勇者「勘弁してほしいですよね」 酒ガバガバ
魔王「全くだ」 牛乳グビグビ
(現在地:魔界の酒場)
勇者「というかですね、王様から支度金って言って3000ゴールド渡されましたけどね」
勇者「これ、国民の血税でしょ、何『ほどこしてやったんだからちゃんとやれや』みたいな空気醸してるんでしょうね」
魔王「でも貰ってるんじゃねえかよ」
勇者「んなわけないですよ、丁重にお返しいたしましたよ」
勇者「他の勇者はどうだか知りませんが、自分はバイトでお金稼いでますよ」
魔王「へー、魔物からカツアゲはしてないのか、偉いじゃねえか」
勇者「あ、魔物ってお金持ってるんだ」
魔王「そりゃあうちの従業員だもんよ、清掃とか植樹とか農業とか」
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勇者「へー、魔物って勇者とか戦士にやられても何処かで生き返るって聞いたけどそのへんは?」
魔王「基本的には核が無事なら自己修復で肉体を作り直して復帰できるな」
魔王「核が傷ついちまったら他の魔物に魔王城に持ってきてもらえば修復できる」
勇者「核?」
魔王「あー、人間には見えねえのかな …内緒だぞ」
勇者「了解」
魔王「つーかおまえ、酔わねえな」
勇者「ああ、勇者特典で状態異常即時回復ついてるんで」
魔王「俺はダメなんだよなーアルコール、あと毒くらったらすぐ倒れちまうぞ」
勇者「おいおい、弱点さらしていいのかよ」
魔王「第二、第三の魔王がすぐにあらわれるさ」
勇者「なんだその連係プレー」
魔王「そして他の魔王が対応中に復活しておくことでエンドレス戦闘」
勇者「勇者たちが逃げ帰ってくるわけだ」
魔王「だいたい、俺たちは殺しあいをしたいわけじゃないんだぜ」
勇者「やっぱり、人間側から戦争しかけた感じ?」 グビグビ
魔王「そこら辺は曖昧なんだよなぁ」 牛乳オカワリー
勇者「そうだよなぁ、勇者たちだけ何人も魔界に送り込んだところで、敵うわけもなかろうに」 手酌
魔王「こっち側は追い返すようにしてるんだけど…」
魔王「どうしても過激な連中はいるもんで、戦いたがりがやり過ぎるんだよな」
勇者「人間だって、犯罪者は居なくならねえからな」
魔王「魔物の犯罪が全部俺のせいになるのはいかがなものか」
魔王「そういやなんか気がついたら口調変わってきてっぞ」
勇者「あっはっは、さすがに酔っぱらってきたかなー そろそろ帰んなきゃな」 クイーッ
魔王「ん、そっか またこいよー」
勇者「すいませーん、飲み放題お会計ー」
鱗顔の店員「は、はい…」 ガクガクブルブル
魔王「うわ、レシートすっげぇ でも飲み放題だから気にしないけど 割り勘な」
勇者「え、いいの?ラッキー」
勇者「そんじゃまた遊びに来ますんで」
魔王「ああ、またなー」
勇者「あー、くそ 剣が重い」 ズシン
魔王「ふー、邪魔だなぁ魔杖…」 ドシンッ
魔物なお客さんたち ((何であんなに強いのに、真面目じゃないんだろう…))
王様「……勇者の一部がサボってるらしいんだけどどうしよう」
側近「そうですねぇ…まあ、気長に待ちましょう」
側近 (だって、あんたたち王族が魔界を占拠して領土を広げたいだけじゃねーですか、バレバレですって) ヤレヤレ
終わるっす
え、なんだか期待されていますか?
