八幡「相模が変な奴に捕まっている!」 (866)

文化祭最終日の話。八幡×相模
*最初相模ちょっとかわいそうです。最後は平和で終わります
静ちゃん最強

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441879455

屋上

八幡「川崎から相模の目撃情報もらって来てみたら…」

八幡(誰だ、あのチビ? うちの生徒じゃねえな…オレ疲れているのか? あのチビの指が伸びて相模を拘束しているように見える…)

相模「は、離してよ!あんた!こ、こんなことしていいと思っているの!?」ブルブル

八幡(相模の奴…強がっているけど相当怯えているな。助けにいったほうがいいだろうか?
いやまて!ドッキリの可能性もある。本気になって、ここで出ていったらドッキリ成功という看板持ったモブが出てくるかもしれない。
相模の奴スローガンのことでオレに恨みもってそうだろうからな、罠にかけて笑い物にするためにやりかねん)


八幡(そもそも人の指が伸びて、相手を拘束するなんてありえねえ!絶対トリックだ!
時間はあまりないけど、もうちょっとだけドアの後ろで様子見るか…)

?「くっくっく…おまえ葉山とかいう奴が連れ戻しに来るのを待っているんだろう?」

相模「…うっ」

?「そして、大好きな葉山に優しく慰められてから、セレモニーに戻って文化祭を無事終わらせる…
そして、それをきっかけに葉山との仲を進展させる。そんなこと企んでいるようだがそうはならないねぇ」

相模「えっ?」

?「くくく…浅はかな奴だ。そんな都合よくいくと思ってやがるのか? 実にめでたいな」

相模「っ!?」

?「いいだろうオレが再現してやる。人形劇でな」

バン

相模「ひっ!?う、うそっ!!」

八幡(左腕が変形して、相模そっくりの人形を作り出しただと!なんだよあいつ!まさか人間じゃねえのか!むやみに出て行かなくてよかった…)

?「むか~しむか~し…相模南という女の子がいました。その子は葉山隼人に好かれたいという下心で文化祭の文実になり、さらに実行委員長になりました」

?「しかし、利用しようとした女があまりにも優秀で立場がなくなり」

相模「やめて!」

?「いいからやらせろよ」

?「仕事をまともにやらず、スローガンも見下していた男に却下されてしました」

八幡(オレのことか)

?「そしておろかにも最終日逃げ出し、葉山に優しく慰めてもらってから、みんなの元に戻り、文化祭を成功させて葉山との親密度を上げる計画を立てたのです
ですが世の中そんな都合よくありません。計画通り葉山が来たとこまではよかったのですが…なんと時間切れになってしまったのです」

相模「!!?!」

?「文化祭を台無しにした相模は全校生徒から嫌悪の対象にされてしまうのです」

相模「…あ……ああ…」


八幡(そうだ、その推理は正しい。特に文実に参加していた奴らは相模の怠慢を知っている。その誰かが内情が漏らせば一気に相模の立場は完全になくなる)

?「やがて嫌がらせ、イジメへと発展し、仲のいい友達からも距離を置かれ孤独になります。葉山にすがり助けを求めますが
みんなの葉山隼人である彼は一人だけ特別扱いなどするはずもなく相模の元を去ってしまうのです」

相模「そ、そんなことない!葉山くんは…葉山くんは……」

?「完全に居場所がなくなり、精神的に追い詰められた相模は海の見える見晴らしのいい崖に行き…」






ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ド

相模「ひいっ!?」

八幡(!?…人形を伸びた三本の指で突き刺しやがった…)

?「こうして相模は崖を飛び降り、尖った岩に串刺しになって死んでしまいましたとさ」

?「めでたしめでたし」

相模「うわあああああん!!!!」

?「ヒャーハハハハハハ!!!」

八幡(…あいつ人の心を弄ぶのに相当慣れてやがる…今のも悪いクセみたいものだな)

八幡(タチ悪いな…見ていて胸糞悪いぜ)

相模「うっ、ヒック………うう…」

?「くくく、わかったか? おまえがいかに愚かな人間であるか? さっきいった葉山の行動をなぜオレが予測できたかわかるか」

相模「………」フルフル

?「小学でも同じことをしていたんだよ葉山は」

相模「!?」

?「一人見捨てて、大勢をとる。それが奴の行動パターンだ」

相模「そ、そんな………」

?「嘘じゃないぜぇ~その被害者はお前の知っている奴だ。
雪ノ下雪乃、お前の怠慢の一番の被害者だ」

相模「あの女が!?」

八幡(………)

?「不思議に思わなかったのか? 葉山に対する雪ノ下雪乃の態度に、それは小学時代に奴に裏切られたからさ」

?「葉山は雪ノ下雪乃に罪悪感と負い目をもっている。そんな幼なじみの雪ノ下雪乃を倒れるまで疲労させた原因を作ったおまえにはたして葉山が好感を抱くか? いやない…」

?「内心嫌悪感をもっているかもな」

相模「そ、そんなこと…ウチ…知らな………かっ…」

?「ヒャハハハ!残念だったな!逆におまえは知らずに好きな男の好感度を下げていたんだぜ!
だが、これからおまえに訪れる未来はそんな生易しいものじゃねェ!」


相模「………えっ?」

八幡(…なんだと?)

?「今のはあくまでオレが干渉しなかった場合の話だ。おまえはこれから苦しみながらオレに殺される」

相模「い、いや………は、離して…」ジタバタ

?「じわじわと絞め殺されるのがいいか? それとも体中を刺されて死ぬのがいいか選べ」

相模「い、いやああああああ!!!助けて!!誰か助けて!!!」ジタバタ

八幡(っ!?くっそ…助けてやりたいが、あんな化け物オレなんかにどうこうできるわけがない!どうする…どうすればいい…)

?「ドアの後ろにいる奴出てこい。いますぐだ」

八幡(き、気づかれていた!? くっそ!オレのステルスヒッキーを見破っていただと!!)

