しまじろう「ぼくらのネット戦争」 (70)

しまじろう「お父さん!パソコン借りてもいい?」

父「ああ、いいとも」

最近、我が家にパソコンが届いた

カタカタッ

しまじろう「今日は何を調べようかな?!」

子供の僕にとってパソコンのキーボードを叩くだけでワクワクした

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440158483

―6時間後―

はな「お兄ちゃんはなに代わってよー」

はな「お兄ちゃんーー!」

しまじろう「うるさいなぁ…まだちょっとしか触ってないだろう」

カタカタッ

動画サイトで検索→観賞の繰り返しで6時間もの時が過ぎていた

ネットはハマれば抜け出す事が出来ず

人によればそのままハマり続け日常生活にも支障を浸す恐れもある

しまじろう「……」

「○○な女性と今ならタダで話放題!?チャットレディ…」

しまじろう「…」

ふと、右上に出現したエロサイトのバナーについつい視線が行くしまじろう

父はリビングのテーブルで新聞を読んでいる

母も先程、買い出しに出たばっかりだ

妹は諦め玩具で遊んでいる

今このパソコンの周辺にいるのは僕ただ1人だけ

しまじろう(ちょっとだけ…ちょっとだけクリックしたらいいよね…)

カチッ

右上のバナーをクリック

しまじろう「フフッ」

思わず口元を歪める

今まで抑えてきた欲望が一気に解放されたようだ

しかし、クリックしてから数分が経つ

しまじろう「遅いなぁ、いつになったらサイトに飛ぶんだろ」

しまじろう「黒い部屋でも見ておこうかな」

強制終了のボタンを押そうとしたその時

画面一面が真っ赤に

しまじろう「!!???!!!?」

「こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちは」

しまじろう「ヒッ…」

真っ赤な画面に黒い文字で挨拶の文字が

本来なら裸のお姉さんを観賞するはずだったしまじろうはパニックに陥る

しまじろう「こ、こんなの父さんに見られたら大変だ…」

すぐさまパソコンを持ち上げ自身の部屋に駆け上がる

タッタッタ

しまじろう「はぁはぁはぁ…」

しまじろう「良かった、父さん達は気付いていないみたいだ」

しまじろう「誰か…誰かネットに強い奴を呼ばないと…」

ピッピッ

とある友人にすぐさま電話をかけるしまじろう

しまじろう「あ、もしもし?とりっぴぃ?」

数分後…

とりっぴぃ「こんな朝早くから何の用だよぉ~」

しまじろう「やあ!僕の家のパソコンがバグに侵されてるんだ!」

とりっぴぃ「バグ?」

とりっぴぃ「それより、しまじろうパソコン買ったのかい?」

しまじろう「うん、前に父さんが仕事用にね」

とりっぴぃ「へぇ…貧乏一家のしまじろうも少しだけハイテクになったねぇ」

しまじろう「いいから見てよ」

スッ

とりっぴぃ「うわっ…なんだよこれぇ…?こんにちは?」

しまじろう「さっき、エロサイトの広告バナークリックしたらこうなったんだ」

とりっぴぃ「父さんの仕事用パソコンでそんなことするなよ…」

しまじろう「ワザとじゃないよ…!僕だってクリックしたらすぐ戻ろうと思ってたんだよ!」

とりっぴぃ「わ、分かったよぉ~しまじろうを信じるから!」

しまじろう「良かった…この事は父さん達には内緒にしておいてね?」

とりっぴぃ「うん」

しまじろう「それよりこのパソコンをどうするかだよ」

とりっぴぃ「キーボードを叩いても何も変わらないねぇ」

とりっぴぃ「それよりこの真っ赤な画面が気持ち悪いやぁ~…」

しまじろう「ウィルスかな?」

とりっぴぃ「ああ、その可能性もあるかもしれないねぇ」

とりっぴぃ「だから親から変なサイトはクリックするなって言われるんだよきっと」

しまじろう「え…じゃあ僕のクリックしたサイトって…」

とりっぴぃ「きっと、クリックしたらウィルスが送り込まれるように設定されてたんだよぉ!」

しまじろう「そんな……」

しまじろう「父さんの仕事用パソコンにウィルスが…」

とりっぴぃ「これでしまじろうの親父さんもリストラだねぇ!」

しまじろう「い、嫌だよ!何とかしてよとりっぴぃ!」

とりっぴぃ「無理だよ~とりっぴぃだって何とかしてやりたいけどこんなのどうしようもないさぁ」

ピーッピーッピーッ

しまじろう「ん?」

突然、それまで全く動くことのなかったパソコンに変化が

とりっぴぃ「あっ、画面が切り替わったよぉ!」

真っ赤な画面から今度は真っ白な画面へ

しまじろう「これはこれで気持ち悪いね…」

