男「風速31m」 姉「何が?」 (18)

男「俺のID」

姉「へぇー、それがどうした?」

男「女の子のスカートがめくれるぞ」

姉「なるほど、私のパンツが見たいのか、ホレ」チラ

男「悪いな姉貴、妹のパンツしか興味ない」

姉「」

姉「そもそも妹居ないだろ」

男「居るんだなぁー、それが」

姉「えっ!?」

男「ここに」頭をトントン

姉「うわー、きもいわー」

男「お前ほどじゃ無いけどな」

姉「ふんっ!」

姉「ふんっ!つまらん弟だな、ちょっとぐらい私に甘えたっていいじゃないか」

男「嫌だね、お前に甘えるくらいならお母さんに甘えるわ」

姉「うわっ、キモ、マザコンかよ」

男「いや、俺はシスコンだぞ」

姉「えっ!?じ、じゃあ甘えてよ!」

男「いや、姉じゃなくて妹の方だわ」

姉「」

姉「もういいよ!ちょっとローソン行ってくる!」

男「おーう、変な人に遭わないようになぁー」

姉「大丈夫だよ!」

男「そうだな、お前男にしか見えないもんな」

姉「いいよ!もう!!」プンプン

ドアガチャー

姉(なんだよ!なんだよ!ちっちゃい頃は『おねーちゃん!おねーちゃん!』って甘えてきたのに)

姉(小学四年生から急に冷たくなって...)

姉(お姉ちゃんは凄く寂しいです)

DQN1「おい、そこのねーちゃん、ちょっと良いか?」

姉「えっ!?わっ、私!?」

DQN1「おっ、結構美人さんじゃねーか」

DQN「当りだな!」

姉「えっ?えっ?えっ?」

DQN1「なぁおい、ちょっと俺らと遊ばねぇ?」

姉(うわー、本当に居るんだなぁー、こういう人)

姉「じ、時間が無いので、結構です」

DQN2「いや、お前に選択肢なんてないから」

姉(じゃあ初めから聞くなっ!)

姉「...とりあえず、も、もう帰るんで」

ガシッ

姉「えっ!?」

DQN1「帰らせねーよ?お?」

姉「ちょっ、離してくだ──」

DQN2「服を脱がしてやれ」

男「姉貴遅いなー」

男「ローソンまで徒歩2分位なのに」

男(んっ、なんか聞こえる...)

「じ、時間が無いので、結構です」

男「姉貴の声だ──」

ドアガチャー

姉「ちょっ、やめて下さいっ、キャッ」

DQN1「大人しくすればすぐ終わるすぐ終わる」

姉「やっ、やだぁっ」

DQN1「はぁーい、ブラジャーはーいけーん」ブチブチ

姉「やっ、やめて下さいっ!お願いします!お願いしますっ!!」

DQN2「静かにしろって、人来ちゃうだろ」


「おい」


DQN二人「!!!」

警官「警察だ、何をしている」

DQN1「いやー、何をしているってナニをしているでしょ、見ればわかるでしょ」

DQN2「」ガクブルガクブル

警官「とりあえず来なさい」

姉「ホッ、た、助かった...」

警官「ニコッ、通報してくれた弟君に感謝だね」

姉「えっ!?」

警官「わざわざ家からではなく公衆電話から掛けてきたってことはよくわからんが」

警官「とりあえず、通報した弟君に感謝だね」

姉「」

警察署

男「迎えに来たよー」

姉「...」

男「まさか本当に変な人に遭うとはなぁ」

姉「──でしょ」

男「えっ?」

姉「そこは警官じゃなくて男が助けに来るところでしょ!!」

男「なんの話だ?」

姉「」グスッ

姉「しかも何?家から電話掛けるんじゃなくてわざわざ外に出て公衆電話から掛けるって...非常識すぎ!!」

男「だってなぁ、携帯の方はこの前分解して使えないし、家電もコードをこの前切ってみちゃったし」

姉「行動が非常識過ぎるでしょ!!」

男「たしかに」

姉「それに、私は警官じゃなくて男に助けて欲しかった!!」

男「そしたら負けてたかもしんねーぞ」

姉「いいよ!それでも!!」

男(なんでやねん)

男「まぁ、とりあえず」

男「帰ろっか」

姉「」コクッ

男「よし」

ビュオーーー

男「うおっ、風つえー、ん?」

女警官「キャーーースカートがー」

男「ふぉえぇ!!」

姉「風速31m...」

第1話 完

次回は、弟の高校に授業参観!?

じゃあ一旦寝る

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