?「さっきから躊躇して出てこなかったのはお見通しだ。早く出てこい。出てこなければ[ピーーー]」

八幡「………」ガチャ

相模「あ、あんた…比企谷…」

?「ほう…よく逃げずに出て来たな褒めてやる。逃げていたら今頃、串刺しになって死んでいたぜ」

八幡(くそっ!?やっぱりか…)

八幡(どうする…もう文化祭とかの問題じゃねえ…死ぬか生きるの問題だ)

相模「あ、あんた!!いたならさっさと助けに来なさいよ!!役立たずサイテー!!」

八幡「ムチャいうな!むしろ見捨てて逃げなかっただけましだろ!」

?「ヒヒヒ!その腐った目の男の言うとおりだぜェ!相模、おまえほんと身勝手だな…さっきの人形劇を見た後でよくそんなこといえるな
ある意味たいした奴だぜヒャーハハハ!!」

相模「………っ」

八幡(や、やべよ~マジ怖いよ!どうしよう!このままだと殺される!家に帰って、マックスコーヒー飲みながらプリキュア見たかった!)

?「くくく…新しいオモチャも増えたし、さてどうするか…」

八幡(そういってこのチビは相模の拘束をといた。マジどうなるんだろうな………小町…死ぬ前に会いたかったよ…戸塚元気でな)

相模「イヤアアアアア」ダッ

八幡「バ、バカ!!ヘタに動くな!!」

相模「は、離してよ!!早く逃げないと殺される!!」

八幡「ムダだ!逃げたところであの伸びる指に体を貫かれて死ぬのがオチだ!!」

相模「えっ!?」ゾク

?「おまえ目が腐っているわりにはアタマいいな~状況判断も的確で冷静だ」

八幡「そ、そんなこと…ありましぇん」

八幡(いっぱいいっぱいだつーの!八幡ちびちゃいそー!)

八幡「あ、あのところで…」

?「んっ、なんだ?」

八幡「あなたはどちらさまなんでしょうか? 見たところ学校の生徒ではなさそうなのですが…」

八幡(と、とにかく時間稼ぎだ!それ以外どうすることもできん!)

?「戸愚呂兄。この学校の卒業生だ」

相模「そ、卒業生」

八幡「そ、そうなんですか…」

八幡(おいおい…元ここの生徒かよ…まじかよ、こんな危ねえ奴この学校いたのか)

八幡「そ、そうなんですか…じゃあ今日は母校の文化祭を見に来たんですね?」

屋上のドアの前


ゆっこ「ちょっと、なにあれ…南が狙われている…」

遥「やばくない!あのチビ相当やばいよ…このままだと南と変な奴が殺されちゃう!」

ゆっこ「お願い葉山くん!南を助けて!このままだと南殺されちゃう!」

葉山「む、無理だ…これはオレたちがどうにかできる問題じゃない…行っても殺されるだけだ…」

遥「そ、それでも…葉山くんなら…きっとなんとかできるよ!サッカー部のエースなんだし、奇襲をかければ!」

ゆっこ「そ、そうだよ!顔面をおもいっきり攻撃すればなんとか!」

葉山「いや、今すぐここを離れよう」

遥・ゆっこ「「えっ?」」

葉山「あんな人並みはなれたことができる犯人だ…他にも危険な攻撃をもっているかもしれない。ここにいたらオレたちまで死んでしまう
さいわい比企谷たちに夢中になっている。気づかれる前に早く逃げよう」

ゆっこ「じゃあ携帯で助けを…」

葉山「だめだ!それはここを離れてからだ!
ここにいればオレだけでなく君たちも殺されるよ!」

遥「う、うん…」

ゆっこ「………」

葉山「途中先生がいたら説明してなんとかしてもらおう」

ゆっこ(たしかに葉山くんの言っていることは間違っていないけど…正直幻滅した)

遥(てっきり、どんなピンチでも女の子の命が危なかったら、立ち向かっていくかっこいい人だと信じていたのに…」

葉山(すまない…比企谷、相模さん…でもどうすることもできないんだ。
オレがいっても結局串刺しにされてしまうだけだけだ。
この二人もすぐ殺されしまうだろう…被害を減らすためなんだ…ゆるしてくれ)

戸愚呂兄「くくく…そうだ。まあ目的はそれだけじゃない。ついでにここの生徒を犯すつもりできた」

相模「………」ガクブル

八幡「えっ?…そ、それは……マジですか?」

八幡「ヒーヒヒヒヒ!!そうだ!まずそこの女を散々犯しまくった後、首をはねて[ピーーー]つもりだったぜェ~」

相模「あ、あああ……………」

八幡(予想以上の外道だ!ど、どうする…もう話すことが思いつかねえ!くっそ!ボッチの基本スキルコミュ力の無さが裏目に出た!
このチビの動機がそれなら、やばいオレが先に殺される…その次は相模が)

戸愚呂兄「ところでおまえさっきから時間稼ぎしてないか?」

相模「…そ、そうなの…比企谷?」

八幡「………」

八幡(バ、バレてやがる!くっそ万事休すか!)

戸愚呂兄「ヒャーハハハハハハ!!無駄だ!無駄!平塚が来るまで時間稼ぐつもりだったんだろうが、平塚は今、弟に足止めさせられているはずだからここには来れねえ」

八幡「はっ…平塚先生がなぜ?」

戸愚呂兄「…なんだ知らなかったのか。平塚はこの学校で最強だ!そしてオレが在学中オレの邪魔ばかりしていた宿敵だ」

八幡・相模「「な、なんだってー!!」」

>>12誤字修正
×八幡「ヒーヒヒヒヒ!!そうだ!まずそこの女を散々犯しまくった後、首をはねて[ピーーー]つもりだったぜェ~」
○戸愚呂兄「ヒーヒヒヒヒ!!そうだ!まずそこの女を散々犯しまくった後、首をはねて[ピーーー]つもりだったぜェ~」

戸愚呂兄「あいつさえいなければここはオレの思い通りにできたのによ」

戸愚呂兄「若い頃の平塚はいい女だったぜェ~何回襲ってやろうと思ったかわからねェ
なぜ襲わなかったかわかるか? ケケケ…うでづくじゃかなわねえからさ」

戸愚呂兄「だがそれも年くってアラサーになればおしまいよぉ!!手始めにその女犯してやるぜぇ!!」

相模「キャアアアアアア!!!」

八幡(クズ野郎が…………)


八幡「と、ということは弟さんは相当強いんですね…あなたと同じくらいに?」

戸愚呂兄「おいおい、よくわかっているじゃねえか。目が腐っているわりには観察眼あるじゃねえか」

八幡(目が腐っているはよけいだ…)

戸愚呂兄「よしオレにお願いしてみろ。どっちか一人だけ生かしてやると約束してやる」

八幡(なんだ気まぐれか?それが本当なら…
いやまて!もしかしてこのパターンは結局二人とも殺されちゃうパターンじゃないでしょうか?)

