みりあ「あのね、最近やっとみりあのこと分かるみたいになったんだ!」
杏「何かリアクションするの?」
みりあ「うん!えっとね…」
杏「いや、言葉でいいよ」
みりあ「あのね!少しだけ笑ってくれるんだよ!」
杏「おー、良かった良かった」
みりあ「でね、指をこうやって出して、ほっぺた触るとね」
杏「ひゃにひてんの?」
みりあ「私の指をキュッて掴むの!」
杏「あー…そう」
みりあ「この間ね!お母さんに褒められたの!」
杏「どんなことで?」
みりあ「お母さんがご飯作ってる時にね、妹が泣いちゃって」
杏「うん」
みりあ「私がご飯作るよって言ったら褒めてくれたの!」
杏「おー…」
みりあ「もうすっかりお姉ちゃんになったねって言ってくれたよ!」
杏「いい事だね」
みりあ「えっとね…これこれ!妹の写真!」
杏「ちょっと待って画面見えない」
みりあ「可愛いでしょー!えへへ!」
杏「可愛いねぇ。セーブだけさせ…」
みりあ「どーしたの?」
杏「……なんでもないよ」
みりあ「?元気無いよ!はい飴ちゃん!」
杏「ん」
みりあ「でもさ、どうして杏ちゃんはいつもここで寝てるの?」
杏「寝てるんじゃないよ。充電してるんだよ」
みりあ「充電?」
杏「みりあの携帯だって充電するだろー?それと同じだよ」
みりあ「へー。ね、遊ぼ!」
杏「…充電しながら携帯いじる子だったかー…」
みりあ「あ、じゃあにらめっこしよ!だったらそこから動かなくていいもんね!」
杏「まあ、それくらいなら…」
みりあ「にーらめっこしーましょ♪」
杏「…わーらうとまーけよ」
みりあ「あっぷっぷ!」
杏「…」
みりあ「…」
杏「…」
みりあ「えへへ!杏ちゃん面白ーい!」
杏「ずっと真顔だったんだけどなあ」
みりあ「あ、この間ね!」
杏「次から次へと放り込んでくるなあ…」
みりあ「きらりちゃんと、莉嘉ちゃんと原宿に行ったの!」
杏「良く行くねぇ。そろそろ飽きたんじゃない?」
みりあ「そんなことないよ!すっごく楽しいよ!」
杏「楽しかったことって、どんな?」
みりあ「えっとねー…一緒にご飯食べて、お服屋さんに行ってー、後はカラオケ!」
杏「やっぱり自分の歌歌うの?」
みりあ「ううん!みんなの歌歌うよ!」
杏「ほー」
みりあ「杏ちゃんも行こうね!」
杏「行かないよ」
みりあ「えー!」
杏「いやえー、じゃないよ。今までの杏の生活ぶり見てたら原宿に行くようなキャラじゃないって分かるだろー」
みりあ「んー…」
杏「それにきらりが付き添ってくれてるんでしょ。それでいいじゃん」
みりあ「ん…うん!」
みりあ「ねえねえ、杏ちゃんは妹か弟が欲しいって思ったことある?」
杏「無いよ。杏は自分の人生を生きるので精一杯なんだよー」
みりあ「でも、すっごく可愛いよ!」
杏「…10年後も同じ台詞言えたら認めてあげるよ」
みりあ「?」
みりあ「杏ちゃん、きらりちゃんと仲良いよね!」
杏「否定はしないよー」
みりあ「私もね、きらりちゃんの気持ち分かるんだよ!だって杏ちゃん、可愛いんだもん!」
杏「もしかして杏って下に見られてる?」
みりあ「初めて見た時ね、年下かと思っちゃった!」
杏「あー…もう何百回言われたかなそれ…」
みりあ「でもね」
杏「ん?」
みりあ「今は、お姉ちゃんみたいだよ!」
杏「みたいだよじゃないよ」
みりあ「だって、みんなの事考えてくれてるもん!」
杏「…切羽詰まってるのが伝わるんだよ」
みりあ「セッパ?」
杏「色々大変って事だよ」
みりあ「うん…これから私達、どうなるのかな?」
杏「なるようになるさ。時の流れに身を任せるんだよ」
みりあ「でも、プロデューサーはみんなのためにいつも夜遅くまで仕事してるんだよ」
杏「してるね」
みりあ「プロデューサーばっかりかわいそうだよ!」
杏「今の、プロデューサーにも言ってあげなよ」
みりあ「?」
杏「そういう何気ない気遣いでも助かるもんだよ」
みりあ「うん!分かった!」
杏「よしよし」
みりあ「杏ちゃん」
杏「ん?」
みりあ「杏ちゃんって、好きな人いるの?」
杏「修学旅行にでも来てるの?」
みりあ「みりあはね、いるんだよ!」
杏「ほー。誰だい?」
みりあ「シンデレラガールズプロジェクトのみんな!」
杏「オゥフ…」
みりあ「後ね、パパとママと、妹と…」
杏「分かった分かった」
みりあ「杏ちゃんは?」
杏「…杏も同じだよ」
みりあ「えへへー」
杏「そういえば今日は一人かい?」
みりあ「今日はね、きらりちゃんと莉嘉ちゃんが遅れてくるんだって!」
杏「あー…だからってこんな地下にまで降りてくる必要無いよ」
みりあ「杏ちゃんもだよ?」
杏「ここが一番落ち着くのさ」
みりあ「なら、私も!」
杏「そうかい」
