【東方】幻想入りして1年が経ちます【安価】 (976)

このスレは東方projectの二次創作の安価スレです。
戦闘や主軸となるストーリーのない、ゆったりとした幻想郷で進行したいと思います。


目的は、「幻想入りしてから一年経とうとしている貴方が、その間に知り合った女の子とイチャコラしよう」というものです。
目的の女の子の好感度を上げて個別ルートに入る。そんなありがちなギャルゲー的なノリで行きます。


主人公の名前は【貴方】で統一します。
キャラによっては二人称が「貴方」の場合もありますが、その場合は【】を外す表現とします。
よって、○○「【貴方】、貴方は~」の様に分かり辛い表現も出てくる場合もありますが、ご了承ください。


なお、主人公の住まい、攻略可能ヒロイン等はこちらで設定しております。この点もご了承ください。




それでは始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441118154

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
時計を見れば、まだ午前6時前。すっかり早起きが習慣付いたな、と貴方は自分に感心してました。
何せ、幻想郷に来る前までは、休みの日には午後に起きることまであったのですから。


しかし、『ここの住民』で見れば起きるには普通の時間帯。日が昇ると同時に起床するなんてザラです。
『幻想郷の人里』で見れば、ごく普通の起床時間です。


と、いうことなので、貴方さっさと布団を畳み押し入れに仕舞い込みました。
そしてカレンダーを一枚めくり今日の日付を見ました。
そこで、貴方はふと気が付きました。


後10日で、幻想郷に来てから1年が経つのか、と。

※簡単なルール


【貴方】は幻想入りしてから後10日で1年が経とうとしています。
キリがいいので後9日でヒロインの好感度を上げて、恋慕とか親愛とか付けてください。


好感度の上げ方は主に安価とコンマです。
初期好感度をコンマで決定し、主人公の行動パターンを安価で決め、上昇幅をコンマで決める。といった流れです。


10日目を迎えた時点で、一定以上の好感度を持つヒロインの個別ルートに入ります。
一定以上の好感度を持つキャラが2キャラ以上の場合、多数決で1人のルートに決定します。二股はスゴイ・シツレイ!



なお、どのヒロインも一定以上の好感度を持たないで10日目を迎えてしまった場合
BADENDとして秋姉妹ルートに入ります。




続きます。

これってBADで秋姉妹ルートに入ったら静葉と穣子のどっちの個別ルートに入るんだ…

長いようで短いものと貴方はしみじみしていましたが、仕事仕度をしなければならないのであまりのんびりもしていられません。
ともかく、【貴方】は窓を開け朝の空気を吸い込もうとしました。

すると――――――


「おはようございまーーーーーす!」


と、元気な声と共に窓の下からヌッ!と人影が現れました。
朝っぱらから驚いて思わず貴方は"ぎゃあ"と叫んで後ろに飛び退りました。
しかし、運悪く足を引っ掛けてしまい盛大に仰向けにすっ転んでしまいました。

よかったな【貴方】よ。地面"した"がコンクリートじゃなくてよ・・・

「あ、あらら・・・ごめんなさい、【貴方】さん」

痛みにもんどりうっている貴方に、人影の正体が心配そうに声をかけました。

>>10

秋姉妹は2人で1セットなので両方です。


貴方は大丈夫ですよ、と痛みに堪えながらなんとか笑みを作って対応しました。

朝っぱらから貴方を驚かせた"女の子"は―――


ショートな黒髪に、白いワイシャツ。黒のスカートに、何より目立つ赤色の山伏風の帽子。
そう、彼女は―――


射命丸文「すみませんでした、【貴方】さん。では改めまして、おはようございます!」


幻想郷でも古株と言われる「天狗」という種族の一つである、鴉天狗。
同時に貴方が定期購読している「文々。新聞」の製作者でもある――射命丸文でした。

貴方は彼女の挨拶に返事をしました―――

安価 ↓2

1.おはようございます。射命丸さん。
2.おはようございます。文ちゃん。
3.おはようございます。文。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁



1が最低。0は最高の10とします。
また、好感度が低いからと言ってそのキャラとの仲が悪いということは無く、以下のような関係になっています。

1~4・・・友人
5~8・・・親しい友人
9・0(10)・・・異性として意識



好感度の変化につれ二人称や言葉遣いが変化するキャラもいます。

3.おはようございます。文。

射命丸文 初期好感度:1

文「はい!・・・さて、今日の新聞を届けに来ましたよー」

自分より遥かに格上であろう彼女ですが、貴方は彼女を呼び捨てで呼びます。
出合った最初のうちは貴方も「射命丸さん」と呼んでいましたが、彼女の新聞を定期購読し始め、
彼女と接する機会が増えるうちに「文さん」そして「文」と呼び方を変えていきました。

彼女もまたそれを満更でなく感じ、いい友人が出来た。とどこかで言ってたということを風の噂で聞きました。

文「はいどうぞ。・・・おや、これから朝ごはんを作るんですか?よろしければ味見担当の業務をば・・・」

貴方はにっこりと一言、また会いましょう。と述べ、窓をピシャリ、と勢いよく閉めました。
その勢いに、ほんの少し、先ほどの驚かされた恨みがあったかどうかは分かりません。

今回はここまでです。
初回で凄い短くて申し訳ありませんが、ちょこちょこと進めて行きたいと思います。
それでは。

今回も短いと思いますが、再開します。


窓を閉め鍵もきっちりかけた後、貴方は朝食を作り始めました。
何やら外から「入れてくださいよー!」と声が聞こえてましたが、カーテンを閉めると静かになりました。
多少のゴタゴタはあったものの、これで落ち着いて朝食を作れます。


―――外来人調理中…


ベーコンエッグ、ワカメのみそ汁、さんまの塩焼き、山盛りのキャベツ。ごきげんな朝食です。
朝食も以前からは考えられないほど充実した量を摂取しています。
これも幻想郷ライフの恩恵でしょうか。

いただきます。と貴方は箸を付け始めました。


―――外来人食事中・・・


朝食を終え、食器を片付けると、そろそろ仕事に出かける時間帯になったようです。
現在貴方は二つの仕事を掛け持ちしています。

一つは、緑色の髪をした綺麗なお姉さんの花畑で花の栽培業です。
主に花の世話係として貴方はそこで働いています。
時折、人形みたいに可愛らしいが、毒を吐くこともある子供が来るようです。

もう一つは、銀色の髪をした格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業です。
主に店番をまかされていますが、きちんと買い物をしてくれるお客さんはほとんどいないようです。
しかし最近では、赤髪のツインテールなお姉さんや緑髪の少し小さなお嬢さん。
それと、先ほどの元気な新聞記者が来ることも増えてきたようです。


どちらに向かいますか?



1.綺麗なお姉さんの花畑で花の栽培業
2.格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業


安価↓3
(初日は結局どちらにも向かうことになるので優先順位が変わるだけです)

2.格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業

貴方は雑貨屋に向かうことにしました。
人里から出て少し歩いたところの、魔法の森の入り口にあるその雑貨屋の名は―――


「いらっしゃい。ようこそ『香霖堂』へ」


店――『香霖堂』に入ると、若い"男性"の声が出迎えてくれました。
声の主は銀髪に一本のアホ毛。ツートンカラーの変わった和服を着る彼は―――


森近霖之助「おや、【貴方】。君だったか」


『香霖堂』を営む店主であり、貴方の雇い主である――森近霖之助でした。

貴方は彼に挨拶しました。

安価 ↓2

1.おはようございます。森近さん。
2.おはようございます。霖之助さん。
3.おはよう。霖之助。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.おはようございます。霖之助さん

森近霖之助 初期好感度:8

霖之助「うん。今日もよろしくお願いするよ。・・・とは言ったものの、君の主な仕事は僕と雑談する位なものだけどね」

はは。と少し自嘲気味に笑う霖之助でしたが、
元々商売に熱心でない彼は実はそこまで閑古鳥が鳴いているこの現状を気にはしてないようでした。

貴方と彼との関係ですが―――あまり長い会話を好まない彼ですが、貴方とはよく話をします。
例えば、白黒調な魔法使いや紅白調な巫女さんはよく香霖堂に(冷やかしに)来て彼や貴方と話をします。
もちろん彼に話しかける数の方が多いですが。
両手に花な状況ですが、彼自身はというと、最も話かけることが多いのは何故か貴方でした。

そのことを魔法使いさんに突っ込まれた時は、
「つい薀蓄に熱くなって長く話を続けても真剣に聞いてくれるから」
との彼の話でした。

その話を聞いて女の子二人が貴方を羨ましそうに見ましたが、スルーしました。
俺は悪くねえ!

さて、業務開始からしばらくして、予想通り彼との雑談に花を咲かせてましたところ。


「失礼するよーっ」


と、威勢のいい声で店に入ってきた女性がいました。

霖之助「おや、お客さん・・・になるかもしれないな。【貴方】、対応をよろしく頼むよ」

はい、と返事するなり、貴方は"一応"本来の業務である接客に入りました。
本来、数少ないお客さんに対応するなら店主である霖之助がやるはずなのですが、
彼の場合客かそうか判断できない場合、接客を面倒くさがる節があるので、普段は貴方が対応することになってます。

貴方は店に来たその女性に対応しました。
その女性は、赤いツインテールに和服を着ています。
そして何より、そのバストは豊満であった。


いらっしゃいませ―――

安価 ↓2

1.小野塚さん。
2.小町さん。
3.こまっちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.小町さん。

森近霖之助 初期好感度:6

いらっしゃいませ。小町さん。

本日最初のお客さん(?)である彼女は――小野塚小町、という死神でした。

「や!【貴方】か!今日はあんたが来てる日だったんだ。ラッキーだねえ」

なんとも嬉しいことを言ってくれる彼女と貴方は、度々宴会でよく相手をする仲でした。
当初貴方が彼女と知り合った時、死神、という職業を聞いて大層恐れ入ったようですが、
彼女の仕事は専ら三途の川を渡る船頭であり、イメージであったノートに名前を書いたりする仕事とは大きく違うものでした。

それからというものの、彼女自身のさっぱりとした性格もあり簡単に打ち解けたようです。

「今日は私は休みなんだ。ちょうど冷やかしにいい所があると思って来たんだけど・・・」

残念ながらお客さんでは無かったようです。貴方は、それを店員に言いますか、と苦笑いを浮かべて言いましたが・・・

「まあ、あんたが店番やってるなら何か買ってかないと悪いしねえ。ちょっと見させて頂くよ」

どうやら霖之助にとってもラッキーなことになったようです。

>>50
修正。
森近霖之助→小野塚小町 でお願いします

それから三十分ほど、たっぷり彼女が品物を見ていると。


「失礼します」


と、また一人お客さんらしき人物が入店してきました。
今日は槍でも降るのでしょうか。白黒と紅白でないのに二人以上来るなんて奇跡でかありません。
などと貴方は失礼なことを考えていると、

「あ・・・え゛っ!?」

びっくりしたのか、あまり女の子が出してはよろしくない声を出して小町が振り向きました。
どうかしましたか、小町さん?と貴方が尋ねましたが、彼女は固まって返答する場合では無い様子です。

貴方は、どうしたんだろう、と恐らく彼女がフリーズする原因を視線で辿りました。

するとそこには―――


ショートな緑髪に、紺の上着。黒いスカートを履いている。
今、フリーズしている小町と比べると少しだけ身長が低いように見えます。
そんな容姿をする――四季映姫・ヤマザナドゥの姿がありました。

「ん?・・・小町、どうして貴方がここにいるんですか」

どうやら知り合いの様子ですが、何やら映姫の声のトーンが少しいつもより低いようです。
機嫌が悪いのかはたまた別の理由か。
そして映姫は貴方に気が付いてない様子。ともかく業務を果たさなければ、と貴方は彼女の対応に入りました。

安価 ↓2

1.いらっしゃいませ。四季さん。
2.いらっしゃいませ。映姫さん。
3.いらっしゃい。映姫ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

3.いらっしゃい。映姫ちゃん。

四季映姫・ヤマザナドゥ 初期好感度:10

貴方は少し砕けた口調で二人目のお客さんである、映姫に対応しました。
その際、小町が「な゛っ!?」とこれまた女の子が出してはいけない声を出して驚いていました。

映姫「あ・・・【貴方】さん。こんにちは。今日は貴方が店番をしてらしたんですね」

貴方の姿を確認するなり、彼女は嬉しそうな声で貴方に挨拶をしました。

ゆっくり見て行ってよ。今、お茶を持ってくるね。と、貴方は奥にお茶を沸かしに引っ込みました。

映姫「そんな。お構いなく・・・ありがとうございます」


貴方が彼女と知り合ったのは、意外にも人里でした。
幻想入りして間もない頃、道行く貴方に対し、突然ながら彼女が説教を始めたのがファーストコンタクトです。
まだ幻想郷をよく知らない貴方は、彼女が説教を趣味としていることを知りません。
そして貴方と出合った時にたまたま仕事がオフだったことも知りません。
ですが、何者かは知らないが本気で自分を心配してくれている奇特な人だ。と貴方は大層彼女に感謝しました。

それからというものの、貴方は可能な限り積極的に彼女との交流を図りました。
彼女も、彼女自身と積極的に関わろうとする貴方に興味を持ってか、話をするのを楽しみにしてくれているようです。

お茶を沸かしている間、何やらお客さんである二人が二、三言会話しているのが聞こえました。
ボソボソと話していたのでよくは聞き取れませんでしたが。
ただ、小町の「え、アイツ知らないんですか!?」という声だけは聞き取れました。


お待たせ。と貴方は二人にお茶を出しました。
小町はフリーズが解けたようですが、今度は目をキョロキョロさせて落ち着かない様子です。

映姫「ありがとうございます。【貴方】さん。・・・頂きましょうか、小町"さん"」

小町「そ、そうです・・・そうだねー。四季さ・・映姫、ちゃん」

映姫は小町に付ける敬称をいやに強調して、小町はとにかく変に動揺しています。
二人は知り合いなの?と貴方は映姫に尋ねると

映姫「まあ、あの・・・ちょっとした知り合いですよ」

と、あまりその話題に触れて欲しくないような返事が来たのでこれ以上詮索するのはしませんでした。

その後、暫く二人と雑談――小町は沈んだ様子でしたが――しまして、
一時間ほど経った頃、映姫はそろそろ出る旨を貴方に言いました。
小町"さん"もいっしょに、とのことです。

普段は、彼女はもう少し長くいるのですが、残念そうに、

映姫「少しやらなくてはならないことが出来たので・・・本当はもっとお話ししたかったのですが」

と言いました。その話を聞いている時に小町がビクッと震えた気がしましたが、貴方、これをスルー。


結局、二人は小物を一つずつ購入し、香霖堂を出て行きました。
小町の足取りがそこはかとなく重いと感じたのは貴方だけではないようです。

霖之助「あれはまあ、自業自得だろうね」

さっきまで奥に引っ込んでいた霖之助がそう言いました。
どういう意味です?と貴方が尋ねると

霖之助「小野塚小町は休みじゃない、サボってここに来てたってところさ」

成程、と貴方は頷きました。
小町はちょっとしたサボり癖があるのは貴方も知っています。
時折バレているそうですが、それを改める気はない様子です。
そして映姫にそれがバレて彼女から説教を喰らうだろうから落ち込んでいた、と納得しました。


しかし、貴方はそこで新たな疑問が出てきて、霖之助に尋ねました。
何故映姫ちゃんは小町さんがサボってたことを知ってたんです?と。

霖之助「・・・え、何でって、そりゃあ」

何かを言いかけたところでハッと霖之助は感づいたようです。

霖之助「もしかして君、四季映姫と小野塚小町の関係は知らない?」

その問いに貴方は、はい、と答えました。


貴方は未だに彼女の正体を知りません。
彼女もまた貴方に正体を教えてません。


霖之助「ふうむ。成程成程。道理で映姫『ちゃん』ね」

何やら一人で納得してしまった様子。分からなくて悔しいビクンビクン。

霖之助「ま、僕が正解を言っていいことでは無さそうだし。秘密ってことにしておくよ」

結局貴方は二人の関係を分からず仕舞です。悔しいビクンビクン。
そして、今日は二つも売れたから店じまいだ。と、まだ昼なのに店をたたんでしまいました。
貴方は午前で終わったにも関わらず、一日の分の給金を貰い、またね。と帰されてしまいました。


人里の入り口にポツンと一人。
まだ昼時です。働きたい盛りの貴方は、間に合うかも、と、もう一つの仕事に向かいました。
行く先は綺麗なお姉さんの花畑です。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

早いとこ1日目は終わらせたい所存。
再開します。


貴方は取りあえず舗装されている、様な気がする程度の荒れ道をすいすいと歩いていきます。
その道は貴方が一年前弱に通過した道です。
随分慣れたなあ、と貴方は自分に感心しました。本日二度目です。

とは言ったものの、空を飛べたらもっと早くに付けるはずですが、人間の貴方には出来るわけがありません。
4回言ってもやっぱり出来ませんでした。


そんなことを考えていると、途端に舗装されている道が見えてきました。
この道がゴールの目印です。この道に入り、角を曲がると・・・


辺り一面に美しく咲く、向日葵の畑が見えました。
通称、『太陽の畑』と言われる場所です。

貴方は、いつもながら絶景だ、と少しの間目を奪われましたが、
もう昼もとっくに過ぎてしまい、これ以上時間を取られると仕事どころではありません。

貴方は早速『太陽の畑』に足を踏み入れました。


ともかく、貴方は雇い主を探さなければなりません。
しかし、この広い向日葵畑、一本一本の向日葵も貴方の身長と同じくらいあります。
ならば貴方より背の小さい雇い主は当然向日葵に隠れてしまってます。
このままでは見つからないまま日が暮れてしまいそうです。


仕方がないので、貴方は雇い主の名前を大声で呼びました。

安価 ↓2

1.風見さーん。と大声で呼びました。
2.幽香さーん。と大声で呼びました。
3.ゆうかりーん。と大声で呼びました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

1.風見さーん。と大声で呼びました。

風見優香 初期好感度:10

貴方はそう呼びかけましたが、反応が帰ってきません。
やはり昼も過ぎたので遅すぎたのか。と貴方は踵を返し人里に戻ろうとしました。
・・・と次の瞬間!


「もう。遅いわよ?」


後ろで女の子の声が聞こえ、貴方は慌てて振り返りました。

しかし、振り返った貴方の目の前には誰も居ません。確か聞こえたはずですが。
貴方が呆気に取られてると、次は後ろから不意に肩を叩かれました。ある種のホラーです。

ビクリと体を震わせ、また振り返ろうとしました。
が、頬を指で押さえられ振り返ることは出来ませんでした。つっかえ棒です。

「ふふっ。こんにちは。【貴方】君」

貴方をつっかえ棒でおちょくるこの女性は―――


緑髪は肩まで掛かるか掛からないくらいのセミロング。
白のカッターシャツに、チェックの赤のスカートとベスト。
特徴的なのは持っている日傘。そんな彼女は―――


風見優香「でも、珍しいわね。こんな時間に来るなんて」


この太陽の畑の世話をし、かつ貴方の仕事の雇い主である――風見幽香でした。

貴方は、来れる予定では無かったが、時間が出来たので仕事に来ました。と言いました。
実際には頬を人差し指でぐりぐり弄られながらでしたので、ふがふがとしか発音出来てないようでしたが。

幽香「ふうん。別に仕事で無くても来てくれていいのに」

そんなことを言いながらまだぐりぐりしています。よほど貴方の頬の感触が気に入ったようです。


彼女、風見幽香は基本的には、積極的に誰かと関わろうとはしません。
特に貴方の様に普通の人間には興味を持たない妖怪でした。
しかし、ちょっとした事情から貴方が幽香の畑の世話の手伝いを続けていくうちに、
今や貴方とは、からかう、からかわれるの仲になることが出来ました。
普通の人間と親密になること自体初めてだった彼女は、新鮮な気持ちで溢れているようです。

貴方は、彼女のことは、苗字に敬称を付けて呼んでます。何せ明らかに格上の妖怪ですから。
ですが、その割に彼女を全く恐れて無いし、からかわれるのも楽しく感じているようです。
多分Mでしょう。だがその他一切のことはわかりません。

幽香「そうね、でも花の世話はもう今日はいいのよ」

幽香は残念だけど、と付け加えそう言いました。
同時に指を離してくれたのでようやくまともに貴方も喋れます。
そうですか。他に何か出来ることはありませんか?と貴方は聞きました。

幽香「ええ。花の世話では無いけど、他に世話して欲しい子がいるのよ」

子?と貴方が聞くと、幽香はちょいちょい、と貴方の後ろを指差しました。
貴方はその方角に振り向くとそこには――


「・・・・・・・・」


貴方をジーっと見つめる小さな人影がありました。

安価 ↓2

1.こんにちは、メディスン。
2.こんにちは、メディスンちゃん。
3.こんにちは、メディ。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.こんにちは、メディスンちゃん。

メディスン・メランコリー 初期好感度:9

こそっ、と向日葵に隠れる小さな人影は―――


金髪のウェーブのかかったショートヘアー。黒を基調とする上着に、真っ赤なロングスカートを履いてます。
そしてとても低い身長。よくしゃがみ込まないと目線を合わせられません。そんな彼女は―――


メディスン・メランコリー「あ、【貴方】・・・えと、その。こ、こんに・・・ちは」


毒を操る力を持ちながらも、まだ幼く扱い慣れてない、人形の付喪神――メディスン・メランコリーです。
彼女は貴方の挨拶に対し、たどたどしくも返してくれました。

幽香「この子、貴方が来ないかと待ってたのよ。来るとは限らないのに。ふふ」

可愛いでしょ?と幽香は貴方の頬をツンツンしてきました。
本日は頬が主に犠牲になるようです。犠牲の犠牲にな。
貴方は頬に攻撃を受けながらも、遅くなってごめんね。とメディスンに言いました。

メディ「・・・うん」

少し俯きながら、顔を赤くして答えました。あざといです。


しかし、今の彼女は、以前からはとても考えられない態度です。
人形解放を心情とする彼女は、人間とは相容れない間柄、と考えてます。
事実、貴方と会ったばかりの彼女は、がるる。と唸る勢いで敵意の目を向けてました。
その後、貴方はなんとかコミュニケーションを幾度も図り、少しずつ仲良くなってきました。
ただ、今では彼女は少しだけ、貴方に友達以上の感情が芽生えつつあるようです。

貴方は、当初「ちゃん」付けで呼ぶなと彼女に怒られてましたが、
今はそんなことを言わなくなってほっとしています。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


幽香「さて、それじゃ貴方も来たようだし…」

着いてきなさい、と言わんばかりにスタスタとどこかに歩き始めました。
貴方は一瞬メディスンと目を会わせると、見失ってはまずいので大人しく着いていきました。
メディスンは貴方の裾を掴みながら、少し早歩きで着いて来ています。


一分ほど歩くと、ちょっとした広場に出ました。
そこには少し大きめの丸いテーブルに、背もたれの椅子が三つ置かれていました。
テーブルにはポットらしき物が置かれてます。それを見て、

幽香「お茶にでもしましょうか」

と、彼女は言いました。
向日葵に囲まれながらのティータイム。優雅な様な暑苦しいような。と、貴方は考えてました。

幽香はこんなこともあろうかとと言わんばかりにテキパキと用意を始めます。
風見さん、これが今日の仕事でしょうか?と貴方は尋ねました。

幽香「そ。私と二人でお茶この子のお世話よ。お茶しながら。…お金は出せないけど、ね」

嫌なら辞めてもいいんじゃよ?みたいな顔でこちらを見てきました。
貴方は当然、もちろん構いません。と言いました。
美人なお姉さんと可愛い子、二人とお茶するだけなんてこっちが払いたいくらいです。

メディ「・・・ねぇ、【貴方】。座らせてくれる?」

メディスンがそう言ったので、貴方は、はい、お嬢さん。
と何となく格好つけて言って、彼女専用であろう座面の高い椅子を引いてあげました。
しかし、彼女は。

メディ「えと、違うのよ。…【貴方】は普通に座って」

なんてサービスを断られてしまいました。俺のファンサービスを拒否りやがって。

貴方はおや、どうしたんだろう?と思いながら椅子に座りました。
するとメディスンが近づいて来て、ひょい、と貴方の膝に飛び乗りました。
貴方は少し驚きながら、メディスンちゃん?と尋ねました。すると彼女は

メディ「あの、ここがいいの。ここに座りたいのよ」

そう言ってもじもじしながら貴方に返事をしました。
少しテーブルは高く感じるようですが、退く気は無いようです。
一度反抗期を過ぎると甘えんぼになるんだなあ、と貴方は兄か父になった様な気分に浸っていました。

幽香「・・・羨ましいわね」

ボソ、と幽香が呟いた言葉を貴方は聞き逃しませんでした。
果たして貴方とメディスン、どちらに言った言葉だったのでしょうか。
後者ならちょっと怖いような嬉しいような、です。

そんなことがあって始まったティータイム。
花に囲まれながら貴方たちは会話しながら穏やかな午後を過ごして行きます。

もうだいぶ時間は過ぎたでしょうか。太陽は既に大きく傾いてます。
これ以上滞在したなら夜道を帰らなくてはなりません。幻想郷の夜道は元の世界よりも危険です。
すみません、そろそろお暇させて頂きます。と、貴方はメディスンを抱えて席を立ちました。

幽香「ああ、もうこんな時間。貴方といると早いわね。それじゃあね、【貴方】君」

メディ「ん・・・またね。【貴方】」

二人に見送られながら貴方は急ぎ足で『太陽の畑』を後にします。
完全に陽が落ちる前に人里に帰らなくてはなりません。夜は妖怪が活発になる時間帯です。
そんな時間に人里の外にいる人間が妖怪に襲われたとしても、自業自得とまで言われている世界です。
幸運なことに貴方は一度も襲われたことはありませんが。



幽香「・・・別に慌てなくても関係ないのに、ね」

メディ「?」

結局、陽が落ちる少し前に人里に戻って来ることの出来た貴方は、自宅に帰ることにしました。
後、今日することと言えば、晩御飯を食べ、予定をチェックし、寝ることだけです。


―――外来人食事中・・・


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

※簡単なルールその2


【貴方】は一日の終わりに翌日に行く仕事先を決定します。


行先は2つ。

1.風見幽香、メディスン・メランコリーの出没する『太陽の畑』
2.小野塚小町、四季映姫・ヤマザナドゥ、射命丸文の出没する『香霖堂』

一日で行ける仕事先はどちらか一方のみとなります。


仕事先に出没しないヒロインはその日には会うことが出来ません。
また、一つの仕事先に出るヒロインは一人のみとなっております。


仕事先の決定は一日の終わりに、
仕事先で出没するヒロインは仕事先に着いた時点で
いずれも安価で決めようと思います。
ミスったらごめんなさい。



続きます。

明日の予定は……

安価 ↓3

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『香霖堂』に行く予定でした。

そうそう、香霖堂だ。と貴方は予定を確認した後、床につくことにしました。
今現在、外の時間で言うなら10時位でしょうか。
外に居た時ならまだまだ起きている時間でしたが、一年の生活で貴方の生体リズムは
完璧に人里スタイルに書き換えられてました。

早寝早起き、よいこです。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


射命丸文:1

森近霖之助:8

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

※簡単なルールその3


好感度の上昇幅は、出合ったヒロインとの別れ際の際にコンマで決定します。

下一桁のコンマによって、

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

の上昇値となっております。


9日目の終了時点で、好感度が『15』以上のヒロインに対し、個別ルートが解禁されます。
10日目は好感度の上昇パートはありません。


また、5日目にイベントがあります。
そのイベントに選択されたヒロインは、上記の好感度上昇値に加え+のボーナスが付いた好感度が加算されます。



霖之助の好感度は2日目以降ゲームから除外されます。



続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
赤ん坊のようにストレスや疲労を残さずに目を覚ませます。
永遠亭の健康診断でも異常なしと言われたことが自慢です。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

霖之助さん、おはようございます。
と、貴方は香霖堂に入店するなり挨拶をしました。

霖之助「やあ、【貴方】。すまないな、今少し手が離せないんだ。店番を頼むよ」

と、奥から声が聞こえてきました。
何だろう、と思い、彼のいるであろう店の奥を少し覗いてみると、
朝日の差す少し物の散らかった部屋の中心で、椅子に座り脚を組みながらコーヒーを飲みつつ、
優雅に読書をする霖之助の姿がありました。

いつもの風景です。


貴方が店番を始めてから早くも数時間経ちました。
今日は霖之助さんも読書に夢中だし暇だな、などと考えていると、ようやく玄関が開かれました。
お客さんでしょうか、或いは冷やかしに来た暇人でしょうか。
とにかく本日初の来店者です。

安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。
3.何やら慌てた様子です。文が入店しました。

安価を決定したところで
今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


3.何やら慌てた様子です。文が入店しました。

文「し、失礼しまーす!」

そう言うな否や、バタバタと慌てて、急いで玄関を閉められました。
閉まるのを確認すると、ふぅ、と溜息一つ。まるで借金取りにでも追われていたかのようです。
貴方は取りあえず、いらっしゃいませ、文。と営業スマイルで応対しました。

文「あぁ、どうも【貴方】さん。いやぁ、お恥ずかしい所をお見せしました」

あははは、と少し照れ隠しに笑いながら彼女は答えました。
随分急いでであろう彼女は少しだけ汗をかいており、肌に付くワイシャツがちょっとセクシーです。
などと観察させて貰った後、貴方は、どうしたんです、と質問しました。

文「今朝の新聞を見た読者に追いかけられまして・・・」

一体どんな記事だったのだろう、と貴方は怪訝そうな顔をしました。
幻想郷最速を"自称"している彼女を、少しなりとも汗をかかせるほど追いかけることの出来るスピードの持ち主はそう居ません。
恐ろしい執念です。執念が足りてます。
そこまで影響される読者がいるのでしょうか、と貴方は次いで彼女に質問しました。

文「あ、その顔を見るに朝刊はまだ見てませんね?どうぞ!」

困惑している貴方の顔から判断したのか、そう言って懐に持っていた文々。新聞を一部、ずいと貴方に差し出しました。
その一面を見ると、貴方はほんの少し固まり、動き始めると同時に記事をガン見しました。

内容は、「幻想郷の女の子達―巨乳ランキング― ※製作者の目視による独断」というものだったからです。
そいつは素敵です。大好きです。

文「この記事の低ランカーに追っかけられたんですよー。プライバシーのため名前は伏せますけど!」

彼女が必死に逃げた事実からかなり犯人が絞られますが、そこは言いませんでした。
プライバシーのため。

さて、彼女と会話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>せっかくだから文のスリーサイズ教えてよ
>>文の名前が載ってないけど何位だったの?

