真姫「最近、穂乃果と会話してない気がする」 (190)
??部室??
凛「そうかにゃー?」
花陽「確かに前は頻繁に穂乃果ちゃんが絡んでたような…」
凛「真姫ちゃんは寂しがり屋だもんねー」
真姫「べ、別にそんなんじゃないわよ」
真姫「ただ、私が穂乃果に避けられてるんじゃないかって、その」髪クルクル
花陽「そ、そんな事ないよ??」
凛「かよちんの言うとおりだよ」
凛「穂乃果ちゃんは、真姫ちゃんの事だーいすきに決まってるにゃー」
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真姫「そ、そうかしら?」髪クルクル
凛「もちろん、凛たちも真姫ちゃんの事が大好きにゃー!」
花陽「うん・・」
真姫「イミワカンナイ///」プイッ
真姫「ほら、さっさと教室行くわよ・・」ガラガラ
凛「あ、逃げたにゃー」ダッ
花陽「ま、待って〜」 ダダッ ピシャッ
海未「……」
ーー教室ーー
海未「穂乃果っ・・」ガラッ
穂乃果「海未ちゃん!?」ビクッ
ことり「どうしたの…?」
海未「緊急事態です」
海未「実は……」カクカクジカジカ
穂乃果「」
ことり「そんな事が……」
海未「このままでは不味いですね」
海未「こうなったら、真姫に急接近作戦を行なうしかありません!!」ビシッ!
ことり「そうだね、…って穂乃果ちゃん!!」
穂乃果「」プスプス
海未「穂乃果っ・・聞いているのですか」
穂乃果「無理だよぅ…//」
海未「しかし、このままでは…・・」
穂乃果「だって、海未ちゃん知ってるでしょ!!///」ガタッ
穂乃果「穂乃果まともに、真姫ちゃんと話せないんだよ・・」
穂乃果「最近は近くにいるだけでドキドキするのに///」
海未「そうやって、私やことりに甘えて、真姫を避けていたからこうなってしまったのでしょう・・」ガシッ
穂乃果「でもっ……」ウルウル
海未「ことりも何とか言ってください」
ことり「このまま、真姫ちゃんに誤解されたままでいいの?」
ことり「それに、μ'sの活動にも支障がでちゃうんじゃ……」
海未「そうです、別に少し慣れるだけでもいいんです」
海未「穂乃果…頑張ってみませんか?」ニコッ
穂乃果「…分かった、そうだよね」
穂乃果「穂乃果、やってみるよ!!」
海未「その意気です!!」ビシッ!
海未「では、作戦ですが……」
——昼休み——
ことり「音楽室に居る真姫ちゃんに二人きりで話しかけるって」
ことり「大丈夫かな……?」
海未「少しハードルが高い気もしますが、まずは現状を把握しないと」
花陽「い、いざというときには私たちも控えてます!!」
希「どうなるか楽しみやね」ニヤニヤ
凛「真姫ちゃんは二人きりだと素直になってくれるにゃー」
にこ「それにしても穂乃果もねぇ…」ニヤニヤ
絵里「ハラショーね」
ことり「あれ?」
ことり「海未ちゃん、なにか増えてるよーな…?」
海未「すみません」
海未「最初は凛と花陽に協力してもらおうと事情を話したのですが…」
海未「気づいたら、皆に広まっていて…」ズーン
にこ「こんな面白そうなことをにこ抜きでやるなんてずるいにこ」
絵里「にこ、ふざけないの」
絵里「これはμ'sにとって大切な問題なのよ」
希「そんな事言って、えりちも面白がってるだけやろ?」
絵里「否定はしないわ」フフン
ことり「本当に大丈夫……なの?」
海未「まぁ、人数が多い方が良いですし…」
海未「これから先のことを考えると…」
凛「あ、穂乃果ちゃんが来たにゃー・・」
穂乃果「……」キョロキョロ
花陽「……?」
穂乃果「……」モジモジ
ことり(扉の前で固まっちゃった)
にこ(なにやってんのよ、穂乃果)
穂乃果「……///」ジー
海未(今度はピアノを弾いてる真姫にみとれてますね)
穂乃果「……ハッ!!」ブンブン
穂乃果「……」スーハースーハー
凛(深呼吸してるにゃー)
希(覚悟を決めたようやね)
絵里(かわいい)
穂乃果「お、おじゃましまーす//」ガラガラ ピシャン
海未「やっと入りましたね」コソコソ
にこ「みんな、音楽室の中が見える位置まで移動するわよ」ヒソヒソ
皆『おー』
——音楽室——
真姫「愛してるばんざーい」ポロロン
真姫「……ふぅ」
「お、おじゃましまーす//」ガラガラ
真姫「あら、穂乃果じゃない」
真姫「珍しいわね」
真姫「何か、用かしら」
穂乃果(ど、どどどーしよう///)カァ//
真姫「どうしたの?」
穂乃果(な、なにか喋らないと//)
穂乃果「ま、真姫ちゃん//」
穂乃果「な、なにか、お話でもしたいなぁーって///」
穂乃果「だ、駄目かなぁ?」ウルウル
真姫「そ、そんな事ないわよ」オロオロ
真姫「とりあえず椅子に座ったら?」
穂乃果「う、うん///」
真姫「それにしても」テクテク
真姫「久しぶりに穂乃果と話す気がするわ」ストン
穂乃果(ナチュラルに隣に座られた!!)ドキドキ
穂乃果「そ、そーだね//」
真姫「よかった」
穂乃果「へ?//」
真姫「最近、穂乃果に避けられてるような気がしてて…」
真姫「何かわたし、穂乃果の気に障ることしちゃったかな…って」
真姫「ほら、わたしこんな性格だから」
穂乃果「そ、そんな事ないよ!!//」
穂乃果「そ、そんな事ないよ!!//」
穂乃果「穂乃果は真姫ちゃんのこと//」
穂乃果「す、す、好きだからっ//」テレテレ
穂乃果「だ、だから、ほ、穂乃果は真姫ちゃんのことキライになったりしない!!//」
穂乃果「ほんとは真姫ちゃんともっともっーとお話ししたいなぁーって思ってます!!//」ゼーハーゼーハー
真姫「そ、そうだったのね//」
真姫「その、私も穂乃果は仲良くしたいって思っているわ//」
真姫「大切なμ'sの一員だもの」
穂乃果「…真姫ちゃん//」ニコッ
真姫(穂乃果ってこんな人だったかしら) ドキッ
