セフィロス『人形だな、おまえは』雪乃「私が…人形?」 (145)

いちおう時系列は11巻より前
コピペのんネタ
八幡が少しメンタル弱くなってます


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438015182

八幡「………」カチカチ

雪乃「この男は今日もゲームをやっているのね」

結衣「ヒッキー最近部活でゲームしすぎだし、いったいなにやってんの?」

八幡「DFF(ディシディアファイナルファンタジー)だ」

結衣「あっ、聞いたことある!姫菜がセフィロス×クラウドとか興奮して言っていた…あの…ヒッキーそんな趣味あったんだ
キモッ!」

雪乃「シスコンの上にホモだなんて救いようがないわね、この男は…変態谷くん」

八幡「おい、どんな谷だよ!日本にそんな谷あんのか!さぞビッチどもが住み着いた風紀の悪い谷なんだろうな!
つーかDFFはそんなゲームじゃねえ!セフィロスもクラウドもホモじゃねー!」

結衣「え、そうなの?」

八幡「当たり前だ!それくらい知ってろよ
そもそもオレがホモゲーやるわけねえだろ」

結衣「えっ、だってヒッキーだもん?」

雪乃「そうね、特に戸塚くんを見ている時のあなたの目は犯罪者のように邪な目をしているもの
いつ犯行に及ぶか不安だわ」

八幡「はっ?オレは戸塚にそんな目をしてねえ
慈愛のこもった目で見守っているだけだ
とつかわいい…」

結衣「ヒッキー、さいちゃん好きすぎだし、ヒッキーキモイ!まじキモイ!」

八幡「戸塚は天使だ!かわいいと思ってなにが悪い!」キリッ

「「…だめだ……こいつ………はやくなんとかしないと…………」」

八幡「もういい…そんなに信じないなら今日はクラウド編をやるわ
聞いていれば誤解も解けるだろう」

雪乃「ゲームなら家でやりなさい」

八幡「小町が受験の追い込みだからあまり音を出せねえんだ
だから家ではできるだけやらないようにしている…大目にみろよ」

雪乃「小町さんのためなら仕方ないわね…好きにしなさい」










セフィロス『ひさしぶりだなクラウド』

クラウド『セフィロス』

セフィロス『なぜ私と戦わない?』

クラウド『あんたと戦うことに何の意味がある』

クラウド『これ以上意味のない戦いはしたくない』

セフィロス『では意味さえあればおまえは誰とでも戦うのだな』

雪乃「………」ピクッ

八幡「………」

結衣「……」ポチポチ(携帯いじり)

クラウド『ちがう、おれは戦いに納得できる理由が欲しいだけだ』

セフィロス『まるで人形だな』

雪乃「!?」

クラウド『何?』

セフィロス『おまえに意味を与えてやろう』

セフィロス『夢などつかみ取るのはたやすい』

セフィロス『あわれだな、こんなものにすがり生きるとは』

クラウド(これはフリオニールの?)

セフィロス『フフフ…』

クラウド『まさかあいつらに何をした』

セフィロス『これで理由ができただろう?私を追うがいい』

クラウド『くっ』


雪乃「………」

結衣「どうしたのゆきのん先から本のページ進んでいないよ?」

雪乃「…なんでもないわ」

八幡「?」





セフィロス『やはりきたか』

セフィロス『追えといわれれば素直に追ってくるのだな』

クラウド『何?』

セフィロス『流されまいとして戦う理由を求めているようだが』

セフィロス『おまえは求めるだけで自分から見つけようとしていない』

雪乃「っ!?」

【だから別のものがほしくなったの
気づいてしまったからあなたも姉さんも持っていないものがほしくなった】

セフィロス『だから人から与えられた理由に喜んで飛びつくのだ』

雪乃「………」グッ

クラウド『何がいいたい』

セフィロス『あの連中は傷つけられてでもクリスタルを求め続ける意志がある』

セフィロス『だがおまえはどうだ』

セフィロス『自分では何を決められない流されるだけの人形だ』

雪乃「………」ガタッ

結衣「どうしたのゆきのん?顔色悪いよ」

八幡「…大丈夫か?」

雪乃「…なんでもないわ」

クラウド『ちがうオレは』

セフィロス『これからも私が理由を与えてやろう』

セフィロス『おまえが望むままに』

クラウド『だまれ』
雪乃「だまりなさい!!」

結衣「ゆきのん!?」

八幡「…突然大声出して何かあったのか?」

雪乃「ご、ごめんなさい…なんでもないから……」

結衣「う、うん…」

八幡「………」

八幡(とてもそうは見えないが追求するのはやめといた方がいいようだな…)

結衣(どうしたんだろう…ゆきのん…なんからしくないよ)

結衣(なにかにおびえているような…そんな気がする…)

クラウド『与えられた理由はもういらない』

クラウド『ここにきたのはオレ自身の意志だ』

セフィロス『思い出にすがるだけのおまえが何をいう』

クラウド『すがっているのはどっちだ』





クラウド『セフィロス!あんたはここで眠ってくれ』

セフィロス『うけいれろ!お前を導くのは私だ!』

クラウド『ぐああ!!』

クラウド『うっ…く……』

セフィロス『絶望を望むなら贈ろうかクラウド』

クラウド『オレの願いは自分で見つける』

セフィロス『人形だな、お前は』






セフィロス『いいだろう輝きをみる度に思い出せ私の導きで手に入れたことを』

セフィロス『何度でもお前を導こう』

雪乃(だまりなさい!私は姉さんに導かれてなど…)

クラウド『道は俺が決める
迷いがあってもあいつらと約束したオレ自身の答えを見つける
その時までオレは戦い続ける』

雪乃(そうよ!今の私には由比ヶ浜さんや比企谷くんがいる!
二人と一緒ならきっと本物を見つけられる)






セフィロス『いい子だ
帰ってきたな私の元へ』

クラウド『何のことだ?』

セフィロス『絶望に耐えかね私にすがりにきたのだろう』

雪乃「……」ギリッ

クラウド『あんたにすがった覚えはない』

セフィロス『楽になれクラウド』

セフィロス『おまえは希望という病に蝕まれている』

セフィロス『中途半端な望みがこの苦痛の世界を生んだ』

雪乃(たしかに生徒会選挙でそれを思い知らされたわ…でも)

クラウド『だとすれば背おるべき痛みだ』

クラウド『逃げ出せば前へは進めない』

雪乃(そうよ…でも私は一度逃げた
でも由比ヶ浜さんと比企谷くんが追いかけてくれて元の戻れた…)

セフィロス『それがお前の望みなら痛みに溺れろ』

セフィロス『跪き許しをこう姿を見せてくれ』






セフィロス『何がお前を動かした』

クラウド『オレ自身だ』

セフィロス『お前などどこにも存在しない』

雪乃「………」ゴクッ

クラウド『ちがう、戦う理由を探すのも答えを求めさまようのも全部オレなんだ』

クラウド『あんたには縛られない』

雪乃(そうよ私は姉さんにはもう縛られない!今は姉さんみたいになりたいなんて思ってない!)

セフィロス『だが心には私の影が焼き付いている』

雪乃「っ!?」ゾクッ

セフィロス『また会おうクラウド
おまえがおまえである限り何度でもな』

クラウド『余計なお世話だ』

クラウド『オレの本当に欲しいのは』

雪乃「………」ガクガク

結衣「ゆきのん!どうしたの顔色すごく悪いよ!」

八幡「あまり無理するな…
今日はこのへんにしといた方がいいんじゃないか?」

雪乃「そうね…今日はもう終わりにしましょう…」

雪乃「由比ヶ浜さんたちは先に帰ってて私は落ち着いたら後で帰るから」ガラガラ

結衣「ゆきのん…」

結衣「ねえヒッキー、ゆきのんなんだか様子がおかしくなかった?」

八幡「ああ…でも最初は普通だったろ、途中から体調が悪くなったよな」

結衣「うん…」

八幡「考えられるとしたら本当に体調不良だったか何か嫌なことでも思い出したか…あるいは」

結衣「嫌な思い出か…そういえばゆきのん昔のことあまり話したがらないよ」

八幡「そうだな…葉山あたりなら知っているだろうが聞かない方がいいだろ」

結衣「どうして?」

八幡「話したがらないということは知られたくないということだ、特に嫌な思い出はな」

八幡「雪ノ下が葉山を嫌っているのは昔何かあったからだろ」

結衣「…そうか、じゃあ言ってくれるのを待つしかないんだね」

八幡「だな…オレみたいに開き直って自分から黒歴史を語るのはごくわずかだからな」

結衣「あはは!ヒッキーひねくれているもんね!」

八幡「うるせ」

いろは「せんぱーい!超やばいです!まじやばいです!」ガラガラ

八幡「おっ、一色どうしたそんなに慌てて
帰りはあっちのドアだぞ」

いろは「せんぱい!ひどいです!なんで速攻帰らせようとするんですか!」

結衣「ヒッキー、ちゃんと話聞いてあげなよ」

いろは「さすが結衣先輩優しい!」

八幡「どうせこいつのことだから生徒会手伝えとか葉山関係の事だろ」

いろは「むう~いいじゃないですか~こんなにかわいい後輩に頼られるなんて光栄だと思いませんか?」

八幡「思わねえよ、オレはさっさと家帰って小町に会いたい」

いろは「うわ~」

結衣「ヒッキーキモ~イ!シスコン!」

八幡「………」

八幡(なんでいつもキモイとか目が腐っているとか言われんだろうな…
たしかにそうだけど…少しは遠慮しろよ
豆腐メンタルだったら引きこもりか自殺して星に還っていてもおかしくないレベル…)


八幡「はあ………なんでオレはいつもキモイキモイ言われんだろ…やっぱオレには戸塚しかいないな…」

八幡「戸塚は初めて会った時から優しかった…そして今も…」

結衣「ヒッキー…?」

いろは「なんか語り出しましたよ」

八幡「テイルズのヴェイグはどうなんだ?普段口数少ないのに…義理の妹を助けに行く途中「クレア!クレアー!」と叫びまくっているじゃねえか!
クソッ!イケメンだからか!イケメンだから許されることなのか!キモくならないのか!どうせオレはひねくれボッチだ!最近小町も冷たいし…材木座と同じ声でなんでテイルズの主人公なんだよ!」

八幡「…もういい………オレは将来の夢である専業主婦をやめる」

いろは「ええー!?」

結衣「ヒッキーまだその夢あきらめていなかったんだ!」

八幡「いや、いまあきらめた…どうせ世の中の女はみんなオレのことキモイだの腐った目などボッチなどあざ笑うんだ
もうやめだ…どうせオレには結婚なんて不可能なんだよ!いざとなったら小町が養ってもうおうと考えていたが小町も冷たいし、もうあきらめた」

八幡「現実は優しくない…現実はまったく優しくない…もう養ってくれるならよっぽどのブスでなければ年が倍以上ある女性でもいい…逆DVさえされなければ……」ブツブツ

いろは「せ、せんぱい…」

結衣「…ヒ、ヒッキー」

八幡「いやいっそ戸塚でいくか?戸塚でいこう!戸塚のためなら働くのも苦にならない!
戸塚が幸せならなんだってしてやる!いいぞ…やってやる!やってやるぞ!オレはボッチと友達がいないのと数学が苦手なのと目が腐っていること除けば高スペックなんだ!」

いろは「ちょっ!せんぱい!」

結衣「本気なの!」

八幡「ああ!本気も本気だ!同性婚が認められているオランダに移住して一生戸塚を守ってみせる!」キリッ

いろは「えっ///」

結衣「ウソ目が腐ってない///」

八幡「人口密度全世界NO1?温暖化による水没被害?そんなの関係ねえ!風車だ風車!ネーデルガンダム人気だろ!」

結衣「ヒッキーはやまちゃダメだよ!」

いろは「さっきいったこと謝りますから!考え治してください!」

結衣(ヒッキーに告白できないまま失恋するなんて絶対嫌!)

