～帰り道～

八幡「その本当に俺何かでいいのか？やっぱり葉山とかの方がいいぞ 将来性もあるしな」

雪乃「貴方でいいんじゃなくて貴方がいいのだけれど//」

八幡「お、おう」
(何でこんなにデレてるの？）

雪乃「その手、寒くないかしら？」

八幡「俺は大丈夫だけど」

雪乃「私は手が寒いのだけれど」

八幡「そ、そうか」

雪乃「私の手を握って暖めることを許可するわ//」

八幡「まぁ…俺たちに恋人だしな」ニギッ

雪乃「///」

八幡「温まってるか？」

雪乃「えぇ」

八幡(やっぱり雪ノ下は可愛いな）

雪乃「ねぇ比企谷くん、今週の土曜日予定はあるかしら？」

八幡「ボッチの俺にあるわけねぇだろう」

雪乃「じゃあ私たちの初デートをしないかしら？」

八幡「マジか！い、いいけどよ」

雪乃「私はここでいいわ。送ってくれてありがとう」

八幡「じゃあまた明日な」

雪乃「そうだ貴方LINE始めたそうね？私たち恋人同士なんだから交換してやり取りをしましょう」

八幡(俺の戸塚と由比ヶ浜と材木座と平塚先生しかいないLINEについに彼女のLINEが！いいんですか！？本当に？）

雪乃「これで登録完了ね。じゃあまたあとでLINE送るわ」

八幡「おう」

雪乃「卑猥なものを送った場合は即座に警察に通報するから忘れないでちょうだい」

八幡「はいはい」

雪乃「おやすみなさい」

八幡「おやすみ」

八幡「帰ったぞ～小町！」

小町「お兄ちゃんおかえり～？小町に何か報告する事あるんじゃないの！？」

八幡「は？」

小町「雪乃さんからメールが来たよ！比企谷くんから報告事項があるって！」

八幡「あいつ…」

八幡「あっ…LINE来た」

雪乃
無事に家についたかしら？

八幡
ついたよ 既読

小町「え？お兄ちゃんが友達とLINEしてる！小町ビックリ！」

八幡「友達じゃなくて彼女とだよ…あっ」

小町「どういうことか詳しく聞く必要がありますな！」

八幡「べ、別に知らなくてもいいぞ」

小町「そうはいきません！教えてくれるまではご飯用意しませんぞ！」

八幡「ひでぇ…この妹ひでぇよ！」

八幡「一度しか言わないぞ」

小町「うん」

八幡「ゆ、雪ノ下と付き合うことになった」

小町「えええええええ！ひねくれボッチのお兄ちゃんが学校一の美少女と！？」

八幡「その言い方傷つくからやめてね 自分が一番分かってるし」

小町「どっちから告白したの？」

八幡「まぁあれを告白と呼べるなら俺からだな」

小町「でも良かったですな～小町にもお姉ちゃんが出来たわけだし」

八幡「気が早ぇよ！」

小町「今度お料理教えて貰おうと♪」

八幡「ウチに呼ぶつもりかよ！」

小町「当たり前でしょ 逆にウチに呼ばないつもりなの？」

八幡「そういえ土曜日の初回デートもどこ行くか決まってなかった」

小町「デートの約束までするなんて！お兄ちゃん！成長したね！」

八幡「いや誘って来たのは向こうなんだがな」

小町「女の子から誘わせるとか小町的にポイント低いよ？」

小町「でもお兄ちゃん、雪乃さんのこと大切にしないとダメだよ？お兄ちゃんにも小町以外で大切な人が出来たんだから」

八幡「小町と戸塚以外でな」

小町「お兄ちゃんは相変わらずだね」

八幡「心配すんな 自分が傷ついても雪ノ下は傷つけさせねぇからよ あ！今の八幡的にポイント高い！」

小町「それは時と場合によるからね 間違えた時にやったらまた堂々巡りだからね」

八幡「それにしても俺に彼女が出来たって実感がわかねぇな」