「3日以内に指定された口座へお金を振り込んでください」

とりっぴぃ「お金かぁ~払えそうな額なら振り込めばいいんじゃないかぁ?」

しまじろう「そうだね」

「今回のワンクリックで8万5600円の請求となります」

「なお、3日以内に振り込まなければ…」

しまじろう「…8万……?」

チャリンッ…チャリンッ

とりっぴぃ「240円…」

しまじろう「ダメだ…貯金箱にこれだけしかない…」

とりっぴぃ「この袋にお金入ってるんだろう!」

しまじろう「これは来年のお正月分のお年玉前借りしたんだよ…」

とりっぴぃ「お年玉前借りって…」

チャリンッ

とりっぴぃ「しかも200円しか入ってないじゃないかぁ!夢も希望も無いお正月なんだなぁ!」

しまじろう「うぅ~っ!こんな額振り込める訳ないだろ!」

激怒したしまじろうは思わずパソコンの画面を軽くパンチ

ヴヴヴヴヴヴヴヴッ

とりっぴぃ「な、殴ったら余計におかしくなるだろう~!」

しまじろう「ご…ごめん……」

すると、真っ白な画面にしまじろうが出現

しまじろう「!!!!??・・!!!」

とりっぴぃ「これは…?しまじろうにそっくりだね…」

しまじろう「アイコンってやつ?いやアバターってやつかな?」

とりっぴぃ「動きがぬるぬるして気持ち悪いなぁ」

偽しまじろう「コンニチハ」

しまじろう「お、コンニチハだってさ」

とりっぴぃ「偽しまじろうがつぶやいてくれてるねぇ~」

偽しまじろう「お金ヲ払ってクダサイ」

偽しまじろう「お金ヲ払ッテクダサイ」

しまじろう「ははっ!たかがクリックしただけで払う訳ないだろ!」

しまじろう「このウィルスの黒幕がコイツだって思うと片腹痛いよ!」

とりっぴぃ「うーん…」

偽しまじろう「お金ヲ払ッテクダサイ」

しまじろう「しつこいなぁ、こっちは一銭も払うつもりはないよ!」

偽しまじろう「……」

しまじろう「黙り出したよ!僕たちの勝ちさ!!」

「……」

しまじろう「ん?」

父さんの仕事用パソコンのファイルが偽しまじろうによって開放される

とりっぴぃ「わぁ~さすが仕事の内容のことがいっぱい書かれた書類だらけだねぇ」

膨大な文字が画面上に出現

前半は大切な仕事の事が書かれたワードがたくさん出てきたが

後半からは大量の画像が流れ始める

しまじろう「え…なにこの画像……?全部父さんのファイルに入ってたの…?」

とりっぴぃ「ヒェ~…全部エロ画像ばっかりじゃないかぁ」

偽しまじろう「コレヲ、全世界ニばら撒いてヤルゾ」

しまじろう「!!!!!!????」

とりっぴぃ「あ!偽しまじろうが消えちゃったよ~!」

しまじろう「く、クソ…!!あんな父さんのエロ画像が流失されたら!」

とりっぴぃ「それこそ世間的に生きていけないね…」

しまじろう「どこに消えたんだ!!おい!!!!」


みみりん「ふふっ、休日はやっぱりパソコンに限るわね」

偽しまじろう「オハヨウ」

みみりん「あら?しまじろうにそっくりねこのキャラクター」

偽しまじろう「僕ヲクリックして見て!」

みみりん「…クリック…ね」

カチッ

ヴーヴーヴー

みみりん「…!?」

らむりん「この服可愛いから欲しいわ~」

カタカタッ

偽しまじろう「僕ヲクリックすれば買えるヨ!」

らむりん「…?」

カチッ

ヴーヴーヴー!!

らむりん「!?」


しまじろう「畜生…あのクソ野郎どこに隠れやがったんだ…」

とりっぴぃ「ネットの世界をうろちょろされたらどうしようも出来ないねぇ~」

しまじろう「…ネットの世界」

とりっぴぃ「どうしたんだよ~?」

しまじろう「僕たちもネットの世界に入ればあいつを追いかけられる!」

とりっぴぃ「…いい加減にしろよ!妄言なんてやめろよお!」

ピンポーン

ピンポーン

父「おや、こんな休日に誰かお客さんか?」

ドンッドンッ!

みみりん「しまじろうくんいますかぁ!!」

らむりん「しまじろう!出て来なさい!!」

父「お友達のようだね…」


しまじろう「み、みみりん達がどうして!?」

とりっぴぃ「何でも良いから家に上げたらいいじゃないかぁ」

しまじろう「分かったよ…」

渋々、玄関まで向かいドアを開ける

2人をこっそりと部屋まで案内

早速、しまじろうの頭を引っぱたくらむりん

らむりん「ちょっと…!なに人のパソコンにウィルス送り込んでんのよ!」

パチンッ

しまじろう「いたぁっ!」

みみりん「らむりん!やりすぎはダメよ!」

らむりん「この下種みたいな奴にはこれぐらいしないとダメだわ!」

パチンッ!