いろは(せっかく本当の恋を見つけたのにこんな結末嫌ですよ…せんぱい…)

八幡「どうせ一時的に反省しても明日になれば忘れてキモイとか目が腐っているとかいうんだろ」

「「うっ…」」

八幡「ふんそうはいかないぜ」遊戯風

いろは(ちょっとせんぱいずるいですよ…目が腐っていないだけでこんなにかっこよくなるなんて…ずるいです!そしてセリフあざといです!)

結衣(ヒッキーかっこいい…はっ!)


結衣「よく考えてヒッキー!前向きであることと開き直ることは違うよ」

八幡「幻想と夢もまた違う」

結衣「う……」

結衣(国語三位のヒッキー相手じゃ…あたしでは論破できないよ…)

八幡「おい一色さっさと生徒会室に連れていけ」

いろは「えっ?」

八幡「さっさと仕事片づけるぞ
オレは時間を無駄にしたくない」

いろは「む、無駄ですとー!」

八幡「はやくしろ!時間は待ってはくれない!
これ以上オレの時間浪費させるなら帰るぞ」ガタッ

いろは「わ、わかりました」ガタッ

いろは(変わってもなんだかんだいって優しいですね…せんぱい)

結衣(はっ!このままじゃまずいよ!早く小町ちゃんに電話して相談しないと)プルル


小町「あ~それは相当重傷ですね~わかりました今日少し優しくしてみます
全くゴミィちゃんは…」

生徒会室

八幡「………」シュババババ

八幡「一色それもよこせさっさと終わらせる」

いろは「えっ!?もう終わったんですか!結構な量だったんですけど…」

八幡「いいからさっさとよこせ、時間がおしい」

いろは「は、はい…」

いろは(早く仕事が終わるのはうれしいですけど…せんぱいと一緒にいられる時間が短くなるのは嫌です…)

「……」ペラペラカキカキ

いろは(あれから一分もしないうちに元の腐った目に戻ったせんぱいでしたが…)

いろは「っていうか仕事するスピードはやっ!普段から仕事できるせんぱいがさらにパワーアップしてますよ!」

いろは(もしかしてほんとに戸塚先輩と結婚する夢のため…そんなの嫌ですよ!せんぱい…)

雪乃「…なんだか気分が悪いわ…今日は早めに眠りにつきましょ」

陽乃「ひゃっはろー雪乃ちゃん!」

雪乃「!?セフィ…姉さん」

陽乃(セフィ?)

陽乃「どうしたの雪乃ちゃん顔色悪いけど比企谷くんと何かあった~」

雪乃「どうしてそこであの男の名前が出るのかしら?」

陽乃「またまた~そんなこといっちゃって♪」

陽乃「雪乃ちゃんの事を理解してくれる男の子なんて比企谷くんぐらいだし~」

雪乃「姉さん勝手に決めつけないでちょうだい
選択するのは私自身よ。姉さんが決めることじゃないわ」

陽乃「へえ~総武高行くのを私が行った学校だからって決めたりする雪乃ちゃんに決断力あるの~」

雪乃「……」

陽乃「文化祭の実行委員だってやりたかったくせに自分から立候補せず、さがなんとかさんの依頼に便乗して副委員長になったり、別の理由がないと動かない雪乃ちゃんに自分なんてあるの?」

雪乃「今の私は姉さんのようになりたいとは思っていない」

陽乃「へえ~」

雪乃「由比ヶ浜さんと比企谷くんのいる奉仕部にいたいと思う気持ちこれは私の意思よ」

陽乃「で、雪乃ちゃんはそのあとどうしたいの?」

雪乃「っ!?」

陽乃「いつまでも3人仲良し~なんて夢物語でも望んでいるのかな?」

雪乃「!?」

陽乃「同じ相手を好きになっても選ばれるのは一人だけ…選ばれなかった方はどうなるかな~もう同じ場所にいられなくなるんじゃない?」

雪乃「っ!?」

陽乃「お互い行動うつさなかったとしても同じこと、遠慮ばっかりする関係がはたして本物なのかな?」

雪乃「……」

陽乃「雪乃ちゃんは決めることができるの?」

雪乃「………道は私が決める
迷いがあっても比企谷くんたちと約束した本物を見つける
その時まで私達は共にいるわ」

陽乃「………今のセリフ雪乃ちゃんの言葉じゃないね
誰かな?雪乃ちゃんに入れ知恵した子は比企谷くん?」

陽乃「違うね…ガハマちゃんでも静ちゃんでもないし…ねえ誰かな?」ニヤリ

雪乃「………」ゾクッ

雪乃「……今日はほんと体調がよくないのこれ以上用がないなら失礼するわ」

陽乃「…まあいっか、じゃあまた会いにいくからね♪」

雪乃「……」

比企谷家、夜10時ごろ


小町「おにいちゃんおそーい!一体何時だっと思っているの!結衣さんから電話で聞いたよ様子が変だって!あとその荷物なに?」

八幡「ああ、参考書とか買っていたんだ」

小町「参考書?まだ受験とか早くない」

八幡「ああ、そっちじゃねえよ。学校の勉強の方のな数学を平均レベルまであげようと思ってな」

小町「どうしたのおにいちゃん?数学捨てていたんじゃなかったけ?」

八幡「目標ができたからな…」

小町「目標…ってまさか結衣さんが言っていた戸塚さんと結婚するっていう…」

八幡「そうだオレは専業主夫なんて甘い幻想は捨てた。だからオレは将来のためまずは知識を身につける」

小町「本気なの!?だってあれほど養ってくれる女の人見つけて専業主夫になるっておにいちゃんいっていたじゃない!」

八幡「オレが甘かったんだ…だがあれほどキモイだの目が腐っているだの言われたら、そんな相手が現れるなんてバカな幻想消える
そして、もし誰も相手が見つからなかったら小町に養ってもらうとか楽観的に考えていたんだ
それも幻想にすぎないのにな…」

小町(うわ…本気だったんだ)

小町「で、でも!だからって戸塚さんに走るのはどうかと思うけど!」

八幡「いや、むしろオレみたいなボッチが女と結婚とかの方がムリゲーじゃね? ヒキガエルとかシス谷とか呼ばわりされているオレがどうやって彼女つくるんだ?」

小町「で、でも ゆ「幻想に幻想を重ねて夢を見ているのはオレだった」っ…」

八幡「だがそんなオレに対して初めて会った時からずーと優しくて悪口を言わない存在がいた。それが戸塚だった」

八幡「家族ですらキモイとゴミィちゃんとか最低言われるオレだが戸塚だけは違った」

小町(そんなに気にしていたんだ…)ズキ

小町「…だったらおにいちゃんにとって雪乃さんや結衣さんはどんな関係なの? 彼女にしたいと思わないの? あんな素敵なお姉さん候補もう現れないよ!」

八幡「仲間だ…」

小町「仲間!?」

八幡「同じものを探し求める仲間だ」

小町「男一人女二人の部活なんだから、仲間で終わらせないで、もっと青春的なものを」

八幡「何を言っているんだ小町? FF5の後半のパーティーなんて男一人、女三人だぞ。それなのに主人公たち内での恋愛イベントは何も起きなかった…4や6にはあるのに」

小町「そうなの…その主人公にはすでに好きな人とかいたんじゃない?」

八幡「いない。主人公は亀を突っついて面白がるんだ。二十歳なのに…」

小町(二十にもなって亀を突っついて楽しいの…)

八幡「男はオレで残る三人は平塚先生、雪ノ下、由比ヶ浜であてはまる。そして故郷の村にいた「旅から帰ってきたら私の話を聞いてくれる?」の村の人が戸塚でいいだろ」

小町「で、でも!」

八幡「これ以上話し合ってもオレの結論は変わらん。オレは部屋に入ってすぐ勉強をする。オランダ語も勉強しないといけないからな」

小町「オ、オランダ語!?おにいちゃん本気で外国に行くつもりなの?」

八幡「当たり前だろ。日本は同性婚できねえのだから」

小町「考え直してよおにいちゃん!それにいいの? オランダ行ったら小町に会えなくなるよ?」

小町(シスコンであるおにいちゃんが小町と会えなくなることに耐えられるはずない!すぐ考えを変えてくれるはず!)

八幡「覚悟の上だ。それにおまえもゴミィちゃんであるオレがいない方がいいだろ」

小町「えっ………」

八幡「じゃ、これから勉強するから邪魔するなよ」

小町「まって!晩御飯は? 今日は気合い入れて作ったんだよ!」

八幡「いらん。もう食べてきた」

小町「そ、そうなんだ………」

小町(おにいちゃんが私のごはん食べてくれないなんて…………)

八幡「トイレとフロの時以外部屋から出ないから呼ぶなよ」バタン

小町(おにいちゃん………)



1時間後

八幡「苦手な数学もマックスコーヒーを飲みながら戸塚のためと思えばがんばれるな」つMAXコーヒー四本目

八幡「…」ゴキョゴキョ

小町「おにいちゃん買い物行ってきてー!小町プリン食べたくなってきた!」

八幡「おいノックして入れよ勉強中なんだから」

小町「あ、ごめんごめんそれでプリンだけど」

八幡「オレはいかん。忙しい」

小町「もう~小町いま受験生だからそれくらいしてくれてもいいじゃん!小町的にポイント低ーい!」

八幡「ひさしぶりに聞いたなそのセリフ…そのポイントってなんだよ? いつ使われるの? 上限いくらなの?
増えたり減ったりして何も起こらないねえし、何かもらったこともないぞ? もしかしてゴールドソーサの闘技場みたいに外に出たら0に戻ちゃうの?
だったら、家から出たらまた0じゃねえか? 意味ねえじゃん」