相模「た、助けてください!!お、お願いします!!!し、し、死にたくない!!!」

戸愚呂兄「これできまったな……」

相模「ホッ………」

八幡「………」







戸愚呂兄「オレたちは見苦しいのが嫌いだ」

相模「えっ?」

ビュー

八幡「相模!!」ドン

相模「キャ!!」

ズドオー

八幡「ぐあああああああ!!!!!」

相模「ひ、比企谷!!」

戸愚呂兄「ほう…」

八幡(い、いてぇー!!くそっいてぇー!!意識がぶっとびそうだ…肩あたりを貫通されちまった…
ぐっ、なんでオレが相模を…由比ヶ浜の犬の時みたいに体が勝手動いちまった)

八幡「い、いってえ………」

相模「な、なんでウチを…」

八幡「知らねえよ…体が勝手に動いちまっただけだ…」

戸愚呂兄「こいつぁおもしれぇ!なんだおまえ、この女が好きなのか?」

相模「えっ……」

八幡「それはない」

戸愚呂兄「………」

相模「………」

戸愚呂兄「即答かよ…ちっ、つまんねえな、好きな女でもないのに助けたと…」

戸愚呂兄「おまえまさか…去年の入学式の時、犬を助けるため道路に飛び出して運ばれた奴か?」

相模「………うそ」

相模(比企谷が犬を助けるために道路に飛び出した………この男がそんなことを)

八幡「………」

戸愚呂兄「沈黙は肯定と見なすぜェ」

八幡(こいつ…雪ノ下の真似するな)

戸愚呂兄「そうか浦飯幽助と同じか」

八幡「浦飯幽助?」

相模「だれ…?」

戸愚呂兄「浦飯幽助は超不良で学校中から恐れられて避けられていた奴でよォ」

八幡(オレと別の意味でボッチか)

戸愚呂兄「だが、そんな超不良の浦飯は見ず知らずの子供を助けるため道路に飛び出して車に跳ねられて死んだ」

八幡「………」

相模「し、死んだ…」

戸愚呂兄「ヒャハハハ!不良のくせに似合わねえことするからそうなるんだよォ!!」

戸愚呂兄「ほんと人の見かけや評判はあてにならねえな!」

相模(たしかにそうだ…ウチ、比企谷のことボッチで暗くてキモイ奴だとバカにしていたけど…意外と頭はいいし、自分の身を挺してウチをかばって命を助けてくれた…)

戸愚呂兄「それと比べて相模てめーはクズだ!ぶははは!男目的で文化祭実行委員になり、めんどうごとを雪ノ下雪乃に押し付けて、自分はサボる!
そして居心地悪くなって最終日逃げ出し、葉山に同情してもらって親密度をあげようと企み、自分の命かわいさあまりに逃げずに留まってくれた男をあっさり見捨てる!ヒャハハハ!オレ好みのクズぷりだぜ!!」

相模「ウチ…ウチ…」

八幡(反論できねえ…)

相模「ごめん…比企谷ウチすごくサイテーだった…あんたのことあっさり見捨てて…自分だけ助かることばかり考えて……文化祭も台無しにして…ウチ」

八幡「…安心しろ相模。誰だって自分の命はおしい…特にこんな状況じゃ仕方ねえよ…おまえは別におかしいことしてねえ
それが普通の人間の行動パターンだ。ただオレは人と比べてかなり疑心暗鬼だから条件にとびつかなかっだけだ。
…まあ正直かなりむかつきはしたが」ナデナデ

相模「比企谷………」

八幡(やべ…あまりに普段の相模と違って弱々しかったから、昔小町が泣いていた時みたいについ頭なでちまった…)

戸愚呂兄「さて、時間もせまっているし、二人まとめてあの世に送ってやるぜ!」

八幡「くっそ!やっぱりか!」

相模「そんな…約束が違う!」

戸愚呂兄「オレは弟と違って、よく約束をやぶる」

八幡「そうだよな~やっぱそうなるよな…命ごいしなくて正解だったぜ」

相模「ひ、比企谷」

戸愚呂兄「解剖前のカエルに等しい分際でほざくな。あの世でわめいてろ」メキメキ…ジャキーン

八幡「右腕が、でかい鎌に…」

相模「だ、だれか…」

八幡(くそっ、ここまでか…)

戸愚呂兄「[ピーーー]ェェェェ」

「そこまでだ戸愚呂兄」バン

八幡・相模「「平塚先生!」」

戸愚呂兄「貴様!なぜここに!弟が足止めしていたはず…」

静「戸愚呂弟なら「オレは品性まで売った覚えはない」と、立ち去ったよ」

戸愚呂兄「ちっ、弟め」

静「五年ぶりだな戸愚呂兄。まだこんな非道なことしていて残念だ…」

戸愚呂兄「ヒヒヒ…年とったな平塚在学中おまえを犯せなかったのが残念だ」

静「ゲスめ」

戸愚呂兄「笑わせるな!オレは以前のオレとは違う!弟いなくともおまえを殺してやるぜぇ!」

静「下がっていろ二人とも」

八幡「平塚先生…」

相模「うう…先生」

静「比企谷、よく相模を守ってくれた。さすが私が気に入った生徒だけはある」

八幡「いえ、べつに…」

静「そのことは後で話そう。まずは文化祭を台無しにしたこの外道を倒す」

戸愚呂兄「ヒャハハハおもしれぇ!オレをかつてのオレと思うなよ!何度でも再生し、何度でも蘇ることができるオレは無敵!」

静「やってみろ!大切な生徒を傷つけたおまえをけして許すわけにはいかん!」

戸愚呂兄「はあ!」

ビューオ


ズドゥオオオオ

八幡・相模「「先生」

戸愚呂兄「ビンゴォ致命傷ォォォォ!!」

八幡「くそっ!!!」ダン

相模「比企谷!」

八幡「オレが…オレが先生を止めていれば…オレが先生ならもしかしたらと期待したばっかりに…平塚先生を死なせてしまった…」

相模(比企谷…)