しまじろう「あぁっ!!」

とりっぴぃ(いいなぁ…)

しまじろう「人のパソコンにウィルスって…どうして僕が…!」

らむりん「画面にいきなりあんたが現れてクリックしたらパソコンが壊れたのよ!」

とりっぴぃ「画面にしまじろう…?」

しまじろう「もしかして、偽しまじろう…のこと?」

みみりん「なにそれ?」

らむりん「偽しまじろうって…やっぱりあんたの仕業なんじゃない!」

パチンッ

しまじろう「ち…違うよ!僕もそいつに重大な秘密を握られてるんだ!」

らむりん「重大な秘密?」

しまじろう「そ、それは言えないけど…」

とりっぴぃ「とにかく全ての元凶はその偽しまじろうなんだぁ」

みみりん「その偽しまじろうは今どこにいるのかしら…」

しまじろう「みみりんやらむりん達のパソコンにも現れるってことは…」

とりっぴぃ「きっと他の人達にも同じような手口でウィルスを送りにいってるんじゃないか~」

しまじろう「ま、マズイ!!そんなことになったら大変だ!」

らむりん「どうしてよ?」

しまじろう「今や人口の9割がパソコンを持ってるぐらいネットが普及してるんだ」

しまじろう「あいつの所為でネットが混乱したらそれは世界中が混乱するのと同じなんだよ!」

とりっぴぃ「ネットはもうとりっぴぃ達の身体の一部のようなもんなんだねぇ」


―渋谷―

ギャル「ちょ、なにメール送れないんだけどぉ」

DQN「俺のスマフォ動かねぇって」

ギャル「意味わかんねーよ!」

世界各地で携帯のメール機能が使えない

パソコンが動かなくなった等の問題が起きる

これも全て偽しまじろうの所為である

しまじろう「にゅ、ニュースでも取り上げられてるや…」

とりっぴぃ「ただの電波障害ってなってるけど…」

らむりん「偽しまじろうはどこよ!急いで捕まえるわよ!」

しまじろう「無理だよ、僕達じゃどうしようも出来ないよ」

みみりん「ねえ」

とりっぴぃ「?」

みみりん「こんな時にこそメエメエ博士に頼んでみたら?」

しまじろう「メエメエ博士…!」

「ちゃれんじ島最後の切り札」

そう称される程の頭脳を持ったヤギが存在する

いくつもの発明品を作り世界中を驚かせたメエメエ博士

しかし、去年発明品の全てがパクりであることを認め逮捕される

今は刑務所を脱獄した等の噂が出ており消息は不明である

「最後の切り札」は一瞬にして「くず」にへと成り下がったのだ

しまじろう「そうか、今はあの研究所にはいないんだね」

とりっぴぃ「あいつに頼ったってロクなことないさ~!」

みみりん「でも…きっと何かアドバイスを言ってくれるはずよ」

―メエメエ博士研究所―

ピンポーン

しまじろう「こんにちはー!!」

とりっぴぃ「やっぱりいないんじゃないかぁ…」

しまじろう「…博士!!お願いします出てきてください!」

ピンポーン

ガチャッ

メエメエ博士「すいません…残りの借金は来月に必ず…」

痩せこけた博士がドアを開けた

しまじろう「博士…?」

とりっぴぃは瞬時にメエメエ博士がどのような人生を送っているか察した

敢えて口に出さなかったのはとりっぴぃの優しさでもあった

メエメエ博士「し…しまじろうくんか……?」

こぽっこぽっ…

メエメエ博士「さぁ、人工的に作ったハーブの葉から作った紅茶だ」

とりっぴぃ「…」

メエメエ博士「飲みなさい」

しまじろう「それより、博士の力が必要なんです」

メエメエ博士「ワシの力が…?」

しまじろう「僕の偽物が世界中の人達を混乱させているんです!」

とりっぴぃ「ニュースを見れば早いよ~」

……



メエメエ博士「なるほど…それでワシの力を……」

しまじろう「なにか良い策はないですか?」

メエメエ博士「1つだけある」

しまじろう「!!!」

とりっぴぃ「勿体ぶらずにさっさと言えよ~!」

メエメエ博士「その偽しまじろうくんを捕まえるんじゃ」

しまじろう「あ?」

グイッ

メエメエ博士「ま、真面目な策じゃ!」

とりっぴぃ「どうやって捕まえるんだよ~相手はネットの世界を自由に動き回れるのに」

メエメエ博士「ワシの発明品で君達をネット世界へ送り込む事が出来る」

しまじろう「博士の発明品で…?」

メエメエ博士「そう!ワシの発明品でじゃ!」

とりっぴぃ「へぇ~ちょっとは使えるじゃないかぁ!」

―しまじろう家―

らむりん「遅いじゃない!もう世界中パニックになってるわよ!」

