オーキド「おまえたち、ついにポケモンずかんがかんせいしたぞ！」

グリーン「ほんとうかじいさん！？」

レッド「やりましたね！やっとはかせのながねんのゆめがかないますね！」

オーキド「ああ、そこでおまえたちにたのみがある」

オーキド「これがポケモンずかん」

オーキド「みつけたポケモンのデータがじどうてきにかきこまれてページがかきこまれていくというたいへんハイテクなずかんなのじゃ！」

オーキド「レッド グリーンこれをおまえたちにおずける！」

オーキド「このせかいのすべてのポケモンをきろくしたかんぺきなずかんをつくること！それがわしのゆめだった！」

オーキド「しかしわしももうジジイ！そこまでムリはできん！」

オーキド「そこでおまえたちにはわしのかわりにゆめをはたしてほしいのじゃ！」

グリーン「ありがとな、じいさん」

レッド「ありがとうございますはかせ…」

オーキド「…どうしたげんきないな？」

レッド「あの、きょういちにちマサラいてもよいでしょうか…?」

グリーン「ん？どうしてだ？」

レッド「たびにでてしまったら、マサラがこいしくなってしまうので…」

オーキド「もちろんじゃ、きょういちにちマサラでゆっくりするといい」

レッド「ありがとうございます！」

グリーン「ふーん、レッドがあしたでるんならオレもあしたでるぜ」

レッド「あれっ？グリーンもですか？」

オーキド「わしもいがいじゃ、てっきりグリーンはきょうでるかとおもってたわい」

グリーン「バーロー。いちにちもハンデがあれば、よゆーでさきにずかんかんせいするだろ」

グリーン「それより、おなじひにでたほうが、おもしれーだろ？」

レッド「ずかんかんせいはきょうそうではないとおもいますけど」

グリーン「ふーん、それならオレさまがさきにずかんなんかすぐにかんせいさせるからなっ！」

レッド「はーい、がんばってくださいねぇ～」

オーキド「きをつけるんじゃよー」

レッド「…はかせからずかんかんせいをたのまれたので、あしたマサラをたびだちます」

ナナミ「…そっか。あしたでていっちゃうんだ…」

レッド「はい…いままで、ありがとうございました…」

ナナミ「…こちらこそ、いままでありがとう…」

レッド「…マサラにかえってくるのでそのひ、またあいましょう…」

ナナミ「ええ、たのしみにしているわ…」

レッド「…おじゃま…しました…」

ナナミ（レッドくん、あしたいなくなっちゃうんだ…さびしいな…）

レッド「………」

リーフ「レッド！こんなじかんまで、どこいってたの！」

レッド「ごめん、ちょっとさんぽしていて…」

リーフ「もうゆうごはんできてるわよ！」

レッド「わかりました。すぐいきましょう」

リーフ「はやく！はやく！」

リーフ「レッドつれてきたよ！」

レッド「ただいまです」

おかあさん「おかえりなさい」

リーフ「いいにおい～♪もう、おなかぺっこぺっこ！はやくごはんにしよっ！」

レッド「そんなにいそぐとけがしてしまいますよ～」

リーフ「もうっ！それくらいわかってるわっ！」

• • • • •



リーフ「レッドおふろじゅんばん、まわってきたよー」

レッド「はーい」

リーフ「レッドでさいごだから、でんげんきっといてねー」

レッド「りょうかいしました～」

レッド「………」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

レッド「………」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

レッド「………」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

レッド「………」ｶﾁｯ

レッド「………」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

レッド「………」ｷｭｯｷｭｯ

レッド「………」ｼﾞｬ-

レッド「………」ｼﾞｬ-

レッド「………」ｼﾞｬ-

レッド「………」ｷｭｯｷｭｯ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｼﾞｬ-

レッド「………」ﾇﾘﾇﾘ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｺﾞｼｺﾞｼ

レッド「………」ｼﾞｬ-

レッド「………」ﾁｬﾎﾟﾝ

レッド（………）

レッド（………）

レッド（………）

レッド（………あした、マサラをでるんですね…）

レッド（………）

レッド（………）

レッド（………）

レッド「………」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

おかあさん「レッド、ちゃんとはをみがいて、はやくねるのよー」

レッド「はい………」

レッド「……おかあさん」

おかあさん「…どうしたの？」

レッド「……はなしがあるんです……」

レッド「きょう、オーキドはかせから、ずかんをいただきました」

おかあさん「そっか、やっとかんせいしたんだね」

レッド「はい、それで……」

おかあさん「…それで…？」

レッド「あした、マサラからでようとおもうんです」

おかあさん「そっか…」

おかあさん「……どうしても、いっちゃうの……？」

レッド「……ぼくがちいさいころから、いっしょにあそんでくれたオーキドはかせに、おんがえししたいんです………」

おかあさん「………わかった。いいよ…」

レッド「……いいんですか…？」

おかあさん「…そうね、おとこのこはいつかたびにでるものなのよ。いってらっしゃい」

レッド「ありがとうございます…」

レッド「…このことは、リーフにはないしょにしてください」

おかあさん「…どうして…？」

レッド「… リーフにいったら、きっとついてきてしまいます…」

おかあさん「………」

レッド「…リーフにきけんなめにあわせたくないんです…」

おかあさん「………」

レッド「…だから………」

おかあさん「…わかったわ」