静「安心しろ比企谷。私は死んでいない」

八幡「えっ?」

相模「無事だったんですね!」

戸愚呂兄「バ、バカな!なぜ刺さらん!」

静「ここにくる前に陽乃に力をかりてな。おまえの攻撃はもう私には通じない」

八幡「まじかよ…さすが魔王マジパネェわ…完璧超人すぎだろ」

戸愚呂兄「雪ノ下陽乃か!」

静「さあ覚悟しろ戸愚呂兄!」

戸愚呂兄「くっくっく…オレの体はどんな切り裂こうが破壊しようと元に戻るどうやって倒すつもりだ?」

静「殺劇舞荒拳!」ドガガガカガ

戸愚呂兄「…ゲハッ!!」

静「なら死んでもおかしくないほどの激痛を連続で与えて気絶させればいいだけだ」

相模「た、助かった…助かったのウチたち?」

八幡「すごいじゃないですか平塚先生…どこでそんな力を?」

静「昔、少しだけな…」

静「それより比企谷その肩を見せて見ろ」

八幡「はい」

静「応急処置くらいはできる」ビリビリ

八幡「ありがとうございます

八幡(自ら、白衣を破ってケガの手当てとかそこらへんの男よりよっぽどかっこいいなこの人…十年若かったら告っていたぜ)」


相模「…すいませんウチのせいで文化祭が」

静「相模、たしかに君の行動はほめられるものではない…だが今回の経験を活かして二度と同じ失敗はするなよ。絶対にだ」

相模「はい!もう絶対にしません!調子のったり、人を見かけだけで決めつけたりするのはやめます!」

静「いい目になったな相模、とりあえず文化祭が台無しになったのはそこのゲスのせいだから、君はあまり責められることはないだろ」ナデナデ

相模「比企谷もありがとう!比企谷がいなかったら、ウチ死んでた…それと今までゴメン!ひどい態度とったり、迷惑ばかりかけて…」

八幡「気にするな…別にお前だから助けたわけじゃねえよ。たまたま近くにいたのがオレだっただけの話だ」

相模「プッ、なにそれ」

静「あいかわらず君は素直じゃないな」

八幡「ところで先生そいつどうするんですか?」

静「とりあえず今陽乃からもらった怪しいロープで縛っている。陽乃の話だと妖力を封じる力があるらしい」

八「ほんと何者だよあの人………うっ!」

相模「大丈夫比企谷!!」ダキ

八幡「だ、大丈夫だ…ちょっとめまいがしただけだ」

静「…止血したとはいえだいぶ血を流していたからな…戸愚呂弟が警察と救急車を呼んでいるはずだ。相模肩を貸してやれ」

相模「は、はい///」

八幡「わ、わりいな……」


相模「いいの…比企谷はウチをかばったせいでケガしたんだから、これくらいはやるのは当然だよ///」

八幡「お、おう…」

八幡(なんだこれ? なんなんだよこれ? ほんとにあの相模か? なんで顔赤らませているの? いつもの見下したような態度や人を小ばかするような邪悪な笑みはどこいったの!
もはや別人だろこれ!いかん!ちょっとかわいく見えてきた………バカ!勘違いするなオレ!これは一時的なものだ!命を助けられた恩と感謝と安堵感で相模がいつもと違う気分になっているだけだ!)

静「くそっ…イチャイチャしやがって…」ブツブツ

静「リア充爆発しろー!!!」ドガ


戸愚呂兄「グギャ!!」

厚木「………」ソロ

厚木「あれっ、平塚先生犯人は?」

静「もう捕まえました」

厚木「そ、そうですか…それはよかった」

静「厚木先生はなぜここに?」

厚木「生徒から、かなりやばげな凶悪犯が屋上にいると聞いて…」

静「そうですか…でも、もう解決したので。
ちょうどよかった比企谷が相模をかばって重症を負ったので連れていくのを手伝ってください」

厚木「は、はいわかりました…」

校庭

結衣「ゆきのん一体何が起こっているの? こんなに警察や救急車まで…」

雪乃「…わからないわ、でもただ事ではないわね」

救急隊「ちょっと、どいてください」

いろは「は、はい…」

救急隊「その人ひどいケガだね。今すぐ病院運ぶよ」

相模「お願いします!」

結衣「えっ? 運ばれているのって、もしかしてヒッキー!!!?」

相模改心していきます。八幡に恋愛感情もちました。残念ながら戸愚呂兄ももう出ません。変わりにいろはやゆきのんたちはいっぱい出るようになります
ラストきまってますが、途中の下書きはありません。それではまた

投稿します
遅筆です

戸愚呂弟は次回出ます

雪乃「戻って来ないと思ったら…あんな大ケガを…横で泣いているのは相模さんみたいね」

結衣「ヒッキー!!」

雪乃「まって!由比ヶ浜さん!」

救急隊「だめです!近づいてはいけません!」

結衣「どうして!ヒッキーが大ケガしているんですよ!」

救急隊「だからです!早く治療するためにも進行の邪魔をさせるわけにはいかないからね!」

結衣「で、でも…」

雪乃「…由比ヶ浜さん比企谷くんが心配なのはわかるけどその人の言うとおりよ。まずは病院で治療受けさせるのが先よ。わけは後で聞くか他の人に聞けばいいわ」

結衣「う、うん」

雪乃(私が相模さんを連れ戻すのを比企谷くんに頼まなければこんなことにならなかったのかもしれない…)

相模「お願いです!比企谷はウチの命の恩人なんです!助けてください!)ポロポロ

静「落ち着け相模!大丈夫だから!」

八幡「平塚先生の言うとおりだ…オレが小町や戸塚を残して死ぬわけないだろ」フッ

結衣「ヒッキー相変わらずシスコンだ」

雪乃「あれだけのこという余裕があるなら大丈夫そうね…」ホッ

雪乃「とりあえずついていってみましょう。もしかしたら乗せてもらえるかもしれないわ」

結衣「そ、そうだよね」

雪乃「もし乗れなかったらタクシーで後を追うわよ」

結衣「ゆきのんもヒッキーのこと心配なんだね」

雪乃「…さすがにこんな状況じゃ誰でも心配はするわよ」

雪乃(少し責任を感じているし…)

救急隊「他にケガ人はいませんね?」

救急隊「すぐ病院に運ぶぞ!」


ピーポー!ピーポー!

相模と平塚先生は比企谷と一緒に救急車に乗り込み、雪ノ下と由比ヶ浜はタクシーで追うことなった。
戸愚呂兄ははるのんと戸愚呂弟に任せた。

「おい今運ばれたのヒキタニって奴だってよ」

「相模さんかばってケガしたらしいぜ」

「マジかよ!人は見かけによらねえな」

「それほんとなの?」

「相模さん本人があんなに必死にヒキタニのこと泣いて言っていたし、平塚先生もそう言ってるし、ウソじゃねえだろ」

「なんか見直したわ。逆に犯罪犯しそうな目をしているのにね」

「ていうか、あんな生徒いたんだ!?初めて見た」

「そういやオレ去年の入学式の時、この学校の生徒が犬を助けるためケガした話聞いたことあるわ」

「マジ!?」

「ああ、ウチの親警察関係の仕事してるからそういう話耳に入ってくるんだ」

「そういえば…一年の最初のころ空席あったよね?」

「名前や顔は知らないけど、まさか…」

「ヒキタニくんすげーわ!マジパネーわ!」

「だな」

「………」

葉山(なぜだ………なぜおまえはそんなことができるんだ…)

葉山(オレはどうすることもできず逃げることしかできなかったのに………どうしておまえはあの状況で人を助けることができるんだ!?)

葉山(オレはいつだって肝心な所で誰も助けられない…………キャンプの時も……あの時も………)

葉山(あのころどうすれば雪乃ちゃんを救えたんだ!? 比企谷!
自分を犠牲にすればよかったのか!? 匿名で先生にチクるべきだったのか!? それとも犯人たちをさらし者にすればよかったのか!?…わからない………オレにはわからない……)

葉山「くっそ!!」

病院

相模「シクシク……比企谷…死なないで………」ポロポロ

静「冷静になれ相模。出血はひどかったがケガしたのは肩だ。よっぽどのことがないかぎり大丈夫だ。落ち着け…」

相模「は、はい…」

静「…悔しいが今我々にできることは手術が無事終わるのを祈ることだけだ」グッ

相模(平塚先生ってこんなに生徒想いでいい先生なんだね。さらに美人でスタイルも抜群なのにどうして結婚できないんだろう…)

静(比企谷もだけど人の見かけや噂ってホントアテにならないなあ……)

雪乃「平塚先生…相模さん…」ゼェゼェ

相模「ゆ、雪ノ下さん!」

結衣「さがみん!ヒッキーは!ヒッキーは無事なの!?」

相模「結衣ちゃん…」

静「落ち着け由比ヶ浜、比企谷は無事だ。今は手術中だ。おとなしく待つんだ」

結衣「で、でも…」

静「救急車に早く来たおかげで病院にも早く入れた。あとこの病院で一番腕がいい神谷先生だ。安心しろ」

結衣「は、はい」

雪乃「先生教えてください!なぜ比企谷くんはあんな大ケガを!?」

静「…それは」

相模「ウチが…………ウチが全部悪いの………比企谷はウチを助けるために……」

結衣「………それは……どういうこと……?」

相模「~!?」ゾクッ


相模(これがあの結衣…ちゃん……? 一年のころはこんな…一面見たことは……)

雪乃「…詳しく聞かせてもらおうかしら」ニコッ

相模「………はい」ビクッ





相模(ウチはありのまま全てを語った。ウチの身勝手さ、愚かさ、我が身の可愛さ、醜さ、何もかも……)

相模(もちろん平塚先生がいなかった時の話も全て)

相模(以前のウチなら、こんな時言い訳したり、責任逃れしたり、自己弁護しただろうけど…もう絶対そんなことしたくなかった。
比企谷を救われた命を無駄にしないためにもウチはもう逃げない!軽蔑されようが罵られようが…)

相模(全て話し終わった…平塚先生の力のことはいうべきか躊躇したけど、先生本人が説明してくれたので問題なかった。
戸愚呂兄の力は非現実的すぎて疑われたけど、平塚先生も証言したため信じてもらえた…)

雪乃「…相模さんあなた最低ね」

あまり進まんかった…次回から戸愚呂弟が少し出ます。病院や比企谷家に。ゆっこや遥もちょっと改心します
ネタはあっても遅筆なので次回の投稿は未定です。これも書いているので代わりにセフィロス『人形だな、おまえは』雪乃「私が…人形?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1438015182/l20)
次回はギャグも出す予定
幽白好きなら戸愚呂弟がカマクラを撫でようとした時のセリフ(原作)予想できると思います。

>>51
>静(比企谷もだけど人の見かけや噂ってホントアテにならないなあ……)
ってさがみんのセリフじゃね?

こう言ったら失礼だけど、俺はセフィロスの方がこっちより楽しみにしてる

>>54
誤字報告ありがとう!いちおう投稿する前に確認してるけど、なぜかどこか見逃してしまって…あとセフィロスはネタはあるけど、どう文章に表現すればいいのかで苦戦してしまって…
はるのんに意味深なセリフ言わせたいけど…あとゆきのんをどんなスピードで成長?させるかで

>>22
修正

×静「殺劇舞荒拳!」ドガガガカガ

○静「邪王炎殺煉獄焦」ドゴゴゴゴゴ

作者とISP・地域が同一の書き込みがあるため保留
八幡「相模が変な奴に捕まっている!」
八幡「相模が変な奴に捕まっている!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441879455/)
2016/05/03(火) 08:41:56.68

誰も見てないのにご苦労

相模(はは…わかってはいたけど…こうはっきり言われるときついな…)

相模(いつもはこんな時仲裁する結衣ちゃんは何も言わないでなんか無表情で怖い…
あの子比企谷と仲よかったからね…相当怒っているね当然かな…)

相模(平塚先生も責める言葉はいってこなかったけど、少し険しい表情で見ている
やっぱりこれだけの人達に大切に思われている比企谷は優しくて頼りになる人だったんだ…)

相模(いい女は見る目もあるということなんだね…
ウチみたいな見た目や噂だけで相手を評価して表面しか見ない女とはまるで違う…)

相模「そうだね、雪ノ下さんの言うとおりウチは最低…
自己中で無責任でクズ女だね」

雪ノ下「えっ!?」

結衣「さ、さがみん」

静「………」

相模「ウチがこうして無事生きていられているのは比企谷くんのおかげで…
ウチは助けられる直前まで自分が助かることだけしか考えてなくってさ…しかもいちゃもんまでつけていた…」