しまじろう「ごめんごめん、博士を連れてきたよ」

メエメエ博士「フフッ」

らむりん「あら、生きてたの?」

とりっぴぃ「博士の発明品でネット世界へ行く事になったんだぁ」

みみりん「すごいわ博士!」

とりっぴぃ「で、どうやって行けるんだよ~」

メエメエ博士「この特殊なスーツを全身着てもらう!」

スッ

とりっぴぃ「わぁ~はぁい!とりっぴぃスーツなんて初めて着たよ!」

メエメエ博士「後は画面の中に入るだけじゃ」

しまじろう「このスーツを着ていれば画面の中に入れるんですか?」

メエメエ博士「うむ」

らむりん「ダメねこのポンコツ発明家は」

メエメエ博士「まあ、見ていなさい」

メエメエ博士「とりっぴぃくん、画面に触ってみたまえ」

とりっぴぃ「画面に?」

スッ

ぽちゃんっ

とりっぴぃ「!?」

しまじろう「画面の中にとりっぴぃの翼が入った!?」

メエメエ博士「そのスーツを纏っている間は電子化されパソコンの中に入ることが出来るんじゃ」

ポチャッポチャ

とりっぴぃ「すごいやぁー!プールの水みたいだよお!」

メエメエ博士「どうする?最初はとりっぴぃくんだけにするか?」

しまじろう「様子見でとりっぴぃだけで」

とりっぴぃ「よぉーし!それじゃあいってきまーす!」

ヴヴヴヴヴヴヴ

自身の身体を画面にねじ込ませネット世界にへと潜り込む

メエメエ博士「中に入ったとりっぴぃくんの様子はここから見る事が出来る」

しまじろう「あ!とりっぴぃだ!」

らむりん「あの偽しまじろうみたいにアバターっぽくなったわね」

みみりん「とりっぴぃ、聞こえる?」

とりっぴぃ「聞こえるよ~!偽しまじろうの姿が見えないよー!」

メエメエ博士「ふむ、このサイトには奴はいないようじゃな」

しまじろう「どこにいるんだ…」


とりっぴぃ「これがネットかぁ~」

スッ

偽しまじろう「コンニチハ…」

しまじろう「!!とりっぴぃ!!後!!!!」

とりっぴぃ「…え」

日本刀を持った偽しまじろうがとりっぴぃに襲い掛かる

ブンッブンッ

とりっぴぃ「うひゃぁ~~!!出やがった!」

メエメエ博士「とりっぴぃくん!何としても奴を捕まえるんじゃ!」

偽しまじろう「…ケラケラケラケラケラ」

ヒュンッ

グサッ

刃先がとりっぴぃの翼に突き刺さる

とりっぴぃ「うぎゃぁああああああああああ」

しまじろう「とりっぴぃ!!」

メエメエ博士「マズイ…電脳世界で動き慣れている奴のスピードにとりっぴぃくんが…」

らむりん「ついていけてないって言うの…!?」

みみりん「完全にアウェー状態ね…」

メエメエ博士「むぅ…あの方法は使いたくなかったんじゃが…」

しまじろう「あの方法?」

メエメエ博士「しまじろうくん、とりっぴぃくんを右クリックするんじゃ」

しまじろう「と、とりっぴぃを…?」

らむりん「ふざけてるんじゃないわよ!」

メエメエ博士「良いから…!押すんじゃ!」

カチッ

とりっぴぃを右クリックすると「コピー」「貼り付ける」「進化」の3つの選択肢が

みみりん「コピーと貼り付けるは分かるけど…進化って…」

メエメエ博士「その名の通りとりっぴぃくんの寿命を縮めて進化させるんじゃ」

しまじろう「じゅ…寿命を……」

メエメエ博士「進化…つまり鳥であるとりっぴぃくんを更なる種にへと進化させる荒業じゃ」

メエメエ博士「そのため強大なエネルギーを使い結果本人の寿命を縮める事となる…」

みみりん「寿命を縮めてまで戦う必要なんかないわ!」

らむりん「とりっぴぃならいいわよ」

らむりん「押しなさいしまじろう」

しまじろう「う、うん…!」

メエメエ博士(…)

カチッ

「進化」のボタンをクリック

ヴーンッヴーーーンッ

とりっぴぃの身体が金色に包まれる

とりっぴぃ「とりっぴぃ進化ァァァァァーーーーー!!!!!!」

偽しまじろう「…」

とりっぴぃの身体が安物の金属製品で覆われる

ガシャーンッ

ウィーンッ

メタルとりっぴぃ「メタルとりっぴぃ!!」

METAL TORIPPI

しまじろう「うひゃぁ!!すごいよとりっぴぃ!!」

メエメエ博士「結果、寿命を縮めたが今のとりっぴぃくんの力は絶大じゃ」

メタルとりっぴぃの肩口から安物のミサイルが発射される

ズシャーッ

しまじろう「よーし!偽しまじろうに直撃させろー!!」

ズドーーーンッ!