小町「むむ~ほんとポイント低いよ!じゃあ二人でいこうよ!それだったらいいでしょ?」

八幡「…それこそ意味ないだろ時間の無駄だ」

小町「うっ……」

八幡「はあ…だったら冷蔵庫の切り替え室のとこに今日買い込んだお菓子の中にプリンがあるからそれでも食っとけ」

小町「えっ、あるの?」

八幡「ああ、どうせおまえのことだからちょくちょくコンビニにアイスとか買いにいかされるだろうと思って買っておいた
買い物にいかされる時間が無駄だからな」

小町「む、無駄って…」

八幡「オレはいろいろ勉強しなきゃいけないんだ。特に数学は一年の基礎からだから大変なんだ
それにオランダ語もだし、他の教科もやらないといけないんだよ
これ以上おまえに関わり無駄な時を過ごす気はない」

小町(そんな…そんなのって………)

八幡「なんだ? まだ足りないのか? ホレ!ポテトあるからもってけ」つポテト

(今のおにいちゃん優しいけど…優しくないよ……)

八幡「これからはこんなことないように前もって買っておけよ。今日はやるけど明日はやらないからな」

小町「う、うん……」

八幡「用はすんだか? なら部屋戻って受験勉強してろ」パタン

小町「………」

小町(おにいちゃんがこうなったのも私が最近冷たくしていたせいなんだね……
ごめん…ごめんね………おにいちゃん…)


小町(明日になったら元のおにいちゃんに戻っているといいな…)

そのころゆきのんは



陽乃「雪乃ちゃん迎えにきたよ」

雪乃「姉さん、迎えにこられる用なんてないと思うけれど」

陽乃「お母さんにいわれたの、しばらく一緒に住むように」

雪乃「何でそんなこと急に…」

陽乃「あるでしょう? 心当たり」

雪乃「それは私が自分でやることよ
姉さんには関係ない」

陽乃「雪乃ちゃんに自分なんてあるの?」

セフィロス『まるで人形だな』

陽乃「今まで私がどうするかを見て決めてきたのに自分の考えなんて話せるの?」

セフィロス『自分では何も決められない流されるだけの人形だ』

陽乃「雪乃ちゃんはいっつも自由にさせられてきたもんね
でも自分で決めてきたわけじゃない」

セフィロス『だから人から与えられた理由に喜んでとびつくのだ』

陽乃「今だってどうふりまっていいか分かってないんでしょ?」

セフィロス『おまえなどどこにも存在しない』

陽乃「雪乃ちゃんは一体どうしたいの」

セフィロス『これからも私が理由を与えてやろう
おまえの望むままに』

雪乃(もう…言わないで…)








比企谷「姉妹ゲンカならよそでやりませんか」

雪乃「比企谷くん」ガバッ

雪乃「はぁはぁ………夢?」

雪乃「…あんな夢見るなんてどうかしているわ…やけにリアリティあったわね…」

雪乃(まさか正夢になるんじゃ…いや、そんなはずは…)

雪乃「これも比企谷くんが…あんなゲームするからよ…」

雪乃(いけないわ…また比企谷くんのせいにしてしまっている…
これは私の心の弱さが原因…限に由比ヶ浜さんは普通だったじゃない)

雪乃(でも、夢の中でもあなたは私を助けてくれたのね…)

雪乃「比企谷くん…」

雪乃(たまたまなんでしょうけど…救われた気分だわ)

雪乃「私ももっと強くならないと」

次の日

小町「………」

モブ「小町ちゃんどうしたの? なんだか元気ないよ?」

小町「えっ!そ、そんなことないよ!」

小町(朝になってもおにいちゃんは元に戻ってなかった…)

小町(それどころか来週から自分で朝登校しろと言われてしまった…)

小町(その理由がまた勉強の時間が減るとか…おにいちゃんはバス通学を来週から始めるみたい…)

小町(バスの中で暗記帳でオランダ語を復習するみたいだ)

小町(なんでこうなったのかな…グスッ)

総武高

戸塚「八幡おはよー!」

八幡「おはようマイエンジェル戸塚!」キリッ

戸塚「今日の八幡いつもより生き生きしてるね。何かいいことあったの?」

八幡「ああ、こんなオレでも前向きな目標ができたからな」キリッ

戸塚「そうなんだ!がんばってね♪」

八幡「おう///」

八幡(まじ天使だわ…)

結衣「ヒッキー…」

姫菜「とつはちキマシタワァァァァァーーー!!!!」

優美子「姫菜擬態しろし!」

結衣(姫菜…今はシャレにならないよ)




昼休み

八幡「海老名さん相談があるんだが」

今日はここまで。この話はとつはちではないよ

消えたけど、たぶん元に戻っています。現に無に飲まれたモーグリの村とか海賊のアジトとかシドたちもピンピンしてましたので(笑)

別の作品を完結させてから、次の投稿をする予定なのでいつになるかわからないので、もし暇だったらリンクからどうぞ
この話にもFFネタちょっことだけ入れているので(7じゃなくて8だけど)
?「はじめましてお父様!娘の陽子です」八幡「…新手のサギか?」-SS速報VIP
?「はじめましてお父様!娘の陽子です」八幡「…新手のサギか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436281082/)

氷属性なので夏は弱い…
そのうち別のトピックでマックスコーヒー(つくも神)×八幡を書くよ

ちょっとだけ投稿します
携帯に書きためていた分のストックから
あちーよ!早く冬きやがれ

優美子「何?ヒキオ、海老名にちょっかいかけるき?」ギロ

八幡「ちげーよ。BLに関することだ」

結衣「ちょ!?ヒッキー、き…」(キモいは言わないでいよう…原因はあたしたちが言い過ぎたせいだし…
これ以上悪化したらどうすることもできないもん)

結衣(それにヒッキーが姫菜に話しかけるなんて…何か目的があるはず…)

海老名「なになに!ヒキタニくんもその世界に興味持ったの!いいよ!いいよ!同士が増えることはうれしいから!」

海老名「はやはちキターーーーーーーーーーー!!!!!」ブシャアアア

優美子「うわ…ヒキオ、まじキモいし…」

八幡「ちげーよ、オレは人の趣味にどうこう言うつもりはないが、はやはちはやめてくれ…たのむ」

海老名「ええ~いいじゃんはやはち!隼人くんが強引にヘタレ受けのヒキタニくんをせめて強引に…グフフ…」

優美子「海老名、まじ擬態しろし」

八幡「なら、はやとべにしとけよ」

戸部(ヒキタニくんまじそれないわ~)

海老名「う~ん、でも…」

八幡「じゃあ、とつはちにしてくれ。それならOK!バッチコイだ!」

結衣「そっちが目的かぁー!!」

ようやく更新できた…
一気に完結させるつもりでしたが、無理だったので書いた分だけ
これが完結したらケフカとかエクスデスをネタにした話書くかも
その前に八陽や八色、マックスコーヒーをやるけど

姫菜「OK!ヒキタニくんもついに目覚めたんだね~そういう周りを気にしないで突き進むとこ、私は好きだな♪」

戸部(まじかよヒキタニくん…マジぱねえわ~オレも隼人くんと、もっと絡めば海老名さん興味もってくれんのかな~)

優美子「うわ…ヒキオ本気でキメえんだけど」

結衣「ちょ、優美子!」

八幡「おまえに言われなくてもオレがキモイのはとっくに自覚している。だからオレは女とあまり関わらず一人で生きていく覚悟はできてる」

優美子「はっ?」

八幡(今ここで戸塚と結婚すると言ったら戸塚に迷惑かかるからな…
正式に付き合う時までは余計な事は言わない方がいいだろう)

八幡「オレみたいなボッチでキモイ奴は一人細々と生きていくのがお似合いだ。女と付き合う、まして結婚なんて幻想はもたない
そんなことおまえに言われるまでもない」

結衣「ヒッキー…」

優美子「ちょっと待つし!あーしそんなこといってねえし!」

八幡「言っているも同然だろ。散々人の事キモイって、言っているじゃねえか。
わざわざキモイ男と付き合いたいとか言う女いるか? いるわけねえだろ? オレは頭の中お花畑のようなアホな男じゃない。そんな幻想は抱かない」

優美子「あーし、別にそんなつもりは…」

八幡「いたとしても金目あてか結婚詐欺師…あとよほどのゲテモノ好きだろ…そんな連中に騙されるほど愚かでないし、まっぴらごめんだ」

優美子「………」

姫菜(グフッ!いいよ~いいよ!ヒキタニくん!女性に一切希望を持たないとかますます最高じゃん!やはり私の目に狂いはなかった!さあヒキタニくんこのままBL世界に…)

結衣「そんなことな「オレは孤高の道を目指す。そのためにも男の生き方を学ぶ」あう………」

八幡「海老名さん」

海老名「なに~♪」

八幡「聞きたいことがあるから放課後に相談のってくれないか?」

海老名「うん!いいよ~♪」

結衣「姫菜だめー!」

八幡「そんじゃ」

海老名「グフフ…」

結衣「うう~ヒッキー……」

優美子「…よくわからないけど、なんかごめん結衣……」

結衣「ううん…優美子のせいじゃないよ。わたしが…わたしたちがヒッキーを傷つけたせいだから…」

優美子「結衣…」

戸部「ハヤトくぅ~ん!」ダキ

葉山「お、おい!戸部いきなりどうした? 何かあったのか?」

戸部「オレたち親友しょ!もっとスキンシップしようと思って」ギュウ~

優美子「戸部…隼人から離れろし…まじキモイし…」

戸部「うう~」(´・ω・`)

海老名「はやとべ!キタァー!!!」





放課後

結衣「ヒッキー…」

八幡「由比ヶ浜か。念のために言っておくが昨日のこと誰かに言うなよ
オレはともかく戸塚に迷惑かけたくないからな」

由比ヶ浜「あ…う、うん…」

八幡「海老名さん」

海老名「じゃ、いっこか♪」

結衣(どうしよう…姫菜はヒッキーが本気でいっていると思ってないみたいだけど…)

結衣(ヒッキーたぶん本気でさいちゃんと人生歩むつもりなんだよ…
小町ちゃんからのメールではヒッキー本気みたいだし…)

結衣(だからといって、姫菜にヒッキーはさいちゃんと結婚するつもりだから相談にのらないで!といったらヒッキーを裏切る事になるし…
そうなったらヒッキーますます女性に希望もたなくなるし…あたしどうすればいいんだろう…)

優美子「結衣…」

結衣「優美子?」

優美子「あーし、どうしても結衣とヒキオが釣り合うとか思えなくて…でも結衣の気持ち考えるとヒキオはやめとけとか言えなくて
でも応援する気にもなれないからヒキオに冷たくあたりすぎたし、実際キモかったし…」

結衣「そ、そうだったんだ…」

優美子「でもまさか…ヒキオをそこまで傷つけてなんて思ってなかった…」

結衣「違うよ!優美子のせいじゃないよ!あたしがヒッキーが優しいから怒らないから、それに安心しきって言いたい放題していたのが原因だし!それにヒッキーの心にとどめさしたのはあたしだし」