真姫「えっと、そういえば聴いて欲しい曲があるんだけど」
真姫「聴いてくれる?穂乃果」ニコッ
海未「何を話しているのでしょうか?」ヒソヒソ
ことり「流石にそこまでは聞こえなかったね」ヒソヒソ
花陽「でも、なんか良い雰囲気だよ」ヒソヒソ
凛「穂乃果ちゃん、顔真っ赤だにゃー」ヒソヒソ
希「真姫ちゃんもちょっと赤くなっとるね」ヒソヒソ
絵里「穂乃果と真姫…ハラショーね」ヒソヒソ
にこ「よーし、次の作戦を考えるにこ」ヒソヒソ
ーー教室ーー
穂乃果「えへへ」スキップ
ことり「あ、帰ってきたよー」
海未「おかえりなさい」
穂乃果「たっだいまー・・ 海未ちゃん、ことりちゃん」ニコニコ
海未「どうやら上手くいったようですね」
穂乃果「うん・・」
穂乃果「えーっとね」カクカクジカジカ
海未「なるほど」
海未「どうやら真姫の誤解は解けたということですね」
ことり「良かったね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「二人のおかげだよー」ニコニコ
穂乃果「勇気出して良かった!!」
海未「では、次のステップに進みましょうか」
穂乃果「ほぇ?」
海未「穂乃果、誤解は解けました」
海未「しかし、次に二人きりになったとき、今日のようにできますか?」
穂乃果「それは…」
ことり「穂乃果ちゃん、約束しちゃったもんね」
ことり「真姫ちゃんともっと仲良くしようって」
穂乃果「…うん//」
ことり「じゃあ決まりだね」
海未「まぁ、穂乃果は心構えさえしてもらっていたら良いのですが」
穂乃果「えっ、それってどういう…」
ことり「まぁまぁ、後は“私たち”に任せるちゅん」ニコッ
ーー放課後 屋上ーー
穂乃果「よーし・・今日も練習がんばっていこー」
海未(皆、わかっていますね)メクバセ
凛(ちゃんとメールみたにゃー)ニヤッ
希(大丈夫やで)ニヤニヤ
海未(立ち位置もバッチリですね)
海未「では、練習を始めましょうか」
絵里「まずはストレッチからね、適当にペアをつくって〜」
ことり「海未ちゃんっ」
海未「ええ」
にこ「凛、花陽、3人で組むわよ」
花陽 「うんっ!!」
凛「にこちゃんとは久々だにゃー」
希「うちは、えりちとやね」
絵里「そうね」フフン
穂乃果「あれ?穂乃果は…」肩トントン
穂乃果「ん?」クルッ
真姫「じゃあ私は穂乃果とね」
穂乃果「」
真姫「珍しい組み合わせね、私いつも凛と花陽と組んでたから…」
穂乃果「」プシュー
穂乃果「お、お手柔らかにお願いします///」
絵里(かわいい)
海未(かわいいですね)
ことり(うまくいったちゅん)
絵里「今日は、少し長めにしましょうか」
希「新しいダンス、難しめやからね」
希「怪我せんようにってことやろ?」
にこ「あんたたち、たかがストレッチだからって、手抜くんじゃないわよ」
にこ「足でも挫いてステージ上がれないなんてことになったら話しになんないわよ」
真姫「なんだか気合入ってるわね」
穂乃果「うんっ//」
海未(……やりますね)
海未(流石は3年生、見事な連携です)
絵里「じゃあ、まずは……」
ーーーーーーーー
真姫「穂乃果、もう少し強く押せない?」
穂乃果「わっ!?ごめんね、こんな感じかなぁ//」ググッ
真姫「んー」
穂乃果(なんか、頭がフワフワしてきちゃった)
真姫「じゃあ交代ね、今度は穂乃果が下」
穂乃果「はいっ//」
真姫「押してくわね」ググッ
穂乃果(わわっ・・近いちかいよ)
穂乃果(真姫ちゃんの匂い//)ドキドキ
真姫「このくらい?」
穂乃果(こ、今度は耳元でまきちゃんの声が//)
真姫「ちょっと穂乃果、聞いてる?」
穂乃果「えへへ//」ポーッ
真姫「おーい」
穂乃果(ああ、もう何も考えられないや……)
穂乃果(まき……ちゃん………)
穂乃果「」ガクン
海未「あ、気絶しましたね」
ことり「流石に刺激が強すぎたみたい……」
にこ「えっ、気絶!?」
希「思ってたより重症やね」
ーーーーーーーー
真姫「穂乃果?どうしたのよ急に倒れて」
真姫「ふざけちゃダメってにこちゃん達も言ってたでしょ」
真姫「……」ペタペタ
真姫「うそ…気絶してる」
真姫「それによく見ると顔も真っ赤だわ」ジー
真姫「……顔も熱いわね」
花陽「穂乃果ちゃん、気絶しちゃったの!?」
凛「大丈夫かにゃー?」
真姫「熱があるみたいなの」
真姫「もしかしたら、また無理して練習に……」
海未「いえ、そんな事はないと思うのですが」
海未「きっと熱も……」
ことり「穂乃果ちゃーん、起きてー」トントン
穂乃果「んー?ここは…」
真姫「穂乃果、立てる?」
穂乃果「ん…」グテー
真姫「肩借りるわね」ヨイショ
真姫「一応、保健室まで連れて行くわね」テクテク
ことり「あ、ことりも付き添うね」テクテク
ーーーーーーーーー
真姫「穂乃果、大丈夫?」
穂乃果「んー……」
真姫「ごめんなさい、気付いてあげられなくて」シュン
ことり「……」
ーー屋上ーー
ことり「……」ガチャ
凛「帰ってきたにゃー」
海未「それで、穂乃果は?」
ことり「とりあえず保健室のベッドで横になってるよ」
ことり「穂乃果ちゃん、廃校を知らされたときも気絶して保健室にいったことがあるし…」
ことり「特に大丈夫だとは思うんだけど…」
ことり「真姫ちゃんがすごく心配してて、穂乃果ちゃんのそばにいるって…」
海未「……浅はかでしたね」
絵里「ごめんなさい、私も悪ノリした部分があったわ」
にこ「目の前で倒れられたら、事情を知らなきゃびっくりするわよね」
希「それに、真姫ちゃんはあんな子やから人一倍、責任感じてるんやろな」
海未「真姫には申し訳ないです」
海未「もちろん、穂乃果にも」シュン
花陽「二人が帰ってきたら、謝らないと…」