文「わお、私の体に興味をお持ちで?」

ちょっとだけジト目になりながら文は答えました。
そんな文に貴方は、【興味があります。】と冗談交じりに答えました。
ふーむ、と言いながら少し溜めて、貴方に近づいたと思うと、

文「教えませーん…よっ」

そう言ってベチン、と貴方にデコピンをかましました。
たかがデコピンですが、妖怪ならば話は別です。貴方は数十秒はおでこを抑えて蹲ることになってしまいました。
妖怪パワーには参りました。


この話題が出た時、奥で読書を愉しんでいた霖之助が何故か此方に来ていました。

>>折角だから何か買っていって

文「う…やっぱりそう来ますよねー。うう、店主だけかと思ってたのに…」

霖之助相手なら冷やかしで店から出ても罪悪感は無いようですが、
貴方にはどうもそうは行かない様子。別に貴方は気にはしないのですが。

文「仕方ない。このペンを頂きますね」

そう言って安物のペンを一つ手に取って差し出してきました。
毎度あり、とお金を受け取り、軽く包んで商品を渡しました。

文「しかし、貴方は私から新聞を買って、私は香霖堂で買い物をし、店主は貴方に賃金を渡す…」

経済のサイクルの縮図ですね。なんて貴方に言って来ました。
確かにそうかもですが、彼女の趣味の新聞なんて安いものですし、買い物だってそう高級な品物の取引はありません。
生活できるだけの賃金を頂いてる貴方が、実は一番罪悪感を抱いてたり抱いて無かったり。

さて、そんなこんなでもうすぐ夕暮れです。
読書の終えた霖之助が貴方達の会話に参加をしてから数時間、労働の終える時間が迫ってました。
貴方は霖之助に、そろそろあがります。と言いました。

霖之助「ん。ああ、お疲れ様。店も畳むとするよ」

文「あやや、随分経ってましたね。長居しちゃってすみません」

文はぺこり、と一礼し、貴方から買ったペンを片手に玄関に向かいます。

そして―――

好感度上昇値 ↓3

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

コンマ判定なら直下でもいいんじゃないかな
加速

>>171

今度から直下にしたいと思います。


好感度上昇 +2


文「今日はどうもありがとうございました!また会いましょーう!」

と、元気よく店を飛び出し、彼女自慢の黒い羽を羽ばたかせ、
そろそろ夕日見えそうな空へと飛び去って行きました。
その姿は優雅で、いつもながら貴方は心を奪われます。

余談ですが、今朝彼女を追い掛け回していたであろう人物に偶然再び遭遇し、
またもドッグファイトを繰り広げるというオチは貴方は知る由もありませんでした。
執念が足りてます。

貴方は人里へと帰宅しました。
その頃にはもう夕方で、寺小屋に通う子供達も家路へとつき始めます。
すれ違う子供達から元気よく挨拶をされます。貴方も笑顔でそれに返事をします。
時折爆発しろと罵倒も聞こえてきますが、子供の発言では無いと信じたい貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『太陽の畑』に行く予定でした。

明日は太陽の畑に行く予定です。確認した後に床につくことにしました。
聞きかじったことですが、三日後に人里にてちょっとした催し物があるとかなんとか。
こういうイベントは貴方は積極的に参加するほうでした。

秋の到来が近づいていることと関係あるかも知れません。


それではお休みなさい。

>>179
訂正 2→1

――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


射命丸文:1→3

森近霖之助:8

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――3日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
そういえば、と貴方は玄関に置かれている朝刊を手に取りました。
前日の件の記事は切り抜いて引き出しにしまっておきましたが、
今回のは大分自重した、いえ、された模様。特に目を見張る記事はありませんでした。
おのれ低ランカー。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は太陽の畑で栽培業です。

人里を見れば、何やらあちこちで動き回っている人の姿が見られます。
恐らく例の催し物でしょう。手伝いをしたい衝動に駆られましたが、
仕事優先です。仕事第一、結婚第二、休暇はそれから。


さて、暫くあぜ道歩いて、辿り着くはもう幾度と来た太陽の畑。
相変わらず美しく一面の向日葵です。
秋も近づいているのに枯れる様子は全くありません。不思議です。

貴方はそんな疑問をさておき、雇い主の姿を探しました。
前回は声を上げましたが、普段はこうして歩いて探してます。
彼女が騒がしいのは嫌いな性格だと以前、物理的に思い知らされたからです。


こうして探し始めて数分、貴方は―――

安価 ↓3

1.優雅に畑を散歩中。風見さんを見つけました。
2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


1.優雅に畑を散歩中。風見さんを見つけました。

向日葵畑を歩く彼女は、怖いくらいにその風景と美しくマッチングしています。
四季の花を操る彼女ですが、貴方の中では彼女のイメージは向日葵と認識しているようです。

さて、幽香は後ろにいる貴方に気付いてません。
貴方は、風見さん、と声をかけようとしましたが、そこでピンと閃きました。
この前の仕返しをしてやろう。と、後ろから肩を叩いて振り向いたところを指でつっかえ棒してやろうと考えたのです。

一般人が聞いたらとんだ自殺行為だ、と全力で止めるか逃げるかの二択でしょう。
大妖怪の一人であろう風見幽香にそんな悪戯なんて、惨劇不可避です。
アリが恐竜に挑むようなものです。ワニが大魔王に挑むようなものです。

ですが、当の貴方は、そろそろと忍び寄りやる気満々です。
今は日傘を持ってない様子ですので、肩を叩くのも容易です。抜き足差し足。
彼女は気付いていません。そして近づいたところで、ポン。と貴方は肩を叩きました。人差し指を立てながら。

幽香「ん?」

幽香は肩の叩かれた方へクルッと振り向きました。
そして思惑通り、彼女の頬には貴方の人差し指が、プニ。と入ってしまいました。

幽香「…………」

幽香は無言のまま、ほんのり顔を紅潮させて、流し目で貴方をじい、と見つめてます。
貴方はというと、幽香の柔らかい頬の感触を楽しんでいました。プニプニ。

暫くして、幽香は柔らかい笑みを浮かべると、

幽香「もう、悪戯しちゃだーめ、よ」

子供を言い聞かせるような口調で優しく貴方にそう言って、貴方の悪戯好きな手を掴みました。
そして、貴方の人差し指を更に頬に押し込むよう力を加え始めました。
しかし、さっきまでのマシュマロの様な柔らかい頬とは違い、今は鋼の様に硬い頬となっています。

幽香「この人差し指が私の頬を刺した悪い指ね?」

そう言ってギリギリと力を込めて指を頬に押し付けます。痛い痛い。


貴方を散々悶えさせてスッキリしてから、彼女と仕事をすることになりました。

仕事の合間にちょっと会話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>花について

貴方は、向日葵以外にはどういう花を育てているんですか?と尋ねました。
彼女は春の終わりから秋の中頃まではこの太陽の畑にいます。その間は貴方は彼女と仕事をしています。

幽香「そうね。春ならツツジやアネモネ。秋ならキクやハギ。冬ならカトレアやスイセンとかかしらね」

貴方も聞いたことのある花の名前です。そして次いで、じゃあ花では何が一番好きです?と尋ねました。

幽香「…向日葵、かしら。最近では」

幽香は少しだけ言い淀みつつそう答えました。
貴方は、確かに。風見さんのイメージにぴったりですしね。と言い、でも好きになったのは最近なんですね。と続けました。すると、

幽香「まあ…貴方と出会った時に咲いてた花だから」

と、髪をかきあげ、少し落ち着かない様子でそう言いました。
からかわれているのか少しだけ本心なのか分かりませんが、その言葉を聞いて貴方は随分照れてしまいました。
照れ隠しに、あまーい、と叫ぶと、幽香は笑顔で貴方の耳たぶを引っ張りあげました。

>>そういえば昨日のランキングで風見さんは確か……

幽香「1位ね」

さも当然、という風に答えました。しかし、貴方の記憶が確かならば、彼女のランキングは…

幽香「1位よ。よしんば私が2位だとしても1位よ。あわよく3位になりかけたけど1位よ」

謎のプレッシャーとよく分からない理屈を並び立てられます。まるで意味が分からんぞ。
貴方は、はい。風見さんは1位です。と機械の様に答えるしかありませんでした。


>>なんで貴方を雇ってくれたのか理由を聞く(給金をくれた経緯について)

幽香「こう、何度も来てくれたらお金もあげなきゃ悪いと思ったのよ」

幽香は少し眉をしかめて、答えました。

幻想入りしたての頃、貴方はとある事情で、幽香の趣味で管理するこの太陽の畑に迷いこんでしまいました。
その姿を幽香に見つかり「眉毛全部引っこ抜かれるか、花の栽培の手伝いをするか選びなさい」と
貴方に条件を突き付けてきました。ある意味選択肢の無い条件より、貴方は彼女の手伝いをしました。

数時間働かされ、やっと解放されるところで、「また手伝って貰うわね」と、
にっこりと重圧のたっぷりかかった笑顔で語りかけられ、これは逆らえないと何度もここに来ることになりました。

結局貴方は幾度も通ううちに彼女と仲良くなり、ある時「次からは少しだけどお給金出すわね」と言われるまでになりました。

幽香「でも、本当に何回も来るなんてねぇ…」

そう、ぼそ、と彼女が呟いた言葉は貴方に届きませんでした。

さて、そんなこんなでもうすぐ夕暮れです。
水やりや害虫駆除などの簡単な作業も、この広い畑では一日がかりです。
幽香は貴方に、お疲れ様。と声をかけてくれました。

幽香「そろそろ貴方も帰る時間ね。…残念だけど」

そう言って幽香も作業を中断しました。

そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇 +1


幽香「はい。お給金。今日もお疲れ様」

そう言って、幽香は貴方に日給を渡しました。
貴方は、ありがとうございました。と言い、この太陽の畑を後にします。
出口付近まで来て一度振り返ると、手を軽く振る幽香が見えました。
貴方はそれに会釈し、日が暮れないうちに、とやはり急ぎ足で人里に向かいます。

貴方がいなくなって少しして、幽香はほう、とため息をつきます。
少しだけ一人を寂しく思うようです。人恋しい季節なのでしょうか。

貴方は人里へと帰宅しました。
今は陽も落ちかかってます。いつもなら人里の公道も疎らになり始まるころです。
ですが今日は、何やらあちこちで準備らしきものをしている姿を見られます。
そんな人々から、「秋」や「祈願」と言ったワードが聞こえてきました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『香霖堂』に行く予定でした。

よし。香霖堂だ。と、確認した後に床につくことにしました。
貴方は、そういえば、小町さんや文は二日連続で来ることもあるけど、映姫ちゃんはそんなことは無いな。
と何となく考えました。

普通は誰でも二日連続で来ること自体珍しいですが。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


射命丸文:3

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10→11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――


※霖之助の好感度はややこしいので消しました。



好感度の上昇度は>>143で決めましたが、少し上がりにくいと感じました。
特に文の初期好感度は低いので、全日ぶっぱしても確実にルートに入れない可能性もあります。
よって、

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

に変更したいと思います。
これでよろしければこの上昇度で今後進めます。
その場合、これに対応して2日目の文の好感度を変化させます。

了解しました。では>223の好感度の上昇値で今後進めさせていただきます。
それに対応して、2日目の文の好感度を変化します。
コンマは7でしたので、

射命丸文:3→4

に変化します。


続きます。

おぉ……いっそ清々しいスルーっぷり
あれか、「ギャルゲって対象キャラによって攻略難易度まちまちなのは当たり前だよね」と各人で納得しろと。わかった

>>227
香霖堂のエンカウント選択肢では
1は小町 2は映姫 3は文

途中送信失礼。
香霖堂のエンカウント選択肢では
1は小町 2は映姫 3は文
で固定されています。

日によって少し選択肢の文章は変化しますが、ここに変化はありません。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――4日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
さて、貴方は欠伸をしながら玄関にある新聞を取ると、そこには、
「明日、人里で毎年恒例の秋祭り開催!」
との記事がありました。成程、祭りの準備で賑わっていたようです。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

霖之助「チェスをしよう」

貴方は香霖堂に入るなり、霖之助にそう誘われました。
どうやら拾って来た道具の中にチェスの一式が混ざっており、打つ相手を欲しがっていたようです。
店番はいいんですか。と貴方は聞きますが、

霖之助「大丈夫だ、問題ない」

と一蹴されてしまいました。客が来たならその都度応対して、とも言われました。
最近では彼の暇つぶしが本業なのでは、と疑い始める始末です。
でもお金を受け取っている以上文句は言えません。被雇用者には権限など無いのでしょうか。


彼とのチェスのバトルを始めて一時間くらいでしょうか、貴方は、「騎士をH-3へチェック」
と言い、移動させます。霖之助がそれをクイーンで取りますと、貴方は、参りました。と言いました。
つみです。映画見たいに格好いい展開は出来ません。
そんなところで、本日お待ちかねの来客です。

安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

安価を決定したところで
少し間を開けます。夜には再開するかもです。来なかったらごめんなさい。
ありがとうございました。

再開します。


2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。

「よーう。お邪魔するよ」

威勢よく入って来たのは、冷やかし常連さんその1の白黒の魔法使いさんです。
名前は霧雨魔理沙と言うようです。ちなみにその2は紅白さんです。

魔理沙「お、【貴方】も居たのか。丁度いい。香霖とお前でちょっと付き合って貰おうか」

魔理沙のその言葉に貴方は呆気に取られ、霖之助は今度はなんだと言わんばかりに肩を竦めてます。
この白黒さん、突如として現れては霖之助を連れ去る事案を時折発生させてるようです。
ですが、貴方も誘われたのは今回が初めてです。

霖之助「【貴方】まで付き合うって、どこにだい?余り無理はさせないでくれたまえよ」

と、怯えている貴方の身を案じてくれているのか、霖之助が念を押してくれています。
しかし、当の貴方はどこに行くかは割とどうでもよく、その移動手段に怯えています。
あの高速で縦横無尽に駆け回る箒に括りつけられるかもしれないことに怯えています。

魔理沙「ま、着いてくれれば分かるぜ。さあ、乗った乗った!」

やっぱり箒じゃないか!と貴方は憤怒しましたが時既に時間切れ。
結局絶叫アトラクションに乗せられ、拉致される貴方でした。
魔理沙に捕まる霖之助に必死に捕まり、ナイスなリアクションで振り回されます。

魔理沙「さて、着いた。と」

何分だか何十分だか乗ったかは分かりませんが、目的地に着いたようです。
貴方はぐるぐる目を回しながら箒から降ろされました。
乗り物酔いしつつも、ここはどこですか?何で連れて来られてんですか?と貴方は二人に尋ねました。

霖之助「何だ、『無縁塚』じゃないか、どうしてここに?」

魔理沙「何でも、魔力を強化するマジックアイテムがあるらしいんだ。物を探すなら一人よりも二人。二人より三人だろ?」

と、お二人。どうやらこの『無縁塚』という所、魔理沙の求める道具が落ちているようです。
それが本当なら確かに貴方も連れてきた方が効率はいいでしょうが、そんな情報どこで手に入れたんでしょうか。
貴方の不安な表情を、そう。関係ないねと言わんばかりに魔理沙はパン、と手を叩き、

魔理沙「さあ。探すとしよう。あ?どんな形かって?知らないぜ。適当に探せばどうにかなるさ」

と言いました。無責任で無計画な彼女の暴論です。貴方の質問はほぼ全て「なんとかなる」で片付けられてしまいました。
取りあえずなんとなくそれっぽい物を探すとします。
霖之助から余り遠くに行くと危険だから、と言われましたが、この場所が既に危険な感じがしてならない貴方でした。

さて、ここ、あちこちに大きめの岩と言うには小さい石が転がっている墓地――『無縁塚』ですが、
当初はこの場所を怖がっていた貴方も、物探しを始めると随分楽しくなって来たようです。
何故なら、貴方の世界に居た頃の道具が、時折落ちているのを見つけることが出来たからです。

霖之助は、ある場所から商品を仕入れてる。ということを貴方に話したことはありますが、
その場所までは教えてくれませんでした。
普通に考えれば無縁塚は危険な場所ならば当然ですが、貴方は彼を、ずるいなあ、なんと呑気な考えをしていました。


だからでしょうか。貴方は物を拾っていくうちに、無縁塚のそこそこ奥へと進んでしまっていたようです。
霖之助も魔理沙もこの場所では貴方に目は届きません。
貴方はしまった、と気が付きました。魔理沙の求めるアイテムを探してないことを第一に。奥地まで進んだことを第二に。
けっこう呑気してた貴方も何やらこの一帯の不穏な雰囲気にはビビりました。

そこで慌てて二人の居る所まで戻ろうとすると――


「そこで、何をしているのです」


凛とした声、そして一般人の貴方でさえ、声だけでいかに大きな存在か分かるであろう、尊大な声が耳に届きました。

貴方はその声がした方向に振り向くと―――

大きな紺色を主体とした帽子には金色の刺繍。そこに紅白のリボンが靡いています。
その帽子に隠れてますが、緑髪でしょうか。紺の上着。黒いスカートを履いている。
手に持つは大きな笏。それで顔がほとんど隠れています。そんな容姿をする―――女の子の姿がありました。

女の子「何をしている、と聞いたはずですが」

威圧的な彼女の発言に、貴方は思わず頭を下げながら、物を探しておりました。と答えました。

女の子「…それが何かは知らないが、ここは貴方の様な一般の生者が来て良い場所ではない。すぐに去りなさい」

女の子は相も変らぬ荘厳な声で貴方にきっぱりと述べました。
貴方は、はい。すみませんでした。と言い、すぐに立ち去ろうとしました。

ですが、何やら貴方の中で引っかかる様子。夢の中で逢った、ような気がしていました。
夢でなくとも幾度も逢った、ような気がしていました。
貴方は振り返ると、その女の子は貴方に背を向け、既に無縁塚の更に奥へと向かっているようです。
いえ、正確にはその奥へと帰っているのでしょうか。そんな彼女に、あの、と声をかけました。

女の子「帰りなさい。三度目は無い」

後ろを向いたままで貴方にそう辛辣な口調で語る彼女でした。
貴方はやはり頭を下げつつ、はい、と言って固まってしまいました。
彼女が再び歩き出した音を確認し、ようやく振り返って戻れます。言われなくてもスタコラサッサです。


女の子「……」

女の子は貴方が去ったことを確認しました。

そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +4


映姫「…【貴方】さん」

先ほどの女の子――四季映姫・ヤマザナドゥは、そこでやっと貴方の名前を出しました。
彼女は、今は公務である仕事をしています。
地獄の裁判長――閻魔の仕事に従事しています。

映姫「…冷たくしちゃった…うぅ、気付かれて無いでしょうか」

閻魔である以上、公明正大。誰にも公平に接しなければなりません。
しかし、その態度を取った後で改めて自己嫌悪に陥る映姫でした。

そもそも、貴方が無縁塚に来たのを知り慌てて向かった時点で公平では無い様な気がしますが。

貴方は人里へと帰宅しました。
里では準備に忙しそうに動き回る人だかりがあります。
貴方は、何が始まるんです?と一人に尋ねました。
その人はなにやら自信たっぷりに「秋祭りだ」と言いました。

詳しく聞けば、人里では、初秋になると豊作祈願のための祭りを開くそうです。
貴方が幻想入りした時は丁度終わった後でしたので知りませんでしたが、
聞いたからには即参加です。

もう仕上げに入っていましたが、貴方は少しばかりながら作業を手伝い、自宅へと帰宅しました。
そして明日は、秋祭りに是非とも参加しましょう。


さて、肝心なのは誰と行くかです。
一人で回るのも悪くはないけど、やはり誰かと一緒に楽しみたい。
貴方はそう考えていました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、明日の秋祭りに誰を誘ってみようか決めるとしました。
貴方は……

貴方は……

安価 ↓3

1.文を誘ってみることにしました。
2.小町さんを誘ってみることにしました。
3.映姫ちゃんを誘ってみることにしました。
4.風見さんを誘ってみることにしました。
5.メディスンちゃんを誘ってみることにしました。


5日目はこの時点で好感度を上昇させるヒロインを決めます。

3.映姫ちゃんを誘ってみることにしました。

貴方はよし、やるぞ。と決意し、うまく誘えますようにと祈りつつ床につきました。
明日は彼女に会える可能性のあるであろう、香霖堂に向かうつもりです。
しかし、彼女は来るのは不定期。会えるとは限りません。
ただ貴方は何となく、明日は映姫に会える確信があったのです。

ならば、さて、彼女は貴方の誘いを受けてくれるのでしょうか。多分大丈夫です。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:四日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10→14

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――5日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
昨日は寝つきが悪く、何時もより一時間だけ睡眠時間は短いです。
何せデートの誘いをするものですから、興奮して目が冴えていたようです。
しかし、それなら尚更寝ぼけた顔は見せられません。
顔を洗いシャッキリポンとした顔で朝食作りを始めました。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で人を待ちます。

霖之助「【貴方】、今日は店番だったっけ?」

貴方は香霖堂に入ると、霖之助にそう言われました。
当然の疑問です。今日は仕事の予定は入っていないものですから。
その問いに貴方は、ここで人を待たせて頂きます。と答えました。

霖之助はそれに、ははあ、と納得したように言いながら、

霖之助「今日の秋祭りの相方だね。天狗か死神か、説教好きか…」

貴方のような勘のいい大人は嫌いだよ。なんてことは言いませんでした。


さて、こうして貴方は珍しく数時間、香霖堂でまるで冷やかしの客の様に―そのものですが―待っていると、

「御免ください」

と、貴方のお目当ての令嬢が来てくれました。貴方は心臓の鼓動が早くなり始めましたが、
野郎、ぶっ誘ってやらぁ。と覚悟を決めました。
勝負はここからです。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


映姫「【貴方】さん。こんにちは」

そう言って、映姫はやはり柔らかな笑みで挨拶してくれます。
貴方も、こんにちは、映姫ちゃん。と挨拶を返しますと、

映姫「あ、今日は店番では無いのですか」

と、彼女は、貴方が普通の客として香霖堂を訪れるのを珍しいかの様に言いました。
実際ここに店員として以外で訪れることは多くない貴方です。
暇つぶしで香霖堂に来るくらいなら人里か畑の仕事に入ります。ワーカーホリックでしょうか。

さて、それはさておき貴方は本題に入ります。
貴方は、映姫ちゃんが来るかもと思って、待ってた。と言いますと、

映姫「…私を、ですか?ええと、どうしてです?」

そう、何かを期待しているかの様な声で貴方に問いました。
理由は分からないけど、自分を待ってくれていた。というのは何となく彼女を喜ばせたようです。


貴方は―――

貴方は―――


1.ヒャア がまんできねぇ! がまんしないで祭りに誘いました。←好感度+?
2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。←好感度+?

安価つけ忘れました。

ここから↓3でお願いします。

2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。

凄く落ち着きました^^
貴方は取りあえず順序を立ててから祭りに誘おうと思いました。
そこで、貴方は、今日、人里で祭りがあるのは知ってる?と聞きました。

映姫「祭り…ですか?いえ、知りませんでした」

と、映姫は答えます。どうやら彼女は秋祭りの存在を知らなかったようです。
貴方は、規模は分からないけど、そこそこ大きそうな祭りなのに知らないのは何故だろう。
と少しばかり疑問に思いましたが、そこは置いといて秋祭りについて自分の知ることを説明しました。

映姫「成程、豊作祈願の為ですか。そんなものがあったのですね」

興味ありげにそう答える映姫でした。貴方はそこで、と本題を切り出します。
一緒にそのお祭りに行かない?と。

映姫「え、と。私が、貴方と…ですか?」

キョトンとした眼でそう答える映姫です。貴方はそれに、うん、一緒に行きたい。と答えます。
そしてほんの数秒、貴方にとっては何分以上にも感じられた間、沈黙が流れた後で、

映姫「…はい。是非。私も、【貴方】さんと行きたいです。そのお祭りに」

ちょっとだけ顔を赤くし、にこりと貴方に微笑みながら、肯定の返事をくれました。
貴方は、やったぜ。と言いながら小さくガッツポーズを取りました。
映姫はそれを見てクスリ、と笑いました。


1.ヒャア がまんできねぇ! がまんしないで祭りに誘いました。←好感度+0
2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。←好感度+1




※【四季映姫・ヤマザナドゥ】の個別ルートが解禁されました※

・・・・・・・・・・・・・・・

貴方と映姫は一旦別れた後、指定の時間に寺小屋の前で待ち合わせをしました。
そして今、寺小屋の前に貴方は立っています。約束の一時間前に。
流石に早すぎたか、などとよくデート初心者にありがちな行動をして、ちょっとだけ後悔してました。

既に秋祭りは始まっています。
祭りの場所はもう少し道を行った先にあります。目を凝らせば、夕暮れのうす暗闇の中で、祭りの提灯が明るく光ってます。
笑い声や歌声なんかも聞こえて、いやでも気分は盛り上がって来ます。
映姫ちゃんと早く一緒に周りたいな。と貴方は考えていると、

「【貴方】さんっ」

と言う声が聞こえてきました。当然声の主は、

映姫「約束の時間までまだまだありますよ。もう」

貴方の待ち人。四季映姫・ヤマザナドゥその人です。
彼女は、少しだけ眉を顰めてそう言いますが、祭りの気分で高揚しているのか声は上ずってます。
貴方は、映姫ちゃんだって早いじゃない。と含み笑いしつつそう言うと、

映姫「…楽しみでじっとしてられないのですから、仕方ないでは無いですか」

と、これまた嬉しいことを言ってくれます。貴方も、こっちも楽しみで早く来ちゃった。と言うと、
なら、お相子ですね。と、彼女は少し笑いながら言いました。


さて、予定より一時間近く早いですが、お祭り開始です。

祭りの中心部に行くと、周りはそうとう賑わっております。
そこそこ広いはずの公道も、時折肩なり腕なりを人にぶつかることもあるほど人で溢れ、狭く見えます。
貴方は人込みは慣れており、この狭い道をスイスイと激流に身を任せ同化しつつすり抜けて行きますが、

映姫「あ、【貴方】、さん。ちょっと、待って、ください」

映姫は柔の拳ではない模様。あちこちで人とぶつかりながら、謝りつつ謝られつつ貴方に着いていきます。
人ごみには慣れてない様子で、早くも少し息を切らせながら立ち止まった貴方に追いつきます。

映姫「ふぅ、中々雰囲気はいいですが、いかんせん人が多いですね…」

仕方ない事なのでしょうが。と映姫は言います。しかし、これでは店を楽しむ前に疲れてしまいます。
それに、人込みに紛れて見失っては大事です。
貴方は、これは仕方ないことなのだ。と、何となく自分に言い訳をして、

映姫「え…な、【貴方】さん!?」

映姫の手を握りました。貴方はさあ、行こう。と彼女をエスコートします。
映姫は顔を真っ赤にしますが、嫌がって振りほどく事は無く、完全に貴方に身を任せています。
これは功を為した模様。貴方に引き寄せられながらだと、スイスイと映姫も人込みを抜けていけます。
移動中の会話はありませんでしたが、別に悪い雰囲気ではありませんでした。


さて、出店がたくさんある場所まで来ました。
何をしましょうか―――

安価 ↓3

1.有象無象の区別なく逃しはしない。射的をしましょう。←好感度+?
2.うるさい気が散る。一瞬の油断が命取り。型抜きをしましょう。←好感度+?
3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。←好感度+?

3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。

貴方と映姫は、とにかく色んな意味で火照った体を冷やす為、かき氷を買うことにしました。
かき氷屋の店員はこれまた随分可愛らしい妖精で、その子の隣にもどこからともなく氷を生産している可愛らしい妖精が居ました。
自分の分のお金は出しますよ、と言う映姫に、貴方は、かっこつけさせてよ。と奢ってあげます。店員は舌打ちをしています。
そして、それぞれ、イチゴ味とレモン味を買いました。

映姫「冷たくて美味しいですね。…あう、頭が痛い」

映姫は冷たい物でキンキンするタイプのようです。しかし、貴方はキンキンしません。
やはり脳みそが一杯詰まってるからキンキンするのでしょうか。
キンキンしない貴方はチリンチリン言ってればいいのでしょうか。
ともかく、貴方は映姫に合わせてゆっくりとかき氷を食べます。

暫くして、少しだけ氷が解け始める頃合いになると、映姫は、

映姫「その、【貴方】さんのも…頂けるでしょうか」

と、おずおずと切り出しました。
当然貴方は断る道理は無いのですが、ここでの選択肢の正しい答えは、と考え、
スクッ、とスプーンに一口分取り、そのまま彼女の口の前に持っていきました。

映姫「…あ、む」

一瞬何かを決したような表情で、パクリとそのまま貴方のスプーンを口に入れました。
どうやら正解だった様子。心の中でコロンビアです。

映姫「お返しも、しなくては、ですね」

そうして映姫も自分のかき氷をスプーンに取り貴方に差し出します。
食べさせっこです。公道でイチャコラする貴方達に、やはりかき氷屋の店員は舌打ちしていました。


1.有象無象の区別なく逃しはしない。射的をしましょう。←好感度+0
2.うるさい気が散る。一瞬の油断が命取り。型抜きをしましょう。←好感度+1
3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。←好感度+2

さて、暫くそうして祭りを楽しみ、空を見ればもう星空が見えます。
そんな時貴方は、人々が、そろそろだね。なんてことを言ってるのを耳にしました。
何が始まるのかと思うと、空を見上げている人が大勢います。

映姫「なんでしょう?…っ!」

映姫がその様子を疑問に持つや否や、その行動の回答がすぐに分かりました。
突然の轟音。心臓にまで響いて来そうな振動。静寂を引き裂き光が走ります。
そう。祭りと言えばやはりこれ。花火です。

映姫「花火…!綺麗、ですね…」

感嘆の溜息を出しながら、キラキラした目で打ち上げ花火を見る映姫です。
貴方は花火を見ながら、これ夏祭りじゃないの?などと空気を読めない考えを持っていました。
幻想郷では常識に囚われてはいけません。


そうして花火を見続けた貴方は、映姫に一言。

安価 ↓3

1.花火より君の方が綺麗だよ。←好感度+?
2.また一緒に行こうね。←好感度+?
3.今日は楽しかったよ。←好感度+?