優美子「昨日って、部活中? だったら結衣とは限らないじゃん雪ノ下さんもいるしょ、あの女口悪いし?」

結衣(優美子…ゆきのんのことやっぱり嫌いなんだ…)

結衣「…その時、ゆきのん部室いなかったの」

優美子「そうなん」

結衣「…うん」

優美子(やば…結衣の罪悪感減らそうとしたのに失敗したし…)

優美子「…わかった。あーし、ヒキオたちが戻ってきたら謝るし」

結衣「えっ?」

優美子「だからヒキオに謝るつってんじゃん!いちおう隼人の進路とかで借りがあるし、知らんぷりとかあーし、そんないい加減なことしたくねーし」

結衣「優美子…」

結衣(優美子のこういうとこ好きだな、ヒッキーに多少罪悪感もあるだろうけど、あたしのことを思ってヒッキーに謝ろうとしてるんだね
できれば謝るのは嫌なんだろうな)

海老名「………」ガラガラ

結衣「あっ、姫菜帰ってきた」

優美子「…海老名どうしたん?」

海老名「…結衣ごめん…もしかしたら私がハヤハチハヤハチ言い過ぎたせいでヒキタニくんに悪影響与えたかもしれない」

優美子「海老名考えすぎだし…さすがにそれはないでしょ」

結衣「そうだよ!むしろ姫菜はヒッキーのこと悪くいったことないじゃん!名前は間違えてはいるけど」

姫菜「言霊ってあるじゃない…私が学校でも家でも腐女子の集会でもハヤハチハヤハチ叫びまくっていたから」

結衣「ええー!」

優美子「マジで?」

海老名「うん…仲間からも姫菜の妄想力はだてじゃない!って言われた。今日の朝も隼人くんとヒキタニくんのピーなシーンの事後で目が覚めたし」

結衣「…そこまで」

優美子「はっ?」

海老名「別にオカルトはあまり信じてないけど、あのヒキタニくんが急変したのは私の生き霊じゃないかっと思って」

優美子「よくわかんねえけど、たぶんそれちがくない」

結衣「そうだよそれにヒッキー別に隼人くんを好きになってないし!」

海老名「そうだよね…たしかに」

優美子「海老名ヒキオと何話してたん」

海老名「ちょっと男の生き方とか…価値観とか…プライバシーに関わることだから詳しくは言えない」

海老名(告白する時相手がドキッとするシチュエーションとか男同士のデートスポットなどいろいろ聞かれたなんていえない…)

結衣(ヒッキーやっぱり本気なんだ…)

優美子「なんでだし、あーしに言えないってゆーの」

海老名「言えないよ…ヒキタニくんはわたしを頼って相談してきたんだよ。それにヒキタニくんには自分を犠牲にしてまで修学旅行で私の依頼を叶えてくれたんだよ。
いまこうして優美子や結衣と同じグループで話していられるのもヒキタニくんのおかげなんだから」

結衣「………」

優美子「っ」

海老名「あたし腐っているけど、助けてくれた相手の相談事を軽々しく話すほど腐ってないよ」

優美子「悪かったし…」

八幡「………」ガラガラ

結衣「ヒッキーが帰ってきた」

優美子「…結衣いくよ」

結衣「う、うん」

結衣(なんかヒッキーいつもより機嫌がいいみたい)

優美子「ヒキオ…」

八幡「んっ?」

優美子「ヒキオのことキモイとかちょっと言い過ぎた…悪かったし」

結衣「ごめんヒッキー!あたしヒッキーが怒らない事をいいことにヒッキーに嫌な事言い過ぎた!ごめん!ヒッキーに人の気持ち考えてなんて偉そうな事言っていたくせにあたしの方こそヒッキーの気持ち全く考えてなかった
誰だってキモイなんて言われたら傷つくよね…ほんとごめん!」

八幡「気にすんな…オレなんかに無理して嫌々謝る必要ない、むしろ新たな黒歴史ができるまえに気づかせて助かった」

優美子「はあ?なにそれ皮肉かよ、せっかくあーしが謝ってやってんのに」イラ

結衣「ゆ、優美子…」

八幡「別にそんなつもりでいったつもりねえけど、やっぱ嫌だったんじゃねえか…それだったら最初からしなきゃいいだろ」

優美子「う、うっさい!」

八幡「話は終わったか?早く部活行かないと平塚先生に殴られるからな」

優美子「待つし、海老名になに相談したし?」


八幡「別にたいしたことじゃねーよ。ただわからないことを教えてもらっただけだ。おまえらは知らなくとも何も問題ない」


優美子(あーしたちはアンタの事、別にどうでもいいけど結衣はそうはいかないでしょ)

優美子「だったらヒキオはこれから何をするつもり?」

八幡「勉強だ」

優美子「勉強」

八幡「ああ、先の人生の事を考えるならできるだけ知識を得て、将来に備えないとな、これは海老名さんに相談する前から決めていたことだ」

八幡「まずは苦手教科の数学を克服しながら、あと国語で学年一位…は無理か雪ノ下がいるから…学年二位を目指す」

優美子「はあ?国語学年二位は隼人だし、ヒキオごときが隼人に勝てるわけねーじゃん!」

結衣「優美子!だめ」

八幡「………フッ」

優美子「ヒキオなんだし!その態度…まじムカつくんだけど!」

結衣「優美子さすがに今の発言はよくないよ」

海老名「ヒキタニくん国語学年三位なんだよ」

優美子「ウソ…ヒキオが学生三位マジで…って、なんで海老名がそんなこと知ってるし!」

海老名「そりゃカップリングに使う相手の最低限の情報くらい知ってるよ。グフッ!」

優美子「………」

八幡「やはり女と関わるとロクな事ないな…ろくに知らない男を見た目や雰囲気だけで勝手決めつけて判断する
しかも本心はともかく、ついさっきまで謝っていた相手をだ」

優美子「…っ」

八幡「まあ知らなかったとはいえボッチでキモイ奴が自分の好きな男に勝つなんて言われたらおもしろくないよな」すぅ

優美子「えっ?」

結衣「ヒッキーの目が…」

海老名(腐った目から冷めた目に…ヒキタニくんがクール系イケメンに!?)

結衣「ヒッキーの目が!目が変わった」

八幡「はあ? 何言ってんだ由比ヶ浜? 俺の目が、そんなコロコロ変わるかよ? スカーフィかよ…」

結衣(今のヒッキー…目が腐ってなくて、結構イケメン…でもなんでだろ…今のヒッキーなんだか少し冷たい感じがする…)

優美子(これがあのヒキオ!?ウソ…結構イケメンじゃね!目が変わるだけで、こんな…)

八幡「まあ、どうでもいい…目がどうなっていようが、オレは見た目が、いいか悪かで判断する奴と関わる気はない」

八幡「オレは独身貴族を目指す!ただの独身貴族ではない!極力女と関わるのを避け、余計な情報を与えない。そして誰にも頼らず優雅に生きる!
さっきので面倒になるとますます確信した」

優美子(くっ……)

八幡「リアルにはレイチェルやシャーリーや天王州アテネのようないい女は存在しない」

結衣「だれ!?」

海老名(…シャーリーって、コードギアスのシャーリー?コードギアスって、カップリング豊富だからいいよね~ルルーシュ×スザクとか…藤堂×朝比奈とか!他にもグフフフフ…)

優美子「ヒキオ諦めるのはまだ早いだろ!アンタ頭いいみたい出し、見た目だって磨けば結構イケメンになると思うから、言動さえ普通にしていればモテるかもしれないじゃん!」

結衣「そうだよヒッキー!誰にも頼らず一人で生きていくなんて悲しすぎるよ…普通に結婚して子供作って幸せに暮らせばいいじゃん!」

海老名「………」

海老名(二人ともあまり余計な事言わないで欲しいな…せっかくヒキタニくんがBL世界に足踏み入れて、戸塚くんと結婚する未来を目指してがんばっているのにさ…
別に犯罪をするわけでも、誰かに迷惑かけるわけでもないし、価値観を人それぞれでしょ、なんで否定するかな…
結衣には悪いけど、私は戸塚くんendがいいな…)

八幡「違うな。間違っているぞ」

結衣「えっ?」

優美子「はぁ? どこが間違っているし」

八幡「おまえら世の中甘く見すぎだろ? ちゃんとニュースかネットで情報得ているか?
おまえらのいうそれだけでどうにかなると思っているのか?
ここ近年、精神的な病を持つ者は昔とは比べもんにならないぞ
うつ病、対人恐怖、視線恐怖、コミュ障…様々だ」


八幡「精神的な病は風邪とかインフルエンザみたいに簡単に治るもんではない
中には二十年以上引きこもりが治らない奴だっている」

結衣「二十年!?」
優美子「マジで!?ウソでしょ!?」

海老名「私は聞いたことあるよ」

八幡「おまえらリア充にはわからないだろうが、コミュ障気味の俺にとってはおまえらの当たり前のようにする行動や会話はオレにとっては超難解なんだぞ、どうすればいいのかわからないし理解もできない。
その結果キョドったりするわけだ」

優美子「でもだからって諦めるのはもたいなくない…」

結衣「そうだよ。少しは頼ってよ」


優美子(ヒキオ、目さえ腐ってなければ見た目は悪くない、それなら結衣も辱かかないし…)

八幡「思い出したことがあるかい子供の頃を…」

優美子「突然何を言い出すんだし!」

八幡「その感触、そのときの言葉、そのときの気持ち、大人になっていくにつれ何かを残して、何かを捨てていくのだろう…
時間は待ってはくれない、にぎりしめてもひらいたと同時に離れていく、そして…」

結衣「ヒッキ~あたし、難しくて意味がわかんない!」

優美子「つまりどういうことだし!」

海老名(アルティミシア乙)

八幡「つまりだ。時間はそんなに多くないから、あまり無駄な事してる暇したくない。ほっといてくれ」

優美子「なっ!?」

結衣「そんな…」

海老名「あっ、いつの間にか目が元に戻ってる」

八幡「というわけだ…
それ以前にオレはできるだけ女と関わりたくない。
オレは部活にいく、そんじゃな」ガラガラ

優美子「………」

結衣「………」

海老名「あれはかなり本気だね」

優美子「結衣ごめん余計こじれてしまったし…」

結衣「気にしないで…」

優美子「ヒキオって、あんなに頭良かっただ…さっきの言葉ちょっとわからなかったけど説得力あったし」

結衣「うん…ヒッキーは頭いいよ…他の人が思いつかないような方法とかたくさん思いつくし、めんどくさいといいつつ真面目にやるし、他にもいろいろ知っているの」

優美子「あーし、ほんとヒキオのこと何も知らなかった……」

海老名(私は少しは知っていたけどね、でなければ修学旅行でヒキタニくんに依頼してないよ)





八幡(どうして人は人に頼るんだ? 自分のことは自分で何とかすればいい。俺は今まで誰にも頼らず生きてきた。辛いことも苦しいことも飲み込んでそうやって生きてきた)

