モバP「3年P組 金Pち先生」 (17)
金Pち先生(以下P)「はい、みんなちゅうもーく!」
P「黒板に書かれたこの漢字…」
P「声に出して読んでもらいましょうか…じゃあ、愛海!」
愛海「やま!」
P「そうですね、これは人という漢字です」
P「この漢字をよぉーく見てください」
P「人という字は互いに支え合って「ヒト」になっているんです」
P「けれど、愛海の「やま」という考えもあながち間違いではないかもしれません」
P「考え方を変えてみましょう」
P「この「ヒト」はもう一人の「ヒト」をどうやって支えているのか?」
愛海「……」
愛海「…あっ!」
P「そういうことです」
P「うつぶせに倒れようとしてる「ヒト」の「やま」を支えている可能性もあるわけです」
愛海「先生…!」
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P「愛海、どうか女の子のお山みたいに柔らかい発想を持つ人になってください」
P「きみが求めている「やま」は、何も自分の目の前にだけあるわけじゃありません」
P「まだ見ぬ「やま」を見つけては、揉ん…超えていってください」
P「先生はきみがそういうアイドルになれることを信じています」
愛海「せんせぇ…ぐすっ…ありがとぉ…!」
P「さーて、次は四文字熟語の勉強をしてみましょう」
P「ヘレーン?この四文字熟語を大きく声に出して読んでみてください」
ヘレン「世界レベル!」
P「そう!威風堂々!!」
P「人としての威厳、活気が満ち溢れていることを意味する立派な漢字ですっ!」
P「きみにこの言葉を贈る意味、わかりますね?」
ヘレン「世界が私を求めている」
ヘレン「今は…風さえも私を呼んでいるわね…」
P「そう!世界はお前の為に回ってるんだ!!」
P「立派な人にならなくていい…感じの良い人になってほしい…」
P「だけど、ヘレンは立派な人であろう!」
P「きみの人を惹きつける魅力は本物です」
P「そんな自分に誇りをもって堂々としていてください」
P「そして、きみこそが世界を変える器を持つアイドルだということをいつまでも忘れないでください」
ヘレン「ぐすっ…センキューマイティーチャー…」
P「雫!拓海っ!」
雫「はいっ!」
拓海「おう!」
P「きみたちは腐ったミカンなんかじゃありませんっ!」
P「たわわに実ったスイカですっ!!」
雫「はいっ!」
拓海「おう!」
P「そうだなあ、次はこの漢字を読んでもらおうかな」
P「仁奈ちゃーん、読めるかなあ?」
仁奈「9歳だから、わかんねーですよ!」
P「そうだね、これは仁奈の「仁」という漢字だね」
P「「仁」という漢字には他人に対する優しさや親愛という意味があります」
P「仁奈は自分の周りの誰かに優しくできていますか?」
仁奈「9歳だから、わかんねーですよ!」
P「うん…何をもって「優しい」のか」
P「自分では案外気づかないものかもしれませんね」
P「じゃあ、この「優」という漢字を先に勉強してみよう」
P「「優」という漢字は一体何者なのか!」
仁奈「アッキーの飼い主ですよ!」
P「やるなぁ!よくそこに気がついた!!」
P「仁奈はアッキーを見ると、どんな気持ちになるかな?」
仁奈「もふもふしてみてーですよ!」
P「そのもふもふは、強くやりますか?それとも弱くやりますか?」
仁奈「アッキーは仁奈よりも、ちっちぇーです!」
仁奈「だから、痛くならねーように「やさしく」もふもふ…」
仁奈「……」
仁奈「…あっ!」
P「そうなんだよ、仁奈」
P「それが「仁」奈の持つ「優」しさなんです」
P「今はまだ9歳だから、わからないことだらけかもしれない」
P「それでも、今きみが気づいた「優」しさというものを覚えていてほしい」
P「そしてどうか…アッキーの飼い主である「太田優」のことも覚えていてほしい」
P「アイドルをやっているのはアッキーじゃなくて飼い主の方なんですから」
仁奈「仁奈、ぜってーに忘れねーです!!」
P「さて、次の漢字はちょっと難しいかもしれないなー」
P「ちっひー、頑張って読んでみようか?」
ちひろ「ナスじゃなくてカコですよー♪」
P「このバカチンがぁーっ!!」
P「「茄子」を「カコ」と読む、日本人がどこにいるんですかっ!!」
P「そんな考えが廃課金と爆死を生むんだっ!!」
P「なぜ、廃課金がスタドリに手を出したか」
P「みんなも、それを知る必要がある!」
P「スタドリが、優しかったちっひを変えてしまった…!」
P「みんな、ドリンクを憎めーっ!!」
あい「……」
P「…あい、この漢字…きみなら読めるだろう?」
あい「…カコじゃなくてナスかな」
P「このバカチンがぁーっ!!」
あい「な、なにぃっ!?」
あい「わ、私がバカチンだって…!?」
P「自分を仲間の名前を「ナス」呼ばわりする人がどこにいるんですかっ!!」
あい「さっきのちっひに対しての説教はなんだったんだ!?」
ちひろ「誰がちっひですか!?」
あい「黙ってたと思ったら、気にしてたのか!?」
P「茄子と書いてカコ!」
P「ナス、ナス、ナス、ナス…そう簡単に言うなよ!」
あい「その言葉、そっくりそのまま返すよ!」
P「これだけ言ってもわかりませんと…」
P「茜、この漢字を読んでもらえるかい?」
茜「まーぼーかこってなんですか!?食べ物ですかっ!?」
P「どう思うっ!?」
あい「うっかりナスの読み方を知らないだけだと思うがね!」
友紀「麻婆茄子かー!ビールとよく合うよねー!」
早苗「と思って…じゃーんっ!」
友紀「おっ、さっすが早苗さーん!話せるぅー♪」
あい「授業中に酒盛りだと!?」
あい「先生、こんなことを教師として許していいのかい!?」
P「あい、教師というのはね「教師」と呼ばれているのが教師ではないんです」
P「生徒達から慕われて、はじめて「教師」になれるんです」
P「頭ごなしに怒ってしまってはいけません」
あい「なるほど…そういうものなのか」
あい「……」
あい「(私が間髪入れずに怒られたのはなんだったんだろうか…)」
P「先生も混ぜろよー、水臭いなぁー」
あい「だからといって、教師がその輪に入り込むのはどうなんだ!?」
あい「(なにかがおかしい…)」
あい「(私の知っている金八先生の授業風景はこんなものじゃなかった…)」
あい「(とは言っても、私は世代的に平成後期に放映されたものしか知らないんだが…)」
菜々「金八先生、ナナもよく見てましたよ!あの頃は杉田かお…」
あい「再放送という言い訳をする前に、やめておくといい」
アッキー「くぅーん…」
あい「…いたのか」
アッキー「くぅーん…」
あい「そうか…なるほどな…」
あい「……」
あい「な、なにぃっ!?」
あい「今日が卒業式だったのかい!?」
おわり
ひどくむしゃくしゃしていた
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