1.花火より君の方が綺麗だよ。

貴方は、明らかにテンプレでくさいセリフだな。なんて思いつつも、このタイミングしかない。
そう思い彼女にこう言いました。
さて、その反応たるやどうでしょうか。

映姫「………」

これまた、真面目な顔で貴方を見つめています。
特に顔も赤くなることも無く、また、笑うことも無く真剣な表情です。
貴方は意図が読み取れず、ちゃうねん、などと言葉を続けようとしましたが、その前に映姫は、

映姫「ありがとうございます」

と、一言お礼を。そして再び花火を見始めました。

結局、貴方は先ほどの言葉は失敗だったかな。と、やや残念そうに思っていました。
先ほどまで離していた手を、映姫から再び繋いだことを知らずに。
赤くなってきた表情を見せないため、再び花火を見始めたことを知らずに。


1.花火より君の方が綺麗だよ。←好感度+3
2.また一緒に行こうね。←好感度+1
3.今日は楽しかったよ。←好感度+2

映姫「【貴方】さん。今日は本当にありがとうございました」

時は早いものでもう祭りも終焉です。
映姫は貴方にそうお礼を述べました。貴方も、こちらこそ、と返します。

夜だし、送ろうか。と貴方は提案しますが、映姫は、迷惑をかけるわけにはいかない。と、断ります。
普通なら女の子一人で帰らせるのは男としてなっちゃいないので、貴方は、でも、と続けます。
それでもやはり映姫は、大丈夫ですよ。と一言。
善意で送ろうとしても、向こうから送り狼だ、などと言われれば此方に非がある現状。世知辛いです。

結局貴方は、待ち合わせをした寺小屋の前で映姫とさよならをします。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +3


映姫「それでは、名残惜しいですが…また、会いましょうね」

そう言って、一瞬言葉通り寂しそうな表情を見せてもらい、背を向けて歩き出す映姫でした。
貴方も、うん、またね。と言い、映姫とは反対に歩き出します。

貴方はふと立ち止まり、振り返りましたが、既に彼女の姿はありませんでした。



映姫「【貴方】…さん」

映姫「【貴方】さん」

何となく、貴方の名を声に出す映姫でした。 もうすぐ彼女の休暇は終わります。

貴方は帰宅しました。
楽しい一日だった。と貴方は満足していました。
しかし時計を見れば、もうだいぶ遅い時間です。当然幻想郷にしてみれば、ですが。
祭りであまり食べてない貴方でしたので、急いで食事の支度を始めます。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『香霖堂』に行く予定でした。

香霖堂だな。と予定のチェックは終えて、床につくことにしました。
そういえばあの店で買い物したこと碌にないな。と思いましたが、
そもそも貴方にとって必要な物が置いているほうが珍しいな、と考えてました。

電子レンジとかどう使えばいいのでしょう。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:五日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:14→23【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――



祭りの選択肢は、キャラ・祭り前の好感度によって正しい答えが変わる仕様でした。
例えば、文の場合、がまん出来ないで射的やって楽しかったと答えると最大値上がります。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――6日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
先日、無事に秋の豊作祈願との名目の祭りは終了しました。
花火の後で、紅葉の神と豊穣の神によるショートコントが行われたそうです。
大盛況だったらしいですが、そんなことはどうでもいい貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

霖之助「ゆうべはおたのしみでしたね」

貴方が店に入るなりとんちんかんな事を言い始める霖之助でした。
貴方は、楽しかったことは楽しかったですが純粋な意味でですよ。と言いました。
すると彼は、

霖之助「そう かんけいないね」

と、またもや片言っぽい言語で貴方に語りかけます。どこかバグが発生したのでしょうか。
なんとなく腹の立つ言い回しの彼を貴方は、はいはい、とあしらいます。
それを聞いた霖之助は、はんにんは【アナタ】、と、めげずに続けます。
何が彼を掻き立てるのでしょうか。


そして暫くすると飽きたのか普通に貴方に話しかける霖之助でした。
何がしたかったのでしょう。そんな疑問を持った貴方に今日も来客です。

安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.箒に、はたきを持つコンビ。白黒さんと紅白さんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


2.箒に、はたきを持つコンビ。白黒さんと紅白さんが入店しました。

「霖之助さん、いるー?。…あら、【貴方】も居るの。丁度いいわね」

入店するなり店主の名を呼ぶ彼女は、冷やかし常連さんその2の紅白さんこと、博麗霊夢です。
彼女の隣には魔理沙がおり、異変の解決にはよく見られるコンビです。仲の良い二人ですね。
しかし、貴方は彼女の「丁度いい」発言に怯えてます。

霖之助「おい君たち、まさかまたかい?」

魔理沙「そういうこと。特に【貴方】はこの前サボってたろう。今日はしっかり働いて貰うぜ」

やはりまた無縁塚に貴方と霖之助を拉致するようです。
好奇心旺盛な魔理沙は、前回見つからなかった、件のマジックアイテムとやらに興味津々だそうです。
因みに霊夢が着いてきたのは単なる暇つぶしだそうです。霖之助は口で言うほど嫌がってません。四面楚歌です。

貴方は、どうせ連れてかれるのなら霊夢ちゃんタクシーにして下さい。と懇願しました。
悪戯な笑みを浮かべた魔理沙に却下され、「お前は霧雨タクシーだぜ」とやはり箒にしがみつくことになりました。
当然猛スピードです。スピードはともかく理由を言って欲しいものです。


さて、危うく胃腸から光が逆流しそうになったところで無縁塚に着きました。
貴方はアイテムを探し、早速みんなとはぐれました。割愛です。

女の子「また貴方ですか」

呆れたような、それでいて咎めるような声で、前回の威圧感溢れる女の子と出会いました。
貴方は、またです、すみません。と頭を下げて謝ります。何となく頭は上がりません。

女の子「一般の生者が訪れていい場所では無い。そう言ったはずよ。どうやら貴方は連れて来られたみたいだけれど」

女の子「だからと言って自分に非は全く無いと?そう考えるのは愚かしい。常に責任の所在を他人に擦り付けたがるのか」

女の子「貴方に明確な意志があれば断れたはずよ。巻き込まれたから、それを言い訳にしているに過ぎない。そう、貴方は…」

女の子「少し、自分を持って無さ過ぎる」

立て続けに貴方の心のライフポイントを削っていく言葉を発する女の子でした。
しかし同時に、その通りだ。と、心に彼女のありがたいお説教を刻み込む貴方でした。その様子を見てか、

女の子「うん。しっかりと私の言葉を受け入れているようですね。では…」

私に聞きたいことはありますか?と続ける女の子でした。
前回ほど冷たい印象は無い声で、貴方に発言を許可する旨を伝えます。

ありがたく彼女と会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>貴女は誰ですか?

女の子「是非曲直庁における、地獄の最高裁判長」

前半はよく分かりませんでしたが、後半からは恐ろしい単語が出てきました。
貴方は、つまり…言い換えると?と、尋ねると、彼女は、はあ、と溜息をついて、

女の子「つまりは閻魔です」

と、一言、簡潔に述べました。貴方は、ははーっと土下座しました。
それを見て閻魔様はまたも、はあ、と溜息をつくのでした。


>>顔を見させてもらってダメですか?

女の子「貴方がしっかり直視すれば、顔も見れるでしょう?」

女の子改め、閻魔様は何を言ってるんだ、と言わんばかりに発言します。
しかし、後光が差しているかの如く、威圧感を発しているためか、貴方は恐れ多くて直視出来ません。
更には大きな笏でその顔の殆どを隠してしまっているのでよく分かりませんでした。

しかし、そこまで考えた後で貴方は、しまった。また自分以外のせいにしている部分がある。
と、すぐに反省するのでした。閻魔様はその様子を見て、

女の子「よろしい。貴方が自身を省み続ければ、私の顔も見れる時が来るでしょう」

と、言ってくれるのでした。関係あるかは分かりませんが。

>>というかどこか聞き覚えのある声なんですが

女の子「貴方の女性の誑かし方は、そうなのですか?」

なんだか見当違いな答えが返って来てしまいました。
貴方は、いえ。でもよく聞く声だと思って…。と、答えます。
すると閻魔様は、

女の子「自分の発言には気を付けなさい。口は禍の元とはよく言うものです」

と貴方に忠告するのでした。期待する返答は来なさそうです。
結局貴方は、彼女の声と似ている誰かは気付くことはありませんでした。

女の子「さあ。そろそろ戻りなさい」

突然ながらピシャリ、と貴方に言い放つ女の子でした。
しかし確かに、もう大分時間は経ってしまっています。
貴方は、ありがとうございました。と述べ、前回ほど急ぎ足では無く、帰っていきました。


女の子「……」

女の子は貴方が去ったことを確認しました。

そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

ほい

すみません。↓でした。

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

>>344なので+2です。

続きます。

好感度上昇 +2


映姫「…少し、無茶な話題の逸らし方でしたかね」

貴方が去った後で、映姫はうぅむ。と悩んでいました。
流石に質問を質問で返したのは反省すべき点だそうです。

映姫「別に隠すようなことでは無いのですがね」

そう言って自嘲気味に笑う映姫でした。

またも、慌てて無縁塚にすっ飛んで来たので、
死神である小町が連れてきた魂がごった返している事実に気付くのはもう少し後のようです。

貴方は人里へと帰宅しました。
人里では、秋祭りの名残は既に無く、日常へと戻っていました。
元いた世界のようにゴミも散らかることなく、綺麗な人里がそこにはありました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『香霖堂』に行く予定でした。

うん香霖堂だな。と、チェックも終えて床につくことにしました。
暑かった夜はとうに過ぎ、寝ている間に剥いでいた布団も今は朝までしっかりとかけています。
秋の到来が肌で感じられました。

秋と言えばやっぱり食欲な貴方でした。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:六日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:23→25【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――7日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
貴方は、後三日で1年経つなぁ。と、改めて認識しました。
特に一周年だからと騒ぐほどでは無いのですが、
何かしら記念日を作りたがるのは、これも いきもののサガなのかも知れません。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

霖之助「【貴方】。すまないが掃除を手伝ってくれるかい?」

貴方が店番についてから少し経って、霖之助が貴方にそう言いました。
珍しく店の仕事をさせるんだ。と思い、はい、と了承すると、

霖之助「ありがとう。じゃあ、着いて来て」

霖之助はそういい、貴方を連れて店の奥に引っ込んでしまいました。

廊下を歩き、少し歩いて奥に進みます。すると、部屋が見えます。
朝日の差す少し物の散らかった部屋の中心には椅子があります。
後は机と、恐らく今朝、コーヒーを飲んでそのまま置いてあるカップがありました。

霖之助「じゃ、やろうか」

店の掃除では無く、彼の部屋の掃除でした。仕事中にさせないで下さい。


結局ある程度掃除をした後、お客さんの入る音がしたので中断しました。

安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.うきうき顔を隠そうとしません。魔理沙が入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


2.うきうき顔を隠そうとしません。魔理沙が入店しました。

魔理沙「よう」

貴方は逃げ出しました。しかし回り込まれてしまいました。大魔法使いからは逃げられません。
貴方は、もうマジックアイテムとやらは無いんじゃないの?と魔理沙を説得します。
それには霖之助も同意しています。

霖之助「そもそもがガセネタかもしれないしね」

魔理沙「いや、こいつのリアクションが面白いから乗せたいだけだ。手段の目的化って奴だな」

なんてことを言ってやがるのでしょうかこの低ランカーは。と貴方が愚痴を言っている間に箒に跨がされます。
そしてやはり猛スピードで駆け回ります。回る必要が無いのにするのは彼女の発言を体現するものと思われます。


ですが、これが幸か不幸か、無縁塚へと向かう道の途中で貴方は小さな人影を見つけました。
その人影は、貴方のよく知っている人物です。
貴方は慌てて魔理沙を止めるために、ストップストップ、と叫びながら箒をがっくんがっくん揺らします。
魔理沙は「やめろォ!」と言いながら必死に箒を制御しようとしますが、健闘虚しく、ふらふらとゆっくり落ちて行きました。
霖之助は完全に巻き添えです。

そして、貴方の知る人物の目の前に箒は着地しました。足で着地した人はいないので非常に格好悪いですが。

映姫「な…【貴方】さん?それに、香霖堂の店主に…貴方は、霧雨魔理沙」

突然現れた貴方達を非常にびっくりした顔で見るのは、この前秋祭りに誘った映姫でした。
貴方は着地に失敗して服に付いた土を払いながら、おはよう。と挨拶します。
彼女も返事はしてくれたものの、戸惑いを隠せない様子です。

魔理沙「こら【貴方】、危ないじゃないか。…うえ、あんたは」

彼女もまた服をぱたつかせながら貴方を咎めます。しかし、貴方の目の前にいる映姫を見て嫌な顔をするのでした。
次に霖之助も、一体どうしたんだい、と貴方に問いますが、映姫を見て、取り合えず無茶な行動の理由は感づいたようです。

霖之助「だからって暴れるかなあ…まあ、いいや。僕たちは無縁塚に行ってるからその間話しているといい」

と言って、魔理沙を連れて再び無縁塚への道へと行くのでした。
魔理沙は「?」マークを浮かべていましたが、霖之助はそんな魔理沙に色々と説明をしながら行くようです。


映姫「あの、一体何がどうなっているのでしょうか」

突然現れ、突然貴方を残して去る奇妙な三人組に対してこの疑問は当然でしょう。
貴方は、こんな所に一人で危ないよ。と言いました。妖怪こそ多くないものの、無縁塚の近辺なんて心落ち着きません。
そんな道に一人でいる所が変、というより危ないように思ったので、無理やり降りたという旨を伝えました。

映姫「そ、そうでしたか…ご心配かけてすみません」

そう、映姫は謝ります。本当は貴方は、魔理沙に映姫を人里に送ってもらう予定でしたが、
霖之助が変に勘違いしたため二人は無縁塚へと行ってしまいました。戻ってくるまで時間つぶしをしなければなりません。
忘れて二人で帰られたと考えたらぞっとしない話ですが。

時間つぶしに話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>なんでこんなところに居たの?

映姫「まあその、仕事の一環で…」

ごにょごにょ、と、言い辛そうに答える映姫です。
仕事?こんな所で?一人で?そもそも何の仕事を?
などと次々に疑問が湧いてくる貴方でしたが、目の前で目を泳がせて不安げな表情を見せる彼女にこれ以上の質問はぶつけられませんでした。

映姫「今はまだちょっと、決心がつかないのです」

貴方にそう、申し訳なさそうに映姫は話します。
思った疑問は口には出してないはずなのですが、顔に出やすいタイプなのでしょうか。
貴方は、うん、言いたくなければ構わないよ。と答えました。
それを聞いて映姫は、

映姫「その、言いたくないというわけでは無いのですが、少し準備が欲しい様な…すみません」

と答えました。
貴方は、映姫に対し、何の仕事をしているんだろうというよりも、まだ自分より若いだろうに仕事だなんて偉いな。という気持ちが強く、
それを言うと、またも何か微妙な表情でお礼を言う映姫でした。

>>もしかして前にもここで会いましたか?

映姫「ううん、『ここ』では会ってはいませんね」

映姫はそう答えました。
因みにここは無縁塚から少し離れた道で、妖怪の気配も無ければ、あの共同墓地もありません。
貴方も、『ここ』では誰とも会った記憶はありません。

子供の言い訳みたいなことを…という呟きが聞こえたような気がしました。


>>心配させないでください

映姫「そちらこそ、ですよ」

意外にも、貴方も彼女に心配されていた側でした。貴方は、こっちも?と聞くと、

映姫「急に落ちてくるのですから。驚きましたよ」

そういえば貴方が彼女の前に来るとき、魔理沙の箒を無理やり軌道変更させた結果、
半分落ちてきた状態で現れたのでした。
一人でこの道を行くのも心配ですが、貴方の行動もかなりの心配物でした。

貴方は、でも、君が危なさそうだったら無茶位はするよ。と、言いました。
これは決まったな、などと考えてた貴方でしたが、当の本人からは、

映姫「なら、貴方が危険なら私が無茶をしても構わないと?」

と、これまた困った返答をされました。自分は良くて相手はダメ。とは言えません。
貴方は、ほどほどにします。と、逆に反省することになってしまいました。

こうして二人で話していると、そのうち「おうい」と言う声が聞こえてきました。
霖之助と魔理沙です。

・・・・・・・・・・・・・・

映姫「それではよろしくお願いします。魔理沙"さん"」

魔理沙「どうぞ…映姫"さん"」

まさか険悪な関係なんでしょうか。変に敬称を強調し合って、映姫は魔理沙の箒に跨りました。
貴方が魔理沙に、映姫を人里へ送って欲しいとお願いして、嫌な顔をされながらも同意させました。
貴方と霖之助は徒歩です。 決して走らず急いで歩いて行きましょう。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +1


魔理沙「そういえば、なんで【貴方】はあんたを映姫ちゃんだなんて言うんだ?いや、それをあんたは許しているんだ?」

違和感溢れる組み合わせ、魔理沙と映姫は人里へと向かう上空で会話します。
映姫は彼女の言葉を聞き、少しだけ苦い顔をしました。

映姫「私が閻魔でない時は、特に畏怖される必要はありませんから」

魔理沙「ふうん…ところで、じゃあ閻魔じゃない時のあんたはどうしてあの場所に?」

映姫「香霖堂に行く所でしたよ。まあ、邪魔が入りましたが」

二言、三言、このような会話をして、結局映姫は霧雨タクシーを途中下車しました。
彼女は本来、香霖堂へ行く途中でしたので、人里には用は無かったためです。
元々、香霖堂へ行く理由は、貴方に会うためでしたが、本来の目的は既に果たされたので行く必要は無くなった映姫でした。

貴方は人里へと帰宅しました。
自宅への帰路で氷の妖精が、無償でかき氷を提供しているのを見つけました。
金を貰わないのは、ありがとうを貰っているからそれで生きていけるとのことです。
それこそ貴方には無理だなあ。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

2.『香霖堂』に行く予定でした。

またまた香霖堂だ。と、チェックを終えて床につくことにしました。
貴方は、そういえば、今日も結局香霖堂でまともな仕事はしなかったな、と思いました。。
それなのに食いつなげるだけのお金は貰っている貴方です。
彼自身は、あぶく銭だし。などとブルジョアな事を言うのでした。

しかし、それで食い繋げるのだから霖之助様様です。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:七日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:25→26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――8日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
朝刊を見ると、氷精と稗田の令嬢が路上で口論を繰り広げたということです。
何でも、「妖精の癖に人間に奉仕するな」と稗田の令嬢が発端だそうです。
悪戯で無いならいいのではないでしょうか。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

霖之助「そう言えば【貴方】が来てから大分経つねえ」

霖之助はしみじみと貴方にそう言います。来てから、というのは間違いなく幻想郷にでしょう。
貴方は、もうすぐ1年経ちます。と言うと、

霖之助「成程。1周年記念に何か上げよう、そうだな…」

まだ1年経ってないのに早とちりな霖之助です。
何やら机の中をガサゴソ探し、丁度いい、と言うと、貴方の前にその丁度いい物を置きました。
なにやら瓶詰みたいです。

霖之助「何でも女の妖怪に都合よく効く薬だとか。効果は分からないが、どうだい?」

貴方は丁寧に瓶詰を返却しました。霖之助よ。こういう物は使い時があるのです。

そんな危険な薬も都合よく売っている香霖堂に来店するお客さんもいます。
今日はどなたでしょうか。

安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.静かに玄関を開けてくれます。映姫ちゃんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。

小町「お邪魔ー…お、【貴方】がいるー…」

声から分かる通り、なんだか疲れた様子で入店する小町です。
毎度その大きな鎌を背負ってるのも一つの原因ではないのか、と貴方は考えましたが、
それは死神を象徴するトレードマーク。おいそれと置いてくるわけには行かないのでしょう。
とはいえ、彼女の仕事上、その鎌はトレードマーク以上の働きは決して無いのですが。

そんな疲れている死神に貴方はそっと麦茶を差し出します。「ありがとうね」と言い、ぐいと一気飲みする小町です。
飲み切ったのを確認したところで、貴方は、今日はサボりじゃないですよね?と小町に問いました。

小町「冗談!前にサボりでここに来た後で、こってり上司に絞られてさ…。お仕置きとか言って、今日まで休みが貰えなくてさ…」

机越しに貴方にずい、と詰め寄りながら愚痴を語り始める小町です。
美人さんの顔が急接近したので、ドギマギする貴方です。
彼女の胸が机の上に乗りかかり強調されて、ドギマギする貴方です。
計、2ドギマギでした。

小町「あたいだってサボりたくてサボってるんじゃないんだ、サボってしまうのがあたいなのさ…」

意味不明な理論を並び立てて愚痴は更に加速します。
なんだか話に熱を帯びてきたらしく、若干着物が乱れているのにも気にせず貴方に話します。
あれだけしっかり着付けしてるのに都合よく乱れる着物でした。

小町「んあ?【貴方】、どしたの?」

小町は挙動不審になっている貴方に疑問を持ったようです。
着物のあちこちの隙間からチラリと見える肌とか、机に乗っかる2つの膨らみとか、間近にあるお顔とかで、
貴方が慌てふためくのもしょうがないのかもしれません。

貴方は、その、なんですか。困る。と一言彼女に言います。
小町は当然、なんのこっちゃと言うような顔をしてましたが、貴方が彼女の着物の乱れエトセトラを指で差して示します。
すると気付いたのか、ババッなんて効果音が付きそうな速さで衣服を居直す小町でした。
その後、先ほどより少しだけ距離を置いて黙る貴方と小町です。

小町「あー、えと…あたいばっかり話してるから、【貴方】も、話してよ」

と、小町は言います。なんだか大人しくなってしまいました。
お色気キャラならそれを通して欲しいものだ。と身勝手に憤慨する貴方でした。

話せと言われたので話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>小町には自分の色気にもっと自覚を持ってほしい、と思う男性は多いはずだ

小町「そんなこと言ったって、よく話す男の人って【貴方】位しかいないし…」

大体なんでこっちが気を使わなければ、と、付け加えて話す小町でした。
しかし、先ほどの慌てぶりを見るに、男とか女とかどうでもいい、というわけでは無さそうです。
しかし先ほどの小町の発言に、貴方は、あれ、霖之助さんは違うんですか?と疑問を言うと、

小町「あぁ、あんたが居ない時にはあまり話もしないで帰るからね」

と、答えました。貴方にとっては若干嬉しいような気がしました。
霖之助にとっては若干悲しい様な気がしました。


>>サンタ信じてる?

小町「いや、信じてはいないね」

もちろん。という風に答える小町でした。
貴方はそれに対し、自分は信じている方です。と答えます。すると、

小町「…やめなよ。碌なものじゃない。そんなのを信じては駄目だ」

と、深刻な表情で貴方に忠告する小町です。
貴方は、でも、夢があるでしょ?と言うと、小町は「何を言うんだ!」と、真剣に怒りました。
サンタ否定派の過激派の一員なのでしょうか、あるいは若干話が噛み合ってないのでしょうか。
貴方は、サンタってどのサンタです?と問いますと、

小町「え?サンタ・ムエルテ(死の聖人)」

後者だったようです。

>>上司ってどんな人?

小町「なんと、閻魔様さ」

小町はドヤ顔で答えました。貴方がぞっとする顔を見たかったようです。
風見さんといい魔理沙といい彼女といい幻想郷にはSしかいないのでしょうか。貴方にとっては嬉しいですが。
貴方は驚きましたが、驚きのベクトルがちょっと違うことに小町は気付きました。

小町「うん?なんだか期待してたのと違うね。閻魔様だよ閻魔様ー」

連呼する度に恐ろしさは薄れるのを彼女は知らないのでしょうか。
驚いたは驚きましたが、それは知り合い同士だったから、という意味合いでした。
ともかく貴方は、前に二回は会いましたよ。と言いますと、

小町「あ、そうなんだ!なぁんだ。会ったってことは、もうバラしちゃったってことかぁ」

小町はカラカラと笑いながら、貴方にとって気になる単語を発言しました。
バラすとはなんなのでしょうか。ヤーさん用語では無いでしょうし、当然身元のことでしょう。

小町「ま、そういうこと。あたいの上司はし」

し、の次の単語を出す前に霖之助に口を塞がれる小町です。
小町はもがもがと抵抗しますが、霖之助が何やら耳打ちすると、彼女は黙りました。もう答える気は無い様です。
貴方にとってクエスチョンマークが絶えない質問でした。

こうして色々と話しましたところ、早くも夕暮れ時です。
やはり秋の到来でしょうか、日に日に夕方が早まっている気がします。
それに気づいて小町は、さて、と席を立ち、

小町「今日は楽しかったよ。やっぱりキチンと休みを貰ってから来ると気が楽でいいねえ」

と言いました。彼女曰くサボりはそれでスリルがあっていいようです。
スリルジャンキー怖いですねー。とづまりしておきましょう。

そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

小町「それじゃ、また会おうね!【貴方】!」

元気よく手を振った後で、小町はフワリと宙に浮き、そのまま消えてしまいました。
なんでも、距離を操る程度の能力という摩訶不思議なパワーでテレポートみたいなことをしているらしいです。
貴方にとっては喉から手が出るほど欲しい代物でした。
妖怪に遭遇する危険性も無く、朝もゆっくり寝られるからです。


小町「…そういえばあたいの今日の休日、アイツと話して終わったなあ」

既に香霖堂から遠く離れた道で、勿体無い勿体無い、と独り言を言う小町です。
その割にはほくほく顔で帰路に付く彼女でした。
寧ろ元々、ある程度の期待を持って香霖堂に来たので、この出会いは僥倖だったみたいです。

失礼。
↑ 好感度+2

貴方は人里へと帰宅しました。
どうやら秋祭りが例年のごとく功を為したようで、作物はすくすくと育っているようです。
流石は豊穣の神こと、秋穣子と言った所でしょう。今年も頑張って頂けてます。
姉の方は別に…


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

1.『太陽の畑』に行く予定でした。

そうそう、太陽の畑だ。そう確認を済ませ床につくことにしました。
なんだか明日で女の子と親しくなれるのは最後かも、と思いました。
特に理由は分かりませんが。

ラブコメばかりやってるわけにはいかないのです。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:九日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6→8

四季映姫・ヤマザナドゥ:26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

↑ またまた失礼。八日目でした。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――9日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
健康の為とラジオ体操を始めましたが、第二体操の音楽が記憶に無く、モヤモヤしている貴方です。
第一、第二ってなんだよ、と、存在そのものを疑問に思う貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は太陽の畑で栽培業です。

いざ、しばらくぶりの太陽の畑です。
大きく息を吸い込むと、芳醇な花の香りが一杯に広がります。
人からは危険な、超危険な場所だから近づくべからず。と言われているこの太陽の畑ですが、
貴方にとっては癒しの空間の一つです。稼ぎ場所でもあります。

さて、畑に入ればやはり大きな向日葵達が出迎えてくれます。
以前貴方は幽香に、どうすればこんなに立派に咲くのでしょう?と尋ねました。
その答えは「努力と愛情と能力」ときっぱり答える彼女でした。
最後のが必要無かったなあ、とは思っても口に出せない貴方でした。


そうして歩いていると―――

安価 ↓3

1.花に話しかけているようです。風見さんを見つけました。
2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

メディ「~♪」

横にふわふわ浮いている小さな人形を連れて、鼻歌まじりに花畑を散歩するメディスンです。
知らない人から見ればょぅι゛ょが機嫌よく散歩しているようにしか見えません。
しかし、彼女はれっきとした人形です。関節の球体は見当たりませんが。

さて、彼女も以前、太陽の畑で会った幽香と同じように、後ろに居る貴方の存在に気付いてないようです。
そしてやはり貴方は前回、幽香にした様に彼女にも悪戯を、と考えてました。ですが、少し方法を変えるようです。
散々痛い目に会っているのに、まるで成長していません。

貴方はメディスンの真後ろまでそろりそろりと近づきます。まだ彼女は気付いていないようです。
妖怪に気付かれずスニーク出来る貴方は本当にただの人間なのでしょうか。
そして十分に近づき、貴方はメディスンの耳元で、わっ。と大声をあげました。子供です。

メディ「ひゃあぁ!?」

流石に直接的な悪戯に驚いたのか、ビクリと体を震わせ叫んでしまうメディスンです。
悪戯は大成功です。しかし、大成功なのが良くありませんでした。
驚いた拍子に彼女の全身から何やら明らかに近寄ってはまずい霧が発生しました。
そして、十分に近づきすぎた貴方に、その煙から逃げる時間などありません。サヨナラ!

メディ「え、え、【貴方】!?毒よ去りなさい!」

メディスンから噴出された毒を思いっきり浴びて顔面が紫色になっている貴方に、
慌てたメディスンが命令すると、貴方を蝕んでいた毒は去っていきました。
制御が効かず無差別に毒を撒き散らしていた彼女から随分成長したものです。貴方と違って。

毒が去り、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝の様に爽やかに気分に浸る貴方を待つのは、メディスンのマシンガントークでした。
バカだの、驚かすなだの、なに考えてるのだのと罵倒から始まり、続いてはもう大丈夫かだの、痛みは無いだの心配され、最後には、

メディ「…毒、上手く抑えられなくてごめん」

と、涙ぐみながら、とうとう謝られてしまいました。
10:0で貴方に責任があるのですが、仲良くなった人を危ない目に遭わせたという事実は彼女を落ち込ませるものでした。
仲良くなる前にも毒を喰らったことはあるのですが、その時は「毒に負けるのが悪い」と悪びれもしませんでしたが。

元気イッパイダゼ…と、貴方は懸命にアピールしつつ、謝罪することで、なんとかメディスンは泣き止みました。
仲良くなって反抗期が過ぎた彼女はいい子なのですが、どうも殊勝な感じでやり辛そうな貴方でした。

彼女を楽しくさせるために会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

>>この通り死んでないから大丈夫

メディ「そうだけど…もう、お願いだから変な事しないでよね?」

ガッツポーズで健康優良不良少年を表現しましたが、メディスンに窘められてしまう貴方でした。
死ななきゃ安いとは、この幻想郷では割と現実味がある話でしょう。
しかし、だからと安易に安売りは禁物です。

メディ「でも、急に驚かせるなんて。私が前にやってたことの真似かしら?」

と、彼女は言います。以前、メディスンは随分な悪戯子で、貴方もよく彼女に弄ばれていました。
先ほど貴方がした様に、後ろから耳元で大声も出されたこともあります。
その時は声に毒がプラスされた隙を生じぬ二段構えを喰らいましたが。

>>そんなに申し訳なく思うならデコピン(弱)一発でチャラね

メディ「わ、分かったわ!…どうぞ!」

なんだか気合を入れたような声で、瞼をぎゅっとつむるメディスンです。
と言うよりも、確実に貴方が悪いのに、此方がデコピンで許すと言えば大人しく従うメディスンに多少の罪悪感を覚える貴方でした。
しかしここで冗談と言うのは覚悟を決めた彼女に悪い、と、そう思い、執行する貴方です。シャイニングフィンガー(弱)。

メディ「っ…!」

体力1ドットも減らない様な弱デコピンを決めました。
驚いた拍子にメディスンから毒が漏れました。
そして、十分に近づきすぎた貴方に、その煙から逃げる時間などありません。サヨナラ!