偽しまじろうにミサイルは直撃

メタルとりっぴぃ「…抹殺完了」

しまじろう「やったああああ!!これで僕達の勝ちだ!!」

らむりん「さっきからテンション高いわねあんた…」

みみりん「…!見て!相手は無傷よ!」

しまじろう「そんなバカな!?」

偽しまじろう「ケラケラケラケラケラ」

メエメエ博士「恐らく安物金属製品から放たれた安物ミサイルでは傷1つ付けられんということか…」

しまじろう「寿命犠牲にしてるのになんで安物なんだよ!」

偽しまじろうは手流弾を数個とりっぴぃに投げつけ

そのサイトから逃走した

ズドーーーンッ

向こうの攻撃はとりっぴぃに大ダメージを与えた

とりっぴぃ「ぐぅっ……」

しまじろう「とりっぴぃ!!」

メエメエ博士「安物の金属では防御力すら低い…」

みみりん「これじゃあ、とりっぴぃが危ないわ!!」

しまじろう「とりっぴぃ1人にアイツを捕まえさせるのは難しいかもね…」

ドット「はぁ~…何時になったらパソコンが動くようになるんだよ!」

ガンッ!

ペイズリー「あ、あんちゃん!蹴ったらダメだよ!」

ドット「うるせえ!早くバイトしねぇと怒られるだろ!」

ペイズリー「バイトしようにもネットが使えないんじゃ出来ないよ!」

ドット「ったく…だからネットバイトなんてやりたくなかったんだよ」

ペイズリー「あんちゃんが室内で出来るバイト探してたんじゃ…」

ドット「うるせえ!!」

ポコッ

ペイズリー「い、痛いよォォ…あんちゃァァン…」

ぷるるるるる

ドット「お!誰かから電話がかかってきたぞ!」 


しまじろう「ドット?しまじろうだよ!」

ドット「げっ」

しまじろう「今大変なことになってるんだ!力を貸して欲しい!」

ドット「お前達と関わるとロクなことがねぇから断る!」

ピッ

ペイズリー「あんちゃん、今のしまじろう?」

ドット「ああ…あいつ等の顔を思い出しただけで寒気がするぜ…」

ドット「今まであいつ等に協力した所為で俺達の人生がどれだけ潰されてきたか…!」

ぷるるるるるる

ドット「しつけーな!俺が一喝入れてやる!!」

ピッ

ドット「なんだよ!!!ぶっ[ピーーー]ぞ!!!」




しまじろう「ドット達の力がなきゃネットが使えないんだ」

ドット「なに?」

しまじろう「詳しい事は今から言う!!」

……



ドット「つまり、その偽しまじろうを捕まえればいいんだな?」

メエメエ博士「君達の分のスーツも今発送しておいた」

ペイズリー「あんちゃん、今さっき届いたよ」

ドット「速いな…これを着れば俺達もネットの世界に潜り込めるって訳だな」

ペイズリー「えぇ?ホントにオイラもネット世界に?」

ドット「当たり前だろ!世界の平和を救うんだ!!」

ペイズリー「嫌だよ~!オイラ行きたくないよぉ!」

ドット「情けねぇ奴だ、兄の俺が1人で行ってきてやるよ!」




―某検索サイト―

ドット「よし、俺もネットの中に入れたぜ」

パタパタッ

とりっぴぃ「お~い!ドットォ!」

ドット「おう、とりっぴぃじゃねぇか」

とりっぴぃ「とりっぴぃ、偽しまじろうにボコボコにされたんだよぉ」

ドット「けっ…それとなんだそのボロボロの金属は!」

とりっぴぃ「進化した時に装着されたんだ」

ドット「進化?」

メエメエ博士「君達!急いでアミャーバピグにへと向かうんじゃ!」

とりっぴぃ「アミャーバピグってあの有名サイトじゃないかあ!」

らむりん「そこのピグ広場にアイツがいたって情報が入ったのよ!」

ドット「おしっ、急いで行くか」 


「アミャーバピグ」

簡単登録さえ済ませばもう1人の自分「アバター」を作成し
そのサイト内で自由に遊ぶ事が出来る機能だ

服はもちろんのこと、部屋を模様替えしたり温泉やクラブにも行く事が出来る

まさにもう1つの仮想空間と言っても過言ではないぐらいである

ドット「…」

とりっぴぃ「この広場にいるって聞いたんだけどなぁ」

ドット「おい!しまじろう!さっさと偽しまじろうを見つけろ!!」

しまじろう「お、おかしいなぁ…この広場にいるはずだけど…」

ピグA「荒らしはやめてください!通報しますよ?」

偽しまじろう「Hシヨウ」 


ドット「おい…あいつじゃねーか?」

ピグB「ついてこないで」

偽しまじろう「待ッテ、セッ○スシヨウ」

とりっぴぃ「間違いないよぉ!あいつが偽しまじろうさ!」

しまじろう「2人共!今がチャンスだよ!!」

ドット「うおおおおおおおおおおおおおおお」

ヴヴヴヴッ

とりっぴぃ「うううう」

しまじろう「ど、どうしたの!?」

ドット「なんだか…動きが遅い……んだ……」

みみりん「こんな人の集まった場所だと重くて動きにくいんじゃ…」 


偽しまじろう「…」

ドット「やべぇ!俺達に気付きやがったぞ!!」

偽しまじろう「…」

ヒュンッ

同じく日本刀をドットに向かい投げ飛ばす

とりっぴぃ「危ない!!!」

メエメエ博士「しまじろうくん…!ワープ進化のボタンを押すんじゃ!」

しまじろう「ど、ドットォォォォーーー!!」

「進化」のボタンではなく「ワープ進化」をクリック

カチッ 


しまじろう「く、クリック出来ない…!!」

らむりん「なんでよ!?」

メエメエ博士「パソコンが重くて上手いこと動作しないようじゃ…」

みみりん「そ、そんな!ドットが危ないわ!!」

グサッァ!!!