ひっそり更新

相模「…雪ノ下さん」

雪乃「なにかしら?」

相模「ごめんなさい!!」ペコ

雪乃「えっ?」

相模「謝っても許してもらえるなんて思ってないけど文化祭でいっぱい迷惑かけてすいませんでした!!」

雪乃「えっ…え?」

相模「文実がめちゃくちゃになったり雪ノ下さんが過労で倒れたのは全部ウチの身勝手な行動のせいです!」

結衣「さ、さがみん…」

相模「みんなにちやほやされたいだけで実行委員になったり、面倒な仕事を雪ノ下さんに押しつけて利用するために奉仕部に依頼したり、雪ノ下さんの有能ぷりに勝手に嫉妬したり、やる気なくなったり仕事をだらけてしまいました!
雪ノ下さんがお姉さんと仲悪いのを利用して嫌味いったりほんとごめんなさい!」

相模「いい加減な提案して文実をメチャクチャにして生徒会や最後まで真面目にやっていた文実のみんなに多大な迷惑をかけてごめんさい!
特に雪ノ下さんには一番迷惑かけてほんとすいませんでした!」

雪乃「きゅ、急にそんなこといわれても…」オロオロ

静(自分の行いを心から反省し、逃げないで相手に頭を下げ謝罪するとは
成長したな…相模)フッ

相模「あげく文化祭のラストに失踪して全てを台無しにしてしまうところだった………例え、とぐろ兄の事件がなくても比企谷にかなり迷惑をかけることになったと思う………」

雪乃「………」

結衣「………」

相模「とぐろ兄のいった通りウチはクズだ…生きてる価値もないかもしれない」

結衣「そ、そんなことないよ!」

相模「ありがとう結衣ちゃん…でもウチがクズなのはまぎれもない事実なんだよ」

相模「………殺されそうになる直前まで気づかなかったけど」

雪乃(さすがに私もここで「そうね。たしかにあなたはクズだわ」というほど空気が読めない女じゃないわ)

相模「でもそんなウチを比企谷は助けてくれた!クズで最低で身勝手で自己中で利己的なウチを見捨てず命を懸けて助けてくれた!
だからウチは比企谷に救われたこの命無駄にしたくない!」

雪乃(あの相模さんがここまで変わるなんて…)

結衣(ウソ…さがみんがこんなに頭を下げて謝るなんて…一年のころは「ごめんごめ~ん♪」とか軽い感じに謝るか不本意そうに謝るかしかやってなかったのに…)

静(いくらなんでも自虐的になりすぎてないか…まさか比企谷の影響か?)

相模「だからまず文実のみんなに全てを話そうと思う」

雪乃「!?」

結衣「えっ?」

相模「ウチの身勝手な行動や動機を全て伝える」

結衣「だ、ダメだよ!そんなことしたらさがみんみんなから非難されちゃうよ!」

相模「ゆ、結衣ちゃん…非難なんて言葉知っていたんだ」

結衣「ちょ、さがみんひどい!ああーもう!とにかくそれはやめといた方がいいよ!ヘタすればイジメに!」

相模「結衣ちゃんは優しいね…でもここで逃げたら前の保身や自己弁護ばかりするダメなウチに戻ってしまうからそれはできない」

結衣「さがみん…」

相模「それにあのスローガン決めの時、比企谷が嫌われ役をして多くの文実の人間に快く思われてないから…」

結衣「えっ…」

雪乃(相模さん気づいたのね…)

相模「休まず文実に参加していた比企谷がそんな評価されるなんて間違っている!本来は褒められる立場なのにバッシングを受けるのはウチだけで十分だよ!」

雪乃「なぜあなたはそこまで…」

相模「比企谷への罪滅ぼし…クズなウチへの罰と決別…それと比企谷への恩返し…比企谷はそんなもんする必要ねえよっというだろうけど…」

静「さすがの私も君がここまで変わるとは予想できなかったぞ相模
だが良い決意だ。比企谷は相模の依頼を成功させたな」

雪乃(人は変わるのね…あの相模さんをここまで変えるなんて比企谷くんあなたは…)

雪乃(私も変わることができるのかしら…姉さんの影ばかりを追うこんな私が…)

雪乃(あなたと関係を深めれば私も変われるの…)

雪乃(比企谷くん…)

結衣「も、もしかして…さがみんヒッキーの事好きになったの?」

相模「!?そ、それは///」

結衣(この反応やっぱり!)

静(だろうな…クソっ!私も結婚したい!)

雪乃「?」(なぜ相模さんは顔を赤くしてるのかしら?)

結衣「さがみん…その反応だけで十分だよ」

相模「はう~///」

静(なるほど!これが男受けがいい女の反応か!覚えておこう)

雪乃「?何が十分なのかしら…」

静「雪ノ下ぇ…」

結衣「やっぱりそうなんだね…」

雪乃「えっ!?」

相模「………うん…ウチにそんな資格ないのはわかっているけど…ウチ………ウチ…」

相模「比企谷の事が大好き///」





そのころ、はるのんは

とぐろ弟「はじめて敵に会えた」

陽乃「………」

とぐろ弟「いい試合をしよう…」





今日はここまで
早くとぐろのオレンジジュースのセリフ出したい…

夏がきて本格的に暑くなる前に終わらせることにしました、偏頭痛になりやすくなるもんね
普通に書いていたら長くなりそうなので書く予定だったセリフやシーンを結構省くことにしました





待合室

相模「比企谷…無事に帰ってきて」

戸愚呂「隣いいかねェ~」

相模「は、はい」ビクッ

相模(だれ、この人?なんかすごく強そう…)

戸愚呂「うちの兄者が迷惑をかけたねェ…ほんとにすまないねェ」ペコ

相模「!?い、いえ…あなたが平塚先生をむかわせてくれたおかげでウチも比企谷も死なずにすみました」

相模(この人あいつの弟なの!?全然似てないじゃない!)