>>どんな出来事もメディスンちゃんの学習・成長の糧になるから。自分はそれが楽しみだ

メディ「成長…成長、か」

貴方の言葉に何か思う事があったのでしょうか。真剣に考え始めるメディスンです。
貴方は、どうしたの?と尋ねますと、

メディ「閻魔様に言われたの。視野を広く持て。って」

出ました。貴方の中で全幻想郷説教チャンピオンの閻魔様です。
因みに準チャンピオンは映姫です。威圧感の有無でランク付けしました。
閻魔様と会ったんだ。と聞くと、

メディ「うん。お説教されちゃったわ。その意味が今は実感できてる…かも」

と、メディスンは答えました。彼女は付け加えます。
視野を広くするために、毒以外にも関わるようになった。最初はウサギや医者と。
次に幽香を始めとした妖怪と。そして人間である【貴方】と。

メディ「これからも、もっと【貴方】と関わって私は成長させて貰うわ」

よろしくね。と付け加え、一先ず締める彼女でした。

メディスンと色々話していると、幽香がようやく来ました。
なんでも、人里で買い物していたようです。
遅くなってごめんね、と言い、貴方と早速作業に入りました。
するとメディスンは、

メディ「それじゃ、私は邪魔にならない様に帰るわね」

と言い、何処かへと飛び去ってしましました。
別に邪魔になんてならないし、してきても問題無いのですが。
ともかく、今日はメディスンとの会話は終わりです。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+4


メディ「~♪」

貴方と別れたメディスンは、今現在、彼女の生息地とされている『無名の丘』にいます。
毒を好みとする彼女にとって、この場所は、別名鈴蘭畑と言われることもあり非常に適しています。
先ほどの太陽の畑以上に、上機嫌で鼻歌まじりに歩きます。

メディ「スーさん。今日はいいこと会ったのよ」

隣でふよふよと浮いている人形か、或いは一面に咲く鈴蘭か、
スーさんと呼ばれる物に対して嬉しそうに語ります。

幽香が来て去ったのは、幽香と二人きりにさせたかったからか、
自分と二人きりが良かったのかは彼女のみ知っています。多分後者です。

貴方は人里へと帰宅しました。
明日で10日目。幻想入りして1年が経ちます。

貴方は幻想郷に来てからの思い出に浸りました。
お世話になった方々は、人妖問わずたくさんいます。
貴方にとって忘れることの出来ない、恩がある人々です。


その中でも、貴方にとって最も大切だと思った人は……

――――――Result――――――


:九日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:8

四季映姫・ヤマザナドゥ:26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9→13


――――――Result――――――

※【四季映姫・ヤマザナドゥ】ルートに入ります※


短いですが、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・

貴方が幻想郷に来て、もうそろそろ一ヶ月は経とうとしています。
幻想入りしたての頃、右も左も分からない貴方を受け入れてくれたのはここ、人里です。

この間に様々な人にお世話になりました。
得体の知れないよそ者に、人里に住む許可と住まいを下さった里長。
生きていくために、仕事と賃金を下さった人々。
幻想郷とは何かを教えて下さった先生。

そんな暖かい人々に恵まれ、多少の不便は感じるものの、楽しい生活を送ることが出来ています。

だからこそ、でしょうか。


自分から何かをしようとしないで、呑気にしている貴方を放って置くことは出来なかったようです。


映姫『そう。貴方は少し、自分を持って無さ過ぎる』


四季映姫・ヤマザナドゥは貴方を放って置くことは出来なかったようです。

――――――10日目――――――


霖之助「また待ってるのかい?来るかも分からないのに」

買い物をするつもりも無く、単に人を待つつもりで香霖堂に滞在する貴方に、霖之助が呆れた様に話しかけます。
貴方は幻想入り一周年の今日を迎え、準備をするとすぐに香霖堂に向かいました。
貴方にとって、最も感謝すべき人物である映姫に会い、一年間の感謝と、これからも宜しく、と、誰よりも先に伝えたかったからです。

ですが、先ほど霖之助の言った通り、来るとは分かりません。
この前の秋祭りに誘う時のような偶然がそう何度も起こる訳ではありません。
しかし、彼女の居場所も予定も分からない以上、こうして当てもなく待つしか手は無いのです。

動かない貴方を見て、「好きにしなよ」と、霖之助が呆れて奥に引っ込んでから小一時間。まだ誰も来ません。
普通に考えれば貴方の行動は自己完結で無茶がありますが、貴方には何となく会える確信がありました。
秋祭りの前日の様に、貴方の第六感というのは並々ならぬ信頼感があります。

そうして待っていると、やはり、店の玄関が開いてくれました。

小町「失礼ー。お!【貴方】ー、今日は店番じゃないのかい?」

がーんだな…出鼻をくじかれました。

小町「…なんだか失礼なこと考えてる顔だね」

なんて、貴方の顔を見て怪訝そうな顔をしながらそう言う小町です。
貴方は、映姫ちゃんじゃないので残念でした。と、失礼なことを考えるだけで無く口に出す始末です。

小町「そりゃあ失礼しました!今日は昼過ぎてからじゃないと来ないんじゃないの?」

ちょっと拗ねた様に言う小町です。歓迎されないどころか、他の女の子を待つという発言は流石に無礼で腹が立ったのでしょう。

しかし、貴方は彼女の態度よりも、発言の内容が気になりました。
どうして午前は来れないことを彼女が知っているのか、それが気になりました。


貴方は―――

貴方は―――


1.余は寛大な男だ 失言も…三度までは許そう… スルーします。
2.なんであんなこと言った!言え!なんでだ! 問い詰めます。

失礼

安価ここから↓2

2.なんであんなこと言った!言え!なんでだ! 問い詰めます。

貴方は彼女の発言に問います。どうして昼前は来ないと分かるんです?と。
それに対して小町は、

小町「さあ?今の時間からそうじゃないかなって思っただけだし」

と、なにいってだこいつと言いたげな表情で答えました。
成程時計を見れば11時位、今来なければ昼過ぎに来てもおかしくはないでしょう。
小町の心証が悪くなったみたいです。ゲージも減ったみたいです。

小町「ところでスルーしてたけど、四季さ、映姫ちゃんを待ってるのかい?」

先ほどの映姫じゃなくて残念発言から、小町が至極当然な疑問を貴方に言います。
貴方は、はい、伝えたいことがあるんです。と答えました。
小町はそれに、そうなんだ。と一言告げた後、店内の商品を物色し始めました。

さて、貴方はここでまた少し引っ掛かりを覚えました。
そういえば前に小町さんは映姫ちゃんを、映姫ちゃんと呼ぶ前に何かを言いかけているな、と。
しきさ、まで聞こえた気がしています。しきさ、とはなんでしょう?


貴方は―――

安価 ↓2

貴方は―――


1.だ…駄目だ まだ聞くな…こらえるんだ…し…しかし… スルーします。
2.答えろ!どうすればいい!答えてみろルドガー! 問い詰めます。

2.答えろ!どうすればいい!答えてみろルドガー! 問い詰めます。

貴方は彼女に問います。小町さんって、映姫ちゃんを呼ぶ時に変に動揺しますよね、と。
それに対し小町は、

小町「…少し前までは四季さんって呼んでたからね。ちょっとまだ慣れてないんだよ」

と、答えます。成程、急に別の呼び方をすると、前の呼び方で呼んじゃうこともあるのでしょう。
先生とお母さんと呼んでも決して可笑しくは無いのです。

しかし、何故最近になって映姫ちゃんと呼ぶようになったのでしょう。と、貴方は疑問を持ちます。
加えて、少し理由を考えた時間、四季"さん"と、何となく慣れない敬称を使ったような戸惑い。
そしてほんの少しの目の落ち着かない動きから、彼女を疑いました。面接官みたいです。


貴方は―――

安価↓2


貴方は―――


1.貴方、意外にもこれをスルー…! スルーします。
2.ついげきの尋問でさらにダメージは加速した。 問い詰めます。

2.ついげきの尋問でさらにダメージは加速した。 問い詰めます。

少しばかりの動揺が見られた小町に対し、揺さぶりをかけます。
四季さん、と呼ぶのも慣れてないようですが、と、貴方は探りを入れました。すると、

小町「もー、あんたはあたいをどうしたいのさ…それに、四季さんに会ってどうしようと?」

不満そうな表情で貴方に質問を質問で返します。しかし、小町が知りたいのは貴方が映姫に会う理由だそうです。
成程確かに、会いたいとは言いましたが、何故とは一言も言ってません。
考えてみれば、男が理由も言わずに女性に会いたいなどと言われても教える道理はありません。


貴方は説明しました。
彼女に日頃のお礼を言いたいという事。これからも仲良くして欲しいという事。
加えて、もっと彼女と仲良くなりたいなどと、余計なことまで喋りました。
それを聞いて小町は、

小町「ほ、ほうほう。もっと仲良く、ねぇ…ふうん。成程成程」

なんだか納得して頂けたようです。取りあえずはお怒りを鎮めることに成功したのでしょうか。
しかし、次に貴方を待つ言葉は、それ以上の利があるものでした。

小町「ねぇ、【貴方】。あたいはあの方が今は来れない理由も知っているし、居場所も知っている」

唐突な暴露は死神の特権なのでしょうか。小町は貴方の知りたかった二つの情報を知っていると話します。
貴方は早速、映姫ちゃんはどこにいるんですか?あと、何時になれば会えますか?と問います。
それに対し小町は、落ち着けと言わんばかりに手で詰め寄る貴方を制します。そして、

小町「ただね、そう簡単に教えるわけには行かない…待ってって。五体投地までしろなんて誰も言ってない!」

別名、土下寝の姿勢を取る貴方に対しまたも小町は制します。誠意を見せるタイミングを謝ったようです。

小町「まあ、これはあの方が何者か、と言うことが関わってくるのだけれどね」

小町「さて、あんたは彼女が何者かを知っても、同じように接することが出来るのかい?」

そう、腕を組みながら貴方に確認する小町です。腕に乗っかる胸が強調されます。
何時の間にか、彼女が何者か、とまでに話が発展していますが、そこを突っ込むのは、真剣な表情を取る小町に対して気が引けました。
ともかく貴方は、どうでしょう、分かりません。と、自分の率直な気持ちを伝えます。

小町「…こういう時、絶対に大丈夫だ!なんて言う場面じゃないのかい?」

空気の読めない発言をする貴方を小町が責めます。
ですが、貴方は、彼女自身は問題ないが、例えば怖い方々がバックについてたらその人に恐れて彼女ともうまく話せなくなるかもしれない。
と、発言に付け加えました。

小町「あー、そういうことか。ならまあ、大丈夫か、うん」

何やらその答えには安堵した様子です。怖いとしたらその人自身だし、という呟きも聞こえました。

小町「まあ、それなら心配ないだろう。彼女の所まで連れてってあげるよ」

教えるだけで無く、映姫の元に連れてってくれるという大盤ふるまいな小町です。
しかし、彼女の居場所を教えるだけで無く連れて行くなんて、本人に断らずにいいものなのでしょうか。
それを小町に尋ねると、

小町「もっと『仲良く』なりたいなら、知るべきだろうし、そう言えば大丈夫だろう」

何となく、仲良く、の部分を強調して理由を話す小町です。
貴方は、知るべき、とは何なのだろう。と疑問に思いつつも、彼女に感謝の意を示しました。
小町は、「それじゃ、送るよ」と言い、能力を使い貴方をその場所へと送ります。
先ほどまでいた香霖堂の風景が一瞬にして変わり、そして別の場所の風景が目に入りました。


大きめの石が転がっており、周りには木の生えている、その風景は、貴方も見覚えがあります。
ここ数日で、何回も訪れた場所でもある、ここは、『無縁塚』でした。
それも、前に来た風景では見覚えが無い所を見ると、魔理沙や霊夢に連れて来られた場所よりも、どうやら奥地に連れて来られたようです。

貴方はぞっとして、隣にいる小町にどういうつもりかと尋ねます。
まさか、だまして悪いが死んでもらおうという事では無いかと貴方は焦ります。
死神な彼女を見たものはみんな死んでしまうのでしょうか。

小町「安心しなよ。今12時を少し回った所だ。仕事も終わったはずだし、もう来るよ」

と、小町はあっけらかんと答えます。
しかし、無縁塚でエンカウントの可能性があるのは貴方の記憶の中では、確か。


女の子「…………」

威圧感溢れるオーラを放ちながら、貴方達の元へと歩く一人の女の子。
そう、閻魔様の他に居ません。例によって例のごとく貴方は威圧感に負け頭を下げます。
死神に閻魔の組み合わせ、プラスしてただの人間一人。明らかに場違いな貴方です。

女の子「小町」

小町「こいつが話したいことがあるそうです。説教するならば後で聞きますので、失礼します」

そう、小町は述べた後で、またも能力を使い去ってしまいました。
その前に貴方に、「まあ、"仲良く"なるなら頑張りなよ」と一言、言い残してからです。

さて、この場に残るは閻魔様と貴方の二人のみ。しかも今度は同行者すらおりません。
コマケテ(小町さん 決して走らず 急いで歩いてきて そして早く僕を 助けて)。

女の子「小町は何のつもりか…まあ、いいわ。さて、話したいこととは何か。聞くだけ聞いてあげるから言ってみなさい」

貴方にそう告げる閻魔様ですが、貴方にとって話したい相手は違います。
貴方はそれを閻魔様に言いました。

女の子「…では、誰に、何を言いたかったのですか?」

彼女は続けて貴方に質問を投げかけます。この回答は出来ることなら貴方は言いたくありませんでしたが、
閻魔様相手に否定とは恐れ多くてとてもとても出来ません。
結局貴方は、馬鹿正直に映姫に伝えたかったことを彼女に言いました。

自分が幻想入りして丁度今日で一年、その間とても世話になったという事。
あの時にしてくれた説教のおかげで、幻想郷での自分の生き方を探せたという事。
今まで仲良くしてくれてありがとうという事。彼女に会えて本当に良かったという事。
そして出来るなら今後、もっと彼女を知りたいという事。もっと仲良くなりたいという事。そして――

女の子「も、もう十分です。結構です。分かりましたから。はい」

と、珍しく動揺を見せる閻魔様です。何となく威圧感が薄れた気がしました。
貴方も、言うべき人とは赤の他人な筈なのに、言いたいことを殆ど話してしまったことに気づき、恥ずかしくなるのでした。

女の子「それにしても、そうでしたか。貴方が幻想郷に来てから、一年が経つのですか」

しみじみ、と言った風に話す閻魔様です。
そんな彼女に、貴方は違和感を覚えました。あの体が強張るような威圧感が大きく薄れています。
緊張していた頭は冷静になり、やはりその声は聞いたことのある声だと実感出来ています。
その様子を閻魔様が見てか、

女の子「ん?…あぁ、もう、畏れる必要はありませんよ。"今は"閻魔ではありませんから」

と、貴方に優しく語りかけるのでした。
貴方はその言葉に、はっ、と顔を上げ、今では彼女の顔を直視出来ることに気づきました。
彼女も、今は手に持つ笏を下げて、帽子も取っているようです。
貴方はそっと、彼女のお顔を拝見するのでした。



映姫「えぇ、と…こんにちは。【貴方】さん」



先ほどの貴方の告白まがいな言葉からか、嬉しそうにしながらも少し困り顔を見せる、映姫がそこにいました。
映姫ちゃん!なぜ映姫ちゃんがここに……逃げたのか?自力で脱出を?映姫ちゃん!
と、貴方は酷く混乱しました。彼女は映姫です。

映姫「別に、隠すつもりでは無かったのですが…なんて、いい加減な詭弁ですね」

貴方は、今まで映姫ちゃんと呼んでいた彼女が、その正体は、泣く子も黙る地獄の閻魔様という事実に大層驚きました。
しかし成程、小町やその他の人が彼女と会うときに少し、様子が変だった理由がようやく分かりました。
そして同時に、よくもだましたアアアアと憤慨はしないで、どうして黙っていたのだろう、という疑問が強く出てきました。
それを彼女に告げると、悪戯のばれた子の様にばつの悪そうな顔をしながら言います。

映姫「ちょっと、言いにくいことなのですが…」

彼女らしくない、口ごもった様子で貴方に話す映姫です。
言わなくても構いませんよ、と、貴方は彼女に告げます。
以前、貴方が彼女に言った言葉と大体は同じです。すると、

映姫「前にも言ってくれましたね。…でも、前と違って敬語になってますよ。【貴方】さん」

そう、少しムスっとした顔をして答えました。
貴方は、あ、すいません、じゃない、ごめん。などと、どうも居座り辛い風に答えます。
ついさっきまで恐れ敬っていた閻魔様が、何処かのお嬢さん程度にしか思って無かった映姫ちゃんだとは、この貴方の目を持ってしても読めませんでしたから。

映姫「まあ、隠してたのは、つまりそう言う事です」

映姫「もし貴方が最初から私を閻魔と知っていて…」

映姫「映姫ちゃん、なんて呼んではくれないでしょう?」

そう言ってから、ふう、一息つく映姫でした。

貴方はその言葉に、そうか、そうだったのか…と悟りました。
身分を隠して庶民と同じ目線で語り合う。よくある話ではあります。
身元が知れたら同じように接することが出来なくなる、という可能性を考えて黙っていたのでしょう。

貴方はその考えに至り、それじゃあ、今後も映姫ちゃんって呼ばせて貰うね。と、告げるのでした。
その答えに満足したのか、映姫は、

映姫「はい。お願いしますね。…良かったです。貴方が変わらなくて」

と、嬉しそうに言ってくれるのでした。
そんなに喜んでくれるなんて、こっちも嬉しいよ。と、少しニヤけながらからかう様に言う貴方でした。
それに対し映姫は、

映姫「もう、笑わないでください。…だって、貴方にそう呼んで貰えるの、とても好きなんです」

と、答えるのでした。
真剣な表情で、それも素直に答えられて、少し顔が赤くなり、心臓の鼓動も高鳴る貴方でした。
それに気づいてか気付いてないか、映姫は続けます。

映姫「四季映姫、個人として接してくれるのは貴方だけでしたから、それを大切にしたいのです」

映姫「先ほど、貴方から私をより知りたい、私とより仲良くなりたい、そう言ってくれましたよね」

映姫「私も、今、同じ事を思っています」

映姫「【貴方】さんのこともっと知りたいです。【貴方】さんともっと仲良くなりたいです」

映姫「【貴方】さんと、もっと…親密になりたいのです」

映姫「…これからも、よろしくお願いします」

映姫はそう言い終えて、深々とお辞儀しました。


彼女は今の言葉をどういう意味で言ったのかは、貴方には完全に把握は出来ません。
親友として、良き理解者としてのようなフレーズで言ったのだとしたら、これから貴方の起こそうとする行動はピエロでしかありません。
しかし、貴方は目の前にいる彼女を愛おしく思わずにはいられませんでした。


貴方は―――

安価↓3


貴方は―――


1.大好きです。今度は嘘じゃないっす。 告白します。
2.抱きしめたいな!映姫ちゃん! 抱きしめます。

2.抱きしめたいな!映姫ちゃん! 抱きしめます。

貴方は、彼女を愛しく思い――

映姫「【貴方】さん?…っ!」

優しく、映姫を抱きしめるのでありました。


映姫「………」

突然のことで硬直しているのか、何も話さず、ただ貴方に抱きしめられる映姫です。
やっちまったと言わんばかりの顔を必死に見せず、抱きしめたまま次に何をすればいいか分からない貴方です。
そうした二人の奇妙な沈黙が一分ほど続いてからでしょうか。映姫がとうとう話し出しました。

映姫「…どうして、私を抱きしめているのですか?」

その声に動揺は見られません。責めてるような声でもありません。
ただ、疑問を貴方にぶつけるのみです。
貴方は答えます。君を抱きたいと思ったから抱きしめた。と。

映姫「では、この行為にさほどの意味は無い、と?」

この声は、先ほどと違い恐らく少しだけ責めている声です。
意味も無く抱きしめた、などとは彼女自身思ってなんていないのでしょうが、言葉にして貰いたい、とは思っているようです。

貴方は、言葉にするよりも、先に体が動いていたんだ。と、話します。
そして、心の準備が出来たら、きちんと言わなきゃいけないこと、言うよ。と、続けました。

映姫「そうですか。では、私は心の準備をさせるために何かお手伝い出来るでしょうか?」

貴方のその言葉に、このような返事をする映姫です。因みにまだ彼女は貴方の胸の中です。
貴方は、それじゃあ、映姫ちゃんからも抱きしめてくれる?と言いました。
そういうことは簡単に言える貴方です。

映姫「…これで、いいです?」

そう言って、小さな腕で貴方の背に手を回す映姫です。手に持っている笏が少し邪魔そうです。
貴方は一言、ありがとう、と言い、大きく深呼吸しました。

より密着したことで、彼女の鼓動も聞こえてくるようです。
閻魔として荘厳な彼女と違い、貴方の腕に抱かれる彼女は、華奢な一人の女の子なんだと貴方に再認識させます。
こうして、ようやく落ち着きを取り戻しました。もう準備は出来ています。覚悟完了です。

貴方は、彼女に言いました。





―好きだよ。映姫ちゃん―


映姫「…私も好きです。【貴方】さん」





閻魔と人間というちぐはぐな恋人。

二人が結ばれた、その場所は。

少しムードがあるとは言い難い、無縁塚でした。







四季映姫・ヤマザナドゥ編

~第一印象で損をする帽子と笏 取るだけで別人に なれるカバー力~ 終   






これで花映塚編は終わります。

また機会があれば、別の勢力もやろうと思います。
ありがとうございました。

映姫とのアフターストーリー的なものは多分書かないと思います。
申し訳ありません。


唐突ですが、二回戦を始めたいと思います。
前回と同じく戦闘やシリアスは無い方針なのでご了承願います。


基本的なルールは前回と同様にさせて頂きます。
今回は加えて、好感度に影響する安価を増やしたいと思います。




それでは始めます。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
障子を一枚隔てた庭から聞こえる小鳥のさえずりが目覚まし時計の代わりです。
以前は携帯の目覚まし機能を使っていた貴方ですが、『この世界』には通常、そのようなものはありません。

うーん、と、大きく伸びをした後で貴方は布団を押し入れにしまいました。
そして壁を見れば、木が生い茂る風景を描いた絵のカレンダーが立てかけてあります。
それを見ると、その10日後の日付には何やら赤丸が記されています。

その赤丸の下には小さく可愛らしい字で、『【貴方】さん 幻想入り一周年!』と、書かれていました。
その文を見て、貴方は気が付きました。


後10日で、幻想郷に来てから1年が経つのか、と。

この日は少しばかり自分が特別扱いされるかも、と、その日が少しだけ楽しみになる貴方です。
とはいえ、ここでは自分は居候の一番下っ端。妄想にふける前にきちんとやることはやらなくてはなりません。

障子を開け、木製の廊下を少しだけ歩けば、途中から何やら美味しそうな匂いがしてきました。
匂いの元を辿れば当然、台所です。貴方はそっとそこに入りました。


「~♪」


台所には鼻歌をしながら、気持ちよさそうに料理をする女の子が見えました。
白いエプロンを付けていて、料理上の衛生面からか、長い髪を後ろで結っています。
朝にこういった光景を見られるのは男の夢の一つではないでしょうか。


さて、貴方は―――

安価↓2

1.朝の挨拶をしました。←初期好感度+?
2.料理のつまみ食いをしました。←初期好感度+?

1.朝の挨拶をしました。

おはよう、と、貴方は料理をする女の子に挨拶をしました。
その声に気付いたその女の子は、くるりと振り向き、ようやくここで顔を確認出来ます。


緑髪のストレートな長髪に、白を基調とした上着と青のスカート。
頭には蛙と白蛇のアクセサリーを付けています。


彼女――東風谷早苗と、本日初のファーストコンタクトを交わしました。

ここで貴方は―――

安価↓2

1.手伝うよ、東風谷さん。と言いました。
2.手伝うよ、早苗さん。と言いました。
3.手伝うよ、早苗。と言いました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.手伝うよ、早苗さん。と言いました。

東風谷早苗 初期好感度:1+1

早苗「あ、おはようございます【貴方】さん。こちらは大丈夫ですから、お二人を起こしに行ってくれますか?」

と、彼女に頼まれ、了承する貴方でした。

かつて、貴方が幻想入りしたと知り、最も親身になってくれたのは彼女でした。
かく言う彼女も外の世界から来たとのことで、今、外の世界ではどうなっているか、を、熱心に聞かれました。
明るく素直な彼女と貴方が打ち解けるにはそう時間はかからないことでした。

早苗「ふふ、そういえばやっぱり『さん』付けなんですね」

少し笑って、貴方の呼び方に突っ込みを入れる早苗でした。
人間である彼女は確実に貴方より年下ですが、何故か敬称を付けて呼んでしまう貴方でした。


1.朝の挨拶をしました。←初期好感度+1
2.料理のつまみ食いをしました。←初期好感度-1

貴方はここ、守矢神社…ではなく、そこから数メートルだけ離れた場所に建てられてある、小さな小屋に住んでいます。
元々この小屋は、守矢神社の倉庫として使われていたものでした。
貴方がこちらで世話になる際、流石に一緒に寝泊まりはよろしくないと言う事で、急遽改築されたものです。
因みに反対したのは貴方一人でした。

貴方は、もし布団さえ頂戴出来たのならこんなに嬉しいことは無かったのですが、他の三人は完璧主義者だった模様。
妖怪の山の協力者達に頼んで、ちょちょい改築した結果、何と言う事でしょう。一日でちょっとした小奇麗な小屋になりました。

因みに今回、起床が守矢神社だったのは、こちらで神様として崇められている二柱の方々に昨晩、晩酌に付き合わされてそのまま寝てしまったことが原因です。
そして原因を作った彼女らを起さなくてはなりません。
神様の、それも女性の部屋に入れるのは果たして信頼されているのか、男として見られてないのか、現状では半々でしょう。


とにかく、貴方は二人を起こしに行きます。これも居候の義務の一つです。
しかし貴方にとってはちょっとした嬉しい義務でもありました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

最初の安価が2だったら好感度0という今までにない事態になってたんだな
どういう扱いになるんだろう

>>506
一応、1を最低としているので、0にはならず1でストップするつもりです。


今回は非常に短くなりますが、一応再開します。


さて、他の部屋よりも少し大きめの部屋であるこの部屋は、二柱の方々の内の一人のお部屋です。
目標の部屋の襖を、起こすその瞬間まで起こさぬよう、静かに開けます。

部屋を開けると、少し薄暗い部屋の中心には布団が二組、敷かれてあるのが見えます。
その中で寝息を立てて眠っているのは勿論、貴方が起こさなくてはならない方々です。


「すー…すー…」

「くぅ…くぅ…」


昨夜、貴方を酔いつぶれるまで呑ませた彼女達は、なんともすやすやと気持ちよさそうに眠っています。
その姿だけを見れば、まさしく女神、とも取れるお美しい姿です。
しかし、彼女達の枕元には酒の空き瓶が置いてあります。貴方を酔い潰した後で二人で部屋で呑んでいたと思われます。
酔いが回って部屋に戻るのも面倒なので、この部屋で二人で寝た、ということでしょう。台無しです。


ともかく、朝食の準備が出来る前に起こさなくてはなりません。
貴方は―――

安価↓2

1.荒々しく起こしました。←初期好感度+?
2.優しく起こしました。←初期好感度+?

2.優しく起こしました。

気持ちよく寝ているお二人を無理矢理起こすというのは紳士として恥ずべき行為です。
と、いうことなので貴方はその二人に、静かに朝を知らせます。


その内の一人は――紫がかった青髪に、ボリューミーなセミロング。
今は外しておりますが、布団の脇には大きな輪っかの形をした縄をつけている――八坂神奈子です。

そしてもう一人は――金髪のショートヘアーで、左右にリボンみたいなものを付けています。
これまた今は外しておりますが、布団の脇には目玉の様な物がついたシルクハット的な帽子を被る――洩矢諏訪子です。


貴方は声をかけました―――

安価↓2

1.起きてください。八坂様。洩矢様。と優しく声をかけました。
2.起きてください。神奈子様。諏訪子様。と優しく声をかけました。
3.起きてください。神奈子さん。諏訪子さん。と優しく声をかけました。


初期好感度 ↓3(八坂神奈子)

初期好感度 ↓4(洩矢諏訪子)

両者ともコンマ下1桁

2.起きてください。神奈子様。諏訪子様。と優しく声をかけました。

八坂神奈子 初期好感度:10-1

洩矢諏訪子 初期好感度:3-1


神奈子「んー…?…んぅ…」

諏訪子「あー…?…あぁ…」

一応反応したのか、気だるげな声を出しましたが、全く布団から出ようとしない二人です。

八坂神奈子は、貴方をこの神社に居候することを許して頂けた一人です。
幻想郷に来て右も左も分からず、狼狽える貴方を放っておけなかった、とは、彼女の語る理由でした。
かつて自分達もやむを得ない事情から外から来たことから、そこはかとなく親近感を覚えたようです。
それから、貴方とは神としてだけで無く、不器用ながらある意味保護者としても接する彼女でした。
ですが、一年近く接している間に、貴方に対しそれ以外の感情も持ちつつあるようです。

貴方もまた、自分を受け入れてくれた彼女に対し、大きな恩を感じています。
酒豪な彼女に酒盛りで振り回されるのもまた一興として受け入れているようです。


洩矢諏訪子もまた、貴方をこの神社に居候することを許して頂けた一人です。
困ってる姿の貴方に対し、母性本能が刺激されたのでしょうか、何とか助けてあげたかったとは彼女の語る理由でした。
子供っぽかったり大人の雰囲気が溢れたりと変化が忙しい彼女に、貴方は戸惑いながらも仲良くして頂いています。

声をかけても中々起きない二人に、今日は紳士な貴方は肩を揺さぶり始めました。
朝ですよー、朝でーす、などと妖精の真似をしながらです。
ですが、似てないモノマネのせいで中途半端に刺激したせいか、

神奈子「んー…うるさぁい…」

グワシ、と腕を掴まれた挙句、そのままズルズルと彼女の眠る布団に引きずり込まれてしまいました。
そして完全に取り込むと、神奈子は抱き枕の様に貴方を抱きしめました。そして再び寝息を立て始めます。
胸元にふくよかで柔らかな膨らみが当たり完全に硬直してしまう貴方でした。
感触を堪能しつつも、なんとか逃れようとする貴方でしたが、

諏訪子「あったか…い…むにゃ」

湯たんぽ代わりを探していたのか、諏訪子に背中から抱きつかれる貴方でした。
神奈子よりは劣るものの、少しばかりの膨らみが肩甲骨下辺りに確実に感じ、再び硬直してしまいます。
サンドイッチのハムだな、などと思考が混乱するあまり小粋なジョークが頭で考えつく貴方でした。


結局、十分ほどたっぷり堪能していると、中々戻ってこない様子を見に来た早苗に、この光景を見られてしまいました。
彼女は無理矢理二人を起こした後で、三人を正座させました。
そして、朝食が冷めてしまいます、と、貴方含む三人は、随分と彼女に叱られてしまいました。
説教の最中、二人は貴方を睨んでいたようですが、俺は悪くねぇ。
さらに説教に時間を食ったせいで朝食は多少ぬるくなってましたが、俺は悪くねぇ。


1.荒々しく起こしました。←初期好感度+1
2.優しく起こしました。←初期好感度-1

短いですが、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


神奈子「さて、今日は参拝に来る人が多いとのことだ」

少しだけ冷めた朝食を食べていると、神奈子がそう切り出しました。
なんでも、普段は、人間はこの守矢神社には、妖怪の山の危険度も相まってか、来ることは少ないそうです。
しかし、今日は早苗が案内役となって人里から多く訪れるとのことでした。

早苗「むふふふ。博麗神社ではこうも信者は多く来ませんよねえ」

何の対抗心を持ってか、早苗はニヤリと笑い、そう言いました。
件の博麗神社は、立地条件が悪い上に妖怪の溜まり場となっており、まともな人間は滅多に訪れることは出来ません。
コンビニでたむろする不良みたいなイメージなのでしょう。

諏訪子「別に対抗する必要も無いだろうに…。と、言うわけで【貴方】。今日は早めに人里に買い物に言って貰うぞ」

と、諏訪子は貴方に頼みました。
やはり参拝客が多いと、お守りなんかも売れる様子。つまり、材料が多く必要になるということ。
貴方は二つ返事で了承しました。元より断れる理由などありませんが。

さて、買い物のメモと買い物袋、それにお金を頂き、神社を後にします。
空を飛べない貴方は地道に歩いて人里へと向かいます。遠い道のりです。


そうしてしばらく歩くと、何やら貴方の近くで風を切る音が聞こえました。
貴方はふと、その音の方へと振り向くと、そこには一人の女の子、それも妖怪が立っていました。

その女の子には、大きく、分厚く、もふもふ過ぎた、正に尻尾が生えていました。
その尻尾がチャーミングな女の子は、貴方に、


「やはり【貴方】か。匂いがしたものでな」


と、言いました。きちんと湯浴みはしたつもりですが、着ている服に問題があったようです。


貴方はその女の子に―――

安価↓2

1.挨拶代わりに頭を撫でました。←初期好感度+?
2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。←初期好感度+?