ドット「がはっっ…」

日本刀がドットの胸部に突き刺さる

偽しまじろう「ハーーーハハァッハハハハハハ!!!!!!」

とりっぴぃ「ドットォォォォォォ!!!!!」

ドット「ぐぅぁ…くそったれ………痛すぎる……」

しまじろう「ぼ、僕の父さんのパソコンの性能が低い所為で…!!」 


偽しまじろうは動きの鈍くなった2人を容赦なく攻撃

2人の身体はボロボロに

ドット「…」

とりっぴぃ「…」

しまじろう「うああああああああああああああ!!!」

メエメエ博士「マズイ…このままでは2人の命が…!」

偽しまじろうは気の済むまでボコボコにし

他サイトにへと姿を消す

しまじろう「ドット…とりっぴぃ………」

ボロボロの身体を起こす2匹の姿はまさに戦士

ドット「しまじろう…早く次の奴の居場所を教えてくれ…」

とりっぴぃ「とりっぴぃ達はまだ戦える…よ……」




しまじろう「……」

ドット「早くしねぇと…また被害が広がっちまうだろ…」

とりっぴぃ「次のサイトを…」

メエメエ博士「くっ、頼んだぞ」

カタカタッ

ウィーンウィーン

次の場所にへと転送される2匹


偽しまじろう「ケラケラケラケラケラ」

ドット「いたぞ…!」

とりっぴぃ「さ、さっきより身体が大きくなってるよぉ!」

メエメエ博士「奴もどうやら完全体にへと進化したようじゃ…!」

らむりん「そんな…!さっきの奴より強いって言うの!?」 


偽しまじろう「サァ、バトルの再開ダ」

とりっぴぃ「…うっ…身体が動かない…!?」

ドット「ど、どうなってんだ!?」

メエメエ博士「まさか…あの2人にウィルスそのものを送り込んだのか!?」

ドット「やべぇ…吐き気も……」

とりっぴぃ「目まいが止まらないよぉ…オエッェェ」

ビチャッビチャッ

しまじろう「汚ない」

らむりん「ウィルスってなによあいつ!そんなことも出来るの!?」

メエメエ博士「完全体にへと進化した偽しまじろうならではの技じゃ…」

らむりん「あれ…そういえば…みみりんは……?」 

http://morikinoko.com/archives/51803220.html

みみりん「よくもドットととりっぴぃを~~~~!!!!!」

しまじろう「み、みみりん!?」

メエメエ博士「いかん…!みみりんくんじゃ危険じゃ!!」

偽しまじろうは口から斧を吐き出し

みみりんに振りかざす

しまじろう「やめろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

偽しまじろう「アバヨ」

ヒュンッ

スパァーーンッ

みみりんの右腕が吹き飛んだ

みみりん「アッ…アアアア………」

らむりん「ひっ…!!」

ドット「て…テメェ!!!!!!」

ドット「うおおおおおおおお!!!!!」

ドットの身体を段ボールが包む

しまじろう「!?」

メエメエ博士「まさか…アーマー進化か…!!」

らむりん「アーマー進化?」

メエメエ博士「段ボールとドットくんの合体じゃ!!」

ドット「段ボールと俺!アーマー進化ァァァァァ!!!!!」

両腕に段ボール、顔全体には段ボールの兜

完全装備で偽しまじろうの前に降誕するのは…

ドット「奇跡の輝きと共に…ダンボールドット!!!!」

DANBO-RU DOTO

とりっぴぃ「か…かっこいい……」

しまじろう「あれだけかっこ悪い進化も珍しいね」

らむりん「そうね」

メエメエ博士「しかし、防御力の高さだけならメタルとりっぴぃ君を上回る!」

偽しまじろうはドットに対し口から火を放つ

ボォォォォォ

ドット「俺のこの段ボールは40億℃まで耐える事が出来る…!」

偽しまじろう「…」

しまじろう「すごい!ただの段ボールが火を防いだよ!」

ドット「とりっぴぃ、お前はそこで俺が敵に勝つ所を見物してろ!」

とりっぴぃ「か…かっこいい……」


しまじろう「ドット!!早く攻撃を!!」

ドット「…」

しまじろう「ドット…?」

メエメエ博士「今のドットくんは防御専門じゃ…攻撃することはできん…」

しまじろう「クソ野郎…!!!」


偽しまじろう「コレ、ダーレダ?」

ズプズプッ

からくさ「…」

ドット「からくさ…!?」

突如地中から現れたのはドット3兄弟次男坊のからくさ

ペイズリー「ど、どうしてここに!?」




らむりん「そういえば、あんな奴いたわね」

しまじろう「影が薄くて分からなかったや」

ドット「どうしてだ…どうしてからくさがここに…」

とりっぴぃ「そんなに驚くことなの?」

ドット「あいつは先月事故で死んだんだ…!!!!」

とりっぴぃ「エッ」

ペイズリー「ビル掃除をしている時に足を滑らして…」

ドット「そのまま頭から落ちてあいつは死んだ…全部俺の所為だ…」