小町「実感をわかせるためにLINEイチャイチャしたらどうかな？」

八幡「そういうの俺たちの柄じゃないだろう」

小町「恋人同士になったら恋人らしいことをしないとダメだよ！」

八幡「と言ってもだな」

雪乃
比企谷くん、今日の晩御飯は何かしら？

八幡「小町、今日の夜飯って何？」

小町「今日はカレーだよ」

八幡
カレー 既読

雪乃
比企谷くんは私の彼でいいのよね？

八幡
上手いこと言ってるつもりか 既読

雪乃
でも事実でしょう？

八幡
事実だな 既読

×一生に帰りましょう　○一緒に帰りましょう

八幡「どれ飯でも食うか」

小町「お兄ちゃんも雪乃さんに手料理奮るって貰えるといいね！」

八幡「あいつはとにかく料理が上手だからな。金取れるレベルだしな」

小町「そんな人がお嫁に来たらお兄ちゃんは働くしかないですな～」

八幡「ばっか、雪ノ下は一流企業に就職するだろうし、いざとなれば実家だって当てに出来るぞ」

小町「今の発言、雪乃さんが聞いてたら大変なことになってただろうね…」

八幡「小町ちゃん、今のは聞かなかったことに…」

小町「どうしようかなぁ」

八幡「頼む付き合って一日目で破局なんて嫌だ。黒歴史がまた増える。」

小町「じゃあ欲しいものがあるんだよね～小町、あっそんなに高くはないよ！」

八幡「何だ？プリンか？アイスか？大福か？」

小町「お兄ちゃんと雪乃ちゃんのプリクラが欲しいのです！」

八幡「は？」

小町「そのままの意味だよ。お兄ちゃんと雪乃さんが撮ったプリクラが欲しいの」

八幡「百歩譲ってプリクラを撮るにしてもお前に渡すのはどうかと思うぜ 雪ノ下だって怒るだろう」

小町「じゃあさっきの事言っていい？雪乃さんじゃなくてはる・・・」

八幡「分かったプリクラを撮って小町様に差し上げます」

小町「きっまり！楽しみに待ってるよ！」
(こうでもしないとお兄ちゃんは絶対カップルらしいことできないからね！）

雪乃
ご飯は食べ終わったかしら？

八幡
丁度今な 既読

雪乃
今、時間あるかしら？

八幡
すまねぇ、風呂あがってからでいいか？ 既読

雪乃
いいわよ

八幡
じゃあすぐあがるわ 既読

雪乃
ええ

～３０分後～

八幡「ふぅあがった」

雪乃
まだなの？

雪乃
まだかしら？

雪乃
貴方の言うすぐの定義を教えなさい。

雪乃
まだかな♪(・ ・。)(。・ ・)まだかな♪

八幡「最後何気に可愛くなってるじゃねぇか」

八幡
すまねぇいい湯だから少し長くなっちまった 既読

雪乃
そんな事だと思ったわ

八幡
で、俺に用事って何だ？　既読

雪乃
土曜日のデートについてよ。どこか行きたい所はあるかしら？

八幡
家。 既読

雪乃
言葉が足りなかったわね。どこへ外出したいかしら？

八幡
どこでもいいぞ 既読

雪乃
はぁ…そういうのが一番困るのだけれど

八幡
寧ろお前はどこに行きたいんだ？ 既読

雪乃
映画が見たいわ

八幡
映画？何の？ 既読

雪乃
パンさんの最新作よ。

八幡
由比ヶ浜と行け 既読

雪乃
嫌よ。貴方と行きたいのよ

八幡「デレてるわぁ まぁ俺も少し彼氏らしい事するか」

八幡
分かったよ。昼食と映画が終わった後の事は俺に任せろ！ 既読

雪乃
あまり期待せずに待っているわ

八幡
彼氏なんだから少しは期待してくれ 既読

雪乃
期待してるわそれなりに

八幡
ってか昼飯はどういう系統のが食べたいんだ？ 既読

雪乃
フレンチのフルコースでお願いするわ

八幡