2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。

貴方は彼女の姿を確認するや否や、無言で尻尾を撫でまわしました。
なでなでもふもふと、毛並が大変よろしい様で、とても感触が気持ちいいです。

その感触の良さのためか、その女の子の養豚場の豚を見るかのように冷たい目に暫く気付くことはありませんでした。
そして目線に気付いた瞬間、貴方はその尻尾で叩かれてしまいました。防御ダウン所では無いダメージです。

「挨拶も無しに尻尾を撫でるな、馬鹿」

溜息をつきつつ、貴方を尻尾ビンタした女の子は呆れた表情で貴方を罵倒しました。

その女の子は、振袖の大きい白の上着に、紅葉のカラーリングなスカートを履いています。
手には大きな剣と盾を持っています。彼女は――犬走椛という、白狼天狗でした。


貴方は椛に挨拶をしました―――

安価↓2

1.おはよう、犬走さん。
2.おはよう、椛さん。
3.おはよう、椛ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.おはよう、椛さん。

犬走椛 初期好感度:2-1

多少痛む頬を押さえつつ、貴方は挨拶をしました。

椛「ああ、おはよう。今日は随分早い時間に人里へ行くのだな」

と、彼女は挨拶を返しました。
貴方は、今日は神社が繁盛するから買い出しは早い方がいいみたいなんだ、と、彼女の後半部分の疑問に答えます。

椛「ふむ、そうか。まあ、この時間なら危険な妖怪もいないだろうが、気をつけて行けよ」

と、椛はそう貴方に忠告してから、再び哨戒の任務に戻ったのでしょう。飛び立ってしまいました。


椛と出会ったのは、この妖怪の山でした。最初は、貴方を侵入者と誤解した模様です。
守矢神社、の近くの小屋に住んでいることを説明するのにだいぶ時間を費やされました。
誤解が解けた後は、こうしてちょくちょく貴方と交流しているようです。

因みに、どこかの烏天狗とは不仲である、との噂を聞いたことがありますが、関係ないでしょう。


1.挨拶代わりに頭を撫でました。←初期好感度+1
2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。←初期好感度-1

こうして人里へと向かう貴方でしたが、ふと気づいたことがありました。
そういえば、河童に懐中電灯の修理を頼んでいたな、と。

ここでいう河童とは、特に天辺に髪の毛が無い人に言う蔑称ではなく、文字通り河童の妖怪です。
種族そのものが機械いじりが得意らしく、貴方は時折、守矢神社にある機械などを修理に頼むことがありました。
今回は、明かりが点かなくなった懐中電灯です。


河童は、一般ピーポーのイメージ通り、川に住んでいます。
少し億劫ですが、買い物を済ませた後なら荷物がかさ張って更に面倒だ、と、思い、歩み進める貴方です。

こうして30分ほど歩けば、さらさらと川のせせらぎが聞こえてきました。

その音を頼りに更に進みますと、道は無くなり、代わりに石の散らばる川へと出ました。
川の端には、貴方の住む小屋よりも少し大きめな小屋が立っています。
ここがあの女のハウスです。貴方はノックしながら、ごめんください。と、言いました。

『勝手に入っていいぞー!』


と、中からこの小屋の主の声が聞こえてきました。
男に勝手に家に入っていいと言うなんて、一歩間違えればDo itです。貴方はなんとなく彼女の将来を心配しました。

中に入りますと、幻想郷には似つかわしくない、機械、のようなもので一杯です。


「ああ、【貴方】。ほら、注文は出来ているぞ」


と、ヌッ!と部屋の角から現れたのは、先ほどの話に出ていました、河童です。
緑の帽子が皿をイメージしたものと思われます。

河童はその手に、貴方が修理を頼んでいた懐中電灯が握られていました。
光っている所を見ると、すぐに直ってしまったようです。流石は幻想郷一の技術力です。


貴方は―――

安価↓2

1.すごい。と、彼女を褒めました。←初期好感度+?
2.えらい。と、彼女の頭を撫でました。←初期好感度+?

1.すごい。と、彼女を褒めました。

電化製品を直せる、とは、この幻想郷で大したものです。
貴方は感心して、手放しに彼女を褒め称えました。ちょ、よくやった。
すると、それに気分を良くしたのか、


「ははは!こんなものなんて私にかかれば余裕だ!」


と、彼女は大きく笑って、河童なのに天狗になりドヤ顔を晒していました。
幻想郷一の技術屋などと、その気になっていた彼女の姿はお笑いでした。

ともかく、外の世界の機械を弄らせる代わりに、格安で直して戴いた礼はしっかりと言わなければなりません。


貴方はお礼を言いました―――

安価↓2

1.ありがとう、河城さん。
2.ありがとう、にとりさん。
3.ありがとう、にとりちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

>>537ですが、安価は 3.おはよう、椛ちゃん。 でした。申し訳ありません。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


3.ありがとう、にとりちゃん。

河城にとり 初期好感度:8+1

にとり「えへへー。いいってことさ、お前の頼みは断れないよ!」

青髪のツーサイドアップに、緑のキャスケット帽を被っています。
水色で統一された服に、胸には鍵のアクセサリーをする――河城にとりは、明るい笑顔で答えました。


彼女にとって、貴方は修理と言う名目で、守矢神社の持つ外の世界の機械を触らせてくれる、いわばお得意様です。
加えて、人と話すことが好きなにとりは、貴方と話をするのも楽しみの一つでした。
自己満足で終わるような機械を見せても、感心してくれる貴方に彼女は非常に懐いているようです。
最近では機械を触る以上に、貴方に褒められるのを楽しみにしている彼女でした。

貴方自身、彼女のことは尊敬しています。
あまり科学技術の優れてはいない幻想郷において、彼女の独自の技術は目を見張るものがありました。
それに感心して驚くと、少し誇らしげにして自慢する彼女を面白いと思うのでした。


にとり「またいつでも来いよー!」

河城ハウスを後にする貴方に、ブンブンを手を振りながら見送るにとりでした。


1.すごい。と、彼女を褒めました。←初期好感度+1
2.えらい。と、彼女の頭を撫でました。←初期好感度-1

さて、なんやかんやあって人里で買い物を終えた貴方は、帰路につくことにしました。
この時間で帰れば、夕方位には着く筈です。
両手に信仰グッズの入った買い物袋を抱えて人里を後にする貴方でした。

山道を少しだけ息を切らしながら登る貴方です。
そこそこ重い袋を抱えて山登りが出来る貴方は、実は普通の人間ではないのかも知れません。
最も、神様三人と暮らしている普通の人間がいるものか疑問に感じる部分もありますが。

そんな浮世離れした生活をする貴方は、また浮世離れした光景を見るのでした。

神社への道で、木々の隙間から貴方の目に入ったのは、飛びながらくるくると回転する美しい女性でした。


「飛んで飛んで飛んで飛んで…回って回って回ってまわーるー♪」


気持ちよさそうに歌うそんな女性は、貴方の知り合いでした。


その女性に貴方は―――

安価↓2

1.離れた場所から挨拶しました。←初期好感度+?
2.近づいてから挨拶しました。←初期好感度+?

2.近づいてから挨拶しました。

貴方は、その女性に駆け寄りながら挨拶をしました。すると彼女は、


「え…【貴方】さん!?」


と、多分リアルでビビったんでしょう、体の回転を止めました。

緑色のロングの髪を胸元で纏めています。頭や腕にはリボンを付けています。
赤を基調としたワンピースで、「厄」の様な字が書かれている服を着ています。
そんな容姿をする――鍵山雛に、貴方は挨拶をしました。


こんにちは―――

安価↓2

1.鍵山さん。 と、挨拶をしました。
2.雛さん。 と、挨拶をしました。
3.雛ちゃん。 と、挨拶をしました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.雛さん。 と、挨拶をしました。

鍵山雛 初期好感度:4-1

貴方はそう挨拶しましたが、当の彼女はそれどころでは無い様子です。
貴方が駆け寄って来るのを確認するや否や、

雛「来てはだめよ!」

と、慌てて貴方と距離を取ろうとする雛でしたが、既に彼女の間合いでした。
彼女の周り漂っていた"厄"が、貴方に振りかかりました。
あっという間に貴方は全身が蝕まれる様な感覚に陥ります。

雛「【貴方】さん!」

彼女の声を最後に、貴方は目の前が真っ暗になりました。おお貴方よ、死んでしまうとは情けない。


雛「あれ程近寄っては行けないと何度も言ったのに…貴方って、ほんとバカ」

なんとか彼女の努力があってか、貴方から厄を回収出来たようです。
そして、目を覚ました貴方から少し離れた位置からガミガミと叱る雛でした。
勿論、貴方自身も普段は近づくことなど無いのですが、今日に限って無性に近づきたくなった貴方でした。

彼女曰く、貴方は「厄」とやらを引き付けやすい体質らしく、定期的に会うことになっていました。
胡散臭い話だと思っていた貴方でしたが、実際会わないでいると、
小さいことながらも不幸が訪れることが多くなっていたので、彼女のお世話になる貴方でした。

雛「全く…気を付けないさいよ?ただでさえ貴方は厄いんだから…」

と、彼女は文句を言いながら、何処かへと飛び立ってしまいました。


自業自得ですが、神社までのの山道をおぼつかない足取りで帰った貴方でした。



1.離れた場所から挨拶しました。←初期好感度+1
2.近づいてから挨拶しました。←初期好感度-1

貴方は神社へと帰宅しました。

どうやら守矢神社は盛況だったらしく、人里から多くの信仰を集められたそうです。
ほくほく顔の神奈子に、満足そうな諏訪子。そして、勝った、と静かに呟く早苗の姿がありました。
完全勝利した守矢神社さんでした。


さて、夜になり、昨日に続き今日もフラフラになるまで飲まされた貴方ですが、
流石に二日連続で泊まるのは迷惑だ。と思い、なんとか少しだけ離れた掘立小屋に帰りました。

神社には既に空き部屋に布団一式が置かれていたようでしたが。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:9

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:9

鍵山雛:3


――――――Result――――――

※風神録のルール1


2日目からは、行動は昼と夜で、二回動くことにします。
つまり、一日に二人の好感度が上げることが出来ます。


ただし、昼に会える面子は、椛、にとり、雛の三人。
夜に会える面子は、早苗、神奈子、諏訪子の三人の内から選びます。


また、出会うヒロインを決定する選択肢は、今回は行動に移す直前に安価で決めます。

※風神録のルール2


奇数日は仕事日、偶数日は休日とします。


仕事日にヒロインと会った時の好感度上昇のコンマは

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

とし、休日にヒロインと会った時の好感度上昇のコンマは

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

とします。


後、口調とか少し変わります。


今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目 朝――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
本日は守矢神社は休日とのことで、いつもなら貴方の起きる時間帯には早苗も起きていますが、今日はまだ寝ているようです。
是非とも寝顔を拝見したいところでしたが、拝見するだけで済まない可能性を考慮して辞めました。

貴方は彼女たちの分まで食事の準備を済ませ、自分は買い物ついでに知り合いと会うことにしました。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。
2.胡瓜を奢ってやりましょう。にとりちゃんに会いに行きます。
3.随分と調子よさそうですねぇ。雛さんに会いに行きます。

2.胡瓜を奢ってやりましょう。にとりちゃんに会いに行きます。

貴方は、買い物帰りに、にとりに会うことにしました。
いつも世話になっている気持ちとして、彼女の好物の胡瓜を土産に川へと向かいます。
いつも生で食べているそうですが、塩とかは要らないのでしょうか。

そんなことを考えつつ歩みを進め、彼女の住処とする小屋へと辿り着きました。
早速ノックしてもしもしする貴方でしたが、返事は帰って来ません。
こんにちは、と、呼びかける貴方でしたが、やはり帰って来ません。

留守かな、と、貴方が考え始め、引き返そうとした時、
川からポチャン、という音が聞こえ、

にとり「【貴方】!今日はどうしたの?何か壊れたの?」

と、どうやら泳いでいた様子のにとりが挨拶しました。
河童なだけあり、泳いでいる姿は非常に様になっています。その上帽子は脱げていません。

彼女も本日は休業のようです。

貴方は挨拶を返し、遊びに来たよ、と、言いました。
それに対してにとりは、

にとり「本当!?よかったぁ、私も暇してたんだよ!」

と、貴方の来訪を歓迎してくれました。
貴方はもっと喜こんで貰おうと、お土産の胡瓜を差出しました。すると、

にとり「あ、ありがとう!大事に食べるよ!」

と、言った通り大事そうに仕舞い込むのでした。
別に高級でもない普通の胡瓜ですが、こうも喜んで貰えるのは貴方にとってもありがたい事でした。
以前ならその場でムシャムシャ食べて、不味ければ、この胡瓜を作ったのは誰だ、と憤慨する彼女でした。
最近は貴方が帰るまでは頂かないみたいです。

それについて貴方が言及すると、

にとり「い、いやー。その、やっぱりはしたないかなー、などと思いまして…」

と、急に敬語になるにとりでした。別に気にする貴方では無いですが、彼女の意志は尊重します。

さて、折角だから何か会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>きゅうりについて

にとり「大好きだよ!」

胡瓜をどう思うか、と、聞いた貴方に、にとりはそう即答しました。
今の声を録音して無限リピートしたい貴方でしたが、ボイスレコーダーが無い幻想郷を少しだけ嫌いになった瞬間でした。
しかし、そのハイテンションから一転、少し落ち込みつつ、にとりは、

にとり「…でも、幻想郷一、栄養の無い野菜とか言われてるのは誠に遺憾だ」

と、ぼやくのでした。殆どが水分なので致し方無いのでしょうが。


>>外の世界の技術についてどう思っているか

にとり「…凄いよね、私達には出来ない発想ばかりだ」

と、しみじみと外の技術に関しての感想を述べる彼女でした。
彼女たち河童は、手先の器用さに関しては外の世界の人間と同等以上の実力を発揮します。
しかし、それを生かす手立てが、この幻想郷には多くありません。

にとり「どうしても既存の技術に頼っちゃうんだよねぇ」

と、うぅん。と、頭を悩ませる彼女です。
しかし、手先の技術に優れている彼女たちに幻想郷にとってのオーバーテクノロジーを与えるのは危険でしょう。
守矢神社の惨劇を忘れたか。

>>最近の発明品

にとり「ぱんぱかぱーん!全自動胡瓜食事機だ!」

と、ネーミングに捻りの全く無い名前の機械を出しました。
形状としては、バーチャルボーイの様な機械の中心に、丸い輪っかが取りついています。
名前と形から何となく予想がついた貴方でしたが、取りあえず説明を聞くことにしました。

にとり「ふふ、いい?この輪っかに胡瓜を取り付けて、【貴方】は機械を取り付けて…」

バーチャルボーイもどきを目の前にセットされますと、貴方の口には輪っかに取り付けられた胡瓜が入る形になりました。
そしてにとりは、「ポチっとな!」と景気よく、機械に付いていたであろうボタンを押しました。
すると、胡瓜の取り付けられた輪っかが少しづつ前に動き、貴方の口に更に胡瓜が押し込まれることになります。
そう、口を開けているだけで胡瓜がどんどん口に入る装置でした。

にとり「あぁ、【貴方】!自動で止まらないから早く食べて食べて!」

と、焦って催促するにとりでしたが、そんなに早く貴方は胡瓜を食べられません。
減速できません、助けてくださいにとり少佐。

そんな話をしていると、既に空は黄金色に染まりつつありました。
妖怪の山では、夜になったらとても帰ることなど出来ません。
名残惜しいですが、貴方は、そろそろ帰るよ。と、席を立ちました。

にとり「あ、そっか…残念。またいつでも来てね?」

と、席を立つ貴方に優しい言葉をかけてくれるにとりでした。
休日の彼女は、少し言葉が柔らかくなるそうです。
貴方は、うん、ありがとう。と、言い、にとりハウスを後にするのでした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +3

にとり「あぁ、楽しかったなぁ」

貴方が帰った後で、ふと呟くにとりです。
今、彼女は、お土産に頂いた胡瓜をポリポリと食べています。
その内の一本は先ほどの実験で貴方に食べられましたが。

にとり「…本当に、いつでも来ていいんだぞー」

貴方がいなくなって一人で過ごす彼女の小屋は、
以前からずっと一人だったのに、最近は少しだけ寂しさが増えた気がする彼女でした。

――――――2日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
ただいま、と、貴方が声をかければ、「おかえり」と言ってくれる神社の皆さんです。
何でも無いようなことが幸せだったと思える瞬間です。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.片付けをしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.なんだかお疲れの様子。神奈子様の所へ行きます。
3.もうおねむでしょうか。諏訪子様の所へ行きます。

2.なんだかお疲れの様子。神奈子様の所へ行きます。

神奈子「うーん…あら、【貴方】。恥ずかしい所見せちゃったわね」

しかめた顔で肩を回しながら、貴方にそう言う神奈子です。
貴方は、どうかされましたか?と、聞きますと。

神奈子「なんだか疲れが溜まってね…一日中ダラダラしてたら、余計疲れちゃったのよ」

あはは、と、苦笑いする彼女でした。
貴方にとっては痛いほどよく分かる話でした。幻想入りする前はそのような休日を過ごしたこともありましたから。
そんな共感を持ってか、貴方は、じゃあマッサージでもしましょうか。と、提案しました。
それに対して神奈子は、

神奈子「え!?い、いやその、それはー…」

と、どうも落ち着かない様子です。貴方はそこで、しまった、と、気が付きました。
相手は女性であり、それ以前に神様であります。貴方の発言は、どちらの面で見てもAUTOです。
よかれと思って口に出しましたが、それは余りに不敬な発言でしたので、貴方は慌てて謝罪しました。

神奈子「あ、違うのよ。嫌とかじゃなくてね…あー、もう」

と、貴方の提案自体は否定しない様子な神奈子です。

神奈子「ええい。人の子よ。我にマッサージを頼むぞ」

と、仕事モードな神奈子の口調に圧倒され、はい、と、勢いよく返事をする貴方でした。


神奈子「ん…」

貴方は結局マッサージを始めました。
時折、ツボに効いて気持ちがいいのか、声を出す神奈子です。
ですが、少し体が強張っているので、多少のやり辛さを感じる貴方でした。
そこで貴方は、リラックスして大丈夫ですよ、と、声をかけましたが、

神奈子「うー、分かってるけど、それは結構難しい…」

と、困った様な顔で呟く神奈子です。
リラックスが難しいというのは、マッサージではよく分からないと感じる貴方でした。
貴方のマッサージ技術が低いわけでは無いのですが。

神奈子「その、何か話してくれたら大丈夫になるかも」

と、神奈子からの提案が来ました。
それには当然答えなくてはなりません。

リラックスさせるために何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>諏訪子さんとは親戚なの?

神奈子「いいや。元戦争相手」

さらりと恐ろしい単語を口にする神奈子です。
思わず貴方は手を止め、戦争ですと、と、聞き返しました。

神奈子「あはは、ずーっと昔の話よ。今はごらんの通りの仲だから」

と、笑いながら答える神奈子でした。
彼女の言う、ごらんの通りの仲は、貴方が見る限りとても仲は良さそうでした。
実は水面下でいがみあってるのかも知れませんが。


>>何歳なの

神奈子「確か36万…いえ、1万4千だったかしら…」

余りにもバラつきのある解答をする神奈子です。
答える気が無いか、はたまた本当に忘れてるのかは分かりませんが。

神奈子「まあ、実はそこまで年は重ねてないけど。1000年以上は生きてることは確かね」

いずれにせよ、考えもつかないほどの年月を生きている彼女です。
しかし、4ケタ以上の長寿は幻想郷では普通のことなのでしょうか。

>>いいスタイルしてますよね

神奈子「ま、マッサージ終わり!」

ガバッ、と、体を起こし貴方から距離を置く神奈子です。
しかし、確かに彼女の体つきは素晴らしいものです。
いい体です。感動的です。無意味ではありません。

神奈子「そんなこと考えてたのね、がるるる…」

と、犬の様に唸って貴方を警戒する神奈子です。
思えば貴方は、女性に、神様に対して、マッサージをしたと思えば年齢を尋ね、
挙句の果てにセクハラ発言という不敬不敬アンド不敬な行動、及び発言の連発です。
普通なら斬刑に処されても文句は言えません。

神奈子「…まー、冗談でしょうけど。余りそういう発言はよして頂戴ね」

と、寛大なお言葉を頂き、怒りを鎮めてくださった貴方でした。
冗談半分ですが、もう半分は冗談では無いのかもしれません。

一騒動あった貴方達でしたが、とにかくマッサージは終了しました。
どうやらそこそこ効いた様子で、神奈子は少し楽になった顔つきになりました。

神奈子「ふぅ。気持ちよかったわ。ありがとね」

と、恐れ多くもお礼の言葉を貰う貴方でした。
どういたしまして。またいつでもしてあげますよ。と、告げ、部屋を後にします。

神奈子「いやーしばらくはごめんかな…」

と、貴方が居なくなってから呟く神奈子でした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+1

神奈子「いやはや、気が気で無かったわー…」

と、疲れが取れた様に見えて、実は余計に疲れている神奈子です。
どうにも、男性に体を触られるという経験の無い彼女にとって、
マッサージは一つの試練に値するものだったのかも知れません。

しかし、単純な好意でやってくれると言われた以上、断れもしない彼女でした。ですが、

神奈子「…単純な好意でいいのよね?あれ」

と、先ほどのスタイルいいね発言がどうにも引っ掛かる神奈子でした。

貴方は小屋へと帰宅しました。

貴方は人里で聞いた情報のことを考えていました。
何でも、3日後に秋祭りがあるとの話です。
秋祭り、というもの自体よく分かりませんでしたが、
貴方にとって祭りとは、好意を抱く存在でした。興味以上の対象ということです。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:9→10

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:9→12

鍵山雛:3


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――3日目 朝――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
身支度を済ませいつも通り神社へと上がれば、既に居間には通称、守矢一家の三人がいました。
話によれば、本日も参拝客が来るとのことで、すっかり仕事モードに入っている三人でした。

邪魔にならないよう、朝食を頂いた後、買い物へと出向きましょう。ついでに知り合いと会いましょう。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は仕事でしょうか。椛ちゃんに会いに行きます。
2.時計を直して貰いましょう。にとりちゃんに会いに行きます。
3.厄を祓って貰いましょう。雛さんに会いに行きます。

2.時計を直して貰いましょう。にとりちゃんに会いに行きます。

貴方は、そういえば、と、壊れていた腕時計を持っていることを思い出しました。
かつて貴方が幻想入りした時に付けていたアナログ式のものです。
最近まで動いていたのですが、突然と動かなくなってしまっていたのです。

デジタルなら、環境上修復は難しいでしょうが、これならにとり程の腕があれば直すことも容易でしょう。
貴方はそう思い、人里へ買い物へと行く前に、彼女の住む小屋へと出向きました。


彼女の住まいに着いた貴方は、早速時計の修理を依頼しました。

にとり「成程ねえ。ま、この位ならすぐに直せるぞ」

と、貴方の時計を見て、さも簡単だと言った様に、受諾するにとりです。
受け取った後、椅子にひょい、と座り、すぐに工具を取出し、
貴方の時計の修理を始めてくれました。

にとり「かっぱっぱーかっぱっぱーにーとりー」

随分と素っ頓狂な歌を口ずさみながら、相変わらず卓越した技術で時計を解体して行くにとりです。
彼女曰く「こんな修理、胡瓜舐めながらだって私には出来る」との事です。
胡瓜は普通は舐めないとは思いますが。

しかし、自信たっぷりの発言に違わぬ時計解体ショーは、貴方の目を釘付けにします。
じい、と、目を離さずに彼女の手先を見つめる貴方でしたが、
当のにとり本人は、ビンビンに視線を感じてどうにもやり辛い様子です。
自分の技術力を褒めて貰えるのは嬉しい彼女でしたが、見られるのは慣れていないみたいです。
一人で黙々と取り組むタイプなのでしょう。

にとり「あー、なあ、【貴方】。退屈だから何か話でも振ってくれよ」

と、少し困った様な顔をして、貴方に提案するにとりです。
貴方も、少し見過ぎてたか、と、反省し、彼女の提案を飲むつもりです。
しかし、話しながらでも大丈夫か、と、貴方は尋ねると、

にとり「大丈夫だって。まぁ見てなw」

と、彼女は笑いながら答えました。
何故だか彼女の言葉に不安を覚える貴方でした。

作業を邪魔しない程度に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>さっきの歌って誰が作ったの?

にとり「…自分」

顔を俯かせて答えるにとりです。
歌を作るのは別にいいのですが、自分の名前を歌詞に含めるのは勇気がいる行為だと思いました。
その事を貴方は彼女に言うと、

にとり「何が可笑しい!!」

と、物凄い形相で怒鳴られました。別にからかうつもりはありませんでしたが。


>>皿はあるのか

にとり「お前の河童はそのイメージなのか?皿なんて無いぞ」

と、貴方の疑問は一蹴されてしまいました。
貴方の中では、河童と言えば頭に皿があるイメージでしたので、
失礼かと思いつつも聞いてみましたが、そんなことは無かったようです。

しかし、その後でにとりは、

にとり「本当に無いからな。絶対頭に触るなよ、絶対だぞ」

と、続けるのでした。言わなければいい事を素直に言う彼女です。
何故触ってはいけないのかは結局分からず仕舞でした。

>>きゅうりどうぞ

にとり「お、サンキュー」

と、貴方の土産にしていた胡瓜を受け取り、礼を述べるにとりです。
そして受け取った胡瓜をそのまま、ポリポリを食べ始めました。

にとり「ガシャガシャ。ぐァつぐァつぐァつ。この胡瓜がまた…」

豪快な食べっぷりをしながらも、片手は時計を直しています。
先ほどの胡瓜舐めながら修理できる発言が嘘では無かったことが証明されました。

しかし、半分程食べきった所で、ピタリと彼女の手は止まりました。
そしてその顔は、やっちゃったと言わんばかりの顔つきです。

にとり「…」

硬直したまま、だんだんと顔が赤くなって行きます。
それもその筈、つい先日、目の前で食べるのがはしたないと言ったばかりなのに、もうそれを破ってます。
他のことに夢中になると、どうもそれ以外が疎かになりがちになる質だったみたいです。

結局、その食べてない半分を仕舞って、再び黙々と修理を始めました。

それから少し経ちまして、どうやら時計は再び正常に動き始めたようです。

にとり「さ、終わったぞ」

にとりはほら、と、貴方に腕時計を帰しました。
ありがとう、と、貴方は礼を述べ受け取ります。
元の腕時計に比べるとやけにコーティングがされていますが。

にとり「ついでに時計に妖怪探知機を付けておいた。まあ、用途はその名の通りだな」

と、随分ありがたく思える装置が取り付けられたようです。
どうやら力のある妖怪が近づくと、付いてあるランプが光る模様。もう本来の機能がおまけです。
とにかく、貴方はお礼の言葉と代金を置き、小屋を後にしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇 +1

にとり「ううう、まさか目の前で赤っ恥を…」

机に突っ伏しながら頭を抱えるにとりです。
貴方が帰った後、先ほどの胡瓜を貪り食うのを貴方の目の前で晒したことを後悔しているのでした。

にとり「うーん…前は別に目の前で食べるのも平気だったんだけどなあ」

なんでだろう、と、疑問に思う彼女です。
羞恥心、と言うものは勿論彼女にもありますが、
その行為が何故羞恥となる様になったのかが分からない彼女でした。

――――――2日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
本日もやはり盛況だった様子で、そしてやはりほくほく顔なお三方なのでした。
しかし、多少の疲れはある様子でしたので、今日の晩御飯は貴方が作ります。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.お風呂を沸かしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.洗濯物を畳んでいます。神奈子様の所へ行きます。
3.晩酌のおつまみを作っています。諏訪子様の所へ行きます。

2.洗濯物を畳んでいます。神奈子様の所へ行きます。

居候の身で図々しくも暇な貴方は、神奈子の部屋に行きました。

神奈子『【貴方】か。入っていいぞ』

部屋の前で声をかけると、入室の許可を下さる神奈子です。
貴方は静々と襖を開け、部屋に入りますと、洗濯物を畳んでいる彼女が目に入りました。
さながらその姿は、母の様な暖かさを感じる光景でした。

神奈子「丁度良かった。手伝ってくれるか?」

と、貴方に頼む神奈子です。
貴方は二つ返事で了解し、彼女の手伝いを始めました。
暇だと自分で認識している以上、断る道理はありません。

それにしても、仕事モードな口調は継続中の様です。
女性を感じさせる柔らかな口調では無く、格上であろう存在を示す、堅い口調でした。
一度どちらかの口調になると、少しの間戻らない様です。

神奈子「まっ!この口調は気にしないでくれ」

貴方のその考えを読み取られたか、神奈子は先手で口調に関して言及しました。
貴方自身、仕事と休日で口調が変わる人を何人か知っているので、
彼女の望む通り、別に気にすることはありませんでした。

しかし、神様が洗濯物を畳むなんて家庭的なこともするんですね、と、貴方は尋ねました。
それに神奈子は、

神奈子「そりゃそうさ。早苗に家事を全部任せる訳には行かないだろう」

と、答えました。
神様らしく無い、と、一瞬貴方は考えましたが、そもそも神様らしいとは何か、と、次に考え始める貴方でした。
しかし、難しいことを考えるのは面倒な貴方でしたのですぐに考えるのを辞めました。

畳んでいる合間にに何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>洗濯物を畳んでいる姿って なんかこう、いいですよね

神奈子「ふふ、そうかい?」

くすっ、と笑って、貴方の感想に答える彼女です。
貴方は、なんか、母の様な暖かさを感じます。と、続けて感想を言いました。
すると神奈子は、

神奈子「…母、か」

なんだか少しだけ落ち込んだ様子で、ポツリと呟きました。
神様に母、と言うなどと、これは失礼な言葉だったのでしょうか。
貴方は彼女の様子から、今の母親みたい発言は失言だったと判断し、謝りました。
しかし、

神奈子「あぁ、いや。別に怒っちゃいないんだよ。誤解させて済まない」

と、逆に謝られてしまいました。
貴方は、では何故落ち込んだんですか?とは何となく雰囲気から聞けず、
別の話題を出して少しだけ変になった空気を戻すことにしました。

>>どんな人が好きなんですか?

神奈子「そうだな。素直で、正直な奴が好きだ」

と、惜しげも無く情報を流してくださる神奈子です。
これはいい事を聞いた、と、満足顔を浮かべる貴方でした。

神奈子「変な【貴方】だな、そんなに嬉しそうにして」

と、満足そうにする貴方を見て少しだけ訝しげな顔をする神奈子でした。


>>終わったら諏訪子様と一緒に晩酌でもしませんか?