凛「うん、ちゃんと謝るにゃ」
——保健室——
穂乃果「んー……」
穂乃果「はっ!?」ガバッ
穂乃果(あ、私、真姫ちゃんとストレッチしてて、それで…)
真姫「穂乃果」
穂乃果「……真姫ちゃん」
真姫「全く、急に倒れるからびっくりしたわよ」クルクル
穂乃果「……ご、ごめんなさい//」
真姫「熱も測ったけどなかったみたいね」
真姫「どこか変なところは無い?」
穂乃果「うーん…ない、かな」
穂乃果「穂乃果は元気だよっ//」
真姫「本当?無理してない?」
穂乃果「うん」
穂乃果「もしかしたら日頃の疲れって奴が出ちゃったのかも」アハハー
真姫「……」
真姫「……ごめんなさい」
穂乃果「え?」
真姫「穂乃果が疲れてることに気づいてあげられなかったから」
真姫「昼休みにも会ってたのに、私、何も……」
穂乃果「ち、違うよ、真姫ちゃん」
穂乃果「これは穂乃果のせいだから、真姫ちゃんが責任感じることなんてないっ・・」
真姫「でもっ…」
穂乃果(真姫ちゃん、こんなに穂乃果の事心配してくれてる)
穂乃果(穂乃果が、真姫ちゃんを好き過ぎてこうなっちゃったのに…)
穂乃果「私はバカだね…」グッ
真姫「……?」
穂乃果「ごめん、真姫ちゃん」
穂乃果「穂乃果、嘘ついてた」
穂乃果「本当はね、真姫ちゃん」
——屋上——
凛「でも、どう謝ったらいいかわかんないにゃ?」
海未「事情を説明しない事には、突然謝っても意味ないですしね…」
絵里「かといって、他に理由をでっち上げる訳にもいかないわね」
希「もう、話すしかないんちゃう」
ことり「でも、それじゃあ……真姫ちゃんに穂乃果ちゃんの気持ちがバレちゃうよ」
にこ「両想いとはいっても、こんな形で伝わるのは何か違うわよね」
花陽「それに、真姫ちゃんは多分まだ自覚がないから……」
にこ「そーなのよね、真姫ちゃんは自分の事まで鈍感なんだから」
海未「」
絵里「」
ことり「」
希「」
凛「」
にこ「何よ、あんたたち揃って口開けて」
海未「にこ、花陽、今なんと…?」
花陽「……?」
にこ「別に真姫ちゃんの事について話してただけだけど」
凛「かよちん、真姫ちゃんも穂乃果ちゃんの事……好きなの?」
花陽「え、そうじゃないの……?」
花陽「多分、本人に自覚はないんだろうけど、よく穂乃果ちゃんのこと見てるよ」
花陽「それに、穂乃果ちゃんの事を話すときの真姫ちゃん、すごく幸せそうな顔してる」
凛「言われてみれば!!」キュピーン
凛「穂乃果ちゃんに嫌われてないかもすごく気にしてたにゃ」フムフム
海未「……気づかなかったです」ガーン
ことり「穂乃果ちゃんに付きっ切りだったから……」
絵里「希、知ってた?」
希「いやー、結構、周りは見てたつもりなんやけどな」
希「言われてみると、真姫ちゃんは確かに穂乃果ちゃんのこと気にかけてたみたいやわ」
絵里「そう」
にこ「まったく、あんたたちはなーんにも知らないんだから」
にこ「とりあえず、2人が帰ってきたら謝りましょ」
にこ「意味がわからなくても、申し訳なさは伝わるはずよ」ニコッ
——保健室——
真姫「ヴェェ!?それってどう言う意味よ//」
穂乃果「だって、ホラっ//伝わるでしょ?穂乃果の心臓の音//」ドキドキ
真姫「た、確かに凄くドキドキしてるけど」ドキドキ
穂乃果「か、顔だってもう火が出そうだよっ//」ドキドキ
真姫「確かにトマトみたいに真っ赤ね」ドキドキ
穂乃果「これで分かったよね///」
穂乃果「穂乃果、真姫ちゃんと一緒にいるともう、ドキドキが止まらないの」ドキドキ
真姫「え、えぇ」
穂乃果「だから、さっきのストレッチで真姫ちゃんと密着し過ぎて」
穂乃果「ドキドキし過ぎて気絶しちゃったの///」ドキドキ
真姫「う、うん///」
穂乃果「だから、もう良いよね//」ハァハァ
真姫(え、それって……)ドキドキ
穂乃果「……もう、限界です//」キュウ
真姫「え、ちょっと穂乃果、穂乃果ーっ」ユサユサ
穂乃果「」チーン
真姫「……気絶してる」
真姫(それにしても、どういう事かしら。これってアレよね。穂乃果が私の事好きってことかしら)ドキドキ
真姫(いや、そう考えるのはまだ早いわ)
穂乃果「……スースー」
真姫(なんだか、穂乃果、少し大人っぽくなった?)
真姫(……色々、大事なものを背負っているものね)
穂乃果「……真姫ちゃぁん……」
真姫(……っ)ドキドキ
穂乃果「……すき……」
真姫(ヴェェ!?なに、言ってるのよ//)カアァ
穂乃果「……すき焼き……食べたい……」ムニャムニャ
真姫「…………」
真姫(……やっぱり、穂乃果ね)ハァ
穂乃果「……」スースー
真姫「えい」ホッペムニュ
穂乃果「んー……」
真姫(私をからかった罰よ)ムニュムニュ
穂乃果「……えへへ//」
真姫(喜んでる)
穂乃果「……まき……ちゃん」
真姫(なによ)ムニュムニュ
穂乃果「……大好き」
真姫(……っ!?)ドキッ
真姫(わ、私が落ち着くまで起こさないでおこう)ドキドキ
ーー五分後ーー
真姫「穂乃果、起きて」トントン
穂乃果「……うーん」
真姫「ほらほら」トントン
穂乃果「……はっ」パチパチ
真姫「本日、二回目ね」
穂乃果「……………………あっ」
穂乃果「………//」カアァ
真姫(な、何か喋らないと//)
真姫「あ、あの穂乃果っ」ドキドキ
穂乃果「ひゃいっ///」
穂乃果「な、なにかな?」ドキドキ
真姫「そ、その、事情は分かったの」
真姫「穂乃果が私といるとドキドキするってこと///」
穂乃果「う、うんっ//」
真姫「それで、私はどうしたらいいの?」ドキドキ
穂乃果「あの、もし、真姫ちゃんが良かったらなんだけど……」
穂乃果「これから、出来る限り穂乃果のそばにいてくれないかなっ//」カアァ
真姫「え!?でも、そしたら穂乃果……」
穂乃果「うん、また迷惑かけちゃうかも……」
