使と天使の二択でウハウハだったのに…)

結衣「……えっとー………さっきから二人とも何言ってるのかな…?」

八幡「いやこっちの話だ。由比ヶ浜に言ったところで理解出来ないだろうし、気にするな。」

結衣「あ!今ヒッキーあたしの事バカにしたでしょ!?マジキモい!」

八幡(安心しろ……お前じゃなくても理解出来ない会話だから)

結衣「しかも……またいろはちゃんと一緒だし…。」チラッ

いろは「あははー……黙って先輩をお借りしてすみませんでした。でも大丈夫です!先輩、葉山先輩の依頼も解決してましたし。」

八幡「あれを解決と言えるのかはわからんがな。」

結衣「そうなんだ?てか、隼人君の依頼って何だったの?」

いろは「そ、それはー……」チラッ

八幡「はぁ……」

八幡(仕方ない。ここはそれっぽい事を言ってこの話題から逃れよう。まさか葉山がホモ疑惑に困ってましたなんて言える訳もないし。別にアイツの評価がどうなろうと俺には興味無い事だが、葉山が俺を好きという噂が流れてるという事を知られてはキモいとか言われるに決まってる。しかも何故か俺が。そんな噂は由比ヶ浜や雪ノ下に知られず、一人で揉み消すに限る)

八幡「……まあ、葉山が>>60で困ってたっていう大した事無い依頼だった。お前が出る幕は無さそうだよ。」シレー



家が火事

八幡「……まあ、葉山が家が火事で困ってたっていう大した事無い依頼だった。お前が出る幕は無さそうだよ。」シレー

八幡(あれれー?今俺何かとんでもない事を言ったような……)

結衣「なんだそんな事かー!もー、隼人君っておっちょこちょいだなー………ってええぇえっ!!!?」

八幡(素でノリツッコミする奴いたんだ…)

いろは「ちょっと先輩何言ってるんですかっ!葉山先輩の家が火事とか何でそんな話になるんですか!?」

八幡「いや、ちょっとテンパってたみたいだ。流石の由比ヶ浜もこんなのすぐに嘘だと気付くだろうよ。」

いろは「で、ですよねー!いくら結衣先輩でもこんな話!」









結衣「バケツと如雨露とコップとペットボトルと!あと何か水を入れられそうな物っ!早く隼人君の家の火を消さなきゃっ!!」バタバタ


いろは「……あーあ。」





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雪乃「つまり奉仕部への依頼は、今時の高校生の流行調査の補佐、という事でいいのかしら?」

いろは(雪ノ下先輩いたんだ…)

八幡「ああ、一色と二人だけだとなかなか情報が集まらなくてな。力を借りたい。」

結衣「うんうん。ヒッキーが頼ってくれて嬉しいよ。」ニコニコ

雪乃「全く。それならそうと嘘谷君?何故最初にここに質問に来ないのかしら?材木座君や玉縄君のような変わり者に真っ先に聞きに行く神経を疑うわね。」

八幡「さっきの火事の嘘に関しちゃ謝っただろ?嘘谷とかやめてくれ。それに、変わり者の意見も重宝したいと言ったのは一色だぞ?」

雪ノ下「あらそう。一色さんもとうとうこの男に毒されてきたのね。可哀想に…。」

いろは「あははは…。」

いろは(やっぱり三人は仲良しだなー)

結衣「でも流行っていっても色んなのあるよねねー。服とかテレビ番組とか。それ全部調べてたらキリなくない?」

八幡「由比ヶ浜にしてはまともな意見だな。確かにジャンルを絞らな過ぎたかもしれん。」

結衣「にしてはってなんだし!」

いろは「結衣先輩の意見を参考にまた聞き出すしかないですかね?幸いまだ構内にも人は居そうですし。」

八幡「だな。とっとと終わらせて帰るに限る。」

いろは「先輩そればっかり。」

雪乃「ごめんなさい。私少し職員室に呼ばれていて行かなければならないの。調査の方は三人でお願い出来るかしら?貴方達の運がよければ会えるかもしれないけれど。」

八幡(なにその私レアキャラですみたいな言い方)

結衣「むー。しょうがないなー。ゆきのん!また会おうね!」

いろは「また会いましょう!」

八幡「とっとと用事済ませて手伝えよ?たまには俺も楽したいからな。」

雪乃「ええ。善処するわ。とりあえずはさようなら。」テクテク


結衣「じゃあどこ行こっか?」

八幡「場所よりもまずはジャンルを決めなきゃな。」

いろは「そうですね。さっきまでのようなグダグダ感は出したくありませんし。」

結衣「だったら断然>>64!これなら皆期待通りに答えてくれるよ!」


TV番組

結衣「だったら断然テレビ番組!これなら皆期待通りに答えてくれるよ!」

八幡「…お前そんなにテレビの話したいのかよ?さっきも言ってたし。」

結衣「えへへー。ほら、テレビ番組って言ってもドラマとかアニメとか、いろんな内容聞けそうだしさ!」

八幡「まあジャンルとしては申し分無いか…。テレビの無い家庭とかほとんど皆無みたいなもんだし。テレビ番組っていう当たり障りの無い話題であれば男子にも女子にもコンタクトはとりやすいしな。」

いろは「んー、私としてはもうちょっと幅広い話題で質問したかったんですけどー。テレビ番組だけーっていうのもなんか…」

八幡「高校生の流行調査っていう項目からは多少妥協する感じにはなるが、聞くだけ聞いてみればいいんじゃないか?物足りなかったらまた違った質問をしてみりゃいい。」

いろは「……まあ先輩が言うなら仕方ないですー。先輩頼りにしてますよー。」ウリウリ

八幡(いちいちアクションがあざとい)

結衣「よーし、いろはちゃんも納得してくれたし。早く聞きに行こうよ!」

八幡「随分張り切ってんだな。」

いろは「先輩に頼られたの、きっとすっごく嬉しいんですよ。」ニッコリ

八幡「……あっそ。」プイッ

結衣「ヒッキー、いろはちゃん!早く早くー!」ブンブン

八幡「…わかったからいちいち騒ぐなよ。」

結衣「もー、ヒッキーがもたもたしてるからでしょー!下校時間になったら皆帰っちゃうんだから!」

八幡(寧ろ俺はサイゼに行った時点でそのまま帰宅したかった…)

いろは「聞くにしても、私はドラマならちょこっと知ってますけどー。アニメとかニュースは詳しくないです…。」

結衣「あたしもその辺はちょっと………ヒッキーは詳しそうだよね?例えばアニメなんかだとオススメとかあるのかな?」ワクワク

八幡(それだと俺が引きこもってアニメばかり観ているみたいに聞こえるんですが)

いろは「あ~、それ私もちょっと気になります。」ワクワク

八幡(え、なんでこんなに期待の眼差し向けられてんの?)

八幡「……>>67とか名作なんじゃねーの?アレはストーリー構成とかが良くて一応全話観たわ。」





あれ? 小町に攻略完了されてる?

>>66

八幡「……【あれ?小町に攻略完了されてる?】とか名作なんじゃねーの?アレはストーリー構成とかが良くて一応全話観たわ。」


結衣「…え、えーっと………」

いろは「………先輩大丈夫ですか?」

八幡(このリアクションである)

八幡「忘れろ。今のは妄言だ。」

八幡(お前らが知らないのも無理はない。このアニメは、当時小町好き過ぎてヤバかった中学時代の俺が自作した簡易アニメだからだ。あー黒歴史怖い)

いろは「…グーグルにも引っ掛かりませんし。一体どんなアニメなんですか?」ポチポチ

結衣「うんうん。」

八幡(食い付くなよお前ら…)

八幡「まあ簡単に言えば、ごく平凡な中学生の主人公がある事件をきっかけに学校や近所の女の子と仲良くなっていくストーリーだが、最終的には良く相談に乗ってもらっていた妹に身も心も攻略されてしまう内容だな。それに気付いた時の主人公の名言がタイトルになっているのが魅力だ。」

八幡(自作アニメをここまでアピールしてしまう俺って人間的にどうなんでしょう?)

結衣「どんだけ小町好きなの!?」

いろは「聞かなきゃ良かったくらいの気持ち悪さです先輩……。」

八幡(だろ?)

結衣「あ!そういえば!」ガサゴソ

いろは「どうしたんですか?結衣先輩。」

八幡(由比ヶ浜がおもむろに鞄を漁りだした……。え、もしかして俺の自作アニメのDVDとか出てくんのかな?何流出してんの?アレは中学の敷地内のあの丘の上の木の根本に埋めてきたのに)ヒヤ…

結衣「あった!じゃじゃーんっ!」バッ

いろは「あ!有名ですよねそれ!」

八幡「それ>>70じゃねぇか?なんでそんなもんが鞄から出てくんだよ……。」


※アニメ関連の物を指定して下さい。
例:俺ガイルのDVD、ピカチュウのフィギュア
など




書いてしもうた(゜゜;)

安価は>>75でお願いします!

魔進チェイサー

八幡「それ魔進チェイサーじゃねぇか?なんでそんなもんが鞄から出てくんだよ……。」

結衣「えへへ!あたしドライブは欠かさず観てるんだよ!それに魔進チェイサーカッコいいじゃん!」

いろは「私はちゃんと仮面ライダーチェイサーとして闘ってるチェイスが好きですけどー。」

八幡「…ばっ!お前、ベルトさんが一番かっけぇに決まってんだろ。」

八幡(女子高生と仮面ライダーの話で盛り上がってる。これ不思議)

いろは「ベルトさんなら私持ってますよ?」つベルトさん

八幡(結論。最近の女子高生はいつロイミュードが出てきても大丈夫なようだ……)

結衣「わー、ベルトさんもカッコいいなー。ねえ、ヒッキーも何か持ってるでしょ?」ワクワク

八幡「俺、オモチャは卒業したんだ。仮面ライダーはドラマとして楽しんでるから。」キリッ

八幡(やべぇ、俺って大人だ…)シミジミ

結衣「えー……ヒッキーつまんない。」

いろは「先輩って遅れてますね…。」



八幡(……タイプフォーミュラで駆け抜けて帰りたい)

いろは「あ!結衣先輩あれ!」

結衣「ん?窓の外指差してどうしたの?」

いろは「先輩!早く行きましょう!質問のチャンスですよ!」グイグイ

八幡(ん?校庭に>>79がいる…。仕方ない、行くか…)ハァ







葉山

八幡(ん?校庭に葉山がいる…。仕方ない、行くか…)ハァ

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校庭

いろは「葉山せんぱーいっ!」タタタッ

葉山「いろは?こんな時間まで残ってたのか?生徒会、頑張ってるみたいだな。」

いろは「同然ですぅ。葉山先輩が安心して卒業まで過ごせるように、良い学校を作りますねっ!」キャピキャピ

八幡(変わり身早えーなー……)テクテク

結衣「隼人君やっはろー!」テクテク

葉山「結衣も一緒だったか。それに…」チラッ

八幡「……うす。」

葉山「まさかまた君と会うなんてな。さっきは助かった。改めて礼を言わせて欲しい。ありがとう。」ニコリ

八幡「別にいらねーって言っただろ。それにお前も俺も、今日顔合わせるのは初めてだ。」

八幡(そうだろ?車椅子用トイレの葉山さんよ)


いろは「葉山先輩!部活は終わったんですかー?」

葉山「ああ、ついさっき終わったところだよ。戸部はボールを片付けに行ってるけど。」

いろは「戸部先輩もお疲れ様ですねぇ。」ニコニコ

八幡(戸部よ。俺は同情くらいならしてやれる。強く生きとけ)グッ

結衣「部活が終わってるんなら、隼人君。ちょっと時間貰えるかな?」

葉山「別に構わないよ。結衣と彼が一緒に居るという事は奉仕部絡みだろ?依頼の件もあるし、何か力になれるなら協力は惜しまない。」

結衣「依頼………あー!隼人君聞いてよー!ヒッキーったらその依頼の内容って何なのー?って聞いたらね!隼人君の家が火事で困ってたとか嘘付いたんだよっ!」

葉山「えっ。」

八幡「だから謝っただろーが。雪ノ下といいお前といい……いちいち突っ掛かってくるなっての。」

いろは「もー、先輩?アレは嘘とかのレベルじゃないですよぉ。付くんならもっと可愛い嘘にして下さいー。」キャピキャピ

八幡(葉山の前だからって猫被り全開のいろはすがあざとい)

葉山「ははは……まあ嘘も付けるくらい仲が良いって事で。彼も悪気は無いんだろうしさ、許してやって欲しい。」

八幡(何でお前にフォローしてもらわにゃならん。ツイッターのアカウントかよ俺は)

結衣「しょーがないなー。ヒッキーの事許したげる!」

八幡「はいはい、ありがとさん。」シレー

いろは「ねー、葉山せんぱーい。部活終わったんならぁ映画観に行きましょうよー。サイコホラーの面白そうなの今やってますしー。何なら私ぃ仮面ライダーでも大丈夫ですよー。」キャピキャピ


八幡(一色が度重なる不思議会話のせいでアプローチの方向性を見失っている……)

結衣「魔進チェイサーが出るならあたしも観たいなー!」キラキラ

八幡(由比ヶ浜、お前も早く帰ってこい。それと最新映画では恐らく魔進チェイサーは出ない。観てないから知らないけど)

葉山「映画か…。最近は忙しくて観れてないんだけど、気になってるのをこの間TSUTAYAで借りたんだ。>>85って映画なんだが、知ってるかな?」


※安価にて映画のタイトルを指定して下さい。オリジナルでも妄想でも構いません!




アルンヘムの橋

葉山「映画か…。最近は忙しくて観れてないんだけど、気になってるのをこの間TSUTAYAで借りたんだ。アルンヘムの橋って映画なんだが、知ってるかな?」

結衣「なんかすごそうなタイトルだねー。あたしは観た事ないよ?」

いろは「私もわからないですぅ。でも、葉山先輩が気になってる作品なら私も気になっちゃいますよー。」

八幡「…お、俺も知らないな~。葉山の趣味ってマイナーなんじゃね?」

八幡(本当はス○ライクウィッチーズのOVAだと知っているが……俺が気になってて借りようか迷っていたDVDを先に借りられてた悔しさで知っていると言えなかった。というか、だからいつTSUTAYAに行っても貸出中だったのか!葉山お前5週間くらいは借りて返して繰り返してるだろ!)

葉山「そうか、残念だな。今まであの手の作品はあまり見なかったけど一度観てしまうとのめり込んでしまうものだよ。」ハハハ

八幡(お前はアウトドアの世界に居てくれ。こっちにまで来られたら俺とか材木座辺りはどこの世界に引っ越せばいいんだ)

結衣「そんなに面白いんだ?あたしも今度観てみようかなー?」

葉山「是非オススメするよ。比企谷も観てみるといいよ。」ニコリ

八幡「まあ気が向いたらな。」

八幡(お前のせいで5週間観るの遅れてんだよこっちは)

葉山「ところで映画だったかな?俺は構わないけど、結衣達は部活中じゃないのかい?」

結衣「……へ?あー!そうだった!隼人君!聞きたい事があるんだけどいいかな?」

八幡「お前今調査の事忘れてただろ?」

結衣「ヒッキーうるさい!あたしはちゃんと覚えてたし!」

葉山「調査?それが今回の依頼なのか?」

いろは「はいはーいっ!依頼人は私でーす!今度の生徒会主催のイベントで私困っててー……葉山先輩に迷惑掛けるにもいかなくてー、奉仕部の先輩方に助けてもらってるんですぅ。」グスッ

結衣「イベントのアイディアがなかなか出てこないみたいで、今時の高校生の流行を調査してそれを参考に考えよう!ってなったの。」

葉山「なるほど。……とはいえ、俺も最近ハマってるモノといえば、ストライ○ウィッチーズとかサッカーとかスノボとかしかないしな。」

八幡(十分だよそれ。ストライクウィッ○ーズを迷わず最初に答えたのはどうかと思うが)

いろは「さっすが葉山先輩!参考になりますっ!」キャルン

葉山「あまり力になれなくてごめん。……でも、これで少しは借りを返せたかな?」チラッ

八幡「………………ほんの少しだけな。」プイッ

八幡(今窓から見ていたであろう海老名さんが鮮血とともに視界から消えたのは気のせいだきっと……)

結衣「いろはちゃんどうする?まだ誰かに聞く?」

いろは「そうですねー。もう少ししたら戸部先輩が戻ってくるみたいなんで仕方ないから聞いてあげます。」

結衣「じゃあ待ってる間に他のサッカー部員にも聞いて回ろうよ。なるべく情報が多い方が良いでしょ?」

いろは「ですねー。いきますよ先輩。」グイッ

八幡「お前な。ちょっとは俺を楽させてくれ。それに俺みたいな目付き悪い奴がいきなり声掛けたら良い答えなんて期待出来ないだろ。」

いろは「それは一理あります。」

結衣「もー。じゃあ、あたしといろはちゃんで聞いて来るからヒッキーはここで待っててね?帰ったら怒るかんね!行こっ!いろはちゃん!」タタタッ

いろは「はーい。」タタタッ


八幡(目付き悪いで納得すんなよ……)

葉山「……………」

八幡「……………」

葉山「……………」

八幡(…………………………………助けて)

葉山「…………………………………比企谷。」

八幡「………っ!!?」


※安価にて、葉山の起こしたアクションを指定して下さい。

安価>>90


ケツを差し出す

葉山「…………………………………比企谷。」

八幡「………っ!!?」

八幡(葉山が自らの尻を俺に差し出してきやがった………え、なにコイツ?え、ええぇえ!?)

葉山「比企谷。」

八幡「え!?あ、ひゃいっ!」ビクッ

八幡(噛んでしまった…。だが今はそれどころではない。葉山の思考が全く読めない…)

葉山「……俺は君が羨ましい。結衣もいろはも………雪ノ下さんも。皆君の事を心から信頼している。俺には辿り着けない所に君は居るんだ。」

八幡「お、おう……」

八幡(尻さえ向けてなけりゃ、それなりに心動かされたかもしれん台詞だ)

葉山「比企谷は、俺が創り上げてきた日常よりもずっと……ずっと尊いモノを短い時間で創ってみせた。俺はそれがとても羨ましく、憎らしく思っていた。」

八幡「……………。」

葉山「……だから俺は君に頼る事に抵抗を感じている。君の力は多くの人を助けられるが、傷付けてはいけない大切なモノを容赦なく傷付けてしまう。俺にはそんな力を使う勇気も、資格もない。君と俺は絶対的に違うんだ。」


八幡(……例えば…例えばだが、俺が葉山と仲良くなれる可能性がある日常が存在したとしよう。その可能性が如何に絶対的なものであっても、俺達は決して親しく同じ集団のなかで相容れる事は無いのだろう。コイツとは、クラスメイトという関係くらいが丁度良い。クラスメイトなんてもんは俺にとっては他人と同義なのだから)


葉山「……だからその……………たまには、親しくない人を傷付けてみたくないか?」

八幡「……………………………………は?」

葉山「俺と比企谷は考えも想いも、背負っているモノも違う。ただのクラスメイトであり、最早他人と言ってもいい。」

八幡「お、おう……。」

葉山「だから、身近な人間…それに自分自身さえも傷付けてしまう力ばかり使わないで、もっと違う事もしてみないか?」

八幡「なんだかワケがわからん……つまり何が言いたい?」

葉山「……俺の尻を思いっきり蹴ってくれ。」


八幡(なにこの不器用な奴)


※安価にて、選択肢を御選び下さい。

1.蹴る

2.蹴らない

3.(あ、戸部が戻ってきた。戸部に蹴ってもらおう)

安価>>94

3 サッカー部の本気を

八幡(あ、戸部が戻ってきた。戸部に蹴ってもらおう)

八幡「…お、おー。戸部!ちょっとこっちに!」

八幡(俺から戸部に話し掛ける事なんて無いからちょっとキョドったのは秘密だ)

戸部「あっれー?ヒキタニ君じゃん?隼人君とヒキタニ君のツーショットとかレアじゃね?」

八幡(相変わらずのウザさだな)

葉山「戸部、戻ってきたか。すまないが今は彼と大事な話を…」

八幡「あー!戸部よ。実は今、高校生の間でお互いの尻を蹴り合って友情を深めるって儀式が流行っててな。葉山がそれを試したいと言っているんだが…俺と葉山じゃ、ぼっちとトップカースト。友達どころの話じゃない。しかし、葉山の親友である戸部となら素晴らしい儀式に仕上げられると俺は思うんだよ。さあ、葉山との熱い友情を見せてくれ!」

八幡(ふ…。我ながら捲し立てるのが上手い。葉山も呆気にとられて尻突きだしたまま固まってるし。概ね上手くいっただろう)

葉山「ちょっ、比企谷…!君は一体何を…!」アセアセ


八幡(慌てて尻を引っ込めようとしてももう遅い。戸部もれっきとしたサッカー部員。くさい台詞で俺のぼっち領域に踏み込もうとした報いだ、葉山!)

戸部「隼人君と俺の友情はメラメラに熱いっしょ!愛してるぜー!隼人君っ!!!」スパァァァンッ

葉山「ってぇあうぇおわぃやーっ!!!!?」ジタバタ


八幡(うわー。葉山が苦しんでる……変な声出してる………ヤバい快感)

戸部「隼人君!これが俺の隼人君に対する熱い友情パワーってヤツよ!」ガッツポーズ

葉山「………戸部。お前ってヤツは……」プルプル

八幡「…葉山?お前まさか……」

八幡(怒るのか?葉山が怒るのか?)

葉山「………えい。」スパパァァァンッ

戸部「………っぃうえあいやいぬえおっ!!?!?!?!」バビューン

---------

戸部「…………」チーン

八幡「葉山…お前もこういう事すんのな…」

葉山「んー……!たまにはこういうスキンシップも悪くないな。お蔭で胸のモヤモヤが解消された気分だよ。」ニコニコ

戸部「……は、隼人くぅん………この友情はちょっと重いっしょ……」ガクリ

八幡(尊い犠牲だったぜ戸部。たまには自分だけ傷付かないのも悪くない)キリッ

いろは「あ!戸部先輩戻ってきてる!」タタタッ

戸部「おおー、いろはすぅ!聞いてくれよー。隼人君ってば、愛が重いのなんの!」ササッ

いろは「はい?葉山先輩の愛?なんでそんなモノを戸部先輩が語るんですか蹴られたいんですか?」ゴゴゴゴ

戸部「蹴る!?いろはすも俺を愛してるとかマジっベーわぁ!俺モテ期来たんじゃね!?」

いろは「……………」ゲシッ

戸部「………っのうわぁっ!!?」ピョーン

結衣「戸部っち、やっはろー!………って死んでるっ!?」

八幡「いや死んでねぇから。何気にお前一番酷い事言うな。」

結衣「あ。ヒッキー!ちゃんと待っててくれたんだ?偉い偉い!」ナデナデ

八幡「…っやめろっての!」ササッ

葉山「ははは、二人はホントに仲良しだな。」ニコリ


結衣「えへへ……。」

いろは「戸部先輩。いつまでも地面と仲良くしてないで、可愛い後輩の質問に答えて下さい。」ゲシゲシッ

結衣「……ホントに大丈夫なのかな?」

八幡「……さあな。」

いろは「戸部先輩は今時の高校生の流行って何だと思いますか?」ゲシゲシゲシッ

戸部「………………………>>98……。」ガクリ

音ゲー

戸部「………………………音ゲー……。」ガクリ

結衣「何気にまともな返事して死んだ!?」

八幡「いやだから死んでねぇから。」

いろは「戸部先輩つまんないですー。もっと面白いの無いんですかー?」シタイゲリ

八幡(いろはすマジっベーわ)

葉山「…そろそろ下校時刻だな。戸部は俺が連れて帰るから、皆は先に帰っててくれ。」ヨイショ

いろは「葉山先輩、私のせいで荷物が増えてごめんなさい…。」シュン

八幡(戸部は荷物ですかそうですか)

葉山「いろはが気に病む事はないよ。今日の出来事がきっと……戸部をもっと強くしてくれる。」シミジミ

結衣「……戸部っち、明日はきっと明るいよ!」


八幡(青春って嫌い)


-------

比企谷家

八幡「…ただいま。」ガチャ、バタン

小町「お兄ちゃん、おっかえりー!小町はお兄ちゃんの帰りをいつも通り楽しみにしてたよ!あっ、今の小町的にポイント高いっ!」テテテ

八幡「はいはい。なあ小町?俺、帰り道で一人になってから何か大事な事を忘れてる気がしてるんだが、何かわかるか?」

小町「…へ?もうお兄ちゃん?そんなの小町がわかるワケないじゃん……。いくら妹でもお兄ちゃんの全てを知ってるワケじゃないんだからね?」


八幡「だよな……忘れてくれ。あとで由比ヶ浜にでもメールで聞いとくから。」

小町「そんな事よりお兄ちゃん!小町はお兄ちゃんの発言の一人になってから、ってところが気になって仕方がないのです。それはつまり途中まで誰かと帰ってたって事だもん!」

八幡(どうでもいいところで鋭いよなこいつは……)

八幡「由比ヶ浜と一色だよ。奉仕部の依頼の関係で一緒に帰らざるを得なかった。以上。」

小町「へぇー。お兄ちゃんが誰かと一緒に下校するとかすごいよ!会話もった?」

八幡「食い付くのそこかよ。まあアイツらはほっといても喋り続けるようなタイプだし、俺が楽出来たわ。」

小町「………ごみぃちゃん、それはポイント低いよ?」

八幡(一度その採点基準を教えていただきたいもんだよ。あとごみぃちゃんはやめてね)

小町「お兄ちゃんが忘れてる事ってひょっとして、部活と関係あるんじゃないの?ただ忘れ物したー、とかならいいんだけどさー。」

八幡「そこが上手く思い出せなくてな……。俺の運が悪かったのかねぇ。」

小町「お兄ちゃんってゲームとかでも、レアアイテムとか取り忘れたり、レアキャラに会えなかったりするもんね?」キャハッ

八幡(なにその表現……意味深…)

小町「小町は何となく気付いたよ?お兄ちゃんの忘れてる事!」キリッ

八幡「マジか…。この愚兄に教えてください小町様…!」

小町「自分で考える気は無いんだね……。ではでは!小町が教えちゃうよ!ズバリ!お兄ちゃんが忘れてるのは、>>102だよ!」


※安価にてお答え下さい。
皆さんはもうお分かりですよね?