八幡(……確かに、子供の頃は自分1人なんて無理だったさ。いろんな人に頼ってきたけど……それは認めてもいい。いろんな人がいたから、今の俺がいる。
今は1人で大丈夫。生きていく手段も身に付けている。もう子供じゃないから、何でも知ってる…… 嘘だ。俺は何も知らなくて混乱してる。誰にも頼らず生きていきたい)





八幡「ってFF8のスコールがいっていたな…」

八幡(いま思えばスコールって、オレと同じボッチで一人でいるのが好むとことか結構似ている部分多いな…)

八幡(人と話したりする事が好きじゃない、スコールだって、話すのが苦手で……べつにとか、悪かったなとか、パスだ、とかで話を終わらせようとするし)

八幡(誰とも関わらず1人で生きていこうとする考え方や他人の騒動に巻き込まれて苦労するとことか、義姉には一回シスコンぽい発言していたし…)

とりあえず誤字修正を
>>54
誤。八幡「まあ、どうでもいい…目がどうなっていようが、オレは見た目が、いいか悪かで判断する奴と関わる気はない」

正。八幡「まあ、どうでもいい…目がどうなっていようが、オレは見た目が、いいか悪いかだけで判断する奴と関わる気はない」


55
誤。優美子「ヒキオ諦めるのはまだ早いだろ!アンタ頭いいみたい出し、見た目だって磨けば結構イケメンになると思うから、言動さえ普通にしていればモテるかもしれないじゃん!」

正。優美子「ヒキオ諦めるのはまだ早いだろ!アンタ頭いいみたいだし、見た目だって磨けば結構イケメンになると思うから、言動さえ普通にしていればモテるかもしれないじゃん!」


58
誤。八幡「つまりだ。時間はそんなに多くないから、あまり無駄な事してる暇したくない。ほっといてくれ」

正。八幡「つまりだ。時間はそんなに多くないから、あまり無駄な事してる暇ないし、したくもない。ほっといてくれ」

誤。優美子「ヒキオって、あんなに頭良かっただ…さっきの言葉ちょっとわからなかったけど説得力あったし」
結衣「うん…ヒッキーは頭いいよ…他の人が思いつかないような方法とかたくさん思いつくし、めんどくさいといいつつ真面目にやるし、他にもいろいろ知っているの」

正。優美子「ヒキオって、あんなに頭良かったんだ…さっきの言葉ちょっとわからなかったけど説得力あったし」

結衣「うん…ヒッキーは頭いいよ…他の人が思いつかないような方法とかたくさん思いつくし、めんどくさいといいつつ仕事真面目にやるし、他にもいろいろ知っているの」

文章が思う通りに書けないけど、少しだけでも更新します。あと、このスレはとつはちやはちとつじゃないです。
なので変わりにそれを希望していた人達のため、はちとつぽいSSを別スレに書きました。ぜひ。八幡「鶴の恩返しモドキ?」-SS速報VIP。八幡「鶴の恩返しモドキ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440428538/)

八幡「んっ、なんだ?」

結衣「さっきの話ほんとなの? 誰にも頼らず生きていくとか女の子と関わらないとか?」

八幡「さっきのは建前だ。戸塚とオランダで結婚して生きていくなんていったらドン引きされるからな
オレはともかく戸塚には迷惑かけたくない。それに場所が場所だから迂闊な発言はできない…どこで誰が聞いているかわからねえからな」

結衣「…そうなんだ」

結衣(ヒッキー…さいちゃんの事そこまで考えて…)

結衣「あ、あのさ!ヒッキーが女の子と一切関わらないとか決めたのもさいちゃんと結婚すると決めたのも私といろはちゃんがヒッキーにひどいこと言ったせい…だよね?」

八幡「………」

結衣「怒っている…よね?」

八幡「いや怒ってない。むしろ感謝している」

結衣「えっ?」

八幡「数多くの黒歴史でオレが女と付き合えるわけないということは嫌というほど、わかっていたはずなのに心のどこかであきらめきれずにいたんだ」

八幡「そんな幻想から救ってくれたのが一色とおまえだ。もし、おまえらが気づかせてくれなかったらオレは新たな黒歴史や無駄な時間を費やし一生後悔していたかもしれなかったんだ。サンキューな」

結衣(そんなことないよ…ヒッキーの事好きになる女の子だっているよ。アタシや、たぶんゆきのんやサキサキだって…もしかしたら、いろはちゃんも…)

結衣「ヒッキー…小町ちゃんから聞いたけど、オランダ語勉強しているの? 本当にいつかオランダいちゃうの…?」

八幡「ああ、まだだいぶ先になると思うけどな、大学とかもあるし、下見しようにもハワイや中国と違って地球の反対側だしな」

結衣「そ、そうだよ!オランダとか日本からめっちゃ遠いじゃん!それにどんな所かよくわかってないじゃん!だから、無理して行くことないんじゃないかな!」

八幡「フフフ…だが日本にはオランダをイメージした場所が存在するんだよ」

結衣「ウ、ウソ…」

結衣(そんなとこあったけ…
今のヒッキーの笑い方…キモッ)

八幡「ハウステンボスだ」

結衣「あああああぁぁぁーーー!!!!」

八幡「ど、どうした由比ヶ浜…まるでゲームで戦闘不能になった女性キャラみたいな声出して…」

結衣(そうだった…テレビとかで見たことあるよ~どうしよう…このままじゃヒッキーいつかオランダにいちゃう…)

八幡「おい、顔が青いぞ…なんか嫌な思い出とかあるのか?」

結衣「そ、そんなことないよ~それにハウステンボス行ったことないし…」

八幡「そっか、ならいい」

結衣「どこにあるんだっけ? 沖縄だっけ?」

八幡「ちげーよ、長崎だ。どう間違えたら沖縄になるんだ」

結衣「あれっ? そうだっけ?」

八幡「そうだよ…それに歴史とかで鎖国とか習っているから想像つくだろ?」

結衣「さこく? なにそれ?」

八幡「…おまえ、ほんとどうやってこの学校入った…」

結衣「うう~」

八幡「まあいい…オレは高校の卒業旅行で戸塚とハウステンボス行くんだ。ほんとはオランダ村という所にも行きたかったが昔にもうなくなっていたからな」

結衣「そうなんだ…」

八幡「そのためにもまずは大学受験をがんばらなきゃな…できれば推薦で終わらせたいが、面接と今は数学の成績がな…」

結衣「…ねえヒッキーは女の子と関わらないって、言ったけど…まさか、アタシやゆきのんと離れるつもりなの…?」

八幡「いや、別に特に理由なければ、いきなり距離をあけたりはしないが、縮める気もねえけど」

結衣「そ、そうか…ちょっと安心しちゃった…」

八幡「それより、さっさと部活行くぞ。オレは早く部室に行って勉強するんだ。将来戸塚と結ばれる夢に向かって…フヒッ!」

結衣「うわっ!ヒッキーキモッ!…あっ」

八幡「………」

結衣(し、しまった!?さっき安心して油断していた!ついいつものくせで…あっ)

八幡「………」テクテク

結衣(ヒッキー全然気にしてない…いつもなら何か反応するのに…ほんとに女の子からの反応とかどうでもよくなっているんだ…)シュン

八幡(全く…最近の女はすぐキモイと口に出す。バハラグのセンダックっていう、ホモジジイの方がよっぽど乙女だな。同じゲームに出るヨヨは究極の悪女だけどな)

今日はここまで、全く進まなかった…文章削ったのに
次回こそゆきのんや折本や仲井やはるのんを登場させるとこまで書きたい
別スレとかでルミルミ書けとかあったから筆が進んだらルミルミSS書くのかもしれない
1ヶ月前、ちょっぴり下書きしているのはあるが…

ルミルミか
期待するよ

>>74
ルミルミはこのスレではなく別スレで短編で投稿する予定です

投稿します
文とかセリフとかこだわっていたらいつまで進まないので多少雑になっても仕方ない
エタルよりはまし

八幡「ふぅ…」

八幡(いくら戸塚への愛が溢れているとはいえ獄炎の女王相手に堂々と発言すると精神的にちょっと疲れるぜ…)

八幡(昨日までのオレだったら内心ビビって泣いていたな…むしろあんなこといえん)

八幡(奉仕部には氷の女王の事、雪ノ下がいる…今日も氷のように冷たい毒舌でオレのMPを削りにかかるだろうな…)

八幡(獄炎の女王の次は氷の女王の毒舌か…戸塚へのラブパワーでオリハルコン並の強度になってるオレのメンタルだが
高温になってる金属が急激に冷やされるとどんな堅い物でももろくなるのと同じようにオレのが心折れるかもしれん…)

八幡(ええい弱気になるなオレ!オレは絶対戸塚とオランダで結婚するんだ!ダイヤモンドダストでもブリザガでもかかってきやがれ!)

八幡「ウース」ガラガラ

結衣「やっはろーゆきのん」

雪乃「こんにちは比企谷くん由比ヶ浜さん」

「「………」」

雪乃「どうしたのかしら二人とも?」

八幡(あれっ、普通に挨拶したぞこいつ? いつもの毒舌はどこへいった?)

結衣(あれ? ゆきのんいつもならヒッキーを小ばかにして挨拶するのに…)

八幡「ああ…別になんでもない」

結衣「…う、うん」

雪乃「?」

八幡(さて、勉強だ!どうせ、由比ヶ浜がしゃべってうるせえーから、ここは苦手科目の数学でなく歴史にしとくか)ドサッ

雪乃「? 比企谷くんなぜ教科書を?」

雪乃「昨日のゲームの続きをしないのかしら?」

八幡「ああ、ゲームは封印した。オレは将来のためにまずは学力をあげることにした」

結衣「!?」

雪乃「そうなの? でも急にどうして?」

八幡「戸塚くんのためだ」

雪乃「戸塚くんのため?」

八幡「オレは戸塚の優しさを受け取るだけで戸塚に何も返せていない…
あいつはこんなオレなんかにいつも明るく話しかけてきて、嫌なことを一切してこない。しかも慕ってくれている」

八幡「だからオレは戸塚の横にいてもふさわしい人間なるため努力することにした。いつでも戸塚を助けられるような支えられるような人間にオレは成長しなければならない」キリッ

雪乃「そ、そう…」

雪乃(戸塚君のことをそこまで…)

結衣「あああああ………」

雪乃「? なぜ由比ヶ浜さんは頭を抱え込んでいるのかしら?」

八幡「フッ…きっとオレの言葉で精神的ダメージを受けているんだろう。
勉強嫌いの由比ヶ浜はオレの言葉で自分の学力の危機感を覚え、厳しい現実に嘆いているんだろう」

雪乃「…そうね。確かに由比ヶ浜さんの学力は留年してもおかしくないわ…むしろ本当にこの学校に入れたのか不思議なくらいだから」

結衣「ゆきのーんひどーい!そんなじゃないてば!ただヒッキーがキ…」

八幡「………」

雪乃「キ?」

結衣「…急に真面目系になったから不真面目なのがアタシだけになっちゃうから…ショックで」

結衣(またキモイっていうとこだった…アタシこんなに自然にヒッキーの傷つける言葉言っていたんだ…アタシって最低だ)シュン

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん!そんなに落ち込まないで!だ、大丈夫よ!勉強なら私が教えるから!」

八幡「そうだぞ安西先生も言っていた『あきらめたらそこで試合終了だよ』と、くぅ~いい言葉だぜ!今のオレにもっともやる気と希望を与えてくれる!」

八幡(戸塚エンドまで一直線だ)ニヤリ

結衣「あ、ありがとう…」

結衣(なんか2人とも誤解しているし、ヒッキーのバカ!)