どうしようかな
続きどうしましょう、困りましたね(嬉しげ)
今後は思い付いたことをつらつらと続けてみようかなと思います
予告。
勇者「仲間ができたっぽいです」 戦士「ぽいじゃなくて仲間なんだが?」
勇者「告白されたようです」 魔娘「告白じゃなくて決闘だ、バカ!」
かみんぐすーん。
勇者「仲間ができたっぽいです」 戦士「ぽいじゃなくて仲間なんだが」
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勇者業務斡旋監督事務署。。。
勇者「こんにちはー、今日の行き先確認に来ました」
事務員「はい、お疲れ様です ……はい、24番勇者様は本日こちらになります」
事務員「なお今回の業務は複数人数での行動を推奨いたします、こちらで募集した冒険者たちがおりますがいかがです?」
勇者「はーい お願いします」
。。。
集合場所にて。。。
戦士「よろしくな、勇者!」 筋肉ムッキムキ
僧侶「天にまします我らが神々よ、この出会いに感謝を…どうぞよろしく願います、勇者」 筋肉キレッキレ
勇者「みんなよろしく」 筋肉ソレナリ
魔女「ふひひひ、筋肉祭りですわ…むふふふ…」 腐女子
勇者「…おい」
魔女「んふふふ、どうぞよろしく、ああ、次回の同人誌の良いネタが集まりそうね…むほほほ…」
勇者「予想しているような事態には絶対ならん」
魔女「………」 セッセセッセ
勇者「何をしているのかな、魔女」
魔女「んふふふ、画材の購入よ」
魔女「こんなに素敵なモチーフが三人もいるのに、デッサンすらしないなんてありえなぃたたたたた」 ギリギリ
勇者「会って初日だけど、あなたは仲間と認識できないかな」
魔女「つぶれるつぶれるいたいいたい」
戦士「ふんぬぅっ せいやぁああ!」 超巨大剣
僧侶「はいっはいっはいっ!!」 巨大モーニングスター
勇者「訓練中申し訳ない、魔女の準備ができたから出発前の確認をしたいんだ」
戦士「おお、もちろんですぞ 僧侶、お願いしますな」
僧侶「ええ『身体浄化』×2 はい、いつでもどうぞ」
勇者「魔法って便利だなぁ」
魔女「スケッチブックと鉛筆だけなんて…くすん」
勇者「ものすごく譲歩したと思うんだが」
。。。
勇者「さて、今回の調査依頼は『城下に出現した魔族とおぼしき女性の目的』だが、どこまで情報は伝わってるかな」
戦士「うむ、その女性はかなり高貴な立ち振舞いであったが、頭部の触角から魔族と断定されているそうだな」
僧侶「人間に危害を加えるとか、家屋を破壊するなどもなく、ただ周りを注意しながら城下全部をぐるりと歩いていったと」
魔女「んふふ、わたし、目撃したわよその女性を」
魔女「城下にある街路樹の周りや城壁付近の内外、雑草なんかが普通に生えるところを見てたわよ」
魔女「それでね、ある場所はスルーして、ある場所は枯らしていったわ なにか不都合でもあったんでしょうね」
勇者「ありがとう、大体伝わってるね 人相書きも…今回は魔族書きか、もらってあるよ」
勇者「それじゃあ魔界へ行ってみようか」
全員「「え?」」
魔界。。。
魔女「んふふふふふふふ、んーふふふ、勇者って皆、こんなに規格外なのかしら」
勇者「たぶんね」
僧侶「ここからでも神々への祈りは届くのでしょうか…」
戦士「どっからでもかかってこ 勇者「やめて」 あ、はい」
勇者「ここは、ごく普通の魔族が住んでる場所なんだよ、血なまぐさい真似はしないで」
戦士「…どう見ても、異形の者共なのですが…」
勇者「彼らから見れば、僕らはとても貧弱な見た目の異形だよ」
戦士「…なるほど……」
僧侶「そうですね、所変われば価値観も変わります、浅慮でございました」
魔女「やばいやばいやばい、インスピレーションが止まらない…!」
勇者「魔女は心配する必要ないね、どこでもやっていけそう」
魔界の酒場。。。
勇者「こんばんはマスター、魔王居ますか」
魔族マスター「いらっしゃいませ勇者さん、そちらにおられますよ、お三方とも」
勇者「ああ、良いタイミングだったね ちょっと話があるんで挨拶してくるよ、皆ちょっと待ってて…」
全員「「……!」」 首ブンブンブンブン!
