―とある廃屋の一室―
チノ「あなたが本当におじいちゃんに相応しいのか試させてもらいます」
あんこ「・・・」
チノの目の前に置かれた籠の中には友人のペットであり、ティッピーに一目ぼれして以来幾度となく熱烈なアタックを繰り返すあんこがいた。
ティッピー「んーんーんー」
部屋の片隅に首輪で繋がれたティッピーが盛大に何か抗議をしているが、その口には猿轡がされており喋る事はかなわなかった。
チノ「申し訳ありませんがティッピーはしばらく大人しくしていてください」
あんこ「・・・」(ガンガンガン
チノ「落ち着いてください」
チノ「あんこがこれから行う愛を確かめるための試験をクリアしたら……私もおじいちゃんとのご結婚を認めます」
ティッピー「んんんー」
あんこ「・・・」(フンスフンス
チノ「では最初の試練です」
そう言うとチノはティッピーを暗幕で覆われた大きな四角いモノの中へと移動させた。
そしてしばらくしてから暗幕を外す。
その檻の中には無数のアンゴラウサギがいた。
チノ「ティッピーが本当に好きならこの中から一発で見分けられるハズです(ちなみに私には無理です)」
チノ「さぁあんこ頑張ってください」
↓1のコンマで判定されます
偶数、あんこは即見分けた
奇数、あんこは迷っているようだぞ
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あんこ「・・・」
チノにより檻の中へと移されたあんこはキョロキョロと辺りを見回し始めた。
檻の中に居るウサギたちは皆ティッピーそっくりのウサギであり見分けるのは非常に困難であった。
あんこ「・・・」(スタスタ
ティッピー「(ジッとしておればバレぬハズじゃ)」
あんこ「・・・」(ダッ
やがて檻の中をぐるりと一周し終えたあんこは勢いよく一羽のウサギへ向かい飛び掛った。
↓1のコンマで判定されます。
偶数、残念。それはティッピーではなかった。
奇数、さすがあんこです。
77を除くぞろ目、あんこはティッピーの事など忘れたかのように乱交パーティーを始めてしまった。
ティッピー「ひっ」
あんこ「・・・」
あんこはティッピーを飛び越え、そのすぐ傍に居たウサギへと飛びつくといつものようにじゃれ付き始めた。
あんこ「~♥~♥~♥」
アンゴラウサギ♀「・・・」
チノ「………」
檻の外でしばらく観察を続けるチノであったが、あんこからはこの選択が間違いだと気づく気配は感じられなかった。
チノ「ふう」(カキカキ
チノは手に取ったバインダーに何かを書き込むと檻からあんこだけ引っ張り出し、最初に収容していた籠へと戻す。
チノ「おじいちゃん。大丈夫ですか?」
ティッピー「怖かった」
あんこ「!!」(ガタガタ
チノに抱かれるティッピーに対して再度興奮しだすあんこであったが、彼は間違えてしまったのだ。
チノ「あんこ。残念です」
チノ「ですが、まだチャンスはありますので頑張ってください」
そう――これは試験である。
10の試練を○個クリアしたらあんこの愛を認めるための。
だが最初の試験は失敗である。
チノ「では次へいきましょうか?」
・↓1のコンマ(一桁)で必要クリア数が決定します(0の場合は2桁目の数字を採用します)
・↓2以降は不合格となった場合の措置を選択してください(2票先取)
1.二度と会わせないようにする
2.去勢して以降はそのまま
3.チノ「ミカ。好きにしていいぞ」 ミーくん「マスターっぽい人、わかったゾ」
4.その他(希望内容を記載)
もうやめとけって。あっちのスレでも言われてた他キャラを傷つけないって言ってたの、あれもちろんあんこも傷つけんなって意味だかんね。それくらい理解ってよね。
くっそつまらんしあんこに需要があると思ってるのも馬鹿だし何一つ見るべきところがない
10の試練を8個クリアしたらあんこの愛を認めましょう。
ただし失敗をしたらおじいじゃんのために去勢しよう……。
チノはそう心に決めながらあんこを籠から再度外へと出すのであった。
チノはあんこを抱えながら、正面のティッピーについて説明を始めた。
ティッピー「んーんー」
チノ「見ての通りティッピーは今動く事は出来ません」
あんこ「・・・」
チノ「すぐにでも飛びつきたいのでしょうが、他人の嫌がることをするのは最低です」
あんこ「・・・」
チノ「ですので……今からあんこを地面に降ろしますが、私はイイと言いというまで待ってくださいね」
あんこ「・・・」