神奈子「ほっほーう。お前から誘うのは珍しいな」

と、ニヤリと口元を吊り上げ、乗り気な彼女です。
ついさっき、諏訪子がおつまみを作っているのを見かけて提案した貴方でしたが、
彼女達の酒豪っぷりを思い出し早くも後悔する貴方でした。
まずった、と思い、洗濯物を畳み終えた貴方は席を立ち逃げようとしましたが、

神奈子「逃がさん、お前だけは」

と、ガシリと腕を掴まれる貴方でした。
ヤメテクダサーイ、シニタクナーイ、と、貴方のか細い懇願も虚しく、諏訪子と合流させられる貴方でした。
地獄の宴の始まりです。

さて、おつまみも無くなって晩酌を終える三人です。
フラフラな貴方を見て、

神奈子「布団もあるから泊まってってもいいんだぞ?」

と、有り難いお言葉をくださる神奈子です。
しかしつい三日前もお世話になったばかりなので、大丈夫です、帰ります。
と、あちこちに体をぶつけながらも帰宅する貴方でした。

神奈子「大丈夫じゃ無いだろうに全く…」

と、千鳥足で小屋に帰る貴方を見て、やれやれ、と、溜息をつく神奈子でした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇 +1

神奈子「…母、か」

洗濯物を畳んでいる際、貴方から言われた言葉を反芻する神奈子です。
やはり母の様だ発言を気にしているようでした。
その理由は、単に自分をおかん呼ばわりされたくなかった、という物では無く、

神奈子「やっぱり、親の元を離れると、恋しくなるものなのか?」

と、誰かに母性を求めているのか否か、と、疑問に思ったからでした。
そして続けて、こう呟きました。

神奈子「…そうなのか?…早苗」

勿論、今、出てきた名の本人は此処にはいません。
しかし、貴方と同じく親元を離れ、一人この世界に来た少女の名を言わずにはいられない神奈子でした。

貴方は小屋へと帰宅しました。

散々飲まされた事で残り少ないヒットポイントで、何とか布団を敷くことに成功しました。
そしてすぐにゴロンと、布団に横になる貴方です。
大きな星が点いたり消えたりしている、と、見えもしない星を幻覚で見た後で意識を失う貴方でした。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:三日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:10→11

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:12→13

鍵山雛:3


――――――Result――――――

結果は変わらんけど好感度判定初期の範囲に戻ってない?

今回はここまでです。
ありがとうございました。

>>661
>>572を参照のほど、お願いします。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――4日目 朝――――――

チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
昨夜に散々飲まされたせいか、一時間ほど寝過ごしてしまってから慌てて神社に向かう貴方です。
居間に入ると、机の上には、貴方の分の朝食と、買い物に行って貰うことをお願いする言葉と買う品物のリストが書かれているメモが乗ってありました。

貴方は申し訳無く思いつつも、朝食を頂いた後、買い物に出かける事にしました。知り合いに会うことは忘れません。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。
2.また泳いでいるのでしょうか。にとりちゃんに会いに行きます。
3.随分と調子よさそうですねぇ。雛さんに会いに行きます。

2.また泳いでいるのでしょうか。にとりちゃんに会いに行きます。

秋の到来も近づきつつありますが、まだ少しばかり暑い日が続きます。
そんな時は川原で涼むのがベストです。その間、にとりに会うのはいけないことでしょうか。
と、買い物をすぐに済ませた貴方は、にとりの小屋まで向かうことにしました。

川原に着くと、彼女の小屋の傍らの川でのびのびと泳ぐ、にとりの姿を見つけられました。
水かきらしきものは見当たらないのに、とてもゆっくりな動作なのに早いスピードで泳ぎます。
そんな素敵な泳ぎをする彼女の姿に、声もかけずに眺めている貴方でした。
すると、

にとり「…!おうい、【貴方】ー!」

と、貴方の姿を見つけたにとりは、水に浸かりつつブンブンと手を大きく振り、貴方の名を呼びました。
それに貴方も手を振って答えます。
そして、涼みに来たんだけど、いいかな?と、尋ねました。

にとり「勿論!【貴方】もこっちにおいでよ!」

と、彼女は快諾してくれます。一緒に涼みましょう。

にとり「ねぇ、涼みに来たなら一緒に泳がない?」

川の近くの岩場に腰を下ろした貴方に、にとりは提案を挙げました。
確かに、涼しくなるならば川に入れば最も手っ取り早いでしょう。
しかし、裸になるわけにも行かず、服を着たまま入るわけにも行かず、入りたくても入れない状況です。
そのことを彼女に伝え、やんわりと断ろうとする貴方でしたが、

にとり「んー?服着たまま入っても大丈夫だよ」

と、何でも無いと言った風に貴方に泳ぐよう催促するにとりです。
貴方は、落ち着きたまえ^^;と、彼女を宥めますが、もう既に彼女の中では一緒に泳ぐのは決定しているようです。
ぐいぐいと貴方の服を引っ張りながら川へと連れて行きます。

にとり「じゃ、レッツゴー!」

貴方を連れて、川へとダイブするにとりです。にとりに連れられて、川へとダイブさせられる貴方です。
あっという間に服に水が浸み込み、川の中なのにズシンと体が重くなります。
浸水だと、これが私の最後と言うか。と、貴方は少々慌てますが、

にとり「ほら、私が支えてあげるから」

と、にとりに抱えられて事なきを得ました。何故涼むのにこんなにスリルがいるのでしょうか。
貴方は彼女に文句を言おうとしますが、楽しそうに笑顔を見せる彼女を見ると、その気も失せてしまいます。
取りあえず今は楽しむこととする貴方でした。

ただ泳ぐだけのも飽きますので何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>にとりちゃんも着衣水泳が基本なんですね
>>その服濡れてね?

にとり「この服は水を完全に弾くんだよ。だから着たまま入っても平気なの」

と、彼女の来ている服を自慢げに見せつけながら語るにとりです。
少しだけその生地を触らせてもらうと、なんという不思議な肌触りでしょか。
さらさらで心地よい肌触りなのに、水が染みる気配は全く見せません。

にとり「ふふ、河童の技術力って凄いでしょ?」

またも、そう自慢げにするにとりです。どうやら褒めて欲しいようです。
貴方は、うん。凄いなあ、と、彼女を褒めてあげると、やはり満面の笑みを浮かべるのでした。
しかし貴方は、濡れ透けが完全に封じられるこの服が幻想郷に浸透して欲しくは無い、
と、いかがわしい心配をせずにはいられませんでした。

>>後でちゃんと、服を乾かしてね?

にとり「任せて任せて。自動乾燥機なるものがこの家にはあるんだ」

と、随分と先進的なものがあることを教えてくれました。
しかし、電気が無くて大丈夫なのでしょうか。
そのことをにとりに尋ねますと、

にとり「電気?まぁ、よく分からないけど、私の持っているものはそんなのは要らないよ」

と、やはり自身あり、と言う表情で答えました。
貴方は、それは便利だね、助かるよ。と、彼女に言いますと、

にとり「でも、12時間くらい自転車を漕がなきゃ使えないんだけど、頑張ってくれる?」

と、まさかの人力発電を依頼されました。
貴方は当然、それなら濡れたまま帰るよ、と、言いますが、その言葉に少しだけしょんぼりするにとりでした。

しかし、12時間で乾燥機が使えるのは凄いのか、そもそも人力発電出来るのは凄いのか、
と言うより自転車はこの世界にあったのか、と、様々な疑問が浮かぶ問答でした。

さて、一しきりたっぷり泳ぎますと、もう神社に着く頃には夕方になる時間まで来ていました。
貴方は川から上がり、上着だけ軽く絞って、結局びしょ濡れのまま帰ることにしました。
その様子を見て、少し申し訳なさそうな顔をしたにとりは、

にとり「ごめんね…つい、気分が高揚しちゃって…」

貴方を川へとダイブさせたことに罪悪感を抱いたのか、謝るにとりでした。
今となってはもう気にしていない貴方は、楽しかったよ。と、彼女を責めず、結果として楽しめたことを伝えます。
その言葉を聞いて、ぱあ、と、明るくなるにとりでした。

貴方は、歩いているうちに乾くだろう、と、そのまま帰ることにしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

すみません、急ですが、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


好感度上昇+3

にとり「い、一緒に泳いじゃった」

濡れ鼠で帰る貴方を見送った後で、ほう、と溜息をつきながらそう呟くにとりです。
今思えば随分大胆な事をした、と、少し反省する彼女でしたが、
共に泳いだ、というのは、彼女にとって大切な思い出となるようでした。

にとり「次は何をしようかな…一緒にお昼寝とかしちゃおうかな…」

一般的には泳ぐよりもハードルは低いかも知れませんが、彼女にとってのそれは高い模様です。
その後も暫くの間、貴方と何をしようかと妄想にふける彼女でした。




※【河城にとり】の個別ルートが解禁されました※

――――――4日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
歩いているうちにすっかり服は乾いたようで、特に守矢の皆さんに心配をかけることはありませんでした。
しかし、乾くまでの数時間を休まずに山を登り続ける貴方はやはり普通の人間では無いのか知れません。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.片付けをしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.企んだ顔で貴方を見ています。神奈子様の所へ行きます。
3.もうおねむでしょうか。諏訪子様の所へ行きます。

2.企んだ顔で貴方を見ています。神奈子様の所へ行きます。

神奈子「来たわね…【貴方】」

と、言いながら鋭い眼光で貴方を見る神奈子です。
さっきからビンビンに感じる視線に根負けして彼女の所に行く貴方でしたが、
行かなければよかったかも知れないと後悔するのは数秒遅い話でした。

神奈子「フフフ、怖いかしら?」

手をわきわきさせながら貴方ににじり寄る彼女に戦々恐々する貴方です。
何をさせられてしまうのかと、驚き九分九厘、期待九割一分一厘で緊張しています。

少しビビり顔になる貴方をニヤ、と、邪悪な笑いを浮かべつつ、

神奈子「この前のマッサージのお礼をマッサージで返してあげるわ!そこに寝なさい!」

と、腕まくりをしながらびし、と、寝っころがるよう床を指刺す神奈子でした。
大袈裟な演出をしてやってくれることは、恐れ多くも神様直々のマッサージでした。
或いは前回のセクハラ発言に対するお礼なのでしょうか。

神奈子「ほら、どう?上手いでしょう」

グイグイと、体重をかけつつ指圧をかけて頂いております。
ツボを重点的に捉えた彼女のマッサージは、成程自分で上手いと言うだけのことはあります。
しかし、相手は神様。貴方も流石に緊張してしまいます。

神奈子「んー?ほらー、体が固いわよ。リラックスリラックス」

この前と人物が入れ替わっただけで、ほぼ全く同じシチュエーションです。
なので貴方はそれに沿って、何か話して頂けると大丈夫かもしれません。と、言いました。
するとやはり神奈子も同じシチュエーションに沿って、

神奈子「ふふ、貴方、いいスタイルしてるわね」

と、少し笑った声で答えました。セクハラ発言を同じセクハラ発言で返されました。
しかし、女性のその発言はセクハラっぽく無いのはどうしてなのでしょうか。
そんなことを考えていると、

神奈子「…本当に、いい体つきね」

と、マッサージも止めてペタペタと貴方の体を触る彼女です。
首だけ動かして彼女を見ると、真剣な顔つきで貴方の体を触っています。
マッサージはどこに行ったのでしょうか。

何か変なふいんき(変換出来ない)ので何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>貴方ほどではありませんよ(ニッコリ)
>>あなたのほうが魅力的ですよ

神奈子「比較出来るものじゃないでしょ?」

と、苦笑いしつつ答える神奈子です。
勿論相変わらず貴方の体を触りつつです。
ペタペタと少しづつ触ってた手つきは、少しづつ大胆になって来ています。

神奈子「へぇー。意外に筋肉があるのね…」

ぐいぐいと、躊躇無く貴方の腕や背中を揉みます。
揉むとはいえ、その手つきは最早マッサージではありません。
貴方は少しくすぐったくなり、逃げようとしますが、

神奈子「もう、動かないでよ」

と、ガシリと神奈子に体を押さえつけられる貴方でした。
状態としては、うつ伏せになる貴方に跨りながら体を触る神奈子です。
マッサージとして見ればそう見えるかもしれません。
神奈子の体の殆どが貴方の背中に密着していなかったらですが。

>>マッサージ抜きにそう触られるとなんだかドキドキしてしまいますね

神奈子「うん?…うん!?」

貴方のその発言に、1オクターブ高い声を出して硬直する神奈子です。
これまでの大胆なボディタッチは天然だったのでしょうか。
いつの間にかマッサージでは無く、変な店っぽい雰囲気になってる事にようやく気付く彼女でした。

神奈子「~~~ッ!」

ひっくり返った声を出しながら飛びずさってその勢いでひっくり返る神奈子です。
貴方は、随分な勢いで飛んだ彼女を心配して、大丈夫ですか?と、言いながら手を貸そうとしましたが、

神奈子「い、いらない!」

パッシィアと手を弾かれてしまいました。貴方は深い悲しみに包まれました。
しかし、当の本人は依然パニック状態のまま、

神奈子「ま、マッサージ終わりー!」

ピシャリ、と、非常に残念な宣言をするのでした。
その様子を見て、貴方は、ヘタな事を言わなければ良かった。と、しょげかえるのでした。

後半部分は妖しい雰囲気でしたが、前半部分のマッサージは効いた様子。
貴方は何となく体が軽くなった様な感覚がしました。
貴方は、気持ちよかったですよ。ありがとうございました。と、お礼を述べますが、

神奈子「気持ちよかった!?…あ、マッサージね、マッサージよね」

と、まだ動揺が収まらない様子の彼女でした。
マッサージで無ければなんなのでしょう。
ともかく貴方は、次はまた此方がして差し上げますね。と、言い、部屋に戻るのでした。

神奈子「堪忍して欲しいわ…」

と、やはり貴方が居なくなってから呟く神奈子でした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +3

神奈子「うああ、なんてことを…」

と、未だに部屋で頭を抱えながらジタ…ジタ…と、床に寝転がりながら手足をバタつかせて猛省する神奈子です。
勿論、下心は全く無く、男性の体の"構造"に興味津々だった彼女でしたが、
客観的に考えると、確実に目的を勘違いされる行為だと認識してしまっていました。

神奈子「…でも、ガッチリしてて…鋼鉄の体がこんなにソフト…」

と、訳の分からない表現をして評論する自分がいたことに気付き、
再びジタバタと猛省する神奈子でした。

その後も、貴方の体つきが手の触感から離れず、本人にしか分からない苦しみを続けるのでした。

貴方は小屋へと帰宅しました。

今日の人里は随分と賑わっていることを思い出した貴方です。
そう、秋祭りという一大イベントが明日あるとのことです。
一人で行くのも悪くありませんが、やはり仲のいい子と一緒に行きたいところです。
そんな考えを持つ貴方は、あの人を誘おう、と、心に決めて、床につく事にしました。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:四日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:11→14

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:13→16【恋慕】

鍵山雛:3


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――5日目 朝――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
さて、本日は人里で秋の豊作祈願お祭りフェスティバルがあるとのことです。
貴方は具体的な催しは分かりませんが、祭りと聞けば居ても立っても居られない男でした。
参加させて頂くのは勿論、どうせなら楽しみは共有したい、と、考えている貴方です。

そして貴方は、寝る前に決めたあの子を誘う事にしました。


貴方は……

安価↓1~5の多数決にしてみます。

1.早苗さんを誘ってみることにしました。
2.諏訪子様を誘ってみることにしました。
3.神奈子様を誘ってみることにしました。
4.椛ちゃんを誘ってみることにしました。
5.にとりちゃんを誘ってみることにしました。
6.雛さんを誘ってみることにしました。

前回突然辞めてしまって申し訳ありませんでした。
再開します。


3.神奈子様を誘ってみることにしました。

貴方は、ここ数日で体を触り合った仲である神奈子様をお誘いすることにしました。
しかし、本日も参拝客が来るとのことで、部屋で身嗜みを整えているようです。
人前には出ないのですが、心構えというものでしょう。

祭りが本格的に始まるのは夕方以降です。
きっと夜には予定は空いている頃でしょう。

やってやる、やってやるぞ。と、貴方は自分を奮い立たせ、彼女のいる部屋へと向かいました。


場面はすぐに変わり、早くも神奈子の部屋の前です。
貴方は、神奈子様、いらっしゃいますか。と、部屋の前で尋ねます。すると、

神奈子「あぁ、いるよ。用があるなら入れ」

と、威圧感のある、堂々とした声で貴方を招きました。
さて、うまくお誘い出来るのでしょうか。できらぁ。

神奈子「珍しいね、朝にお前が来るなんて」

部屋に入れば、キッチリと身嗜みを整え、やはり神様であることを思わせる威風堂々とした姿の神奈子がいます。
普段の親しみ易い彼女とは違う、遥か格上の存在を感じ取れます。
誘うなら休日モードのうちに誘っておくべきだったのかも知れませんが、後悔先に立たずです。

とにかく貴方は、少し話したいことがあります。と、話を始めました。
それを聞いて神奈子は、

神奈子「ほう、何か相談か。良いだろう。聞いてやろうぞ」

と、逐一圧力のある言い方で返します。
マッサージでくんずほぐれつになってる彼女とはどえらい変わり様ですが、
これもある意味普段の彼女と言えるでしょう。

とりあえず、祭りの話題を出さなくてはなりません。


貴方は―――

安価↓3

1.真っ直ぐ行ってぶっ誘う。ストレートに祭りに誘いました。←好感度+?
2.まだあわあわわあわわわ。まだ慌てずに祭りに誘いました。←好感度+?

2.まだあわあわわあわわわ。まだ慌てずに祭りに誘いました。

落ち着いて一本行きましょう。まだ慌てる様な時間ではありません。
とにかく貴方は、今日の夜には暇があるかを尋ねました。

神奈子「夜か?まぁ、参拝客もとうに帰る頃だろうし、空いていると言えば空いているな」

第一関門クリアです。貴方は心の中でガッツポーズを決めました。
それでは次に貴方は、では本日、人里で秋祭りというものがあることを知っているか尋ねました。

神奈子「ああ。豊作祈願の為のお祭りだろう?意味はあるかは知らないが…」

第二関門クリアです。貴方は心の中で小躍りを始めました。
更に次に貴方は、その祭りに興味はあるかを尋ねました。

神奈子「まあな。と、言うよりも、お前が来る前の祭りも一応は行っているしな」

第三関門クリアです。貴方は心の中でブレイクダンスを始めました。
勝ったな。と、分かり易い敗北フラグを立てる貴方です。

さあ、いよいよ本題です。
貴方は、では、今日の祭り、一緒に行きませんか。と、尋ねました。
さて、返答の程はと言うと、

神奈子「勿論。お前が行く気なら、最初から一緒に行くつもりだったよ」

ニコリ、と、笑い、とても嬉しい返事をしてくださいました。
最終関門クリア―――

神奈子「今日は四人で回れるからな。楽しみだよ」

―――では無いのかもしれません。
どうやら彼女は、守矢一家+αで祭りを回ることを検討している様子です。
貴方は当然、二人きりで回る。言わばデートに誘うつもりでした。
それを訂正して言おうとしましたが、

神奈子「おっと、参拝客が来たようだ。では、また夜に楽しみにしておこうな」

と、さっさと行ってしまわれました。なんてこったいです。


その後、結局、早苗と諏訪子に気を使われたのか、二人で回るよう神奈子に提案してくれたそうです。
貴方は二人に圧倒的感謝を述べました。


1.真っ直ぐ行ってぶっ誘う。ストレートに祭りに誘いました。←好感度+1
2.まだあわあわわあわわわ。まだ慌てずに祭りに誘いました。←好感度+0

・・・・・・・・・・・・・・・

人里での買い物も終え、守矢神社に帰宅する頃にはもう夕暮れでした。
人里から遠く離れたこの妖怪の山の奥では分かりませんが、もう祭りは始まっている時間でしょう。
貴方は玄関で、一緒に祭りを周ることを約束してくれた神奈子を待っていました。

待ってる間、部屋の奥からは、きゃいきゃいと女性陣の可愛らしい声が聞こえてきます。
貴方はその輪に入ることを早苗と諏訪子の二人に許可しないィと言われ、こうして待ち惚けています。
キャッキャウフフ出来なく、歯がゆい思いをするのと同時に、何を盛り上がっているのだろうと
期待と不安が入り混じった心境で、本命のご婦人を待っていました。

そうして十分ほど待つと、どうやらお目当ての方が来てくれたようです。
そこには―――

神奈子「お、お待たせー…」

と、顔を真っ赤にして、普段から想像できない細々とした声で神奈子がやってきました。
普段の服装である赤を主体としたカラーリングの着物を着ており、とてもふつくしいです。
しかしそれよりも真っ先に目に着いたのは、彼女の髪型が後ろでゴムか何かで括っていたことでした。
本日の彼女は世間一般で言う、ポニーテールと言う髪型をしていました。

神奈子「その、この髪は、早苗と諏訪子がね…人込みを歩くのに普段の髪型じゃ威圧感出し過ぎとか言って…」

最後が尻すぼみになって行く神奈子の発言です。
威圧感云々との話でしたが、件の二人の胸中は、その方が可愛いとかそういった理由で変えたのでしょう。
しかし、グッジョブ。と、貴方は心の中で二人に礼を言いました。
とにかく貴方は、お似合いですよ。とても可愛らしいです。と、感想を言うと、

神奈子「あ、ありが…もう、行くわよ!」

と、典型的なツンデレっぽい発言で返して頂きました。貴方はほっこりしました。

さて、メインイベントのお祭り会場に着きました。
成程確かに賑わっており、人と人との間隔も狭いものがあります。
パーソナルスペースの確保は絶望的でしょう。

ですがしかし、何故か神奈子の周りだけ開いており、必然的に隣に並ぶ貴方も空いています。

神奈子「前に来た時もこうだったのよねー。やっぱり神様パワーを感じちゃうのかしらね?」

と、今の状況をそう言って苦笑いする神奈子でした。
果たして神であるオーラを感じているからこその距離なのか、はたまた途方も無い美人だからこその距離なのか。
隣を歩く貴方を刺すような妬みの視線は後者寄りである可能性は高いです。

神奈子「ま、とにかく楽しみましょうか!」

パン、と、手を叩いて、そう宣言する神奈子です。
貴方も、お近づきになるには絶好の機会だと、いつも以上に張り切っています。

実は、貴方が祭りの前にシミュレーションしていた、
『人込みで逸れない為に手を繋いで行動しよう』作戦が早くも崩れ去っていたことは神奈子は当然知りません。


さて、出店がたくさんある場所まで来ました。
何をしましょうか―――

安価↓3

1.この勝負、運否天賦じゃない…。くじ引きをしましょう。←好感度+?
2.我はついに手に入れたぞ、永遠の命を。お面を買いましょう。←好感度+?
3.筋肉モリモリマッチョマンの変態雲だ。綿菓子を食べましょう。←好感度+?

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


1.この勝負、運否天賦じゃない…。くじ引きをしましょう。

貴方はふと、くじ引きをやっている露店を発見しました。
箱の中に入っている小さく折られた紙を取り、その中に書かれている1位、2位など書かれており、
その順位に応じた景品を貰えるようです。
貴方もこの手のくじ引きは、幻想入りする前からよくやっていた方でした。
当然と言うか、ほとんど貴方にとって無価値な景品ばかりでしたが。

神奈子「くじを引くの?…まぁ、やってもいいけど」

と、少しばかり苦笑いな表情をする神奈子です。全く期待して無いのでしょうか。
そう言われると俄然やる気を出す貴方です。目に物を見せてくれてやりましょう。


貴方はくじ引きをしました。結果だけ言えば、特賞と書かれたくじを引いてしまったようです。
それもその筈、一年も数々の神々と接してきた貴方は、それはそれは素晴らしい運を味方に付けていたようです。
店員さんはぐにゃあと言った効果音が似合う顔をしていました。

神奈子は、「まあ、こうなるわよね」と、ぼそっと言いましたが、それは貴方に届かなかった様子。


店員さんがぐぬぬと言った表情で持ってきてくれた景品は、綺麗な装飾のされた指輪でした。
客引きの為に飾って置いたそれがこうもあっさり取られるとは思いも寄らなかったようです。
とにかく、有り難く頂いておくことにしましょう。

神奈子「あんなに悔しがるなら最初から置かなきゃいいのに…ま、おめでと」

と、貴方に祝辞を贈ってくださる神奈子です。
そこで貴方はティンと来て、おもむろに、そっと彼女の手を取りました。

神奈子「え、え、【貴方】?どう、したの?」

急に手を取られて吃驚してか、酷く動揺する神奈子です。
貴方はそんな彼女の指に、先ほどの指輪を、スッ、と、嵌めました。奇跡的にサイズはぴったりだった模様です。

神奈子「あ…私に、くれるの?」

顔を赤くして貴方と指輪を交互に見ながら、そう言う神奈子です。
貴方は当然、プレゼントです。と、KOOLに述べました。

神奈子「あ、ありがとう!嬉しいわ」

そう、笑顔でお礼を言う神奈子でした。
店員さんの指輪のおかげで好感度を上げされてくれてありがとう。


1.この勝負、運否天賦じゃない…。くじ引きをしましょう。←好感度+2
2.我はついに手に入れたぞ、永遠の命を。お面を買いましょう。←好感度+0
3.筋肉モリモリマッチョマンの変態雲だ。綿菓子を食べましょう。←好感度+1




※【八坂神奈子】の個別ルートが解禁されました※

さて、こうして体感時間で二時間ほど出店という出店を周って遊んでいると、

神奈子「お…そろそろ時間かしらね」

ふと、神奈子が貴方に言いました。
貴方は、何の時間です?と尋ねようとしますが、その声は突如放たれた轟音にかき消されました。
そして同時に貴方と神奈子の後ろの地面に影を作り出す強烈な光が空に浮かびます。

何の光!?と、貴方は空を見上げますと、

神奈子「祭りの締めはやっぱり花火よねぇ」

と、その音と光の正体の答えを出してくれました。
そう、花火の時間だったようです。

神奈子「こっちで見るのは初めてよね?どう、幻想郷の花火も綺麗なものでしょう?」

と、空を見上げる貴方を横目で見ながら、感想を聞く神奈子です。


貴方は、今日の感想を神奈子に返します。

安価 ↓3

1.花火よりもお綺麗でございますよ。←好感度+?
2.次も二人で行きましょう。←好感度+?
3.今日のデートは楽しかったでしょうか。←好感度+?

3.今日のデートは楽しかったでしょうか。

神奈子「デッ…!?」

今日は動揺することの多い神奈子は、またも貴方のデート発言に動揺しました。

神奈子「こ、これはデートじゃないでしょ?だって」

だって、の後が詰まっている模様。
デートじゃない要素が無い今日の夜でしたので、否定出来る根拠はありません。
ですが、デートと言う事実が恥ずかしいのか、うぅ、と、唸りながら抗議する神奈子でした。
しかし、そうして少しだけ唸った後で、

神奈子「…楽しかったわよ。とっても」

と、観念したかの様に、ポツリと貴方に呟きました。
貴方も、こちらも、、とても楽しかったですよ。と、神奈子に言うと、
貴方に照れながらも笑顔で返し、再び花火を見始めるのでした。


1.花火よりもお綺麗でございますよ。←好感度+1
2.次も二人で行きましょう。←好感度+2
3.今日のデートは楽しかったでしょうか。←好感度+3

その後、守矢神社に帰宅すると、

早苗「チューとかしちゃいました!?」

諏訪子「やった!?」

と、二人から大歓迎状態でした。
実際の所、結局手を繋ぐことすらせずに終わりと言う、初心いにも程がある結果となってましたが。
そんな怒涛の質問攻めに神奈子は、

神奈子「ああもう、何もしてないから!」

と、貴方にとって少し寂しい言葉を二人に告げるのでした。

こうして、二人からの追及をなんとか退ければ、もう夜も遅い時間です。
なので、貴方と神奈子はもう寝ることにしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇+2

神奈子「はぁ…」

部屋に戻れば、先ほどの二人の質問攻めの疲れからでしょうか。溜息を出してしまう神奈子です。
と、思いきや、どうやらその溜息はそれだけの意味で出された物ではない様子です。

神奈子「…」

無言で、じい、と、手を見つめています。
正確には、貴方から嵌めて貰った指輪を見ています。

神奈子「はぁ…」

またも溜息を出して、呆けた顔でそれを見続ける神奈子です。
貴方にとっては単なるプレゼントでしたが、彼女はこの指輪の意味をどう捉えているのでしょうか。

貴方は小屋へと帰宅しました。

着替えて布団を敷いた瞬間、その上に、どっ、と倒れこんでしまう貴方です。
それもその筈、人里と妖怪の山を今日だけで二往復です。
流石に足もくたくたなので、もうこのまま寝ることにしました。
今日は神奈子様に喜んでいただけて良かった。と、思いながら。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:五日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:14→21

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:16【恋慕】

鍵山雛:3


――――――Result――――――

今日はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――6日目 朝――――――

チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
昨日の疲れも一晩寝ただけで取れる、妖怪めいた回復力を見せる貴方です。
その反面、神奈子はどうやら随分とお疲れだったようですが、単に体力的な意味では無いみたいです。

今日も何となく人里に買い物に行って、帰りに何となく知り合いと会いましょう。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。
2.昼寝にはいい天気な日です。にとりちゃんに会いに行きます。
3.随分と調子よさそうですねぇ。雛さんに会いに行きます。

2.昼寝にはいい天気な日です。にとりちゃんに会いに行きます。

またまた今日もにとりに会いに行く為、川へと行く貴方です。
里へ行き川へ行き山へ行きと、休みを全力で楽しんでいる様にすら見えます。
最も、幻想入りしてからほぼ毎日を全力で過ごしていますが。

川へと着くと、岩場に腰を下ろして足をプラプラさせているにとりを発見しました。
今日は珍しく貴方から、こんにちは、にとりちゃん。と、挨拶をしました。

にとり「…あ!こんにちは、【貴方】!」

貴方の声に気付いたにとりは、やはり笑顔で手を振って歓迎してくれます。盛大にです。
貴方は、今日は泳がないんだ。と、聞くと、

にとり「うん。いい天気だからちょっとお昼寝をしようと思って…」

と、実に平和な答えが帰って来ました。
ですが成程、今日は涼しい風が吹き、太陽が暖かく差している、絶好のお昼寝日和です。
貴方はハイパーお昼寝タイムを邪魔しては行けないと思い、来たばかりですが別れの言葉を切り出そうとしましたが、

にとり「あ、あの!君も一緒にお昼寝とか、しない?」

と、素敵なアイディアを出されました。
貴方はDOKIDOKIしながらも、その提案に頷くのでした。

にとり「……」

現在、二人で隣り合わせに岩場に寝そべっています。
にとりは自分の手を、貴方はそこらにあった岩を枕にしてみています。猛反発枕です。
ですが、いざ寝ようとすると寝られないのが昼寝という物。
寧ろ授業中とか仕事中といったデスクワーク中に寝るのが至高です。

にとり「ね、寝た?寝て…ないよね」

少し笑いながら貴方に語りかけるにとりです。
彼女と会うときには黙りっぱなしと言う事はほとんどないので、こういう雰囲気には慣れてないのでしょう。
ならば何故このような提案をしたのか分かりませんが、貴方と一緒に居たかったと言うのならば、
こんなに嬉しいことは無いでしょう。

にとり「ちょっとだけ、お話ししようか。その内に眠れるかも知れないし…」

やはり、このままだと落ち着かないようなので、貴方に話しかけるにとりでした。
実は少しだけ眠くなって来た貴方でしたが、彼女が話したいと言うのならば拒む理由はありません。
寝るまででの少しの間、話すことにしました。

子供を寝かしつける要領で何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>最近何か面白いこととかあった?