勇者「わかった、一緒にいこうか」
毒弱魔王「おお、勇者!久しぶりだな、会いたかったぞ」
ウワバミ魔王「ぐっはははは!!!ずいぶんとお仲間引き連れよって、数で勝負のつもりだったか!残念だな!」
石魔王「……」 ペコリ (無口)
勇者「お久しぶりです魔王、ええっと、お二人が噂の魔王たちですね、初めまして」
ウワバミ魔王「がっはっはっは、畏まるな!戦いに来た訳じゃないのは目を見ればわかる!俺のことは蛇でいいぞ!」
石魔王「……石」
ウワバミ魔王「石って呼んでくれってさ!だーははは!」
勇者「ありがとうございます」
毒弱魔王「さて、どうしたんだ大勢で」
勇者「うん、城下に謎の魔族女性が現れまして、雑草を枯らして歩いていたそうなんだ」
勇者「特に被害報告もないけど、気味が悪いから調査してくれと依頼がきてるんで、相談に来たんだ」
毒弱魔王「ふむ、容姿の特徴などは?」
勇者「監督事務署でもらった似顔絵があるんですけど、彼女が描いた絵ももってきました」
魔女「んふふ、はじめまして魔王様がた わたくし絵描きの魔女です」
魔女「事情を知らずに実際間近で目撃しましてね、あまりに美しくてついデッサンしてしまいましたの」
勇者「そんなわけで、こっちのほうが詳しいので…この女性、見覚えありますか?あるいは探し出していただくことは出来ますか?」
毒弱魔王「…ごめん、どう見てもうちの奥さん」
勇者「ほぼ解決しちゃったよ」
魔王城。。。
毒弱魔王「ただいまー」
魔王后「おかえりなさい、あなた 今日は野郎会で遅くなるんじゃなかったの?帰ってきてくれて嬉しいけど」
毒弱魔王「野郎会て… 勇者が君に会いに来てるんだ、ちょっと話を聞いてあげてもらえるか?」
魔王后「あらまぁ ええ、かまいませんわ」
勇者「はじめまして魔王后様、魔王の友人、勇者です」
魔王后「はじめまして 勇者の友人だなんて、スゴいわね旦那様」
毒弱魔王「俺もビックリだよ」
魔王后「さあこちらへどうぞ、お掛けになって それで、お話は…多分私が人間の城下へ出ちゃったことよね」
勇者「はい、国民から不安の声があがっております、一体なにがあったのですか」
魔王后「それが…私、珍しい植物を育てるのが趣味なの」
魔王后「そのうち人間さんが花粉をすっちゃうとひどい花粉症になって脱水症状をおこしかねない植物が…」
魔王后「人間界で植樹をしている従業員さんの荷物に寄生してしまったの…!」
魔王后「慌てて繁殖を押さえるように結界をはったんですけど、そこが丁度城下へ…あぁ…」
勇者「なんてこった」
毒弱魔王「まず相談しておくれよ、嫁さん…」
人間界王宮謁見の間。。。
勇者「………それでその超花粉症植物を枯らすために城下へお越しになったとのことです」
魔王后「大変申し訳ありませんでしたわ」
毒弱魔王「妻の咄嗟の行動に気がつくことのできなかった私の落ち度です、本当に申し訳ございません」
毒弱魔王「どうか国民に真実を伝え、この植物を発見しだい魔界から派遣した観察員に報告をお願い致します」
勇者「人間に比較的容姿の近い方を派遣してもらえるようお願いしてあります」
勇者「あと、この件でどうか魔族を必要以上に恐れることのないように、なんとかしていただきたいのです」
勇者「会ってお分かりいただけたでしょう?魔王も魔族も、ごく普通に生活する異世界の住民なのです」
王様「……………わ、わわわわ わかったたたたた」
側近「申し訳ございません、陛下は混乱しておられますので、わたくしめが懇切丁寧説明いたします」