穂乃果「でも、このまま真姫ちゃんとまともに話せなくなるのは嫌なのっ」
穂乃果「穂乃果ね、今日真姫ちゃんと久々にこんなに話せて、幸せだった//」
穂乃果「だからっ……」ジワッ
真姫(うっ……そんな風にお願いされたら断れる訳ないじゃない)
真姫「わ、私で良ければ」
真姫「別に……嫌ってわけじゃ、ないから」クルクル
穂乃果「……えへへ」
真姫(なにか、調子狂うわね)ドキドキ
真姫「じ、じゃあ、とりあえず屋上に戻る?」
穂乃果「うんっ//」
真姫「ストレッチの続き、しないとね」
穂乃果(だ、大丈夫かなぁ……)
真姫「ほら、早くいくわよ」ガラガラ
穂乃果「……あっ」
真姫「……穂乃果?」
穂乃果「……腰、抜けちゃった」エヘヘ
─屋上─
希「それにしても」ニヤニヤ
皆『?』
希「あの2人、付き合ったどうなるんやろなー?」
絵里「それはもう、真姫が引っ張っていく感じじゃないかしら」
希「でも、あの真姫ちゃんやで〜」
にこ「自分の恋心に気付いた真姫ちゃんは、穂乃果以上に駄目になっちゃうかもねー」
海未「まぁ、一理あります」
凛「それは大変だにゃ」
花陽「わ、私たちが力になってあげないと」アセアセ
ことり「……デートとか出来るのかなぁ」
絵里「私たちが着いていくしかないわね!!」キラキラ
凛「わー、それって面白そうだにゃー」ウンウン
凛「初めての遊園地デート」
凛「2人は定番のお化け屋敷にいくにゃ」
希「そして、お化けに怖がって思わず穂乃果ちゃんに抱きつく真姫ちゃん」
凛「でも、穂乃果ちゃんは抱きつかれて気絶しちゃうにゃ」
希「そして、真姫ちゃんは泣きながら穂乃果ちゃんを連れてお化け屋敷を出るんやね」
凛「穂乃果ちゃんが目を覚ますと、目を真っ赤にした真姫ちゃん」
希「そしたら、真姫ちゃんは顔を赤くしてこう言うんや」
希「一緒に観覧車乗ってくれたら許してあげる」
凛「──そして、観覧車の一番上にきたとき、2人は……」
海未「は、破廉恥ですっ//」
凛「あ、いいとこだったのにー」プンプン
ことり「まぁ、そうはならないよね」
にこ「仮にμ'sの皆で遊園地にいって、最後に2人を無理やり観覧車に乗せても」
にこ「2人とも意識し過ぎて、顔真っ赤にして下に戻ってくるに決まってるわ」
花陽「そうなっちゃうのかな」
ことり「まぁ、そんな事になったら、もう一周させてみるちゅん」
にこ「いいわね、それ」アハハ
ガチャ
穂乃果「ただいまー」
真姫「あら、休憩中?」
皆「ごめんなさい!!」バッ
真姫「……?」
にこ「いやー、今回穂乃果が倒れたのは、にこたちのせいって言うか、その……」
真姫「あ、いいのよそれは」
真姫「大体、穂乃果から事情は聞いたの」
ことり「それって……」
穂乃果「うん、穂乃果のこと受け入れてくれるって」
真姫「まぁ、びっくりしたけど……」
凛「えぇっ!!真姫ちゃん、穂乃果ちゃんと付き合うの」キラキラ
真姫「な、なんでそうなるのよ」アセアセ
真姫「別に、これからそばに居てくれって言われただけよ」髪クルクル
絵里「……ほほう」
花陽「なんだか、プロポーズみたいだね」コソコソ
希「それ、2人に言っちゃだめやで」コソコソ
穂乃果「まぁ、そういうことだから//」
海未(良かったですね、穂乃果)
海未「2人も戻って来たことですし」
海未「改めて練習しましょうか」
─帰り道─
穂乃果「……」ポー
海未「今日はえらく無口ですね」ヒソヒソ
ことり「まぁ……今日は色んな事があったから」
海未「あの後の練習も中々ひどかったですが」ガックシ
ことり「でも、穂乃果ちゃんかわいかったなぁ」
海未「全く、真姫とペアを外したら悔しそうな顔をする癖に」ハァ
ことり「ペアを組ませたら、照れちゃってねー」エヘヘ
海未「真姫には迷惑かけますね」
ことり「どっちが年上なのかわかんないねー」
真姫「……」髪クルクル
凛「まーきちゃん」ニコニコ
真姫「……なによ」
凛「今、何かんがえてたのー?」
真姫「……別に」プイ
花陽「ほ、穂乃果ちゃんのことだよね」キラキラ
真姫「もう、花陽まで」
凛「正解かにゃ?」
真姫「だから、なんなのよ」
花陽「真姫ちゃん、何かあったら私たちが協力するからね!!」ウズウズ
真姫「うぅ……//」
凛「かよちんがお米の時と同じ顔になってるにゃ」ハッ!!
─翌日─
穂乃果「穂乃果は今、音楽室にいます」
穂乃果「理由は真姫ちゃんと一緒にお昼ごはんをたべるからです。」
穂乃果「うわーん、どうしよー//」
穂乃果「だけど、2人でご飯かー……」
────────
真姫『いただきます』
穂乃果『いただきまーす』
穂乃果『もぐもぐ』
真姫『穂乃果はパンなのね』
穂乃果『うんうん!!穂乃果、パン好きだから』エヘヘ
穂乃果『もちろん、真姫ちゃんの事もだーい好きっ!!』
真姫『もうっ、穂乃果ったら///』
穂乃果『わぁ、真姫ちゃんのお弁当美味しそうだね』ニコニコ
穂乃果『一口ちょーだいっ!』
真姫『もう、仕方ないわねー』ヒョイ
真姫『ほら、あーん///』
穂乃果『あーん//』パクッ
────────────
穂乃果(ほわわわーん)
穂乃果「…………はっ!!!」
穂乃果「……いかんいかん」ジュル
ガラッ
真姫「おまたせ」
真姫「ごめんなさい、少し授業が遅れて……」
穂乃果「いいよ、穂乃果も今来たところだからっ//」アセアセ
穂乃果「ごめんね、いつも凛ちゃんと花陽ちゃんと食べてるのに……」
真姫「いいのよ、よく昼休みに音楽室に行くから」
穂乃果「うん、ありがとう」ソワソワ
───
真姫「いただきます」
穂乃果「いただきまーす」
真姫「もぐもぐ」
穂乃果「もぐもぐ」
真姫「……」ジー
穂乃果(なんか、見られてる//)
真姫「穂乃果はいつも昼はパンなのかしら?」
穂乃果(きたっ!!)