にとり「うん。昨日ね、人里で祭りがあったんだよ!」

なんとタイムリーな話題でしょう。貴方も昨日行って来たばかりです。
彼女の話に寄れば、迷彩スーツで姿を隠しつつ、雰囲気だけを楽しんでいたとのことです。
貴方は自分も祭りに来ていたことを話しました。

にとり「そうなの!?会えなかったなあ…」

と、残念そうにするにとりでした。貴方にとって、果たして良かったのか残念だったのか。


>>今まででの最高傑作は?

にとり「この、のびーるアームって奴かな」

そう言うと、にとりは近くに置いてあった鞄をごそごそと漁り始めました。
すると、鞄から、ずずいと紐の様なもので括りつけられた手が出てきました。
そしてその手がそっと、貴方の手を握ります。優先式サイコミュも吃驚です。

にとり「精密な動きが出来るんだよ。生卵だって割らずに掴めるしね」

と、いつだったかの全自動胡瓜食事機とは比較にならない傑作です。
しかしあくまで貴方目線の傑作なので、彼女の価値観で測れば実はそう変わらないかも知れませんが。

>>案外風が涼しいというか冷たいので少しにとりに近づく

こうして涼みながら横になっていましたが、川の近くということもあってか、
少し風が冷たいと貴方は感じ始めました。
そこで貴方は、風邪を引かない為にもこれは仕方ないことなのだ。と、自分に言い聞かせて、にとりに近づくことにしました。

にとり「……すー…」

ふと、横にいるにとりを見ると、どうやら寝息を立てている様子。
貴方と少し話をして眠くなってしまったようです。近づくなら今のうちです。

にとり「……」

接近成功です。と、少しばかり接近し過ぎたのか、だらりと横に出していた彼女の右手に、
貴方の左手がちょこんと触れてしまいました。

にとり「…!す、すー!…」

ピクリと体が反応して、顔も赤くなり、更に寝息っぽい息遣いも荒くなったにとりです。
狸寝入りしているのは確定的に明らかですが、それでも続ける彼女でした。
ファハハハ。アカチャン。カワイイ女の子です。

気が付くと、貴方は眠っていたようです。
はっ、と、貴方は目を覚ましますと、その寝顔をニヤニヤしながら眺めているにとりがいました。

にとり「ふふ。おはよう…じゃないね」

にとりは貴方より早く起きていたようです。
貴方は取りあえず挨拶として、おそよう。と、返しておきました。

にとり「君の寝顔、なんだか可愛かったよ」

と、まさかの可愛いと言われる側になってしまった貴方でした。言いたい側の筈でしたが。
どうでもいいですし今更ですが、彼女は休日だと二人称が「君」になるようです。
と、関係ない事を考えていると、もうそろそろいい時間の様子。
貴方は、じゃあ私守矢神社に行くね。と、にとりに別れを告げました。

にとり「あ…うん。ばいばい!」

と、寝起きの貴方をニコニコ顔で見送るにとりでした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+2

にとり「添い寝して貰っちゃった・・・!す、凄かった…」

先ほど昼寝していた岩場でゴロゴロと転がって悶えるにとりです。
彼女にとって添い寝と言うのは、とてもハードルが高かったようで、
完遂した達成感と充実感が押し寄せて来ていました。

にとり「それに、【貴方】から近づいて来てくれた…どうしよう。もう、なんだか、どうしよう!」

随分とでかい独り言ですが、それ程嬉しさを抑えきれない様です。
「次は、次は…」と、また次に貴方に会うときにしたい事の計画を練るにとりでした。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


――――――6日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
お昼寝の効果もあってか、いつも以上にバイタリティに満ち溢れている貴方です。
とはいえ、その力を発揮する場所は現在無いのですが。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.片付けをしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.耳の中が痒いそうです。神奈子様の所へ行きます。
3.もうおねむでしょうか。諏訪子様の所へ行きます。

3.もうおねむでしょうか。諏訪子様の所へ行きます。

諏訪子「だるーん…」

変な声を出しながら居間でゴロゴロするのは、守矢神社二柱の一人、諏訪子です。
あのおぞましい様な可愛い様な帽子はもう取っており、お休みスタイルに入っている様子です。
貴方は、なんだか怠そうですね、と語りかけました。

諏訪子「お?おー…【貴方】じゃん、近う寄れ近う寄れ」

横になりながら貴方を手招きする諏訪子です。
貴方は苦笑いしながら彼女に近づくと、

諏訪子「ちょっと座ってね~…うん、胡坐かいていーよ」

貴方に座るよう指示を出されました。なんだろう、と、取りあえず言われた通り胡坐をかいて座ると、

諏訪子「んしょ…あー、なんかこの姿勢楽ちん…」

諏訪子は貴方のももに顎を載せ、恍惚の表情を見せました。
蛙では無く猫か犬の様なリアクションです。

諏訪子「いやー中々いい太ももしているねぇ」

ぐりぐりと顎を貴方のももに押し付ける諏訪子です。見た目以上に子供に見えます。
なんだかその仕草が可愛らしくて、貴方は何となく彼女の頭を撫でました。

諏訪子「むう…神様の頭を気安く撫で無いのー。もっと有り難く撫でてー」

頭を撫でたことを咎めるのでは無く、撫で方を咎める諏訪子でした。
有り難い撫で方を知らない貴方は、取りあえずありがたやー、と呟きつつ撫でることにしました。

諏訪子「今の新参は昔の信仰の仕方を知らないから困る…まあ、いっか」

と、再び撫でられるままになる諏訪子でした。
それにしても何やらお疲れの様子で、このままにしていると眠っちまいそうなスローな息遣いです。
貴方は、このまま寝てもいいですよ?と、彼女に言うと、

諏訪子「そーお?…じゃ、寝るまでの間、何かお話ししてくりゃれ」

急に廓詞が飛び出して来ました。思考が鈍ると彼女の場合少し言葉遣いが変になるのでしょうか。
ともかく、誰かを寝かしつけてあげるのは本日二回目です。
手慣れた寝かしつけテクニックを見せてあげましょう。

神様を寝かしつけるために何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>何故それほどまで気だるそうなのですか

諏訪子「中途半端な時間に寝ちゃってねー…頭がぼーっとするんでありんす」

休日のあるあるを言う神様の諏訪子です。
しかし、まだ夜も十時ごろ。朝も貴方が神社を覗いた時も起きて無かったようです。
貴方は、今日一体何時間位寝たんですか?と、少し失礼に思いながらも尋ねると、

諏訪子「…じゅ、十二時間位…」

まさかの丸々半日を睡眠に費やす、赤ちゃんの様な睡眠時間を取った諏訪子でした。
信仰される事が仕事だとすれば24時間労働と言ってもいいのかも知れませんが。


>>ねーんねーん、ころーりーよ(低音)

諏訪子「ぷふっ!」

貴方のデスボイスに吹き出す諏訪子でした。
低音な上に腹から声を出して無駄にいい声の子守唄は、睡眠効果は薄いことが判明しました。

諏訪子「歌うならもう少し優しく歌ってよぉ」

と、歌を辞めろでは無くまさかのリクエストが来ました。
なので、貴方は自慢のカナリヤの様な裏声で子守唄の追加攻撃をすることにしました。

諏訪子「ぷふふっ!」

どっちにしろ吹き出す諏訪子でした。
ナゼ、スワコガコンナ歌ニヤブレタノダ…。

諏訪子さまと神奈子さまと早苗さん、誰が一番料理が上手いですか?

諏訪子「早苗!…ともーじゃん?」

貴方もやはり、と、思った矢先、別の答えを諏訪子が持っているようです。
と言うよりも、早苗以外に料理をしている姿を見たことが無いので当然と言えば当然ですが。

諏訪子「実はね、神奈子が一番上手いんだよ。意外でしょ?」

何と、彼女が出した答えは、神奈子との事でした。
しかし思えば成程、早苗さんが神社に住む前はお二人が自炊していたんだな、と、貴方は思いました。
では、諏訪子様の料理の腕前の程は如何なのでしょう?と、流れ的に当然の質問をすると、

諏訪子「……」

まさかの答えは沈黙でした。
貴方はその答えに、あっ…。と、察して黙っていましたが、

諏訪子「…黙れ小僧!貴様に私を救えるか!」

と、黙ってたのに黙れと言われてしまいました。
後々早苗から聞いた所に寄ると、酒のおつまみ位なら作れるとのことでした。
枝豆とか。

諏訪子「…すー…すー…」

こうして少しの間話していると、彼女の息遣いが規則正しくリズムを刻み始めました。
どうやら夢の彼方へさあ行くぞ状態になったらしいです。
折角眠ってしまったのを起こすのも可哀想なので、貴方はそっとお姫様だっこで彼女を寝室に運ぶことにしました。

諏訪子「ん…」

ギュッ、と貴方の服を握るその姿はとてもあざといのですが、
単純な貴方はその仕草を可愛らしいと思うのでした。


結局彼女の寝室に着いて、彼女を布団に寝かせても服を離さない状態でしたので、
貴方は、仕方ないなあ、と、彼女を抱き寄せて今日は寝ることに

出来ませんので、服を器用に脱ぎ捨て、この場を立ち去るのでした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+1

諏訪子「…ん」

今は丑三つ時、かどうかは分かりませんが、とにかく夜中です。
そんな時間に、諏訪子はふと、目を覚ますのでした。

諏訪子「あれ、私の部屋…運んできてくれたんだ」

寝る前の記憶を頼りに、貴方の行動を推測する彼女です。
そこでふと、手に何かを握っている感触を覚えました。

諏訪子「ん?これ、【貴方】の服?…うわ、握ってたんだ…申し訳ない事したわー…」

と、恥ずかし乙女になる諏訪子でした。
彼女はヤンデレではないので仕舞い込むことも無く翌日、貴方に謝りつつ服を返すのでした。

貴方は小屋へと帰宅しました。

貴方は諏訪子に服を奪取されたので、現在上半身裸です。
帰宅途中で神社の誰かに目撃されなかったのは僥倖と言って差し支えないでしょう。
兎に角替えの寝巻を着て、今日はもう寝ることにしました。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:六日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:21【恋慕】

洩矢諏訪子:2→3

犬走椛:1

河城にとり:16→18【恋慕】

鍵山雛:3


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――7日目 朝――――――

チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
先日は昼に寝ていたこともあってか、いつもより朝早くに目を覚ましたようです。
神社の皆さんはまだ寝ているようでした。
折角なので、朝食を人数分作って置くことにし、その後は少し早めに買い物に行くことにしました。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は仕事でしょうか。椛ちゃんに会いに行きます。
2.妖怪探知機を改修して貰いましょう。にとりちゃんに会いに行きます。
3.厄を祓って貰いましょう。雛さんに会いに行きます。

3.厄を祓って貰いましょう。雛さんに会いに行きます。

貴方は人里の帰り道、少し道を外れた所へと足を踏み入れました。
本来ならば道の無い場所を通るのは、ただの山でさえ非常に危険な行為です。
更に頭に"妖怪の"と着くならば、まさに鴨葱です。ヨウカイアナタマルカジリされてしまいます。

ですが、多少の危険を犯しても貴方は鍵山雛に会う必要がありました。
理由は勿論、貴方の周りに纏わりついている『厄』とやらをお祓いして貰うためです。

こうして何十分か道無き道を歩いていると、

雛「まわるーまわるーよ時代ーはまわるー♪」

やっぱりクルクル回って飛びながら歌を歌う、雛を見つけました。
しかし前回と言い一体どこでそんな歌を覚えたのでしょうか。
そんな彼女に貴方は、こんにちは、雛さん。と挨拶しました。
すると、

雛「あ…あら、【貴方】さん。こんにちは。厄を祓いに来たのね」

体の回転を止めて貴方に挨拶を返してくれました。
と、同時に貴方の要件を先に察してくれており、話は早いです。

雛「随分溜まっているようね。ほら、来なさい。スッキリさせてあげるから」

少々言葉が足りないせいで間違った意味で伝わってしまいそうですが、
ここの主題は言うまでも無く『厄』の話です。
貴方は他の意味合いで捉えて色々と捗らしていますが。

雛「あ、でも近すぎ過ぎたらダメよ。この前みたいなことになったら大変だもの」

前回、貴方が飛びだして近づいたせいでぶっ倒れた件についてです。
近づかないと厄を祓えないとはいえ、近づき過ぎても厄が移る。
その限界のギリギリさがきっと厄払いを発動させるのです。

貴方は彼女の制止が来るまで近づきます。
そして立ち止まると、雛はクルクルと回り始めました。
別にこの行為自体に意味は無いらしいのですが、何となく祓いやすい気がするとのことでした。

雛「それにしても結構厄が纏わりついているのに、問題無く生活出来ているみたいね」

雛は貴方が厄と言う不幸を背負っていても健康男児でいることを不思議に思っているようです。
これも二柱+一人の神様のご加護あってのことでしょうか。改めて有り難く感じておきましょう。

このまま黙ってお祓いされるのも退屈なので何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>どこで歌を覚えたんですか。噂に聞くスキマ妖怪からですか

雛「妖精が時々歌っているのを聞いて覚えたのよ」

説明書を読んだのよと言わんばかりに歌の出所を話してくれました。
しかし妖精が知っているのも不思議な話です。その歌は貴方の世界でも日本では有名な歌ですから。
貴方は、もしかしてスキマ妖怪さんが持ってきたのかも知れませんね、と話すと、

雛「そうかもね。でも、私にぴったりな歌だと思わないかしら?」

と、得意げに話す雛でした。
確かに、常にかどうかは分かりませんが、クルクル回る彼女に非常にマッチしているな、と感じる貴方でした。


>>目は回らないんだろうか なんとなく対抗して同じように回転してみせる

雛「…あら?私の真似かしら?」

貴方は彼女の回転への対抗心で、その場でクルクルと回り始めました。
彼女の回転とは逆の回転を描いています。反対の回転で打ち消すつもりではありませんが。

雛「面白いわ。本場の回転を見せてあげましょう!」

回る貴方に更に対抗して、回転するスピードを上げる雛です。
美しくも激しい彼女の回転です。流石は本場です。本場とは何かよく分かりませんが。
そして貴方も更にそれに対抗して

三半規管が限界を迎えてぶっ倒れました。雛さん一勝目です。

>>触りたくても触れないのって何だか寂しい

雛「っ…そう、ね。寂しいと思うわ。私も」

彼女は一瞬、酷く悲しんだ顔をしてから、いつも通りの表情に戻りました。
貴方は、彼女個人に触れられないのを寂しいと思いましたが、
彼女にとってはあらゆる誰とも触れることが出来ないことについての寂しさがありました。

その悲しい表情に気付いた貴方は、すみません、軽率でした。と、すぐに謝りました。

雛「…ふふ。すぐに謝ることが出来るのは貴方のいい所ね」

すると、雛は貴方に軽く微笑み、褒めてくれました。
そして、

雛「でも、貴方には感謝しているのよ」

と、加えて感謝の言葉を頂いてしまいました。
しかし、貴方にとってはその感謝される意味はよく分かりません。
厄を祓って貰って頂いている以上、貴方は彼女に感謝してもし足りない程ですが、
彼女に感謝される理由はありません。貴方はそれについて問うと、

雛「…ま、色々とね」

と、魔法の言葉、色々が出て来てしまいました。
どうやら理由は話してはくれないそうです。

さて、こうして話していると、

雛「…よし!もう大丈夫よ。きちんとお祓いできたわ」

雛がお祓い完了の程を伝えてくれました。
貴方は何となく、体が軽くなった様な気がしました。
貴方は彼女に、今日もありがとうございます、雛さん。と、感謝の言葉を送ります。

雛「困ったときはお互い様よ。それよりも、日が暮れないうちに帰った方がいいわ」

雛は貴方の身を案じてか、早く帰るよう催促しました。
貴方としても、道の外れた妖怪の山にいつまでもいるわけには行きません。
貴方はもう一度感謝の言葉を述べ、早々に神社までの道へと戻ることにしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


好感度上昇+1

雛「あーあ。行っちゃった」

貴方を見送った後で、雛はつまらなそうに呟きました。
早く帰る様に催促したのは彼女自身でしたが、実の所もっとお話ししたかった様子です。

雛「…厄が集まるのを知ってて相変わらず私に近づきたがるなんて、やっぱり変な人」

変な人、とは言いつつも、彼女の表情は少しだけにこやかでした。
彼女は厄神。あらゆる厄を周りに集め、人間を不幸から守ってくれています。
でも、彼女に近づけばその厄が振りかかり、瞬く間に不幸となる為、忌むべき存在として知られています。
その癖、彼女自身は人と話したがる性格なので、割と困ったちゃんでした。

雛「だから、気兼ねなく話してくれる貴方に、感謝しています」

先ほどの「色々」には、そんな意味があったのでしょう。

――――――7日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
二日に一回の聖地巡礼、みたいな雰囲気で行われる神社参拝ですが、相変わらずの好評のようです。
どこぞの神社も同じことをすれば参拝客も増えるでしょうが、そこの巫女の性格からして、
「後で 今なんだかだるい」とか言うタイプなので成功することは無いと思われます。



―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.お風呂を沸かしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.酒、飲まずにはいられない。神奈子様の所へ行きます。
3.晩酌のおつまみを作っています。諏訪子様の所へ行きます。

>>1.お風呂を沸かしましょう。早苗さんの所へ行きます。

貴方は風呂場へと向かいました。勿論覗きが主目的ではありません。
これからお風呂を沸かさなくてはならないので、その前の掃除を手伝おうと思いました。

早苗「【貴方】さん?すみません、お風呂まだなんです」

浴室に着くと、これから掃除を始めようとする早苗の姿がいました。
裾が濡れないためにロングなスカートを膝元まで捲り上げて縛っているのがグッドです。
そんな事を考えつつ貴方は、掃除の手伝いに来たよ。と、彼女に言いました。

早苗「まあ、助かります!それでは、宜しくお願いしますね」

と、貴方の手伝いを快く受け入れてくれました。

しかし流石は神様も入る浴槽。足も広々と伸ばせるほどの広さがあります。
この貴方が生まれた時代は体育座りしか出来ませんでした。貴方の家限定の話ですが。
そのことを早苗に話すと、

早苗「そうなのですか?…失礼ですが、もしかして貧乏さんな家だったのです?」

裕福では無い、とか、オブラートに包まずに言う彼女です。
び、び、び、び、貧乏ちゃうわ。と、激しく動揺して貴方は反論しました。

早苗「そういえば、【貴方】さんっていつもお風呂には最後に入りますよね」

掃除をしながら、早苗は不思議そうに貴方に言いました。
しかし貴方からして見ればそれは至極当然の話です。
居候である以上、先に風呂に入って湯を汚すわけには行きませんし、ご飯も三杯目のお替りはそっと茶碗を出します。
早苗にそう話すと、

早苗「そういう意味だったのですか!なぁんだ。別の理由で最後に入っているのかと思ってましたよ」

納得。と言った表情で貴方に返す早苗でした。
しかし別の理由とは何でしょうか。貴方はその事について尋ねると、

早苗「啜っているのかと」

とんでもない発言をぶちかましてきやがりました。
彼女にとって貴方はアブノーマルな行動をする面妖な変態居候どもだったらしいです。
寧ろそう勘違いしていて一年近くそれを黙認している彼女も大概です。
兎に角、貴方は、ないない、それはない。と全力で否定しました。

早苗「でも、神様二人に現人神一人の入ったお湯って飲んだらご利益ありそうじゃ無いですか?」

まるで貴方に残り湯を啜ることを進めるかの様な発言をする早苗です。
もし貴方がそれを信じて本当に飲んだらどうするつもりなのでしょうか。

掃除を続けながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>あんなところに石鹸が落ちてますね もし踏んでしまったら滑って危なそうですね

早苗「え?どこ…!」

と、次の瞬間!貴方の予想通りと言うか期待通りと言うか、見事に石鹸に足を取られて滑る早苗でした。
「きゃっ」と短い悲鳴を上げ、転倒しそうになる彼女でしたが、
こういう時にだけ発揮するファインプレーで彼女を支えることに成功しました。

早苗「あ…!あ、ありがとうございます…!」

少し照れて貴方にお礼を言う早苗です。
恥ずかしそうにしているのはこけたからか、貴方に支えられたからか。
いずれにせよ石鹸トラップ死すべし。慈悲は無い。


>>逆の立場なら啜っていましたか?

早苗「え、う、うーん…」

貴方の質問に困った様な顔をして言葉に詰まる早苗です。
流石にこの発言はセクシャルハラスメントポイントが高かったのでしょうか。
貴方は、今の発言無かったことにして。と苦笑いして言うと、

早苗「でも、女の子の残り湯ってだけでも飲みたくなりますよね?」

だったらご利益が無くても、と、真剣な表情で言う早苗です。
ならば貴方も真剣な表情でこう返します。貴方は何を言っているんだ。と。

>>あの二人には言えないですけど、普段からお話させていただいてるだけでも御利益が有りそうですよ
実際に出てるかはわからないですが

早苗「確かに、普通の人間である貴方が神様と生活しているなんてご利益バリバリ浴びてますよ」

貴方は一般人にも関わらず、普通は見る事すら出来ない筈の二人の神様と、
一緒に話して、食べて、飲んで、寝て…はいませんですが、生活しています。
その影響は目に見えて出てこないので、イマイチありがたみが良く分かりませんが。

早苗「確かにお二人からのご利益があるのは確かですが…もう一人、神様がいるのをお忘れで?」

わたし!わたし!と言いたそうな顔でに腰に手を当て胸を張る早苗です。そのバストは豊満でした。
時々忘れそうになる貴方ですが、彼女もまた現人神として崇められる一人です。
貴方は、早苗さんからも沢山ご利益を貰っているよ。と彼女に言うと、

早苗「むふふ。崇められてやっても構いませんよ?」

と、得意げになる早苗です。調子に乗るタイプなのでしょうか。
ドヤ顔にちょっと腹が立ったので、ありがたやー、と言いながらグリグリと乱暴に頭を撫でることにしました。

早苗「あはははは!もー止めてくださいよー!」

と、笑いながら貴方の有り難みを伝える手から逃れる早苗でした。

こうしてイチャコラしながら掃除をしていると、すっかり浴室は綺麗になっていました。
しかし二人でやっていたのに一人でやるのとそう変わらない時間で終わったようです。
これも全部リンゲルマン効果って奴の仕業なんです。

早苗「それじゃ、お風呂沸かしちゃいますね」

と、終わるなりもう水を入れ始める早苗です。
守矢神社のこのお風呂。地下からの熱で温めることが出来るそうです。
原理はよく分かりませんが、地底だとかそんなワードを聞いた様な気がしました。

早苗「今日はありがとうございました。もしよろしければまたお願いしますね?」

そう貴方にお願いする早苗です。
貴方は去り際、勿論。次は石鹸に気を付けてね。と、先ほどの彼女の失態を思い出しながら言いました。
その言葉に早苗はやはり少しだけ恥ずかしく思ったみたいです。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇+1

早苗「でも、女の子の入った後のお風呂にも反応しないなんて…」

まだ残り湯の件について引き摺っているようです。
いくら美少女三人が入った後だとて普通は残り湯なんて啜らないでしょう。
啜らないでしょう?

早苗「もしかして【貴方】さんって、女の子に興味無いのかしら」

女の子の残り湯に興味が無い→女の子に興味が無い、という、
三段論法もびっくりの早苗論法が飛び出しました。
「でも、神奈子様とお祭りに行ってたし…」と、本気で頭を悩ます早苗でした。

貴方は小屋へと帰宅しました。

神様二人と現人神一人の入った後の有り難いお湯に浸かった後は、もう寝る体制に入る貴方です。
外は残暑が終わりを告げつつあり、少しだけ冷たい風が当たります。
神社と小屋の間の距離を歩く際に当たるその風が火照った体を冷やし、とてもいい体温で眠れそうです。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:七日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2→3

八坂神奈子:21【恋慕】

洩矢諏訪子:3

犬走椛:1

河城にとり:18【恋慕】

鍵山雛:3→4


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――8日目 朝――――――

ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
神社に着けば、今日は参拝客もいないのに珍しく全員起きていました。
聞くところに寄ると、昨日は珍しく酒を飲まなかったからとの事です。
しかし休日に早起きしたらしたで何をすればいいか分からないと二柱の方々は言っていました。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。
2.もう水に入るには冷たい気温ですが。にとりちゃんに会いに行きます。
3.随分と調子よさそうですねぇ。雛さんに会いに行きます。

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。

人里の帰り道、妖怪の山を神社とは別の道に入ります。
普段この道は通らないのですが、この辺りのテリトリーはある妖怪の哨戒の担当区域となっているらしいのです。
その妖怪とは、

椛「あ、やっぱり【貴方】さんでしたか。こんにちは」

と、普段とは違い、貴方に対し丁寧語で話す椛でした。
貴方は、こんにちは。今日は休みなの?と話すと、

椛「ええ。暇だったのですが…丁度いい時に貴方が来てくれましたね」

どうやら彼女にとって丁度良かったとの事です。
と、言うな否や彼女は貴方の手を取って歩き始めました。
どこへ行こうと言うのかね、と尋ねると、

椛「まあまあ。大丈夫です。ちょっとだけですから、ええ」

と、ゆらゆらと尻尾を振りながら問答無用で貴方を拉致して行きます。
妖怪に連れ去られる人間。普通に考えればムシャムシャしてやったとなるでしょう。
しかし自分より幼く見える女の子に手を引いて連れられる状況は、
貴方にとっては抵抗するほどのこともない、とるに足らない出来事というわけでした。

椛「将棋をしましょう」

ちょっとした小屋に連れて来られるや否や、バンと将棋盤を出して椛はそう言い放ちました。
成程、将棋を指す為に貴方を拉致監禁したと言う事です。
貴方は、それならそう言ってくれればいいのに。と、当然の抗議を言いました。

椛「すみませんでした。口より手が出る性格なんで…」

若干悪びれた表情をしましたが、本音は早く将棋したいという思いがにじみ出ています。
貴方にとっては妖怪や神様に振り回されることは稀によくあるのでそこまで気にはしませんが。

椛「でも、もう用事は済んでいるのでしょう?お願いですよ、一戦だけでいいですから」

手を合わせてお願いする椛です。貴方はそこまでお願いされて断る性格ではありません。
では、先攻は貰う!と宣言して、早速駒を動かし始める貴方でした。

椛「っ!ありがとうございます!」

ぱあ、と表情が明るくなる椛でした。現金な子です。


10分後、そこには元気無く劣勢に追い込まれる貴方の姿が。

椛「私の推測だと最低でもここからたっぷり36時間はこちらの攻勢が続きますね」

心が折れそうな貴方でした。

彼女の集中力を逸らす為に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>紅葉の季節がだいぶ近づいたな

椛「え?…あ、紅葉ですね。「こうよう」ですね」

紅葉(もみじ)と椛(もみじ)でややこしいですが、貴方が話題に出したのは紅葉です。
夏も過ぎてそろそろ葉の色も緑から赤や黄に変わる季節が来る頃です。

椛「…どうでもいいですけど、紅葉狩りって聞くと少し怖いんですよね」

理由は言わずもがな、名前と同じ物を狩られると聞いていい気はしないでしょう。
椛狩り。ちょっと危ないイメージがあります。


>>耳もふもふ

椛「ちょ、ちょっと!?何してるんですかぁ!」

貴方の突然の耳を触る行為に、当然のごとく吃驚する椛です。
貴方は、駒が固いから柔らかい物で癒そうかと…。と、訳のわからない言い訳を始めました。

椛「意味分かりませんよ!」

ペシン、と貴方の手を払い除けました。当たりまえです。
しかし、将棋で攻められ続けて頭がフットーしそうなのでしょうか、
貴方は耳がダメなら、と、別の場所に手を伸ばしました。

>>尻尾もふもふ

椛「こ、こらっ!また尻尾撫でて…!」

彼女の立派な尻尾を優しく撫で始める貴方です。
さらさらの毛並が気持ちよく貴方の手を滑ります。
思わず恍惚の表情を浮かべて尻尾を撫で続ける貴方でした。

椛「あーもう…一分だけですよ?終わったらまた将棋指して貰いますからね」

呆れた様に、実際呆れているのですが、一分だけお触りOKのお許しを出す椛でした。
貴方はその優しさに感謝すると同時に、その尻尾の毛並の素晴らしさをたっぷり体感します。
それにしても素晴らしい毛並だね、と言うと、

椛「ま、まあ。手入れはしっかりやってますしね」

と、困ったようで、少し誇らしげな顔をしました。
触られるのはそこまで好きでは無い彼女ですが、それでも自慢の尻尾の様です。
それを褒められるのはやはり嬉しいのでしょう。

椛「…一分経ちましたが、もう三十秒だけいいですよ」

すると、時間が過ぎたと思いきやタイムを加算してくれると言う嬉しい誤算がありました。
どうやら尻尾を褒められて気を良くした様です。やったぜ。

椛「王手」

散々集中力を削いだ筈でしたが現実は非常でした。
王(マキシマム)を囲む彼女の軍勢は、とうとう逃げ場を全て塞いでしまいました。
詰みました。デレません。
貴方は、参りました。と負けを認めました。

椛「ふふ。お疲れ様でした。リベンジマッチはいつでも受け付けますよ」

と、さっぱりした表情で敗者となった貴方に声をかける椛でした。
さて、36時間とは行きませんでしたが、1時間ほど既に時間は経っていたので、
もうそろそろ帰るよ、と椛に告げます。

椛「あ、はい。今日はありがとうございますね」

と言って、帰り道に着く貴方を見送る椛でした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+3

椛「やれやれ…たっぷり尻尾撫でられちゃった…」

何となく貴方の手の感触が残っている尻尾を自分で撫でています。
貴方は彼女と友達になって以来、随分と尻尾に執着しているようです。
今日に限っては耳までもふられましたが。

椛「まあ、私も急に連れてきちゃったし…お相子ね、お相子」

一時間ほどの拉致監禁≒耳と尻尾もふもふ、だそうです。
普段は尻尾を触らせてくれない彼女ですが、多少の罪悪感から大人しく撫でられていました。
そうで無ければ三十秒追加なんてとてもありえません。

――――――8日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
昼にやった椛との試合を悔しく思うのか、帰る途中の道ではイメージトレーニングに励んでいました。
戦略よりも尻尾と耳をもふもふした感触しか思い出せませんでした。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.片付けをしましょう。早苗さんの所へ行きます。
2.耳の中が痒いそうです。神奈子様の所へ行きます。
3.料理の練習でしょうか。諏訪子様の所へ行きます。

1.片付けをしましょう。早苗さんの所へ行きます。

貴方は食器の片付けをしている早苗の手伝いをすることにしました。
台所へ行けば、食器を洗っている早苗がいます。
貴方は彼女に話しかけると、

早苗「あ、【貴方】さん?どうしました?」

洗う手を止め、振り向いて貴方を見ました。
貴方は、手伝うよ。と言い、彼女の隣に立ちました。

早苗「あ、助かりますー。それでは食器洗いをお願いしますね」

と、貴方は先ほどまでの彼女の仕事を受け持ちました。
早苗はどうやら洗った食器を拭くことにしたようです。
四人も住んでいるのでその食器の数もそこそこ多く、一人では大変でしょう。
居候の身としては買い物以外にも家事を頑張らなくてはいけません。

早苗「~♪」

鼻歌なんて歌いながらエプロン姿で台所に立つ姿は、さながらお母さんのような雰囲気です。
と言うよりも新婚の若妻のような雰囲気があります。
そんな事を考えてふと貴方は、早苗さんって結婚とか考えてるの?と尋ねました。

早苗「おぉっ…突然そんなこと聞くんですか」

大分貴方の発言に驚いているようです。動揺しても持っていた皿を落とさないのは流石です。
幻想郷の結婚適齢期は知りませんが、彼女なら嫁の貰い手に関しては事欠かないでしょう。
寧ろ高嶺の花過ぎて寄り付かないイメージがありますが。

早苗「考えたこと無いですね。まあ、私のお眼鏡に適う男性が未だいませんから!」

生意気な事を言う彼女の首元を食器洗いで濡れた手で触れると「ひゃう」と言って、水の冷たさに悶えていました。
抗議する早苗をスルーしつつ、それで、実際の所は?と再び尋ねると、

早苗「むぅ…結婚とか聞かれてもよく分かりません。第一、神に仕えている身ですしおすし」

と、ちょっと最後をぼやかしつつ答えました。
神様に仕えるのならば結婚とか出来ないのでしょうか。あの二人なら割とその辺は大らかな気はするのですが。

食器を洗いながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>神様は結婚できない?

