優希「咲ちゃんの方は？」

咲「んー？」

優希「ほら、のどちゃんとか」

咲「和ちゃん？いまでも手紙のやりとりはしてるよ」

優希「今日び手紙て…」

咲「しょうがないじゃん…和ちゃんが向こうに言った時は携帯なんて持ってなかったんだし。それに文通も慣れると楽しいよ」

優希「そんなもんかねー」

優希「でも部長…はいまは私か…元部長とは電話とかメールでやりとりしてるんでしょ？」

咲「そうだけど…なんだか和ちゃんとは手紙のやりとりの方が慣れちゃって。なかなか言い出せないんだよね」

優希「のどちゃん泣いてるじぇ。それにしても元部長が咲ちゃんだけ特別に連絡を取ってるなんて意外だったなー」

咲「私も意外だったよ。みんなともこうなのかなって思ってたから」

優希「そう考えると咲ちゃんって結構人気者だよなー」

咲「そうかな」

優希「全国あっちこっちに連絡取り合ってる人いるじゃん」

咲「そこまでじゃないでしょ。お姉ちゃんと淡ちゃん、穏乃ちゃん、ネリーちゃん、姉帯さん、末原さん…」

優希「あーはいはい。人気者自慢なんか聞きたくないー」

咲「優希ちゃんから振ってきたんじゃん…」

優希「後輩にもなつかれてるしなー」

咲「べつにマホちゃんは優希ちゃんにもなついてるでしょ」

優希「そうだけど、咲ちゃんにはべったりだじょ」

咲「…そうかな。そう…かも？」

優希「あーあーやってらんねーじぇ」

咲「またそうやってすぐいじけるんだから」

優希「咲ちゃんは男は作らんのか？」

咲「唐突だね…うーん、作ろうと思って作れるものじゃないと思うけど、いまはべつに」

優希「さもしーなー」

咲「そう？いまは少なくとも、そんなの作っちゃったらいじけちゃう子がいるしね」

優希「…だれのことやら」

咲「ふふ、だれだろうね？」

咲「さて。いじけちゃっただれかさんのためにタコスでも作ってあげようかな」

優希「おー！やったじぇ！」

咲「ほら、どけて」

優希「えー…膝枕したまま作って」

咲「無理」

優希「うー。しぶしぶどけてあげるじょ」

咲「なにその態度」

優希「うそうそ、愛してるじぇー」

咲「はいはい。私もだよ」