戸愚呂「兄者は昔からああなんでねェ~しかも懲りずにしぶとく平気でゲスなことやるからほんとタチが悪い」

相模「は、はあ…」

戸愚呂「だがさすがにもう出てこれないからアンタたちはこれからさき安心して生活するといいねェ」

相模「…そうですか」

戸愚呂「………元気がないねェ何か悩み事かねェ」

相模「今回のことでウチがいかに身勝手で最低な人間だと自覚したんです」

戸愚呂「………」

相模「人の気持ちや都合を考えず自分が楽しむこと楽することばかり考えてほんと…身勝手で」

相模「人を見かけや雰囲気や噂で判断して小ばかにし……自分よりカーストの高い相手には控えめに対応するしょうもない人間だったと」

相模「今日殺されそうになった時も自分が助かることばかりしか考えてなくて
見捨てないでくれた比企谷を罵倒したり…みっともなく命乞いもしました」

相模「でも比企谷はそんなウチを見捨てず庇って大ケガを…」

相模「そんな最低なウチが比企谷に一体何をしてやれるのか…」

戸愚呂「………あんたクズだねェ」

相模「っ…」

戸愚呂「おまえは人間じゃない。骨と皮と肉のただのガラクタだ」

相模「う…」

戸愚呂「だがそれは昨日までのアンタであって今のアンタは違う」

相模「えっ?」

戸愚呂「いい目だ…今のアンタはクズじゃない。人を思いやる心を持った人間だ」

相模「!?」

戸愚呂「だがこれからどう行動するかで人間としてより高みを目指せるか、兄者のようにクズに成り下がるか決まる」

相模「ウチがこれから成すべきこと…」

戸愚呂「あんたは強くなる…もっと強くなれるはずだ。もし豚尻さんのような卑怯な手を使ってアンタを潰そうとする相手が現れたらいつでも言ってくれ」

戸愚呂「オレがデコピンで頭をふっとばしてあげるねェ」

相模「あ、ありがとうございます!ウチがんばっていきます!」





神谷「…」ガチャ

相模「先生!比企谷は!?」

結衣「ヒッキー…」

静「比企谷…」

小町「お兄ちゃん…」

雪乃「………」

神谷「安心してください無事成功しましたよ。1ヶ月もしないうちに以前と同じ生活できるようになりますよ。後遺症もありません」

相模「先生ありがとう…ほんとに…ありがとうございます……比企谷を救ってくれて………うぅ…グスッ」

神谷「だてに患者はみてねえぜ!!」

翌日

相模「…比企谷大丈夫?」

八幡「ああ、問題ない」

相模「比企谷…ほんとにありがとうウチを助けてくれて
比企谷はウチの命の恩人だよ
この恩は絶対忘れない…なんでもいっていくらでも償いするから」

八幡「助けたのは平塚先生だ
俺は一撃でやられちまっただろう」

相模「違う!比企谷はウチの命を守ってくれたよ!」

八幡「…俺が勝手にやったことだ気にすんな
  罪悪感感じて俺みたいなボッチを気にすることないぞ」

相模「…ウチが心から比企谷の力になりたい、助けたいと思って自分の意思で決めたことだから」

八幡「………」

相模「比企谷はすごいよ…結衣ちゃんの犬も助けたんだってね」

八幡「…別にすごくない
  俺なんてドラゴンボールでラディッツに殺された農民のオッサンと同じで戦闘力たったの5くらいしかないだろう」

八幡「もし俺が強かったら車に当たることなく無傷で犬を助けられて入学早々骨折して入院することもなかっただろう」

相模「そんなことない!ウチだったら動けず犬を助けられなかったよ」

八幡「それが普通だ。俺は無意識に体が動いただけだ
  あの平塚先生だったら余裕だっただろうけどな」

相模「あのひとは…その超人だから…」


相模「ウチ、文化祭でサボっていたこと、最終日逃げたことみんなに言うよ」

八幡「はあ!?なんでだ」

相模「比企谷に助けてもらったこの命無駄にしたくないから
  これからは最低な自分から変わって人として恥ずかしくないしっかりとした人になりたいと思う
  比企谷みたいに誰かを助けるようになりたい」

八幡「俺は専業主婦希望のただのボッチだ
  けして立派な存在じゃない」

相模「そんなことない!ウチや犬を命がけで助ける比企谷は優しいよ」


相模「それだったら文化祭で成長したいと口では立派な事言っておきながらサボって雪ノ下さんに仕事押し付けて倒れさせて
  その間も教室でしゃべっていたウチなんて完全なクズだよ!」

八幡(は、反論できねえ)

相模「ここで責任とらず逃げたらウチはクズのまんまだよ。どれだけみんなに非難されようとかまわない
  比企谷に助けてもらったこの命無駄にしたくない」

八幡(こいつ…)

相模「比企谷がどれだけがんばってきたかみんなに伝えるね
  スローガン決めの時、サボっていた人達や城廻先輩に比企谷誤解されているから」

八幡(そういや生徒会長に『最低だね』といわれたな)

八幡「いや別にしなくていいだろ…それに俺目立ちたくないし」

相模「それはだめ!もしウチみたいにバカな事した奴が出た時、また比企谷に被害が出るかもしれないから」

静「比企谷…相模は自分の今までの行いを恥じ、変わろうとしているんだ。見守ってやれ」

八幡「平塚先生…」

翌日

八幡「相模、これ貸してやるよ」

相模「何のゲーム?」

八幡「サガ・フロンティアだ」

数日後

ゆっこ「南!」

相模「ゆっこ、遥」

ゆっこ「ごめんあのとき助けにいけなくて」

遥「ほんとにごめん…」

相模「…いいよ。あんな化物普通の人じゃどうすることもできないって、それにウチは無事だったから」

遥「…南」

ゆっこ「…」

相模(以前のウチだったらゆっこ達の事罵っていただろうな…なんで助けに来なかったのよ!とか見捨てるなんてサイテー!とか八つ当たりして罵倒したり)

相模(ウチ変わったな…この心忘れないようにしないと絶対)

遥「でもアタシ達と違って比企谷くんすごいよね南を助けるため身を挺して庇うなんて」

ゆっこ「ほんと、もし比企谷くんが南助けなかったら今ごろ…」

相模「……」

ゆっこ「あっ…ごめん南」

相模「きにしないで間違いなくそうなっていたしウチ…だからウチ比企谷に助けてもらったこの命無駄にしないためしっかりとした人間になりたいと思うんだ」

ゆっこ「うん!できるよ今の南なら」

遥「私たちも応援すりから!」

相模「ありがとう二人とも」

ゆっこ「今回のことでわかったけど葉山くんには幻滅したな~」

遥「ほんとだよね」

相模「何かあったの?」

遥「じつはね南達が危ない時葉山くんに助けてもらうよういったんだけどさ」


かくかくしかじか


相模「そうだったんだ…」

ゆっこ「他の人ならともなく葉山くんは違うと思っていただけにショックだったよ」

遥「よね~」

相模「葉山くんあの時近くにいたんだ」

相模(ほんと見た目や噂ってあてにならないね
  以前のウチだったら泣くほどショック受けただろうけど今は葉山くんなんてどうでもいいや)