しまじろう「情けない死に様だね…」

ドット「うるせえ!!!とにかく死んだからくさを使うなんて卑怯だぞ!」

メエメエ博士「まさか…からくさくんを戦わせる気か…!?」 


メエメエ博士「むっ、偽しまじろうがいたぞ!」

しまじろう「ドット達がからくさを倒さない限り動けないよ…!」

偽しまじろう「ミンナーコッチミテ」

らむりん「なによ…」

24時間タイマーが画面上に

偽しまじろう「24時間後…全世界ニばら撒いてヤルゾ」

偽しまじろう「ソレト同時ニ世界モ破滅ダ」

しまじろう「!!!!!?」

しまじろう「そ、そんな…!24時間以内に捕まえないと父さんのエロ画像が流失されるなんて!」

らむりん「そっちじゃないでしょ!!世界が破滅させられるのよ!!」

メエメエ博士「とうとう敵も最後の手段に出たか…」 


とりっぴぃ「おぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」

とりっぴぃ「うぎゃあああああああああああああ!!!!!!」

しまじろう「え」

メエメエ博士「いかん!進化のエネルギーに耐えれずリバウンドしたんじゃ!」

とりっぴぃ「うああああああああああああああああ!!!!!」

とりっぴぃ「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

しまじろう「とりっぴぃ……」

らむりん「早く進化しなさいよ!!情けない鳥ね!!!」

しまじろう「とりっぴぃ!!進化するんだ!!」

とりっぴぃ「うああああ~~~しまじろう~~許さねぇ~~~~」 


―1時間後―

しまじろう「ドット…!!とりっぴぃ…!!」

ドット「…」とりっぴぃ「…」

らむりん「しまじろう!あんたが進化のボタンを連打した所為よ!!」

しまじろう「アッ…アアアアアアアア!!!!!」

らむりん「あんたも、行って来るのよ」

トンッ

しまじろうの背中を押し画面にへと無理矢理送り込む

ドット「よくも…よくもドットととりっぴぃをおおおおおおおお!!!!」




しまじろう「博士!!!僕も進化させてよ!!!!」

メエメエ博士「う…うむ!一番負荷のかかるワープ進化じゃ!!」

しまじろう「オッケェ!!!!」

「ワープ進化」

しまじろう「しまじろう…ワープ進化ァァァァァ!!!!!」

しまじろう→グロじろう→メタルしまじろう→???

しまじろう「うおおおおおおおーーーーー!!!!!!」

しまじろうの身長が2mに全身が鋼の肉体に覆われ

鋭利な刃を剥き出しに百獣の大地の王…

しまじろう「ウオオしまじろう…!!!!!!!!」

WOO SIMAJIROU




偽しまじろう「…」

偽しまじろう「ケラケラケラケラ」

次は政府のパソコンに侵入し重大資料を流失させようと目論む偽しまじろう

偽しまじろう「バラス…バーラス…」

しまじろう「見つけた」

偽しまじろう「…!」

ドンッ!!

グーパンチで偽しまじろうを殴り飛ばす

ドット「よーし!でかしたぞ!!」

とりっぴぃ「今回初めて偽しまじろうにダメージを与えられたんじゃないか~」

しまじろう「終わらせるよ…この戦いを…!!」




メエメエ博士「ダメじゃ…!!もうドットくんととりっぴぃくんには体力が…!」

しまじろう「クソーーーー!!!!!」

偽しまじろう「ハァッ」

ドンッ

しまじろう「バカな…僕より速い…!?」

らむりん「どうして同じしまじろう同士差が出来てるのよ!!」

メエメエ博士「だから、この低スペックパソコンでは動きが鈍くなるんじゃ…」

「クソ変態やろう」「きもい」「[ピーーー]」

メエメエ博士「な、なんじゃこの電子メール!?海外からの!?」

偽しまじろう「ケラケラ…チョットずつばら撒いていってるゾ」

しまじろう「!!!!???」 


メエメエ博士「しまじろうくん大変じゃ!!」

しまじろう「え!!」

メエメエ博士「君のお父さんのファイルに保存されていたエロ画像が世界中に流失されている!」

メエメエ博士「それを見た世界中の動物や人間から批判のメールが届いておるんじゃ!」

らむりん「変態の息子 ドイツのトニーから」

しまじろう「…!」

らむりん「変態が世界を救うなんて無理だ アメリカのボブから」

らむりん「お前の親父は変態 ちゃれんじ島のトミーから」

しまじろう「も、もう止めてよらむりん!!!聞きたくない!!!!」




らむりん「世界中の人が見てるのに…無様な姿晒し続けていいの!?」

らむりん「ボロボロになった2人のためにもっと頑張りなさいよ!!」

しまじろう「うっ…らむりん……」

偽しまじろう「ケラケラケラケラケラケラケラケラ」

しまじろう「まずは…コイツを倒さないと……」

ぶろろろろろろん!!!