ティッピー「(ひいいい)」
怯えるティッピーを余所にチノはあんこを床へと降ろす。
自由となったあんこは………。
↓1のコンマ(一桁)で判定されます。
1~5、あんこは待った
6~9、あんこは即ティッピーへ飛びついた
0、あんこは即ティッピーへ飛びついた上に交尾を開始した
あんこ「・・・」(シュタタタタ
ティッピー「!!」
自由となったあんこは脇目もふらずに一目散にティッピーへと飛び掛った。
あんこ「・・・」(フンスフンス
ティッピー「(ノオオオオオオ)」
そしてティッピーが抵抗出来ない事をいい事に、あろうことか即マウンティングを始めてしまったではないか。
これには流石のチノも呆れるばかりであった。
あんこ「・・・」(カクカクカクカクカク
ティッピー「(ぬあああああああああ)」
あんこ「・・・」(ビクン
チノの目など気にする様子も無く腰を振り続けたあんこは程なく大きく痙攣をするかのように飛び跳ねてから大人しくなる。
どうやら射精をしたようだ。
チノ「はぁ」
チノは再度交尾を開始しようとするあんこを手早くティッピーから引き剥がし、すぐに籠へと戻す。
あんこ「・・・」
籠へと戻されたあんこは打ち据える対象を失ったためか少しキョトンとした表情でいるも、すぐにティッピーのもとへと戻るチノへと視線を移す。
そのジッと見つめる瞳はどこか恨みがましいもののように見えたが、チノがその視線に対し振り返ることはなかった。
チノ「大丈夫ですか?おじいちゃん」
ティッピー「んーんーんー」
チノ「すみません。今外しますね」
そういうとチノはティッピーの口の猿轡を外し、さらにティッピーの性器部分に貼り付けた前貼りも剥がすのであった。
チノ「念のためにつけておいて正解でしたね」
ティッピー「生きた心地がせんかった……チノ。お前も男には気をつけるのじゃぞ?」
ティッピー「奴らは文字通りケダモノじゃ……」(ガクガク
震える祖父を見ながらチノは改めて思った。
ここ1年程前から店に来る男性客に時折自分やココアやリゼをいやらしい目で見てくる者がいたが、やはり男は信用できない生き物なのだと。
チノ「………」(カキカキ
これであんこは試験落第にリーチをかけた。
もう一度の失敗も許されない。
あんこ「・・・」
当のあんこはという気にする様子も無く、籠の中から自分の正面に置かれたティッピーを凝視し続けているのであった。
チノ「さてと……それでは3つ目の試験ですね」
↓1以降は試験内容を選択してください(2票先取)
1.あんことメスウサギを同じ檻へいれ経過観察
2.ティッピーを脅かす野犬から身を挺してティッピーを守るかどうかを試す
3.空腹状態でもティッピーのためにエサを差し出せるか
4.その他(希望内容記載)
「うーーーっ」
室内に低い唸り声をあげる一匹の犬が連れてこられた。
その犬はティッピーを確認するや否や鎖で繋がれているにもかかわらず、今にも飛び掛らんばかりの勢いでけたたましく吠え始めた。
チノ「あんこ。今から貴方には窮地のティッピーを助けていただきます」
ティッピー「あわわわ」
あんこ「・・・」
チノ「この籠を開けると同時に、あの犬も自由になりますので……頑張ってください」
そう言うとチノはあんこの収容される籠を開け放つ。
そしてそれと同時に犬を繋ぐ鎖も外れ、犬はジリジリとティッピーのもとへとにじり寄り始めた。
ティッピー「た、助けてくれー」
その叫びと同時に犬はティッピーめがけ飛び掛った。
このままではティッピーは犬の餌食となるだろう。
その様子をそれまでジっと見ていたあんこは………。
↓1以降は選択してください(2票先取)
1.あんこは動かなかった
2.あんこは逃げ出した。
3.あんこはティッピーを庇うように覆いかぶさった
4.――ティッピー。さっきの続きの交尾をしよう。
ティッピー「ぬおおおお」
飛び掛ってきた犬をかろうじて回避するティッピー。
犬「ぐるるるる」
向き直った犬の視界にはティッピーの背後に立つチノとあんこも入る。
その瞬間―――
あんこ「・・・」(シュタタタタ
チノ「あっ」
なんとあんこはティッピーを助けに行くどころか脇目も振らず一目散にその場から逃げ出してしまったのであった―――。
チノ「……仕方ないですね」
そう言いながらチノは一本の小さなスプーンを取り出すとそれを軽く指で弾くのであった。
――ごめんね。ティッピー。
だけどチノもいるし、きっと大丈夫だよね?
