提督「余命半年?」医者「はい」 (60)
提督「そんな!半年なんて!何とかならないんですか!」
医者「我々としても手を尽くそうとは思いますが、入院して治療に専念しても、もって一年……投薬や手術に耐えられなければ逆に短くなる可能性も」
提督「そん……な……」
医者「どうしますか?どちらを選びますか?」
提督「俺は……」
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提督「はぁ……半年……か、とてもじゃないが戦争は終わらないな……もっと皆で一緒に居たかったのに……」
猫「うなぁ」スリスリ
提督「ん?チビ……よしよし」ナデナデ
猫「なぁご」ゴロゴロ
提督「はぁ……皆に何て言えばいいんだ……あと半年しか生きられないなんて……くそっ平和になった世界を一緒に生きたかった……くそっ」
提督「何で……何でなんだよ……神様」
猫「なぁご」
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青葉「こっこれは……青葉とんでもない事を聞いちゃいました……みっ皆さんに知らせないと!」ダッ
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提督「何でなんだよチビ!何でお前あと半年しか生きられないんだよぉ」
猫「なぁぉ」スリスリ
提督「くそっせめて残りの半年、皆で一緒に楽しくすごそうなチビ」
猫「なぁご」
提督「とは言ってもどう伝えるべきか、特にチビを拾ってきた多摩には言い辛いし、とりあえずしばらくは伏せとくか……でも後にすればするほど言いにくいし」ムムム
猫「……」ノビー
提督「こんなに元気そうなのになぁ……はぁ」
猫「……」スタスタモフッ
提督「……コイツめ俺の気も知らないで……とりあえず執務をするか、チビの事はしばらく伏せとくって事で」カリカリ
提督「……ん?そういやそろそろ今日の秘書艦が、青葉だったよな?遅刻か?まぁいいか今日は急ぎもないし量も少ないしな」カリカリ
青葉「皆さん集まってもらって恐縮です!実はつい先ほど青葉はとんでもない事を聞いちゃいました!」
加賀「とんでもない事ですか?」
青葉「はい!青葉は今日は秘書艦だったので先ほど執務室に向かったんです、そして扉の前に立った時に中から司令官の独り言が聞こえてきまして、耳を傾けてみたんです」
長月「まず盗み聞きをするな」
青葉「今回ばかりはそんな事言ってられないですよ!独り言の内容は!なんと!」
艦娘達「「……」」
青葉「司令官が余命半年だって!」
艦娘達「「!!」」ザワザワ
鈴谷「ちょっちょっち待ってよ!提督が余命半年!?そんな急に!」
青葉「司令官も嘆いてましたから、恐らくこの間の健康診断で分かったのかと」
吹雪「そういえばありましたね、司令官の健康診断」
天龍「……アイツは?提督は何て言ってた?」
青葉「皆に何て言えばいいんだって、平和になった世界を一緒に生きたかったって言ってました」
金剛「Ohテートク……」
那智「……まだ半年ある」
五月雨「え?」
木曾「そうだな、まだ時間はあるんだ」
赤城「……叶えましょう提督の想いを」
球磨「そうクマまだ半年もあるんだクマ!」
天龍「半年……いや、三ヶ月で戦争を終わらしてやろうじゃねえか!俺達で!」
艦娘達「「うん!」」
長門「我らが提督の為に!総力をあげて深海棲艦共を倒すんだ!」
艦娘達「「おおー!」」
多摩「……提督が余命半年……」
望月「……んー」
多摩「ん?どうしたにゃ?」
望月「いや何か納得いかないっていうか、腑に落ちないんだよなぁ」
多摩「?」
望月「……まぁいいか面倒だし」
提督「しかし遅いな……青葉の奴何してんだ?そろそろ遠征の時間で」
青葉「遅くなりました!」ガチャ
提督「おうやっと来たかとりあえず今日はのんびりと」
青葉「司令官!長門さんから出撃許可をもらいたいと」
提督「え?いや今日は予定無かったしとりあえず遠征と演習で」
青葉「いえ!一刻も早く海に平和を取り戻したいと言ってました!」
提督「え?まぁそりゃそうだけど、でも急に大丈夫か?皆今日は休みだったのに」
青葉「全員気合い十分です!戦意高揚してキラキラしてますよ!」
提督「何で!?間宮アイスでも食べたのか?まぁ皆やる気ならそれを止めるのも野暮か?とりあえず皆いつも通り無理はしないようにな?誰も轟沈させないことを一番に考えてくれ」
青葉「分かりました!では伝えてきます!」ダッ
提督「……うーん急にどうしたんだかなぁ?」
猫「うなぁ」トテトテ
提督「あぁ騒がしくして悪かったな、のんびりするのは明日だな」
猫「なぁご」スリスリ
提督「よしよし……多摩に何て言うかなぁ」カリカリ
長門「うおおー!突撃ー!」ドドン
加賀「沈みなさい!」バシュシュ
大井「魚雷発射!」ボボボボボ
北上「おーすごいなぁ」
陸奥「私達も負けてられないわね」
赤城「提督の為にも負けられません!」
北上「所で陸奥さん?長門さんが頭に被ってるの」
陸奥「触れないで!あれが姉さんの一番戦意が高揚しやすい状態らしいのよ」
赤城「アレがですか?」
長門「うおおー!」E.クチクカンパンツ
北上「……誰のか知らないけど、さすがの私も駆逐艦が可哀想かな」
赤城「さすがにどうかとアムッ思いますねアムッ」
陸奥「オニギリ食べながら戦ってる赤城さんもね」
提督「さてこれは」カリカリ
ピピピッ
提督「ん?長門達からか、そっちの戦況はどうだ?」
長門『海域の主力を潰したぞ、これで新しい海域に進めるだろう』
提督「えっ?待って?そこってもう二週間位足止め食ってたよね?なかなか上手くいかなくて」
長門『そうだな!今日は色々と調子がよかったんだ!』
提督「そ……そうなのか?ならいいか、とりあえず帰投してくれ、お疲れさん」
長門『了解これより母港へ帰投する!』プツッ
提督「何かすごいな、長門の声にすごい迫力があった気がするよ」
青葉「ええそうでしょうね」
提督「ん?」
青葉「いえ何でもありませんよ司令官」
提督「んーまぁいいか、とりあえず皆が帰ったら出迎えだな」
青葉「はい!」
提督「皆お疲れ様、被害状況はどうだ?」
長門「私と加賀が軽微、後は無傷だ」
提督「えっ?そりゃスゴいなほとんど完勝じゃないか、まぁとりあえず今日はこれで」
長門「いや!我々なら大丈夫だ!」
大井「すぐにでも出撃出来ますよ、ねぇ北上さん」
北上「まぁね」
加賀「さぁ提督出撃命令をどうぞ」
提督「いやいや落ち着いて皆、とりあえず次の海域の情報とかを調べてからにしよ?せめてね?とりあえず休んでてくれよ」
長門「提督がそう言うなら仕方ないか、だがいつでも出撃出来るようにはしておくぞ」
提督「それってこっちのセリフじゃない?普通は?まぁとりあえず休んでてくれよ、こっちは色々やることもあるし」
長門「分かった、ではまた後で」スタスタ
提督「なぁ青葉」
青葉「はい何ですか?」
提督「何で長門はパンツを被ってたんだ?」
青葉「触れないであげて下さい」
提督「……いやダメだろ」
一旦ここまでで
とりあえず出てくる艦娘は割と適当です、あまり一貫性はありません
とりあえず酉だけ付けときます、ではまた来ます
このSSまとめへのコメント
続き期待
面白いっす!期待してます!
期待
いなくなった!