穂乃果「うん、穂乃果、パン好きなのっ……//」カアァ
穂乃果(なんで、そーなっちゃうの、穂乃果のバカっ//)
真姫「でも、いつも惣菜パンじゃ駄目よ」
真姫「たまには、野菜も摂らないと」
穂乃果「うんっ//」
穂乃果「ま、真姫ちゃんのお弁当はお野菜多くてすごいや//」ワタワタ
真姫「そうね、ママがつくってくれてるから」
穂乃果「ほぇ〜」
穂乃果(真姫ちゃんのお母さん凄く美人なんだよね)
穂乃果(真姫ちゃんも将来、あんな風になるのかなぁ……)
真姫「……」ヒョイ
真姫「ほら、口開けて」
穂乃果「……えっ、ええー!!」ビックリ
真姫「はいっ」ニコニコ
穂乃果「ぱくっ」
穂乃果「もぐもぐ」
真姫「どう?」
穂乃果「……おいしいです//」
真姫「でっしょー」ドヤァ
真姫(かわいい)
真姫「ほら、まだあるわよ」アーン
穂乃果「いいの?」
穂乃果(もう、色んな意味でお腹いっぱい//)
穂乃果「もぐもぐ」
穂乃果「おいしい」
真姫「ふふっ」
真姫「じゃあ私は……」パクッ
真姫「もぐもぐ」
穂乃果「あ……//」
真姫「悪くないわね、このパン」
穂乃果「もぅ、穂乃果のパン……」
真姫「駄目だったかしら」フフ
穂乃果「……駄目じゃないです//」
─教室─
穂乃果「ふへへ」
海未「弛みすぎですよ、穂乃果」
ことり「見事に骨抜きにされてるね〜」ニコニコ
────
ガラッ
凛「帰ってきたにゃ」
花陽「何か進展あった!?」キラキラ
真姫「別に何もないわよ」フフッ
にこ「ええー、にこつまんない」プクッ
絵里「まあまあ、あわてない」
希「これからやね」ニヤ
真姫「なんで3年生が居るのよ」
希「まあ、いいやん」
にこ「凛と花陽が2人でぇ、さみしいかなぁーっまて思ってぇ」
にこ「駄目ぇ?」チラチラ
真姫「私はいいけど、他の子たちが萎縮してるじゃない」
真姫「にこちゃんも仮にも3年生なんだし」
にこ「ちょっとそれどういう意味よ」ムキー
希「じゃあ、明日は海未ちゃん達の所にいこうか」
絵里「明日は穂乃果の話題ね」ウンウン
真姫「……ったく」
真姫(明日は少しお弁当のおかず増やしてもらおうかな)
─放課後─
穂乃果「よーし、今日もがんばろーっ!!」ニコニコ
凛「おー、穂乃果ちゃん元気だにゃー!!」
穂乃果「ねえねえ、皆も早く練習しようよー」
ことり「元気いっぱいだね〜」ニコニコ
海未「まったく、元気過ぎて逆に心配になります」
穂乃果「海未ちゃーん、今日はどの曲の練習するの!?」ワクワク
海未「もうっ、少しは落ち着いてください」
絵里「まずはストレッチからよ」
穂乃果「うんうん!! わかってるよ〜」ニコニコ
海未「……真姫、お願いします」ボソッ
真姫「まかせて」トコトコ
にこ「……?」
真姫「穂乃果、ストレッチするわよ」トントン
穂乃果「わっ!?お願いします……//」
海未「……ふっ」ドヤァ
ことり「……」パシャ
海未「あっ」
ことり「ドヤ顔いただきましたぁ〜」
にこ「ぷぷっ、何よこの顔〜」
海未「もう、携帯はしまってくださいっ」プイッ
ことり「待ち受けにするちゅん」フフッ
にこ「あとでにこにもちょーだいっ」
ことり「もちろんっ」ニコッ
海未「……うぅ」
─ストレッチ中─
海未「しかし、この3人でするのは珍しいですね」
ことり「そうだねー」ノビー
にこ「そうねぇ」グイー
ことり「でも、新鮮で楽しいかも」エヘヘ
海未「何か新しい事をするのも大事ですからね」
ことり「新しいことかぁー」ノビー
にこ「新しいことねぇ」ウーン
にこ「何か新曲でも、やってみたいわね」ノビー
ことり「あー、いいかも」グイッ
海未「新曲ですか……少し考えておきます」
真姫「えい」グイッ
穂乃果「ほっ」ノビー
真姫「昨日みたいに気絶しないでね」フフッ
穂乃果「うん、大丈夫みたい//」
真姫(慣れてきたのかしら……)
真姫「ほのか、今日は赤くならないの?」ボソッ
穂乃果「……も、もうっ//」カアァ
穂乃果(急に耳元でささやかれた)ドキドキ
穂乃果「いじわるすると……穂乃果怒っちゃうよ//」ウルウル
真姫「……っ//」ドキドキ
真姫(調子に乗りすぎたわ)
────
花陽「今日も練習終わったね」
凛「いー感じに疲れたにゃー」
真姫「……ふぅ」
海未「あの、真姫」チョイチョイ
真姫「どうしたの?」
海未「……」カクカクシカジカ
真姫「わかったわ」
真姫「……新曲か」
─翌日─
穂乃果「いただきまーす」
真姫「いただきます」
穂乃果「もぐもぐ」チラッ
真姫「……」パカッ
穂乃果「ごぼぉ」
穂乃果「ま、真姫ちゃん、今日のお弁当」ゴクリ
真姫「ママが張り切りすぎちゃって……」
真姫「流石に1人じゃ、こんなに食べられないわね」ハァ
真姫「今日も食べてくれる?」
穂乃果(なんだか、よく分かんないけど……)
穂乃果(真姫ちゃんのお母さん、ありがとう!!)