ヒント:結衣もいろはも忘れて帰っちゃいました。

翌日はるのんと結納だということ

※正解は雪ノ下でした。安価は絶対なので何事もなく従います。


小町「自分で考える気は無いんだね……。ではでは!小町が教えちゃうよ!ズバリ!お兄ちゃんが忘れてるのは、結納だよ!」

八幡「は?」

小町「えっ。」

八幡「いやいや、えっ、じゃねえから。何お前、今結納って言った?」

小町「そうだよ?陽乃さんからメール来てて、明日結納だから宜しくって聞いてるけど。」

八幡(何ぃ!雪ノ下さん何言ってんですかぁあああ)

八幡「………小町、メール見せろ。」

小町「ほい。」つ携帯

八幡「……………。」


以下メール文…

陽乃「ひゃっはろー小町ちゃん。比企谷君は元気かな?明日は私と比企谷君の結納だよー。小町ちゃんも私たちを祝福してね( v^-゜)♪」

以上メール文…


小町「お兄ちゃんいつの間に陽乃さんとそんな関係に……。せめて卒業してからにすればいいのに、早とちりなお兄ちゃん。」ヤレヤレ

八幡「いや、どう考えても雪ノ下さんの悪ふざけだろうが……。全く、あの人の考えは理解出来ない。」プルルルル

小町「ちょ、それ小町の電話だよ!」ジタバタ

八幡「あー……もしもし?雪ノ下さん?比企谷ですけど?」

陽乃「こんばんはー。小町ちゃん随分と声が低いよ?まるで男の子みたい。」クスス

八幡「…わかってて言ってるでしょう絶対。どこをどう聞いたら妹の声と勘違いするんでしょうね。」

陽乃「あー、比企谷君の方ね。何となくそろそろ電話してくると思ってた。明日が楽しみだねー?ア・ナ・タ。」

八幡「…悪ふざけにしてはやりすぎだ。それに、貴女らしくない雑な冗談ですね。」

八幡(一瞬ドキッとしたのは秘密)

陽乃「冗談、ね…。比企谷君はどうして冗談だと思うのかな?」ニヤリ

八幡「雪ノ下さんが俺なんかとくっ付こうとする意味がわかりません。何のメリットもないし、貴女と俺が釣り合う筈もありません。否定の言葉なんて星の数より明らかですよ。」

陽乃「ホント、比企谷君は直ぐに自分を過小評価するね。お姉さん的には、なかなかの男の子だと思ってるんだけどなー。」

八幡「それはどーも。でもそいつは雪ノ下さんの妄想です思い込みです期待外れです。」

八幡(早く嘘を自白して電話を切ってくれ。この人との駆け引きはメンタル的にキツい…)

陽乃「……ねえ。私が本気だって言ったら……どうする?」ボソッ

八幡(ぬわぁぬぃいいいいっ!!?)

八幡「……そ、そんにゃ事ある筈無いですっ!」


八幡(噛んだー!八幡大事なところで噛んだよー!)ジタバタジタバタ

小町「お兄ちゃん、小町の携帯壊さないでよ?」ジトー

陽乃「ふーん。まあいいや。私としては比企谷君は未来の弟であってくれると何かと都合が良さそうだし。」

八幡(俺としてはそれも色々と困るんですがね…)

八幡「で、何で小町にあんなメール送ったんです?」

陽乃「……さて何ででしょう?直ぐに答えを求めるのはお姉さん感心しないかな。最近の若い子はもっと悩むべきだよ?君も…雪乃ちゃんも、ね。」

八幡(貴女も十分若いでしょうに)

陽乃「…………。」

八幡「……話は終わりですか?」

陽乃「……比企谷君は…今が楽しい?」

八幡(……え?)


八幡「………ま、まあそれなりには。」

八幡(……不意を突かれた、とでも言うべきだろうか。それは俺の知ってる雪ノ下陽乃らしからぬ質問だった。)

陽乃「……そ。」

八幡(俺の返事を聞いた彼女の言葉は素っ気なく、なのに何故か重たさを感じさせるような……そんな印象を受けた。これもまた俺の知る雪ノ下陽乃らしくないモノだ)

陽乃「……さて、比企谷君の焦ってる声も聞けたし、収穫はあったかな。」

八幡「……何すかそれ。」

八幡(気が付けば、電話越しにはいつもの雪ノ下さんが居た。さっきのは何だったんだ?)

陽乃「じゃあね比企谷君。明日はいつも通りの明日だといいねー。」ツーツーツー

八幡「………何か疲れた。」

八幡(最後の発言は要らねぇって……。怖すぎて寝れなくなるだろ……)

小町「もうお兄ちゃん!小町の携帯使いすぎ!料金はお兄ちゃんのお小遣いから引いてもらうからね!」

八幡「大した額じゃないだろ?これ以上小遣い引かれたらマッ缶飲めなくなっちまうよ…。」

小町「お兄ちゃんは少し甘いの控えないとダメだよ?控えた分だけ小町が甘えるんだから!あっ今のも小町的にポイント高い!」キャルン

八幡(コマチ電機はその場でポイント値引きしてくんないのかな?ん?それじゃ小遣いが値引きされるか…。何なら小遣いという概念自体無くなるまである)

八幡「……それなり、か。」

小町「お兄ちゃん?」

八幡「……んでもねーよ。それより早く飯にしてくれ。お兄ちゃんは腹へって倒れそうだ。」

小町「りょーかいだよ!今夜は肉じゃがだよ!出来たら呼ぶからねー。」

八幡「はいよ。」

八幡(雪ノ下姉の質問を聞いて咄嗟に出た答え…。俺は現状に満足しているのか…それとも今以上を求めているのか。それなりなんて曖昧な答えは照れ隠しなのか、不満を表しているのか……それは俺自身にもわからなかった…)

-------

翌日教室

八幡(…結局何事もなく1日は始まっている。本当にただの冗談だったようだな。安心安心超安心)

八幡「そういや……昨日なんか忘れてたんだよな…」

戸塚「八幡!」

八幡「ダメだ思い出せん。結局由比ヶ浜にも聞きそびれたし………モヤモヤするぞ。」ブツブツ

戸塚「ねえ八幡っ!」

八幡「仕方ない思考を停止して寝たフリと洒落混むか…」ブツブツブツ

戸塚「は・ち・ま・んっ!!!」クワッ

八幡「………ん?戸塚、どした?」

戸塚「もー、八幡の事さっきから呼んでるのに気付かないんだもん……。」シュン

八幡(なんだと………俺は何て罪な事を…)

戸塚「何か悩み事?」

八幡「…大丈夫だよ。ちょっと呆けてただけだ。」


戸塚「そっか。ねえ八幡元気の出るおまじないって知ってる?」

八幡「なにそれ知らない。」

戸塚「今流行ってるらしいんだー。せっかくだから八幡にかけてあげるね!」ニコッ

八幡「いやいいよ。何かおまじないって響きが恥ずかしい…。」

八幡(寧ろその天使の笑顔が一番のおまじないとも言える)

戸塚「ふふふ………えいっ!」


※安価にて、戸塚のアクションを指定して下さい。
安価>>107

昇竜拳

戸塚「ふふふ………えいっ!」

八幡「ふがぽっ!!!?」バコッ、ドサッ

戸塚「八幡!今の声、物凄く生き生きしてたよ!」キラキラ

八幡(流石運動部。顔に似合わない鋭いアッパー……。てか何で殴られた?)

八幡「……青春と暴力はイコールなのかな…。」

八幡(昨日の葉山といい、目の前の戸塚といい……殴るだの蹴るだの、なんて酷い世の中…)

戸塚「…あれ?また元気無くなっちゃった……もう1回!」バキッ

結衣「おっはよー!ヒッキー!彩ちゃん!………ってヒッキー死んでる!?」ビクッ

戸部「ヒキタニ君マジ死体だわー!」

戸塚「はちまーん!!」ユサユサ

クラス一同「ヒキタニ君ウケるー!」ケタケタ

八幡(ホントに召されたい………)ドヨーン

--------

保健室

戸塚「八幡、ホントにごめんね?僕があんな事したから……」ウルウル

八幡「…別に気にするな。俺の為にやってくれたんだろ?」ポン

戸塚「………は、はちまん……。」モジモジ

八幡「……戸塚………。」ジー


雪乃「……体調不良を偽ってまで授業を抜け出したかったのかしら?サボリ谷君?」

八幡「…………。」

戸塚「……雪ノ下さん。まだ寝てなきゃダメだよ?」

八幡(只今雪ノ下雪乃は隣のベッドで休んでいる。体調不良らしい)

雪乃「心配には及ばないわ、戸塚君。私は軽い貧血なのだし。」

八幡(今になって思い出した。俺が忘れてたのは、昨日雪ノ下と会う事だった……。遠回しに職員室から帰るのを待ってる的な発言をしておきながら置いてきぼりにしたとか殴られるじゃ済まないかもしれない…)

戸塚「……そう?ちょっと顔色良くないし、まだ安静にしてなきゃ。」

雪乃「ええ、わかったわ。ありがとう戸塚君。どこかの目の腐った誰かさんにも見習って欲しいわね。」

八幡「それ俺しか居ないだろ。というか、俺にそういうの期待すんな。」

雪乃「べ、別に!期待などしていないのだけれど………」カァァァァ

八幡(そこで紅くならないでよ勘違いしちゃうでしょ)

戸塚「ふふ。それじゃ僕は教室に戻るね?二人とも安静にしててよ?」テテテ

八幡(愛してるぞマイエンジェル…!)グッ

雪乃「………昨日はごめんなさい。」

八幡「…………え?な、何だよ急に…」

雪乃「調査を手伝えなかったから………なかなか先生が返してくれなくて…。」

八幡「…いちいち小さい事気にするなよ。昨日はサッカー部に聞いただけで解散したし。調査はこれから進めればどうとでもなる。」

雪乃「……ええ、そうね。昨日は不思議な感覚だった………。職員室から戻ったら部室に貴方も由比ヶ浜さんも居なくて、不安になったの。独りで居る事なんて慣れっこだった筈なのに………昨日はとても不安だった。今度は誰かと一緒な事に慣れてしまってたのね…私。」

八幡「………雪ノ下?」

八幡(体調不良のせいか否か。目の前の彼女は、本当に雪ノ下雪乃なのか疑いたくなる程に、儚げで………)

雪乃「私………今の奉仕部が一番輝いていると思うの。」

八幡「………そうかい。」

八幡(………否、雪ノ下雪乃は、こうなのだ。儚くて……強い…そんな奴だ)

雪乃「…………それと、今回の依頼なのだけれど…」

八幡「ああ……。」

雪乃「…私、流行りものとかには疎いから……役に立てるかはわからないけれど……。力になれたら、嬉しい……と思うわ…。」

八幡「……期待はしないでおくよ。」

雪乃「……その反応は不愉快だわ。撤回しなさい腐れ男。」ムッ

八幡「ひどっ!腐れ男はひどいっ!」

雪乃「ごめんなさい、失言だったわ。腐れ備品君。」ニコッ

八幡「おい待て人間ですら無くなったぞ!」

雪乃「ところで比企谷君。流行りモノというけれど、具体的には今はどんなモノが流行っているのかしら?」

八幡(ツッコミ軽くスルーされたし)

八幡「……>>112ってヤツは小町が良く話題に出してるな。」

モータルコンバット

八幡「……モータルコンバットってヤツは小町が良く話題に出してるな。」

雪乃「……初めて聞く名称だわ。直訳すると………あまり良くない言葉ね…」

八幡「小町は俺が寝坊したりすると、お兄ちゃんは小町とリアルモータルコンバットしたいの!?とか、お兄ちゃんにモータルコンバット的な事をされてみたい!あ、今の小町的にポイント超超高い!って使い方をしてるな。」

雪乃「私は小町さんの将来が不安になってきたわ……。」ハァ

八幡(モータルコンバット………ググってみよう。………あ、閲覧注意とか書いてある)ポチポチ


雪乃「とてもモータルコンバットとやらが流行っているとは思えないわね。それは信じたくない、本当に信じたくはないのだけれど……小町さんの個人的な趣味ではないかしら?比企谷君があまりにもダメ人間だからモータルコンバットしたいという顕れよきっと。」

八幡「そこまで小町に嫌われてねぇよ俺は。寧ろ好かれてるくらいだろうな。もし嫌われてたらそれこそモータルコンバットされたいわ。」

八幡(…なんて言っちゃったけどこれは無理だわマジで)

雪乃「只でさえ貧血気味で気分が優れないというのに……これ以上変な刺激を与えないで欲しいわ…。」ハァ

八幡「そういやお前。なんで貧血なんかしてんだ?朝飯食べ忘れたとか?」

雪乃「朝食は欠かさず摂っているわ。ただ、さっきも話した通り、昨日は色々あったから…。眠れなくて……。」

八幡「……そうか。悪かったな…」

雪乃「貴方が謝る事じゃないわ。これは私の失態だもの。」

八幡(雪ノ下はこう言っているが、俺にも責任はある……)

八幡「……パンさん。」

雪乃「え?」

八幡「……お前、パンさん好きだろ?最近色々グッズが出てるよな……。だからその……今雪ノ下が一番気になってるやつ……教えてくれないか…?」


雪乃「……別に好き、というか………。好ましいというか……………好みなだけよ……。」カァァァァ

八幡(それ全部同じ意味ですよ雪ノ下さん)

雪乃「でもそうね……。最近は色々発売されているけれど…、私は……パンさんの>>116は必ず入手したいと思っているわ…!」グッ

パンツ

雪乃「でもそうね……。最近は色々発売されているけれど…、私は……パンさんのパンツは必ず入手したいと思っているわ…!」グッ

八幡「あー、パンさんパン………はい?」

雪乃「パンさんのパンツよ。ついに耳まで腐ってきたの?」

八幡「いや腐ってないから。正常だから。………え、パンさんってパンツ履くの?パンさんスカーフみたいなの巻いてるだけでしょ?」

雪乃「パンさんは履いてないわよ。パンさんは柄よ。つまり履くのは買い手の方ね。」

八幡「………っ!!?」カァァァァ

八幡(お、おちつけはちまん!ゆきのしたがはくとはきまっていないだろう?…)プシュー

雪乃「…比企谷君?大丈夫?顔が真っ赤よ?」

八幡「………だ、だだ大丈夫だ!何なら大丈夫まである!」アセアセ

雪乃「何故2回言ったのかしら……。まあともかく、パンさん柄だもの。きっと流行る事間違いなしだわ!誰が見てもパンさん柄ならファッションとしても申し分ないと思うし。」

八幡(え、誰か見るの!?パンツだよ?まさか雪ノ下……勝負パンツとやら見せるような相手が居るのか…!)プルプル

雪乃「比企谷君もそう思うでしょう?イメージしなさい?私がパンさん柄のパンツを履いて出掛けるの。由比ヶ浜さんと……仕方ないから比企谷君も一緒よ。」

八幡(なにそれイメージ出来ない!それ何の罰ゲームなの!?何で3人なの!?由比ヶ浜要らないじゃん!………じゃなくて!え?)ガタブルガタブル

雪乃「…そうね、流行りモノだもの。きっとそんな機会が訪れるような時は、おそらく由比ヶ浜さんも貴方もパンさんのパンツを履いている事でしょう。」ニコリ

八幡(俺もなの!?俺も履いちゃってんの!?)

雪乃「柄のパターンも数種類あるから……3人で見せ合いをするのよ、うん。お互いの物の良さを褒め合うのも礼儀だわ。」ウンウン

八幡(……見せ合い……。雪ノ下ととと、由比ヶ浜ががが……俺にパン…ツを…………)

雪乃「しかも伸縮性に優れていて、軽い運動から激しい運動まで耐えられるみたいだし。至れり尽くせり、ね。」フフ

八幡(激しい運動……!!?なになに!?激しい運動って…まさか……)ドキドキ

雪乃「その時は、部活で運動をするというのも有りだわ。専用の施設も街に出ればあると思うし。」ニコニコ

八幡(3人で運動………専用の施設ってピンク色とかにキラキラしてるあそこですか……?)ドキドキ

雪乃「施設を使えばシャワーくらいあるでしょうし……それなら直ぐに汗も流せるわね。」フムフム

八幡(そうだね、後片付けしないとね……)ドキドキ

雪乃「どうかしら比企谷君?」ニコッ

八幡(やべードキドキが止まんない…)ドキドキ

雪乃「比企谷君、聞いているの?」

八幡「…ひゃ、ひゃいっ!」ビクッ

雪乃「本当に大丈夫かしら噛み谷君。」ジトー

八幡(そんなに見つめないで…)ドキドキ

雪乃「……やっぱり変かしらそういうの。」シュン


雪乃「私みたいな人間が……、いきなりこんな事言うのは可笑しいわよね…。ごめんなさい。不快になったかしら…?」

八幡「…………。」

八幡(不快にはなっていない。発情しかけただけだ。何ならもう発情してたまで………………うわ俺キモい)

雪乃「今のは私の思い上がり……忘れて頂戴。」

八幡「雪ノ下………」

雪乃「……責めたければ責めればいいわ。」

八幡(…攻めていいの?受けのハチさんが攻めていいの?)ドキドキドキドキ

雪乃「貴方にはいつも酷い事を言ってきた。それくらいされても仕方ないもの。」

八幡(雪ノ下の許可が出てしまった…)ドキドキドキドキ

雪乃「……私も、本物が……欲しいもの。」ボソッ

八幡「…っ!!雪ノ下………」

雪乃「……何かしら、比企谷君。」

八幡「>>120。」

眠たーい

八幡「眠たーい。」

雪乃「……寝れば良いじゃない。幸い此処は保健室なのだし。」

八幡「授業に戻れ、とか言わないのか?」

雪乃「貴方が授業を熱心に受けてるかどうかはわからないけれど、クラスの雰囲気が苦手なのは知ってるわ。無理に戻れとは言わないわよ。」


八幡(何か雪ノ下が優しい)

雪乃「だからパンさんのパンツはちゃんと買っておいて頂戴。」

八幡「………俺男なんだけど。」

雪乃「知ってるわ。」

八幡「……………そのパンさんの……パンツとやらはどこで買える?」

雪乃「パンさんショップの衣類のコーナーに売ってるわ。ジーンズに近い生地だから一目でわかる筈よ。」

八幡(……ズボンの事だったんだ…)ガクリ

雪乃「……?」

八幡「やっぱり眠たいわ。昨晩色々あって寝れてないし、マジで俺寝るから…」ゴロン

雪乃「…そう……おやすみなさい。」

八幡(…さっきまで興奮してた自分が恥ずかしい。雪ノ下と由比ヶ浜にそんなラブコメを期待するなんてどうかしてた)


雪乃「…………難しいものね……人を大切に思う事って…」ボソッ


-------

奉仕部部室

結衣「二人とも遅いよー!」

八幡「ああ、わりぃ……。」

雪乃「ごめんなさい由比ヶ浜さん。比企谷君の腐った目を少しでも良くするには寝かし付けるしかなかったの。」

結衣「え、ゆきのんも保健室居たんだ……。て、てか!寝かし付け……ぇえっ!!?」

八幡「いや何言ってんですか雪ノ下さん?俺は自ら寝たんだよ。変な事言うのはやめろ。」

雪乃「良く言うわね。人の隣でぐっすりと寝れたのは私が可愛い事による相乗効果という事に気付いていないのかしら?」ニヤリ

結衣「と、ととと隣で寝て……っ!?わわわー!ヒッキーの変態!不潔っ!」バタバタ

八幡「おい由比ヶ浜落ち着け!俺は変態でも不潔でもないぞ!」ガシッ

結衣「…っ!?ヒ、ヒッキーのばかぁあ!!!」キック

八幡「イッタ!由比ヶ浜…!変なとこ蹴るな……!」プルプル

雪乃「………本当に、不器用ね。私って…。」フッ


八幡「……ちょ、雪ノ下!見てないで由比ヶ浜を止めてくれ!」ジタバタ

結衣「ヒッキーキモい!ヒッキーキモい!」ジタバタ

雪乃「たまには由比ヶ浜さんのストレス発散に付き合ってあげるのも備品の務めよ比企谷君?」クスクス

八幡「助けろー!ゆーきーのーしーたー!」バタバタ


いろは「……あの~、そろそろ調査の続きをしたいんですけどぉ……」

八幡「……………。」

結衣「……………。」

雪乃「……………。」


いろは「……皆さん、>>124。」ヤレヤレ

いろは「……皆さん、ここに先輩の名前と捺印入りの婚姻届があります」。ヤレヤレ

雪乃「!!!」

結衣「!!!」

八幡「……!?それは俺がいつでも専業主夫になれるように準備しておいた婚姻届……!何で一色がそれを!?」

いろは「私を甘く見ていましたね先輩?高校生の流行調査はおしまいです。全てはこの婚姻届を手に入れる為の口実に過ぎなかったんですから。」ヒラヒラ

結衣「いろはちゃん!?それはどういう事なの…?」

雪乃「…貴女が何をしたいのか、理解が出来ないわ。」

いろは「先輩方って案外鈍感ですね?私が初めて此処に依頼に来た時の事覚えてますよね?」

八幡「生徒会選挙の時、か……。」

いろは「当たりです。その時に先輩方は十分感じ取っていた筈ですよ?私が大事なのは可愛い可愛い自分なんです。」

結衣「…い、いろはちゃんが何が言いたいのかわかんないよ!」ウルッ

いろは「もう、結衣先輩は本当に優しいですね?私に優しくすると後悔しか残らないのも知らないで。」

雪乃「さっきから回りくどい事ばかり……。もっとはっきり言ったらどうなのかしら?」

八幡「………一色…。」


いろは「…先輩は本物が欲しいんですよね?だったら、私が先輩に本物をあげます。雪ノ下先輩と結衣先輩が与えてくれてるモノとは全く違うかもしれません。でも、私なりの本物を先輩には受け取ってもらいたいんです。」


結衣「!!?」

雪乃「一色さん、貴女まさか……!」

八幡「…………。」

八幡(何となくは気付いていた……一色の好意はもう葉山から離れつつある事は。だけどやめてくれ一色……何故今なんだ?俺は……漸くコイツら二人と…………)







いろは「私は比企谷八幡先輩が好きです。」



---------

八幡「……………。」

結衣「…………。」

雪乃「…………。」

八幡(俺はついさっき告白された。相手は総武高の生徒会長にしてひとつ下の後輩、一色いろはだ。流石にぼっちを長年やっていると、人の表情や仕草から感情を読み取る能力には長けてくる。それ故に、一色の想い人が葉山隼人から移行しつつある事も察知してはいた。だが、このタイミングで……まさか俺に告白してくるとは、予想出来ていなかった…。一色は俺に想いを伝えた後に返事は後日で構わない、とだけ言い残し生徒会の仕事へと戻っていった。)

八幡「…………。」ドヨーン

結衣「………えっと…い、いろはちゃん凄いよね……。あんなにハッキリ言えるんだもん……。ヒッキーも告られたんだしもっと嬉しそうにしたら…?」

八幡(…嬉しそうに、ね……。正直そんな気分にはなれない。一色の好意が素直に嬉しい気持ちは間違いなく存在してはいるが………何分心の準備というものが足りていなかった。それに、目の前で由比ヶ浜の泣きそうな顔をしているのも心が傷む…。)

雪乃「……私は色恋沙汰には疎いし、詳しくはないのだけれど………一色さんも色々と思うところがあって……告白したのだと思う…。比企谷君がそんな顔をしていては彼女に失礼ではないかしら……?」

八幡「……わかってる。」

八幡(…雪ノ下。お前までそんな表情を浮かべてくれるな………。)

雪乃「……今日の部活はおしまいにしましょう。貴方も、由比ヶ浜さんも……あまり気分が優れないように思えるわ……。」

結衣「ゆきのん……。ゆきのんもつらそうな顔してる……。」

雪乃「……私は……別に…」


八幡「……すまない。今回の件は俺個人の………いや、俺と一色の問題だ。お前らに心配とか掛けないようには注意する。だからゆっくり考えさせてもらえないだろうか?」

雪乃「……そう。相変わらず呆れた男ね貴方は。その言葉は、一番に一色さんに掛けてあげるべきだったわ。」フッ

結衣「いろはちゃん……大丈夫だよね?…ヒッキー、しっかりと向き合ってあげてね?告白なんて勇気の要る事をやった後だもん。いろはちゃんを傷つけないように接してあげて。」

八幡「ああ……、今日は先に上がらせてもらう。またな。」テクテク


雪乃「……私も向き合うわ。比企谷君…」ボソッ

結衣「……ゆきのん?」

雪乃「何でもないわ。由比ヶ浜さんももう帰るといいわ。鍵は私が返して来るから。」

結衣「うん……。じゃあ、またねゆきのん。」フリフリ


雪乃「ええ、また明日。」


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比企谷家

八幡「…………ただいま……。」

小町「うわ、暗いよお兄ちゃん…。何かあったの……?」ゲゲッ

八幡「まあ色々とな……。小町慰めてくれ。」

小町「仕方ないなー。ほれ。」

八幡「…………。」


※安価にて、小町が八幡に渡した物を指定して下さい。
安価>>132

小町の名前と捺印入りの婚姻届

八幡(…何か既視感のある書類)

小町「お兄ちゃんの机の引き出しに何枚か入ってたから書いてみましたー!小町的にポイント高いでしょ?」ヒラヒラ

八幡「………。」

小町「あれ?お兄ちゃーん?おーい。」ブンブン

八幡(……やれやれ、そういう事か)

八幡「小町。」

小町「お兄ちゃんもしかして怒った?」

八幡「ちょっとだけな。お前があいつらにそれと同じ紙を渡していなければ怒りはしなかったが…。」


小町「お兄ちゃん気付いてたんだね。そうだよ小町が渡したの。」

八幡「…やっぱりか。昨日お前がいつもより早い時間に家を出たから不思議に思っていたんだよ。」

八幡(おそらく一色以外にも、雪ノ下と由比ヶ浜には渡しているだろう。今日1日のあの二人の言動には違和感があったのを覚えている)

小町「……流石だよお兄ちゃん。小町ポイント高すぎ。でもこれでお兄ちゃんは目の前の女の子達から逃げられなくなりました。お兄ちゃんが奥手すぎるからこうするしかなかったの。」

八幡「…百歩譲って奥手なのは認めよう。だが、小町がこんな事をする理由がわからん。」

小町「……小町はね。お兄ちゃんには幸せになってもらいたいの。でもお兄ちゃんは現状の維持を続けているだけ。確かに奉仕部にとってはそれが一番で、大切なのもわかるよ?でも、お兄ちゃんはいずれは大人になって社会に出る。現状維持だけじゃ守れないモノもあるんだよ?」


八幡「……守れないモノ?」

小町「小町もいずれは大人になるし、雪乃さんも結衣さんも同じ。皆が少しずつだけど間違いなく変わっていく…。奉仕部だっておんなじだと思うよ。現状維持なんて言葉は有って無いようなモノなんだよ。何かを変化させる事無く留めておくなんて出来っこないんだよ。」

八幡(…それは俺の過ちなのか。それとも小町が先走っているだけなのかはわからない。だが、小町の言うように、現状の維持……それは不可能なのだ。時が立てば人間の身体も心も変化していく。雪ノ下も由比ヶ浜も一色も…俺も……今のままとは限らないのだ。だから小町はそれを俺に教えたかったのかもしれない。またコイツには心配を掛けてしまった……)

小町「……複雑な顔してるね。陽乃さんも言ってたでしょ?若いうちは今みたいに悩むべきなんだと思うよ。小町もお兄ちゃんの事で沢山悩んでるし。」

八幡「…お前は自分の事で悩めよ。」

小町「……小町はお兄ちゃんの出した答えなら、それは偽物じゃないと思う。お兄ちゃんが何を選択してもお兄ちゃんは小町のお兄ちゃん。それだけは変わらないよ?お兄ちゃんなら間違えない。小町が保証したげる!」

八幡「……そっか。それも小町的にポイント高そうだな…。」フッ

小町「そんな事無いよ。こんな事しか言えなくて、皆を煽るような事までしちゃってる小町は……ポイント低いよ。」グスッ

八幡「…小町?」

小町「あーあ。お兄ちゃんの妹じゃなかったら……小町がずっと隣に居てあげるのにな…」

八幡「………。」

小町「お兄ちゃん………比企谷八幡なら大丈夫。こう見えても小町、男を見る目はあると思ってるからねー。」ニカッ

八幡「おう。」

小町「だからちゃんと向き合ってあげて?お兄ちゃんは色々と抜けてるから心配だよー。」

八幡「悪かったな…。だがまあ……さんきゅ。」

小町「……どういたしまして。」


------
八幡の部屋

八幡(またしても小町に答えをもらった。現状維持どころの話ではない。妹に頼りっきりになってしまっている分マイナスと言ってもいいだろう)

八幡「変わらないモノなんて無い、か…。」

八幡(…だとすれば、俺自身も昔の自分とは間違いなく変わっていて、成長しているのだろう。中学時代の黒歴史真っ只中の俺からしてみれば、こんな贅沢な悩みに直面するなんて思いもしなかった事だろうな。何なら未来の俺爆発しろ!とか唱えてしまうまである)

八幡「…………本当に変わっちまったな、俺。」

八幡(雪ノ下と出会い、奉仕部に入り、由比ヶ浜と知り合いになった。ん?平塚先生との出会いが最初か…?まあともかく………それから依頼をこなす度に、気が付けば俺の日常の中には沢山の人間が増えた気がする。一色もその中の一人。アイツの目の前では絶対に言わないが…可愛い後輩だと思ってる)

八幡(中学時代のトラウマも、クリスマスイベント準備の時に折本と打ち解けた事により、解消……とまではいかないが、軽減されてはいるつもりだ。昔みたいに暴走しない分、トラウマを味わって成長出来た部分もある。だからこそ、一色の……おそらくこれから直面するであろう雪ノ下と由比ヶ浜の想いにも向き合いたいと思える)

八幡「……結論はまだ出ないが、先ずは…」

-------

翌日比企谷家

小町「おはよーお兄ちゃん。」

八幡「おはよう小町。」

小町「なんかいつもより清々しい顔してるねお兄ちゃん。心境の変化でもあったかな?」ニヤリ

八幡「…あれから色々考えてひとつやってみよう思う事が出来た。まあお前の言う通り、心境の変化ってやつかもな。」

小町「へぇー。前向きじゃん!ポイント高いっ!んで?何するのさ?」

八幡「俺は今日、>>140する!」キリッ

自主休講

八幡「俺は今日、自主休講する!」キリッ

小町「はあ?お兄ちゃん?その考えに至った理由を小町に話してもらえるかな?」ゴゴゴゴ

八幡「いやそのー……人間、時には初心に帰る事も大切だと言うだろ…?俺にとっての初心は究極のぼっちであって、だから今日1日お休みを頂いてゆっくり考えを纏めようとだな……」

小町「とおっ!!」チョップ

八幡「ぐふぉっ…!」

小町「ばーかな事言ってないで、とっとと顔洗ってご飯食べてよね。小町は日直だから先に出るけど、ちゃんと鍵掛けて学校行ってよね。行ってきます。」ガチャッ、バタン

八幡(朝から小町を怒らせてしまった…。しかし、実際学校に行くのは気が重い。昨晩色々考えた割には何も答えは出なかったのだから…)シュン

八幡「ん?」チラッ

八幡(テーブルの下に……紙?何か書いてあるな……何々…)ペラッ

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【小町的未来のお姉ちゃん候補】
☆有力候補
○雪乃さん( ´∀`)
○結衣さん(*´ω`*)
○一色さん(о´∀`о)

★保険
>>143
>>144
>>145

※その他随時募集中!

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八幡(嘘だろ………。)ガーン




陽乃さん

サキサキ

平塚先生

八幡「雪ノ下さんに、川崎に、平塚先生……だと…。はちまんがっこういきたくなーいー。」


カマクラ「…………。」ジー

八幡(そんなに憐れむような目で見るなよカマクラ……)

八幡「仕方ない……行くか。」


----------

教室

八幡(よし、無事に席に着けたぞ。後は必殺寝たフリをしとけば問題ない。必殺言ってるけど危ない事はしないからね。だがしかし…)

川崎「…………やっと来たか。」

八幡「…何でお前が俺の隣の席にいる?」

川崎「大志からこんなもん渡されてさ。アンタの妹から受け取ったらしいけど?」ピラッ

八幡「ちょ…!おまっ!そんな危ない書類を教室で出すなっ!!」アワアワ

川崎「……声でかいよ?ほら、皆見てるし。」


葉山(また何かやってしまったのか彼は…)

三浦(ヒキオの癖に何騒いでるし)

戸部(ヒキタニ君テンション高いわー)

海老名(隼人君がヒキタニ君に熱い視線を…)

結衣(ヒッキーが楽しそうに……!)グヌヌヌ


八幡(下に行くに連れておかしな事になってる気がする。これ八幡的直感)

川崎「…アンタの妹が何を考えてこんな物を大志に預けたのか知らないけど…。巻き込まれると色々困るんだよね。」ハァ

八幡「……すまん。小町にはきつく言っとくから、それを返してくれ。」スッ

川崎「…………。」ヒョイッ

八幡「………………何故避けた?」ジー

川崎「…め、迷惑掛けてるんだから……その…問題が解決するまでは預かっとくから。」

八幡「いや待て。それを処分してしまえば迷惑も何も内容だろう?」

川崎「…そうでもないんだよ。それを大志が家で渡してきたから、けーちゃ………京華が勘違いしちゃって大変なんだ……。」

八幡「…勘違い、ね。ちゃんと否定したんだろうな?」

川崎「あ、ああ当たり前でしょ!?誰がアンタと…!」

八幡「……川崎、声でかい。」

川崎「あ………」


葉山(今度は川崎さんか…。程々にしとけよ、比企谷…)

三浦(何で川崎さんも騒いでんの?)

戸部(マジっべーわー)

海老名(またしても隼人君ががが……!)ブバァ

結衣(ヒッキー……バカバカバカァ……)ウルウル


八幡(さっきよりも地獄絵図…)

川崎「…ともかく、これは預けるからっ!」サササッ


八幡「ちょ、川崎…」

キーンコーンカーンコーン……

八幡(結局チャイムに邪魔されて取り返せなかった……。まあ川崎なら悪用はしないだろ。だが歩かにも雪ノ下さんと平塚先生、それに雪ノ下と由比ヶ浜も持っているとすると厄介だ。一色の件もあるし、ここは……)

八幡「……昼休みになり次第、>>149に行こう。」

結婚式場のパンフを貰いに行こう

八幡「……昼休みになり次第、結婚式のパンフを貰いに行こう。」

八幡(八幡開き直ったよ。もうアレだ。卒業したらすぐ結婚してしまえばいい。考えてみたら俺の進路は専業主夫なんだし、結婚すれば就職先もあっさり決まって万々歳ではないだろうか…)


八幡(よし、それ最高。問題は相手だな……。小町の見立てだと、有力候補は雪ノ下、由比ヶ浜、一色の三人。一色が既に告白してきている分、八幡的ポイントは高い。それと、言い方がどうかと思うが、保険要員……雪ノ下姉と川崎と平塚先生。うむ、俺なんかには勿体無い選択肢の多さだ)


八幡(悩むところだが……そうだ。ここはあの手を使おう…)

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1時限目終了後


八幡(よし、授業が終わった。早速始めよう)スッ


八幡(この間の生徒会選挙の折りに身に付けた技術。ネットで皆さんに力を借りるというぼっちならではの方法だ。頼むぜ知恵袋さん!)


bocchi80000さん

結婚相手の候補の6人から1人を選べなくて困っています。何かアドバイスが欲しいです。皆さんの知恵を御貸し下さい。


八幡(よし、完璧)


※安価>>155まで知恵を募集します。
八幡にご協力お願い致します。

相手の愛を試そう

八幡(えっと……何々?1つ目、……Hmdist……て何だ?わからん。2つ目は、まず相手の気持ちが大事。確実に愛されてると自覚がある人じゃないと幸せになれないでしょう、か……。ともなれば、告白してきている一色を選べと言ってるのだろうか?)

八幡(あとは3つ目、相手の愛を試そう、ね…)

八幡(…方針は固まったな。昼休みに結婚式のパンフを貰いに行き、放課後になったら一色と会う時間を作ってそれとなく、俺への好意を確かめる……)


bocchi80000さん

皆さんありがとうございました。アドバイスを元に頑張ってみます。


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放課後

八幡(その後、学校から安易に抜け出せない俺は平塚先生に御願いして結婚式のパンフを手に入れた。平塚先生が怒りと悲しみを帯びた目で見てきたが、専業主夫になる為の資料と誤魔化しておいた)

八幡「よし、行こう。」

八幡(覚悟は決まった。一色の愛を確かめる…!)ガタッ

結衣「ヒッキー…。」テクテク

八幡「……由比ヶ浜、どした?」チラッ

結衣「……今日、部活来る?」

八幡「わからん。ちょいと今から用事があってな。それが終わってもしかしたら行くかもしれないし、行けないかもしれない。」

結衣「…そうなんだ。もしかして、いろはちゃんのとこ行くの…?」

八幡「ああ…。一色と決着を着けてくるつもりだ。」

結衣「ヒッキー……ヒッキーはいろはちゃんの事、好き?」

八幡「……わからん。だからこれから確かめる。一色が本当に俺の事を好きで告白してきているのか……俺自身も、一色いろはをどう思ってるのか……。この2つを知らない事には、先には進めない。アイツの告白を受けるにしても、受けないにしても、な…。」

結衣「そっか。ヒッキー、ちゃんと向き合うんだね。」ホッ

八幡(…違う。向き合うなんて大それた事じゃない。俺は全てを諦め、開き直り、そして知恵袋に頼った。その結果がこのせめてものカッコつけだ)

八幡「行ってくる。雪ノ下には………遅れるが顔は出す、って伝えといてくれ。」テクテク

結衣「ヒッキー……っ!!わかった!ゆきのんに伝えとくよ!来るの待ってるからね!」


八幡(さて、行こうか。可愛い後輩との決着だ…)


※安価にて、八幡が一色に最初に掛ける台詞を指定して下さい。

安価>>159

>>157

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屋上

八幡(俺は一色との決着の場所に屋上を指定した。これから話す恥ずかしい内容を他の生徒に聞かれたくはない。一色とてそれは同じだろう。放課後の屋上なら人は居ないだろうし、何かと都合がいい)ガチャッ

いろは「……来ましたね、先輩。」クルリ

八幡(一色いろはは既に来ていた。それは、少なからず彼女の中でこのイベントは、早く待ち合わせ場所に来てしまう程大切なモノだと語っているようで、自分の胸の鼓動が速まるのを感じる……)

一色「…屋上とは先輩にしてはナイスな選択です。定番すぎる場所ですけど、女の子はこういうの憧れるんですよね。」

八幡(…一色は余裕があるのかいつも通りあざとい。だがこの場面での彼女のあざとさは俺にとっては破壊力抜群だ)


八幡「…………一色…」


八幡(さあ、比企谷八幡!人生初の女の子からの告白だ!言え!言ってしまうんだ!)


いろは「……はい。」


八幡(言え八幡!それで全てがわかる!一色の想い!俺の本当の気持ち!全てが!いけっ八幡!!!)










八幡「………子供は何人産んでくれる?」





書き込み忘れました。すみません。

安価にて、一色の返事を指定して下さい。
安価>>164

先輩が望むだけ頑張る所存です

いろは「先輩が望むだけ頑張る所存です。」


八幡(そう答えた一色の目に迷い等は無かった。……そうか、これが愛というモノなのか…)


八幡「………そうか…」

八幡(…あまりにも、一色が迷い無く答えたものだから……どうしたら良いものか…)


いろは「先輩は………」

八幡「ん?」

八幡(一色から口を開いた。正直助かる。言葉に詰まっていたからな……)


いろは「……先輩は男の子と女の子、どっちが欲しいですか?」ズイッ

八幡「……な、えっ、………そんな困ります…」サササッ


八幡(前言撤回!なにこの子!いきなりストレートな質問やめてよ!思わず敬語になっちゃったじゃん!)


いろは「私は………せ、先輩みたいな優しくて頼りになるけど、ちょっと意地悪な……そんな風に育ってくれる男の子が…欲しいです…。」

八幡(えー、なにこの子かわいい……)


八幡「俺は………>>168。」


いろはのような女の子

八幡「俺は………いろはのような女の子。」


いろは「…!!?…先輩今名前で呼びましたよねっ!?」


八幡(しまった…!つい場の雰囲気で…)

八幡「いや……これはその……」

いろは「それに私のような女の子が欲しいとか………先輩もう私の事好きすぎですよね?そうですよね?」ズズイッ

八幡「いや待て、俺も色々と混乱しててだな……。そのこういうのに慣れてないもんでテンパってしまって……」

八幡(てか一色さん近い近い…)

いろは「……せーんぱいっ」ダキッ

八幡「…っ!!!?」ビクッ

いろは「へへー、先輩の臭いがするぅ」ギュウ

八幡(だ、抱き着かれ……!お、落ち着け八幡!いつものあざとい一色だ!落ち着くんだ…!)

八幡「……い、一色……。少し落ち着け……。お、俺はまだ返事も何もしていない……。」

八幡(寧ろ俺が落ち着け)

いろは「もぅ……しょうがないですねぇ………。てか先輩?雪ノ下先輩と結衣先輩の話はちゃんと聞きましたか?」スッ

八幡「は?話って何だよ…?」

いろは「……あれ?てっきり雪ノ下先輩と結衣先輩の二人を振ってここに来たのかと思いましたけど……違うんですか?」

八幡「……いや、知恵袋に頼っ………じゃなくて、優先順位的に先に告白してきたお前のところに行くべきだと思ったんだが……」

いろは「…はあ?先輩律儀過ぎますよ!私的にはあの二人に優先権を与えたいというか何というか……!あー、もう雰囲気ぶち壊しですっ!先輩さっきの抱き着きは無しで御願いします!」

八幡(何かわからんけど傷付く…)

いろは「でも子供のくだりは有りの方向で御願いしますっ!」キャルン

八幡(あざとい……)

いろは「だから先輩焦ってるような感じだったんですね?まだ心の準備とか全然出来てないようなそんな雰囲気でしたよ?」クスッ

八幡「……悪かったな。」ムスッ

いろは「いいですよ。先輩だから許してあげます。だーかーらー!」グイグイッ

八幡「ちょ、押すな……!」

いろは「とっとと先輩方のところに行っちゃって下さいっ!」グイー

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奉仕部部室

いろは「失礼しまーすっ!」グイグイグイ

八幡「ちょ、おい……」


雪ノ下「……………。」

結衣「……や、やっはろー…。」


八幡(……何この空気………あと由比ヶ浜、無理してやっはろーしなくていいからね)


いろは「先輩方、>>172

はっきり言葉にして伝えないと、この人には届きませんよ?

いろは「先輩方、はっきり言葉にして伝えないと、この人には届きませんよ?」

結衣「……いろはちゃん…」

雪乃「……………言葉に、ね。それで一色さん、貴女の想いは届いていたのかしら?」

いろは「どうでしょう?先輩少し暴走してしまいましたし…」チラッ

八幡「……すまん。」

八幡(…一色。お前は俺を律儀だと言ったが、俺からすれば……いや、俺でなくとも、今のお前の方が十分に律儀だと思う)


雪乃「…そう。まさか比企谷君。一色さんに変な事をしていないでしょうね?」

八幡「…お前な。変な事はしてねーよ。」

いろは「私は先輩に抱き着きましたよー!先輩の匂い凄かったですぅ…」


結衣「……ヒッキー……」ゴゴゴゴ


八幡(由比ヶ浜さん怖いです。やめてまだ俺はこの世に未練があるの…)



いろは「…………先輩方はいつもそうですね。3人で楽しそうにしているだけで、大事な事からは目を背ける…。」

結衣「…………。」

雪乃「…………。」

八幡(………一色…)

いろは「……私は奉仕部でもなければ、先輩と学年も違うし、後輩だし、葉山先輩と付き合う為に先輩を利用してた部分もありました……だから先輩の事が気になり始めてもずっと、ずっとお二人には遠慮していたんです…!先輩と一緒に居れるのは、私なんかじゃなくて、雪ノ下先輩か結衣先輩のどちらかなんだって……ずっと自分に言い聞かせてきました……!」


八幡(その時、一色いろはは涙を流していた。今までみたいな作った涙ではない。彼女が本当の気持ちを語っているからこそ出てくる本物の涙。………本当に、本当にこいつは、心が綺麗で、あざといやつだ)


いろは「でも我慢出来ませんでした…。皆さんはいつまでも現状のまま……。私は待ってるのが嫌になりました………正直、お二人に失望したのかもしれません…。私は高校に入る前は……高校生になって素敵な恋愛をして青春を謳歌して楽しい学校生活を送っている、そんな先輩達が高校という場所には沢山居るんだろうなぁって思ってたんです…」


八幡(それは違う……。誰しもがそうではない。友達も、恋愛も、そう簡単に作れるのなら………俺はぼっちではなかっただろう…)


いろは「……でも実際は違いました…。無理して廻りに合わせて、そうでもしなきゃ維持出来ない友達関係や……自分を偽る事までしなければ手に入れる事の出来ない恋人…。そんな形だけの青春ばかりがありました……」


八幡(そう、俺もそうだった…。皆が周囲を気にし、それらに合わせて生活を送る。それが高校生達の社会。それが出来てのリア充、トップカースト。そんな模造品のような振る舞いをするくらいなら、俺は迷わず独りを選んだ)


いろは「……でも私の中で奉仕部の皆さんは輝いてたんです。そこで初めて、私は作り物ではない…本物の青春を見た気がしました。」


八幡(ああ、そうか……。俺は周りから見りゃ、とっくの前から青春してたんだな……)


いろは「私もその中に入りたい。何度も思いました。でも私には無理……今まで自分を偽り、取り繕ってきた私には、無理だと…諦め掛けていました…。でも、先輩は……私があざとくすれば愛想は無いけどちゃんと反応してくれて、生徒会の面倒事も文句は言いますけど手伝ってくれて………そんなの……諦められないじゃないですか……!」


八幡(……やはり青春とは嘘である。青春なんて甘いネーミングをしていて、その実繊細で重苦しい……正しく嘘つきだ)


いろは「だから…!だから私は……!……もうお二人には遠慮しません!ごめんなさい!」


八幡(………まるでいつかの俺を客観的に見ているかのようだった……。本物が欲しいと、彼女らの前で、情けない事に涙を流しながら語ったあの時の俺と……今の一色いろはは、類似していた……。故に、一色がどんな気持ちでここに立っているのかも、何となくだがわかってしまう………)



雪乃「………>>176


私の八幡は渡さないわ

雪乃「………私の八幡は渡さないわ。」

結衣「えっ」

八幡「は?」


いろは「……雪ノ下先輩。やっぱり最後に私の前に立ちはだかるんですね。私は気付いていましたよ?雪ノ下先輩はもう、先輩に想いを伝える覚悟が出来ている事は…。」

雪乃「貴女が奉仕部に……そして彼に対してどんな想いを抱いているのかはわかったわ。それでも……それでも私は、全てと向き合う事を決めたの。もう目を背ける事はしない。私は、雪ノ下雪乃が思うように生きるわ。」


八幡(え、なにこれ……)


雪乃「貴女は………、貴女は現状が満足なのかしら由比ヶ浜さん。」

結衣「……え?」

雪乃「貴女は一色さんに彼を奪われても良いのかと聞いているの。彼を想う気持ちは、由比ヶ浜さんが一番強かったと私は思っていたわ。でも、貴女の優しい気持ちが前へ進む事を拒んでいた。違うかしら?」

結衣「……ゆきのん……」

雪乃「もう遠慮なんてしなくていい。一色さんがそれを教えてくれたわ。遠慮する事が本物の友情であり、青春だというのなら……私はそんなモノはいらない。」

いろは「……雪ノ下先輩…」


雪乃「私が欲しいのは、私自身が望む本物よ。他の誰のモノでもない。私だけが手に入れられる本物。由比ヶ浜さん…貴女にも本物はあるのよ。」


結衣「ゆきのん…………>>180


あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

結衣「ゆきのん…………あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」


雪乃「由比ヶ浜さん…!!?」ビクッ

八幡「一体どういう事だこりゃ…!」

いろは「黙って見届けてあげて下さい。これが、結衣先輩の優しさというリミッターが崩れ去っていく様なんですから…。」


八幡(由比ヶ浜……お前はこんなにも優しいのか…!)クッ


結衣「うぁあああ!!!ヒッキー…!!!」

雪乃「……この場から動けない…!?なんて凄まじい威圧感…!」

いろは「もう少しです!もう少しで結衣先輩は、自分の中にある本物と向き合えるんです……!」


八幡「由比ヶ浜……!がんばれ…!」

雪乃「由比ヶ浜さん…!」


結衣「………>>185


※自分で何書いてるのか意味不明でした。すみません。

wwwwwwヤベェ面白いww

結衣「………ごめん、私は欲張りなんだ……だから全部欲しい、今の関係も、ヒッキーの心も」

雪乃「……由比ヶ浜さん…」

いろは「それが、結衣先輩の答え…なんですね?」


八幡(由比ヶ浜は落ち着きを取り戻し、他ならぬ彼女の意思でそう答えた。これが、彼女の想う本物なのだろう)


結衣「……そんなの難しいのも知ってる。でも、あたしが動く事で今の奉仕部が壊れちゃうなら……あたしは今を選ぶよ。ヒッキーが守ってくれた、ゆきのんが戻ってきてくれた……それだけであたしは幸せに思えた。だから……」


八幡(ああ、こいつは本当に優しさの化物だ)


雪乃「……そう。なら私が動く事で、貴女の想いも壊す事になってしまうわね…。」フゥ

結衣「ゆきのん………ごめん。」

いろは「………やっぱり、今を選ぶんですね。お二人は……」


八幡(選んだ、というより……選ばざるを得なかった、と言ったところだろう。現状、由比ヶ浜の想いを無くす事など、俺も雪ノ下も出来ないのだから。結局、遠慮してしまうのだ。俺達はそういう関係なのだ。これからもきっと…)


いろは「ふふ、先輩?先輩の本物、なかなか手強いみたいですっ。」ニコッ


八幡(一色は笑ってみせた。今まで見た彼女の笑顔の中で一番可愛らしく温かいモノではないだろうか?)


いろは「仕方ないからもうちょっとだけ我慢してあげます!」フフン

八幡「……たく、何で偉そうなんだよお前は…」フッ

比企谷家


小町「ふーん、お兄ちゃんにしては頑張ったじゃん。」

八幡「まあな。これで丸く収まったし、明日からは俺にも平和が訪れるってもんだ。」


八幡(帰宅後、今日の出来事を小町に話したらこのリアクションである。全く、どいつもこいつも偉そうな反応をする)


小町「ん?でも待ってよ……冷静に考えてみたら頑張ったのお兄ちゃんじゃなくて他のみんなじゃ………」

八幡「はいはい……どうせ俺は頑張ってませんよ…。」

八幡(実際、ほんとに何もしてないな俺)


小町「……あー、小町的にはもっと昼ドラ的な展開も有りかと思ってたんだけどなー。残念ですよホント。」グテー

八幡「他人事だと思って……。」

小町「でもお兄ちゃん?大事な事忘れてない?」


八幡「何だよ?まだ何かあんの?」

小町「小町のメモ紙見たんだよね?他の三人はどうすんの?」


八幡「………あ。」

八幡(忘れてた……川崎は何とかなりそうだが…他の二人は厄介だ)


小町「およ?電話だ……はいはーい小町ですよー!」

八幡(なにその電話の出方)

八幡(しかし参ったな……折角片が付いたと思ってたのに…)

小町「お兄ちゃーん、おーい……」ブンブン

八幡「ん?おお、すまん。何だ?」

小町「電話。代わってだって。」つ携帯

八幡「…ん、おう……もしもし?」


※今回は2択。安価にて、電話の相手を陽乃か平塚先生の2つ選択して下さい。
安価>>192

※間違えました。陽乃か平塚先生の2択から選んで下さい。

安価なら下

先生

平塚「やあ比企谷。私だ。」

八幡「平塚先生?どうしたんすか?夜に電話を寄越すなんて……しかも何故か小町の電話から。」


平塚「私も君に直接掛けようとはしたさ。だが君の電話、電源が切れていないかね?」

八幡(ん、本当だ。気が付かなかった…)


平塚「ちゃんと充電はしておくんだぞ?ところで比企谷。今日は色々あったようだな?雪ノ下から報告は受けている。」

八幡(何故プライベートな事まで先生に報告してんだよ雪ノ下…)

平塚「……それと、君の妹から渡された紙……あれは結婚出来ない私に対する当て付けか何かかね?」ゴゴゴゴ

八幡「いやー……それは、その……」ガタガタ

平塚「この二つに関してラーメンでも食べながらゆっくりと話したいから、時間を貰えるか?」

八幡(俺には選択肢は無いように聞こえるのは気のせいですかね…)

八幡「……わかりました。補導されない時間の間ならは付き合います。」

平塚「ふふ、安心したまえ。私も教師だ。無理に連れ回したりはしないよ。では、30分後に駅に集合だ。遅刻するんじゃないぞ?」

ツーツーツー……


小町「お兄ちゃん出掛けるの?」

八幡「ああ、平塚先生が話あるんだとよ…。てか例の紙の件だ。」ハァ

小町「あはは……お兄ちゃんがんば。」

八幡「…ホント他人事かよ。ラーメン屋行くみたいだし、夜飯はいらんから。」

小町「はいはーい。行ってらっしゃーい。」フリフリ


------------------

駅前

平塚「比企谷、こっちだ。」ブンブン

八幡「あれ?先生、もしかして飲んでました?」ジトー

平塚「まあ細かい事は気にするな。今日は気分が良い。ラーメンは奢るぞ。」

八幡(気分がいいとか言っておきながら奢る対象をラーメンのみに指定しているところが何ともセコい…)


平塚「さあ比企谷。どこに行きたい?ラーメン屋は今行くと混んでるからな。少し時間を潰そうじゃないか。」

八幡(じゃあ何で丁度良い時間に呼ばなかったんだ……)

八幡「…なら>>196とかどうです?」

居酒屋

八幡「…なら居酒屋とかどうです?」

八幡(却下されるのを承知で提案してみた)

平塚「居酒屋か…。アルコールさえ頼まなければ構わんぞ?ラーメン屋に行くのは諦める事になりそうだが……。」

八幡(いいんだ……)

八幡「あー、でも居酒屋だと高く付きそうだし、先生に申し訳ないんで……」

平塚「何、気にするな。そのくらい問題はない。比企谷も大人になった時の社会勉強だと思えばいいさ。どんな進路を選ぼうと、飲みにくらいは行くだろう?」

八幡(行かざるを得ない、か…)

--------
居酒屋

平塚「…つまり、あの紙は当て付けでも何でも無く、単なる妹の悪戯とそう言いたいのだな?」

八幡「はい…。小町も色々と考えてるのはわかりますけど……今回はちょっとやり過ぎだと思います。先生にも迷惑を掛けました…。すみません。」

平塚「……うむ、君に素直に謝られると違和感が……まあともかく、比企谷も良い妹を持っているじゃないか。それに、君自身も、妹から色々学んだのではないかね?」ゴクゴク

八幡(まだ飲むんだ…)

八幡「ええ、まあ……色々と助けてもらいましたし、良くやってくれたとも思います。でも、もう少し方法があったんじゃないかと……」

平塚「…そうかもしれないな。だが、時には荒っぽい方法が最善の策となる場合もある。今回がそうだったのだろう。終わり良ければ全て良し、というワケではないが……過程はともかく、結果が伴っていたのならまだ喜ぶべきだろう。」

八幡「そんなもんですかね…?俺はまだ問題も残っててスッキリしてないんですけど…。」ゴク

平塚「それは君が妹に心配を掛けた責任というやつだろう。あとは自身の力で終息させて、妹を安心させてあげたまえ。」ゴクゴク

八幡「……ええ。」

八幡(俺自身の力、か…)

平塚「それにしても、君は案外モテるのだな?一色まで君に惚れるとは思っていなかった。」フフッ

八幡「そうっすね…。俺もかなり驚きましたよ。アイツの好意の対象が葉山から離れてきてるのは気付いてましたけど……」

平塚「一色の葉山に対するアプローチは少々露骨過ぎる。あれを本当の恋愛とは呼ばないだろう。彼女も、君という存在と出逢って色々学んだのだ。可愛い後輩じゃないか。大切にしてやれ。」

八幡「でも、俺は一色の想いに応えてやれなかった。それは事実ですよ…。」

平塚「……君と雪ノ下と由比ヶ浜。三人が選んだ現状の維持。それは間違いではなかろう?確かに一色の恋心に対する対応としては少し居たたまれないが…、それが君らの選んだ答えだ。一色もそれを受け入れたのであれば、私からは何も言えないよ。」

八幡「……先生はこれで良かったと思いますか?」

平塚「それは私にはわからない。当事者てはないしな。でも、比企谷も雪ノ下も、由比ヶ浜と一色も、皆がわからないと思う。わからないからこそ、皆で模索して協力し合い、お互いをわかり合える。そういう意味では、これで良かったのではないか?」

八幡「……先生ってやっぱ凄いっすね。」

平塚「当たり前だ。君らの先生をやってる人間だ。これくらい言えないようでは務まらんよ。」ゴクゴク

八幡(ホント、何で結婚出来ないんだろこの人は……)

---------
駅前

平塚「今日は付き合わせてしまってすまなかったな。」

八幡「いえ、俺も…助かりましたよ。」

平塚「……やはり君を奉仕部に入れて正解だったようだ。君の目、前ほど酷くは無いように見えるぞ?」

八幡「マジか……。先生にまで俺のチャームポイントを否定されるとは…。」

平塚「……チャームポイントでは無いだろうに…。」ハァ

折本「あっれー?比企谷じゃん!何してんのこんなとこでー?」テクテク

八幡(げ……折本。何故こんなタイミングで…)

平塚「ん?比企谷、知り合いかね?」

八幡「ええ、まあ……。」

折本「また比企谷が大人な感じの人連れてるとか……ウケる。」

八幡(いやいや、ホントにウケないから。何でもウケないでよ…)

平塚「大人か……。その表現だと悪い気はしないな。」フフッ

折本「もしかして比企谷?その人、>>200

狙ってるの?

折本「もしかして比企谷?その人、狙ってるの?」

八幡「は……?」

平塚「む………。」


折本「ってそんなワケないよねー!少し年離れてるように見えるし、比企谷じゃムリムリ!」ケタケタ

八幡(もうこれ以上俺のメンタルを抉らないでよ折本さん……)

平塚「年が離れてる……。そう見えてしまうのか…。生徒と一緒にいるとそんなに老けて……」ブツブツ

八幡(先生も戻ってきて…)

八幡「……この人は学校の先生だ。部活とかで色々世話になってんの。」

折本「あー、そういう事。この間は学校の先輩?だっけ?連れてたよねー!比企谷ってどんだけ学校好きなの?ウケるんだけどー。」

八幡「いやウケないって。それと俺はどちらかと言うと学校は……!」ハッ

八幡(まずいな…。平塚先生の前で学校嫌いとか言ったら何をされるかわからん…)

八幡「…………。」

折本「………だよねー。比企谷は中学ん時……ごめん…」

八幡(何で謝るんだよ……そういう意味じゃねぇから…)

平塚「……比企谷は上手くやってるよ。」

八幡「え?」

折本「……?」

平塚「折本さん、と言ったかね?」

折本「あ、はい…。」

平塚「話を聞くに、君は比企谷とは同じ中学だったようだね?何があったかは聞かないが、君が心配する程、比企谷は高校生活を失敗などしていないよ。寧ろ良くやっている。」

折本「…べ、別に心配とか……。」

平塚「そうかな?比企谷はこう見えて、私が贔屓する程素晴らしい生徒でな。君も、比企谷の魅力に気付いたのなら仲良くしてやって欲しい。如何せんこいつは友達が少ない。」

八幡(先生、援護射撃はしっかりしてね。誤射してますよー)

折本「……ですよねー。比企谷の場合、本人に魅力はあるけど、周りに見る目が無いってゆーか……」

八幡(……折本さん、それ俺じゃなかったら勘違いしちゃうからやめて。早くその性格治さないと危ないよ?)

平塚「……そうだな。比企谷もなかなか隅に置けないようだ。」ニヤリ

八幡「…………。」プイッ

平塚「…それでは、私は失礼するよ。比企谷、それと折本さんも気を付けて帰りたまえ。」テクテク

八幡「先生、御馳走さんでした。」ペコッ

折本「あ、はい。さよなら……。」

八幡(言うだけ言って帰りやがった……。大人ってズルい…)


折本「変わった先生だね。何てゆーか……親近感?みたいなの、湧くってゆーかさ……。」

八幡「ま、まあ…そうだな。」

八幡(折本と二人とかいつまでも慣れる気がしない……)

折本「先生にも慕われてるとか、比企谷マジで何者?なんか青春してんじゃん。」ニヤニヤ

八幡「……青春、ね。…なあ折本?」

折本「んー?」

八幡「青春って何だ?」

折本「………。」ジトー

八幡「……そんな哀れむような目で見るなよ。ふざけてるんじゃない。ほら、青春とか人によって捉え方区々だろ?折本の意見を聞きたい。」

折本「…ふーん。確かに青春って表現すると難しいよねー。まあ強いて言うなら……>>204

小難しいことなんてぜーんぜん考えないで今を楽しむ!

折本「…ふーん。確かに青春って表現すると難しいよねー。まあ強いて言うなら……小難しいことなんてぜーんぜん考えないで今を楽しむ!」

八幡「…今を楽しむ……もっと具体的な答えが欲しかったんだが?」

八幡(折本らしいと言えば折本らしいが)

折本「具体的にとか……そーいうのが小難しいっての……。もっとこう……ゆるーく考えてさ。今を全力で生きる、みたいなさ!そういうの良くない?」

八幡「……ドラマの観すぎだろ。現実的に考えて、そういうのは将来性がない。」

八幡(俺が将来性とか……うわーマジそれウケるー……)

折本「比企谷ー…。いつからそんな頭堅くなったの?その顔で頭良さげな事言われてもウケるだけだって。」

八幡「その顔とか言うな…。なら、現状が楽しければ……それが青春なのか…?」

折本「うーん……よっくわかんないけど!今が楽しいんなら青春なんじゃない?イチイチ難しい事考えてると禿げるよー?」

八幡(八幡、禿げるのはやだ…)


折本「……比企谷はさ、今…楽しい?」

八幡「まあ、どうだろうな……。部活はやってて退屈とは思わないし、勉強もそこそこ…」

折本「…じゃなくてさ……、その……今この瞬間とか…」モジモジ

八幡「……へ?」

折本「……………。」

八幡(比企谷八幡、また勘違いしそうなんですがどうしましょう…)

折本「……あー!何言ってんだろ!忘れて!比企谷が楽しいワケないよね!ごめんごめん!」アワアワ


八幡(折本……お前………)



八幡「>>208

お前と一緒に見る月は綺麗なのかな

八幡「お前と一緒に見る月は綺麗なのかな。」


折本「………私は、綺麗に……見えるけど…?」モジモジ


八幡「……あっそ………。」

八幡(あれー……これ、何それウケるー!とか言われて終了のパターンじゃなかったの…?)

折本「怒ってないの?中学ん時の事…」

八幡「……怒ってないって言ったら嘘になるかもな…。俺も色々と嫌な思いはしたし…。」

折本「…だよね。もしかしたら怒ってないのかもー、とか思ってた私が可笑しいよね……あはは…。」

八幡(……こいつってこんなに弱々しいやつだったか?中学時代とかはもっと…)

折本「……何かごめん。不快になったよね?」


八幡「……折本。今更気とか遣うなよ…。俺はお前の思う程怒ってもいないし、不快な気分にもなっていない。」

折本「……う。ごめん…」

八幡(やめてくれ。お前はそんな謝るようなやつじゃないだろ……)

八幡「…平塚先生も言ってたが……」

折本「え……?」

八幡(…てか、折本の心配をしちまうとか……トラウマはどうやら……)


八幡「……これからは…俺と仲良くしてやって欲しい……。」プイッ


折本「……く、あ…あははは!何それ!仲良くしてやって欲しいってその言い方!………ウケるよ比企谷!」

八幡「ウケないから………。」


折本「……はは……。でも、うん……。いいよ。仲良くしたげる!」フフッ




八幡(……解消されているようである)

-------
翌日、奉仕部


八幡(そこにはいつも通りの部活風景が待って………)


結衣「……は、はちまん!そ、そろそろ依頼とか来て欲しいよねー!」ズイッ

八幡「……えっ……あのー……」ビクッ

雪乃「……八幡?今日の紅茶は茶葉を替えてみたの。どうかしら?」グイッ

八幡「……えっ、…あ、ああ…!美味いぞ…」ビクッ


八幡(………いなかった……)


雪乃「ふふ、八幡の胃袋は掴んだわ……。」グッ

八幡(雪ノ下さん紅茶くらいで胃袋掴んだとか言わないで)

結衣「ヒッキー!あたしもちゃんとヒッキーの胃袋掴むからね!」

八幡(由比ヶ浜さん?貴女には胃袋じゃなくて心臓を掴まれそうで怖いのですが?)


雪乃「由比ヶ浜さん?八幡は私の>>213なのよ?話し掛けるには私の許可を取って貰えるかしら?」ゴゴゴゴ

未来のパートナー

雪乃「由比ヶ浜さん?八幡は私の未来のパートナーなのよ?話し掛けるには私の許可を取って貰えるかしら?」ゴゴゴゴ

八幡(…ゆ、雪ノ下さん?)

結衣「ゆきのんっ!ヒッキ……は、八幡はあたしのだよ!」

八幡(もう無理して名前で呼ばないでよ、由比ヶ浜…)

雪乃「私は部長なの。そして彼は奉仕部の備品。つまり部長の私に所有権があるわ。」ドヤッ

結衣「ぐぬぬぬ……!」プルプル

雪乃「ふふ、優しさが仇になったわね由比ヶ浜さん?それとも、また昨日のように叫んでみるかしら?」フフン

八幡(なんか雪ノ下が悪者に見えるぞ…)

結衣「こうなったら…!」

雪乃「!!?」

八幡「なんだと…!?」


※安価にて、由比ヶ浜のアクションを指定して下さい。
安価>>218

※会社の日直の合間を縫っての投下なので…。ちょっと遠めにしました
内容が雑になったらすみません。

安価なら下

真正面から抱きつく

結衣「えいっ!」ダキッ

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん…!そんな大胆な……!!」プルプル

八幡「…由比ヶ浜……なにしてやがる…。」

八幡(やばい。なんか柔らかいのが当たって、やばい…)


結衣「…八幡はあたしがいいよね?」ウルウル

八幡「ぐ……!!」

雪乃「由比ヶ浜さん、貴女ルールを破るのね?二人で決めたじゃない。言葉で誘惑するのは有りだけれど、過度なスキンシップは禁止にすると。」

八幡(え、ルールとかあんの?最早お二人はスポーツ感覚ですか…?)


結衣「ごめんゆきのん…。そうだよね…。あたしが悪かったです。」シュン

雪乃「…わ、わかっているのなら……いいのよ…。」タジタジ

結衣「ありがとうゆきのんっ!」ササッ、ダキッ

雪乃「…由比ヶ浜さん!?だから過度なスキンシップは禁止だと…!」カァァァァ

八幡(…唐突な百合展開はやめてね)


雪乃「…だけれど由比ヶ浜さん。ルールを破ったペナルティはしっかり受けてもらうわ。」ニヤリ

結衣「……。」チーン

八幡(ペナルティ…だと)ゾクッ


雪乃「今回のペナルティは、>>222にしようかしら?」フフフ

八幡を名前で呼ぶの禁止

雪乃「今回のペナルティは、八幡を名前で呼ぶの禁止にしようかしら?」フフフ

結衣「…ゆ、ゆきのんっ!それだけは御勘弁をぉ!!」ガシィ

雪乃「だめよ。罪を犯したのは貴女だもの。反省すべきだわ。」

結衣「……うぅ。」ガクンッ


八幡(よくわからんけど哀れだな…。仕方ない…)ハァ

八幡「……雪ノ下、そのくらいにしてやれよ。由比ヶ浜が哀れ過ぎる…。」

結衣「…!!」パァァァ

雪乃「八幡、彼女を庇うと言うの?」

八幡「お前の言ってる事は良くわからんけど…、由比ヶ浜に厳しすぎやしないか?友達ならもっと仲良くしろよ…。」


雪乃「仲良く、ね…。私はそのつもりだったのだけれど…。貴方と由比ヶ浜さんの捉え方の問題ではないかしら?」チラッ

結衣「……。」


八幡「雪ノ下……、>>227


俺の意見も聞き入れられない奴がパートナーとかありえないよな

八幡「雪ノ下……、俺の意見も聞き入れられない奴がパートナーとかありえないよな。」

雪乃「は、八幡…!!?」

八幡「さっきから聞いてればお前、自分の主張ばかりじゃねぇか…。俺の話も、由比ヶ浜の訴えも聞きやしない。」

結衣「ヒッキー…。」

八幡「なんでだよ…。昨日、分かり合ったばかりじゃねぇか……。これがお前の望む奉仕部の姿なのかよ…。」プルプル


雪乃「…わからない。私にはわからないのよ…。」


八幡「雪ノ下お前…!」ガタッ

結衣「ヒッキーやめて…!ゆきのんを悪く言わないで…。」ウルッ

八幡(由比ヶ浜…。お前は優しすぎる…。それじゃあ、いつだって傷付くのはお前なんだよ……)


八幡「……。」

雪乃「…由比ヶ浜さん、これが現実よ。優しさだけじゃ守れないの。人間関係なんてそんな簡単なモノじゃないのよ…。」

結衣「ゆきのん…。」


雪乃「貴女の優しさは素直に受け取るわ、ありがとう。でも、その優しさは時に周りの人を傷付けるわ。それが、由比ヶ浜さん自身が守りたいものであっても、ね…。」


八幡(まさか…、雪ノ下はそれを由比ヶ浜に教える為に…)


雪乃「だから私は……>>231するわ。」


抜け駆け

雪乃「だから私は……抜け駆けするわ。」

結衣「えっ、ゆきのん!?何が言いたいのかワケわかんないんだけど!」

八幡「雪ノ下……!少しでもお前が由比ヶ浜の為を思って言っているのだと思った俺が間違いだったのか……!」

雪乃「昨日も言った筈よ?私は私の思うように生きると。由比ヶ浜さんの理想と私の理想が相容れないモノなのだとしたら……、私が貫くのは自分の意志だけよ。」


結衣「………。」

八幡「……雪ノ下……どうしちまったんだよ…。」


雪乃「…どうもしないわ。私は私…、雪ノ下雪乃よ?……と言っても、貴方たちは納得なんてしないでしょうけど……。」


八幡「……そうかよ。それが雪ノ下雪乃の本心だと言うのなら……俺はもう…奉仕部には来ない…。」

結衣「………っ!!!」


雪乃「……勝手にすればいいわ。所詮貴方も私を理解等してくれなかったのね………比企谷君…。」


八幡「見損なったぜ……雪ノ下…。行くぞ、由比ヶ浜。」テクテク

結衣「ヒッキー…………ゆきの…ん…」

雪乃「…………。」クルリ


結衣「……っ」ダッ





雪乃「……これでサヨナラよ。由比ヶ浜さん、比企谷君……」

-----------
廊下

八幡(雪ノ下は何がしたい……!何が言いたい……!アイツは、俺の知ってるアイツは…!あんなふざけた事を言うようなやつじゃない……!)テクテクテク

結衣「……ヒッキー待って…!」ダダダ

八幡「由比ヶ浜……」ピタ

結衣「……部活……もう来ないの……?」

八幡「……雪ノ下があの調子じゃ行く気になれない……。あんな所に居たらストレスでどうにかしちまうよ…。」


結衣「……ヒッキーはそれでいいの…?このままゆきのんと分かり合えないままで………良いと思ってるの…?」

八幡「……由比ヶ浜…、お前優しすぎるぞ……。アイツにあんな言われ方して……分かり合おうとすり方が……どうかしてる…。」

結衣「……ヒ、ヒッキー……?」



八幡「…もう諦めろ由比ヶ浜……。もう戻れない……仲良しごっこの青春は……終わりなんだよ…!」



結衣「………ヒッキー…、嘘、だよね……。諦めろ…とか………ヒッキーはそんな事…!」

八幡「………っ!!イチイチ自分の理想を俺に押し付けんなよ…!お前に何が……わかんだよ……!」

結衣「…!!……う……!」ダダダ


八幡「………………………………。」






八幡(………くだらない……何もかもが…)














八幡「………………行こう…」


※安価にて、八幡の行き先を指定して下さい。

1.家
2.屋上
3.教室

安価>>237

2かな、屋上の風に当たって気持ちを落ち着かせるという意味で。

-----------
屋上


八幡(…風が気持ちいいな……。モヤモヤした気分を落ち着かせるには丁度いい…)チラッ

八幡「……っ」

八幡(ふと下を見ると……由比ヶ浜が俯きながら歩いているのが目に入った……。アイツには悪い事をしたかな……)

八幡「…………ん?」

八幡(……足音?)


葉山「………やあ。」ガチャッ

八幡「……何か用かよ…?」

葉山「君が随分と弱々しい雰囲気で階段を登っていったから気になってね……。迷惑だったか?」

八幡「……別に。俺が屋上を独占する理由なんて無いし…。」プイッ

八幡(……正直に言えば、今は誰とも会いたくなかった……。それなら家に帰れば済む話だが、それも何か違う気がした…)

葉山「相変わらずのひねくれた返事だ。……隣、いいかい?」フッ

八幡「………。」

八幡(そう言った葉山は、俺の隣に移動してきた……。俺は許可しちゃいないんだがな…)

葉山「………また何かしたのかい?」

八幡「……俺がやらかしたの前提かよ…。でもまあ……そうかもな…。」

葉山「……そうか。君は嘘つきだからな……。また自分が悪者にでもなろうとしてるんじゃないか?」

八幡(…何者だよこいつ。あっさりと見抜いてきやがった…)

八幡「……わかってんならイチイチ聞くなよ。お前には関係ねぇし……」

八幡(…そう、葉山には関係のない事だ。こいつは所詮他人なんだ)

葉山「……関係あるよ。」

八幡「は?」

葉山「………関係ある。比企谷も、結衣も………雪ノ下さんも。俺の日常……俺にとっての高校生活の中に含まれているんだ…。君らの関係が拗れると…こちらとしても黙ってはいられない。」

八幡(日常……。葉山の言う日常。それは即ち、アイツらの事だろう。俺も……含まれてる?)

八幡「……いやワケわかんねーよ。お前の日常とか知らねーし……。お前はお前のグループで仲良くやってる、それでいいだろうが…。」

八幡(前にお前が依頼してきたように……、三浦が居て、海老名さんが居て、戸部と……その他仲間たちが居て…………由比ヶ浜が居る……。それでいいだろうが………)

葉山「…そうだな。比企谷が勝手に傷付いて解決出来るなら……俺も何も言わないよ。だが……比企谷が傷付く為に……結衣が傷付いてしまっているのなら………それは見過ごせない。」

八幡「………なら、由比ヶ浜のとこに行ってやりゃいいだろうが……。」

葉山「……俺が結衣の所に行ったとして………君の所には誰が来る?雪ノ下さんか?」

八幡「………っ」

葉山「……結衣の所には優美子が行ってるよ。雪ノ下さんが来れないのなら……せめて俺が来てやるべきだと…そう判断させてもらった。」

八幡「勝手な事すんなよ………」

葉山「……ああ、勝手な事だ。だから気にするな。比企谷に対する優しさとか、同情とか、そんなモノじゃない。俺の勝手な判断だよ。」

八幡「………そうかい…。ホント…、勝手な野郎だ………。」

葉山「…なあ、比企谷?君にとって俺は………やはり関係ない人間か?」

八幡「……だから、イチイチ聞くなよ…勝手な奴だな…。」

八幡(……葉山隼人。お前もとっくに、俺の日常に入ってたんだな………)


※選択肢1を選んでたらバッドエンド、3を選んでたら三浦との会話に発展させる予定でした。家に帰らなくて良かった…!

※安価にて、選択して下さい。
1.「……依頼の借り、まだ返してないよな?」
2.「…だったら俺も勝手にやらせてもらう。」

安価>>241

2

八幡「…だったら俺も勝手にやらせてもらう。」

葉山「………比企谷…」

八幡「…俺は、俺のやりたいようにする。雪ノ下が自分の道を選ぶのなら。俺も俺のやり方で動いてみるさ。」

葉山「そうか。比企谷らしい選択だな…。俺としては、依頼の借りを返したかったんだけどな……。」フッ

八幡「……借りとかそういうのは、作らない主義なんでな……。況してや作る相手がお前とかマジで勘弁。作る側も作られる側も面倒くさそうだわ。」

葉山「…なら俺はお役御免だな。頼んだぞ、比企谷。」テクテク


八幡(まさかお前に救われるなんてな……)


------------
翌日、教室

八幡「…さて、昼休みだな……。」


※安価にて、選択肢を選んで下さい。

1.(いつも通りベストプレイスに行くか…)
2.(ん?戸塚がこっちを見ている……)

安価>>245

八幡(いつも通りベストプレイスに行くか…)

-----------
ベストプレイス

八幡(…やはりここが落ち着く。教室や廊下のような騒がしさも無いし、風も気持ちいい)

八幡「…おまけにマッ缶も美味い。」ゴク

八幡(…教室には由比ヶ浜も居るしな。葉山にはああ言ったが、まだ俺もモヤモヤしたままだ。教室には由比ヶ浜、部室には恐らく雪ノ下が居るのだろう。なら、俺はここしか居場所が無い…)

いろは「あれー?先輩じゃないですかぁ!」

八幡(うわー俺の居場所奪われたー……)

八幡「……なんだ一色か…。」

いろは「うわ、何か物凄く酷い扱い…。先輩?可愛いいろはちゃんですよ?もっと喜んで下さいバチが当たりますよー?」

八幡(何でお前を崇めにゃならん……。だがしかしだなぁ……)

八幡「……お前は通常運転で何か安心したわ。」ゴクゴク

いろは「…な、何ですかそれ、口説いてるんですか?一度想いを伝えてるから説得力ありませんけど今は保留にさせて下さいごめんなさい!」ペコリ

八幡(告られた子にフラれるとか不思議ぃ)

いろは「てか先輩、何かいつもより数倍は暗くありません?いつもが消灯時間過ぎの部屋なら、今は停電してる部屋みたいな感じですよ?」

八幡(それどっちも真っ暗じゃないですかー?てか俺って普段からそんなに暗いの?)

八幡「…大人には色々あるんだよ。一色もあと1年経てば青春に苦しむ。」ゴク

いろは「…滅茶苦茶甘いコーヒー飲みながら大人とか言われても説得力に欠けますよ?それに、一寸先は地獄みたいな表現やめて下さい。私にも高校生活を楽しみたい気持ちくらいあるんですから…。」

八幡「…ふーん。どう楽しむつもりだよ?」

いろは「……聞きたいんですかぁ?」ニヤニヤ

八幡「……やっぱいい。」

いろは「えー!先輩とイチャラブする話聞きたくないんですかー!」プンプン

八幡(あー、自爆したよこの子)

八幡「……一色。」

いろは「話聞く気になりました?」

八幡「違うそれはもういい。雪ノ下と由比ヶ浜と喧嘩別れした、以上。」

いろは「ちょ、聞いて下さいよー!雪ノ下先輩と結衣先輩とかどうでも……って、うぇえええっ!!?」

いろは「…ちょっと先輩!それマジなんですか!?呆れるとか以前にもう救いよう無いですよその状況!」

八幡「……返す言葉も無いな。」

いろは「……何したんですか?」

八幡「お前もそれかよ……。」ハァ

いろは「いや先輩以外やらかす人居ないじゃないですか。何なら先輩だけがやらかす可能性を秘めてるまであります!」

八幡「…人を罵倒して楽しいの?てか俺だけが悪いなら、それはそれで解決のしようはあるだろ。今更悪者になるのなんて苦にはならねーよ。」

いろは「……なら、他のお二人にも非はあると?」

八幡「由比ヶ浜はともかく……、雪ノ下はちょっと様子がおかしかった…。暴言吐いてたし。」

いろは「それっていつも通りじゃありません?雪ノ下先輩の暴言とか先輩の栄養源みたいなモノですよね?」

八幡「……俺はそんな特異体質じゃありませんが?」

いろは「なら先輩の器が小さくなったとか。」

八幡「だから俺を罵倒するところから離れなさい…!俺じゃなくて、由比ヶ浜に暴言を吐いてたんだよ……。」

いろは「……え、それヤバいですね…。」

※安価にて、選択肢を選んで下さい。

1.「…一色的にはどうしたら良いと思う?」
2.「…だから暫くは関わらない方がいい。」

安価>>249

1でしょ、人に相談するって大事なことだもの。

八幡「…一色的にはどうしたら良いと思う?」

八幡(……今まで通り接してくれた一色に気が緩んでしまったのかはわからない。俺はまた人に意見を求めてしまう)


いろは「そうですねー……んー……てか先輩!何気に私の事頼ってくれるんですねぇ。」ニヤニヤ

八幡「…調子に乗るな。意見さえ聞ければそれでいい。」プイッ

いろは「ふふっ、そういう事にしときますよー。まあ私的には、雪ノ下先輩は色々めんどくさい状況に置かれてそうなので、結衣先輩から攻略するのが得策だと思いますね。先輩がパパパーっと謝っちゃえば結衣先輩なんてチョロいですよ。」

八幡(めんどくさいとかチョロいとか言わないの、一色ちゃん?)


八幡「……謝るか…。やっぱそれしかない?」

いろは「小学生ですか先輩は…。でも単純に謝るだけだとインパクトに欠けますね…。ここは先輩!プレゼントを用意しましょう!」

八幡「それベタじゃね?」

いろは「……この間も言ったじゃないですかー?定番が一番女の子の心には響くんですー!」


八幡「そんなもんかねぇ…。」

いろは「ともなれば、明日デー……じゃなくて、買い出しに行きましょう!」

八幡(マジか……俺の休みが……。まあ現状の打開の為なら仕方ない犠牲だな…)


※安価にて、選択肢を選んで下さい。

1.「……わかったよ、行けばいいんだろ?」
2.「…他にも誰か誘うのなら考える。」

安価>>254
選択肢が2に決定した場合、>>255でキャラを指定して下さい。

2 はるのん

先輩の御家族

八幡「…他にも誰か誘うのなら考える。」

いろは「えっ、先輩私と二人きりがイヤなんですか……?」シュン

八幡「…嫌とかじゃねーよ。その…なんだ……、プレゼント用意するんなら意見が多い方がいいだろ?二人で出掛けるのとか別にいつでも出来るワケだし……。」

いろは「いつでも………。先輩ってやっぱりあざといと思います…!」

八幡「…お前には言われたくないよ。」

いろは「でも誰誘うんですか?言っときますけど、葉山先輩とか無しですよ?先輩が色々とカッコ悪く見えますので。」

八幡「あーそーですかー。」

いろは「私はカッコいい先輩を見ていたいんですっ!」キラキラ

八幡(……悪い気はしないのは病気かな?いや病気だ間違いない。言っておくが恋の病ではない)

八幡「…誘うんなら小町でいいだろ?何かと気を遣わなくて済む。」

いろは「先輩の妹さんですね。私的には、先輩の御両親にも御挨拶を……」

八幡「何?お前養ってくれんの?」

いろは「先輩それはちょっと引きます…。」

八幡(子供の話は引かなかったのに専業主夫は駄目なの…?)

いろは「まあ、仕方ないですぅ。お米ちゃんで我慢しますよー。」ムゥ

八幡「だからお米じゃねぇよ小町だよ。小町貶すとお兄ちゃん怒るよ?」

いろは「先輩、シスコンはやめていろはコンになりません?」

八幡「病気はお前だったか…。」

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翌日、駅前

小町「とゆーワケで!小町ちゃん何度目かの登場ーっ!」シャキーン

八幡「いやいきなり何お前。さっきまで普通に歩いてたじゃん。」

小町「お兄ちゃん?そういうところに突っ込まないのが大人だよ?」

八幡「知らん。俺は大人だが、大人の事情は嫌いだ。」

小町「お兄ちゃんの目自体が大人の事情で見易く加工されてるのにまだ気付いてないの?小町的にポイント低いよ?」

八幡(え、なに………これ加工されてんの?ならオリジナルはどんだけ腐ってんのさ…)

いろは「せーんぱいっ」ダキッ

八幡「うおわっ!」ビクッ

いろは「おっはよーございまーす!愛しのいろはちゃんですよー?」ギュウ

小町「…………。」

八幡「こら離れろ一色…!俺の愛しは目の前の小町だっ」アセアセ

いろは「……あー、シスコンですねやっぱり…。それにしても、先輩の妹さんなのに可愛いのは何故……。」ジー

小町「…あはは。一色さん、今日は宜しくお願いしますー!愚兄がいつも御世話になっているようで……。それにしても一色さんは小町ポイント高い!お兄ちゃんに抱き着けるとか、小町の特許なんじゃないかと思ってたくらいなのに。」

八幡(そんな特許は切ない…。)

いろは「なら小町ちゃんと私の特許って事で!そしていろはポイントを稼ぐ!」

八幡(そういや、コイツら例の婚姻届の件でちゃんとした面識は有るんだったな……何気に仲良さげだし)

いろは「先輩ー?さっきから何黙ってるんですかぁ?美少女が二人ですよ?喜んで下さいよー?」ニヤニヤ

小町「そうだよお兄ちゃん?一色さんと小町。最終的にお兄ちゃんはどちらかを選ばないといけないんだよ?」ニヤニヤ

八幡(何そのキラーパス!?お兄ちゃんは小町はそんな子に育てた覚えはありません…!)


※安価にて、選択肢を選んで下さい。

1.「んなもん小町一択だろ。」
2.「なら一色だな。コイツは意外と頼れる。」
3.「…くだらん事言ってないで早く行くぞ。」

安価>>259

1

八幡「んなもん小町一択だろ。」

いろは「……うわー迷わないんだ…。」

小町「…ちょっとお兄ちゃん?小町を選んでくれるのは嬉しいけど、一色さんの目の前でその発言は小町的にポイント全部没収レベルだよ?」ジトー

八幡(どうやら選ぶ言葉を間違えたようだ…。女子って怖い……)


小町「ところでまずどこに行きましょうか?結衣さんへのプレゼントなら可愛い物とかですか?」

八幡「由比ヶ浜の好みとかは良くわからんが、サブレの好みならわかる。」

小町「いやお兄ちゃん…。サブレと仲直りしたいんならまず喧嘩してきなよ……。」

八幡(…噛まれるのは嫌だな)

いろは「ふふーん。先輩、大事な事を忘れてますよー?私が何の為に流行調査をしていたか……お忘れですか?」ドヤッ

八幡「いや婚姻届の為って自分で……」

いろは「そんな昔の事は忘れました!そう昔じゃなくて大事なのは今!なのでここで役に立てましょう!高校生の流行調査の結果を!」

八幡(忘れないでよ。若いんだから…)

小町「流行調査…。そういえばしてたんですよね……。それこそ大人の事情でスレタイから脱線してたのかと思ってましたよー。」

八幡「んで、どう役に立てるつもりだ?大して参考になるもんは無かっただろうに…。」

いろは「そこはちゃんと考えてます。私に任せて下さい!」フフン

小町「よっ、一色さん!カッコいい!」


八幡(何か疲れる……)


いろは「まずはこれなら結衣先輩が喜ぶかと……。」


※安価にて、以下の調査結果から選んで下さい。

フェンシング、睾丸潰し、けつのあな、メガネ、限定ジャンケン、ふたなりイブとダルシムの危険な情事、サイコホラー、あれ?小町に攻略完了されてる?、魔進チェイサー、アルンヘムの橋、音ゲー、昇竜拳、モータルコンバット、パンさんのパンツ

安価>>263

パンさんパンツ

※昨日は投下お休みしてました。すみません。再開します。



八幡「パンさんのパンツ…」

いろは「…喜ぶと思いません?」

小町「結衣さんというより、雪乃さんが喜びそうじゃないですかそれ…。」

八幡「小町の言うとおりだ。それは雪ノ下の趣味であって由比ヶ浜の趣味ではない。」

いろは「それは知っていますよー。でも考えてみて下さい。結衣先輩は雪ノ下先輩が大好きなんです。その雪ノ下先輩の好みのパンさんグッズであれば、結衣先輩も喜ぶ筈…。そしてあわよくば結衣先輩はパンさんのパンツを雪ノ下先輩に渡し、二人は仲直り。先輩も自然に奉仕部に戻れます。」

小町「おお!一色さん頭いい!」

八幡「ちょっと待て。俺が由比ヶ浜に渡したやつを由比ヶ浜が雪ノ下に渡すのか?」

いろは「…先輩。そこは二着購入して下さい。てかそのくらい察して下さい。」

八幡(際ですか…)


小町「でも一色さん。小町もお兄ちゃんも由比ヶ浜さんと雪乃さんのウエストサイズとか知りませんよ?…まあ、お兄ちゃんが知ってたら引くけど。」

八幡「安心しろ知らんから。てか知っててたまるか。」

いろは「う~ん…。たしかに盲点でした…。」


いろは「ここは全サイズ買ってしまうのはどうでしょう?」

八幡「は?」

いろは「冗談ですよー!えー、先輩本気にしちゃったんですかー?やだー。」

八幡(お前絶対本気だっただろ…)

小町「……仕方ありません。ここは小町が人肌脱ぎましょう!」キリッ

いろは「えっ、小町ちゃんどうするの?」

小町「これはデリケートな問題です。お二人のウエストサイズなんてものをお兄ちゃんが知るのは色々問題もあります。」

八幡(悪用なんてしませんよ?…べ、別に知りたいワケじゃないんだからねっ)

小町「なので助っ人を呼びましょう!小町は雪乃さんに詳しそうな人を用意するので、一色さんは結衣さんに詳しそうな人を御願いします!」ビシッ


いろは「了解でーす!」ビシッ


八幡(えー、人増えんの?)


--------

小町「というワケで!来ていただきましたーっ!」

いろは「じゃじゃーんっ!」

八幡「…………………。」


※安価にて、以下の候補からキャラを選択して下さい。
・由比ヶ浜に詳しそうな人選択肢
三浦、海老名、戸部

・雪ノ下に詳しそうな人選択肢
陽乃、葉山、平塚

安価>>269

三浦・平塚

三浦「何であーしがヒキオらに付き合わなきゃなんないの?」

平塚「全く、休日に呼び出されたから何事かと思えば……」ハァ

小町「わざわざ御足労ありがとうございます!二人とも小町的にポイント高いですよ!」

八幡(一体どうやってこんな強力な手札を召喚したんですか……)

----------------
ファミレス


いろは「実はかくかくしかじか、というワケでして…、結衣先輩と雪ノ下先輩のウエストサイズを知りたいんですよー。」

三浦「ヒキオが結衣にプレゼントねぇ……。結衣を泣かした事、ちゃんと反省してるなら手伝ってはやるし。」

八幡「……由比ヶ浜に関しては俺が全面的に悪いのは間違いない。」

三浦「……そ。ならあーしに何か奢って。それで協力したげる。」

八幡「お、おう……。」

いろは「わぁ、先輩ゴチでーす。」キャハッ

八幡「お前じゃねーよ。何便乗しようとしてんの?」

平塚「なら私はビールを……」

八幡「いやあんた何しに来たんですか…。」

平塚「いきなり呼び出した君らが悪いだろう。アルコールくらい飲ませたまえ。」

八幡「先生、最もな事言って納得させようとしても無駄です。それに一応助っ人として来てるんですから弁えて下さい…。」

小町「小町的には飲んでもらった方が面白そうだけどねー。」

八幡「おい小町。」

平塚「……比企谷。君は冗談も通じないのかね?流石に昼間から生徒達の目の前でビールを飲もうとは思わんよ。」

三浦「てか何このメンツ。先生まで居るとか聞いてないし…。」

平塚「すまんな三浦。何せ私も急に呼ばれて戸惑っている。だが、私は生活指導の教師ではあるが、雪ノ下のウエストのサイズまでは知らんよ。それに、知っててもそれを口外など出来ない。」

いろは「えー。だったら先生ほんとに来た意味無いじゃないですかぁ!」

八幡(相手は教師だよ。もう少し言葉を選んで…)

三浦「あーしは良く結衣と服買いに行くからサイズくらいわかるし。だからヒキオ、上手くやんなよ?」

八幡「すまん助かる……。」

小町「ほらほら皆さん!早く食べる物決めて下さい!因みに小町はオムライス!」

八幡「いや聞いてねーし。」

平塚「では私はパスタにでもしようか。」

三浦「あーしもパスタにしよ。んでこのデザート付ける。ヒキオの奢りで。」

八幡「ぐ……!」

いろは「じゃあ私はー……このセットにします。先輩の奢りで。」

八幡「だからお前は違う。ちゃんと自分で払いなさい。」

いろは「先輩のけちー。」

八幡「ケチ言うな。俺は間違っていない。」

三浦「ヒキオ、あんたが早く決めないと注文出来ないんだけど?」ギロッ

八幡(……あーしさんこわい)プルプル


八幡「なら……俺は>>273にする。」


※安価にて、料理名を指定して下さい。

一色と同じの

八幡「なら……俺は一色と同じにする。」

いろは「……同じの……はっ!それって然り気無い私へのアピールですか流石に皆さんの前で恥ずかしいので先輩はこっちのセットにして下さいごめんなさい。」ペコリ

八幡「いや…このセット食いたいんだけど?てかお前指差したのトマトあるから無理だ。」

小町「お兄ちゃん?トマト食べなきゃ目が治らないよ?」

八幡「甘いな小町。トマトを食べたらもっと腐る自信がある。」キリッ

平塚「バカな事を言っていないで早く決めたらどうだ……。」

三浦「………。」イライラ

八幡(このメンバーやだ………)ガクッ


小町「さあさあ料理が来ましたよー!食べましょー!」ニコニコ

八幡(小町がいちいち実況してんのも大人の事情なのかな……)

三浦「てか、パンさんの買うんならショップ行くワケ?」

八幡「まあそうだな。雪ノ下もそこにあるみたいな事は言ってたし。」

三浦「ふーん……で、他は?」

八幡「…………他?」

三浦「………あんた、あーし呼んどいてパンさんショップだけとかないっしょ?」

八幡(えぇぇ……)

小町「確かに。小町も他にもどっか行きたいかも。」

八幡「マジか……小町が行きたいなら仕方ない。どこかに行こう。」

いろは「むぅ。そこは私に話を振って……いろはが行きたいなら何処へでも連れてってやるぜ。きりっ!って言うところですよ先輩!」

八幡「あざといあざとい。てかその俺のモノマネやめい。気持ち悪いから。」

三浦「ヒキオがキモいのはデフォだし。」

八幡(…あーしさん酷い)

平塚「……あー若いなみんな……」ボー

いろは「ちょ、先生!?」ビクッ

小町「お兄ちゃん早く何処に行くか決めて!じゃないと先生が!」

八幡「意味わからんから………。ならパンさんショップの後は>>277に行くぞ。」

吉本本社

八幡「意味わからんから………。ならパンさんショップの後は吉本本社に行くぞ。」

いろは「え?」

小町「は?」

三浦「あ?」

八幡(やめて助けて…)

平塚「…君はお笑い芸人でも目指すのかね……。向いてないとは言わんが、もう少し将来性を持ちたまえ…。」

八幡「すんません…。」

小町「もうごみぃちゃんなんだから…。もしお笑い芸人になっても、相方はちゃんと選んでね?」

いろは「相方……パートナー……」チラッ

八幡「任せろ。もう相方は、>>281と決めてる。」

はるのん

八幡「任せろ。もう相方は、雪ノ下さんと決めてる。」

いろは「えっ…」

平塚「……陽乃か。比企谷、君は彼女にツッコミを入れる覚悟はあるのかね?逆もまた然りだ。」

八幡(……雪ノ下さんにツッコミを入れる俺………)


……………………

陽乃「皆さんこんにちはー。ハチハルでーす。実は比企谷君と私、雪ノ下陽乃は実の姉弟なんですー。」パチパチ

八幡「んな話知らんわぁっ!!」ベシッ

陽乃「………比企谷君?痛いんだけど?」ゴゴゴゴ

八幡「いや、あの漫才中……」プルプル

陽乃「病院……連れてってくれるよね?あと、治療代もちゃーんと払ってね…。じゃないと………比企谷君、色々と失う事になるかもね…。」フフフ

八幡「…………っ」ガクブルガクブル


………………………

八幡(やべぇ終わる。色んな意味で終わるわ俺……)

小町「お兄ちゃーん、おーい。」ブンブン

八幡(逆はどうだ?雪ノ下さんにツッコミを入れられる俺……)


…………………………

八幡「いやー、ハルハチって名前可愛いですよねー。」

陽乃「そう?私はつまんないかな。」

八幡「…じゃ、じゃあ雪ノ下さん的にはどんなコンビ名が良いと思います?」ビクッ

陽乃「そうやって直ぐに答えを欲しがるの、私はあんまり好きじゃないかな。」

八幡「……そ、それなら……スプリング&エイトとかカッコ良くていい感じだと思いません?」ビクッ

陽乃「……比企谷君?私の名前は陽乃。時は太陽の陽ではるって読むの。季節の春と勘違いするのは勝手だけど、雪ノ下家を敵に回す事になるかもしれないから覚えておいてね?」

八幡「………ごめんなさいぃ…」ガクブルガクブル


……………………

八幡(…ダメだ漫才どころじゃない。デッドオアアライブだぞこれは)

小町「ちょっとお兄ちゃん聞いてるの!?」


八幡「……ん、ああすまん聞いてなかった。」

三浦「は?ちゃんと聞いとけし。パンさんショップの後はヒキオの家に行く事になったから。」


八幡(………今なんと?)

八幡「何故だ。理由を求む。」

小町「小町が皆さんをお誘いしましたー!ほら、結衣さんと雪ノ下さんと仲直りする作戦会議もしなきゃだしさ。」

八幡「だからってだな……」

いろは「先輩細かいですよ?女の子が二………さ、三人家に来るだけじゃないですかぁ。」

平塚「…………。」

八幡(一色さん?無理して女の子の人数訂正しないであげてね?先生沈黙してるでしょ?)

※安価にて、選択肢を選んで下さい。

1.「………散らかってるが我慢しろよ?」
2.「ダメだ。家には行かないからな。」

安価>>286

2で平塚家へ

八幡「ダメだ。家には行かないからな。」

いろは「えー………」

小町「ポイント低ーい。」

八幡「知らん。とにかく家はダメだ。」

三浦「まさかヒキオの癖に疚しい物でも隠してんの?」

八幡「いや無いからね?そんな事言われて有ります!とか言わないからね?」

いろは「しょうがないですねぇ……。じゃあ、先生の家で決定~!」

平塚「…待て。何が決定なのだ?」

いろは「消去法で決めましたっ!先輩の家がダメ、私の家も親が居るのでダメ、三浦先輩の家は先輩が何するかわからないのでダメ。なら平塚先生の家しかありません!」

八幡(別に三浦の家に行っても俺は何もしませんが?いや行きたくありませんけども)

平塚「それはダメだ。いきなり来ると言われてもその…………困る……」オロオロ

八幡(あれ、先生可愛くね?何なら俺がもらいたいまである可愛いさ)


小町「小町は察しました!さてはビールの空き缶とかで部屋がメチャクチャ……」

平塚「そんな事は無い!仕方ない行こうじゃないか我が家に!」

小町「……………チョロい。」ニヤリ

八幡(…………こわ)


------------
パンさんショップ

いろは「うわぁ、一杯ありますねー。」

八幡「だな。サイズも意外と細かく揃えてあるのな……。」ジー

三浦「あーしは結衣に合ったサイズの探すけど、雪ノ下さんのはどうすんの?」

小町「そうですねー……。」

平塚「すまないな。役に立てなくて。」

八幡「適当に選ぶ………はマズイよな。」


陽乃「ひゃっはろー。何してるのかな?お揃いで。」テクテク

八幡「……っ………随分とご都合主義なタイミングで。雪ノ下さんこそ何してるんです?」ビクッ

八幡(さっき漫才の妄想したばかりで登場とか無理無理無理…!)

陽乃「別にー。雪乃ちゃんがパンさん好きなのは知ってるでしょ?どこが可愛いのかわからないからちょっと見てみようかと思っただけだよ。」

平塚「全く君は…。そんな事をしているのなら大学のレポートでも進めたらどうかね?」ハァ

陽乃「あれ、静ちゃんも居たんだ?まさか比企谷君とデート?」

いろは「ちょ、デートとか…陽さん先輩勝手な事言わないで下さいよぅ!」

陽乃「……ありゃま良く見たら色んな女の子連れてるね…。雪乃ちゃんが怒っちゃうよ?」

八幡「…そんなんじゃありません。てか、雪ノ下はもう違う事で怒ってるというか良くわからん状況ですけどね。」

陽乃「ふーん。だから雪乃ちゃんにプレゼントを買いに来てるって事かー。うんうん、比企谷君も可愛いところあるねー。」ウリウリ

八幡(何故少ない情報でそこまで理解出来るんだよ…)

陽乃「で?私に何か聞きたいのかな?」

小町「雪乃さんのウエストのサイズを知りたいんです。」

陽乃「…なるほどね。教えてもいいけど……比企谷君?お姉さんにも何かプレゼントしてね?」フフ


八幡(マジかよ………)


八幡「ならこれで。このパンさんの>>290を買うんで小町辺りに教えてあげて下さい。」

スマホカバー

八幡「ならこれで。このパンさんのスマホカバーを買うんで小町辺りに教えてあげて下さい。」

陽乃「比企谷君ならもっと面白い物を選ぶと思ってたけど……まあいいかな。じゃあそれ買っておいてね?」 テクテク

八幡(ふぅ……これで雪ノ下の方も何とかなりそうだな…)


三浦「……やっぱりパンさんあんまり可愛くないわ……。あーしは結衣の選んだから先会計しとくから。ヒキオ行くよ。」グイッ

八幡「は?何で俺まで…」

三浦「いいから来いっての。」グイグイ

-----------
店外

八幡「………どうしたんだよ急に。」

三浦「こないだ結衣と話した。多分あんたと喧嘩した後……」

八幡(そういえば、葉山がそんな事言ってな…)

三浦「結衣が泣きながらあんたを怒らせた事を後悔してた。雪ノ下さんがおかしくなった原因が自分にあるなら謝りたいとも言ってた……。多分、結衣自身は悪くなんて無いのに…。」

八幡「………。」

八幡(由比ヶ浜は後悔している。謝りたいと思っている。あいつは悪くない。悪いのは俺だ。なのにあいつは………)


三浦「ヒキオ。もしもあんたがこのまま謝るつもりも無いのなら、あーしはあんたを許さなかったと思う。でも、あんたには謝る気はあった…。だったらあーしは結衣の為にあんたに協力する。」

八幡「三浦……」

三浦「……あんたにこんな事言うのも…どうかと思うけどさ………。ヒキオが思ってるほどあーしら冷めてないし。あーしも姫菜も、戸部も………きっと隼人も。ヒキオらの事ちゃんと見てるから…」ウル


八幡「…………何でお前が泣くんだよ…。」


三浦「……うっさい。あーしは結衣の為に泣いてんの…。ヒキオは黙ってろ…。」


八幡「………ありがとな三浦。」

三浦「…………はっ!?」ビクッ

八幡「んだよ……?」

三浦「………いや何でも…。礼なら結衣に言ってやんな。あんたらの事未だに信じてくれてんだから……。」フッ


八幡(不覚にも、結衣を大切に想う三浦の姿に……友情ってモノをもう一度信じてみたいと思ってしまう自分が居た……)

---------------

陽乃「それじゃ比企谷君、可愛いスマホカバーありがとねー。」フリフリ

八幡(やっと恐怖が立ち去った……。代わりに俺の財布が恐怖してるけども…)ガクリ

いろは「陽さん先輩ありがとうございましたー!」フリフリ

小町「何とかプレゼントも用意出来たねお兄ちゃん。」ニコニコ

八幡「……そうだな。これで元通りになるなら安い出費だ。」グッ

いろは「あれ先輩、何かノリノリですね?何かありましたー?」ジトー

八幡「俺がノリノリしゃ悪いのかよ…。たまにはこういう時があってもいいだろ。」

三浦「……ヒキオの癖に。」フフ

小町「三浦さんが笑ってる……。」ビクッ

三浦「……は、はあ?わ、笑ってなんか…!」

いろは「えー!三浦先輩まさか先輩の事狙って……!」アワアワ

八幡「は?」

三浦「………それは無い絶対に。」

八幡「即答ですかそうですか…。」

平塚「盛り上がってるところ悪いが、私の家に行くのだろう?早く準備したまえ。」

いろは「何か先生もノリがいい…。」

平塚「大人になると理不尽な事に対しての諦めは習慣付くものさ……。」

八幡(だから誰か早く貰ってあげて!)

------------
平塚宅

平塚「靴は適当に並べて置いてくれ。茶菓子は……煎餅くらいしか無いが構わんかね?」

小町「どうぞお構い無く。小町達が勝手に押し掛けてるようなものですし。」

いろは「何かあれですねー……。意外と片付いてます………いたっ。」ゴンッ

平塚「その感想は余計だ。私だって部屋の環境維持くらいは出来る。だか生徒を自宅に招くのは初めてかもしれんな。」

小町「小町は生徒じゃないけどね。」

八幡「お前が無事に合格すりゃ立派な生徒になるだろ?」

平塚「そうか。比企谷妹も総武に入りたいのかね?」

八幡(比企谷妹って………)

小町「はい!何分小町が近くに居ないとお兄ちゃんが暴走しますので!」

三浦「どんだけシスコンなんだし…。」

八幡「こら小町。一部誤解しているじゃないか……訂正しなさい。」

小町「ごめんごめんお兄ちゃん。小町もお兄ちゃんの近くに居ないと心配で暴走しちゃうもんね!因みに今の小町的にポイント高いよー?」ニコニコ

いろは「私も先輩が卒業したら暴走しちゃいましょうか?」チラッ

八幡「そんなあざとさ要りません。そしたら小町と仲良くしてやってくれ。こいつが寂しがらないようにな。今のは八幡的にポイント高い。」

いろは「先輩気持ち悪いです……。小町ちゃんとは仲良くしますけどー。」

平塚「比企谷の妹とはいえしっかりしていそうだ。私の負担が増えそうに無くて何よりだよ。」

八幡「負担増やして悪かったですね……。」

平塚「ところで三浦は奉仕部の方にも良く相談に来ているそうじゃないか。君の役にも立っているようだな。」

三浦「なっ!それ誰から聞いたんですか…。」

平塚「無論雪ノ下だ。部長の彼女が奉仕部の活動の報告を挙げてくるのは当然だろう?」

三浦「………あの女…」イライラ

八幡(三浦さんがさん落ち着いて……)


平塚「三浦も、一色も……。君らは比企谷や雪ノ下、由比ヶ浜と良く付き合ってくれている。三人の成長も、君たちの成長も、お互いの存在があってこそだ。これからも上手く付き合ってやって欲しい。」

三浦「………はい。」

いろは「当然ですっ。生徒会長ですから。」フフン

八幡「その生徒会長の仕事を無理矢理奉仕部に押し付けてるのはどこの会長さんでしょうかね……。」

いろは「ちょっと先輩!それは先輩の責任じゃないですかぁ!」



平塚「…ふふ。比企谷も皆の事を良く見ている。平等に、だがしっかりと向き合っているようだ。」

小町「………先生はお兄ちゃんを信頼しているんですね。」

平塚「信頼、か…。まあ信じて待ってやるのもまた、教師の務めだからね。比企谷ほど、見守っていて退屈しない生徒は居ないよ。」

小町「お兄ちゃん、変わってますからね。」

平塚「……君の入学も実に楽しみだ。比企谷を上手く支えてやってくれたまえ。これから高校生になる君に負担を掛けないよう、私も努力しよう。」ニコリ

小町「ありがとうございます平塚先生。小町もすっごく総武高に入りたくなりました。こんな素敵な先生や先輩が居るなら、小町は幸せな生活を送れそうですから。」ニッコリ

-----------

平塚「ではこれより奉仕部再結成に向けての作戦会議を始める。何か意見のあるものは居るかね?」

いろは「はいはーい。もう先輩がプレゼント渡して謝っちゃえばいいと思いまーす。」

八幡「簡単に言うなよ…。それが出来たらこんな事をしていない。」

三浦「まあヒキオだしね。」

八幡(それはどういう意味ですか三浦さん)

小町「なら>>297なんてどうでしょう!?」

緩衝材 兼 バランサーとして、奉仕部に新メンバー投入

小町「なら緩衝材 兼 バランサーとして、奉仕部に新メンバー投入なんてどうでしょう!?」

平塚「なるほど。三人だけの奉仕部、というイメージを崩してしまうわけか。」

三浦「今更新メンバーとか……。それに、そんな上手く動けるのとか居んの?」

八幡「……三浦の言う通りだな。二年生三人の部活にいきなり新顔を入れて上手く機能させるには、それなりの人材じゃないと難しい。てかこれ以上人数増えるとか考えにくい考えたくない。」

いろは「最後の方、どんだけマイナス思考なんですか……。それに三人だけの奉仕部とか酷いですよぅ!私がいるじゃないですかぁ!」

八幡「…お前は生徒会長だろうが。それにサッカー部のマネージャーでもある。部活二つと生徒会の掛け持ちとかお前どんだけエリートなんだよ。」

平塚「規則上、部活の掛け持ちに上限は無いが……それでは一色の負担が大きすぎる。他の候補を挙げるのが妥当だろう。」

いろは「ぶー…」ムスー

八幡(あざといあざとい)

小町「小町が入学しちゃえば奉仕部に入るんですけどねー。それじゃ待ちが長くなりますし………。」
チラッ

平塚「そうだな。善は急げと良く言うくらいだ。早急な対応が必要だろう。」チラッ

いろは「……仕方ありませんねぇ。私も我慢します。」チラッ

三浦「え………」ビクッ

八幡(皆の視線が三浦に……)


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.「三浦、誰か候補を挙げてくれ。」
2.「三浦……入ってみるか………?」

安価>>301

八幡「三浦……入ってみるか………?」

三浦「ヒキオ……あんたマジで言ってるワケ?」ギロッ

八幡「いや……冗談です聞き流して下さいお願いします。」

小町「お兄ちゃん弱っ…!」

いろは「三浦先輩を誘うとか…。先輩血迷い過ぎです…。」

平塚「やはり新メンバーを入れるというのは難しいか…。」

八幡「…ですね。時間も人材も無い。」


三浦「………………あーしが…」

八幡「…ん?」


三浦「あーしが入れば………解決すんの…?」


八幡(マジかよ…………)



-------
翌日、総武高校屋上

八幡(…三浦は由比ヶ浜の為なら奉仕部に入るとそう言った。皆は驚いていたが、三浦の意志は堅い。結局、短期間入部してみて様子を見るという事で話は着き、俺は帰宅後に由比ヶ浜にメールを送り翌日の昼休みに屋上へと呼び出したのだ)


八幡「………いきなり呼び出して悪い。」

結衣「…………。」

八幡(……やべぇ緊張する)


八幡「…………実は、この間の事、謝ろうと思ってな……………。俺が悪かった、ごめん…。」

結衣「……。」

八幡「……………雪ノ下の事で混乱してたのも事実だ。それでも、俺は冷静であるべきだった…。頭の中がぐちゃぐちゃなままでそれさえも許せなくて、それで由比ヶ浜に当たって……傷付けた…。本当にすまなかった…。」

結衣「…………」

八幡(怒ってるよな……当たり前だ…。俺が彼女を傷付け、苦しめ、遠ざけたのだから…)












結衣「……………………>>306


あれ~、ヒッキーどこにいるの~?

結衣「………………あれ~、ヒッキーどこにいるの~?」


八幡「………え?」

八幡(今なんて………………)


結衣「……確かにヒッキーからメール来てたのに…………居ない…」


八幡「何言ってんだよ、由比ヶ浜?俺は目の前に居るだろうが……」


結衣「……ヒッキーから呼び出したのに………ヒッキーの嘘つき……」ダダダ



八幡「…………何がどうなってる…。」




-----------
教室

平塚「……というわけで、皆も交通事故にはくれぐれも気を付けて欲しい…。」

八幡「………。」テクテク

八幡(昼休み中なのに平塚先生が教室に?しかも何か深刻な顔をしてるな……何かあったのか…?)


葉山「……まさか関係を修復しないまま………嘘だろ……。」

三浦「……あーし、もうどうしていいのか…」

戸部「…………。」

海老名「…………。」


八幡(何があったんだ?あいつらはまるで誰かの葬式みたいな顔してるし…)


戸塚「きっと大丈夫………。直ぐに元気になって帰ってくるんだから……。」

川崎「……あのバカ………みんなに心配掛けてさ…。」



八幡(先生が交通事故がどうとか言ってたな………。誰か車にでも跳ねられたか?入学当日の俺かっての……。それにしても、由比ヶ浜は教室に居なさそうだし……)


八幡「………>>311に行くか。」


※安価にて、行き先を選択して下さい。

1.教室に残る
2.雪ノ下のところ
3.ベストプレイス

3

八幡「………ベストプレイスに行くか。」


--------------
ベストプレイス


八幡「………………………。」

八幡(やっぱりここは落ち着くな……。まるで体重なんてモノが無いかのように身体が軽く感じる…)


八幡「由比ヶ浜……何故俺を無視したんだ……」

八幡(…元はといえば悪いのは俺か。そうだ、悪いのは俺なんだ………。由比ヶ浜があんな行動に出ても何も言えない。言う資格すらない……。それが分かりやすく現実になった、それだけの事だ…)


八幡「……結局………昔と変わらないじゃねぇかよ………」

八幡(…奉仕部に入って、雪ノ下と由比ヶ浜……二人と仲良くなったつもりで……勝手な思い込みをして……でも…実際問題俺はずっと独りだったんだな……。本当に……本当に、俺の青春ごっこは終わったんだ……)


八幡「……本物なんて…………初めから存在してなかった…………。」


八幡(それでも…………あの時の俺は………)



※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.……本物が欲しかった筈だ。
2.……もう何も…思い出せない…。

安価>>315

1


……本物が欲しかった筈だ。












本物………そう、本物。


奉仕部があって……雪ノ下が居て……由比ヶ浜が居て………ついでに一色の居場所も作って………


それで顧問は平塚先生で……たまに、葉山や三浦、材木座辺りが面倒事を持ち込んできて……


戸塚や川崎も協力してくれて……時には戸部や海老名さんも生徒会の奴らも、他校の折本や玉縄なんかも巻き込んで………


それだけじゃない……小町に雪ノ下さん……鶴見留美…………もう相模も入れてやる…………




あいつらが笑ってれば……

それで………







本物と呼べる場所なんだ……………







俺もそこに居たい……
笑っていたい………
あいつらと……



だけど…………



俺の居場所はもう…………
あいつらに酷い事をした……
俺には戻る資格は…………





俺は………………





※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.帰るんだ……!
2.見守っていよう。

安価>>320

※八幡存在ルートと八幡不在ルートの分岐です。読みたい方を選択して下さい。


※八幡存在ルートに移行します。


八幡「帰るんだ……!」




-----------

八幡「……………はっ!!?」ガバッ

小町「…………えっ」ビクッ


八幡「………あれ?こ…まち……?ここは……」

八幡(……病院…か……?つまり俺は……)


小町「……お、お、お……!」プルプル

八幡「………?」


小町「……お兄ちゃぁあぁあんっ!!!!」ダキッ

場所「ふがはっ!……痛っ!小町、ちょっ、痛い……っ!」バタバタ

---------

八幡「…つまり、俺はみんなで出掛けた次の日の朝に車に跳ねられたってワケか…。」

小町「そうだよお兄ちゃん。それで今までずっと意識が無かったの。」

八幡(マジかよ……。じゃあさっき見た夢みたいなのって………)


小町「……お兄ちゃん大丈夫?ボーッとしてるけど……どこか痛むの?」

八幡「安心しろ。お前に抱き着かれたところ以外は痛まない。」

小町「…うっわ、お兄ちゃんいきなり酷い。」

八幡「………だが何か小町の顔見て安心した…。」


八幡(まだここに居て……いいんだな…?)


小町「……お兄ちゃん、いろはさんの事口説き過ぎてついに小町まで口説き始めたの?」

八幡「いや口説いてねーから。お前も一色も。」


小町「そういえば、そのいろはさんだけど……まだ生徒会長続けてるよ!先輩が復活するまでに学校を良くするんだーって張り切ってたっけ。」

八幡「一色がねぇ……。まあ、前向きなのは良い事だな。」

八幡(……気のせいか)


小町「…あとは優美子さんが奉仕部に入ったの!お兄ちゃんが誘ったおかげだね!」

八幡(優美子?……ああ、三浦か。あいつマジで入ったのな……)


小町「因みに小町も奉仕部だよ!ポイント高いでしょ!」



八幡(は……………?)




八幡「……………小町。」

小町「何?お兄ちゃん?」



八幡「………今って何年の何月だ…?」

-------------

八幡「………俺の最後の記憶から…半年近く経ってる、か…。」

小町「……ごめんねお兄ちゃん。最初に話すべきだったよ……。混乱したよね…?」

八幡「……いや、気にすんな。違和感が取れてスッキリしてるくらいだから。」


八幡(……スッキリなんて出来るか。あれから半年だと?なら三浦が入部し、小町も入った奉仕部は……いや、あの二人は……)


小町「……お兄ちゃん、まだスッキリなんてしてないよね…?気になるんでしょ……あの二人の事。」


八幡「…………。」コク


小町「……安心して。取り返しのつかない事にはなってないから。お兄ちゃん、変な想像してたでしょ?」

八幡(そんな顔してたのか俺は…)


小町「…まず、結衣さんだけど……、今は>>325してるよ。」

奉仕部の副部長

小町「…まず、結衣さんだけど……、今は奉仕部の副部長してるよ。」

八幡(由比ヶ浜が………)


八幡「……そうか。笑えるなそりゃ…」ハハ

小町「お兄ちゃん嬉しそうだね?」ニヤニヤ

八幡「それは違うぞ小町。由比ヶ浜が副部長とか奉仕部自体がメチャクチャになってそうで笑えるんだよ。」ニンマリ

小町「……そういう事にしといてあげるよ。あとお兄ちゃんその笑顔気持ち悪いよ?」ニコッ

八幡(……悪かったね)


小町「因みに奉仕部の部長だけど………」

八幡(その解は…イコール雪ノ下の今を意味している。あいつが奉仕部に居るのか居ないのか……いよいよ、か……)



小町「………>>329が部長だよ。」

川なんとかさん

小町「………沙希さんが部長だよ。」


八幡(……沙希って川崎……だよな?)


八幡「……そうか。雪ノ下はもう……」

小町「……ごめんねお兄ちゃん。優美子さん、奉仕部に入った途端に雪乃さんと喧嘩しちゃって……。結衣さんを泣かせた事とか……お兄ちゃんがずっと後悔してた事とか、我慢出来なかったみたいで……。」

八幡(……三浦らしいな。その時、俺が近くに居てやれれば……)

小町「……それで、雪乃さんは段々と部活に来なくなって………小町が入ったけど、それでもやっぱり雰囲気良くなくて……だから小町が沙希さんにお願いしたの。しっかり者の沙希さんになら部長を任せられると思って。」

八幡「…部長に選ばれなかった由比ヶ浜もどうかと思うが……。まあともかく、雪ノ下の件はまだ解決していなかったのか……。」


八幡(ならやる事は決まってる)


八幡「小町、俺の退院予定はいつだ?」

小町「随分寝てて傷は完治してるからね。意識が戻り次第ってお医者さんが言ってたよ。」グッ



八幡(……さあ、新生奉仕部……そして雪ノ下雪乃……。比企谷八幡が帰ってやる。覚悟しとけよ?)

半年寝たきりでリハビリとかせずに大丈夫か?

>>331
※御指摘ありがとうございます。現実的に考えたらリハビリ必要ですね…。なので、八幡復帰は更に2ヶ月程経過してからにします。なので、以下の内容は奉仕部崩壊から約8ヶ月後と考えて下さい。

-----------
病院外

八幡「準備は整ったな……。」

八幡(これで長かった病院生活ともおさらばか。まあ、俺ほとんど寝てただけなんだけど…)


八幡「終わらせる。こんなふざけた偽者を、終わらせるんだ……。」

八幡(時刻は学校なら放課後。小町には今日部室に顔を出すとメールで伝えてある。因みに小町以外の奉仕部の面々には、俺が意識を取り戻した事は伝えたようだ。三浦や川崎、一色辺りは病室に幾度と無く見舞いに来ていたな…。由比ヶ浜は………まあ気まずくて来れないわな…)


八幡「……行くか。」テクテク


------------------
総武高校 奉仕部部室


八幡(………よし、久しぶりの対面だ。小町や他の連中はともかく、由比ヶ浜とは嫌な別れ方したし、緊張してしまう…。だが行くしかない!)


八幡「…………よお。」ガラガラ


三浦「……………。」

川崎「……………。」

結衣「………え!?……ヒ、ヒッキー……?」

小町「お兄ちゃん……。いきなりその入り方は無いよ…。」


八幡「…悪かったな小町。久しぶり過ぎて前にどんな入り方してたかなんて覚えてないわ。」

三浦「……あんた、もう大丈夫なん?」

川崎「リハビリ終わったの…?」

八幡「まあ俺に掛かればリハビリ程度は楽勝だったな…。何なら病院の居心地良すぎて益々働きたくなくなったまである。」

川崎「いや、寧ろその精神をリハビリしてきなよ……。」



結衣「………ヒッキー、帰って来たんだ……。」

八幡「……まあ、な…。その………悪かったな。長い事休んでて……。」

結衣「……うん。」


小町「……お兄ちゃん?そこじゃないでしょ?」

三浦「結衣……、シャキッとしなよ。」


八幡(……わかってる)

結衣(……ちゃんとしなきゃ)


八幡「酷い事を言ってごめんなさい。」

結衣「ううん。あたしこそ、逃げてばかりでごめんなさい。」


---------------

小町「これで奉仕部集合だね!」

八幡「……雪ノ下以外はな。」

川崎「やっぱり諦めてないんだね…。」

八幡「当然だろ?なあ由比ヶ浜。」

結衣「えっ!?あー…うん!ゆきのんが居ないとやっぱり奉仕部じゃないよ!」

三浦「あーしは別に雪ノ下さんとかどうでもいいけど……。」

結衣「ちょっと優美子!あたしはゆきのんが居ないとダメなの!」

三浦「……全く、ヒキオが来た途端に元気になるんだからこの子は…。」

結衣「え!?そんな事ないじゃん!」

八幡(うわー騒がしい奉仕部とか……ナニコレ新鮮…)


八幡「んで?どうすんだ川崎?」

川崎「え!わ、私!?」アワアワ

八幡「いや川崎、お前部長だろ…。雪ノ下を奉仕部に引き戻す。これに対して部として動くか否か……決めてくれ。」

結衣「………サキサキ。」ジー

川崎「もうあんた戻って来たんなら部長やればいいのに……。」

八幡「いやそれは無理だ。俺は働きたくない。リーダーとか死にたくなる。」

小町「ごみぃちゃん最低……。」

三浦「……どうすんの?部長?」


川崎「無論、雪ノ下さんを部に戻す方向で動くさ。奉仕部として、ね…。」


結衣「やった!ありがとサキサキ!」

八幡「だがどうする?相手はあの雪ノ下だ。簡単には行かないぞ?」

小町「まずは雪乃さんの情報を集めないとだね!なら誰かに聞いてみましょう!」

三浦「だったら……>>337とかに聞けば?」

雪ノ下県議

三浦「だったら……雪ノ下県議とかに聞けば?」

結衣「いきなり父親に突撃するんだ!?」

三浦「雪ノ下さんって謎が多いし、知ろうとするなら身内に聞くしかないっしょ。」

八幡「それは難しいだろ。相手は県議員プラス雪ノ下雪乃の実の父親。話そうと思って簡単に話せる人間じゃない。社会人ってのは都合付けて会うのも難しいだろうしな。」

結衣「ヒッキーが社会語るとか……。」

八幡「いや失礼だなお前。専業主夫志望でもそのくらい語らせろ。」

結衣「まだ志変えてないの!?」

小町「お兄ちゃんですから。」ニコッ

川崎「それで許しちゃダメだよ小町ちゃん…。」


三浦「んならどうすんの?」

小町「いっそ陽乃さんに聞くとか…。」

八幡「……マジか。あの人、久々に会うから何言われるかわからんぞ。」

三浦「ヒキオあんた、真面目に雪ノ下さん連れ戻す気あんの?」ギロッ

八幡「ごめんなさい雪ノ下さんでお願いします。」

結衣「弱!ヒッキー弱!」


川崎「ホント大丈夫なのかなこの部活…。」ハァ


八幡「なあ、でも雪ノ下さんに会うのは明日以降にしないか?」

三浦「何、まだビビってんの?」

八幡「いやそうだけど違う。暫く学校休んでたからな…。せめて知り合いに挨拶くらいさせてくれ。」

結衣「そうだね…。それは大切だよ。」ウンウン

三浦「結衣?あんた、ヒキオに甘い。まあ……事情が事情だから今回は納得だけど。部長もそれでいい?」

川崎「それなら仕方ないけど、ちゃんと雪ノ下さんのお姉さんの対策は考えてときなよ?」

八幡(いや皆も考えてよ……)

小町「お兄ちゃん行ってらっしゃい~。あ、帰りに飲み物買って来てねー。」フリフリ

八幡(何気にパシる小町さん強い……)


八幡「さて………まずはあそこだな。」


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.平塚先生のところ
2.葉山のところ
3.一色のところ

安価>>341


※雪ノ下県議のキャラがわからず書けませんでした。すみません。

-----------
生徒会室


八幡「……うっす。」ガラガラ

いろは「うひゃあっ!」ビクッ

八幡(そのリアクションは女子としてどうなんだろうか…)

いろは「え?先輩!?退院してたんですかぁ!ちょ、学校来てたなら教えて下さいよぅ!」ポコポコ

八幡「はいはいあざといあざとい。まあアレだ。これは八幡的サプライズというやつだな。」キリッ

いろは「サプライズ………はっ!驚いた私に更なる告白のサプライズをして先輩の虜にするつもりですか!?すみませんもう私十分驚いてますし先輩が戻って来てくれて泣く程嬉しいのでこれ以上虜になれませんごめんなさい。」ペコリ

八幡「……なんだそれ。」

八幡(何か色々混ざりすぎてちょっと照れるじゃねぇかよ……)


いろは「来てくれたのはホント嬉しいですけど。先輩?ちゃんと奉仕部には行きましたかー?」ジー

八幡「ああ。由比ヶ浜にもちゃんと謝ったし、仲直りも出来たつもりだ。」

いろは「さっすが先輩!もう私信じてましたよぅ!」キャピキャピ

八幡(いやさっき100%疑ってたでしょ…)

いろは「でも私のところにちゃんと報告に来る辺り。先輩ポイントはしっかり稼げてそうですねぇ。」ニコニコ

八幡「まあお前には世話になったしな。」

いろは「ホントですよー。パンさんのプレゼントも結衣先輩にしっかり渡したの私なんですからー。」

八幡「ん?パンさん?そういや、雪ノ下の分はどうしたんだ?」

いろは「雪ノ下先輩の分は渡すタイミング逃しちゃってたんで、私が預かってましたよ?」

八幡「ナイスだ一色。それ使えそうだな。」グッ

いろは「何か良くわかりませんけど……もしかして雪ノ下先輩に渡すんですか?」

八幡「直ぐにではないが……近いうちにな。」

いろは「なるほどなるほど。なら明日持って来ますね!」

八幡「ああ、助かる。」テクテク


いろは「あれ?先輩どこか行くんですか?」グイッ

八幡「制服引っ張って止めるなよ…。休みの期間が長かったから知り合いに挨拶に行くんだよ。まだ残ってる人も居るだろ。」

いろは「あー、そういう事ですかー。なら私もお供します!」

八幡「は?何で?」

いろは「生徒会の仕事、やっと終わったんですぅ。誰かさんが休んでたから手間取ってて………。だから息抜きですよ、息抜き。散歩ついでに付き合ってあげます。」

八幡「………勝手にしろ。」プイッ


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.平塚先生のところ
2.葉山のところ
3.戸塚のところ

安価>>345

1 顧問なのに影薄いよね

-------------
職員室

平塚「……ん、比企谷か…。」

八幡「何ですかその、あーなんだお前かみたいなリアクションは…。」

平塚「あー……いや、何でもない。別に新しい彼氏に振られたとかそんな事は断じてないからな?」

八幡(聞いてないのに勝手に暴露してどうすんですか先生…)

いろは「えー、先生早いですよー。ギネス申請でもしてみたらいいんじゃないですかぁ?」

八幡(一色さん?それ先生に対して物凄く失礼な発言だと自覚してますか?)

平塚「時に比企谷。退院おめでとう。もう学校に来ても問題ないのかね?」

八幡「許されるのであれば来たくはありませんでしたが、まあ大丈夫ですよ。」

平塚「相変わらず君は…。長い事相手をしていないと、その捻くれ加減も懐かしく感じるものだよ。」

八幡「そうですか?俺にとっては学校もさほど懐かしく感じませんでしたけど。」

いろは「先輩はずっと寝てましたから。ほら、ぐっすり寝ると直ぐに朝とか良くありますし!」

八幡「いやそれ俺がだらけてたみたいに聞こえるんだけど?一応怪我人として入院してたのに酷いなお前。」

平塚「君はつくづく車と縁があるようだ。いや……この話はいいか…。」

八幡「別に。昔の事はどうでもいいので。」

八幡(俺と由比ヶ浜、そして雪ノ下の出会い。皆の認識は無かったものの、これは運命なのか因縁なのか……俺達の関係に何か変化が生じる際には、交通事故が付き物らしい。お陰で車が嫌いになりそうだ…)

平塚「……雪ノ下と話はしたのか?」

八幡「……いえ。まだ顔も見せてませんし。」

平塚「そうか…。今の奉仕部の面々から話は聞いたかね?彼女が奉仕部を去ってから暫く経つが、彼女は周りの人間に対して壁を作ってしまってね。クラスでも必要な会話以外はしないようだ。」

八幡「………元々あいつは周りの人間に対して積極的な人間ではないでしょう?」

平塚「そうだな。だが、今回は以前の比ではない。恐らく君とのファーストコンタクトの時よりもずっと厚い壁を作ってしまった…。」

平塚「私も何度か時間を作って話をしてみたのだが自分の話はおろか、奉仕部時代の話もしようとしない。元からの性格のせいもあってか、なかなかに手強い相手だ。」

いろは「私も雪ノ下先輩とは挨拶を交わすくらいで、最後にまともに話をしたのはいつかわからないくらいです……。」 

八幡「……現状はわかった。雪ノ下が人間関係を遮断し、奉仕部とも関わりたがらない。単に三浦と揉めたから、という理由じゃなさそうだ。他に何か絡んでそうだな……。だとすれば……」

平塚「………陽乃か?」

いろは「陽さん先輩。そんなに悪い人には見えないけどなぁ…。」

八幡(…表向きはな。あの人関われば関わる程に怖さ増してくからもう悪魔とかってレベルを超越してんぞマジで)

平塚「すまないな比企谷。退院早々に世話を掛けそうだ。他の奉仕部の面々にもよろしく伝えておいてくれ。」

八幡「先生が気に病む事じゃないっすよ。これは、雪ノ下個人の………いや、俺達奉仕部の問題なんですから。」

平塚「……ふ。なら私にも関係はあるだろうに…。これでも一応顧問のつもりなんだがな?」

八幡「…魚の捕り方がわからない人間に魚を捕ってあげるのではなく、捕り方を教える………先生もおんなじでしょう?」

平塚「…教師は教え導くのみというわけか。最後まで手を焼くわけにもいかないようだ。頼むぞ、比企谷。」

八幡「………善処しますよ。」

いろは「会話が難しい……。」ポカーン

八幡「由比ヶ浜みたいな顔してんぞ?」

いろは「……それバカにしてます?」

八幡「ある意味その反応はお前も由比ヶ浜をバカにしてるようにも捉えられる。」

いろは「………そんなワケないじゃないですかー。」

八幡(何今の間は?………さて)

※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.部室に戻る
2.まだ校内を廻る
3.疲れたから休憩
安価>>349

休憩(意味深
3で

いろは「ちょっと先輩ー。」グイッ

八幡「……んだよ、いきなり制服引っ張んな。」

いろは「私疲れちゃいましたー……。休憩しましょうよー。」

八幡「対して歩いてもいないだろ…。職員室に居る間立ちっぱなしだったけど歩けなくなるほどじゃないぞ?」

いろは「……あっ、ちょうど保健室がありますよ?休憩しましょう休憩!」

八幡(何で保健室なの?休憩とか飲み物買って階段とかに座れば良くね?保健室で二人で休憩とか………)ゴクリ

八幡「……いや待て。病人が居るかもしれないし、自販機そこにあるからあの辺で…」

いろは「しっつれいしまーす!」ガラガラ

八幡(聞いちゃいねぇ……仕方ない…)

八幡「……失礼しま……あ?」


材木座「ふっふっふ!ここがどんな万病をも治癒出来るという空間か…!我の数多の死闘により負ってしまったこの古傷も癒える時がついに来たのか……っ!」プルプル



八幡(……確かに病人がそこに居た)


いろは「うわ……キモいです先輩…」

八幡(言わないであげてこの人病気なの)

八幡「……材木座、何してんの?」

材木座「……ん?……!?お、お主…!八幡かっ!」ビクッ

八幡(やべ……こいつに意識戻った後連絡してなかったわ…)

材木座「はっちまぁぁああんっ!!!」ガバッ

八幡「………よっと。」ササッ

材木座「ふげぽっ!!」ズザザー

いろは「うわ、容赦なく避けましたね……。てか先輩のお知り合いですか?」

八幡「材木座義輝。中二病。以上。」

いろは「中二……?」

八幡(いやお前……、選挙の時とかこいつ何気に裏方で頑張ってもらってたんだけど?まあ一色なら視界には入ってても認識はしてなさそうだが…)

材木座「………ふふふ、ふあはははは!比企谷八幡!我の祈りを聞き届け、ついに復活を果たしたのだな!毎晩短冊に願いを込めた甲斐があったぞ!」ビシィ

八幡「別にお前の為に目覚めたワケじゃねーよ。つうか、短冊とか何してんのお前…。」ハァ

材木座「うむ。そこは伝説の願い札!とでも表現するべきだったろうか?八幡?」オロオロ

八幡(そこじゃねぇよ。いきなり素を出すなキョドるな)

いろは「………先輩、作る友達は選んだ方が良いかと。」

八幡「何で俺が怒られんの?そんでもってこいつは友達じゃない。」

材木座「そうだ。我と八幡は主従関係であり、対等な間柄なのだからなー!」

八幡(いやそれは意味わからんから)

八幡「んで?お前怪我でもしたの?」

いろは「頭の病気じゃないですか?」

八幡「お前容赦なさすぎだ。」

材木座「無論負傷だ。少し階段を踏み外して頭から転がり落ちてだな……」

八幡「いやもう何も言うな。容易に想像出来たわ…マジドンマイ。」ポン

材木座「は、八幡……。」ウルウル

いろは「丸くて良かったですねっ!」キラキラ

材木座「ぐぎゃはっ!!!」

八幡(ホント容赦ねぇ………)

※材木座と一色、一応スレの中で会ってたのに初対面扱いしてしまいました。すみません。

八幡「てか、一色。お前調査してる時に材木座と顔会わせんぞ?」

いろは「そうでしたっけ?てへっ。」

八幡(何がてへっ、だよ……)


材木座「……むぅ。お主らは怪我人を労るという事を知らぬのか…。今のは深く傷付いたぞ!主に心が!」

八幡「主に、というか心しか傷付いてないだろ。」

いろは「飛び付いて来たのを避けたのは一応傷付いたんじゃ………」


材木座「ところで八幡よ。お主、奉仕部とやらには行かなくて良いのか?」

八幡「あー、今一応部活中みたいなもんだ。気にすんな。」

材木座「左様か…。年下の女子と二人きりで保健室…………奉仕部の奉仕たる部分が何やら違う方向に向かっているのは気のせいか…?」

八幡「お前、ガチの中学生みたいな発想やめろよ。」

いろは「私は先輩とならそっちも大丈夫ですよぉ?」

八幡(何言ってるんですかこの子。やめてよ恥ずかしい)


八幡「お前は黙ってろ。」

いろは「えー!」

八幡「材木座……物凄く断腸の思いだが……………頼みがある。」

材木座「八幡………。何でも言え、我に出来る事なら力を貸そう!」

八幡「書いて欲しい小説がある。主人公が猫の愛くるしい小説だ。」

いろは「へ……?」

材木座「猫……とな?それはあの…にゃー、と鳴くあの猫か…?」

八幡「ああ……。これは奉仕部の命運に関わる重大なミッションだ。材木座、お前にしか頼めない。」

材木座「………心得た。基より我とお主は親友!お主の頼みと成れば、我が動くには十分過ぎる理由だ!ふはははは!」


八幡「……………チョロ。」グフフ

いろは「……何も聞かなかった事にしよう。」


材木座「八幡よ。タイトルはどうする?お主の案だ、決めてくれい!」

八幡「……そうだな。>>355とかどうだ?」

黒猫の孤独

八幡「……そうだな。黒猫の孤独とかどうだ?」

材木座「いい!八幡それいい!」

いろは「いやそれまんま雪ノ下先輩ですよね!?酷くないですか!?」

八幡「甘いな一色。これは作戦だ。材木座作の黒猫の孤独を雪ノ下に読ませるんだよ。」

いろは「意味わかりませんけど?」

八幡「……お前は材木座の小説を読んだ事が無いからな。まあ簡単に言えば、材木座が書いた小説を読むと雪ノ下はひどく不機嫌になる。」

いろは「な、なるほど……。」

八幡「それに付随して雪ノ下の大好きな猫を題材にした作品だ。もう怒り狂う事だろう。」

いろは「………それでそれで?」

八幡「怒り狂った雪ノ下は小説を書いた犯人を探し廻る。だが材木座は既に俺らが匿っておく。つまり雪ノ下は自力で材木座を見つけ出す事が出来ない。」

いろは「………つまり?」

八幡「雪ノ下は材木座の事を俺に聞こうとするだろう。そして奉仕部を訪れたところで全員掛かりで説得する。」ドヤッ


いろは「………せ、先輩…」プルプル


八幡「……………。」



いろは「先輩天才ですかっ!?」キラキラ


八幡「だろ?これが八幡的センスの実力ってやつだな。」フフフ


材木座「………よーし!燃えてきたぞぉ!材木座義輝!最高の傑作が書けそうな予感!」

八幡「なるべく早めに頼むぞ。善は急げだ。」グッ

材木座「任せろ相棒!」キリッ

いろは「先輩の相棒は私ですよぉ!」バタバタ


----------
部室


八幡「……というワケだ。今回はこの作戦でいく。」

小町「>>359

はいナリ

※長期間のお休み失礼しました。再開しますので、今後とも宜しくお願い致します。


小町「はいナリ。」

結衣「何それ!可愛い!」キラキラ

八幡「コ○助かよ…。」


小町「お兄ちゃんにしては悪くない作戦だと思うよ?雪乃さん本当に猫好きだもんねー。」

三浦「あーしはその作戦どうかと思うんだけど?雪ノ下さんそんなにチョロくないっしょ。」

川崎「ふーん…」ニヤニヤ

三浦「……何?」

川崎「雪ノ下さんの事、ちゃんと見てはいるんだなーって思ってね。」

三浦「…………。」プイッ

結衣「優美子……。えへへー、嬉しいなぁ。」ニコニコ

小町「皆さん仲良しで小町は感無量ですよっ。」ニコニコ

八幡(ゆりゆり感が拡大している……)


八幡「つか、実際どうすんの?俺はお前らが反対しようがこの作戦を実行するつもりだけどな。」

結衣「それ意見聞く気無いじゃん!」

川崎「まあ試してみればいいんじゃない?失敗したらその時はその時って事で。」

三浦「まあ……仕方ない、か。」

八幡(あれ?)

小町「どしたのお兄ちゃん?」

八幡「いや、もっと反対されるかと思ってたから拍子抜けしてだな……」

結衣「それだけみんな、ヒッキーの事信頼してるんだよ。」ニコリ

八幡(……やめてくれよ恥ずかしい)


結衣「よーし!じゃあこの作戦の名前を決めよー!」

八幡「おい待て。何故そうなった?」

結衣「えー、だって名前あるとカッコいいじゃん!何かやる気も出そうだし!」グッ

三浦「………ぷふ」プルプル

川崎「………ふふふ」プルプル

小町「さすが結衣さん!モチベーションも上がりますね!」

八幡(約二名堪えるのに必死なんですが?)


結衣「あたし的には…、>>363がイチオシだよっ!」

ヒッキーゆいゆいラブラブ大作戦

結衣「あたし的には…、ヒッキーゆいゆいラブラブ大作戦がイチオシだよっ!」

川崎「……!!?」

八幡「は……、お前何言って……」

小町「結衣さんそこまで兄の事を……」

結衣「ヒッキーとゆきのんが仲直りするという事は、ゆきのんとあたしも仲直り出来るという事。つまり、あたしとヒッキーがもっと仲良くなってもおかしくないでしょ!?」

八幡(いや意味わからんからそれ)

結衣「だから作戦名はヒッキーゆいゆいラブラブ大作戦で決まりだよ!」


いろは「ちょっと待ったぁ!!!」バァン

結衣「いろはちゃん!!?」

三浦「………!!?」ビクッ

八幡「一色、お前帰った筈……」

いろは「廊下で立ち聞きしてましたけど、こんな茶番黙って聞いてられません!作戦名は私が考えます!」

結衣「そ、そんな事許さないよ!あたしが先輩なんだから!」

いろは「でも生徒会長は私ですよ?」ドヤッ

結衣「……う…!」プルプル

八幡(何これー。仲良くしてよー…)


いろは「作戦名は>>369です!」

比企谷結衣ラブラブ大作戦

いろは「作戦名は比企谷結衣ラブラブ大作戦です!」

結衣「……いろはちゃんっ!!」パァァァ

いろは「ヒッキーゆいゆいとか妥協し過ぎですよ結衣先輩!もう未来の事を想定して比企谷結衣ってネーミングでいきましょう!」

結衣「そ、そんな………あたしがヒッキーの………恥ずかしいよ…。」

八幡(えー、なにこれー、しにたいー…)

いろは「これで結衣先輩に貸しひとつ。」ニヤリ

八幡(聞こえてますけど一色さん?)