雪乃(比企谷くんは道を進み始めた…私も負けていられないわ)キリッ

雪乃「比企谷くんその心意気はいいことだと思うわ。自分自身のためではなく他の人のためにも己を高めようとする向上心素晴らしいと思うわ」

八幡「ゆ、雪ノ下どうした? おまえ今日は罵倒してこないし………しかもオレを誉めるなんて」

結衣「ゆ、ゆきのん!? 熱…あるの…?」

八幡「そういえば昨日顔色悪かったよな…風邪か?」

雪乃(比企谷くんを少し誉めただけでこの扱い………昨日までの私って、そんなに冷たい人間だったのかしら…?)

雪乃「私気づいたのよ。今までいかに自分の視野がせまいか…何が正しいか何が間違っているか、そんな風にしか考えてなかった…」

雪乃「考え方、生き方、価値観、生活環境そんなものみんな違って当たり前なのに…」

八幡「………」

結衣「…ゆきのん」

雪乃「だから私はまず人を見下した態度をやめることにしたのよ。相手の存在や考え方を否定してばかりいたら、いつまでたっても視野は広がらないもの」

八幡「そうだな…オレはいいと思うぞ」

結衣「…そうだねアタシは別にゆきのんに優しくしてもらっていたから気にしてなかったけどいいと思うよ」

結衣(よかった…神様はアタシを見捨ててなかった…アタシだけでなくゆきのんもヒッキーの悪口を言わなくなったら、
きっとヒッキーも女の子に希望を再び持つようなるかもしれない…)

雪乃「ありがとう2人とも。ところで比企谷くん歴史は得意なのかしら?」

八幡「ああ、結構得意だぞ。数学と違ってややこしくないし」

雪乃「…そう、もしわからないことあったら言って、教えてあげるから」

八幡「サンキューな雪ノ下。よっし!いっそ、歴史を学年三位狙ってみるか」

結衣「えええええ!!!」

雪乃「たしかにあなたならがんばれば可能でしょうね。でもなぜ三位なのかしら? どうせなら一位狙えばいいじゃない?」

結衣(ゆ、ゆきのん…意外とヒッキーへの評価すごく高かったんだ)

八幡「おいおい冗談はよせよ…一位はおまえだろ勝てるわけねえだろ」

八幡(なんか雪ノ下の奴オレの事、過大評価してねえか?)

雪乃「そういえばそうね…でもなぜそこまであなたはがんばろうとするのかしら? たしか私立文系を目指しているのでしょ? 今のままでも十分…」

八幡「大事な人のためだ」

結衣「だ、だ、だ、大事な人!?」

雪乃「そう。そこまであなたにとって戸塚くんは大切な存在なのね」

八幡「当然だ!」

雪乃「フフ…ちょっと妬けるけど応援するわ。がんばりなさい」

「「!?」」

八幡「おまえがそんな冗談いうとは珍しいな…まあ応援してくれるのは正直うれしいが」

雪乃「さあほんとに冗談かしら」フフ…

八幡「からかうなよ」

結衣「ゆ、ゆきのん…」

結衣「いいのゆきのん!? ヒッキー、さいちゃんを大事な人(恋人)にしようとしているんだよ!!本当にそれでいいのゆきのん!?」

結衣(ゆきのんだってヒッキーのこと好きなはず!さいちゃんとの結婚望んでいないはずなのに…)

雪乃「? いいに決まっているじゃないの。比企谷君は大事な人(友人)のためがんばって努力しようとしているのよ。
それに学生の本分は勉強よ。向上心を持って勉学に励むのはむしろ応援してあげるべきだと思うわ」

雪乃(? なぜ由比ヶ浜さんは比企谷くんが勉強するのを嫌がるのかしら? 私にはわからないけど普通の人は近くで勉強している人がいたらテンションが下がるのかしら?)

結衣(本気なんだゆきのん…ゆきのんはヒッキーの幸せを考えて身を引くつもりなんだ…そして、好きな人の恋を叶えるため協力するつもりなんだ…
なんて潔いの…アタシにはとてもできないよ…ヒッキーのことあきらめきれない…
アタシの気持ち気づいているゆきのんなら、ヒッキーに正論をぶつけてヒッキーの目を覚ましてくれると期待していたのに…アタシやっぱりずるい子だ)

結衣(でもヒッキーはさいちゃんと…男の子と結婚するっていってるんだよ…普通止めるよね? でも姫菜は否定的じゃなかったし、間違っているのはアタシの方なのかな…?)

八幡「雪ノ下おまえすげーいい奴だな」

八幡(中学時代のオレだったら惚れて告白して振られているぜ)フッ

雪乃「そうかしら? 昔から私は目標持って一生懸命努力する人にはがんばって欲しいと思っていたけど」

八幡「そうか…なあ雪ノ下」

雪乃「何かしら?」

八幡「………」

雪乃「………」

結衣「何? この空気…」

八幡「オレと友達になってくれ」

雪乃「………」

結衣「えっ?」

八幡(さすがに無理か…オレと戸塚の愛を否定せず応援してくれたのがうれしくて、ついテンション上がって言ってしまったが………)

雪乃「いいわよ」

「「えっ」」

雪乃「比企谷くんの友達になるわ」

八幡「マジ?」

雪乃「ええ」

結衣「!?」

八幡「ほんとに?」

雪乃「ほんとよ。私は虚言や嘘は吐かないわ」

八幡「そうか…ありがとな。すげーうれしいわ。三度も正直てあんだな…」

雪乃「フフ…そうねこれで私は比企谷くんの友達二号かしら?」

八幡(二号…? あっ、なるほど戸塚とはまだ恋人同士になってないから)

八幡「そうだな、よろしくな雪ノ下。おまえ頭すげーいいから頼りになるぜ。よろしく頼むぜ」

雪乃「ええ」

雪乃(素直になったら比企谷くんとの関係が一気に進んだわ!!
すごい!素直になっただけでこんな…やはり昨日までの私は間違っていたのよ)

雪乃(私は成長している。
自分の意思のない人形なんかじゃない!
もう姉さんには縛られない!)

今日はここまで。ネタは決まっているのに文が書けない
今日投稿した所がシーン1だとすると、下書きがあるのはシーン3と4。間の2が書けない。いろはのとこが…
シーン5は折本部分
ちなみにこのSSは、はちとつではありません

誤字報告ありがとう!
>>85
× 八幡「そうか…ありがとな。すげーうれしいわ。三度も正直てあんだな…」
○ 八幡「そうか…ありがとな。すげーうれしいわ。三度目の正直てあんだな…」

ルミルミSSが完結したのでほんの少しだけど投稿します…
日をあけると文章が思うどおりに書けない…さらに睡眠不足だし
このSSははちとつではありません

結衣(ヒッキーとゆきのんの距離が縮まっている………なんで…どうして? ヒッキーなんかすごくうれしそうだし、ゆきのんは顔赤いし…)

八幡「そういえば雪ノ下、さっきゲームをしないのかとオレに聞いてきたけど興味あるのか?」

雪乃「ええ、昨日あなたがやっていたゲームの会話の内容が意外と興味深かったから少し気になって…」

八幡「そうか…ゲーム機は封印したが、そこのノートパソコンから動画サイトで誰かのプレイ動画見れば見ることできるがどうする?」

八幡「それとも自分でゲーム買ってきてやるか?」

雪乃「…いえ、このゲーム結構時間がかかるのでしょう? 私はゲームで遊びたいのではなく会話やストーリーを見たいだけなのよ」

八幡「わかった。じゃあ、今検索してやる」

雪乃「あ、ありがとう…わざわざ探してくれて」

八幡「友達だろ。当然だろ」

雪乃「ええ///」

結衣「むう~」

八幡「それにしても意外だったな…雪ノ下がDFFに興味持つなんて」

雪乃「キャラ同士の会話とか考え方が興味深いのよ。共感できるところあるし…」

八幡「たしかにな…」

雪乃「昨日までの私なら知りもしないで所詮ゲームだと否定していたでしょうね」

八幡「だろうな」

雪乃「本当なら動画ではなく自分の力で見たいのだけど…でも私はできるだけ早くいろんなことを知りたいの。
そして今まで狭かった私の視野を広げたいの…そうしたら今まで気づかなかったこと、理解出来なかったことがわかってくるような気がするから」

八幡「そうか」

結衣(ゆきのん…)

八幡「まあ、おまえんちゲームなさそうだし鑑賞するだけならパソコンで十分だな。
おまえゲームどころかマンガも見ないだろうから、きっとおまえにとって新鮮な部分が多いだろうな…ただ」

雪乃「ただ?」

八幡「ただ全部鵜呑みにするなよ。あくまでフィクションだからな。こんな考え方もあるんだなと思う程度にしとけよ」

雪乃「わ、わかっているわ失礼ね」

結衣(ヒッキーも変わったけどゆきのんも変わった…ヒッキーがあまりひねくれた感じではなく、ごく自然にゆきのんと会話しているし、ゆきのんはなんだか雰囲気がやわらかくなってる)

雪乃「じゃあ早速見てみるわ。比企谷くんも勉強がんばって」ヘッドホン装備

八幡「おお」

結衣「ヒッキー…」

八幡「なんだ由比ヶ浜さっきから珍しく静かだったな。どうかしたか?」

結衣「…ゆきのん少し変わったよね」

八幡「まあな、だが別に悪くなったわけじゃねえからいいんじゃねえか? むしろ罵倒してこなくなったし、見下してこないからオレはいいと思うぞ」

結衣「う、うん…」

八幡「じゃあオレも勉強するから邪魔するなよ」

結衣「わ、わかった…」

八幡(なんかさっきから元気ねえな…そんなに自分の成績の悪さが心配ならおまえは今のうちに期末試験に向けて勉強すればいいのに…)