真姫「あーん//」
穂乃果「もぐもぐ//」
穂乃果「あー、お腹一杯」ポンポン
真姫「ほんとにね」フゥー
穂乃果「それにしても、今日はなんでお弁当たくさんだったの?」
真姫「……ギクッ!!」
真姫「し、知らないっ//」プイッ
穂乃果(かわいいなぁ//)ニコニコ
────
ことり「今週もお疲れさまっ」
穂乃果「疲れたぁー」フキフキ
穂乃果「お家帰ってゆっくりしたーい」グテー
ことり「穂乃果ちゃーん、まだ家じゃないよー」オーイ
海未「あ、真姫」
海未「メール見ました」
真姫「あー……どうかしら?」
海未「迷惑でなければ、ぜひ」
海未「泊まり込みの方が効率よくできますし」
真姫「いい曲、出来るといいわね」フフッ
穂乃果「……!!」ガバッ
真姫「何時頃くるの?」
海未「準備が……あっ」
真姫「……?」
穂乃果「……」ウルウル
穂乃果「……いいなぁ」ボソッ
真姫「あっ」
─────
ピンポーン
ガチャ
真姫「いらっしゃい」
海未「おじゃまします」
ことり「おじゃまするね」
穂乃果「おじゃましまーす」ニコニコ
海未「ごめんなさい、真姫」
ことり「急にごめんね〜」
真姫「いいのよ」
真姫「ことりも、衣装考えてくれるんでしょ?」
ことり「うん、穂乃果ちゃんのことも任せて!!」エヘヘ
穂乃果「ありがとう、真姫ちゃん//」ニコニコ
真姫「約束、したものね」髪クルクル
穂乃果「うんっ!!穂乃果も何か手伝えることがあったら言ってね//」
真姫ママ「あらいらっしゃーい」ニコニコ
海未「お世話になります」ペコリ
ことり「急だったのに、ありがとうございます」
穂乃果「よろしくお願いしますっ」
真姫ママ「いいのよ、真姫ちゃんがこんなにお友達を連れてくるのは、珍しいから」
真姫ママ「嬉しいわ」ニコニコ
真姫「さ、まずは夕飯食べましょ」
穂乃果「わぁ〜」
真姫「なにこれ」
海未「すごい豪華ですね」
ことり「美味しそう」
真姫ママ「ちょっと、張り切ってもらったの」フフ
皆『いただきます』
海未「もぐもぐ」
ことり「もぐもぐ」
穂乃果「もぐもぐ」
3人『……おいしいっ』
ことり「まるで、お店の料理みたい」
真姫「まあ、シェフが作ってくれてるから」
ことり「そういえば、合宿のときいってたね」
真姫「基本、夜だけなんだけど」
真姫ママ「お弁当は私がつくってるのよ」フフ
穂乃果「あ、美味しかったです」
真姫ママ「?」
穂乃果「真姫ちゃんから少しもらって」エヘヘ
真姫ママ「あらあら」
真姫ママ「今日は少し多めに作って……って言ってたのはそういうことだったのね」
真姫「もう、ママっ」カアァ
海未「ふふっ」
ことり「真姫ちゃん、かわいいっ」
海未「さて、早速作っていきましょうか」
真姫「そうね」
海未「まずは方向性を統一したいのですが」
真姫「私は……」
ことり「私たちは衣装を考えようか」
穂乃果「うんっ」
海未「こういうのはどうでしょう」
真姫「いいわね、大分イメージが固まってきたわ」
穂乃果「……」ジー
ことり「気になる?」
穂乃果「うん」
ことり「穂乃果ちゃんは……」
ことり「どうして、真姫ちゃんを好きになったの?」
穂乃果「んー……笑わないでね」
ことり「笑わないよ、絶対に」
穂乃果「上手なピアノの音と綺麗な歌声。
その先に、1人の女の子がいたんだ。つり目で赤毛の可愛い女の子」
穂乃果「それが、真姫ちゃんとの出会いだね」
穂乃果「最初はすごいなって思ったの
この子のことをもっと知りたいなって。」
穂乃果「この子と一緒にスクールアイドルができたらいいなぁって」
穂乃果「アイドルに興味がないかって聞いてみたけど、断られちゃた。
でも、その後に、曲を作って貰えないか頼みにいったんだー」
穂乃果「今思うと、真姫ちゃんに曲を作って欲しいっていうのも、もちろんだけど、
真姫ちゃんとの繋がりを作りたかったのかも、しれないや」エヘヘ
穂乃果「それから、真姫ちゃんがμ'sに入ることになって、穂乃果は凄く嬉しかった」
穂乃果「穂乃果にないものを沢山もってる真姫ちゃんと、一緒にスクールアイドルをやって」
穂乃果「真姫ちゃんのことをもっと知って、真姫ちゃんに惹かれていった」
穂乃果「かわいくて、かっこ良くて、優しくて、そして照れ屋さんで頑張り屋さんで」
穂乃果「いつしか、真姫ちゃんは穂乃果にとっても大事な存在になってた」
穂乃果「だからね、気付いたときには好きになってたんだー
それから、自分の気持ちに気付いて急に恥ずかしくなって」
ことり「へぇー」ニコニコ
穂乃果「きっと初めて会ったときから、穂乃果の恋は始まっていたのかも、なんてね」
ことり「素敵だねっ」
穂乃果「あーもう、なんか恥ずかしいよー//」バタバタ
ことり「ふふっ、穂乃果ちゃん、かわいいっ」
穂乃果「でも、真姫ちゃんは穂乃果のことどう思ってるんだろうなぁー」ウーン
ことり「……」
────────
真姫「じゃあ、これで決まりね」
海未「ええ、とりあえず今日はこの辺にしておきましょうか」
真姫「……さてと、あっちはどうかしら」チラッ
海未「やけに静かですね」チラッ
穂乃果「……」スヤスヤ
ことり「……穂乃果ちゃん、寝ちゃった」フフッ
真姫「……」スタスタ
真姫「はい、毛布」
ことり「ありがとう」
海未「疲れてたんでしょうか」ニコッ
ことり「幸せそうだねぇ」ニコニコ
真姫「本当ね」フフッ
ことり「穂乃果ちゃんも寝ちゃったし、いいかな」エヘヘ
海未「どうしました?」
ことり「ねぇ、真姫ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃんのこと、どう思ってるの?」
真姫「っ//……話さないとだめかしら?」
ことり「ことりは気になるなぁー」ニコニコ
海未「私も是非聞きたいです」
真姫「逃げられないみたいね」ハァ
真姫「穂乃果のこと……ね」
真姫「この間、穂乃果とあの事があってから、色々考えたの」
ことり「うんうん」
真姫「その……笑わないでね」
海未「もちろんです」
真姫「穂乃果は私を変えてくれた人なの」
真姫「初めて会ったとき、この人は何なんだろうって思ったわ」
真姫「急に話しかけてきた先輩。アイドルに興味ないかって聞かれたのを覚えてる」
真姫「でも、それがきっかけで私がμ'sに入ることになったのよね」フフッ
真姫「穂乃果は私を私の知らない世界に連れて行ってくれた。
医者になるってことしか考えてなかった私に新しい目標をくれたの」
真姫「今の私があるのは穂乃果のおかげなのかもしれないわね」
真姫「色んな出会いや思い出が私の中で生まれたの」
真姫「おっちょこちょいで、素直で元気で、笑顔が素敵で、少し頼りなくて、」
真姫「でも、いざというときはみんなを、私を引っ張ってくれる」
真姫「そんな穂乃果に感謝してる」
真姫「だから、穂乃果にはいつも笑顔でいて欲しい
。私も、その……そんな穂乃果を見ていたいの//」
海未「その気持ち、大事にして下さいね」ニコッ