ズドンッ!

偽しまじろう「…!」

1台のスクーターが時速40kmで偽しまじろうを跳ね飛ばした

しまじろう「!?」

メエメエ博士「き、君は…!!」

ゴロリ「僕の永遠のライバルがこんな所で油を売ってる暇はないよ」

ドンッ

しまじろう「ご、ゴロリ!?」

メエメエ博士以上の発明家であるわくわくさんの助手ゴロリである

ゴミクズの発明品で子供達を喜ばせるのが仕事だ

しまじろう「まさか…ゴロリが電脳世界に来るなんて……」

ゴロリ「フフッ、僕も戦いたくてウズウズしてるんだ」

偽しまじろう「…ご…ロロリ……」

ゴロリ「博士!今すぐ僕を進化させるんだ!」

メエメエ博士「なっ、ゴロリくんも進化が出来るのか!?」




メエメエ博士「…よし…ゴロリくん!進化だ!!!」

ヴーンヴーンヴーンッ

ゴロリ「ククッククッ!!!!ハハハハハハハハ!!!!!!」

ゴロリ「ゴロリ…進化ァァァァァァ!!!!!!!!」

ゴロリの背中に純白の翼が生える

バサッ

右腕にロケットを発射出来る段ボール式砲台

顔面には敵の位置、動き等を予測出来るハイテク段ボールで覆われる

ゴロリ「燃え上がる発明…エクスゴロリ!!!!」

EX GORORI

偽しまじろう「ターゲットは…シマジロウ」

方向転換したロケットはしまじろうに直撃

ズドーーーーンッ

威力だけ無駄に強いロケットがしまじろうを襲った

しまじろう「…」

ゴロリ「し、しまじろう!!!!!」

らむりん「あの着ぐるみ…なにしてんのよ!!!!」

偽しまじろう「あと5時間ダヨ」

ゴロリ「うっ…アアアアアア!!!」

メエメエ博士「いかん!自身の攻撃で味方を気付けパニックに陥っておる!」




らむりん「負けるなしまじろう ちゃれんじ島のメエメエ博士より」

らむりん「変態[ピーーー]クズ  スイスのペラーラから」

らむりん「お前のフォルダの中身マニアックすぎ イギリスのバラットから」

らむりん「尿プレイはないわ モロッコのレーザーより」

らむりん「しまじろう…!!立ちなさい…!!!!」

しまじろう「………」

ドMのしまじろうにとってこの批判メールは快感で過ぎない

世界中の批判がしまじろう達に力を与える

メエメエ博士「これは…!?」

「グチョヌチュチュパレス進化」

らむりん「なによこれ!新しい選択肢が出来てるわ!」

メエメエ博士「ワシにも分からん…!恐らく世界中の人々の批判から生まれた力…!」

メエメエ博士「とにかく押すしかない!!」

カチッ 


ドットの段ボール装甲

とりっぴぃの金色の翼

しまじろうの強靭な肉体

それらが全てミックスされた完成体型

「インテリアパイルしまじろう」

メエメエ博士「なんと…神々しい姿じゃ………」

らむりん「神様……」

偽しまじろう「うっ、うぎゃああああああああ!!!」

しまじろうに単身で突っ込む偽者

しまじろうは落ち着いたまま右手の安物ソードで真っ二つに斬り裂いた

スパァーーーンッ

偽しまじろう「…ち……く………」

偽しまじろう「ウッァァァァ!!!」

らむりん「しぶといわ!上半身だけでもまだ戦おうとするわ!」

メエメエ博士「しまじろうくん!1時間を切ったぞ!!」

しまじろう「インテリアパイルしまじろう…究極進化!!」

メエメエ博士「!?」

しまじろう「インテリアファイナルパイルしまじろう!!!」

しまじろう「モードチェンジ!!直立二足歩行型インテリアファイナルパイルしまじろう!!」

偽しまじろう「ケッケッウェ……」

しまじろう「失せろ、今回の事件の元凶め」

ズドーーーーーンッ

24時間タイマーごとに偽しまじろうを真っ二つにする

こうして、無事しまじろうという小さな英雄により世界崩壊を免れる事が出来た 

父「コラ、いつまで父さんのパソコンを使っているんだ」

しまじろう「えへへ、ごめんなさい」

父「じゃあ父さんは今から仕事の事で使わせてもらうぞ」

しまじろう「うんっ」

カタカタッ

父「…ふぅ」

「憧れの○○と会話が出来る!?チャットレディ…今なら初回無料…」

父「……ニタァ」

カチッ

おしまい 

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