30分後


いろは「…こんにちは」ガラガラ

結衣「…やっはろーいろはちゃん」

いろは「やっはろーです…結衣先輩」

八幡「なんかテンション低くねえかおまえら? それより一色また来たのか? 生徒会の仕事はどうした。またオレに手伝わせにきたのか?」

いろは「いえ今日は何もないです………雪ノ下先輩は何しているんですか?」

結衣「ゆきのんはね、動画を見てるの」

八幡「集中しているから邪魔するなよ」

いろは「邪魔しませんよ。せんぱいは…勉強しているんですか?」

八幡「まあな。時間がある時は勉強することして決めたんだ。戸塚と結婚する未来に向けてな」ニヤ

いろは「………」

結衣「………」

八幡「どうしたおまえら? 頭を抱えて」

いろは「結衣先輩…昨日せんぱいがいっていたことはやっぱり本気だったんですね………次の日になったら正気に戻っているかもと少し期待していたのですけど…」ボソッ

結衣「…うんかなり本気みたい…あの優美子に言い負かすくらいだから」ボソッ

いろは「じゃあ本気でオランダに移住して戸塚先輩と同性婚するつもりなんですか………」ガクッ

今日はここまで…初投稿した時のテンポで文章が書けたらいいけど、なかなかテンションが上がらなくて…
このSS以外にも1ヶ月以上投稿してないSSあるからそっちをまず完結させなくては…
今回はつなぎというか…とりあえず的な投稿でした…次回はたぶん楽しくなると思う…

>>13
近いうちに投稿します。今日は修正だけ

×八幡「ふんそうはいかないぜ」遊戯風

八幡「ふん、そうはいかないぜ!」遊戯風

4ヶ月たったのに完結できないなんて…シンジラレナーイ!
八幡と小町のシーンは9月ごろの書いた下書き…
このSSははちとつではありません

いろは「せんぱい…」

八幡「なんだ?」

いろは「昨日はひどいこといってすいませんでした…もうあんなこといいません」

八幡「ひどいこと…何のことだ?」

いろは「とぼけないでください!私と結衣先輩がせんぱいにいったことです!」

八幡「ああ、あれかむしろバカな幻想にとらわれていたオレの目を覚まさせてくれて感謝してる」

いろは「え…」

八幡「誰よりもわかっていたつもりだったんがな…オレが女と付き合うのが無理だってことは…」

いろは「そ、そんなことはないですよ!」

結衣「そうだよヒッキー!」

雪乃(ゴルベーザっていいお兄さんね…)

八幡「全くあきれたもんだぜ。プロボッチであるオレがいまだそんな幻想を抱いていたとは…なんて身の程知らずなんだよオレ。わきまえろよ」

結衣(もう…ヒッキーにはアタシたちの声は届かない…)

いろは(私たちはとんでもないことをしてしまったんですね…)シュン

八幡「オレは勉強の続きをしなきゃいけない。あまり騒がしくするなよ」

いろは「勉強…まだ試験は先のはずでは?」

八幡「戸塚と付き合うのに今のままのオレではダメだからな。まずは学力を上げることから始めたんだ。どっちにしろ将来のためになるしな…だから一色」

いろは「は、はい…」

八幡「もう生徒会の仕事はあまり手伝うことはできない。わかってくれるな?」

いろは「そ、そんな…」

八幡「時間には限りがある。その時間をオレは将来のために使いたいんだ。
それにおまえには葉山がいるだろ? そんなのは葉山に手伝わせろ。それが生徒会長になった目的の一つだっただろう?」

いろは「た、たしかにそうですけど…でも今は…」

八幡「それが無理だったら戸部を最大限利用しろ。あいつならよっぽどのことがない限り怒らないだろう」

いろは(せんぱいと一緒にいる時間が減っちゃう…)シュン

八幡「それと由比ヶ浜ハニートーストの件だが」

いろは「!?」

結衣(ヒッキー覚えていてくれたんだ)

八幡「近いうちにいくぞ」

結衣「ほんと!」

いろは「な、なんでなんですか!私の手伝いは断ったのに…」

八幡「最後まで聞け…オレはこれから先ますます忙しくなる。いつ時間がとれるかわからないんだ。
それにもし戸塚と付き合ってから行くことになったら、浮気だと勘違いされる可能性がある」

結衣「ヒッキー…」シュン

いろは(…生徒会の仕事手伝わせていて知っていましたが、こういうとこせんぱい真面目ですよね…
最初は嫌がっても一度引き受けたことは投げ出さず最後までやるんですからこの人は…)ハァ


結衣(ちゃんと約束を守ろうとしてくれるのはうれしいけどそんなのってないよ…)シュン

八幡「オレは変わらなくてはならない。戸塚との幸せな結婚生活を実現するために!さいわいオレはBLの魔女の海老名さんには嫌われていない。
専門家のアドバイスを生かして戸塚をトリコにしてみせるぜ!!」

いろは「ええー!!」

結衣「姫菜ェ~」

1時間後

雪乃「ふぅ…」カパ

雪乃(予想以上興味深い話だったわ…ゴルベーザっていいお兄さんね)

雪乃「比企谷くん、由比ヶ浜さんは?」

八幡「ああ、あいつなら一色と自販機に飲み物買いにいったぞ」

雪乃「一色さんもきていたのね。気づかなかったわ」

八幡「まあ、おまえヘッドホンつけてたからな。で、どうだった?」

雪乃「そうね…今日も参考になったわ…」

『仲間に甘え、すがりつくものが強い意志をもてると思っているのか』

『誰もが己のつとめを一人で成し遂げねばならん』

雪乃(特に春頃の私はこのセリフにすごく共感持ったと思うわ)

雪乃(それに…誰かに頼るだけでなく仲間の助けになりたいというセシルの気持ち。とても感心したわ)

雪乃(私も見習わなければいけないわ。私も比企谷くんや由比ヶ浜さんの助けになりたい)

雪乃(特に比企谷くんには何度も助けてもらっているのに…私は彼に暴言ばかり言って比企谷くんの助けになってないわ…)

雪乃(由比ヶ浜さんの誕生日プレゼント選びも付き合わせておきながら、腐った目とかひどいことばかり言ってばかりで…)

八幡「そうか、それはよかったな」

雪乃「ええ、私の姉さんもゴルベーザみたいな人だったらよかったのに…」

雪乃「ゴルベーザには弟への厳しさと優しさ両方持っていたわ。助言も的確だし…それに敵に気づかれるリスクがあるのに弟を導くために裏でいろいろ動いているいいお兄さんだわ」

八幡「たしかにな。弟のセシルだけでなく他にも何人かの主人公たちに助言をしていたり、敵の情報を教えたりといろいろ一人で動いて助けていたからな…たいした奴だぜ」

雪乃「私もゴルベーザみたいに人に助言をして多くの人を導いてみたいわ」

雪乃(私がうまく影で動いていれば比企谷くんの悪評も広がらずに未然に防げたかもしれないのに…)

八幡「ちなみにDFFではこんな役だけどFF4では何度もセシルを殺そうとしているぞ」

雪乃「えっ!? そんなのありえないわ!!」

八幡「ゼムスって奴に心を操られていてな…フースーヤってじいさんに正気に戻された後、事情を聞かさせて兄弟だったと判明したけどな」

雪乃「そう…なら悪いのはそのゼムスって奴なのね…許せないわ!」プンプン

八幡(DFFからFF4見た奴とFF4からDFFやった奴ではどこか反応違うな…)

雪乃(もしかして、私の姉さんも元々優しい人間だったのかもしれないわ)ハッ

雪乃(お母様や雪ノ下家の環境が姉さんの心に悪影響を与えた? …そういえばあの姉さんでさえお母様には逆らえない…まさか洗脳に近い状態にされているというの?)

雪乃(いやゲームじゃないから、そんな術とかありえないわね。
でも無関係ではないわ。少なくとも庶民で育ったらあんな恐ろしい存在にはならないはずよ)


雪乃(姉さんが私にあんなに嫌がることするのは元凶はお母様と環境のせい?
そうよ、姉さんだったら雪ノ下家から逃げて一人で生きていくことも可能なはずよ。
それをしないのはお母様に洗脳ぎみに近い状態されて逆らえないようになっているのよ)

雪乃(それとも私を守るため? 逃げたら私が姉さんの変わりにさせられるから?
…いえそんなはずないわ…あの姉さんが)

雪乃(一瞬とはいえ姉さんをそんな風に思ってしまうなんてどうかしているわ私…きっとさっきの動画と比企谷くんの話で感情移入しすぎたのね)

雪乃(比企谷くんもいっていたじゃない。これはフィクションだ、うのみしすぎるなっと、気をつけないといけないわね…)

八幡(…さっきから何を考えこんでいるんだこいつ? まあいいか、さて勉強の続きだ)

帰り道

陽乃「ひゃっはろー比企谷くん!」

八幡「雪ノ下さん」

八幡(出たな魔王!)

陽乃「昨日、雪乃ちゃんの様子が変だったけど~比企谷くんなにか知らない?」

八幡「オレは知らないですよ。ただ体調が悪そうでしたけど」

陽乃「本当に」ジー

八幡「本当ですよ。そんな疑うなら由比ヶ浜にも聞いたらどうですか? あいつも一緒にいましたし」

陽乃(う~ん…嘘いってないみたいだね…絶対、比企谷くんがらみだと思ったんだけど…)ジー

八幡(オレの戸塚愛すげえ!!雪ノ下さんのプレッシャーに怯まなかったぞオレ!)

陽乃「あれっ? 比企谷くんなんか雰囲気変わった?」

八幡「そうすか? 実感ないすっけど」

陽乃「ふ~ん…なにか心境の変化でもあったのかね」ギュ

八幡「そうですね。専業主婦になるという甘い考えを捨てました」

陽乃「えっ、専業主婦?」

八幡「はい…それより離れてくれませんか?」バッ

陽乃「う、うん…」

陽乃(せっかくお姉さんが抱きついたのに何の反応もしてくれないなんて寂しいな~)

八幡「あなただったら、わざわざオレなんかに聞かなくてもいくらでも情報元あるでしょ?
たとえ、雪ノ下が何か隠していてもあなたなら見破れると思うんですけどね」


陽乃「それはそうなんだけどさ~比企谷くんとお話するの楽しいんだもん」

八幡「オレで遊ぶの間違いじゃないですか…けどできれば今度から控えてもらいたいんですけど」

陽乃「え~なんで!こんなにキレイなお姉さんとスキンシップできるんだよ~」

八幡「いや、あなたが美人なのは認めますけど…オレはこれからとても忙しくなるんです。誰かに付き合う余裕なんてありません」

陽乃「えっ?」

陽乃(あの比企谷くんが小町ちゃん以外の異性にこんなセリフ吐くなんて…)

八幡「それじゃオレ急ぐんでこれで」

陽乃「あっ…」

陽乃(行っちゃった…もっと、お話したかったのに…)

陽乃(…たしかに私はよく人から美人って、よく言われるけど…でもその言葉には下心とか機嫌取りとか嫉妬とか羨望とかそういうなんらかの感情が含まれているんだけど…)

陽乃(でも今の比企谷くんの言葉にはそういう余計な感情が含まれていなかった。
それどころか照れさえ入ってなくて、ただ思っていることを言った…そんな感じだった)

陽乃(なんか新鮮だったな~鬱陶しいのが含まれていない分、他の人に言われるのよりうれしいかったな♪)

陽乃「でもさっき私が抱きついても比企谷くん動揺しなかったし…まさか不能になったとか?」

八幡「あの雪ノ下さんに困らせられる前に立ち去ることができた」

八幡「すげえ!あの魔王相手に怯まず自然に逃げることに成功するなんて、オレ成長しているじゃん!」

八幡(これも戸塚のおかげだ!天使の加護だ!ああ、とつかわいい…フヒ)

八幡「だけど、やっぱりあの人に勝てる気はしねえ…」

八幡「………」

八幡「あの人を見て気づいたけど…戸塚がオレの告白を絶対受けるとは限らないんだよな…」

八幡(振られる覚悟もしとかないといけねえな…いや弱気になるなオレ!そうならないために戸塚にふさわしい男になろうと決めたんだろ!)