ことり「穂乃果ちゃんのこと、真姫ちゃんも大好きなんだね」ニコニコ
真姫「だから、それはっ……//」カアァ
ことり「違うのかな〜?」ツンツン
真姫「……もう、自分で分かってるから//」
海未「ことり、やめなさい」
ことり「ごめんねっ」
ことり(穂乃果ちゃんも真姫ちゃんもかわいいなぁ)ニコニコ
──────
真姫「あの、良かったら」
海未「?」
真姫「穂乃果の昔の話を、聞きたいの」髪クルクル
真姫「私と出会う前の」
真姫「……す、好きな人の事はもっと知りたいからっ//」
ことり「……うんっ」
ことり(真姫ちゃんの本音が聞けて良かった)
海未「真姫の頼みなら、断れませんね」ニコッ
ことり「じゃあ、まずは海未ちゃんと初めて会ったときのお話からしていくねっ」
ことり「海未ちゃん、寝ちゃ駄目だよ」
海未「ふふっ、ことりこそ」
真姫「どっちかが寝たら、片方の恥ずかしい昔話でも、聞こうかしら」フフッ
真姫「私はあんなに恥ずかしい話をしたんだから」
海未「そんなこといって、真姫が寝たらおしおきですよ」フフッ
ことり「もう、2人とも早く始めちゃうよ〜」
海未「はいはい」
真姫「分かってるわよ」
ことり「えっーと、あれは確か……」
─────
海未「その話、少し違いますよ」
ことり「えー、そうだっけ?」
真姫「ふふっ」
海未「あれは穂乃果が……」
────
ことり「あっ、そういえば小学生の頃にね」
ことり「……」カクカクシカジカ
真姫「穂乃果らしいわね、というか昔の海未って……」
海未「昔のことですから……」ズーン
ことり「今もあまり変わってないところもあるよねー」ニコニコ
真姫「確かにそうかも」フフッ
海未「もう、次の話に行きますよ」
ことり「はーいっ」
─────────
チュンチュン
穂乃果「んー……朝かぁ……」
穂乃果「みんな、おはよう……」
ことり「おはよう、穂乃果ちゃん」ニコニコ
海未「おはようございます」ニコニコ
真姫「おはよう」ニコニコ
穂乃果「なんか、みんな怖いよっ!!」ビクッ
穂乃果「へぇー」モグモグ
穂乃果「昨日は3人でそんな話してたんだぁー」
ことり「いっぱいお話したね〜」ニコニコ
真姫「ふふっ、穂乃果のことたくさん聞いたんだから」ズズー
海未「昔話をするのも、いいものです」ニコッ
ことり「今だから、気付くこともたくさんあったね」モグモグ
穂乃果「もうっ、穂乃果も混ざりたかったー」プンプン
真姫「だって、幸せそうに寝てたから……」
穂乃果「よーし、だったら穂乃果にも考えがあるんだからねっ」
穂乃果「ちょっと待っててねっ」トトト
ことり「どうしたんだろう?」
ガチャ
穂乃果「ふふーん」
真姫ママ「なにかしら?」
穂乃果「まあまあ、座って下さい」ニコニコ
真姫「急にママを連れてきて、どうしたのよ?」
穂乃果「ねえねえ、真姫ちゃんのお母さんっ」
穂乃果「真姫ちゃんの小さかった頃のお話、聞かせてください」キラキラ
真姫ママ「あらあら、突然ね」ウフフ
穂乃果「私、知りたいんです、真姫ちゃんのこと」
真姫「ち、ちょっと穂乃果」アセアセ
海未「私も、是非聞きたいです」
ことり「ことりも聞きたいなぁ」
ことり「昨日はずっと、わたしたちの話だったし」
真姫「もう、2人まで」髪クルクル
真姫ママ「真姫ちゃん、お話しても良い?」
真姫「好きにしたらっ」
真姫ママ「じゃあ、赤ちゃんのころの話からしようかな」
真姫ママ「産まれたときから私に似てて」
真姫ママ「あの頃の真姫ちゃんも可愛いかったのよ」
穂乃果「へぇー」
真姫「……//」
真姫ママ「それでね……」
────
真姫ママ「それで、その日の夜、真姫ちゃんが……」
真姫「……!!」
真姫「ちょっとママ、その話はっ……」
ことり「それで、どうなったんですか?」ワクワク
真姫ママ「ふふっ、その後……」
真姫「……もうっ//」髪クルクル
─────
海未「凄いですね」
真姫ママ「それはもうびっくりで……」
真姫(当然でしょ)フフン
穂乃果(やっぱり、真姫ちゃんはすごいや)
──────
真姫ママ「こんな感じかしらね」フゥ
穂乃果「はいっ、すっごく面白かったですっ」ニコニコ
海未「真姫にも、あんな頃があったのですね」フフッ
ことり「他のみんなにも聞かせてあげたいね」
真姫「もう、私の昔話なんて面白いの?」
穂乃果「当然だよっ、真姫ちゃんのことなら穂乃果は何でもしりたいもんっ//」
真姫「そ、そうかしら//」
真姫ママ「私も久々に真姫ちゃんのお話ができて楽しかったわ」
真姫ママ「この子、少し不器用なところがあるけど、みんなよろしくね」ニコ
ことり「はいっ」
海未「もちろんです」
穂乃果「むしろ、こっちがお世話になってるくらいです」エヘヘ
真姫ママ「うふふっ」
─────
穂乃果「いやー、良かった良かった」ニコニコ
海未「なんだか、真姫との距離が縮まった気がします」
ことり「そうだねっ」
穂乃果「これでおあいこだよ、真姫ちゃんっ//」
真姫「……そうね//」
ことり「ねえ、みんな」
ことり「もっとみんなの昔話しない?」
ことり「真姫ちゃんの話聞いてたら、色々思い出しちゃった」エヘヘ
──────
穂乃果「ふぅ、今日も美味しかったー」
ことり「本当にごちそうになっちゃって、少し申し訳ないね」
海未「ええ、本当に」
真姫「いいのよ、夕食もにぎやかで楽しいから」
真姫「……それより」
海未「ええ、やってしまいましたね」
海未「気づけばもう夜です」ガーン
海未「完全に穂乃果とことりのペースに乗せられてしまいました」シクシク
ことり「ごめんね、2人とも」シュン
真姫「でも、わたしは楽しかったわよ」フフッ
真姫「これから、がんばりましょう」
海未「ええ」
真姫「じゃあまずは……」
穂乃果「ねえねえ、みんな」
真姫「?」
穂乃果「ちょっといいかなっ?」フフッ
穂乃果「今日は、昔話で盛り上がって楽しかった」
穂乃果「そうだよねっ?」
海未「まあ、そうですが……」
穂乃果「真姫ちゃんの話を聞いて、穂乃果思ったんだ」
穂乃果「他のμ'sのみんなの話も聞きたいなって」
真姫「そうね」
海未「わかります」
穂乃果「μ'sとして一緒になるまでの9人は、それぞれ色んな十数年間を過ごしてきたんだなって」
穂乃果「みんなことをもっと知れば、もっーと絆が強くなると思うのっ」
穂乃果「だから穂乃果はみんなのこれまでを歌いたい」
穂乃果「これからでもなく、今のわたしたちの気持ちでもなくて、わたしたちのこれまでの曲を歌いたいの」
穂乃果「どうかな?」ニコニコ
ことり「ことりはいいと思うな」
ことり「そんな曲、歌ってみたいっ」
海未(……昔から、変わりませんね)
真姫(まったく、穂乃果は……でも、こんなところが……)
真姫「いいんじゃない?」フフッ
海未「ええ、いいアイデアだと思います」ニコッ
穂乃果「じゃあじゃあ、まだまだいっぱいお話しようよっ」
穂乃果「今日は穂乃果、寝ないからねっ」ニコニコ
乙
昔もほのまきかいてた?