遥「南…冷静だね葉山くんの事聞いたらグチると思ってた」

相模「いや葉山くんの行動は大抵の普通の人間の反応だよ。誰だって自分の命を優先したいはず」

相模「葉山くんの場合みんなの葉山隼人として多くの人から期待とかもたれていたからゆっこたちはより落胆したんだよ」

ゆっこ「そうだね…アタシたち今回の件で見た目や噂とかで男を決めつけるのダメだと実感したよ」

遥「都会でカッコイイ人見かける度にあの人カッコイイとか素敵とかよく知りもしないでキャーキャーいっていた軽薄な自分達が恥ずかしくなったよ」

相模(先月渋谷に遊びにいた時だね)

ゆっこ「比企谷くんはえらいよね南を身を呈して庇って」

遥「ほんとだよね。あんなことなかなかできることじゃないよね」

相模「う、うん///」

ゆっこ「それに見ず知らずの犬を車から助けるため道路に飛び出すなんて優しいよね」

相模「えっ?」

遥「ほんとほんと人だけでなく犬の命まで損得なしで命がけで助けるんだからいざという時頼りになるよね」

ゆっこ「私狙おうかな~」

相模「ダ、ダメー!!」

ゆっこ「その反応南比企谷くんのこと」

相模「///」

遥「命助けられたらそうなってもおかしくないよね私達は応援するから♪」

屋台

静「戸愚呂、礼をいう。君のおかげでいろいろ助かった」

戸愚呂「たいしたことしたつもりはないけどねェ」

静「間違いなく比企谷達の救出、相模への励ましの言葉助けになっていた」

戸愚呂「……もう後悔したくないからねェ」

静「今日は全て私のおごりだ!ホレ、遠慮せず飲め」つ酒

戸愚呂「酒はダメなんでオレンジジュースをください」

比企谷家

戸愚呂「こんにちは謝罪にきました
  兄者がほんとに迷惑かけたねェ」ペコ

小町「い、いえ…」

カマクラ「ニャー」

小町「あっ、カーくんダメ!」

戸愚呂「こうみえてもねえ結構動物好きなんですよ…」ナデナデ

カマクラ「ニャオ~ン」

小町「………」

病室


相模「比企谷はいろいろと人に誤解されて損してると思うんだ」

八幡「まあ否定はしないが…」

相模「だからウチが目もととか化粧してイメージアップしようと思う」

八幡「化粧って…男だぞ俺」

相模「女の子みたいに手間かかることはしないって、ちょっと男性化粧品をつけたり整えたり」

八幡「男のとかおまえできるの?」

相模「雑誌に載っている最先端のテク使えば余裕だよ」

八幡「相模の最先端技術か…これがほんとのサガ・フロンティア」

牢獄?

戸愚呂兄「クックックッ…ヒヒヒヒヒ…ヒャーハハハハハ!!!!!!」

戸愚呂兄「平塚!!俺のしぶとさを甘く見ていたな!!この俺がこんな道具でいつまでも抑えられるわけねえだろ!!」

戸愚呂兄「ヒッヒヒヒー!!!あいつの親しい人間達を目の前で皆殺ししてやる!!!むごくな!!!」

戸愚呂兄「最後にあいつを壊れるまで陵辱して最後ムシケラのように殺してやる!!!!」

戸愚呂「兄者…」

戸愚呂兄「おお弟よ!俺を迎えに来てくれたのか!?ちょうどいい俺の復讐に手を貸せ!!」

戸愚呂「………」

戸愚呂兄「ヒャーハハハハハ!!!これで俺達に適う者はいない!!!」

戸愚呂兄「さあ弟よ俺を武器として使え!なにがいい剣か?槍か?我ら兄弟ふたりでひとつ向かうところ敵はない!!」

戸愚呂「だまれ」

戸愚呂兄「へ?」

戸愚呂「邪魔だ…兄者」

ボギャ


戸愚呂兄「……な…………が……!?」

戸愚呂兄「貴様ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!!!!」

戸愚呂兄「共に武道のために魂を売ったこの兄貴を…実の兄貴であるこの俺を!!!!!!」

戸愚呂兄「この兄貴おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!」

戸愚呂「関係ないねェ」

グシャ

戸愚呂兄「ぐぎゃあああああああああああああ!!!!!!!」

戸愚呂兄はコナゴナになって牢屋にぶち込まれた(死んでない)

相模は文化祭で自分の怠慢や無責任さを隠さず真実を学校で話した
その後、やはり陰口とかいっている生徒もいたが平塚先生やゆっこたちがフォローし、ゆきのんも責めなかった上、退院してきた八幡も許しているため表立って相模を非難する者はいなかった
数年後、八幡と南は結婚し、三人の子宝に恵まれ末永く幸せに暮らしましたとさ




めでたしめでたし



やっと八南が完結した。これで私のSS速報VIPの未完結SSは残りたった一つだけになったわ
ほんとは材木座と中の人繋がりの飛影をちょっぴり出す予定だったけど…細かいとこまで書いていたら長くなりそうなので。このスレはこれで終わりです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月14日 (月) 08:53:44   ID: n9EMgRcN

頑張れ

2 :  SS好きの774さん   2015年09月21日 (月) 01:25:04   ID: SCftjNnk

とりあえず、葉山「くっそ!」にワロタwww
内容は生ゴミレベル

3 :  SS好きの774さん   2015年09月22日 (火) 11:31:37   ID: 7BWBNtT3

ガチでトグロ兄弟かよwww

4 :  SS好きの774さん   2015年11月03日 (火) 16:26:54   ID: oOIkoL8c

久しぶりに笑えるSS見つけたわwww

5 :  SS好きの774さん   2016年05月11日 (水) 07:53:45   ID: nfsWdQJA


続き気になります笑
結構このss好きなので期待してます!

6 :  SS好きの774さん   2016年06月14日 (火) 00:46:05   ID: R2nTkLgr

更新待ってました……!

7 :  SS好きの774さん   2016年10月09日 (日) 02:45:34   ID: WN33BOHw

おお、更新きた!

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