八幡「オレはあきらめないぜ!」遊戯風

八幡「ただいま」

小町「………お帰りお兄ちゃん…なんかご機嫌だね……」

八幡「まあな」

八幡(友達ができたからな)

小町「………」

小町(前のお兄ちゃんなら、小町がちょっとでも元気がなかったら気持ち悪いほど感づいていたのに…)

小町「お兄ちゃん晩御飯できているよ!早く一緒に食べよう!」

八幡「先に食ってていいぞ。オレは勉強すっから」

小町「まだテスト前じゃないのにそんなに勉強する必要ないでしょ!」

八幡「なにいっているんだ? 勉強は日々の積み重ねが大事なんだぞ。特に数学は解く回数を重ねていって、レベルを上げるんだ。
オレには一番必要なことだろう」

小町「だ、だけど ご飯食べてからでも…」

八幡「今は一刻も早く勉強したいんだ。テンションが下がらないうちにな…戸塚との結婚がかかっているからな!」キリッ

小町(お兄ちゃんがこんなになったのは私のせいでもあるんだ……ゴミいちゃんとかいったり、お兄ちゃんの都合考えないでこき使ったり、勝手に約束取り付けたり、お兄ちゃんだけ置いていって家族で外食したりして蔑ろにしていたから…)

小町(だからお兄ちゃんの心は徐々に傷ついていって、唯一ずーと優しく接してくれた戸塚さんに心惹かれても仕方がないことなのかもしれない…
せめて妹である私が優しく接していればお兄ちゃんは女の人に希望を捨てなかったかもしれないのに………)

八幡「結婚で気づいたが小町」

小町「な、なに?」

八幡「おまえ大志と付き合っているのか?」

小町「はっ?」

小町(なんでここで大志くんが出てくるの!あっ、でもいつものように嫉妬してくれてるならまだ糸口があるかも!そこから徐々にいつものにお兄ちゃんに戻せるかも!)

小町「付き合ってないよ。大志くんはただの友達だってば」

八幡「そうか」


小町「なに!お兄ちゃんもしかして嫉妬したの? 小町が大志くんと付き合っているんじゃないかって!小町的にポイント高ーい!」

八幡「ちがうぞ」

小町「えっ?」

八幡「ただオレがオランダ行ったら小町の彼氏に会えないからな。もしいたら今のうちな聞いておこうと思っただけだ」

小町「……えっ」

小町(なんでこんなに淡々としているの…いつもなら小町は他の男には渡さん!とシスコンぷりを発揮するとこなのに…)

八幡「それで思ったんだ。よく考えたら大志はそんなに悪い男じゃないなって」

小町「は、はあ」

八幡「以前のオレはよく知りもせず大志を否定していたが、大志はすごく家族思いだしな…姉貴のためにあんな必死になっていた。悪い奴ではない。
姉のカワ……サキ?も見た目は怖いけど弟以上かなりの家族思いでかつてのオレに匹敵するほどシスコン+ブラコンだ。そんな家庭環境なら安心して小町を嫁に出せると思っていたんだが…」

小町「な、何言っているのお兄ちゃん!私が大志くんと付き合ってるわけないじゃん!」

八幡「わかった、わかったからそんなにムキになるな。だが、もし付き合うことになってもオレは反対しない。それを言いたかったんだ」

小町「ど、どうして…」

八幡「オレはおまえが心配なんだ。もしオレがオランダ行っている間に彼氏を作って、そいつが悪い奴だったらどうしようかっと思ってな。
大志ならそこらへんのよく知らん男たちよりは安全だと思ったんだ」

小町「…お兄ちゃん」

小町(お兄ちゃん小町の事嫌いになったわけじゃないんだ…こんなにも小町の幸せを考えていたなんて…)

カマクラ「ニャー」

小町(ここで一緒にご飯食べてくれなきゃ嫌だ!なんていったら小町ただのわがままな妹だ…)

小町「小町の事心配してくれてありがとうお兄ちゃん…次の料理でリクエストある? なんでもいってよ!」

八幡「別になんでもいいぞ小町の作る料理はどれもうまいしな…そうだな頭にいいものとか甘い物がいいな」

小町「わかった。楽しみにしてね…」

八幡「おう」スタスタ

小町「………一人で食べるご飯あまりおいしくないな」ポツーン

カマクラ「ニャアーン」(俺もいるぞ!)

小町「どうしてこうなったんだろ…」シュン

四時間後

八幡「苦手な数学を長時間やっていたら…」

マックスコーヒーの山

八幡(これはいくらなんでも飲みすぎだろ…苦手な数学を勉強するためとはいえ…)つマックスコーヒー七本目

八幡「………」ゴクゴク

八幡「しまった!また飲んじまってる…やばいこのままじゃ戸塚と恋人同士になるまえに糖尿病になって星に還ってしまう!」



マックスコーヒーの精『いつもありがとう八幡様♪』



八幡「やばい…幻聴までしてきた…
なにこれっ?星の声なの!?オレいつから古代種になっちまったんだよ!!」

八幡「クソっ…国語とか英語ならマッ缶一本で十分なのに…やはり苦手教科の数学は独学じゃ無理がある…誰かに頼むか?」

八幡「雪ノ下は教えるのには向かないな…それは由比ヶ浜のクッキーでわかる。雪ノ下は優秀すぎるゆえにできない者の気持ちがわからないのだ」

八幡「なぜなら、できて当たり前の感覚だからだ。雪ノ下はどちらかというと80点の者を90点に90点の者を95にしたい人達向けだ」

八幡「仕方ない…気が進まんがあいつに頼んでみるか」

今日はここまで。約1ヶ月ぶりの投稿
次回は久しぶりにセフィロスネタ使います。その前にケフカスレとか完結させたいな

来月から携帯定額制やめるので投下しずらくなります
ジャパネトで買ったタブレットで投下できるかもですが
とりあえず今日の分

そのころゆきのんは

ズドォー

結衣『っ…』

陽乃『………』スッ

結衣『………』ドサッ

雪乃『由比ヶ浜さん…』

結衣『』

雪乃『ウソでしょ?』

陽乃『気にすることはないよ
これで雪乃ちゃんは誰にも遠慮せず比企谷くんにアタックできるからね』

陽乃『これでもう雪乃ちゃんの恋を邪魔するものはいなくなった
あとは比企谷くんを手に入れることのみ』

陽乃『そのあと待っているのは雪乃ちゃんの幸せな結婚生活
そして雪乃ちゃんは比企谷くんと一つになって新たな生命をつくる…』

雪乃『…だまりなさい』

雪乃『比企谷くんへの気持ちもあなたのバカげた計画も関係ない!』

雪乃『由比ヶ浜さんがいなくなってしまう』

雪乃『由比ヶ浜さんはもうしゃべらない』

雪乃『もう………笑わない…怒らない…』

雪乃『私たちは……どうしたらいい?』

雪乃『この痛みはどうしたらいい?』

雪乃『ゆびさきがチリチリする』

雪乃『口の中はカラカラだ』

雪乃『目のおくがあついのよ…』

陽乃『何をいっているの?雪乃ちゃんに感情があるとでもいうの?』

雪乃『あたりまえよ!私がなんだというの!』

陽乃『ウッフッフッ…かなしむふりはやめてよ』

陽乃『怒りに震える演技も必要ないよ』

陽乃『なぜなら、雪乃ちゃん。あなたは………』

陽乃『なぜなら、おまえは……人形だ』

雪乃『わたしが………人形…』

雪乃「はっ!?」

雪乃「はあはあ…なんて最悪な夢なの
由比ヶ浜さんが死ぬ夢なんて…」

雪乃(寝る前にあんな動画見るんじゃなかったわ…)

パソコン

雪乃「やはり姉さんに心を許してはダメね。いざとなったら姉さんの魔の手から由比ヶ浜さんを守れるよう私は強くならないといけないわ」

雪乃「由比ヶ浜さんは私のかけがえのない大事な人よ!絶対守る!」

雪乃(こんな悪夢を見るのも私の心の弱さが原因…)

雪乃「物事を自分で決める強さとやり遂げる意志の強さを私は身につけないといけないわ」

今日はここまで
ラッキーラッキーラッキーダン!ゴーゴー!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月28日 (火) 15:21:11   ID: dRN2FAaf

これは、気になる!

2 :  SS好きの774さん   2015年07月28日 (火) 19:59:35   ID: VVrZaSEx

トツハチ希望

3 :  SS好きの774さん   2015年08月15日 (土) 15:08:38   ID: fbocyZXW

続きはよ

4 :  SS好きの774さん   2015年08月22日 (土) 22:08:08   ID: 0_fwBfms

待ってました〜!
次回も楽しみにしています。

5 :  SS好きの774さん   2015年08月23日 (日) 15:27:15   ID: FHW3v6Ok

感激しました

6 :  SS好きの774さん   2015年08月25日 (火) 10:59:19   ID: 9oX9NPHa

これはおもろい

7 :  SS好きの774さん   2015年08月25日 (火) 16:44:57   ID: Al3O7__K

これは今までに無いタイプで非常に面白いね、続き待ってるよー

8 :  SS好きの774さん   2015年08月30日 (日) 14:55:16   ID: XvvyNKJa

この八幡、戸塚が受け入れてくれるのは既に前提になってそう

9 :  SS好きの774さん   2015年09月01日 (火) 13:24:27   ID: lavYHypQ

トツハチ希望異論は認めん

10 :  SS好きの774さん   2015年09月14日 (月) 01:10:08   ID: UgwOR0fW

これ、戸塚に拒絶されたらどうなるんや……

11 :  SS好きの774さん   2015年10月03日 (土) 08:31:32   ID: HYm_6VK4

ガンバレ!八幡

12 :  SS好きの774さん   2015年10月05日 (月) 23:55:47   ID: ebeBY72G

仮に戸塚が受け入れたとしても、戸塚の家族とかが反対したらどうするんや…

13 :  SS好きの774さん   2016年08月10日 (水) 00:40:16   ID: Us9aCBTH

あんな動画?ああ エアリスがや(殴

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom