【A：『100円』】　【B：『10円』】

　【C：『500円』】　【D：『50円』】

響「なんか急に難しいの来た！」

千早「そんなこと考えて触っていないわ……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

やよい「うう、前はアイドルの問題だったのにー」

春香「出揃ったかな？ それでは正解を見てみましょう」

　【D：『50円』】

春香「D、50円」

　【B：『10円』】

春香「B、10円」

　【A：『100円』】

春香「A、100円」

　【C：『500円』】

春香「C、500円です。さあ、この中で一番幸運な方は？」

　【菊地真　　　　　　　　】
　【如月千早　　　　　　　】
　【我那覇響　　　　　　　】
　【高槻やよい　　　　　　】
　【水瀬伊織　　　　　　　】

伊織「だ、誰も正解してないのね……」

春香「補欠ルームっ！！」

やよい「春香さん、誰が補欠ルームを見に行くんですか？」

春香「大丈夫、もうスタジオ前まで来てもらってます！」

　【　　　　　　　POINT!　　　　　　　
　　　本来ならば早押しクイズで一番早く
　　　回答した者が、挑戦者が待っている
　　　補欠ルームへ行くことになっていた　】

ナレ『さあ、補欠ルーム脱出者はー？』

雪歩「あ……あれ？」

春香「はいっ、ラッキーラッキーラッキーラッキー！」

ﾗｯｷｰﾗｯｷｰﾗｯｷｰﾗｯｷｰ!

やよい「ラッキーラッキーラッキーラッキー！」

ﾗｯｷｰﾗｯｷｰﾗｯｷｰﾗｯｷｰ!

雪歩「え、マジオネア？ うそ！？」

ナレ『なな、なんと！ 雪歩なの！』

春香「ようこそ萩原雪歩さん、クイズ＄マジオネアへ」

雪歩「あ、あの……私、挑戦者に選ばれちゃったり？」

春香「もちろん！ どうですか、普段はオーディエンスとして見ていると思いますが」

雪歩「絶対来たくなかった場所に立ってます……」ｱﾊﾊﾊ

　【TODAY'S CHALLENGER DATA　　　　萩原雪歩
　　765プロ・アイドル　17歳
　　・詩を書くこととお茶が好きなアイドル。
　　・最近は好物の焼肉を食べる番組を希望している。
　　・持ち歌『Kosmos, Cosmos』など。　　　　　　　】