側近「…わたくしは、勇者殿も魔王殿も、信じたいと思いますから 大臣がたその他を説き伏せるのもお任せくださいませ」
勇者「…側近さんって、もしかして…」
側近「勇者殿、正義のミカタでいたいのでしたら、聞かない方がよろしいかと」
勇者「もう遅い気がするけど、そうします」
毒弱魔王「人間の王って……」
勇者「そんなわけで、ミッションコンプリートだね」
魔女「むふふふ、私のデッサン画が役に立ちましたよ、んーふっふふふ」
僧侶「なんのお役にもたてませんでした…」
戦士「勇者…なんで俺たちを選んだんだ?」
勇者「え? うーん…魔王に会わせても大丈夫そうな人を選びたかったから、かな」
戦士「そ、そうか…う、うむ、まあ…あんな状況では斬りかかる気も失せきっていたけども…」
勇者「なら、俺の目とカンは狂ってなかったな」
毒弱魔王「それじゃあ我々はこれで」
魔王后「ごきげんよう、できれば今度は、息子と娘をつれて普通に遊びに来たいわ」
勇者「ありがとうございました」
魔女「むふふふ、魔王と后のイチャイチャアマアマ…なかなか良いものができそうですわ」
毒弱魔王「結局最後まで謎な…」
勇者「気にしたら終わらなくなりますから、適当なところでね」
勇者「お気をつけて、また遊びにいきます さよならー!」
毒弱魔王「それじゃあな」
魔王后「失礼いたしますわ」
勇者「さて、僕らも解散しようか」
戦士「名残惜しむ間もなく、という感じだったな」
僧侶「短い間でしたが、この出会いを神々に感謝申し上げます また、ご縁があればお会いしましょう」
魔女「むぅ、薔薇の御本を創る切っ掛けが…まあいいわ、またいつかね」
勇者「本当に最後までこのままだったか…」
勇者「それじゃ、またいつか会おうな!」
全員「「またいつか!」」
というわけで、第二部完結でございます
御愛読ありがとうございます
顔面緩みっぱなしです
それでは最終部をどうぞおまちくださいませ
…どのくらい予想と違ったんでしょう、ガクガクブルブル
勇者「告白されたようです」 魔娘「告白じゃなくて決闘だ、バカ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
勇者「魔王がやってきてからしばらくは町中混乱していたけど、やっと落ち着いてきました」
勇者「最近じゃ魔族が日帰り旅行にやってきます、不思議な光景です」
???「おい」
勇者「さて、今日のお昼は…屋台で売ってる謎の串焼きもいいけど、謎の麺類も気になります」
???「おい!!」
勇者「ああでも久しぶりに米を食べたいですね、あの謎の炊き込みご飯にしましょうか」
???「聞いてよぉ…ぐすっ…」
勇者「すみません、ちょっといじめすぎました 泣かないで」
???「ひっく、ひっく…」
???「ふ、ふははは!引っ掛かったな!喰らえ必殺火炎キック!」 ボボボボ
勇者「…」
???「!?」
???「うぇぇえええええん」
勇者「泣かなくても大丈夫だから、ほっとけばそのうち治るからさ」 左腕大火傷
???「なんで避けないのよぉぉぉぉ、人間は弱いんだぞ、死んじゃうじゃないか!!」
勇者「大丈夫大丈夫、勇者だから」
勇者「それより君は?」
魔娘「まこ」
勇者「魔娘か、よしよし」
勇者「ほら見てごらん、もう火傷のあとしかのこってないよ、もう痛くないからね」
魔娘「うぅ…で、でも…こんなに大きなあとが…」
勇者「大丈夫だよ」
魔娘「ごめんなさい、勇者」
勇者「もういいんだよ、避けなかったのは俺の意思だから」
勇者「ウソ泣きとはいえ泣かせたおわびのつもりだったんだ、本当に泣かせちゃったけど…」