レッド「…ありがとうございます…」




リーフ「………」

リーフ「………」



















リーフ「………」

つぎのひ

レッド「zzz……んぅ………もう、あさかぁ…」

レッド（えっと、ぼうし、ぼうし…）ﾋｮｺｯ

レッド（…よし、そうちゃく……）

レッド（……えっと……）

レッド（あさごはん、つくらないといけませんね）

レッド「………」ﾄｺﾄｺ

おかあさん「あっ、レッドおきたの？はやいわね～」

レッド「おかあさんこそ、はやいですね」

おかあさん「ふふ、むすこのたびたちだもの」

レッド「すみません、むりいっちゃって…」

おかあさん「ふふ、きにしなくていいのよ」

レッド「…ありがとうございます…」

おかあさん「あさごはん、できたわ」

レッド「いただきます」

おかあさん「ちゃんと、よくかんでたべるのよ～」

レッド「もちろん…わかっています」

レッド「………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

おかあさん「レッド、おいしい？」

レッド「はい、とってもおいしいですよ」

おかあさん「ふふ、よかったわ～」

• • • • •

レッド「ごちそう、さまでしでした」

おかあさん「おそまつさまでした。あらいものはおかあさんがやっておくわ～」

レッド「ありがとうございます、でもぼくがやりますよ？」

おかあさん「いいの、いいの、おかあさんがやるから」

レッド「すみません…」

おかあさん「ふふ、レッドはすききらいしないから、あらいものがらくでたすかるわ～」

おかあさん「それにくらべて、リーフはきらいなものがおおすぎて、おぼえられないわ～」

レッド「ふふ、リーフのすききらい、はやくなくなるといいですね」

おかあさん「そうね～」

レッド「それでは、わすれものないか、かくにんしてきますね」

おかあさん「はーい、わかったわ～」

おかあさん「あっ、レッドまって～」

レッド「どうかしましたか？」

おかあさん「ぼうし、まがっているわ。なおすから、うごかないでね～」

レッド「すみません」

ｺﾝｺﾝｺﾝ

レッド「…リーフ、はいりますよ」

ｶﾞﾁｬ

リーフ「zzz………」

レッド（ぐっすり、ねていますね…）

レッド「…リーフ、いってきますね」

ｷﾞｭｯ

リーフ「zzz………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

レッド（なみだ……あくむでもみているのでしょうか…？）

レッド（こわくない…こわくない…）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

リーフ「……だめ……いっちゃ……だめ………」

リーフ「zzz………」

リーフ「zzz………」

リーフ「zzz………」

レッド（………ねごと、でしょうか……）

レッド（………）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

リーフ「zzz………」

レッド（…こわくない）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

リーフ「zzz………」

レッド（こわくない…）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

リーフ「zzz………」

レッド「…おやすみなさい………」

ｶﾞﾁｬ

ﾊﾞﾀﾝ

リーフ「zzz………」

























リーフ「………ばか…」

おかあさん「もう、いっちゃうのね…」

レッド「……はい…」

おかあさん「いいの、いいの。おとこのこはいつかたびにでるものなのよ」

レッド「すみません……」

おかあさん「…ほらっ！げんきだして！」

おかあさん「せっかくのたびだちなんだから、えがおでいってらっしゃい！」

レッド「………いってきます！」ﾆｺｯ

おかあさん「いってらっしゃい」ﾆｺｯ

ｺﾝｺﾝｺﾝ

オーキド「どうぞ」

ｶﾞﾁｬ

レッド「おはようございます」

オーキド「よくきたな、レッド」

レッド「すみません、おくれちゃって………」

オーキド「いいんじゃ、きにしなくて」

レッド「…おこころづかいかんしゃします」

オーキド「すまんがレッド。おまえにあやまらなくてはいけないことがある」

レッド「なんですか？」

オーキド「レッドにわたす、ずかんをなくしてしまったのじゃ」

レッド「…あの…はかせ」

オーキド「なんじゃ？」

レッド「ずかんなら、きのういただきましたよ」

オーキド「ほんとかの！？」

レッド「はい、ほんとうです」

オーキド「すまんすまん、わしのはやとちりだったようじゃ」

レッド「びっくりさせないでくださいよ」

オーキド「さいきん、ものわすれがはげしくてのう」

レッド「はかせもおとしですからがんばりすぎはさけて」

レッド「ちゃんときゅうけいもとらないとダメですよ」

オーキド「はいはい、わかっておる」

オーキド「それでこれが、おまえのポケモンじゃ」

オーキド「ほかのポケモンはほかのこたちにあげてしまって」

オーキド「もうこれしかないんじゃ」

オーキド「おまえにえらばせてやれなくてすまん」

レッド「こちらこそすみません」

レッド「はかせのポケモンをいただいたりしてしまって………」

オーキド「なーに、きにするな」

オーキド「わしがもっているよりおまえがもっているほうが、こいつもきっとよろこぶわい」

レッド「ありがとうございます」

オーキド「さあ、ポケモンを出してみてくれ」

レッド「はい、出て来てください」ﾎﾟﾝ

ピカチュウ「ぴかー」

レッド「えっと、この子はピカチュウですね？」

オーキド「そうじゃ。このピカチュウとともに、ポケモン図鑑を完成を目指してくれ」

オーキド「ときには、大きな壁にぶつかることもあるじゃろう」

オーキド「じゃが、ピカチュウと仲間として、パートナーとして切磋琢磨して壁を乗り越えて欲しい」

レッド「はい、わかりました」