千早「萩原さん、何か思い当たるものはあるの？」

雪歩「無いから怖いんだよ……」ﾜﾊﾊﾊﾊ

春香「さあっ！ 萩原雪歩さん、準備は？」

雪歩「は、はいっ。準備出来てます」

春香「ではでは、参りましょう。クイズ＄マジオネア！」

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ

ナレ『いま、雪歩の1000円をかけた挑戦が始まるのー！』

春香「お茶をどうぞ」

雪歩「あ、ありがとうございます……」ｽﾞｽﾞ

春香「『とある人気アイドルが、ひそかにアピールポイントだと思っている点は？』」

雪歩「……？」

春香「A、『動物と話せる』」

響「それ自分！ あ、いやアピールポイントだなんて思ってないけど！」ﾜﾊﾊﾊﾊ

春香「B、『歌にこだわる』」

千早「歌にこだわっているのは私だけれど……」

春香「C、『料理がうまい』」

伊織「やよいのことかしら」

やよい「えっ？」

春香「D、『お茶に詳しい』」

雪歩「ぶぶっ！」

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

　【A：『動物と話せる』】　【B：『歌にこだわる』】

　【C：『料理がうまい』】　【D：『お茶に詳しい』】

雪歩「けほ、けほっ」

春香「あー、アピールポイントだと思ってるんですねぇ。某アイドルさん」

雪歩「別に思ってないよっ！？」ﾜﾊﾊﾊ

春香「え？ いやいや、雪歩のことじゃないよ？」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

真「す、すごくウザい顔してる……」

雪歩「そ、そそ、そうだよね。誰のことだか分からないし」

春香「難しい？」ﾆﾀｧ

千早「春香、それはさすがに私でも引いてしまうわ……」

春香「ひどいっ！？」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

雪歩「む、むずかしいなあ。さっぱりわからないですぅ」

春香「難しいですね？ 難しいんですね？」

雪歩「あ……ちょ、ちょっと待って！」

春香「ライフラインを使いましょう！」

真「最近出てなかったもんね……」

雪歩「つ、使いません！ ライフラインだけは！」

春香「テレフォンにします？」

雪歩「この問題は……だ、大丈夫です。答えますから」

春香「ほうほう。正解はどれだと思いますか？」

雪歩「Dです……たぶん……」

春香「Dって何でしたっけ？」

雪歩「書いてあるじゃないですかぁ」ﾜﾊﾊﾊﾊ

春香「ぜひぜひ読んで下さい」

雪歩「で、Dの『お茶に詳しい』です」

春香「ファイナルアンサー？」

雪歩「ファイナルアンサー……」

ﾃﾃﾃﾝ…

春香「……正解！」

ﾃﾚﾚﾃｰﾝ

　【\10】

春香「ちなみにさっき出したお茶の種類って分かりますか？」

雪歩「うーん、深みがある味だから……静岡茶かな」

伊織「ふーん？」

雪歩「あっ、つい……」

　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　
　　　最近はテレビ番組のお茶特集
　　　などに良くゲスト出演している。】

春香「どうします？ ドロップアウトも出来ますけども」

雪歩「いや、10円だけ持って帰っても……」

春香「第二問！」

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ

春香「『そのお茶好きアイドルが、同業アイドルに隠していることは次のどれ？』」

雪歩「え、えっ！？」

春香「A、『恋人が出来た』」

真「ゆ、雪歩まさか」

雪歩「居ないよ！？」

春香「B、『身長が伸びた』」

伊織「……パッと見変わってないけどね」

春香「C、『髪型を変えた』」

やよい「変わってないですよね」

春香「D、『コーヒーにハマった』」

雪歩「ひょあ！？」

千早「コーヒー……！？」

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

　【A：『恋人が出来た』】　【B：『身長が伸びた』】

　【C：『髪型を変えた』】　【D：『コーヒーにハマった』】

春香「誰だか知らないけど、これバレたらちょっと……」

雪歩「や、えっと……これには深いわけが……」

春香「そういえば雪歩ってコーヒーとか飲んだりする？」

雪歩「ええっ！？ の、飲まないよ！ 苦くて飲めないっていうか……」

響「事務所のコーヒーメーカー、律子たちは良く使ってるよね」

千早「私もたまに飲んでいるわ。目が覚めるから」

真「ボク、カフェオレ作ってるよ」

雪歩「そ、そう。カフェオレは飲めるんだけどね」

春香「はいはいはい……なーるほど……？」

雪歩「帰りたい……」

春香「どうですか？ 問題のほうは」

雪歩「このアイドルの人が誰だか分からないから……えっと、悩んでて」

春香「ほうほう、悩んでる。じゃあ」

雪歩「ら、ライフラインは！ ライフラインだけは使いませんっ！」ﾜﾊﾊﾊﾊ

春香「あちゃー」

真「頑なだなー」

伊織「貴音も律子も自爆だったものね……」

春香「え、でも悩んでるんですよね？」

雪歩「えっと……」

春香「悩んでるならライフライン使った方がいいと思いますよ！ ね、ねっ！？」ﾜﾊﾊﾊﾊ

響「春香、顔近いぞ！」

やよい「ライフライン大好きなんですねーっ」

真「雪歩」

雪歩「えっ、何？」

真「ボクは……答えちゃったほうがいいと思うよ」

雪歩「そんなぁ！？」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

真「ライフラインを使いたくないなら……しょうがないよ」

雪歩「私何やってるんだろ……」ﾜﾊﾊ

春香「そんな悲しいこと言わないで！」

千早「萩原さん、穴は掘っちゃダメよ」

雪歩「だ、大丈夫……スコップ持ってきてないから」

伊織「いつもどこからか出すじゃない」

雪歩「D、で」

春香「ん？ ワンモア！」

真「ウザい……」

雪歩「Dで……」

春香「コーヒーにハマった？」

雪歩「は、はい」

春香「Dの『コーヒーにハマった』でファイナルアンサーですね？」

雪歩「ファイナルアンサー……」

ﾃﾃﾃﾝ…

春香「……」ｽﾞｲｯ

雪歩「ひぅ」

真「だから春香！ 顔近いって！」

千早「萩原さん、ショック死するんじゃ……」

やよい「ええっ！？」

伊織「大丈夫よやよい。だから見ちゃダメ」

春香「……？」ｶｸｯ

雪歩「え、なんで傾げてるの……？」

春香「……！」ｳﾝｳﾝ

響「頷いてる……？」

春香「せいかーい！」

ﾃﾚﾚﾃｰﾝ

　【\100】

雪歩「ああ……」

　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　
　　　ブラックコーヒーにも挑戦中？　】

春香「ハマっちゃったんですねぇ。お茶好きなのに」

雪歩「そ、そうなんですね……」

春香「雪歩的にはどうなの？ お茶好き公言しててコーヒーにハマるって」

雪歩「ええっ！？ その……いい、んじゃないかな」

春香「おお、割と寛容なんだねぇ」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

雪歩「何の拍手なんだろう……」

春香「それじゃあ、最後の問題に参りましょう！」

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ

春香「『事務所の皆に隠れてコーヒーを嗜んでいる、【お茶追求】に出演している人気アイドルは誰？』」

雪歩「ひああああああ！」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

春香「A、『我那覇響』。B、『高槻やよい』。C、『水瀬伊織』。D……、『萩原雪歩』っっ！！！」

　【A：『我那覇響』】　【B：『高槻やよい』】

　【C：『水瀬伊織』】　【D：『萩原雪歩』　】

やよい「毎週見てます！」

伊織「ええ。私たちは出てないけどね」

千早「萩原さん……」

春香「そろそろ、ね？ わからない問題出てきたでしょ？」

雪歩「あ、あはは……」

春香「使っちゃう？ 使っちゃいませんか、ライフライン」

雪歩「そ、それは……じゃあ、一番追い込まれなさそうな……フィフティ・フィフティを」

　【50：50】

春香「おおーっ！ レアなやつが出ましたね！」

真「久しぶりじゃない？」

響「貴音のときに使ってたっけな」

春香「フィフティ・フィフティを使うと、4つの選択肢の中から不正解を2つ消去できます」

春香「ちなみに、どれとどれでお悩みですか？」

雪歩「え、えーと……AとCで……」ﾜﾊﾊﾊﾊ

伊織「ちょっと雪歩！？」

響「自分たちのこと売ったでしょ！」

春香「それでは使いましょう！」

ﾃﾞﾝｯ!

　【A：　　　　　　】　【B：『高槻やよい』】

　【C：　　　　　　】　【D：『萩原雪歩』　】

やよい「わ、私が残ってます！」

雪歩「ああ……やよいちゃんには押し付けられない……」

響「自分たちに押し付けようとしてたんだ……」ﾜﾊﾊﾊ

春香「お答えは決まりましたか？」

雪歩「はい……Dです」

春香「D、なんでしたっけ」

雪歩「萩原雪歩です……」ﾜﾊﾊﾊ

千早「悲しい自己紹介みたいね」

春香「お茶好きがアピールポイントなのにコーヒーにハマってるアイドルとは、正解は？」

雪歩「私です……Dです……」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

春香「ファイナルアンサー？」

雪歩「ファイナルアンサーで……」

ﾃﾃﾃﾝ…

春香「……！」ｺﾞｸｺﾞｸ

やよい「何か飲んでますね」

響「コーヒーかな」

春香「～っ」ｳｯﾄﾘ

千早「春香の顔芸、毎回クオリティが……」

春香「！ ……っ」ｿﾜｿﾜ

真「あれ、何してるのかな……？」

伊織「しゃがんでキョロキョロしてるけど……」

春香「…………っ、せーいかーい！」

雪歩「あはは……」

ﾃｰﾃｰﾃｰﾃﾃﾃﾃﾃｰ

　【\1,000】

春香「おめでとうございます、賞金獲得です！」

　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　
　　　　コーヒーを飲んでいる途中に
　　　　事務所に他の誰かが来ると、
　　　　萩原雪歩は隠れてやり過ごす。　】

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

雪歩「これでお茶関係のお仕事無くなったらどうしよう……」

伊織「平気よ、お茶もコーヒーも語れるアイドルになればいいんだから」

真「どうだった、雪歩？ 初めて回答者になって」

雪歩「私、お茶好きなことアピールポイントだと思ってないんだけど、思ってた、のかなぁ」

千早「すごい、深層心理にまで呼びかけてる……」

春香「こちら小切手です」ﾜｱｱｱｱ

やよい「小切手！？ 初めて見ました！」

響「1000円の小切手なんて使えるの？」

雪歩「これでコーヒー買います……」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊ

春香「今回は副賞として、番組から特別に静岡茶セットをプレゼントします！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

雪歩「えっ！？ 本当に！？」

春香「まあまあ。コーヒーは賞金で買っていただこうと……」

雪歩「これ、賞金より高いのに！ ありがとう！」ﾜﾊﾊﾊ

響「ちょっ、春香！ 自分が回答者のときにこういうの無かっ」

春香「クイズ＄マジオネア、またお会いしましょう！ さようなら！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

　【　　 　TOTAL PRIZE MONEY　　
　　　　　　　　\1,000　　　　　　】

ナレ『ミキ、ナレーション担当で良かったの……』

　制作／765プロダクション
　終