魔娘「勇者はお人好しだな」
勇者「そうでもないと思うけど」
魔娘「父上から聞いていたよりずいぶんと年上なんだな」
勇者「(父上…?) まだ29なんだけどなぁ」
魔娘「え、同い年?」
勇者「嘘だろぉぉぉお!!?」
魔娘「びっくりした、人間は大人になるのが早いんだったな、忘れてた」
魔娘「魔族はある条件を満たすと一気に成長するのだ!すごいだろう」
勇者「 」 (口がふさがらない)
魔娘「私は去年学校を卒業したばかりだ 兄上は早くから成長期を迎えてだな、父上の仕事を手伝っているから私はお稽古を頑張っていたのだ」
魔娘「兄上を支えられるようないい婿を見つけるのが私の仕事だ」
魔娘「そのためにはな、勇者、お前は大きな障害なのだ」
魔娘「私は魔娘、魔王の娘だ!」
勇者「そ、ソウナンダー」
魔娘「なんだそのやる気のない返事は、それでも勇者か」
勇者「勇者なんてこの国にわんさかいるよ、なんで俺なの…」
魔娘「父上の話題に貴様がちょくちょく乗っているのが気にくわない!」
魔娘「このままじゃ勇者と結婚しろとか言い出しそうな勢いで貴様を気に入っているんだ!」
魔娘「なので、私と決闘だ! 私が勝てば、弱い勇者の嫁になんかならないって胸を張れるからな!」
勇者「じゃあ、勇者の左腕に大火傷おわせて戦闘不能にしたっていっておいで」
魔娘「あ、そうか!そうするぞ 迷惑をかけたお詫びに魔界の薬草をやろう!」
魔界の薬草『ギヘギヘギヘ』
勇者「遠慮させてください」
魔娘「遠慮しなくていいのだぞ、まだ奇声を発するほど新鮮な高級品だ、はい!」
勇者「アリガトウ…」 冷汗ダクダク
3日後。。。
魔娘「ダメだった、むしろ怒られた」
勇者「そっかー…」
魔娘「あと、あの、薬草…母上の植物園から貰ってきたんだけど…」
勇者「うん、人間の血液で巨大化する危険動植物だったね」
勇者「大丈夫、噛みつかれてちょっと大きくなった段階で、切り刻んで密封して魔王に送り届けて説明してもらったよ」
魔娘「本当にごめんなさい」
それから一ヶ月間
魔娘と勇者は何度か偶然会ったり、謝罪したり(魔娘からのみ)していた
魔娘は気がついていないが、勇者は異変を感じていた
魔娘が、少しずつ成長しているような気がする、と
魔娘「聞いて聞いて勇者!おっぱいが大きくなったんだぞ!」 ムギュー
勇者「わかった、わかったから、胸を押し付けるな抱きつくなはしたない」 ドキドキ
魔娘「なんだ、男は女の胸は大きい方が好きなんだろう?」
勇者「だからって誰にでもこんなことするんじゃない、バカな男は勘違いして襲いかかるぞ!」
魔娘「勇者はバカじゃないだろう」
勇者「(バカになりそうなんだよやめてくれ俺はロリコンじゃなかったはずなんだDTだけどそれだけはないはずなんだそりゃ同い年か年下の方がいいなとは思ってたがこれだけはない!)」
魔娘「どうした?なんか顔から煙が出そうになってるぞ」
そして決定的な日。。。
魔娘「勇者…父上がな、お見合い写真をもってきた」
勇者「そうか、良かったじゃないか 俺と結婚しろとか言われることは無くなったな」
魔娘「わからない…」
勇者「え」
魔娘「それらを開けるのがものすごく嫌な自分がいるのだ」
魔娘「どうしたらいいのかわからないんだ」
魔娘「勇者は…誰かを好きになったこと、あるか?どんな気分だった?」
魔娘「私は初恋だってまだなんだぞ、なのに、結婚…どうしたらいいのかわかんないよ…」
勇者「………………とりあえず、お見合い写真のつりがきとか言うやつだっけ?読んでみるといいと思うぞ」
魔娘「…やだよぉ……」