無茶言うなよ そんな金ない 既読

雪乃
そうね、やはりそこら辺も貴方に任せるわ。

八幡
じゃあ文句言うなよ？ 既読

雪乃
えぇ言わないわ

八幡
なら任せとけ 既読

雪乃
ねぇ明日の朝一緒に登校するというのはどうかしら？

八幡
勘弁してくれ、学校中の注目の的になっちまう 既読

雪乃
いいじゃない、私たち恋人同士なのだから

八幡
せめて下校だけにしてくれ　既読

雪乃
比企谷くん、私はその周囲に隠したりはしたくないのよ

八幡
つーかマジでお前の評判が下がるだけだぞ？ 既読

雪乃
それならそれでいいわ。貴方は私にとっては自慢の彼氏なのだから

八幡
そうか分かったよ。じゃあ明日、迎えに行くぞ。 既読

雪乃
待ってるわ

八幡
じゃあ今日はそろそろ寝るぞ おやすみ 既読

雪乃
おやすみなさい

～翌朝～

八幡「やっべ！３０分寝過ごした！雪ノ下に怒られる！」

小町「お兄ちゃん！雪乃さんと約束してるんでしょ？朝は手っ取り早く食べれるものにしたから」

八幡「助かる！」

小町「ほら急いで食べて！」

ピンポーン

八幡「誰だこんな朝に」

小町「小町出るからお兄ちゃんは食べて」

八幡「すまねぇ」

小町「はーい」

雪乃「小町さん おはよう」

小町「雪乃さん！おはようございます！」

雪乃「私の彼が起きてるか確認しに来たわ」

小町「朝からアツアツですな～」

八幡「どうしてお前が来たんだ？」

雪乃「効率を重視してのことよ」

八幡「まぁこっからの方が近いしな」

～２０分後～

小町「お兄ちゃん！後片付けは小町がやるから早く行って！」

八幡「頼んだぞ」

雪乃「では行きましょう」

八幡「歩いていくのか？」

雪乃「当たり前でしょう」

八幡「チャリにしようぜ」

雪乃「嫌よ 歩きがいいわ」

八幡「何で歩きにこだわるんだよ」

雪乃「深い意味はないわ」

八幡「まぁ歩いても大分時間には余裕があるから歩きで行くか」

八幡「お前体力無さすぎだろう」

雪乃「朝に運動する事があまりないから疲れただけよ」

八幡「無理すんな 今そこで飲み物買ってやるから」

雪乃「そうね…じゃあお言葉に甘えさせて貰うわ」

三浦「あれ～？ヒキオと雪ノ下さんじゃん？何で一緒に歩いてるの？」

八幡「ゲ」

三浦「もしかして実は付き合ってた系？」

葉山「そうだったのか？」

八幡「いや違うんだ これはそのたまたまというか」

雪乃「そうよ。私と比企谷くんは昨日から付き合い始めたのよ」

八幡「言わなくて良かっただろう！」

葉山「そういうことだったのか」

三浦「まぁあーしらも人の事言えないけどね」

八幡「え？どういうことだ？」

八幡「お前らも付き合ってたのか」

葉山「まぁなまだ二週間ぐらいだけどな」

三浦「隼人は校内一の人気者じゃん？ばれたら女子たち騒ぐっしょ？」

葉山「そういうことだ。君たちも周りに隠すつもりなのか？」

八幡「そりゃそうだろう。雪ノ下のファンクラブに刺されたくねぇからな」

雪乃「私は隠すつもりはないわ。変な風評被害にあうぐらいなら宣言した方がいいわ」

八幡「俺のボッチライフを潰すつもりか」

葉山「そうだ！今度ダブルデートをしないか？」

八幡「断る」

雪乃「そうね…あまり私も人が多いのは苦手だからパスね」

三浦「じゃっ決まりっしょ！来週の日曜ね！」

八幡「おい勝手に決めるな」

雪乃「その通りよ 勝手に決めないでちょうだい」

静ちゃん、教師の癖にアストンマーチン乗ってるもんなあ
どうやって買ったんだろ