早苗「昔話で神様同士がご結婚なされた、という話はありますが、今はよく分からないですね」

うーん、と頭を悩ませますが、質問にうまく答えられないようです。
神と人間が結婚した。という話は通常有り得ないことです。
神が実体として存在するこの幻想郷では分かりませんが。

早苗「はっ…!もしかして諏訪子様か神奈子様にご結婚を申し込むつもりですか!?」

過程を吹っ飛ばして自分だけで納得した憶測を貴方に問い詰める早苗です。
どうやら、神様は結婚できない→神様と自分は結婚出来ない→いくえふめい、という考えを貴方がしていると思ったようです。
しかし誤魔化した方が面白いリアクションを取りそうなので、さあどうだろう、とぼかして返答しました。

早苗「え、え、え!どうやって堕としたんですか!?」

女の子が堕とすとか言うんじゃありません。


>>結婚相手に求める条件

早苗「私を愛してくれるなら、他に多くは望みません」

女性の鑑のような発言をする早苗です。
貴方は彼女の美しい発言に思わず拍手していました。
その拍手に早苗は少し照れながら、

早苗「い、いやー。他にイケメンで高学歴で高給取りで長身痩躯でお金持ちでさえいてくれれば…」

と、多くを望まない発言を真正面から否定する発言を放ちました。
貴方はにっこりと微笑みながら、からてチョップを彼女の頭に喰らわせました。
「夢くらい見てもいいじゃないですかー」と抗議していましたが、
もう数年経っても同じこと言っているならば手に負えないので今のうちに矯正しておくべきでしょう。

>>結婚するには落ち着きが足りないかもしれない

早苗「うぐ…それは、そうかも知れませんが」

自分でも落ち着きの無さを自覚しているようで、ぐぬぬと言う表情をする早苗です。
元気で明るい性格は良い事なのですが、時折テンションのブレーキが外れる事もある彼女です。
とは言っても、彼女の年齢ならまだ可愛い物ですが。

早苗「…あの、【貴方】さんも結婚なされるなら落ち着きのある方ですか?」

少し口を尖らせて拗ねた表情をしながら貴方に尋ねます。
それに貴方は、自分を愛してくれるなら気にしないよ。と、男性の鑑のような答えを言いました。
先ほどの早苗の発言のオウム返しです。

早苗「ふーん…じゃあ、私みたいに落ち着きが無い子でも大丈夫なんですかー?」

落ち着きが足りないと指摘したのに、自分は気にしないと言う若干矛盾した貴方の発言に、
少しだけムッとして言う早苗です。
貴方は、早苗さんなら何時でもウェルカム、と冗談めいて答えました。

早苗「な…ちょっと【貴方】さん!!ふざけたこと言ってんじゃ…」

意外にも結構動揺している早苗さんでした。

結婚という二人には少し似合わない主題で話しながら食器を洗っていると、
何時の間にか洗い終えていました。

早苗「あ、もう終わっていましたね。ありがとうございます」

ご丁寧に頭を下げてお礼を言う早苗です。
またいつでも手伝うよ。と、話して貴方は小屋に戻ることにしました。

早苗「はい、何時でもコキ使ってあげますね」

確かに居候なのでコキ使われても仕方ないのですが、まさか口に出されるとは思いませんでした。
この辺りが早苗クオリティなのでしょう。
出来るならお手柔らかに、と苦笑いして貴方は台所を後にしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


好感度上昇+2

早苗「うーん、【貴方】さんって割と女の子からは好かれてるよね…」

洗い物が終わった後でまだ台所にいる早苗は、貴方の評価をしていました。
結婚云々の話から転じて、貴方の女性との交流がどの様なものかを考えているようです。

早苗「ただあの人、女の子からは友達で止まっちゃいそうな性格よね」

所謂「いい人」と言う評価が下されたようです。
友達として付き合うならいいけど、男女の関係になるのはちょっと…と言う傷つく言葉でした。

早苗「仕方ない。お嫁さん探し位なら手伝ってあげよう」

誰も頼んでないのに余計なお世話をしようとする早苗でした。
これも、「親しい友人」としての義務だと考えたようです。

貴方は小屋へと帰宅しました。

明かりを消してゴロン、と布団に横になり、ふと考え事をします。
なんだか明日で女の子と親しくなれるのは最後かも、と思いました。
特に理由は分かりませんが。

ラブコメばかりやってるわけにはいかないのです。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:八日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:3→5

八坂神奈子:21【恋慕】

洩矢諏訪子:3

犬走椛:1→4

河城にとり:18【恋慕】

鍵山雛:4


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――9日目 朝――――――

ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
うーん、と体を伸ばしてストレッチをして、軽く解してから神社へと向かいます。
今日は二人の神様が起きて無い様で、貴方は彼女らを起しに行きました。
寝ぼけた二人からしがみ付かれましたが、今回はその状態で引きづりつつ居間へと連れ出しました。


さて、貴方は今日は―――

安価↓2

1.今日は仕事でしょうか。椛ちゃんに会いに行きます。
2.妖怪探知機を改修して貰いましょう。にとりちゃんに会いに行きます。
3.またみょんな歌を歌うのでしょうか。雛さんに会いに行きます。

1.今日は仕事でしょうか。椛ちゃんに会いに行きます。

貴方はもふもふしたい中毒が発症したので椛に会いに行くことにしました。
しかし、昨日は休日だったので恐らく今日は哨戒任務に就いていることでしょう。
果たしてうまく尻尾なり耳なりを触らせて貰えるのでしょうか。

そんなことを考えながら守矢神社への帰り道から少し外れた道を歩いていると、

椛「【貴方】。こっちに来たとは、何か用か?」

上空からフワリ、と、貴方の前に降り立つ椛が来ました。
上を向いていればスカートの中を覗けたかもしれないですが、惜しい限りです。
取りあえず貴方は、こんにちは。もふもふさせて。と挨拶しました。

椛「……」

ベシンと額に岩山両斬波を喰らってしまいました。
以前、挨拶をせずに尻尾を触って怒られたので、挨拶してから尻尾を触りたいと聞いたのにこの仕打ちです。
冷静に考えなくても当然の仕打ちです。

椛「お前はここが妖怪の山ということを忘れているのか?」

正座させられて説教を喰らう貴方です。新しい快感に目覚めそうな貴方です。
説教の内容はと言うと、一般人が通常一人で出入り出来ない妖怪の山で尻尾を触りたいという理由だけで、
神社までの道を外れて危険な行動をするな、とのことでした。

椛「全く…私以外がお前を見つけていたらどうなっていたか分からないのだぞ」

呆れた様に溜息をつく椛です。
しかし言われた通り、もしも彼女以外の哨戒天狗に見つかったならば、どうなるか分かりません。
彼女は比較的物分かりは良い方でしたので、きちんと説明すれば分かってくれましたが、
頑固な天狗ポリスが貴方を見つけたならば弁解の余地なくしょっ引かれる事でしょう。

椛「…それで?仕事中だから余り話せないが、少しなら相手をしてやる」

と、一しきり説教した後は、何やらお話ししたいと言う椛でした。
尻尾を見れば少しだけふさふさと揺らしています。
仕事に真面目な彼女ですが、友人が訪ねてきたと言うのはどの様な理由でも嬉しいのでしょう。

貴方としても、ただ尻尾をもふりたいだけで無く彼女と色々と話したかった所です。

お仕事中にちょっとだけ何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

じゃあ頭なでなでだっ

椛「やらせはせん、やらせはせんぞ」

じりじりと頭を撫でようと間合いを詰める貴方に対し、少しずつ後ろに後ずさる椛です。
貴方の剛の拳を柔の拳で対抗しています。
そして拮抗状態の一瞬の隙を突き、貴方はさっと頭に手を伸ばしました。

椛「ぬるいわ!」

しかし、彼女の一喝と同時に手を叩き落とされてしまいました。
どうやら彼女は剛の拳よりストロングな柔の拳だったそうです。


>>その刀の切れ味は如何ほどで

椛「む…実の所、あまり良くは無い」

彼女の性格からして、斬れぬものなど、あんまり無いとでも言うと思いきや、謙虚な答えが帰って来ました。
黒くて大きい立派な刀なのに。と貴方は不思議に思い尋ねましたが、それに対して椛は、

椛「飾りだよ。インパクトが大きい方が相手が委縮するだろう?」

と答えました。どうやら見た目よりはこけおどしの意味合いが強いようです。
貴方は、もっと切れ味のいい刀にはしないんだ。と聞きました。

椛「別に侵入者を殺すのが私達哨戒天狗の仕事では無いからな。ビビらせて山から去らせればそれでいい」

詰まる所適材適所と言う事らしいです。

>>哨戒中に何か面白いものを見たことはありますか

椛「ん」

ん、と言って貴方を指差す椛です。それはそうです。
ラフな格好で毎日の様に山を上り下りする一般人と言えば、それは面白い事でしょう。
ですが、貴方は貴方以外の存在について聞いていました。

椛「お前以外で面白いと言えば…雛さんという厄神が山にいるのは知っているか?」

意外にも貴方が普段厄についてお世話になっている雛が出てきました。
確かにクルクル回りながら飛ぶ姿は面白いですが、よく会っているので新鮮味はありません。
貴方は、知っているし、よく会うよ。と言いました。

椛「なら、もしかして彼女に変な歌を教えたのはお前なのか?」

まさかの冤罪です。
確かに最近の彼女は、貴方の世界では有名な歌を歌っています。
そのいずれも「飛ぶ」とか「回る」というワードを含めた歌でしたが。
兎に角、貴方は、妖精だとかが歌ってたのを聞いて覚えたらしいよ。と、無罪を主張しました。

椛「本当か?お前なら何をしでかすか分からないしな」

毎度お騒がせ守矢神社に住むせいなのか、貴方自身の性格のせいなのか、
どうやら彼女には少し信頼が足りない模様。

椛「さて、もうそろそろ仕事に戻らなくてはな」

雑談していると、もうそろそろいい時間が経っていた様子です。
貴方は、うん。またね。と言い、後ろを振り向いた彼女を見送ることにしました。
しかし、そのまま飛び去ると思いきや、そのまま椛は動こうとしません。

椛「どうした?」

首だけ後ろを向き、貴方に尋ねる椛です。
貴方からしてみれば、行かない彼女をどうしたと言いたいところです。
何が?と貴方が尋ねると、

椛「…尻尾、触りたかったんだろう」

一分だけな。と付け加え、軽く尻尾を揺らす椛です。
貴方はその短い時間、有り難くもふらせていただくことにしました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇+2

椛「【貴方】さんって本当に尻尾が好きなんだなあ」

貴方と別れた後、哨戒の任務に戻った椛です。
しかし、一分間という短い時間で余すところなく尻尾を撫でられたせいか、若干落ち着かない様です。

椛「それに、尻尾だけじゃなくて耳とかも撫でてくるし…」

尻尾がダメなら、と、貴方は耳やら頭やらを撫でようとします。完全に犬扱いしています。
と、その事実に気付いた椛は、

椛「…犬じゃ無いってのに。【貴方】さんの馬鹿」

と、拗ねた口調で貴方に悪態をつくのでした。
実際の所、特に休日に関しての彼女は狼よりも犬の方がマッチする態度を取っていますが。

少し間を開けます。夜には再開するかもです。来なかったらごめんなさい。
ありがとうございました。

――――――9日目 夜――――――


貴方は神社へと帰宅しました。
まだ夕食が出来ていなかった様ですので、貴方は料理をしている早苗を手伝います。
ようやく出来上がってから居間に行くと、諏訪子と神奈子が「まだー?」と言いながらお箸で茶碗を叩いて待っていました。
1000年以上生きているのにこの始末。はてさてこの先どうなりますことやら。


―――守矢一家食事中…


さて、晩御飯を終えましたので、自由時間です。

安価↓2

1.本を見ているようです。早苗さんの所へ行きます。
2.酒、飲まずにはいられない。神奈子様の所へ行きます。
3.晩酌のおつまみを作っています。諏訪子様の所へ行きます。

3.晩酌のおつまみを作っています。諏訪子様の所へ行きます。

台所へと行くと、どうやら諏訪子が何か作っているようです。
晩御飯も済んだのに何をしているんだろう、と、貴方は気になって声をかけました。

諏訪子「お、【貴方】。今おつまみ作ってんだよ」

成程、見れば枝豆を茹でているのが分かります。
しかし一言に茹でると言っても、彼女の茹で方は素晴らしいものです。
湯加減、火加減、枝豆の出し入れのタイミング。全く天才的な勘でやってのけています。
貴方はそのように褒めますと、

諏訪子「そ、そうかな?えへへ…」

照れる素振りを見せる諏訪子でした。勿論貴方に枝豆の上手い茹で方など分かりません。
単純な神様だなあ。と思ってましたが、

諏訪子「…いや、今のどんな褒め方だよ」

遅まきながら突っ込みを入れる神様でした。

諏訪子「さ、出来たよ。ちょっと味見してみて」

と、茹であがった枝豆を一つつまみ貴方に差し出しました。
貴方は、あーん、と、口を開けて餌を貰えるのを待ってます。

諏訪子「…お前ってやっぱりあまり私を尊敬していないよね」

と、ブツブツ言いながらも、開けた口に入れてくれる諏訪子です。
尊敬してはいるのですが、見た目が子供ですのでどうも扱い方が雑になりがちな貴方でした。
ともかく、枝豆を咀嚼すると、とても美味しい風味が貴方の口一杯に広がります。
貴方は、うますぎる!と大袈裟に喜びました。

諏訪子「あ、はは…まあ、料理が出来ないからこれくらいはね…」

しかし、貴方の喜びようとは裏腹にあまり嬉しく思って無い様でした。
先日、料理の腕前について聞かれた事を根に持っているようです。

諏訪子「早苗や神奈子から「おつまみ"だけ"は上手い」とか言われるんだよ…悔しいビクンビクン」

ビクンビクンとは何なのでしょう。とにかく料理下手なのを悔しがる諏訪子でした。

ビクンビクンする彼女の為に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

すみません。安価を取ったところで今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


>>じゃあ今度一緒に料理の練習しましょう
>>一緒になにか作りませんか

諏訪子「満漢全席とか作る?」

練習と言っているのに何をほざいているのでしょうか。
流石に冗談なのでしょうが、そもそも彼女の料理に対する常識を貴方は知りません。
そこで、お米の研ぎ方は分かりますか?と尋ねました。

諏訪子「あたり前田のクラッカー。そんなの常識だよ」

寒い以前に古すぎるギャグを言いのけましたが、米を研ぐことに関しては自信ありらしいです。
ですがその自身に不安を覚えた貴方は、じゃあ洗剤は使います?と問題を出しますと、

諏訪子「馬鹿言わないでよ。使う訳無いじゃん」

当然、と言った風に答える諏訪子です。流石にその辺りの常識は嫁マズとは一線を画します。

諏訪子「砥石一々使うのは面倒だけどね」

嫁マズとは一線を画しません。米の切れ味を上げてどうしようと言うのでしょうか。
兎に角、初心者向けの料理を提案しなければなりません。

>>味噌汁でも作ります?

諏訪子「味噌汁か。それなら簡単そうだね」

貴方が諏訪子に提案したのは味噌汁でした。
本当はカレーを作りたいところでしたが、幻想郷でそれを作るならばまずカレー粉を探すところから始めなくてはなりません。
味噌汁ならば材料もあることですし、比較的簡単に作れると考えました。

諏訪子「まあ味噌汁位なら作れなくちゃね。もし「俺の為に毎日味噌汁を作ってくれ」って言われたら困るしねぇ」

なんとも、古風なプロポーズを挙げられました。幻想郷ではポピュラーなのでしょうか。
そこでふと貴方は、諏訪子様、毎日味噌汁を作ってくれませんか。と、先ほどの古風な求婚をしてみました。

諏訪子「だ、駄目よ【貴方】。私には神奈子と早苗が…」

そう言いながらいやんいやんと体をくねらせる諏訪子です。想像以上にノリのいい神様でした。
貴方は、いいじゃないですか奥さん!と彼女に迫ります。

諏訪子「嗚呼、ごめんなさい二人とも…私はいけない女ですわ…」

堕ちたようです。以上、昼下がりの団地妻ごっこでした。


その茶番を、様子を見に来た早苗と神奈子に見られてドン引きしていたことを知るのはもう少し後の話です。

諏訪子「さ、枝豆持っていこうか」

料理+αの話にすっかり夢中になっていましたが、おつまみを作っていたのでした。
茹であがった枝豆を皿に盛り、持っていくこととします。

諏訪子「…あれだよね。最近は専業主夫ってのもいるから別に私が料理できなくても…」

中々料理をするという行為に食指が動かない諏訪子です。
1000年以上の苦手分野は克服しなくてもいいと考えているのでしょう。
強制することも出来ないので強くは言えません。
ただ、ご飯と味噌汁位は作れた方が安心しますよ。とだけ貴方は助言しました。

諏訪子「ま、前向きに検討した上で後日改めて善処したいと考える方針で行きたいと…」

非常に回りくどく「無理です」と言われてしまいました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

好感度上昇+4

諏訪子「料理、料理かー…」

晩酌を終えて部屋へと戻った諏訪子は、一人考え事をしていました。
主題は当然、先ほどの料理の件についてです。
意外に言葉通り、前向きに検討しているようです。

諏訪子「まあ、少しだけ頑張ってみようか」

試食係は言い出しっぺの貴方に任せるつもりのようです。
いずれにせよ、意欲が湧いただけでも一歩前進です。

諏訪子「【貴方】が生きているうちに上達したら上々なもんでしょ」

数十年単位の大プロジェクトが始まるのでした。

貴方は小屋へと帰宅しました。
明日で10日目。幻想入りして1年が経ちます。

貴方は幻想郷に来てからの思い出に浸りました。
お世話になった方々は、人妖問わずたくさんいます。
貴方にとって忘れることの出来ない、恩がある人々です。


その中でも、貴方にとって最も大切だと思った人は……

――――――Result――――――


:九日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:5

八坂神奈子:21【恋慕】

洩矢諏訪子:3→7

犬走椛:4→6

河城にとり:18【恋慕】

鍵山雛:4


――――――Result――――――

※規定以上の好感度を持つヒロインが二人います※


どちらかのルートに入るかを多数決を取ります。二股はスゴイ・シツレイ!


1.【八坂神奈子】ルート

2.【河城にとり】ルート


安価↓1~9までの多数決

番号や名前以外のレスがあった場合は一つ下にずらした安価を取ります。

既に過半数を超えているようなので、ルートを決定しました。


※【河城にとり】ルートに入ります※


少し間を開けます。夜には再開するかもです。来なかったらごめんなさい。
ありがとうございました。

再開します。 今回は安価を取らない話になります。


・・・・・・・・・・・・・・

貴方は今、妖怪の山に流れている川原にいます。
というのも、ここには幻想郷でも有数な「エンジニア」が住んでいると聞き、
貴方が幻想郷に来る際に持っていた携帯を見て貰おうと思ったからです。

自分を拾って頂いた守矢神社の皆さんの話に寄れば、そのエンジニアとは河童とのこと。
種族全体が工学に長けており、それに関連したことについて聞くなら彼女等が一番手っ取り早いそうです。

しかし、川に来てから何やら視線を感じます。どういうわけか、幻想入りしてから勘が鋭くなっている貴方です。
そこで、突然後ろを振り返り、曲者め、と大声を出してみました。


すると、驚いて工学迷彩スーツの機能が解けたのか、可愛らしい少女が貴方の目の前に突然現れました。


にとり『い…痛い目に遭いたく無かったら持ち物置いてけコラ!』


河城にとりという、山賊紛いな行動をする少女が貴女の目の前に突然現れました。

――――――10日目――――――


貴方は今、妖怪の山に流れている川原にいます。
幻想入りして今日で一周年。貴方は今までお世話になった方々に挨拶に周ろうと考えました。
その中でも、貴方が一番最初にその気持ちを伝えたいのは、河城にとりでした。

彼女とのファーストコンタクトは、まさしく最悪と言っても過言ではありませんでした。
まさかのストーカーからの略奪行為。結局、守矢神社に居候していることに免じて許して戴きました。
しかし後日、携帯は幻想郷では使い物にならないと分かったのであげることにしましたが。
それについてにとりは、「くれるなら最初から寄越せよ」という暴言。
女の子で無ければお仕置きしていたところです。健全な意味で。

ですが、その後も守矢神社の電化製品を直して貰いに尋ねる機会が増え、
何時しか用事が無くても遊びに行くようになり、彼女はそれを快く迎え入れてくれるようになりました。
そして、気が付けば貴方にとって最も信頼すべき女性となっていました。
 

貴方は今、にとりの小屋の前にいます。
この一年の感謝。そしてこれからも宜しくと伝える為、柄にも無く緊張しながらそのドアを軽くノックしました。

にとり「あ…こ、こんにちは。【貴方】」

静々とドアを開けるにとりです。何時もはテンション高めな彼女ですが、今日は何やら慎ましやかな様子です。
貴方は挨拶をした後で、元気無さそうだけど、具合悪い?と尋ねました。

にとり「ううん!そんなこと無いよ!その、今日はどうしたの?」

ブンブンと首を横に振り、元気さを露骨にアッピルしてきます。
取りあえずは元気そうなので、今日はにとりちゃんに話があって、と本題を切り出そうとします。
すると、

にとり「え…あの、話って何?…待って。部屋に入ってから教えてよ。外は少し寒いから」

そう言って、貴方の手を引いて部屋に招き入れてくれます。
確かに、秋も次第に深くなって行く現在、外の気温は少しだけ肌寒いです。
アポ無しで訪れて女性の部屋に入るのは気が引けましたが、本人が良いと言っているので入りましょう。

にとり「取りあえず、ベッドにでも座ってよ」

部屋に入ると、今日は工房が動いてないためか、何時もより静かな小屋でした。
そしてベッドに座るよう言われたので、貴方は女の子のベッドということで少し緊張しながら座りました。
貴方が座ったのを見ると、にとりもまた貴方の横へとちょこんと座りました。

にとり「……」

肩と肩が触れ合いそうな距離で、互いに座っています。
ちらりとにとりを見れば、少し顔を俯かせ、ほんのり顔を赤くしています。
いつもの彼女らしくなく、お淑やかな彼女の態度にドギマギしてしまいます。
なんだか変な雰囲気に貴方は中々話を切り出せず黙ってしまっていました。

にとり「…あのさ!…話って、何?」

とうとうその雰囲気に耐えられなかったのか、にとりが話しかけて来てくれました。
しかし、こちらから話があると言って尋ねてきたのに、黙りっぱなしと言うのは情けない。
気を使わせてしまったことを申し訳無く思いつつ、貴方は話し始めました。

貴方はまず本題に入る前に、少し昔の話をしようか。と、切り出しました。
にとりも、「うん」と言って、ここでようやく俯いていた顔を上げました。

まずは、始めてあった時の思い出。
最初、山賊みたいなことしてたよね。とニヤニヤと笑いながら言いました。貴方にとってはもう笑い話ですが、

にとり「うあぁ、忘れて忘れて!あーもうあの時の私爆発しろ!」

と、頭を抱えながら悶えています。どうやら山賊王の彼女は黒歴史認定したようです。
以前は「そんな時も会ったねえ」などと彼女自体笑い話にしてたようでしたが。

次に、物を修理しにここに来るようになった時の思い出。
自身たっぷりで、その自身に違わぬ手つきで見事に様々な物を直してくれました。

にとり「あはは、それくらいしか取り柄がないからね…」

しかし、予想に反してそれを改めて褒めても今日は嬉しくなさそうです。
いつもなら笑顔で喜ぶはずなのですが。

そして、遊びに来るようになってからの思い出。
ここ最近でも、一緒に泳いだり昼寝したりと盛り沢山な日々を送っています。

にとり「う、うん…一緒に、寝ちゃった…よね」

ただの添い寝です。別の意味で寝たのでは決してありません。
ですが顔を真っ赤にしている彼女を見ると、第三者からは別の意味で捉えかねられません。

そうして、一しきり思い出を語った後で、貴方はようやく本題に入ることにしました。

にとりちゃん。と、貴方は彼女を見つめます。

にとり「っ…はい」

思わず敬語を使う彼女でしたが、構わず貴方は続けます。

彼女とはこの一年で、色々な交流がありました。
一緒に遊んで、修理して貰って、新製品の実験台にもなったりして。
そうして過ごした日々の思い出は、貴方にとって掛け替えのない宝物となっています。
突然、幻想入りして多くの障害があったことは確かです。
でも、彼女と仲良くなれた事は障害があった以上に、幻想郷に来れて良かったと思えます。

だから、今まで本当にありがとう。

そう言って貴方は一呼吸置いてから、そして、これからもよろしくね。と言って締めようとしました。

にとり「待って」

ですが、その言葉は「そして」の部分で彼女によって遮られてしまいます。

貴方は、どうしたの?と不思議そうに尋ねると、

にとり「あの…その先からは、私に言わせて欲しい」

その先を言わせて欲しい、とは何なのでしょうか。
よく理解していない貴方でしたが、真剣な表情をしている彼女を見て、黙って話を聞くことにしました。

にとり「私だって、君にとっても感謝してるよ」

にとり「最初にあんな失礼なことしても、会いに来てくれてるよね」

にとり「外の機械とか、胡瓜とか、色々持ってきてくれたのはとても嬉しかった」

にとり「でも、最近はそれよりも、君が来てくれるのが何よりも嬉しいと思っている」

にとり「【貴方】と居ることが、一番幸せな時間なの」

にとり「…【貴方】と会えて、良かった。今まで本当にありがとう」

そう言って、にとりは先ほどの貴方と同じ締め方で言い終えました。

貴方は彼女の言葉に何時になく顔が熱くなってしまいました。
今日の彼女は、前に会った時までの明るく、やんちゃな子供のイメージではありません。
真剣な表情をし、頬を赤く染め、一言一言に気持ちを込めて話す彼女はまるで―――


にとり「そんな【貴方】のことが、私は、好きです」


―――まるで、告白をする少女そのものでした。

先ほどの「先に言う」発言は、どうやら、貴方が彼女に告白するのだと、にとりは思っていたからこその発言だったみたいです。
確かに、貴方も貴方でお礼を言うのに変に緊張して、思い出話なんぞを始めました。
最後には真剣な表情で語りかけるもんですから、告白をして締め。なんて思われても仕方無いのかも知れません。

ですが、ちょっとした勘違いとは言え彼女にここまで言わせておいて、
「そんなつもりじゃ無い」などと言えるはずはありません。
少し突然の出来事で狼狽えましたが、貴方自身、彼女の告白に対する返事は一つしか持っていません。


貴方は―――

安価↓3

1.あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ! 告白します。
2.この野郎っ!ジーグブリーカー!しねぇっ!! 抱きしめます。

1.あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ! 告白します。

にとりは、貴方の言葉をじい、と待っています。
目は緊張のあまりか潤み始め、今にも目尻から涙が零れてきてしまいそうです。
そんな彼女を見て、安心させるためにも貴方は一言。


好きだよ。にとりちゃん。と、簡潔に言いました。

にとり「…あ、う、あぁ…!嬉しい、よ…!」

貴方と両想いになれたことの嬉しさのあまりか、緊張が解けた反動か。
にとりはとうとう泣いてしまいました。
しかし、わんわんと声を上げて泣くのではなく、静かにはらはらと涙が零れるその姿は、
彼女の子供らしい見た目とは反し、美しいとすら思えました。

にとり「っ…ご、ごめんね。もう、涙が出るなんて、変なの…」

そう言ってごしごしと目を拭います。
嬉し涙、と言うのは、もしかしたら彼女にとって初めての経験なのかも知れません。
取りあえずと言うか、恋人同士になったから許されるだろうと貴方は考え、
涙を拭っている彼女の肩を抱くのでした。

にとり「ん…ふふ、抱いて貰っちゃった…」

泣いたカラスが、なんて言いますが、泣いた河童ももう微笑んでいます。
にとりは貴方に抱かれたままで、ぐりぐりと顔を貴方の胸に押し付けてきます。
貴方はと言うと、彼女の胸が貴方の腕に当たって、思わず顔に出てしまいそうなのを必死に抑えています。

にとり「…ねえ、【貴方】。一緒に泳いで貰ったし、一緒に添い寝して貰ったよね」

にとり「もし、良かったら。今ここでもう一つ、我儘聞いて貰ってもいい?」

泳ぎと添い寝に関しては問答無用でご一緒させられましたが、今回は許可を貰おうとしています。
あまり無茶なことじゃ無ければ何でも。と貴方は言いました。
今何でもって言いましたが、前半に無茶なこと以外と付けているので問題ないでしょう。

にとり「そ、それじゃあね…これは、無茶なことに入る?」

と、おずおずと提案しようとするにとりです。その内容とは。


にとり「キス、してくれますか」


歓迎しましょう。盛大に。

貴方は、彼女の肩を優しく抱いて。





―ずっと一緒だよ。にとりちゃん―


にとり「…ん…ふ、ぅ…好き…大好き…」





最初は奪う者と奪われる者。互いに敵対していました。

いつの間にか二人は友人に。

今では奪う者と奪われる者。互いに好き合っています。







河城にとり編

~神奈子ぉ?誰それえ。私、にとり。鈍いなぁ私がメインヒロインだよォ!~ 終





 

これで風神録編は終わります。

また機会があれば、次スレで別の勢力もやろうと思います。
ありがとうございました。

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