─部室─
にこ「それで」
にこ「何よ、昼に呼び出して」
ことり「ふふっ」
穂乃果「新曲だよ、新曲っ」
穂乃果「みんなで一緒に新曲を作ろうよ」ニコニコ
花陽「だから、みんなで集まったんだね」
絵里「それで、どんな曲をつくるの?」
穂乃果「それはね……」
─────
希「なるほど、みんなのこれまでの曲か」
希「ええんやない?」
凛「凛も賛成っ」
海未「だから、みんなの昔話を聞こうということになりまして」
海未「少し、曲が出来るまで時間がかかってしまいますが」
にこ「しょうがないわねぇ」
にこ「スーパーアイドルにこちゃんの過去、話してあげようじゃない」フフン
真姫「脚色するのは駄目よ」
にこ「……しないわよっ」ギクッ
凛「ねーねー、凛からお話していーい?」
凛「かよちんとの思い出とか、たくさんあるんだー」
穂乃果「うんうん、聞かせてよ」
穂乃果「みんなのこと、たくさん知りたいな」ニコニコ
───────
凛「そのとき、かよちんがね……」
花陽「うん」ニコニコ
凛「そして……」
花陽「ぴゃあ、それ以上は言っちゃ駄目だよ」アセアセ
凛「えー、全部話すにゃー」
真姫「ふふっ、昔から変わらないのね」
海未「ええ、想像がしやすいです」
凛「うん!」
───────
海未「うぅ、希、そんな過去が……」メソメソ
希「ええんよ、昔のことやから」
絵里「のぞみぃ」ダキッ
凛「の、のぞみちゃーん」ギュッ
希「もぅ、ちょっとエリチ、凛ちゃん」
希「でも、良かった。こんな時しか話せないことやからね」
──────
にこ「そのとき、私がママに代わって……」
花陽「へぇー」
凛「にこちゃんえらいにゃー」
にこ「お姉ちゃんですから」フフン
ことり「にこお姉ちゃん」
穂乃果「にこお姉ちゃーん」キラキラ
にこ「ふっふーん、敬いなさい」
絵里「お姉ちゃん」キラキラ
にこ「……あんたは同い年でしょ」
────────
絵里「お祖母様にそのとき……」
真姫「素敵なお祖母様ね」
絵里「ええ、私の自慢のお祖母様なの」
希「一度会ってみたいわー」
絵里「いつか、μ'sのみんなを紹介したいわね」
─数十日後─
ガラッ
穂乃果「おじゃましまーす」
真姫「待ってたわよ」
穂乃果「うん」
真姫「久しぶりね、2人でご飯食べるの」
穂乃果「ずっと、お昼はみんなでお話して、曲作ってたもんね」
真姫「……」
穂乃果「……」
穂乃果(どうしよう、何か久々だと恥ずかしいな//)
真姫「いい曲……」
真姫「出来たわね」ニコッ
穂乃果「……うんっ」
─────
真姫「……」カキカキ
穂乃果「ねえ、真姫ちゃん、何書いてるの?」
真姫「ちょっと、曲を作りたくなっちゃって」
穂乃果「へぇー……どんな曲?」
真姫「内緒よ」
穂乃果「えー、気になるなぁー」
真姫「ふふっ、出来たら一番に聞かせてあげるから」
真姫「待っててね」ニコッ
─数年後─
凛「わぁー」
花陽「全然変わってないね、部室」
希「あ、ここ、ウチらのポスターがあるよ」
絵里「懐かしいわね」
海未「写真もありますよ」
ことり「ふふっ、みんな可愛いっ」
にこ「ほら、そんな事やってる場合じゃないわよ」
にこ「さっさと飾り付けとか準備しないと」
にこ「だって、今日は──」
─────
ガラッ
穂乃果「わぁー、懐かしい」
真姫「変わってないわね」
穂乃果「さっすが、音ノ木だねっ」
真姫「ええ、ピアノも元のままだわ」
穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん」チョンチョン
穂乃果「そろそろ聞いていい?」
穂乃果「お仕事お休みの日に、私をここに連れてきた理由っ」
真姫「……コホン」
真姫「とりあえず、席に座って」
真姫「私の曲聞いてくれる?」ニコッ
──────
真姫「……ふう」
穂乃果「……」パチパチパチパチ
穂乃果「うんうん!やっぱり上手だね、真姫ちゃんっ」
穂乃果「初めて聴いた曲だけど、凄くよかった」
真姫「当然でしょー」フフッ
穂乃果「……」
真姫「……」
真姫「ねぇ、穂乃果覚えてる?」
真姫「私たちが、初めて出会った日」
穂乃果「うん、ここで真姫ちゃんの曲と歌声を聞いたこと」
穂乃果「今でも覚えてるよ」ニコッ
真姫「そうね、あの日から私たちの物語が始まったの」
真姫「今の曲は」
真姫「あの日からの、私の想いを一つの曲に、したの」
穂乃果「うん、完成したら私に聞かせてくれるっていってた曲」
穂乃果「ときどき、思いだして楽しみにしてたんだぁ」
真姫「でも、実はまだ完成していないの」
真姫「これから先は私と穂乃果で作っていきたいの」
真姫「だから、私と───」
これで終わりです
読んでくれた方、ありがとうございました
>>162
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