結衣「じゃ、じゃじゃあ!作戦名は決まりだねっ!」アワアワ

八幡(聞こえてなかったようだ。てか決まりなのかよ…。)

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数日後
廊下


材木座「出来たぞ八幡!これが例の品だ。」ドヤッ

八幡「でかしたぞ材木座。」ニヤリ

材木座「………一応目を通しておいてくれないだろうか?あと、後程感想も聞かせて欲しい…。」オロオロ

八幡「どんだけ不安なんだよ…。まあ任せとけ。上手くいったら感想文だろうが何だろうが書いてやるから。」

材木座「うむ。健闘を祈るぞ!」

八幡「作戦は放課後に決行だ。悪いが材木座、お前の身柄は奉仕部で預かる。」

材木座「………え?」


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放課後
奉仕部部室

八幡「さあ作戦決行だ。」

川崎「雪ノ下さんの下駄箱に例の小説をセッティングしてきたよ。」ガラガラ

結衣「ナイス!上手くいくかなぁ?」

三浦「あーしは期待してないけど…。」

八幡「上手くいかなきゃ困る。」

結衣「ヒッキー………。」

小町「あ!誰か来ますよっ!」

八幡「ついに来たか……っ!」


いろは「どーもー!失礼しまーすっ!」ガラガラ

八幡(お前かよ………。)

結衣「いろはちゃん、どうしたの?」

いろは「さっき雪ノ下先輩が凄い形相で廊下を走ってたので、まーた先輩が何かやらかしたのかと思いまして。」

八幡「失礼だなお前。だがその情報が確かなら間違いなくアレを見たな。」

いろは「あれ?今日だったんですか?決行日。」

八幡「ああ。」

いろは「そういえば、雪ノ下先輩が>>373ってブツブツ呟きながら走ってましたよ?」

ひきがや君を逆レイプ

いろは「そういえば、雪ノ下先輩が比企谷君を逆レイプってブツブツ呟きながら走ってましたよ?」

八幡「え、意味がわからないんだが……」

八幡(雪ノ下に俺が奉仕部に復帰している事、あの小説が俺の策略によって書かれた物だという事がバレている!?)

結衣「ヒッキー!ゆきのんがここに来るのは時間の問題だよ!早く安全な場所に避難を!」

八幡「……安全な場所なんてこの学校に無いぞ!くそ!こんな所で果てるのか俺は…!」

川崎「……諦めるのか?」

八幡「………川崎?」

川崎「諦めるなんてあんたらしくないよ。最後までそんな無責任な事言わないでよ。」グスッ

八幡(川崎………。くそ!俺は女の子を泣かしてばかりだな……。)

三浦「ここはあーしが食い止める。だからみんなはヒキオを連れて逃げな。」サッ

小町「…優美子さん!?ダメですよ、優美子さんも一緒に!」

結衣「そうだよ!相手はあのゆきのんだよ!優美子ひとりでなんて……」

三浦「元はと言えばあーしが雪ノ下さんと揉めたせいだからさ……。せめて役に立たせてよ。奉仕部の一員として、ね…。」

結衣「優美子……。」ウルッ

八幡「三浦……、俺はお前を大分誤解していたようだ。お前はいい奴だよ。」

三浦「………当たり前っしょ。そうでもなきゃ…隼人と一緒になんか居られないよ。」


いろは「皆さん!雪ノ下先輩がそろそろ来ますよ!早く行きましょう!」アワアワ

八幡「すまん三浦!任せる!」ガラガラ

小町「ちょ、お兄ちゃん!中二さんがまだ机の下で寝てるよ!」

結衣「えっ、どうすんのヒッキー!」

八幡「尊い犠牲だ。」ダダダ

川崎「……あんた鬼かよ!」ダダダ

結衣「優美子ごめんね!」ダダダ





三浦「………さあ決着を着けようか雪ノ下さん。」


雪乃「………………比企谷君…いない……。」ガラガラ


※少し暴走し過ぎてふざけた内容になってしまいましたすみません。
安価にて、見たい方を挙げて下さい。

1.八幡視点
2.雪乃視点(但し暴走気味)

安価>>377

2

※雪乃視点に移行します。


雪乃「比企谷君……比企谷君が欲しい…。」オロオロ

雪乃(あの小説……文法や物語の構成等は酷かったけれど、仕切りに発情した猫達の可愛らしい仕草が表現されていた……。私もあんな風に誰かと愛し合ってみたい……純粋にそう思ってしまった……。そしてその時、真っ先に思い浮かんだ顔が………)

雪乃「比企谷君………。」


三浦「漸く現れた…。雪ノ下さん、あーしが憎いでしょ?奉仕部を雪ノ下さんから奪ったあーしが。」

雪乃(奉仕部………奪った………そうか。彼女が私から比企谷君を奪ったんだ…)

雪乃「……三浦さん、比企谷君を返しなさい。」

三浦「……奉仕部を、じゃないんだ。これ以上あーしを失望させないでくれる?結衣とヒキオは今でもあんたを信じてる。なのに何で…」

雪乃「失望?貴女、私に何かを望んでいたのかしら?ならそれは間違いよ。全てを貴女に奪われた。私にとってあの時のあの時間が全てだった。貴女があの場所を奪わなければ、比企谷君も意識を戻したら直ぐに私の所に来てくれた筈なのに……。」

三浦「………あーし、やっぱり雪ノ下さんとは仲良く出来ないみたい…。」

雪乃(くだらない。仲良く?ふざけないでもらえる?もう何も戻ってこないの。私の楽しかった時間も、あの時の奉仕部も、比企谷君でさえも………この女せいで……)


雪乃「三浦さん、貴女が憎いわ……。」

三浦「……そ。ならどうすんの?」

雪乃(三浦さんは私から全てを奪った………。だったら簡単じゃない……)






雪乃「………貴女には、私とおんなじ苦しみを与えてあげる。」ニヤリ

三浦「…………っ!!?」ゾクッ


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.由比ヶ浜を狙う
2.葉山を狙う

安価>>382

1の方が何となくあーしさん奮闘しそうなので1

雪乃「……三浦さん、知ってるかしら?友情って聞こえはプラスなイメージの綺麗な言葉だけれど、時にはマイナスにもなるのよ?」

三浦「………?」

雪乃「貴女自身をいくら蹴落としてもキリが無さそう…。だったら大切なお友達に御相手を頼もうかしら?」ニタァ…

三浦「………あんた、一体何を企んで…!」ギロッ

雪乃(海老名さんは何考えてるかわからないし、苛めてもあまり楽しくなさそう。由比ヶ浜さんなら、私に対して油断もするだろうし……何より比企谷君を手に入れる為に邪魔な存在。)

三浦「答えなよ!」

雪乃「言ったでしょう?私と同じ苦しみを与えてあげるって。全部私が奪ってあげるわ。貴女が私に対してそうしたように。」

三浦「……まさか!隼人や姫菜にちょっかい出すつもり!?」

雪乃「それも面白そうだけど……先ずは由比ヶ浜さんに退場してもらうわ。私、貴女の苦しむ顔よりも比企谷君を優先したいの。それならついでに由比ヶ浜さんも苦しめて、貴女の悔しがる顔も拝む。効率的でしょう?」

雪乃(さあ、足掻いてみなさい。そして私を憎んで頂戴。憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め憎め……)












三浦「雪ノ下さん……………………………………………ごめんなさい…。」ダキッ

雪乃「!!!?」ビクッ


三浦「あーし………雪ノ下さんがあの事でそんなに苦しんでるなんて知らなかった……。あんなに強くて優しい雪ノ下さんが、こんなに弱々しくなっちゃうなんて思わなかった…………。だから………ごめんなさい……。」ギュッ


雪乃(な……んで………)


三浦「あーし……はっきり言うと雪ノ下さんの事、嫌い…かも………。でも……奉仕部に入ってみて………結衣やみんなが居て………ヒキオも戻ってきて…………羨ましいと思った………。雪ノ下さんは、あーしの知らないところで、こんなに温かいモノを…味わっていたんだなって………」ポロッ


雪乃(やめて…………私は………)


三浦「………だから……………それを奪っちゃう形になって…………雪ノ下さんを苦しめて……………ホントに…後悔した………。ごめんなさい……。」ポロポロ



雪乃(…………私は……………もう………どうしていいか…わからない…じゃない…………)



雪乃「私は…………………」


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.「どうしたらいいの……?」
2.「それでも貴女を許せない……。」

安価>>386

1

雪乃「どうしたらいいの……?」

雪乃(もうわからない。三浦さんにまでこんなに優しくされたら…………もう誰も憎めないじゃない……。)

三浦「……あーしが………奉仕部が一緒に考えたげる……。だから戻ってきて……結衣とヒキオの……何より雪ノ下さん自身の為にも。」

雪乃「………うぅ…」ポロポロ

雪乃(あったかい…………久しく感じてなかった人の温もりは…………私の凍り付いていた心を溶かすには丁度いい…。)




雪乃「………ありがと…う……三浦…さん…。」

三浦「………お帰りなさい……雪ノ下さん。」










材木座「………はっ!我は何故このような場所に!?」ムクッ


※雪乃サイド終了。八幡視点に戻ります。

八幡「…………とりあえずここまで来れば大丈夫だろ…。」ハアハア

小町「お兄ちゃん……優美子さん大丈夫かな……?」

八幡「相手は雪ノ下だしな。かなり心配ではあるが、信じてやるしかないだろ。」

八幡(それよりも今回の雪ノ下の暴走、本当に三浦が奉仕部から遠ざけた事だけが原因なのか?)

結衣「ヒッキー……難しい顔してるね…。」

八幡「そうか?普通だろ。」

結衣「………そうだね。こんな状況だもん……悩むのが普通だよね。」

八幡(そういう意味じゃねぇっての。)

いろは「先輩、これからどうしますか?」

川崎「部室に戻るのは危険だし、このまま帰るわけにもいかないよね?」

八幡「……そうだな。頼れそうなのは………>>391辺りか。」

心のオアシス、サイゼ

八幡「……そうだな。頼れそうなのは………心のオアシス、サイゼ辺りか。」

結衣「学校出ちゃうんだ!?」

八幡「計画は失敗。三浦……あと材木座の安否はわからない。そして校内は危険。ならばサイゼしかないだろう。個人的にはベストプレイスでマッ缶を飲むのでも良かったんだがな。」

小町「それ完全に逃げだよね?心のオアシスとか言ってる時点で自分を癒す気しかないじゃん……。」

八幡「こうしている間にも、俺が狙われているからなとにかく安心したい…。」

結衣「ヒッキー、さっきから自己中な発言ばっかだよ……。もうちょっとゆきのんの事、考えてあげて?優美子もそれを望んでる筈だよ。」

八幡(と言われてもな。あの雪ノ下があんな事を言いながら俺を探し回っているくらいだ。混乱もする。)

いろは「先輩、結局どうするんですかぁ?」グイッ

八幡「引っ張るなよ…。取り敢えずサイゼに行く。それだけは絶体なんだ。」

結衣「絶体とか……ヒッキー意味わかんない。」

八幡(何とでも言え。この意志には逆らえない。)

いろは「なら早速向かい……」

陽乃「あー、比企谷君だー。」テクテク

八幡(げ……!)

小町「陽乃さん!こんにちはです!」

結衣「こんにちは……。」

いろは「ご無沙汰ですぅ。陽さん先輩!」

川崎「どうも。」ペコリ

陽乃「うん、こんにちはみんな。比企谷君も、こんにちは。」ニコリ

八幡「うす……。」

陽乃「みんなお揃いでどうしたのかな?それに比企谷君、退院したなら言ってくれればいいのに。お姉さん心配してたんだよ?」

八幡「……すみませんね。雪ノ下に知られると色々不都合があったんで。」

陽乃「雪乃ちゃん、ね……。やっぱり上手くいってないんだ?」

結衣「やっぱりって……どういう事ですか…?」

陽乃「そうやって直ぐに答えを欲しがるの、君達の悪い癖だよね。」

八幡「…そういうのどーでもいいから答えて下さいよ。」イラッ

川崎「あんた……。」

いろは「先輩……。」

陽乃「………比企谷君もそういう顔するんだ?怖い怖い。珍しいモノも見れたから特別に教えてあげる。」

八幡「…………………。」

陽乃「今、ちょっとした病気のようなものが流行っていてね。身体が本能的に命令のようなものをキャッチしてその通りの行動をしてしまう現象なんだけど…………私はそれを安価病と呼んでいるわ。」

川崎「なにその気持ち悪いの………。」ゾクッ

陽乃「比企谷君も心当たりあるんじゃない?自分の意志とは無関係に、唐突にどうしてもやらなきゃならないと思ってしまう何かが頭の中に浮かぶ現象。私はそれを大学のレポートの題材にして研究していたの。」

八幡「……それに雪ノ下が感染しているって事ですか?」

陽乃「感染、とは違うかな。本当に突発的に起こる現象だから。今回は雪乃ちゃんが大事な場面でおかしな命令を受けてしまったが為に終息困難な事態になっているだけ。次は誰がそうなるかなんて誰にもわからないの。」

八幡(これで今までの矛盾も納得がいく。葉山のホモ疑惑から始まり、調査中での皆の妙な返答。由比ヶ浜や雪ノ下の暴走に、俺自身のふざけた行動。全部その現象の仕業…。)

陽乃「解決の為に一色ちゃんには色々と調査してもらってたんだけどね。」

八幡「…………そーいうの先に言えよ。」チラッ

いろは「てへっ。」キャルン

小町「何か対策とか無いんですか?」

陽乃「残念ながら今のところは何も無いの。こうなったら誰が何を仕出かすかわからない。あまり集団で行動するのはお勧めしないよ?」

※安価にて、選択肢から選んで下さい。
1.「俺は奉仕部の人間です。」
2.「ならここからは別行動だな……。」
安価>>395

1

※誤変換です。すみませんでした。

八幡「俺は奉仕部の人間です。」

結衣「ヒッキー…!」

陽乃「…つまんないの。比企谷君、私の言うことたまには素直に聞いたほうがいいよ?」

八幡「こいつらと居た方が何かと楽出来るんで。」

陽乃「そういうことにしといてあげる。でもお勧めしないのはホント。お互い気を付けましょ。じゃあね。」テクテク

八幡(雪ノ下さんが親切なのがすでに怖いのだが…。)

川崎「なんだか途方もない話だったね…。」

いろは「でも事実です。私も危ない場面は何度かありましたし…。」

小町「お兄ちゃん…、ホントにサイゼ行くの?」

八幡「ああ。なんか行かなきゃいけない気がしてな。」

結衣「それがすでに安価病のせいなんじゃ……。」

八幡「可能性は否定出来ないな…。だが俺は行くぞ。」

小町「お兄ちゃん単純!チョロすぎ!そんなの無視してよっ!」

八幡「いくら小町の頼みでもそれは聞けないな。俺の意思じゃないとわかっていても無視出来ん。」

いろは「その感覚わかりますぅ。自分でおかしいと思ってても制御出来ないというか…。」

川崎「ならどうする?こいつ一人で行かせるわけにもいかないだろうし。」

結衣「優美子とゆきのんも気になるしね…。」

いろは「ここは二手に分かれませんか?先輩とサイゼに行くチームと雪ノ下先輩達のところに行くチームに。」

川崎「そうだね。それなら多少安心出来そうだし。」

八幡「俺はサイゼに行ければ何でもいい。」

小町「お兄ちゃんポイント低いよ…?」

八幡「そう言われてもな…。」

結衣「なら早く決めようよ!……んんっ!なんかいい感じの振り分けがひらめいたよ!」ピコーン

いろは「……なんか安価病な予感…。」

八幡「それでいいから早くサイゼに行かせてくれ。」


※安価にて、八幡同行チームと雪ノ下合流チームにキャラを振り分けてください。

対象キャラ:結衣、いろは、小町、川崎
人数は2:2で御願いします。

安価>>402

サイゼ→いろは、小町
ゆきのん→ガハマ、サキサキ

------------
サイゼリヤ

八幡(落ち着く。サイゼ最高。)ホクホク

いろは「私、ミラノ風ドリア食べよっと。」

小町「小町はどれにしようかな…。」ジー

八幡(それにしても、由比ヶ浜にしては何とも言えない振り分け結果だったな。あいつが川崎と二人で組むとは考えにくかったし。それだけ俺のいない間に仲良くなったのだろうか?いやもともと仲が悪いワケではなかったけど。)


小町「お兄ちゃんは何にすんの?」

八幡「ん?ああ………さて何食べようかね…。」

小町「え!?お兄ちゃんあれだけサイゼ行きたい行きたい言ってたのに決めてなかったの?」

八幡「まあ…行きたくなったのは急だしな。それに何か食べたいというよりは、サイゼの雰囲気とかを堪能したかっただけだし。」

八幡(何ならドリンクバーすら頼まずに水で居座れるまである。)

いろは「それ絶対安価病ですよー!高級レストランの雰囲気とか言うならまだわかりますけど、サイゼですよ?」

八幡「サイゼナメんなよ?この価格でイタリアン堪能出来るとか最早最高だろ。」

小町「それ違う意味で安価だよ…。で、何頼むの?」

八幡「辛味チキンとドリンクバーでいいわ。」

小町「了解!小町はほうれん草のクリームスパゲティ食べよ。いろはさんもドリンクバー頼みます?」

いろは「勿論!どうせ来たのならゆっくりしたいし。」ニコニコ

小町「なら頼みますねー。」ピンポーン


………………………………


小町「ご馳走さまでしたっ!」

いろは「美味しかったですね、先輩。」

八幡「ああ、流石サイゼだ。」

八幡(お腹も心も満足だな。だが思う……俺はこんなに寛いでて良いのかと…。)


小町「結衣さん達大丈夫かな…?」

八幡「……わからん。」

八幡(雪ノ下には三浦。由比ヶ浜には川崎が付いてる。あの二人は頼れるし、ヤバい事態にはなってないと思うが…。)

小町「小町ちょっと電話してみる!」ポチポチ





小町「もしもし?結衣さん?」

結衣「………もしもし?」

小町「今どんな状況ですか?」

結衣「>>405

皆は来ちゃダメェ!!

結衣「皆は来ちゃダメェ!!」

小町「っ!?えっ、結衣さん!!?」ビクッ


八幡「ど、どうした!?」

小町「わかんない……。結衣さん、小町達は来ちゃダメだって……電話も切られちゃったし。」

いろは「何だか嫌な予感がしますね…。結衣先輩と川崎先輩、何かに巻き込まれたんじゃ…。」

八幡「くそ!サイゼに来てる場合じゃなかったか!何で俺はサイゼを優先しちまったんだ!」

小町「お兄ちゃん仕方ないよ。さっきのはお兄ちゃんの意思じゃなくて安価病のせいだもん。」

八幡「……すまん小町、それに一色も……無理に付き合わせちまって。」

小町「気にしてないよ。小町もちょっと羽伸ばし過ぎてたし。」

いろは「……私もです。雪ノ下先輩があんな状態なのに、無神経過ぎました…。」

八幡「行こう。由比ヶ浜は来るなと言ってたが、ここで黙って帰るわけにもいかない。」

小町「がってん小町!場所もわからないし、今度はダメ元で雪乃さんに電話してみるね!」ポチポチ

八幡「頼む。」



小町「あ!もしもし雪乃さん!出てくれてありがうございます、小町です!いきなり電話してごめんなさい……。結衣さんと沙希さんとは合流しましたか?」

雪乃「>>408

我が名はブリザード雪乃……この世を統べる者

雪乃「我が名はブリザード雪乃……この世を統べる者。」

小町「…………………………………ごめんなさい間違えました。」ポチッ


八幡「小町?」

小町「え…えへへー。小町ったら失敗失敗!焦って知らない番号に掛けちった。」テヘッ

いろは「そうなんだー。いや小町ちゃんいきなり黙るから焦ったよー。」

八幡「しっかりしてくれよ、小町。」

小町「お兄ちゃんに言われるとムカツクけど、まあ気を取り直してもっかい掛けるねー。」ポチポチ



小町「もしもし?雪乃さん?小町です。雪乃さん………ですよね?」

雪乃「我が名はブリザード雪乃……この世を統べる者。」

小町「えっ!?やっぱり雪乃さんなのっ!!?」ガーン

雪乃「ただいま世界を統括する作業で忙しいので電話に出る事が出来ません。後程お掛けになるか、ピーという音の後にメッセージを……」







小町「にょわぁあああぁぁあっ!!!!」スコーンッ

いろは「っ!!?」ビクッ

八幡「ちょ、小町!?いきなり電話叩きつきてどうした!?」

小町「雪乃さんマジぶっ飛ばす!」フンス

いろは「え、小町ちゃん落ち着いて!」アワアワ

小町「もういいもんっ!安心と信頼の沙希さんに掛けるから…!」グスッ

八幡(状況が一切伝わらん…。)



小町「あ、もしもし小町です!沙希さん、今の状況を教えて下さい!」

川崎「>>411

はるのんが死んだ

川崎「陽乃さんが死んだ。」

小町「………え…?それ、どういう……」

川崎「わからない………安価病の真実がわかったって………雪ノ下さんに電話してきて………そしたら……陽乃さん…急に悲鳴をあげ始めたみたいで……そこで電話も切れたって……」

小町「お、落ち着け……ないと思うけど………落ち着いて…!雪乃さんと優美子さんとは合流出来たんですね!?」

川崎「うん……。でも、雪ノ下さんはすごく焦った様子で飛び出して行っちゃって……!由比ヶ浜さんも一緒なんだけど…。」

小町「……わかりました。ちょっと待って下さいね?」


八幡「………どした小町。」

小町「陽乃さんが命の危機かも……。」

八幡「は!?」

いろは「え!?」

小町「それで雪ノ下さんと結衣さんが陽乃さんを捜しに……。沙希さんは優美子さんと一緒みたい……。」

八幡「マジかよ……。」

八幡(雪ノ下さん……。)

小町「だから雪乃さん電話に出れなかったんだ………。」

いろは「先輩……どうします…?陽さん先輩は安価病について調べていました……。陽さん先輩が居なくなったら打つ手が……。」

八幡「わかってる…。だが雪ノ下さんがどこにいるのかわからんし……。」

小町「知ってそうな人に聞くとか…。」

八幡「そうか……心当たりがありそうなのは居ない事もない。」

いろは「ならそれで……!」

八幡「だが由比ヶ浜は来るなとも言っていた……。」

小町「もうお兄ちゃんに任せるよ!陽乃さんを捜すか、沙希さん達と合流するか選んで!」


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.陽乃の居場所を探る
2.川崎・三浦と合流する

安価>>415

一刻を争う状況っぽいので1で。

八幡「…雪ノ下さんの状況確認を優先しよう。なんかやばそうだ。」

小町「それがいいよお兄ちゃん。」

八幡「一色、葉山の番号知ってるか?」

いろは「え?葉山先輩ですか?一応知ってますけど…。」

八幡「なら番号教えてくれ。俺から掛けるから。」

いろは「葉山先輩に聞くんですね。番号はこれです。」つ携帯

八幡(まさかこいつに電話する日が来るとはな…。世の中何があるかわからないもんだ…。)ポチポチ



八幡「もしもし比企谷だが。」

葉山「……比企谷?君から電話なんて……何かあったのか?」

八幡「話せば長くなるから要件だけ言う。雪ノ下さんの場所を教えてくれ。」

葉山「陽乃さんの事かい?流石に今彼女がどこにいるのかは俺も知らないよ。」

八幡(だろうな。初めからこの質問には期待してなかった。)

八幡「そうか…なら質問を変える。雪ノ下さんがよく出かけるような所は知ってるか?或いは最近誰かとよく会っていたとか…。」

葉山「…君は何をしようとしてるんだ?あまり彼女のプライベートに踏み込むのは……」

八幡「疾しい考えとかは一切ない。頼む、答えてくれ…。」

葉山「………。」


八幡(……ダメか。)






葉山「……喫茶店。」

八幡「!?」

葉山「駅近くの裏通りにある古い喫茶店。そこによく通っているみたいだ。そこで誰かと会っているみたいらしい。この間城廻先輩がたまたま目撃したらしい…。」

八幡(嫌な予感的中かよ…。その誰かってのが雪ノ下さんを…。)

葉山「…俺が知ってるのはこのくらいだ。」

八幡「…助かった。」

葉山「……彼女の何を探ろうとしてるのかは知らない。でも、それで何か変わるのか?」

八幡「……。」

八幡(ああ…こいつはまた躊躇しているんだ。だから雪ノ下さんに危険な気配を感じても、こいつは踏み込めなかった。今も俺が動く事によって何かが壊れるのを恐れている。こいつには全てを話すべきだろうか…?)


※安価にて、選択肢から選んで下さい。

1.話す
2.話さない

安価>>418

話して葉山も合流

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月20日 (木) 00:48:32   ID: zLQiF4qb

折本が可愛かった

2 :  SS好きの774さん   2019年10月22日 (火) 18:01:37   ID: _rg_3Jvt

それな

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