勇者「ちゃんと読んで、それでも嫌なら断りゃぁいいだろ、早く帰れ!」
魔娘「っ!!?」
勇者「ちゃんと読むんだぞ!良い相手が見つかると良いな、じゃあまたな」
魔娘「ゆうしゃ…」
翌日早朝。。。
魔娘「う、うーん…」 モソモソ
魔娘「!?」 ガバッ
魔娘「え、嘘…私……あ、うわっ た、大変!婆や!!」
婆や「どうされました、おひぃさま!?」
魔娘「ち、血が!どうしよう、血がいっぱいでてるの!」
婆や「! ああ、おひぃさま…いえ、もう姫様とお呼びしなくてはね…」
婆や「おめでとうございます姫様、大人の体になられたのですよ 結婚をしてお子さまをお産みになる準備が整ったのですよ」
とある食堂。。。
戦士「しかし、なぜ恋愛相談で某を呼び出すのか」
勇者「だって…魔女は絶対本のネタにするし、僧侶は神々のお言葉がなんのかんので丸め込まれそう…」
戦士「某だって結婚はしましたが…武骨な男では妻を大切にするくらいでいっぱいいっぱいですぞ」
戦士「その結婚だってお見合いですしな…」
勇者「うぅ…」
勇者「どうしたらいいんだろう…」
戦士「とりあえず会いに行ってみては? で、正直に伝えた方がよいかと」
勇者「…やっぱり、そういうことなのかなぁ…」
戦士「好いているから、ヤキモチを焼いたのでしょう?」
勇者「う、うーーーーー」
戦士「はい、腹をくくってください」
魔界、魔王城。。。
勇者「魔王、お久しぶりです」
毒弱魔王(以下魔王)「久しいな、勇者」
勇者「早速ですまないんだが、魔娘に会いたいんだ」
魔王「…勇者、お前、魔娘をどう思っている?」
勇者「………好きだぞ」
魔王「なんで不機嫌なんだ」
勇者「だって…まわりからロリコンだと思われるだろうがよ」
魔王「同い年だと聞いたんだが」
勇者「見た目が歳の差すげえんだよ!」
魔王「あの子が嫌いな訳じゃないんだよな」
勇者「当たり前だ!あんなになつかれて、仲良く出来た女の子は初めてなんだ!」
勇者「好きになっちゃうじゃんか!でも、そんな不純な動機じゃーーー」
魔娘「勇者!」
勇者「うぉあ、ま、魔娘!」
魔娘「ゆうしゃ、ゆうしゃ!!」
勇者「魔娘…だよな…?な、なんか……や、やわらか…」
魔娘「勇者、やっぱり嫌だったよ、全部読んだわ、それでも嫌だって思った!」
魔娘「勇者の顔が、何度も浮かんできて…!」
魔娘「勇者が好きだ!勇者じゃなきゃやだぁぁぁぁ」
勇者「…先に言われたら、どうしていいかわかんねえよ…」
魔王「よっしゃぁ!! うまくまとまって万々歳だぜ!」
勇者「魔王?!」
魔娘「父上…?」
魔王「早速結婚式の準備に取りかかんなくちゃな!」
魔王「とびっきりの衣装を用意するぜ、材料集めから拘らねえとな、俺様自ら出るぜ!」
魔娘「父上!さすがにそれはまずいのでは!」
勇者「まじかよ、魔王…」
魔王「とりあえず、告白からやり直せよ、じゃ、またな!」 ダッシュ
勇者「ちょ、魔王!?」
魔娘「勇者…」
勇者「あああ、くそっ」
勇者「好きだ、結婚してください!」
魔娘「えへへ、どうしよっかな」
勇者「え」
魔娘「ふふ、勇者、大好き!結婚するーーー!」 ガバッ
勇者「う、うわぁぁあ?!」
ドターーーンッ
おしまい★
祝っていただいてありがとうございます
すみません、初夜は無理です…
飲んべえ勇者と下戸魔王と幼魔娘を書きたかっただけなんです
ぶつ切りで申し訳ありません
読んでいただいてありがとうございました
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