みりあ「杏ちゃんって、頭良いよね!」
杏「さぁねぇ…」
みりあ「クイズ番組ですごい活躍してたもんね!」
杏「それなりだよ、それなり」
みりあ「…あのね?」
杏「んー…」
みりあ「宿題でわからないところがあるんだ…」
杏「そうくる予感はしてたよ」
みりあ「杏ちゃんって、優しいんだね」
杏「優しいだろー。もっと敬いなさい」
みりあ「私ね、杏ちゃんも大好き!」
杏「チョロい攻略ルートだなぁ」
みりあ「あ、でも…莉嘉ちゃんも、きらりちゃんも…」
杏「そんなこと無かったかあ」
みりあ「…あ、出来たよ!」
杏「そりゃ良かった。杏はもう寝るよ…」
莉嘉「こんちにはー!」
杏「あー…」
みりあ「夏休みね、自由研究何にしようか迷ってて…」
莉嘉「懐かしー!アタシはカブト虫育てたよ!」
みりあ「すっごーい!」
莉嘉「杏ちゃんは何したの?」
杏「んー…どうやったら楽に暮らせるか」
莉嘉「杏ちゃんそればっかりー」
杏「結果、専業主婦が楽だって事に気がついたよ」
みりあ「私のお母さんも専業主婦だよ!」
杏「ま、杏は相手いないんだけどねー」
莉嘉「Pクンは?」
杏「オウフ」
みりあ「…あ!もしかして杏ちゃん、プロデューサーが好きなの?」
杏「そういう話が好きな年頃だったねぇ…」
莉嘉「…」
みりあ「…」
杏「…」
莉嘉みりあ「「…」」
杏「…そうだねぇ。プロデューサーが杏の面倒を一生見てくれるなら構わないよ」
莉嘉「えー!」
みりあ「なんかごまかされてるー!」
杏「ははは。これが杏流会話術さ」
莉嘉「あ、じゃあさ!シンデレラガールズプロジェクトでプロデューサーの事好きそうな子って誰だと思う?」
杏「この話題まだやるの?」
みりあ「みりあも気になるー!」
杏「じゃあ、二人はどうなの?」
莉嘉「んーっとね!パパみたい!」
みりあ「パパだねー!」
杏「パパかぁ」
莉嘉「でもね、クラスの男子よりは全然マシだよ!」
杏「…そうかい」
みりあ「あ、凛ちゃんは絶対プロデューサー好きだよね!」
杏「何で?」
みりあ「だってさ、凛ちゃんだけじゃない?プロデューサーにあんな近づくの」
杏「深い意味は無いんじゃない?」
莉嘉「でもストーカー事件の時も凛ちゃん機嫌悪かったよね!」
みりあ「そうそう!」
杏「…そろそろ杏は寝ていいかなあ」
莉嘉「あー!じゃあきらりちゃん来るまでアタシも寝ちゃおー!」
みりあ「みりあもー!」
杏「ソファで寝なよ」
莉嘉みりあ「「せーの!」」
杏「ぐぇー」
武内P「今回は、子供向けのゲームイベントの司会ですので、諸星さんが赤城さんと城ヶ崎さんにお手本を見せるというような感じです」
きらり「分かったにぃ☆もう二人とも来てるかなぁ?」
武内P「ええ。もう着いている時間でしょう」
きらり「…ねぇPチャン」
武内P「はい?」
きらり「きらり達、頑張るからね☆」
武内P「…ありがとう、ございます」
きらり「にゃっほーい!」
武内P「…」
きらり「あれぇ?いないみたいだにぃ…」
武内P「…いえ。どうやら大分前に来ていたようですね」
きらり「?…わぁ!可愛いにぃ!」
武内P「…良い、寝顔です」
きらり「…ねえPチャン」
武内P「…まだ少し、時間はあります」
きらり「うん!じゃあ、きらりが起こしてあげるから、Pチャンも寝よ!」
武内P「…いえ。諸星さんの方こそ…」
きらり「いいからいいから!ほーら!」
武内P「…」
きらり「ね?」
武内P「…では、…いえ、その」
きらり「?」
武内P「椅子がありますので、その、膝枕というのは…」
きらり「…あっ…」
武内P「…では、少しだけお休みします」
きらり「う…うん…」
武内P「zzz…」
莉嘉「zzz…」
みりあ「zzz…」
きらり「…」
杏「…自覚があるんだか無いんだか」
きらり「にょわっ!?…お、起きてたの?」
杏「寝られると思う?二人に寄りかかられて」
きらり「…にょわー…」
杏「…人生ってさ、何がどうなるか分からないよね」
きらり「?」
杏「絶対に無いなんて無いんだよ」
きらり「…」
杏「今のうちにツバでもつけとかなきゃ、遅いかもよ」
きらり「…Pチャンは、いつも忙しそうだにぃ。そんな事出来ないよ」
杏「まあ、ね…どうするかはきらり次第だよー」
きらり「…杏ちゃん…」
杏「そろそろ起こさなきゃマズイでしょ?」
きらり「う、うん…ありがとね」
杏「…飴」
きらり「うん!」
杏「(誰がプロデューサーを好きかだって?)」
杏「(そんなもん、分かりきってるじゃん)」
杏「(みーんな、自覚が無いだけなんだよ)」
きらり「杏ちゃん?」
杏「何でもないよ」
終
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