――しめたぞ。扉が少し開いてる。
どうやらさっきの犬を入れた際にわずかに開いたままにしてしまっていたようだ。
――二人には申し訳ないけどボクはそろそろお家に帰らなきゃ。
看板うさぎであるボクが居なくちゃ千夜もきっと困るはずだ。
それにボクみたいなプリチーな世界のお宝的なマスコットに傷がついたら結局悲しむのはチノたちじゃないか。
そう思いながらボクは小さく可愛らしい身体をその狭い隙間へとするりと滑り込ませた。
――うっ眩しい。
薄暗かった室内と違い、扉の向こうはとても眩しい陽の光に包まれていた。
――さあ甘兎庵へ帰ろう。
――エピローグ――
あんこ「・・・」
その日もあんこはいつもの様に甘兎庵の店内に置かれた台の上に皆を和ませるマスコット………看板うさぎとして鎮座していた。
チノ「千夜さん。この新作とっても美味しいです」
千夜「ふふ。ありがとうチノちゃん」
ココア「んー」
千夜「どうしたの?ココアちゃん」
ココア「最近あんこが以前みたくティッピーへ反応しなくなっちゃたなぁ……って」
最近のあんこはティッピーを見ても以前のように飛びついたりしなくなってしまったのだ。
現に今もティッピーはチノのすぐ隣で羊羹を食べているが、あんこは入店時から全く興味を示さないでいた。
千夜「そういえば最近はシャロちゃんにも飛びついたりしなくなったわね」
ココア「どこか調子が悪いのかなー?」
千夜「んー。でも特に変わった様子は無いのよね」
千夜と会話しながらココアはあんこをツンツンとつついたり軽く撫でたりするが、あんこは相変わらず置物のように反応をすることはなかった。
あんこ「・・・」
――あれ?ここは?
どこかに寝かされている?
なんだか意識がぼんやりするぞ?
ティッピー「チノ。本当にやるのか?」
魔法少女チノ「ええ。最初から不合格の場合はこうすると決めていたことですし、おじいちゃんも特に困らないでしょう?」
ティッピー「まぁそうじゃが……」
元男性であるためかここにきて若干あんこに対し同情的な感情が芽生えてしまうティッピーであったが、今までやこれからを考えれば無理に止める理由も無かった。
魔法少女チノ「すぐに済みますし、痛みも無ければ痕とかも付きませんから大丈夫です」
魔法少女チノ「―――魔法でただのタマナシというものにするだけですから」
――へ?
――チノ?
魔法少女チノ「それじゃ始めますね」
そしてあんこの意識はチノの手が自身へ向け伸びてきた所で再び途切れてしまうのであった。
―去勢END―
あんこの愛はこの程度ですか?
最後にあんな酷い選択をするなんて皆はあんこを何だと思ってるんですか?
あんこをハッピーエンドへ導く気はないのですか?
そんなあんこのためにロードしますか?
>はい
いいえ
2票先取。
――ひどいよ。
――なんでみんなしてボクとティッピーの仲を引き裂こうとするの?
――ボクが一体なにをしたって言うのさ?
酷いなぁ
私ほどあんこを愛してる者などいないって自負してますよぉ?
酷いなぁ
ならあんこが王様になって空き放題するのでも書けば愛があるっていうんですかぁ?
>>43
空き放題ってなんだよ
>>43
自分から安価出してんだから最低限それには従えよ
ルールも守れない作者ってことになるぞ
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